[DISC 1]Maple Sugar Sweetheart/Bringing Mary Home/Legend of the Irish Rebel/The Ghost of Bras D'or/Prince Edward Island Is Heaven to Me/What a Waste of Good Cornlikker/My Nova Scotia Home/When Its Apple Blossom Time in Annapolis.../My Molly Bawn/Atlantic Lullaby/My Cape Breton Home/Pistol Packin' Preacher/Wreck of the Old 97/Little Mohee/Corinna, Corinna/Sittin' on Top of the World/How Many Biscuits Can You Eat/Ring Those Golden Bells/I Saw Your Face in the Moon/I'll Be All Smiles Tonight/The Waltz You Saved for Me/Just Over in the Gloryland/My Grandfather's Clock/Little Blossom/There's More Pretty Girls Than One/Rovin' Gambler/Sourwood Mountain/Midnight Special/Mary of the Wildmoor/The Black Sheep/Bringing in the Georgia Mail/Turkey in the Straw
[DISC 2]We Live in Two Different Worlds/Tragic Romance/I'll Be All Smiles Tonight/This Is Where I Came in/You're the Best of All the Leading Brands/Don't Make Me Go to Bed and I'll Be Good/The Bluebirds Are Singing for Me/New Black Suit/How Lonely Can You Get/Since the Day You Went Away/Darling Little Joe/A Million, Million Girls/The Letter That Never Came/Wreck of the C&O #5/The Black Sheep/The Legend of the Haunted Woods/Put My Little Shoes Away/The Letter Edged in Black/Ballad of the Lawson Family/The East Bound Train/My Mother's Old Sunbonnet/May I Sleep in Your Barn Tonight Mister/Molly Bawn/White Silver Sands/When It's Springtime in the Rockies/Little Bird/You're the Only Star in My Blue Heaven
[DISC 3]A Maiden's Prayer/Just a Baby's Prayer at Twilight/At the Rainbow's End/Lonely City Park/This Is Where I Came in/Me and My Memory/The Isle of Capri/Forever and Ever/Got Leavin' on Her Mind/She Simply Left/The Things You Have Turned to/Johnny's Cash and Charley's Pride/Mama, Put Your Little Shoes Away/Crystal Chandelier/All I Have to Offer You (Is Me)/Wrinkled, Crinkled, Wadded Dollar Bill/Ring of Fire/Me and Bobby McGee/Ballad of a Teenage Queen/Guess Things Happen That Way/The Day the World Stood Still/The Easy Part's Over/Big River/The Little Folks/Sweet Sadness/I'll Still Write Your Name in the Sand/I'd Rather Live by the Side of the Road/Sing Little Birdie/Colours
[DISC 4]Song of the Wildwood/At the Crossroad/Let Time Be Your Friend/On Susan's Floor/Let's All Go Down to the River/Sunny Side of the Mountain/Eight More Miles to Louisville/Keep on the Sunny Side/Will the Circle Be Unbroken/A Tragic Romance/It Rains Just the Same in Missouri/City of New Orleans/Catfish John/You Can't Go in the Red Playin' Bluegrass/It Comes and Goes/Dixie Hummer/I've Got to Catch That Train/Never Going Back Again/Goodbye Mexico Rose/Dancing Bear/Scotch and Soda/Me and the Boys/Two Hundred Dollars/45s - 8x10s/My Blue Heaven(with WOODY HERMAN)/If I Could Be With You (It Must Be True)(with WOODY HERMAN) 全114曲
