B.O.M.Newsletter #312　　　2006年10月16日

◆９月25日から１週間、ナッシュビルで開かれた「IBMA ワールド・オブ・ブルーグラス」に参加してきました。い つもながら今年も、いろんな刺激を受けてきました。その詳細はいつものアワード・ショウ・リポートとは違っ た形で、ムーンシャイナー誌11月号でで報告することにします。お楽しみに…!!

　「ブルーグラス」、この音楽は果てしなく深く、同時に 広く、すばらしい音楽だと思います。多くの人が何十年もこの音楽の信奉者でありつづける理由がようやくはっ きりと分かってきました。皆さん、これからもう一騒ぎ、 楽しみましょうぜ…!!

◆先月、９月の「ニューズレター#311」は都合によりインターネット版のみとなりました。そのため、今月の#312では重要な先月紹介作品をともに今月、新入荷として紹介します。プリントアウト版ご希望の方はお申し出ください。

　また、恒例の「秋フェス」は毎年、IBMA等の関係で日 程が定まらないため、来年３月、「早春フェス」としてあ たらしい企画を計画しています。その節はよろしくお願いします。

◆ムーンシャイナー10月号は、９月に来日した「ジョン・ コーワン・バンドの来日ツアー、一部始終」のほか、カバーストーリーにザ・グラスカルズのテリー・エルド レッジ・インタビュー、ビル・モンロー再訪「ブルーグラスの誕生」、ハッピー＆アーティ・トラウム来日、バ リー・ポスとシュガーヒルの25年、カウンティ・フェアー ほかの特集と日米ブルーグラス情報満載。

　定期購読は１年間（12冊）\6,000- 半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振 り込み票とともに早速お送りします。…定期購読を、是非とも、なにとぞよろしく!!

VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-(本体\3,800-77分）

　ナッシュビルの『バイオリン・ショップ』、そのホー ルで開かれる凄いフィドル・コンサート・ライブ!!　今もっとも旬なフィドラーたちが最高のバックアッ プ・メンバーとともに繰り広げる壮絶インスト・ライブ全20曲。映像新入荷参照。

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　21世紀の若者ブルーグラス・ムーブメントが生んだ 傑作。70年代の「オールド＆イン・ザ・ウェイ」同様に今後、語り継がれることになるだろう新世紀のブ ルーグラス。ブルーグラス最近話題作参照。

ROU-0583 THE GRASCALS『Long List of Heartaches』CD\2,573-（本体\2,450-)

　IBMA最優秀エンターテイナー獲得!!ザ・グラスカル ズ。現在最も旬なトラッドグラス・バンドの最新第２弾。ブルーグラス最近話題作参照。

ROU-0581 BRADLEY WALKER『Highway of Dreams』CD\2,573-(本体\2,450-)

　ハード・カントリー・ボイスを持つブラッドリー・ ウォーカーのソロ・デビュー作。ブルーグラス新入荷参照。

ACD-65 DAVID GRISMAN BLUEGRASS EXPERIENCE CD\2,573-（本体\2,450-)

　グリスマンが肩の力を抜いてのトラッドグラス挑戦。 いいねぇ…。ブルーグラス最近話題作参照。

SH-4014 DUHKS『Migration』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アメリカーナ・チャート急上昇中!!昨春のシュガー ヒル・デビューについで、早々とティム・オブライエン制作で第２弾。オールドタイム新入荷参照。

SH-4019 RILEY BAUGUS『Long Steel Rail』CD\2,573-（本体\2,450-)

　オールドタイムの伝統を見事に継承する、今の時代 にほぼ純正培養されたオールドタイマー、ライリー・ボーガスのデビュー作。強力推薦盤!!

VAN-79808 LINDA RONSTARDT & ANN SAVOY『The Zozo Sisters; Adieu False Heart』CD\2,573-(本体\2,450-)

　リンダ・ロンシュタットの最新作はアン・サボイとの デュオ・ユニットで、アパラチアン＆ケイジャン・ベースの新境地での美しい作品。

DVDSUTGT21 BRYAN SUTTON『Bryan Sutton's Secret for Successful Flatpicking』DVD+Tab\5,040-(本体\4,800-１時間55分）

　現在もっとも売れっ子のフラットピッキン・ギタリ スト、ブライアン・サットンがそのギターの秘密を明かしてくれる中〜上級者向けの教則映像。

M-19264 V.A.『Bluegrass, Country Soul』DVD\\3,990-(本体\3,800-)

　遂に陽の目を見た!!ブルーグラス史上初の映像作品 として劇場公開された1971年のキャンプ・スプリングス・ブルーグラス・フェス、…が、 リージョン（地域）コード１。通常のDVDプレイヤーでは見れません 。でも…!! 詳細は映像新入荷。

ROU-0581 BRADLEY WALKER『Highway of Dreams』CD\2,573-(本体\2,450-)

Life or Love/When I'm Hurtin'/Love's Tombstone/Payin' Your Dues/I Never Go Around Mirrors 他全12曲

　この10年で大変革を遂げつつある米国のブルーグラ ス界、楽器主体の技術革新を伴ったクラシックやポップへのアプローチの一方、メインストリーム・カント リー市場への大攻勢がある。カール・ジャクソンが主導するこのアプローチ、ロンダ・ビンセントやアリシア・ ニュージェントという女性シンガーの成功で証明された手法、今回はブラッドリー・ウォーカーという新人 男性シンガーの発掘である。すでにIBMAでは数年前から多くの注目を浴びていた、いわゆる「ハード・カン トリー」ボイスの持ち主、生まれたときから筋ジストロフィーで車椅子生活を送る29才の彼、そのバリトン・ ボイスは深い説得力でカントリーの本質を伝える。1990年代中頃、カントリー音楽がその真の伝統を失い つつあるときに見つけたブルーグラス、その音楽のピュアさと自身のトラッド・カントリー・ボイスを見 事にカール・ジャクソンが結び付けた。クレイ・ヘス(g)、アダム・ステッフィ(m)、オウブリー・ヘイニー (f)、ケビン・グラント(bs)、トニー・クリーズマン(drums)を基本に、ランディ・コーアズとロブ・アイク スが半々にドブロ、そしてロン・ブロックとロン・スチュワートが２曲ずつでバンジョーを担当、ハーモ ニー・ボーカルにはビンス・ギル、シア・チェリーホームズ、ソニア・アイザックス、ラッセル・ムーア、ア リシア＆ロンダほかの豪華版。カントリー色の濃い作品だが、フツーのカントリー作品では聴くことの出来 ないフリーなミュージシャンシップが楽しめるところにブルーグラスの存在意義を感じる。

REB-1817 DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS『Troubled Times』CD \2,573-(本体\2,450-)

The Ballad of Sarah Malone/Milwaukee Blues/Muddy Water/(I Heard That)Lonesome Whistle/John Henry, Jr./Evening Prayer Blues/A House of Gold 他全12曲

　ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズ最初の ギタリスト、クリオ・デイビスを叔父に持つデビッド・デイビスが率いるトラッドグラス名門、ウォリアー・リ バー・ボーイズの最新作。モンロー・スタイル・マンドリンの名手でもあるデビッドのストーリー性のある ボーカル物を軸に、モンロー・レパートリーにハンク・ウィリアムズの２曲など、トラッドグラスの王道を守 りながら意欲的にオリジナルなサウンドを創る。正統派フィドルのオウエン・サウンダース、ダニエル・グ ラインドスタッフの趣味のいいバンジョー、ギターのアダム・デューク、ベースのマーティ・ヘイズもそれ ぞれにサウンド志向をよく理解した音作りに協力している。マーティとデビッドのデュエット・アレンジの ハンク名曲"Lonesome Whistle"、モンローが黒人ハーモニカ奏者デュフォード・ベイリーから学んだブルー スなど、なじみの曲もいい味を出している。今後、第一世代のトラッドグラスの精神を継承していくひとりで ある。

CMH-2211 BLUEGRASS GOSPEL KARAOKE CD+G\2,079-（本体\1,980-）（歌詞付）

Amazing Grace/Will the Circle Be Unbroken/Down to the River to Pray/Angel Band/Standing in the Need of Prayer/Rock of Ages/Wayfaring Stranger/Walk in Jerusalem.

　ブルーグラス・ゴスペル・スタンダード有名８曲のカ ラオケ盤。ランディ・コーアズ(d,v)とジョニー・ハイランド(g)以外は偽名を使っているようだが、バックは 上手い（このバンジョー、タルボットじゃないかな？）。 カラオケと歌入りの16トラックで、使い方はご自由、唄うもよし、楽器を合わせるもよし…、バックアップの教 材にもなる、か。レター#309で紹介したスタンダード曲集『All-Time Bluegrass Classics』(CMH-2202 CD+G\2,079-)とともに、使い方しだいでメチャお値打ちの作品。（試していないが、カラオケ・マシーンで使 うと画面に歌詞が出てくるという）

SH-3999 V.A.『Sugar Hill Records:A Retrospective』4CD+1DVD+Book\5,985-(本体\5,700-)

　1978年の設立以来、ブルーグラスに大きな貢献をつ づけているシュガー・ヒル・レコードの25年を回顧、オーナーのバリー・ポス自身が選曲解説する66頁カ ラー冊子付きの同社代表81曲全集。ボーナスとして加えられたDVDには、シュガー・ヒルのキー・アーティス トとして屋台骨を支えてきたジェリー・ダグラス、ティム・オブライエン、サム・ブッシュ、ドイル・ローソン、 アラン・オブライアンが、バリー・ポス＝シュガー・ヒルとの出会いと歩みについて語るインタビュー(約40 分)、ニッケル・クリーク、ドリー・パートン、ティム、 ナッシュビル・ブルーグラス・バンドなどのプロモーション・ビデオ、そしてフォト・アルバムが収録されて おり、中でも音声だけだがエミルー・ハリスの10分に及ぶインタビューもなかなかの聴きものだ。ムーン シャイナー10月号のトミー・ジャレルに師事し、カウンティー・レコードで数々の名盤を残したバリー・ポス とシュガー・ヒル特集もお見逃しなく。20世紀最後の四半世紀、ブルーグラスのみならずアコースティック・ カントリーやブルースなど、アメリカのインディー音楽シーンを一望できるすばらしいコレクションとして 強力お勧めの全集である。

