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NEW ARRIVALS 0405 2004/06/01 | ||
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[DVD/VHS NEW RELEASE] | ||
●V.A.『Bluegrass Journey:A Documentary』DVD86分
BSF-001 \3,675 ●V.A.『Bluegrass Journey:A Documentary』VHS86分 BSF-002 \3,360 We Hide and Seek(Jerry Douglas with Chris Thile & Byron House)/Sitting on Top of the World(Bob Paisley & The Southern Grass)/Love is a Long Road(The Del McCoury Band)/It's Mighty Dark To Travel(Bill Monroe & The Bluegrass Boys)/Hit Parade of Love(Buddy Merriam & Back Roads)/Lonesome Road Blues(The Dry Branch Fire Squad)/Hobo Song(The Peter Rowan Texas Trio with Jerry Douglas & Tony Rice)/Jambalaya(Tim O'Brien)/Walk Beside Me(Tim O'Brien & Darrell Scott)/Pipe on the Hob(Tim O'Brien & The Crossing)/Dan Collins' Father's Jig(Tim O'Brien & The Crossing)/What Does The Deep Sea Say?(Tim O'Brien & The Crossing)/The Crossing(Tim O'Brien & Darrell Scott)/Bluegrass Stomp(Tim O'Brien, Ronnie McCoury, Chris Thile)/Pushed Too Far(Jerry Douglas with Chris Thile & Byron House)/Like I Used To(Tim O'Brien)/Cattle in the Cane(The Peter Rowan Texas Trio with Tony Rice)/Rain & Snow(The Del McCoury Band)/Baltimore Jonny(The Del McCoury Band)/Wheel Hoss(The Bluegrass Youth All-Stars)/Old Cold Coffee on the Dashboard(Nickel Creek)/Granny Does Your Dog Bite(Old Crow Medicine Show)/Big Boss Man(Bull Harman & Bull's Eye)/All The Good Times are Past and Gone(lobby pickers at IBMA)/Roanoke(Bob Perilla’s Big Hillbilly Bluegrass)/Wilkes County Breakdown(The Kruger Brothers)/In The House of Tom Bombadil(Nickel Creek)/These Old Blues(Don Rigsby & Friends)/Lonesome Wind Blues(Rhonda Vincent & The Rage)/I Won't Be Calling For You(Lonesome River Band)/Shenandoah-Danny Boy(Tony Rice)/Ruthie(Pete Wernick)/Roll on Buddy(Pete Wernick & The All Festival Jam)/Uncle Sam-Rain on Oliviatown(Jerry Douglas)/Hangman's Reel(Tim O’Brien, Dirk Powell & Todd Phillips) 全35曲 昨年秋のIBMAウィークで公開され、圧倒的な人気を集めたドキュメンタリー・フィルムのDVD/VHS発売。2000年のグレイ・フォックス・ブルーグラス・フェス――毎年7月ニュー・ヨーク州で開催されている歴史あるフェス、もとの名はウィンターホーク・フェス――のドキュメントを中心に、ルイヴィルでのIBMAワールド・オヴ・ブルーグラス、ティム・オブライエンがアパラチアン・トラッドとその祖先であるアイリッシュ音楽とのコネクションを体現してみせたクロッシング・ツアーの模様を織り込んで、ブルーグラス・シーンの「いま」を見事に描き出した中身の濃いドキュメンタリー。ジェリー・ダグラスとクリス・シーリーの緊張感漲るインタープレイにはじまるホットなライヴ・パフォーマンスの数々の凄さ、素晴らしさはいうに及ばず、随所に挿入されるデルとロニー・マカーリー、ティム、ジェリー、ピート・ワーニックなどが語る、ブルーグラスとは、への想い、そして降りしきる雨をものともせずにフェスでのキャンプ体験を楽しむ観客たちの情景や、ガルト・ハウス・ホテルのロビー・ピッカーたちのジャムやレイト・ナイト・セッションの様子、ドリー・パートンとマーティ・スチュアートが司会を務めたIBMAアウォード・ショウの模様など、ブルーグラスの魅力、楽しさを十二分に伝えてくれる熱い映像だ。 |
