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NEW ARRIVALS 0402                 2004/02/28
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
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[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]

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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
●THE GIBSON BROTHERS『Long Way Back Home』SH-3986 CD \2,750
Mountain Song/Callie's Reel/Dreams That End Like This/The Way I Feel/Ophelia/Any Man In His Right Mind/Long Way Back Home/It's All Right With Me/Alone With You/I'm Not Wanted Here/I Gotta Get Back To You/Satan's Jeweled Crown/He'd Take Her Back Again 全13曲
 98年のIBMAアウォードで最優秀新人に選ばれながら、その後カントリー・マーケットへの挑戦が不完全燃焼に終わり、3年あまりの回り道を余儀なくされたギブソン・ブラザーズ、昨年発表の『Bona Fide』(SH-3965\2,750)で見事なカムバックを果たした。その新生ギブソン・ブラザーズのシュガー・ヒル第2作は、レギュラー・メンバー、マーク・マグレイシャン(m)とマイク・バーバー(bs)に、ジェイソン・カーター(f)、リューク・ブラ(f)、ロブ・アイクス(d)他をゲストに迎えている。その素晴らしさには定評のあるエリック(bj&g)とリー(g)、ふたりがそれぞれにリードとハーモニーを唄いわける抜群の現代版ブラザー・デュオと、それをサポートする、どこか懐かしさを感じさせるグッド・オールド・ファッションな雰囲気を湛えたアンサンブルが、ラス・パールのスティールをフィーチュアしたカントリー・タッチの曲も含めて、アルバム全体にセピア・トーンのイメージを映し出して、ぬくもり、やすらぎを演出している。兄弟のオリジナルを軸に、要所に挿入されるゴードン・ライトフットのタイトル曲やザ・バンドの"Ophelia"、ルーヴィン・ブラザーズの"Satan's Jeweled Crown"という選曲も見事。ブラザー・デュオという伝統的なスタイルに、コンテンポラリーな感覚を微妙に溶け込ませた、ギブソン・ブラザーズならではのタッチが鮮やかに生きている。ヒドゥン・トラックとして、自分たちのギターだけをバックにブラザー・デュオの原点に立ち返ったブルー・スカイ・ボーイズの名曲"Eastbound Train"が収録されている。
●DAVID DAVIS AND THE WARRIOR RIVER BOYS『David Davis & The Warrior River Boys』 REB-1807 CD \2,750
The Lonesome Cry Of The Wippoorwill/Leavin' Tennessee/The Old Leather Bag/Today's the Day I Get My Gold Watch And Chain/My Rocky Mountain Sweetheart/In The Shade Of The Big Buffalo/It's Just An Old Body/Coat Of Southern Gray/Lonesome In Life/Freight Train Blues/I Haven't Seen Mary In Years/For A Few Dollars More全12曲
 80年代トラッド・ブルーグラスの旗手ジョンソン・マウンテン・ボーイズ解散のあと、ラウンダーがその後釜に指名し、90年、93年と2枚のアルバムでプッシュを図ったが不発に終わったという経歴をもつウォーリアー・リヴァー・ボーイズ、60年代からの老舗バンドを80年から率いるデヴィッド・デイヴィスが、オールド・ホームステッド、ワンゴでのローカル・リリースから久々に第一線に登場しての新作発売。クイックシルヴァーなどのヴェテラン、オウエン・サンダース(f)以外は無名のメンバーではあるが、デヴィッドの切れ味鋭いモンロー・マンドリンを軸に、かっちりとしたトラッド・ブルーグラスに仕上げている。知る人ぞ知るケリーズの隠れたクラシック"Leavin' Tennessee"や、デリア・ベルとのコンビで知られるビル・グラントの2曲、そしてビル・モンローが息子ジェイムズとデュエットした"I Haven't Seen Mary In Years"などにオリジナル曲を加えて、正しいローカル・トラッドのあり方を示した会心作。
