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NEW ARRIVALS 0401                 2004/02/06
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
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[COUNTRY NEW RECORDINGS]
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]

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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS]
●LOU REID & CAROLINA『Carolina, I'm Coming Home』LRC-1954 CD-R \2,750
Do I Still Have a Chance/Carolina, I'm Coming Home/Kiss And Tell/Your Love Is Like a Flower/Pathway of Teardrops/Missionary Good Book man/The Lonely Dancer/Wrath of God/Too Hard to Regret/You Matter That Much to Me/Bluff City/Uphill Climb/My Remains 全13曲
ジョン・ダフィ亡きあとのセルダム・シーンを支えているルー・リードが、自身のバンド、キャロライナでは『Blue Heartahe』(REB-1762 \2,750)以来、3年ぶりとなる最新作。カール・ジャクソンやハーリー・アレンなど手練れのソングライター作品を核に、フラット&スクラッグス、オズボーンズなどのクラシックを織り交ぜて、ジーナ・ブリットに代わって参加の新人クリスティ・アレンとルー、男女ふたりのリード・ヴォーカルを軸に、しっかりとしたコンテンポラリー・ブルーグラスに仕上げたあたりはさすがというべきだろう。バックもルーのマンドリンに、このレコーディングのあと、アラン・バイビーにリクルートされブルーリッジに移籍した弱冠20歳ジョーイ・コックスのクリスプ・バンジョー、ケヴィン・リチャードソンのシュアーなリード・ギターと、無名ながら確かなテクニック、フィーリングの若手を起用して、本場ノース・キャロライナならではのコンポラ・ソリッドの本流を継承しながら、少し前までの多くのコンポラ・ソリッド・バンドが陥っていた無個性という弱点を脱却した、落ち着いた味わいを身につけたサウンドが心地よい。ユニオン・グローヴで生まれ育ったというクリスティの、パワーとソウル、エモーションを兼ね備えたヴォーカル、ルーとのハーモニーが聴きどころ。なお、ルー・リードは2003年初頭からダドリー・コンネル(セルダム・シーンの同僚でもある)に代わってロング・ヴューのリード・シンガーも務めている。
●DISMEMBERED TENNESSEANS『Theft Proof』DT-500199 CD \2,750
Little Girl of Mine in Tennessee/Say, Won't You Be Mine/Kentucky Waltz/Big Country/Someday When You're Lonely/Who Will Watch the Homeplace?/On And On/Hot Springs/Hold Whatcha Got/She's More To Be Pitied/Heart of the Heartland/Gonna Settle Down/Tennessee Waltz/Cousin Sally Brown/Monologue of Frank McDonald/Blue Ridge Mountain Home/Monologue of Frank McDonald 全15曲
1945年の結成という現役最古参のバンドでありながら、音楽を生計の手段としないという点においてアマチュアの立場を貫き通してきたこともあって、最近になってようやくその名を知るようになったバンド。ヴァージニア州マッカリーのハイスクールのクラスメートだったフランク・マクドナルド(g)、フレッチャー・ブライト(f)、エド・"ドク"・カリス(bj)が中心となって結成された、ディスメンバード・テネシアンズ。結成以来ずっと地元チャタヌガで演奏活動を続けており、95年に初めてのCDを発表、99年には過去の録音を集めた2枚組も出している。99年発表のこのアルバムでは、10年来のメンバーであるローラ・ウォーカー(bs)の力強くエモーショナルなヴォーカルを核に、ボビー・マーティン(g)、ドン・カッセル(m)の朴訥なリード・ヴォーカルもまじえ、フレッチャーの年輪が滲み出るような味わい深いフィドルとエドのまっすぐなバンジョーが織り成す、なんのケレンもハッタリもない、シンプル&ストレートなブルーグラスが素晴らしい。モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレーなど先人へのリスペクトと、ブルーグラスへの愛情、アーリー・ブルーグラスの懐かしいテイストが胸を打つ、ローカル・トラッドの秀作。2003年には、ローカル・バンドとしては画期的ともいえる、2セットのライヴとドキュメンタリーを収録したDVDも発表しており、注目度アップは必至である。70年代から各地のフィドル・コンテストで優勝経験のあるフレッチャー(本業はショッピング・センターの開発運営に携わる不動産会社の経営)は、テネシアンズと平行して、自身の名を冠したフレッチャー・ブライト・フィドル・バンドでも活動しており(一部メンバーが重なっている)、テネシアンズではブルーグラス、フィドル・バンドではオールドタイム色と弾き分けている。90年代後半から自分たちのレーベルでアルバム・リリースを続け、現在まで3枚の極上のオールドタイム/ブルーグラス・フィドル・アルバム(最近作は『Live at the Laurel』FB-001\2,750)を発表している。また、ローラも自主制作アルバム『The Piney Rose』(LW-001\2,750)をリリース、そこではウェイン&クリスティン・ベンソン、ジム・ヴァンクリーヴ、ジム・ハーストなどのスーパー・ピッキンとわたりあう抜群のヴォーカルを聴かせている。
●SKIP GORMAN『The Old Style Mandolin, Vol. 2-Monroesque』OW-002 CD-R \2,750
Trombolin-Jack Across the Way/Kansas City Railroad Blues/Land of Lincoln/Waltz in G/Bill's Blues/Come Along Jody/Northern White Cloud/Right, Right on/Waltz in C/Golden West/Frog on a Lilypad/The Lloyd Loar/Up in the Front, Out in the Back/Smoky Mountain Schottische/The Old Mountaineer/Rocky Run 全17曲
 オールドタイムに造詣の深いフィドラーで、ラウンダーからリリースした3枚のアルバムでユニークなカウボーイ・シンガーとしても知られるスキップ・ゴーマン、実はモンロー・スタイル・マンドリンの第一人者でもあることは、その筋ではつとに知られた事実である。その彼が真正面からモンロー・スタイルに取り組んだ意欲作、しかも質、量ともに膨大なモンローのオリジナル・インストのなかから、モンロー自身もレコーディングしていない珍しい曲を集めるという大胆な試みで、モンロー・スタイルの本質に迫る見事な解釈を聴かせている。バックは、ディスメンバード・テネシアンズのフレッチャー・ブライト(f)とエド・"ドク"・カリス(bj)ほかが勤めている。なお、『The Old Style Mandolin, Volume One』(OW-001\2,750)では、オールドタイム色の濃いフィドル&バンジョーとのアンサンブルで、よりシンプル&ストレートなスタイルを聴かせている。
●THE JEANETTE WILLIAMS BAND『Get in the Boat』BB-014 CD \2,750
Get In The Boat/Will Your Name Be Called/Are You Trusting In Sweet Jesus/When The Harvest Has Come/Father's Hand listen/Golden River/Come Morning/There's Only One/Consider the Lilies/Got My Walking Shoes On/Mama's Sunday Ride/Lost Highway/Is Your Heart Right With God/Lift Me Up 全14曲
 夫ジョニーとのバンド、クリアウォーターを経て自身の名を冠したジャネット・ウィリアムズ・バンドでの活動を続けているジャネットの、JWBでの2作目となるゴスペル・アルバム。クリアウォーター当時から評判が高かったジャネットのクリスタル・クリアなヴォーカルは、ドゥービー・シェイでのオール・スター・キャストを従えたソロ・アルバム『Cherry Blossoms In The Springtime』('99 DS-2003)でピークを極めたが、ここでも、ジョニー(g)、クロウハンマー・スタイルも得意とする若手マーシャ・ボウマン(bj)、クリアウォーター以来の仲間でもあるスティーヴン・フレイリー(f,m)という編成で、このところすっかりブルーグラス・ソングライターに専念のトム・T・ホール&ディキシー作品を核に、ジョニーのオリジナルなどもまじえて、ハード・ドライヴィング・ブルーグラスからしっとりとしたナンバーまで、タイトなハーモニー、アンサンブルで極上のアルバムに仕上げている。
[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES]
●THE CHARLES RIVER VALLEY BOYS『Bluegrass And Old Timey Music』PR-24280 CD \2,650
