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    B.O.M.Newsletter #512

  2023年5月15日
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目   次

今月のハイライト   1  
新入荷ダイジェスト   2  
   3  (ブルーグラス新入荷)
   4  (オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷)
   5  (インスト新入荷)
   6  (カントリー・ポップ新入荷)
新入荷作品解説    7  
   8  ■ブルーグラス新入荷
   9  ■オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷
   10  [ジャロピー・レコード特集]
   11  ■インスト新入荷
   12  ■カントリー・ポップ新入荷
   13  ■発掘、編集新入荷
   14  ■日本のアーティスト
月刊ムーンシャイナー特集/関連作品   15  
   16  *ジェリー・ダグラス
   17  *トランス・パシフィック・セッション
   18  [ムーンシャイナー5月号レビュー紹介作品]
追悼   19  
   20  [ゴードン・ライトフット追悼]
   21  [クリス・ストラクウィッツ追悼]
お奨め作品   22  
   23  ■ブルーグラス最近作/お勧め作
   24  *コンテンポラリー
   25  *トラッド
   26  *プログレッシブ
   27  ■映像最近作 & お勧め作
   28  ■インスト最近作 & お勧め作
   29  ■カントリー、ロック、ポップ最近作 & お勧め作
   30  ■発掘、編集 最近作 & お勧め作
楽器関連作品    31  
   32  *バンジョー
   33  *マンドリン
   34  *フィドル
   35  *ギター
近日入荷   36  
   37  *ブルーグラス
   38  *カントリー、ロック、ポップ
書籍、教則おすすめ   39  
楽器、その他……    40  
輸入雑誌   41  
   42  *ブルーグラス・アンリミテッド誌
月刊『ムーン・シャイナー』  43  
B.O.M.ご利用方法   44  



 今月のハイライト
  ●BBR-0125 JOE MULLINS & THE RADIO RAMBLERS 『Let Time Ride』CD(\2,650-)\2,915-税込

Let Time Ride/I've Been Down That Road/Black and White/The Glory Road/Old Fire/Play The Wildwood Flower/Big City/Scars in Heaven/A-Courtin' I Go/End of the End of the World/Forsaken Love/It's A Grand And A Glorious Feeling全12曲

 ジョー・マリンズ&ラジオ・ランブラーズ、ビリー・ブルーから『For the record』『Somewhere beyond the blue』に続く3作目となる最新作。ジョー・マリンズ(bj)、グラスカルズから移籍したクリス・デイビス(m)、ジェイソン・バリー(f)、アダム・マッキントッシュ(g)、ランディ・バーンズ(bs)というメンバー。ジョーのストロング・スタイルのバンジョーに導かれたハード・ドライビング・ナンバー"Let Time Ride"で否が応にも期待が高まる。打って変わってしっとりと歌い上げる"I've Been Down That Road"、、白黒テレビの時代を懐かしむ"Black And White"ではジョー・マリンズのボーカルが冴える。息の合ったコーラスワークが聞き物のゴスペル曲"The Glory Road"。の卓越したリード・プレイが聞ける"Old Fire"、リジー・ロングのオートハープが効果的な"Play The Wildwood Flower"、"A-Courtin' I Go"ではクリスのボーカルをフィーチャー。分厚いアカペラによるクァルテット・ナンバー"It's A Grand And Glorious Feeling"も素晴らしい。ボーカル、楽器ワーク、選曲と非常にバランスの取れた作品。 
 新入荷ダイジェスト
 (ブルーグラス新入荷)
  ●COMP-4802 SPECIAL CONSENSUS『Great Blue North』CD(\2,450-) \2,695-税込

 グレッグ・ケイヒル(bj)をリーダーとして1975年に結成、シカゴでを拠点として活躍するスペシャル・コンセンサスの最新作は、デイヴ・ファンシー、ゴードン・ライトフットなど、カナダのシンガー・ソングライターの有名曲から無名曲までを収録し、レイ・レジェ、パトリック・ソウバー、トリシャ・ギャニオン & ジョン・ライシュマン(ジェイバード・トリオ)、ファリス & ジェイソン・ロメロなど、カナダのブルーグラス & フォーク・ミュージシャンとのコラボレーションを収録。 
  ●EMG-10890 TINA ADAIR『Here Within My Heart』CD(\2,450-)\2,695-税込

 シスター・セイディのメンバーとして4度のIBMAアワードを受賞、現在はソロ活動しているティナ・アデアのEMGからの2作目。
  ●EMG-10930 EDDIE SANDERS『Walking in Those Shoes』CD(\2,450-) \2,695-税込

 優れたブルーグラスのシンガー&ソングライター、エディ・サンタースの最新ゴスペル・アルバム。
  ●GFR-12022 MICKEY GALYEAN AND CULLEN'S BRIDGE『10』CD(\2,950-)\3,245-税込

 ゲイラックス・スタイルのブルーグラスを演じたカレン・ギャリアンを父に持つミッキー・ギャリアン&カレンズ・ブリッジ、バンド結成10年目にして4作目のアルバム。非常にバランスの取れた素晴らしいトラッド・ブルーグラス。
  ●REB-1691 IIIrd TYME OUT CD(\2,450-)\2,695-税込 再発売

 ドイル・ローソン&クィックシルバーから独立したバンド=サード・タイム・アウトのデビュー作がデジパック仕様で再発売。テリー・バウカムのインパクト・バンジョーと6度のIBMA年間最優秀男性ボーカル受賞のラッセル・ムーアのリード・ボーカルを軸に、90年代を風靡したコンポラ・ソリッド・グラスの代表的手法。とにかく、バッチリと決るし唄はうまい。ピート・ゴーブルの作品が4曲と選曲の趣味も良い。
 (オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷)
  ●JR-008 FATBOY WILSON & OLD VIEJO BONES CD(\2,450-)\2,695-税込

 ブルックリンを本拠に置くルーツ系レーベル、ジャロピー・レコードのジャパン・ツアーで各地で旋風を巻き起こしたファットボーイ・ウィルソンことサモア・ウィルソン(ukulele,v)とオールド・ビエホ・ホーンズことエルネスト・ゴメス(g,harmonica,v)のデュオ。 
  ●JR-005 DOWN HILL STRUGGLERS『Lone Prairie』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ケンタッキー州とニューヨークを同時に拠点とするオールドタイム・ストリングス・バンド、ダウンヒル・ストラグラーズ、2017年リリース作品。
 (インスト新入荷)
  ●COMP-4788 ALISON BROWN『On Banjo』CD(\2,450-)\2,695-税込

 アリソン・ブラウンの新作はショーロ、弦楽四重奏、スウィング・ジャズ、ボサノバ等、多岐のジャンルにわたってバンジョーの可能性を広げた意欲作。お馴染みのステュアート・ダンカン、俳優のスティーブ・マーチンのクロウハンマーとのデュオやクロノス・クァルテット他。 
 (カントリー・ポップ新入荷)
  ●ACBT3467 ROSE MADDOX『Sing A Little Song Of Heartache: The Solo Singles』CD(\2,950-)\3,245-税込

 ヒルビリー、ロカビリー、ゴスペルを融合、ウェスト・コースト・カントリーの草創期に活躍したローズ・マドックスのソロキャリアの重要な時代の充実した録音を網羅、ブルーグラスにも共通する彼女の独特のスタイルのカントリーの楽しいショーケース。 
 新入荷作品解説
 ■ブルーグラス新入荷
  ●COMP-4811 ROBBIE FULKS『Bluegrass Vacation』CD(\2,450-) \2,695-税込

One Glass of Whiskey/Molly and the Old Man/Lonely Ain't Hardly Alive/Angels Carry Me/Longhair Bluegrass/Backwater Blues/Sweet Li'l Cora-Mae/Silverlake Reel/Momma's Eyes/Nashville Blues/Let The Old Dog In/Old Time Music Is Here To Stay全12曲

 スペシャル・コンセンサスのギター&ボーカルとして活動後、BloodshotやYep Rocのインディーズを経てメジャーのGeffenで15枚のソロ・アルバムと2度のグラミー賞ノミネートとアメリカーナ、オルタナ・カントリーのシーンで着実にキャリアを重ねて来たロビー・フルクス、古巣のコンパスから発表したフルクス初の純粋なブルーグラス作品。サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、シエラ・ハル、ジョン・コーワン、クリス・エルドリッジ、ティム・オブライエン、スチュアート・ダンカン、デニス・クラウチ、ロニー・マコウリー、デヴィッド・グリア、トッド・フィリップス、ミッシー・レインズ、それにコンパス創設者のアリソン・ブラウンといった、斯界最高のオール・スター集めたキャストとの組み合わせによる、現在のブルーグラス・シーンで最も注目すべきアルバムの一つ。父親のオープンリール・テープでドック・ワトソンを聞いていたというファルクス、10代でスクラッグスの教本でバンジョー、ハートフォードのフィドルを学び、1980年にシカゴに移り、スペシャル・コンセンサスに参加、最近はアコースティックでブルーグラス寄りの作品を多く書いていることに気付いたという。「エレクトリック・ギターがコンピューターに取って代わられるかもしれないが、山はまだすぐそこにあるます」というフルクスの意欲作。ウェス・コーベット(bj)のイントロに導かれる"One Glass of Whiskey"はシャド・コブ(f)、ロニー・マッカリー(m)、クリス・エルドリッジ(g)、デニス・クラウチ(bs)にジョン・コーワンのテナーを加えたドライビング・ナンバー。ブレネン・リーのハーモニー・ヴォーカルとアリソン・ブラウンのバンジョーをフィーチャーした"Molly and the Old Man"、シエラ・ハル(m)の美しいマンドリン・プレイが印象的な"Angels Carry Me"、 1970年代初頭のヒッピー・ブルーグラス・フェスティバル・シーンを歌いこんだ"Longhair Bluegrass"ではサム・ブッシュ(v,m)、ジョン・コーワン(v)が参加、ニューグラス・リバイバルのへのオマージュ。クリス・エルドリッジのギターが冴える"Backwater Blues"、フルクス自身のクロウハンマー・バンジョーが聞ける"Sweet L'il Cora Mae"、ラス・カーソン(bj)、ジェリー・ダグラス(d)、シャッド・コブ(f)、ロニー・マッカリー(m)がホットなソロを繰り広げる"Let The Old Dog In"と聞き所満載。
  ●COMP-4802 SPECIAL CONSENSUS『Great Blue North』CD(\2,450-) \2,695-税込