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS] | ||
●MOUNTAIN HEART『Force of Nature』SKFR-2010
CD \2,888 Heart Like A Road Sign, Head Like A Wheel/Another Day/Life She's Chosen/With A Memory Like Mine/Soldier's Prayer/Born On The Wind/#6 Barn Dance/The Old Hometown/Snapshots And Souvenirs/Twister(Devil's Dance)/Lonesome Fiddle/Man In The Mirror/I Want To Live Beyond The Grave 全13曲 コンテンポラリー・ブルーグラス・シーンの頂点に立ったマウンテン・ハートの最新作。ブーン・クリークの現代版とでも形容できそうな、エネルギー溢れるソリッド・ブルーグラスが快感のオープニング・トラックから、ラストのクラシック・ブルーグラスのあれやこれやをおもいおこさせるような折り目正しいゴスペルまで、どこにも隙をみせない、見事なブルーグラスが息づいている。それぞれに個性豊かな3人のリード・ヴォーカル、とりわけ、プロデューサーであるリッキー・スキャッグスの意図するところを見事に表わしたといっていいだろう、スティーヴ・ガリーのソウルフルでエネルギーに満ち溢れたヴォーカルがかのジョン・コウワンをも髣髴させる素晴らしさで迫力満点。そして、バリー・アバ―ナシ―、ジム・ヴァン・クリ―ヴ、アダム・ステフィという強力フロント陣に、クレイ・ジョーンズ(元ルー・リード&キャロライナ、ケンタッキー・サンダ―)のリード・ギターが加わってますますパワー・アップ、これ以上はないくらいに完璧のアンサンブルを聴かせている。メンバーのオリジナルに、ダレル・スコット&ティム・オブライエン、ジョン・ランドール、カール・ジャクソンなどブルーグラス系人脈の作品を核として、フラット&スクラッグスへのオマージュやラストのゴスペル曲でのトラッド・ブルーグラスへの想いなど、選曲もグッド。 |
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●IIIRD TYME OUT『The Best Durn Ride』CMG-0131
CD \2,888 What True Love Is(You and I)/The Best Durn Ride/Bluegrass Special/Sarasee/I Won't Be Around/Rest My Weary Feet/Your Love Is Like a Rose/I Will See You on the Other Side of Jordan/Tennessee Thunder/A Pretty Wreath for Mother's Grave/You Took My Sunshine/Wade in the Water 全12曲 現在のブルーグラス・シーンの最高峰サード・タイム・アウト、自分たちのレーベルからの第2作。余人の追随を許さないラッセル・ムーアの至高のヴォーカルと完璧のハーモニー、スティーヴ・ディリング、ウェイン・ベンソン、グレッグ・ラックからなる強力フロント・ラインのスーパー・ピッキンを押したてた鉄壁のアンサンブル、それらが一体となって生み出される唯一無二、「いま」を象徴するサウンドが、ブルーグラス・バンドとしての存在感を演出し、南部での圧倒的な支持を集める源泉となっている。今回も、ムーア他メンバーのオリジナル4曲にベッキ―・ビューラー、ハニ・ディートンという気鋭の若手女性ソングライター作品、レノ&スマイリーやカーリー・セクラーの知られざる佳曲など多彩な内容を、ハイ・ギアのソリッド・ブルーグラスからクラシック・ブルーグラスの郷愁を誘うサウンド、しみじみと聴かせるスロー・バラードにストーリー・ソングそしてア・カペラのゴスペルと、全編に横溢するトラディショナル・フィールを基盤としたヴァラエティ豊かなサウンド、抜群のアンサンブルに仕上げてきたあたりはさすがというほかない。新世紀ネオ・トラッド・グラスが台頭するなか、歴戦のつわものたちの心意気、トラッドの本流を世に示した会心の作。なお、このアルバムを最後にウェイン・ベンソンはジョン・コウワン・バンドに移り、代わって元ランブラーズ・チョイス、マウンテン・ハートのアラン・パーデューが加入している。 |
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●V.A.『Merlefest Live!:The Best of 2003』WMG-79766
