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    B.O.M.Newsletter #513

  2023年6月15日
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目   次

今月のハイライト  1  
新入荷ダイジェスト  2  
   3 (ブルーグラス新入荷)
  4  (オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷) 
   5 (インスト新入荷)
   6  (カントリー・ポップ新入荷)
   7  (発掘、編集新入荷)
   8  (映像新入荷)
新入荷作品解説    9  
   10  ■ブルーグラス新入荷
   11  ■オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷
   12  ■インスト新入荷
  13  ■カントリー・ポップ・ロック新入荷
  14  ■発掘、編集新入荷
  15  ■映像新入荷
  16  【珠玉のアメリカン・ニューシネマ・セレクション】
月刊ムーンシャイナー特集/関連作品  17  
  18  [アリソン・ブラウン]
  19  [ムーンシャイナー6月号レビュー紹介作品]
最近作/お勧め作  20  
  21  ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  22  *コンテンポラリー
  23  *トラッド
  24   *プログレッシブ
  25  ■オールドタイム/フォーク/アメリカーナ最近作 & お勧め作 
  26  [REMEMBERING ROLAND WHITE]
  27  ■映像最近作 & お勧め作
  28  ■インスト最近作 & お勧め作
  29  ■カントリー・ポップ最近作 & お勧め作
  30  ■発掘、編集 最近作 & お勧め作
楽器関連作品   31  
  32  *バンジョー
  33  *マンドリン
   34  *フィドル
   35  *ドブロ
   36  *ギター
 近日入荷   37  
書籍、教則おすすめ   38  
楽器、その他……   39  
輸入雑誌   40  
   41
 *ブルーグラス・アンリミテッド誌
月刊『ムーン・シャイナー』    42  
B .O.M.ご利用方法   43
 



 今月のハイライト
  ●REB-1878 KODY NORRIS SHOW『Rhinestone Revival』CD(\2,450-)\2,695-税込

Mountan Rosalie/Baltimire I'm Leaving/Fiddler's Rock/Looking at the World Through a Windshield/Please Tell Me Why/Gotta Get My Baby Back/Petals in the Fall/Endless Highway/Otto Wood/I Call Her Sunshine/Let All the Girls Know You're a Cowboy/My Home in Virginia全12曲

 ラインストーンの施されたド派手な衣装で熱気溢れるストレートなブルーグラスで観衆を魅了するコディ・ノリス・ショー、『All Suited Up』(REB-1873 \2,695-)に続く、レベルからの第二作。ビル・モンロー、ジミー・マーティン、スタンリー・ブラザーズといったブルーグラスのアイコンからインスピレーションを受け、黄金時代のブルーグラスを呼び起こす勢い。現在のブルーグラス界で最も忙しく、最も働き者で、最も面白いバンドのひとつと評される彼等は、ステージ衣装にに「Nudie」や「Manuel」といった伝説的なデザイナーによるウエスタンウエアを髣髴させるスーツを甦らせた。本作ではハードドライビングなトラディショナル・ブルーグラス満載。コディ(g)とレイチェル(f,m)夫妻、ジョサイア・タイリー(bj)、チャーリー・ロウマン(bs)というメンバーに加えて、ゲストにダリン & ブルック・オルドリッジ、ジェイソン・バリー(f)、トニー・クリースマン(percusion)、デヴィッド・ジョンソン(harmonica)。ヨーク・ブラザーズのオリジナルでレノ & スマイリーやラルフ・スタンレーも取り上げていた"Mountan Rosalie"を皮切りにコディのブルーグラスの作法に則ったオリジナルが4曲。デル・リーブスの"Looking at the World Through a Windshield"はアップテンポのブルーグラス・アレンジで。Your Love Is Like a Fiower"の本歌取という趣の"Petals in the Fall"、ダグ・ディラード・バンド時代にロジャー・ラズネークが自作自演、アリソン・クラウスも取り上げた"Endless Highway"はレイチェルのリードにダリン & ブルックがコーラスで参加。ノース・カロライナの盗賊を歌ったOtto Wood他。
  ●COMP-4811 ROBBIE FULKS『Bluegrass Vacation』CD(\2,450-) \2,695-税込

One Glass of Whiskey/Molly and the Old Man/Lonely Ain't Hardly Alive/Angels Carry Me/Longhair Bluegrass/Backwater Blues/Sweet Li'l Cora-Mae/Silverlake Reel/Momma's Eyes/Nashville Blues/Let The Old Dog In/Old Time Music Is Here To Stay全12曲

 スペシャル・コンセンサスのギター&ボーカルとして活動後、BloodshotやYep Rocのインディーズを経てメジャーのGeffenで15枚のソロ・アルバムと2度のグラミー賞ノミネートとアメリカーナ、オルタナ・カントリーのシーンで着実にキャリアを重ねて来たロビー・フルクス、古巣のコンパスから発表したフルクス初の純粋なブルーグラス作品。サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、シエラ・ハル、ジョン・コーワン、クリス・エルドリッジ、ティム・オブライエン、スチュアート・ダンカン、デニス・クラウチ、ロニー・マコウリー、デヴィッド・グリア、トッド・フィリップス、ミッシー・レインズ、それにコンパス創設者のアリソン・ブラウンといった、斯界最高のオール・スター集めたキャストとの組み合わせによる、現在のブルーグラス・シーンで最も注目すべきアルバムの一つ。父親のオープンリール・テープでドック・ワトソンを聞いていたというファルクス、10代でスクラッグスの教本でバンジョー、ハートフォードのフィドルを学び、1980年にシカゴに移り、スペシャル・コンセンサスに参加、最近はアコースティックでブルーグラス寄りの作品を多く書いていることに気付いたという。「エレクトリック・ギターがコンピューターに取って代わられるかもしれないが、山はまだすぐそこにあるます」というフルクスの意欲作。ウェス・コーベット(bj)のイントロに導かれる"One Glass of Whiskey"はシャド・コブ(f)、ロニー・マッカリー(m)、クリス・エルドリッジ(g)、デニス・クラウチ(bs)にジョン・コーワンのテナーを加えたドライビング・ナンバー。ブレネン・リーのハーモニー・ヴォーカルとアリソン・ブラウンのバンジョーをフィーチャーした"Molly and the Old Man"、シエラ・ハル(m)の美しいマンドリン・プレイが印象的な"Angels Carry Me"、 1970年代初頭のヒッピー・ブルーグラス・フェスティバル・シーンを歌いこんだ"Longhair Bluegrass"ではサム・ブッシュ(v,m)、ジョン・コーワン(v)が参加、ニューグラス・リバイバルのへのオマージュ。クリス・エルドリッジのギターが冴える"Backwater Blues"、フルクス自身のクロウハンマー・バンジョーが聞ける"Sweet L'il Cora Mae"、ラス・カーソン(bj)、ジェリー・ダグラス(d)、シャッド・コブ(f)、ロニー・マッカリー(m)がホットなソロを繰り広げる"Let The Old Dog In"と聞き所満載。
 新入荷ダイジェスト
 (ブルーグラス新入荷)
  ●REB-1878 KODY NORRIS SHOW『Rhinestone Revival』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ラインストーンの施されたド派手な衣装で熱気溢れるストレートなブルーグラスで観衆を魅了するコディ・ノリス・ショー、『All Suited Up』(REB-1873 \2,695-)に続く、レベルからの第二作。 
  ●MFR-230510 LOST & FOUND『Final Chapter』 CD(\2,650-)\2,915-税込

 1973年に結成、ブルーリッジ系ブルーグラスの大御所、ロスト&ファウンド、40年以上にわたってレコーディングやツアーを積極的に行い、史上最も優れたブルーグラス・バンドの1つと称されているロスト&ファウンドのラスト・アルバム。彼等と同じく同地区を本拠に活動するロンサム・リバー・バンドのサミー・シーラーが2013年にマウンテン・フィーバー・スタジオで録音、アレン・ミルズ(bs,v)、ダン・ウェルズ(g,v)、ロナルド・スミス(bj)、スコット・ネピア(m)、アレンの甥の故ジェイソン・ムーア(bs)という面々が参加。アルバム最後の"Put It Off Until Tomorrow"のみ、デンプシー・ヤング(m)、スコッティ・スパークス(g)、ロナルド・スミス(bj)、アレン・ミルズ(bs,v)による未発表音源を収録。
  ●AMVB2023 THE INFAMOUS STRINGDUSTERS『A Tribute To Flatt & Scruggs』CD(\2,250-)\2,475-税込

 悪名高いとバンド名に掲げたインファマス・ストリングダスターズ、2021年発売の『A Tribute To Bill Monroe』に続く、フラット&スクラッグス作品を集めた6曲入りミニ・アルバム。メロディアスな曲に美しいコーラスと、ブルーグラスのドライブ感に大掛かりなアレンジを仕掛けたスケールの大きなプログレッシブ・ブルーグラスが持ち味の彼らが原点に帰って、ストレートにF & Sの名曲を演じる。
  ●MH-21302 BENSON 『Pick Your Poison』CD(\2,650-)\2,915-税込