ブルーグラス＆オールドタイム最近話題作

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　ちょうど60年前の９月、シカゴの高層ビルのスタジ オに向かった５人の若者たち、ビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズ、彼らがそのとき創り出した 「ブルーグラス」という音楽様式は、その後さまざまな変化を遂げながら、それでも常にコアーなスピリット に守られて現在に至っている。それと同じスピリットを感じさせる５人の20代半ばの若者たちが、ニュー ヨークのスタジオで、マイク２本を立てて録音したすさまじいスタジオ・ライブだ。クリス・シーリのソロ５ 作目は、ジョン・コーワン・バンドで来日したノーム・ピケルニー(bj)、ベンの息子クリス・エルドリッジ（彼 のギターがすごい!!）、カリフォルニア時代の幼馴染ゲイブ・ウィッチャー（ジェリー・ダグラス・バンドの尖 がりフィドル）、そしてレフトオーバー・サーモンのグレッグ・ギャリソン(bs)が、バッチリとスクラムを組 んだ超ブルーグラス!! もちろん、60年分のはなはだしいテクニック進歩はあるものの、感動するのは、彼ら がマイクに向かうスピリットだ。ムーンシャイナー誌９月号のクリス・シーリ特集に詳しいが、体全部がブ ルーグラスで出来た、つまり、クリス曰く「何も分からない子供の頃からブルーグラスを弾いてきた自分」を、 「一度は否定した」25才の彼が、離婚やニューヨークへの転居を機に、はじめて「ブルーグラスの大切さに気づ き」、自分のブルーグラスをぶつけた結果がこれだ。おそらく、70年代のオールド＆イン・ザ・ウェイやミュー ルスキナーと同様、次世代のブルーグラッサーたちへのマイルストーンとなる作品だろう。トラッドグラス・ ファンにもきっと通じる、ブルーグラスならではのスピリットが横溢した秀作である。ぜひアルバムを通し て、この若者たちの心意気を、オープンな気持ちで聴いてほしい。60年のブルーグラス史に新たな一頁を刻む 必聴の一枚!!　「若い奴らのやることは分からん」では済まされないテクニックやスタイルとは別次元のスピ リット（魂）に感動してほしい。時代の表層は変わっても、みんな、60年前から同じなんだ…!!

ROU-0583 THE GRASCALS『Long List of Heartaches』CD\2,573-（本体\2,450-)

Will You Be Loving Another Man/Hard Times/Rolly Muddy River/Keep Me from Blowing Away 他全13曲

　オズボーン・ブラザーズへの敬愛とアーリー・ブルー グラスへの深いリスペクトを持って、昨年秋のデビュー作『The Grascals』(ROU-0549 \2,573-)から１年、ザ・グラスカルズ、行けイケ！の最新第２作であ る。なんとデビュー１年でIBMAのメイン・アワードである最優秀エンターテイナーを受賞!!　何年もの間、 ステーション・インで毎週火曜日に出演をつづけたザ・サイドメンの発展形である彼ら、今やブルーグラス界 最高峰の地位にのし上がった。テリー・エルドレッジの魂のこもったボーカルとジェミー・ジョンソンのテ ナー・ボイスを武器に、スクラッグス／クロウ系列のトップ・バンジョイストとされるデビッド・タルボッ ト、スペクトラムで来日以後、ドリー・パートンやガース・ブルックスでキャリアを重ねたジミー・マッティン グリー(f)、ニュー・トラディションで活躍してきたダニー・ロバーツ(m)、そしてビリー＆テリーで知られる テリー・スミス(bs)の６人。ゲストにカントリー界からダークス・ベントリー、超大物ジョージ・ジョーン ズ、ジョーダネアーズ、スティーブ・ウォーリナー、ロイド・グリーン、ピッグ・ロビンスらを迎え、カント リー市場をも飲み込みそうな本物のカントリー（田舎）の魂を聴かせる。…ちょうど60年前の"Will You Be Loving..."も嬉しい。

ACD-65 DAVID GRISMAN BLUEGRASS EXPERIENCE CD\2,573-（本体\2,450-)

I'm Rollin' On/Baby Blue Eyes/Engine 143/Say Won't You Be Mine/Old and in the Way/There Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone 他全14曲

　モンロー・ブラザーズからフラット＆スクラッグス、 カーター・ファミリーにチャーリー・プール…、そしてわれらがジミー・マーティン!!　実に見事な、さすが の選曲で、デビッド・グリスマンが、バーン・ウィリアムズ・バンドの、あの美しいバンジョー・ロールの持ち 主キース・リトル、ベテラン・ギタリストのジム・ニュー ナリー、そして若いフィドラーのチャド・マンニングと息子のサム・グリスマン(bs)とマイクを囲んだスタジ オ・ライブ。カリフォルニアのベイエリアのジャム仲間たちと、自身の50年に及ぶブルーグラスへの愛情をス トレートに表現する。実に肩の力が抜けたトラッドグラスは、同じベイエリアの大先輩、バーン・ウィリアム ズらのスタンスを感じさせる堂々とした貫禄だ。

SKFR-1007 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Instrumentals』CD\2,573-（本体\2,450-）

Going to Richmond/Missing Vassar/Mantana Slim/Gallatin Rag/Dawg's Breath/Polk City 他全11曲

　リッキー・スキャッグス最新作は超重量バンド、ケン タッキー・サンダーによる初インスト集。が、そのド迫力バンドをリッキーが叱咤激励してバリバリ／ゴイゴ イにぶっ飛ばしてくるかと思いきや、繊細なメロディーをテーマにアイルランドからヨーロッパの薫り を湛えたデリケートなインスト・アルバム、ビル・モンロー晩年の充実感にも通じる陰影さえ湛えた作品に仕 上げている。それにしても若いふたり、アンディ・レフトウィッチ(f)とコディ・キルビー(g)の感性とテク ニックは「凄い!!」。もちろん、ジム・ミルズ(bj)のシュ アなロールとトーンは言うまでもない安定感。モンロー晩年の精神性を追い求めているかのようなリッ キー・スキャッグスの思いを込めた大作である。

INCD-20062 O.S.T.『Kenny』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ラリー・パーキンスの"My Gal's a Highborn Lady"と"Glad Reunion Day"の２曲と、ブラザー・オズワルドの"Columbus Stockade Blues"、そしてナッシュビルで踏んばるバンジョー奏者、渡辺英之のオリジナ ル"Yeah Buddy"が含まれている今夏公開のオーストラリア映画『Kenny』のサントラ盤。４曲以外はリチャー ド・プリーザンスの書き下ろしポップ／ロックBGMだが、ときおり「ウン」と振り向かせる音も聞こえる。甥っ 子ヒデ君の"Yeah Buddy"はスクラッギストな名演、…身内ごとながら、ナッシュビルのヒデ君にエールを 送ってあげよう!!

BCR-004 HEATHER BERRY『To a Dove』CD\2,888-（本体\2,750-）

You'll Always Be a Flower/Blue Bonnet Lane/Many a Mile/Little Annie/Cannonball Blues 他全14曲

　ヒザー・ベリー、高校を卒業したばかりの18才の女 の子、トム・T.ホールのブルーサークル・レコードからの第一作。エディ・アドコックやビル・イエーツをゲ ストに迎えたCG曲"Many a Mile"や、マック・ワイズマンとのデュエット、デビッド・タルボットとウエイ ン・ベンソンを従えスロー・バラードにしたカーター・ファミリー"Little Annie"、ドミーの遺児レイとリサのマーティン兄妹にマイケル・クリーブランドを迎 えた"My Walkin' Shoes"ほか、先人たちへのリスペクトも素晴らしい。

CMH-8983 JIMMY GAUDREAU『In Good Company』CD\2,888-（本体\2,750-）

　1969年、ジョン・ダッフィの後釜としてカントリー・ ジェントルメンに鮮烈なデビューを飾った若者ジミー・グドローも今年60才、…新婚さんでもある。故チャー リー・ウォーラーに捧げられた本作はソロ名義として３枚目の最新作。ビル・クリフトン、トニー・ライス （なんと歌物発掘!!）、ジョン・スターリング、ランディ・ ウォーラー、チャーリー・ウォーラー（感動的なバラッドだ）ほかのボーカル陣、ビル・エマーソンやベラ・フ レック、マイク・オルドリッジ、サミー・シーラー、エモリー・レスター、ジャック・ローレンスらのインスト 陣など、貴重なライブも含め、ジミーのキャリアを一望する作品となっている。北部出身で、ニューグラス出現 直前にブルーグラス界に飛び込んだ若者がその後40年近く、独自のクールなモダニズムと脇の締まったリズ ムに洒落た16部音符、そしてさわやかなクリア・テナーで、確たる地位を築いてきた。そのさわやかな音楽と同 じ、とてもいい人だ…。

SH-4019 RILEY BAUGUS『Long Steel Rail』CD\2,513-（本体\2,450-）

June Apple/Sail Away Ladies/Wandering Boy/Old John Henry/Lonesome Road Blues 他全14曲

　ライリー・ボーガス、21世紀の今、本物オールドタ イマーの登場に驚きだ。シュガーヒル作品らしく選曲やアレンジに工夫を加えて、しかしあくまで本物の オールドタイムを逸脱することなく聴かせる、この機会にぜひ、アパラチア伝統の本物に触れていただきた いピュアなオールドタイム作品。しかもティム・オブライエンとダーク・パウェル（ふたりは12月来日する）の プロデュースでシュガーヒル発売、聴くしかないだろう。ライリーはニコール・キッドマン主演映画『コール ド・マウンテン』の音楽で注目を浴び、女性デュオ、ポー ルキャット・クリークのサポートでも知られている。この機会にオールドタイムのすばらしさとアパラチア伝 統の深層に触れていただきたい。チョーお勧め!!

