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NEW ARRIVALS 0304 2003/4/28 | ||
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[MERLEFEST LIVE NEW RELEASE] | ||
●V.A.『Merlefest Live!:The 15th Anniversary
Jam』MF-6893D DVD116分 \3,950 ●V.A.『Merlefest Live!:The 15th Anniversary Jam』MF-6893V VHS118分 \2,950 Freight Train Boogie(Doc Watson & Sam Bush Band)/Whiskey Before Breakfast-Ragtime Annie(Doc Watson & David Holt)/Summertime(Doc & Richard Watson)/Doc's Medley:Any Way You Want Me-Blue Suede Shoes-Tutti Frutti-Whole Lot of Shakin' Goin' on(Doc Watson & Frosty Morn)/Lonesome Pine(Blue Highway)/Cora's Gone(Doc Watson & Jack Lawrense)/Cattle Call(Doc Watson & Wylie Gustafson)/Shady Grove(Doc Watson & Kruger Brothers)/A Mountaineer is Always Free(Tim O'Brien & Kevin Burke)/No Hiding Place(Doc Watson & Nashville Bluegrass Band)/Shake Rattle & Roll(Doc Watson & Friends)/A Good Woman's Love(John Cowan & Sam Bush)/Mambo Banjo(Alison Brown Quartet with Mike Marshall & Darol Anger)/Midnight Moonlight(Peter Rowan with Tony Rice, Sam Bush & Jerry Douglas)/She's Gone Away(Doc Watson)/Salt Creek(Doc Watson with Tony Rice & Sean Watkins)/Careless Love(Doc Watson & Earl Scruggs)/Blue Moon of Kentucky(Doc Watson & Earl Scruggs with Friends)/Paul and Silas(Earl Scruggs & His Family and Friends)/Sittin' on Top of the World(Earl Scruggs & His Family and Friends)/Leaving London(Doc Watson & Friends)/You'll Never Leave Harlan Alive(Patty Loveless)/Bury Me Beneath the Willow(Doc Watson & Nickel Creek)/Patrick Meets the Brickbats(Jerry Douglas)/They're Gonna Miss Me When I'm Gone(Sam Bush Band)/Sweet Georgia Brown(Doc Watson & Friends)/Amazing Grace(Doc Watson & Chris Thile) 全27曲 ●V.A.『Merlefest Live!:The 15th Anniversary Jam』MF-6893 CD \2,750 They're Gonna Miss Me When I'm Gone(Sam Bush Band)/Bury Me Beneath the Willow(Doc Watson & Nickel Creek)/Doc's Medley:Blue Suede Shoes-Tutti Frutti-Whole Lot of Shakin' Goin' on(Doc Watson & Frosty Morn)/Sittin' on Top of the World(Earl Scruggs & His Family and Friends)/You'll Never Leave Harlan Alive(Patty Loveless)/Lonesome Pine(Blue Highway)/A Mountaineer is Always Free(Tim O'Brien & Kevin Burke)/A Good Woman's Love(John Cowan & Sam Bush)/Blue Moon of Kentucky(Doc Watson & Earl Scruggs with Friends)/Careless Love(Doc Watson & Earl Scruggs)/Cattle Call(Doc Watson & Wylie Gustafson)/Midnight Moonlight(Peter Rowan with Tony Rice, Sam Bush & Jerry Douglas)/Sweet Georgia Brown(Doc Watson & Friends)/Summertime(Doc & Richard Watson)/Patrick Meets the Brickbats(Jerry Douglas)/Shady Grove(Doc Watson & Kruger Brothers)/Paul and Silas(Earl Scruggs & His Family and Friends)/Shake Rattle & Roll(Doc Watson & Friends)/Amazing Grace(Doc Watson & Chris Thile) 全19曲 1988年に始まったマール・フェスは今や全米でも最大規模のアコースティック・ミュージックのフェスとして、毎年全世界から多くの観客を集める一大イヴェントとなっている。そのマール・フェス、昨年2002年4月、15周年を記念してメイン・ステージで繰り広げられたアニヴァーサリー・ジャムの模様が、映像と音楽で紹介された。フェスのシンボルでもあるドク・ワトソンを囲んで、ブルーグラスをメインにオール・ジャンルのミュージシャンが大集合、入れ代わり立ち代わりステージに登場してのジャム大会。多言無用、とにかく見て、聴いて、マール・フェスの雰囲気の一端をじっくりと味わっておきたい作品。DVD、VHS(同内容)にはCDに収録されていない曲が多数含まれている。 |
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS] | ||
●RHONDA VINCENT『One Step Ahead』ROU-0497