 サードタイム・アウトのマンドリン・プレイヤーとして25年に亘って活動するウェイン(m)とグラスカルズのメンバーで、5度のIBMA年間最優秀バンジョー奏者に輝くクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ブルーグラス界で最も才能あるインストルメンタリストの夫婦がベンソン名義で初の共演アルバム。伝統的なブルーグラスに加え、ビートルズのカバーやカントリーのヒット曲など、さまざまなジャンルから収録、彼らが今に至るまで歩んできた道を要約し、さらなる探求のために多くの方向性を示している。
  ●BBR-0169 CARSON PETERS & IRON MOUNTAIN『Gotta Lotta Lonesome』CD(\2,750-)\3,025-税込

 アパラチアの真ん中から登場したフィドラー &CD(\2,750-)\3,025-税込 ボーカリストのカーソン・ピーターズはブルーグラス界の新星としてグランド・オール・オープリーなどの有名なステージで演奏。本作は彼等初のメジャーレーベルからのリリース。正統派ブルーグラス、際立つヴォーカルをセンス良くミックスした作品。
 (オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷)
  ●LIU270841 GORDON LIGHTFOOT『At Royal Albert Hall』2CD(\3,500-)\3,850-税込 7/14発売

 トニー・ライスが好んで取り上げたことで知られる故ゴードン・ライトフット(1938-2023)、50年にわたるキャリアで多くのヒット曲を生み、史上最高のシンガーソングライターの一人として称せられている彼の集大成ともいえる代表曲を集めた、2016年5月24日にロイヤル・アルバート・ホールに於けるライブ音源。2023年5月1日に亡くなる前の最後の数週間、この作品のリリースの為に心血を注いだ作品。
  ●MKCK5 THE MILK CARTON KIDS『I Only See The Moon』CD(\2,450-)\2,695-税込

 何処か懐かしさを感じさせるアコースティック・デュオ、ケネスとジョーイのミルクカートン・キッズの最新作。新しい感性の心地よいフォークタッチの演奏が魅力。
 (インスト新入荷)
  ●BLFK582 BELA FLECK 『As We Speak』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ベラ・フレックの最新作は盟友のベース名手エドガー・マイヤー、タブラの巨匠ザキール・フセイン、インドのバンブーフルートであるバンスリー奏者のラケシュ・チャウラシアを迎えて、インドの古典音楽と西洋のクラシック音楽をブルーグラスとジャズと融合させた野心的なアルバム。 
  ●PDDI011 NATALIE AND BRITTANY HAAS『HAAS』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ボストンの新世代ブルーグラス。クルッキド・スティルのフィドラーとして活躍したブリタニーとジュリアード音楽院出身のチェリストであるナタリーのハース姉妹による初のデュオ・アルバム。幼い頃からバッハの組曲やオールドタイムの曲で音楽人生を共に歩んで来た。ナッシュビルからノルウェー、ケルト諸島からカリフォルニアまで、様々な世界を吸収し、適応させ、創り上げてきた生まれた作品。
 (カントリー・ポップ新入荷)
  ●AM00377350 MICHAEL MARTIN MURPHEY 『Cosmic Cowboy Souvenir (50th Anniversary)』CD(\2,750-)\3,025-税込

 セルダム・シーンやブルーグラス45が取り上げたことでも知られるモンキーズの"What Am I Doing Hangin' Round"の作者として一躍有名になったマイケル・マーティン・マーフィーの1973年発売、カントリー・ロックの名盤の誉れ高いセカンドアルバム、50周年記念のリマスター盤。ニッティ・グリッティ・ダートバンドが取り上げていたタイトル曲やアウトロー・カントリーの温床となった街をタイトルに織り込んだ"Alleys of Austin"やウィリー・ネルソンにも通じるジャジーな"Honolulu"等。
  ●RCA651022 ELLE KING『Come Get Your Wife』CD(\2,450-)\2,695-税込

 カントリー・インガーによるローリング・ストーンズ・カバー集『Stoned Cold Country』やロッキン・カントリー、ワンダ・ジャクソンのラスト・アルバム『Encore』に登場、ダークス・ベントレーとのデュオ"Different for Girls"が2016年のCMAアワードのボーカル・イベント・オブ・ジ・イヤーに選ばれたエル・キング、バンジョーやマンドリンを全面にフィーチャー、ロック、ソウル、カントリー、ブルーグラス等、様々な要素を取り入れながらもダウン・トゥ・アースな泥臭いサウンドを聞かせる。映画俳優のロブ・シュナイダーを父に持ち、幼少期をオハイオ南部で過ごし、アール・スクラッグスの影響で自身もバンジョー弾くという、彼女の本格的カントリー・アルバム。ダークス・ベントレー、ミランダ・ランバートがデュオで参加。
  ●BFDR415 MELONIE CANNON『A Tribute To Vern Gosdin』CD(\2,450-)\2,695-税込

 2004年にスキャッグス・ファミリー・レコードからデビューしたメロニー・キャノンの最新作はブルーグラスとも関係深いカントリー歌手、ヴァーン・ゴスディン・トリビュート。超大物プロデューサー、バディ・キャノンの娘でステーション・インで歌っている所をロニー・ボウマンにスカウトされたのがデビューのきっかけという。ヴァーン・ゴスディンは父親よりも先にメロニーの歌手としての才能を見出し、応援していたという。本作ではジム・ローダデイル、ヴィンス・ギル、ドイル・ローソン&ジェイミー・ジョンソン、ウィリー・ネルソン、アリソン・クラウス&シドニー・コックス等、豪華なゲストが参加している。
 (発掘、編集新入荷)
  ●OMRE520 JORMA KAUKONEN『Live At The Bottom Line』2CD(\3,600-)\3,960- 税込

 70年代初めに活躍したサンフランシスコのサイケデリック・ロック・バンド、ジェファーソン・エアプレインの創立メンバーのヨーマ・カウコネン、サイド・プロジェクのホット・ツナではアコースティックなブルースを演じていたヨーマの2002年のアルバム『ブルー・カントリー・ハート』は、グラミー賞のベスト・トラディショナル・フォーク・アルバムにノミネート、バリー・ミッターホフ(m)とシンディ・キャッシュダラー(Steel g)を従えたソロ・ツアーの、2003年、ニューヨークの伝説的「ボトムライン」に於けるライブ音源。 
  ●OMRE515 STEPHEN STILLS『Live at Berkeley 1971』CD(\2,650-)\2,915-税込

 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングで一世を風靡、日本のアコースティック・ギター少年達に多大な影響を与えたスティーブン・スティルの初のアメリカ・ツアーから、1971年にバークレー・コミュニティ・シアターで行われたライブの未発表音源14曲を収録。前半のアコースティックセットから10曲、メンフィス・ホーンズをフィーチャーしたエレキセットから4曲という構成。デヴィッド・クロスビーがボーカルとギターで"You Don't Have To Cry"と"The Lee Shore"でゲスト参加。
 (映像新入荷)
  ●TOPH01DVD WILLIE NELSON, MERLE HAGGARD, RAY PRICE『Last of the Breed:Live in Concert』DVD(\4,500-)\4,950-税込

 ウィリー・ネルソン、マール・ハガード、レイ・プライスというカントリー界のレジェンド達のコラボレーション「ザ・ラスト・オブ・ザ・ブリード」、2007年3月の最終公演の様子を高画質で撮影、究極のコンサート体験となる5.1デジタルサラウンドで録音された映像作品。
 
 新入荷作品解説
 ■ブルーグラス新入荷
  ●MFR-230510 LOST & FOUND『Final Chapter』 CD(\2,650-)\2,915-税込

Dreamer's Hill/Giving Up On You/Mountain Folks/Your Old Standby/Who Will You Call/How Great Thou Art/Same Old Town/Put It Off Until Tomorrow 全8曲

 1973年に結成、ブルーリッジ系ブルーグラスの大御所、ロスト&ファウンド、40年以上にわたってレコーディングやツアーを積極的に行い、史上最も優れたブルーグラス・バンドの1つと称されているロスト&ファウンドのラスト・アルバム。彼等と同じく同地区を本拠に活動するロンサム・リバー・バンドのサミー・シーラーが2013年にマウンテン・フィーバー・スタジオで録音、アレン・ミルズ(bs,v)、ダン・ウェルズ(g,v)、ロナルド・スミス(bj)、スコット・ネピア(m)、アレンの甥の故ジェイソン・ムーア(bs)という面々が参加。アルバム最後の"Put It Off Until Tomorrow"のみ、デンプシー・ヤング(m)、スコッティ・スパークス(g)、ロナルド・スミス(bj)、アレン・ミルズ(bs,v)による未発表音源を収録。
  ●AMVB2023 THE INFAMOUS STRINGDUSTERS『A Tribute To Flatt & Scruggs』CD(\2,250-)\2,475-税込

I'd Rather Be Alone/Will You Be Lonesome Too/Blue Ridge Cabin Home/Earl's Breakdown/Cabin on the Hill/Down the Road全6曲

