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    B.O.M.Newsletter #430
                2016年8月26日
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目   次

今月のサブさん特選   
 新入荷リスト  
   ■ニュースレター#430 新入荷ダイジェスト
   (ブルーグラス)
  (インスト)
  (オールドタイム/フォーク) 
  (カントリー/ロック&ポップ) 
新入荷作品、詳細解説   
  ■ブルーグラス新入荷 
  ■インスト新入荷 
  ■オールドタイム/フォーク新入荷 
  ■カントリー/ロック&ポップ新入荷 
  ■映像モノ新入荷 
最近作/お勧め作、再入荷   
  [2016年IBMAアワード・ノミネート作品] 
   [2016年IBMAブルーグラス名誉の殿堂入り] 
  ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品 
  【ムーンシャイナー8月号レビュー紹介作品】 
  [ドン・パームリー追悼] 
  ■インスト最近作/お勧め作 
  ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ■カントリー最近作/お勧め作 
  ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作 
  ■日本のアーティスト 
  ■映像ものお勧め作 
楽器関連作品   
  ■ギター 
  ■バンジョー
  ■マンドリン
  ■フィドル
  ■楽器、その他……
    [楽器のメンテナンス]
  ■教則もの/ソングブックお勧め
輸入雑誌   
  ■バンジョー・ニューズレター誌
   ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
月刊『ムーンシャイナー』    
 B.O.M.ご利用方法   


  なんなんだコレは!すさまじいばかりの新譜が続々と出ています。きずは、新入荷リストをご覧ください。アメリカのブルーグラス界、第二世代と第三世代が一緒になって、見事な連携でブルーグラスの本質をアルバムとして表現し始めているようです。彼ら、入魂の作品を、アルバムとしてぜひお楽しみください。

 報告が遅くなりましたが、45年目の宝塚ブルーグラスフェスも、皆さんの協力で今年も無事に終了しました。参加された方、心を寄せてくれた方、皆さんありがとうございました!
 この9月はモンロー没後20年、宝塚フェスではモンロー後に生まれた20歳前の若者たちが一杯、夜を徹してジャムする姿にジーンとくるものがありました。中には驚異的なテクで驚かせる若者もいて、ちょっと驚きました。
 パンチブラザーズのノーム・ピケルニーも宝塚フェスに遊びに来てくれました。そんな詳細はムーンシャイナー9月号で報告しています。またそのパンチ、ブルーノート東京での三夜二回公演の計6公演がほぼソールドアウトというとんでもないヒットを飛ばしてくれました。フラット&スクラッグスやビル・モンロー初来日に匹敵する観客動員とメディアやセレブたちを巻き込んだ話題はまったくあたらしいブルーグラス時代を迎えることになるかもしれません。
 そんなホットなブルーグラス、これからです。ムーンシャイナー誌、また新譜CDなど、ウキウキするような状況をお見逃しないように……!?

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 最新8月号(もうすぐ9月号も出てしまいますが……)はラルフ・スタンレー追悼特集です。そのほか、ジュニア・シスク&ランブラーズチョイス「究極のブルーリッジ ブルーグラス」、高田耕治物語「饗宴:夢弦の風」〜フィドルからウクレレへ、モンローズ ミュージックの軌跡M“Precious Memories”最終回、第4回 オーシスタージャンボリー リポート、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」E「ソニー・オズボーンA」、名古屋大学「服部亜沙人」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
 発行33年目を迎えている月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌8月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日アーティストおよび国内バンドの遠征ライブやツアー、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。
◆9月10〜11日(土、日)北海道「第2回旭川ブルーグラス・フェス」旭川、島田音楽堂。\1500-。外見は赤い屋根の牛舎なのに中身は白くて綺麗なコンサートホールでのインドアフェス。(問)asahikawabgfes@gmail.com(担当:松本、城)
◆9月10〜11日(土、日)茨城「第30回水戸ブルーグラスフェス」ポケットファームどきどき(029-240-7777)。参加費:1000円(問)white_mtb@world.ocn.ne.jp(丸山)
◆9月10日(土)長崎「第2回 ブルーグラスキャンプ@ながさき」西海市四本堂公園キャンプ場。(問)ジミーズグレイスランド(095-893-8607)http://bluegrass-nagasaki.com/
◆9月24〜25日(土、日)北海道「第11回八雲ブルーグラス・フェスティバル」八雲町、噴火湾パノラマパーク(0137-65-6030)
◆9月24〜25日(土、日)福島「第20回鬼ヶ城ブルーグラスフェス」いわき市・鬼ヶ城山村生活体験館(0246-84-2288)。赤木一孝のバンドレクチャーほか、\3,000-。(問)my262709@msn.com
◆9月24〜25日(土、日)茨城「第13回上野牧場ドック・ワトソン・フェスティバル」小美玉市納場、上野牧場0299-48-4141
 今月のサブさん特選
 今月ももう一度、東京公演が大成功となったパンチブラザーズ、おそらく日本初の日本語字幕入り映像作品です。バンドとは? ブルーグラスとは? 秀作です。
  PCBE-54308/ How To Grow A Band『パンチブラザーズの作り方』DVD2枚組(本体\3,800-)\4,104-、PCXE-50637 Blu-ray2枚組(本体\4,800-)\5,184-(本編 88分+映像特典173分 2chステレオ英語/日本語字幕/カラー16:9)