ドット、キャピトルの音源を集大成した『'Tis Sweet to Be Remembered』(BCD-15976\23,100-)に続く、マック・ワイズマンの足跡を辿るボックス・セット第２集。今回は1965年から79年の全114曲。65年、自らのレーベル、ワイズ・レコードでのカナダ盤LPにはじまって、ルーラル・リズム、古巣ドットへの復帰、レスター・フラットとの共演で話題となったRCAヴィクターでのソロ・アルバムと、ブルーグラス、カントリー、フォーク等々、そのあまりにも多彩な能力を多分野に振りまきすぎたが故に、それまで以上に毀誉褒貶激しく、ブルーグラス・ピュアリストからは見過ごされてしまった時代の音源集。最後には、ウディ・ハーマン・オーケストラとのジャズ／ポップ・ソングでシングル・チャートを飾ったという、チャーチル・レコードでの録音までが収録されている。とはいえ、そこにはオズボーン・ブラザーズとの共演アルバム(『Bluegrass』66年ドット)や、エディ・アドコック、アンクル・ジョッシュ・グレイヴス、ボビー・トンプソンなどをバックにした『Concert Favorites』(73年RCAヴィクター)など、決して忘れてはならない作品も含まれているので要注意である。因みに、RCA時代にはレスターとの共演作３作で正統派のファンにも歓迎された一方で、ノヴェルティ・ソング"Johnny's Cash and Charley's Pride"をシングル・ヒットさせ、ジョニー・キャッシュとチャーリー・プライドをカヴァーしたアルバムなんかも作っている。
[DISC 1:DVD]Right Now/Red Staggerwing/Red Dirt Girl/I Dug up a Diamond/Born to Run/Done with Bonaparte/Romeo and Juliet/Song for Sonny Liston/Belle Starr/This Is Us/All the Roadrunning/Boulder to Birmingham/Speedway at Nazareth/So far away/Our Shangri-La/If This Is Goodbye/Why Worry 全17曲
[DISC 2:CD]Right Now/Red Staggerwing/Red Dirt Girl/Done with Bonaparte/Romeo and Juliet/All That Matters/This Is Us/All the Roadrunning/Boulder to Birmingham/Speedway at Nazareth/So far away/Our Shangri-La/If This Is Goodbye/Why Worry 全14曲
マーク・ノップラーとエミルー・ハリスが今春リリースしたデュエット・アルバム『All the Roadrunning』(UNI9877385\2,573-)のプロモーションとして行ったヨーロッパ、アメリカ・ツアーから、６月28日ロス・アンジェルスのギブソン・アンフィシアターでのライヴをコンプリートに収録したDVDと、若干内容の異なるオーディオCDをセットにしたスペシャル・ヴァージョン。マーク自身とオリジナル・アルバムにも参加していたリチャード・ベネットのニュアンスを湛えたリード・ギター、スチュアート・ダンカンのフィドル、マンドリン、マット・ローリングスのピアノとグレン・ワーフのベースなど、鉄壁の布陣でカントリーをベースにした絶妙のアコースティック・アンサンブルを演出し、ふたりのデュエット、ソロ、それぞれの大人の味わいに満ちたヴォーカルと相俟って、圧倒的な存在感をみせるライヴ・パフォーマンスを展開している。アルバム『All the Roadrunning』の収録曲はもちろんだが、それ以上に、ふたりのこれまでのソロ作品からのセレクションが素晴らしく、２時間半以上にも及ぶ長丁場を決して飽きさせることなく引っ張っていくエンターテイナーぶりに脱帽。ありそうでなかったエミルーのライヴ映像ということでも、期待を裏切らない見事な作品となっている。
Daddy Sang Bass(with The Carter Family)/Keep on the Sunny Side (The Carter Family)/Georgia on a Fast Train(John Carter Cash with Johnny Cash & The Carter Family)/Ring of Fire(with The Carter Family)/Folsom Prison Blues/Get Rhythm/I Still Miss Someone/A Boy Named Sue/Ghost Riders in the Sky/Long Black Veil(with Kris Kritofferson)/Big River(with Kris Kristofferson)/Jackson(with June Carter Cash)/Wabash Cannonball(The Carter Family)/Will the Circle Be Unbroken(The Carter Family)/Forty Shades of Green(with Sandy Kelly, Kris Kristofferson & The Carter Family)/I Walk the Line 全16曲