 悪名高いとバンド名に掲げたインファマス・ストリングダスターズ、2006年にデビュー以来、プロ入り間もなくドリー・パートンのツアーに抜擢されたというアンディ・ホール(d)、バークリー音大で初めてバンジョーをメイン楽器にして卒業したクリス・パンドルフィ(bj)、ソロ活動も活発に行っているジェレミー・ギャレット(f)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)という不動のメンバーで活動、ブルーグラスのフィールドからジャム・バンドのシーンまで大きく活動の範囲を広げる彼等の最新作は、2021年発売の『A Tribute To Bill Monroe』に続く、フラット&スクラッグス作品を集めた6曲入りミニ・アルバム。メロディアスな曲に美しいコーラスと、ブルーグラスのドライブ感に大掛かりなアレンジを仕掛けたスケールの大きなプログレッシブ・ブルーグラスが持ち味の彼らが原点に帰って、ストレートにF & Sの名曲を演じる。ベニー・マーチンの影響色濃いフィドルが印象的な"I'd Rather Be Alone"、アンディ・ホールのキックオフによる"Will You Be Lonesome Too"、新世代ブルーグラッサーにはブルーグラス・アルバム・バンドが馴染み深い"Blue Ridge Cabin Home"、ここでは楽器の掛け合いが新趣向。スクラッグス作のインストから"Earl's Breakdown"、オリジナルを継承しながらも自身のアイデアを加えているところが聞き物。望郷ソングの名曲"Cabin on the Hill"とカントリー・ガゼット風のコーラスを加えた"Down the Road"という構成。従来のオーセンティックなブルーグラス・ファンも安心して聞ける作品。
  ●OGNC2226 ZOE & CLOYD『Songs Of Our Grandfathers』CD(\2,450-)\2,695-税込

We'll Meet Again Sweetheart/Up and At 'Em/Bulgar Sigansky/Bei Mir Bistu Sheyn/Buckle Up the Backstrap/Rainbow of my Dreams他

 初期ブルーグラス・ボーイズやフラット & スクラッグスのフィドラーのジム・シューメイトの孫のクロイドとユダヤ音楽のクレツマーのミュージシャンを祖父に持つゾーイ(f,v)のオーガニックからの3作目。本作では、この2つの音楽の流れを、それぞれの特徴を尊重するだけではなく、革新的にブレンドする事を試み、このジャンルの先駆者でインスピレーションを受けたという奇才、アンディ・スタットマンが4曲で参加、ブルーグラスのマンドリンと、クレズマー・クラリネットで貢献してる。アルバム・タイトルは、デヴィッド・グリスマンとアンディ・スタットマンによる1995年のアルバム『Songs Of Our Fathers』に由来している。1曲目の"We'll Meet Again Sweetheart"ではジム・シューメイトがオリジナル録音で使っていたフイドルで録音、フィドル・スタイルも忠実に継承、オリジナル・ブルーグラス・ボーイズの"Heavy Traffic Ahead"のイントロを借りて録音された"Rocky Road Blues"ではスタットマンのモンロー・マンドリンが炸裂。モンローも取り上げたゴスペル曲"Old Country Baptizing"、シューメイト作のフィドル曲"Up and At 'Em"ではスタットマンの自在のプレイが聞ける。1930年代にニューヨークのユダヤ音楽シーンで流行し、その後アンドリュース・シスターズやサーフギタリストのディック・デイルが広めた"Bei Mir Bistu Sheyn"等。初期フラット&スクラッグスのラジオ番組『ファーム&ファンタイム』でのシューメイトのフィドル・プレイを再現した"Rainbow of my Dreams"、思わずニンマリしてしまう。
  ●MH-21302 BENSON 『Pick Your Poison』CD(\2,650-)\2,915-税込

Icy Cold/I'll Follow the Sun/The Fest of Rudy/Look at Me Now/Red Mountain Wine/Oh Me of Little Faith/What Kind of Fool Are You?/Conway/Living in These Troubled Times/Riverside全10曲

 サードタイム・アウトのマンドリン・プレイヤーとして25年に亘って活動するウェイン(m)とグラスカルズのメンバーで、5度のIBMA年間最優秀バンジョー奏者に輝くクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、ブルーグラス界で最も才能あるインストルメンタリストの夫婦がベンソン名義で初の共演アルバム。コロナ禍でバンド活動が制限される中で、トラベリン・マッカリーズのコディ・キルビー(g)、ロンダ・ヴィンセント&ザ・レイジのミッキー・ハリス(bs,v)、アパラチアン・ロード・ショーのジム・バンクリーブ(f)、マウンテンホームのプロデュースを勤めるジョン・ワイズバーガー(bs)等がサポート。サウスカロライナ在住で子育てをしながら、ナッシュビル本拠のグラスカルズとジョージア本拠のサードタイムアウトで夫々活動を続ける二人、地元のミュージシャンも巻き込んでのアルバム制作。ウェインの自作インスト"The Fest of Rudy"、リード・ボーカリストを迎えて、伝統的なブルーグラスに加え、ビートルズのカバーやカントリーのヒット曲など、さまざまなジャンルから収録、彼らが今に至るまで歩んできた道を要約し、さらなる探求のために多くの方向性を示している。
  ●PC-1278 DALE ANN BRADLEY『Kentucky For Me』CD(\2,450-)\2,695-税込 6/23

 ケンタッキー音楽の殿堂入りを果たし、グラミー賞にも2度ノミネートされたデイル・アン・ブラッドリーの故郷への賛歌。エグザイルのJPペニントン、サム・ブッシュ、ラリー・コードル、ジョン・コーワン、ジョン・コンリー、ダニー・ペイズリー、レベッカ・リン・ハワード、ポー・ランブリン・ボーイズ、デイヴ・アドキンス等がゲストが参加。
  ●BBR-0169 CARSON PETERS & IRON MOUNTAIN『Gotta Lotta Lonesome』CD(\2,750-)\3,025-税込

Gotta Lotta Lonesome/Falling More And More In Love With You/That Lonesome Old River/Back To The Hills Of Home/How Blue/All I Ever Loved Was You/All The Gold In California他全12曲


 アパラチアの真ん中から登場したフィドラー & ボーカリストのカーソン・ピーターズはブルーグラス界の新星としてグランド・オール・オープリーなどの有名なステージで演奏。本作は彼等初のメジャーレーベルからのリリース。正統派ブルーグラス、際立つヴォーカルをセンス良くミックスした作品。
  ●TBR-118 GREG BLAKE 『People, Places, and Songs』CD(\3,100-)\3,410-税込

I'll Be Loving You/The Other Side Of The World/Not Far From Hope/A Miners Tale/On Down The Road/When Lonely Came To Town/Cold Wyoming Morning/From Me To We/The Christmas Cookies/People, Places, and Songs全10曲

 ジェフ・スクロギン&コロラドからスペシャル・コンセンサスのリード・ボーカルとして活躍中のグレッグ・ブレイク、コロナ禍前にフルタイム・ミュージシャンとして活動続ける決意を受けてクレア・リンチやマーク・シャッツといったミュージシャンが協力して創り上げた作品。
  ●HS-2023 TIM O'BIEN『Cup Of Sugar 』CD(\2,450-)\2,695-税込 6/16

 パンチ・ブラザーズやサラ・ジャローズ等、現在のトップ・ブルーグラス・アーティストに多大な影響を与えたホットライズのメンバーとしてまた、シンガー&ソングライター、マルチ・インストルメンタリストとしてアメリカーナ・シーンの最重要アーティストの一人であるティム・オブライエン、2021年の『He Walked On』に続く強力な作品。熊、魚、子羊、馬、そして墓掘り人、隣人、さらには「アメリカの良心」と呼ばれたジャーナリスト、ウォルター・クロンカイトといった人々についてのオリジナル13曲。バックには、彼の信頼するバンド仲間、マイク・バブ(bs)、シャッド・コブ(f)と妻のヤン・ファブリシャス、ジェイミー・ディック(drums)、マイク・ロハス(keyboard)、ラス・パール(steel g)、コーリー・ウォーカー(bj)。"Let the Horses Run"にはデル・マッカリーがギターとテナーボーカルで参加。ティムとの共作者には、ロニー・ボウマン、ジョナサン・バード、ショーン・キャンプ、ヤン・ファブリシャス、トーム・ジュッツが参加。
  ●COMP-4813 LEFTOVER SALMON『Grass Roots』CD(\2,450-)\2,695-税込

Country Blues/Blue Railroad Train/Riding on the L&N/Simple Twist of Fate/California Cottonfields/Fire and Brimstone/Black Peter/The New Lee Highway Blues/Nashville Skyline Rag/Fireline全10曲

 キング・オブ・テルライドと称されるサム・ブッシュ率いるニューグラスリバイバルやジョン・ハートフォードの人気が高いコロラドのブルーグラス・シーンから登場したレフトオーバー・サーモン、リトル・フィート、ザ・バンド、グレイトフル・デッドなどのバンドが去った後、ブルーグラス、ロックンロール、フォーク、ケイジャン、ソウル、ザイデコ、ジャズ&ブルースなど、さまざまな音楽的テイストを独自の方法で抽出し、ジャム・グラスなるジャンルを推し進めて、コロラド州の最も愛されるバンドの一つとなった彼等の最新作はボブ・ディラン、リンク・レイ、デヴィッド・ブロムバーグなど、音楽界で最も影響力のあるアーティストのカヴァー集。ビリー・ストリングス、オリバー・ウッド、ダロル・アンガーがゲスト参加。
 ■オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷
  ●LIU270841 GORDON LIGHTFOOT『At Royal Albert Hall』2CD(\3,500-)\3,850-税込 7/14発売

