HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |
B.O.M.Newsletter #381web  2012年7月12日
 PDFファイルは郵便でお届けのフーオーマットでごらんいただけます。
またプリントアウトしてお読みいただけます。


PDFファイル

INDEX

第41回宝塚ブルーグラス・フェスティバル
今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別お勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法


 先月もお伝えしたように、3月28日のアール・スクラッグス(88)につづいて5月29日、ドック・ワトソン(89)が亡くなった。1960~70年代フォーク・リバイバルという文脈の中に据えられていたふたり、アールとドック。このふたりのおかげで、どれほど多くのアコースティック系ミュージシャンやファンが生まれたことだろう。50~60代の親に当たる年代の彼ら、その偉大なふたりと同じ時代を生きたことを感謝し、そしてこれからも、そのすばらしい音楽を、もっと多くの人に知ってもらうように努力しようと思う。……ありがとう!! 
【第41回宝塚ブルーグラス・フェスティバル】
 真夏の恒例イベント宝塚ブルーグラス・フェスが近づいて来ました。今年もブルーグラスだけの山中で思いっきりアコースティック・ライフを……!!
●8月2日(木)夕~8月5日(日)昼
 木曜夜は前夜祭ピッキンパーティ、金曜日のお昼はワークショップと昼寝、金曜夕方からステージ・プログラムが始まります。土曜日は朝から深夜までのステージほか、お昼から(1時から各1時間)のワークショップ講師陣:宮崎勝之(m)、星川大志(d)、宮本 有(bj)、宮永浩次(g)、ジミー赤澤(f)、稲葉和裕(vocal)。
●三田アスレチック・クリークサイド・ステージ
(一昨年から小川沿いの木陰に移り、お昼間も過ごしやすいですよ。椅子の持込をお勧めします)
〒669-1141 兵庫県三田市波豆川281 079-569-0024
●参加費:¥3,500-(4日間通用、高校生以上)
●宿泊、キャンプ、タープ設営、ロッジ、バンガローなどは別料金。お問い合わせは上記アスレチック
●今年も神戸大学ブルーグラスが、飲食に関する模擬店を開きます。彼らの活動費にもなりますので、ぜひご利用ください。
●出演バンド:7月1日~16日にB.O.M.サービスまで会場到着日時をお知らせください。なお、土曜日の出演時間指定はできません。また土曜プログラムが午前1時を過ぎれば、日曜日午前中の出演になることがありますので、ご理解ください。
●お問い合わせは、B.O.M.サービスまで
info@bomserv.com、0797-87-0561 fax同86-5184
◆月刊ムーンシャイナー最新7月号(¥525-)は、ドック・ワトソン追悼「アールとドックの友情」ほか、アメリカン・ハーモニー後編「バーバーショップからブルーグラス」、スー・トンプソン来日「ブルーグラス・ハーモニー・ワークショップ」、イッツ・ア・クライング・タイム「1972年渡米②」、森繁昇⑤「ロストシティ・キャッツ」、第1回稲葉和裕ブルーグラス・キャンプ報告、日本ブルーグラス年表1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
 ほんま、ムーンシャイナー購読、そして原稿への協力……、なにとぞよろしくお願いします!
今月の新入荷注目作品
ROU-0638 V.A.『Foggy Mountain Special: A Bluegrass Tribute to Earl Scruggs』CD¥2,543-(本体¥2,450-)

 3月28日、88歳で亡くなったアールに捧げられた一流スクラギストたちの挽歌となったバンジョーインスト作品。ブルーグラス新入荷参照。
RCSI-1053 LAURA CASH『Awake But Dreaming』CD¥2,543-(本体¥2,450-)

 瀬戸大橋のテキサス・レンジャーズで来日、宝塚フェスにも参加したローラのクラシック・カントリー作品。カントリー新入荷参照。
PC-1177 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Take Me Back』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 古き良き時代のブルーグラス、アーリーカントリーを髣髴、カール・シフレット&ビッグ・カントリー・ショーの魅力満載!! ブルーグラス新入荷参照。
ARH-542 LOAFER'S GLORY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ハーブ・ペダーセンのトラッドグラスのための新バンドデビュー作。ブルーグラス新入荷参照。
EOM-2128 JERRY DOUGLAS『Traveler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ジェリー・ダグラス最新作にはエリック・クラプトンやポール・サイモン。インスト新入荷参照。
ROU-9142 BELA FLECK & MARCUS ROBERTS TRIO『Across the Imaginary Divide』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ベラ・フレック最新作は、正面からジャズコンボに取り組んだ作品。インスト新入荷参照。
COMP-4577D V.A.『Pa's Fiddle: The Music of America』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

 19世紀のアメリカ、小説『大草原の小さな家』のローラ・インガルスが書き留めた家族の音楽を、ランディ・スクラッグスの音楽監修で仕上げたTVエンタメ番組。映像新入荷参照。
COMP-4580 V.A.『Pa's Fiddle Primer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 上記『大草原の小さな家』音楽の「Primer=入門書」と名づけられたCD。19世紀の音楽が現代風の落ち着いたアレンジで楽しめる。フォーク/オールドタイム新入荷参照。
NONE529809 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Leaving Eden』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 黒人オールドタイム・ストリングバンドの最新第三作。19世紀と21世紀が同居するバディ・ミラー(エミルー)制作。オールドタイム新入荷参照。
SH-4082 MARTY STUART『Nashville, Vol. 1: Tear the Woodpile Down』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ナッシュビル新旧アーティストの橋渡し役でもあるマーティの最新作。カントリー新入荷参照。
LOVE-200 LEONA WILLIAMS『Duets』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 カントリーの王道、リオナ・ウィリアムズの男女デュオ集。カントリー新入荷参照。
RCSI-1070D BLAKE SHELTON『Live: It's All About Tonight』DVD¥2,888-(本体¥2,750-)

 昨秋のカントリー音楽協会最優秀男性ボーカルのブレイク・シェルトン、日本では入手困難な米国ウォルマート限定発売最新DVD。映像新入荷参照。
RCSI-1069D V.A.『For the Sake of the Song: The Story of Anderson Fair』DVD¥3,675-(本体¥3,500-)

 テキサス・シンガー/ソングライターの聖地をドキュメントした秀作映画。映像新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
ROU-0638 V.A.『Foggy Mountain Special: A Bluegrass Tribute to Earl Scruggs』CD¥2,543-(本体¥2,450-)

Flint Hill Special/Reuben/Foggy Mountain Special/Randy Lynn Rag/Sally Goodin/Pike County Breakdown/Foggy Mountain Rock/Nashville Skyline Rag/Earl's Breakdown/Steel Guitar Rag/Ground Speed/Foggy Mountain Breakdown.

 3月28日、88歳で亡くなったアール・スクラッグスに捧げられた、現在トップバンジョイストたちの新録音企画作品。言うまでもなく、現在あるブルーグラスという音楽スタイルの基をビル・モンローとともに創り上げたもっとも重要な偉人アール。ブルーグラスとは何か?……それは、音楽的には例えば「完璧にコントロールされたスリーフィンガーから編み出される一音一音をすべて認識し、その三本指が早い2/4拍子と出会ったシンコペーションを演奏者/リスナーが感得すること」である、とすれば、それはアールでなければ産み出せなかったものであり、ビルとアールが出会わなければあり得なかったものだろう。そんな偉大なアールを尊敬する12人、デビッド・タルボット、ジム・ミルズ、ロン・ブロック、チャーリー・クッシュマン、ラリー・パーキンズ、ロン・スチュワート、トム・アダムズ、J.D.クロウ、ジョー・マリンズ、トニー・トリシュカ、ケニー・イングラム、クレイグ・スミスの12曲、あえて言えば、アールの時代(1950~60年代)よりも社会的に煮詰まっている21世紀、それぞれのアールへの思いを込めた素敵な12曲。バックにはロン・スチュワートのフィドル(そのバックで何を弾くか?も大きなポイントだよ)、マンドリンはアダム・ステッフィまたはダン・ティミンスキ、ランディ・コーアズのドブロ、そしてレスターの偉大さがつくづく分かるコディ・キルビー、ダン・ティミンスキ、クレイ・ヘス、ワイアット・ライスらのギターにデニス・クロウチまたはバリー・ベイルズのベース。……細かい分析はいずれの機会に楽しみたい!?
ARH-542 LOAFER'S GLORY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Legend of the Johnson Boys/May You Never Be Alone/Let Me Fall/Is There Room for Me 他全13曲

 ウエストコーストのサイドマンとして、ザ・ディラーズからジョン・デンバーまで、大きな功績を残したハーブ・ペダーセン(g)がもっとも愛する音楽、トラッドグラスを演奏する新バンド、ローファーズ・グローリーのデビュー作。カントリー・ガゼットで来日もし、デザート・ローズ・バンドではハーブとともにクリス・ヒルマンを支えたビル・ブライソン(bs)、オールドタイム畑でマイク・シーガーやアリス・ジェラード、ダーク・パウェルらと活躍してきたトム・ソウバー(f)、そしてトムの息子でカリフォルニアで一番のマルチプレイヤー、パトリック・ソウバー(bj,m)の4人。オールドタイム・フィドルのあとフラット&スクラッグスの『Songs of Glory』からの選曲といい、バンド名はフラット&スクラッグスが取り上げたユタ・フィリップスの曲名からと思われる……。今風のロボットのようなリズムではなく、ハーモニーも生々しいホンモノの匂いがする4人で愛情とともに創り上げたトラッドグラス集だ。ハーブが若い頃参加したバーン&レイに回帰したような古いブルーグラスが快感だぞ。
PC-1177 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW『Take Me Back』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Take Me Back to Tulsa/Blue Blue Day/Tennessee Cutup Breakdown/Open Up Your Heart 他全13曲

 1950年代の第一期ブルーグラス黄金時代とでも呼べる頃にブルーグラス楽器は洗練しはじめるがそのレパートリーは、ホンキートンクカントリーを好むのと同じ客層、その田舎くささを目一杯再現して大人気となったカール・シフレットと、その名もビッグ・カントリー・ショウの最新作。ボブ・ウィルスやドン・ギブソン、ファロン・ヤング、フロイド・ティルマンほかのカバー、フラット&スクラッグスの"Sally Don't You Grieve""Mama Don't Allow"は実際シングル盤の裏表だったような気がする……いずれにせよ、全編でスクラッグスを意識しつつもドン・レノ・インストを選んだクリス・ヒル(ペダルスティール・リックも多用)や一昔前の切り込みフィドルに余計な装飾を入れないビリー・ハート、マンドリンのC.J.ルワンドウスキら、それぞれがアーリーブルーグラスのグルーヴを大切にした音造りでカール親父を盛り上げる。古き良き時代のブルーグラス、アーリーカントリー雰囲気をお楽しみください。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
MCAD-42286 BILL MONROE『Live at Opry』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

New Muleskinner Blues/Molly & Tenbrooks/Footprints in the Snow/Sittin' Alone in the Moonlight/Rawhide/Love Please Come Home 他全12曲

 ビル・モンロー(1911-1996)のグランド・オール・オープリ・レギュラー50周年を記念して1989年に録音/発表されたアルバムが限定入荷です。1948年録音の「ミュールスキナー」を1曲目に配し、テイター・テイト、ブレイク・ウィリアムズ、トム・ユーイング、ビリー・ローズという同年の第1回熊本カントリー・ゴールドに最後の来日をしたメンバーそのままの懐かしいライブだ。なんといってもビル・モンローの正規のアルバムが某倉庫で発見、先月お知らせしたMCAD-31310『Bluegrass '87』(¥2,079-)とともに、売り切れゴメン!!の貴重盤です!!
PC-1147 V.A.『Ultimate Pickin'』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Clinch Mountain Backstep/Sally Ann/Steel Guitar Rag/Home Sweet Home/Dear Old Dixie 他全20曲