CD \2,573 Before The Last Teardrop Falls(Asleep At The Wheel)/San Antonio Rose(The Whites)/Roll In My Sweet Baby's Arms(Doc Watson)/An American Dream(Nitty Gritty Dirt Band)/John(Mountain Heart)/Go To Sleep Alone(Jimmie Dale Gilmore)/Orange Blossom Special(Vassar's Jam:Bela Fleck, Vassar Clements, Sam Bush, Jerry Douglas, Mark Schatz, Peter Rowan, Bryan Sutton, Tony Rice)/Make Me A Pallet On Your Floor(Doc Watson)/How Mountain Girls Can Love(Ricky Skaggs & Kentucky Thunder)/Black Diamond Strings(Guy Clark)/Big Sandy River(Hot Rize)/Master's Call(Don Edwards)/A Robin Built A Nest On Daddy's Grave(Ralph Stanley & The Clinch Mountain Boys)/Main Street Blues(Red Stick Ramblers)/Caught In The Crossfire(Rhonda Vincent & The Rage)/Hard Game Of Love(Doyle Lawson & Quicksilver)/Match Box Blues(Doc Watson)/Conscious Evolution(Donna The Buffalo) 全18曲 1988年、故マール・ワトソンの名を冠して始められたマールフェス、いまや最大規模のアコースティック・ミュージック・イヴェントとして知らぬもののない存在――因みにことし、第17回の観客数はなんと、82,500人!!――となっている、そのマールフェス2003年のライヴ・コレクション。2002年版は15周年を記念したジャムを収録していたが、今回はさまざまなスタイルのアコースティック音楽が一堂に会するマールフェスの全貌を俯瞰するといった趣きで、主役ドク・ワトソンの3曲を要所に配しながら、それぞれに圧倒的な演奏を聴かせてくれるブルーグラスを中心にウェスタン・スウィングからカウボーイ・シンガー/ソングライター、ルーツ・ロック、アメリカーナまで、初出演組も多数フィーチュアして全体像を紹介している。アスリープ・アット・ザ・ウィ―ル(何故か、彼らだけはビリー・ボブ・テキサスでのライヴが収められている)に始まってラストのドナ・ザ・バッファローまで、次々と登場する実力者たちのパフォーマンスが70分にわたって楽しめる。なかでも圧巻は10分近くに及ぶ"Orange Blossom Special"、ヴァッサー・クレメンツ75歳の誕生日を祝しての今回の目玉プログラム、ヴァッサーズ・ジャムからの1曲。サム・ブッシュのリズム・チョップにのってヴァッサー以下、ベラ、ジェリー、ブライアンが繰り広げるインプロヴィゼーションの嵐、これぞフェス・ライヴの醍醐味だ。 |
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●OPEN ROAD『...In The Life』ROU-0542 CD
\2,573 Bald Knob Arkansas/What A Change One Day Can Make/Grey Eagle/Pick Me Up/Mandy Jane/One Is A Lonely Number/Suwannee River Hoedown/Southern Track/I'm Not Perfect/Sinkin' Man/Cheyenne Mountain Breakdown/One Teardrop And One Step Away/Mountain Laurel 全13曲 コロラド州フォート・コリンズから登場したトラッド・ブルーグラス期待の星、オープン・ロードのラウンダー第2作。前作『Cold Wind』(ROU-0510\2,573)で、クラシック・ブルーグラスのスピリットを継承したブルーグラス・ソウルを旗印に掲げ、往時の雰囲気を再現するストレートなブルーグラスを演じて高い評価を得ていたが、今作ではさらにその路線を推し進めた、とてもイマドキとは思えないナマのブルーグラスが強烈に突き刺さってくる。前作でもそうだったように、ウェスト・コースト・トラッドの導師ヴァ―ン・ウィリアムズ・バンドへの心酔ぶりは尋常ではなく、ヴァ―ンそのままといっても過言ではないくらいにその匂いプンプンのブラッド・フォーク(g)のハイ・ロンサム・ヴォーカルを軸に、ブラザー・デュオの伝統を踏まえたケイレブ・ロバーツ(m)とのハーモニー、トリオ・コーラスはもちろんのこと、バンジョーもフィドルもマンドリンも、みんながひとつになってグイグイと迫ってくる、その迫力は半端ではない。チャーリー・ウォーカーやジョージ・ジョーンズのホンキー・トンク・スタイルの絶妙のアレンジや、ルーヴィンズやグランパ&ラモナ・ジョーンズなどの知られざる佳曲に、クラシック・ブルーグラスの雰囲気いっぱいのブラッドのオリジナルなど選曲も見事。ジョンソン・マウンテン・ボーイズなど、かつてのネオ・トラッド・バンドの方向性を継承しながら、より烈しいエモーションをぶつけたブルーグラスが生々しいサウンドで聴くものを捉える。 |
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●TIM STAFFORD『Endless Line』FGM-114 CD