CD \2,750 Kentucky Borderline/You Can't Take It With You When You Go/One Step Ahead of the Blues/Caught in the Crossfire/Ridin' the Red Line/Pathway of Teardrops/An Old Memory Found Its Way Back/Missouri Moon/Walking My Lord Up Calvary's Hill/Fishers of Men/Frankie Belle/The Martha White Song 全12曲 絶好調ロンダ・ヴィンセント、ラウンダー最新第3作。前作でのツアー・バンド、ザ・レイジとのバンド・サウンドとは趣を変えて、ロン・スチュワート(bj)、ブライアン・サットン(g)、オーブリー・ヘイニー(m)、スチュアート・ダンカン(f)、ダーリン・ヴィンセント(bs)という、アブラののりきった旬のスーパーピッカーを集めた最高のラインナップでロンダのヴォーカルを完璧にサポート、ひとあじ違うプロダクションが新鮮に響く。スピード感、テンション、エネルギーの充満した、これがソリッド・ブルーグラスだといわんばかりのパワフルなナンバーを軸に、今作では、これまでも少しずつ手がけてきたソングライティングにも力を注いでおり、昨年のIBMAアウォード・ショウでお披露目した"Kentucky Borderline"など、高名なDJ、テリー・ハードとの共作でブルーグラスの王道を行くオリジナル曲に見事な仕上がりを見せている。オズボーン・ブラザーズ、ウィルマ・リー&ストーニー・クーパーなど、先人へのリスペクトもぬかりなく、また、ベッキー・ビューラー作のアカペラ・カルテットなど若手への目配りもしっかりとおさえて、自他共に認めるナンバー・ワンの存在感を実証してみせる。ラストはスポンサー、マーサ・ホワイトの新ジングル。 |
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●RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Live
At Charleston Music Hall』SKFR-1004
CD \2,750 Introduction/Black Eyed Suzie/How Mountain Girls Can Love/On A Lonesome Night/Song Intro/Amanda Jewell/Why Did You Wander/Song Intro/A Simple Life/Band Intro/Goin' To The Ceili/The Old Home Place/Song Intro/I Heard My Mother Call My Name In Prayer/Song Intro/Crossville/Song Intro/Somewhere Nice Forever/Uncle Pen/Pig In A Pen/Song Intro/Cat's In The Cradle/Song Intro/Get Up John 全15曲 リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーのド迫力ライヴ・アルバム!!ブルーグラス・シーンにカムバックして以来、一貫して追い求めているクラシック・ブルーグラスの究極の姿を、これ以上はない理想のかたちに表わしたケンタッキー・サンダーの現在形。アンディ・レフトウィッチ(f)とコディ・キルビー(g)、弱冠21歳の恐るべきハイテクを前面に押し立て、ジム・ミルズ、ヴェテラン、ボビー・ヒックスの安定したプレイ、ポール・ブリュースターとダーリン・ヴィンセント(リズム・ギター)、マーク・フェイン(bs)が支える完璧のリズム、IBMA最優秀インスト・バンド受賞も当然の、見事にコントロールされた大迫力サウンドと、これまたいうことなしのヴォーカル、コーラス。ケルト調のナンバーに余裕たっぷりのチェンジ・オヴ・ペースをみせながら、圧倒的な存在感の、スピード感溢れる超弩級ソリッド・ブルーグラスの醍醐味を満喫させてくれる。あと、リッキーに望むのは、クラシックのリメイクにとどまらない、オリジナル・ソングをもっと増やしていってほしいという一点か。 |
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●V.A.『O Mickey, Where Art Thou:The Voices
of Bluegrass Sing the Best of Disney』DIS-860083
CD \2,650 Circle Of Life(Collin Raye)/Zip-A-Dee Doo-Dah(Elizabeth Cook)/You'll Be In My Heart(Kevin Montgomery)/Baby Mine(Caroline Brown)/Supercalifragilisticexpialidocious(instrumental)/The Bare Necessities(Stonewall Jackson)/When She Loved Me(Sonya Isaacs)/You've Got A Friend In Me(Amanda Martin/Lyle Goodman)/The Mickey Mouse Club March(instrumental)-The Ballad Of Davy Crockett(instrumental)/When I See An Elephant Fly(Robbie Fulks)/I Will Go Sailing No More(Charlie Louvin)/When You Wish Upon A Star(Ronnie Milsap) 全12曲 ディズニーからの楽しい企画アルバムの贈り物。以前発表された『Best Of Country Sings The Best Of Disney』のブルーグラス・ヴァージョン、といった趣きの、売り出し中の若手エリザベス・クックから、大ヴェテラン、チャーリー・ルーヴィンやストーンウォール・ジャクソンまで、カントリー・シンガーたちが唄うディズニー・ソングの名曲集。バックのブルーグラス・サウンドをクリエイトするのは、サム・ブッシュ、ランディ・コーアズ、ブライアン・サットン、リチャード・ベイリー、スチュアート・ダンカン、オーブリー・ヘイニー、グレン・ダンカンほかの面々、加えてコーラスにはジョーダネアーズを配するという念の入れよう。これだけの手練れが集まって次々繰り出される完璧のプロダクションはさすがディズニー、『ライオン・キング』の主題歌"Circle Of Life"と"Will the Circle Be Unbroken"を合体させたアレンジの妙が卓抜な1曲目から、スピード感あふれるインスト仕立ての"Supercalifragilisticexpialidocious"、ラストの懐かしいララバイまで、実に楽しく美しいアルバムに仕上げている。『オー・ブラザー!』人気をふまえたうえで、ディズニーならではの世界をブルーグラス・スタイルに映し出した極上のファミリー・アルバム。 |
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●HONI DEATON & DREAM『What Should Have
Been』CMG-0121 CD \2,750 Loose Talk/Better Man/In Your Dreams/You're the One/Innocent Hearts/Too Late to Walk the Floor/What Should Have Been/Run Boys Run/I'm Not Lisa/Sally Flatt/That Road/Amazing Grace 全12曲 アイダホというブルーグラス辺境の地からデビューしたコンポラ・バンド、グラスホッパーズ(『The Grasshoppers』DS-4004\2,750)のリード・シンガーとして一部の注目を集めたハニ・グレン、彼女がサード・タイム・アウトのレイ・ディートンの息子ジェフ(bs&g)と結婚、ナッシュヴィルに移って新たに立ち上げたバンド、ハニ・ディートン&ドリームのデビュー作。グラスホッパーズのアルバムでも高く評価されたソングライティングにますます磨きがかかり、細やかな感情表現のラヴソングから、ドラマティックなストーリー・ソングまで、アルバムの大半を占めるハニのオリジナル・ソングが何より素晴らしい。一段と上手さを増したクリスティン・スコット・ベンソンのクリアー&クリスプなバンジョーを核にしたバンドに、ゲスト参加のウェイン・ベンソン、グレッグ・ラック、ロブ・アイクスからなるアンサンブル、ハニの繊細さとエモーションを巧みに表現したヴォーカル、ジェフ・ディートン(bs)、クリス・デイヴィス(m)とのトリオ・コーラス、すべてが見事なまとまりをみせて、上質のコンテンポラリー・ブルーグラスに仕上げている。 |