The Watchmans Gone/Sea of Tranquility/Now and Then/All the Lovely Ladies/Drifters/A Painter Passing Through/Christian Island/Rainy Day People/Shadows/Beautiful/Carefree Highway/Did She Mention My Name/Ribbon of Darkness/Sundown/Sweet Guinevere/The Wreck of the Edmund Fitzgerald/Never Too Close/Don Quixote/Minstrel of the Dawn/I'd Rather Press on/Let It Ride/If You Could Read My Mind/Restless/Baby Step Back/Early Morning Rain/Waiting for You全26曲

 トニー・ライスが好んで取り上げたことで知られる故ゴードン・ライトフット(1938-2023)、50年にわたるキャリアで多くのヒット曲を生み、史上最高のシンガーソングライターの一人として称せられている彼の集大成ともいえる代表曲を集めた、2016年5月24日にロイヤル・アルバート・ホールに於けるライブ音源。2023年5月1日に亡くなる前の最後の数週間、この作品のリリースの為に心血を注いだ作品。 
  ●RHI725115 JONI MITCHELL『Joni Mitchell At Newport』CD(\2,750-)\3,025-税込

Introduction by Brandi Carlile/Big Yellow Taxi (feat. Lucius)/A Case Of You/Amelia (feat. Taylor Goldsmith)/Both Sides Now/Just Like This Train/Summertime/Carey (feat. Brandi Carlile)/Help Me (feat. Celisse)/Come In From The Cold/Shine (feat. Brandi Carlile)/The Circle Game

 時代を超えて共感と尊敬を集める女性シンガー・ソングライターの最高峰、ジョニ・ミッチェル、奇跡のカムバック・ステージの模様を収めたライブ・アルバム。長らく病床にあったジョニが歓喜の復活を果たした2022年のニューポート・フォーク・フェスティヴァル出演時の模様を生々しく収録したライヴ・アルバム。ジョニ・ミッチェルを敬愛するグラミー賞受賞シンガー・ソングライター、ブランディ・カーライルを中止とした"ザ・ジョニ・ジャム"との素晴らしいコラボレーション。2022年7月に開催されたニューポート・フォーク・フェスティバルで、ブランディ・カーライル & フレンズ名義でのステージにジョニ・ミッチェルが登場、「ビッグ・イエロー・タクシー」「ア・ケイス・オブ・ユー」「青春の光と影(原題: Both Sides Now)」他、「この汽車のように(原題: Just Like This Train)」のインストゥルメンタル・ヴァージョンではギターを演奏等、2000年以来初となる13曲ものパフォーマンスを披露。プロデューサーであるブランディ・カーライルに加えてフィル & ティム・ハンセロート、ワイノナ・ジャッド、マーカス・マムフォード、セリース、ジェス・ウルフ、ルーシャス のホリー・レシグ、ドーズのテイラー・ゴールドスミス等が参加。
  ●MKCK5 THE MILK CARTON KIDS『I Only See The Moon』CD(\2,450-)\2,695-税込

All of the Time in the World to Kill/Star Shine/When You're Gone/Wheels and Levers/I Only See the Moon/Running on Sweet Smile/One True Love/Body & Soul/North Country Rider/Will You Remember Me全10曲

 何処か懐かしさを感じさせるアコースティック・デュオ、ケネスとジョーイのミルクカートン・キッズの最新作。新しい感性の心地よいフォークタッチの演奏が魅力。
 ■インスト新入荷
  ●BLFK582 BELA FLECK 『As We Speak』CD(\2,450-)\2,695-税込

Motion/The B Tune/Tradewinds Bengali/J Bhai/Rickety Karma/1980/Owl's Misfortune/Pashto/Hidden Lake/Beast in the Garden/Conundrum/As We Speak全12曲

 ベラ・フレックの最新作は盟友のベース名手エドガー・マイヤー、タブラの巨匠ザキール・フセイン、インドのバンブーフルートであるバンスリー奏者のラケシュ・チャウラシアを迎えて、インドの古典音楽と西洋のクラシック音楽をブルーグラスとジャズと融合させた野心的なアルバム。
"Beasts in the Garden"でスキャットによるボーカルが聞かれる以外、全曲インストルメンタル。インド音楽よりのワールド・ミュージックという趣で、全編でベラのバンジョー・ロールが聞かれる。「オステージで演奏しているとき、作曲モードや創作モードでは、基本的に会話をしているんだ」とフセインは言います。「だから、音楽は話すように生まれるんだ」。タブラの繰り出す複雑なリズムに乗ったバンブー・フルートにファンキーなベースとベラのバンジョーが絡み、あたかも会話しているような音世界が広がる。
  ●PDDI011 NATALIE AND BRITTANY HAAS『HAAS』CD(\2,650-)\2,915-税込

Free Space/Reel for Dennis/The Volunteer/Kevin & Micheal〜Wayne's Jig/Harvelandsvalsen〜Potatis Valsen/Bob & Suzanne's Welcome to Inverness/Carolyn & Ginger〜The Pond/The Hummingbird's Visit〜Splice/The Rose Gardener/Strange Road to the Unknown〜The Cowboy Druid/Eileen's Farewell〜Lady Crysler of Collingwood〜Alasdair's Right Arm/Finally全11曲

 ボストンの新世代ブルーグラス。クルッキド・スティルのフィドラーとして活躍したブリタニーとジュリアード音楽院出身のチェリストであるナタリーのハース姉妹による初のデュオ・アルバム。幼い頃からバッハの組曲やオールドタイムの曲で音楽人生を共に歩んで来た。ナッシュビルからノルウェー、ケルト諸島からカリフォルニアまで、様々な世界を吸収し、適応させ、創り上げてきた生まれた作品。
 ■カントリー・ポップ・ロック新入荷
  ●AM00377350 MICHAEL MARTIN MURPHEY 『Cosmic Cowboy Souvenir (50th Anniversary)』CD(\2,750-)\3,025-税込

Cosmic Cowboy, Pt. 1/Alleys of Austin/South Canadian River Song/Blessings in Disguise/Temperature Train/Druken Lady of the Morning/Prometheus Busted/Honolulu/Rolling Hills全9曲

セルダム・シーンやブルーグラス45が取り上げたことでも知られるモンキーズの"What Am I Doing Hangin' Round"の作者として一躍有名になったマイケル・マーティン・マーフィーの1973年発売、カントリー・ロックの名盤の誉れ高いセカンドアルバム、50周年記念のリマスター盤。ニッティ・グリッティ・ダートバンドが取り上げていたタイトル曲やアウトロー・カントリーの温床となった街をタイトルに織り込んだ"Alleys of Austin"やウィリー・ネルソンにも通じるジャジーな"Honolulu"等。
  ●RCA651022 ELLE KING『Come Get Your Wife』CD(\2,450-)\2,695-税込

Ohio/Before You Met Me/Try Jesus/Drunk (And I Don't Want to Go Home) [With Miranda Lambert]/Lucky/Worth a Shot [Featuring Dierks Bentley]/Tulsa/Crawlin' Mood/Bonafide/Blacked Out/Out Yonder/Love Go By全12曲

 カントリー・インガーによるローリング・ストーンズ・カバー集『Stoned Cold Country』やロッキン・カントリー、ワンダ・ジャクソンのラスト・アルバム『Encore』に登場、ダークス・ベントレーとのデュオ"Different for Girls"が2016年のCMAアワードのボーカル・イベント・オブ・ジ・イヤーに選ばれたエル・キング、バンジョーやマンドリンを全面にフィーチャー、ロック、ソウル、カントリー、ブルーグラス等、様々な要素を取り入れながらもダウン・トゥ・アースな泥臭いサウンドを聞かせる。映画俳優のロブ・シュナイダーを父に持ち、幼少期をオハイオ南部で過ごし、アール・スクラッグスの影響で自身もバンジョー弾くという、彼女の本格的カントリー・アルバム。ダークス・ベントレー、ミランダ・ランバートがデュオで参加。
  ●BFDR415 MELONIE CANNON『A Tribute To Vern Gosdin』CD(\2,450-)\2,695-税込

Is It Rainin' At Your House/Dim Lights, Thick Smoke (And Loud, Loud Music) (with Jim Lauderdale)/Right In The Wrong Direction/If You're Gonna Do Me Wrong (Do It Right) (with Vince Gill)/Way Down Deep (with Doyle Lawson & Jamey Johnson)/Do You Believe Me Now/Dream Of Me/Till The End (with Willie Nelson)他全13曲

 2004年にスキャッグス・ファミリー・レコードからデビューしたメロニー・キャノンの最新作はブルーグラスとも関係深いカントリー歌手、ヴァーン・ゴスディン・トリビュート。超大物プロデューサー、バディ・キャノンの娘でステーション・インで歌っている所をロニー・ボウマンにスカウトされたのがデビューのきっかけという。ヴァーン・ゴスディンは父親よりも先にメロニーの歌手としての才能を見出し、応援していたという。本作ではジム・ローダデイル、ヴィンス・ギル、ドイル・ローソン&ジェイミー・ジョンソン、ウィリー・ネルソン、アリソン・クラウス&シドニー・コックス等、豪華なゲストが参加している。
  ●FAN1965 TANYA TUCKER『Sweet Western Sound』CD(\2,650-)\2,915-税込

