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    B.O.M.Newsletter #432
  2016年10月12日
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目   次

今月のサブさん特選   
新入荷リスト   
  ■ニュースレター#432 新入荷ダイジェスト 
   (ブルーグラス)
  (インスト) 
   (オールドタイム)
   (映像モノ)
   ■LATE ARRIVAL
   (ブルーグラス)
   (インスト)
   (カントリー)
   (オールドタイム/フォーク)
新入荷作品、詳細解説   
   ■ブルーグラス新入荷
   ■インスト新入荷
   ■オールドタイム/フォーク新入荷
   ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
   ■映像モノ新入荷
最近作/お勧め作、再入荷   
   ■ブルーグラス最近作/お勧め作
   ■インスト最近作/お勧め作
   ■映像ものお勧め作
   ■書籍
輸入雑誌   
   ■バンジョー・ニューズレター誌
   ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
   ■オールドタイム・ヘラルド誌
月刊『ムーンシャイナー』   
B.O.M.ご利用方法   


  ここ宝塚は10月に入ってもずっと暑い日がつづき、ようやく10日頃になって「秋」になりました。なんか、ヘンですねぇ。それでも日々、求めれば素晴らしい音楽に囲まれる秋の空……。じっくりと音楽に向き合うにはとてもいい季節です。心を込めて創られる作品、大切に聴きましょう!

 そんな秋の夜長を愛でる「第28回宝塚秋フェス」は10月22〜23日(土、日)、三田アスレチック・クリークサイド野外ステージ(079-569-0024)にて。大部屋宿泊はフリーです。ジャケットと椅子、寝袋/毛布とビール、そして楽器を車に放り込んで、なーんも考えず、いざ「山」へ! 「山」こそブルーグラス……。今年最後のフェス、夜を徹して思いっ切りジャムしたいね。よろしくお願いします.....!!

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 最新10月号はIBMA(国際ブルーグラス音楽協会)名誉の殿堂入りをしたクラレンス・ホワイトを称えつつ、今年で誕生100年になるドレッドノートギターの歴史特集からブルーグラスギター列伝のはじまりです。そのほか、稲葉和裕&ブルーグラス バディーズ「マイク・コンプトン、キース・リトル、そしてブレイン・スブラウス来日!」、ピート・デナヒー「オージーグラス御一行様来日歓迎!!」、米大統領選挙とブルーグラス前編、関西学院大学アメリカ民謡同好会50周年と創設者の清水英一&福冨正俊インタビュー、そして40回目となる学生プロファイルは北海道大学「梁 拓夢」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  11月からは発行34年目になる月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌10月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日アーティストおよび国内バンドでは遠征ライブやツアーのみ、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。
◆やぎたこ
 最新CD『I'm Here』を発表した男女デュオ
10月16日(日)清里、「ポール・ラッシュ祭」
10月19日(水)東中野、cafeじみへん090-9242-6183
10月21日(金)静岡(予定)
10月22日(土)知多、南国キッチン・アジア0569-62-1141
10月23日(日)岡崎、シンフォニア0564-25-2334
10月29日(土)愛媛(予定)
11月4日(金)名古屋、りとるびれっじ052-732-7210
11月5〜6日(土〜日)新潟(予定)
11月9日(水)藤沢、中華三番0466-45-3777
11月11日(金)町田、万象房042-851-8875
11月17日(木)横浜、John John(045-251-5382)
◆稲葉和裕&ブルーグラスバディーズ
マイク・コンプトン、キース・リトル、ブレイン・スプラウス
10月12日(水)渋谷、マウント・レイニア・ホール。19時、前\6000-当\7000-
10月14日(金)熊本、ホテル日航熊本。19時半、要予約
10月16日(日)神戸、酒心館ホール。15時、前\6000-当\7000-
総合(問)オフィス・ホワイト・オーク0798-72-0984
◆10月14日(金)山梨「ブルーグラスジャンボリーVol.2」北杜市、パームスプリングス(0551-32-5798) 20時〜\1,000-。出演:スライスチーズ、八ヶ岳マウンテンボーイズ
◆ピート・デナヒー/オーストラリア親善ライブ
10月14日(金)京都「withワイルドカーズ」宝が池・ホンキートンク(075-701-8015)。20時〜\1000-
10月16日(日)東京「withキープオンザグラス」銀座、ロッキー03-3571-1955
11月11日(金)京都「with前田宏樹w/Friends」宝が池・ホンキートンク(075-701-8015)。20時〜\2,000-
◆10月15〜16日(土、日)山梨「ポール・ラッシュ祭/八ヶ岳カウンティフェア2016」10時〜入場無料。出演:スライスチーズ、ブルーサイドオブロンサム、やぎたこ
◆10月15〜16日(土、日)岐阜「岐阜マウンテンタイム・フェス2016」垣市上石津町、緑の村公園。今年は多治見から里帰り、上石津町の「みどりの村公園」で(問)安川直樹0584-45-2176、http://www.mountaintime.info/
◆10月15〜16日(土、日)兵庫「第2回あまがさき歴史音楽祭」尼崎、旧尼崎警察署&尼崎市立文化財収蔵庫。(問)尼崎市ひと咲きまち咲き推進部まち咲き施策推進担当06-6489-6147、ama-machi@city.amagasaki.hyogo.jp
◆10月19日(水)兵庫「ザ・ストリング・デュオ(秋元慎&長谷川光) feat.大矢貞男」西宮ダートマスクラブ0798-66-4911。80年代からThe String Band残党2人と超弩級マルチフィドラー
◆東京セイクレッド・ハープ
 19世紀初頭のアメリカ南部図形音符4部ハーモニー月例会
10月20日(木)池袋聖公会。19時
11月17日(木)池袋聖公会。19時
総合(問)http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
◆10月22〜23日(土、日)茨城「第33回美野里ブルーグラス・フェスティバル(秋)」小美玉市納場、上野牧場0299-48-4141
◆10月22〜23日(土、日)兵庫「第28回宝塚秋フェス」三田アスレティック・クリークサイド野外ステージ079-569-0024。(問)BOMサービス0797-87-0561、info@bomserv.com
◆10月22日(土)神奈川「O Sister! Enoshima Festa」江の島、天空のホール江ノ島虎丸座0466-22-5780。12時半、\1000-。女性ボーカル大会(問)浅香裕明asakahiro@kch.biglobe.ne.jp 
◆ゴロー・ショーR40ライブ
 1976年結成のゴローショー、ギャグ満載で奇跡の復活!
10月30日(日)名古屋、ボトムライン052-731-1240。13時\3000-
11月19日(土)福岡、デキシー092-553-1320。18時、\3000-
総合(問)https://www.facebook.com/GoroShowR40/
◆10月30日(日)大阪「第28回ハーベストの丘ブルーグラス・フェス」堺、ハーベストの丘野外ステージ(小雨決行)。11〜14時、無料(要公園入場料)(問)塩田 js3ohh@mahoroba.ne.jp
◆10月30日(日)徳島「第24回徳島ブルーグラス・ライブ」徳島、ライブハウス寅家088-677-3233。12時、\1500-。ゲスト:坂本健。(問)島田090-1175-0019
◆10月30日(日)沖縄「第1回沖縄ブルーグラスミュージックデイ」沖縄市ゲート通り呉屋交差点、ミュージックタウン1階音楽広場、12時〜無料(問)沖縄ブルーグラス同好会090-8293-5618
◆11月5〜6日(土、日)愛媛「第28回朝倉ブルーグラス・フェスティバル」今治市朝倉下、緑のふるさと公園。前夜祭5日13時、本番6日8時。参加費(前夜祭のみ)\4500-。(問)岩崎潤一090-3187-7622、iwa.oyavin@blue.ocn.ne.jp
 今月のサブさん特選
  クラレンス・ホワイトのIBMA名誉の殿堂入りを祝して以下の二枚、すでにプレミア付きでマーケットに出ている廃盤品の独自ルートによる再入荷です。生涯の友をお見逃しなく……!?
  SPR-717 KENTUCKY COLONELS『Appalachian Swing』CD(本体\2,450-)\2,646-

Clinch Mountain Backstep/Nine Pound Hammer/Listen To The Mocking Bird/Wild Bill Jones/Billy In The Low Ground/Lee Highway Blues/I Am A Pilgrim/The Prisoner's Song/Sally Goodin/Faded Love/John Henry/Flat Fork/(以下ボーナス)Pickin' Flat/A Fool Such As I/Black Ridge Ramble.

 ムーンシャイナー誌11月号の表紙を飾ったブルーグラスギターの大名盤。CDアルバムとして、いつまで入手可能なのかは、神のみぞ知る風前の灯火……!? 若き日のローランド&クラレンス・ホワイト兄弟のマンドリンとギター、ビリー・レイのバンジョーなど、トラッドグラス演奏のお手本の様なブルーグラス・インスト集である。初期とはいえども、クラレンス・ホワイトのギターのヒラメキには完全にノックアウトだ。ホワイト兄弟参加のタット・テイラー『Dobro Country』から3曲のボーナスカット入り。歴史的ブルーグラスインスト作品にして、必聴、必携の一枚だ。
  OXCD-6009 MULESKINNER CD(本体\2,750-)\2,970-

Muleskinner Blues/Blue & Lonesome/Footprints in the Snow/Dark Hollow/Whitehouse Blues/Roanoke/Rain & Snow/Soldier's Joy/Opus 57/Blue Mule.