●DONNA HUGHES『Same Old Me』RDR-0001 CD \2,750
Where Are You Darlin'?/Never Gonna Change/Almost Home/Little Bluebird/Same Old Me/Haunted/Wishes/Selfish Heart/What I'm Lookin' For/A Dream/I'll Remember You/With You/Lonesome Highway/Chrystal's Song/Scattered To The Wind/Hold On/Memories & Dreams/Lost/I Can't Win For Losin'/My Poor Old Heart/When Love Comes Back Again 全21曲
 ノース・キャロライナ出身の女性シンガー、ドナ・ヒューズのセカンド・アルバム。地元でははやくから注目されてきたらしく、グレッグ・ラック(サード・タイム・アウト)がプロデュースした今作では、マウンテン・ハートのアダム・ステフィ(m)とクレイ・ジョーンズ(g)に最近ラリー・コードル&ロンサム・スタンダード・タイムに加わったスコット・ヴェスタル(bj)そしてグレッグ(f)という、いまをときめくスーパーピッカーたちに、ジョーイ・コックス(bj、ブルーリッジ)、アシュビー・フランク(m)など期待の若手も加えての贅沢な顔ぶれをバックに、勢いを感じさせる伸びやかなヴォーカルを聴かせている。ハーモニー・ヴォーカルはジーナ・ブリットとグレッグがメイン。12歳の頃から曲を作り始めたという、ソングライターとしても将来性豊かな存在で、このアルバムも全曲自作オリジナルという、なんとも頼もしい人材。スーパーピッキンを随所に聴かせながら、女性シンガーの爽やかさを前面におしたてた極上のコンテンポラリー・ブルーグラス。
●BLUEGRASS INVASION『Bluegrass Invasion』SWM-2002 CD \2,750
Roll In My Sweet Baby's Arms/Sitting On Top Of The World/Man Of Constant Sorrow/Honey Jug/Crying My Heart Out Over You/Cherokee Shuffle/Crying Holy/Dark Hollow/Cherry Brook Rag/Nine Pound Hammer/Goodbye World Goodbye/Swing Low Sweet Chariot 全12曲
 ブルーグラス・インヴェイジョンという、はじめてその名前を聞く新人バンド、と思いきやその正体はなんと、あのマッコーミック・ブラザーズのメンバーが中心となっているという、オールド・ファンにはたまらないバンドである。60年代、その強烈なインパクトのバンジョーが売り物だったハスケル・マッコーミック、マッコーミック・ブラザーズそしてレスター・フラットのナッシュヴィル・グラスで知られるハスケルが兄弟たち、ウィリアム(bs)とジェラルド(g)と再び一緒になり、ジム&ジェシーなどでの経験のあるゴードン・リード(f)、最近話題のスキップ・ゴーマン(m)のパートナー、リチャード・スターキー(g)そしてギブソン・ブラザーズのメンバーでもあるマーク・マグレイシャン(m)という編成で、ローカル・ベースではあるが着実な活動を続けている。"Goodbye World Goodbye"あたりにその片鱗を窺わせるほかはさすがに昔のような力技はあまり聴かれないが、スタンダードをオーソドックスなスタイル、落ち着いたヴォーカルに仕上げてくるあたりは、年季のしからしむるところ。
●V.A.『Country Mountain Bluegrass』GHD-5272 CD \2,750
Cripple Creek/Sally Ann/Man Of Constant Sorrow/Black Mountain Rag/Foggy Mountain Breakdown/Lonesome Moonlight Waltz/Old Joe Clark/Angeline The Baker/Banks Of The Ohio/Soldier's Joy/Clinch Mountain Backstep/Blue Moon Of Kentucky/Wildwood Flower/Roll In My Sweet Baby's Arms/Keep On The Sunny Side Of Life/Cottoneyed Joe 全16曲
