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NEW ARRIVALS 0303 2003/03/30
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INDEX
[DVD NEW RELEASE]
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES]
[JAZZ REISSUES AND DISCOVERIES]
COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]

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[DVD NEW RELEASE]
●THE CHIEFTAINS『Down the Old Plank Road』RCA-64022D DVD110分 \3,950
Opening Sequence(V.A.)/Medley-An Poc Ar Buille(The Chieftains)/Tennessee Stud(Jeff White)/Country Blues(Buddy & Julie Miller)/Down the Old Plank Road(John Hiatt, Jeff White & Tim O'Brien)/Sally Goodin(Earl Scruggs)/Lambs on the Green Hills(Emmylou Harris)/Rosca Caitha(Jerry Douglas)/Whole Heap of Little Horses(Patty Griffin)/Cindy-Cotton Eyed Joe(Ricky Skaggs)/Shady Grove(Tim O'Brien)/I'll Be All Smiles Tonight(Martina McBride)/Jordan's a Hard Road to Travel(John Hiatt & Tim O'Brien)/Molly Bawn(Alison Krauss)/Rain & Snow(The Del McCoury Band)/Katie Dear(Gillian Welch & David Rawlings)/Give The Fiddler a Dram(V.A.) 全16曲
結成40周年を迎えたアイリッシュ・ミュージックの重鎮チーフタンズが、10年ぶりにナッシュヴィルで制作したアルバム『Down the Old Plank Road:The Nashville Sessions』(RCA-63971\2,650)は、大西洋の両側のトラッド曲を主体としたレパートリーを、アイリッシュ・オリジンのアメリカン・ルーツ・ミュージックの現代版、ブルーグラスに見事に昇華した作品として絶賛された。そのアルバムのプロモーションの一環として開催されたライマン公会堂でのコンサートのDVDでの発売。昨年9月30日のこのコンサートの模様は、ムーンシャイナー誌11月号にレポートされているが、進行役のチーフタンズと、ジェフ・ホワイト、ジェリー・ダグラス、スチュアート・ダンカン、ブライアン・サットン、ジム・ミルズ、バリー・ベイルズ、マット・ローリングス他からなるハウス・バンドをバックに、アルバムに参加したミュージシャンたちの圧倒的なパフォーマンスが次々と展開され、曲のあいまに、バック・ステージの模様やインタビューが挿入されて、各メンバーのこのセッション、コンサートへの想いを伝えながら紹介されていくライヴは、アルバムの感動とはまた異なる、熱いものを伝えてくれる。アルバム以上にホットなアール・スクラッグスを筆頭に、それぞれ感動的なパフォーマンスを聴かせてくれたミュージシャンたちに拍手。そしてアイリッシュ・ステップ・ダンスとアパラチアン・クロッグ・ダンスの競演という楽しいスペクタクルも素晴らしい贈り物。アルバムのメイキングやバック・ステージの特典映像付き。
●GEORGE STRAIT『For the Last Time:Live From the Astrodome』MCA-70361D DVD70分 \3,950
Deep In The Heart Of Texas/Stars On The Water/I Can Still Make Cheyenne/Write This Down/Heartland/George Bush, The Former President, Presents Award To Strait/Love Without End, Amen/Check Yes Or No/The Fireman/Run/Murder On Music Row/The Chair/She'll Leave You With A Smile/Does Fort Worth Ever Cross Your Mind/Amarillo By Morning/Living And Living Well/Take Me Back To Tulsa/The Best Day/Blue Clear Sky/The Cowboy Rides Away 全19曲
先月発売されたばかりの、テキサス・カントリーの大立者ジョージ・ストレイトのライヴ・アルバム『For The Last Time:Live From The Astrodome』(UNI-170319\2,650)のDVDヴァージョン。2002年3月3日、地元ヒューストンのアストロドームに6万8千人以上の観客を集めた、"Houston Livestock Show and Rodeo"のフィナーレを飾ったコンサートのライヴ。ヴェテラン・フィドラー、ジーン・エルダースを核とするツアー・バンド、エース・イン・ザ・ホール・バンドの、ツイン・リード・ギター、ペダル・スティール、ツイン・フィドルにツイン・キーボードを駆使したぶあついサウンドをバックに、当代最高のテキサス・ホンキー・トンクを貫禄十分に唄うジョージ・ストレイト。馬にまたがって颯爽と登場するオープニングから、ファンに見送られて長い通路を去っていくラストまで、さすが大スター、としかいいようのない存在感に圧倒される。アルバムには収録されなかった曲も含む70分の感動。
●GILLIAN WELCH『The Revelator Collection』ACONY-204D DVD59分 \3,950
Elvis Presley Blues/My First Lover/Revelator/April the 14th/Wichita/Red Clay Halo/Billy/Pocahontas/Revelator/I'm On My Way Back To The Old Home/White Freight Liner Blues/I Want to Sing That Rock and Roll(Bonus Track) 全12曲
オールドタイム・ミュージック、ブルーグラスのソウルを根っこにもちながら、その独特の感性で全く新しい次元の音楽世界をクリエイトし続けているギリアン・ウェルチ、上記チーフタンズ・コンサートや、あの『オー・ブラザー!』『DFTM』コンサートなどでもその存在感を示し続けているギリアンの、初めてのDVD。2001年のアルバム『Time(The Revelator)』からのビデオ・クリップ3曲と、2001年9月の未発表曲多数を含むライヴ8曲そしてボーナス・トラック1曲という構成。伝説のRCAスタジオBでのビデオ・クリップも含め、すべてをモノクロで映し出すという映像へのこだわりも、彼女の音楽に共通するサムシングを表現するための手段として選んだものだろう。パートナー、デヴィッド・ローリングスとの、濃密な情感に満ち溢れたパフォーマンスがいつもながらに凄みすら感じさせる。