 1973年、クラレンス・ホワイトの他界を目前に録音された1970年代ブルーグラスの最高傑作の一枚。当時30歳前後、まさにアラサーの最高潮にあるピーター・ローワン、クラレンス・ホワイト、デビッド・グリスマン、リチャード・グリーン、ビル・キースがビル・モンロー・ソングを中心にオリジナルやトラディショナルを、この空前絶後の超メンバーの能力を見事に引き出し、ストレート・ブルーグラスからダウン・トゥ・アースなロック風味まで、この縦横自在の精神の高まりは時代と彼等の年齢が見事にマッチしたためだろうか。ビートルズのプロデューサー=ジョージ・マーティンに認められ素晴らしいロック作品『Seatrain』(CAP-57341 CD\2,450-)を発表しているバンド=シートレインにいたピーターとリチャード、ザ・バーズでギタリストとして活躍=このアルバムの録音後に悲劇的な事故死をする伝説の人=クラレンス、グレイトフル・デッドのファミリーとしてマルチな活躍のデビッド、ウッドストックの住人で数々のメジャー・アーティストのセッション・マンとして引っ張りダコのビル。実に多彩な活躍をしていた彼等が、久々に「ブルーグラスをやる」ことで集合。そして生まれたのがこのセッション作「ミュールスキナー」。現在はそのライブCD、"Muleskinner Live"(OXCD-6001 CD\2,450-)とライブ映像(SRDVD-2001 \3,186-)も発売中だ。しかし、このスタジオ録音盤の凄さと、完璧さ、その歴史的な価値は言うまでもない。必聴、必携の一枚だ。
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#432 新入荷ダイジェスト
  (ブルーグラス)
  COMP-4671 CLAIRE LYNCH『North By South』CD(本体\2,450-)\2,646-

 いつまでも可憐なクレア・リンチ最新作は、すばらしく洗練されたアコースティック音と愛情に溢れた作品になっている。なんでかって? クレア、恋をしたんだって……!!? ジェリー・ダグラス、ベラ・フレック&デビッド・グリア、そしてステュアート・ダンカンらゲストを各2曲、適材適所に配して、基本はクレア・リンチ・バンドをバックに、アリソン・クラウスのプロデュースによる秀作。詳細はブルーグラス新入荷にて
  SH-00017 DWIGHT YOAKAM『The Bluegrass Sessions: Swimmin' Pools, Movie Stars...』CD(本体\2,450-)\2,646-

 これはすごい、さすがカントリー界でも異彩を放ったドワイト・ヨーカム、すばらしい初のブルーグラス作品である。彼独自のブルーグラスに対するスタンスが見事に昇華され、ゲイリー・パチョーザ(アリソン・クラウスやサラ・ジャローズ他)とジョン・ランドール(エミルーハリスのナッシュランブラーズ)との共同プロデュースで、ステュアート・ダンカン(fd)、ブライアン・サットン(gt)、アダム・ステッフィ(md)、スコット・べスタル(bj)、バリー・ベイルズ(bs)というエースたちをバックに創り上げた秀作。まったくあたらしいブルーグラスの表情が楽しめる。詳細はブルーグラス新入荷にて
  TAKI-6018 CURLY STRINGS『Ule Ilma(世界を巡れ)』CD(本体\2,500-)\2,700-

 バルト三国のエストニア、その国民的人気バンドだという。ムーンシャイナー誌9月号で特集したカーリーストリングス。「国にはブルーグラスバンドがは二しかないんだ」という中、独自のサウンドを創り上げ、昨年の国内音楽賞を総なめ、ポップ音楽賞も三部門で獲得。またヨーロッパ全域のブルーグラス大会、EWOB(ヨーロピアンワールドオブブルーグラス)の2016年最優秀バンドを受賞している実力派。フィドル、マンドリン、ギター、ベースのホットピッキンとエーバの魅力的な女性ハスキーボイスが創る彼ら独自のエストニア風ブルーグラスを偏見なく楽しんで欲しい。あたらしい音楽世界が見えて来るよ。詳細はブルーグラス新入荷にて
  TCR-002 V.A.『Crooked Road: Mountains of Music Homecoming: Live concert recordings 2015』CD(本体\2,750-)\2,970-

 「クリキッドロード(Crooked Road)」というオールドタイムとブルーグラスの名勝史跡!?を巡るバージニア州観光局が名付けた街道の名前を冠に昨年開かれたイベント「第1回マウンテンズオブミュージック ホームカミング2015」から、ロンサムリバーバンド、ブルーハイウェイ、セルダムシーンなどブルーグラスのトップグループと、カーターファミリーの孫、デイル・ジェットなどオールドタイム音楽やトラッドフォーク、黒人ゴスペルなど、南部アパラチアに息づく音楽ライブ集。オールドタイム新入荷参照
  (インスト)
  PATUX-278 CORRINA ROSE LOGSTON『Bluegrass Fiddler』CD(本体\2,450-)\2,646-

 これは実に素晴らしい!きわめてストレート、つまり真っ当なブルーグラスフィドル作品はコーリーナ・ローズ・ログストンという女性フィドラーからの素晴らしい贈り物。1970年代にケニー・ベイカーが完成させたブルーグラスフィドルの王道をきっちり踏まえつつ、アドリブパートでは決して行き過ぎない趣味の良い音使いとボーイングで見事にまとめるすばらしいブルーグラスフィドル作品である。21世紀モノとは思えない、その70年代ベイカー作品的な音質とともに、ぜひぜひお楽しみください。詳細はインスト新入荷にて
  RUR-1134 STUART WYRICK『East Tennessee Sunrise』CD(本体\2,450-)\2,646-

 パリパリに乾いたアグレッシブなバンジョーのステュアート・ワイリックのデビューソロCDアルバムは、アラン・バイビーのマンドリン、さすがのケニー・スミスのギター、とてもとても良いティム・クロウチのフィドル!!、そしてスティーブ・ガリーをベース、そしてキース・ウィリアムズのボーカルで歌モノとインストの半々盛り。フラット&スクラッグスとオズボーンブラザーズ、そしてJ.D.クロウを愛するという……いたって真っ当な!?スリーフィンガー奏者。詳細はインスト新入荷にて
 (オールドタイム)
  YODEL-103 THE IMMIGRANT BAND『John Doyle/ Rafe Stefanini/ Clelia Stefanini/ John Herrmann/ Eamon O'Leary』CD(本体\2,450-)\2,646-

 オールドタイム音楽の真髄とともに、かつてティム・オブライエンとダーク・パウェルとともにジョン・ハーマンが19991年に創った大名作『Songs from the Mountain』(CD本体\2,450-)と比肩しうる聴きやすさで、アメリカ音楽の原点(アパラチアンオールドタイム音楽)を見事に現代的なエネルギーとアレンジで聴かせてくれる大秀作である。詳細はオールドタイム新入荷にて。大推薦作品だよ
  TCR-002 V.A.『Crooked Road: Mountains of Music Homecoming: Live concert recordings 2015』CD(本体\2,750-)\2,970-

 「クリキッドロード(Crooked Road)」というオールドタイムとブルーグラスの名勝史跡!?を巡るバージニア州観光局が名付けた街道の名前を冠に昨年開かれたイベント「第1回マウンテンズオブミュージック ホームカミング2015」から、ロンサムリバーバンド、ブルーハイウェイ、セルダムシーンなどブルーグラスのトップグループと、カーターファミリーの孫、デイル・ジェットなどオールドタイム音楽やトラッドフォーク、黒人ゴスペルなど、南部アパラチアに息づく音楽ライブ集。オールドタイム新入荷参照
 (映像モノ)
  CFRC-WHITE THE WHITE & RICKY SKAGGS『a Collection of Performance from Country's Family Reunion』DVD (本体\2,750-)\2,970-

 「カントリーファミリーリユニン」という米ケーブルテレビRFD局の特番シリーズからザ・ホワイツの演奏場面ばかりを集めた編集もの映像集。1980年代はじめ、カントリーヒットを飛ばしオープリのレギュラーともなったブルーグラスファミリーバンドのとても楽しめるカントリーソング集。なお、娘婿リッキーはタイトルほどに登場しないので、あしからず。詳細は映像モノ新入荷にて
  PVR-001 八ヶ岳マウンテンボーイズ『Debut...!?』DVD-R(44分、本体\926-)\1,000-

 ムーンシャイナー誌2015年10月号で特集されたように、明確なバンドの目標を設定、それに挑戦することでモチベーションを上げ、バンドのレベルを向上させようという八ヶ岳マウンテンボーイズ。ぜひ見ていただきたい、そして全国各地のバンドも彼らのやり方を参考に、自分たちのアイデンティティーも残してほしいと思える映像集。詳細は映像モノ新入荷にて
  HMBP-SHIFL KARL SHIFLET & BIG COUNTRY SHOW DVD-R2枚組(本体\3,700-)\3,996-

 製品として決して素晴らしいとは言い難い製作ながら「WoodSong CoffeeHouse」シリーズ中の大推薦! アメリカで何度も観てわたし自身、大ファンになってしまったカール・シフレットとビッグカントリーショウのライブ2セット、2012年4月21日のライブをほぼ完全に収めた映像作品だ。トラッドグラスのお好きな方は、波長が合えば、きっとハマります.....!!! 詳細は映像モノ新入荷にて(「WoodSong CoffeeHouse」シリーズについても解説しています)
  PCBE-12154『レッキング・クルー:伝説のミュージシャンたち』DVD (本体¥3,800円)\4,104-
PCXE-50676『レッキング・クルー:伝説のミュージシャンたち』ブルーレイ (本体¥4,800円)\5,184-


 チェット・アトキンスとA-チームがナッシュビルの評判を不動なものにしたように、ウェスト・コースト・サウンドに多大な影響を与えたレッキング・クルー。1960年代から70年代にかけて、彼らが参加したアルバムが、6年連続でグラミー賞レコード・オブ・ザ・イヤーに輝く実績を持ちながらも、ほとんど名が知られることはなかったセッション・ミュージシャン集団にスポットライトをあてた長編ドキュメンタリー作品『レッキング・クルー』が遂に日本語字幕つきでDVDとブルーレイ同時発売。詳細は映像モノ新入荷にて
 ■LATE ARRIVAL
  (ブルーグラス)
  DSM-05 BYRON BERLINE『Flyin' Fingers』2CD (本体\2,950-)\3,186

CD 1:Flyin' Fingers/Crooked Reel/King's Men/Hurry Up & Wait/Bette's Waltz/Becca's Run/Freeman's Hornpipe/Freedom Hill March/Elke Lu/Foghorn Leghorn/Fidnoodlin/Byron's Blues/Blacksmith Reel/Dance Hall Swing/Logan County Breakdown/Trigg's Tune/King's Court/Easy Does It Waltz/Pretty Little Miss/Playtime Rag/Bayou Country/Boomer Sooner Breakdown
CD 2:Clipper Mills/Gingerly With Grace/Little Britches/Hiawassee Road/Out the Door/Redbud/Roundup Reel/Canada Dry/Clear Water/High Water/Skippin' Along/Wrong Side of Town/Land Run/Swingin' With Leon/Tag Along/Highland Park Polka/Ghost Wind/Honeywell Hornpipe/Old Friend/Watson Boys/Memories of Baker/Ode to Billy Joe全44曲

 ビル・モンローの音楽にテキサス・フィドルの要素を加えてブルーグラスのフィドル・スタイルの発展に大きく貢献した巨人、バイロン・バーラインの最新作。ゲストにアラン・マンデ、ジョン・ジョーゲンソン、ジェリー・ダグラス他。
  FGM-315 TIM MAY & ROBERT BOWLIN『Flatpick Swing! 』CD(本体\2,450-)\2,646-