 スコット・ベスタルが中心になって1990年代の若手スーパーピッカーたちが発表したインストシリーズのベスト集。2005年に発売されたものの会社が売却されすぐに入手不能となった作品が限定入荷。スコットのバンジョーほか、ジェフ・オートリー(g)、ウェイン・ベンソン(m)、オウブリー・ヘイニー/リッキー・シンプキンズ(f)、ロブ・アイクス/ランディ・コーアズ(d)、マーク・シャッツ(bs)、現在第一線のベテランたちが超有名インスト曲で遊ぶ至福のブルーグラス・インスト集。
B.O.M.特選コーナー
■ドック・ワトソン追悼
SH-3916 DOC WATSON『Foundation: Guitar Instrumental Collection』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Black Mountain Rag/Windy & Warm/June Apple/Billy in the Lowground/Victory Rag/Nashville Pickin'/Dill Pickle Rag/Cannonball Rag 他全16曲

 ドック・ワトソンが1963年のデビュー作以降、さまざまなアルバム(初期バンガード時代の録音が多い)に残したインスト曲を集めた2000年作のベスト集。フラットピッキンとフィンガーピッキン、すでにデビュー当時から完成されていたシュアなピッキンがいつの時代もドックらしい正直さで貫かれている。こうしてじっくりと聴き直してみると、ドックの律儀な音楽性が、実は偉大だったことに改めて気付く。最後には自分の息子の名前にもしたアイドルのマール・トラビスとの貴重なライブ全16曲集。
VES-13023D DOC WATSON『Rare Performances 1963-1981』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

 ドック・ワトソンのデビュー当時から、数々のグラミーに輝く1970年代まで、ほぼ20年間の映像を集めたDVD作品。クリント・ハワードとフレッド・プライスとのソロデビュー前の映像も含めた"Deep River Blues"から"Black Mountain Rag"まで貴重な21曲。
VES-13055D DOC WATSON『Doc's Guitar Jam』DVD¥3,308-(本体¥3,150-、60分)

Ragtime Annie/St.Anne's Reel/Black Mtn Rag/Billy in the Lowground/Wildwood Flower 他全13曲

 フラットピッキンとフィンガーピッキンを問わず、アコースティック・ギターにあたらしい命を与えたドック・ワトソン。これは1992年のマールフェスで、ドックを囲んだトニー・ ライス、ダン・クレアリー、スティーブ・カウフマン、ジャック・ローレンスらとのフラットピッキン・ジャム集。"Black Mountain Rag"をはじめ、上記有名曲を次から次へ、各人それぞれのスタイルで楽しませてくれる。
VES-13082D DOC WATSON & DAVID GRISMAN『In Concert』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)(カラー、70分)

 ドック・ワトソンとデビッド・グリスマン、トラディショナル音楽の意味を深く理解するふたりのライブを収録した素晴らしいコンサート・ビデオ。米国弦楽器界の巨人2人による深ーい深いアメリカン・トラッドの真髄を、素晴らしいマンドリンとギターのトーンと共に、ジックリお楽しみ下さい。
VES-13005D V.A.『Legends of Flatpicking Guitar』DVD¥3,308-(本体¥3,150-、90分)

 ドック・ワトソン(6曲)、トニー・ライス(8曲)、ノーマン・ブレイク(5曲)、ダン・クレアリー(4曲)の4人が、それぞれのセットで聴かせるフラットピッキンの妙技。とくに1992年、サム・ブッシュ/ベラ・フレック/ジェリー・ダグラス/マーク・オコナー/マーク・シャッツを従えたトニー・ライス・オールスター・ジャムの4曲は、フラット&スクラッグスとビル・モンローの残された映像とともに20世紀ブルーグラス最大の映像遺産といえる究極のブルーグラス・ライブだ。強力お奨めのマールフェス映像集。
■エバレット・リリー追悼
 5月8日、兄のビー(1921-2005)につづいて、弟エバレット・リリーが87歳で亡くなった。ムーンシャイナー誌2月号「ジョディ・レインウォーター追悼」でも詳しく述べた1951年、フラット&スクラッグス珠玉の14曲に参加したエバレット。生涯最良の思い出は初来日をはじめ、1970年代に多くのブルーグラス・アーティストを日本に紹介できたことだという。死の床につくまで息子たちとリリー・マウンテニアーズで演奏を続けた、根っからのミュージシャンだった。エバレット追悼特集は近日予定。
REB-1688 LILLY BROTHERS & DON STOVER『Early Recordings』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1956~57年、イベント・レーベルに残したドン・ストーバーのバンジョー、テックス・ローガンのフィドルなどとのブルーグラス・スタイルで1930年代のブラザー・デュオを再現するアーリーブルーグラス名演、"Bring Back My Blue Eyed Boy"、"Are You Tired of Me My Darling"、"Weeping Willow"、"Little Annie(When the Springtime Comes on the Mountain)"、"When the Saints Go Marching In"など、超お奨めアーリーブルーグラス珠玉の11曲集。
■ムーンシャイナー6~7月号
BACM-239 CHUCK WAGON GANG『Secular and Sacred Songs』CD¥2,543-(本体¥2,450-)

 6月、7月連載の「アメリカン・ハーモニー特集」で紹介、1936年に結成され、現在も活躍を続けるチャック・ワゴン・ギャングの初期、世俗曲とゴスペルを集めたベスト集。シェイプノートなどで米国南部に広まった四重唱とブラザーデュオなどが商業音楽として人気を得ていく過程を知ることができる彼ら、いわゆるサザン・ゴスペル・ハーモニーの原初的サウンドが聴ける24曲。
B0069EO6CO 映画『コールド・マウンテン』DVD¥1,500-(本体¥1,429-)
B0069EO200 映画『コールド・マウンテン』Blue-Ray¥2,500-(本体¥2,381-)


 今年廉価版で再発された映画『コールド・マウンテン』には、ムーンシャイナー誌の「アメリカン・ハーモニー特集」で紹介したアパラチアのシェイプノート・シンギングやオールドタイム・ストリングバンドが登場します。南北戦争とアパラチアを題材にニコール・キッドマンとジュード・ロウ、ルネ・ゼルウィガーら主演のすばらしい映画です。
RBST-005 MIPSO TRIO『Long, Long Gone』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

 ムーンシャイナー6月号で紹介のノースカロライナ大学の学生バンドのマンドリン奏者ジェイコブ・シャープが日本のブルーグラスに興味を持ち、卒論のテーマに選び、この7月から日本で調査研究中。本作はそのジェイコブが参加する「ミプソ・トリオ」の今春発表されたデビューアルバム。初々しい感性で書かれたオリジナルで現在の若者たちに訴えかけるメッセージを持ったフォーク系ブルーグラス。7月中には追分フェスや大分フェス、そして宝塚フェスに参加予定という。
RC-101 IT'S A CRYING TIME CDR¥2,079-(本体¥1,980-)

Love Please Come Home/Old Kentucky Bound/Out on the Ocean/End of Memory Lane/Deep River Blues/Harbor of Love/Blue Kentucky Mountain 他全12曲

 ちょうど40年前の6月に渡米したイッツ・ア・クライング・タイム、その珍道中記が6月号から連載開始している。その彼ら、'72年に発売されたレッド・クレイの記念すべき第一弾LPがオリジナル・ジャケットのCDRで復刻。山口さとしの絶妙なバランス感覚が清水英一の強烈な個性による斬新なバンジョー、大西一由の天性のテナーボーカルと勝見明のリズムをコントロールする。その選曲、アレンジ、表現など、おそらく今なお、日本のトラッドグラスの最高峰ではないだろうか……。
VAR-66768 THE DILLARDS『A Night in the Ozarks』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

Banjo in the Hollow/There Is a Time/Old Home Place/Whole World Around/Doug's Tune 他全15曲

 ムーンシャイナー6月号は5月16日に亡くなったザ・ディラーズの長兄ダグラス追悼特集。本DVD作は1989年、初来日した同じ年に製作されたザ・ディラーズ・リユニオンのドキュメント。ジョン・マキュエン(ニッティ・グリティ・ダート・バンド)が監督、かつてのメンバー(ディーン・ウェッブと故ミッチ・ジェーン)が集まって昔を思い出しながら古い曲を次々と演奏していくという設定のドキュメント。ありがたいことに編集がなく、1曲丸ごと、昔懐かしい曲が次々と演奏される。ザ・ディラーズのモダンでバーサタイルなブルーグラスが目一杯堪能できる前半55分と、後半は映画の舞台裏とメンバーそれぞれの思い出などの35分と彼らを見て人生が変わったというマキュエンの思い出など、合計1時間45分。5月16日に亡くなったダグ・ディラード、彼の思い出が一杯のすばらしいオリジナル・ディラーズの映像ドキュメント。
■アール・スクラッグス追悼
 1996年のビル・モンロー同様、ブルーグラスのみならずアメリカ/世界の音楽界に大きな衝撃を与えた3月28日のアールの死、ムーンシャイナー5月、6月号、そして7月号では「ドックとアールの友情」その知られざる逸話をドック追悼とともに紹介。
KOCH-7929 FLATT & SCRUGGS『at Carnegie Hall』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 今年で50年……、1962年12月8日、あの有名なフラット&スクラッグスのカーネギー・ホール・コンサートの全貌である。LP時代には12曲しか発表されなかったが、オープニング・アクトだったマール・トラビスも2曲参加してここに彼らの演奏のすべて全32曲、その興奮の一夜が再現される。都会のインテリたちに初めてブルーグラスが紹介された歴史的な瞬間でもある。
VAN-79706 EARL SCRUGGS『Classic Bluegrass Live 1959-1966』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 アール・スクラッグスがいかに偉大なバンジョー奏者か、あの驚異の10枚シリーズDVDでつくづく思い知った諸君!! これはアールがニューポート・フォーク・フェスに残した公式ライブ録音を1枚にまとめたもの。1959年にハイロ・ブラウンを伴って単身参加した8曲(これが凄い)、翌60年にレスター・フラットとバンドを伴った4曲、そして同じく66年の6曲の全18曲(ただし"Girl in the Blue Velvet Band"以外はこれまでにさまざまな形で発表済)。アールのライブ、そのトーン、タイミング、そしてミスにいたるまで、アールの音に対する感性が痛いほど読み取れる……はず。
WOU-8630 FLATT & SCRUGGS『Folk Songs of Our Land/ Fabulous Sound of Flatt & Scruggs』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1962年8月発売の『Folk Songs...』と1964年11月発売の『Fabulous...』の2枚のLPをCD1枚にまとめたもの全24曲。ホットな1950年代のバリバリブルーグラスとは一転、50歳になった円熟のきわみのレスター・フラットのリズム&ボーカル崇拝者にとっては、また40歳のアールのトーン&フィンガリング・コントロール崇拝者にとって、もっともふたりの感情に触れることが出来る究極のフラット&スクラッグスだ!!……と、ひとり思っているわたしの愛聴盤。ふたりの蕩けるような円熟味と、アンクル・ジョッシュの極上感性、ポール・ウォーレンの不器用にして誰にも出せない味わい、そしてジェイク・ターロックの軽々としたテナーとバウンシーなベースを存分に味わってほしい。カーター・ファミリーを溺愛し、そのメロディと詞のエッセンスを見事に昇華した彼ら、その音楽性はひとえにアールに負うものだと、断じて言おう。わたしの大好きなのは、各アルバムからしいて言えば、"Hear the Wind Blue"("Down in the Valley"ともいう)と"A Faded Red Ribbon"、……聴いてみて!!
BGOCD-830 EARL SCRUGGS REVUE『Anniversary Special Vol.1 & Vol.2』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1969年、23年に及ぶレスター・フラットとのコンビを解消、息子たちゲイリー(bs)、ランディ(g)、スティーブ(g,keyboard)、そして早弾きギタリストのジョー・メイフィスの息子ジョディ(drums)らと組んだアール・スクラッグス・レビュー。アールのコロンビア/CBSレコードとの25周年を記念して1975年と76年に発表されたスクラッグス・レビューのLPアルバム2枚がCD1枚で。アールの25年を祝ってゲストには、ジョン・バエズ、ビリー・ジョエル、ポインターシスターズ、ジョニー・キャッシュ、ラウドン・ウェインライトIII、ランブリン・ジャック・エリオット、ロギンス&メッシーナ、ダン・フォーゲルバーグ、ライダーズ・オブ・パープル・セイジ、バフィ・セント・メリー、レナード・コーヘン、マイケル・マーティン・マーフィーほか。アールの人脈に改めて感服するとともに、ニューグラス勃興期にレビューがロックしていたことを再認識。ボブ・ディラン作"Song to Woody"でアールがソロを歌ってるの、知ってましたか?
ブルーグラスお勧め作品
(すでにレター以前に紹介済みのお奨め作品群!)
■話題のブルーグラス最近作
今、旬なブルーグラス・アルバムたち……
ROU-0648 STEEP CANYON RANGERS『Nobody Knows You』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 名門ノースカロライナ大学チャペルヒル校の学生バンドとして2000年に結成されたスティープ・キャニオン・レンジャーズ(SCR)、スティーブ・マーティンとの共演で一躍トップグループになった彼らだが、それ以前に2006年にIBMA最優秀新人バンドを受賞した実力派。トラッドグラスのよさを守りながら若者らしいユニークなメロディと歌詞で、バランスの取れたバンドサウンドが元気な彼ら、ゲイリー・パチョーザとジョン・ランドールのプロデュースによるラウンダーからの1枚目。スティーブとの共演で、昨秋のIBMAアワード最高賞のエンターテイメント受賞、そしてグラミーにもノミネートされ、ポール・マッカートニーやディキシーチックスがゲストというスティーブ・マーティン『Rare Bird Alert』(ROU-0660 CD¥2,573-)も秀逸だったのはSCRのすばらしいバンドサウンドがあったからこそ。本作ではティム・ハーディンの"Reputation"のカバー以外はメンバーのオリジナルで、とくに過去4枚のレベル作品で定評のあるグレアム・シャープ(bj)のキャッチーな曲がメインだ。標準ブルーグラス編成の5人の結束も固く、新鮮なブルーグラスを聴かせてくれる。
PATUX-228 EDDIE & MARTHA ADCOCK with TOM GRAY『Many a Mile』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Down Where the Still Waters Flow/New Freedom Bell/He was a Friend of Mine/Two Little Boys/Amellia Earhart/Mary Dear/Nightwalk 他全14曲