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
●THE LYNN MORRIS BAND『Shape of a Tear』ROU-0509 CD \2,750
Good Love/Gonna Have Love/Shape Of A Tear/Goodbye To The Blues/I Wish It Would Rain/Road Rage/I'll Take Them With Me/Lonesome Highway Blues/Shoulder To Shoulder/Move It On Over/Don't Neglect The Rose/I Know What You're Talking About 全12曲
リン・モリス・バンドの4年ぶりとなる新作。リンとマーシャル・ウィルボーンの円熟が、ロン・スチュワートとジェシー・ブロック、ふたりの若者のエネルギーと溶け合って、4年の時間を経過したバンドの一体感、昂揚をもたらしている。バンジョー、フィドルだけでなくリード・ギターにマンドリンまでフィ−チュアするロンの凄さ(オリジナル・インスト聴くべし)、ソロ・アルバムを経験して一段の飛躍をみせるジェシーの切れ味、そしてマーシャルの味わい深いヴォーカルとステディなリズムを刻む安定したベース。ブルーグラスのハート&ソウルを十二分に理解し表現するリンの優しさいっぱいのヴォーカルが、いつもながらの素晴らしさでダイレクト&ストレートにブルーグラス本来の姿を伝えてくれる。オルタナ・カントリーの才人ジュニア・ブラウンのペダル・スティールをフィ−チュアしたバック・オウエンズ・ソングという、思いがけない曲もとびだしてくるが、決して浮き上がってはいないあたりがバンドとしての成熟のあらわれだろう。ロブ・アイクス、ダドリー・コンネルがゲスト参加している。ヒドゥン・トラックあり。
●JEANNIE KENDALL『Jeannie Kendall』ROU-0401 CD \2,750
That's What Your Love Does To Me/Love Chooses You/Timeless And True Love(with Alan Jackson)/I Wonder Where You Are Tonight/Old Friends/Smoky Lonesome/Just A Memory/Train Of Thought/Wishing Well Blues/The Color Of Her Eyes/Serious Doubt/Jack And Lucy(with Steve Gulley) 全12曲
1976年のナンバー・ワン・ヒット"Heaven's Just a Sin Away"でグラミー受賞、80年代前半にかけて多くのチャート・ヒットを記録したトップ・デュオ、ケンドールズのジェニー・ケンドール、98年、父ロイス他界の直前にスタートしたソロ・デビューへのプロジェクトがようやく完成した。ケンドールズ時代のリメイクや、ローリー・ルイス、マーシャル・ウィルボーンなどの佳曲を、アダム・ステフィ在籍時のユニオン・ステーションを核に、スチュアート・ダンカン、ロブ・アイクス、ロン・スチュワート、ブライアン・サットンなど、なんとも豪華な顔触れをとっかえひっかえしての完璧のアコースティック・アンサンブルにのせた、ジェニーの優しく美しいエンジェリック・ヴォイスとメジャー・カントリー・シーンで鍛えられた確かな歌唱力、さらには、アリソン・クラウス、ロンダ・ヴィンセント、リッキー・スキャッグス、今は亡き父ロイスとの2曲など、これまた贅沢極まりないハーモニー・ヴォーカル、すべてが見事にとけあった極上のラヴ・ソング・アルバム。アラン・ジャクソンとデュエットしたホンキー・トンク・ソング"Timeless And True Love"も話題を呼んでいる。
●DAVID LONG & FRIENDS『Midnight From Memphis』DL-2002 CD \2,750
Midnight From Memphis/Bluegrass Romp/My Final Breath Will Whisper Your Name/Pigeon In the Window/Give Me Flowers While I'm Living/Big Eve/There Must Be Another Way to Live/Mimi's Waltz/I Walk Alone/Railroad Crossing/Old Grey Stone 全11曲
ボーイズ・フロム・インディアナの流れを汲むコテコテ・トラッド・ブルーグラスで一部の注目を集めつつある、ワイルドウッド・ヴァレー・ボーイズのマンドリン・プレイヤー、デヴィッド・ロング28歳のソロ・アルバム。WVBのメンバーに加えて、これまたトラッド一直線、カール・シフレット&ビッグ・カントリー・ショウのジェィク・ジェンキンス(bj)とチャック・ウェスターマン(f)そしてロン・メシング(d)という編成で、デヴィッドのオリジナル・インスト5曲に、フラット&スクラッグス、レッド・アレンの懐かしい曲や友人たちの新作という構成。デヴィッドのビル・モンロー/マイク・コンプトン直系のマンドリンに、ビッグ・カントリー・ショウで定評あるジェィクの真っ直ぐなバンジョーとチャックの切り込みフィドルなど、50年代クラシック・ブルーグラスの雰囲気を思いっきり再現したサウンドが泣かせる。デヴィッドのリード・ヴォーカルもお約束どおりの唄いまわしになかなかの味をみせているが、ここはやっぱりWVBのトニー・ホルトが唄うレッド・アレン・ソング"There Must Be Another Way to Live"がベスト。ペンシルヴァニアのブルーグラス・トラディションを継承する頼もしい存在となりそう。
●THE GIBSON BROTHERS『Bona Fide』SH-3965 CD \2,750
The Open Road/Arleigh/Ragged Man/Railroad Line/That Bluegrass Music/Vern's Guitar/Where Nobody Knows My Name/Shucking The Corn/Don't Forget The Coffee, Billy Joe/Whisper In My Ear/Norma/Beautiful Brown Eyes/The Lighthouse 全13曲
ニュー・ヨーク州北部、カナダとの国境近くの出身というエリック(bj)とリー(g)のギブソン兄弟、95年のIBMAショウケースでデビューし、ヘイ・ホラーから発表した3枚のアルバムで新しいトラッド・ブルーグラスの担い手として高く評価され、98年にはIBMAアウォードにおいて最優秀新進アーティストに選ばれている。その後、リッキー・スキャッグスのもとでカントリー・マーケットへの進出を図るも失敗に終り、今回のシュガー・ヒルからのブルーグラス・シーンへのカムバックとなった。ヘイ・ホラー時代とはずいぶんと趣きを異にして、兄弟のオリジナルを中心に、ブラザー・デュオ・トラディションを現代ふうにアダプトしたふたりのハーモニーをコンテンポラリー・サウンドにのせ、クラシック・カントリーをも聴いて育ったというバックグラウンドを偲ばせるカントリー・タッチもそこここに採り入れた、新鮮な響きのブルーグラスが耳に心地よい。徹底したサム・ブッシュ・フォロワーで、切れ味鋭いマンドリンを聴かせるメリーランド出身の若手マーク・マグレイシャンは、あのマッコーミック・ブラザーズが最近になって活動再開した新バンド、ブルーグラス・インヴェイジョンでも活躍している。ジェイソン・カーター(f)、リューク・ブラ(f)、トム・T・ホール(カメオ・ヴォーカル)他がゲスト参加。定評あるトラッド・ブルーグラスももちろんしっかりと聴かせてくれる。
●AUBREY HAYNIE『The Bluegrass Fiddle Album』SH-3957 CD \2,750
