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[女性ブルーグラス特集]   2007/12/05

CCBC-2008 『BLUEGRASS CALENDER 2008』30cmLPサイズ見開きカラー、\2,363-(本体\2,250-)

 昨年は発売されなかったブルーグラス・カレンダー、 今年は「Women in Bluegrass」というテーマでの登場です。30cmLPサイズが見開きになり、毎月、ブルー グラス史を彩ってきた女性アーティストのカラー写真と、毎日の出来事にはアーティストの誕生日や主要な ブルーグラス界の出来事が記されています。日々、あたらしい発見や懐かしい思い出が巡ります。今年11月 と12月のカレンダー付き!!

●ROU-0580 RHONDA VINCENT『All American Bluegrass Girl』CD\2,573-(本体\2,450-)

 マーサ・ホワイト提供による、お馴染みのキャラク ターをペイントしたバスを駆って野外フェス他、全米を席巻、女性ブルーグラスのトップランナーとして絶 大な人気を誇るロンダ・ビンセントの最新作。レベル社で3枚のソロ作とファミリー・バンド、サリー・マウン テン・ショーの作品を残してカントリーに転身、ワーナーから2枚出した後、ブルーグラスに復帰後、ラウン ダーから早くも5枚目のアルバム。デッカ時代のオズボーンズを髣髴させるゴージャスなドレスに身を包ん で、ビル・モンロー、ジミー・マーチンに通じる破壊力のあるブルーグラスを聞かせてくれる。ビッグKことケ ニー・イングラムのツボを心得たバンジョーを得て益々、ドライブ感を増したサウンドを産み出すのは ジョッシュ・ウィリアムス(g)、ミッキー・ハリス(bs)、 ハンター・ベリー(f)、曲調に応じてステュアート・ダンカン(f)、ランディ・コーアズ(d)、ブライアン・サッ トン(g)がサポート。鉄壁の音作りに成功している。ブルーグラス賛歌という趣のタイトル曲、ボビー・オズ ボーンとドリー・パートンをゲストに迎えて夫々、ロンダとのデュオをフィーチャーした2曲、ロイ・エイカフ の名曲をチャーリー・ルービンが美しいアレンジに仕上げた"Precious Jewel"が印象に残った。(ムーンシャイナー6月号より、秋元慎)
●ROU-0600 CLAIRE LYNCH『Crowd Favorites』CD\2,573-(本体\2,450-)

Train Long Gone/The Day That Lester Died/Fallin' in Love/Hills of Alabama/Jealousy/Sweetheart, Darlin' of Mine/Wabash Cannonball 他全14曲

 1970年代からフロント・ポーチ・ストリング・バン ドとして人気を博した女の子が、すばらしい女性ブルーグラス・ボーカリストに成長、カーター・ファミ リーからジャズ、そしてオリジナル、…自身の選んだ 14曲のベスト集。レスター・フラットの死んだ日の悲しみ、自分の育ったアラバマの丘、カントリー・バラッ ド…、ムーンシャイナー誌でも紹介したように「ブルーグラス俳句大会」を主宰した彼女、自分の人生をおとぎ 話のようだと語るクレアのセンシティブな詞とロマンチックでポップなメロディに、歴代のメンバーに豪華 なゲスト。新録音の4曲は現在のメンバー、ジム・ハースト(g,bj)、ミッシー・レインズ(bs)、そしてあのジェ イソン・トーマス(m,f)…、そうハンド・ピックドで日本に暮らしていたジェイソン。とにかく、60〜70年代 の音楽をいっぱいに、女性版レスター・フラットといってもいいバーサタリティを持つクレア、気持ちいい癒 し系ボーカルとメロディーに酔いたい。
 なお昨年発売、6年ぶりのカムバック最近作『New Day』(ROU-0563 \2,573-)がすばらしい!!
●ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-(本体\2,450-)

One More Time/What I'm Looking For/Father Time/me After Time/Where Are You Darlin'? 他全14曲