Rocky Island/White Dove/Front Porch Backstep/When You See Those Flying Saucers/Away Out On The Mountain/Foggy Foggy Dew/Easy Winner/Leavin' Home/The Auctioneer/Victim To The Tomb/Crazy Creek/Baby-O/There Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone/Soldier's Joy/Oh Me, Oh My/Short Life Of Trouble/Beautiful Brown Eyes/What Have You Done/Comin' From The Ball/Sally Goodin'/Uncle Pen/Angel Band/Goodbye Old Pal/I See A Bright Light Shining/On The Jericho Road/Cherokee Shuffle/My Gal's A High Born Lady/Cryin' Holy Unto The Lord/Before I Met You/Gonna Lay Down My Old Guitar 全30曲
リリー・ブラザーズが種をまいたボストン/ニュー・イングランドのブルーグラス・シーンで、もっとも早い時期にその実を実らせたバンド、チャールズ・リヴァー・ヴァレー・ボーイズの名盤の2on1CD化。ボストンとはチャールズ・リヴァーをはさんだお向かいの学園都市ケンブリッジで、ハーヴァード大学の学生バンドからスタートしたCRVBが、プレスティッジ/フォークロアに残した『Bluegrass And Old Timey Music』('62 FL-14017)と『Blue Grass Get Together』('64 FL-14024)の全曲を収録している。中心人物はオールドタイムも得意とするボブ・シギンズ(bj)と、やはりオールドタイム色濃厚なヴォーカルのジョン・クック(g)。CRVBというとどうしてもあの『Beatle Country』(Rounder SS-41 \2,750)のイメージがついてまわるが、彼らの本質はこの2作に聴かれるヒルビリー・テイストのアーリー・ブルーグラスにあることはあらためていうまでもあるまい。トピカル・ソングやカントリー・ヒットなどもとりあげてはいるが、ブルーグラス・スタンダードをメインに、オールドタイム・ストリング・バンド・スタイルも大きく採り入れた、とても都会の若者たちとは思えない泥臭い演奏に圧倒される。FL-14024では、ボストン・ブルーグラス・シーンの生みの親テックス・ローガン(f)をゲストに迎え、のちにニュー・イングランド・ブルーグラス・ボーイズを率いて人気者となるジョー・ヴァルのハイ・テンション・ヴォーカルがキーとなっている。
●BOB PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS『Live:Color of the Blues』SCR-55 CD \2,750
Walking the Dog/Heavenly Light Is Shining/Paddy on the Turnpike/I'll Take the Blame/John Hardy/Sad Prisoner's Blues/Color of the Blues/Ragtime Annie/Low And Lonely/Sally Ann/When You're Lonely/Whose Shoulder Will You Cry on/Kentucky Waltz/Rose of Old Kentucky/Shenandoah Breakdown/Sitting on Top of the World 全16曲
数年前に発売されたオランダでのライヴ『Forty Years of Trouble』(94年録音SCR-51\2,750)が素晴らしかったボブ・ペイズリー&サザン・グラス、これはその第2弾ということで、同じく94年オランダでのライヴとドイツでのフェス・ライヴを収録している。ペンシルヴァニアの大ヴェテラン、ボブ・ペイズリーが息子ダンの強烈なヴォーカルを軸に圧倒的なパワー、エネルギーで展開するなんともスリリングな、ホンモノのトラッド・ブルーグラスの真髄。かつての盟友、故テッド・ランディの息子ボビーのまっすぐなバンジョーと、知る人ぞ知るジョン・グリックの凄まじいフィドル、そしてペイズリー親子の強力リズム・ギターがひとつになって聴くもののこころを熱くしてくれる。ダンのテンション、エネルギー、ソウルに満ち溢れたヴォーカル、粘っこい唄いまわしのテナー・ヴォイスに主役の座を譲ったとはいえ、要所で聴かせるボブの年季の入った味わい深いヴォーカルはさすがとしかいいようがない。そして、数曲ごとに挿入されるなんのケレンもないストレートなフィドル・チューン、バンジョー・インストもまたホンモノの証。モンロー、フラット&スクラッグスをはじめとするブルーグラス・クラシックの数々を軸に、タイトルのジョージ・ジョーンズ・ソングなど馴染み深い曲を見事にサザン・グラス色に染め上げたヴェテランの味。