ARH-9030 DEL McCOURY『I Wonder Where You Are Tonight』CD\2,079-（本体\1,980-）

Hey Hey Bartender/Willie Roy/Prisoner's Song/I'm Coming Back But I Don't Know When/Used To Be/Dreams/Whose Shoulder Will You Cry On 他全14曲

　1960年代後半、フォーク・リバイバルが終わりロッ ク時代がはじまっていたにもかかわらず自分の音楽を信じていたトラッドグラス信奉者たちがいた。アール・ テイラーやマック・マーティン、レッド・アレンやボブ・ ペイズリー、そしてデル・マッカーリーたちだ。当時、彼らは自分の信じるブルーグラスを小さなレーベルに 残した。これは1967年にデルが、ビル・エマーソン(bj)、 ビリー・ベイカー(f)、ウエイン・イエーツ(m)らとともに残した歴史的デビュー作『Sings Bluegrass』のCD化。68年発表のステレオLPよりもオリジナル録音の 音質に近づけているという大名盤のCD再発である。

FGM-120 TYLER GRANT『In the Light』CD\2,888-（本体\2,750-）

　センスのいいトーンとタッチのフラットピッキン・ ギターを披露するタイラー・グラントはカリフォルニア州サン・ディエゴ出身。2003年にナッシュビルに移っ て以来、エイドリアン・ヤングを皮切りに、アビゲイル・ ウォッシュバーン、エイプリル・バーチらとツアーを経験。本作は、ケーシー・ドリーセン(f)、若手モンロー・ マンドリニストのクリス・ヘンリー、アンディ・ホール(d)とクリス・パンドルフィ(bj)、ベースにはマイク・ バブ等々。モンロー・チューンやトラッド・フィドル・チューンにオリジナルをミックス、ボーカルとインス トがほぼ半々、デビッド・グリアの自由精神を尊敬するというタイラーの繊細なフラットピッキン。最新フ ラットピック・ギター・マガジンのカバーストーリー!!

CMC-001 CHARLIE CUSHMAN『Five String Time』CD\2,888-（本体\2,750-）

　現在、デイブ・タルボットと並んでナッシュビルのク ロート筋に圧倒的な評価を受けるチャーリー・クッシュマンの唯一のバンジョー・アルバムがCD化された （1990年のカセット発売にボーナス）。その歯切れのよいトーンとタイミングは安定したインパクトを生む右 手!!　フィドルにはポール・ウォーレンの息子ジョニー、ギターにロイ・エイカフ・バンドのチャーリー・ コリンズ、マンドリンにはボビー・クラーク、ベースにビリテリのテリー・スミス。超有名スタンダードの数々 と、あのゴールデン・トーンとタイミングがブルーグラス・バンジョー・フォロワーの琴線を激しく揺さぶって しまう。

ROU-0561 MICHAEL CLEVELAND『Let'er Go, Boys!』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年、４度目のIBMA最優秀フィドルに輝く25才、マ イケル・クリーブランドの最新作が最優秀インスト・アルバムも同時受賞!!　ベニー・マーティンを基調とし たアグレッシブな正統派ブルーグラス・フィドルで、これでもかとドライブする。ビンス・ギル、デル・マッ カーリー、ラリー・スパークス、ティム・オブライエン、ダン・ティミンスキ、ジェフ・ホワイト。オウディ・ ブレイロックらボーカル陣、チャーリー・クッシュマン（スクラッグスが1949年に"Foggy Mountain Breakdown"を録音したあのRB-3を使用しているという）、ジェフ・ガーンジー、イェン・クルーガー、ロブ・ アイクスほか楽器陣ら、豪華ゲストを迎えてボーカル物とインスト物をバランスよく配した全17曲。トラッ ドグラスの粋!!

　「アンクル・ジョッシュ」が９月30日に他界した。奇 しくもその当日、IBMAファン・フェスのステージに立つはずだった…。1955年春、フラット＆スクラッグス に加わったアンクル・ジョッシュことバーケット・グレイブス、彼がブルーグラス・ドブロの歴史を創って いき、現在ではブルーグラスの６番目の楽器として定着していることはご存知の通り。まさに、ブルーグラ ス・ドブロの生みの親、ブルーグラスにとってきわめて重要なパイオニアのひとりが亡くなった…。

RC-121 JOSH GRAVES『Just Joshin'』CD\2,888-（本体\2,750-）

　1963年に発表されたジョッシュ・グレイブスとジェ イク・ターロック(1922-1988)、フラット＆スクラッグスを支えた２人のアルバムがレッド・クレイから３ 曲の未発表インスト録音を含めて初CD化。バックにはカーティス・マクピーク(bj)やチャビー・ワイズ(f)、 セドリック・レインウォーター(bs)ら、ジョッシュのリードにジェイクのテナー、そして６曲のドブロ・イ ンストで構成された貴重な全15曲。

PC-6510 TIM GRAVES『The Good Things Outweigh the Bad』CD\2,573-（本体\2,450-)

Fraulein/Roust-A-Bout/I'm Gonna Sleep with One Eye Open/A Hundred Years From Now 他全12曲

　アンクル・ジョッシュ・グレイブスの甥、ティム・グ レイブスの最新作。2001年から03年まで、オズボーン・ブラザーズのドブロとして活躍後、2004年に自身 のバンド、チェロキーを立ち上げ、その後３年連続でSPBGMAの最優秀ドブロに選ばれているティムが、文字 通り「アンクル」であるジョッシュがフラット＆スクラッグス時代に書いた名曲などの快調なソリッドグラ スと、クラシック・カントリーやバラードなどを聴かせる。きっちりとアンクルのドブロ奏法を継承している ティムの最新作だ。

HCD-307 NEW GRASS REVIVAL CD\2,079-（本体\1,980-）

Pennies in My Pocket/Prince of Peace/Lonesome Fiddle Blues/With Care from Someone 他全10曲

　NGRの1972年デビュー作品。発売当時は『Great Balls of Fire＝火の玉ロック』とタイトルされた衝撃作品。グレイトフル・デッドのカバーや、10分にも 及ぼうかというフィドル・チューンのジャムなど、その後ニューグラスからジャムグラスと呼ばれる現在に至 るアイデアの源。19才のサム・ブッシュ(m,f)が、向こう見ずに突っ走る快感…!!

FF-70032 NEW GRASS REVIVAL『Fly Thru the Country/ When the Storm Is Over』CD\2,573-(本体\2,450-)

Skippin' in the Mississippi Dew/Good Woman's Love/Doin' My Time/These Days/White Freight Liner Blues/Vamp in the Middle/Crooked Smile 他全20曲

　あの衝撃的な初来日の直前、76年に発表された３枚 目『When the Storm...』と、その前年のセカンド『Fly Thru...』のツー・オン・ワン。ジョン・コーワン(bs)の加入により大変身を遂げつつあるとき。

FF-70050 NEW GRASS REVIVAL『Too Late to Turn Back』CD\2,573-(本体\2,450-)

Lonesome and a Long Way from Home/With Care from Someone/That High Lonesome Sound 他全７曲

　４枚目のアルバムは1977年に録音されたライブ全７ 曲、それでも合計44分25秒、LP収録時間目一杯。20代半ばに向かおうとする若者の熱気がすごい。

FF-70083 NEW GRASS REVIVAL『Barren County』CD\2,573-(本体\2,450-)

Dancin' with the Angels/In the Plan/How About You/Spring Peepers/Goin' to the Fair/Lee Hwy Blues 他全９曲

　前期NGRの５枚目は79年発表、彼らの本拠地ケンタッキー州バレン郡をテーマに、20代はじめの混沌を 抜け出し、調和を念頭にしたニューグラス・サウンドに向かって行くようだ。

FF-70254 NEW GRASS REVIVAL『Commonwealth』CD\2,573-(本体\2,450-)

Reach/Steam Powered Aereo Plane/Pack of Fools/Deeper and Deeper/Wicked Path of Sin 他全９曲

　現在サム・ブッシュ・バンドでも取り上げるインスト 「Sapporo、サッポロ」のほか、ポップ／ロックの"Reach"などを取り上げ、より洗練されたサウンドを 目指す。が、1981年発表のこの作品が故コートニー・ジョンソン(bj)とカーティス・バーチ(g)との前期NGR の最後の公式アルバムとなった。ちなみにタイトルはケンタッキー州の公式名である。

　…NGRとともに、いや、少なくとも彼らと同じ空気を 共有しながら青春を送った人たち、そんな人たちが日本を支える時代、…大丈夫かいなぁ？

ROU-0549 THE GRASCALS CD\2,573-（本体\2,450-）

　10月号は熊本カントリー・ゴールドに来日したザ・グ ラスカルズがカバーストーリー。ナッシュビルを代表するブルーグラッサーたちが、オズボーンズやフラッ ト＆スクラッグスの黄金期サウンドを標榜する。昨春発表のこのデビュー作はドリー・パートンを迎えての エルビス曲"Viva Las Vegas"がヒット、また、昨年のIBMAアワードでは"Me and John and Paul"が最優秀ソングと最優秀新人賞、そして今年、IBMAアワードの最 高賞である最優秀エンターテイメントを獲得。MS誌2005年３月号(MS-2205 \525-)にも特集がある。なお９月にセカンド・アルバム『Long List of Heartaches』(ROU-0583 \2,573-)を発表したばかり。

PC-1152 JOHN COWAN BAND『New Tattoo』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　10月号特集は９月に来日した「ジョン・コーワン・バ ンド来日ツアー、一部始終」のリポート。JCB最新作は、 バリバリのニューグラスでぶっ飛ばす１曲目のタイトル曲から、「自分の居所」を見つけて吹っ切れたという ジョン、ニュー・グラス・リバイバル(NGR)の手法を踏襲しながらもバンド・サウンドの中でその稀有なボー カルを最大限に活かしている。