Buckner's Breakdown/Hamilton Special/McHattie's Waltz/Ducks On The Millpond/Smith's Rag/Bluegrass In The Backwoods/April's Reel/Make A Little Boat/Ook Pik Walt/Long Cold Winter/First Day In Town/Bill Cheatham 全12曲
ナッシュヴィルでのセッションには欠かすことのできないフィドラーとして、スチュアート・ダンカンと並ぶ存在となったオーブリー・ヘイニー、2000年の『A Man Must Carry On』(SH-3908\2,750)に続くソロ第3作。ナッシュヴィルでも近年最高のスクラッグス/クロウ・スタイルの使い手として評価の高いデイヴ・タルボット(bj)をフィ−チュアし、サム・ブッシュ(m)、トニー・ライス(g)、バリー・ベイルズ(bs)という、これ以上はないパーフェクトなリズムにのせた見事なフィドルがその存在感を実証してみせる。アルバムの半分をケニー・ベイカーの作品でまとめるという、ベイカーへの憧憬と敬意の表われがまず目を引くが、そこに込められた、ふるさとフロリダの先達チャビー・ワイズとヴァッサー・クレメンツへのオマージュが心に響く。全編をとおしてサム・ブッシュが大活躍、そしてトニー・ライスもソロでの出番は1曲だけだが、変化に富んだバックアップ・プレイと完璧のリズム・キープでさすがとしかいいようがない。ハイ・ギアのブレイクダウンからリリカルなワルツまで、派手派手しいテクニックをひけらかす訳ではないけれども、『The Bluegrass Fiddle Album』という何の飾りもないまっすぐなタイトルそのままに、ケレンもハッタリもなく、ただただ素直に演じきった、正統ブルーグラス・フィドルの醍醐味満載。ジャケットの、ヒーローたちと一緒に写ったオーブリー少年の姿が微笑ましい。
●BYRON BERLINE『Flat Broke Fiddler』DS-002 CD \2,750
Flat Broke Fiddler/Hell Among the Yearlings/Cherokee Bell/Ballysadare Waltz/True Blue/Grassy Blues Waltz/Duffy's Hornpipe/D Minor Swing/Earl & Me/Victorian Waltz/Say Old Man/Happy Hornpipe/Russian Masquerade/Maiden's Prayer/Orange Blossom Special 全15曲
テキサス・スタイルのフィドルをブルーグラスの世界に持ち込んだフィドル・ジャイアント、バイロン・バーラインの最新作。近年は地元オクラホマでダブルストップ・フィドル・ショップとミュージック・ホールを運営すると共に、ムーンシャイナー誌でも話題のオクラホマ・インターナショナル・ブルーグラス・フェスティヴァルを主宰して意気軒昂たるところを示している彼の、自主レーベルでの第3作。4曲のクラシックのほかはすべて自作のフィドル・チューンを、アール・スクラッグス、アラン・マンデ、デニス・キャプリンガー、イェンス・クルーガー、べッピ・ガンベッタ、ジェイ・ディー・メイネスなど多くのゲスト・ミュージシャンを迎えて、得意のスタイルで弾きまくっている。
●TONY TRISCHKA BAND『New Deal』ROU-0493 CD \2,750
Earl's Breakdown/44/Big Papa Rides Again/Northern Falling/Hand Me My Banjo Down/Miracle Man/Quasi Qoto/Fair Lawn Justice/Arizona/Baby's In The Cradle/A Hymn For Dreams That Don't Come True 全11曲
誰も想像し得なかった(?)、あっと驚く"Earl's Breakdown"が何とも快感のこのアルバム、異端のバンジョー・プレイヤー、トニー・トリシュカがニュー・ヨークのジャズ・シーン、ブロードウェイで活躍するサックス奏者マイケル・アメンドラと組んだユニット、トニー・トリシュカ・バンドの『Bend』(ROU-0454\2,750)に続く第2作。ブルーグラスとオールドタイム・ミュージックのあいだに、ジャズ、ファンク、ブルース、東洋音楽などの要素をぶち込んで、ジャム・バンド・スタイルのフリーなインプロヴィゼーションをおしたてて攻めまくる、摩訶不思議な、しかし、なんとも面白くスリリングな「ポスト・モダン・ルーツ・ミュージック」(ヨーマ・コーコネン命名)がパックされている。トリシュカのアグレッシヴにブルーグラスしているバンジョーと、アメンドラのスムーズなサックスを軸に、エレキ・ギター、ベース、ドラムスという編成に、ロードン・ウェインライトV世、ジェニファー・キンボールなどのヴォーカルもフィ−チュア。ブルーグラスのリスナーにも馴染みやすい音楽ではある。
●SAM WILSON『Come Hear My Story』LD-001 CD \2,750
Almost Persuaded/Lorina's Gown of White/99 Years/Call of the Wild/Forty Years Ago/Old Love Back in Town/Snow Covered Mound/American Spirit/Workin' in the Vineyards/Someday You'll Call My Name/Missin' That Sweetheart of Mine 全11曲
かつてサム・ウィルソン&ブルーグラス・カーネルズとして活動していた、ケンタッキー産、本場モンのトラッド・ブルーグラス・シンガー、サム・ウィルソンの2002年最新録音。最新録音とはいってもそこはそれ、ひたすら濃ーいトラッドひとすじに鍛え上げたその血は揺るぎ無く、トム・アダムスやマイケル・クリーヴランド、ウェンディ・ミラーなど当代の名高いミュージシャンをバックに迎えてもそのスタンスは全く変わらず、自らの信じるブルーグラスをそのままにぶつけている。世間がどんなに変わろうと、ブルーグラス・シーンがいかように進化していこうが、我関せずとばかりに己の道を行く潔さ、頑固なまでの自分の音楽へのこだわりが心地よい。ラリー・スパークスやデイヴ・エヴァンスのもとで磨いたブルーグラス・ソウル、オハイオやケンタッキーの濃いブルーグラス・スピリットを21世紀も体現していく、ローカル・トラッドの真骨頂。
●THE LEWIS FAMILY『50th Anniversary Celebration』THB-2041 CD \2,750
Family and Friends/I Feel Like Traveling on/Old Chunk of Coal/Walkin' and Talkin'/The Old Family Table/God's Little People/Slippers With Wings/The Family Bible/Which Came First(the Children or the Egg)/I'm Using My Bible for a Roadmap/Meet Me There/Hallelujah Turnpike/I'm Building a StairwaytoHeaven/Just One Rose Will Do/His Life is an Open Book/Joshua/I Plan to Meet You There/So Many Years, So Many Blessings 全18曲