Snowbird/Highway 95/Don't You Try to Change My Mind/Alberta Bound/Mighty Trucks of Midnight/Pretty Kate and the Rabbit/Brave Mountaineers/Blackbird/The Jaybird Song/Time Wanders on全10曲

 シカゴを拠点とするブルーグラス・バンド、スペシャル・コンセンサスは、バンジョー奏者のグレッグ・ケイヒルが1975年にバンドを結成してから約半世紀、多くの音楽領域をカバーしてきました。2度のグラミー賞ノミネート、6度のIBMAアワード受賞しているこのグループは、ブーグラス音楽の初期の発展において風の都シカゴが果たした重要な役割を強調した2020年の『CHICAGO BARN DANCE』を含め、20枚以上の作品を発表している。 最新作『GREAT BLUE NORTH』ではカナダのソングライターによる有名曲から無名曲までを選りすぐって収録、カナダの有名なブルーグラスやフォークミュージシャンとのコラボレーションを実現している。バンドリーダーのグレッグ・ケイヒルによると「スペシャル・コンセンサスは、初期の頃から定期的にカナダツアーを行い、多くの偉大なカナダのブルーグラス・プレイヤーやシンガーの音楽仲間がいます。昨年、ケープブレトンを拠点とするJ.P.コーミエ作"Blackbird"をシングルとしてリリースした後、カナダのブルーグラス・コミュニティにおける膨大な才能に敬意を表するために、カナダの曲ばかりを集めたアルバムを作ろうと考えるようになりました。」とのこと。
 本作『GREAT BLUE NORTH』は、スペシャル・コンセンサスの新メンバー、グレッグ・ブレイク(v,g)と、アラバマ育ちで現在はトロント在住のカナダ出身のクレア・リンチのクリスタルなボーカルハーモニーによるクラシック"Snowbird"の耳に心地よいブルーグラス・バージョンからスタート。マイケル・プリウィット(m)をリード・ヴォーカルに迎え、ロブ・アイクス(d)を迎え、オンタリオ在住のデイヴ・フランスイの名曲"Highway 95"を披露。また、ゴードン・ライトフットから2曲、"Brave Mountaineers"と"Alberta Bound"を取り上げ、このアルバムのテーマ的な中心曲として、シングルとしてリリース。ニューブランズウィックのレイ・レジエ(f)、パトリック・ソウバー、トリシャ・ギャニオン、ジョン・ライシュマン(m)によるジェイバード・トリオ、ファリス&ジェイソン・ロメロなど、カナダの才能溢れるボーカルが参加している。
  ●EMG-10890 TINA ADAIR『Here Within My Heart』CD(\2,450-)\2,695-税込

Bridge You're Gonna Burn (Adair, Duncan, Engelhardt)/Some Things You Can't Undo (Duncan, Salley)/Lonesome Part Of Me (O'Hara)/My Baby's Gone (Olney)/Bad Intentions (Adair, Duncan, Engelhardt)/I Wish That I Could Hurt That Way Again (Cook, Putman, Van Hoy)/Seasons Of Love (Duncan, Engelhardt, McAfee, Sanders)/As Long As There's A Shadow (Miller)/Walk On (Dean, Williams)/Lonesome Valley (Trad)全10曲

 シスター・セイディのメンバーとして4度のIBMAアワードを受賞、現在はソロ活動しているティナ・アデアのEMGからの2作目。グレン・ダンカン、ジェリー・サリー作"Some Things You Can't Undo"他、ケニー・ロジャースの大ヒット・アルバム『Gambler』から"I Wish That I Could Hurt That Way Again"。オケーンズのジェイミー・オハラ作"Lonesome Part Of Me"、ストレートなブルーグラスに仕上げた"My Baby's Gone"はデル・マッカリーやエミルー・ハリスにも曲を提供しているデビッド・オルニー作。スコット・ベスタル(bj)、コディ・キルビー(g)、ジェシー・ブロック(m)、ティム・クロウチ(f)、デニス・クロウチ(bs)がサポート。ラルフ・スタンレーのテナーが聞こえてきそうな"Seasons Of Love"はグレン・ダンカンとレーベル主宰のアダム・エンゲルハート他作。「丘がある限り谷がある。影がある限り隠れる場所がある。」と意味深な歌詞の"As Long As There's A Shadow"はジョン・ハートフォードにも多大な影響を与えたロジャー・ミラー作。レバ・マッケンタイアの1989年のヒット曲"Walk On"、ラストはトラッドの"Lonesome Valley"各自のソロ回しも聞かれる。
  ●EMG-10930 EDDIE SANDERS『Walking in Those Shoes』CD(\2,450-) \2,695-税込

From Here To Hallelujah/Baptism/God Made A Promise/I Wanna Talk About Jesus/Insured Beyond A Grave/He's Everything To Me/Folded Up Flag/Jesus Is Coming Soon/One Day At A Time/I Just Want To See Heaven/God's Hidden Angels/Walking In Those Shoes全12曲

 優れたブルーグラスのシンガー&ソングライター、エディ・サンタースの最新ゴスペル・アルバム。グレン・ダンカンとアダム・エンゲルハートのプロデュースの下、デニス・クロウチ(bs)、コディ・キルビー(g)、パット・マグラス(g)、ケイシー・キャンベル(m)、ティム・クロウチ(f)、スコット・ベスタル(bj)、グレン・ダンカン(g,m)というEMGレコードではお馴染みのメンバーがバックアップ。共作を含む7曲のオリジナルに加えて、ケニー・チェズニーとランディ・トラビスがデュオで取り上げて後にランディがソロでも録音を残した"Baptism"。ルービンの"Insured Beyond A Grave"ではティナ・アデァがコーラスで参加。ハイロンサム感漂う"God Made A Promise"。ラリー・スパークスのキング時代の"He's Everything To Me"。サザン・ゴスペルのスタンダード"Jesus Is Coming Soon"、クリス・クリストファーソンの"One Day At A Time"はロンダ・ビンセントがサリー・マウンテン・ショー時代にカバーしていた。曲良し、歌良し、演奏良しの安定したゴスペル作品。
  ●GFR-12022 MICKEY GALYEAN AND CULLEN'S BRIDGE『10』CD(\2,950-)\3,245-税込

Poor Rambler/Get Me Home To Mama/Beyond The Waterfall/Don'T Go Out Tonight/You Delivered Me/Show Me The Way To Go Home/The Drinking Man/Echo Mountain/A Smooth Road他全15曲

 ナッシュビル産の商業的なサウンドとは一線を画したゲイラックス・スタイルのブルーグラスを演じたマウンテン・ランブラーズやフット・ヒル・ボーイズで知られるカレン・ギャリアンを父に持ち、第一世代ブルーグラスのラリー・リチャードソンやオールドタイムの巨人、フレッド・コッカラムを輩出したノース・キャロライナ州サリー・カウンティを本拠に活躍するミッキー・ギャリアン&カレンズ・ブリッジ、バンド結成10年目にして4作目のアルバム。ミッキー・ガリアン(g,v)、ブラッド・ハイアット(bs,v)、リック・パードゥ(bj,v)、フィドリン・ビリー・ホウク(f)のメンバーに加えてゲストにブレイディ・ブライアント(bass v)。ラルフ・スタンレーの"Poor Rambler"を皮切りにリック・パードゥ作の"Get Me Home To Mama"、"Beyond The Waterfall"、"The Drinking Man"、"Lead Me Not"、ビリー・スミス作でジェームス・キングの名唱が印象に残る"Echo Mountain"。スタンレー・ブラザーズ"Don'T Go Out Tonight"、"Love Me Darling Just Tonight"、グリーンプライア・ボーイズやカントリー・ジェントルメンでも知られる"Amelia Earhart'S Last Flight"インスト曲"Ebenezer"、非常にバランスの取れた素晴らしいトラッド・ブルーグラス。
  ●REB-1691 IIIrd TYME OUT CD(\2,450-)\2,695-税込 再発売