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●JOHN REISCHMAN & THE JAYBIRDS『Field
Guide』CR-010 CD \2,750 Lonesome Dove/She Could Have Loved Him/Holy Jumped Up/Darlin' Nellie/Say Darlin' Say/In the Darkest Hour/Arrowhead/Shackled and Chained/Crooked Man/Over the Levee/The Immigrant's Lament/I'm Troubled/Hop High Ladies/Little Willy/Plum Tree/The Train That Carried My Girl From Town 全16曲 磨きぬかれたインテリジェントなタッチのマンドリンが他の追随を許さない、ワン・アンド・オンリーともいえる存在となったジョン・ライシュマン、彼が北部ウェスト・コーストで編成した新バンド、ジェイバーズの『John Reischman And The Jaybirds』(CCCD-0205\2,750)に続く第2作。大半の曲でリードを唄う、カナダはブリティッシュ・コロンビア出身の女性シンガー、トリーシャ・ギャニオンの、洗練されたスムーズなスタイルにどこかオールドタイミーな味わいを感じさせるヴォーカルが、ウェスト・コーストのトラッドならではのクールで知的な雰囲気を湛えて、バンドのカラーを見事に表現している。独特のタッチをもったオリジナルにトラッド曲を配し、バンドのもうひとつの売りとなっている考えぬかれたインスト、ライシュマンの美しいマンドリンを軸にジム・ニューナリー(g)、グレッグ・スパッツ(f)、二ック・ホーンバックル(bj)が個性豊かに演じきったインストとのバランスも秀逸。本場ものとはひと味違う独自性が際立つトラッド・グラス。 |
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●KAREN LYNNE & MARTIN LOUIS『Blue Mountain
Rain』SR-20 CD \2,750- My Heart Skips a Beat/This Flower/This Ring/Pathway of Teardrops/Dream of Me/Big Ben/Send Me the Pillow/Dreaming/I Heard the Bluebirds Sing/Homefires/The Touch of God's Hands/Wildwood Flower/You're No Longer a Sweetheart of Mine/You're Running Wild/One Tear/Blue/Memories/Pardon Me 全18曲 これは珍しいオーストラリア産ブルーグラス。オズボーン・ブラザーズの名曲を軸に、ジム&ジェシーやルーヴィン・ブラザーズなどのハーモニー重視の曲を、美しく爽やかなカレン・リン、ソフト&スムーズなマーティン・ルイス(bj)、ふたりのヴォーカルであっさりと、爽やかに聴かせてくれる。他にも、懐かしいケンタッキー・トラヴェラーズや、カントリー・クラシックのブルーグラス・アレンジなど、新旧とりまぜてしっかりと聴き込んでいるところを窺わせる選曲もグッド。バック・バンド、アコースティック・ショックの演奏もケレン味のないストレートなスタイルで、アンサンブルもきっちりとまとめており、嫌みのない清々しいサウンドが心地よい。 |
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●MARTY RAYBON『Full Circle』DS-2007 CD \2,750 Down The Road/Everything/That's One/Summertown Road/Rocky Road Blues/All In The Hands Of Jesus/Home Run Man/Next To You, Next To Me/Ghost In This House/White House Blues/Webster's Definition/Prayer Bells Of Heaven/The Last Song 全13曲 またひとり、カントリー・スターが自らのルーツ、ブルーグラスに帰ってきた。人気グループ、シェナンドーのリード・シンガーとして90年代に多くのトップ10ヒットを放ち、なかでも、94年にアリソン・クラウスと共演した"Somewhere in the Vicinity of the Heart"では、グラミー賞受賞という輝かしい経歴をもつマーティ・レイボン、実はハイスクール時代の70年代後半から80年代前半、故郷フロリダで父や兄たちとのファミリー・バンド、アメリカン・ブルーグラス・エクスプレスで何枚かのアルバム(3枚?)を残しており、BU誌でもレヴューされたというブルーグラス・ミュージシャンだった。シェナンドー解散後、再びブルーグラスの世界に戻り、ハイスクール時代のヒーロー、ジミー・マーティンやビル・モンロー、F&Sに取り組み、また、シェナンドーでのヒット曲のブルーグラス・ヴァージョンを試みたのがこのアルバム。デイヴ・タルボット(bj)、ブライアン・サットン(g&m)、ロブ・アイクス(d)、シャド・コッブ(f)、テリー・スミス(bs)というナッシュヴィルでもトップ・クラスを配し、兄ティムとポール・ブリュースターの絶妙のハーモニー・ヴォーカルを得て、さすが大スターの存在感をみせつける見事なプロダクション。とりわけ3曲のジミー・マーティン・ソングに、ブルーグラスへの熱い想いを込めて聴かせたところに、「本気」を実感させてくれる。 |
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●WAYNE BENSON『An Instrumental Anthology』PC-6503
CD \2,750 Tucker/Tillery Cove/Blountville/Anxious Molly*/Carpenter John/Walter Hill*/Ole Rowdy/Red Tommy/Buck & Chloe*/The Galt House Suite*/Chattanooga Breakdown/Spagnum Peat 全12曲 サード・タイム・アウトのマンドリン・スタイリスト、ウェイン・ベンソンのオリジナル・インストを集めた初めてのソロ・プロジェクト。スコット・ヴェスタル(bj)、ジェフ・オートリー(g)らとの『Bluegrass '95』に始まる人気シリーズからセレクトされた8曲と、そのふたりにマウンテン・ハートのジム・ヴァン・クリーヴ(f)、ロンサム・リヴァー・バンドのアール・ヒース(bs)というメンバーでの新録4曲(*)という構成。もちろんベンソンのマンドリンが主役のひとりではあるが、マンドリンだけにスポットライトを当てたワンマン・アルバムではなく、上記の他ロブ・アイクス、オーブリー・ヘイニー、ロン・スチュワートなど、各人それぞれの見せ場もしっかりとおさえて、トータルのバンド・サウンドを演出したインスト集で、ストレート・アヘッドなブルーグラス・インストから、ケルト色やフィドル・チューン風味、オールドタイム・テイストなど幅広い曲趣で、コンポーザーとしてのウェイン・ベンソンをアピールしたアルバム、スーパー・ピッカーの集合体でありながら、そのハイテクだけに寄りかかることのないバランス感覚に優れた作品となっている。 |
