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B.O.M.Newsletter #315web   2007年1月15日


今月のニュースレターの郵送はおやすみします。印刷物手ご希望の方はご一報ください。無料でお送りいたします。


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ブルーグラス新入荷
グラミー&SPBGMA特集
ブルーグラスお勧め作品
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
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 2007年、あたらしい年が始まりました。今年もすばら しい音楽に出会い、皆さんの生活が少しでも潤うことのお手伝いができれば、何よりです。

 音楽にはいろいろな聴き方、楽しみ方があります。わ れわれB.O.M.サービスは、アーティストの真摯な音楽を見つけ出し、それをリスナー/プレイヤーの皆さんに トータルな音楽文化として紹介することを旨としているつもりです。ニューズレターでいろいろなアーティスト や音楽を紹介し、ムーンシャイナー誌を通じて、音楽を楽しむ方法を、少しでも広げたり、掘り下げていきたい と思っています。

 本年も、なにとぞ宜しくお願いいたします。

◆ムーンシャイナー誌1月号は、ジェリー・ダグラスを カバーに、彼らIBMA基調講演の全訳で過去・現在・未来のブルーグラス像を示してくれます。そのほか、トラッ ドグラスの新しい提案と「トラッドグラスを引き継ぐ者たち」の紹介、名古屋ブルーグラス・ミーティングと中 部地区ブルーグラス事情、新シリーズ「日本ブルーグラス(カントリー)年表」、ニッサンCM "Sunny Side of Life" 制作顛末記、ニューイングランド・フィドル、IBMAワールド・オブ・ブルーグラス・リポートCなどの 特集。

 定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振 り込み票とともに早速お送りします。…定期購読を、なにとぞよろしく!!

◆日産自動車のCMでお聞きになっているとは思いますが 我々RED CLAY RECORDSのアーティスト、クリス・シャープがバンド(デビット・ロング=マンドリン、 ジョージ・バックナー=バンジョー、ケヴィン・ケ―ルバーグ=ベース)で4月初めから約3週間来日の計画を 進めています。地方や小規模のライブやワークショップなどを希望しています。サークルなどにもぜひご協 力お願いしたく思っています。渡辺敏雄までご連絡いただければ幸いです。

ブルーグラス新入荷

REB-1820 『JOHN STARLING & CAROLINA STAR/SLIDING HOME』\2,573(本体\2450)

Waitin' for a Train/Cold Hard Business/South Riding Tango/In My Hour of Darkness/The Riverboat Song/They'll Never Take Her Love Away from Me/Those Two Blue Eyes/Willin'/Irish Spring/Prayer for My Friends

初代セルダム・シーンのリード・ボーカリストとして故ジョン・ダフィと丁々発止、渡り合い抜群の旨み溢れる唄を聞かせてくれたジョン・スターリングとマイク・オールドリッジ(D)、トム・グレイ(BS)という三人のオリジナル・セルダム・シーンのメンバーに、ジミー・グッドロウ(M)、リッキー・シンプキンス(F)というオールスターが勢ぞろいという趣きの作品。ジョージマッセンバーグのプロデュースの下、ワシントンDC地区のブルーグラスの伝統を引継ぐ音作りが満喫できる。現在はエミルー・ハリスのサポート・バンドとしてツアーにも参加しているが、ここでもエミルーとグラム・パーソンズの"In My Hour of Darkness"、スターリングと交流のあったローウェル・ジョージの"Willin'"、ギリアン・ウェルチの"The Riverboat Song"、スターリング好みのジミー・ロジャース作品等々、全盛期の超人的な肺活量を感じさせる唄い回しは期待できないが、丁寧に真摯に訴えかける。

REB-1821 『KENNY & AMANDA SMITH BAND/TELL SOME』\2,573\(本体2450)

Shoutin' Time/Someday Soon/Mary Had A Little Boy/Stepping On The Clouds/Angels Calling At My Door/One More Change, Lord/I Know Why/I've Got More To Go The Heaven For/Free Indeed/A Great Big Hand/Till I Get Home/I Can't Sit Down/Tell Someone How Precious He Is

 ロンサム・リバー・バンドのリード・ギタリストとして一時代を築いたケニー・スミスと伴侶のアマンダによる早くも4作目、ゴスペル・アルバム。透明感と力強さを兼ね備えたアマンダの強力なボーカルとケニーのシュアでタイトなギターを中心にバランスの良いブルーグラスを楽しめる。新加入のジェイソン・デイビス(bj)、ジェイソン・ロバートソン(m)、ザッカリー・マックラム(bs)、ダニエル・カーワイル(f)の溌剌としたプレイも好感度大。新しいソングライターの作品が中心であるがウエィド・メイナーの"I Can't Sit Down"を取上げるあたりのセンスが憎い。ドイル・ローソン&クィッくシルバーバリのソリッド感が嬉しい"Stepping On The Clouds"に続いくケニーの甘いボーカルをフィーチャーした"Angels Calling At My Door"等々、良く練られてバラエティに富んだ選曲。質の高い作品に仕上がっている。

REB-1819 『MARK NEWTON BAND/HILLBILLY HEMINGWAY』\2,573(本体\2450)

Hillbilly Hemingway/Homefolks/It's a Good Town to Die In Alexander/Are You Lonesome Tonight/Stillhouse Road/Fraulein/When the Trumpet Sounds/Old Dirt RoadWhat About You/Blessings/Downforce/Jesse and Me

 バージニア・スクワイアーズで来日経験もあるマーク・ニュートン、女性ブルーグラッサーをフィチャーした"Follow Me Back To The Fold"(REB-1764)という絶妙の企画で'91年のIBMAレコード・イベント・オブ・ザ・イヤーという快挙に輝くマーク・ニュートン、今回は名プロデューサーでシンガー・ソング・ライター&ミュージシャンのカール・ジャクソンの全面協力を得て、これまた素晴らしい作品を作り上げた。最近のカール・ジャクソンはルービン・ブラザーズへのトリビュート・アルバムの成功を盾にアリシア・ニュージェント、ブラッドレー・ウォーカー等々、メイン・ストリームカントリーを微妙にかすめた、アコースティック・カントリー・タッチのコマーシャルなブルーグラス・サウンド作品を立て続けに発表ているが、ここでもワンフレーズで印象に残る抜群の曲作りとコーラスで貢献。マーク・ニュートンの唄を守り立てている。リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーの元メンバーで超絶フラットピッカーでソングライターとしても才能を発揮するクレイ・ヘス、アンディ・ボール(M)、凄まじいオリジナル・インストも提供しているジョンウィート(BJ)等、新メンバーによるバンドも素晴らしい。間違いなくマーク・ニュートンの最高傑作。
REB-8001 『V.A./TRUE BLUEGRASS ESSENTIALS』\2,079(本体\1,980)

Sitting On Top Of The World/Fox On The Run/Rain and Snow/John Hardy/Shady Grove/Little Birdie/Man Of Constant Sorrow/Don’t Let Your Deal Go Down/Orange Blossom Special/Going Acroos the Sea/Wildwood Flower/Roll In My Sweet Baby’s Arms/Home Sweet Home/Little Maggie/Black Mountain Rag/Down In The Willow Garden/Handsam Molly/Stone Coal West Virginia/Pritty Polly/Long Journey Home

 ブルーグラスの王道を突き進むレベル・レコード社に残る多くの音源の中から、本物のブルーグラスと呼ぶに相応しい選曲によるお徳用コンピレーション・アルバム。ダン・ティミンスキー在籍時のロンサム・リバー・バンド出世作"SITTING ON TOP OF THE WORLD"、カントリー・ジェントルメン"Fox On The Run"、デル・マッカリーの"Rain and Snow"、トニー・ライスの"John Hardy"等、最初の曲面を見るだけでわくわくする。ビル・エマーソンの"Home Sweet Home"、ラリー・パーキンスとロニー・ステュアートが在籍時のナッシュビル・グラスの"Roll In My Sweet Baby's Arms"やレッド・アレンのシングル盤、ウィルマリー・クーパー、リリー・ブラザーズ等のベテランからジェームス・アラン・シェルトン、ジェームス・プライス、ケニー&アマンダ・スミス等まで、ドライブの御伴に最適、ブルーグラス嫌いの同乗者には拷問のような作品。

SKFR-2017 CADILLAC SKY『Blind Man Walking』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Born Lonesome/Insomniac Blues for Matthew/You Again/Homesick Angel/Mountain Man 他全13曲

 メチャ斬新なサウンドと強力なオリジナル・ソング でリッキー・スキャッグスをノックアウトしたテキサスの若いバンド、キャディラック・スカイの全米デ ビュー作。ジェットコースターのようにスリリングなマット・メネフィーのバンジョーを軸にブライアン・ シンプソン(m)のオリジナルとボーカルが新鮮なメロディーを紡いでいく。直感的なロス・ホームズ(f)の アドリブ、アンディ・モリッツ(bs)、そしてひとり平均年齢を上げるマイク・ジャンプ(g)はかつてアン ディ・オウエンズ・プロジェクトにいた。ビル・モンローのハイロンサムを自分たち流に解釈、ブルーグラ スの真髄を「正直なエネルギーに溢れた寂寥感と山らしさ」という彼ら、見事に想いとメッセージを発して いる。一昨年、デビッド・グリスマンが発掘したオールド・スクール・フレイト・トレインや、また、ブルー グラス復帰宣言をしたクリス・シーリらと同様、21世紀の第4世代のブルーグラスが確実にはじまってい る。あるメディアは彼らを称して、「ビル・モンローの伝統にビートルズのカラフルなスタイルを混ぜ込み、 ジャズとクラシックのトッピングをした」と表現、当たらずとも遠からずといったところだ。モンロー/ブ ルーグラス賛歌 "(Bluegrass) Never Been So Blue" にはそんな彼らの想いが詰め込まれている。

LF-3257 SHAD COBB CD\2,888-(本体\2,750-)

Mississippi Sawyer/Chief Sitting Bull/Sally Ann/Sheebag & Seemore/Sally Goodin' 他全11曲

 昨秋来日したジョン・コーワン・バンド最大の発見は 天才シャド・コッブだった。フィドルのボウが弦に張り付いて、しかも意表をついて波乗りして踊り出すのだ。 ものすごい呼吸とインパクト、今から6年も前に発表されたこのデビュー作でも十分に大きく空気を吸い込 んで波打っている。楽器が唄い、踊り、泣き、魂を揺さぶるとはこういうのを言うんでしょうね。またこのア ルバム、単なるライブで売るための小遣い稼ぎ的自費制作品なのだが、シャドのソロ(すごい"Sally Goodin'")から、ベースやバンジョー、ギターとのデュオ、ジプシー・チューン、ワルツから、ハンク曲まで、 けっこう飽きさせない楽しい作品に仕上げられている。そうそう、お仲間はデイブ・タルボット、キース・リト ル、デビッド・グリア、テリー・エルドレッジ、マイク・ コンプトンに弟のジェシ・コッブほか。これは6年前、まだ20代前半、ナッシュビルに出てきて間もない頃、す でにオズボーン・ブラザーズに雇われていたとき、全曲ライブの一発録り、去年の秋がどんなだったか、想像で きるでしょう…?!(その人となりについてはムーンシャイナー誌10月号の「ジョン・コーワン・バンド・ツアー 一部始終」をご覧ください。また何号だったか忘れたけど、フィドル&バンジョーにリズム美学があること、こ こでのキースとシャッドでご納得ください…)とにかく、シャドは天才ブルーグラス・フィドラーです!!