ファースト・ファミリー・オヴ・ブルーグラス・ゴスペル、ルイス・ファミリーの結成50周年!!を記念する最新作。リトル・ロイ・ルイスの芸達者なエンターテイナーぶりと、ミギー、ポリー、ジャニス3姉妹のハーモニーを軸に、南部のブルーグラス・フェスでは今も圧倒的な人気のルイス・ファミリー、現在は、リトル・ロイのバンジョーとジャニスの息子ルイス・フィリップスのギターがメインのインストゥルメンテーションに、3姉妹のコーラスという布陣で変わらぬ活動を続けている。ゴスペル・グループということで60年代の昔から、日本では殆ど話題に上ることもなかったが、その音楽は一聴に価するものであることを再確認する必要があるだろう。
●EMMA SMITH & FRIENDS『Roses, Smiles & Tears』OH-90218 CD-R \2,750
Don't Neglect the Rose/I'll Be All Smiles/Didn't Say Goodbye/Letter Edged in Black/Blue Ridge Mountain Home/Patchwork Quilt/Don't Fall in Love/Come Walk With Me/If That's the Way You Feel/Goodbye/I Want to Be Loved/Keep on the Sunny Side 全12曲
ケンタッキーに生まれ、80年代にオハイオでソングライター、シンガーとしてのキャリアをつんだエマ・スミスの最新作。ラリー・スパークスとの交友が有名で、彼が唄ったエマ作の"Don't Neglect the Rose"は今もリクエストの多い、彼の当りナンバーとなっている。オールド・ホームステッドからオハイオ・ブルーグラスの伝統にのっとった多くのアルバムを発表し、デイヴ・エヴァンスとも共演している。今作では、旧知のケニー・ベイカー、アンクル・ジョッシュ・グレイヴスに、ランディ・ハワード、ジェラルド・エヴァンスなど豪華な顔ぶれで(きちんと機能しているかどうかは大いに疑問ではあるが)、自作曲、スタンダード中心にオハイオ伝統の濃ーいブルーグラスを演じている。デイヴ・エヴァンスがやっぱり凄い。
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
●LESTER FLATT『RCA Country Legends』RCA-65142 CD \2,250
Roll In My Sweet Baby's Arms/It's Sad to Be Alone/Little Cabin Home On The Hill/Cedar Hill/Everything We Had Goin' Is Gone/Backin' To Birmingham/Pick Away/McCormick String Picnic/Over The Hills To The Poorhouse(with Mac Wiseman)/You're Still Mine Tonight/Don't Get Above Your Raisin'/One Bad Case Of The Blues/Foggy Mountain Breakdown/Father's Table Grace/I Can't Tell The Boys From The Girls/The Martha White Theme 全16曲
アール・スクラッグスと袂を分かったレスター・フラットが、コロムビア後期のフォークにすりよったスタイルを脱し、40年代、50年代のサウンドへと立ち返ったナッシュヴィル・グラスを率いて、ナゲット・レコードを経てRCAと契約したのは70年、その後74年までの間に全部で10枚のアルバムを発表した。そのすべては現在ベア・ファミリーのボックス・セット『Flatt On Victor And More...』(BCD-15975 6CD\19,250)と、そこにも含まれているビル・モンローをゲストに迎えたヴァンダービルトでのライヴ『Live at Vanderbilt』(BCD-16614\3,100)で聴くことができるが、今回、本国アメリカで初めてRCA録音からのベスト・セレクションとして発売されたのがこれ。マック・ワイズマンやボビー・オズボーンとの共演、ヴィック・ジョーダン、ハスケル・マッコーミック、ローランド・ホワイト、マーティ・スチュアート、アンクル・ジョッシュ・グレイヴス、ポール・ウォーレンなどのスーパー・ピッキン、それらをひとつに完成させたレスター流ソリッド・ブルーグラスが実に心地よい。円熟の極みに達したレスターのまろやかなヴォーカルと味わい深いリズム・ギター、F&S解散後、枯淡の境地ともいうべき晩年のレスターの輝きがここに集約されている。
●THE GREENBRIAR BOYS『Big Apple Bluegrass』VAN-79723 CD \2,750
Love Bug/Darby Ram/Methodist Pie/Mississippi Sawyer*/Danville Girl*/Coot From Tennessee/The Great Assembly*/Take A Whiff On Me/Cabin In Gloryland*/Honky Tonk Girl/Gotta Travel On*/Way Down In The Country/Ain't No Grave Gonna Hold God's Body Down**/Rambling Round/Stay All Night/Shine On Me***/Roll On John 全17曲
ニュー・ヨークのフォーク・ミュージック・シーンの中心地、グリニッチ・ヴィレッジから登場し、60年代前半のフォーク・リヴァイヴァルの波に乗ってアーバン・ブルーグラスの旗頭として人気者となったグリーンブライア・ボーイズ。ヴァンガードに残した録音は昨年夏、35曲を収録した2枚組『Best Of The Vanguard Years』(VAN-206/7\3,960)でようやくCD化されたばかりであるが、早くも第2弾が発売である。今回は、先の2枚組に未収録の10曲、『The Greenbriar Boys』('62)から3曲『Ragged But Right』('64)から3曲『Never Late Than Never』('66)から2曲など、に加えて、『The Greenbriar Boys』のアウトテイク5曲(*)他2曲(**、***)の未発表曲を収録、グリーブライア・ボーイズのヴァンガード録音がこれでほぼコンプリートにCD化されたわけである。同時期に登場したワシントンDCのカントリー・ジェントルメン、ウェスト・コーストのディラーズと並んで、ブルーグラスを都会の若者、インテリ層に強力にアピールしていったグリーンブライア・ボーイズ、ニュー・ヨークという土地柄、フォーク・シーンへのコミットメントなど、両者とは一線を画した、より知的な響きをもった独自のブルーグラスでひとつの歴史を作ったグループの貴重な記録である。あとは、フォーク・シンガーのディアン・ジェイムズと共演したエレクトラ盤『Dian & the Greenbriar Boys』('63Elektra EKS-7233)を残すだけである。
●BILL MONROE『Gotta Travel On:An Introduction to Bill Monroe and the Blue Grass Boys』UNI-882881 CD \1,980
