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カントリー・ジェントルメン、結成50周年  2007/06/25
 モダン・ブルーグラスの雄、カントリー・ジェントルメンが結成50周年を迎えます。
初期の重要なメンバー、チャーリー・ウォーラー、ジョン・ダフィは惜しくもこの世を去りましたが、エディ・アドコック、トム・グレイ、ジミー・グッドロウ他、多くのカンジェン出身者は現在も現役で活躍中、ブルーグラス界に多大な貢献をしています。
SF-40175 THE COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』CD \2,888-(本体\2,750-)(新入荷)

Going Back to the Blue Ridge Mountains/Going to the Races/Azzuro Campana/Dark as a Dungeon/Copper Kettle/Billy in the Low Ground/I Saw the Light/Tom Dooley #2/Brown Mountain Light/Electricity/Daybreak in Dixie/Mary Dear/Sad and Lonesome/Cripple Creek/Don't This Road Look Rough and Rocky/Muleskinner Blues 全16曲

 カントリー・ジェントルメンがフォークウェイズ・レコードに残した最後の1枚が遂にCD化された。このアルバム、何故か67年4月に『Country Gentlemen in Concert』というタイトルで日本だけで発売され、のち73年にようやくアメリカでも発売されたといういわくつきのもの。しかもLPではベースが全く聴こえてこずトリオでの演奏ではないかといわれたこともあったが、どうやらエド・フェリスが入っているようである。今回のリリースに際して、ライナー・ノーツではトム・グレイがベーシストとしてクレジットされているが、このライヴ録音に関わった当事者によれば、今作は64年11月1日ニュー・ヨーク州シラキュースでのライヴということであり、その年7月にトム・グレイが抜けてエド・フェリスが参加しているという事実、そして、トム自身最近その点を否定していることからも、ベースはエド・フェリスで間違いないだろう。ともあれ、そうしたいわく因縁はさておき、キングストン・トリオをおちょくったヴァージョンも含めて、カントリー・ジェントルメン本来のパワー、エネルギー、疾走感に満ち溢れた演奏は見事の一言、こんな演奏ができるのは彼らしかいなかったし、これからも現れることはないだろう。チャーリー・ウォーラー、ジョン・ダフィ、エディ・アドコック、3人の異能のミュージシャンが集まったところに生まれた奇跡がこうしたかたちに残された、絶頂期カントリー・ジェントルメンの貴重極まりない記録である。
下記の作品、在庫中です。(残り些少の物、今後の入荷が不安定な物も有ります。ご了承下さい)
●REB-4002 COUNTRY GENTLEMEN 『Early Rebel Recordings:1962-1971』 CD4枚組\9,450- (本体\9,000-)

 かねてからウワサのカントリー・ジェントルメンのレベル録音全集が遂に発売となった。レベル社曰く「Thank You for Waiting:完成に数年を要したこのボックス・セットは、十分に待った甲斐があったものと自信を持ってお送りします」とのコメントが寄せられた労作である。チャーリー・ウォーラー、ジョン・ダッフィ、エディ・アドコック、トム・グレイの時代から、ジミー・グドローとドイル・ローソン、ビル・エマーソンの時代へ、7枚のアルバムからのCD4枚組全110曲には8曲の未発表曲が含まれており、24頁に及ぶ冊子が付いている。1960年代、日本の若者達に最初のブルーグラス・ブームを呼んだカントリー・ジェントルメン。1996年12月に急逝したジョン・ダッフィが若く音楽的な野心に燃えていた60年代、その引退の後をとったジミー・グドローのはつらつとしたプレイ、その2人を強力なインパクトで支えたエディ・アドコックのバンジョー。“Bringing Mary Home”の大ヒットやフォーク・ブームを逆手に取った60年代の彼らはどこを切り取っても新しい音楽への野心が溢れていた。1970年代に入り、ビル・エマーソンが参加してからはよりソフィスティケートされたサウンドを目指し、“Fox on the Run”の大ヒットや、CSN&Yの“Teach Your Children”、ビートルズの“ Yesterday”等々をレパートリーに入れ、全米ナンバーワンの人気グループとなった。そんなカントリー・ジェントルメンの最も充実していた時代が一望出来る問答無用の素晴らしいCDボックス・セットである。
●FRC-665 CHARLIE WALLER & THE COUNTRY GENTLEMEN 『Crying in the Chapel』 CD \2,888-(本体\2,750-)

Crying in the Chapel/I Feel Like Traveling On/Heaven Got an Angel/Don't You Know That I'm Happy/Nobody's Child/I'll Never Die Just Be Promoted/She Wore Pretty Dresses/Jericho Road/Coal Mines Is a Good Place to Pray/City of God/Keep Following Moses/Two Men a Walkin' 全12曲