Moundsville Pen/Love Gone Cold/Miles of Texas/When He Reached Down His Hand/Phone Call Away/Woman Dressed in Scarlet/When My Time Comes to Go/Thanks a Lot他全12曲

 ドイル・ローソン&クィックシルバーから独立したバンド=サード・タイム・アウトのデビュー作がデジパック仕様で再発売。6度のIBMA年間最優秀男性ボーカル受賞のラッセル・ムーアのリード・ボーカルを軸に強力なバス・ボーカルの盟友、レイ・ディートン(bs)、元ブーン・クリークのテリー・バウカム(bj)、現在、バルサム・レンジに参加したアラン・バイビー(m)、現ロンサム・リバー・バンドのマイク・ハートグローブ(f)という面々。90年代を風靡したコンポラ・ソリッド・グラスの代表的手法。とにかく、バッチリと決るし唄はうまい。ピート・ゴーブルの作品が4曲と選曲の趣味も良い。
 ■オールドタイム、フォーク、アメリカーナ新入荷
 [ジャロピー・レコード特集]
  ●JR-008 FATBOY WILSON & OLD VIEJO BONES CD(\2,450-)\2,695-税込

I've Been Treated Wrong/It Don't Hurt Nobody/Black Snake/Single Girl/Don't You Make Me High/Show Me The Way To Go Home他全12曲

 ブルックリンを本拠に置くルーツ系レーベル、ジャロピー・レコードのジャパン・ツアーで各地で旋風を巻き起こしたファットボーイ・ウィルソンことサモア・ウィルソン(ukulele,v)とオールド・ビエホ・ホーンズことエルネスト・ゴメス(g,harmonica,v)のデュオ。叔父のジム・クェスキンと来日した時よりも存在感の増したサモアの説得力のあるボーカルはニューヨークで最高のブルース、ジャズ、フォークシンガーと評されている。アーネストはニュージャージー生まれのキューバとメキシコの両親を持ち、自身のバンド「ブラザーフッド・オブ・ザ・ジャグバンド・ブルース」で長年にわたり活動。本作では5曲のオリジナルと独自の解釈によるフォークやブルースのカバーを演じている。
  ●JR-23109 FABOY WILSON & OLD VIEJO BONES『Preparing For the Apocalypse』CD(\2,250-)\2,475-税込

River Shaper/All Things Pass/Lost Coast/El Mundo Se Va Acabar/Yayabo全5曲

 ファットボーイ・ウィルソンことサモア・ウィルソン(ukulele,v)とオールド・ビエホ・ホーンズことエルネスト・ゴメス(g,harmonica,v)のデュオによる最新ミニ・アルバム。
  ●JR-013 NORA BROWN『Long Time To Be Gone』CD(\2,450-)\2,695-税込

Jenny Put the Kettle On/Miner's Dream/Bertie Mae's Chilly Winds/Southern Texas/French Waltz/Cumberland Gap/Shortnin’ Bread/Wild Goose Chase他全16曲

 ブルックリン出身の若干17歳の女性バンジョー奏者ノラ・ブラウンの第3作はブルックリン・フォーク・フェスティバルの本拠地であるブルックリンのセント・アンズ教会の反響する壁の中で録音された非常にユニークなバンジョー響きを捉えた作品。ここでは曾祖父が所有していた1888年製のラスコムバンジョー、父親が作ったフレットレスタックヘッドバンジョー、そして彼女の師匠であるニューロストシティランブラーズのジョン・コーエン所有の、ロスコ―・ホルカムが彼の代表作『High Lonesome Sound』で演奏し、現在は国会図書館の永久コレクションに収められているという貴重な楽器を駆使して創り上げられた。
  ●JR-005 DOWN HILL STRUGGLERS『Lone Prairie』CD(\2,450-)\2,695-税込

Last Shot Got Him/Casey Jones/Lone Prairie/John Henry/Texas Quickstep/St James Infirmary/Seneca Square Dance他全13曲

 ケンタッキー州とニューヨークを同時に拠点とするオールドタイム・ストリングス・バンド、ダウンヒル・ストラグラーズ、2017年リリース作品。ミシシッピ・ポッサム・ハンターズ、スキレット・リッカーズ、ビル・シェパードとドック・ボッグス、キャロライナ・ター・ヒールズ、フランク・ブレヴィンス、ジョージ・ペグラム、ウィルマー・ワッツ等の古い音源を発掘、再現している。
 ■インスト新入荷
  ●COMP-4788 ALISON BROWN『On Banjo』CD(\2,450-)\2,695-税込

Wind the Clock/Choro 'Nuff/Foggy Morning Breaking/Sweet Sixteenths/Sun and Water (Here Comes the Sun/Waters of March)/Old Shatterhand/Regalito/Banjobim/Tall Hog at the Trough/Porches全10曲

 アリソン・ブラウンの新作はショーロ、弦楽四重奏、スウィング・ジャズ、ボサノバ等、多岐のジャンルにわたってバンジョーの可能性を広げた意欲作。お馴染みのステュアート・ダンカン、俳優のスティーブ・マーチンのクロウハンマーとのデュオやクロノス・クァルテット他。2021年に他界したパーカッショニスト、ケニー・マローンに捧げられた"Wind the Clock"はフルートやストリングスが加わったメロディアスで美しいオリジナル。ニューヨークを拠点とするジャズ クラリネット奏者、アナット・コーエンを迎えたショーロ風味の"Choro 'Nuff"、映画俳優のスティーブ・マーチンとのデュオによる"Foggy Morning Breaking"ではシエラ・ハル(m)、ステュアート・ダンカン(f)、クリス・エルドリッジ(g)、トッド・フィリップス(bs)がサポート。シエラ・ハル(m)とのデュオでクラシカルな"Sweet Sixteenths"、続く"Sun and Water"はビートルズのHere Comes the Sunとアントニオ・カルロス・ジョビンの"Waters of March"の合体。現在のツアー・メンバーによる"Old Shatterhand"とボサノバ風味の"Banjobim"、クラシック・ギタリストでジュリアード音楽院のギター科の初代ディレクターというシャロン・イスビンを迎えた"Regalito"、ステュアート・ダンカンとの非常に洗練されたフィドル&バンジョーによる"Tall Hog at the Trough"、アルバムの最後を締めくくるのは様々なジャンルの音楽に亘って活動を続けるクロノス・クァルテットを迎えてアリソンのロゥ・バンジョーの響きが美しい"Porches"。ベラ・フレック同様にバンジョーという楽器の可能性を広げ、ソロ楽器としてのステイタスを高める事に貢献して来たアリソンの面目躍如、何よりも美しいメロディとバンジョーの響きに癒される作品に仕上がっている。シャッド・コブ(f)、ロニー・マッカリー(m)がホットなソロを繰り広げる"Let The Old Dog In"と聞き所満載。
 
 ■カントリー・ポップ新入荷
  ●ACBT3467 ROSE MADDOX『Sing A Little Song Of Heartache: The Solo Singles』CD(\2,950-)\3,245-税込

Disc 1:The Nightingale Song/I'd Rather Die Young/I'm A Little Red Caboose (On The Choo-Choo Train Of Love)/Wasted Years/Kiss Me Like Crazy/Just One More Time/Birthday Card Song (The Card That You Sent On My Birthday)/Breathless Love/Marry Me Again/Poor Little Heartbroken Rose/Waltz Of The Pines/Life That You've Led/I Wonder If I Can Lose The Blues This Way/There's No Right Way To Do Me Wrong/Wild, Wild Young Men/Second Choice/Humming Bird/Words Are So Easy To Say/Wild Wind/Was There A Teardrop/Hasty Baby/When The Sun Goes Down/Tall Men/Hey Little Dreamboat/Burrito Jo/False Hearted/Looky There Over There/Your Sweet Mean Heart全28曲

Disc 2:Take A Gamble On Me/1-2-3-4 Anyplace Road (Somewhere USA)/I'll Go Steppin' Too/Let Those Brown Eyes Smile At Me/Gambler's Love/What Makes Me Hang Around/Custer's Last Stand/My Little Baby/Lost Today/I'm Happy Every Day I Live/Please Help Me I'm Falling/Down, Down, Down/Shining Silver Gleaming Gold/Billy Cline/I Want To Live Again/Kissing My Pillow/Mental Cruelty/Loose Talk/Conscience I'm Guilty/Lonely Street/There Ain't No Love/Your Kind Of Lovin' Won't Do/Here We Go Again/Fool Me Again/Let's Pretend We're Strangers/Take Me Back Again/Sing A Little Song Of Heartache/Tie A Ribbon In The Apple Tree/Honky-Tonkin'/Why Don't You Haul Off And Love Me全30曲