\2,888 Cold Harbor/Rider on an Endless Line/The Kid/Methodist Preacher/Bad Reputation/Mamma Llama/Danville Girl/Obsession/Rain/Indigo Blue/Holiday on Mission Street/If Only for a Day/If I Had the Money I Would Ride That Train/Th Reason 全14曲 アリソン・クラウス+ユニオン・ステーションのサウンドを確立し、現在はブルー・ハイウェイの創立メンバーとして大活躍のティム・スタッフォードが、ギタリスト、シンガーとしての実力を遺憾なく発揮した初めてのソロ・アルバム。ETSUブルーグラス・バンドからダスティ・ミラーそしてAKUSと、長年コンビを組んできたアダム・ステフィ(m)、マウンテン・ハートのジム・ヴァン・クリ―ヴ(f)とジェイソン・ムーア(bs)、ロン・スチュワート(bj,f)そしてブルー・ハイウェイのロブ・アイクス(d)を基本セットに、スティーヴ・ガリー、ジョン・コーワン、ロバート・へイルなどのゲスト・ヴォーカルという編成。定評あるティムのリード・ギターを押したてたインストとヴォーカル曲を相半ばして収め、トラッドに根ざしたスタイルをベースに、ジョン・コーワンをフィーチュアした"The Kid"でのニュー・グラスのグル―ヴ、"Cold Harbor""Mamma Llama"のニュー・アコースティック調などのヴァリエーション豊かなティムのオリジナル9曲とトラッド曲などからなる全14曲。クラレンス・ホワイト/トニー・ライスから独自のスタイルを編み出したフラット・ピッカーにして抜群のセンスをもったヴォーカリスト、そしてAKUS〜ブルー・ハイウェイで磨き上げてきたサウンド・クリエーターとしての腕を鮮やかに披露してみせたソロ・デビュー作だ。 |
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●JOSH WILLIAMS『Lonesome Highway』PC-1136
CD \2,573 Killer On The Loose/Ol' Brown Suitcase/You Love Me Today/Down Another Lonesome Highway/The Legend Of The Johnson Boys/Will You Meet Me Over There/Golden Pond Getaway/Don't Stop Now/Sweet Forgiveness/Mordecai/The Cave/Cold Virginia Rain 全12曲 クリス・シーリー、マイケル・クリ―ヴランドなど天才少年たちの集合体、ブルーグラス・ユース・オールスターズでのセンセーショナルなデビューから10数年、マルチ・プレイヤー、ヴォーカリストとして着実に成長してきたジョッシュ・ウィリアムズの4枚目となるソロ・アルバム。J.D.クロウとクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ロン・スチュワート(f)、ランディ・コーアズ(d)、ミッシー・レインズ(bs)に自らのギターとマンドリン、最良のラインナップに、ドン・リグスビーとドワイト・マッコールをハイ・ハーモニーに配して、現在の主流となっているトラッド色を映し出したコンポラ・ブルーグラスを鮮やかに決めている。インストゥルメンタリストとしての冴えも随所にみせながら、スペシャル・コンセンサスで鍛え上げられたヴォーカル、22歳という若さにして渋みをすら感じさせるバリトン・ヴォイスが賞賛に値する出来栄えだ。フラット&スクラッグスの隠れた名曲やジム・イーンズのクラシック、ベッキ―・ビューラー、ロン・スピアーズなど注目のブルーグラス・ソングライター作品そしてダリル・ワーリーのカントリー・ヒットのアレンジなど、選曲もいい。ロンダ・ヴィンセント&ザ・レイジに移籍したいま、さらに注目される存在となっていくだろう。 |
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●CURTIS BURCH & THE BOWLING GREEN CHAMBER
ORCHESTRA『Burchland』CB-001 CD \2,888 Friends/Pickin' Party/Roses In The Snow/Summerfly/Four Days Of Rain/Blue Kentucky Girl/Happy Together/Cherokee Shuffle/Home/There Is A Time/This Heart Of Mine/White Freight Liner Blues 全12曲 元ニュー・グラス・リヴァイヴァルのカーティス・バーチ、最近はケンタッキーでの活動がメインで表舞台に登場する機会も少なくなっていたが、地元ボウリン・グリーン室内管弦楽団とのコラボレーションという意表を突いたセッティングでのアルバムで健在ぶりを示してくれた。近頃はやりのクラシカル・クロスオーヴァーといった趣きもある"Friends"とブルーグラス・ジャムとオーケストラが合体した"Pickin' Party"からなる組曲"Birchland"――カーティスのドブロ名人ぶりが楽しめる――での、弦楽セクションとの美しいアンサンブルにはじまって、奥方ルースの伸びやかなヴォーカルと、弟リッキーのバンジョーにカーティスのドブロを核としたブルーグラス・アンサンブルがオーケストラと一体となった見事なアレンジで、エミルー・ハリス"Roses In The Snow"やロレッタ・リン"Blue Kentucky Girl"、ディラーズ"There Is A Time"にニュー・グラス・リヴァイヴァルの当たりナンバー"This Heart Of Mine""White Freight Liner Blues"など、懐かしのヒット・パレードといった趣きの、馴染み深い曲(セカンド・ジェネレーションが思い出される"Happy Together"なんかも)を新鮮に聴かせている。入念な準備、リハーサルと各プレイヤーのミュージシャンシップが楽しい作品に結実したライヴ・アルバム。 |