 カントリー・ジェントルメン名曲が上記、ずらりと揃った壮観! 2007年に来日した三人組、元カンジェンのエディ・アドコックとトム・グレイにエディ最良のパートナー、マーサのトリオ最新作には、エディとマーサのセカンド・ジェネレーション時代のジーン・ジョンソン(m)が参加、「カンジェン」サウンドがマーサの女性ボーカルに合わせて見事にアレンジ。2009年、『ザ!世界仰天ニュース』で出演/紹介された難病を克服、ここでも"Mary Dear"や"Helen"、"Bringing Mary Home"で聴かせるエディの歌の上手さとハーモニーにおけるバリトンのすばらしさを含め、バンジョーとギターを弾き分けるダイナミックなミュージシャンシップ横溢が、たまらなくいい。"He was a Friend of Mine"、"Two Little Boys"、"Amellia Earhart"等々、チャーリーやジョンを髣髴させるマーサの丁寧な発音と発声もすばらしい。絶頂期のような華麗さはないがエディ73歳、あのバンジョー初のマイナーインスト「ナイトウォーク」もプレゼントしてくれる心意気、そして音楽に対する真摯な態度、丁寧さが胸を打つ。
ROU-9107 BLUE HIGHWAY『Sounds of Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1994年から17年間、メンバーを変えることなく、プロとしてバンドを存続させた、それだけでもすごいことである上に、数々のIBMAアワードを獲得、またグラミーにも2度の最終ノミネートという名誉を受けている東テネシーを本拠にするブルー・ハイウェイ、9枚目(レベル時代のベストを入れれば10枚目!!)の最新作。セルダム・シーンの現代版とも言えるトラッドでモダン・サウンドは、すぐれたバランス感覚でボーカルを取る3枚看板、ティム・スタッフォード(g)、ショーン・レーン(m,f)、ウェイン・テイラー(bs)のオリジナルでストーリーを伝える。セッションにも引っ張りだこのロブ・アイクス(d)はバンドサウンドの要として、またソリッドなメリハリはジェイソン・バールマン(bj)がキッチリと担う、鉄壁のブルーハイウェイ・サウンド(1曲のみ"Nobody's Fault But Mine"がトラッド)で、アパラチアンのアイデンティティを歌う現代ブルーグラスのトップグループである。
RCSI-1030 THE GRASCALS & Friends『Country Classics with a Bluegrass Spin』CD¥2,888-(本体¥2,750-)

Tiger by the Tail/Folsom Prison Blues/Pain of Lovin' of You/White Lightnin'/Devil Went Down to Georgia/Born to Boogie/Mr.Bojangles 他全12曲

 ゲストにブラッド・ペイズリー、ドリー・パートン、ダークス・ベントリー、トム・T.ホール、ダリル・ウォーリー、チャーリー・ダニエルズ、オークリッジ・ボーイズ、ジョー・ニコルズらを迎え、「ブルーグラス流カントリー超有名曲集」というタイトル通り、バック・オウエンズ、ジョニー・キャッシュ、ジョージ・ジョーンズほかのカントリー大ヒット曲を豪華ゲストとともにブルーグラスするグラスカルズ最新作。米国の外食チェーン店クラッカー・バレルの店頭のみで入手可な超レア盤。
MRR-1014 FREEMAN & WILLIAMS CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 アパラチアのど真ん中で生活してきたベテラン・ミュージシャンたち3人が組んだトリオによるシンプルなサウンドをベースにした珍しいブルーグラス作品だ。トラッドグラスで近年高い評価を受けているビッグ・カントリー・ブルーグラスのメンバーだったジョニー・ウィリアムズ(g)、デビッド・グリスマン・クインテットを聴いてマンドリンをはじめたと「裏口入学!?」を認めるスコット・フリーマン(m,f)に、自身のバンドで数々の賞を受けているジーネット・ウィリアムズ(bs)。ジョニーとジーネット夫妻のリード・ボーカルを交互に配しながら、オリジナルやトラッド、カントリーヒットなどを非常にシンプルなサウンドに、しっかりとしたトリオ・コーラスで聴かせる。
RUR-1099 BOBBY OSBORNE & ROCKY TOP X-PRESS『New Bluegrass & Old Heartaches』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ブルーグラス第一世代の80歳、超人ボビー・オズボーンのすばらしい最新作、グレン・ダンカンのフィドルに導かれるオズボーン・ブラザーズ伝統を踏まえたアレンジが快適だ。卒中による右指の麻痺のために引退したソニー・オズボーン(74)のデッカ/MCA時代、6弦バンジョーを駆使していた頃を髣髴させるマイク・トッピンズの思わせぶりソニーも、グレンのアグレッシブなスパイカー特級スタイルとともに、楽しませてくれる。ハーモニーは、ボビーの息子ボビー・オズボーンJr(bs)が見事にリードとテナーで父親の完璧なサポート。元ディキシー・ジェントルメンのジェイク・ランダース作の2曲、ポール・クラフトのHeartaches Looking for a Home"やセルダム・シーンの"Muddy Waters"、フレッド・ローズ"Low and Lonely"では久々のマンドリンイントロが嬉しい。83歳になったジェシー・マクレイノルズと並び、現役の第一線で走り続けるブルーグラス第一世代の偉人、その衰えない抑えがたい衝動を味わいたい。
 ちなみに前作、デビュー60周年記念RUR-1072『Memories』(¥2,573-)は、ラッセル・ムーアやパティ・ラブレス、デビッド・グリスマンやロニー・マッカーリー、サミー・シーラーやオウディ・ブレイロック、そしてなんと!!三味線の国本武春をゲストに迎え、初期オリジナル"Pain in My Heart"から、出世曲"Ruby"、そしてテネシー州歌にもなった"Rocky Top"をはじめ代表曲ズラリの楽しい作品も強力お奨め。
HESS-2012 CLAY HESS『Rain』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 リッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーでブライアン・サットンの後釜として全米デビュー、そのシュアなフラットピッキンで人々を驚かせたクレイ・ヘス最新作。トニー・ライスの"Manzanita"を9歳で聴いてギターを弾きはじめたというんだから……!! KYサンダーから移籍したマウンテンハート在籍時はちょうどトニー・ライスとのコラボツアーで活躍、そののちシエラ・ハル&ハイウェイ111で昨年末まで活躍、現在は自身のクレイ・ヘス・バンドを率いるスーパーギタリスト。本作ではフラット&スクラッグスのマーキュリー名作2曲のほか、マンドリンにシエラ・ハルとアダム・ステッフィ、バンジョーにはロン・ブロックと、シエラとともに高校生のときに来日したコリー・ウォーカー、フィドルには同じ来日組のクリスチャン・ウォードとティム・クロウチ、ベースはハロルド・ニクソンとアーロン・ラムジーといった完璧な面子。その渋いバリトン・ボイスを活かしたボーカル作品だが、1曲のインスト(ロンのバンジョー!!)、F&Sのマーキュリーカバー2曲"Cabin in Caroline"と"My Little Girl in Tennessee"のすごいこと(高校時代来日組が爆発!!)、そのほかドイル・ローソン&クイックシルバーのカバーやオリジナルなど、さすが一流サイドマンを長年続けたセンスが光る秀作である。
■ブルーグラス発掘/編集最近作
最近発売された昔懐かしのブルーグラス!!
PCR-1302 THE DILLARDS『Mountain Rock』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Caney Creek/Don't You Cry/Reason To Believe/I've Just Seen the Face/Walkin in Jerusalem/Never See My Home Again/Somebody Touched Me 他全11曲