My Sweet Blue-Eyed Darlin'(featuring Rikky Skaggs)/Gotta Travel On/Scotland/Cryin' Holy Unto The Lord/I'm Blue I'm Lonesome(single version)/I'm On My Way To The Old Home/Uncle Pen/Raw Hide/On And On/White House Blues/Wheel Hoss/Roanoke/Blue Moon Of Kentucky(Live,1955 Grand Ole Opry)/A Good Woman's Love/Big Mon/Lonesome Road Blues/I'm Going Back To Old Kentucky/Big Sandy River/Kentucky Mandolin/With Body And Soul/Kentucky Waltz/Southern Flavor/Fiddler Roll Call-Down Yonder(Live,1973 Bean Blossom, indiana)/I'm Working On A Building/My Last Days On Earth 全25曲
故ビル。モンローのデッカ/MCAでの録音、1950年からほぼ40年間のレコーディングからセレクトされた25曲。イギリス編集の最新コンピレーションでしかも廉価盤というオススメ作品。ハンク・ウィリアムズと共作した50年の"I'm Blue I'm Lonesome"のシングル・ヴァージョンや、55年のオープリ・ライヴ"Blue Moon Of Kentucky"といった珍しいトラックを含め、87年の"Southern Flavor"まで、デッカ、MCAでの足跡一望、なかなかに凝った選曲(一部、ちと首を傾げたくなる部分なきにしもあらず)で、ひとひねりした面白さが十分にみられるあたり、力の入ったイギリス編集のミソだろう。

●CARL STORY QUARTET『1951-1952:Songs From XWRA Live Transcriptions』OH-4040 CD-R \2,950
Family Reunion/Light at the River/Echoes From the Burning Bush/Gone Home/Are You Afraid to Die/My Lord's Gonna Lead Me Out/Savior's Love/God Put a Rainbow in the Clouds/I Found a Hiding Place/He Will Set Your Fields on Fire/The Circle Was Broken/My Lord Keeps a Record/Everybody Will Be Happy Over There/Heard Jerusalem Moan/I've Got a Home/Were You There/I Didn't Hear Nobody Pray/Somebody Touched Me/Mighty Close to Heaven 全19曲
●CARL STORY QUARTET『1951-1952:Songs From XWRA Live Transcriptions, Vol.II』OH-4041 CD-R \2,950
Why Don't You Get Religion/Lord Lead Me on/Gloryland Way/We Will Meet Some Day/An Empty Mansion/Unclouded Day/New Jerusalem Way/You Can't Believe Everything You Hear/I Feel Like Traveling on/I Can Tell You the Time/Give Me the Roses Now/Just One Way to the Gate/Amazing Grace/You Don't Love God If You Don't Love Your Neighbor/Row Us over the Tide/Hand in Hand/Rank Stranger/Campin' in Canaan Land/Follow Him/My Time Will Come Someday 全20曲
ブルーグラス・ゴスペルの父カール・ストーリー&ランブリング・マウンテニアーズの貴重な音源発掘。ということで、タイトルには51年から52年、XERA局での録音となっているが、この内容、どう聴いてももっとのちの時代のものとしか思えない。第一に、カール・ストーリーが初めてブルーグラス・スタイルのバンジョーをフィ−チュアしたのは57年、バド・ブリュースターが加入してのマーキュリー録音とされていること、また、アンクル・ジョッシュ・スタイルのドブロが入ったのも50年代末から60年代になってから、ということで、年代にバラツキはあるものの、50年代後半から60年代にかけての録音が殆どとみるのが正解ではなかろうか。バド・ブリュースターやテイター・テイト、Vol.2ではレッド・レクターが写ったジャケット写真も中身とは関係薄そうという、いかにもオールド・ホームステッドらしいいい加減さではあるが、中身の方はそんなこととは別に、カール・ストーリーの抜群のヴォーカルと、ストレートなサウンドにのせたブルーグラス・ゴスペルの真髄がつまっており、十分に楽しめることは間違いない。
[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES]
●V.A.『The Art of Old-Time Mountain Music』ROU-11599 CD \2,750
Old Molly Hare(Haywood Blevins)/Old Blind Sow, She Stole the Middlins(John W. Summers)/The High Toned Dance(Glenn Ohrlin)/Po Black Sheep(Frazier & Patterson)/High on a Mountain(Ola Belle Reed)/McMinnville's Breakdown(Owen "Snake" Chapman)/One More River to Cross(Wilson Douglas)/Rocky Mountain(Bruce Molsky and Big Hoedown)/Protecting the Innocent(Oscar & Eugene Wright)/Death of J.B. Marcum(Asa Martin)/Benton's Dream(Smokey Valley Boys)/The House Carpenter(Dorothy Rorick)/Rabbit, Where's Your Mammy?(Jim Herd)/Black Eyed Daisy(Joe Thompson)/The Boatman Song(Marvin Gaster)/Kicked Up a Devil of a Row(Charlie Kinney)/Bury Me Not on the Lone Prairie(Fields Ward)/Red Bird(Clark Kessinger)/Farewell Trion(Bob Carlin)/Lost Indian(Mose Coffman(The Hammons Family))/Old Time Fire on the Mountain(Sam Connor and Dent Wimmer)/Fox Chase(Dink Roberts)/Tucker's Barn(The Watson Family)/Feed My Horse on Corn and Hay(Perry Riley)/I'm A Long Time Travelling Here Below(Almeda Riddle)/Blackberry Blossom(Ralph Blizard and the New Southern Ramblers)/Go on, Nora Lee(Uncle Dave Macon & Sam McGee)/A Conversation with Death(Lloyd Chandler) 全28曲