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●EDDY & MARTHA ADCOCK『Two Grass』PC-1128
CD \2,750 Let's/Something To Be Finding/It's Grand To Have Someone To Love/Have Thine Own Way/I Am A Pilgrim/Pretty Redwing/Nobody's Darling But Mine/Where Will I Shelter My Sheep/I Got Wise/Uncle Joe/Is This My Destiny/Gold Watch And Chain 全12曲 エディ&マーサ・アドコックの、前作『Spirited』(PC-1078\2,750)以来5年ぶりの新作は、タイトルが示すとおり、ふたりだけで作り上げたブルーグラス・アルバム。例によってエディがバンジョー、ギター、ベースとフル回転、夫妻のヴァリエーション豊かなヴォーカル・アレンジをひとりで支えている。リード楽器がバンジョーとギターだけということでどうしても単調に流れてしまうのでは、と危惧されるが、そこはさすがのエディの技と、カーター・ファミリーやスタンレー・ブラザーズから、カントリー、ゴスペル・クラシックまで幅広いソースからの馴染み深い曲と、懐かしいカントリー・ジェントルメン時代の"Let's""Uncle Joe"のリメイクを含むオリジナル曲をバランスよく配し、エディのソロ・ヴォーカルをフィ−チュアするなど、ヴォーカル、ハーモニーに変化を持たせることで、しっかりとカヴァーしている。エディの得意技炸裂のバンジョー・インスト"Pretty Redwing"も、ファンには嬉しい1曲だろう。 |
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●WILDFIRE『Where Roads Divide』PC-1127 CD
\2,750 Somewhere Down The Road/Love Will Make You Blind/My Last Name/I Don't Know How To Fix It/The Lord Knows I'm Drinking/Livin' Like There's No Tomorrow/All Because Of Me/If You Don't Believe In Miracles/I'm Afraid My Darlin's Gone/Help These Eyes To See/The Last Song/I Don't Know You 全12曲 J.D.クロウ&ニュー・サウスからスピン・オフしたユニットが、ファースト・アルバム『Uncontained』(PC-1114\2,750)発表後そのまま独立したグループ、ワイルドファイアの第2作。第1作ではスコット・ヴェスタルがゲスト参加していたが、今回はレギュラー・メンバーのバリー・クラブトゥリー(bj)をフィ−チュア、フィル・レッドベター(d)とダレル・ウェッブ(m)、3人の手慣れたフロント陣と、カート・チャップマン(bs)、ロバート・へイル(g)の安定したリズムが創り出すサウンドは、さすが元ニュー・サウス、実にきっちりとしたソリッド・ブルーグラス、正統派コンポラ・ソリッドに仕上げている。ヴォーカルも、ライヴワイア以来コンポラひとすじのロバート・ヘイルを軸にした落ち着いたハーモニーで、メンバーの如何にもの雰囲気あるオリジナル、デリル・ドッド、キース・アーバンやビル・アンダーソンなどの新旧カントリー・ソングそしてジミー・マーティン、ドン・レノ&ビル・モンロー!!のクラシックまで、手堅くまとめている。 |
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●JIM & JESSE『Tis Sweet To Be Remembered』PC-1126
CD \2,750 Tis Sweet To Be Remembered/As Long As I Live/Standing At The End Of My World/Tennessee/Before I Met You/Cora Is Gone/Grin And Bear It/If You Need Me, I'll Be Around/I Couldn't Believe It Was True/I Hope You're Lonely/Mississippi Moon/She's Running Wild 全12曲 昨年12月31日に亡くなったジム・マクレイノルズの遺作となってしまった、ジム&ジェシーの最新作。2月にこのアルバムの録音が始まった時点で、既に喉頭ガンのために唄うことができなくなっていたジムは、リズム・ギターだけで録音に参加、彼のパートはジェシーの孫リューク・マクナイト、ヴァージニア・ボーイズのメンバーのマシュー・オールレッドそしてウィットスタイン・ブラザーズのチャールズ・ウィットスタインが務めており、ジム&ジェシーの、唯一無二のハーモニーを継承した爽やかなコーラスをフィ−チュアした10曲がここに収められている。ジムのあのハーモニーが聴けるのは2曲だけ。81年録音の"Tennessee"ではチャーリー・ルーヴィンが唄ったサード・パートをリューク・マクナイトに差し替え、バックのサウンドも手を加えている。96年の"She's Running Wild"もリミックスして収録。チャーリー・クッシュマン(g)、グレン・ダンカン(f)がゲスト参加。ジム亡きあと、リュークを核とするヴァージニア・ボーイズを率いて頑張り続けるジェシーに拍手。 |
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[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『The Complete
Mercury Recordings』UNI-170374 CD \2,650 We'll Meet Again Sweetheart/God Loves His Children/My Cabin In Caroline/I'm Going To Make Heaven My Home/Baby Blue Eyes/Down The Road/Bouquet In Heaven/Why Don't You Tell Me So/I'll Never Shed Another Tear/Foggy Mountain Breakdown/No Mother Or Dad/Is It Too Late Now?/My Little Girl In Tennessee/I'll Be Going To Heaven Sometime/I'll Never Love Another/So Happy I'll Be/Doin' My Time/Pike County Breakdown/Preachin' Prayin' Singin'/Cora Is Gone/Pain In My Heart/Roll In My Sweet Baby's Arms/Back To The Cross/Salty Dog Blues/Will The Roses Bloom(Where She Lies Sleeping)/Take Me In A Lifeboat/Farewell Blues/I'll Just Pretend 全28曲 久しく廃盤となっていたフラット&スクラッグス、コンプリート・マーキュリー・セッションの復活。イギリス編集などで20曲、あるいは24曲というちょっと消化不良のコンピレーションが続いていたが、今回、本家マーキュリー・ナッシュヴィルからの完全盤復活で問題解決。問答無用の全28曲、必聴のクラシック。 |