昨年夏(1999)の心臓発作からカムバックしたチャーリー・ウォーラーとカントリー・ジェントルメン久々の新作(200年作品)。圧倒的な唄の上手さが光るポップ・ヒットの鮮やかなCG流アレンジをタイトルにした、78年以来のゴスペル集。グレッグ・コーベット(bj)、ダーリーン・オルドリッジ(m)、グレッグ・ラック(b)の現メンバーに、サミー・シーラー、ケニー・スミス、リッキー・シンプキンズとロンサム・リヴァー・バンド勢の手堅いサポートで、ヴェテラン健在を強く印象づける堂々たるヴォーカルが、流石の貫禄を示している。
●VAN-79711 THE COUNTRY GENTLEMEN『The Complete Vanguard Recordings』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Traveling Kind/Don Quixote/One Morning In May/Casey's Last Ride/Leaves That Are Green/Paradise/The House Of The Rising Sun/Catfish John/Mother Of A Miner's Child/Bringing Mary Home/Souvenirs/The City Of New Orleans/The Willow Creek Dam/Remembrance Of You/Irish Spring/Billy McGhee/Home In Louisiana/King Of Spades/The Little Grave/Delta Queen/Heartaches/Welcome To New York/Lord Protect My Soul/Circuit Rider 全24曲

カントリー・ジェントルメンがヴァンガードに残した2枚のアルバム、『The Country Gentlemen』('73)と『Remembrances & Forecasts』('74)の2on1CD化。チャーリー・ウォーラー、ビル・エマーソン、ドイル・ローソン、ビル・イェイツというメンバーで来日した直後の第1作にはマイク・オールドリッジ、リッキー・スキャッグスがゲスト参加、また第2作ではバンジョーがジム・ベイリーに代わると共に、リッキーと弱冠18歳!!のジェリーダグラスが正式メンバーとして加わっている。リッキーのフィドルを大きくフィ−チュアするなど、CGのサウンドが劇的に変化していった時期の作品で、ともすると見過ごされてしまったという感のある2作品、ダフィ/アドコック時代のあの先鋭的なダイナミズムは失われたが、ウォーラー/ローソンのハーモニーを軸にまとまった、後期CGへの最初のステップが記録されている。第2作で、ピート・ゴーブル&リロイ・ドラムの曲を早くも4曲とりあげたあたりも、新しい方向への模索の表われだろう。
●CCRS-7008 THE COUNTRY GENTLEMEN『Folk Session Inside』CD \2,079(本体\1,980-)

Bluebirds Are Singing for Me/Sad and Lonesome Day/The Girl Behind the Bar/Can't You Hear Me Calling/The School House Fire/Nightwalk/The Galveston Flood/The Young Fisherwoman/This Morning at Nine/I Am Weary(Let Me Rest)/Aunt Dinah's Quilting Party/Heartaches/Dark as a Dungeon 全13曲

 誰もがクラシック・カントリー・ジェントルメンの最高傑作と認める63年発表の大名盤が、遂に、遂に、CD化である。一時期、日本だけで曲順に手を加えたものがCD発売されたことはあったが、オリジナルなかたちでははじめてのCD化、チャーリー・ウォーラーとジョン・ダフィという、全く異なった個性ががっぷりと組み合い、そこにエディ・アドコックの異能のバンジョーとトム・グレイのパーフェクトなベースが加わった、まさに奇跡的なアンサンブルから生み出された、時代のずっと先を行く強烈なサウンド。モダン・フォークへと接近していったフラット&スクラッグス、カントリー・マーケットをめざしたオズボーン・ブラザーズとならんで、ブルーグラスのモダン化に大きな貢献を果たしたとされるが、CGについていえば、ワシントンDCという都会にあって、ブルーグラス本来のドライヴ、グル―ヴをより意識しながらのジャズやポップ、ロックへのアプローチがのちのニュー・グラスへと進化していったといえるだろう。ブルーグラスの枠組みのなかでの新たな方向性の提示、実践が若いリスナー、ミュージシャンに与えたインパクトは計り知れないものがあり、ブルーグラスの都会進出の最大の功労者といえよう。未発表だった"Dark as a Dungeon"を加えての、待望久しいCD発売である。
●PC-1138 CHARLIE WALLER & THE COUNTRY GENTLEMEN『Songs Of The American Spirit』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Fighting Side Of Me/Be Quiet When Willie Walks By/Between Fire And Water/Crying In The Chapel/Joe/A Miner's Life/Blackberry Blossom/There's A Star Spangled Banner Waving Somewhere/My Heart Is On The Mend/River Of Tears/Stay In The Wagon Yard/The Vision/Let Me Fly Low 全13曲