COMP-4386 NOAM PIKELNY『in the maze』CD\2,573-（本体\2,450-）

　JCB来日ツアーを一番楽しんだ25才のバンジョー奏者、おそらくここ数年でトップ・バンジョイストとして 名を成すだろうノーム・ピケルニーのデビューソロ。マット・フリナー(m)、デビッド・グリア(g)、ゲイブ・ ウィッチャー(f)、そしてトッド・フィリップス(bs)という申し分ないバックアップで創られた秀作。現在の 若者が目指すバンジョー・トーンと最先端テクの一例が聴ける。ノームのバンジョー・セットアップは「祝バ ンジョー祭り」にて。

ROU-0550 V.A.『Moody Bluegrass, a Nashville Tribute to the Moody Blues』CD\2,573-（本体\2,450-）

　JCBツアーでとても初参加とは思えないサポートをし たフラットピッカー、ティム・メイがフィーチャーされた秀作。ハーリー・アレン、ティム・オブライエン、ジョ ン・コーワン、ラリー・コードルらをリード・ボーカルに、アリソン・ブラウン、チャーリー・クッシュマン、 バリー・クラブトゥリー、キース・リトル(bj)、ステュアート・ダンカン、フレッド・カーペンター(f)、また ハーモニーにはアリソン・クラウスやサム・ブッシュも名を連ねた豪華版（ジョンのリードにアリソンのテ ナーとサムのバリトンは一聴の価値あり…!）。デビッド・ハービー(m)がティム・メイ(g)らと創ったオール スター・キャストによる、60年代から活躍するイギリスのロック・バンド、ムーディー・ブルースのカバー集。

SH-3999 V.A.『Sugar Hill Records:A Retrospective』4CD+1DVD+Book\5,985-(本体\5,700-)(Web版のみの掲載)

　シュガーヒル・レコードを立ち上げたバリー・ポスが シュガーヒルの哲学を語る。本作はその25年間を懐古した秀作。ブルーグラス発掘新入荷参照。

SLCD-1015 HAPPY & ARTIE TRAUM『Live Recordings 1970's-80's』CD\2,625-（本体\2,500-）(Web版のみの掲載)

　フォーク・ブーム当初からその真ん中にいたハッピーとアーティ・トラウムが11月に来日する。後にホー ムスパン教則で知られるハッピーのフォークとブルーグラスに関する軌跡を特集。本作の詳細はフォーク新 入荷参照。

MAC-107 MAC WISEMAN & CHUBBY WISE『Live at Gilley's』CD\2,888-(本体\2,750-)(Web版のみの掲載)

　10月号のアメリカン・フィドル物語で取り上げたブ ルーグラス・フィドルの始祖チャビー・ワイズ、テキサスの巨大カントリー・ライブ・ハウスでダンス客を相手 にしたライブながら、こんなところでチャビーのメロディーに対する感性を学ぶことが出来るのだ。詳細は カントリー発掘物新入荷にて。

ROU-0131 VERN WILLIAMS BAND『Bluegrass from Gold Country』(CD\2,573-)

　今年６月６日、76才で逝ったバーン・ウィリアムズ が遺した1980年代最高のトラッドグラス大ベストセラー・アルバム。フォスターからカーター・ファミリー、 そしてトラッドを丁寧に心を込めて、締め付けるような感動で演じる秀作だ。今年発売されたレイ・パークと コンビを組んでいた頃に若いハーブ・ペダーソンとともに遺したライブ『San Francisco 1968』(ARH-524 CD\2,573-)もすばらしい。

CO-2740 CURLY SECKLER『That Old Book of Mine』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　1970年代最高のブルーグラス・アルバムの一枚と、… わたし、個人的に思う大名盤が初CD化。ただし、余計なボーナス・トラックが邪魔だが、仕方ない。フラット ＆スクラッグスのハーモニーを創ったカーリー・セクラーが1971年にカムバック、故ビリー・エドワーズ (bj)、テイター・テイト(f)、ハーシャル・サイズモア(m)らのバックアップで、これぞ、ストレートでソリッ ド＆トラッドグラス!! MS誌04年10月号でIBMA名誉の殿堂入りを記念した特集あり。

GC-8108 THE GREENCARDS『Movin' On』CD\2,888-（本体\2,750-）(Web版のみの掲載)

　今年のアメリカーナ新人賞獲得のグリーンカーズ、 オーストラリアとイギリスからやって来たマンドリン＋フィドルに女性ボーカルの３人組、ギターにパット・ フリンを迎えたすばらしいニューグラスだ。今年はディランのオープニング・アクト。

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-（本体\2,450-）

　デビッド・グリスマンが惚れ込んだ若者たちが、ブ ルーグラスをしっかりと根っこに持ちつつケルトやラテンの感覚を取り入れたストレングス・イン・ナンバー ズ以降のすばらしいアンサンブルで、刺激的な新世代のニューグラス。MS誌2005年６月号(MS-2208 \525-)特集。

KG-0952 V.A.『Best of King and Starday Bluegrass』CD４枚組\9,450-（本体\9,000-）

　全100曲、1940年代のJ.E.メイナーから1970年代はじめのニュー・グラス・リバイバル（未発表曲"Nor wegian Wood"と"Door Into Summer"収録!!）の誕生まで、アメリカ南部で、主にシングル盤として、つ まり、ヒットを目論んで発表された生き生きとしたブルーグラスの数々。モンローやフラット＆スクラッグ スらのメジャーレーベル組とは一線を画した、下克上のエネルギーを満喫できるアーリー・ブルーグラス大 秀作である。さすがに、知らない曲やアーティストが一杯、アーリー・ブルーグラス・ファン感激の秀作ボッ クス。

ROU-0443 DICKENS, JONES & HAWKER『Heart of a Singer』CD\2,573-（本体\2,450-）

　近年の女性ブルーグラスやオールドタイム隆盛の精 神的支柱として「女性ブルーグラスの母」とも言えるヘイゼル・ディッケンズを囲んだ、キャロル・エリザ ベス・ジョーンズとギニー・ホウカーの女性トリオ。ロン・スチュワートとブルース・モルスキーというブルー グラスとオールドタイムのマルチ・プレイヤーをバックに、タイトルも示す通り、アパラチアの濃いバラッド を歌わせれば絶品の３世代の「心」、アパラチアン・ボイスをお楽しみ下され。

ROU-0566 ALECIA NUGENT『a little girl... a big four-lane』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）(Web版のみの掲載)

　2004年、彗星のごとく現われたアリシア・ニュージェ ントの最新第２作。今回もカール・ジャクソン制作で、アコースティック・カントリー市場にも照準を合わせつ つ、ブルーグラスのホットなドライブも色濃く残した作品に仕上げている。バックにはカールのバンジョーとギ ター他、ジム・バンクリーブ(f)、アダム・ステッフィ(m)、ロブ・アイクス(d)ら、ハーモニーにはアリソン・ クラウスやドイル・ローソンとジェイミー・デイリーなど…。

CMH-9092 V.A.『Pickin' on Nickel Creek』CD\2,888-(本体\2,750-)(Web版のみの掲載)

Lighthouse Tale/When in Rome/Helena/Sabra Girl/Ode to a Butterfly/House Carpenter 他全11曲

　本作はカバー相手がブルーグラス仲間なのも面白い が、まずはメンバー、偽名を使っているがマンドリンはマイク・コンプトン、フィドルに天才シャド・コッブ、 ギターは特長を隠しているのか不明、バンジョーはネッド・ルベレッキ、そしてベースは本物のニッケル・クリー クのマーク・シャッツではないだろうか…、と思っている。とにかく、彼らがクリス・シーリのオリジナルを中 心にカバーするのだが、さすがお仲間というか、こうして聴くとニッケル・クリークはやっぱブルーグラス・バ ンドだと思ってしまう納得のメロディーがつづく。

CMH-9086 V.A.『Pickin' on Jeff Bates; a Bluegrass Tribute』CD\2,888-(本体CD\2,750-)(Web版のみの掲載)

　新進カントリー・シンガー、ジェフ・ベイツのヒット 曲カバー集。メンバーはステュアート・ダンカン、マイク・コンプトン、キース・ソウェル（サム・ブッシュ・ バンドのギター）、ネッド・ルベレッキ（ポール・アドキンス他のバンジョー）、デビッド・ジャックス（エイ ドリアン・ヤングのベース）。設定されたメロディーをどう採るか、そんな見方で面白さ値打ち倍増だ。

CMH-8537 V.A.『Pickin' on the Rolling Stones』CD\2,888-（本体\2,750-）(Web版のみの掲載)

　ローリング・ストーンズ名曲をカバーするのはナッ シュビルとL.A.のミュージシャンたち、リチャード・ベイリー、デビッド・タルボット、デニス・キャップ リンガー、ハーブ・ピーダーソン(bj)、ブレント・トリット、ケニー・ブラックウェル(m)、ロブ・アイクス (d)、ゲイブ・ウィッチャー、ティム・クロウチ(f)、デニス・クロウチ(bs)。L.A.セッションには何と、ショー ン＆サラ・ワトキンス兄妹まで参加しているよ。

CMH-9090 V.A.『Strummin' with the Devil; Southern Side of Van Halen, featuring David Lee Roth』CD\2,888-（本体\2,750-）(Web版のみの掲載)

　ロック史に残るヴァン・へーレンのリード・ボーカ リスト、デビッド・リー・ロスがブルーグラスする!!この夏アメリカのメディアで大評判の話題作。彼が ジョン・ジョーゲンソン・バンド（ステュアート・ダンカン、スコット・ベスタル、ロブ・アイクス、ブラッ ド・デイビス）とテナーにジョン・コーワンをバックに唄う"Jump"と"Jamie's Cryin'"の２曲を唄うほか、ブルー・ハイウェイ、JCB、マウンテン・ハート、 ラリー・コードル＆ロンサム・スタンダード・タイム、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドらがヴァン・へー レン曲に挑む。

CMH-8533 『Pickin' On Dixie Chicks』CD\2,888-(本体\2,750-)(Web版のみの掲載)