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●BILL MONROE『Anthology』UNI-113207 2CD
\3,500 New Mule Skinner Blues/My Little Georgia Rose/Uncle Pen/Raw Hide/Kentucky Waltz/When The Cactus Is In Bloom/Get Down On Your Knees And Pray/In The Pines/Footprints In The Snow/Walking In Jerusalem Just Like John/Get Up John/On And On/I'm Working On A Building/Blue Moon Of Kentucky/Roanoke/Goodbye Old Pal/Molly & Tenbrooks/I'm Sittin' On Top Of The World/I Saw The Light/Scotland/Panhandle Country/Gotta Travel On/Big Mon/Linda Lou/Lonesome Road Blues/Time Changes Everything/I'm Going Back To Old Kentucky/Toy Heart/Live And Let Live/Old Joe Clark/Columbus Stockade Blues/Drifting Too Far From The Shore/Somebody Touched Me/Jimmy Brown The Newsboy/I'm So Lonesome I Could Cry/Devil's Dream/Highway Of Sorrow/Roll On Buddy, Roll On/(We're Goin')Just Over In The Gloryland/Fire On The Mountain/The Long Black Veil/I Wonder Where You Are Tonight/Dusty Miller/Midnight On The Stormy Deep/Sally Goodin'/Walls Of Time/I Haven't Seen Mary In Years/With Body And Soul/Walk Softly On My Heart/My Last Days On Earth 全50曲 ビル・モンローの1950年から81年までのデッカ・レコーディングから、本家MCAナッシュヴィルが編集した2枚組50曲集。先頃廉価盤で発売された25曲集『Gotta Travel On:An Introduction to Bill Monroe and the Blue Grass Boys』(UNI-882881\1,980)と重なる部分も多いが、もう少し聴きたいという人向けか。 |
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●V.A.『The Old Home Place:Bluegrass and
Old-Time Mountain Music』ROU-0514 CD
\2,750 Home Again(Livewire)/Letter To Home(IIIrd Tyme Out)/The Old Home Place(J.D. Crowe & the New South)/Who Will Watch The Home Place?(Laurie Lewis)/To Be Back Home Again(Spectrum)/Leaving This Land(Suzanne Thomas)/My Native Home(The Nashville Bluegrass Band)/Little Whitewashed Chimney(The Cox Family)/This Old House(The Rice Brothers)/Home(Jim & Jesse McReynolds)/Lonesome Old Home(Longview)/Home Is Where the Heart Is(Connie & Babe and the Backwoods Boys)/Auction At The Home Place(Dry Branch Fire Squad)/Old Kentucky Home(The Vern Williams Band)/The Cheer of the Home Fires(Delia Bell & Bill Grant)/You Don't Have to Go Home(Alecia Nugent)/Hills of Home(Hazel Dickens) 全17曲 ブルーグラス永遠のテーマのひとつ、望郷の想い、故郷とそこに残した家族、愛する人への想いを唄った名曲の数々を、ラウンダーのカタログからセレクトしたコンピレーション。ハードなソリッド・ブルーグラスから、メランコリックなサウンドまで、さまざまなパターンにのせた寂寥感が胸をうってやまない。大ヴェテランから、今年デビューが予定されている新人アリシア・ニュージェントまで。 |
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[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS] | ||
●SEAN WATKINS『26 Miles』SH-3955 CD \2,750 On Ice/Chicago/Letters Never Sent/N.M.I./Hiding/Through The Spring/Chutes & Ladders/Take It Away/Locking Doors/26 Miles/Creeping Beauty/Brick Window/Carousel 全13曲 ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンズのセカンド・ソロ・アルバムは、シュガー・ヒル・レコードのプレス・リリースに「ワトキンズが作ったニッケル・クリークの"This Side"をさらに発展させたコンテンポラリー・オルタナ・ポップ」とあるとおり、ショーンのセンシティヴなアコースティック・ギターを軸に、妹サラのフィドル、キーボードやホーン、ドラムスからなるバックに、彼のコンテンポラリー感覚を鮮やかに表現したヴォーカルをフィ−チュアした、ポップ/ロック/フォーク/ジャズ/クラシックなどあらゆるジャンルを包括するひろがりをもった、新しい音世界をクリエイトしている。ニュー・エイジ/ジャズ風味のインストでの超絶ギタリストぶりはもちろん期待通りだが、それ以上に、ヴォーカリストとして、またソングライターとしての才能を更に大きく開花させた感のある、見事なアコースティック・ポップ・アルバムだ。 |
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●CATHY FINK & MARCY MARXER『Bon Appetit!