Sheik of Araby/Daphne/Back in Your Own Back Yard/It Had to Be You/Djangology/I'll See You in My Dreams/Rose Room/Honeysuckle Rose/Nuages/Midnight in Moscow/Take the A Train全11曲

 ジョン・コーワン・バンドで来日経験も有る超絶テクニシャン=ティム・メイとクラレンス・ホワイトを範としたティスティなピッキングでウィル・マリングとのコンビでも活動するロバート・ボウリンによる超有名ジャズ・スタンダードをフラットピッキング・スタイルで。
 (インスト)
  JS-001 JAKE SHIMABUKURO『Jake Shimabukuro』 CD(本体\2,750-)\2,970-

Hemiola Blues/6-8/Man of Mud/Galloping Seahorses/Motown/Celtic tune/Tritone(excerpt from Byron Yasui's UkuleleConcerto, C...ement)/Blue haiku/Ballad/F minor/Kilauea

 アメリカ・ナッシュビルのミュージシャンと現地でインスパイアされながらレコーディング。ウクレレ、ベース、ドラムのトリオで制作されバンドスタイルの自由かつ繊細で大胆なアプローチが垣間見られる、ジェイク初の全曲オリジナル楽曲で構成された作品。ロック、ポップ、ジャズ、プログレ、etc、どのジャンルも網羅し凌駕した、ウクレレの未知なる音域に突入した作品に仕上がっている。
  (カントリー)
  ROU-37638 THE TIME JUMPERS『Kid Sister』CD(本体\2,750-)\2,970-

My San Antonio Rose/I Miss You/We're the Time Jumpers/Table For Two/Empty Rooms/All Aboard/Blue Highway Blue/I Hear You Talkin'/The True Love Meant for Me/Honky Tonkin'/Bloodshot Eyes/Sweet Rowena/This Heartache/Kid Sister

 ビンス・ギル、レンジャー・ダグ・グリーンを擁するナッシュビルのオールスター・キャストによる名物ウェスタン・スウィング・バンド、タイム・ジャンパーズのラウンダー第2作は2014年12月に亡くなった女性ヴォーカリストDawn Searsへのトリビュート・アルバム。
 (オールドタイム/フォーク)
  TFM-1601 MOLSKY'S MOUNTAIN DRIFTERS CD(本体\2,450-)\2,646-

Across the Plains of Illinois/The Flowers of Edinburgh/Barlow Knife/Between the Wars/Granddad's Favorite & Flatwoods/The Dreary Black Hills/Metis Set/Free a Little Bird/Isambard's Waltz/Old Kimball/Down the Road Somewhere/The Old Jawbone/Pateroller Tune

オールドタイム界の第一人者、ブルース・モルスキー(f,bj)のトリオ編成によるニュー・プロジェクト。
 新入荷作品、詳細解説
 ■ブルーグラス新入荷
  SH-00017 DWIGHT YOAKAM『The Bluegrass Sessions: Swimmin' Pools, Movie Stars...』CD(本体\2,450-)\2,646-

What I Don't Know/Free to Go/Sad Sad Music/These Arms/I Wouldn't Put It Past Me/Listen/Two Doors Down/Guitars, Cadillacs/Home for Sale/Please Please Baby/Gone/Purple Rain.

 ロサンゼルスをベースに衝撃的なLP『Guitars, Cadillacs, Etc., Etc..』で1986年にメジャーデビュー、「カウパンク」と呼ばれた新しいホンキートンクカントリーを提示、大スター(現在は映画俳優としても知られ1996年のアカデミー映画『スリング・ブレイド』が有名)となったドワイト・ヨーカム。デビューから30年、さすが歌の力、すばらしいブルーグラス作品集をゲイリー・パチョーザ(アリソン・クラウスやサラ・ジャローズ他)とジョン・ランドール(エミルーハリスのナッシュランブラーズ)との共同プロデュース、ステュアート・ダンカン(fd)、ブライアン・サットン(gt)、アダム・ステッフィ(md)、スコット・べスタル(bj)、バリー・ベイルズ(bs)というエースたちをバックに創り上げた。自身のスタンスを曲げることなく、斬新なハーモニーを加えたりしながら、ブルーグラスバンドに自身が望む様々な表情を与えている。30年前の大ヒット、“Guitars, Cadillacs and Hillbilly Music”も再演している。
 南へ州を越えるとカーターファミリーとスタンレーサウンド渦巻くクリンチマウンテンという土地柄、イースタンケンタッキーのパイクカウンティのパイクビルで生まれ、のちにオハイオ州コロンバスで育ったドワイト、高校時代はガレージバンドと演劇で活躍したという。オハイオ州立大に通うも1977年、ドロップアウトしてロサンゼルスに移住。『Guitars, Cadillacs, Etc., Etc..』ではジョニー・ホートンの“Honky Tonk Man”をカバー、のちにラルフ・スタンレーとのデュオで再録音する“Miner's Prayer”、また当時は発売されなかったもののライブでは“Can't You Hear Me Callin'”や“Rocky Road Blues”などモンローソングを録音している。
 「カントリーロックはブルーグラスのマンドリン奏者だったクリス・ヒルマンが、ハードコアなブルーグラスをやっていたクラレンス・ホワイトを、アルバム『Sweethearts of the Rodeo』以前にザ・バーズの仲間に入れた時点で生まれたんだ。だからそんな、ウエストコーストのブルーグラス―――つまり、バーズやビーチボーイズがマウンテンカルチャーと衝突している全部のもの―――がわたしの頭の中で反響してるんだ」と、本作の根本を語るドワイト。「わたしはこの作品が、ブルーグラスのレガシーを正当に表現、つまり向こう見ずな奔放さの精神を保っていることを願います。ブルーグラッサーたちが野蛮人だと思われていた1930〜40年代、ブルーグラスはロックンロールでした。願わくば、われわれもそのスピリットを継承していきたいんです」、今月23日に60歳になるドワイト、偉大なケンタッキアンである。
  COMP-4671 CLAIRE LYNCH『North By South』CD(本体\2,450-)\2,646-

Cold Hearted Wind/Molly May/Kingdom Come/Andrew's Waltz/Empty Train/Gone Again/Black Flowers/Milo/It's Worth Believin'/All the Diamonds in the World.

 ほんと、いつまでも可憐なクレア・リンチ最新作は、すばらしく洗練されたアコースティック音と愛情に溢れた作品になっている。ジェリー・ダグラス、ベラ・フレック&デビッド・グリア、そしてステュアート・ダンカンらゲストを各2曲、適材適所に配して、基本はクレア・リンチ・バンド(フィドルとギターほか超マルチプレイヤーのブライアン・マクドウェル、マンドリンとギターには2008年に高校生としてシエラ・ハルらと川口市の国際交流プログラムに参加したジャロッド・ウォーカー、大ベテランのマーク・シャッツのベース、そして前メンバーのマット・ウィンゲイトをハーモニーボーカル)をバックに、アリソン・クラウスのプロデュースによる秀作。
 ロン・セクスミスを1曲目に、J.P.コーミアー、ゴードン・ライトフットやブルース・コバーンまで、カナダのソングライターたちのカバー集「南部による北部(North By South)」という、とてもオシャレなアコースティックとしても楽しめるブルーグラス作品。1970年代から、女性ニューグラスのトップランナーとして、とても柔軟な選曲とアレンジで独自の世界を創ってきた彼女、何故カナダかって?
 以下、アルバムライナーに書かれたクレアの文、そのまま訳します。
 それはすべて、トロントのファンからの1通のメールで始まりました。「こちらに来て、演奏してみませんか? 演奏が出来そうな場所をいくつか知ってるんですが……」。
 ほとんどのミュージシャンと同様、わたしはいつも演奏(ギグ)できる場所を探してるので当然、返事を書きました。そこでもたらされたものは、カナダ音楽が一杯詰め込まれたiPodの贈り物と、カナダの豊かで多様性のあるアートシーン――誰がどこで演奏してるとか、最高の楽器職人は誰とか――について、またカナダ連邦の地理的なレッスンと歴史の話とともに送られてきた何通かのemailでした。もちろん、通貨レートやカナダ連邦警察、ファーストネーションズと呼ばれるカナダ先住部族、またケベック独立運動ほか、ありとあらゆる話題についてのやりとりで、わたしはいろんなことを学びました。そして結局、トロントでギグをすることになり、オマケのボーナスとして、わたしは恋に落ちてしまいました!
 アメリカ合衆国にいる多くのわれわれと同じように、彼は彼の国を愛しており、そして彼はわれわれの国境に関するあらゆる事象がそれぞれどうなっているのか、対比することに少しも躊躇しませんでした。それはわたしにとって、まったくニュース(新鮮なこと)でした。わたしはこれまで、われわれの文化の間にある微妙な相違についてあまり考えなかったということを認めざるを得ませんでした。しかし、すべてのものが変わりました。そして疑いなく、もっとも価値のある経験は、かつてわたしのレーダーには掛かることもなかったソングライターコミュニティーとの出会いでした。
 という訳で、ここにカナダ人だけのペンになる印象的な曲集を、あらゆるところにいるファンや友人たちと分かち合うことができるのは、わたしの大きな喜びです。あーそうそう、ところで、2014年の7月4日、わたしはカナダ人の文通相手と結婚しました。皆さんには、8曲目“Milo(マイロ)”で、彼のことを分かってもらえるかも……。Cheers everyone! Enjoy, eh? ―――クレア・リンチ記
  TAKI-6018 CURLY STRINGS『Ule Ilma(世界を巡れ)』CD(本体\2,500-)\2,700-

世界は響く Maailm heliseb/遠くの村で Kauges Kulas/ハンガリーで迷ったKadunud Ungarisse/恋人への歌 Laul sobrale/レヴェレンド Reverend/リベンジ Kattemaks/ニシン Heeringas [Trad.]/突然やってきた Tuli akki/ライラックの咲く頃 Kui oitseb sirel[Trad.]/七人の花嫁 Seitse pruuti [Trad.]/トール・フィドラーTall Fiddler/世界を巡れ Ule ilma.