Tanya/Kindness/Breakfast in Birmingham/Waltz Across a Moment/Ready As I'll Never Be/The List/Letter to Linda/City of Gold/That Wasn't Me/When the Rodeo's Over (Where Does the Cowboy Go?)全10曲

 2019年のグラミー賞受賞作『While I'm Livin'』以来の新曲アルバムである。アコースティックに向いていた前作と打って変わって、プロデュースにブランディ・カーライルとシューター・ジェニングスを迎えて骨太な、時に70年代と80年代の西海岸のビンテージなカントリー・ロック作品を髣髴させる仕上がり。
  ●SXCE684 LUKAS NELSON & PROMISE OF THE REAL『Sticks And Stones』CD(\2,450-)\2,695-税込 7/14/2023

 ウィリー・ネルソンの息子、ルーカス・ネルソン (v,g)、アンソニー・ロガーフォ (ds,perc,v)、タト・メルガー (perc)、そしてオリジナル・ベーシスト、メルリン・ケリー(bS)という面々で西海岸で結成、2年後にコーリー・マコーミック(bs,v)に代わり不動のメンバーで活動を続けるロック・バンド。バンド名はニール・ヤングの1973年の曲「ウォーク・オン」から引用されているという。バイオによるとニール・ヤング、クリス・クリストファーソン、ウェイロン・ジェニングス、そしてJ.Jケイル、ザ・バンド、デラニー・アンド・ボニーなどの古典的なロックンロールの血統を引き継ぐだけでなく彼らはアメリカ音楽の彼ら自身の独特のスタイルを開発し始めているという。
 ■発掘、編集新入荷
  ●OMRE520 JORMA KAUKONEN『Live At The Bottom Line』2CD(\3,600-)\3,960-税込

Disc 1:Blue Railroad Train/Waiting for a Train/Re-Enlistment Blues/Death Don't Have No Mercy/Do Not Go Gentle/I'm Free from the Chain Gang Now/Blues Stay Away from Me/I'll Let You Know Before I Leave/Red River Blues/Living in the Moment全10曲

Disc 2:Good Shepherd/Uncle Sam Blues/Prohibition Blues/I Am the Light of This World/Just Because/Hesitation Blues全6曲

 70年代初めに活躍したサンフランシスコのサイケデリック・ロック・バンド、ジェファーソン・エアプレインの創立メンバーのヨーマ・カウコネン、サイド・プロジェクのホット・ツナではアコースティックなブルースを演じていたヨーマの2002年のアルバム『ブルー・カントリー・ハート』は、グラミー賞のベスト・トラディショナル・フォーク・アルバムにノミネート、バリー・ミッターホフ(m)とシンディ・キャッシュダラー(Steel g)を従えたソロ・ツアーの、2003年、ニューヨークの伝説的「ボトムライン」に於けるライブ音源。 
  ●OMRE515 STEPHEN STILLS『Live at Berkeley 1971』CD(\2,750-)\3,025-税込

Love The One You're With/Do For The Other/Jesus Gave Love Away For Free/You Don't Have To Cry (feat.David Crosby)/The Lee Shore (feat.David Crosby)/Word Games/Sugar Babe/49 Bye-Byes-For What It's Worth/Black Queen/Know You've Got To Run/Bluebird Revisited/Lean On Me/Cherokee/Band Introduction/Ecology Song全15曲

 クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングで一世を風靡、日本のアコースティック・ギター少年達に多大な影響を与えたスティーブン・スティルの初のアメリカ・ツアーから、1971年にバークレー・コミュニティ・シアターで行われたライブの未発表音源14曲を収録。前半のアコースティックセットから10曲、メンフィス・ホーンズをフィーチャーしたエレキセットから4曲という構成。デヴィッド・クロスビーがボーカルとギターで"You Don't Have To Cry"と"The Lee Shore"でゲスト参加。
 ■映像新入荷
  ●TOPH01DVD WILLIE NELSON, MERLE HAGGARD, RAY PRICE『Last of the Breed:Live in Concert』DVD(\4,500-)\4,950-税込 6/9発売

San Antonio Rose/Crazy Arms/Heartaches by the Number/Release Me and Let Me Love Again/Help Me Make It Through the Night/I Won't Mention It Again/Make the World Go Away/For the Good Times/Route 66/Miles and Miles of Texas/Take Me Back to Tulsa/I Had a Little Girl/That's the Way Love Goes/Silver Wings/I Think I'll Just Stay Here and Drink/Are the Good Times Really Over (I Wish a Buck Was Still Silver)/Big City/Sing Me Back Home/Okie from Muskogee/Pancho and Lefty/Reasons to Quit/Ramblin' Fever/Back to Earth/I'm Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter/I Gotta Have My Baby Back/I'll Keep on Loving You/Still Water Runs the Deepest/Night Life/Crazy/On the Road Again/Always on My Mind/Mama Tried/Superman/You Don't Think I'm Funny Anymore/Whiskey River/Bonus Materials全35曲

 ウィリー・ネルソン、マール・ハガード、レイ・プライスというカントリー界のレジェンド達のコラボレーション「ザ・ラスト・オブ・ザ・ブリード」、2007年3月の最終公演の様子を高画質で撮影、究極のコンサート体験となる5.1デジタルサラウンドで録音された映像作品。グラミー受賞のレイ・ベンソンとアスリープ・アット・ザ・ホイール、レイ・プライスのチェロキー・カウボーイをバックに、ホンキートンクとウェスタン・スウィングの名曲を演じた全35曲。
 【珠玉のアメリカン・ニューシネマ・セレクション】
  ●HPXR-2179『アリスのレストラン』Blu-ray(\5,500-)\6,050-税込

 巨匠アーサー・ペン監督作品、アメリカン・ニュー・シネマの父アーサー・ペンが、フォーク歌手アーロ・ガスリーのヒット曲「アリスのレストランの大虐殺」を元にベトナム戦争渦中の若者たちを描き、『俺たちに明日はない』に続いてアカデミー賞監督賞に連続ノミネートされた問題作。平和な社会と自由な精神を求めていた多くの若者に支持されたアメリカン・ニュー・シネマを代表する名作がついに初Blu-ray化!
  ●HPXR-2178『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』Blu-ray(\5,500-)\6,050-税込

 ハル・アシュビー監督、デヴィッド・キャラダイン主演、フォークの巨人ウディ・ガスリーの半生を描き、アカデミー賞2部門他幾多の映画賞に輝く名作。ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン等世界中のミュージシャンに多大なる影響を与え、数多くの映画賞に輝く孤高の吟遊詩人ウディ・ガスリーの伝記映画が鮮明に蘇る。
  ●LIB-4039 MULESKINNER DVD(本体\2,450-)\2,625-税込 [再入荷]

 ビル・モンローがTV収録に間に合わず、リチャード・.グリーン(f)の呼びかけで急きょ集められたピーター・ローワン、クラレンス・ホワイト(g)、デビッド・グリスマン(m)、ビル・キース(bj)という奇跡のメンバーで出演、そのVTRが残っていたDVD映像。モンロー譲りのドライブ感とロックスピリットが融合した、新しくて、エキサイティングなブルーグラスの誕生の瞬間を捉えた映像作品。
 月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 [アリソン・ブラウン]
  ●COMP-4788 ALISON BROWN『On Banjo』CD(\2,450-)\2,695-税込

 アリソン・ブラウンの新作はショーロ、弦楽四重奏、スウィング・ジャズ、ボサノバ等、多岐のジャンルにわたってバンジョーの可能性を広げた意欲作。お馴染みのステュアート・ダンカン、俳優のスティーブ・マーチンのクロウハンマーとのデュオやクロノス・クァルテット他。 
  ●COMP-4658 ALISON BROWN『The Song of The Banjo』(Deluxe Edition)CD(\2,450-)\2,695-税込

 アリソン・ブラウン、2009年発売の渾身のソロアルバム。ロブ・アイクスをフィーチャーしたオーリアンズのヒット曲"Dance With Me"、インディゴ・ガールズを迎えてマイケル・マーフィーの"Calorina In The Pines"、バートバカラックの"I'll Never Fall in Love Again"、シンディ・ローパーの"Time After Time"等々耳に馴染み深い美しいメロディを極上のトーンのバンジョーで聞かせる。CDボーナストラックにはケブモを迎えてマービン・ゲイの"What's Going On"超お勧め!!
 [ムーンシャイナー6月号レビュー紹介作品]
  BBR-0125 JOE MULLINS & THE RADIO RAMBLERS 『Let Time Ride』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ジョー・マリンズ&ラジオ・ランブラーズ、ビリー・ブルーから『For the record』『Somewhere beyond the blue』に続く3作目となる最新作。ジョーのストロング・スタイルのバンジョーに導かれたハード・ドライビング・ナンバー"Let Time Ride"で否が応にも期待が高まる。
  ●EMG-10890 TINA ADAIR『Here Within My Heart』CD(\2,450-)\2,695-税込