AR-170 CASEY & CHRIS HENRY & the Two-Stringers『Get Along Girl』CD\2,888-(本体\2,750-)

Two Hands on the Wheel/Walkin' West to Memphis/Going Back to Old Virginia/Sound I Hear 他全13曲

 すばらしい姉弟デュオのデビューである。そのモン ロー・スタイル・マンドリンであたらしいエネルギーを引き出したクリス・ヘンリーがすばらしいトラッドグ ラスのエッセンスに溢れるオリジナル・ソングを軸に、姉ケーシーの正統派スクラッグスでめちゃシュアーな バンジョーとテナーを見事に生かし見事なブラザー・デュオを決めている。バックには、タイラー・グラント のギターとミッシー・レインズのベースというシュアーなリズムに、あの天才フィドラー、シャド・コッブ を迎え、20才半ばの姉弟とはとても思えない見事なトラッドグラス・アルバムに仕上げている。ふたりの母 はバンジョー教則で有名なマーフィ・ヘンリー、父はマンドリンのレッド・ヘンリー。やっぱ、蛙の子は蛙 か。トラッドグラスやブラザー・デュオのファンにお勧め!!

BCD-16736 MAC WISEMAN『On Susan's Floor』4-CD Box & 60-Page Book \17,325-(本体\16,500-)

 ドット、キャピトルの音源を集大成した『'Tis Sweet to Be Remembered』(BCD-15976\23,100-)に続く、マック・ワイズマンの足跡を辿るボックス・セッ ト第2集。今回は1965年から79年の全114曲。65年、自らのレーベル、ワイズ・レコードでのカナダ盤LPに はじまって、ルーラル・リズム、古巣ドットへの復帰、レスター・フラットとの共演で話題となったRCAヴィ クターでのソロ・アルバムと、ブルーグラス、カントリー、フォーク等々、そのあまりにも多彩な能力を多 分野に振りまきすぎたが故に、それまで以上に毀誉褒貶激しく、ブルーグラス・ピュアリストからは見過ご されてしまった時代の音源集。最後には、ウディ・ハーマン・オーケストラとのジャズ/ポップ・ソングでシ ングル・チャートを飾ったという、チャーチル・レコードでの録音までが収録されている。とはいえ、そこに はオズボーン・ブラザーズとの共演アルバム(『Bluegrass』66年ドット)や、エディ・アドコック、 アンクル・ジョッシュ・グレイヴス、ボビー・トンプソンなどをバックにした『Concert Favorites』(73年RCAヴィクター)など、決して忘れてはならない作品も 含まれているので要注意である。因みに、RCA時代にはレスターとの共演作3作で正統派のファンにも歓迎さ れた一方で、ノヴェルティ・ソング"Johnny's Cash and Charley's Pride"をシングル・ヒットさせ、ジョニー・キャッシュとチャーリー・プライドをカヴァー したアルバムなんかも作っている。

ALU-1014 TIM O'BRIEN『The Crossing』CD\2,888-(本体\2,750-))

Ireland's Green Shore/Wagoner's Lad/Down in the Willow Garden/Lord Mac-Cumberland Gap 他全16曲

1曲目のステュアート・ダンカン、エドガー・マイヤー、 ケニー・マローンの凄いインタープレイとデル・マッカーリーのテナーが「アパラチアとアイルランド」の つながりを感じさせてくれるハモンズ・ファミリーの曲につづいて、ブルーグラス界からはアール・スクラッ グス、ジェリー・ダグラス、ジェフ・ホワイト、ダーク・パウェル、ダレル・スコット他、アイリッシュ界か らシーマス・イーガン、フランキー・ギャビン、"Willow Garden"を唄うポール・ブレイディ他を招いて「アパラチアン・ケルト」というあたらしいコンセプトを明確 に示したティム・オブライエン、佐竹晃との共同プロデュースで1999年に発表した大名盤がふたたび入手可 能になった。ティム・オブライエンという、稀有のシンガーであり、ミュージシャンであり、ソングライターで ある偉大なアーティストをもっと深く知っていただきたい。同時にブルーグラス/オールドタイムの根っこ が「アパラチアン・ケルト」にあることを本作を通して直に感じて欲しい。ムーンシャイナー12月号にも秋元 慎がティムの履歴を追っている。ティム入魂、近年の最高作、強力お勧め!!

NRM-001 高橋義郎& New Road Map『to the Foggy Mpuntain』CD\2,000-(本体\1,905-)

Polka on a Banjo/Red River Valley/Love Letter in the Sand/I Wonder Where You Are Tonight/Jimmy Brown, the Newsboy/Salty Dog Blues 他全16曲

 大ベテラン・ブルーグラス・シンガー、高橋義郎が ニュー・ロード・マップ(渡辺治m、川井善之bj、阪野克之f、渡辺真人d、関口紀行bs)を率いてのフラット &スクラッグス三昧。自ら臆することなく、「フラット&スクラッグスのコピーバンド」と称する痛快集団。個 性やオリジナリティーというお手軽なものを求めず、長い修練ののちに生まれくる何かを…、なんてかっこ 良すぎるけれど、憧れの音楽に手を伸ばそうとする一途な想いは何物にも変えがたい。技術的には、たしかに 音楽を、ましてブルーグラスを生業とする人たちほどに音楽する時間が作れるはずもなく、彼らパートタイ ム・ミュージシャンがこの非常に高度なテクニックとアンサンブルのコピーは容易ではない。しかし、コピー とはすなわち学ぶこと、その心意気であり、学んだ先には必ず得るものがある。英米圏以外では日本とチェコ が世界でもっともブルーグラスの盛んな土地だという。胸のすくような疾走感(ドライブ)となんとなく哀愁 (ハイロンサム)、そして一度はまれば抜け難い泥沼のよ うな努力(テクニック)と献身(ムーンシャイナーの定期購読…)を求めてくるブルーグラスという音楽の魅 力、何故だろう? それは徹底的に学ばなければ分からないはずだ。ムーンシャイナー2月号で元ピッキン 誌のドン・キシルが、あるジミー・マーティン・フォロワーのサブタイトルに選んだ言葉は、「模倣こそは追従 のもっとも真摯なかたち」というものだ。

グラミー&SPBGMA特集
 米国のクリスマス/ホリデイ・シーズン、12月から 1月にかけては新譜の発表があまりありません。そこで今回は2月に発表されるグラミーと、ブルーグラス のSPBGMAノミネートを見ながら最近話題のアルバムやアーティストを紹介しましょう。
■第49回グラミー賞最終ノミネート

 2月11日に授賞式を迎えるグラミー賞最終ノミニー ズから、B.O.M.のお勧め作品です。

 今年はメインストリーム・カントリーの部門に若手 ブルーグラスやオールドタイムが最終ノミネートに残っています。どれも面白いよ…。

【ブルーグラス部門】

ROU-0583 THE GRASCALS『Long List of Heartaches』CD\2,573-(本体\2,450-)

Home/Will You Be Loving Another Man/Hard Times/Rolly Muddy River/Keep Me from Blowing Away 他全13曲

 ザ・グラスカルズの2枚目の作品。ナッシュビルをベースにサイドメン、スタジオ・ミュージシャンとして 長年に亘りキャリアを積み重ねて、'04年にドリー・パートンやブルックス&ダン等のメジャー・アーティス トのオープニング・アクトを務めるなど大きなステージを経験、満を持してのデビュー後、大ブレイク、人気 実力共に当代随一のブルーグラス・バンドとしてヘッドライナーとして活躍中である。メンバーの内、二人の テリー(エルドレッジ&スミス)とジミー・マッティングレーの三人がオズボーン・ブラザーズに参加、ジェイ ミー・ジョンソンはボビー・オズボーンのクローンとまで云われるほどボーカル・スタイルに影響を受け又、前 作では御大ボビー・オズボーンが参加、ここでもオズボーンのナンバーから三曲カバーしていることからも つながりの強さを感じる。カントリー・シンガーでブルーグラスのシンパとしてステイション・インや地元 のフェス、ナッシュビル・ミュージック・クラシック等にも顔を出しているダークス・ベントリーやスティー ブ・ウォーリナー、とんでもない存在感を示すジョージ・ジョーンズがゲスト参加。斯界最高峰の分厚いトリ オ・コーラスと熟練の楽器ワークが楽しめる。(ムーンシャイナー10月号より、秋元慎)

YEP-2137 JIM LAUDERDALE『Bluegrass』 CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドワイト・ヨーカム同様にオルタナ・カントリーで登 場、その後のアメリカーナ・ムーブメントで一躍、スターダムにのし上ったジム・ローダーデイル、ルーツに 立ち返ったブルーグラス作品。これまでにラルフ・スタンレーとのコラボレーションを2作残しているが、ここ では其の経験を充分に生かし、ビル・ボーンディックとランディ・コーアズ(d,v)を共同プロデューサーに迎え て、ナッシュビルの若手を大胆に起用、半端ではないブルーグラスへの傾倒振りを感じさせる作品に仕上げて いる。ジョージ・ジョーンズ、ジミー・マーチンに通じる説得力のあるボーカルを支えるのはブライアン・ サットン(g)、デイブ・タルボット(bj)、ジェシー・コッ ブ(m)、ジョッシュ・ウィリアムス(m)、シャッド・コッブ(f)、ルーク・ブラ(f)、デニス・クロウチ(bs)他。

スタンレー風味のハイ・ロンサムとバック・オウエンス 風の典型的なカントリー・タッチのメロディのが微妙に混ざってハード・ドライビングなビートに乗ってい るのが非常に新鮮な"Mighty Lonesome"。ツイン・フィドルがすすりなく"I'm Still Living For You"ではランディ・コーアズのソウルフルなテナー魅力。今 年のIBMAで観たショーケースの中でも特に印象に残った。(ムーンシャイナー11月号より、秋元慎)

B000496102 MARTY STUART & his Fabulous Superlatives『Live at the Ryman』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カントリー・スターにしてサウンド・クリエイターで もあるマーティ・ステュアート、少年時代にサリバン・ファミリーを皮切りにレスター・フラット&ナッシュビ ル・グラスに参加、ジョニー・キャッシュ・ファミリーの一員でもあり、ナッシュビルのミュージック・ビジネ スの王道を歩んできたマーティーが最も愛情を注ぐブルーグラスに正面から取り組んだライブ・アルバム。サ ポートするのは自身のバンド、ファビュラス・スーパラティブからケニー・ボーン(g)、ブライアン・グレン (bs)、ハリー・スティンソン(drums)に加えてチャーリー・クシュマン(bj)、ステュアート・ダンカン(f)、 ゲストにアンクル・ジョッシュ(d)という面子でフラット&スクラッグス好きには堪らない、ドライブ感溢れる サウンドを聞かせてくれる。WSMの名物アナウンサー、エディ・スタッブスの紹介に導かれてフィドルの極め つけ"Orange Blossam Special"で一気にヒートアップ。ジミー・マーチンの"Homesick"やスクラッグスの "Shuckin' the Corn"等々のスタンダード、"Hillbilly Rock"、"The Whiskey Ain't Workin' Anymore"など自身のヒットのブルーグラス・アレンジ。極 めつけはアンクル・ジョッシュのパワフルなパフォーマンス。(ムーンシャイナー3月号より、秋元慎)