次々と発掘されるジョニー・キャッシュの遺産、今回は1993年のキャッシュ・ショウ・ヨーロッパ・ツアーからアイルランドの首都ダブリンのオリンピア・シアターでのライヴを収録したDVD。リック・ルービンとのアメリカン・レコーディング・シリーズで新境地を開こうとする時期、そして徐々に老境にさしかかろうかという時期とはいえ、その存在感は微塵も揺らぐことなく、シグネチャー・ソングの数々を中心に、ジューン・カーター・キャッシュとの"Jackson"や、スペシャル・ゲストとして参加したクリス・クリストファーソンとの"Long Black Veil""Big River"など、テネシー・スリーのいつもながらの迫力満点の演奏ともども、聴かせどころ満載の圧倒的なパフォーマンスをみせている。レギュラー・メンバー、マザー・メイベルとカーター・ファミリー(ヘレン、ジューンとジューンの娘ロージー)も２曲のカーター・ファミリー・クラシックをフィーチュア、さらにはキャッシュ夫妻の息子ジョン・カーター(近年プロデューサーとして大活躍だ)も登場するサプライズも。かつての人気TV番組『ジョニー・キャッシュ・ショウ』のフォーマットに沿ったこのコンサート、当日はアイルランドを代表するロック・バンド、Ｕ２も出演したとのことで、それも入れてほしかったというのが正直なところではあるが、キャッシュ・ショウの楽しさを十分に楽しむことのできる出来映えではある。
[Disc I:Reunion Arena, Dallas, TX 09/1991]
[Disc II:Texas Stadium, Irving, TX 09/1993]
[Disc III:Croke Park, Dublin, Ireland, 05/1997]
[Disc IV:Central Park, New York, NY 08/1997]
[Disc V:Video Greatest Hits 1989-2005]
90年代アメリカの社会現象ともなったカントリー界のメガ・スター、ガース・ブルックス。その人気はカントリーの枠を大きく超えて、ソロ・シンガーとして空前絶後のレコード・セールスを記録、公式に引退を表明したいまもアメリカのメガ・チェーン、ウォールマートとのコラボレーションで話題に事欠かない状況が続いている。ウォールマートとの第３弾となる今回はなんと、５枚組のDVDボックス、全７時間を超える映像がこれでもか、と収録された、スーパー・スターにして初めて成し得た超大作。ディスク１と４は以前にビデオ発売されていたものだが、２と３はTVでオンエアされただけで今回初登場、そしてディスク５にはこれまた初公開３曲を含むミュージック・ビデオ15曲が収められている。絶頂期ニュー・ヨークはセントラル・パークでのフリー・コンサートに100万人の観客を動員したという、その凄まじいまでのパワー、エネルギー充満のパフォーマンスに、ただただ圧倒されるのみである。ウォールマートの店舗及びサイトのみでの独占販売、メール・オーダーも外国向けの出荷はなしという限定盤につき、売り切れご免。
When I Can Read My Titles Clear/In the Pines/Sunny Side of Life/Old Black Choo Choo/Will the Circle Be Unbroken 他全14曲
1969年に録音されたマイク・シーガー、アリス・ジェラード、ヘイゼル・ディケンズ、トレイシー・シュワルツ、ラマー・グリアによるオールドタイムとブルーグラスに強烈な南部土着音楽文化をまぶして出来上がった音楽である。ニュー・ロスト・シティー・ランブラーズでのオールドタイム再現から一歩踏み出してマイク・シーガーの音楽価値観に根差した生きている南部白人音楽を演じた当時の秀作である。
DRIFT ON DOWN/BIG STONE GAP/JUST DREAMIN'/ALONE AND FORSAKEN/BEAUTIFUL/DOWN IN CAROLINE/THE PATHWAY/YOU'LL BE REWARDED OVER THERE/I'M A STRANGER/SPRUCE HOLLOW DEAR HUNT/OLD OLIVE SMITH/EVERY TIME I FEEL THE SPIRIT/FLY AROUND MY PRETTY LITTLE MISS 全１３曲
著書『ブルーグラス』が東理夫氏により邦訳されて日本のブルーグラス愛好家の間でも高いボブ・アーティス(m)と夫人のカレン(bs)、ボブとはドッグ・ラン・ボーイズでも活動を共にしていたバーニー・カニンガム(g)、キース・ビーバー(bs)というメンバーでペンシルバニア、ウエスト・バージニア、オハイオ、メリーランドというトラディショナル・ブルーグラスの宝庫と言えるローカル・シーンで活動するアレゲニー・ドリフターズのセルフ・プロダクト作品。古き良き時代のラジオ・ショーの幕開きのジングルを髣髴させる短いアカペラの"Drift on Down"に導かれてハードにドライブするトリオ・ナンバー"Big Stone Gap"、共にブルーグラスを知り尽したボブによるオリジナル。スタンレーのレアな"Just Dreamin'"、ハンクのモーンフルな"Alone and Forsaken"、チャーリー・モンロー"Down In Carolina"、カレン作の美しい"Pathway"、ジョー・バルで聴いた強烈なテナーの印象がルービンの"You'll Be Reward Over There"、マック・ワイズマンの名曲を押さえた雰囲気でトリオに仕上げた"I'm a Stranger"、'23年のロアーの響きとマウンテン・スタイルの唄が効果的な"Old Olive Smith"、チャーリー・ムーアのバーションから学んだという"Fly Around My Pretty Miss"まで、通好みの渋い選曲で上質のブルーグラスを聞かせてくれる。
「ウッドストックのミュージック・シーンを、これほど掘り下げた本があっただろうか。
現地に3年暮らし、ライブというライブに行き尽くした著者。書き溜められた膨大なインタビューとライブレビューから厳選した、今まさに生きているアメリカン・ルーツ・ミュージックの現在。」ハッピー&アーティー、ビル・キース、ジョン・ヘラルド、マリア・マルダー等、ブルーグラスとも関係深いミュージシャンの貴重なインタビューを収録。350ページ
Wheeling/Engagement Waltz/The Old Hotel Rag/Lone Soldier/Smith Chapel/Eye of the Hurricane/That's Just Perfect/Bluegrass Itch/Impulsive/Shadowbrook/Porkchops & Applesauce.