ここ1−2年のルーツ・ミュージックへの関心の高まりを反映して、ラウンダーが30年間の活動で累積してきた膨大なカタログからセレクトした、バラードからダンス・チューンまで、オールドタイム・ミュージックのさまざまなかたちを、新旧、有名無名取り混ぜたミュージシャンたちの演奏でコンパイルした入門編ともいうべき1枚。

[JAZZ REISSUES AND DISCOVERIES]
●BUDDY EMMONS『Steel Guitar Jazz』UNI-542536 CD \1,980
Bluemoons/Any Time/Where Or When/Indiana/Gravy Waltz/Oleo/The Preacher/Cherokee(Indian Love Song)/Witchcraft/Gonna Build A Mountain/There Will Never Be Another You 全11曲
現在のペダル・スティールのあらゆるノウハウを確立した巨人、バディ・エモンズが63年に発表した名盤の廉価盤再発売。ジェローム・リチャードソン(サックス)、ボビー・スコット(ピアノ)、アート・デイヴィス(ベース)、チャーリー・パーシップ(ドラムス)というバップの名手を従えて、ソニー・ロリンズ、ホレス・シルヴァーなどジャズ・ジャイアントの名曲に正面切って取り組んだ、スティール・ギター・ジャズ唯一無二の名演集。スティール・ギターという特異な楽器をジャズのイディオムに完璧に昇華し、ジャズ楽器と対等以上に渡り合ってのインタープレイは、この道の第一人者ならではの見事なもの。オズボーンズが参加したゲイリー・バートンの『Tennessee Firebird』と並ぶ、カントリーとジャズを融合させるという破天荒の試みを鮮やかに成功させた大傑作。オリジナルのLPレコードを再現した紙ジャケット仕様のアートワークも嬉しい。
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]
●HERB PEDERSEN『Southwest』ACA-8039 CD \2,750
Paperback Writer/Rock and Roll Cajun/If I Can Sing a Song/Our Baby's Gone/Harvest Home/The Hey Boys/Jesus Once Again/Younger Days/Can't You Hear Me Callin'/Wait a Minute 全10曲
ディラーズの『Wheatstraw Suite』『Copperfields』、カントリー・ガゼットの『Traitor in Our Midst』でその名を一気に知らしめたハーブ・ペダーセンが、76年エピック・レコードからソロ・デビューを果たしたアルバムの初CD化。ブルーグラスとカントリー・ロック、その両分野で最高のハーモニー・シンガーという評価を得た彼のメジャー・シーンへの出発点となった記念碑的作品。ブルーグラスをベースにした、ウェストコーストのアコースティック・カントリーの薫り高い彼の絶妙のヴォーカルを、デヴィッド・リンドレー、アル・パーキンス、ラリー・カールトン、リー・スクラー、ジム・ゴードンなどその筋のツワモノたちがサポート。ブルーグラス畑からはアンクル・ジョッシュ・グレイヴスが参加、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットのハーモニーも完璧。セルダム・シーンがカヴァーした"Wait a Minute"など、ソングライターとしても超一級の腕が冴え渡る。
●THE SONS OF THE PIONEERS『The Essential Collection』VAR-66439 2CD \3,500
When Payday Rolls Around/Lovesong of the Waterfall/Chant of the Wanderer/Sagebrush Symphony/West is in my Soul/A Cowboy Has To Sing/He's Ridin' Home/Springtime on the Range/Cool Water/Cajun Stomp/A Touch of God1s Hand/The Timber Trail/There’s A Rainbow Over the Range/The Boss Is Hanging Out a Rainbow/Yippi Yi Your Troubles Away/Trail Herdin' Cowboy/Trail Dreamin'/Out on the New Frontier/He's Gone Up the Trail/Lord, You Made the Cowboy Happy/The Texas Crapshooter/So Long to the Red River Valley/Blue Prairie/Hold That Critter Down/The Howlin1 Pup/When the Prairie Sun Climbs Out of the Hay/One More Ride/Blow, Wind, Blow/Open Range Ahead/Song of the Bandit/Followin' the Sun All Day/Whisperin' Wind/By a Campfire on the Trail/Happy Cowboy/Over the Sante Fe Trail/Whoopie Ty Yi Yo/Tumbleweed Trail/Wendin' My Way to Wyoming/Kelly Waltz/Down Along the Sleepy Rio Grande/When the Moon Comes Over Sun Valley/I'll Take You Home Again Kathleen 全42曲
カウボーイ・コーラスの老舗、サンズ・オヴ・ザ・パイオニアーズ、30年代から何十年にもわたってその道のトップに君臨し続け、カウボーイ・ソング、ウェスタン・ソング人気の源泉となってきた。彼らが40年代、シカゴのWLSラジオをホームとして活躍したその絶頂期の録音全42曲、以前サウンディーズというインディー・レーベルで発売されていたものの再発売。
●PATTI PAGE『20th Century Masters:The Millennium Collection:The Best Of Patti Page』UNI-170359 CD \1,980
Tennessee Waltz/Mockin' Bird Hill/Mister And Mississippi/Detour/I Went To Your Wedding/Why Don't You Believe Me?/(How Much Is That)Doggie In The Window/Changing Partners/Cross Over The Bridge/Let Me Go Lover/Allegheny Moon/Old Cape Cod 全12曲
太平洋戦争に敗れ、荒廃しきった日本人の心を癒してくれたアメリカン・ポップスの代表曲「テネシー・ワルツ」。パティ・ペイジが唄ったこの曲は50代後半以上の年代の人には懐かしくも切なく響くもの。その「テネシー・ワルツ」をはじめ、ビル・モンローがカヴァーした「チェンジング・パートナーズ」、ハンク・スノウの「涙のワルツ」、「わんわんワルツ」(ホーマー&ジェスロの「キャンキャン・ワルツ」というのもあったっけ)など、ワルツの女王と呼ばれたパティ・ペイジが1950年から57年、マーキュリーに遺した代表作12曲集。
●HANK LOCKLIN『RCA Country Legends』RCA-65143 CD \2,250