 2013年製作のドキュメント映画、なんと日本語字幕入りで今月20日発売です! ジミー・マーティンの“Ocean of Diamond”の鼻歌からはじまる映像作品。彼らの音楽がどんな形で表出しようとその根底にブルーグラスの誇りを湛える、そんなブルーグラスバンドを、言下に「分からん!」と切って捨てるような世の中にだけは、決してなってほしくない。ブルーグラスという、決して社会/経済的に恵まれたものではない音楽、若い人をサポートできなくて、どーする!!! クリス・シーリという21世紀の天才音楽家がブルーグラスバンドに人生をかけようと決心したときからそのデビューに至る様々な出来事や葛藤を追ったドキュメンント映画に3時間弱の特典映像付き。宣伝フライヤーに曰く、「ジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッぺリン)、ヨーヨー・マ、ジェリー・ダグラスほか、世界を代表するミュージシャンも出演。5人の若者たちが理想の音楽を創造していく様を追いかけた本編ドキュメンタリーに加えて、ライヴ・シーンやインタビューのアウトテイクを多数収録した約3時間の映像特典を収録!」。日本版発売元のジェットリンクの英断に感謝、販売元のポニーキャニオンにブルーグラスの市場ここにあり!と、大声を上げよう...!!
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#430 新入荷ダイジェスト
 (ブルーグラス)
  ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

 文句なしに楽しめる、フラット&スクラッグスごっこの第2弾。ジェリー・ダグラス(db)のもと、チャーリー・クッシュマン(bj)とショーン・キャンプ(gt)をアールとレスターに見立てて、ジェフ・ホワイト(md)をカーリー・セクラー、実父ポール役にはジョニー・ウォーレン(fd)、そしてバリー・ベイルズ(bs)という布陣で演じるF&Sの最新カバー集第二弾である。ただし、選曲はとてもマニアック。ここから、またあたらしくフラット&スクラッグスの魅力を再認識するのもいいネ。 
  SH-00011 SAM BUSH『Storyman』CD(本体\2,450-)\2,646-

 サム・ブッシュ、64歳にしての新境地! 自分の育った町、ボーリンググリーンでの父母との生活や、妻リンとの出会いなど、ガイ・クラークやジョン・ランドールらとの共作で自身のストーリーを歌う。45年前の1971年にニューグラスリバイバルを結成、以来、新しいブルーグラスというコンセプトでロックやジャズなどをどん欲に取り入れ、それをあくまでもブルーグラス楽器で表現することに人生をかけてきたサム・ブッシュ、われらがアイドル、サムのすばらしい最新作だ。
  PATUX-286 JORDAN TICE『Horse County』 CD(本体\2,450-)\2,646-

 若手注目ギタリスト、ジョーダン・タイスの最新作はパンチブラザーズのクリス・エルドリッジとの共同プロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コアート(bs)のパンチふたりに加えてゲイブの末弟マイク・ウィッチャー(db)、ドミニク・レスリー(md)、ブリタニー・ハース(fd)ら若手の知られたスーパーピッカーたちとシャド・コッブ(fd)によるルーツ回帰をしながらもセンス溢れる今のブルーグラス。ただのスーパーピッキンだけではなくわれわれの音楽の根元にあるものを的確に捉えた上で何でもできる、そういった21世紀人の素晴らしいオリジナル作品、超おすすめだ。
  MH-1669 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Burden Bearer: Bluegrass Gospel and A Cappella Favorites』CD(本体\2,450-)\2,646-