 マルチ・プレイヤー、クレイグ・ダンカン(f、オートハープ)が仕掛けるイージー・リスニング調インスト・シリーズの最新作。スチュアート・ダンカン(f&m)、ロニー・マカーリー(m)、ロバート・ボウリン(g)、デヴィッド・グリア(g)、デヴィッド・タルボット(bj)、デニス・クロウチ(bs)という、錚々たる顔ぶれを集めてのスタンダード集。
●BLUE RIDGE『Side by Side』SH-3981 CD \2,750
What If(Then I'll Come Back To You)/Brand New Tennessee Waltz/Ten Plagues/Side By Side/Avalanche/Land Of Light/You Better Get/All The Good Times/Do What You Want To Do/Back To Cana/Sailing With The Master/Before The Sun Goes Down/Pocket Full Of Money 全13曲
 ドイル・ローソン&クイックシルヴァーでそのサウンドの規範となるバンジョー・スタイルを極めたテリー・バウカムと、そのテリーと一緒に最高峰サード・タイム・アウトのオリジナル・メンバーとして頂点に立ったアラン・バイビーの双頭バンド、ブルーリッジ、このところのコンポラ・ソリッド・バンドのトラッド回帰を身をもって表わしている代表格だが、今回、一方の柱バウカムがかつて喧嘩別れしたはずのドイル・ローソンのもとに復帰するという事態を迎えて、さらにトラッドへのシフトを強めてきた。その核となったのが、前作から加入したジュニア・シスク。ワイアット・ライス&サンタ・クルーズ、ランブラーズ・チョイスで高く評価されたソウルフルなロンサム・ヴォーカルと、クラシック・ブルーグラスのエッセンスを身につけたソングライティングで、新生ブルーリッジのキー・パーソンとしての役割を十二分に果たしている。バイビーのハイテク・マンドリンと、弱冠20歳ながらストレートなバンジョーが勢いを感じさせるジョーイ・コックス(ルー・リード&キャロライナからの移籍)を軸としたソリッド・サウンドと、シスクのトラッド・ソウルが融合した、ネオ・トラッドとでもいうべきスタイルが心地よい。
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
●IIIRD TYME OUT『Erase The Miles』REB-7509 CD \1,980
Moundsville Pen/Count Every Tear Drop I Cry/Erase The Miles/Little Black Train/Grandpa's Mandolin/No End To Heaven/I've Waited As Long As I Can/Woman Dressed In Scarlet/Your Love For Me/When He Reached Down His Hand For Me/Dixie Train/When I Cross Over Jordan/Thanks A Lot 全13曲
 1991年、ドイル・ローソン&クイックシルヴァーのメンバーだったラッセル・ムーア、レイ・ディートン、マイク・ハートグローヴと、DLQのオリジナル・メンバーにしてコンポラ・ソリッドと呼ばれるサウンドの規範となったインパクト・バンジョーの主テリー・バウカム、そして新人アラン・バイビーの5人からなる新しいバンドがデビューした。90年代を駆け抜けたコンポラ・ソリッドの最高峰サード・タイム・アウトである。疾走するドライヴ感とあっけらかんと突きぬけた爽快感、ハイ・ロンサムとは対極にある明るさで90年代を代表するバンドとなったサード・タイム・アウトの、初期レベル・レコードでの3枚のアルバムからの13曲集。カール・ジャクソンやピート・ゴーブル、ビリー&テリー・スミスなどのオリジナルと、トラッド曲の斬新なアレンジで、ひとつの時代をつくったバンドの足跡。
●THE MARSHALL FAMILY『The Legendary Marshall Family Vol.2』REB-7515 CD \1,980
When I Wake Up To Sleep No More/Waiting For The Master To Come/Old Time Gospel Medley/The God That Never Fails/Mr. Jesus/The Things I Used To Do/Gloryland/Come Springtime/You Never Mentioned Jesus To Me/After While/Pray, Brother, Pray/The Baptism Of Jesse Taylor 全12曲