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●PAUL WILLIAMS & THE VICTORY TRIO『I'll
Be No Stranger There』REB-1804 CD \2,573 I'll Be No Stranger There/I Made It By Grace/When We March Through/The Journey/There's Always a Light(In the Church)/It's a Lonesome Road/Back to Calvary/God Sent an Angel/The Soul of a Child/He Treats Me Like an Only Child/The Straight And Narrow Way/Two Births/That's What Heroes Do/Light at the River 全14曲 定年退職後にフルタイムのミュージシャンとしてカムバックを果たしてから、ブルーグラス・ゴスペルひとすじに素晴らしい作品を創りつづけているポール・ウィリアムズの最新作。このところずっと行を共にしているヴィクトリー・トリオとの共演で、衰えを知らないクリアなテナー・ヴォイスを軸に相変わらずクオリティの高いハーモニーを堪能させてくれる。昔から定評あるオリジナル・ソングに、ピート・ゴーブルやトム・T&ディキシー・ホールなど最高のブルーグラス・ソングライター作品、トラディショナル・ゴスペルの卓抜なアレンジと、いつもながらの安定した出来栄えはさすが、ヴェテランの味。加えて、今作では"It's a Lonesome Road""Light at the River"の2曲で、「ブルーグラス・ゴスペルの父」カール・ストーリーへのオマージュを捧げ、現代ブルーグラス・ゴスペルの第一人者としての存在感をあらためて実証してみせる。 |
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[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『A School
of Bluegrass』CR-0547 2CD \3,360 Mississippi Queen/Come on Over/Just a Little Talk With Jesus/The Prince of My Peace/The Little Community Church/Train '45/On the Sea of Life/Carolina in the Pines/Jezebel/You'll Never Be the Same/I'll Take the Blame/Sally Goodin'/Every Time I Feel the Spirit/Leather Britches/Come Back to Me in My Dreams/My Walking Shoes/Til the End/Stormy Waters/Up on the Blue Ridge/I Know the Way to You by Heart/Ezekiel Saw the Wheel/The Northern Lights/Polka on the Banjo/If You See My Savior/Little Black Moustache/Florida Blues/Sweetheart You Done Me Wrong/Move to the Top of the Mountain/North Carolina Breakdown/Little Mountain Church House/Tenessee Banjo Man/The Mighty Number/Careless Love/Lay Your Burdens at His Feet/Big Country/Your Crazy Heart/Write Me Sweetheart/Rock of Ages Keep My Soul/Heartbreak Insurance/Praise His Name/Prayer Is a Wonderful Gift from God/Far Above the Starry Sky/I Feel Happy in My Soul Today/Peace in My Savior's Love/Amber Tresses/Twinkle Little Star/Go Rest High/Julie Ann Come on Home/Dailey's Reel/The Girl from West Virginia 全50曲 デル・マカーリー・バンドと並んで現在のブルーグラス・シーンのトップに君臨するドイル・ローソン&クイックシルヴァー、1979年の結成から25周年を記念してのコンサートが歴代メンバーを集めて開催されたばかりだが、このアルバムはその歴史を集大成した2枚組の大作。