Why Baby Why/Geisha Girl/Livin' Alone/Send Me The Pillow That You Dream On/It's A Little More Like Heaven/Blue Grass Skirt/Please Help Me, I'm Falling/One Step Ahead Of My Past/From Here To There To You/Happy Birthday To Me/Happy Journey/We're Gonna Go Fishin'/Followed Closely By My Teardrops/The Country Hall Of Fame/Danny Boy/Bonaparte's Retreat 全16曲
40年代ギタリストとしてデビュー、その後シンガーに転向し、ホンキー・トンク・スタイルからロックン・ロールの時代を経てナッシュヴィル・サウンドのトップ・スターとなったハンク・ロックリン。2月15日で85歳を迎えた彼の、ナンバー・ワン・ヒット"Please Help Me, I'm Falling"や、"Send Me The Pillow That You Dream On"など13曲のトップ20ヒット、1955年から67年、RCAに遺した録音からのベスト・セレクション。伸びのある艶やかな高音のヴォーカルが人気の源だった彼の、初期ホンキー・トンクから、グラディ・マーティン、ボブ・ムーア、バディ・ハーマンなどいわゆる"Aチーム"を従えた録音、後期チェット・アトキンズが完成させたナッシュヴィル・サウンドまでを網羅。
●BING CROSBY『Cowboy Country Crosby Style』JASMD-3557 CD \1,980
Country Style/Ridin' Down the Canyon/Who Calls?/My Little Buckaroo/Ride, Tenderfoot, Ride/Gotta Get Me Somebody to Love/Blue Shadows on the Trail/Nobody's Darling But Mine/Empty Saddles/Silver on the Sage/You Are My Sunshine/Roundup Lillaby/Don't Fence Me in/Lone Star Trail/Mule Train/Prairieland Lullaby/Home on the Range/You Don't Know What Lonesome Is/Tumbling Tumbleweeds/Take Me Back to My Boots and Saddle/The Last Round-Up 全21曲
1930年代から何十年にもわたってトップの座を占めてきたアメリカン・ポップスの大スター、ビング・クロスビーがカウボーイ・ソング、ウェスタン・イメージを唄った曲を集めた、ジャスミン・レコードならではのコンピレーション。ハリウッドのBウェスタン全盛時代、トップ・ミュージシャンたちを起用したであろうゴージャスなサウンドにのせたソフト&スムーズなヴォーカルでお馴染みの曲を唄った、ウェスタン・ムード横溢、古き良き時代のアメリカを体現するアルバム。
●DEAN MARTIN『My Woman, My Woman, My Wife/For the Good Times』CCH-261 CD\2,650
My Woman, My Woman, My Wife/Once A Day/Here We Go Again/Make The World Go Away/The Tips Of My Fingers/Detroit City/Together Again/Heart Over Mind/Turn The World Around/It Keeps Right On A-Hurtin'/For The Good Times/Marry Me/Georgia Sunshine/Invisible Tears/Raindrops Keep Fallin' On My Head/A Perfect Mountain/Raining In My Heart/She's A Little Bit Country/For Once In My Life/Sweetheart 全20曲
ポップ・シンガー、映画スターのディーン・マーティンがカントリー・ソングを唄った2枚のアルバム『My Woman, My Woman, My Wife』('70 Reprise RS-6403)と『For the Good Time』('71 rs-6428)の2on1CD化。古くは映画『リオ・ブラボー』の主題歌"ライフルと愛馬"などで、カントリーともまんざら無縁ではない彼の、深みのあるヴォーカルがカントリー・バラードにはぴったりくる、なかなかに味わいのある作品となっている。
●V.A.『Hillbilly Boogie』PROPER-50 4CD \4,950
{DISC 1]
ZEB TURNER-Travelling Boogie/JOHNNY TYLER & The Riders Of The Rio Grande-Freight Train Boogie/JIMMIE O'NEAL & The Colorado Hillbillies-Streamliner Boogie/LONNIE GLOSSON-Pan American Boogie/HARRY CHOATES-Louisiana Boogie/JEFF DURHAM & His Rhythm Playboys-Tennessee Boogie/ZEB TURNER-Tennessee Boogie/CURLEY WILLIAMS & His Georgia Peach Pickers-Georgia Boogie/GENE O'QUINN-Texas Boogie/RED PLEASANT & The Southern Serenaders-Mississippi Boogie/JACK GUTHRIE & His Oklahomans-Oakie Boogie/HARDROCK GUNTER-Dixieland Boogie/PETE BURKE TRIO-Kentucky Waltz Boogie/DELMORE BROTHERS-Mobile Boogie/ROCKY RAUCH & His Western Serenaders-Colorado Boogie/JEAN DAVIDSON-Fort Worth Boogie/JIM BOYD-Waxachachie Boogie Woogie Dishwasher Boy/WAYNE RANEY & DELMORE BROTHERS-Del Rio Boogie/MILO TWINS-Downtown Boogie/BILLY HUGHES' BUCCAROOS-Out Of Town Boogie/BILLY BRIGGS-North Pole Boogie/SPADE COOLEY-Three Way Boogie/TENNESSEE ERNIE FORD-Smokey Mountain Boogie/CURLEY RASH & His South Texas Playboys-Humble Road Boogie/DELMORE BROTHERS-Peach Tree Street Boogie
[DISC 2]