70年代半ば、ラルフ・スタンレーに認められてメジャー・ブルーグラス・シーンに登場し、その美しいハーモニーで日本でも一時期人気を集めたファミリー・ゴスペル・グループ、マーシャル・ファミリーのベスト・セレクション第2集。ジュディ(g)の清楚なリード・ヴォーカルを軸としたハーモニーと、ソングライターでもあるデヴィッド(bj&g)、ダニー(m)、ベン(bs)、20歳前後の兄弟たちの若々しいアンサンブルが新鮮だった。74年から78年の間にレベルに残した4枚のアルバムから選ばれた12曲。『The Legendary Marshall Family, Vol.1』(REB-7505\1,980)に続く廉価盤でのCD化。
●THE EASTER BROTHERS『They're Holding Up the Ladder』REB-7511 CD \1,980
They're Holding Up the Ladder/White Winged Angel/I'm Building A Mansion/There's A Higher Power/Almost Home/In His Arms I'm Not Afraid/I Have Found The Way/Lordm I Can't Picture Me(Without You)/My Lord Will Send A Moses/Crying Holy Unto The Lord/Pass Me Not/I Feel Like Traveling on 全12曲
 ノース・キャロライナ州マウント・エアリーをホームに、50年代からローカル・ベースで活動を続けているゴスペル・バンド、イースター・ブラザーズが80年代はじめ、レベルに録音した2枚のアルバムから12曲をセレクトしての廉価盤での初CD化。ラッセル、ジェイムズ、エド、3兄弟のタイトなハーモニーと、彼らの息子たち、ラッセルJr(bj&d)、ジェフ(ハーモニカ)、ボビー(lead g)と地元のマルチ・プレイヤー、ジミー・エドモンズ(f)の、80年代という時代を映し出したサウンドが融合した、折り目正しいブルーグラス・ゴスペル。60年代からの自作代表作のリメイクを軸に、スタンダードを織り交ぜて、かっちりとしたコーラスで聴かせる、落ち着いた味わいのトラッド・スタイル。
●JIM EANES『In His Arms』REB-1673 CD \2,750
Welcome In/Little House Of Prayer/In His Arms I'm Not Afraid/The Coming Of Our Lord/Jesus Is My Guiding Light/Mother Taught Me How To pray/Crown Of Thorns/Take Me Home Blessed Jesus/When They Ring Those Golden Bells/Old Satan/The Candle Song/Let Him Lead You 全12曲
 フォギー・マウンテン・ボーイズに始まって50年以上にわたり第一線で活躍したシンガー、ソングライター、ジム・イーンズが80年代後半、レベル・レコードに残した一連の作品から、ゴスペル・アルバムのCD化。バリトン・ヴォイスが優しいクルーナーとして定評あるジムのヴォーカルをサポートしたのは、ノース・キャロライナで評価を得ていたピッカーたち、サマー・ウェイジズで売り出したクレイグ・スミス(bj)、トラディショナル・スタイルの美しいマンドリン、トニー・ウィリアムソン、エンジニアとしても高名なジミー・エドモンズ(f)そしてレノ&スマイリー、シェナンドー・カッタップスのヴェテラン、ジョン・パーマー(bs)など。ジムの絶頂期は50年代デッカ、60年代スターデイにあったことは間違いないが、若手を起用しての円熟の極みを聴かせるこの時期も捨てがたいものがある。
●V.A.『Bluegrass All-Stars:Sixteen Grand Slams』SH-3982 CD \2,750
Smoothie Song(Nickel Creek)/The Open Road(The Gibson Brothers)/County Fool(Alan Bibey)/I Don't Believe You've Met My Baby(Jerry Douglas)/I Am A Little Scholar(Don Rigsby)/Bear Tracks(Jim Mills)/It's All My Fault(Baucom, Bibey & Blueridge)/Blue Train(Of The Heartbreak Line)(Doyle Lawson & Quicksilver)/Stone Cold Blues(Ronnie Bowman)/Don't Worry 'Bout Daddy(Lonesome River Band)/Daley's Reel(Bryan Sutton)/Maggie's Farm(Tim O'Brien)/Highway Of Heartache(The Seldom Scene)/New Camptown Races(Randy Howard)/Same Ol' River(Sam Bush)/Rose Of Old Kentucky(Byron Berline) 全16曲