 ローズ・マドックスはアラバマ出身のカントリー歌手、ソングライター、フィドル奏者で、1930年代に家族がカリフォルニアに移住し、ラジオで歌い始め、兄弟とバンドを結成し、マドックス・ブラザーズ&ローズとして第二次大戦後の10年間演奏と録音を行いました。1957年にグループが解散すると、彼女はソロ活動を開始し、その後数年間は、ヒルビリー、ロカビリー、ゴスペルを融合させた非常に個性的な音楽で、外向的でダイナミックな演奏家としての評判を高めながら、次々とチャート入りを果たしました。この58曲入り2枚組CDは、この時期にコロンビアとキャピトルからリリースされた彼女のシングルのA&B面のほとんどと、キャピトルのアルバム「One Rose」からのボーナストラックで構成されています。カントリー・チャート3位の"Sing A Little Song Of Heartache"をはじめ、この時代のソロ・カントリー・ヒット"Gambler's Love""Kissing My Pillow""I Want To Live Again""Conscience I'm Guilty"、バック・オーウェンズとのデュエット曲"Mental Cruelty"と"Lose Talk"等、トップ10ヒットも収録。エミルー・ハリスは「彼女はふさわしい注目を浴びていない」と語り、ドリー・パートンは初期に影響を受けたアーティストとして挙げているように、彼女は成功の度合いをはるかに超えた影響を与えたアーティストです。このコレクションは、彼女のソロ・キャリアの重要な時代の充実した概観を提供し、彼女の特殊なスタイルのカントリーの楽しいショーケースとなっています。(発売元資料より) 
  ●WSR-2016 CALEB KLAUDER & REEB WILLMS『Innocent Road』CD(\2,650-)\2,915-税込

 オレゴン州ポートランドをベースに活動するフォグホーン・ストリングバンドのカレブ・クラウダーとリーブ・ウィルムスの2作目となるホンキートンク・カントリー・アルバム。カレブのモンローに通じるマンドリンと二人の味わい深いボーカルで50年代ゴールデン・エイジの雰囲気を湛えたコンテンポラリー・クラシック・カントリーと称されるサウンドが聞ける。
  ●WSR-3 CALEB KLAUDER『Western Country』CD(\2,650-)\2,915-税込

Worn Out Shoes/My Time Is Gonna Come/Satisfied Mind/Hole In My Heart/My Baby Came Back/Joking Henry/Pieces On The Floor/Been On The Line/What Was I Supposed To Do/In My Heart I Love You Yet/Deep River/In The Beginning 全12曲

 フォグホーン・ストリングバンドのカレブ・スルーダーの2009年リリースの3枚目となるフルアルバム。ジェシー・エマーソン(bs)、スティーブン・サミー(g,f,v)、ネッド・フォルカース(drums)、ポール・ブレイナード(Steel g,e.g,piano)、ソフィー・ヴィテルズ(f)がバックアップ。
 ■発掘、編集新入荷
  ●WH-64198 V.A.『Appalachian Picking Society』CD(\2,650-)\2,915-税込 再入荷

 スリー・フィンガーとクロウハンマーのコラボレーションが美しいベラ・フレック&アビー・ウォッシュバーンや、ソロで世界を創るクリス・シーリ、マルチプレイヤーぶりを見せつけるブライアン・サットンの他、ステュアート・ダンカンやダン・ティミンスキらのブルーグラス・スーパーピッカーから、ダーク・パウェルやアート・スタンパー&ティム・オブ ライエンらのオールドタイム、そしてアリサ・ジョーンズのハンマー・ダルシマやデビッド・シュノーファーのマウンテン・ダルシマ等々、さまざまなアーティストがアパラチアの心象風景を描く特別企画作品。
 ■日本のアーティスト
  ●TIKI-028 BOSCO(\2,273-)\2,500-税込

Drunken Hiccups/Old Sledge/Falls of Richmond/Walking in the Parlor/Drunk Man's Blues/Old Christmas Morning/Pretty Little Girl/Cherry River Line/John Robert's tune/Indian War Dance Piece/Yew Piney Mountain/Sourwood Mountain/Walking in the Parlor/Shakin' Down the Acorns/Nancy Rollin'/As Time Draws Near/Train 45/Sherman's Untitled A tune (Cripple Creek)/Yew Piney Mountain全19曲

 京都在住のオールドタイム・フィドラー、バスコ(高木光介)、ロサンゼルスを拠点にオールドタイム音楽作品をリリースしているTIKIパーラーからのセルフ・タイトルによるソロ・アルバム。 「1970年代の終わり頃からトミー・ジャレル、バール・ハモンズ、メルヴィン・ワインといった巨匠や若いミュージシャンたちを訪ね歩き、ウィートランドやマウント・エアリーやゲイラックといったフェスに参加、昔のオールドタイマーの音に耳を傾け、その中から自分のフィドルスタイルを身に着け、本物のアパラチアの音を出す。そしてその右手で弓を操り生み出される複雑なリズムに心魅せられる。(ジョン・ハーマン)」 ムーンシャイナー誌2023年4月号(MS-4006)に詳細記事が有り。 
 月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 *ジェリー・ダグラス
  ●SH-3817 JERRY DOUGLAS, RUSS BARENBERG,EDGARMEYER 『Skip, Hop & Wobble』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ジェリー・ダグラスのドブロ、ラス・バレンバーグのギター、エドガー・マイヤーのベース。この3人の強力なトリオが創りだした1993年リリースのインスト集。それぞれの楽器でトップのテクニックとセンスを持つ彼等が自由に創り出すオリジナルはニュー・エイジを超えたホットなアンサンブル。 
  ●ROU-0044 J.D.CROWE & THE NEW SOUTH CD(\2,450-)\2,695-税込

 若き日のジェリー・ダグラスが参加。日本では『Old Home Place』と題された1976年、ニューサウスの名盤。J.D.クロウのバンジョーを中心に従来のオーセンティックなブルーグラスのフォーマットに70年代以降の新たなレパートリーを持ち込み、トニー・ライスのリード・ギターを大きくフィーチャーしたアンサンブルはブルーグラス・アルバム・バンドと並んで80年代以降のブルーグラッサーに多大な影響を与えた。
 *トランス・パシフィック・セッション
  ●COMP-4784 MR. SUN『Extrovert』CD(\2,450-)\2,695-税込

 デヴィッド・グリスマン・クインテットのオリジナル・メンバーとしてデビュー、約半世紀に渡ってブルーグラス&アコースティック・ミュージックのクリエイティブなシーンを牽引して来たダロル・アンガーと、彼のユニークな音楽ビジョンを心技体で共有するジョー・ウオルシュとグラント・ゴーディという若き仲間達と一緒に、ブルーグラス表現の新境地に挑むMr.Sunの2ndアルバム。
  ●DTT-0045 MILE TWELVE『City On A Hill』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ボストンからナッシュビルに本拠を移して活動するマイル・トゥエルブのセカンド・アルバム。プロデュースにブライアン・サットンを迎えて伝統的なブルーグラスのノウハウを踏まえたメンバーによるオリジナル・ブルーグラス。 リチャード&リンダ・トンプソンの"Down Where the Drunkards Roll"他1曲を除いて全てメンバーによるオリジナル。
  ●RCSI-1175 小寺拓実 『SUNSET GLOW』CD(\2,315) \2,547-税込

 2018年ウィンフィールドのバンジョー・コンテストで2位入賞の快挙を成し遂げた小寺拓実、今年3月にレコーディング、構想から含めて 1年半かけて創り上げたソロ・アルバム。
  ●FL-001 フレットランド『Voyage』CD(\3,000-)\3,300-税込

 日本を代表する三人の凄腕ギタリストによるフレットランド、世界レベルを目指すアコースティック・ギター・トリオ、初フル・アルバム。
 [ムーンシャイナー5月号レビュー紹介作品]
  ●REB-1880 Larry Sparks『It's Just Me』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ブルーグラス・シンガーの最高峰、ラリー・スパークスのレベル社から18枚目と成る新作は、バンドから離れて、ラリーのギターとボーカルに焦点を当てた音創りで、過去のセルフカバーに加えてジョージ・ジョーンズ、ハンク・ウィリアムス、新進気鋭のライターの作品も収録。
  ●COMP-4809 MICHAEL CLEVELAND『Lovin' Of The Game』CD(\2,450-)\2,695-税込

 IBMA年間最優秀フィドルやグラミー賞を受賞しているクリーブランドのスタジオ録音盤としては6作目となる最新作。ジェフ・ホワイト、クリーブランド、ショーン・サリバンによるプロデュース。現在のフレイムキーパー(FK)に加えてベラ・フレック、ビリー・ストリングス、チャーリー・スター、ジェフ・ホワイト、トラベリン・マッカリー、ヴィンス・ギルなどの豪華なゲストが参加昨今の作り込まれたブルーグラスと違った魅力を感じる。
  ●OGNC1915 ZOE & CLOYD『Rebuild』CD(\2,450-)\2,695-税込

 初期ブルーグラス・ボーイズやフラット & スクラッグスのフィドラーのジム・シューメイトの孫のクロイドとゾーイ(f,v)の4作目。奥深いルーツを感じさせるクロイドのオリジナル(ゾーイ他との共作含む)と2曲のカバー。スタンレー・ブラーザーズのゴスペルの名曲"That Home Far Away"は驚くほどストレートなブルーグラスで演じている。ジーン・リッチーのゴスペル"Now Is The Cool Of The Day"(Jean Ritchie)は美しいアカペラのハーモニーを披露している。ソングライティングと音創りの巧みさ、美しいハーモニー、ブルーグラスのルーツもしっかり感じさせる上質の作品。
  ●RMM-4002 THE GIBSON BROTHERS『Darkest Hour』CD(\3,100-)\3,410-税込