結成当初のオリジナル・メンバーでのリハーサル・テイク、ライヴ録音7曲に始まって、現在のメンバーでの"The Girl from West Virginia"までの50曲、ドイルが秘蔵してきた音源から、13代にも及ぶ歴代クイックシルヴァーの未発表曲がずらりと並んでいる。デヴィッド・グリスマンやサム・ブッシュのようなカリズマ性は感じさせないものの、めまぐるしいまでのメンバー・チェンジを繰り返しながら、強力なリーダーシップをもって第1級のバンド・サウンドを維持してきたドイル・ローソンの足跡、それはまさに80年代以降のブルーグラスそのものの歩みといえるだろう。そして、クイックシルヴァーの歴史はドイル自身がジョークまじりに「クイックシルヴァーはブルーグラス界のファーム・ティーム」という、その言葉どおり、新しい才能を鍛え上げてトップ・ランクのミュージシャンとして送り出してきた、その歴史でもあることはここに登場する顔ぶれをみてもあきらかだ。キャロライナ、サード・タイム・アウト、ブルー・ハイウェイ、マウンテン・ハートなどなど、クイックシルヴァーから育った連中がいまのブルーグラス界をリードしている、その一点だけでもドイル・ローソンという存在の大きさがわかるというものだ。ソリッド・ブルーグラスの本流を継承し、ブルーグラス・ゴスペルに新たないのちを吹きこんできたドイル・ローソン&クイックシルヴァーの25年、聴くべし。 |
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●JIMMY MARTIN『Don't Cry To Me』THRILL-145
CD \2,888 ●JIMMY MARTIN『Don't Cry To Me』THR-145LP LP \2,573 On And On(Bill Monroe & His Blue Grass Boys)/Ocean Of Diamonds*/John Henry/Homesick*/Sophronie*/Foggy Old London*/Hit Parade Of Love*/Who'll Sing For Me*/I Like To Hear 'Em Preach It/Don't Cry To Me/Poor Ellen Smith*/Losing You/You Don't Know My Mind/Free Born Man*/Brakeman's Blues*/Time Had Made A Change* 全16曲(* indicates previously unreleased) 2年間にわたってビーン・ブロッサムをはじめとする各地のフェスの模様やオフ・ステージに密着取材し、80時間に及ぶフィルムから編集された『King of Bluegrass:The Life & Times of Jimmy Martin』(SSF-001D DVD\3,500/SSF-001V VHS\3,200)、ジミー・マーティンの人間像を描き出したこの長編ドキュメンタリーの制作過程で発掘された音源を中心にまとめられた「サウンドトラック・アルバム」。J.D.クロウ、ポール・ウィリアムズという最高のラインナップでの、58年のルイジアナ・ヘイライド初出演や60年のサンセット・パークでのライヴ(マイク・シーが―が録音したもの)、さらには65年、ヴァージニア州フィンキャッスルで開催されたはじめてのマルチデイ・フェスでの"Poor Ellen Smith"(バンジョーはビル・エマーソン)など、未発表曲10曲を含んでいる。そこに聴かれるリズム、ドライヴ、エネルギーこそ、ジミーがみずからの音楽の生命線としたものであり、その凄まじいまでの迫力は、マーティ・スチュアート(m)を迎えたビーン・ブロッサムでの"Brakeman's Blues"など、70歳を優に超えた最近のライヴでも全く衰えることなく、「ジミー・マーティン印」のソリッド・ブルーグラスを演じつづけている。オン・ステージ、オフ・ステージを問わず、その強烈な個性、奇矯な振る舞い故に毀誉褒貶も甚だしいものがあったが、彼のブルーグラスはまぎれもなくホンモノ、それも最上級のソリッド・ブルーグラスであることを再認識させる作品だ。今回、珍しくもLPレコードも同時発売されており、そのジャケットの存在感はCDの比ではない。 |
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●KENNY BAKER『A Baker's Dozen』CO-2732 CD
\2,573 Johnny The Blacksmith/Shelby Rock/Sam's Tune/Ragtime Annie/Doc Harris, The Fisherman/Sail Away Ladies/Greenleaf Breakdown/Cross-Eye Fiddler/Black Mountain Rag/Indian Killed A Woodcock/Denver Belle/Hickman County Breakdown 全12曲 ブルーグラス・フィドルのスタンダードをつくりあげた偉大なフィドラ―、ケニー・ベイカーがカウンティに残した大量の作品群から、『Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CO-2708\2,573)『Frost on the Pumpkin』(CO-2731\2,573)に続いて、オリジナル・LPヴァージョンでCD化された71年作品。ニュー・グラス・リヴァイヴァル結成前夜のサム・ブッシュと、ブルー・グラス・ボーイズでコンビを組むことになるブッチ・ロビンス、ふたりの若い才能、そしてジョン・カパラキス(g)とイーボ・ウォーカー(bs)という、ベイカーにとっては実に珍しい顔ぶれでのレコーディング。トラディショナル・フィドル・チューンの完璧な解釈と、ステファン・グラッペリからの影響なども自身の音楽に昇華したオリジナルからなる12曲、3度目のブルー・グラス・ボーイズ在籍時、円熟から枯淡の境地へと深化していくモンローのブルーグラスの精神的な支柱として大いなる貢献を果たした時期の録音である。ブルーグラス・フィドルはかくあるべし、とその規範を構築したベイカー入魂の1枚、フィドルを志すもの必聴、必携のアルバムだ。 |