●PAUL CRAFT『Raised By The Railroad Line』SCR-52 CD \2,750
Raised By The Railroad Line/A Look of Leaving/Honey, Take Your High Heels Off/The Yodeler/The First Cup of Coffee/Jimmy Ray McBean/Bring Back the Happy Times/If Joan Baez Would Fall in Love With Me/Tallahassee/The Drinkin's Got Me Down/There Ain't No Instant Replay/I'm a Tavelin' Man 全12曲
 セルダム・シーンなどに多くの名曲を提供してきたソングライターとして知られるポール・クラフトが、ヴォーカリストとしての実力を示した貴重なセッションが発掘された。しかも、あの故ジョン・ハートフォードのエアロ・プレーン・バンドとの録音という、双方のファンにとってのお宝音源といえるだろう。時期は明確にされていないが、ハートフォードの名盤『Steam Powered Aero-Plane』がリリースされてしばらくしてからということで、共通の音楽仲間だったグレイザー・ブラザーズを通じてのセッション実現ということらしい。ハートフォード(bj)、タット・テイラー(d)、ヴァッサー・クレメンツ(f)そしてノーマン・ブレイク(g)という、エアロ・プレーン・セッションそのままのメンバーで、ポールのソングライターとしての腕の冴えとハートフォード・カラーが微妙にとけあった、レイドバックしたブルーグラスが楽しめる。"Jimmy Ray McBean"など3曲では、やはり同じ時期の録音で、ハートフォード・バンド以上に深い友好関係にあるセルダム・シーンのベン・エルドリッジ(bj)とマイク・オールドリッジ(d)そしてヴァッサーというセットが聴ける。
[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS]
●MINDY SMITH『One Moment More』VAN-79736 CD \2,650
Come To Jesus/Falling/Raggedy Ann/Fighting For It All/Train Song/It's Amazing/Angel Doves/Down In Flames/Hurricane/Hard To Know/One Moment More 全11曲
 ナッシュヴィルからまたしても有望なシンガー/ソングライターが登場した。ドリー・パートン・トリビュート『Just Because I'm a Woman』(SH-3980 \2,750)でデビューしたミンディ・スミス。ニュー・ヨーク州ロング・アイランドの出身、90年代はじめにテネシー州ノックスヴィルに移り、98年からシンガーをめざしてナッシュヴィルに住んでいる。デビュー当時のナンシ・グリフィスをも髣髴させる清楚なヴォーカルがなんとも素晴らしく、最近のオルタナ・カントリーの影響も随所に見られる新鮮な感覚のソングライティング(全曲自作オリジナル)に、ここ2作あたりのエミルー・ハリスにも通ずる、アパラチアン・トラッドを映し出した繊細なメロディ・ラインがどこか懐かしさも感じさせるあたり、並の新人とは思えないセンスのよさが光っている。ブライアン・サットンとケニー・ヴォーン、現在のナッシュヴィル・シーンで最高のアコースティックそしてエレクトリック・ギターの達人を中心に、ダン・ダグモア(スティール)、マット・ローリングス(キーボード)、グレン・ワーフ(bs)など最先端のトップ・プレイヤーを配したバックも秀逸。前記ドリー・パートン・トリビュート収録の"Jolene"(ミンディのソロ・ヴォーカル)の別ヴァージョン(アリソン・クラウスとドリー本人がハーモニーをつけている)がヒドゥン・トラックとして収められている。
[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES]
●ROOFTOP SINGERS『Best Of The Vanguard Years』VAN-79749 CD \2,650
Walk Right In/Dip Your Fingers In The Water/You Don't Know/I'm Just Here To Get My Baby Out Of Jail/Shoes/Houston Special/Tom Cat/Cool Water/Hail John/It Don't Mean A Thing/Rissility Rossolty/Working On The Railroad/Somebody Came Home/Eighteen, Nineteen/Wild Mountain Thyme/San Francisco Bay Blues/Hey Boys/Old Joe Clark/R.C. Frog/Swing Down, Chariot/Those Brown Eyes/Mama Don't Allow/I'm On My Way/Ha Ha Thisaway/Brandy Leave Me Alone/Twelve-String/Good Time! 全27曲