SKFR-1007 RICKY SKAHGGS 『Ricky Skaggs & Kentucky Thunder Instrumentals』 CD \2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラス界の牽引車としてシーンを引っ張るリッキー・スキャッグスの最新作はケンタッキー・サン ダーをフィーチャーしたインスト・アルバム。リッキーがブルーグラスにカムバック当初は第一世代へのリス ペクトいっぱいのスタンダードのカバーが中心だったが、このところ若手を前面に押出した独自のサウンド をクリエイトしている。コディ・キルビー(g)、アンディ・レフトウイッチ(f)の超絶テクニシャンぶりは驚 嘆に値する。ジム・ミルズのバンジョーの特性を知り尽くしたプレイも注目。スキャッグス・ファミリーのレ コーディングには欠かせないサポーター、ジェフ・テイラー(accordion)、アンディ・スタットマン (clarinet)が参加、アパラチアからアイルランド、ヨーロッパへと音の世界を広げる事に貢献している。 リッキーのマンドリンを中心にアコーディオンと絡む"Goin' To Richmond"、壮大なストリングスへ引継がれる"Crossing the Briney"等、アイリッシュ音楽をブルーグラスに昇華する様は、よりルーツ志向の ティム・オブライエンと比べると対照的で興味深い。故バッサー・クレメンツへのオマージュ"Missing Vassar"。リッキー風ドウグ音楽"Dawgs' Breath"等、盛りだくさん。(ムーンシャイナー8月号より、秋元慎)

ROU-0580 RHONDA VINCENT『All American Bluegrass Girl』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マーサ・ホワイト提供による、お馴染みのキャラク ターをペイントしたバスを駆って野外フェス他、全米を席巻、女性ブルーグラスのトップランナーとして絶 大な人気を誇るロンダ・ビンセントの最新作。レベル社で3枚のソロ作とファミリー・バンド、サリー・マウン テン・ショーの作品を残してカントリーに転身、ワーナーから2枚出した後、ブルーグラスに復帰後、ラウン ダーから早くも5枚目のアルバム。デッカ時代のオズボーンズを髣髴させるゴージャスなドレスに身を包ん で、ビル・モンロー、ジミー・マーチンに通じる破壊力のあるブルーグラスを聞かせてくれる。ビッグKことケ ニー・イングラムのツボを心得たバンジョーを得て益々、ドライブ感を増したサウンドを産み出すのは ジョッシュ・ウィリアムス(g)、ミッキー・ハリス(bs)、 ハンター・ベリー(f)、曲調に応じてステュアート・ダンカン(f)、ランディ・コーアズ(d)、ブライアン・サッ トン(g)がサポート。鉄壁の音作りに成功している。ブルーグラス賛歌という趣のタイトル曲、ボビー・オズ ボーンとドリー・パートンをゲストに迎えて夫々、ロンダとのデュオをフィーチャーした2曲、ロイ・エイカフ の名曲をチャーリー・ルービンが美しいアレンジに仕上げた"Precious Jewel"が印象に残った。(ムーンシャイナー6月号より、秋元慎)

【カントリー・インスト】

SH-4016 CASEY DRIESSEN CD\2,573-(本体\2,450-)

 スティーブ・アール&ブルーグラス・デュークス、ティ ム・オブライエン、ベラ・フレック・アコースティック・ トリオ、マーク・シャッツ&フレンズ等々で大活躍中、現在、最もイケテるフィドラー、レッド・シューズ・ガ イとして知られるケイシー・ドリーセンの初ソロ・プロジェクト。ジョン・ハートフォードのエアロ・プレイン を彷彿させるアグレッシブなジャケット。トラッド曲をフィドルの2重奏、4重奏を用いて、斬新なアイデア で料理する手法は、バークリー音楽院で薫陶を受けたマット・グレイザーやホームスパン社の教則物「ストリ ング・グルーヴ」で共演したダロル・アンガーと通じるジャズ的な実験的要素の強いアレンジを施しながらも、 アコースティック、エレクトリック、デジタル、アナログが有機的に絡み合った土の香りのする刺激的で、オ リジナル作品と共にイマジネーション溢れる、これまでに無いルーツ音楽を聞かせてくれる。自身の弓で弦 を叩くフィドル・チョップによるリズム・プレイに呼応するジェイミー・ハダッド(percussion)とビクター・ クラウス(bs)をボトムに据えて、ジェリー・ダグラス(d)、ベラ・フレック(bj)、ティム・オブライエン (bouzouki)等々、錚々たるメンバーを自分の世界に引き寄せている。(ムーンシャイナー7月号より、秋元慎)

SH-4001 BRYAN SUTTON『Not Too Far from the Tree』CD\2,573-(本体\2,450-)

 斯界で現在、最も多忙なギタリストの一人、ブライア ン・サットンの新作はフラットピッキン・スタイルのパイオニア、ドック・ワトソン、ノーマン・ブレイク、 ジョージ・シャフラー他、豪華なゲストを招いてのデュエット集。子供の頃から最も影響を受けたというダン・ クレアリーを迎えて"Forked Deer"。最初の手ほどきを受けたという父親のジェリー・サットンとの"Billy in the Lowground"は映画『フィールズ・オブ・ドリーム』の親子のキャッチボール・シーンが浮かんで来た。 シンプルなメロディを大切にしながら広がりのある空間をクリエイトするデビッド・グリアとの"The Old Spinning Wheel"。ギブソンJ-45の乾いた響きが特徴のラス・バレンバーグを分厚いリズム・ギターで支える "Big Sciota"。ギタリストとしてのアール・スクラッグスとの"Give Me the Roses"ではアールの特徴的なリズム・プレイが随所に聞かれて興味深い。トニー・ラ イスとの凄まじいバトル"Dusty Miller"他、リズム・プレイの良いショーケースとも云える作品。(ムーン シャイナー4月号より、秋元慎)

RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 マウンテン・ハートのフィドラーで、現在もっともア グレッシヴなブルーグラス・フィドラーのひとり、ジム・バンクリーヴのデビュー・ソロ作品だ。インストが 6曲とボーカル物が5曲、アダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)といっ たバンドの同僚にロン・スチュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の6人を基本に、ブライアン・サットン(g) を5曲で起用、といったバックの凄いこと凄いこと…!! ボーカル・ゲストにロニー・ボウマン(世界一速 いブルーグラス曲挑戦!?)、ソニヤ・アイザックス、バリー・アバーナシー、そして自身が2曲で歌う。ベニー・ マーティンやスコット・ストーンマンら先人のノウハウを基礎に、ステュアート・ダンカンらが築いている現 代ブルーグラス・フィドルのスパイスを効かせながら、それでもひたすら突っ走るこのアグレッシヴさはアル バムを通して見事なローリングヒルのジェットコースター気分を味わわせてくれる。フラット&スクラッグ スの超名曲"We Can't Be Darlings..."を聴けば、皆さんは納得されるだろう…、50年代に完成されたブ ルーグラスが半世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、つまりそれがブルーグラス、五つの楽 器が一瞬の隙も見せずにひたすら緊張し続けている理由なのだ。凄い!!

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 21世紀の若者ブルーグラスを象徴するような才能と 魂が詰まった大秀作。ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパーピッカーらによる キョーレツなスタジオ・ライブ、一発録り!!

【カントリー・アルバム】

ARI-88172 ALAN JACKSON『Like Red on a Rose』CD\2,783-(本体\2,650-)

ゴスペル部門にノミネートされた『Precious Memories』(ARI-80281\2,783-)で新生面を拓いたアラン・ジャクソンが、アリソン・クラウスをプロデュー サーに迎えて更なる進化を遂げた話題作。クールでときにジャジーなスタイルをも聴かせるという、これま でのアランのイメージからは予測できないようなサウンドをも取り入れて、アランの絶妙のヴォーカルを浮 き彫りにするという、期待を遥かに超えた見事な作品。

【カントリー男性ボーカル】

B000444602 GEORGE STRAIT『Somewhere Down in Texas』CD\2,573-(本体\2,450-)

80年代から現在まで、正統カントリーの王道を守りつ づけてきたジョージ・ストレイト、ひとつ前のアルバム(05年作品)からの"The Seashores of Old Mexico"でノミネート。いつに変わらぬストレイト節満載、こ れ以上はないくらいの正統カントリー・バラードを中心にパーフェクトなヴォーカルを堪能させてくれる。

【カントリー・ボーカル・デュオ or グループ】

SH-4014 THE DUHKS『Migration』CD\2,573-(本体\2,450-、歌詞付)

 オールドタイム・ストリングバンドの曲がメジャー カントリーの一角に食い込むという、前代未聞の快挙をなしたザ・ダックスの最新作。ティム・オブライエ ンの制作で、かつてのオールドタイム音楽のイメージとはまったく違うあたらしい形のアパラチア音楽とし て聴いて欲しい秀作。

COL-80739 DIXIE CHICKS『Taking the Long Way』CD\2,783(本体\2,650)

 そのアグレッシブなブッシュ批判でカントリー業界 ではボイコットされたり、ファンを失ったりしたものの、ポップ音楽界では高い評価を得ているディキシー・ チックスの最近作。カントリー・アルバム部門だけでなく総合の年間最優秀アルバム部門にもノミネート、 そして、シングル曲"Not Ready to Make Nice"が総合のソング・オブ・ジ・イヤー、レコード・オブ・ジ・ イヤーにノミネートされるという超話題作。

【カントリー・ボーカル・コラボレーション】

ROU-0580 RHONDA VINCENT『All American Bluegrass Girl』CD\2,573-(本体\2,450-)

 このロンダの最新作からボビー・オズボーンとのデュエット"Midnight Angel"がカントリー・ボーカル企画にノミネートされている。

【サザン/カントリー/ブルーグラス・ゴスペル】

MCM-0003 DEL McCOURY BAND『The Promised Land』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジャンルを問わない南部ゴスペル部門にデル・マッ カーリー・バンド初のゴスペル集がノミネートしている。

【トラディショナル・フォーク】

COL-93629 RALPH STANLEY『A Distant Land to Roam - Sing Songs of Carter Family』CD\2,783-(本体\2,650-)

 いまや米国の人間国宝、ラルフ・スタンレーの最新作 は、同じくリンチ・マウンテンを唄う見事なカーター・ファミリー・ソング集である。

VAN-79808 LINDA RONSTARDT & ANN SAVOY『The Zozo Sisters; Adieu False Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

 リンダ・ロンシュタットがケージャンのアン・サボイ をデュエット・パートナーに、アパラチアからルイジアナの情景を見事に描き出した秀作。

【コンテンポラリー・フォーク】

UNI9877385 MARK KNOPFLER & EMMYLOU HARRIS『All the Roadrunning』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ライブDVD+CD(UNI1708208 DVD+CD\3,465-)も発売されているエミルー・ハリスとマーク・ノップラーの コラボレーション。見事に年齢を重ねた超ベテラン同士の悠々たるボーカル。

■第33回SPBGMAブルーグラス・アワード

 毎年、2月の第1週末にナッシュビルのシェラトン・ ミュージック・シティ・ホテルで開催されるアワード・ショーのノミネーションのリストから興味深いものを ピックアップしてみましょう。

 SPBGMA(スピグマ=米国ブルーグラス音楽保存協会) はIBMAアワードに比べてより保守的傾向が強いようですが、南部のブルーグラス・ファンによる人気投票で す。米国の南部で人気の高いバンドやプレイヤー、新鮮な切り口で楽しめる。紹介作品は、最新作、最近作を中 心に、在庫お勧めのアルバム。

【年間最優秀エンターテイナー】

PC-1139 NOTHIN' FANCY『Reflections』CD\2,573-(本体\2,450-)

ドン・リグスビー制作の『Once Upon a Road』(PC-1120 \2,573)でナショナル・デビューしたバージニア州の標準5人組、ナッシン・ファンシーのマイク・アン デスがノミネート。中心人物マイク・アンデス(m,lead g)のオリジナルを主体に、馴染み深い曲を数曲織り込むという構成で、チャーリー・ウォーラーをヒーローと 仰ぐマイクと、パワフルなテナーのゲイリー・ファリスを核としたタイトなハーモニーと、ほどよいコンテン ポラリー感覚を盛り込んだシュアーなアンサンブルという、一貫した姿勢をしっかりと聴かせている。マイ ク・アンデスは、マンドリン部門、男性ボーカル(コンテンポラリー)部門でもノミネートされている。