 国境に近いニューヨーク州北部から登場して、2年連続(2012,2013)でIBMAアワードの年間最優秀エンターティナーに選ばれる等、トップ・バンドに登り詰めたレイ(g)とエリック(g,bj)のギブソン・ブラザーズの新作は、ジェリー・ダグラスのプロデュース。前作のカントリー作品からブルーグラスに戻り、二人のソングライティングの才能を発揮したオリジナル12曲が収められている。
  ●IRK9596 IRENE KELLY 『The Snow White Memories』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ペンシルバニア生まれで、80年代にウェスト・バージニアのローカル・バンド、レッド・ウィングのギター&ボーカルでキャリアをスタート、後にナッシュビルのソングライターとしてアラン・ジャクソン、リッキー・スキャッグス&シャロン・ホワイト、ロレッタ・リン等に楽曲を提供するアイリーン・ケリー、彼女自身と娘のプロデュースによる4作目となるブルーグラス・アルバム。
  ●TBR-113 DARREN BEACHLEY『The Road Not Taken』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ビル・ハレルのドブロ弾きとしてキャリアをスタートしたダレン・ビーチリー、ドイル・ローソン &クイックシルバーのギター&ボーカルとして『He Lives In Me More Behind』『The Picture Than The Wall』『Help Is On The Way』『Lonely Street』に参加後、マイク・オールドリッジ(d)、ノーマン・ライト(m)、トム・グレイ(bs)といったDC地区の腕利きを集めたレジェンド・オブ・ポトマックだパタクセンとから2作品をリリースした彼の最新作。
  ●RPIR4075 NICKEL CREEK『Celebrants』CD(\2,450-) \2,695-税込

 クリス・シーリ(m)、サラ・ワトキンス(f)、ショーン・ワトキンス(g)によるプログレッシブ・ブルーグラス、ニッケル・クリーク、プロデュースにエリック・ヴァレンタイン、マイク・エリゾンド(bs)を迎えた9年ぶりの5作目となる再結成アルバム。
  ●SWC2036 BOB SHANE『The World Needs A Melody』CD(\2,450-)\2,695-税込

 キングストン・トリオのリーダー、ボブ・シェーンの2枚目のソロ・アルバムのリイッシュ。フィドルやマンドリン、バンジョーをバックにスティーブ・グッドマンの名唱で知られる"The Dutchman"他を演じるフォーク作品。
 追悼
 [ゴードン・ライトフット追悼]
  カナダの偉大なシンガーソングライター、ゴードン・ライトフットが5月1日、84歳で逝去しました。古くはカントリー・ジェントルメン、クリフ・ウォルドロンをはじめとして多くのブルーグラッサーにもカバーされました。中でもトニー・ライスは数多くのゴードン・ライトフット作品を取り上げています。

  ●BCD-15699 GORDON LIGHTFOOT 『Did She Mention My Name/back Here On Earth』CD\(\3,100-)\3,410-税込

 トニー・ライスを初めとして.古くはクリフ・ウォードロン、ティム・オブライエンもカバーしていることで知られるカナダのシンガーソングライター、ゴードン・ライトフットがブレイクした1968年、ユナイテッド・アーティストに残した3枚目のアルバム『Did She Mention My Name』はニューヨークの才人、ジョン・サイモンのプロデュース、続く68年の『Back Here On Earth'』はナッシュビル録音のアコースティックなサウンド。J.D.クロウやクリフ・ウォードロンがカバーした"Did She Mention My Name"やトニー・ライスが取上げた"Bitter Green"、よく計算されたアコースティック・ギターのアンサンブルに乗って演じている。 
  ●ROU-0370 TONY RICE 『Sings Gordon Lightfoot』 CD(\2,450-)\2,695-税込

Go My Way/Whispers of the North/Early Morning Rain/Cold on the Shoulder/Walls/You are What I Am/Ten Degrees(Getting Colder)/Whisper My Name/Shadows 他全17曲

 トニー・ライスがこれまでに録音したゴードン・ライトフットの曲ばかりを集めた企画編集物である。全17曲の内、未発表の“Whispers of the North”(J.ダグラス、M.シャッツ、キャシー・キアボラ、ビル・ウルフ=piano、コール・バージェス=sax)の他、70年代大名盤“New South”(ROU-0044 日本では“Old Home Place”と呼ばれる大名作)、“Manzanita”(ROU-0092)、“Cold on the Shoulder”(ROU-0183)、“Me & My Guitar”(ROU-0201)、“Native American”(ROU-0248)、“Church Street Blues”(SH-3732)、そして兄弟達とのライス・ブラザース“Rice Brothers”(ROU-0256 第2作“Rice Brothers 2”=ROU-0286からは収録なし)、ノーマン・ブレイクとの“Blake & Rice”(ROU-0233 こちらも第2作“Blake & Rice 2”=ROU-0266からは収録なし)から集められた作品集(以上の個別作品はCD各\2,695-)である。現在も歌う事の出来ないトニー、そのキャリアで追いかけ続けたライトフットをアレンジしたブルーグラス作品集はボーカリストとしてのトニー・ライス、最良の部分であるだろう。じられる。40頁のブックレット付。
 [クリス・ストラクウィッツ追悼]
  カリフォルニアのルーツ系レーベルのアーフリーの創始者、クリス・ストラクウィッツが5月5日に91歳で逝去。ご冥福をお祈りします。彼の残したアーフリー作品の一部をご紹介します。

  ●ARH-514 THE VERN WILLIAMS BAND『Traditional Bluegrass』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ウェストコースト・トラッド・ブルーグラスの導師、ヴァ―ン・ウィリアムズ・バンド絶頂期のライヴ音源。82年のグラス・ヴァレー・フェスのライヴを核に88年の音源も含めての全16曲。モンロー・クラシックはもちろんのこと、あのケンタッキー・カーネルズの昔からウェストコーストに継承されてきたスタンレー・トラディションもきっちりとふまえての、抜群のトラッド・スタイルが堪能できる。独特のタッチ、グル―ヴが印象的なキース・リトル(bj)、ヴァ―ンのこれ以上はないくらいにテンションとエモーション漲るヴォーカルが、ホンモノのブルーグラスの快感を伝えてくれる。
  ●ARH-524 VERN & RAY 『SAN FRANCISCO 1968』CD(\2,450-)\2,695-税込

 60年代初め、スターデイに録音した"Cabin on a Mountain"と"Bluegrass Style"が早くに日本でも紹介されたことで知られるヴァーン&レイ、しかしながらそれ以外には殆ど公式録音がなく、いつしか「幻のバンド」となっていった彼らの貴重極まりない音源発掘だ。
  ●ARH-485 V.A.『Masters of the Steel String Guitar』CD(\2,450-)\2,695-税込

 各ジャンルのギター達人が集り、米国政府の後援で全米をツアーした「マスターズ・シリーズ」のライブ盤。トラビス・ピッキンのエディー・ペニントン、フラットピッカーのウェイン・ヘンダーソン、ブルースのジョン・セファス、スライド・ギターのジョニー・ベラーが集合。ラストに全員で"Guitar Rag" を演じる。リンダ・レイ(bs,v)、デイヴィッド・レイ(g)、フィル・ウィギンズ(harmnica)でサポート。
  ●ARH-9037 THE HODGES BROTHERS『Bogue Chitto Flingding: Old Time Mississippi Country Music』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ミシシッピ州ボーグ・チット(2010年国勢調査による人口887人)で生まれ育ったフェリックス(f,v)、ラルフ(g,m,v)、ジェームス(g)・ホッジス兄弟によるヒルビリー、アーリー・カントリー、オールドタイム、ホンキートンク、初期ロカビリーなど、ミシシッピーの田舎町で演じられてきたルーツ音楽が動体保存された貴重な録音集。 1960年代に地元のダンスパーティーやマコーム(MS)のラジオ局WAPFに出演しているところをアーフリー社のクリス・スクラッチウィッツによって見出されたという。デルモアやベイルズ・ブラザーズ、モンロー・ブラザーズ、オールドタイム・ストリング・バンド音楽好きの方に強くお勧めです。
  ●ARH-9003 STRANGE CREEK SINGERS CD(\2,450-)\2,695-税込

 1969年に録音されたマイク・シーガー、アリス・ジェラード、ヘイゼル・ディケンズ、トレイシー・シュワルツ、ラマー・グリアによるオールドタイムとブルーグラスに強烈な南部土着音楽文化をまぶして出来上がった音楽である。ニュー・ロスト・シティー・ランブラーズでのオールドタイム再現から一歩踏み出してマイク・シーガーの音楽価値観に根差した生きている南部白人音楽を演じた当時の秀作である。
  ●ARH-9030 DEL McCOURY『I Wonder Where You Are Tonight』CD(\2,250-)\2,475-税込

 ブルーグラス・ボーカルの最高峰、デル・マッカリーが1967年に発表した歴史的デビュー作『Sings Bluegrass』のCD化。ブルーグラス界トップの大御所となったデル、エマーソン の華麗なバンジョーが美しい。"I'm Coming Back But I Don't Know When"と"Sweetheart You Done Me Wrong"がLP未収録のボーナス音源。
 お奨め作品
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ●DIRT-0111 MIGHTY POPLAR CD(\2,650-)\2,915-税込