Musical Food Fun』ROU-8074 CD \2,750 Bon Appetit!/Breakfast Power/Big Strong Muscles/Water/The Garden Song/Potato/Germs/Hula Hoop/A Little Taste of This, A Little Taste of That/Aerobics/Number One/Banana/Five a Day/Food Jokes/The Food Pyramid/Here's One Wish 全16曲 素晴らしいチルドレン・アルバムを次々発表し、今年も『Pocket Full Of Stardust』(ROU-8089\2,750)でグラミー賞にノミネートされた名コンビ、キャシー・フィンク&マーシー・マークサーの最新作。今回はタイトルにあるとおり、たべものをテーマにした楽しい作品集。オールドタイムにはじまって、ディキシーランド・ジャズ、スウィング、フォーク、カリビアン、ポップ、ロックなどさまざまなアメリカン・ミュージックのサウンド、スタイルを駆使して子供たちにヘルシーな音楽とヘルシーなたべものを紹介していくという趣向。ふたりのオリジナルを中心に、トラッド曲、デイヴ・マレットなどのソングライター作品が少々。 |
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●BILLY & BRYN BRIGHT『Billy & Bryn
Bright』BCM-0201 CD \2,750 Guillermo/Vegan in the Woods/Jerusalem Cafe/Mandola Smokabola/Masquerade Waltz/Kricket in the Kitchen/Timberline Mine/Santisima Muerte/Veteran's Day/Coleraine 全10曲 ピーター・ローワンとのテキサス・トリオで昨年夏のジャムグラス・ツアーに参加、一躍注目を集めたテキサス州オースティンのデュオ、ビリー&ブリン・ブライトのデビュー・アルバム。ブリン(bs)はオールド&イン・ザ・グレイでひとあしはやくブルーグラス・ファンにも知られる存在となっている。バークリー音楽院在学中にブルーグラスの洗礼を受け、ツー・ハイ・ストリング・バンドというアコースティック/グラス・バンドを体験してきたというブライト夫妻、ビル・モンローの色を映し出したブルーグラス・フレイヴァー、アイリッシュ、ラテンなどさまざまな音楽を融合させたビリー(m)のオリジナル・インストを、トニー・ライス(g)、ヴァッサー・クレメンツ(f)、バッド・リヴァースのダニー・バーンズ(bj)そしてピーター(g)という一癖も二癖もある顔触れで、ひとあじ違うアコースティック・アンサンブルに仕上げている。 |
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[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●DOC WATSON『Trouble In Mind:The Doc Watson
Country Blues Collection』SH-3966 CD
\2,750 Country Blues/Sitting on the Top of World/Little Sadie/Gambler's Yodel/Rain Crow Bill/My Little Woman, You're So Sweet/Lost John/Deep River Blues/Georgie Buck/Anniversary Blue Yodel(Blue Yodel #7)/Memphis Blues/Stackolee/Worried Blues/Spike Driver Blues/Never No More Blues/Honey Babe Blues/White House Blues 全17曲 人間国宝ドク・ワトソンが、40年に及ぶ長い期間にわたって数多くレコーディングしてきたブルースを集めたコレクション。64年のヴァンガードからのデビュー作『Doc Watson』(VAN-79152\2,450)で何曲もブルースを唄い、その後も今日に至るまで、ドクの音楽の根幹を成してきたブルース。黒人音楽のピードモント・ブルースの影響を色濃く映した、ドクの故郷ディープ・ギャップに伝わる独特のカントリー・ブルースを、静かに、淡々と唄うドクのヴォーカルが、より深いブルース・フィ−ルを伝えてくれる。チャーリー・プール、クラレンス・アシュレー、デルモア・ブラザーズからミシシッピ・ジョン・ハートさらにはジミー・ロジャースまで、先人の遺した名曲を、ギター1本で、また、今は亡き息子マールのバンジョー、ギターを従えて唄い綴るドクの声から、深い哀しみ、苦しみが伝わってくる思いがする。 |
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[COUNTRY NEW RECORDINGS] | ||
●DARRYL WORLEY『Have You Forgotten?』UNI-450443
CD \2,650 Have You Forgotten?/I Will Hold My Ground/Pow 369/I Need A Breather/Back Where I Belong/Those Less Fortunate Than I/Shiloh/Tennessee River Run/The Least That You Can Do/I Miss My Friend/Family Tree/A Good Day To Run/Second Wind/When You Need My Love/Too Many Pockets/The Way Things Are Goin' 全16曲 目下カントリー・シングル・チャートでトップ独走中の大ヒット曲"Have You Forgotten?"をフィ−チュアして急遽発売された、ダリル・ワーリーの3枚目のアルバム。昨年12月、アフガニスタンで作ったというこの曲、9月11日のあの悲劇を唄ってアメリカ人の心を見事に捉えた、ドラマティックな内容のバラッドで一気に大ブレイク、アラン・ジャクソンの"Where Were You(When the World Stopped Turning)"に並ぶヒットとなっている。ナンバー・ヒット"I Miss My Friend"など全5枚のシングル曲を含む、前2作からのセレクションにタイトル曲などの新曲を加えた、ベスト・アルバムといってもいい編集となっている。アルバム・チャート、カントリーではもちろん初登場1位、トップ200でも4位と大健闘。 |
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●THE DERAILERS『Genuine』COL-86873 CD \2,650 The Way To My Heart/Take It Back/Leave A Message Juanita/Alone With You/Boomerang Heart/Genuine/Uncool/Scratch My Itch/Whole Other World/The Happy Go Lucky Guitar/I Love Me Some Elvis/The Wheel 全12曲 テキサス州オースティンをベースに、バック・オウエンズ&バッカルーズのベイカーズフィールド・サウンドのソウルをテキサス・ホンキー・トンクに包み込み、ロックン・ロール・フレイヴァーをまぶした独自のカントリー・スタイルで人気を集め、マイナーでの数枚のリリースから、ソニー/ラッキー・ドッグでのメジャー・デビュー作に続く新作。テレキャスターが駆け回るツイン・リード・ギターと、60年代黄金期を髣髴させるヴォーカルがききもの。今回も、バック・オウエンズ/ドン・リッチの"The Happy Go Lucky Guitar"のカヴァーや、ジョージ・ジョーンズ、マーティ・ロビンスを思わせる佳曲に、ライヴで鍛えた実力を遺憾無く発揮している。 |