PC-1146 MICHELLE NIXON『What More Should I Say?』CD\2,573-(本体\2,450-)

 バージニア育ちのミシェル・ニクソンの最新第3作 は自身のバンド、ドライブの若手バリバリ・ピッカーらをフィーチャーした今風ブルーグラスと、アイドルだ というエミルー・ハリスの名曲カバー、マール・ハガードやスキップ・ユーイングらのカバー、また、カント リースターのビル・アンダーソンとのデュエットな

ど、盛りだくさんな内容。最優秀バンド部門にもノミ ネートされており、ミシェルは女性ボーカル部門(トラディショナル)、ドライブのメンバー、ジェレミー・ボ リングがバンジョー、ジェイミー・ハーパーがマンドリン、アダム・シールがベースでそれぞれノミネート。

WCE-1002 WILLIAMS & CLARK EXPEDITION『Born to Roam』CD\2,888-(本体\2,750-)

 熊本カントリー・ゴールドへもやってきたウィリア ムズ&クラーク・イクスペディション。ビル・モンローに、最長のバンジョー奏者として仕えたブレイク・ウィ リアムズがその人柄からか、エンターテイナーとしてノミネート。最高のロイド・ロアーとシュアなテクニッ クで知られるボビー・クラーク(m)が、ウェイン・サウサーズ(g)、ブレイクの妻でもあるキンバリー・ブレイ ク(bs)の4人に、ティム・クラウチ(f)をゲストに迎えて創った楽しいブルーグラス作品。ジム&ジェシのス トレート・ブルーグラス1曲目から、意外なアレンジの "Across the Blue Ridge..."、ハートフォード遺作からボビー作のドーグ等々、4人のそれぞれの持ち味 を上手く引き出して、ただいま売り出し中の新バンド。

【年間最優秀エンターテイナー・グループ】

BCR-003 THE DAUGHTERS OF BLUEGRASS『Back to the Well』CD\2,888-(本体\2,750-)

 IBMAアワードも獲得した女性ブルーグラッサーのオール・スター・キャスト作品、ドーターズ・オブ・ブ ルーグラス。オープニング・トラック"Go Back to the Well"が最優勝ソング、中心となってプロジェクトを引っ張ったロレイン・ジョーダンがマンドリン・プレイ ヤー、女性ボーカル(トラディショナル)両部門でノミネートされている。

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■ムーンシャイナー最新1月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新1月 号は\525-。以下の作品は当月号のムーンシャイナー特集で取り上げられたものの関連作品です)

KOCH-9847 JERRY DOUGLAS『The Best Kept Secret』CD\2,888-(本体\2,750-)

 1月号のカバーを飾ったジェリー・ダグラスの最近 作。ブッシュ/フレックらとの強烈ブルーグラスのほか、アリソン・クラウスの唄うソウル・カバーや、CCR のジョン・フォガティー、ジャズ・ギターのビル・フリーゼルらとのロック/ジャズほか、ジャンルを越え た先端音楽集。ラップスティールでのソロ"You Are My Flower"も聴きモノ。本作についてMS誌2005年11月号(MS-2301 \525-)特集。エリック・クラプトンも参加予定だったが、スケジュールが合わず断念したと いう、ジャンルを越えた快作。

SH-3797 JERRY DOUGLAS『Slide Rules』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェリーの1992年作品。アリソンやサムら、同じよ うなゲストながら、IBMAアワード・ショウのテーマ曲を含み、12年の歳月を感じる、こちらはよりブルーグ ラス。

ROU-0193 RODNEY MILLER『Airplang』CD\2,573-(本体\2,450-)

ROU-7018 FRANK FERREL『Boston Fiddle』CD\2,573-(本体\2,450-)

 上記2点、アメリカン・フィドル物語で紹介したニューイングランド・フィドル・スタイルのお勧め作 品。現在、在庫切れですが、お取り寄せします。

■ブルーグラス

SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』』CD2枚組\3,360-(本体\3,200-)

 今年のIBMA最優秀アルバムを受賞したオールスター・キャストの子供癌基金チャリティー・アルバム。 今のブルーグラスを一覧することが出来るライブ37曲。セルダムシーン、ニューサウスからグラスカルズ、ロン ダ・ビンセント、チェリーホームズからトニー・ライスまで総勢136人、受賞に100人以上がステージに並んだ 様は壮観だった。

CCRS-7008 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Session Inside』CD\2,079-(本体\1,980-)

 カントリー・ジェントルメンの最高傑作は1963年、 マーキュリーから発表されたこれ。ジョン・ダッフィ(m)、チャーリー・ウォーラー(g)の故人2人と、エディ・ アドコック(bj)、トム・グレイ(bs)の4人が、見事なアンサンブルで「ダイナおばさんのパーティー」や「ナ イト・ウォーク」、"Bluebirds Are Singin'"や"Heartaches"等々の名演の数々。60年代に青春した人 にとってはもっとも印象深い作品のひとつだろう。ボーナスに"Dark as a Dungeon"の全13曲。

MH-1099 LONESOME RIVER BAND『Road with No Ends』CD\2,888-(本体\2,750-)

Lonesome Won't Getthe Bestof Me/Won't be Over You/You Can't Break My Heart/New Love 他全13曲

 サミー・シーラーの安定したスリーフィンガーのリ ズムに乗ってバンドが前に進む、典型的なブルー・リッジ系の気持ちよいブルーグラスを聴かせるロンサム・ リバー・バンドの最新作。かつてのコンポラ・ソリッドと呼ばれたタテ乗りのグルーヴから、あっさりとし た ストレート・ブルーグラスにシフト、それぞれの楽器の特性をうまく引き出した、ロスト&ファウンドが 打ち 立てた、さわやかな明朗ブルーグラスを聴かせる。ちょいと捻ったリードギターが楽しめるシャノン・ス ロー ター、ロスト&ファウンドのギター/ボーカルだったバリー・ベリアー(bs)、このアルバム参加をきっ かけ に正式メンバーになったマット・レッドベターのドブロは、失礼ながら親父フィルよりかなり上と見た。 ロ ン・スチュワートの文句なしフィドルのゲストもさすが。実にバンジョーが映える明朗ブルーグラスをお 楽 しみください。

REB-1816 STEEP CANYON RANGERS『One Dime at a Time』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Waiting to Hear You Call My Name/Ghost of Norma Jean/Evangeline/I Can't Sit Down/Hold On 他全12曲

トラッド・ブルーグラスの王道ノウハウを継承しな がら、若者たちの集まるジャムバンド/ジャムグラス市場でも人気のスティープ・キャニオン・レンジャー ズ、 レベルからの最新第2作。デル・マッカーリー・バンドをやめたばかりのマイク・バブがプロデュース、そ のス トレート・ブルーグラス・スピリットを叩き込んだ作品となっている。エミルーの「Evangeline」も見 事なト ラッドグラスに変身するほか、ウェイド・メイナー曲とタイトル曲の3曲以外はオリジナルだが、い ずれもト ラッドグラスの伝統を踏まえた作品だ。コロラドのオープン・ロードと同様、ストレート・ブルー グラスを武器 にロックも含めた新しい若者のマーケットで奮闘する彼ら、ノース・カロライナ出身という地 の利を生かした若 手トラッドグラス・バンドである。

CMH-8983 JIMMY GAUDREAU『In Good Company』CD\2,888-(本体\2,750-)[再入荷]

Follow the Leader/You've Got to Hide Your Love Away/Colleen Malane/Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone/Another Lonesome Morning 他全17曲

 1969年、ジョン・ダッフィの後釜としてカントリー・ ジェントルメンに鮮烈なデビューを飾ったジミー・グドロー、ソロ名義としては3枚目最新作。その輝かし いサイドマンとしてのキャリアを振り返るように故チャーリー・ウォーラーに捧げられた本作、ビル・ク リフトン、トニー・ライス(なんと歌物発掘!!)、ジョン・ スターリング、キム・フォックス(スリー・フォッ クス・ドライブ)、ムーンディ・クライン(チェサピーク)、 ロビン&リンダ・ウィリアムズ、レオン・モリス、 ランディ・ウォーラー、そしてチャーリー・ウォーラー(感 動的なバラッドだ)らのボーカル陣、ビル・エマー ソンやベラ・フレック、マイク・オルドリッジ、サミー・ シーラー、エモリー・レスター、ジャック・ローレンスらのインスト陣など、貴重なライブも含め、ジミー のキャリアを一望する作品となっている。1971年にCGのマンドリンの座をドイル・ローソンに譲ったあと、セ カンド・ジェネレーション、カントリー・ストア(=ニュー・ トラディション)、J.D.クロウ&ニュー・サウ ス、スペクトラム、トニー・ライス・ユニット、チェサピーク、 ビル・クリフトン&ファースト・ゼネレー ション、そして現在はロビン&リンダとファイン・グループとジョ ン・スターリング&カロライナ・スター ……、北部出身で、ニューグラス出現直前にブルーグラス界に飛び込 んだ若者がその後40年近く、独自の クールなモダニズムと脇の締まったリズムに洒落た16分音符、そしてさ わやかなクリア・テナーで、確たる 地位を築いてきた。そのさわやかな音楽と同じ、とてもいい人だ…。

HHH-1375 THE VIRGINIA RAMBLERS『The Virginia Ramblers』CD \2,888-(本体\2,750-)

Daddy' Grave/Pleasant Hill/Movin' On/I Couldn't Find My Walking Shoes/I Am Weary, Let Me Rest/Hey, Hey, Hey/O Lord/Let's Part the Best of Friends/Sabryn Renee/Spanish Two-Step/God, Please Protect America/First Fall of Snow/Making Believe/Wind in the Pines 全14曲

 70年代後半から、地元ヴァージニアや東南部一円、近 年は遠くカリフォルニアまで各地のフェスに出演、多くの自主制作アルバムでそのトラッド・ブルーグラスの真 髄を聴かせてくれたのが、レノ・スタイルの使い手アルヴィン・ブリーデン率いるヴァージニア・カッタップス だった。そのリーダー、アルヴィンが引退したあと残されたメンバーが、10数年にわたって構築してきたタイト なアンサンブルを継承し、装いも新たに再スタートを切ったのがヴァージニア・ランブラーズである。

 70年代末から80年代初頭に2枚のアルバムを発表し たのち、久しくその名はローカル・シーンに埋もれていたが、90年代に入って、チャールズ・フレイジアー(g)、 ジェフ・ヴォーゲルゲサング(m)、ドニー・シフレット(bs)という編成で自分たちのフェイエット・カウン ティ・レーベルで5作を発表、そのいずれもが、アルヴィンのアクの強いバンジョーと左利きジェフの抜群 のマンドリンを軸に、ローカル・トラッドの真骨頂を示したアルバムとして、BU誌のレヴューで「オーセン ティック・スピリットを捜し求めているあなた、ここにみつかるぞ」と評されるなど、トラッド・ファンに 歓迎されてきた。 アルヴィンの引退後、3人は若手ザック・デミング(bj)を加えてバンドを継承、ヴァー ジニア・ランブラーズと名を改めた。レノ・スタイルのアルヴィンに代わったザックはオーソドックスなス クラッグス・スタイルで、若さに似合わぬ渋いリード・ヴォーカルも決めている。サンタ・クルーズ・ギター やステリング・バンジョーの工房で働いていたとのこと。若干のモデル・チェンジはあるものの、カーター・ スタンレーを髣髴させるチャールズの雰囲気溢れるヴォーカル、ジム・スケルディング(f)をゲストに迎え て50年代クラシック・ブルーグラスのサウンドを現代にリクリエイトした、ホンモノのにおいがプンプンす るサウンドが、カッタップス時代と変わることなくトラッド・ファンに強烈に訴えてくる。スタンレーズや カントリー・ジェントルメン、ムーア&ネイピアなどのクラシックにカントリー・ソングのカヴァーと、ロー カル・バンドお約束の選曲を完璧に自分たちのスタイルに仕立て上げた手並みも見事なら、グッド・オール ド・デイズの味わいを再現したオリジナルも秀逸な、まさに「トラッド・ブルーグラスがからだに染みついた」 ヴェテランならではのアルバムである。