 今年最大の話題作の一つ。ウォッチハウス(前マンドリン・オレンジ)のアンドリュー・マーリン(m)、パンチ・ブラザーズのノーム・ピケルニー(bj)とクリス・エルドリッジ(g)、レフトオーバー・サーモンのグレッグ・ギャリソン(bs)、ビリー・ストリングスのツアーに参加しているアレックス・ハーグリーブス(f)をフィーチャーした新しいオールスター・ブルーグラスのセルフタイトルの作品。アメリカのアコースティック・ミュージック・シーンをプログレッシブな方向に推し進めた超絶テクニシャンの斯界最高のプレーヤー達が、自らのルーツに戻って、彼らが最も大切にしているというクラシック・ブルーグラスの精神と録音方法を採用して制作されたという。ブルーグラス・スタンダードやカーター・ファミリーからレナード・コーエンまでを演じるスーパーバンド。ブルーグラスやフォーク クラシック、カーター ファミリーからレナード コーエンまで全10曲、派手さを押さえて歌に寄り添った演奏をしている。
 *コンテンポラリー
  ●PC-1256 MERLE MONROE『Songs Of A Simple Life』CD(\2,450-)\2,695-税込

 マール・ハガードとビル・モンローに因んでバンド名にしたと言うマール・モンローの2作目。オズボーンやジム&ジェシーにも通じる整ったサウンドが特徴。マール・ハガード、バック・オウエンスといったベイカーズフィールド・サウンドのコーラスをハードドライブするブルーグラスに載せて聞かせる。 
  ●MH-19102 UNSPOKEN TRADITION『Imaginary Lines』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ノースカロライナ州西部を本拠に活動するアンスポークン・トラディション、満を持してのフル・アルバム。オーセンティックなブルーグラスのノウハウを踏襲して、幅広いリスナーに向けてのアプローチも試みていると言う印象。
  ●MH-20152 JAELEE ROBERTS 『Something You Didn't Count On』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ザ・グラスカルズのダニー・ロバーツの娘で、シスター・セイディのギター&ボーカルとして、デイル・アン・ブラッドレィの後釜に収まったジェイリー・ロバーツのソロ・プロジェクト。バルサム・レンジのティム・サレット(bs,d)がプロデュース、グラスカルズのクリスティン・スコット・ベンソン(bj)、元グラスカルズのジミー・マッティングレー(f)、アラン・バイビー(m)、トニー・レイ(g)という基本バンドに、ケニー&アマンダ・スミス他。コーラスで参加。
 *トラッド
  ●ROU101798 BILLY STRINGS『Me/ and/ Dad』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ビリー・ストリングスが2歳の時に実父が薬物中毒で亡くなった後、父親となったテリー・バーバー、「物心ついたときから、父と一緒にレコードを作りたかったんだ」というビリー・ストリングスの夢を叶えた作品。 
  ●BBR-0248 TENNESSEE BLUEGRASS BAND『The Future Of The Past』CD(\2,650-)\2,915-税込

 キャロライナ・ブルーの女性フィドラーとして注目を集めたアインスリー・ポーチャック(f)とソニー・オズボーンの最後の直弟子、リンカーン・ヘンズレー(bj)、ベテランのベテランのティム・ロウリン(m)等により結成された期待のテネシー・ブルーグラス・バンドのデビュー作。従来のブルーグラス・ファンも安心して聞けるフレッシュで魅力的なバンドの登場は大変、喜ばしい。
 *プログレッシブ
  ●MH-2116 FIRESIDE COLLECTIVE『Across The Divide』CD(\2,450-)\2,695-税込

 ノースカロライナ州アッシュビルを本拠に活動するプログレッシブ・ブルーグラス・バンド、ファイアサイド・コレクティブ、マウンテン・ホームからの2作目、通算4枚目。メロティの親しみ易さとボーカルの心地よさで従来のブルーグラス・ファンの耳にも馴染みむサウンド。
  ●MFR220520 THOMAS CASSELL『What You Need to Prove』CD(\2,650-)\2,915-税込

 若手注目のプログレッシブ・ブルーグラス・バンド、サーカスNo.9の創立メンバーのトーマス・カッセル(m.v)、マウンテン・フィーバーからの第1作。ベッキー・ブラー、ティム・スタッフォード、ジョン・ワイズバーガー等、気鋭のソングライターとの共作含むオリジナル・ソングとインスト2曲他。
  ●NNS677309 MOLLY TUTTLE & GOLDEN HIGHWAY『Crooked Treeby』CD(\2,450-)\2,695-税込

 祝第65回グラミー・ベスト・ブルーグラス・アルバム受賞!!カリフォルニアのブルーグラス・シーンから登場して高く評価されているシンガーソングライター&ミュージシャン、モリー・タトルのノンサッチ移籍第1作『Crooked Tree』は、彼女の新しいブルーグラス・バンド、ゴールデンハイウェイとの共同名義でのリリース。タトルのブルーグラスへの愛情を掘り下げ、ブルーグラスの伝統を尊重しながら、このジャンルを新しい方向に推し進めている。
 ■映像最近作 & お勧め作
  ●LIB-4040 CLARENCE WHITE『Guitar Workshop』DVD(\2,750-)\3,025-税込

 フラットピッキン/ブルーグラス・ギターの歴史/スタンダードを創ったクラレンス・ホワイト の奇跡的に残された24分のギター・ワークショップ映像を中心に写真やビデオ。死の3ヶ月前に遺したそのたぐい稀なテイスト、タイ ミング、トーンの3T、ブルーグラス・ギターの繊細なタッチとリズムをとくと楽しむことのできる ワークショップでの"Listen to the Mockingbird"、"Crawdad Song"、"I Am a Pilgrim"、"Soldier's Joy"、"Sally Goodin'"など、ちょっとC調な司会者ボブ・バクスターとのやり取りで垣間見せる性格。最後の3曲ではローランド・ホワイトやバイロン・バーライン、アラン・マンデらも参加してのギタリストにとっての超お宝である。
  ●TUT-1D AEREO PLAIN BAND REUNION『Troy, New York; Nov.18, 2000』DVD 111分(\2,750-)\3,025-税込

Fisher's Hornpipe/Steam Powered Aereo Plane/Love Grown Cold/Good Ol' Boys/Beef Steak When I'm Hungry Whisckey When I'm Dry(Norman Blake)/Up on the Hill Where They Do Boogie/Steamboat Whistle Blues/Asheville Junction(Chris Sharp)/Tear Down the Grand OleOpry(incomplete)/Symphony Rag(incomplete)/Goin' Down Slow(Mike Compton)/Untitled G Jam(Tut Taylor)/Rain(Bob Carlin)/Lonesome Fiddle Blues(Vassar Clements)/Keep on the Sunnyside of Life(LarryPerkins) /Boogie(incomplete) /Foggy Mountain Landscape(partially no sound)/(Encore)Turn Your Radio On/Gentle On My Mind.

 2000年11月、ニューヨーク州トロイで開かれた1972年以来の歴史的な唯一無二の「エアロプレイン・バンド」リユニオン・ライブの超お宝映像である。サム・ブッシュに導かれて故ジョン・ハートフォード(1937-2001)が登場、つづいて続々とオリジナル・メンバーの故バッサー・クレメンツ(1928-2005)、ノーマン・ブレイク、タット・テイラーが、クリス・シャープ、マイク・コンプトン、ボブ・カーリン、ラリー・パーキンスのジョン・ハートフォード・バンドとともに9人全員がステージに。リビングルーム・ジャムで遊んでいるようなリラックスした雰囲気の中、ジョンをはじめメンバーたちのキャラクターが生々しく、自由なジャムの中で、各人の歌い方で即興的に音楽を創っていく過程がスリリングだ。ジョンのサムいじめ!?や、サムのウッドベースなど、ニタッとさせられるシーンも楽しい。
 ■インスト最近作 & お勧め作
  ●MO27235582 DAVID GRISMAN『Dawg Jazz / Dawg Grass』CD(\3,100-)\3,410-税込

 ブルーグラス、フォーク、ジャズを融合させたドウグ・ミュージックと呼ばれるジャンルを確立させたデヴィッド・グリスマン、ジャズ・バイオリンの巨匠、ステファン・グラッペリとブルーグラス・バンジョーのオリジネーター、アール・スクラッグスを迎えて、1983年にワーナーからリリースされたアルバムの初CD化。 
  ●RCSI-1186 GREG GARRISON, GRANT GORDY, ALEX HARGREAVES, JOE K. WALSH『Bluegrass and the Abstract Truth』CD(\2,750-)\3,025-税込

 元パンチ・ブラザーズのグレッグ・ギャリソン、ミスター・サンのジョー・K.ウォルシュ(m)、グラント・ゴーディ(g)、アレックス・ハーグリーブスという面々によるプロジェクト。
 ■カントリー、ロック、ポップ最近作 & お勧め作
  ●KOCH-2304 JOHN COWAN『The Massenburg Sessions』CD(\2,450-)\2,695-税込