現在最もホットなブルーグラス・ギター・ピッカー、デビッド・グリアのテクニックを学ぶ教則ビデオ、タブ譜付き全11曲。次から次へとデビッドの凄いクロス・ピッキンが目に飛込んでくる。初心者には無理だが中級以上のフラットピッカーには目の毒、いや、大変タメになる、か、アキラメがくる、か、ま、楽しみが一杯詰った教則ビデオ。スローと標準の２スピードでブルーグラス・フラットピッキンの魅力を一杯に詰込んでいる。ホームスパン社の物の様に親切な解説はないが、ただ見るだけでもお値打ち物だろう。
See What Love Can Do/My Baby's Gone/Close the Door Lightly/Last Train from Poor Valley/Bonaparte's Retreat/Nevertheless/Are You Missing Me/Maybe Tomorrow/Dear One/Carolina Star/Are You Wasting My Time/Guess My Heart Has a Mind of Its Own/I Wish You Knew/Going up Home to Live in Green Pastures 全14曲
ワシントン・ポスト紙でローカル・ミュージック・シーンのコラムニストだったというエリック・ブレイス(g,vo)を中心に1997年にワシントンDCで結成され、現在はイースト・ナッシュヴィルを本拠に高い評価を得ているルーツ・ロック・バンド、ラスト・トレイン・ホームのメンバー３人がブルーグラス・レジェンド、マイク・オールドリッジとジミー・グッドローを迎え、2002年頃からDCエリアでライヴ・ギグを続けてきたというバンド、スカイライターズのデビュー作。ボストンでの学生時代ブルーグラス・バンドに参加し、若き日のべラ・フレックとはジャム仲間だったという経歴を持つエリックを軸に、マイクのペダル・スティールとトレード・マークの８弦ドブロ、ジミーのセンシティヴなマンドリンを配した軽妙なアコースティック・カントリー・サウンドにのせて、４曲のルーヴィン・ブラザーズ・ソングやセルダム・シーンで馴染みの２曲を核に、ブルーグラス・ゴスペルやカントリー、ウェスタン・スウィングのスタンダード、エリック・アンダーセンやジム・クロウチなどの個性派ソングライター作品、さらにはフランク・シナトラやハリー・ニルソンの名唱で知られるジャズ／ポップ・スタンダードまで、アメリカン・ミュージックのおいしいところを巧みにとりあげ、ウェスト・コースト・スタイルのハーモニーを思わせる実に耳馴染みのよい、爽やかなアルバムに仕立て上げた出色の１枚。ジミーの繊細なマンドリン(エレキ・ギターも弾いているぞ)とマイクの悠揚迫らざるスティール、ドブロがブルーグラス・テイストを存分に効かせながら、要所でブラザー・デュオのエッセンスを再現した、ノスタルジックな雰囲気いっぱいの和み系カントリー・サウンドを見事に演出している。
Once in a Lifetime/Shine/I Told You So/I Can't Stop Loving You/Won't Let You Down/Faster Car/Stupid Boy/Used to the Pain/Tu Compania/God Made Woman/Everybody/Got It Right This Time 全12曲
コンテンポラリー・カントリーの第一人者キース・アーバン、目下シングル・チャート上昇中の"Once in a Lifetime"をフィーチュアした最新作。ニコール・キッドマンとの結婚やアルコール依存症の告白など、本業以外での話題が続いていたが、先頃発表された第40回CMAアウォードで見事、最優秀男性ヴォーカル部門で受賞、トップ・アーティストとしての面目を保った。今作では、70〜80年代ロックとコンテンポラリー・カントリーの融合という狙いを完成させるべく、ビートの効いたエレクトロニック・サウンドやストリングスを多用しながら、自らのリード・ギターを主役にマンドリンやブズーキ(これらも自分で弾いている)、バンジョーを絡ませるという近頃はやりの手法を巧みに生かして、ポップ、ロック、カントリーが一体となった、これぞコンテンポラリー・カントリーのお手本ともいうべき作品に仕上げている。当然のごとく、ビルボード・カントリー・アルバム・チャート初登場１位、総合チャート、ビルボード200でも３位にランク・イン。