 バルト三国のエストニア、その国民的人気バンドだという。ムーンシャイナー誌9月号で特集、そして10月2日の兵庫県三田市での来日ツアー最終日となる「北欧の音楽祭 スペルマンス・ステンマ」を観に行った。そのパフォーマンス力に、正直、驚いた。エストニア語で演じられるオリジナル曲とトラッドのアレンジ、また現代風オリジナルインストは、バンジョーレスのブルーグラス編成ながら、その国内での人気が証明するようにメインストリーム市場で十分に堪えうる音楽性、すなわち日本の聴衆にも大受けだった音楽力を持っている。
 ブルーグラスにはまったフィドルとメインボーカルのエーヴァとマンドリンのヴィッルのタルシ夫妻、そしてギタリストのヤルマル・ヴァバルナとベースのターヴェト・ニレルはともにヴィッル・タルシが教鞭をとるというタルトゥ大学・ヴィリヤンディ文化アカデミーでそれぞれギターとベースを専攻したという、正式な音楽教育を受けてブライアン・サットンやエドガー・マイヤーを目指すという、現在の米国ボストンで起こっていることと同様のことがエストニアでも起きている。ブルーグラスという最強のアコースティック弦楽器ノウハウをいかにそれぞれの国情に合わせて活かしていくか、すばらしいサンプルである。
 「国にブルーグラスバンドは二つだけなんだ」という中、ブルーグラスが盛んな北欧とは一線を画した独自のサウンドを創り上げ、昨年のエストニア国内の音楽賞を総なめ、ポップ音楽賞も三部門で獲得。またIBMAの影響下に生まれたヨーロッパ全域のブルーグラス大会、EWOB(ヨーロピアンワールドオブブルーグラス)の2016年最優秀バンドを受賞している。フィドル、マンドリン、ギター、ベースのホットピッキンとエーバの魅力的なハスキーボイスが創る彼ら独自のエストニア風ブルーグラスを偏見なく楽しんで欲しい。
 ■インスト新入荷
  PATUX-278 CORRINA ROSE LOGSTON『Bluegrass Fiddler』CD(本体\2,450-)\2,646-

Laughing Boy/JC's Hornpipe/Sandridge/I Don't Blame You/Snowflake Breakdown/Wilson's Hornpipe/Charleston No. 1/Smokey Mountain Rag/Junior Jump Waltz/Honeycat Hornpipe/Foggy Mountain Top/Soppin' the Gravy/Highlander's Farewell/Whispering Hope.

 きわめてストレート、つまり真っ当なブルーグラスフィドル作品はコーリーナ・ローズ・ログストンという女性フィドラーからの素晴らしい贈り物、ソロ自費制作のボーカルメインの2枚につづくパタクサントデビューの最新第3作はインスト集。1970年代にケニー・ベイカーが完成させたブルーグラスフィドルの王道をきっちり踏まえつつ、アドリブパートでは決して行き過ぎない趣味の良い音使いとボーイングで見事にまとめるすばらしいブルーグラスフィドル作品である。味わいながら全曲を(トラッドグラス愛に溢れた“Foggy Mountain Top”などボーカル2曲を含めて)聴いて欲しい。ブルーグラスをするということは、これほどに「学ぶ」ということでもあるのだ。
 2012年、ナッシュビルのミュージックビジネス科がある名門ベルモント大学を卒業と同年、ゲイラックスフィドラーズコンベンションのブルーグラスフィドル部門で優勝、デビッド・ピーターソン&1946やクリス・ヘンリ&ハードコアグラスなどと言う、超絶トラッドバンドを経験、ジェシー・マクレイノルズやメルビン・ゴーインズら第一世代との共演も経験、まさに王道のブルーグラスフィドル人生を歩み始めている。
 セントルイスの郊外、イリノイ州レッド・バッドのブルーグラス夫婦のもとに生まれたコーリーナ、3歳のときに最初に好きになったレコードがジム&ジェシー『In the Tradition』、そして「ジム・マクレイノルズとデル・マッカーリーが大好きだったの!」。8歳でギターを弾きはじめ、すぐにバンジョーもスタート、両親とローカルのジャムに参加するようになる。両親は中断していたバンド活動を再開、14歳になったコーリーナにフィドルを買い与える。コーリーナ曰く、「ちょっと困ったのよね。そんときフェンダーのストラトキャスターが欲しいなって思ってたから」。でも、バイオリンだった。「その頃いろいろとやっていて、ちょうどパンクロックのギターにはまって、ドン・レノのバンジョーと興味が半々だったの……。ても、まぁ、フィドルがあるんだからやってみようかって」。……そう、若手ブルーグラッサーで大成する多くはなぜかパンクの洗礼を受ける……ってか?
 故ジミー・キャンベルの息子、ケイシー・キャンベル(md)、ジェレミー・スティーブンズ(bj)、カート・スティーブンソン(gt)、P.J.ジョージら、ハイファイ(bs)らに元ジョンソンマウンテンボーイズのデビッド・マクローリン(md)が5曲に参加、1950〜60年代の渋いブルーグラスを演じる若者バンド「ハイファイ ブルーグラス」の面々をバックに、そんなコーリーナの、きわめて真面目なブルーグラスフィドルアルバム、21世紀モノとは思えない、その70年代ベイカー作品的な音質とともに、ぜひぜひお楽しみください。
  RUR-1134 STUART WYRICK『East Tennessee Sunrise』CD(本体\2,450-)\2,646-

Hitchhiking to California/East Tennessee Sunrise/Little Moonshine Johnny/Stitzenburg Breakdown/Walking The Floor/Jennifer Dale Breakdown/The Lord Will Make Away Somehow/You’re The One/Freda Florentine/When Someone Wants To Leave/Riding On The Clouds/Born Again.

 パリパリに乾いたアグレッシブなバンジョーのステュアート・ワイリックのデビューソロCDアルバムはボーカルとインストの半々盛り。フラット&スクラッグスとオズボーンブラザーズ、そしてJ.D.クロウを愛するという……いたって真っ当な!?スリーフィンガー奏者。強烈にやり放題のアラン・バイビーのマンドリン、さすがのケニー・スミスのギター、とてもとても良いティム・クロウチのフィドル!!、そしてスティーブ・ガリーをベースとテナーボーカルにリード・ボーカルにはキース・ウィリアムズというスーパーなバッキングを得てのびのびとドライブする爽快ブルーグラス作品である。
 チェット・アトキンスやロイ・エイカフを輩出した東テネシーのノックスビル郊外、ラットレルで育ち、1970年代に父に連れていかれたオズボーンブラザーズのライブにはまり、たばこ畑で稼いだ小遣いでレコードを集めはじめたという。2009年にSPBGMAのコンテストで優勝、のちにルーラルリズム社からアルバムを2枚発表しているブランドニューストリングスを経て、2013年からはデイルアン・ブラッドリー(本作でもゲスト参加)のバンジョー奏者として活躍している。演奏以外には、60エーカーの牧場でブラックアンガス牛などを育てているというステュアート、東テネシーからブルーリッジ地方らしい明るいブルーグラスを聴かせる。
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  YODEL-103 THE IMMIGRANT BAND『John Doyle/ Rafe Stefanini/ Clelia Stefanini/ John Herrmann/ Eamon O'Leary』CD(本体\2,450-)\2,646-

Blind Steer in a Mudhole/Willie Moore/Little Bird/Jenny on the Railroad/Jody - Davey Come on Back Home & Act Like You Oughta/The Absentee/Johnny Come Along/My Boy Willie/Hogeyed Man/Who's Gonna Miss Me When I'm Gone/Little Maggie/Washington's March - Black Snake Bit Me on the Toe/Stay Single If You Can/Dan's Dream.

 オールドタイム音楽コミュニティーからブルーグラス/カントリーのファンへ、オールドタイム音楽の導師ジョン・ハーマンがかつてティム・オブライエンとダーク・パウェルとともに19991年に創った大名作『Songs from the Mountain』(CD本体\2,450-)と比肩しうる聴きやすさで、アメリカ音楽の原点(アパラチアンオールドタイム音楽)を見事に現代的なエネルギーとアレンジで聴かせてくれる大秀作である。
 アイリッシュ界最高のギタリストという呼び声の高く、ソーラスやアイリーン・アイバーズなど著名アイリッシュバンドやさまざまなセッションで活躍、アリソン・ブラウンのコンパスレコードから2枚のソロも発表しているアイルランドのダブリン出身のジョン・ドイル。すばらしいDVD作品『Old-Time Tiki Parlour』(DVD本体\3,300-)を発表しているレイフとクレリアのステェファニーニ父娘。父のレイフは北イタリアのボローニャ出身、ドック・ワトソンからニューロストシティランブラーズを経由してオールドタイムストリングバンドにはまり1983年に米国移住、1990年に生まれた娘クレリアとともにケンタッキーやバージニアの古老のフィドル音楽を継承しつづける。イーモン・オーリアリーはドイル同様、アイルランドのダブリン出身で1990年代にニューヨークに移り、さまざまなセッションを重ねるブズーキ奏者。そしてオールドタイム音楽の導師とも言えるジョン・ハーマンは伝説のトミー・ジャレルに師事、ノースカロライナのラウンドピークスタイルのバンジョーとフィドルを究め、禅にも造詣が深く1977年から82年まで、日本を含む世界でバスキングしながら修行をしている。
 そんなさまざまな国籍を背景に、「アパラチアンケルト」ともいうべきオールドタイム音楽の真髄を見事に表現した21世紀に生きる洗練されたホンモノのオールドタイム音楽である。 
  TCR-002 V.A.『Crooked Road: Mountains of Music Homecoming: Live concert recordings 2015』CD(本体\2,750-)\2,970-

Amethyst Kiah - Darlin’ Corey/The Boxcars - Big Spike Hammer/Blue Highway - Lonesome Pine/The Glorylanders of New River Valley - Gone At Last/New Ballards Branch Bogtrotters - Old Jimmy SuttonThe Seldom Scene - Fair and Tender Ladies/Tyler Hughes - On The Banks Of The Old Tennessee/Close Kin - Pluckin’ the Hen/Coign - Under Ceilidh Pressure/Frank Newsmen - I’m a Child of the King/Ralph Stanley II - Bluefield/Kitty and the Stray Cats - Lonesome Polly Ann/Sandy Shortridge - Same Ole Dipper/Jeff Brown & Still Lonesome - Little Maggie/Dale Jett - Andersonville/Billy Baker & the Bluegrass Kinsmen - Pike County Breakdown/Wolfe Bros. String Band - John Lover’s Gone/Lonesome River Band - Somebody’s Missing You.