 今や押しも押されもしないブルーグラス界のトップバンド、クイックシルバーを率いるドイル・ローソン、なんと!41枚目となる最新作。黒人ゴスペルカルテットの影響を受けたアカペラと白人系サザンゴスペルを見事にブルーグラスゴスペルとして提起したクイックシルバー風「ブルーグラスゴスペルとアカペラ フェイバリッツ」と銘打った、歌、楽器、ハーモニー、すべてがバランスとれた、めちゃくちゃすばらしい20曲集。
  PMN-456320 LUKE BULLA『Who Loves You Better』CD(本体\2,450-)\2,646-

 21世紀の若手ブルーグラスの成長ぶりはすさまじい。そんな中でも、ナッシュビルで知る人ぞ知る超一級若手フィドラー。リッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダー、ジョン・カウワン・バンド、ジェリー・ダグラス・バンドなどを経て、現在はライル・ラベットとともにツアーするルーク・ブラ。そのすばらしいフィドルとジャンルを超えた真摯なボーカル。ブライアン・サットンのプロデュースで、ジェリー・ダグラス、サム・ブッシュ、ノーム・ピケルニー、サム・グリスマンほかがバックアップ、シャロン&シェリル・ホワイト、ジョン・カウワン、モーラ・オコンネル、リーアン・ウォーマック、サラ・ジャローズをゲストボーカルする豪華版。
  SH-00003 BRYAN SUTTON『The More I Learn』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ナッシュビルでもっとも信頼されるフラットピッカー、昨年を含めIBMA最優秀ギター奏者を9回受賞のブライアン・サットンの最新第6作品。ここでは第3世代の若手、パンチブラザーズのノーム・ピケルニー(bj)とクリス・エルドリッジ(gt)ほか、マイク・バーネット(fd)、ケイシー・キャンベル(md)、サム・グリスマン(bs)らとともに、ドック・ワトソンからトニー・ライスへとつながるフラットピッキンの伝統とともにアパラチアのオールドタイムをバックボーンにしたすばらしいトラッド精神を聴かせる秀作。
  COMP-4671 CLAIRE LYNCH『North by South』 CD(本体\2,450-)\2,646-

3度のIBMAアワードの最優秀女性ボーカル受賞、今年もノミネートというクレア・リンチの最新作はアリソン・ブラウンのプロデュースの下、長年、活動を共にするクレア・リンチ・バンドをバックに、最近、カナダ人と結婚したことによってインスパイアされたというカナダのソングライターの作品を集めて彼女流ブルーグラスに仕立て上げた意欲作。
  REB-1856 MICKEY GALYEAN & CULLEN'S BRIDGE 『My Daddy's Grass』CD(本体\2,450-)\2,646-

マウンテン・ランブラーズ、フットヒル・ボーイズ等を輩出したゲイラックスやマウント・エリー等、ブルーリッジの懐深いところで熟成されたトラディショナル・ブルーグラスの伝統を引き継ぐミッキー・ギャリーエアン&カレンズ・ブリッジのレベル社デビュー作。詳細、次号にて。
  MH-1660 KRISTEN SCOTT BENSON『Stringworks』CD(本体\2,450-)\2,646-

IBMAアワードの最優秀バンジョーを4度獲得、グラスカルズで活躍するクリスティン・スコット・ベンソンのソロ・プロジェクト。夫のウェイン・ベンソン(m)、コディ・キルビー(g)、ティム・サレット(bs)、ジム・バン・クリーク(f)、アダム・へインズ(f)と共にオリジナル・インストを中心に凄まじい演奏を繰り広げる。クレア・リンチ、クリス・ジョーンズ、ミッキー・ハリス、テリー・エルドリッジ他を迎えた6曲のボーカル物も聞き物。
  EGG-001 ハッチャリーズ『BUDDY』CD(\1,851-)\2,000-

福岡の久留米を本拠に1979年から結成メンバーで活動、アマチュア・バンドながらIBMAのWOBに出演、NHK全国バンド自慢コンサートにてグランプリ受賞等、輝かしい経歴を誇るハッチャリーズのデビューCD。
 (インスト)
  HMG-1017 ILYA TOSHINSKIY『Red Grass』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ジェリー・ダグラスとバイロン・ハウス(bs)を全編に起用、ブライアン・サットンとジェイク・スタージェル(gt)やオウブリー・ヘイニー(md,fd)に、アンディ・レフトウィッチ(md,fd)とルーク・ブラ(fd)といった新しい感性、そしてサム・ブッシュを「ここぞ!」というリズムマンドリンに起用。ロシアからブルーグラスに憧れて渡米。ブルーグラスではリッチになれない現実にアイドルカントリーを経たのち、一級のセッションギタリストになったものの、ずっと夢だった本来のバンジョーアルバムをついに発表したイリヤ・トシンスキのデビュー作。素晴らしいオリジナリティに感服だ。
 (オールドタイム/フォーク)
  HW-1293 DAVID HOLT & JOSH GOFORTH『Good Medicine』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ドック・ワトソンが遺したアパラチアントラッドのレガシーを今に伝えるデビッド・ホルトが、若いマルチプレイヤーのジョッシュ・ゴーフォースとともに2009年に発表したライブ集『Cutting Loose』につづくコンビ2枚目、ブルースやラグを基調にしたアーリーアメリカンのアパラチアからノースカロライナのピードモント地域に伝えられ続けているトラッド歌曲集。素晴らしい作品だ。
  YODEL-103 THE IMMIGRANT BAND CD (本体\2,450-)\2,646-