Beautiful Dreamer(Raul Malo)/Slumber Up Darling(Yo-Yo Ma/Edgar Meyer/Alison Krauss)/Don't Bet On the Shanghai(BR5-49)/Nelly Was A Lady(Alvin Youngblood Hart)/No One To Love(Judith Edelman)/Camptown Races(The Duhks)/My Old Kentucky Home, Goodnight(John Prine)/Autumn Waltz(Henry Kaiser)/In the Eye Abides the Heart(Beth Nielsen Chapman)/Old Folks At Home(Swanee River)(David Ball)/Oh! Susanna(Michelle Shocked/Pete Anderson)/Willie We Have Missed You(Grey DeLisle)/Hard Times Come Again No More(Mavis Staples)/Gentle Annie(Ollabelle)/Jeanie With The Light Brown Hair(Roger McGuinn)/Ah, May The Red Rose Live Always(Suzy Bogguss)/Holiday Schottisch(Will Barrow)/Comrades Fill No Glass For Me(Ron Sexsmith) 全18曲 アメリカを象徴するソングライター、スティーヴン・フォスターの作品集としては、以前にウェストコーストのブルーグラス／ルーツ・ミュージック系のミュージシャンを動員した『Swanee:Music of Stephen Foster』(GM-206\2,888)があったが、それ以来となるフォスター・アルバムの登場。今回は、新旧のシンガー／ソングライターを軸に、いろんなスタイルのカントリー・シンガーをまじえてのトリビュート。『Appalachian Journey』(COL-66782\2783)からのアリソン・クラウスをフィーチュアしたヨー・ヨー・マ／エドガ―・マイヤー"Slumber Up Darling"だけは再録だが、他はすべてこのアルバムのための新録音。ジャック・クレメントのドブロとパット・マクラフリンのマンドリンという珍しい組み合わせをバックにしたジョン・プラインや、ミッシェル・ショックドとピート・アンダーソンという鮮烈なコンビなど、顔ぶれの妙も楽しめ、グレイ・ドライルやエイミー・ヘルム(ザ・バンドのレヴォン・ヘルムの娘)を中心とした新進ルーツ・フォーク・バンド、オラベルなどの新しいサウンドも印象に残る。有名曲もそうでない曲も、それぞれに個性豊かに唄った参加メンバーに拍手。
Nine Pound Hammer/Lee Highway Blues/Gospel Plow/Come All Ye Fair And Tender Ladies/Cumberland Gap/Little Maggie/Lonesome Reuben/I Am The Man, Thomas/Dusty Miller/Whoa Mule Whoa/Home Sweet Home/John Henry/Never Grow Old/Soldier's Joy/Darlin' Corey/Tennessee Wagoner/More Pretty Girls Than One/Sweet Sunny South 全18曲
いまやトッﾌﾟグループとなったグラスカルズがドリー・パートンに見出される直前、2002年にクラシック専門のレーベル、ナクソスから発売されたブルーグラス・アルバム、その名もリトル・グラスカルズ。しかしてその実体は、ナッシュヴィルの名所ステーション・インをホームとするミュージシャンたち、マイク・コンプトン、テリー・エルドレッジ、デイヴ・タルボット、ジェイソン・カーター、マイク・バブ、テリー・スミス、ロブ・アイクス、シャド・コッブ、ブーイ・ビーチ、ジェイミー・ジョンソン、マイク＆レスター・アーミステッドなど、ナッシュヴィルのブルーグラス・シーンを支えている腕っこきの集合体。これだけのメンツが集まって、手慣れたスタンダードをきっちりと演奏するという、悪かろう筈がない上質の落ち着いたブルーグラス。テリーの、さすが長年オズボーンズのコーラスの要をなしてきた完璧のヴォーカル、各人の、得意技を散りばめながらしっかりとツボを押さえた演奏、トラディショナル・ブルーグラスのお手本ともいうべき内容の、初心者から上級者まで、それぞれに面白さを味わうことのできる超オススメ作。