 1968年、ダグの抜けたディラーズがその代わりに加わったバンジョーとテナーのハーブ・ペダーソン(ピーダソン)とともに成した大名盤『Wheatstraw Suite』を再現した1979年、ソロ・キャリアを積んでいたハーブ・ピーダセンを再び擁したディラーズ、当時としては最新技術だったダイレクト・ディスク録音を2日間にわたって挙行、さらに当時珍しかったデジタル録音でバックアップとして録られた音がCDとして初登場だ。「ブルーグラス/カントリーロック初のデジタル録音、ボリューム一杯でドーゾ」と謳われている作品。で、演奏がすごい!! 何よりも、ロドニーのボーカルセンスとハーブの強烈なバンジョーとテナー(スタンレー曲"Fields Have Turned Brown"でソロ)、クールなディーン・ウェッブ(m)とのハモがいい。バーン&レイのレイ・パークがフィドルで参加。とても複雑なコーラスとアレンジにもかかわらず、またポール・ヨークのドラムスにエレキとエレベも伴ったロック指向ながら、目一杯のボリュームで演じるその自信!!がバリバリと伝わるライブの醍醐味が味わえるのだ。エルトン・ジョンがほれ込んで初の全米ツアー(1972年)のオープニングに指名したというザ・ディラーズのすごい能力とポップ性に今更ながら驚き、ホンマ、そのスタジオに迷い込んだような臨場感が味わえるぞ。
■話題のインスト最近作
ACD-76 DAVID GRISMAN FOLK JAZZ TRIO『with Jim Hurst & Sam Grisman』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 「一音入魂」のデビッド・グリスマン、そのミュージシャン魂は、ブルーグラスであろうとジャズであろうと、その王道と革新を究極の一音に帰結する。そんなグリスマンが、シンプルなリズムのすばらしさとリードにおける極上納豆のようなネバッこい味わいトーンとフレージングを誇る2001年と02年連続でIBMA最優秀ギタリストに輝く超フレキシブルなジム・ハースト、そしてボストンで活躍する息子サム・グリスマン(bs)とのトリオで、「フォーク」タッチ、すなわちアパラチアの山深くに流れる空気を繊細で美しく優しいタッチで描く究極のアコースティック・ポエム。有名フィドル曲をトップに、トラッドを軸にハートフォード曲やスタンダードポップ、そしてオリジナルのドーグ風曲、そして最後のフォスターまで、ジムのボーカルを随所に配しつつすばらしい選曲、マンドリン/ギター/ベースのトリオが思う存分聴くものを気持ちよくさせてくれる、さすが!!グリスマン、極上音に囲まれる大秀作。
RCSI-1065 JAMES BRYAN & CARL JONES『Cricket's Lullaby』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 「こおろぎの子守唄」というタイトル通り、ジェイムズ・ブライアンの優しいフィドルとカール・ジョーンズの美しいツービート・ギターが限りなく癒やしてくれる最新オールドタイム・フィドル秀作。1970年代はじめ高校生時代からスーパーフィドラーとして知られたブライアン(モンローのブルー・グラス・ボーイ経験あり)だが、ノーマン・ブレイクとの出会いでオールドタイム音楽の深遠を知り、ひたすら古い曲の発掘とそこから学び得た独自のメロディを紡いでいく。カール・ジョーンズも1970年代以来、マンドリンとギターを習得、本作でもすばらしいボーカルを4曲で披露している。とにかくふたりの息が見事に合い、隅々にまで心配りの行き届いた心地よいオールドタイム・フィドル・アンサンブルを聴かせてくれる。ダンサブルなバンジョーとのオールドタイム・フィドルとは違う、暖かい音に包まれて癒やされる、大々オススメ作!!
NF-9069 BILL EVANS『In Good Company』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 バンジョー奏者であり教育者でもあるビル・エバンズの最新作。デビッド・グリア(g)、マイク・マーシャル(m)、トッド・フィリップス(bs)、ダロル・アンガー(f)にトリスタン(cello)とタシナ(f)・クラーリッジ弟姉のセットでのオリジナルインストを軸に、インファマス・ストリングダスターズに若手マンドリン奏者ドミニク・レスリーを加えたセット、ティム・オブライエンとローリー・ルイスとのボーカルセット、そしてボストンの若手ジョイ・キルズ・サローの女性ボーカルをフィーチャーした若手シンガーソングライター、サラ・シスカインド曲(アリソン・クラウスが2曲取り上げている)などの歌モノをサンドイッチ。お楽しみは、基本セットでのビートルズ曲集、"Mother Nature's Son"、"You've Got to Hide Your Love Away"、"Lucy in the Sky with Diamonds"、そして見事なハードドライビング・ブルーグラスに仕上がった"A Hard Day's Night"の4連発など、バラエティたっぷりに楽しませる。
RKRS-2012 ROBIN KESSINGER & ROBERT SHAFER『Old Friends』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ウエストバージニア出身のふたりのフラットピッカー、ロビン・キッシンジャーとロバート・シェーファーによるフラットピッキン集。トラッドフィドル・チューン"St. Anne's Reel"や"Forked Deer"、ジャズ/スウィング"Lady Be Good"や"A Shanty in old Shanty Town"、スタンダード"Old Spinning Wheel"や"I'll See You in My Dreams"、ブルーグラス"Dixie Hoedown"など、バラエティに富んだレパートリーをホットなフラットピッキンで聴かせる。なおこのふたりとマーク・コスグローブとの3人でのライブが、フラットピッキン・ギターマガジン社からDVD作品FGM-1015D『Picking at Peaceful Bend』(¥3,990-、カラー63分)となっている。
SBR-120808 STEVE KAUFMAN『Acoustic Stomp』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Interstate Rag/Mr. Bojangles/Dill Pickle Rag/I'm Goin' Fishin'/Windy and Warm/Blackberry Rag/Rickett's Hornpipe - June Apple 他全16曲

 毎年6月にアコースティック・キャンプを開催、ギターファンにさまざまなチャンスを与えている教育者でもあるスティーブ・カウフマンの2009年発表のギターインスト集(珍しく歌も歌う!!)。故ドック・ワトソンによって開かれたアコースティック・ギター・インストの世界、ケン・ミラー製のギターとウェイバー製マンドリンを駆使したフラットピッキンの世界。この逡巡しない思い切りの良さは、ブルーグラスにはない快感なのだろう。
RCSI-1068 DAVID NAIDITCH『High Desert; Bluegrass Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Shenandoah Breakdown/Alabama Jubilee/I Am a Pilgrim/Beaumont Rag/Kentucky Waltz/Lonesome Fiddle Blues/Red Wing/Silver Bell 他全13曲

 パット・クラウド(bj)、クリスチャン・ウォード(f)、エリック・ユーグラム(g)、デビッド・ナイディッチ(chromatic harmonica)、オースティン・ウォード(bs)の5人、フィドルがクロマティック・ハーモニカに代わったユニークな上記ブルーグラス・スタンダード・インスト13曲集。メロディック奏法でジャズグラスしてしまうパットの至芸、今やシエラ・ハル・バンドで大きなフィドラーに成長したクリスチャン、そしてその養父であるカリフォルニアの趣味のいいギタリスト、エリックらによるとても楽しいブルーグラス・インストに仕上がっている。
■初心者歓迎コーナー
 なんたって御三家、日本人は三つ揃うと、何故かホッとできるのだ。……よね!?
●ブルーグラス御三家入門
SCOUNT-001 STANLEY BROTHERS『Songs of Tragedy and Redemption』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

 アメリカのスタンレー・ファンがうらやむというレーベルを越えた英国製ベスト25曲集。初期リッチ・R.トーンからコロムビア、そして高い評価のマーキュリー時代からキング/スターデイ時代までを網羅、ブルーグラスの歴史に大きな足跡を残したスタンレー・ブラザーズの名曲名演、ビル・モンローの助言でエルビスをカバーした"Blue Moon of Kentucky"や21世紀に大ヒットした"Man of Constant Sorrow"、シェイプノート・シンギングの伝統を汲んだ"Angel Band"からブルーグラス・フィドルの定番となった"Orange Blossom Special"などが一望できるすばらしいコンピレーション。とりあえずブルーグラス御三家のスタンレー・ブラザーズを一望するにはうってつけの廉価版である。
SCOUNT-002 FLATT & SCRUGGS『The Sound of Foggy Mountain Soul』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

 1948年のフラット&スクラッグス最初のセッション"We'll Meet Again Sweetheart"から、1960年発表のヒット曲"Polka on a Banjo"やアルバム『Foggy Mountain Banjo』からの"Groundspeed"や"Cripple Creek"まで全29曲、米国や日本ではできないレーベルを越えたさまざまなセッションを網羅した英国製コンピレーション。レスター・フラットのボーカルソロ、デュオ、トリオ、そしてゴスペル・カルテット、アール・スクラッグスのバンジョー・インストやフィンガーピッキンギターをフィーチャーしたもの、1955年にドブロが加わってからのバラードなど、多彩なフラット&スクラッグスが1枚で楽しめる廉価版のお徳用入門作品である。
MCAD-31310 BILL MONROE『Bluegrass '87』CD¥2,079-(本体¥1,980-)

Long Bow/Mighty Dark to Travel/Music Valley Waltz/Old Crossroads/Old Brown County Barn/Stay Away from Me/Bluest Man in Town 他全10曲

 76歳にしてインスト4曲、オリジナル新曲2曲の衰えぬこの創作力、そしてジム&ジェシーやデル・マッカーリーらのゲストを迎えた再録スタンダードの4曲の合計10曲、ビル・モンローのオリジナル・アルバムである。ブルー・グラス・ボーイズには、ちょうど交代期にあったウェイン・ルイスとトム・ユーイングのギター、バンジョーにはブレイク・ウィリアムズ、ベースにはテイター・テイトといった来日組に、フィドルはグレン・ダンカン(ツインでボビー・ヒックスや火を噴くバディ・スパイカーも参加)。ベスト物ではないけれど、貴重なビル・モンローのオリジナル・アルバムの発掘である。廃盤限定入荷につき、売り切れゴメン!!
●オールドタイム/アパラチアン・フォーク入門
SH-3952 TIM O'BRIEN, DIRK POWELL, JOHN HERRMANN『Songs from the Mountain』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 現在、最高のミュージシャンによるオールドタイム入門としてさまざまな典型パターンを一望するベストセラー大傑作。フィドル・チューン、バラッドからフォスター、そしてサザン・ホワイト・ゴスペル"Angel Band"まで、アパラチアと南北戦争を描いた大ヒット大河小説&映画『コールド・マウンテン』(ニコール・キッドマン主演)の物語に沿って組み上げられた「これがオールドタイム(アパラチアン・フォーク)音楽だ!!」の決定版!!
●カントリー入門
BACM-157 V.A.『Country Music on the Capitol Label』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1曲目の1952年録音のジミー・ヒープのメロディ・マスターズから、最後の1951年録音のジミー・スキナー"Women Beaware of the Ramblin' Kind"まで全28曲、カントリー音楽がそのスタイルを決定付けるサウンドを創っていた時代、いわゆるホンキートンクと呼ばれる、現在から言うところの「クラシック・カントリー」の隠れた無名アーティストと録音を中心にキャピトルに残された録音集。1942年に西海岸初のメジャーレーベルとして創立、ケン・ネルソンのプロデュースでカントリー部門はマール・トラビスやファーリン・ハスキー、ハンク・トンプソンらを輩出、1960年代にはベイカーズフィールド・サウンドと呼ばれるバック・オウエンズやマール・ハガードなどの成功で知られる。本作に収められた録音はそんなヒット以前の、それこそ「ホンモノ」のカントリー(田舎音楽)、還暦を迎えた、どこか懐かしい音に出会いませんか?
インスト新入荷
EOM-2128 JERRY DOUGLAS『Traveler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

On a Monday/Something You Got/The Boxer/Duke and Cookie/Frozen Fields/King Sikie 他全11曲

 ドブロというスライドギターを、とんでもないレベルに持ち上げたジェリー・ダグラス、脂の乗り切った56歳の最新作。僚友サム・ブッシュやアリソン・クラウスらはもちろん、エリック・クラプトン、ケブ・モー、マーク・コーン、さらにはポール・サイモンが話題のマムフォード&サンズ(イギリス出身のジャムグラス!?)と"The Boxar"でゲストボーカルなど、もはやメジャーアーティストの貫禄。なんと1曲目でリードボーカルを担当、また2曲目では親友サム・ブッシュに念願のクラプトンとのボーカル・ハーモニー共演をプレゼント!? またインストではソロでサイモンの"American Tune"とチック・コリアの"Spain"をメドレーしたり、サムとふたりでストレングス・イン・ナンバーズの"Duke and Cookie"再演、ビクター・クラウスとオマー・ハキムとのトリオで大フュージョンを聴かせたり(同メンバーでベラ・フレックを迎えてもいる)、そしてラストチューン"King Silkie"(モンローの愛馬はWilkie...!?…ジェリーはいつも綴りを捻る?)はチャーリー・クッシュマン(bj)とルーク・ブラ(f)を招いて、サムやダン・ティミンスキとのブルーグラス!! ドブロとラップスティールを半々に弾き分け、全体にジャンルを越えたロックポップ系作品ながら、要所で自身のルーツや音楽を強烈にアピールする大秀作だ。左手には鉄のバー1本だけだよ、これが!!
ROU-9142 BELA FLECK & MARCUS ROBERTS TRIO『Across the Imaginary Divide』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Some Roads Lead Home/I'm Gonna Tell You This Story One More Time/Petunia/Kalimba 他全12曲

 ブルーグラス、ジャズ、クラシックを越えて、またアメリカやアフリカ、東洋などの地域を越えて、今や世界的なアーティストとして地位も名誉も確立したベラ・フレックの最新作は、小澤征爾との共演でも知られる盲目の黒人ジャズ・ピアニストのマーカス・ロバーツと彼のトリオ(ロドニー・ジョーダン、ジェイソン・マルサリス)とのコラボ。バンジョーの持つ可能性を最大限に引き出しつつ、たとえスクラッグス・スタイルでもジャズコンボにしっくりと溶け込むという証明も!?してみせる。グラミー史上最多の分野でノミネートされたという記録を持ち、うち今年含めた4年連続の10回獲得。バンジョーという、多くの人にとってはヒルビリーな楽器を、芸術の域に昇華したアール・スクラッグスに次ぐ偉人の最新作は、ストレートなジャズコンボに初めてベラが挑む。最後の曲"That Ragtime Feeling"が示すように19世紀以来、行き来した白人と黒人の音楽文化が見事に融け合っている。
BACM-215 FIDDLIN' ARTHUR SMITH『Give Me Old Time Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Spring Street Waltz/There's More Pretty Girls Than One/Sweet Heaven When I Die/Beautiful Memories/Beautiful Brown Eyes/Crazy Blues 他全24曲