　恐らく録音当時は考えていなかったろう…2000年発 表のディキシー・チックスのヒット曲カバー集、このギタリストは、２年後に700万枚を売るチックスの大 ヒット・ブルーグラス作『Home』(COL-86840)にも参加したブライアン・サットン他、オウブリー・ヘイニー (f,m)、チャーリー・クッシュマン(bj)、ロブ・アイクス(d)らとのチックス・カバー集。

ROU-0075 RICHARD GREENE『Duets』CD\2,573-（本体\2,450-）

　リチャード・グリーン、1977年のソロ・デビュー作 品。トニー・ライス、J.D.クロウ、デビッド・グリスマン、トニー・トリシュカ、デイブ・フリッシュバー グ(piano)らと、文字通りのデュエットで聴かせる秀作。"Danny Boy"や"Tennessee Waltz"、"Alabama Jubilee"や"Twinkle Little Star"など、唯一無二のリチャード・グリーン・フィドル美学に酔えます。 （限定ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください）

PH-1032 LEW LONDON『Swingtime in Springtime』CD\2,573-（本体\2,450-）

Home in San Antone/Nagasaki/Rodeo Rider/Lady Be Good/Avalon/Night and Day/Stompin' at Savoy 他全22曲

　1976年に発表されたルゥ・ロンドンの優雅なアコー スティック・スウィングの名盤がラウンダー・アーカイブとして、1977年のフィラデルフィア・フォーク・フェ スでのライブ"Glory of Love"を含む９曲のボーナス・トラックを加えてCD化である。ルゥの飄々としたギ ター＆ボーカルにビル・ノビックのクラリネット、イバン・ストーバーとジェイ・アンガーのフィドル、故ウィ ニー・ウィンストンのペダル・スティール、ロバート・カゼルのピアノなどを配した心地良いスウィング・アル バムである。（限定ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください）

CMH-8604 V.A.『Gypsy Swing; the Nashville Tribute to Django Reinhardt』CD\2,888-（本体\2,750-）

　すばらしい!リチャード・スミスのギターを核に、マーセル・ゲラー、パット・バージソン（元アリソン・ クラウスの夫）のギターが吼え、トラッドグラス出身のアーロン・ティルと偽名の凄腕バイオリンほか、ナッ シュビルのジャンゴ・トリビュート。

TRUG-0608 V.A.『内田ギター・コレクション』CD\2,625-（本体\2,500-）

　ギター製作家内田光広の作品を徳武弘文(Dr.K)、杉 浦誠、塩見元彦、安藤のりお、安田守彦、おまつ、パパ・ジンタ仲野＆ニック広田、杉浦浩二、亀澤典房、田 中稔、田中力の11組が思い思いの16曲、安田守彦制作品。

SH-3975 BRYAN SUTTON『Bluegrass Guitar』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　今年もIBMA最優秀ギタリスト獲得のブライアン・サットン、2003年に30才になったときの２枚目ソロ・ アルバム。ティム・オブライエン(m)、ティム・クロウチ(f)、デニス・クロウチ(bs)、そしてデビッド・タル ボット(bj)を従えた、タイトル通りのストレートなブ ルーグラス・ギター作品。00年のデビュー作『Ready To Go』(SH-3906 \2,573-)や、豪華ゲストを迎えたギターバトルの最新作『Not Too Far from the Tree』(SH-4001 \2,573-)と共に、最先端、超売れっ子のギターを堪能してください。

RRR-0001 ALAN MUNDE『Banjo Sandwich』CD\2,573-（本体\2,450-）

　偉大なバンジョー奏者、アラン・マンデが1975年に 発表したバンジョー名盤が初完全CD化だ。カントリー・ガゼットの大名盤『Traitor in Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』(BGOCD-298 \2,888-)で花開いたスタイルは、完璧なメロディック・スタイルを弾くだけ ではなく、独特のメロディー美学とコード感覚で、弾けるものなら弾いてみたいと思わせる!?世界を作り上げ た。当時のガゼット、ローランド・ホワイト(m)、デイブ・ファーガソン(f)、ロジャー・ブッシュ(bs)に、ゲ ストのドック・ハミルトン(g)がバックアップ。ステリング・サウンドとともに、現在にいたるフレキシブルな バンジョー奏法の基礎になった名盤である。

SH-4004 JIM MILLS『Hide Head Blues』CD\2,573-（本体\2,450-）

　バンジョー奏者にはたまらん!!…究極の「トーンとタ イミング」アルバム。ジム・ミルスがプリ・ウォー・フラットヘッド・マスタートーン・コレクションから選り すぐった４本のバンジョーを弾く。ムーンシャイナー誌2005年９月号(MS-2211 \525-)で本ライナーノーツ訳含む、ジム・ミルス特集。

MSM-1300 MIKE SCOTT『Blue Moon of Kentucky』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　ジム＆ジェシーのバンジョー奏者として知られるマイ ク・スコットが中心になって、ビル・モンロー歌物スタンダード12曲をインストするというおいしい企画、マ イク・コンプトン(m)、 ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)、… このメンツでこの企画、悪い物が出来るわけがない。

SH-3967 CHRIS THILE & MIKE MARSHALL『Into the Cauldron』（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　世界でもっともテクニックと才能あるマンドリン奏 者２人、クリス・シーリとマイク・マーシャルが組んだ2003年のデュオ・アルバム。クラシックからショーロ、 ジャズ、ポップなどさまざまな音楽の影響を受けたオリジナル曲で、「マンドリンの音」の可能性を限りなく 広げるすごいアーティスト２人の「真剣勝負」。今年発表されたふたりのライブ作品『Live Duets』(SH-4010 CD\2,573-)もある。

ACD-63 MIKE COMPTON & DAVID LONG『Stomp』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今や市民権を得た「モンロー・スタイル・マンドリ ン」の極意を聴かせてくれるマイク・コンプトンとデビッド・ロングのユニット・デビュー作。ブルースとビ ル・モンロー、彼らのライブ・リポートはムーンシャイナー誌今年の２月号参照。

FF-70303 FIDDLE FEVER『#1 & #2』CD\2,573-（本体\2,450-）

　あまりにも有名なフィドル・フィーバーのLP２枚が CD１枚に。アメリカ各地方のトラッド・フィドル・チューンからスウィングやハンク・ウィリアムズまで、 米テレビ特番『Civil War』のテーマソングとしてヒットした"Ashokan Farewell"を含む、フィドルが弾きたくなる大ベストセラー・アルバム。

CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　ブルーグラス・フィドルの正統派を完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年 にかけてのベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues"、"Dry & Dusty"や"Gold Rush"、大好きなBbでの"Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。ブルーグラス・ フィドル必須作品。

AC-04 STACY PHILLIPS & PAUL HOWARD『Neo-Urban Tradition』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ドブロとフラットピッキン・ギターのインスト・デュ オ（数曲のボーカル含む）。70年代からニューヨーク・ブルーグラスの一員として活躍を続けてきたステイ シー・フィリップス、左手に持つ鉄のバー１本でどこまでこまかい音を表現できるか…。本作でもショーロ のジャコブ・ド・バンドリンに２曲で挑戦、そのほか、ベニー・グッドマンからジミ・ヘンドリックス、ハワ イアンからブルーズ、クレズマーそしてオリジナル…。ステイシーのドブロはグレイブス／オルドリッジ／ダ グラスの王道とは違う、ワン＆オンリーで遊び心一杯 のドブロが素敵だ。

KOCH-9847 JERRY DOUGLAS『The Best Kept Secret』CD\2,888-(本体\2,750-)(Web版のみの掲載)

　今年グラミー・ノミネートされたブッシュ／フレッ クらとの強烈ブルーグラスのほか、アリソン・クラウスのソウル、CCRのジョン・フォガティー、ジャズ・ギ ターのビル・フリーゼルらとのロック／ジャズほか、ジャンルを越えた先端音楽集。ラップスティールのソ ロ"You Are My Flower"も聴きモノ。本作についてMS誌2005年11月号(MS-2301 \525-)特集。ただいまポール・サイモン・ツアーに同行中!!

SH-4014 THE DUHKS『Migration』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

Ol' Cook Pot/Mountains O'Things/Heaven's My Home/Down to the River/Turtle Dove 他全11曲

　昨春、ベラ・フレック制作のシュガー・ヒル・デビュー 『Duhks』(SH-3997 CD\2,573-)につづいて、早々とティム・オブライエンとゲイリー・パチョーザの共同制作 で最新第２弾の発表だ。リーダーのレオナードのルーツであるアパラチアン・オールドタイムとタニア・エ リザベスの持つカナダのトラッド・フィドル音楽メティスを基本にしつつも、メイン女性ボーカルのジェ シ・ハービーのブルージーなインパクトと、カホーンをはじめとするスコット・セニオーのパーカッション がレオナード・ポラックのクロウハンマーと絶妙なビートを創り出し、アイリッシュ・ギタリストでもあ るジョーダン・マコンネルのフレキシブルなリズムで、ブルース、ケージャン／レゲェ、アイリッシュ、カン トリー、ブリティッシュ・バラッド、ゴスペル等々、無国籍のストリングバンド音楽に仕上がっている。彼ら の自費制作デビュー盤『Your Daughters and Your Sons』(SH-3991 CD\2,573-)もシュガーヒル発売された。オールドタイム・ストリングバンド音楽が本来持 つ柔軟性を見事に現代の若者の感性で表現、現在、アメリカーナ・チャート急上昇中!!　