 アパラチアのオールドタイム音楽に魅せられてイタリアから移住したレイフ・ステファニーニ(f)と娘のクレリア、アイリッシュ・バンド、ソラスのギタリストとして又、ティム・オブライエン、ジョーン・バエズ他、多くの共演で知られるジョン・ドイル、アイリッシュ・ブズーキの名手、エーモン・オーリリーにオールドタイム界の巡礼者の異名持つジョン・ハーマンによるアパラチアとアイリッシュトラッドの一期一会といった奇跡のユニット。詳細次号にて。
  SH-39109 SARAH JAROSZ 『Undercurrent』CD(本体\2,750-) \2,970-

Early Morning Light/Green Lights/House of Mercy/Everything To Hide/Back Of My Mind/Comin' Undone/Take Another Turn/Lost Dog/Take Me Back/Still Life/Jacqueline
サラ・ワトキンス、イーファ・オドノバンと来日を果したサラ・ジャローズ、『底流』というタイトルの4作目のフルアルバム。
 (カントリー/ロック&ポップ)
  LEG5315522 WILLIE NELSON『For the Good Times: A Tribute to Ray Price』09/16発売CD(本体\2,650-) \2,862-

2016年で83歳を迎えてなお、精力的にアルバムを発表し続けるウィリー・ネルソンの最新作は、若き日にバックバンドに参加したレイ・プライスのカヴァー集。ウィリーのペンによる作品でレイ・プライスによってヒットした"Night Life"や"It Always Will Be"、当代随一のウェスタン・スウィング・バンド、タイム・ジャンパーズを迎えてレイ・プライスの特徴的なシャッフルのリズムをフィーチャーした"Heartaches by the Number"他6曲。フレッド・フォスター、ベーガン・ホワイトを迎えて“ナッシュビル・ストリング・マシーン”によるオーケストラ・サウンド他、盟友へのリスペクト溢れるカヴァー・アルバム。
  RCSI-1146 DOLLY PARTON『Pure & Simple』2CD (本体\4,200-)\4,536-WALMART限定盤

ドリー・バートン43枚目のオリジナル・アルバムのウォールマート限定ボーナス・トラック入り2枚組。70年代のポーター・ワゴナーとのデュエット曲"Tomorrow Is Forever""Say Forever You'll Be Mine"のセルフカバー含む全10曲に2曲のボーナス・トラック。ディスク2はヒット曲を集めたベスト集。ジミー・マッテイングレー(f,m)、ポール・フランクリン(steel g)他によるお馴染みのサウンド。アルバムタイトルを掲げたワールド・ツアーも敢行中。限定入荷!!
 (映像モノ)
  KOCH-6156D V.A.『Tribute to Bill Monroe』DVD2枚組(本体\3,950-)\4,266-(2時間半)[再入荷]

 1996年9月9日にビル・モンローが他界してから半年後、主を失ったブルー・グラス・ボーイズを中 心に、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ジム&ジェシー、ティム・オブライエン、故ジョン・ ハートフォード、RSKT、DMB、マーティー・ステュアート、ラリー・スパークス、コニー・スミ ス、ザ・ホワイツ、ジェリー&タミー・サリバン、チャーリー・ダニエルズ、ビル・カーライルらが一 堂に会して、ライマン公会堂で催されたビル・モンロー追悼コンサートの模様を収めた158分。
 (久々の再入荷特選)
  SXCD-6034 COUNTRY GAZETTE『The Four Album Collection』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