 60年代フーテナニー・ブーム華やかなリし頃、"Walk Right In"の大ヒット('63、ヴァンガード・レコード唯一のナンバー・ワン・ヒット)で一躍トップ・グループとなったルーフトップ・シンガーズの新編集ベスト・アルバム。タリアーズや名門ウィーヴァーズなどでの経験もあるバンジョーの達人エリック・ダーリンを中心に62年に結成されたトリオで、ベニー・グッドマン・バンドのシンガーだったという経歴の女性シンガー、リン・テイラーを核にジャズのレパートリー、手法を採り入れたユニークなコーラスが売り物ともなっていた。12弦ギター二台をフィーチュアしたぶあついサウンドをメインに、67年解散までにヴァンガードに残した録音からのセレクション。未発表曲5曲を含む27曲集。
[COUNTRY NEW RECORDINGS]
●KEITH NORRIS『Deuce』TRN-10112 CD \2,750
Hurt Me All The Time/How High Did You Go/Should I Take That As A No/Don't Try This At Home /Two Step Program/Heaven, Hell or Houston/Fishin' In A Hurricane/It's My Lie/Too Cool For Horses/You Know It's Country/Key Of Heartache/Lighthouse/Opportunity Of A Lifetime/Me And The Horse/It Ain't A Party 全15曲
 テキサス・カントリーの王道を行く新人キース・ノリスのセカンド・アルバム。初期のジョージ・ストレイトをも髣髴させるスウィング感溢れるホンキー・トンク・スタイルをベースに、すすり泣くスティール、フィドルをバックに切々と語りかけるようなバラードなど、ナッシュヴィルのメジャー・カントリー・シーンからはあまり聴かれなくなった正統派カントリー・サウンドが豊かな可能性を示している。テキサス・ホンキー・トンクのメッカ、ヒューストンの近郊に生まれ育ち、大学卒業後ナッシュヴィルに移ったキース、ソングライターとしても有能で、ここでもナッシュヴィルのソングライターたちの新作に自作オリジナルを加えてのアルバムに仕立てている。
●CURTIS POTTER『The Best of Curtis Potter, Volume 1』SR-7732 CD \2,750
Somewhere In Texas/Getting Over You Again/The Only Bridge/She Wears Faded Jeans/You Wouldn't Know Love/Case Of Sorrows/If This Was Texas/One More Rose/I Can't Make It Without You/April's Fool/One Minus Everything/To Much Woman 全12曲
 知る人ぞ知るテキサス・カントリー・シーンのビッグ・ネーム、カーティス・ポッターの久々のスタジオ録音アルバム。テキサス・スウィングとホンキー・トンクを融合させた大立者ハンク・トンプソンのバンド、ブラゾス・ヴァレー・ボーイズで59年から71年までバンド・リーダーを務め、ハンクのトレードマクとなったスタイルに絶大な貢献をしたのち、ソロ・シンガーとしてドット、キャピトル、RCAなどにシングルを残し、ヒルサイド、ステップ・ワンにはアルバムもあり、もうひとりのテキサスの大物ウィリー・ネルソンとの共演もある。フィドル&スティールが駆け巡るサウンドに載せたレイ・プライス・スタイルのヴォーカルが郷愁を誘う2001年発表の今作では、かつての当たり曲のセルフ・カヴァー9曲と新曲3曲という構成。ボビー・フローレス(f)以下、地元テキサスのミュージシャンをバックに、持ち味を生かしきった抜群のテキサス・スタイル・ホンキー・トンク。
●RON GADDIS『Chip off the Old Block』SR-7647 CD \2,750
If The Red Leaves The Roses/Lefty's Gone/After All/I Fell Off The Wagon(With George Jones)/This Is That One Of These Days/Holding My Own/That's Why I Cry/When The Shiny Silver Eagle Meets The Great Speckle Bird(With Porter Wagoner)/Chip Off The Old Block/All Day All Night Thing(With Lorrie Morgan)/Home Is Where The Hurt Is/Back In The Swing Of Things(With Leon Rausch) 全12曲