 オリジナルばかり21曲を収めて2003年に自費制作した前作『Same Old Me』がトニー・ライスの目に留まり、またアリソン・クラウスが最近作 『Lonely Runs Both Ways』でその中から"My Poor Old Heart"を取り上げ、一躍ブルーグラス・シンガー/ソングライターとして知られるようになっ たドナ・ヒューズ、そのトニー・ライスが全面プロデュースした全米デビュー作。トニー自身のギ ター(サポートにティム・スタッフォードとワイアット・ライス)に、朋友サム・ブッシュが4曲 (ほかはウェイン・ベンソン、リッキー・シンプキンズ)、スコット・ベスタル(bj)、ロン・スチュワー ト(f)、ロブ・アイクス(d)に、マイク・バブ(またはブリン・デビーズ)のベース。シンディ・ローパー のカバーとティム・スタッフォード以外の12曲がオリジナル。1曲目でアリソン・クラウスとメアリー・チェ イピン・カーペンターがハーモニーするほか、カール・ジャクソンやソニヤ・アイザックス、アリシャ・ニュー ジェントら、あたしい女性ブルーグラス・ソングを志向する仲間らが応援している。
●UNI4759382 ROBERT PLANT & ALISON KRAUSS『Raising Sand』CD\2,573-(本体\2,450-)

Rich Woman/Killing the Blues/Sister Rosetta Before Us/Gone Gone Gone/Through the Morning, Through the Night/Nothing/Your Long Journey 他全13曲

 アリソン・クラウスという才能は、どこまで伸びて いくんだろう? 今回はあのレッド・ツェッペリンのボーカリスト、ロバート・プラントとデュオを組んで T.ボーン・バーネットの制作に委ねた超話題作。全編に不思議なポップ感、ズーっと昔の場末の名画館にい るような…、ジャンルのまったく関係ない音楽だ。ニューオーリンズのクレオール・ヒットの1曲目から ドック・ワトソンのラストまで、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドのデニス・クロウチのベースとジョイ・ ベルローズのベースにマーク・リボットとバーネットのエフェクトを多用したエレキという最小のセットに、 グレゴリー・レイツのスティール・ギターやリボットのバンジョー、アリソンのフィドルなどが加わるシン プルな構成。ディラード&クラークのジーン・クラークを2曲、エバリー・ブラザーズやメル・ティリス、タ ウンズ・バン・ザンやトム・ウェイツの曲を配した選曲とアレンジは、さすが偉大なプロデューサーとなっ たT.ボーンの凄さだ。同じツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズがアンクル・アールをプロデュースす る時代…、最後の1曲だけにはマイク・シーガー(autoharp)、ノーマン・ブレイク(g)、ライリー・ボ ウガス(bj)のオールドタイマーが大活躍、プラントに「これまでアメリカ音楽を知っているつもりだったが、 未知のすばらしい音楽に驚いた」と言わせたアパラチア魂が快感だ。
SH-4007 DOLLY PARTON 『Those Were the Days』CD\2,573-(本体\2,450-)

Blowin' in the Wind/Where Have All the Flowers Gone/Me & Bobby McGee/Cruel War/Turn,Turn,Turn/If I Were a Carpenter/Both Sides Now/Imagine 他全12曲