 シスター・セイディのメンバーとして4度のIBMAアワードを受賞、現在はソロ活動しているティナ・アデアのEMGからの2作目。スコット・ベスタル(bj)、コディ・キルビー(g)、ジェシー・ブロック(m)、ティム・クロウチ(f)、デニス・クロウチ(bs)がサポート。
  ●COMP-4802 SPECIAL CONSENSUS『Great Blue North』CD(\2,450-) \2,695-税込

 グレッグ・ケイヒル(bj)をリーダーとして1975年に結成、シカゴでを拠点として活躍するスペシャル・コンセンサスの最新作は、デイヴ・ファンシー、ゴードン・ライトフットなど、カナダのシンガー・ソングライターの有名曲から無名曲までを収録し、レイ・レジェ、パトリック・ソウバー、トリシャ・ギャニオン & ジョン・ライシュマン(ジェイバード・トリオ)、ファリス & ジェイソン・ロメロなど、カナダのブルーグラス & フォーク・ミュージシャンとのコラボレーションを収録。
  ●GFR-12022 MICKEY GALYEAN AND CULLEN'S BRIDGE『10』CD(\2,950-)\3,245-税込

 ゲイラックス・スタイルのブルーグラスを演じたカレン・ギャリアンを父に持つミッキー・ギャリアン&カレンズ・ブリッジ、バンド結成10年目にして4作目のアルバム。非常にバランスの取れた素晴らしいトラッド・ブルーグラス。
  ●WSR-2016 CALEB KLAUDER & REEB WILLMS『Innocent Road』CD(\2,650-)\2,915-税込

 オレゴン州ポートランドをベースに活動するフォグホーン・ストリングバンドのカレブ・クラウダーとリーブ・ウィルムスの2作目となるホンキートンク・カントリー・アルバム。カレブのモンローに通じるマンドリンと二人の味わい深いボーカルで50年代ゴールデン・エイジの雰囲気を湛えたコンテンポラリー・クラシック・カントリーと称されるサウンドが聞ける。
  ●MO27235582 DAVID GRISMAN『Dawg Jazz/Dawg Grass』CD(\3,100-)\3,410-税込

 ブルーグラス、フォーク、ジャズを融合させたドウグ・ミュージックと呼ばれるジャンルを確立させたデヴィッド・グリスマン、ジャズ・バイオリンの巨匠、ステファン・グラッペリとブルーグラス・バンジョーのオリジネーター、アール・スクラッグスを迎えて、1983年にワーナーからリリースされたアルバムの初CD化。
  ●SNYL880036 WILLIE NELSON『I Don't Know A Thing About Love: The Songs of Harlan Howard』CD(\2,750-)\3,025-税込

 『A Beautiful Time』で第65回グラミー・ベスト・カントリー・アルバムを受賞したウィリー・ネルソンの最新作はナッシュビルの伝説のソングライター、ハーラン・ハワードの作品集。
  最近作/お勧め作
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ●RC-112 THE SIDEMEN 1『Almost Live at the Station Inn』 CD(\2,450-) \2,695-税込

 ビル・モンロー、ラルフ・スタンレー、オズボーン、ジム&ジェシーといった第一世代が健在で、毎週末、何処かのフェスに出掛けていけば何時でも生の演奏に触れることが出来た贅沢な時代に、ブルーグラスで一旗揚げようとナッシュビルを目指し、パイオニアたちのバンド・メンバーとして、直接の薫陶を受けながら切磋琢磨していた連中が週末のフェス・サーキットから戻った毎週火曜日にステーション・インのレギュラー・バンドを勤めていた、その名もザ・サイドメンがレッドクレイ・レコード、1994年リリースした唯一の作品。現在も第一線で活躍するマイク・バブ(bs)、テリー・エルドレッジ(g)、ロニー・マッカリー(m)、彼岸へと旅立ったジーン・ウーテン(d)、ジミー・キャンベル(f)、エド・ダイ、隠遁生活を送る??ラリー・パーキンス(bj)という面々、当時、90年代のフラット&スクラッグスを目指していた彼らが若くて夢を追いかけていた時代の溌剌とした希望に満ちた瑞々しい演奏が新鮮に甦る超一級ブルーグラス。 
  ●REB-1691 IIIrd TYME OUT CD(\2,450-)\2,695-税込

 ドイル・ローソン&クィックシルバーから独立したバンド=サード・タイム・アウトのデビュー作がデジパック仕様で再発売。テリー・バウカムのインパクト・バンジョーと6度のIBMA年間最優秀男性ボーカル受賞のラッセル・ムーアのリード・ボーカルを軸に、90年代を風靡したコンポラ・ソリッド・グラスの代表的手法。とにかく、バッチリと決るし唄はうまい。ピート・ゴーブルの作品が4曲と選曲の趣味も良い。
 *コンテンポラリー
  ●RMM-4002 THE GIBSON BROTHERS『Darkest Hour』CD(\3,100-)\3,410-税込

 国境に近いニューヨーク州北部から登場して、2年連続(2012,2013)でIBMAアワードの年間最優秀エンターティナーに選ばれる等、トップ・バンドに登り詰めたレイ(g)とエリック(g,bj)のギブソン・ブラザーズの新作は、ジェリー・ダグラスのプロデュース。前作のカントリー作品からブルーグラスに戻り、二人のソングライティングの才能を発揮したオリジナル12曲が収められている。
  ●MH-1758 GRASCALS 『Straighten the Curves』CD(本体\2,450-)\2,695-

 2004年結成のグラスカルズの通算11枚目。テリー・スミス(bs)、ダニー・ロバーツ(m)のオリジナル・メンバー、2009年から参加のクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、アダム・へインズ(f)、ジョン・ブライアン(f)クリス・デイビス(g)という布陣。ベッキー・ブラーの"My Virginia Mama"を皮切りにエディ・ラビットの80年代のカントリーヒット"Drivin 'My Life Away"、マンドリンのリフによるキックオフが印象的なタイトル曲、ダニーのクリアで力強いピッキングとクリスティンのタイトなロールによるインスト曲"AndiWayne"他。
  ●MH-2202 ASHBY FRANK『Leaving Is Believing』CD(\2,650-)\2,915-税込

 10代の頃から天才振りを発揮、現在はマウンテン・ハートのメンバーとして活躍するアシュビー・フランク(m,v)のマウンテン・ホームからのデビュー・フル・アルバム。ジェリー・ダグラス、ジェイソン・カーター他によるサポート、軽快に飛ばすピーター・ローワンの"Midnight Highway"、カントリー・ジェントルメンでお馴染みの"Where I'm Bound"ではジョン・コーワンとロニー・ボウマンのコーラスで機嫌な仕上がり、ユニークなスタイルのマンドリン・プレイもさることながらソングライター、シンガーとしての才能にも驚かされる。
 *トラッド
  ●REB-1880 LARRY SPARKS『It's Just Me』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ブルーグラス・シンガーの最高峰、ラリー・スパークスのレベル社から18枚目と成る新作は、バンドから離れて、ラリーのギターとボーカルに焦点を当てた音創りで、過去のセルフカバーに加えてジョージ・ジョーンズ、ハンク・ウィリアムス、新進気鋭のライターの作品も収録。
  ●MFR220916 JUNIOR SISK『Lost & Alone』CD(\2,650-)\2,915-税込

 バージニア州のブルーリッジを本拠に長年活動を続けるジュニア・シスクのマウンテン・フィーバーから5枚目となる最新作。トニー(bj,v)& ヘザー・ベリー・メイブ(g,v)夫妻、ジョナサン・ディロン(m)、カート・ラブ(bs)、ダグ・パレット(f)というメンバーで、ランドール・ヒルトン作"The Lonely Side of Goodbye"、クロウハンマー・バンジョーがロンサム感を漂わせるシスク作"Up There On The Hillside"。ロンサムパインフィドラーズの名曲"I'll Never Change My Mind"と"Nobody Cares"、オリジナルとは違う解釈が新鮮、ルービン曲でジム&ジェシーも取上げた"Take My Ring From Your Finger"等、本物のブルーリッジ・スタイルのブルーグラス。
  ●OGNC1915 ZOE & CLOYD『Rebuild』CD(\2,450-)\2,695-税込

 初期ブルーグラス・ボーイズやフラット & スクラッグスのフィドラーのジム・シューメイトの孫のクロイドとゾーイ(f,v)の4作目。奥深いルーツを感じさせるクロイドのオリジナル(ゾーイ他との共作含む)と2曲のカバー。スタンレー・ブラーザーズのゴスペルの名曲"That Home Far Away"は驚くほどストレートなブルーグラスで演じている。ジーン・リッチーのゴスペル"Now Is The Cool Of The Day"(Jean Ritchie)は美しいアカペラのハーモニーを披露している。ソングライティングと音創りの巧みさ、美しいハーモニー、ブルーグラスのルーツもしっかり感じさせる上質の作品。
 *プログレッシブ
  ●MH-2116 FIRESIDE COLLECTIVE『Across The Divide』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ノースカロライナ州アッシュビルを本拠に活動するプログレッシブ・ブルーグラス・バンド、ファイアサイド・コレクティブ、マウンテン・ホームからの2作目、通算4枚目。メロティの親しみ易さとボーカルの心地よさで従来のブルーグラス・ファンの耳にも馴染みむサウンド。
 ■オールドタイム/フォーク/アメリカーナ最近作 & お勧め作
  ●JR-005 DOWN HILL STRUGGLERS『Lone Prairie』CD(\2,450-)\2,695-税込