チャーリー・ウォーラー&カントリー・ジェントルメンの最新作。近年健康状態が思わしくないチャーリーだが、盟友エディ・アドコックをプロデューサーに迎え、スタジオに入ったからにはいつもながらのチャーリー節全開、声の力が若干衰えたかと思わせる部分もあるものの、得意のカントリー・ソングやドラマティックな仕立てのストーリー・ソング、ギターをバックに朗々と唄う、チャーリーならではの節回しはさすがとしかいいようがない。このところのジェントルメン・サウンド、というよりはチャーリー・ウォーラー・スタイルのブルーグラスを支えてきたグレッグ・コーベット(bj)と、ソロ・アルバムを出したばかりのダリン・アルドリッジ(m)のふたりが、相変わらずのシュアーな演奏とハーモニー・ヴォーカルでしっかりと演出している。そして、チャーリーの息子ランディ(g、彼も最近ソロ・アルバムを発表している)が正式メンバーとして参加、リード&リズム・ギターでサポートを務めている。前作『45 Years of Memories』(PC-1121\2,573)同様、チャーリー・ウォーラーという稀有のヴォーカリストをしみじみと味わう、そんな作品である。  (追記)今日8月18日、チャーリーの訃報が伝えられた。詳細は明らかにされていないが、心臓発作によるものということ。またひとり、巨星が逝ってしまった。
●REB-1102 COUNTRY GENTLEMEN 『25 Years』 CD\2,573-(本体\2,450-)

ダイナおばさんのパーティー/500 Miles/Two Little Boys/Where I'm Bound/Teach Your Children 他全24曲

 今年の7月4日で結成40年を迎えたカントリー・ジェントルメン。昨年12月にジョン・ダッフィを亡くしたものの、現在も第1線で活躍を続ける彼等。その彼等の結成から25年間の歩みを凝縮してまとめた素晴らしい企画作品だ。良く知られた曲を中心に、ジョンの歌声からジミー、ドイル、…偉大なバンドの25年間を一覧する全24曲。
● REB-1104 COUNTRY GENTLEMEN『Live In Japan』CD\2,573-(本体\2,450-)

Fox on the Run/Walking Down the Line/Matterhorn/Take Me Home, Country Roads/Foggy Mountain Breakdown/Yesterday/Hank Snow Medley 他全20曲

 覚えてますか?、フラット&スクラッグスとラルフ・スタンレーに次いで日本にやって来た3番目のブルーグラス・バンド、カントリー・ジェントルメン。1972年初頭、チャーリー・ウォーラー、ビル・エマーソン、ドイル・ローソン、ビル・イェーツの4人が素晴らしい思い出を残してくれました。
●REB-1715 COUNTRY GENTLEMEN "Souvenirs" CD\2,573-(本体\2,450-)

Mountains and Memories/Mother of Miner's Child/Where the Moss Grows Over Stone/Faded Love/Wild Rose/One More Hill/Noah's Ride/Drifting Away他全12曲

 久々のカントリー・ジェントルメン、最新作。ムーンシャイナー誌でも度々報じられたチャーリー・ウォーラーの健康状態。写真でもかなり痩せて心配されるが、彼独特の美声と丁寧な唄い方は、力強さには欠けるものの、往年の面影を充分聴かせてくれる。ジミー・ボウエン(m,tv)とグレッグ・コーベット(bj)、ロニー・デイビス(bs)のメンバーにキム・ガードナー(d)やティム・スミス(f)をゲストにした70年代以降のカンジェン・サウンドも健在だ。ゴードン・ライトフットやジョン・プライン、カール・ジャクソンやラリー・コードルらの選曲も彼等らしい。Faded Loveは唄物。
●REB-7508 THE COUNTRY GENTLEMEN『Can't You Hear Me Callin':Early Classics 1963-1969』 CD \2,079(本体\1,980-)
Can't You Hear Me Callin'/Bringing Mary Home/You Left Me Alone/Knoxville Girl/Brown Mountain Light/Matterhorn/Amelia Earhart's Last Flight/Girl Behind The Bar/The Convict And The Rose/Many A Mile/Katy Dear/Blue Ridge Cabin Home 全12曲 クラシック・ジェンツ、ダフィ/ウォーラー/アドコック/グレイ、のレベル録音を中心とした新編集ベスト・トラック12曲集。半分はレベルの4枚組ボックス(REB-4002\9,000)で聴くことができるが、今回のミソは残りの半分。"Can't You Hear Me Callin'"と"Girl Behind The Bar"は、本国では未だCD化されていないジェンツの最高傑作『Folk Session Inside』(Mercury)から、"You Left Me Alone""Knoxville Girl""Katy Dear"の3曲は、バジェット・レーベル、デザインから発売された『Hootenanny』からの選曲(以上5曲、いずれも63年録音)ということで、ボックス・セットとあわせて、また一歩、よりコンプリートに近づいたということになる。カントリー・ジェントルメンのファンは必聴、必携とだけいっておこう。なお、未発表とクレジットされている"The Convict And The Rose"は、ボックス・セットに収録済み。
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