 ブルーグラス・メジャー、シュガー・ヒル・レコードの最近のカタログから、文字通りのオール・スター・キャスト、いまいちばんの旬のミュージシャン、バンドを動員した顔見世アルバム。サブタイトルに『Sixteen Grand Slams From Sugar Hill Records』とあるように、メジャー・リーグのオール・スターになぞらえて、ユニフォーム姿の合成写真を配した楽しい企画作品。ニッケル・クリークの新世代ブルーグラスにはじまって、ヴィンス・ギルをフィーチュアしたバイロン・バーラインのオーソドックス・スタイルまで、それぞれに強烈な個性をアピールする16組、単なるサンプラーを超えた、「いま」のブルーグラス・シーンを展望できる充実した内容となっている。PBSネットワークのTVスペシャル『Bluegrass Celebration II』に連動した企画である。
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
●VIKTOR KRAUSS『Far From Enough』WB-79819 CD \2,650
For A Good Time/Far From Enough/Overcast/Tended/Philo/Big Log/Playground/Grit Lap/Sunday Afternoon Man/Side Street/Here To Be Me/Split Window 全12曲
新世代ブルーグラス・ベースの第一人者としてひっぱりだこのヴィクター・クラウス、ライル・ラヴェットとのツアーやビル・フリーゼルとのセッションをとおして、オール・ラウンドにその実力を認められてもいる。その、ビルとの縁もあってのメジャー・レーベルからのソロ・デビューということで、業界での期待の大きさも判ろうというもの。このソロ・デビュー作は、1曲を除いてすべてが自作オリジナル(共作含む)、ベースのほかにピアノやギターもちょっぴり聴かせるという多才なところを披露したアコースティック・フュージョン/ニュー・エイジ作品。ワールド・ミュージックに傾倒している異端のジャズ・ギタリスト、ビルの抑制の効いた演奏と、ラップ・スティール、ドブロ、ワイセンボーン・ギターを持ち替えてのジェリー・ダグラスのやわらかなトーン、そして、アンサンブルを構成するひとつの楽器としての役割を担ったアリソン・クラウスの天性の美しい声(「うた」は1曲だけ)。ビートの効いた曲も含まれるが、全体に、優しさが支配するニュー・エイジ調インスト・アルバム。
[COUNTRY NEW RECORDINGS]
●V.A.『A Salute To The Heroes Of Texas Swing』TTX-003 CD \2,750
The Eyes of Texas(Roy Lee Brown)/I'll Keep on Loving You(Floyd Tillman)/Exactly Like You(Deacon Anderson, lap steel)/Traveling Blues(Dayna Wills)/My Mary(Roy Lee Brown)/It Makes No Difference Now(Floyd Tillman & Justin Trevino)/South(Hot Club of Cowtown with Herb Remington & Johnny Gimble)/What's the Matter With the Mill(Ray Benson)/Smiling Again(Rod Moag)/Mandolopin'(Johnny Gimble & Paul Glasse)/Betcha My Heart(Janet Lynn)/I Needed You(Johnny Gimble)/Ricochet Rag(Herb Remington)/The Story of the Texas Drummer Boy(Johnny Cuviello-Rod Moag)/I Can't Give You Anything But Love(Tony Sepolio) 全15曲