RCSI-1004 DAVID PETERSON & 1946『In the Mountaintops to Roam』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

I'll Still Write Your Name in the Sand/Careless Love/Good Woman's Love/In Despair/Blue Birds Are Singing for Me/Red Rockin' Chair 他全14曲

 「ホンモノのブルーグラスはこうあるべき!」という 気概に満ちたデビッド・ピーターソン&1946 の最新作。1曲目のトリプル・フィドルの旋律、バンジョー・ ロール、マンドリン・ストラミング、そ してギターとベースのビート…、そのいずれもが、トラッドグラス の真髄を見事に表現する。それも そのはず、トリプル・フィドル群はバディ・スパイカー、ステュアート・ダ ンカン、マイケル・クリー ブランド(この組み合わせは1曲目のみで、他のトリプルにはケーシー・ドリー センとアーロン・ ティルやソロ・フィドルにはオウブリー・ヘイニー)、バンジョーにはスクラッグスも真っ 青のス クラッギスト=チャーリー・クッシュマン(そのロール・コントロールはあまりに絶品、すごい!!)、 そしてマイク・コンプトン…、彼らが上記スタンダードを中心に、本気で演奏するんだから、誠に もって、凄い、すばらしい作品に仕上がっています。これぞ、モ ンロー/フラット/スクラッグス が目指したサウンド、ブルーグラスの21世紀解釈版といってもいいか な? デビッドは米国北部ボ ストン出身のブルーグラス・ボーカリストだ。何よりもこのアルバムを貫くサ ウンド、還暦を迎え る1946年のブルーグラスへの愛に満ちている。聴くべし!!

■21世紀ブルーグラス若者列伝
(ムーンシャイナー誌連載中の日米若者列伝、そんなあ たらしい才能を紹介します)

AR-180 CHRIS HENRY『Monroe Approved』CD\2,888-(本体\2,750-)

 凄い精神が詰まったモンロー・スタイル・マンドリ ン・インストの秀作!! モンローでも知られるスタンダード"Paddy on the Turnpike"の全員の突っ込み、ジャンプインを聴けばいい!! 最近の若者ブルーグラスはクリス・シーリもそーなんだが、テクニックやアレ ンジではなく、ブルーグラスの持つ本来の「熱さ」に立ち帰る傾向がすばらしい。もっともテクも凄いから 目くらましを食うが、彼ら20代の若者らが何をやろう としているのか、何か、末恐ろしいパワーと熱気が感じられる。

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-(本体\2,450-)

 デビッド・グリスマンが惚れ込んだ若者たちが、ブ ルーグラスをしっかりと根っこに持ちつつケルトやラテンの感覚を取り入れたすばらしいアンサンブルで、 刺激的な新世代のニューグラスを創る2005年作品。MS誌2005年6月号(MS-2208 \525-)特集。

FGM-121 MO CANADA『Grassoline』CD\2,888-(本体\2,750-)

 トニー・ライスのプロデュースでのデビュー作『Stony Lonesome』が高校在学中に出て、日本でも話題になったモー・カナダの最新第2作。今回は、トニー・ ライスとのギター・デュエット"Old Grey..."と、カントリー・ガゼットの2曲以外はモーのオリジナル。そ れはトラッドなブルーグラス・チューンからスペースグラスそして意表をつくようなリズムや音運びなど、南 部アパラチアのど真ん中(田舎)にいるとは思えない自由な発想で曲を作っている。東テネシー州立大学同窓 の、TAROやJ.P.マティス、マクレーン先生らも参加、ほかにスコット・ベスタル、ランディ・コーアズ、ダレ ル・ウェッブ、リッキー・シンプキンズほか、ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの楽しさが詰まったア ルバム。

■ボックス・セット=マスト・アイテム  曲目詳細
ドイツ、ベアーファミリー社の再々入荷。曲目リストは別途リストを参照願いたい。

BCD-15472 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『1948-1959』4CD+16-PAGE BOOK\11,550(本体\11,000)

フラット&スクラッグス大全集第一巻。ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズから独立して、フォ ギー・マウンテン・ボーイズとしてスタートしたマーキュリー録音から、コロムビア移籍後、問答無用の黄金 期50年代の全曲集。

BCD-15559 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『1959-1963』5CD+20-PAGE BOOK\17,325(本体\16,500)

フラット&スクラッグス大全集第二巻。フォーク・リヴァイヴァルの波に乗って都会進出を果たし、「じゃ じゃ馬億万長者」のテーマで頂点を極めた60年代初頭の全曲集。[CD-5]にカーネギー・ホール・コンサートの コンプリート・ヴァージョン収録。

BCD-15716 JIM & JESSE『Bluegrass And More』5CD+32-PAGE BOOK\17,325(本体\16,500)

ジム&ジェシー、コロムビア&エピック全曲集。アレン・シェルトン、ボビー・トンプソン、ヴァッサー・ク レメンツ等を擁したソリッド・ブルーグラスから、ベイカーズフィールド・サウンドに傾斜したカントリー、そ して盟友ルーヴィン・ブラザーズ集まで。

BCD-16399 BILL MONROE『Blue Moon of Kentucky 1936-1949』6CD+88-PAGE BOOK\25,988(本体\24,750)

ビル・モンローの最も初期のレコーディング全曲集。モンロー・ブラザーズの全曲と、ブルー・グラス・ボー イズのヴィクター録音、コロムビア録音のすべて、さらに、コロムビアの現存するすべてのアウト・テイクを収 録。さらにさらに、これまでその存在すら知られていなかったコロムビア録音の、これぞ本当の幻のレコー ディング"I'll Have A New Life"という、世紀の大発見も!!

BCD-15529 BILL MONROE『Blue Grass 1959-1969』4CD+28-PAGE BOOK\11,550(本体\11,000)

ビル・モンロー60年代全曲集。フォーク・ブームを背景に、都会生まれの若者をメンバーに加えることで、 モンロー自身が変化していった姿をとらえている。

BCD-15606 BILL MONROE『Blue Grass 1970-1979』4CD+32-PAGE BOOK\14,438(本体\13,750)

ビル・モンロー70年代全曲集。ケニー・ベイカーとのコンビネーションを軸に、円熟から枯淡の境地へと 深化している。

BCD-16624 BILL MONROE『Far Across the Blue Water...Bill Monroe in Germany(1975 & 1989)』4CD+1DVD(93分)+52-PAGE BOOK\20,213(本体\19,250)

 ビル・モンロー&ブルー・グラス・ボーイズのライヴ 音源、それもドイツでのものが発掘された。しかも映像付きで。これをニュースといわずしてなんとする。今回 発掘されたのは75年5月と89年7月のライヴ。モンロー自身は69年にもドイツへのツアーを経験している が、そのときは米軍基地での演奏だけで一般のファンの前ではなかったという。75年のヨーロッパ・ツアー は当時イギリスに住んでいたビル・クリフトンが仲介、行を共にしたもので、そのツアーの最後に出演したノ イスエーデンデのフェスでの45分2セット。ケニー・ベイカー(f)、ラルフ・ルイス(g)、ボブ・ブラック(bj)、 ランディ・デイヴィス(bs)という、その前年初めて日本に来たときと同じメンバーで、初めてモンローの姿 を目にし演奏を耳にした、その興奮を思い出させてく れるもの。強烈なパワー、エネルギーを発散するモンローはもちろん、心技体いずれも絶頂期、冴えに冴え渡 るベイカーを軸としたブルー・グラス・ボーイズに脱帽。89年のほうは、オズボーン・ブラザーズを帯同し たツアーから、ストレーケンモーアでの45分2セット。年齢から来る衰えは否めないが、それを克服するエネ ルギーを全編に感じさせるとともに、精神的にはどんどんと深みを増していったモンローを、トム・ユーイン グ(g)、テイター・テイト(f)、ブレイク・ウィリアムズ(bj)、ビリー・ローズ(bs)という布陣でサポートし ている。そして、この90分の演奏を収録したDVD、1台の据えつけカメラだけで撮ったアマチュア・レベル の映像とはいえ、モンローのライヴをコンプリートに収録した映像としてはいまのところ唯一のものであり、 貴重この上ないお宝であることは間違いあるまい。ライヴ・フォト、ヨーロッパ・ツアーのパンフレットの リプリントなど、リズ・マイヤーほかのエッセイなど満載、52ページブックレットつき、さすがベア・ファ ミリーのお仕事。

BCD-15598 THE OSBORNE BROTHERS『1956-1968』4CD+24-PAGE BOOK\14,438(本体\13,750)

オズボーン・ブラザーズMGM/デッカ前半の全曲集。レッド・アレンとのトラッド色から、さまざまな 試みを経てのエレクトリック・ブルーグラスまで、常に革新的であり続けたその姿勢が見事だ。

BCD-15748 THE OSBORNE BROTHERS『1968-1974』4CD+24-PAGE BOOK\14,438(本体\13,750)

オズボーン・ブラザーズ、デッカ後半(MCA)の全曲集。ヒット曲を連発し、カントリー・スターの座を 確立しながらも尖がり続けた、新しさに満ちたサウンドが凄い。

■ブルーグラス・カラオケ

CMH-2202 BLUEGRASS KARAOKE『All-Time Bluegrass Classics』CD+G\2,079-(本体\1,980-)(歌詞付)

Roll in My Sweet Baby's Arms/Man of Constant Sorrow/Sitting on Top of the World/Wabash Cannonball/Will the Circle Be Unbroken/Wildwood Flower/Don't Let Your Deal Go Down/John Henry.

 ブルーグラス・スタンダード有名8曲のカラオケ盤。 バックは最高に上手い。ティム・クロウチ(f,m,g)とランディ・コーアズ(d,v)、そして何故かチェット・ア ト キンスのパートナーとして知られるポール・ヤンデル(autoharp,g)は本名のようだが、この超一級バン ジョー・トーンとタイミング、ラリー・リチャードソンは変名に違いない(DTやCCレベルゆがな…?)。… と にかく、超一級のバックで上記8曲を歌いませんか?キッチリとテナーやバリトンのコーラスまで付け てく れます(カーター・ファミリーものでは女性ハーモニーだよ)。もちろん、歌だけじゃなく楽器を弾いて もOK、 その上、典型的なバックアップのやり方まで学べるというもの。また、この8曲のボーカル入り、完 成版も収 められた全16トラック。使いようによればメチャ値打ちの出る代物だ。

CMH-2211 BLUEGRASS GOSPEL KARAOKE CD+G\2,079-(本体\1,980-)(歌詞付)

Amazing Grace/Will the Circle Be Unbroken/Down to the River to Pray/Angel Band/Standing in the Need of Prayer/Rock of Ages/Wayfaring Stranger/Walk in Jerusalem.

 上記ブルーグラス・ゴスペル・スタンダード有名8 曲 のカラオケ盤。ランディ・コーアズ(d,v)とジョニー・ハイランド(g)以外は偽名、バックは上手い(こ のバン ジョー、タルボットじゃないかな?)。カラオケと歌入りで全16トラックで、女声向けあり。

■ピッキン・オン・カバー・シリーズ
 ヒット便乗カバー集ながら超一級ブルーグラス・サ イドマンたちが、ときには名を秘して参加する「ピッキン・オン」シリーズ、凄いのがあるぞ!!