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[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●CLARENCE WHITE『Tuff & Stringy:Sessions
1966-68』CDWIKD-227 CD \2,450 Hong Kong Hillbilly aka Nashville West(Clarence White)/Mother-in-Law(Gary Paxton)/Make up Your Mind(Spencers)/Grandma Funderbunk's Music Box(Clarence White)/Guitar Pickin' Man(Wayne Moore)*/Vaccination for the Blues(The Sanland Brothers)/Don't Pity Me(Darrell Cotton)/Gotta Go See the World(Leon Copeland)/Everybody Has One But You(The Kentucky Colonels)*/She's Gone(Gib & Jan)*/Tuff & Stringy(Clarence White)/I'm Tied Down to You(Richard Arlen)/Hey Juliana(Wayne Moore)/Last Date(Clarence White)/I'll Live Today(Dennis Payne)/Not Enough of Me to Go Round(Jack Reeves)/Riff-Raff(Clarence White)/If We Could Read(Darrell Cotton)/Rocks in My Head(Wayne Moore)/Made of Stone(The Kentucky Colonels)*/Buckaroo(Clarence White)*/Adam & Eve(Clarence White, backing track for LeGarde Twins)*/Why Can't We Be(The Great Love Trip)/Nature's Child(Jan & Clarence)*/Tango for a Sad Mood(Clarence White)/If We Could Read(backing track for Darrell Cotton)* 全26曲(* previously unreleased) クラレンス・ホワイトのこれ以上はないレアなレコーディングが発掘されるという、これは大事件だ!!ケンタッキー・カーネルズを脱退した66年から、バーズに参加する68年までの間に、セッション・ギタリストとしてウェスト・コーストのマイナーなミュージシャンたちのバックを務めた録音を中心に、シングル盤、デモ・テープ、アウトテイク集などからコンパイルされた全26曲。あのD-18を売り払って購入したというテレキャスターを手に、導師ジェイムズ・バートンの教え、影響を受けながら、カーネルズでのアコースティック・ギター・プレイを超える、エレクトリック・ギターのリックを究めんとした時代の貴重な記録。クラレンス・ファンへの最大の贈り物は、未発表2曲とベイカーズフィールド・インターナショナルから発売された2枚のシングル盤を含む、8曲ものクラレンス名義の録音、そしてこれまた未発表だった、ローランドとのデュエット・ヴォーカルにもいい味をみせている、エレクトリック・ヴァージョンのケンタッキー・カーネルズの2曲。ストリング・ベンダーを開発する以前の段階において、既にあのスティール・ギター・リックをテレキャスターにアダプトするというアイディアをほぼ自分のものにしていたことを実証するこれらの録音を聴くにつけ、改めてクラレンスの偉大さを実感させられる想いがする。セッション・ギタリストとして参加した残る16曲についても、軽いタッチの、カントリー・ロックのプロト・タイプといった趣きのはしばしに、クラレンスならではのタッチが凄みを窺わせる。アレック・パレイオによる詳細な解説とレア・フォトいっぱい、20ページブックレット付き。 |
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●BING CROSBY『Another Ride in Country Music』JASMD-3558
CD \1,980 I'm an Old Cowhand/Be Honest With Me/Along the Santa Fe Trail/It Makes No Difference Now/San Antonio Rose/When the Bloom Is on the Sage/Walking the Floor Over You/Deep in the Heart of Texas/Careless Hands/Pistol Packin' Mama/Have I Told You Lately That I Love You?/El Rancho Grande/Along the Navajo Trail/Riders in the Sky/Twilight on the Trail/Jingle, Jangle. Jingle/It's a Lonely Trail/Cool Water/Copper Canyon/Dear Hearts and Gentle People/Sierra Sue/We'll Rest at the End of the Trail 全22曲 大好評だったビング・クロスビーのカウボーイ/ウェスタン・ソング・コレクション『Cowboy Country-Crosby Style』(JASMD-3557\1,980)に続く第2弾。今回は、カントリー・チャートでトップに輝いたアンドリュース・シスターズとの共演作"Pistol Packin' Mama"('43)などのカントリー・ヒットやウェスタン・スウィング、ホンキー・トンク・クラシックも加えて、より幅広い作品集となっている。カウボーイ・スター、ジーン・オートリーのカヴァーをメインにしたウェスタン・ソングも前作同様たっぷりとフィ−チュアされている。30年代後半から52年頃までのデッカでのオフィシャル録音と、"Kraft Music Hall"ラジオ・ショウのトランスクリプション。アンドリュース・シスターズの他、ジミー・ドーシー・オーケストラ、ボブ・クロスビーのボブ・キャッツなど、当時の代表的スウィング・バンドとの共演も楽しめる。 |
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●RICKY SKAGGS『The Essential Ricky Skaggs』COL-89068