SLCD-1015 HAPPY & ARTIE TRAUM『Live Recordings 1970's-80's』CD\2,625-（本体\2,500-）

Golden Bird/Deep River Blues/Blow Your Whistle, Freight Train/When I Paint My Masterpiece 他全19曲

　11月はじめに来日するハッピー＆アーティ・トラウ ム、ブルーグラス・ファンにはホームスパン教則のオーナーとしておなじみ、1939年生まれのハッピー・トラ ウムは1950年代末、折からのフォーク・ムーブメントに遭遇、若過ぎもなければ年をとり過ぎてもいなかっ た彼は、ニューヨークのブロンクス生まれという抜群の地の利を生かしてその真っ只中に飛び込んでいき、 その後のフォーク・ブームで強力な人脈を作っていった。そんな彼が弟、アーティとともに64年にニューワー ルド・シンガーズ名義でデビュー作を発表（ライナーノートはボブ・ディランが書いたという）、その後、67 年にウッドストックに移住、70年にはナッシュビル録音でハッピー＆アーティとしてフォーク・ロックでデ ビューなど、典型的なフォーク・ミュージシャンの歩みを重ねた彼ら、本作は２人のアコースティック・ラ イブ（ピアノやハーモニカにエリック・カズ）。律とイサトがカバーしたというドック・ワトソンをイメージ した"Golden Bird"ではクロウハンマー・バンジョー、その他、ドックの影響の濃いカントリー・ブルースや デルモア・ソングのほか、ザ・バンドやディラン曲など、1960年代にアメリカのフォーク・シーンを体現し た人たち特有のルーツ音楽に対するリスペクトが読み取れる。ムーンシャイナー10月号で彼らの特集がある。 …昨年の最新録音、３曲のボーナスでは、長年ルーツ音楽に関わってきた深みと暖かみの増したギターと歌 声が楽しめる。

　ハッピー＆アーティのツアーは、横浜(11/2)、大阪 (11/3)、名古屋(4)、下北沢(5)、曙橋(7)。

ROU-0565 UNCLE EARL『She Waits for Night』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　今、大きく変貌しつつあるオールドタイム、その中 心にいるアンクル・アール（MS誌2005年８月特集参照）。この女の子たちは、全員がただ者ではない。ダー ク・パウェル制作の現代オールドタイム大秀作。IBMA最優秀ジャケット・デザイン受賞。

SH-4015 V.A.『Sail Away; Songs of Randy Newman』CD\2,573-（本体\2,450-）(Web版のみの掲載)

　シンガー・ソングライター、ランディ・ニューマン作 品をティム・オブライエンの１曲目から、デル・マッカーリー・バンド、サム・ブッシュ、ベラ・フレック（バ ンジョーソロ）、ザ・ダックスらのブルーグラス系、ソニー・ランドレス、アリソン・モーラー、スティーブ・ アール、キム・リッチーらのアメリカーナ系ミュージ シャンらが演じる秀作。

カントリー新入荷

B000602302 GEORGE STRAIT『It Just Comes Natural』CD\2,573-(本体\2,450-)

　先頃、現役アーティストとしてカントリー・ミュー ジック名誉の殿堂入りを果たし、名実ともに最高の栄誉を手にしたスーパースター、ジョージ・ストレイトの 通算34枚目となる最新作。長年のパートナー、トニー・ブラウンとの共同プロデュースになる本作、サウンド はいつもどおりのホンキー・トンクの王道、トップ・ミュージシャンの織り成すウェスタン・スウィングを 隠し味にしたストレートなカントリー・スタイルに乗せた、これ以上はないという正統派のカントリー・バ ラード、ビル・アンダーソンやブルース・ロビソン、リー・ロイ・パーネル、ガイ・クラークなど多彩なソン グライター作品がびっしりと詰まった全15曲。１曲目の"Give It Away"が目下ビルボード・カントリー・シングルズのトップに立ち、これで53曲目のナンバー・ ワンという、これまた前人未踏の記録を更新中、80年代以降のメインストリーム・カントリー・シーンに君臨 してきた王者の貫禄十分な会心の作。（宇野誠之）

ARI-88172 ALAN JACKSON『Like Red on a Rose』CD\2,783-(本体\2,650-)

　アラン・ジャクソンの新作はなんと、アリソン・クラ ウスがプロデュースしたという話題作。アリソンがよく取り上げるロバート・リー・キャッスルマンの新作や ハーブ・ペダーセンのクラシック"Wait a Minute"など、アコースティックな響きを大切にしたバラード主 体のアルバムに仕上げてきた。しかも、クールでときにジャジーなスタイルをも聴かせるという、これまでの アランのイメージからは予測できないようなサウンドも取り入れて、アランの絶妙のヴォーカルを浮き彫り にするという、期待を遥かに超えた見事な作品となっている。ジェリー・ダグラスやロン・ブロック、ヴィク ター・クラウスなどを配し、アリソンもストリングスとハーモニー・ヴォーカルでサポートを務めている。（宇 野誠之）

JSP-7751 V.A.『Sounds Like Jimmie Rodgers』CD４枚組\5,775-

　イギリスの廉価全集シリーズ最新作はジミー・ロジャーズをカバーした人たち、もっとも初期のリー・オ ダニエルからビル・ボイド、ライリー・パケット、ボブ・ ウィルス、ジーン・オウトリー、クリフ・カーライル、ステュアート・ハンブリン、アーネスト・タブ、モンタ ナ・スミス、ハンク・スノウほかの全100曲。1927年のブリストル・セッションでデビューしたジミー・ロ ジャーズ、彼の歌がいかにその後のカントリー音楽に影響してきたかを一望する企画ものだ。なお、本家本元 ジミー・ロジャーズ全曲集『Jimmie Rodgers; All the Classic Sides 1927-1933』（JSP-7704 CD５枚組\5,775-）がある。

JASMD-3568 WEBB PIERCE『It's Been So Long』CD\2,079-(本体\1,980-)

　50年代、アーネスト・タブと共にデッカ・カントリー の看板スターとして君臨したホンキー・トンク・スタイルの第一人者、ウェッブ・ピアースの全盛期を象徴する 有名24曲集。50年、地元ルイジアナ・ヘイライドのメンバーとなり、翌51年デッカと契約、52年に放った最 初のナンバー・ワン・ヒット"Wondering"で一躍トップ・スターとなり、54年の"Slowly"では、バド・ア イザックスが初めてスティール・ギターにペダルを組みこんだ斬新なサウンドを導入するなど、ホンキー・ト ンク・スタイルの王道を構築していった功績も大きい。そのキャリアにおけるナンバー・ワン・ヒットは13曲、 ここには"Back Street Affair""It's Been So Long""I Don't Care""In the Jailhouse Now"そしてレッド・ソヴァインとデュエットしたジョージ・ ジョーンズのヒット曲としても有名な"Why Baby Why"など多数が収録されている。（宇野誠之）

JASMD-3571 CARL SMITH『Time Changes Everything:Mr. Country』CD\2,079-(本体\1,980-)

　50年代コロムビア・カントリーを代表するホンキー・ トンク・スター、カール・スミスのヒット24曲集。ハンク・ウィリアムズのゲストとしてオープリ・デビュー したのち、50年にオープリ・メンバーとなり同時にコロムビアと契約、ここには、51年初めてのナンバー・ワ ン・ヒットとなった"Let Old Mother Nature Have Her Way"など、50年代全盛期のヒット曲が数多く収録されている。元々はブリュースター・ブラザーズのバン ドでギターを弾いたり、ホーク・ジェンキンズ(bj)とコンビを組んだりと、ブルーグラスがルーツにあったカー ル・スミス、71年のブルーグラス・アルバムも知る人ぞ知る、隠れた名盤となっている。また、最初の妻 ジューン・カーターとの娘カーリーン・カーターはポップ／カントリー・スターとして大成している。（宇野誠 之）

MAC-W107 MAC WISEMAN & CHUBBY WISE『Live at Gilley's』CD\1,838-(本体\1,750-)

Maiden's Prayer/Prisoner's Song/Put My Little Shoes Away/Wabash Cannonball/Faded Love/Liberty 他全23曲

　1982年、伝説的なカントリー巨人ふたり、マック・ワ イズマンとチャビー・ワイズを迎え、ジョニー・ギンブル(m)のリードするハーブ・レミントン(d,steel g)とカーリー・ホリングスワース(piano)の元テキサス・プ レイ・ボーイズにロニー・レッドストック(bj)、ディック・ギンブル(bs)、ドニー・ドラン(drums)のウェスタ ン・スウィング・バンドがバックするテキサスの巨大クラブ、ギリーズでのライブ。たぶんにダンス客を意識し たバックながら、マックの押し出しの強いのびのびとした美声と、チャビーのメロディー感覚に優れたフィドル には傾聴すべき味わいが一杯なのだ。

LDM-0201 TEQUILA CIRCUIT『Tequila Circuit』CD\2,625-（本体\2,500-）

　シメ、西海孝、奥沢明雄のトリオ、テキーラ・サーキッ トの98年デビュー作。シメのボーカルを中心に、70年代ウェストコーストを思わせるハーモニーとアコギで聴 かせる名曲のカバー、"Long May You Learn"、"Jamaica Say You Will"、"Deep River Blues"、"Vamp in the Middle"、"Wild Horses"、"Ophlia"、"Rosie"ほか15曲集。

VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-（本体\3,800、77分）

Ride the Wild Turkey/Red Wing/Minor Swing/Florida Blues/Maiden's Prayer/Liza Jane/Roanoke/Drunkards Hiccups/Big Mon/Ragtime Annie 他全20曲

　ナッシュビルのフィドラーに絶大な信頼を得ている フレッド・カーペンターの『バイオリン・ショップ』、そ の60席のホールで開かれる凄いフィドル・コンサート・ライブ!!　今もっとも旬なフィドラーたちが最高の バックアップ・メンバーとともに繰り広げる壮絶ライブ全20曲。マイク１本を立てただけのセットで…、ジ ムはアダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ロン・スチュワート(bj)、ジェイソン・ムーア(bs)、ス ティーブ・ガリー(g)を伴って現代ブルーグラスの最先端ビートに乗って弾きまくる（ロニー・ボウマンが歌の ゲスト）。オウブリーはチャーリー・クッシュマン(bj)、 アラン・バイビー(m)、ワイアット・ライス(g)、ケント・ブラントン(bs)をバックに有名スタンダード曲の 最上ジャムを聴かせる（ボビー・ヒックスがゲストで"Cheyenne"!!）。アンディ（マンドリンも）のバックは コディ・キルビー(g)とバイロン・ハウス(bs)を伴ってスウィングから新世代のオリジナルまで。ブルースは ソロで芸術の域にまで達したオールドタイム・フィドルの真髄を聴かせる。フィドルのみならず、スリリング な各楽器のインタープレイなど、現在のブルーグラス・インストの世界に、まさに息を呑む秀作である。強烈 推薦作!!