CMH-9092 V.A.『Pickin' on Nickel Creek』CD\2,888-(本体\2,750-)

Lighthouse Tale/When in Rome/Helena/Sabra Girl/Ode to a Butterfly/House Carpenter 他全11曲

 本作はカバー相手がブルーグラス仲間なのも面白い が、まずはメンバー、偽名を使っているがマンドリンはマイク・コンプトン、フィドルに天才シャド・コッ ブ、ギターは特長を隠しているのか不明、バンジョーはネッド・ルベレッキ、そしてベースは本物のニッケ ル・クリークのマーク・シャッツではないだろうか…、と思っている。とにかく、彼らがクリス・シーリのオ リジナルを中心にカバーするのだが、さすがお仲間というか、こうして聴くとニッケル・クリークはやっぱ ブルーグラス・バンドだと思ってしまう納得のメロディーがつづく。

CMH-9086 V.A.『Pickin' on Jeff Bates; a Bluegrass Tribute』CD\2,888-(本体\2,750-)

 新進カントリー・シンガー、ジェフ・ベイツのヒッ ト曲カバー集。メンバーはステュアート・ダンカン、マイク・コンプトン、キース・ソウェル(サム・ブッシュ・ バンドのギター)、ネッド・ルベレッキ(ポール・アドキンス他のバンジョー)、デビッド・ジャックス(エイ ドリアン・ヤングのベース)。設定されたメロディーをどう採るか、そんな見方で面白さ値打ち倍増だ。

CMH-8537 V.A.『Pickin' on the Rolling Stones』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ローリング・ストーンズ名曲をカバーするのはナッ シュビルとL.A.のミュージシャンたち、リチャード・ベイリー、デビッド・タルボット、デニス・キャップリ ンガー、ハーブ・ピーダーソン(bj)、ブレント・トリット、ケニー・ブラックウェル(m)、ロブ・アイクス(d)、 ゲイブ・ウィッチャー、ティム・クロウチ(f)、デニス・ クロウチ(bs)。L.A.セッションには何と、ショーン&サラ・ワトキンス兄妹まで参加しているよ。

CMH-9090 V.A.『Strummin' with the Devil; Southern Side of Van Halen, featuring David Lee Roth』CD\2,888-(本体\2,750-)

 ロック史に残るヴァン・へーレンのリード・ボーカリ スト、デビッド・リー・ロスがブルーグラスする!!この夏アメリカのメディアで大評判の話題作。彼がジョン・ ジョーゲンソン・バンド(ステュアート・ダンカン、スコット・ベスタル、ロブ・アイクス、ブラッド・デイビ ス)とテナーにジョン・コーワンをバックに唄う"Jump"と"Jamie's Cryin'"の2曲を唄うほか、ブルー・ハイウェイ、JCB、マウンテン・ハート、ラリー・コード ル&ロンサム・スタンダード・タイム、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドらがヴァン・へーレン曲に挑む。

各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物ま で、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター

PH-1032 LEW LONDON『Swingtime in Springtime』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1976年に発表されたルゥ・ロンドンの優雅なアコー スティック・スウィング名盤がラウンダー・アーカイブとして、1977年のフィラデルフィア・フォーク・フェ スでのライブ"Glory of Love"を含む9曲のボーナス・トラックを加えてCD化である。(限定ラウンダー・アー カイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください)

DREAD-0201 DAVID GRIER『I've Got the House to Myself』CD\2,888-(本体\2,750-)

 デビッド・グリアの02年自費制作盤。"Turkey in the Straw"や"Black Mountain Rag"他、超有名スタンダードを中心に、ギター1本のソロで聴かせる素 晴らしいフラットピッキン・ギター世界。ジャンルを超えて、ギター・ファン必聴!!

■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、 現在デイブ・タルボットとレコキンのバンジョー談義お見逃しなく!!)

CCS-100 LESTER FLATT & EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Banjo』CD\2,573-(本体\2,450-)

Ground Speed/Home Sweet Home/Sally Ann/Little Darlin' Pal of Mine/Reuben/Cripple Creek/Lonesome Road Blues/John Henry/Fire Ball Mail/Sally Goodwin/Bugle Call Rag/Cumberland Gap.

 一般に、いわゆる、ブルーグラス・バンジョーのバイブルとされているアルバム。ま、「バンジョー を志す人は必ず持ってなければならない」と言われているアール・スクラッグスの名演である。ただ し、ドイツから発売されているフラット&スクラッグス全集があるので、スクラッグス・コレク ションを目指す方はその全集をお勧めしている。

RRR-0001 ALAN MUNDE『Banjo Sandwich』CD\2,573-(本体\2,450-)

 偉大なバンジョー奏者、アラン・マンデが1975年に 発表したバンジョー名盤が初完全CD化。カントリー・ガゼットの大名盤『Traitor in Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』(BGOCD-298 \2,888-)で花開いたスタイルは、完璧なメロディック・スタイルを作り 上げた。当時のガゼット、ローランド・ホワイト(m)、デイブ・ファーガソン(f)、ロジャー・ブッシュ(bs)に、 ゲストのドック・ハミルトン(g)がバックアップ。ステリング・サウンドとともに、現在にいたるフレキシブル なバンジョー奏法の基礎になった名盤である。

HUB-2005 V.A.『Huber Banjos Sessions Vol.2, Cuppa 'Jo』CD\2,888-(本体\2,750-)

 話題のヒューバー・バンジョーをエンドースする一 流ピッカーがつぎつぎと、バンジョー・スタンダード曲でそれぞれのヒューバー・トーンを聴かせてくれる。そ の上、バックも凄い!! 出演は、ジム・ミルズ(ケンタッキー・サンダー)、グレイグ・ケイヒル(スペシャル・コ ンセンサス)、スティーブ・ディリング(サード・タイム・アウト)、ジェイソン・バールソン(ブルー・ハイ ウェイ)、ジェイソン・デイビス(ミシェル・ニクソン&ドライブ)、ジョーイ・コックス(ブルー・リッジ)、 そしてシア・チェリーホームズ(チェリーホームズ)。現 在第一線のバンジョイストたちが各2曲ずつ、プリ・ウォー・ギブソン・フラットヘッドのトーン再現を目指 すヒューバー・バンジョーを弾く。

■マンドリン

FF-042 JETHRO BURNS CD\2,573-(本体\2,450-)

 1977年、ジェスロ・バーンズがソロ・マンドリニス トとして初めて発表したインスト作品。バッサー・クレメンツ(f)、マイク・ドウリン(g)、ボブ・ホーバン (piano)、ジョニー・バーンズ(eg)らをバックに、スタンダード、スウィング、フィドル・チューンなど、ジェ スロらしいフレージングが随所に収められた記念碑的作品である。(ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつき、 ライナーノーツをご希望の方はお申し付けください)

ACD-66 DAVID GRISMAN QUINTET『Dawg's Groove』CD\2,573-(本体\2,450-)

 結成30周年を迎えたデビッド・グリスマン・クイン テットの最新作は、衰えないグリスマンのオリジナル・サウンドを紡ぎつづける。長年不動のメンバーだった が、才人ジョー・クレーヴンが抜け、そのあとをジョージ・マーシュ(drums)が埋めたほか、ジム・カーウィン (bs)、エンリケ・コリア(g)、マット・イークル(flute)のクインテット。ブルーグラスとジャズとラテンを融合 した独創的なドーグ音楽で、現在なおアコースティック音楽界の頂点に君臨するデビッド・グリスマン、その類 まれなメロディーと見事なアンサンブルを堪能できる。

■フィドル
(ムーンシャイナー誌2005年5月号から「アメリカン・ フィドル物語」連載中!!)

ROU-0215 JAMES BRYAN『The First of May』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 70年代にケニー・ベイカーのブルーグラス・フィド ルを究めたのち、80年代にはノーマン・ブレイクとともにオールドタイム・フィドル・チューンの探求に没頭 したジェイムズ・ブライアン、1986年発表のソロ第2弾。ジグやリール、ホーンパイプやポルカなど、アメリ カに渡ったフィドル・チューンがいかに伝えられてきたか、その真摯な態度が感じられる上質なフィドル作 品である。(限定ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください)

■ドブロ

AC-02 STACY PHILLIPS『From the Inside』CD\2,573-(本体\2,450-) (再生産新入荷)(価格改訂)

Moana Loa/Wild Horse/Golden Wedding Days/Kenyan Tune/Bucktime/Absalom, My Son 他全14曲

 ニューヨーク・ブルーグラスのカントリー・クッキン グ一派として活躍したステイシー・フィリップス(数々のフィドル教本でも知られる)、のソロ・ドブロ作品が 最生産新入荷した。トニー・トリシュカ(bj)、ケニー・コセック(f)、ジョン・ショール(g)、バリー・ミター ホフ(m)、ジム・ウィットニー(bs)ら、当時からの仲間の応援を得ての、ステイシーらしい複雑で味わい深い ブルーグラス・ドブロを聴かせる他、ハワイアン、ジョンとのスゥイング、ゴスペル、アフリカン、クレズマー、 ミュゼット等々、様々な音楽の中でドブロる。ナッシュビル・ミュージシャンの様に完璧を目指すのではなく、 あくまでも民俗音楽の原点である「衝動」を聴かせてくれるステイシー、僕は大好きだ。もちろん、ドブロ・ファ ンには強力お勧めだ。

オールドタイム&フォーク新入荷

RS-7788 赤木一孝『からっぽの部屋』CD\3,000-(本体\2,857-)

坂道の町/雨の夜はひとりで/月の庭(Down by the Sally Garden)/お父さんの朝ごはん/風が痛い/秋の海へ(There Ain't No Ash Will Burn) 他全10曲

 「あかべえ」こと、赤木一孝のデビュー・ソロ・アル バムである。デル・マッカーリーをアイドルとするベテラン・ブルーグラッサーであるが、ここではシンガー/ ソングライターとして10曲中8曲の作曲(作詞は伴侶である佐々木由紀)を手がけ、ポップなアレンジで、軽 やかなテナー・ボイスとブルーグラス/ジャズを極めたギターが、瀬戸内海を望む神戸の陽光を感じさせる といった感じのさわやかなアコースティック作品に仕上げている。ボサノバ調の洒落たサウンドにもブルー グラス出身らしい突っ込みリードギターが楽しいし、ゲストのアンドレ佐藤のドブロはさすがの出来、ファ ンキーなエイトビートからケージャンを思わせるサウンドなど、音楽の幅広さはさすがルーツ音楽マニアだ。 佐々木由紀の詩は日常の風景から、みずみずしい感性で言葉を切り取り、ユーモアとロマンが絶妙に配され ている。2曲、アイリッシュ名曲とジョー・ミラー(ランチ・ロマンス)で知られるウォルト・オルドリッジ曲 の詩も見事である。1970年代からブルーグラスとジャズを武器に、音楽で生活してきた赤木(ムーンシャイ ナー2月号で特集を予定)、待望のデビュー作だ。

ROU-3265 NANCI GRIFFITH『Ruby's Torch』\2,573-(本体\2,450-)

 いつまでも清楚な雰囲気を漂わせるシンガー/ソン グライター、ナンシ・グリフィスの最新作は、ファンから要望が多かったというトーチ・ソング(センチメン タルなラブソング)集。クリスタル・ゲイルで知られる1曲目"When I Dream"から、トム・ウェイツのタイトル曲、ランディ・グッドラム"Bluer Than Blue"など、年輪を重ねた説得力のある歌声は、トーチソング といえども女々しくなく、自立した女性の強さを、自身のバンド、ブルーグラス・ムーン・オーケストラにス トリングスを従えながら唄いきる。

ROU-0008 LEDFORD STRING BAND \2,573-(本体\2,450-)

Brown's Dream/Little Maggie/Georgia Railroad/Shanghai Rooster/Picture on the Wall 他全18曲