Last Shot Got Him/Casey Jones/Lone Prairie/John Henry/Texas Quickstep/St James Infirmary/Seneca Square Dance他全13曲

 ケンタッキー州とニューヨークを同時に拠点とするオールドタイム・ストリングス・バンド、ダウンヒル・ストラグラーズ、2017年リリース作品。ミシシッピ・ポッサム・ハンターズ、スキレット・リッカーズ、ビル・シェパードとドック・ボッグス、キャロライナ・ター・ヒールズ、フランク・ブレヴィンス、ジョージ・ペグラム、ウィルマー・ワッツ等の古い音源を発掘、再現している。
 [REMEMBERING ROLAND WHITE]
  ●TSQ-2400 ROLAND WHITE『I Wasn't Born to Rock'n Roll』CD(\2,750-)\3,025-税込

Kansas City Railroad Blues/The Storms Are On The Ocean/Head Over Heels In Love With You/Doorstep Of Trouble/ If I Should Wander Back Tonight他

ローランド・ホワイトのデビューソロ・アルバムが未発表を1曲、オマケに加えて初CD化。骨の髄までトラッドグラスを知り尽くした男のソロアルバムをウエストコースト乗りのカントリーガゼットがバックアップ。アラン・マンデの完璧なまでのバンジョースタイルがとても目立つのだが、いやいや、このアルバムの味噌は、ロジャー・ブッシュのスラッピング・ベースが生み出したリズムとケニー・ワーツを加えたビーチ・ボーイズ風トリオ・ハーモニー、そのふたつがローランドのトラッド感覚(でもフレキシブルなんだ!)と見事に生き生きしたサウンドを創り出してこのアルバムを色あせない名盤にしている。今聴いても古さを感じさせないカーター・ファミリー“Storms Are on thee Ocean”からビル・モンロー、フラット&スクラッグス“If I Should Wander Back Tonight”や“Head Over Heels”の名曲中の名曲、自身のアイドル、マック・ワイズマン“I Saw Your Face in the Moon”、そして"Love Please Come Home"から"Sittin' on Top of the World"までメドレーでつづる超スタンダード……全13曲。 ビル・モンローとレスター・フラット、ふたりの巨人の女房役を務めたまれな幸せ者(金銭的な成功からは遠かったが)、ブルーグラスファンをおなか一杯に楽しませてくれるローランド、ほんとうに優しく温かい人だった。
  ●RW-0001 NEW KENTUCKY COLONELS『Live in Holland 1973』CD(\2,450-)\2,695-税込

 1973年夏、クラレンス・ホワイトが事故で亡くなる2ヶ月前、兄のエリックとローランド、そしてハーブ・ピーダセンとともにオランダをツアー。
 本作は、そのときに彼らのブルーグラス魂を爆発させた、2013年夏にローランド・ホワイトが初めて発表した未発表ライブである。 クラレンスの生ギターが縦横に駆け巡り、そのリズム/ビートに引っ張られるようにローランドのマンドリンとハーブのバンジョー、そしてエリックのすばらしいスラップベース。 全員がブルーグラスをすることに集中していくさまが手に取るように感じられる貴重な録音である。
  ●RW-0003 THE NEW KENTUCKY COLONELS『Live In Sweden』CD(\2,950-)\3,245-税込

Fire on the Mountain*/Never Ending Song of Love*/Banjo Boy Chimes/Good Woman's Love*/Sally Goodin/Mocking Banjo (Duelin' Banjos)*/Old Joe Clark*/You Won't Be Satisfied That Way/Shenandoah Valley Breakdown*他全26曲(未発表曲12曲)

 伝説のニュー・ケンタッキー・カーネルズの1973年5月、スェーデンのストックホルムに於けるライブ音源全26曲のCD化。  1976年にラウンダー社からホワイト・ブラザーズ『The New Kentucky Colonels Live In Sweden, 1973』(rou-0073)としてアナログ盤で発売された14曲に加えて、今回は12曲もの未発表音源が追加されて、クラレンス・ホワイトがブルーグラス復帰後、ニュー・ケンタッキー・カーネルズとして始動、僅か二ヵ月後の7月14日に不慮の事故で亡くなる直前の貴重な演奏が収められている。
  ●RW-TAB ROLAND WHITE『Approach to Bluegrass Mandolin』Book+CD2枚組(本体\5,800-)\6,380-税込

 自身のバンドと共に、フリーランスのセッションや楽器教師として活躍したローランド・ホワイト、初心者から 中級者への60頁の教則本とCD2枚組のセットで学ぶ31曲。一流を聴きながらの練習が1番!
  ●RW-CTAB CLARENCE WHITE 『The Essential Clarence White Bluegrass Guitar Leaads』102頁Book + CD 2枚組 (本体\6,600-)\7,260-税込

 不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトの教則本。 クラレンスがそのスタイルの確立に向け、1962年にホーム・レコーディングした『33Acoustic Guitar Instrumentals 』から、さまざまなパターンが学べる14曲を厳選、クラレンス・ホワイトという偉大なギタリストの呼吸、すなわちブルーグラス・フラットピッキンの真髄を感じ取ることのできる素晴らしいローランドが監修した教則本となっている。
 ■映像最近作 & お勧め作
  ●TUT-1D AEREO PLAIN BAND REUNION『Troy, New York; Nov.18, 2000』DVD 111分(\2,750-)\3,025-税込

 2000年11月、ニューヨーク州トロイで開かれた1972年以来の歴史的な唯一無二の「エアロプレイン・バンド」リユニオン・ライブの超お宝映像である。サム・ブッシュに導かれて故ジョン・ハートフォード(1937-2001)が登場、つづいて続々とオリジナル・メンバーの故バッサー・クレメンツ(1928-2005)、ノーマン・ブレイク、タット・テイラーが、クリス・シャープ、マイク・コンプトン、ボブ・カーリン、ラリー・パーキンスのジョン・ハートフォード・バンドとともに9人全員がステージに。リビングルーム・ジャムで遊んでいるようなリラックスした雰囲気の中、ジョンをはじめメンバーたちのキャラクターが生々しく、自由なジャムの中で、各人の歌い方で即興的に音楽を創っていく過程がスリリングだ。ジョンのサムいじめ!?や、サムのウッドベースなど、ニタッとさせられるシーンも楽しい。
 
 ■インスト最近作 & お勧め作
  ●COMP-4784 MR. SUN『Extrovert』CD(\2,450-)\2,695-税込 

 デヴィッド・グリスマン・クインテットのオリジナル・メンバーとしてデビュー、約半世紀に渡ってブルーグラス&アコースティック・ミュージックのクリエイティブなシーンを牽引して来たダロル・アンガーと、彼のユニークな音楽ビジョンを心技体で共有するジョー・ウオルシュとグラント・ゴーディという若き仲間達と一緒に、ブルーグラス表現の新境地に挑むMr.Sunの2ndアルバム。 
 ■カントリー・ポップ最近作 & お勧め作
  ●BKBW867480 V.A.『Stoned Cold Country』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ローリング・ストーンズの結成60周年を記念して、カントリー界の大スターたちが結集したトリビュート・アルバム『ストーン・コールド・カントリー』。本作はストーンズのレパートリーから純粋なカントリー・アルバムを作るのではなく、ロック志向の強いカントリー・アーティストを集めて、スチール・ギターやフィドル等を加えただけで、なるべく原曲に近い形で演奏させると意図されたという。
  ●WSR-2012 REEB WILLMS & CALEB KLAUDER 『Oh Do You Remember』CD(\2,650-)\2,915-税込

You Didn't Have To Go/She Will Get Lonesome/Thy Burdens Are Greater Than Mine/Whispering Forest/Blue From Now On/Babes in The Woods/Sinking in The Lonesome Sea他全14曲

 フォグホーン・ストリングバンドのカレブ・スルーダーとリーブ・ウィルムスの2012年リリースのクラシックカントリーの雰囲気を湛えた作品。
 ■発掘、編集 最近作 & お勧め作
  ●SCR-90 BILL CLIFTON, RED RECTOR & ART STAMPER『Live in Holland, 1987』CD(\2,750-)\3,025-税込