CD \2,250 Don't Get Above Your Raising/You May See Me Walkin'/Crying My Heart Out Over You/I Don't Care/Heartbroke/I Wouldn't Change You If I Could/You've Got A Lover/Don't Cheat In Our Hometown/Honey(Open That Door)/I Wonder If I Care As Much/I'm Tired/That's Why I'm Walkin'(Angel On My Mind)/You Can't Do Wrong And Get By(with George Jones)/Lovin' Only Me 全14曲 ビル・モンロー亡き今、クラシック・ブルーグラス復興の担い手として突っ走っているリッキー・スキャッグス、彼が80年代、メインストリーム・カントリー・シーンで活躍した時代、79年から88年のヒット14曲集。ブルーグラスのノウハウを隠し味にしたストレートなカントリー・スタイルで、80年代後半からのネオ・トラディショナル・カントリー隆盛の礎を築き、ヴィンス・ギルやマーティ・スチュアートなど、あとに続くブルーグラスからカントリーへの転進組の先駈けとなったリッキーの、カントリー・スターとしての実力発揮の作品集。レイ・フラック、アルバート・リー、ブルース・バウトンなど凄腕を擁したカントリー版ケンタッキー・サンダーも聴き物。 |
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●ERNEST TUBB『The Texas Troubadour』PROPER-54
4CD \4,950 [DISC 1]Walking The Floor Over You/Try Me One More Time/Soldier's Last Letter/Yesterday's Tears/Keep My Mem'ry In Your Heart/Tomorrow Never Comes/Careless Darlin'/It's Been So Long Darling/Rainbow At Midnight/Filipino Baby/Drivin' Nails In My Coffin/Don’t Look Now(But Your Broken Heart Is Showing)/So Round So Firm So Fully Packed/I'll Step Aside/Seaman's Blues/You Nearly Lose Your Mind/Forever Is Ending Today/That Wild And Wicked Look In Your Eye/Have You Ever Been Lonely/Let's Say Goodbye Like We Said Hello/Till The End Of The World/I'm Biting My Fingernails And Thinking Of You/Don't Rob Another Man's Castle/Daddy When Is Mommy Coming Home/Mean Mama Blues [DISC 2]Slippin' Around/My Tennessee Baby/My Filipino Rose/Warm Red Wine/Blue Christmas/White Christmas/Tennessee Border #2/Letters Have No Arms/Don't Be Ashamed Of Your Age/I'll Take A Back Seat For You/I Love You Because/Unfaithful One/Throw Your Love My Way/Give Me A Little Old Fashioned Love/Hillbilly Fever #2/(Remember Me)I'm The One Who Loves You/Goodnight Irene/Don't Stay Too Long/Hey La La/Driftwood On The River/The Strange Little Girl/Missing In Action/Somebody's Stolen My Honey/Fortunes In Memories/Too Old To Cut The Mustard [DISC 3]Blue Eyed Elaine/I'll Get Along Somehow/Swell San Angelo/I'll Never Cry Over You/My Baby And My Wife/Please Remember Me/Our Baby's Book/First Year Blues/Wasting My Life Away/When The World Has Turned You Down/I'll Always Be Glad To Take You Back/I Ain't Goin' Honky Tonkin' Anymore/I've Really Learned A Lot/I'm Wondering How/I Know What It Means To Be Lonely/Are You Waiting Just For Me/Answer To Walking The Floor Over You/There's A Little Bit Of Everything In Texas/Should I Come Back Home To You/You'll Want Me Back(But I Won’t Care)/There's Gonna Be Some Changes Made Around Here/I'm Free At Last/Wondering If You're Wondering Too/There's Nothing On My Mind/Don't Brush Them On Me [DISC 4]The Last Thoughts Of Jimmie Rodgers/I'm Missing You/Time After Time/Fort Worth Jail/You Were Only Teasing Me/Lonely Heart Knows/You Hit The Nail Right On The Head/Headin' Down The Wrong Highway/Waiting For A Train/When I Take My Vacation In The Sky/Stand By Me/The Old Rugged Cross/What A Friend We Have In Jesus/The Wonderful City/Farther Along/Texas vs Kentucky/G-I-R-L Spells Trouble/I'm Free From The Chain Gang Now/The Lovebug Itch/Kentucky Waltz/I'm With The Crowd But So Alone/My Mother Must Have Been A Girl Like You/Somebody Loves You/Don't Trifle On Your Sweetheart/Merry Texas Christmas, You All! 全100曲 電気楽器を初めて導入し、のちにホンキー・トンクと呼ばれることとなるサウンド、スタイルでカントリー・ミュージックの歴史に新たな1ページを記した偉大なシンガー、その独特の尻下がり節と、"Oh, Billy Bird now!"という合いの手をトレード・マークに、「ダディ・オブ・エム・オール」と親しまれた大スター、アーネス・タブのデッカ初期名唱集。彼のテーマ・ソングとなった1941年の大ヒット"Walking The Floor Over You"をはじめとする40年代から52年まで(と、36年、ヒーロー、ジミー・ロジャースに捧げた"The Last Thoughts Of Jimmie Rodgers")の全100曲をセットした4枚組ボックス。40年代後半からあのビリー・バードのお馴染みのギターが聴ける。48ページのブックレット付き。 |
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