 ラウンダー・レコード初期の1972年に発表されたス トリングバンド秀作がアーカイブ・シリーズとして初CD化である。1929年に"Little Maggie"を初めて録音したカロライナ・ランブラーズ・ストリングバンド としてSP盤やラジオで活躍した1906年生まれのフィドラー、スティーブ・レッドフォードが弟のウェイン と親戚ジェイムズ・ガードナーとともに組んだトリオ。ストリングバンドが南部アパラチアで、レコード/ラ ジオ時代を迎えたときにフツーに演じられていたそんな姿が自然に収められた秀作。(限定ラウンダー・アー カイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください)

オールドタイム&フォークお勧め作品

SF-40160 V.A.『Friends of Old Time Music』CD3枚組\5,670-(本体\5,400-)

 1961年から65年のフォーク・リバイバルの真っ只中、ニューヨークの若者たちが「ホンモノ」の南部音楽 に接するチャンスを提供した同好会、「オールドタイム音楽友の会…!?」が主宰したコンサートの貴重なライブ 全55曲(内未発表53曲)と60頁の冊子がついた超すばらしいボックスセット。ビル・モンロー、メイベル・ カーター、スタンレーズらのエスタブリッシュされたアーティスト、ドック・ボッグス、ロスコ・ホルコム、 クラレンス・アッシュレーらの発掘されたオールドタイマー、ミシシッピ・ジョン・ハート、ジョセフ・スペン ス、ジェシー・フラーらの貴重なブルース/ギタリスト、ドック・ワトソン、ニュー・ロスト・シティ・ラン ブラーズ、グリーンブライアー・ボーイズらの若手新人たち等々、このときのニューヨークが、現在に至るまで のルーツ系音楽のすべての基礎となっている。

カントリー新入荷

HR-11243 RED KNUCKLES & the TRAILBLAZERS『Honky Tonk Swing Music』CD\2,888-(本体\2,750-)

Pistol Packin' Mama/Deep Water/Peach Pickin' Time in Georgia/Mom and Dad's Waltz 他全12曲

 ティム・オブライエン扮するレッド・ナックルズがド 田舎のバーで知り合った時代遅れのウエスタン野郎たちと組んだバンド、という設定のトレイルブレイザーズの 1984年の、エスプリの効いたフランスならではの制作の、きわめて貴重なスタジオ録音作品が初CD化である。 ハンク、レフティ、アーネストら、抜群の選曲とすばらしいティムのボーカル、そして、もちろん、ご存知の ようにホット・ライズというブルーグラスを表芸に、抜群のコメディ・ルティーンで1980年代に絶賛されたト レイルブレイザーズは、とぼけたウォルド(ピート・ワーニック)のラップ・スティール・ギター、ウェンデ ル(ニック・フォスター)の趣味よくスウィングするエレキギター、決してニコリともしないスレイド(チャー ルズ・ソウテル)、そしてお約束のエルモ(サム・ブッシュ)もゲストに登場、50年代カントリー&ウエスタ ンの名曲を次々と、抜群のクラシック感性で演じる秀作である。ティム・ファンにはもちろん、50年代のアメ リカンを感じていただきたいし、カントリー・ファンの皆さんにはブルーグラスの一級ミュージシャンのセンス を存分に楽しんでいただきたい。ホット・ライズのDVD作品『Recorded Live! July 28, 1987』(RCSI-1008D \3,465-)(57分)でもゲスト出演しているので、そちらもお見逃しなく!! 隠しボーナスとして"In the Jailhouse Now"もお忘れなく。

BPCB-0054 COSMOPOLITAN COWBOYS『世界で一度も咲かない花』CD\2,625-(本体\2,500-)

I Saw the Light(奇跡のヒト)/泣きたいほどの淋しさだ/South of the Boder(国境の南)/ケンタッキー帰り/Hey Good Lookin'(いかしたクッキー)/Zangiri Rock/思い出のグリーングラス 他全13曲

 発想とサウンドが衝撃的におもろいコスモポリタン・ カウボーイズのデビュー・アルバム。自称して曰く、「極 東=場末のヒルビリーたちが奏でるカントリー&ナポリタン、J-カントリーの誕生か!?」というコピーが見 事な、グラム・パーソンズ没後33年を記念して??創られた日本語カントリー・ロックだ。ハンク・ウィリア ムズにチャック・ベリーと同様の衝撃を受けたというハル宮沢の、賛否は分かれるだろうインパクトある詩 とボーカル(わたしはめちゃセンスがいいと思う)、パパ藤原のバンジョーとフィドルが縦横に活躍(彼は高 校時代から宝塚フェスを支えたスタッフ)、津軽三味線が本職というグラシャス坂井のギターとマンドリンが ラテン系の雰囲気を醸し出し、ジェフ蔵方のウッドベース、そして紅一点の東野りえのドラムスが場末の ホンキートンクを思わせるビートを叩く。カウパンクの乗りを60〜70年代のカントリーロックに載せ、まっ たく新しい若者の音楽を創っている。ハンクとチャックといえば元祖はビル・モンロー…、なかなかいい勘 を持った若者たち、応援したい。

映像ものお勧め作品

RCSI-1008D CLASSIC HOT RIZE with RED KNUCKLES & TRAILBLAZERS『Recorded Live! July 28, 1987』DVD\3,465-(本体\3,300-、57分)

 お勧めのブルーグラスとカントリー&ウェスタン・ ショウの楽しいライブDVD映像だ。80年代のネオ・トラッドグラスをリードしたホット・ライズの全盛時代、 結成から10年を迎えた1987年のケンタッキー芸術センターでの彼らと、その変身ウェスタン・バンド、ト レイルブレイザーズの楽しいショウ。オリジナルなトラッド・ブルーグラス・アンサンブルと、みんなが大 好きなクラシック・カントリーを両方楽しめる、超お徳用DVD!!

MEG2-50775 EARL SCRUGGS『His Family and Friends』DVD+CD\3,255-(本体\3,100-)

 衝撃的なボブ・ディランとのアットホームなジャム ではじまる1971年の幻のフィルムがついに陽の目を見た。次から次へと、スクラッグス・ファンにはたまらな い「お宝」映像集。もちろん、ドック・ワトソン、モリス・ブラザーズ、そしてビル・モンローやジョーン・バ エズも登場!! 当時、47才のアール・スクラッグス、偉大なミュージシャンである。

SHA-212D DAVID GREISMAN QUARTET『Classic Dawg』DVD\3,675-(本体\3,500-)(カラー、58分)

Cedar Hill/Dawg Funk/Minor Swing/Janice/Opus 38/Solo Base/Gator's Dream/Dawg Grass/Blue Midnight/Dawgology/Gypsy Medley/Dawg Jazz. 全12曲

 1976年5月、衝撃的な来日と共に世界中のブルーグ ラス/アコースティック界にまったく新しい価値観と可能性を持ち込んだデビッド・グリスマン。すでにジャ ズ界でも高い評価を受けていた1983年、モントリオール・ジャズ・フェスに登場したデビッド・グリスマン・ カルテットの貴重なライブ映像。ダロル・アンガー(f)、 マイク・マーシャル(g)、ロブ・ワッサーマン(bs)を率いて次々と完璧な初期ドーグ音楽を聴かせる。

HHH-1376D THE BLUEGRASS BROTHERS『Live in Myrtle Beach』DVD\3,308-(本体\3,150)

Train 45/Wait a Minute/Duelling Banjos/Rawhide/Tennessee/Doin' My Time/He Will Set Your Fields on Fire/Grandfather's Clock/Hickory Wind 他全20曲

 あるとき、関東を代表する某ボーカリストが車から 電話してきて、「これ唄ってるの誰?」。フツーは近年、 山ほどあるバンドのボーカ リストなど、すぐには分からないのだが、ケータイから流れてくる声、これはすぐ に分かった。なぜか心に引っ かかるテナー・ボイスの持ち主ビクター・ダウディ(bs)、「ブルーグラス・ブラ ザーズだよ」と、ちょっと 鼻高々に答えてやった。トラッドな発想でセルダム・シーンしたいバンドだ。そん な彼らのDVDが発表され た。ビクターの弟ロバート(bj)とスティーブン(g)、息子ドナルド(g)に、新加入 の若手ブランドン・ファー リー(m)、見るからにローカル=田舎のあんちゃんたちといった風体、受ける= お客さんを喜ばせるために一 生懸命の演奏、決して個々のテクニック的にもアンサンブルとしても巧くな いのだが、ステージに出るとい うことの意味をきっちりと意識して(プロ/アマ、有名/無名、上手/下手、 ギャラの有無や多少とは関係な く)、お客さんに向かって自分の持てる何かを伝えようとする、それがライブ の究極なのだ…よね。ムーンシャ イナーで連載中のIBMAのショウケースで見るさまざまなバンドたち、そ して宝塚フェスに毎年登場する100バ ンド、どのバンドにも何かある。それをどう伝えるか、ステージ上での 意識の問題なのだ。映像作品として、プ ロダクション自体もローカルな作品だが、ブルーグラス・ブラザーズ の一生懸命を見てそんなことを思った。

UNI1708208 MARK KNOPFLER & EMMYLOU HARRIS『Real Live Roadrunning』DVD+CD\3,465-(本体\3,300、DVD=158分、CD=75分)

 エミルー・ハリスとマーク・ノップラーが昨春リリー スしたデュエット・アルバム『All the Roadrunning』(UNI9877385\2,573-)のプロモーションとして行った ツアーから、6月28日ロス・アンジェルスのギブソン・アンフィシアターでのライヴをコンプリートに収録し たDVDと、若干内容の異なるライブCDのスペシャル・ヴァージョン。鉄壁の布陣でカントリーをベースにし た絶妙のアコースティック・アンサンブルを演出し、ふたりのデュエット、ソロ、それぞれの大人の味わいに満 ちたヴォーカルと相俟って、圧倒的な存在感をみせる。2時間半以上にも及ぶ長丁場を決して飽きさせること なく引っ張っていくエンターテイナーぶりに脱帽。ありそうでなかったエミルーのライヴ映像ということで も、期待を裏切らない見事な作品となっている。(宇野誠之)

MB-20064D TOMMY EMMANUEL『Live at Sheldon Concert Hall』DVD\6,510-(本体\6,200-、1時間54分)

 チェット・アトキンスの後継者とまでいわれるトミー・エマニュエル、かつて発売されていたビデオ2本 分がDVD1枚で再発売。オーストラリア出身でチェットに見初められて米国でビュー、一躍トップ・アーティス トとなった彼、フィンガーピッキン・ギターの最良の部分と同時にエンターテイメントも充実、メチャクチャ 楽しませてくれる秀作である。

PEARL6001D GARTH BROOKS『The Entertainer』DVD5枚組\6,300-(本体\6,000-)

 90年代アメリカの社会現象ともなったカントリー界 のメガ・スター、ガース・ブルックス。アメリカのメガ・ チェーン、ウォールマートとのコラボレーションの第3弾となる今回はなんと、5枚組のDVDボックス、全7時 間を超える映像がこれでもか、と収録された超大作。絶頂期97年のニュー・ヨークはセントラル・パークでのフ リー・コンサート(ビリー・ジョエルがゲスト出演)に120 万人の観客を動員したという、その凄まじいまでのパワー、エネルギー充満のパフォーマンスに、ただただ圧 倒されるのみである。ウォールマートの店舗及びサイトのみでの独占販売、メール・オーダーも外国向けの出荷 はなしという限定盤につき、売り切れご免。(宇野誠之)

ART-12324D V.A.『Down From The Mountain』ART-12225 DVD\3,465- (本体\3,300-、約100分) リジョンコード1