 メロディを「ロンサム」に装飾するアメリカのフィドル・スタイルにもっとも大きな影響を与えたフィドリン・アーサー・スミス(1898-1971)の1930年代後半の録音集。たとえば、1931年の「砂に書いたラブレター(Love Letters in the Sand)」などに見られるメロディ/コード感覚と微妙なスラーはそののち、チャビー・ワイズをはじめジム・シューメイトやベニー・マーティンらに受け継がれ、ブルーグラスを核としたアメリカン・フィドル・スタイルを形成していく。本作全24曲には1935~37年のデルモア兄弟のギターとテナーギター/ボーカルが11曲、1938年のハウディ・フォレスターのセカンド・フィドルとバージル・アトキンス(bj)、ビリー・ボイド(g)、ジョー・フォレスター(bs)が3曲、そして1940年の録音にはビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズからのクライド・ムーディ(g)とビル・ウェストブルック(bs)との3曲、そして1946年ジミー・ウェイクリーと彼のスウィングバンドをバックにしたラジオ・トランスクリプションが7曲。ブルースやジャズをまとったポピュラー音楽の影響を受けつつも、南部アパラチア系の田舎音楽をベースにしたセンスが絶妙な味わいを醸しだす、すばらしい記録である。と同時に、ノスタルジックな「フィドル」の響きが堪能できるロマンチックな作品である。
各楽器別お勧め再入荷作品
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
SR-1963 JAMES ALAN SHELTON『Road to Coeburn / Guitar Tracks』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sunny Side of the Mountain/Angeline the Baker/I Saw the Light/Sugarfoot Rag/Old Spining Wheel/Cannonball Blues/Shenandoah 他全26曲

 1994年以来、ラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズのギタリストとして知られるジェイムズ・アラン・シェルトンの『Road to Coeburn』('97)と『Guitar Tracks』('99)の2枚のカパークリーク作品を1枚にまとめた全26曲のお徳用作品。1946年のマーティンD-28ヘリンボーンをメインギターとし、基本的なカーターピッキンとスタンレーサウンドには欠かせないジョージ・シャフラーの開発したクロスピッキン、そして決して派手ではない基本に忠実なフラットピッキンもきっちりとこなす、リードギターのお手本のような作品である。ブルーグラス・リードギターの基本、第一歩がここにある。
ROU-0642 NORMAN BLAKE『Perfect 10 Series: Sleepy Eyed John』CD¥1,802-(本体¥1,750-)

 独自のアメリカン・トラッドを演じるノーマン・ブレイクの初期ラウンダー/フライング・フィッシュからの廉価ベスト10曲集。フラットピッカーとしてのバリバリ・インストから定評あるカーター・ファミリー・ピッキンによるトラッド風オリジナル、ジェイムズ・ブライアン(f)との"Elzic's Farewell"や"Salty"などフィドル・チューン美学、そしてカーター・ファミリー名曲"Fifty Miles of Elbow Room"などの1970年代録音、孤高のトラッドフォーク・ミュージシャン、ノーマン・ブレイクの多様性を凝縮した廉価ベスト・コレクション。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
MSM-1330 MIKE SCOTT『Smoky Mountain Bluegrass』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Goodbye Liza Jane/Lonesome Road Blues/Home Sweet Home/Bully of the Town/Turkey in the Straw/Tennessee Waltz/Alabama Jubilee/Red Wing/Roll in My Sweet Baby's Arms/Careless Love/When You're Smiling/Dear Old Dixie.

 ジム&ジェシーで活躍した正統派スリーフィンガーリスト、マイク・スコットが観光地BGMとして録音したインスト・シリーズ。上記超有名スタンダード12曲をマイクのバンジョーを中心に、ブライアン・サットン(g)、アダム・ステッフィ(m)、オーブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・アイザックス(bs)という超一級ミュージシャンが、自由にスタジオ・ジャムを繰り広げるといった企画モノ。どーよ!?これほど楽しいジャムを眺めない手はないぞ!! リスナーには美味しい、そしてプレイヤーには参考になる楽器の歌い方を知る企画作品。
PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ドン・レノの音ツカミと、絶頂期アール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた録音当時18歳、ジェシー・ベイカー。昨年、マイケル・クリーブランドのフレームキーパーからシエラ・ハル&ハイウェイ111を経由してドイル・ローソン&クイックシルバーに移籍、火を噴いている。レノ、スクラッグス、そしてモンローのおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にジャズ/クラシック界まで足を伸ばす奴がいるかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者もいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!! 超お薦めブルーグラス・バンジョー2009年作品!!
■マンドリン
AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alex Hargreaves, Paul Kowert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は21世紀の神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げた「ビッグ・トリオ」の2009年デビュー作。16歳のアレックス・ハーグリーブズ(ムーンシャイナー2010年7月号表紙!)と、パンチ・ブラザーズの22歳のポール・コワート、そして48歳のマイクとのマンドリン/フィドル/ベース・トリオによるマイクのオリジナル作品集。クラシックとジャズとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なテクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。
SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 21世紀、別次元に到達したブルーグラス・マンドリン。天才クリス・シーリ、2001年発表当時21歳、フレック/ダグラス/ダンカン/サットン/ハウス&マイヤーらを従え、恐るべき才能。音楽観や好みとは関係なく、60年を経たブルーグラスを核とするアコースティック音楽がどこまで拡がっていくのか、それを、ぜひ知って/感じて欲しい大秀作。これ以降クリス、インスト作品は創っていない。10年も前、二十歳そこそこで、すでに21世紀のブルーグラス・マンドリンをセットしてしまった驚異的なアルバムである。聴くべし!!
■フィドル
BACM-294 TOMMY JACKSON『Legendary Session Fiddler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

East Tennesse Blues/Criple Creek/Ragtime Annie/Girl I Left Behind Me/Bill Cheatham/Liberty/Golden Slippers/Boil Them Cabbage Down 他全26曲

 戦後ナッシュビルのフィドル・スタイルを創った偉大なフィドラー、トミー・ジャクソン(1926-1979)の1952年から55年に発表されたSP/シングル盤を集めたキワメツケ・フィドル・チューン全26曲集。「キャベツを茹でろ」や「ゴールデン・スリッパー」など、1960年代の日本のフィドラーもお手本にした録音のほか、いわゆるジョージア・シャッフル(ズータカ)の典型が聴ける全曲がフィドル・スタンダードといっていい選曲で、オールドタイム・フィドル・チューンをスクウェア・ダンスで踊りやすくまとめ演奏スタイルを確立したその人である。このトミー・ジャクソンと、テキサス・スタイルを導入してブルーグラスに多大な影響を与えたハウディ・フォレスター(1922-1987)、によって確立されたナッシュビル・フィドル、現在のフィドル界からするとシンプルな奏法だが、これが現代アメリカン・フィドルの原点の一つであろう。
CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 1970年代のビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズでブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues"、"Dry & Dusty"や"Gold Rush"、大好きなBbでの"Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。まずこの一枚から。
■ドブロ
TAK-8914 MIKE AULDRIDGE『Dobro / Blues and Bluegrass』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ブルーグラス・インスト・アルバムとして歴史に残る大名盤。ドブロという楽器の未来を根底から変えたちょうど40年前、1972年発売『Dobro』と1974年発売『Blues and Bluegrass』の2枚のLPがCD1枚になったもの。1955年にアンクル・ジョッシュ・グレイブスによってフラット&スクラッグスに持ち込まれ、6番目のブルーグラス楽器となったドブロが、このアルバムからまったくあたらしい未来を歩きはじめた瞬間を記録。「ドブロ」というくくりを抜きにしてもブルーグラス名盤として燦然と輝く、セルダム・シーンのほか、デビッド・ブロムバーグやバッサー・クレメンツ、リンダ・ロンシュタットらを迎えた超大名盤です。
■オートハープ
RCSI-1036 JO ANN SMITH『Lyrical』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Patty Ann/Rebecca/Bill Cheatham/Amazing Grace/Big Sciota/Going Home/Wayfaring Stranger 他全14曲

 1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者ジョー・アン・スミス、2011年の第2作。ローカルな音楽仲間のフィドルやマンドリン、ギター、ベースにユーリアン・パイプやチェロなどを伴って、有名ゴスペルやフィドル・チューンからドボルザークの「新世界」、そしてハーシャル・サイズモアの「レベッカ」まで、37本の弦と14のコードバーを駆使して、すばらしいテクニックを披露する。夫からクリスマス・プレゼントでもらったオートハープをに愛情を込める彼女の感性が気持ちいい。
オールドタイム&フォーク新入荷
COMP-4580 V.A.『Pa's Fiddle Primer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Yellow Heifer/Green Grows the Laurel/Irish Washerwoman/Roll on Silver Moon/Barbara Allen 他全10曲

 ローラ・インガルス(1867-1957)著の名作シリーズ『大草原の小さな家』の小説に登場してくる音楽、全127曲の中から選りすぐった音楽10曲を「Primer=入門書」と名づけたベストCD。2005年、故ブッチ・バルダサリの制作で発表された『Happy Land』以来、これまで3枚のCDアルバムとして発売された中から選曲している。有名曲というよりも、アメリカ西部開拓時代に実際に人々が歌い親しんだ曲を、マット・コム(f)、シャッド・コッブ(clawhammer bj)、ブライアン・サットン(g)、マット・フリナー(m)、デニス・クラウチ(bs)らのフィドル・バンドや、ライダーズ・イン・ザ・スカイ、ジュディス・エデルマン、デボラ・パッカード、マック・ワイズマンらの歌など、現在最高のアコースティック・セットで19世紀の音楽が現代風の落ち着いたアレンジで楽しめるオススメ作品。
NONE529809 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Leaving Eden』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Riro's House/Kerr's Negro Jig/Ruby, Are You Mad/Country Girl/Run Mountain/Pretty Bird 他全15曲