BUFV-902 ASYLUM STREET SPANKERS『Re-Assembly; 10th Anniversary Reunion Concert』DVD\3,800-（２時間50分）

　ライブ音楽の街、テキサス州オースティンで結成さ れたアサイラム・ストリート・スパンカーズ、あらゆるジャンルをカバーした「生のアメリカン・ミュージッ ク」を聴かせ魅せる、マイクを一切使わない究極のアコースティック・バンドである。カントリーとジャズ という幅広いポップ音楽ベースの上に、ブルース、ラグタイム、ジプシー・ジャズ、ブルーグラス、ハワイア ン等々、ルーツに根ざしたサブ・ジャンルの美味しいところをなんでもかんでも取り入れるその楽しさと、 基本テクニックに裏打ちされたミュージシャンシップ、彼らは尋常ではないアメリカン・ミュージックの本質 を演出する。そんな彼らが2004年８月、結成10周年を祝って、その間に在籍したメンバーらを迎えた記念 ライブ。ワモ(harmonica,washboard)とクリスティーナ(bj)の２人の男女ボーカリストを中心に、ネバダ (g)、シック(f)、ガイ(slide g)、スコット（snare drum）、リース(piano)、PB(bs)らの当時現役メンバーほか、一筋縄ではくくれないキャラクターが次々と登 場、メチャクチャ楽しい「生のアメリカン・ミュージック」を聴かせる。ジャンルを超越した、３時間に及ぶも 目が離せない面白さが一杯の（メチャ・ヤバ歌詞や表現あるものの）、超お勧めDVDである。

M-19264 V.A.『Bluegrass, Country Soul』DVD\3,990-（本体\3,800-）

　遂に陽の目を見た!!　ブルーグラス史上初の映像作 品として劇場公開された1971年のキャンプ・スプリングス・ブルーグラス・フェス。…が、リージョン（地域） コード１。通常のDVDプレイヤーでは見れません。でも、パソコンで地域設定したものやリージョン・フリー DVDプレイヤーでは視聴可能です（詳しくはお問い合わせください）。歴史的ブルーグラス映像、これで日本の ブルーグラスも（恥ずかしながら、わたしも登場…）一気に有名になった作品です。冷静さを保つために!?、ラ イナーノーツを訳しておきます。「1971年の労働感謝祭休日の３日間、監督／製作のアルバート・イーディと そりクルーはノース・カロライナ州キャンプ・スプリングスに赴き、ブルーグラスに関する初の映像作品、 『ブルーグラス、カントリー・ソウル』を撮影した（中略）。木とコンクリート・ブロックで出来たステージに 登場したのは、10代のリッキー・スキャッグスとキース・ウィットリーを伴ったラルフ・スタンレー、初めて 日本からやってきたブルーグラス45、ブルーグラス・アライアンス（この後すぐにニュー・グラス・リバイバル となる）には、J.D.クロウとニュー・サウスを掛け持ちするトニー・ライスがいた。チャビー・ワイズが多数 のフィドラーを従えて"Orange Blossom Special"を演じたように、アール・スクラッグスもオールスター・ バンジョー奏者で"Foggy Mountain Breakdown"を演じている。ロイ・エイカフのきわめて珍しいフェス・ パフォーマンスも収録されており、これが翌年のニッティ・グリティ・ダート・バンドの"Will the Circle Be Unbroken"への世代を超えた結実となった。ブルーグラス、カントリー・ソウルはその年のハイライトで あった以上に、この映像は長らくアンダーグラウンド・クラシックとして評価されている。キャンプ・スプリン グス・フェスは歴史であり、イーディと（フェス・プロモーターの）カールトン・ヘイニー、そして実況を担当 したフレッド・バーテンスタインによってもたらされた、この歴史的な文化現象のあたらしい洞察と新鮮な観 点をもたらすことに、われわれは感謝したい」と、ある。 …リージョン・コードの壁を克服する努力に値する、世に曰く…、ブルーグラス映像歴史的作品。

NW-8021 WILLIE NELSON『Live from Austin, TX』DVD\3,308-（本体\3,150-、59分、5.1 Surround）

Whiskey River/Stay a Little Longer/Good-Hearted Woman/Medley(Funny/Crazy/Night Life)/If You've Got a Money I've Got a Time/Me and Bobby McGee/Blue Eyes Crying in the Rain 他全17曲

　全米公共TVネット番組『オースティン・シティ・リミッ ツ』からの映像をDVD化するシリーズ最新作は1990年９月、57才ののウィリー・ネルソン。この有名な番組のは じまりに大きな役割を果たしたというウィリー、まさに本拠地で悠々のライブだ。なんと、グラディ・マーティ ンが入っているぞ…。その他、ミッキー・ラファエルのハーモニカ、ジョディ・ペイン(g)、ボビー・ネルソン (piano)、ポール・イングリッシュ(drums)、ビー・スピアーズ(bs)、ゲストにシェルビー・リンが２曲。

SHA-212 DAVID GRISMAN QUARTET『Classic Dawg』DVD\3,675-（カラー、58分）

Cedar Hill/Dawg Funk/Minor Swing/Janice/Opus 38/Solo Base/Gator's Dream/Dawg Grass/Blue Midnight/Dawgology/Gypsy Medley/Dawg Jazz. 全12曲

　1976年５月、衝撃的な来日と共に世界中のブルーグ ラス／アコースティック界にまったく新しい価値観と可能性を持ち込んだデビッド・グリスマン。すでにジャズ 界で高い評価を受けていた1983年、モントリオール・ジャズ・フェスに登場したデビッド・グリスマン・カル テットの貴重なライブ映像。ダロル・アンガー(f)、マイク・マーシャル(g)、ロブ・ワッサーマン(bs)を率い て次々と完璧な初期ドーグ音楽を聴かせる。…ブルーグラスにはじまり、ファンク、ジプシー・ジャズ、ラテン、 クレズマーなどからカラオケでのビッグ・バンド・ジャズまで、ドーグ音楽としてもっとも充実したアンサン ブルを聴かせる頃のすばらしいライブだ。なお、ドーグ誕生30年を迎えてムーンシャイナー５月号（MS- 2307 \525-）でグリスマンとトニー・ライスの特集。

MB-21391D RICHARD SMITH『Fingerstyle Artistry』DVD\4,095（本体\3,900-、47分＋インタビュー）

　リチャード・スミス、20代前半にしてチェット・ア トキンスとジェリー・リードに「我らがヒーロー」とまで言わしめたリチャード・スミスのスタジオ・ライ ブ。ブラームスやバッハからスーザのマーチ、スコット・ジョップリンからスタンダード、フィドル・チュー ンからビートルズとジェリー・リード・メドレーに趣味のいいオリジナルを紛れ込ませたすばらしいライブ だ。７曲のソロ・フィンガーピッキンに、チェリストであり妻であるジュリー・アダムズを迎えた５曲、そ してジャム仲間のパット・バージソン（アリソン・ク ラウスの元夫）、アーロン・ティル（トラッドグラスのワイルドウッド・ボーイズのフィドル）、ブライアン・ ゾン（アンドレアの弟）を加えた４曲の全16曲。インタビューではブルーグラス・ミュージシャンの凄さと それへの愛情を吐露するリチャード、ジャンルを越えてギターの楽しさと、目を覆うばかりのギター・テク ニックを存分に見聞させてくれる秀作である。

FNA-5120D TOMMY EMMANUEL『Live at Her Majesty's Theatre; Ballarat, Australia』DVD\3,098-（本体\2,950-、80分）

Tall Fiddler/9 Pound Hammer/Cannonball Rag/Somewhere over the Rainbow/Heartbreak Hotel 他全16曲

　チェット・アトキンスの後継者とまでいわれるトミー・エマニュエル、2005年に故郷オーストラリア・ ツアーのライブ。チェットに見初められて米国でビュー、一躍トップ・アーティストとなった彼、フィ ンガーピッキン・ギターの最良の部分と同時にエンターテイメントも充実、マール・トラビスやチェット ヘのリスペクト、そして楽しませてくれるコンサートのシメはチェットのボーカルもすばらしかった"I Still Can't Say Goodbye"。フィアンセのシンガーソングライター、エリザベス・ワトキンスとの共演で 歌も披露する。

ROU-0526D EARL SCRUGGS, DOC WATSON & RICKY SKAGGS『The Three Pickers』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　2002年12月、ノース・カロライナで収録された超豪 華巨匠競演ライブ映像。３人の他にリッキーのケンタッキー・サンダーとスクラッグスのファミリー＆フ レンズ・バンド、そしてゲストにアリソン・クラウスが登場する。１時間以上のコンサートと、22分に及ぶド キュメントがボーナスとして収録。

SHDVD-1001 MULESKINER DVD\3,098-（本体\2,950-）

　1970年代のブルーグラスを代表する究極のメンバーに よるトラッド・ブルーグラス・ライブがDVDでの登場!! 故クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、デビッド・グリスマン、ビル・キース、そしてリチャード・グ リーンが白熱のブルーグラス・ライブを繰り広げる。

DVDSUTGT21 BRYAN SUTTON『Bryan Sutton's Secret for Successful Flatpicking』DVD+Tab\5,040-（本体\4,800-１時間55分）

Daley's Reel/Texas Gales/Wild Bill Jones/Beaumont Rag.