 ミルトン・ブラウン、ライト・クラスト・ダウボーイズ、フロイド・ティルマン、テキサス・ルビーなど、1930年代、40年代に現在のテキサス・ミュージック・シーンの基礎を築いた、テキサス・スウィング、アーリー・ホンキー・トンクの先駆者たちへのトリビュート。昨年夏に亡くなったティルマンや、ボブ・ウィルスゆかりのジョニー・ギンブル、ハーブ・レミントンなどテキサス・シーンの大立者が自らの曲をセルフ・カヴァーしたニュー・ヴァージョンを含むトリビュートを、テキサス・プレイボーイズのかつてのメンバーをはじめとするファースト・ジェネレーションから、現代ウェスタン・スウィング・バンドの最高峰アスリープ・アット・ザ・ウィールのレイ・ベンソンやシンディ・キャッシュダラーなど新旧のメンバーたち、若い世代にスウィングの灯を継承するホット・クラブ・オヴ・カウタウンまで、ウェスタン・スウィングを代表するプレイヤーたち、3世代にわたるミュージシャンたちが先達に捧げるオマージュ。オースティンに集まるスウィング・バンド、ミュージシャン大集合の1枚。
●THE LUCKY TOMBLIN BAND『The Lucky Tomblin Band』LT-001 CD \2,750
Ain't No Piece Of Cake/Never Slept A Wink/Illegal Man/Dancehall Sweetheart/Soul In Time/In Love/Out Of Your Mind/Rain Man/Deadwater/Sense Of Wonder/Please Don't Tease Me 全11曲
テキサス州サン・アントニオをホームに活躍してきたシンガー/ソングライター、なつかしのダグ・サームの再来とも称されるラッキー・トゥームリンが、テキサス・ミュージック・シーンのオール・スター・キャストを配して新たに結成したラッキー・トゥームリン・バンドのデビュー。クラシック・スタイルのホンキー・トンクをベースに、ブルース、ロックンロール、テックス・メックス、ブルー・アイド・ソウルなどが混在した、音楽の坩堝テキサスならではのオール・アメリカン・ミュージック。参加したのは、テレキャスターを自在に操るレッド・ヴォルカート(元マール・ハガード&ストレンジャーズ)、女流ラップ・スティール/ドブロ名人シンディ・キャッシュダラー(元アスリープ・アット・ザ・ウィール)、古くはバーズの『Sweetheart of the Rodeo』セッションやグラム・パーソンズのサポートで知られるミスター・ホンキー・トンク・ピアノ、アール・プール・ボールなど。レイドバックしたヴォーカルとオールド・ファッションなサウンドがノスタルジーをかきたてる、グッド・オールド・ミュージック。
●DUSTY OWENS『Dusty Owens Sings Ol' Hank』CDS-4002 CD-R \2,750
Take These Chains From My Heart/Kaw-Liga/Cold, Cold Heart/I'm So Lonesome I Could Cry/Jambalaya/I Can't Help It/Honky Tonkin'/Your Cheatin' Heart/Hey Good Lookin'/Why Don't You Love Me/I Saw The Light/You Can't Find Hank Williams(On The Jukebox Anymore) 全12曲
 『Dusty Owens Sings Once More』(CDS-4001\2,750)での、オールド・ファッションなカントリー・ソングがなんともいえぬ味をかもし出していたヴェテラン、ダスティ・オウエンズの新作。1946年、16歳でデビューしたという彼にとって同時代のヒーローともいうべき存在のハンク・ウィリアムズ、50年代ウェスト・ヴァージニア州ウィーリングのWWVAジャンボリーのレギュラーとなった時期には、亡きハンクのバンド、ドリフティング・カウボーイズのドン・ヘルムズ(スティール)、サミー・プルエット(g)、ジェリー・リヴァース(f)らをバックに唄っていたダスティが、そのハンクに捧げたトリビュート・アルバム。ここでも、ドン・ヘルムズの懐かしいスティールを核に、ハンクの超有名曲をダスティがハンクになりきって唄って、古きよき時代を鮮やかによみがえらせた1枚。
●NORAH JONES『Feels Like Home』CAP-90952 CD \2,650
Sunrise/What Am I To You?/Those Sweet Words/Carnival Town/In The Morning/Be Here To Love Me/Creepin' In/Toes/Humble Me/Above Ground/The Long Way Home/The Prettiest Thing/Don't Miss You At All 全13曲