 ムーンシャイナーでも紹介した2005年の「ブラック・バンジョー・ギャザリング」から派生した黒人オールドタイム・ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップスの最新アルバム第三作は、エミルーのギタリストとして知られるバディ・ミラーのプロデュースで、19世紀の南部で出会ったフィドルとバンジョーが産み出したあたらしい(当時の)音楽を現代の感性に乗せて表現する。ミンストレル・バンジョーやボーンズなどのアフリカ音楽と西洋音楽のフィドルが出会った生々しい瞬間を捉えた、と感じれるようなすばらしいアルバムに仕上がっている。近年、米国でオールドタイム・ストリングバンドが受ける、その理由がよく分かる。
BJR-02 SWAMPY TAKESHI『Roots & Immigrant Soul』CD ¥2,000-(本体¥1,905-)

prologue/女神/根無し人/Stand Bar To Heaven/さだめ/鼓動/Bayou Jungle/Acadian Driftwood/ホーボーの唄/心のパラダイス/epilogue.
 宣伝用の帯には「スワンピータケシが綴るルーツ音楽と移民達の魂」とある通り、カナダのアーケディア地方からミシシッピを下ってルイジアナに定住したケイジャンの音楽文化に軸足を置いた日本語のフォーク/ブルース作品。ブルーグラスの秋元慎(m)を含む関西ルーツ系音楽のミュージシャン16人が参加、ウッドストックの音楽エッセイ集『小さな町の小さなライブハウスから』の著者、片山明さんは、「基本はいわゆるシンガーソングライターのアルバムなのだが、歌に彩りを添える演奏とのコンビネーションが前例がないくらい刺激的だ。かつては久保田真琴、オレンジカウンティブラザーズといった似た指向性の音楽家はいたが、ここまで外来のルーツミュージックと日本語の折り合いをつけた作品はあっただろうか。これも、ある意味でクレオール的とも言える関西/大阪という土壌だからこそ生み出された音楽なのかもしれない」と評している。
オールドタイム&フォークお勧め作品
■オールドタイム
THM-1206 LONESOME SISTERS『Deep Water』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 大推薦!! 10年前に結成されたサラ・ホウカー(g,bj)とデブラ・クリフォード(g,bj)の女性デュオ、アパラチアの陰影を見事に表現するその名も「ロンサム・シスターズ」の最新第4作。ウエストバージニアの人間国宝的トラッドシンガー、ギニー・ホウカーを叔母に、ニューロスト・シティ・ランブラーズのトレイシー・シュワルツを叔父に、プリミティブ・バプティストのシンガー(スタンレーと同系)だという祖父の影響を受けながら育ったという純正アパラチアン・シンガーのサラのオリジナルとすばらしく枯れた繊細なクロウハンマー・バンジョーとリードボーカル。北部出身のギターとゴード・バンジョー、そしてハーモニーボーカル担当のデブラ。現代的な詞を持つオリジナルも古くから伝わるトラッドも、同じようにアパラチアの豊かな伝統が感じられ、マールフェスやクリフトップなど、数々のソングライティング・コンテストで優勝した実力が頷ける。"Amazing Grace"の作者ジョン・ニュートン(1725-1807)の書いた"Hungry, and Faint and Poor"でのア・カペラにはシェイプノート・シンギングの伝統が色濃く聴き取れる。
カントリー新入荷
RCSI-1053 LAURA CASH『Awake But Dreaming』CD¥2,543-(本体¥2,450-)

The Image of Me/Wasted Love/Tomorrow I'll Cry/Look What You've Done/Twinkle Little Star 他全12曲

 ロイド・グリーン、ピート・ウェイド、ピッグ・ロビンズほか、超豪華な(ローラ曰く)トラディショナル・カントリー・スウィング・バンドをバックに、カントリーの中でもスタンダード並みの音楽性で一世を風靡した60年代ナッシュビル・サウンドのノウハウを使った、いまどき非常に珍しいカントリーサウンドを聴かせてくれるローラ・ウェーバー・キャッシュ。90年代中ごろ、坂出のアパートに住み、今でも「最高の思い出」という瀬戸大橋の京阪フィッシャーマンズワーフに連日出演を続けたブルーグラス・バンド、テキサス・レンジャーズのメンバーとして来日、宝塚フェスにも参加したローラのクラシック・カントリー作品だ。映画『ウォーク・ザ・ライン、君につづく道』のモデルとなったジョニー・キャッシュとジューン・カーターのひとり息子、ジョン・カーター・キャッシュと2000年に結婚、カーター・ファミリーやジョニー・キャッシュ関連のアルバムにも参加している。しかし本作では、その人脈で大物ゲストを集めたりせず、自身が尊敬するスタジオ・ミュージシャンとのセッションを大切にする音作りと、ゲストには唯一、デル・マッカーリー・バンドのジェイソン・カーターがすばらしいバリトンボイスでローラとカントリーデュオという彼女らしい控え目さがいい。ちなみにフィドル・コンテストで育ってきたローラ、ナッシュビルでのIBMA大会と同時に開かれるグランドマスター・フィドラー・チャンピオンシップで、これまでフィドル界への貢献を賞する2009年に創設されたチャーリー・ブッシュ賞(サムの父親)の第1回受賞者に選ばれ、涙涙のとてもいい授賞式だった。また丹沢ブルーグラス・サークルがバージニアを訪ねたときも、わざわざメイベル・カーターの家の解体修理を延期して見学させてくれたりするなど、いつも日本人を気にかけてくれるローラのクラシック・カントリー・スウィング作品である。
LOVE-200 LEONA WILLIAMS『Duets』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ロレッタ・リンのバックボーカリストからマール・ハガードと結婚(1978-1983)、そのバックボーカルはもちろんハガードのヒット曲も書いたというベテラン、リオナ・ウィリアムズの男女デュオ集。カントリー音楽最大のマーケットという中年女性をターゲットとしたまさにカントリーの王道作品。ジョージ・ジョーンズとの"Best Friends"を1曲目に、夫であったマール・ハガードとのデュオ"Waltz Across Texas"など3曲ほか、ファーリン・ハスキーとの"Dear John"や"As Long As I Live"、ジョニー・ブッシュとの"The Wall"ほか、故ジミー・マーティン、ジャスティン・トレビノなど、クラシック・カントリーが堪能できる2009年作品。
B001682402 JOSH TURNER『Punching Bag』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 2003年に"Long Black Train"でデビュー、最大のヒットという2010年の "Why Don't We Just Dance."を含む3曲のナンバーワンヒットを持つジョッシュ・ターナーの最新作。2006年にはラルフ・スタンレーとのデュエットでクリスチャン・ラジオ向けに"Me and God"を発表している。
RBRCD-012 PETER COOPER『The Lloyd Green Album』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Dumb Luck/The Last Laugh/Tulsa Queen/Mama, Bake a Pie/Here Comes That Rainbow Again 他全12曲

 ナッシュビル最大の新聞テネシアン紙の音楽記者でもあるピーター・クーパーが、自身のアイドルだったロイド・グリーンのペダル・スティールギターを迎え、ドラムスやベースをほとんど加えず、きわめてシンプルに自身のボーカルと独特の美しい世界を創るスティールギターで、ロドニー・クロウェル&エミルー・ハリス、トム・T.ホール、クリス・クリストファーソン、ジョン・ハイアットらのカバーと自身のオリジナルを歌う。リチャード・ベネットのギターほか、ハーモニーにロドニー・クロウェル、フェイス・スターリング・マクリーン、パム・ローズなど、シンプルなサウンドを守り、ロイド・グリーンのスティールが咽ぶスペースを上手に取っている。
カントリーお勧め作品
CURB-79299 HANK III『Long Gone Daddy』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

 ハンク・ウィリアムズの孫、ハンク3世(39)が正面からハンクの時代、1950年代のサウンドを再現する秀作。ハンクを真似ることを押し付けられた父、ハンク・ジュニアと違い、パンクやメタルのバンドもやったという三代目、そんな反骨精神が見事に祖父の時代のホンキートンクと重なるのは21世紀という、何でも飲み込める時代のせいだろうか。比較や批判など、せこいことせず、飛び込んだ彼のド・ホンキートンクを味わってみよう。……いける!!
■日本のアーティスト
TOYU-100511 宮前ユキ『White Lightning』CD¥2,800-(本体¥2,667-)

Ring of Fire/Today I Started Loving You Again/Honky Tonk Angels/Tennessee Waltz 他全11曲

 前作『Waltz of the Wind~風のワルツ~』以来、5年ぶりの最新作は、奥沢明雄(g,m,v)、尾崎博志(d)らにアリソン・ブラウン(bj)、マット・コム(f)、ドン・リグズビー(m,v)、マーク・シャッツ(bs)らアコースティックと、村中愛靖、スリム山口、ロイド・グリーン(steel g)、ゲアリー・ウエスト(ebs)、ラリー・アマヌイック、吉田宏治(drums)らのエレキ・セットが宮前のボーカルをフワッと包み込む。カントリースタンダード名曲とオリジナル曲をバランス良く配し、デビュー40年が近付いた大ベテランの丁寧なメッセージを届ける。
PB-2427 M.Z.M.『We are Friends!』CD2枚組¥3,500-(本体¥3,334-)

 2011年作品、現在の日本のカントリー・シーンを一望するCD2枚組全18曲。田村大介、坂本愛江、山本康世、マイク・ダン、福原照晃、ハンク佐々木、森下昇、坂本孝昭、宮前ユキ、おおの眞虎、三田ひろし、チャーリー永谷、愛江&マイクのシンガー13組をマイク・ダン(bs)、尾崎 孝(steel g)、松本 亮(drums)の3人「MZM」を中心に、奥沢明雄、西海孝、古橋一晃、有田純弘、岸本一遥、松田幸一、徳武弘文ほかがバックアップ。
映像新入荷
COMP-4577D V.A.『Pa's Fiddle: The Music of America』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

O California/Gum Tree Canoe/Girl I Left Behind Me/Sweet By and By/Arkansas Traveler-Devil's Dream/My Old Kentucky Home/Soldier's Joy 他全14曲

 今年1月6日、ナッシュビルのラブレス・カフェで収録、6月に全米公共TVネットで放映された特別企画番組『Pa's Fiddle(父さんのフィドル)』が早くもDVD発売だ。19世紀後半、フィドラーで音楽好きなチャールズ父さんのお気に入りで、インガルス家のみんなが、『大草原の小さな家』で楽しんだ曲の数々。歌手には1980年前半に大ブレイク、近年はゴスペル・シンガーとして、また映画俳優としても活躍するランディ・トラビス、1970~80年代にポップとのクロスオーバーで人気、ジョージ・ストリングバンドレイトとコンウェイ・トゥイッティに次ぐカントリー界第三位40曲のナンバーワンヒットを誇る盲目のロニー・ミルサップ、2003年にヒットを出して以来、昨年も"Take a Back Road"でナンバーワンヒットを飛ばしているロドニー・アトキンス、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの女王ナタリー・グラント(ゴスペル音楽協会最優秀女性ボーカルを2006-2009年と、2012年に受賞)、昨年2枚目アルバムからヒットを出した新人女性カントリーのアシュトン・シェパード(25)、ブルーグラスからメインストリーム・カントリーヒットを狙うリーとエレインのロイ兄妹、そして昨年ソニーからデビューした黒人学生ア・カペラ・グループのコミッテッドの全7組のシンガーが登場。バックバンドはこの日、父アールが米寿を迎えたランディ・スクラッグス(g)をリーダーに、ハートフォード・ストリングバンドのマット・コムのフィドルを中心に、なんと天才フィドラーのシャド・コッブのクロウハンマー・バンジョー、スタジオ・フィドラー、フート・へスターのマンドリンにデニス・クロウチ、チャド・クロムウェル(drums)。7人のカントリーやポップ系のシンガーたちの個性を壊さないように造り上げた音は、まさに無難。それでも、19世紀のアメリカ、小説『大草原の小さな家』のローラ・インガルスが書き留めた家族の音楽を、各曲ごとに音楽学者の解説で背景を紹介しながら、現代風に差し障りなく紹介するTVエンタメ番組として楽しめるだろう。
RCSI-1070D BLAKE SHELTON『Live: It's All About Tonight』DVD¥2,888-(本体¥2,750-)

 昨秋のカントリー音楽協会、そして今年のカントリー音楽アカデミーで最優秀男性ボーカルを獲得したブレイク・シェルトン、2010年のヒット曲"All About Tonight"をタイトルにしたライブ全12曲と"Honey Bee""God Gave Me You"の2曲のビデオをボーナスにした全14曲。2001年のデビュアルバムからナンバーワンヒットした"Austin" をはじめ、デビュー以来17曲のチャートインの内、11曲がナンバーワンという人気カントリーシンガーの、日本では入手困難な米国ウォルマート限定発売DVDライブ映像だ。
CCD-RM1 RONNIE MILSAP『In Celebration』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

 ノースカロライナのスモーキーマウンテン出身ながら、1970年代にカントリーとポップをクロスオーバーした盲目のシンガー/ピアニスト、ロニー・ミルサップ(1943-)の絶頂期に多彩なゲストを迎えて作られたTVスペシャル。ゲストにはレイ・チャールズ、グラディス・ナイト、レオン・ラッセル、グレン・キャンベル、ザ・ホワイツ、ボビー・ジョーンズ、ジェニー・フリッキら。
RCSI-1069D V.A.『For the Sake of the Song: The Story of Anderson Fair』DVD¥3,675-(本体¥3,500-)