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[CLASSICAL CROSSOVER NEW RECORDINGS] | ||
●BELA FLECK & EDGAR MEYER『Music For
Two』COL-92106 CD+DVD \2,783 [DISC 1]Bug Tussle/Three-Part Invention No.10/Pile-Up/Prelude No.24(from The Well-Tempered Clavier, Book I)/Solar/Blue Spruce/Canon/The One I Left Behind/Menuett I-II from Partita No.1/Prelude No.2(from The Well-Tempered Clavier, Book I)/Palmyra/The Lake Effect/Largo From Sonata/Allegro Vivace From Sonata/Wrong Number/Wooley Mammoth/Wishful Thinking 全17曲 [DISC 2-DVD]Prelude from The Well-Tempered Clavier/Allego Vivace from Sonata in A Minor/Moto Perpetuo/Canon/Canon/Woolly Mammoth/The One I Left Behind/Green Slime/Canon/Canon/Bug Tussle/Happy Drum Drum Monkey Girl/Canon/Canon/Canon/Canon/Canon/Poindexter/Poindexter/Green Slime/Happy Drum Drum Monkey Girl DVD40分 ベラ・フレックとエドガ―・マイヤー、ふたりの天才による究極のデュオ・ライヴ。2001年にリリースされたベラのソニー・クラシカルからのマスターピース『Perpetual Motion』(COL-89610\2,888)をプロモートするために企画されたふたりだけのツアーをきっかけに3度にわたったデュオ・ツアー、そのすべてのライヴ・レコーディングから厳選された17曲。バッハの平均律やインヴェンションをはじめとするクラシック作品をバンジョーとベースに置きかえるという、大胆にして繊細な表現力、テクニック云々を超えた創造力が要求される局面を、しかもライヴというまさに真剣勝負の場で、微塵の緩みもなくすべての音、すべてのフレーズに命を吹き込んだ、その演奏にただ圧倒されるのみである。そして、オマケというにはあまりに素晴らしい内容をもったDVD、こちらも見逃せない。2回目のツアーに同行したベラの兄弟、映像作家のサーシャ・パラディノが制作した、ライヴ・シーンやオフ・ステージの模様を収録した40分のメイキング・ヴィデオ、真剣勝負の裏側を垣間見ることのできる秀逸なドキュメンタリー・フィルムである。ベラ・フレックとエドガ―・マイヤー、バンジョーとベースという実に御しがたい楽器をいとも容易く操って(と映る)、われわれの常識を遥かに超えた音楽をクリエイトする天才たち。ストレングス・イン・ナンバーズにはじまるアコースティック・アンサンブルの新たなる展開を完成に導き、クラシカル・クロスオーヴァーという別次元の世界をも確立させたふたりが、ガップリと正面から向き合って到達した新たなる高みがここにある。 |
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[COUNTRY NEW RECORDINGS] | ||
●JOHN MICHAEL MONTGOMERY『Letters From Home』WB-48729
CD \2,573 Good Ground/Letters From Home/That's What I'm Talking About/Look At Me Now/Goes Good With Beer/Cool/It Rocked/That Changes Everything/Break This Chain/Little Devil 全10曲 90年代以降のメインストリーム・カントリー・シーンを代表するスターのひとり、ジョン・マイケル・モンゴメリーの最新作。戦場の兵士の心情を唄うという、カントリー・ソング普遍のテーマ――ここでは当然、イラク戦争が舞台だ――にのせたタイトル曲がシングル・チャートのトップに輝いている。そのタイトル曲など、得意のカントリー・バラードを中心に、正統派シンガーの実力を遺憾なく発揮した会心の作。ブレント・メイソン、ポール・フランクリン、スチュアート・ダンカンなど、王道サウンドをつくりだすナッシュヴィル・キャッツのサポートもいつものとおりパーフェクト。 |
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