 昨年のグラミー賞で主要4部門ほかを総ナメにするという離れ業をやってのけたシンデレラ・スター、ノーラ・ジョーンズのセカンド・アルバム。名門ブルー・ノートからのデビューということでジャズ・ヴォーカルにカテゴライズされてきたが、実際はもっと幅の広い、オール・ラウンドのアメリカン・ポップスを唄う正統派シンガー。デビュー作でもハンクの"Cold Cold Heart"の見事な解釈で、フェイス・ヒルよりもカントリーの心を理解している、と評されており、昨年相次いで発表された一連のトリビュート・アルバム、(ウェイロン・ジェニングス、ドリー・パートン、パッツイ・クライン)への参加も当然の結果であった。ここでも、自身のピアノとギター、特にアコースティック・ギターを巧みに使った落ち着いたサウンドで、心に染み入るような優しいメロディを鮮やかに唄いあげている。ザ・バンドのガース・ハドソン(アコーディオン)が印象的なタウンズ・ヴァン・ザントのカヴァー"Be Here To Love Me"や、ドリー・パートンをフィーチュアした"Creepin' In"など、全体にカントリー色を強く意識したプロダクションも完璧。多くの自作曲でソングライターとしても並々ならぬ才能を示すノーラ、ジャンルを超えて人の心に訴えかける、ホンモノのヴォーカリストである。
●KENNY CHESNEY『When the Sun Goes Down』BNA-58801 CD \2,650
There Goes My Life/I Go Back/When The Sun Goes Down(with Uncle Kracker)/The Woman With You/Some People Change/Anything But Mine/Keg In The Closet/When I Think About Leaving/Being Drunk's A Lot Like Loving You/Outta Here/Old Blue Chair/Live Those Songs/What I Need To Do/Please Come To Boston 全14曲
 トビー・キースとならんで、昨年から躍進著しいナッシュヴィル・メインストリーム・カントリーの人気スター、ケニー・チェズニーの最新作。年末から年始にかけてシングル・チャート独走の大ヒットとなった"There Goes My Life"、目下トップを窺う位置につけているタイトル曲をフィーチュアした、いまを象徴するカントリー・サウンド。ボーナス・トラックとして"Live Those Songs"以下3曲のライヴ・ヴァージョンを収録したリミテッド・エディション。伝統的なナッシュヴィル・カントリーと現代のビートがひとつになった旬のカントリー・サウンド。総合チャートでも初登場1位を記録、1週間で50万枚のセールスという大ヒット。
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]

R2-78108


R2-78109


R2-78110
●EMMYLOU HARRIS『Pieces Of The Sky』R2-78108 CD \1,750
Bluebird Wine/Too Far Gone/If I Could Only Win Your Love(with Herb Pedersen)/Boulder To Birmingham/Before Believing/Bottle Let Me Down/Sleepless Nights/Coat Of Many Colors/For No One/Queen Of The Silver Dollar/Hank And Lefty(previously unreleased)/California Cottonfields(previously unreleased) 全12曲
●EMMYLOU HARRIS『Elite Hotel』R2-78109 CD \1,750
Amarillo/Together Again/Feelin' Single-Seein' Double/Sin City/One Of These Days/Till I Gain Control Again/Here, There And Everywhere/Ooh Las Vegas/Sweet Dreams/Jambalaya/Satan's Jewel Crown/Wheels(with Jonathan Edwards)/You're Running Wild(previously unreleased, with Rodney Crowell)/Cajun Born(previously unreleased) 全12曲
●EMMYLOU HARRIS『Luxuary Liner』R2-78110 CD \1,750