　現在、クラレンス・ホワイトからトニー・ライスに至 るブルーグラス・フラットピッキンの頂点に立つブライアン・サットンのフラットピッキン・テクニックの秘 密を解明する教則DVD最新作。もっとも大切な右手の使い方から基本的な左手の運指などをベースに、いかに サットン流フラットピッキンを創り上げていくのか…、常ながらハッピー・トラウムとの英語でのインタ ビューを軸に進行していくが、その気があれば理解できるものだ。フィドル・チューンへのアプローチの仕方 はもとより、典型的なハイロンサム（ブルージー）ブルーグラスの"Wild Bill Jones"などを例に、彼が多用するハンマー・オンとプル・オフやスウィープ・ リックの練習、コディ・キルビーのリードに合わせるブルーグラス・リズム・ギターの秘密も聴きものだ。常に マジメな印象のブライアン、ここでも丁寧に親切な一面を見せてくれる。…そーいえばブライアン、ホット・ ライズのライブで登場したレッド・ナックルズ＆トレイルブレイザーズでのスレード役、そのとぼけたコメ ディー・センスもなかなかのものだった…。フラットピッキン・ギターの現在を学ぶには最適の教師である。 ブルーグラスはホンマ、難しい、けど、忍耐と努力、そして愛情があれば本物を手に入れることが出来る…。 この右手のリズムと左手のマジックを見ているだけでも値打ちものだよ。

CDROWSB01 PETER ROWAN『Peter Rowan Songbook』Book+CD\4,095-(本体\3,900-)

Panama Red/Bluegrass Boy/That High Lonesome Sound/Midnight Moonlight/Pulling the Devil by the Tail/Wild Geese Cry Again/Ruby Ridge/Before the Streets Were Paved/Electric Blanket/On the Wings of the Horses/I Dreamed of a Home/Faith, Love and Devotion/Let the Harvest Go to Seed/Fetch Wood, Carry Water/Dust Bowl Children.

　ピーター・ローワンが自身の思い入れの多い15曲を、 それぞれに解説しながらギター１本で演じていくCDと、全曲の楽譜とコード、そして歌詞などがA4変形版75頁 のソングブック。歌をいかに唄うか…、まず、その曲にいかに身を寄せるか、そしていかに人に伝えるか、そん な秘密が聴こえてきそうだ。ピーター・ローワンのDVD教則『Lead Singing & Rhythm Guitar』（DDROW-VC21 DVD\5,775-＝ムーンシャイナー誌2005年２月号から６月号まで、今富秀樹氏がこのDVD作品を詳細解 説している）とともに、最高のブルーグラス・シンガーが「歌」を唄う意味を一対一で、…いつも彼が日本に来 たときに泊まるわが家のリビングルームで聴くのと同じように感じさせてくれるすばらしい作品だ。

DVDWERSJ21 PETER WERNICK『Bluegrass Slow Jam for the Total Beginner』DVD\5,040-（本体\4,800-、２時間５分）

Bile 'em Cabbage Down/My Home's Across the Blue Ridge Mountains/John Henry/Pretty Fair Maid/Little Birdie/Shady Grove/Darling Corey/Roll in My Sweet Baby's Arms/Saints Go Marching In/She'll Be Coming 'Round the Mountain/You Are My Sunshine/I'll Fly Away/Nine Pound Hammer/Thid Land Is Your Land/Amazing Grace/Wabash Cannonball/Will the Circle Be Unbroken. 全17曲

　これはすばらしい!!初心者のためのジャム教則DVDである。ブルーグラス・ミュージシャンにとって最高の 楽しみである「ジャム」、ブルーグラスの場合、それは初心者から上級者、マスターピッカーに至るまで、あら ゆるレベルで可能なのがいいところである。本作はタイトル通り「超初心者のためのスロー・ジャム」という ことで、非常にシンプルなコード進行の上記の有名スタンダード17曲を、ゆっくりとジャムする、皆さ んはどの楽器を弾いていても常に画面に映し出されるギターのコードを見ながらリズムを合わせていけ ばいい。ジャムするのはドクター・バンジョーことピート・ワーニック(bj)と妻ジョアン(g)を中心に、 ニック・フォスター(g)やサリー・バン・ミーター(d)、レフトオーバー・サーモンのドゥルー・エミッ ト(m)やヤンダー・マウンテン・ストリングバンドのベン・カウフマン(bs)、コール・クリーク・バンド のナンシー・スタインバーガー(f)。リズムとコードを合わすことに特化したジャム教則、これからブ ルーグラス楽器をやってみようと思われる初心者にとってうってつけの訓練ツール。

MFD-0201 ジミィ赤澤『Enjoy Fiddling』DVD+Book\5,250-（本体\5,000-、１時間半、84チャプター）

　ムーンシャイナー９月号特集、読んでもらえました か？苦労して手に入れたフィドル・ノウハウを分かりやすく、急にレベルが高くもなるけれど、じみぃクンが教 えてくれます。いいですよ。

BB-3210 JIM PEVA『Bean Blossom, Its People and Its Music』Book\2,625-(本体\2,500-)

　今年40回目のブルーグラス・フェスを迎えたビル・モ ンローのビーン・ブロッサム・ブルーグラス・フェスティ バル。そのすべてのフェスを見てきた「ヌシ」のような存在で、70年代以降、多くの日本人がそのキャンプサイ トでお世話になったジム・ピーバ、彼がビーン・ブロッサムの思い出を写真と文章でつづったA4変形版78頁写 真集。素人写真ながら、また印刷も良くないけれど、簡潔な文章とともにビーン・ブロッサムの歴史から、タイ トル通り「その人々と音楽」、そしてその歴史の中での印 象的な出来事がとても分かりやすく紹介され、ビーン・ブロッサムとともに50年を過ごしてきたジムの愛情たっ ぷりの気持ちが伝わるすばらしい本である。

AC-0700 『A.A.A.ウルトラライトケース・ドレッドノー用』　\15,750(本体 \15,000)

　持運びに大変便利なウルトラ・ライトケースの高級機種。素材は防弾チョッキにも使用されるとい う1680デニールナイロン+PVC加工、頑丈なナイロン繊維は見た 目の高級感も抜群、PVCの

裏打ちにより防水性も向上(完全防水ではありません)、0.4mmアルミ断熱シート 採用で日光等による温度変化を最小限に抑えます。

コア材に高密度のウレタンフォームで従来品よりも頑丈になりました。YKKの大型ファスナーの採 用で耐久性も大幅アップ。機能を追及した丈夫で便利なケースの最終形?スタイリッシュな外観も 魅力。

MISC-CC361 Dタイプ-ギター用(パープル\29.400(本体\28,000-)

MISC-CC362 Fモデル・マンドリン用(グリーン\25.200(本体\24,000-) 　

防水性、防湿性に優れたカスタム・メイドのお洒落なプロ用ギグ・バッグ 「コロラド・ケース」(ソフト・ケース)2点在庫中。衝撃と気温の変化から楽器を護る厚手のパッドが装備されている ので安心です。

その他、オプションも受付中です。先ずはカタログ御請求下さい。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載（ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、 バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探し ます）もお問い合せ下さい。

BNL-06/07 最新７月号 \525-

　スイス出身のスーパーピッカー、イェン・クルーガーの"Sarah"、"Cumberland Gap"、"Feudin' Krugers"のバックアップ他、トム・アダムス"New Country"、フレッド・コックラム特集、"Somewhere Over the Rainbow""All the Good Times"ほか、タブ譜とバンジョーに関する情報満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておられる記事などバックナンバーもお問い合わせ ください。…ヨロシク。

BU-06/08 最新８月号 \525-

　40周年を迎えた７月号からくるみ製本となったBU誌、新生ロンサム・リバー・バンドのカバース トーリー、バンジョー奏者マイク・スコット、ドン・ストーバー、新世代フィドラー、マイク・タター他、 さまざまなコラムに情報満載で、米国ブルーグラス事情を知る96頁の月刊誌。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナ ンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1002 05年冬号 \945-(Web版のみの掲載)

　第10巻第２号は、ギターのブレイシングに関してラダー・ブレイシング探求、ウェスト・バージニ アのフィドラー、レスター・マッカンバーズと細君リンダ（ともに1921年生まれ）の物語。ギブソン L-3ギターのピックガード修理ほか、情報多数。

OTH-1003 06年２／３月号 \945-(Web版のみの掲載)

　隔月刊になった第10巻第３号はラン・オブ・ザ・ミル・ストリング・バンドをカバーストーリーに、 2006年フェス・ガイド、ウィット・サイズモア＆シェイディ・マウンテン・ランブラーズほか、超充 実のレコード・レビューやニュースなど、アメリカ白人系ルーツ音楽研究に欠かせない58頁。

OTH-1004 2006年４／５月号 \945-(Web版のみの掲載)

　隔月刊になって益々充実しはじめた最新号、「バン ジョーのルーツを探して、Part 1」、あのドック・ワトソンとの共演で知られるクリント・ハワード、カウボー イ・シンガー詩人グレン・オーリン、ノース・カロライナのオールドタイム／ブルーグラス・ラジオ局WPAQ、オ ザーク・フィドラー、ゴードン・マッケン、ギター・リペア講座の特集のほか、超充実のCDレビューやニュー スなど66頁。

OTH-1005 2006年６／７月号 \945-

　ニュー・メキシコのオールドタイム・ストリングバン ド、サンディア・ホッツのカバーストーリーのほか、バンジョー愛好家必見の「バンジョーのルーツを探して、 part�U」、サンフランシスコ／ベイエリアのブレーズン・スクェア・ダンス協会などの特集にさまざまな オールドタイムやアメリカン・ルーツ音楽情報満載の64頁隔月刊誌。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事柄をお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2312 最新10月号（通巻276号）\525-

　９月に来日した「ジョン・コーワン・バンドの来日ツ アー、一部始終」のほか、カバーストーリーにザ・グラスカルズのテリー・エルドレッジ・インタビュー、ビ ル・モンロー再訪「ブルーグラスの誕生」、ハッピー＆アーティ・トラウム来日、バリー・ポスとシュガーヒル の25年、カウンティ・フェアーほかの特集と日米ブルーグラス情報満載。

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