クラレンス・ホワイトの超お宝秘蔵録音5曲を含む未発表音源15曲を含む全54曲集。クラレンスとガゼットのライブ5曲のほか、愛すべきローランド・ホワイト、弟クラレンスを亡くした1973年から5年間、クラレンスのギターを使っての未発表録音10曲。カントリー・ガゼットの『Live At McCabe's』(1975)、『Out To Lunch』(1976)、『What A Way To Make A Living』(1977)、3枚のアルバムを2枚のCDに収めたものだが、ホワイト家フォロワーやクラレンス・ファンは必携だろう。
 新入荷作品、詳細解説
 ■ブルーグラス新入荷
  SH-00011 SAM BUSH『Storyman』CD(本体\2,450-)\2,646-

Play By Your Own Rules/Everything Is Possible/Transcendental Meditation Blues/Greenbrier/Lefty's Song/Carcinoma Blues/Bowling Green/Handmics Killed Country Music/Where's My Love/It's Not What You Think/I Just Wanna Feel Something.

 「ニューグラスの父」、サム・ブッシュの最新作はなんと!本人曰く、「わたし自身、初めて『みんなにおれの話を聴いてくれ』って思ったわたしのシンガーソングライター作品なんだ」と言う通り、個人的なストーリーに彩られたさまざまな物語を歌う新境地。45年前の1971年にニューグラスリバイバルを結成、以来、新しいブルーグラスというコンセプトでロックやジャズなどをどん欲に取り入れ、それをあくまでもブルーグラス楽器で表現することに人生をかけてきたサム・ブッシュ、尊敬すべき64歳。
 音楽的にも、スコット・べスタル(bj)との共作“Greenbriar”、バンドメンバー全員がクレジットされている“It's Not What You Think”のインスト2曲ほか、オールドタイムフィドルチューン“Soldier's Joy”をモチーフにした故郷ボウリンググリーンのたばこ農家での父との生活からトミー・ジャクソンとの出会いを物語るオールドタイミーなブルーグラスはナッシュランブラーズ時代の仲間ジョン・ランドールとの共作。また得意のレゲェ調の“Everything Is Possible”ではサムのメッセージらしい楽天的な「何事も可能なんだ、何が起きるか分からない毎日は、決して同じじゃない」といった人生応援歌。もちろん1曲目にはバンドメンバー、スティーブ・モウギン(gt)との共作によるサムらしいニューグラス“Play By Your Own Rules”など、キャリアの中で経験してきたことをストレートに表現する。自身のガン体験に関しては、ジミー・ロジャーズを思わせるノスタルジックなラグタイム調に乗ってサムらしいジョークと皮肉で笑い飛ばす“Carcinoma Blues”は、やはりガンだったガイ・クラーク(今年5月に逝去)との共作。また、ド・ホンキートンクカントリー調の“Handmics Killed Country Music”では、「子供のころ観たオープリでは、ポーターはJ-200、レスターが28を弾き、タブがエピフォン、ハンクがヘリンボーンを弾いていたことを覚えている。60年代にテレビが出てきて彼らがギターを弾かなくなって手にはハンドマイクが……」とエミルー・ハリスと歌う。
 1970年代、数多くのニューグラス名曲、“Cold Sailor”をはじめ、“This Heart of Mine”、“Glory”、“Sail to Australia”、“Goin' to the Fair”ほかをサムと共作したスティーブン・ブラインズ。1980年代に亡くなった彼との作品を温めつづけてきたサム、“Lefty's Song”にはアリソン・クラウスがゲストボーカルで参加するなどの話題など、64歳となったサム・ブッシュの新境地。今年12月、初来日から40年、なんとかして来日を実現しようと現在、某チームが努力中!
  PATUX-286 JORDAN TICE『Horse County』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Chicken Dog/Poor Me/A Cool Dog/Horse County/Runnin' Back to You/Craig/Various Sauces/Way Downtown/Live on the River Til' I Die/Horse County Rag/Didn't Think I was Gonna.