 映画『オー・ブラザー!』のサントラに参加したアー ティストたちが、2000年5月、ナッシュヴィルのライマン公会堂で開催されたベネフィット・コンサートに結集、 このDVDは、そのコンサートの模様を中心に、ドキュメンタリー作家D.A.ペネベイカーが制作した映画のビデオ 化。前半に出演者のインタヴューを克明に収録、中盤以降は、故ジョン・ハートフォードの司会で進行するあっ たかいコンサートの模様が見事に描き出されている。主な出演者は、ラルフ・スタンレー、エミルー・ハリス、ギ リアン・ウェルチ&デヴィッド・ローリングス、アリソン・クラウス+ユニオン・ステーション、コックス・ファ ミリー、ザ・ホワイツなど、夫々に素晴らしいパフォーマンスが楽しめるが、とりわけ、ギリアン・ウェルチ、そ してコックス・ファミリーが感動もの。マイク・コンプトンとクリス・シャープがハウス・バンドで全編大活躍 している。一部は、この映画のサントラ盤CD (UNI-17022) でも聴けるが、サントラ未収録分も多数含まれる。VHS版(別途取り寄せ)もある。ただしこのDVDはリ ジョン1のため一般のDVDプレイヤーでは見ることが出来ない。(宇野誠之)

教則もの新入荷

FGM-11.1 Flatpicking Guitar Magazine『Nov./Dec. 2006』CD+Book\2,625-(本体\2,500-)

 CD付きの隔月刊誌の最新号はダレル・スコットのカバーストーリー、ソングライターとして数々のヒット曲 を持つほか、サム・ブッシュやティム・オブライエンらと のバンド活動で知られるマルチ・プレイヤー、そのほか、 ブリードラブ・ギター、ローリー・ルイス・バンドのスコット・ハフマンらの特集。タブ譜は、"Blackberry Blossom"、"Blue Bell"、"Guitar Boogie"、クロスピッキンで弾く"You Are My Sunshine"、"Kentucky Waltz"のユニークなコードパターンほか、CDの音源とともにさまざまなギター・テクが学べる、フ ラットピッキン・タブ満載の80頁。

 なお、バックナンバーはお問い合わせ下さい。

DDTRI-CB21 TONY TRISCHKA『Classic Bluegrass Banjo Solos』DVD+Tab\5,040-(本体\4,800-、60分)

John Henry(E. Scruggs)/Sittin' on Top of the World(A. Shelton)/Gold Rush(Vic Jordan)/Bye Bye Blues(A. Shelton)/Dixie Breakdown(Don Reno)/Old Home Place(J.D.Crowe)/Salt Creek(B. Keith)Casey Jones(B. Thompson)/Clinch Mountain Backstep(R. Stanley)/Little Maggie(B. Emerson)/Doug(s Tune(D. Dikllard).

 バンジョー伝道師、トニー・トリシュカが上記有名 11曲を、上記有名プレイヤーのスタイルで教えてくれる、実においしい企画物。初級上から中級者の皆さん、 5弦ブルーグラス・バンジョー・スタイリストを一網打尽に、いかがですか?

DVDRONMN21 RONNIE MCCOURY『Bluegrass Mandolin』DVD+Tab\5,040-(本体\4,800-、80分)

 いまやブルーグラス・マンドリンのトップランナー となったロニー・マッカーリー、ビル・モンローの「ダウン・ストローク奏法」"Bluegrass Twist"を皮切りに、モンローの影響の濃い自作インスト曲"Glen Rock"、"Quicksburg Rondezvous"、"Baltimore Johnny"やブルーグラス・スタンダードになったデル・マッカーリーのハイロンサム曲"High on a Mountain"や"How Long Blues"、カントリー風味の"Don't Stop the Music"などのすばらしい間奏、そしてあの"Rawhide"まで、ブルーグラス・マンド リンのさまざまなテクニックを教えてくれる中級者向き。

DVDDOUDB21 JERRY DOUGLAS『Dobro Techniques』DVD+Tab\5,040-(本体\4,800-、90分)

Fireball Mail/Cincinnati Rag/Banks of the Ohio.

 1989年に発表されたジェリー・ダグラス、究極のドブロ・テクニック教則ビデオがDVD化である。以上 3曲だけだが、それだけ丁寧に教えてくれるのでドブロ初心者からでも十分にフォローできる。左手には鉄 の棒が一本だけというドブロ、はっきり言ってテクニック的には右手に集中すればいいわけで、組みし易 いかも知れない。ただし、真髄は左のバーのインパクトにあるのだが…、まぁ、やりはじめはバンジョー経験者 には取っ付き易いぞ。最近関西でもドブロ愛好会が活躍しているようだし、はじめてみてはいかがですか?

DVDOSBBJ21 SONNY OSBORNE『Bluegrass Banjo』DVD+Tab\5,040-(本体\4,800-、90分)

Danny Boy/El Randa/America the Beautiful/I'll Never Shed Another Tear/Pain in My Heart/Me and My Banjo/Six White Horses/Dandylion/One Tear/Tennessee Hound Dog/Sunny Mountain Chimes/Eight More Miles to Louisville/I'll Never Love Another/Rocky Top.

 中級者上から上級者向き、泣く子も黙るバンジョー 大家、ソニー・オズボーンの1995年作教則ビデオがDVD化である。ビル・エバンスを相手に、ソニーの秘密のす べてが明らかにされる。…といっても本人、ぜんぜん分かっていないところが凄い。ただ耳で聴き覚えた音を、 どうしてこんなに繊細に、しかも本人も分かっていない音楽理論に当てはまるのか…、やっぱ天才的ステイ リストとしか言いようがないソニー、心して見られよ!! 何度も言うけど、いくら音を覚えて真似ても、心がこもっていなければ意味がない。その心は、謙虚さと 尊敬から生まれる。画面の奥の奥をよーく見てください。1935年のプリウォー・ギブソン・グラナダも拝む に足る。

教則ものお勧め

FGM-2242 BRAD DAVIS『Flatpicking the Blues』DVD/CD/Book\5,355-(本体\5,100-)

 「ブルーグラス・ギターでいかにブルースするか」と いうのがこのDVD/教則本/CDの目的というブラッド・デイビスの教則セット。いかなるアメリカン・ルー ツ系音楽を演じるときも、避けて通ることができないブルースやブルー・ノートについて、ジャズ視点ではな くブルーグラスやフォークの視点での丁寧な教則物である。ブルースの基本スケールから12小節の基本リズ ム(ブルース・シャッフル)、そして、ロバート・ジョンソン、エリック・クラプトン、スティービー・レイ・ ヴォーン、そしてビル・モンローらのさまざまなスタイルのインプロビゼーションへと進む。あたらしい発想 を望むブルーグラスやフォークのフラットピッキン中級者向きである。

RRR-WB1 Bluegrass Word Book #1 50page-Book\1,575-(本体\1,500-)

RRR-WB2 Bluegrass Word Book #2 41page-Book\1,575-(本体\1,500-)

 懐かしいブルーグラス・スタンダード歌詞集が再発 売だ。小さな字で、それぞれ300曲あまりの有名曲を集めた実践向き歌詞集。この年になると、ちと読み辛い が、それでも持ち運び便利なジャムの必需品なのだ。

楽器、その他…

HAV-1 HENG SHENG『Fiddle』\189,000-(本体\180,000-)(Hellicore弦、ファイ ンチューナー付)

 上品なオールド仕様のブルーグラス、オールドタイム向けのバイオリン入荷中です。まさに「ダークでス ウィート」という形容がぴったりの楽器です。 アマティ・タイプとストラディバリ・タイプ、入ってます が、どちらも風格あるアンティック仕上げで良いです。 当然、オールドに比べて音は若いですが、新品にしては非常に落ち着きのある音色です。 ストラドの方が音の立ち上がりが良いのでブルーグラス・バンドで弾くに は良いように思います。 アマティの方はまろやかな音色で一人で弾くには耳に優しくて何時間でも触ってい たい気にさせてくれる楽器です。ヨーロッパのオールド市場が高騰している昨今、コスト・パフォーマンス抜 群のこちらをお勧めします。

MISC-SLCVS バイオリン用「スーパー・ライト・ケース」角型(2.2kg)\33,075(定価 \36,750)、三角(1.7kg)MISC-SLCV\23,850(定価 \26,250)

高級感溢れるバイオリン用「スーパー・ライト・ケー ス」、単体でも取扱い開始しました。断熱効果に優れ、ラ イト・ウエイト。スタイリッシュでカラーリ ングもシックなブラウン、バーガンディ、ブルー、ブラックの 4色。ディープポケット・システム採用により大判スコアの収納も可能(ブルーグラスにはあまり関係有りませ んが・・・)小物収納に便利なネット付。

BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各\315-(本体 \300-)(再入荷)

 30年以上に渡り、ベストセラーを続けていますブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー 全6種類が揃いました。紺地に白字で鮮やかなブルーグラス・スローガンが書かれたシンプルなもの。 29cmx7cmの横長。スローガンは以下の通り。

☆I LOVE BLUEGRASS

☆BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD

☆BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!

☆MY GRASS IS BLUE

☆HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?

☆CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC

輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に 取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白 さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 (ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!)、バックナ ンバー(探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ 下さい。

BNL-06/09 最新9月号 \525-

 ザ・チャップマンズのビル・チャップマンをメイン特 集に、ボブ・カーリンのオーストラリアのバンジョー史と"Waltzing Matilda"、アール・スクラッグスの"Hot Corn Cold Corn"、トム・アダムズの"Crazy Heart"ほか。

BNL-06/10 最新10月号 \525-

 トニー・トリシュカとベラ・フレックによるアール・ スクラッグス・インタビュー、アールの"Foggy Mountain Top"のタブ譜のほか、"Foggy Mountain Breakdown""Nine Pound Hammer""In the Glory Land"など、アール・スクラッグス大特集前編。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

 米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しておら れる記事など、お問い合わせください。

BU-06/11 最新11月号 \525-

 ジョン・コーワンのカバーストーリーのほか、ルー・ リード、ハーリー・アレン、ルーイ・セッツァーなどの特集ほか、さまざまなコラムに情報満載で、米国ブルー グラス事情を知る74頁の月刊誌。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・ トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

月刊『ムーンシャイナー』

 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一 のブルーグラス月刊専門誌、24年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2403 最新1月号(通巻279号)\525-

 最新1月号は、ジェリー・ダグラスをカバーに、彼 らIBMA基調講演の全訳で過去・現在・未来のブルーグラス像を示してくれます。そのほか、トラッドグラス の新しい提案と「トラッドグラスを引き継ぐ者たち」の紹介、名古屋ブルーグラス・ミーティングと中部地区 ブルーグラス事情、新シリーズ「日本ブルーグラス(カントリー)年表」、ニッサンCM "Sunny Side of Life" 制作顛末記、ニューイングランド・フィドル、IBMAワールド・オブ・ブルーグラス・リポートCなどの特集ほ か、レオナのアパラチア日記、チチ松村のバンジョー祭り、アメリカン・フィドル物語、ナッシュビルとブ ルーグラス、ケイシのナッシュビル・リポートなどの連載にニュース、レビューなど、日米ブルーグラス情 報満載。

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4). 基本送料は下記の通りです。

500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。

1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加 算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便 振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替=01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

●池田銀行・宝塚支店=普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではな く、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手な がらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、1月28日(日) です。1時から5時まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご 相談などにも応じます。また、来訪いただいた方への特典も用意しています。道順などはお問い合わせ 下さい。…Y'all Come!!

●輸入CD、DVD、ビデオを3点以上購入の方送料サービス!!
輸入CDとビデオ(DVD)など、合わせて3点以上ご購入の方の送料をサービス、ご好評を頂き、しばらく継続 させて頂きます。ただ、品切れに備え、第2希望以下2、3枚程度の予備をお知らせ下さい。

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