 ナンシ・グリフィス、ガイ・クラーク、ライル・ラベット、ルシンダ・ウィリアムズ、タウンズ・バン・ザント、キャロリン・へスター、ジャック・エリオット……、そのほか数々のテキサス・シンガー/ソングライターが出演、彼らの聖地「アンダーソン・フェア」をドキュメントした2010年発表の映画がDVD化。テキサス州ヒューストンに1960年代後半からリベラルな人たちが集まる場となり、1980年代に花開くテキサス系シンガー/ソングライターたちはレベルの高いそのお客さんたちに育てられたという。大企業と保守的な土地柄というテキサス・イメージをくつがえし、現在なおボランティアで運営されるテキサスの創造的な音楽文化として、タイトル通り「歌」の意義を考えさせるドキュメントで、ナッシュビル映画祭最優秀作品も受賞したという。
映像ものお勧め作品
■ブルーグラス
MP-0410 V.A.『Pioneers and Legends of Bluegrass』DVD¥2,573-(本体¥2,450-、カラー55分)

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe)/Folsom Prison Blues/Shuckin' the Corn(Lester Flatt)/That Silver Haired Daddy of Mine/Tis Sweet To Be Remembered 他(Mac Wiseman)/Are You Washed in the Blood 他(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim & Jesse)/500 Miles/I'll Stay Around(Bluegrass Alliance) 他全15曲

 米国ブルーグラス界でさまざまな出来事があった1971年夏、元気なビルモンやレスターほか、第一世代ブルーグラスのトップアーティストたち、そしてまだNGR結成寸前、19歳のサム・ブッシュと20歳のトニー・ライスが参加するブルーグラス・アライアンスの2曲をはじめとした40年前の超お宝映像集!!
MH-1063D DOYLE LAWSON『Through the Years』DVD¥3,990-(本体¥3,800-)

 2004年春、ドイル・ローソン&クイックシルバーが結成25周年を祝った豪華な記念コンサートから、全32曲2時間に及ぶ素晴らしいライブ映像(ムーンシャイナー誌2004年9月号に詳細)。別名「School of Bluegrass」とも呼ばれるクイックシルバー、本作では歴代のメンバーが一堂に会し、1980年代以降のブルーグラス主流派をリードしたスマートなソリッドグラスが、当時の現役メンバー(ジェイミー・デイリー、バリー・スコット)ほか、つぎつぎと迎えるラッセル・ムーア、ジム・ミルズ、テリー・バウコム、スティーブ・ガリー、ジョン・ボウマンほかのゲストとともに堪能できる秀作映像。
SME-97465 YO-YO MA, STUART DUNCAN, EDGAR MEYER & CHRIS THILE『Goat Rodeo Sessions Live』DVD¥2,079-(本体¥1,980-)

 ムーンシャイナー2月号のカバーストーリーで報じたように今年1月31日、ボストンの“ハウス・オブ・ブルース”で開かれたライブ、全米430の映画館に同時中継されたブルーグラスとクラシックが出会った歴史的なライブを収めたDVD。世界的チェリスト、ヨーヨー・マ自身が「ブルーグラス・アルバム」というCD『Goat Rodeo Sessions』(¥2,573-)は、彼にとって最大のヒット作となっているという。ブルーグラス界にクラシックの手法と感覚を持ち込んだマの朋友ベーシストのエドガー・マイヤーはもちろん、なによりも彼は、クリス・シーリという天才マンドリン奏者との音を残すことに大きな意味を見い出したのだろうが、ステュアート・ダンカンという極めつけのブルーグラス職人のフィドルとバンジョー、そしてイーファ・オドノバンという稀有な女性シンガーを得て、その創造力は現代ブルーグラスのトーンとノウハウに世界音楽たる深みを与えている。その驚くべき技と音楽性に、ただただ感心する。ブルーグラスはこういう発展もする音楽だ。ムーンシャイナー誌2月号「ブルーグラスとクラシック特集号」(¥525-)も……!
■オールドタイム/フォーク
ARH-204D NEW LOST CITY RAMBLERS『Always Been a Rambler』DVD¥3,255-(本体¥3,100-、58分+30分、カラー+白黒、stereo, widescreen 16:9)

 冒頭でボブ・ディランが、「彼らの功績のひとつは、誰かの納屋の中だけに眠っていたカバーされない偉大な古い音楽を探し出したこと。彼らはそれらの曲にあたらしい命を吹き込み、オリジナルと同様にそれらの音楽は時代の試練に耐えたのだ」と語る。2009年8月7日、75歳で亡くなったマイク・シーガーが率いたニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのドキュメント作品。ブルーグラスやカントリー、アメリカン・フォークなどに興味を持つ人、全員に見て欲しい、われわれの好きな音楽がどこから生まれたのかを知ることができる大秀作DVD。
■カントリー
CCD-WBS4 WILBURN BROTHERS SHOW『Vol. 4』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-、カラー120分)

 30分TV番組「ウィルバーン・ブラザーズ・ショウ」の6エピソードを集めたDVD2時間シリーズの最終第4巻。大ブレイク直前、レギュラーで出演するロレッタ・リンのすばらしいこと!! もちろんテディとドイルのウィルバーン・ブラザーズのカントリー王道の司会、そして何より、1968~1971年までのバディ・スパイカーとハル・ラグがリーダーを務めるバンドのすごいこと!! 本作1966年から1972年放映各エピソードのメインゲストは、バーノン・オックスフォード、ボビー・ベア、チャーリー・プライド(不完全収録)、ジーニー・シーリー、ペギー・スー、ジーン・シェパード(白黒の66年作)。
CCD-DLCC1 DEL REEVES『Country Carnival #1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

 1969年から70年にかけて放映されたデル・リーヴズのTVショーから、ゲストにはジェリー・リード、スキター・デイビス、トム・T.ホール、ジニー・C.ライリーほかによる2時間14分。
CCD-LL1 LORETTA LYNN『Just Loretta』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

Blue Kentucky Girl/You Ain't Woman Enough/Your Cheatin' Heart/How Great Thou Art 他全36曲

 1966年から71年まで、ロレッタ・リンは人気TVショー『ウィルバーン・ブラザーズ・ショー』のレギュラー歌手だった。その番組から「ロレッタのみ」を集めた全36曲、80分以上のお宝映像集。東ケンタッキーの貧しい家庭からの成功物語はアカデミー受賞作『歌えロレッタ、愛のため(Coal Miner's Daughter)』で知られる通り、アパラチアの貧しさ/厳しさと風物で必見。ジャック・ホワイトが目をつけた、そんな背景を背負ったその歌(オリジナルとカバー含む)の迫力はただものではない。バディ・スパイカーとハル・ラグを擁したバックも秀逸……どころか、これだけでもチョーお値打ち!!
CCD-WBS2 WILBURN BROTHERS SHOW『Vol. 2』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

 「ウィルバーン・ブラザーズ・ショウ」第2巻のゲストたちは、ストリングビーン、チャーリー・プライドとテックス・リッター、ウェイロン・ジェニングス、そしてジョージ・ジョーンズ。本作にはジョーンズが初出演し結婚したばかりのタミー・ワイネットを連れてデュオ("Milwaukee Here We Come")したり、ロレッタが初めて妹クリスタル・ゲイル("Snowbird"と"Carolina in My Mind")を紹介したりする貴重な映像が収められている。バディ・スパイカーやハル・ラグらのバックもすごい。漫然と見てれば、クラシックカントリーのヒット曲集だろうが、耳をそばだてると、いわゆるカントリーのいい面がが一杯に詰まっているお宝ビデオだゾぉー!
■レインボークエスト・シリーズ
 フォークリバイバルの最中、ピート・シーガーがホストをする1965年と66年に放映された貴重な一時間TV番組『レインボークエスト』を各2本ずつまとめたDVDシリーズ。 以下、レインボークエストTVシリーズ、ちなみに在庫切れ中の第三弾は黒人ブルースのソニー・テリーとブラウニー・マッギー、第五弾はアイリッシュのクランシー・ブラザーズとトニー・メイケム。
SHA-605D 『Stanley Brothers/ Doc Watson with Clint Howard and Fred Price』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

 第一弾のゲスト、一本目はスタンレー・ブラザーズの超貴重映像!!とカズン・エミー、そしてもう一本はドック・ワトソンとクリント・ハワード&フレッド・プライス。
SHA-606D 『Johnny Cash & June Carter/ Roscoe Holcomb with Jean Redpath』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

 同上シリーズの第二弾、ゲストはジョニー・キャッシュとジューン・カーターがカーター・ファミリーの影響について語る当時としては珍しい番組と、もう一本は元祖ハイロンサムでエリック・クラプトンもファンだというロスコー・ホルコムとスコティッシュ・バラッドのジーン・レドパス。
SHA-608D 『New Lost City Ramblers/ Greenbriar Boys』¥3,308-(本体¥3,150-、白黒約二時間)

 同上シリーズの第四弾、ゲストにはニュー・ロスト・シティ・ランブラーズとフランク・ウェイクフィールド時代のグリーンブライアー・ボーイズ。
SHA-610D PETE SEEGER『Judy Collins and Elizabeth Cotten』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

 同上シリーズの第六弾、ゲストに迎えるのはジュディ・コリンズ、そして2部では"Freight Train"の作者として知られるエリザベス・コットンと、プエルトリコのデュオ、ロザ・バレンティンとラファエル・マルチネス。
教則ものお勧め
 下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
BP-1 Banjo Package『復刻版 Vol.1: 1975 Nov.~1977 Oct.』Book¥5,565-(本体¥5,300-)

 1970年代、ジューンアップル誌と並んで日本ブルーグラスの情報発信雑誌だった『バンジョー・パッケージ』誌。その創刊号(75年11月号)から通巻24号(77年10月号)までを完全復刻。まるで電話帳、32mmにも及ぶ厚みになる当時のバンジョー情報満載!懐かしい当時の広告、膨大なTAB譜!そしてあの名前、この名前……。久々の再入荷!! 残部些少につき、売り切れゴメン!!
DVDDOKFL21 DOC WATSON『Flatpicking with Doc』DVD¥5,377-(本体¥5,120-)

Little Sadie/More Pretty Girls Than One/New River Train/White House Blues/Salt Creek/Ragtime Annie/Goodnight Waltz/Peach Pickin' Time in Georgia/Sweet Georgia Brown/Walk On, Boy/Chicago Blues/Summertime.