 80年代から、ジョージ・ジョーンズのツアー・バンド、ジョーンズ・ボーイズのベース・プレイヤー&ハーモニー・シンガーとして、ジョーンズ・ショウのオープナーを務めてきたロン・ガディスのソロ・アルバム。大将譲りの粘っこいヴォーカルと正統カントリー・スタイルでじっくりと聴かせるバラードが圧巻。御大ジョーンズやポーター・ワゴナー、ロリー・モーガンそしてテキサス・プレイボーイズの大ヴェテラン、レオン・ローシュがゲスト参加、ごきげんなハーモニーを聴かせてくれる。バックも大将の人脈をフルに活かして、ジミー・デイ(スティール、これがラスト・セッションになったという)、ピート・ウェイド(g)、ピッグ・ロビンス(p)、フート・へスター&ジム・ブキャナン(f)他の豪華メンバー。
●HANK LOCKLIN『Generations in Song』SF-815 CD \2,750
Send Me the Pillows That You Dream on(with Dolly Parton)/Between the Tears/Hey, Good Lookin'(with Jet Williams)/Danny Boy(with Vince Gill)/Almost Persuaded/Country Honey/Grow Old Beside Me(with Jeanne Pruett)/Anna(with Jan Howard)/Love Must Be Gone/We're Gonna Go Fishing(with his grandchildren)/Ain't You Even Gonna Cry(with Jeannie Seely & Hank Adam Locklin)/Let Me Be the One 全12曲
"Send Me the Pillows That You Dream on"などのヒット曲で、ナッシュヴィル・サウンドを代表するスターのひとりとなったハンク・ロックリンの最新録音。ヒット曲のセルフ・カヴァーと新曲という構成で、往年の高音を生かした独特のヴォーカルが懐かしい。ドリー・パートンとヴィンス・ギル、そしてグランド・オール・オープリの同僚でもある往年の大スターたち、ジャン・ハワードやジーン・プルーエット、ジーニー・シーリーとのデュエットをフィーチュア。バックは、ウェルドン・マイリック(スティール)、ジミー・キャップス(g)、チャーリー・マッコイ(ハーモニカ)などナッシュヴィルの誇るヴェテラン・セッションマンが務めている。
[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES]
●THE LOUVIN BROTHERS『The Family Who Prays』GTCD-0107 CD \2,450
The Family Who Prays/Born Again/If We Forget God/Satan Lied To Me/God Bless Her('Cause She's My Mother)/Love Thy Neighbor As Thyself/Preach The Gospel/Just Rehearsing/Pray For Me/Satan And The Saint/Swing Low, Sweet Chariot/Make Him A Soldier 全12曲
●THE LOUVIN BROTHERS『A Tribute To The Delmore Brothers』GTCD-0108 CD \2,450
Weary Lonesome Blues/Midnight Speical/Blues Stay Away From Me/Sand Mountain Blues/Southern Moon/Nashville Blues/Brown's Ferry Blues/When It's Time For The Whippoorwill To Sing/Freight Train/Put Me On The Trail To Carolina/Gonna Lay Down My Old Guitar/The Last Old Shovel 全12曲
 カール・ジャクソンがプロデュースしたトリビュート・アルバム『Livin', Lovin', Losin':Songs of the Louvin Brothers』(B000045802 \2,650)で、あらためてその音楽の素晴らしさを再認識させられたルーヴィン・ブラザーズ、彼らがキャピトルに残したオリジナル・アルバムが次々とCD化されている。『The Family Who Prays』は『Nearer My God to Thee』(GTCD-0102\2,450)に続く2枚目のゴスペル作品として58年に発表したもの。スタンダード1曲を除きすべて自作オリジナルで固めており、ソングライターとしての地位をも確かなものとしたアルバム。『A Tribute To The Delmore Brothers』は、ブルー・スカイ・ボーイズとならんで彼らがもっとも大きな影響を受けたブラザー・デュオの先達デルモア・ブラザーズへのトリビュート。ハーモニーの確かさに感動させられる。因みに、ブルー・スカイ・ボーイズへのトリビュートも企画されたものの実現はしなかった。
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