 今春、ドゥービー・ブラザーズのメンバーとして来日、変わらぬハイパワー・ボーカルを披露した本家ニューグラスのジョン・コーワン、ロックのヒットメーカー、メッセンバーグと創った「これぞニューグラス!」。
  ●COMP-4792 ROB ICKES & TREY HENSLEY『Living In A Song』CD(\2,450-)\2,695-税込

 IBMAアワード年間最優秀ドブロを15回獲得しているロブ・アイクスと11歳でオープリでデビュー 先日のNGDB『永遠の絆』リリース50周年記念コンサートでジミー・マーチンの愛器のギターを片手に大きくフィーチャーされたトレイ・ヘンズリー(g)のコンビによる4作目。トレイの抜群の歌唱力を活かした上質のアコースティック・カントリーという趣でメジャーも狙える音創りが楽しめる。
  ●BKBW867480 V.A.『Stoned Cold Country』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ローリング・ストーンズの結成60周年を記念して、カントリー界の大スターたちが結集したトリビュート・アルバム『ストーン・コールド・カントリー』。本作はストーンズのレパートリーから純粋なカントリー・アルバムを作るのではなく、ロック志向の強いカントリー・アーティストを集めて、スチール・ギターやフィドル等を加えただけで、なるべく原曲に近い形で演奏させると意図されたという。
  ●ACBT3464 TOMMY COLLINS『The Singles & Albums Collection 1951-60』2CD(\2,950-)\3,245-税

 カリフォルニアのカントリーシンガー、ソングライター、ギタリストで、1950年代から60年代にかけてベーカーズフィールドサウンドの創造に貢献したトミー・コリンズの58曲入り2枚組コンピレーション。バック・オウェンズ同様にベーカーズフィールドのパイオニアとして音楽的影響を持つ彼の音楽は、純粋なカントリーからポップス、ロックンロールまで、長年にわたって様々な音楽ベースをカバーしている。
 ■発掘、編集 最近作 & お勧め作
  ●FW02475 THE OLD RELIABLE STRING BAND CD(\2,450-)\2,695-税込

 元ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのトム・ペリー(bj,g)とハリー&ジーニー・ウェストとの活動やデビッド・グリスマンとの親交で知られるマルチ・インストルメンタリストのアーティ・ローズ、グリニッジ・ビレッジのコーヒー・ハウス、ガスライトで最初に演奏したミュージシャン、ロイ・バークレーによる、その名も「信頼できるストリング・バンド」、カーター・ファミリー、ミシシッピー・ジョン・ハート、クラレンス・アシュレー等、オールドタイムのお馴染みの名曲をすっきりと上品に、とても聞きやすく分り易く演じている。
  ●SCR-90 BILL CLIFTON, RED RECTOR & ART STAMPER『Live in Holland, 1987』CD(\2,750-)\3,025-税込

 フォーク・リバイバル時代から70年にわたってレコーディングとパフォーマンスのキャリアを持つビル・クリフトン、1987年にレッド・レクター(m)、アート・スタンパー(f)と共に行なったヨーロッパをツアーのライブ音源。彼の取り上げた局の多くが、現在もブルーグラスのスタンダードとして歌い継がれている。
 楽器関連作品
 *バンジョー
  ●DDR-2022 TERRY BAUCOM'S DUKES OF DRIVE 『Here In The Country』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ブーン・クリーク、クィックシルバーでの活動を通して80年代以降のコンポラ・ソリッド・スタイルのバンジョーのトレンドをセットしたドライブ公爵ことテリー・バウカムの超一級プレイが聞ける、彼のデュークス・オブ・ドライブの2022年最新作。。トップ・ソングライターによる、表情豊かな曲を贅沢に揃えて楽しませてくれる。
 *マンドリン
  ●MH-2202 ASHBY FRANK『Leaving Is Believing』CD(\2,650-)\2,915-税込

 ノース・カロライナ生まれでナッシュビルで活動するマンドリン・プレイヤー、シンガー&ソングライターのアシュビー・フランク、10代の頃から天才振りを発揮、マーティ・レイボン・バンドやマッシュビル・ブリゲイド、現在はマウンテン・ハートのメンバーとして活躍するフランクの、1999年のデビュー作『First crossing』以来初となるマウンテン・ホームからのデビュー・フル・アルバム。
 
 *フィドル
  ●MH-2073 ANDY LEFTWICH『The American Fiddler』CD(\2,650-)\2,915-税込

 リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーの超重量級ハイパー・ブルーグラスの主軸のひとりとして、その超絶テクニックでファンの度肝を抜いたアンディ・レフトウィッチの2003年のソロ作に続く最新作。
 *ギター
  ●RCSI-1190 GRANT GORDY『Peripheral Visions』CD(\2,750-)\3,025-税込

 ミスター・サンのギタリスト、グラント・ゴーディ、ブルーグラスとジャズの融合で一時代を築いたデヴィッド・グリスマン・クィンテットのギタリストを出発点に、2010年に発表されたセルフタイトルのデビュー作に続く、素晴らしい彼のカルテット・アルバム。グラントの非常に幅が広い音楽性を反映して様々な表情の音世界を繰り広げている。 
 近日入荷
 *ブルーグラス
  ●MH-21302 BENSON 『Pick Your Poison』CD(\2,650-)\2,915-税込

Icy Cold/I'll Follow the Sun/The Fest of Rudy/Look at Me Now/Red Mountain Wine/Oh Me of Little Faith/What Kind of Fool Are You?/Conway/Living in These Troubled Times/Riverside全10曲

 ウェインとクリスティン・スコット・ベンソン夫妻のベンソン名義で初の共演アルバム。伝統的なブルーグラスに加え、ビートルズのカバーやカントリーのヒット曲など、さまざまなジャンルから収録。詳細次号にて。
  ●HS-2023 TIM O'BRIEN『Cup Of Sugar 』CD(\2,450-)\2,695-税込 6/16/2023

Bear/Let the Horses Run/Stuck in the Middle/Thinkin' Like a Fish/Cup of Sugar/The Pay's a Lot Better Too/Shout Lulu/The Anchor/She Can't, He Won't and They'll Never/Diddleye Day/Little Lamb Little Lamb/Goodbye Od Friend/Gila Headwaters全13曲

 パンチ・ブラザーズやサラ・ジャローズ等、現在のトップ・ブルーグラス・アーティストに多大な影響を与えたホットライズのメンバーとしてまた、シンガー&ソングライター、マルチ・インストルメンタリストとしてアメリカーナ・シーンの最重要アーティストの一人であるティム・オブライエン、2021年の『He Walked On』に続く強力な作品。熊、魚、子羊、馬、そして墓掘り人、隣人、さらには「アメリカの良心」と呼ばれたジャーナリスト、ウォルター・クロンカイトといった人々についてのオリジナル13曲。バックには、彼の信頼するバンド仲間、マイク・バブ(bs)、シャッド・コブ(f)と妻のヤン・ファブリシャス、ジェイミー・ディック(drums)、マイク・ロハス(keyboard)、ラス・パール(steel g)、コーリー・ウォーカー(bj)。"Let the Horses Run"にはデル・マッカリーがギターとテナーボーカルで参加。ティムとの共作者には、ロニー・ボウマン、ジョナサン・バード、ショーン・キャンプ、ヤン・ファブリシャス、トーム・ジュッツが参加。
 *カントリー、ロック、ポップ
  ●FAN1965 TANYA TUCKER『Sweet Western Sound』CD(\2,450-)\2,695-税込 6/2/2023

Tanya/Kindness/Breakfast in Birmingham/Waltz Across a Moment/Ready As I'll Never Be/The List/Letter to Linda/City of Gold/That Wasn't Me/When the Rodeo's Over (Where Does the Cowboy Go?)全10曲

 2019年のグラミー賞受賞作『While I'm Livin'』以来の新曲アルバムである。アコースティックに向いていた前作と打って変わって、プロデュースにブランディ・カーライルとシューター・ジェニングスを迎えて骨太な、時に70年代と80年代の西海岸のビンテージなカントリー・ロック作品を髣髴させる仕上がり。
  ●SXCE684 LUKAS NELSON & PROMISE OF THE REAL『Sticks And Stones』CD(\2,450-)\2,695-税込 7/14/2023

 ウィリー・ネルソンの息子、ルーカス・ネルソン (v,g)、アンソニー・ロガーフォ (ds,perc,v)、タト・メルガー (perc)、そしてオリジナル・ベーシスト、メルリン・ケリー(bS)という面々で西海岸で結成、2年後にコーリー・マコーミック(bs,v)に代わり不動のメンバーで活動を続けるロック・バンド。バンド名はニール・ヤングの1973年の曲「ウォーク・オン」から引用されているという。バイオによるとニール・ヤング、クリス・クリストファーソン、ウェイロン・ジェニングス、そしてJ.Jケイル、ザ・バンド、デラニー・アンド・ボニーなどの古典的なロックンロールの血統を引き継ぐだけでなく彼らはアメリカ音楽の彼ら自身の独特のスタイルを開発し始めているという。
  ●JASMCD3804 JERRY REED『Early Years Part 1: Too Busy Cryin' The Blues 1955-1957』CD(\2,950-)\3,245-税込