Luxury Liner/Pancho And Lefty/Making Believe/You're Supposed To Be Feeling Good/I'll Be Your San Antone Rose/You Never Can Tell(C'Est La Vie)/When I Stop Dreaming/Hello Stranger(with Nicolette Larson)/She/Tulsa Queen/Me And Willie(previously unreleased)/Night Flyer(previously unreleased, with Delia Bell) 全12曲
●EMMYLOU HARRIS『Quarter Moon In A Ten Cent Town』R2-78111 CD \1,750
Easy From Now On/Two More Bottles Of Wine/To Daddy/My Songbird/Leaving Louisiana In The Broad Daylight/Defying Gravity/I Ain't Living Long Like This/One Paper Kid(with Willie Nelson)/Green Rolling Hills(with Fayssoux Starling)/Burn That Candle/New Cut Road(previously unreleased)/Lacassine Special(previously unreleased, with Barry Tashian) 全12曲
●EMMYLOU HARRIS『Blue Kentucky Girl』R2-78112 CD \1,750
Sister's Coming Home(with Tanya Tucker)/Beneath Still Waters/Rough And Rocky/Hickory Wind/Save The Last Dance For Me/Sorrow In The Wind(with Sharon White/Cheryl White)/They'll Never Take His Love From Me/Everytime You Leave(with Don Everly)/Blue Kentucky Girl/Even Cowgirls Get The Blues/Cheatin' Is(previously unreleased, with Glen Campbell)/I Know An Ending When It Comes(previously unreleased) 全12曲
 グラム・パーソンズのもとでカントリー・シンガーとしてデビュー以来30年、いまやオール・アメリカンの女性ヴォーカリストとしてポップ・シーンの頂点に立つエミルー・ハリスの、ソロ・メジャー・デビューからの5作品が一挙に再発された。グラムのスタイルをベースとしたカントリー・サウンドから出発したエミルー、彼女の功績は計り知れないものがあるが、初期においては、以下の3点に尽きるだろう。まずなにより、師グラムから受け継いだカントリー・ソングのハートを完璧に表現していったこと。デビューから常にそのハート、ソウルを体現するヴォーカルを聴かせてきて、そのピークをなしたのが79年の『Blue Kentucky Girl』である。80年代リッキー・スキャッグスやランディ・トラヴィスの登場に始まる、ネオ・トラディショナル・カントリー隆盛の礎を作ったといってもいいだろう。その後エミルーはブルーグラス、トラッドへとその志向をシフトしていくことになる。ふたつめは、ルーヴィン・ブラザーズ再発見(というのも変だが)のきっかけを作ったこと。エミルー自身はじめてのトップ10ヒットとなったデビュー作でのハーブ・ぺダーセンとのデュエット"If I Could Only Win Your Love"など、多くの曲をとりあげて、ルーヴィン・ソングの素晴らしさを新しい世代、ロック世代の聴衆に紹介している。3つめは、多くのミュージシャンを育てたこと。デビュー作では、ジェイムズ・バートン、ロニー・タット、グレン・ハーディンなど、あのエルヴィス・プレスリーのバック・バンドをそのまま核として起用していたが、常に新しい才能をとりあげるという姿勢を貫き、彼女のバンド、ホット・バンドからはロドニー・クロウェル、リッキー・スキャッグス、バリー・タシアン、エモリー・ゴーディ、ブライアン・エイハーン、アルバート・リーなど、多彩な顔ぶれが育っていった。ウェスト・コーストにあって、カントリー・ミュージック・シーンに大きな足跡を残した初期エミルー・ハリスの5作品、それぞれに、グレン・キャンベルやデリア・ベルとの珍しいデュエット、ライヴ・テイクなどの未発表曲2曲ずつを加えての再発売。

R2-78111


R2-78112
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