 「クリキッドロード(Crooked Road)」というオールドタイムとブルーグラスの名勝史跡!?を巡るバージニア州観光局が名付けた街道の名前を冠に昨年開かれたイベント「第1回マウンテンズオブミュージック ホームカミング2015」から、ロンサムリバーバンド、ブルーハイウェイ、セルダムシーンなどのブルーグラス、またデイル・ジェット&ハローストレンジャーのカーターファミリー、ニューバラーズブランチボッグトロッターズやキティー&ストレイキャッツらオールドタイムストリングバンド、そして白人と黒人を超えたサザンゴスペルやトラッドフォークなど、主にバージニア州を活動拠点とするさまざまなアーティストのライブを集めたもの。バージニアのクリンチ/ブルーリッジ山麓に存在するさまざまな音楽が一望できる楽しい作品。
 ラルフ・スタンレー追悼としてムーンシャイナー誌8月と9月の二ヶ月に渡って特集した「クリンチ マウンテン」では、もう少し東南部の「ブルーリッジ」地方との相違を感じながら、その風物が生んだ音楽という視点で紹介したスタンレーブラザーズの生誕地を紹介している。そんなスタンレーの故郷からカーターファミリーの里、そして1927年の歴史的セッションが録音されたブリストル、今もつづく世界最古のゲイラックスのフィドラーズコンベンション、そしてカウンティレコードの本拠地フロイドで毎週末開かれる雑貨屋ジャムなど、クリンチマウンテンからブルーリッジマウンテンの尾根と谷間を結ぶバージニア州内の道、それを「クリキッドロード(Crooked Road)」と名付け、音楽観光街道に仕立てたバージニア観光局。行政が仕立てたものながら、めちゃくちゃリッチなバージニアの音楽文化の一端が楽しめる作品となっている。
 ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
  WB-557476 NITTY GRITTY DIRT BAND『Circlin Back』(本体\2,450-)\2,646-

You Ain't Going Nowhere/Grandpa Was a Carpenter featuring John Prine/Paradise featuring John Prine/My Walkin' Shoes/Tennessee Stud featuring Vince Gill/Nine Pound Hammer featuring Sam Bush-Vince Gill/Buy For Me The Rain/These Days featuring Jackson Browne/Truthful Parson Brown featuring Jackson Browne-Jerry Douglas-Sam Bush-Byron House/Keep on the Sunny Side featuring Alison Krauss/Catfish John featuring Alison Krauss/An American Dream featuring Alison Krauss-Rodney Crowell/Long Hard Road (The Sharecropper's Dream) with Rodney Crowell/Mr. Bojangles featuring Jerry Jeff Walker/The Fishin' in the Dark featuring Jimmy Ibbotson/Bayou Jubilee/Sally Was A Goodun-Jambalaya/Will the Circle Be Unbroken

 フォーク・リバイバルの影響を受けて1966年にカリフォルニア州ロングビーチでジャグバンドとして結成されたニッティ・グリッティ・ダートバンド、ナッシュビルのライマン公会堂に於ける結成50周年記念コンサートの模様を収めたライブ作品。ジェフ・ハンナ、ジミー・ファッデン、ジョン・ マッキューエン、ボブ・カーペンターの現在のメンバーに加えて、元メンバーのジム・イボットソン、ジャクソン・ブラウン、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ヴィンス・ギル、ジョン・プライン、アリソン・クラウス、サム・ブッシュ他、豪華なゲストと共に"Mr. Bojangles""Catfish John"""An American Dream"等のヒット曲や"Keep on the Sunny Side""Nine Pound Hammer""My Walkin' Shoes""Will the Circle Be Unbroken(永遠の絆)"等、ブルーグラス、オールドタイムの名曲まで。 
 ■映像モノ新入荷
  PVR-001 八ヶ岳マウンテンボーイズ『Debut...!?』DVD-R(44分、本体\926)\1,000-

Dear Old Dixie/I'm Bound To Ride/Punch In Breakdown/Old Home Place/Duelling Banjos/涙の日曜日/Lonesome Road/Banks of the Ohio/Rawhide/カントリーガール/Way Down Deep/Dixie Breakdown/プラス(動画抜き)Night Walk/Arab Bounce/Clinch Mountain Backstep/Foggy Mountain Breakdown.

 2012年、山梨県北杜市を本拠に結成された八ヶ岳マウンテンボーイズ、ロック中心の音楽カメラマンや音楽ビデオのディレクターを職業にしながら『ビル・モンロー 
写真集』や『ブルーグラス45』、『ナターシャセブン』、『じゅんじ&省悟』などのビデオ作品で知られる吉田コーセイ(gt,vo)、茅ヶ崎の高校時代に「アメリカ民謡研究部」に所属しのちに名バンジョー奏者、故・大森(旧姓:中野)康弘に師事した加藤達男(bj,vo)、神奈川県平塚市の『ビレッジ教室』の影響でブルーグラスを知り、『グラスファミリー』時代にウッドベースを弾き始めたという成澤 康(bs,vo)、そして神奈川県出身で学生時代にYouTubeで偶然クリス・シーリを見たのがきっかけでマンドリンに目覚め製作家になり、現在“Iwashita String Instruments”というブランドを立ち上げ、オーダーメイドでアコースティック楽器の製作をする岩下ユタカ(md,vo)の4人組。
 ムーンシャイナー誌2015年10月号で特集されたように、明確なバンドの目標を設定、それに挑戦することでモチベーションを上げ、バンドのレベルを向上させようという八ヶ岳マウンテンボーイズ。バンド結成と同時にプロモキットと呼ばれる「プロフィール」、「アーティスト写真(アー写)」、「デモ音源」または「PV映像(プロモーションビデオ)」の3点セットを作り営業活動をはじめるという、プロアマとかウマヘタとかとは関係なく、「聴いて欲しい、聴かせるぞ」という目標が爽快である。もちろん、自分の楽しみだけで人前に出ず楽しむのもいいが、ひとたび人前に出ると決めたなら、すべてのミュージシャンが持つべき姿勢だろう。
 そんな彼ら、今年2月にデビューCDアルバムを創ろうと録音を開始したものの、音だけというハードルの高さに、吉田恒星の特技を活かしたDVD映像作品へと目標変更した本作。最初の31分に2015〜2016年にかけてのライブ全12曲を収め、つづいて10分間の録音セッション音源のみ4曲のインスト、ほとんどがおなじみのスタンダードばかり。そして最後3分間にこれまでの活動から様々な映像カットを切り取った歴史編といった構成。映像とともに聴く、ライブハウス撮りの音源はクリアではないものの、その方がかえってバンドの臨場感と一期一会の緊張感が伝わるものなのだろうとも言える。つまり、完璧に出来上がった技術的なアンサンブルを彼らに求めているのではない。とても楽しい作品に仕上がっている。
 ちなみにこの映像制作アイデア、全国のバンドに広めようと、ムーンシャイナー誌11月号で広告を打ちはじめるという。全国のバンドが、こんな楽しい作品を次々と作るようになるというのも楽しいことだ。皆さんのこと、応援します!
  CFRC-WHITE THE WHITE & RICKY SKAGGS『a Collection of Performance from Country's Family Reunion』DVD(本体\2,750-)\2,970-

 「カントリーファミリーリユニン」という米ケーブルテレビRFD局の特番シリーズからザ・ホワイツの演奏場面ばかりを集めた編集もの(なお、RFDは19世紀後半、それまでは本局まで取りに行かねばならなかった郵便物を農家まで直接届けるというシステム“Rural Free Delivery”から名付けられているという。ムーンシャイナー誌で邦訳連載中の10枚組CDセット『Bluegrass Roots』も同局特番である)。
 1980年代に入って、カントリーアクトとして成功、ギターのシャロンの夫であるリッキー・スキャッグスの庇護もあり、理想的なファミリーバンドとしての地位を築いたザ・ホワイツ。彼らのカントリー界での活躍を中心に、リッキーとジェリー・ダグラスを加えたザ・ホワイツのオリジナルメンバーによる懐かしい"Good Morning Country Rain"などのブルーグラスセットも楽しめる。ただ、タイトルの割にはリッキーの出番が少ないけど……。
 1947年からウエスタンスウィンやロカビリーのピアノ奏者として活躍していたテキサス生まれのバック・ホワイト(1930-)は高校時代に草創期のブルーグラスにとりつかれて以来、パットと結婚して1961年にアーカンソーに移住してから近所のジョンストン夫妻とバンド、ダウンホーマーズを結成、娘ふたりシャロン(1953-)とシェリル(1955-)はジョンストン夫妻のふたりの息子とバンド、ダウンホームキッズを結成するなど、1966年から家族で音楽をつづけ、1971年にはナッシュビルに移住、家族4人のダウンホームフォークスとして活躍をはじめている。
 1972年、ケニー・ベイカーのバックアップを得てカウンティからデビュー作、女性ブルーグラス初期の名盤として名高い『Buck White & Down Home Folks』(1972)を発表以来、1973年には母パットが脱退するも、シャロンと結婚/離婚するジャック・ヒックスをバンジョーにライブ作品『In Person: At Randy Wood's Old Time Picking Parlor』(1977)、そして"I Believe in Music"など、ポップな選曲のリッジランナー作品『That Down Home Feeling』(1977)、そしてシュガーヒルからアコースティックカントリー寄りの『Poor Folks Pleasure』(1978)を発表、そして1979年、エミルー・ハリスのアコースティックカントリー名作『Blue Kentucky Girl』に抜擢され、つづくエミルーの全米ツアーでオープニングアクトを努めて注目され、バンド名をザ・ホワイツに変更、1981年にシャロンはリッキーと再婚している。苦労を重ねたのち1983年、シングル“You Put Blue In Me”でメジャーブレイク、アルバム『That Old Familiar Feeling』(1983)し、翌年グランドオールオープリのレギュラーに迎えられ、カントリー界に不動の地位を得ている。
 ブルーグラス出身の、まさにダウンホームなボーカルとハーモニー、バック独特の若い頃に培ったスウィンギーなフレージング、メジャーカントリーといえども、そんな様子が微笑ましく観られるライブ、さすがナッシュビルの口パクなどないライブな演奏がいい。カントリーのトップフィドル奏者のハンク・シンガーとスティールギター奏者マイク・ジョンソンのめっちゃシュアーなプレイ、そして伝説のギター奏者ジミー・キャップスの音数少ない洗練され尽くしたエレキも楽しめる。
「WoodSong CoffeeHouse」シリーズとは?
 アメリカ旅行をしたとしても、本当のアメリカ生活の中まではとても簡単には行けるものではない。音楽も同様、それが地元に密着したものであればあるほど、旅行者、ましてや顔つきの違う外国人にとっては敷居の高いものだ。日本人を含め、世界中からブルーグラスファンの集まるナッシュビルのステーションインにしても、実は日本からの観光客が気軽に行けるような敷居でないことは知っておくべきだろう。ブルーグラスツアーの参加者はとても貴重な体験をしているのだ。そんなローカルのライブ現場を垣間見ることのできる貴重な映像DVD-R集がシリーズ発売だ。
 ケンタッキー州レキシントンを本拠にするラジオ番組『WoodSongs Old-Time Radio Hour』(番組名で検索、「tunein.com」にて番組アーカイブが聴ける)。本レターでもJ.D.クロウをゲストにしたアルバム『WoodSongs』(1995)を紹介したフォークシンガーのマイケル・ジョンソンがホストとなり、さまざまなグラスルーツ系アーティストをゲストに、1998年に20席の会場ではじまった非営利ボランティアで運営されるライブショウ。2013年には150席から300席を経て540席の会場に移り、KET(ケンタッキー教育TV)で放映され、全米、カナダ、イギリスなど500局以上、そして米海軍ので放映されている人気番組。ちなみにマイケル、初期アルバム紹介に恩義を感じてか、なぜか日本には親切にしてくれる。
 そんな「ウッドソングズ」のアウトリーチプログラムとしてリスナーに呼びかけ、その結果として生まれた全米各地90ヶ所に及ぶボランティアらによって運営されるローカルライブシリーズ「ウッドソング コーヒーハウス」。本作はその一つ、ケンタッキー州フローレンスでのライブを収めたもの。ただし、そのプロダクションはメジャーメディア作品のように「カッコ良く」作り込まれたものでないことはご承知いただきたい。
 日常に開かれるジャンルを超えたサロンコンサートで、普通の音楽ファンを楽しませるローカルミュージシャンたち、製作レベル同様にトップバンドのように洗練されたものではないが、これが日常的にアメリカの人々が楽しんでいるショウである。以下シリーズ作品を紹介しよう。
  HMBP-SHIFL KARL SHIFLET & BIG COUNTRY SHOW DVD-R2枚組(本体\3,700-)\3,996-