 若手注目ギタリスト、ジョーダン・タイスの最新作はパンチブラザーズのクリス・エルドリッジとの共同プロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コアート(bs)のパンチふたりに加えてゲイブの末弟マイク・ウィッチャー(db)、ドミニク・レスリー(md)、ブリタニー・ハース(fd)ら若手の知られたスーパーピッカーたちとシャド・コッブ(fd)によるルーツ回帰をしながらもセンス溢れる今のブルーグラス。ただのスーパーピッキンだけではなくわれわれの音楽の根元にあるものを的確に捉えた上で何でもできる、そういった21世紀人の素晴らしいオリジナル作品だ。
 1987年生まれ、メリーランド州アナポリス出身の29歳。17歳でトラッドグラスのゲイリー・ファーガソンとデュオを組んだのを皮切りに、18歳のときにデビューギター作品『No Place Better』(2005)を発表、トウソン大学でジャズギターと作曲を学びながら2007年には新世代バンジョーのウェス・コーベットとハンマーダルシマーのサイモン・クリスマンとのトリオで『Corbett, Chrisman and Tice』を発表、2008年には2枚目のソロ『Long Story』をケイシー・ドリーセン(fd)、ノーム・ピケルニー(bj)、マーク・マクグラッシャン(md)、アンディ・ホール(db)、マーク・シャッツ(bs)らと制作、2012年には前述サイモンのハンマーダルシマとポール・コアート(bs)でジョーダン・タイス・トリオとして『Secret History』発表、2014年にはオールドタイムフィドルのブリタニー・ハースとともに「ハース、コアート、タイス」として『You Got This』を発表するなど、若いながら、自身が主導してきたさまざまなセッティングでの経験をしてきている。それらをもとに本作で4枚目となる自身名義のアルバムではオールドタイムやラグタイムなどのルーツを強く感じさせるオリジナル曲集がすばらしい。
 ブルージーなセブンスのリズムギターにおおい被さっていくスラッピングベースにセンスいいシャッフルの効いたフィドルに、こういう曲はお任せのドブロ……南部ルーツ音楽のおいしい処どりのオリジナルを1曲目“Chicken Dog”に、めちゃトラッドグラスの香りを漂わせる2曲目ではドブロとマンドリンが大暴れするにつられて顔を出すラリー・スパークス的ブルーグラス久ギターの神髄“Poor Me”……!! 一転して広がりある今風ギターインスト“A Cool Dog”、そして4曲目のタイトル曲“Horse Country”はドブロ・インスト仕立てなどなど。途中フィンガーピッキンギターインストなどもはさみながら、ジョーダンの幅広い音楽センスを楽しませてくれる秀作である。21世紀人たちとはいえ、我々と同じとても分かりやすい音楽ばかりのおすすめ秀作!!
  MH-1669 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Burden Bearer: Bluegrass Gospel and A Cappella Favorites』CD(本体\2,450-)\2,646-

Burden Bearer/Best Friends/Brother Have You Heard/He'll Care For You/No Storms That We Must Fear/You Were Right/Rejoicing All The Way/The Touch Of His Gentle Hand/Another Day/He's Everywhere/Get Right With God/Passed All Sorrow/God Dave The Noah The Rainbow Sign/By The Marks In His Hands/The Cross In The Garden/Sailing On The Waves Of Glory/Wonderful Day/Wrastlin' Jacob/Songs I Heard My Mother Sing/How Great Thou Art.

 すばらしいく抜けのいい「Key of B」の典型的なフィドルイントロが実に気持ちいい! 今や押しも押されもしないブルーグラス界のトップバンド、クイックシルバーを率いるドイル・ローソン最新作は1981年、デビュー第2作として発表し、そのアルバムのヒットで一躍名を馳せることになった記念すべきゴスペル/セイクレッド『Rock My Soul』の伝統に則り、黒人ゴスペルカルテットの影響を受けたアカペラと白人系サザンゴスペルを見事にブルーグラスゴスペルとして提起したクイックシルバー風「ブルーグラスゴスペルとアカペラ フェイバリッツ」と銘打った20曲集だ。
 ブルーグラスゴスペルにはそのバンドの実力が問われる。すなわち、楽器とボーカル、その双方に究極のバランス感覚が求められるのだ。そのバランスを取るのは強力なリーダーシップ、ドイルのキャリアがものをいう。ムーンシャイナー連載中の「第一世代ブルーグラス座談会」でも語るように、少しだけ生まれてくるのが遅かったためか第一世代のはずれに位置してしまい、同年代のピーター・ローワンやデビッド・グリスマンらとは異なる環境にあったためか、下積み時代の長かったドイル、初めて脚光を浴びたのはJ.D.クロウとケンタッキーマウンテンボーイズというローカルバンド。だが、レッド・アレンという稀有なシンガーを擁し、リーダーがJ.D.なのだから何をかいわんや、抜群のマンドリンとテナーで名作アルバム『Bluegrass Holiday』(1968)を残している。そののち、レッドが去りギターに転向、カリフォルニアからやって来た若者、ラリー・ライスとともに衝撃的な1曲目“Born To Be With You”ではじまる1970年代名作『Rambling Boy』(1971)とゴスペル名作『Model Church』(1971)を発表、ハッピーミディアムなニューグラスの土台を作っている。そののち、ラリーの弟トニー・ライスにギターの地位を譲り、ドイルはカントリー・ジェントルメンに移っている。ジェントルメンで1970年代初頭のブルーグラス界で最高の人気を獲得、1972年に初来日もしている。日本でジェントルメンといえばジョン・ダッフィ時代が高い評価を受けるが、米国ではブルーグラスブームも手伝ってドイル在籍時代のジェントルメンが有名だ。1976年、ジェントルメンで最後の作品となるゴスペル作『Calling My Children Home』を発表、極めて高い評価を受け、アカペラで演じられたタイトル曲はエミルー・ハリスもカバーしている。おそらく、このときからドイルは、自分の目指すバンドサウンドを確信したと思う。
 1979年、自身のバンド、クィックシルバーを結成、以来41枚目の最新作である。ドイル・ローソンの素晴らしい事績とアルバムについてはお問い合わせください。素晴らしいブルーグラスゴスペルの今を堪能ください。
  PMN-456320 LUKE BULLA『Who Loves You Better』CD(本体\2,450-)\2,646-