Ground Hog/Johnson Boys/East Virginia Blues/Twinkle Twinkle Little Star/Blue Ridge Mountain Blues/Hevenly Light is Shining On Me/Mountain Dew
Featuring: Bascom Lamar Lunsford, Frieda Lunsford, Obray Ramsey, Jesse James Bailey, BillMacelreath, Harold & Margaret Winters,Sam Honeycutt, P.G. & Arthel Goforth, Walter 'Red' Parham,
1964年の作品、マウンテンデューの作者バスコム・ラマー・ランスフォード(アパラチアマウンテンに埋もれているフオークソングを掘り出したノースカロライナ州アッシュビルの人)を中心に彼の周辺の人と音楽を紹介している。この時期やっとにニューヨークなどの学生たちはこのようなフォークミュージックの存在に気がついた時期であるがタイトル通りブルーグラスの心である第一世代のオールドタイム音楽がここにある。大変貴重な映像である。
NTRODUCTION/南部のメドレー/星条旗よ永遠なれ/熊蜂の飛行/貴方のそばに（クロース・トゥ・ユー）/俺達に明日はない/馬鹿げたバンジョー/ スイングしなけりゃ意味が無い/アルハンブラ宮殿の思い出/鍵盤の上のネコ/峠の我が家/エアメイル・スペシャル/MARIO'85/ラプソディ・イン・ブルー/パルティータ・ロンド/アランフェス/スペイン/すべての人の心に花を/金髪のジェニー 全19曲
青木研(banjo)/家中勉(tuba)/井桁賢一(sousaphone)/吉原聡(guitar&5-string banjo)/日高弘(drums,percussion) /Guest:花岡詠二 (sop.sax & clarinet)
そろそろ聴きたかった、青木研バンジョー・ソロ、満を持して入荷。「日本、いや世界のバンジョー界の突然変異。」(チチ松村)非常に珍しいバンジョーソロのCDです。4弦バンジョーによるありとあらゆる形のソロ〜フォスターの曲、ショーピース、クラシック、ラグタイム、ブルーグラス、C&W、ジャズ、日本の曲といろいろなフォームで、バンジョーのさまざまな表情を楽しめます！オンステージ！というタイトル通り、レコーディング誂えでなく普段の青木研のソロステージで演奏している形そのままで収録されているのも魅力です。
FMR-001 VASSAR CLEMENTS & TONY RICE『the Low
Country All-Star Band』CD\2,888-(本体\2,750-)(再入荷)
GroundSpeed/Kissimie Kid/Dark Hollow/Salt
Creek/Toy Heart/I Wonder Where You Are Tonight/Lonesome
Fiddle Blues/Wayfaring Stranger/Wheel Hoss
他全12曲
20世紀のアメリカが生んだ（ジャンルを超えた）もっ
とも偉大なミュージシャンのひとり、昨夏他界したバッサー・クレメンツがトニー・ライスを伴って2004
年12月、バンジョーにスコット・ベスタル、マンドリンにトニー・ウィリアムソン、ベースにウォーレン・ア
ンバーソン、そしてバッサーの従兄弟キャロル・クレメンツをセカンド・ギターに、マンドリン作りで有名なラ
ンディ・ウッドの持つ100席あまりの小さなライブハウスで演じたトラッド・ブルーグラスの数々。そこにリズ
ムとコードがあれば、バッサーの自由奔放なフィドルはオリジナルのメロディーの上に無限の世界を創出す
る。また、いつもクールなトニーは、時間が経つごとに調子を出していきミスを含めてジャム感覚で次々とフ
レーズを組み立てていく奔放さを久々に聴かせてくれる。フレック以降のスコットと、ブッシュの親友ト
ニー・W.は、それぞれに安定したワザを披露、偉大なふたりのジャムをサポートする。