 これは本シリーズ中の大推薦! アメリカで何度も観てわたし自身、大ファンになってしまったカール・シフレットとビッグカントリーショウのライブ2セット、2012年4月21日のライブをほぼ完全に収めた秀作(やっぱプロダクションは良くないが)だ。トラッドグラスのお好きな方は、波長が合えばハマります.....!!! 大げさなアクションのコミックバンドでもあるけれど、ブルーグラスの生き活きとした本質がこれほど直接に目にする機会はない! ワクワクする1950年代のアメリカ音楽のエッセンスを味わえるすばらしいDVD-R映像2枚組。
 次から次へとブルーグラスとカントリー名曲カバーでフラット&スクラッグスとビル・モンロー、そしてレノ&スマイリーのアーリーブルーグラス時代のライブショウを合わせたようなサウンドで笑かせてくれる優れものだ。目先の面白さに心奪われず、この動きのタイミングと間(マ)が生むアーリーブルーグラス時代のブルーグラスビートのある種の真実!を感じるべし。メンバー全員が曲を重ねるごとにもの凄い火を吹き始める様子も手に取るように楽しめる。
 ワナビー「レスター・フラット」のカール・シフレット(gt)を軸に、スクラッグスとドン・レノ、そしてホンキートンクの真髄を知るバックアップも聴き逃せないクリス・ヒル(bj)、モンロースタイルに徹するC.J.ルーワンドウスキ(md)、ポール・ウォーレンの切り込みとダンシングフィドラー、マック・メゲーヘのスウィングを合わせ持つホットなビリー・ハート・ジュニア(fd)、ダニー・ビュロウのスクラッチボード(鎧のようなウォシュボード)、そして息子のクリス・シフレット(bs)。
 ちなみにメンバーのうち、尋常な才能ではない音を次から次へと聴かせつつ、アーリーブルーグラス時代のアメリカンを演じるクリス・ヒル、味のあるバンジョーはもちろん、そのすばらしいテナーボーカルでトム・フェラーと2014年、「フェラー&ヒル」を結成、すでにゴスペル集を含むアルバム3枚を発表、高い評価を受けている。また、どんどんホットになるフィドラー、ビリー・ハートは昨年、パタクサントからデビューソロ『Fiddlin' Billy Hurt』を発表しているので、ぜひ、その本性も聴いていただきたい。
 演奏の合間に、スティーブン・ホーレンのメディスンショウパロディの超馬鹿話、お決まりのチョッと下品なのと残酷な話題……。また、なぜか巻末にシフレットがカバーしていたボブ・ウィルス"Take Me Back To Tulsa"とボビー・ヘルムス"Fraurein"(トミー・ジャクソンのフィドル!)、またブルーリッジ系ブルーグラスのロスト&ファウンドが一曲の合計3曲が加えられている……という編集!?
  HMBP-DAVIS DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS DVD-R2枚組(本体\3,700-)\3,996-

 ビル・モンローのブルーグラスボーイズ最初のメンバー、兄のチャーリーとたもとを分かったビルが1938年に最初に雇ったギタリスト、クリオ・デイビス(Cleo Davis)の甥にあたるデビッド・デイビス。モンローマンドリンスタイルを極めているモンロー崇拝者のひとりである。そんなデビッドの率いる、それぞれにシュアーな演奏を聴かせるスタン・ウィルモンのギター、アンクル・デイブ・メイコンのトリッキーなクローハンマーも紹介するロバート・モンゴメリーのバンジョー、ジョニー・キャンベルのフィドル、得意なカントリーソングも披露するマーティ・ヘイズのベース。1980年代にラウンダーレコードからデビュー、そののちレベルレコードで数々の作品を発表してきたデビッド・デイビスとウォリアーリバーボーイズの演奏が45分2セット、ゲストバンドをはさんでしっかりと二枚組DVDに収められている。
 メンバーのひとりずつが真剣に曲を理解してその表情を創ろうと真剣に演奏すること、それがモンローがブルーグラスボーイズのメンバーに望んだ「バッターボックスに立つバッター」の心境であろう。最初は少しぎこちないが、3曲目のフィドルインスト"Fire on the Mountain"でリラックスできたのか、そんなバンドに応えるようにモンロー名唱の"Old Old House"の素晴らしさ! 何故かここで他のバンドが一曲、ホンキートンクソングを歌うという、意味不明の変な編集だが許そう。曲をこなして行くに連れて調子良くなるバンド。スーパーピッキンで脅しをかける訳じゃなく、カバー曲のオリジナルからのイメージも含め、リードシンガーが歌う物語に合わせた曲のストーリーに仕立て上げる手腕を楽しみたい。二枚目のDVDも同様、モンロー主義を一直線、よッ! ……プロダクション上の都合だろうが、何故か2枚目の観客の完成と拍手が不自然だが、それも許そう。
  PCBE-12154『レッキング・クルー:伝説のミュージシャンたち』DVD (本体¥3,800円)\4,104-
PCXE-50676『レッキング・クルー:伝説のミュージシャンたち』ブルーレイ (本体¥4,800円)\5,184-


 チェット・アトキンスとA-チームがナッシュビルの評判を不動なものにしたように、ウェスト・コースト・サウンドに多大な影響を与えたレッキング・クルー。1960年代から70年代にかけて、彼らが参加したアルバムが、6年連続でグラミー賞レコード・オブ・ザ・イヤーに輝く実績を持ちながらも、ほとんど名が知られることはなかったセッション・ミュージシャン集団にスポットライトをあてた長編ドキュメンタリー作品『レッキング・クルー』が遂に日本語字幕つきでDVDとブルーレイ同時発売。しかも、劇場公開版に加え、6時間半を超す特典映像を収録した豪華2枚組!監督はレッキング・クルーの伝説的なギタリストの故トミー・テデスコの息子デニー・テデスコ。60年代の数々のナンバー1ヒット曲だけでなく、時代を飾る最高のサウンドを生み出したレッキング・クルーとレコーディングを共にしたのは、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、ナンシー・シナトラなどの重鎮に加えて、モンキーズ、バーズ、ビーチ・ボーイズなどに代表されるウェスト・コースト・サウンド最高峰のアーティスト達。未だに語り継がれる伝説のスタジオミュージシャン集団レッキング・クルーの全貌が遂に明らかになる。
出演:ブライアン・ウィルソン グレン・キャンベル ジミー・ウェッブ ミッキー・ドレンツハル・ブレイン トミー・テデスコ キャロル・ケイ アル・ケーシー アール・パーマー
<レッキング・クルーが手がけた伝説の名曲の数々>
http://wreckingcrewjapan.com/pdf/list.pdf
 特典映像は、18年の歳月をかけて撮影した膨大なインタビューを、各楽曲・アーティスト・演奏パート等、全11個のカテゴリーに分類。本編に登場しなかったミュージシャンたちも続々登場!
兄リチャードが語るカーペンターズのデビュー秘話、ドーン・ペリーやケリー・アロノフ、ジョン・ロビンソン等当代の名ドラマーたちによるハル・ブレイン・トリビュートなど、ファンにはたまらないエピソードの連続、80を超えるショート・インタビュー番組形式に編集された、まさに壮大なる米ポップス証言集だ。
<特典映像に於ける新・出演者>
リチャード・カーペンター(カーペンターズ)/ ジェームズ・バートン(エルヴィス・プレスリー・バンド)/ ディーン・トーレンス(ジャン&ディーン)/ マイク・ネスミス(ザ・モンキーズ)/ マリリン・マックー&ビリー・デイビスJr.(フィフス・ディメンション)/ ビル・メドレー(ライチャス・ブラザーズ)/ ペトラ・クラーク / ジャッキー・デシャノン / バリー・マクガイア 他
(公式サイトより、一部加筆)
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ROU-39692 THE LONELY HEARTSTRING BAND『Deep Waters』CD(本体\2,450-)\2,646- 

The Road's Salvation/Deep Waters/Sophia/The Tide/The Look In My Eye/Steal The Night/Graceland/Songbird/Rambling, Gambling Willie/Until I Cross That Line/Big Bruce/If I Had A Hammer全12曲

 ブルーグラスの新たな発信基地となりつつあるニューイングランド、ボストンのバークリー音楽学校の学生中心に結成されたロンリー・ハートストリング・バンドがラウンダーからナショナル・デビュー。ジョージ・クレメンツ(g)と双子の兄弟チャールス(bs)、ゲーブ・ハーシュフェルド(bj)、マット・ウィトラー(m)、パトリック・ムゴニグル(f)のメンバーがメロディアスでキャッチーで心地よいブルーグラスを聞かせてくれる。
  ROU-00060 O'CONNOR BAND『Coming Home』CD(本体\2,750-)\2,970- 