 フォーク・リバイバル時代から70年にわたってレコーディングとパフォーマンスのキャリアを持つビル・クリフトン、1987年にレッド・レクター(m)、アート・スタンパー(f)と共に行なったヨーロッパをツアーのライブ音源。彼の取り上げた局の多くが、現在もブルーグラスのスタンダードとして歌い継がれている。
  ●ACCD027 BUCK OWENS『The Many Sides Of Buck Owens: Right After The Dance』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ベイカーズ・フィールド・サウンドの立役者、バック・オウエンスの1950年代から1962年までのパフォーマンスを集めたコンピレーション。17歳のソロ・レコーディングやロカビリー・バンドのコーキー・ジョーンズとしての録音、ローズ・マドックスとのデュオ、10曲はボニー・オウエンス、ジーン・シェパード、トミー・コリンズ等のバック・コーラスやサポート・ミュージシャンとして参加している作品。
 楽器関連作品
 *バンジョー
  ●CO-2716 V.A.『Clawhammer Banjo, Vol.1』CD(\2,450-)\2,695-税込
●CO-2717 V.A.『Clawhammer Banjo, Vol.2』CD(\2,450-)\2,695-税込
●CO-2718 V.A.『Clawhammer Banjo, Vol.3』CD(\2,450-)\2,695-
税込

 バンジョー奏法の原点、クロウハンマー・スタイルを網羅したカウンティー・レコードの歴史的名盤3枚が、未発表音源も加えて再発売。おそらく19世紀から伝えられたであろうバンジョーのもっとも基本的な奏 法、クロウハンマー・スタイルをその直系の継承者から聴く、もっともピュアな録音群だろう。オリジ ナルの録音を手がけたチャールズ・ファウロットによる解説と写真がすばらしい。 
 *マンドリン
  ●CO-2708 KENNY BAKER『Plays Bill Monroe』 CD(\2,450-)\2,695-税込

Road to Columbus/Jerusalem Ridge/Brown County Breakdwn/Monroe's Hornpipe/WheelHoss/Monroe's Hornpipe/Cheyenne/Lonesome Moonlight Waltz/Big Sandy River全12曲

 フィドル集、またはビル・モンロー・インスト集の決定盤だ。70年代にブルーグラス・フィドルの様式美を完成させたケニー・ベイカーが発表を続けていた一連のフィドル集の中で、ビル・モンローを迎えたこの作品の価値は測り知れないほど高い。
 *フィドル
  ●COMP-4809 MICHAEL CLEVELAND『Lovin' Of The Game』CD(\2,450-)\2,695-税込

 IBMA年間最優秀フィドルやグラミー賞を受賞しているクリーブランドのスタジオ録音盤としては6作目となる最新作。ジェフ・ホワイト、クリーブランド、ショーン・サリバンによるプロデュース。現在のフレイムキーパー(FK)に加えてベラ・フレック、ビリー・ストリングス、チャーリー・スター、ジェフ・ホワイト、トラベリン・マッカリー、ヴィンス・ギルなどの豪華なゲストが参加昨今の作り込まれたブルーグラスと違った魅力を感じる。 
  ●GGJ2 GEORGE JACKSON『Hair & Hide』CD(\2,450-)\2,695-税込

 本誌2021年11月号で取上げたニュージーランド生まれで現在、ナッシュビル在住のフィドラー、ジョージ・ジャクソンの2枚目となるフィドル&バンジョー集。トラディショナルとオリジナル全14曲を7人のバンジョーの弾き(ブラッド・コロドナー、ジェイク・ブラント、フランク・エバンス、BBボウネス、ジョー・オーバートン、ウェス・コーベット、ウマ・ピーターズなど)と演じている。
 *ドブロ
  ●COMP-4792 ROB ICKES & TREY HENSLEY『Living In A Song』CD(\2,450-)\2,695-税込

 IBMAアワード年間最優秀ドブロを15回獲得しているロブ・アイクスと11歳でオープリでデビュー 先日のNGDB『永遠の絆』リリース50周年記念コンサートでジミー・マーチンの愛器のギターを片手に大きくフィーチャーされたトレイ・ヘンズリー(g)のコンビによる4作目。トレイの抜群の歌唱力を活かした上質のアコースティック・カントリーという趣でメジャーも狙える音創りが楽しめる。
 *ギター
  ●RCSI-1190 GRANT GORDY『Peripheral Visions』CD(\2,750-)\3,025-税込

 ミスター・サンのギタリスト、グラント・ゴーディ、ブルーグラスとジャズの融合で一時代を築いたデヴィッド・グリスマン・クィンテットのギタリストを出発点に、2010年に発表されたセルフタイトルのデビュー作に続く、素晴らしい彼のカルテット・アルバム。グラントの非常に幅が広い音楽性を反映して様々な表情の音世界を繰り広げている。
 近日入荷
  ●RHI725115 JONI MITCHELL『Joni Mitchell At Newport』CD(\2,750-)\3,0255-税込 7/28

 時代を超えて共感と尊敬を集める女性シンガー・ソングライターの最高峰、ジョニ・ミッチェル、奇跡のカムバック・ステージの模様を収めたライブ・アルバム。長らく病床にあったジョニが歓喜の復活を果たした2022年のニューポート・フォーク・フェスティヴァル出演時の模様を生々しく収録したライヴ・アルバム。
  ●NNS698499 RHIANNON GIDDENS『You're The One』CD(\2,650-)\2,915-税込 8/18/2023
  ●R003786502 REBA MCENTIR 『Not That Fancy』CD予価(\2,450-)\2,695-税込 10/6/2023

 女性カントリーの大スター、レバ・マッケンタイアの著書『Not That Fancy: Simple Lessons on Living, Loving, Eating, and Dusting Off Your Boots』の発表に合わせてリリースされるコンパニオン・アルバム。グラミー賞受賞のプロデューサー、デイヴ・コブを迎えて、彼女の大ヒット曲のアコースティック・バージョン、未発表曲3曲と新曲"Seven Minutes in Heaven"を収録。
  ●BMCH300951 DOLLY PARTON『Rockstar』予価2CD(\4,200-)\4,620-税込 11/17

 世界的なアイコンであり、ロックの殿堂入りを果たしたドリー・パートンが、ロック界の伝説的なアーティストや現代の大スターとタッグを組んだ、初のロックアルバム。9曲のオリジナル曲と21曲のロック・アンセムのカバーを含む30曲のコレクション。
 書籍、教則おすすめ
  ●BLUEGRASS FIDDLE MINUS ONE(MFD-0206) フィドル用TAB BOOK+CD(\3,000-)\3,300-税込
●BLUEGRASS BANJO MINUS ONE(MFD-0207) バンジョー用TAB BOOK+CD (\3,000-)\3,300-税込
●BLUEGRASS MANDOLIN MINUS ONE(MFD-0208) マンドリン用TAB BOOK+CD (\3,000-)\3,300-税込 収録曲(各巻共通)


 フェスやジャムで最もよく取り上げられる有名曲を吟味。デモ演奏、ソロパートのみの演奏、マイナスワン(カラオケ)演奏 TAB譜(Bluegrass Fiddle Minus One,MFD-0206は譜面と連段)譜面通りに弾くもよし、自分なりにアレンジして弾くもよし自宅でバンド練習ができます。Jimmy Akazawaと渡辺敏雄がプロデュース。
  ●RCSI-1184T MIKE COMPTON『Rare and Fine - Uncommon Tunes of Bill Monroe』TAB (\3,150-)\3,465-税込

 ビル・モンローがプライベートで残した録音を掘り起こして未発表曲を集めたマイク・コンプトンの新作のマンドリン・タブ・ブック。
 楽器、その他……
  ●FESSIGN フェスティバル案内表示プリント(\350-/枚)\385-税込(A3サイズ 297mm x 420mm 超厚口0.24mm)

 フェス道順案内カードです。必要に迫られて作りましたがご希望の主催者がいらっしゃればお分けします。 ご希望の「左」「前」「右」と枚数を明記の上ご注文ください。なお郵送料を別途加算させていただきます。  
  ●BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各(\ 300-)\330-税込

 ブルーグラス・アンリミテッド誌の出版元が IBMM(国際ブルーグラス音楽博物館)に代わり旧デザインのステッカーは在庫限りとなりました。現在、CLEAN UP AIR PORLUTION PLAYBLUEGRASS MUSIC/ビル・モンローの口癖"THAT AIN'T NO PART OF NOTHIN' THERE"(そんなの関係ネー) 29.3cm x 7.5cm、楕円形のFBP FINGER PICKIN' GOOD のみ在庫中。
 輸入雑誌
 *ブルーグラス・アンリミテッド誌
  ●BU-23/6 2023年6月号 \1,650-税込

 ジョー・マリンズ&ラジオ・ランブラーズ、ドック・ワトソン生誕100年、サンフランシスコののポールズ・サルーンの思い出、ミュールスキナーとクラレンス・ホワイト、ジョン・ハートフォードの展示品、ピーターソンズ、松本もんつ他。
 月刊『ムーン・シャイナー』
  ●2023年6月号 MS-4008 (通巻476号)\605-(税込)

 アリソン・ブラウン、新作『On Banjo』発表に寄せて、Keiko Walker活動40周年〜和製エミルー・ハリスが満を持しての ブルーグラス・スタイル初ライブ!、ジャロピー・レコード・ジャパン・ツアー顛末記、マイケル・ネスミス『Pretty Much Your Standard Ranch Stash』(1973)と
 Countryside Label始末、春の全国フェス・レポート、タスマニア州に住むバンジョー弾き、松本もんつです、あの名曲だけを聴き比べて 番外編 Carroll County Blues(後編)、Fiddlers in Japan 列伝C タフィ水谷さん、成田勝浩のロンサム・エアポート、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスの月刊誌です。
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