 もっとも有名なアメリカ女性シンガーのひとり、ド リー・パートン。近年のブルーグラス志向で悠々自適の音楽活動をつづける彼女の最新作は上記、60〜70年代 フォーク名曲ほか、どこかで聴き覚えのある有名曲のカバーを、ジュディ・コリンズやロジャー・マッギン、 ユサフ・イズラム(=キャット・スティーブンス)やク リス・クリストファーソンらのオリジネイターらに、ノーラ・ジョーンズ、キース・アーバン、ニッケル・ク リーク、ロンダ・ビンセントやアリソン・クラウス、ミンディ・スミスらの若手をボーカル・ゲストに迎えた豪 華版。バックには自身のツアー・バンドとザ・グラスカルズの面々のほか、ゲスト出演としてリストアップさ れているのはサム・ブッシュ、ステュアート・ダンカン、 デビッド・フォスター、トニー・ライス、ブライアン・サットン、クリス・シーリ、イリヤ・トシンスキ(ベー リング・ストレイト)…。1曲目、ビートルズの全面バッ クアップでデビューしたメリー・ホプキンを迎えてのハッピーな「悲しき天使」はイリヤとサム、そしてドブ ロのアンディ・ホールが早速キメてくれ、2曲目のニッケル・クリークとの「風に吹かれて」はザ・グラスカル ズ、3曲目はノーラ・ジョーンズとの「花はどこへ行った…」。凄いですわ、バックのアレンジ、そしてドリー の歌唱力と存在感!! どの曲も昔聴いた懐かしいメロディー、それを軽いポップ風ブルーグラス・サウンドで 聴かせてくれる、こりゃいいわ。最後はジュディ・コリンズとロンダ・ビンセントを従えた「青春の光と影」か ら、テルライド・フェス30周年DVDでのベラ・フレックのバンジョー・ソロも感動的で凄かったけど、デビッ ド・フォスターのピアノをバックにした「イマジン」。前作『For God and Country』(WMG-79756 \2,573-)での星条旗を身につけた保守愛国派のイメージを一掃 するようなリベラルな曲の数々、…彼女も時代を生きているんだ。とても楽しめる、さすがアメリカン・エ ンターテイメントの女王ならではの秀作である。
●SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II, Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年の熊本カントリー・ゴールドにやって来るチェ リーホームズと「子育ての極意」をカバー特集。前作『Cherryholmes』(SKFR-2014 CD\2,573-)で全米デビューしていきなりIBMAアワード最高賞の最優秀エン ターティナーを獲得した一家のすごい!!最新第二弾。最優秀バンジョー奏者にノミネートされると同時に抜 群の歌唱力を持つ23才の長女シア(bj)を筆頭に、19才長男B.J.のすごいフィドル、17才の次男スキップ(g) が現代感覚を盛り込んだギターのソロ/ビート/で見事に歌いこなし、15才末っ子モリーのフィドルがB.J. と見事なツインを演じる。母サンディのサム・ブッシュ・モデル・マンドリンも子供たちに負けじと炸裂 …。凄いビートとトラッドグラス・センスを効かしたアレンジで疾走するブルーグラス全14曲。末娘を難病 で亡くした一家の結束がブルーグラスという音楽だった彼ら、楽器を弾きはじめてわずか8年…、ベースで 支えるマッチョ・オヤジがエライッ!?
[下記、季節物です。どちらもお勧めです。
●CP-9804 CLUSTER PLUCKERS『Christmas Album』\2,888-(本体\2,750-)

Christmas Time's A Comin'/Winter Wonderland/Silent Night/Jingle Bells/Santa Claus Is Coming To Town/White Christmas/Joy to the World 他全13曲
 女性ふたりを前面に、歌うこととブルーグラスが大 好きだという一点のみで、楽しく演奏することだけを目標にする彼ら、来日したのは1995年、もう12年だ。 あのさわやかなハーモニーと極上のアコースティック・サウンドで聴かせるクリスマス名曲13曲集。悪い訳な いじゃない…。マーガレットは今年もIBMAアワード・ショウの字幕をボランティアで担当していたし、クリ スとデイル夫妻は息子がミッシー・レインズ&ニュー・ヒップで弾くぶっ飛びマンドリンをニヤニヤと見てい た。リチャードは相変わらず飄々と、ラウンダーと新規契約をしたスティール・ドライバーズでバンジョーを 弾いていた…。
●KOCH-4425 3 FOX DRIVE and Friends 『Christmas Grass Vol. 3』 \2,888(本体\2,750)[クリスマス緊急新入荷]

1.New Star Shining(Sonya Isaacs/3 Fox Drive & Friends)/2. Christmas Song, The (3 Fox Drive & Friends)/3. Please Come Home For Christmas(John Cowan/3 Fox Drive & Friends)4. O Holy Night(Fox Drive & Friends)/5. One Bright Star (Sarah Jarosz/3 Fox Drive & Friends)/6. White Christmas (3 Fox Drive & Friends)/7. I Heard the Bells On Christmas Day (Larry Sparks/3 Fox Drive & Friends)/8. I'll Be Home For Christmas(3 Fox Drive & Friends)/9. Have Yourself a Merry Little Christmas(Russell Moore/3 Fox Drive & Friends)/10. Watching Over the Soldiers At Christmas(Charlie Daniels/3 Fox Drive & Friends)

今年のブルーグラス系クリスマス作品の大トリを飾る、人気シリーズ、クリスマス・グラスの第三集が入荷しました。
今回は3 FOX DRIVEを中心にソニア・アイザックス、ラリー・スパークス、ジョン・コーワン、ラッセル・ムーア等々、多彩なゲストを招いてクリスマスの名曲の数々を聞かせます。注目の新人女性ブルーグラス・シンガー=サラ・ジャロッズもお披露目兼ねて登場、迫力のあるボーカルを聞かせてくれます。バックを務めるのはアドム・ステフィ(m)、ブライアン・サットン(g)、コディ・キルビィ(g)オウブリー・ヘイニー(f)、バイロン・ハウス(bs)、ロブ・アイクス(d)他、オールスター・キャスト。
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