 ブルーグラス界から超越してクラシックの世界でも名声を得たマーク・オコーナーがファミリー・バンドを引き連れてブルーグラス・シーンに戻ってきた。マーク(f)&マギー(f,v)のオコーナー夫妻と、ソングライターとしても才能を発揮する息子のフォレスト(m,v)、その婚約者のケイト・リー(f)に加えてナショナル・フラットピッキン・チャンピオンのジョー・スマート(f)とベースとクロウハンマー・バンジョーのジェフ・サンダース(bs)というメンバー。爽やかなフォーク・タッチのオリジナル・ソングに加えてブルーグラス・ファンには嬉しいオズボーン"Ruby, Are You Mad at Your Man?"見事なアンサンブルで聞かせる"Jerusalem Ridge""Fishers Hornpipe"wではフィドル音楽の普及に勤しむマークの面目躍如。
  TGE-78440 RICKEY WASSON『Croweology: The Study of J.D. Crowe's Musical Legacy』CD(本体\2,450-)\2,646-

 超話題作!題して「クロウオロジー」、副題に「J.D.クロウの音楽遺産を学ぶ」とある通り、1975年夏に来日したJ.D.クロウとニューサウス(J.D.とトニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローン)がセットした近代ブルーグラス、そんな名曲の数々がダン・ティミンスキやロン・スチュアート、アダム・ステッフィら、現在最高のミュージシャンによって見事に再現されるあのニューサウスサウンド。
  PATUX- 289 AUDIE BLAYLOCK AND REDLINE 『The Road That Winds』CD(本体\2,450-)\2,646-

Daniel/All Three in Tow/Safe Water/Life Without a Spare/Down Where the Wild River Rolls/Ride and Roll/The Ties that Bind/The Road that Winds/I'm Still Alive/Cousin Sally Brown

 ジミー・マーチン、ロンダ・ビンセント、マイケル・クリーブランドのバンド・メンバーとしてハード・ドライブするリズム・ギターとボーカルで貢献してきたオーディ・ブレイロック(g)が自身のバンド、レッド・ライン名義では2012年『Hard Country』(rural rhythm)以来の5作目、スコット・ベスタル録音による、パタクセント移籍第一弾。初っ端からエルトン・ジョンの"Daniel"の軽快なブルーグラス・アレンジ、パトリック・マカビニュー(f,m)、4曲のオリジナルを提供しているリード・ジョーンズ(bs)、リッキー・スキャッグスのバンドに移籍したラス・カーソン(タイトル曲のみ参加)に代わって復帰したエバン・ワード(bj)とのコンビネーションも抜群、コーラスも決まって、タイトなバンド・サウンドが心地よい。コロラドのフロント・レンジのボブ・エイモス作"Where The Wild River Rolls"、パトリックが参加するオールドタイム・バンド、チャーム・シティ・ジャンクションでも取上げていたインスト曲"Cousin Sally Brown"も痛快。
  REB-1860 THE PRICE SISTERS 『The Price Sisters』CD(本体\1,400-)\1,512-

Silver Tongue and Gold Plated Lies/Budded on Earth to Bloom in Heaven/Get Up John/It's Happening Again/Lost/The One I Love Is Gone/What Does the Deep Sea Say

 ビル・モンローにインスパイアされたトラディショナル・ブルーグラスを演じるプライス・シスターズのレベル社からの7曲入りミニ・アルバム。今年のモンロー・マンドリン・キャンプのインストラクターに最年少で選ばれたローレンとブルーグラス・ボーイズ在籍時のリチャード・グリーンを髣髴させるホットなフィドリングを得意とするリアン、今年21歳のの姉妹。ハイ・ロンサムを体現するボーカルものは主に妹のリアンがリード・ボーカルを担当して姉がハーモニーをつける。ブルーグラス・シンパでグラミー受賞経験者のビルボーン・ディックのプロデュースの下、マイク・バブ(bs)、チャーリー・クシュマン(bj)、スペシャル・コンセンサスのダスティン・ベンソン(g)、ロニー・マッカリー(g)、アラン・バートラム(v)がサポート。モンロー作でヘイゼル&アリスが最初に取上げたハイロンサムの典型のような"The One I Love Is Gone"と変則チューニングによるインスト"Get Up John"、古くから伝わる"What Does the Deep Sea Say"等々、正しいブルーグラスのスタイルを踏襲しながら新しいエネルギーを注いだ演奏に好感を覚える。今後のさらなる活躍の期待されるプライス・シスターズのナショナル・デビュー作。
  SMM-1013 LAURIE LEWIS & RIGHT HANDS『The Hazel and Alice Sessions』(本体\2,450-)\2,646-

2011年に発表したビル・モンローに捧げた秀作『Skippin' and Flyin'』(CD本体 \2,450-)につづいて発表した最新トリビュートは、女性ブルーグラスのパイオニア、「ヘイゼル&アリス」の名演カバーである。トラッドグラスのグルーブを見事に守り、ヘイゼルとアリスがビル・モンローの薫陶のもと仕上げた女性版ハイロンサムの快作である。キャシー・キャリックとのバーン&レイ・トリビュート(SMM-1012 \2,646)と並んで、是非、手元においておきたい作品。
 ■インスト最近作/お勧め作
  RCSI-1126 MARK STOFFEL『One-O-Five』(本体\2,750-)\2,970-

Alto Roundhouse/Cozy Sunday/Winter's Come And Gone/Huddy's World/Love Lay Me down/Valentine's Reel/Hard Times/Summer Glow/Midnight In Moscow/Edelweiss/Journey To Zip

 マイク・コンプトン、ロニー・マッカリー、マット・フリナー等が愛用することで知られるギルクリスト・マンドリンの自身の愛器のシリアル番号をそのままタイトルにした、マーク・ストーフェル、2008年発売の繊細で美しいマンドリン・アルバム。2007年のクリスマス・シーズンにロバート・ボウリン(f)、ロブ・アイクス(d)、気の置けない音楽仲間が集まって作り上げたという。フォスターの"Hard Times"他、ボーカルも聞き物。メロディの音数が少なめで繊細なトーンとタイミングで聞かせる、ジョン・ライシュマン、ブッチ・バルダサリ等にも通じる非常に趣味の良いマンドリン・アルバム。
  RB-2015 RON BLOCK『Hogan's House of Music』CD(本体\2,650-)\2,862-(再入荷)

Smartville/Hogan's House of Boogie/Wolves A-Howling/The Spotted Pony (featuring: Stuart Duncan, Alison Krauss, Adam Steffey)/Clinch Mountain Backstep/Gentle Annie (featuring Tim Crouch)/Mooney Flat Road (featuring: Stuart Duncan, Alison Krauss)/Mollie Catherine Carter/Seneca Square Dance (featuring: Sierra Hull)/Calico/You Are My Sunshine/Lonesome Road Blues/'65 Mustang Blues (featuring: Sam Bush, Jerry Douglas)/Brushy Fork of John's Creek/Carter's Creek Pike/Home Sweet Home全16曲

 アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのロン・ブロック、ソロ第4作にして初のバンジョー集! バンジョーの特性をロンなりに突き詰めた一曲目のオリジナルからスクラッグス丸コピーはもちろん、フォスターからジミー・マーティン、そして「埴生の宿」まで。考え抜かれたオリジナルと超有名スタンダードのアレンジがほぼ半々、そして登場するみんな凄い。ステュアート・ダンカンのえげつない凄さにティム・クロウチとアリソン・クラウスも存在感を示すフィドル群。いつ聴いてもハッピーになるサム・ブッシュ印にアダム・ステッフィとシエラ・ハルのマンドリン組。バリー・ベイルズ、バイロン・ハウス、マーク・フェインの完璧ベース団。ダン・ティミンスキ、クレイ・ヘスのギター、そしてジェリー・ググラスのひとりドブロ。曲によってリン・ウィリアムズのパーカッションが入る。11曲目からジミー・マーティンの『Big and Country Instrumentals』(1967)のJ.D.クロウ“You Are My Sunshine”、12曲目のフラット&スクラッグス『Foggy Mountain Banjo』の“Lonesome Road Blues”、そして最後の“Home Sweet Home”のコピーに、リスペクト以外のどんな意味があるのだろう? 全編、ブルーグラス楽器の楽しさに溢れた大秀作である。
 ■映像ものお勧め作
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 現在、オールドタイム音楽のトップアーティスト、ブルース・モルスキーの素晴らしいソロパフォーマンス集。見事なフィドル、バンジョー、ギターを駆使して、現在に伝わるオールドタイム音楽の神髄、つまり伝承音楽のもっとも生き生きとした形を観せ/聴かせる大秀作DVDである。全16曲の美しい映像と丁寧な解説ブックレットは、アパラチア音楽の根底部分を見事に伝承してきたブルースの謙虚な人柄をしのばせる素晴らしいものだ。アパラチア伝承曲にカナダのメティス曲集ほか、南アフリカやスウェディッシュなどのメロディを見事なフィンガーピッキンギターで聴かせるなど、バラエティにも気配りしている。ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。 
 ■書籍
  BOOK-56 『FOGGY MOUNTAIN TROUBADOUR:THE LIFE AND MUSIC OF CURLY SECKLER』(本体\3,700-)\3,996-

 フォギー・マウンテン・ボーイズで活躍、今年96歳を迎えるカーリー・セクラーの伝記本。フラット&スクラッグスの全盛期にフォギーマウンテン・ボーイズのメンバーとして活躍、一度は演奏活動から引退した後、F&S解散後のレスター・フラットを支え、レスター亡き後はナッシュビル・グラスを率いて活躍、現在は老人ホームで悠々自適に暮らすカーリーの半生をブルーグラス業界のベテラン、ペニー・パーソンズが書き綴る。  
 輸入雑誌
 ■バンジョー・ニューズレター誌
  世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-16/10 2016年10月号 \950-

 ジャネット・デイビスによるビック・ジョーダン追悼とTAB"Jordan's Hornpipe"、ディーリングのスマイル・ブリッジのレビュー、トム・アダムスのコーナーはジョン・プラインの"Paradise"のタブを掲載、初心者コーナーは峠の我が家"Home On The Range"TAB、フレッド・ゲイガーのジャズ・コードのコーナーではホギー・カーマイケル"Skylark"のアレンジ譜、他バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/09 2016年9月号 \950-