 ムーンシャイナー7月号の追悼特集では真似しない方がいいと書いてしまったドックの肘から動くフラットピッキン。けど、そんなことよりドックのギターが目の前でクッキリと分かってしまうこの教則DVDから溢れる人柄とそのしっかりした音(トーン)。スティーブ・カウフマンとのインタビュー形式で、ドック・ピッキンの秘密が明かされる……!?
 フラットとフィンガーピッキンの両方を収め、ドックの有名曲、"Black Mountain Rag"、"Deep River Blues"、"Windy and Warm"、"Southbound"ほかが楽しめる教則DVD『Doc's Guitar』(¥5,377-)もある。
楽器、その他…
MISC-0014 CHEATA KEYS D-TUNERS ¥26,250-(本体¥25,000-)→¥23,625(本体¥22,500)期間限定10%OFFセール中

 ペグヘッドに穴を開けずに取り付けられるカムチューナー『チータ・キーズDチューナー』ジョージ・バックナー(クリス・シャープバンド)がプロモーションしていたもの。タッチもスムースでよく出来ている。(写真は仮付けのためキースチューナーもついている。) 拡大写真
MISC-0017 KEITH BANJO TUNERS 2弦、3弦用2個セット ¥32,550-(本体¥31,000-)

 キースチューナー、Dチューナーとも言われているもの。ステンレス製であるがゴールドプレイトのものMISC-0018 ¥43,050-(税込み)も有る。また1弦4弦用(一音)もバラ(ステンレス¥16,275-(税込み)である。ま たフェンダーギターなどに取り付ける場合は特別仕様のものが必要です。御問い合わせ下さい。 Keith Tuners部品各種そろっています。またキース・チューナの基本オーバーホール¥7,350-(税込 み)。

MISC-PF135『GHS PF135 5-STRING BANJO SET』¥788-(本体¥750-)

GHSバンジョーJ.D.クロウ・シグネチャー弦、ステージ用ミディアム・ライト・ゲージ(010 011 012 020w 010)が入荷しました。
MISC-PF140『GHS PF135 5-STRING BANJO SET』¥788-(本体¥750-)

J.D.クロウ・スタジオ用ライト弦(.095 .011 .012 .020W .0095)。
DRY-400 『弦楽器用除湿剤:ドライフォルテ』¥420-(本体¥400-)

 楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空間 の中の余分な湿気をとことん!!吸い取ります。しかも楽器にとって1番適性とされる約50%に保ちます。又、 消臭、防カビ、防錆等、あなたの愛器を湿気から護ります」と。 フェス・シーズン真っ最中、過酷な条件から愛器を護るアイテムです。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-16.4 最新「2012年5~6月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

 2007年の全米フラットピッキン・チャンプで、現在ミッシー・レインズのニューヒップのギタリスト、ディロン・ホッジスをカバーストーリーに、ギタービルダーはジェイソン・ボワーマン、お店訪問はアパラチアン・ブルーグラス。連載コラム「Ⅱ~Ⅴ(ニコニコ)コードについて」(John Carlini)、「ナッシュビル・フラットトップはタイミングとグルーヴとリズムについて」(Brad Davis)、「トーンについて」(Dan Crary)など、そのほか今月のタブ譜は"Turkey in the Straw"、"I'll Stay Around"(Beginner)、"East Tennessee Blues"(Steve Kaufman)、"My Home's Across the Blue Ridge Mountains"(Orrin Star)、"We Wish You a Merry Christmas"(Dix Bruce)ほか多数。
FGM-16.3 「2012年3~4月号」CD付きBook¥2,625-(本体¥2,500-)

 今年からシエラ・ハル&ハイウェイ111のリードギタリスト、21歳のジェイク・スタージェルのカバーストーリーとタブ譜は"Stymie"、10歳でグリスマンと録音を残し、23歳でバークリー音楽院の講師を勤めるたジュリアン・レージのインタビューと"Red Prairie Dawn"、スナイダーファミリーのアルバム『Stage』紹介とゼブの"Goose Down Pillow"ほか、スティーブ・ポティア"If I Lose"と"Foggy Mountain Special"、初心者"I'm On My Way Back to the Old Home"、18世紀の古謡"Girl I Left Behind"、ジミー・ロジャーズ"Waiting for a Train"、"Angeline the Baker"、"Lorena"、"Billy in the Lowground"ほかタブ譜、練習、アイデアなど。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-12/06 最新2012年6月号 ¥525-

 ジャム特集号としてジャムの心得などのほか、カバーストーリーは英国のジョン・ドウリングとそのすばらしくユニークな奏法(インタビュワーはレオン・ハント)とタブ譜は"Rocker Shuffle / Lady Madonna"ほか、アールはさまざまなバックアップ例のほか"Whiskey Before Breakfast"、トム・アダムズはハイポジション"Old Home Place"ほか、バンジョーに関する話題満載44頁
BNL-12/05 2012年5月号 ¥525-

 アール・スクラッグス追悼特集号。全編アールの特別号でタブ譜もすべてアール、"John Henry"、"My Cabin in Caroline"(Backup)、"Foggy Mountain Special"(Backup)、"Hey Jude"、"Foggy Mountain Breakdown"、"North Carolina Breakdown"ほか。
BNL-12/04 2012年4月号 ¥525-

 東京ディズニーランドにも来ていたロス・ニッカーソンのカバーストーリーと"Roundhouse"ほか、セサミストリートの人形でバンジョー奏者の蛙の「カーミット」のインタビューと"Rainbow Connection"、ブラッド・ペイズリーとのバトル"Man or Frog?"、アール・スクラッグスとラウドン・ウェインライトIIIの"Swimming Song"、トム・アダムズのハイポジションでの7thブルースほか。
BNL-12/03 2012年3月号 ¥525-

 入荷が遅れ新入荷です。ノーム・ピケルニーのカバーストーリーと"Jim Thompson's Horse"と"Fish & Bird"……凄いんです!ほか、タブ譜はスティーブ・マーティン"The Great Remember"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、アレン・シェルトン"She Left Me Standing on the Mountain"、トム・アダムズ"Your Cheatin' Heart"など。サイトからYoutubeなどで確認できるようになっている。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-12/07 最新2012年7月号 ¥840-

 ドック・ワトソン、エバレット・リリー、ダグ・ディラード追悼のほか、ジェイムズ・アラン・シェルトン、デイリー&ビンセントのゴスペルについて、ビル・モンローとピーター・ローワンのデュオ名曲"Midnight on the Stormy Deep"のルーツがドイツのロマン主義にあるという話題ほか、米国ブルーグラス情報満載の64頁。尾崎兄弟のアルバム『Till We Meet Again』がレビューで好評を得ている。
BU-12/06 2012年6月号 ¥840-

 ヤンダー・マウンテン・ストリングバンドのカバーストーリーに、アール・スクラッグス追悼第2集「ブルーグラス・メモリーズ/ルイーズ・スクラッグス」、「アール・スクラッグス天才のサウンド」、「アール・スクラッグス葬儀リポート」ほか。
BU-12/05 2012年5月号 ¥840-

 アール・スクラッグス追悼特集号。著名バンジョー奏者のアール惜別寄稿のほか、ルイーザ・ブランスコム、オウディ・ブレイロック&レッドライン、チャーリー・コリンズ追悼ほか、米国ブルーグラス情報満載の80頁。
BU-12/04 2012年4月号 ¥840-

 ブルーグラス・ハイウェイのカバーストーリーほか、1970年のダグ・ディラード&エクスペディション(バイロン・バーライン/ロジャー・ブッシュ/ビリー・レイ・レイザム)訪問記、ノースカロライナのニュブルー、インテリタッチ・チューナー探訪ほか。
BU-12/03 2012年3月号 ¥840-

 アンリミテッド誌3月号の恒例「楽器特集」は、ベアード・ギターズ、マンドリン族楽器について、アジア産ノースフィールド楽器、ストラップ専門「ラコタ・レザー」、バージニア州ゲイラックスのるしあー、ジミー・エドモンズらの特集ほか。
BU-12/02 2012年2月号 ¥840-

 チャーリー・サイズモアのカバーストーリーほか、シエラ・ハル、バディ・グリフィン、IBMM「ビル・モンロー生誕100年」リポート特集など。
BU-12/01 2012年1月号 ¥840-

 1月号恒例、全米ブルーグラス・フェス・ガイドほか、フロリダ州のライブ・オーク・フェス、メイン州のトーマス・ポイント・ビーチ・フェスの特集や、ブルーグラスを支える女性パブリシスト特集などのほか、米国ブルーグラス情報満載の96頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。
OTH-1302 最新第13巻2号 ¥1,260-

 全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話②」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
OTH-1301 第13巻1号 ¥1,260-

 ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦~猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
月刊『ムーンシャイナー』
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2909 最新2012年7月号(通巻343号)¥525-

 フラット&スクラッグスに囲まれたドック・ワトソンの追悼「アールとドックの友情」をカバーストーリーに、アメリカン・ハーモニー後編「バーバーショップからブルーグラス」、スー・トンプソン来日「ブルーグラス・ハーモニー・ワークショップ」、イッツ・ア・クライング・タイム「1972年渡米②」、森繁昇⑤「ロストシティ・キャッツ」、第1回稲葉和裕ブルーグラス・キャンプ報告、日本ブルーグラス年表1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
MS-2908 2012年6月号(通巻343号)¥525-

 アメリカン・ハーモニー前編「グレゴリオ聖歌から南部教会音楽/シェイプノート・シンギングについて」ほか、ダグ・ディラード追悼、イッツ・ア・クライング・タイム「1972年6月渡米」、森繁昇「ロストシティ・キャッツ」、小樽「グラスオーセブン」、ジェイコブ・シャープ「米国学生ブルーグラス事情」、日本ブルーグラス年表1974年ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
MS-2907 2012年5月号(通巻342号)¥525-

 アール・スクラッグス追悼特集①ほか、80歳を越えてのデビューアルバム『Til We Meet Again』を発表した尾崎ブラザーズ、弦楽四重奏団スーパージャズ・ストリングス「アメリカン・フィドルの旅」に参加して、WOB2011リポート「須田ギター後編/恐怖のグルーンギター体験!?」、森繁 昇物語③、橘 俊暁、日本ブルーグラス年表1974年ほか。
MS-2906 2012年4月号(通巻341号)¥525-

 今月来日するテリー・バウカムをカバーストーリーに「ブーンクリークのドライブ」を検証とサンセットドライブ2012来日ツアー特集ほか、2月に来日ツアーしたパシフィック・リム・アコースティック・オールスターズ「奇跡のセッション」リポート、ウィンターグラス2012「ブルーグラス45」、WOB2011リポート「須田ギター前編」、名古屋・鶴舞公園フェス、森繁 昇物語②、日本ブルーグラス年表再開1974年ほか。
MS-2905 2012年3月号(通巻340号)¥525-

 今アメリカでもっともブルーグラスがホットな街、ボストンの女性ブルーグラス、デラ・メイをカバーストーリー。日本ブルーグラス年表総集編「1950年代~1973年」、2011年発売ブルーグラスレコード総括、元ロストシティーキャッツ森繁 昇物語①『陽が昇るまでに』、国本武春芸歴31周年『武春まつり』、バンジョー弾き語りデュオ『マダム&スー』、WOB2011「楽器リポート」ほか。
MS-2904 2012年2月号(通巻339号)¥525-

 ヨー・ヨー・マ、クリス・シーリ、ステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーらのブルーグラス作品『Goat Rodeo Sessions』をカバーストーリーに、フラット&スクラッグスの1952年最高の録音を生んだジョディ・レインウォーター追悼、青山学院大「ブルー・マウンテン・ボーイズの50年」、奥沢明雄「きたむらいづみ『IZUMI』について」、神戸で3月4日「オールドタイム・ジャム&ダンス・パーティ」、WOB2011「楽器関連リポート」のほか。
MS-2903 2012年1月号(通巻338号)¥525-

 2月に来日するケイシー・ドリーセンのカバーストーリーほか、祝米寿!アール・スクラッグス「誰がブルーグラスを創ったか?①」、セルダム・シーン40周年記念ライブ・リポート「ジョン・ダッフィの思い出とともに」、カントリー・ジェントルメン「1972年1月17日、来日から40年」、きたむらいづみ2ndCD『IZUMI』、ヨーマ・コウコネン&バリー・ミターホフ来日、長谷川健悦の復興フェス・リポート!
B.O.M.ご利用方法
 ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 弊社からの商品のお買上げがない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

1). このニューズレターで紹介する商品は、ニューズレター発行時点で、すべて在庫しています。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

CD/DVD 全国均一、1枚¥180-、2枚¥210-、3枚以上、もしくは¥8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替=01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

●池田銀行・宝塚支店=普通2330116
    ㈱ビー・オー・エム・サービス 宛て

●ジャパンネット銀行 本店営業部(ホンテン)
普通預 金 店番号- 口座番号 001-1340424
カ)ビーオーエムサービス

●クレジットカード払いをご希望の方はPayPal を通じてお支払いいただけます。e-mail で請求書及びお支払いURLをお送りしますのでご注文の際毎ににお申し出下さい。
(株)ビー・オー・エム・サービス
●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18
●tel.0797-87-0561
(営業時間:月~金の午前10時~午後5時。なお祝日は休みをいただきます)
●fax.0797-86-5184(24時間)
●http://www.bomserv.com/
●E-mail:info@bomserv.com
 ビー・オー・エム・サービスのホームページでは随時、最新入荷案内やニュースを更新しています。ニューズレター、在庫リスト、ムーンシャイナー誌バックナンバーなども紹介しています。最新情報の更新案内をメールでご希望の方はお申し出ください。
Back to Top of this Page
HOME PAGE | ご注文|NEWSLETTER INDEX |