Temperance Reel/The Partner Nobody Chose/Midnight and Lonesome/You're the Love/Cruel Moon/Tie Me Down and Set Me Free/Gone Away with a Friend/Lonesome for Willard/Somebody's Gonna Pay/Who Loves You Better/It's Alright with Me/On the Turning Away.

 ルーク・ブラはナッシュビルで知る人ぞ知る若手フィドラー。目ざとい人はノーム・ピケルニー、ブライアン・サットン、バリー・ベイルズ、ジェシ・コッブ(たまにロニー・マッカーリー)で結成されたトラッドグラス渇望バンド、「An Evening of Bluegrass」のyoutubeで目にしているかな? 1999年にナッシュビルに越して以来、リッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダー、ジョン・カウワン・バンド、ジェリー・ダグラス・バンドなど、現在はライル・ラベットバンドに在籍する超一級フィドラー。その間、幼友達のケイシー・ドリーセンとのワイズチャイルドやニッケルクリークのジョーンとサラ・ワトキンス兄妹とLAのトップスタジオミュージシャンらとのユニット「W.P.A.」などでジャンルを超えたオリジナル音楽を追求してきた。
 そういえば、ルークはまだ子供だった1992年に妹のジェニー・アンとともにラウンダーレコードがデビュー作を出したり、ホームスパンから『Fiddle for Kids』という教則ビデオを発表したしていたけれど、実質的にはルークのアルバムとしてはデビュー作となる本作。シャロン&シェリル・ホワイト、ジョン・カウワン、モーラ・オコンネル、リーアン・ウォーマック、サラ・ジャローズをゲストボーカルに、ブライアン・サットンのプロデュースで、ジェリー・ダグラス、サム・ブッシュ、ノーム・ピケルニー、サム・グリスマンほかがバックアップする豪華版。フィドルチューンをテーマにしたフィドラーにはグッときちゃうオリジナル2曲(“Temperance Reel”、“Lonesome for Willard”)ほか、ハイロンサムからカントリー、そしてコールポーターまで、バディ&ジュディ・ミラー、ガイ・クラーク、ラス・カンケル、ジェイミー・ハートフォードほかのカバー曲。フィドラーとしての才能と真摯なボーカリストとしての秀作。
 21世紀の若手ブルーグラスの成長ぶりはすさまじい。ニューグラスやドーグの70年代ののち、そのサウンド定着に20年くらいを要する間に育った世代。つまり、1960年代後半から70年代の洗礼を受けた当時の若者たちの子供たち、、1980年代生まれの彼らは、育っていく間にリアルタイムで目にした楽器奏法の洗練と同時に、親世代がニューグラスやドーグを通して知ったモンローやフラット&スクラッグス、スタンレーらの第一世代ブルーグラスを軽々と継承しながらも、ジャンルの垣根がなくなっていく21世紀の音楽の中に確たる自分の音楽を主張する。
  SH-00003 BRYAN SUTTON『The More I Learn』CD(本体\2,450-)\2,646-

Walkin Across This Land/Don't Look For Me/Backwater Blues/Arkansas Traveller/Play Me A Record/Virginia Creeper/Chase The Moon/The Secesh/Time Has Come/The More I Learn/Presbyterian Guitar/Hills For The Head/You're Gonna Make Me Lonesome When You Go.