CHARLINE ARTHUR-I've Got The Boogie Blues/BILLY BRIGGS-Pretty Baby Boogie/MASTON MUSIC MAKERS-Slick Chick Boogie/EARL SONGER & His ROCKY Road Ramblers-Rocky Mother-in-Law Boogie/JOHNNY BOND & His Red River Valley Boys-Mean Mama Boogie/JESSE JAMES-Jesse James Boogie/JOHNNY TYLER & The Riders Of The Rio Grande-Old MacDonald Boogie/MILO TWINS-Baby Buggie Boogie/MADDOX BROS & ROSE-George's Playhouse Boogie/TOMMY KIZZIAH & His West Coast Ramblers-Long Tom Boogie/WAYNE RANEY-Jack & Jill Boogie/ZEB TURNER-Boogie Woogie Lou/BRAD BRADY(Owen Bradley & His Tennesseans)-Zeb's Mountain Boogie/ART GUNN & His Arizona Playboys-Boogie Woogie Blues/RIP RAMSEY & His Texas WandeRers-Rip Ramsey Boogie/WALT McCOY & His Western Wonders-Richey Boogie/RHYTHM BOYS-Porky's Boogie Woogie On Strings/T.TEXAS TYLER-T.Texas Boogie/TEXAS BILL STRENGTH-Paper Boy Boogie/WALT McCOY & His Western Wonders-Cowboy Boogie/WAYNE RANEY-Lost John Boogie/MERLE TRAVIS-Merle’s Boogie Woogie/BENNIE HESS & His Nation Playboys-Bennie Hess Boogie/DON WHITNEY-G.I. Boogie/DICK DYSON & His Blue Bonnet Boys-Hal Billy Boogie
[DISC 3]
CHET ATKINS-Boogie Man Boogie/JOHNNY BARFIELD-Boogie Woogie/TURNER BROS(Red & Lige)-Boog-Boog Boogie/JERRY IRBY with His Texas Ranchers-Super Boogie Woogie/VILLAGE BOYS-Boogie Woogie In the Village/JOHNNIE BARFIELD-Doin' The Boogie Woogie/DELMORE BROTHERS-Hillbilly Boogie/JIMMY BRYANT-Boogie Barn Dance/HANK HARRAL & His Palomino Cowhands-Dream Band Boogie/TILLMAN FRANKS(Webb Pierce vcl)-Hayride Boogie/HARDROCK GUNTER-Boogie Woogie On A Saturday Night/ARTHUR SMITH'S SENSATIONAL TRIO-Country Boogie/JERRY IRBY & His Texas Ranchers-Hillbilly Boogie/BILL HALEY & the Saddlemen-Green Tree Boogie/CHARLIE HARRIS with R.D.Hendon's Western Jamboree Cowboys-No Shoes Boogie/WES HOLLY-Shufflin' Shoes Boogie/BIG JEFF & the Radio Playboys-Juke Box Boogie/FREDDIE BURNS & His Ranch Boys-Juke Box Boogie/DELMORE BROTHERS-Boogie Woogie Baby/JACK PADGETT-The Texas Wrangler Boogie Woogie Gal/ART GUNN & His Arizona Playboys-Cornbread Boogie/WAYNE RANEY-Catfish Boogie/COUSIN DEEMS SANDERS & His Goatherders with Walt McCoy-Goatburger Boogie/BILL HALEY & the Saddlemen-Sundown Boogie/BILLY BRIGGS-Alarm Clock Boogie
{DISC 4]
VANCE MORRIS & HIS Alabama Playboys-Crazy About The Boogie/MERLE TRAVIS-Crazy Boogie/BILL MACK-Crazy Baby Boogie/ARTHUR SMITH'S HOT QUINTET-Guitar Boogie/ARMSTRONG TWINS-Mandolin Boogie/HUBERT FRIAR & Hillybilly Hicks-Joe's Mandolin Boogie/JESSE JAMES & Band-Piano Pete's Boogie/ARTHUR SMITH'S HOT QUINTET-Banjo Boogie/MUSTARD & GRAVY-Be Bop Boogie/WAYNE RANEY-Real Hot Boogie/DON WHITNEY-Red Hot Boogie/TOMMY DURDEN & The Westernaires-Hula Boogie/TENNESSEE ERNIE FORD-The Shotgun Boogie/TILLMAN FRANKS & His Rainbow Boys(Faron Young vcl)-Hot Rod Shotgun Boogie #2/HAWKSHAW HAWKINS-Doghouse Boogie/ROY HALL & His Cohutta Mountain Boys-Dirty Boogie/ROY HOGSED-Snake Dance Boogie/HANK SNOW-Rhumba Boogie/BILL NETTLES & His Dixie Blue Boys-Hadacol Boogie/BUSTER DOSS & His Arkansas Playboys-Playboy Boogie/HARDROCK GUNTER-Hesitation Boogie/AL DEXTER & His Troopers-New Broom Boogie/COWBOY COPAS-Hangman Boogie/ROY HALL & His Cohutta Mountain Boys-Mule Boogie/BUTTERBALL PAIGE-I'm Too Old To Boogie Anymore 全100曲
第2次大戦直後、40年代後半から50年代初頭、カントリー/ヒルビリーの世界に吹き荒れたブギウギの嵐、そのブームにのっかって雨後のタケノコの如く、ブギをタイトルにした曲が作られた。このイギリス編集のコンピレーションはそうしたブギに焦点をあてた全100曲これでもかのブギウギ大会。デルモア・ブラザーズやウェイン・レイニー、マドックス・ブラザーズ&ローズ、ロイ・ホールなどのオールドタイマー、ハンク・スノウやホークショウ・ホーキンスを初めとするカントリー・スターたち、マール・トラヴィスやチェット・アトキンズ、アーサー・スミス他のギター・レジェンド、スペイド・クーリーやジミー・ブライアントなどウェストコースト勢など有名人はもとより、全く聴いたこともないような無名人まで取り混ぜての大全集は、戦後混沌の時代を映し出した、何が出てくるかお楽しみのびっくり箱状態。
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