 ロン・ブロックのインタビューとタブ譜"Clinch Mountain back"、トム・アダムスのハイ・ファイブのコーナーは"Walls of Time"、J.D.クロウのコーナーではタブ譜"I'm So Afraid of Losing You Again、アール・スクラッグスのコーナーはハイポジションを使ったタブ譜"Waiting for a train"、オールドタイム・フロム・オザークはタブ譜"Old Hoedown"、ドワイト・ディラータブ譜"Come Back,Boys,Let's Feed the Horses"、初心者コーナーは有名なロックのフレーズ集。イアン・ペリーによるコラム、ピッキングノイズの減らし方他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/08 2016年8月号 \950-

ラルフ・スタンレー(1927-2016)追悼特集。ラルフ・スタンリーに捧ぐと題してボブ・カーリン、アラン・マンデ、マーフィー・ヘンリー他による追悼文。トニートリシュカによるタブ譜"Row Hoe"。トム・アダムスによるハイポジションを教えるコラムでは1953年の録音からタブ譜"Say Won't You Be Mine"、ジャネット・ディビスのバックアップ・バンジョーはタブ譜"Clinch Mountain Backstep"、初心者コーナーではアール・スクラッグスの有名リック集。「今月のタブ」はジャズ・バンジョーはセロニアス・モンク"Nutty"、トニー・ライスのギターからアダプとした"Blue Railroad train"、スクラッグスのコーナーは"Sally Ann"、アダム・ハート&メーガン・リンチのフィドル&バンジョーからタブ譜"Dora Dean""Blue Eagle"他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/07 2016年7月号 \950-

カバーストーリーは80年代ポップスのブルーグラス・カバーがユニークなラブ・キャノンのアダム・ララビーのアイラ・ギトリンによるインタビューとタブ譜"Enjoy The Silence"(デペッシュ・モード)他。インプロビゼーションのコラムではタブ譜"Shenandoah Breakdown"を題材に基本的なスクラッグス・スタイルからメロディック・スタイルの弾き比べ。メロディック・スタイルのコーナーではアラン・マンとバイロン・バーラインの共作のタブ譜"Snowball"、トム・アダムスのハイ・ポジションを教えるコーナーでは米大統領の祝歌"Hail To Chief"、初心者コーナーではマール・トラビス・スタイルのギターをバンジョーにアダプト、クロウハンマーのオールド・タイム・ウェイ他バ。ンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/06 2016年6月号 \950-

カバーストーリーは最新作『Songs of banjo』が大好評のアリソン・ブラウン、グレッグ・ケイヒルによる充実したインタビューとタブ譜は同アルバムから"Song of the Banjo"。アール・スクラッグスのコーナーは1981年のライブ・ジャム・セッションからジミー・ロジャースの"Waiting For A Train。初心者コーナーでは"Amazing Grace"を題材にコード弾きでメロディを浮き上がらせるアレンジ。フレッド・ガイガーによるフレッド・ジャズ・バンジョーのコーナーではタブ譜、映画『いそしぎ』のテーマ。ジャネット・デイビスのバックアップ・バンジョーではCSN &Yの"Helplessly Hoping"ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/05 2016年5月号 \950-

カバーストーリーはバンジョーやフィドルを駆使したソロパフォーミングが評判のシンガーソングライター、"ミーン"メリー・ジェームス、タブ譜"Good Time Gal"。オクラホマ州オクラホマシティにあるアメリカン・バンジョー・ミュージアム訪問記。トム・アダムスによるアール・スクラッグスのギター・スタイル、タブ譜"God Loves His Children""I'm Going to Make My Home Heaven""So Happy I'll Be"。ロン・コディによるメロディク・スタイルはモンローの"Tennessee Blues"。J.D.クロウのコーナーではタブ譜"Sin City"。スペシャル・コンセンサス結成40周年記念コンサート・レポートとグレッグ・ケイヒルによるタブ譜"Jacklene"。ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-16/10 2016年10月号 \1,080-

 1998年、メジャーレーベルの契約問題でお蔵入りなったアルバムがリリースされたコックス・ファミリー、ビル・モンローやフラット&スクラッグスに関するコレクター=トム・アイゼンアワー、チェコ共和国の首都プラハのブルーグラス事情。
  BU-16/09 2016年9月号 \1,080-

 カバー・ストーリーはジョッシュ・ウィリアムス、エディ&マーサ・アドコックwithトム・グレイ、トニー・ライスによる故ドン・パームリーの追悼文、メルビン・ゴーインズ追悼、リッキー・スキャッグスによるラルフ・スタンレーの思い出。
  BU-16/08 2016年8月号 \1,080-

ラルフ・スタンレー(1927-2016)追悼特集。サンディ・ハートレィ「ラルフ・スタンレーの思い出」、デレク・ハーシーによる「Dr.ラルフ・スタンレー、影響の世代」、ダニエル・マリンズ「Dr.ラルフ・スタンリーの人生と遺産についての考察」。今年の5月に亡くなった「ジェームス・キングの生涯」。「信頼、家族、希望を生活とキャリアの基盤とするトリニティ・リバー・バンド」。
  BU-16/07 2016年7月号 \1,080-

ブルーグラス・アンリミテッド創刊50年記念誌。リチャード・スミスによるブルーグラス・アンリミテッド誌と音楽出版会社ウィンウッド・ミュージックとの関係と題して古いブルースの印税から得た利益でBU誌が運営してきて来れたという裏事情。多くのブルーグラス関係者からの祝辞。
  BU-16/06 2016年6月号 \1,080-

カバー・ストーリーは結成25周年を迎えるサードタイム・アウト。カーリー・セクラーの評伝を出版したペニー・バーソンズ。今年で50回を迎えるビーンブロッサムと現在のオーナー、ドワイト・ディルマン。ブルーハイウェイを離れたロブ・アイクスとトレイ・ヘンズレーによる新しいデュオ。知られざるレッド・アレンのレコーディングとしてグレン&ビビアン・ワトソンの1959年のシングル盤他。
  BU-16/05 2016年5月号 \1,080-

 最新アルバム『Weighted Mind』で新境地を切り開いた、現在最も才能有る若き女性マンドリン・プレーヤー、シェラ・ハルがカバーストーリー。カナダ人の優れたブルーグラス・ソングライターでコメディアンとしても知られるマイク・オライリー。バージニアの新世代女性ブルーグラス・バンド=ゴールド・ハート・シスターズ。サードタイム・アウトのフィドラー=ジャステン・へインズ。
 ■オールドタイム・ヘラルド誌
 米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
  OTH-1405 OLD-TIME HERALDVOL.14 NO.5 \1,425-

カバーストーリーはヴァージニア州フロイド生まれの盲目のアパラチアン・ブラッド・シンガー、ブラインド・アルフレッド・リード、ウェスト・バージニアのフィドラー、ボビー・テイラー他。
 月刊『ムーンシャイナー』
  1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。

■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥540-
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

  MS-3312 2016年10月号(通巻396号)\540-

 稲葉和弘&ブルーグラスバディーズ、「マイク・コンプトン、キース・リトル、ブレイン・スプラウス来日!」、ピート・デナヒー「オージーグラス御一行様来日歓迎!!」、米大統領選挙とブルーグラス前編、1946年9月16日〜17日『70年前、ブルーグラスが生まれた日」、祝!クラレンス・ホワイトIBMA名誉の殿堂入り、ブルーグラスドライブを支える「ドレッドノート誕生100年、ブルーグラスギター列伝@、関西学院大学アメリカ民謡研究会50周年、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他。
  MS-3311 2016年9月号(通巻395号)\540-

パンチブラザーズ来日の衝撃!、ノーム・ピケルニー「宝塚フェスと“Road To Columbus”」、ラルフ・スタンレー追悼特集「クリンチ マウンテン バックステップ」後編、ハッチャリーズ、37 年目のデビューCD『BUDDY』、20 年目の鬼ヶ城ブルーグラスフェス、エストニアの国民的バンド「カーリーストリングス」来日、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!。
  MS-3310 2016年8月号(通巻394号)\540-

ラルフ・スタンレー追悼特集「クリンチ マウンテン バックステップ」前編、ジュニア・シスク&ランブラーズチョイス「究極のブルーリッジ ブルーグラス」、高田耕治物語「饗宴:夢弦の風」フィドルからウクレレへ、モンローズ ミュージックの軌跡M“Precious Memories” 最終回、ラルフ・スタンレー追悼特集A「ラルフ追悼投稿集」、第4 回 オーシスタージャンボリー リポート、第一世代ブルーグラス夢の座談会他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3309 2016年7月号(通巻393号)\540-

「パンチ・ブラザーズ奇跡の来日」特集のほか、追悼・島田 耕、2016年度全国9大学ブルーグラス新入生リポート、第45回記念宝塚ブルーグラスフェス投稿集、BANJO AI 最新アルバム『Love Always...』、ブルーグラスナッツ「祝・宝塚フェス45回連続出演!」、モンローズミュージックの軌跡L「最後のセッション」、オープンストリング デパートメント来日リポートほか、、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3308 2016年6月号(通巻392号)\540-

デビッド・グリスマン・クインテット「1976 年来日の衝撃!」後編、「1976 年、ドウグとアップル、アメリカ文化革命……!?」、北大カルテットの「Wintergrass 2016 体験記」後編、モンローズ ミュージックの軌跡K確執と災難、ふたたびブルーグラスとカントリー「マール・ハガード追悼に寄せて」、第45 回記念 宝塚ブルーグラスフェスに向けて、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」D「ソニー・オズボーン」、酪農学園大学「早川 柚」、日本ブルーグラス年表#100「1985 年」、ブルーグラス史観アメリカ音楽史概論#73「1926 年B、ビング・クロスビー」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十四話「通勤電車」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3307 2016年5月号(通巻391号)\540-

 5月号は、ちょうど40年前に初来日ツアーをした「デビッド・グリスマン・クインテット+ビル・キース&リチャード・グリーンの衝撃!」前編、5月末から6月にかけて全国ツアーする「フィドリン・レオナ&ゼム」、ハワイで活躍する早川治とスモウニンジャーズ来日と「アム・インフォーク」、北大トリオの「Wintergrass 2016」体験記前編、ザ・ストリング・バンド(ジミィ赤澤/秋元慎/長谷川光)ロストテープス発掘、国際カントリー音楽会議のススメ、モンローズミュージックの軌跡K、琉球大学「伊藤友弥」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
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