Here I Am/If the Good Lord's Willing and the Creeks Don't Rise/I'm Tired of Playing Cupid/I'm a Lover, Not a Fighter/Honey Chile/How Can I Go on This Way/When I Found You/Mister Whiz/I've Had Enough/This Great Big Empty Room/Just a Romeo/Too Busy Cryin' the Blues/You're Braggin', Boy/Everywhere/Ric Cartey with the Jiva-Tones - Young Love/Ric Cartey with the Jiva-Tones - Oooh-Eee/It's High Time/Forever/I'm Stuck/I Can't Find the Words/Ric Cartey - Heart Throb/Ric Cartey - I Wancha to Know/Ric Cartey - Let Me Tell You About Love/Ric Cartey - Born to Love One Woman/Rockin' in Baghdad/Oh! Lonely Heart/The Rockateers - Rock Bottom (Part 1)/The Rockateers - Rock Bottom (Part 2)/Ric Cartey - My Babe/Ric Cartey - Mellow Down Easy/In My Own Backyard/Ba-Bee全32曲

 カントリーの偉大なギタリスト、シンガー&ソングライターとして知られるジェリー・リードの下積み時代、1950年代半ばからそのピッキング・スタイルを高く評価され、数え切れないほどのセッションに参加、ヒルビリー、ロカビリー、カントリーなどのレコードを数多く制作してた。彼の初期のキャリアを時系列で紹介するコンピレーションの第1集。22曲の自作曲と、インストバンドで副業していた2曲、セッションギタリストとしての8曲を収録。
  ●R003786502 REBA MCENTIR 『Not That Fancy』CD(\2,450-)\2,695-税込 10/6/2023

The Fear of Being Alone/Consider Me Gone/Somebody Should Leave/How Blue/If You See Him, If You See Her (With Brooks & Dunn)/Till You Love Me/Seven Minutes in Heaven/The Night the Lights Went Out in Georgia/Does He Love You (With Dolly Parton)/One Promise Too Late/The Last One to Know/New Fool at An Old Game/I'm a Survivor/Fancy全14曲

 女性カントリーの大スター、レバ・マッケンタイアの著書『Not That Fancy: Simple Lessons on Living, Loving, Eating, and Dusting Off Your Boots』の発表に合わせてリリースされるコンパニオン・アルバム。グラミー賞受賞のプロデューサー、デイヴ・コブを迎えて、彼女の大ヒット曲のアコースティック・バージョン、未発表曲3曲と新曲"Seven Minutes in Heaven"を収録。
 書籍、教則おすすめ
  ●BOOK-63『FOLK MUSIC IN OVERDRIVE』BOOK(\5,300-)\5,830-税抜

 音楽学者、イバン・トライブがこれまでにブルーグラス・アンリミテッド誌他に寄稿した記事を集めたラディショナル・カントリーとブルーグラス・アーティストの入門書。チャーリー・モンローやクーン・クリーク・ガールズ、ベイルズ・ブラザーズ、キャラハン・ブラザーズ、ゴーインズ・ブラザーズ、ジョー&ステイシー・アイザックス他、テイター・テイト等のサイドメンにも言及している。
  ●BOOK-57 『EARL SCRUGGS AND FOGGY MOUNTAIN BREAKDOWN: THE MAKING OF AN AMERICAN CLASSIC (MUSIC IN AMERICAN LIFE)』BOOK(\3,000-)\3,300-税込

 アール・スクラッグスが1949年に録音したブルーグラスで最も有名なインストルメンタル曲"Foggy Mountain breakdown"の起源と影響を掘り下げ、アールの妻、ルイーズ、ベラ・フレック、カーリー・セクラー、マック・ワイズマン、ジェリー・ダグラス等へのインタビュー等を通じて、ビル・モンローとの関係等々、アール・スクラッグスの伝説的な経歴に迫った著作。
  ●BOOK-60 『Bluegrass Odysey:A Documentary in Pictures and Words, 1966-86』book(\5,450-)\5,995-税込→\2,725(頁折有の為、現品限り)

 1966年から86年までのブルーグラス・ミュージシャン、フェスティバル、ミュージック・クラブ、楽器店、ジャム・セッション等々、カール・フライシュハウアの写真にニール・ローゼンバーグのコメントを加えた優れた写真集。208ページで203枚の写真を含む「Bluegrass Odyssey」は、キース・ホイットリーがカーリー・レイ・クラインと当時のボス、ラルフ・スタンレーをもじった歌う様子や、若いマーティ・スチュアートが陽気なソニー・オズボーンとジョークを交わしたり、リンダ・ロンシュタットがバーチメアでセルダム・シーンとの共演、ローゼンバーグが故チャールズ・K・ウルフや故ジョン・ハートフォードと語り合うといった珍しい写真の数々を収録、第一世代とニューグラス・ムーブメントの交差するブルーグラス・シーンを捉えている。
  ●TIM-1 EARL SCRUGGS『Mercury Sessions 1』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-2 EARL SCRUGGS『Mercury Sessions 2』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-3 EARL SCRUGGS『Foggy Mountain Jamboree』Tab\(1,000-)1,100-税込
●TIM-4 EARL SCRUGGS『Kings of Bluegrass』Tab\(1,000-)1,100-税込


 日本のアール・スクラッグス研究家の故津田敏之氏が私家版で出していた完全コピー集のリプリント判。アール・スクラッグスのフラット&スクラッグス時代の全録音の可聴部分をバックアップを含めてオリジナルLP順にタブ譜化した小冊子。TIM-1はマーキュリー録音の前半。TIM-2はマーキュ リー録音後半、TIM-3はアルバム『Foggy Mountain Jamboree』、"TIM-4"は『Kings of Bluegrass』の計4冊)がある。スクラッグス虎の巻!
 楽器、その他……

 
●MISC-SBMP 『秋元慎シグネチャー・マルチカラーピック』(\250-)\275-税込

 何故か一部のミュージシャンの間で人気のマルチカラー・グリスマン・シェイプのピック。

 ●FESSIGN フェスティバル案内表示プリント(\350-/枚)\385-税込(A3サイズ 297mm x 420mm 超厚口0.24mm)

 フェス道順案内カードです。必要に迫られて作りましたがご希望の主催者がいらっしゃればお分けします。 ご希望の「左」「前」「右」と枚数を明記の上ご注文ください。なお郵送料を別途加算させていただきます。
 輸入雑誌
 *ブルーグラス・アンリミテッド誌
  ●BU-23/5 2023年5月号 \1,650-税込

 このジャンルに新しい血を注ぐビリー・ストリングス、ポーター&ケビン・チャーチ親子、ジム・シューメイトの伝統を引き継ぐゾーイ&クロイド、ノース。カロライナ州ディープ・ギャップ生まれのリアム・パーセル&ケーン・ミル・ロード、読者人気投票。ドブロ製作家ポール・ベアード他。
  ●BU-23/4 2023年4月号 \1,650-税込

 ティナ・アディア、スーパー・ピッカーによるストレート・ブルーグラス=マイティ・ポプラ、イーストナッシュグラス、ビリー・ブルー・レコード他。
   ●BU-23/3 2023年3月号 \1,650-税込
 第一世代のブルーグラス DNA の流れを汲むティム・グレイブス&ファーム・ハンド、アパラチアン・ロードショー、フォグホーン・ストリングバンド、2023年読者投票、ウェイン・ヘンターソン他。
 月刊『ムーン・シャイナー』
  ●2023年5月号 MS-4007 (通巻475号)\605-(税込)

 ジェリー・ダグラス・インタビュー、ジョン・ラズウェル(IBMA ワークショップ・コーディネーター) 回顧録 Part 2、トランス・パシフィック・セッション、レスリー・ジーグラー・インタビュー、第3回「ロックじゃなくてビルモンローを聴こう」レポート、あの名曲だけを聴き比べて 番外編(前編)"Carroll County Blues、私のギター遍歴「染村哲也」、Fiddlers in Japan 列伝B 高梨安弘さん、成田勝浩のロンサム・エアポート、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスの月刊誌です。 
  ●2023年4月号 MS-4006 (通巻474号)\605-(税込)

 『Muleskinner』リリース50年、追悼三井徹、ウィンターグラス2023フォトレポート、デイヴィッド・リンドレー追悼、2023年フェスティバル・ガイド、『Bosco 』こうしてCDは出来上がった、ブラッド・マーフィー・インタビュー、ジョン・ラズウェル回顧録 Part 1、Fiddlers in Japan 列伝A廖学誠さん(後編)、成田勝浩のロンサム・エアポート、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスの月刊誌です。
  ●2023年3月号 MS-4005 (通巻473号)\550-(税込)

 2022年発表レコード総括、カリフォルニア・ブルーグラス協会の若手プレーヤー育成と来日するCrying Uncle Bluegrass Band、ブルーグラス・メモリーズ「ケンタッキー州ジャクソンのブルーグラス」Part 2、ジーン・クラークとLAブルーグラス、Anya Hinkle & SUEMARR in Deep Snow、ブルックリンのフォーク・レーベル、ジャロピー・レコード来日ツアー、Fiddlers in Japan 列伝@廖 学誠、私のバンジョー遍歴 Part 2「小野田こうじ」、成田勝浩のロンサム・エアポート、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスの月刊誌です。
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