 ナッシュビルでもっとも信頼されるフラットピッカー、昨年を含めIBMA最優秀ギター奏者を9回受賞のブライアン・サットンの最新第6作品。近年はプロデューサーとして、その機械的とも思えるほど強烈なフラットピッキンテクニックとは異なり、ティム・オブライエンを思わせるボーカルを中心に、得意とするクロウハンマーバンジョーを彷彿させるアパラチアのオールドタイム音楽をベースにした音作りも好評な、ブルーリッジのど真ん中、ノースカロライナ州アッシュビル出身の43歳。自身がドック・ワトソンやトニー・ライスから受けた薫陶というか恩のような感覚を、今話題の若手たちに与えているといった素晴らしい作品。
 米国の第一線のスーパーピッカーたちが、なぜ、本当にすごいのか?それは、しっかりした伝統に裏打ちされたホンモノの音楽の心を持っているからに他ならない。それは、20世紀中頃からすでに国境を超えて、誰にでも学ぶことができるものだ。とくにインターネットが発達した今、それ(ホンモノの音楽)はより激しく、その演奏表現に表れてくる。ここで聴かれる第3世代の若手、パンチブラザーズのノーム・ピケルニー(bj)とクリス・エルドリッジ(gt)、マイク・バーネット(fd、14歳でジム&ジェシー、のちにデドリージェントルメンやデビッド・グリスマン・セクステットなどで活躍の若手トップフィドラーのひとり!)、ケイシー・キャンベル(md、レッドクレイからアルバムを発表しているジミー・キャンベルの息子)、サム・グリスマン(bs、デビッドの息子)らがいい例だ。彼らが強烈なアパラチア臭を発する。それは、オールドタイムのグルーヴを持った強烈なブルーグラス。そういったことを身をもってブライアンがガイドしているといった作品。
 リッキー・スキャッグスのケンタッキーサンダーでデビューしたての頃、確かブルーグラス45も出演した1996年のライマ公会堂でのコートニー・ジョンソン追悼コンサートで、超速い“Rawhide”で弦が切れたままハイポジションのアドリブを超絶テクで弾ききった光景が忘れられない。確か2弦だったか3弦か、フレットの位置とその音程を連続ではなくバラバラに理解している凄さに戦慄を覚えたものだ。そう言えばブライアンが出てきてから、トニー・ライスを基点とするブルーグラスギターが格段に発展したと言えるだろう。
 2000年のデビュー作『Ready To Go』以来、6枚目となる最新作では、トラッド2曲“Arkansas Traveller”と“The Secesh”、そしてジョン・ハートフォードの“Presbyterian Guitar”で見事な、メリハリと歌心溢れるソロギターを聴かせるほか、パンチブラザーズのクリス・エルドリッジとのツインギターをフィーチャーした3曲、クリスのほかにノーム・ピケルニーやマイク・バーネット、サム・グリスマンら21世紀の若手トップランナーたちをバックにしたオリジナル7曲と、アンクル・デイブ・メイコン“Backwater Blues”やボブ・ディラン“You're Gonna Make Me Lonesome When You Go”など、オールドタイムグルーヴに溢れた見事なブルーグラスを聴かせる。
  ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

The Train That Carried My Girl from Town/Why Did You Wander?/All I Want Is You/Steel Guitar Blues Intro/Steel Guitar Blues/You Can Feel It in Your Soul/A Faded Red Ribbon/Just Ain't/Mother Prays Loud in Her Sleep/I'm Working on a Road (to Glory Land)/Will You Be Lonesome Too?/Flint Hill Special/What's Good for You (Should Be Alright for Me)/The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/Branded Wherever I Go/Buck Creek Gal/Pray for the Boys.

 「行く先々で、涙を流して喜んでくれるオールドファンがいるんだ……」と、自分たちの憧れと楽しみだけではじめたはずのバンドがIBMAアワードを総なめ、グラミー賞まで獲得という、意外な反響にリーダーのジェリー・ダグラス(db)はいう。いや、「意外」なことはない、ディープなブルーグラスファンなら、誰もが大喜びする……なーんてお見通しの確信犯たちである。アールズオブレスター、実際に存在する英国の伯爵位(アールオブレスター=Earl of Leicester=レスター伯)から名付けられた、レスター・フラット&アール・スクラッグスが率いたフォギーマウンテンボーイズ通称フラット&スクラッグス(1948-1969、以下F&S)のカバー(日本でいわゆるコピー)バンドである。
 ジェリーのほか、チャーリー・クッシュマン(bj)とショーン・キャンプ(gt)をアールとレスターに見立てて、ジェフ・ホワイト(md)をカーリー・セクラー、そして実父ポール役にはジョニー・ウォーレン(fd)、ジェリーとはアリソン・クラウス&ユニオンステーションの同僚バリー・ベイルズ(bs)という布陣で演じるF&Sの最新カバー集第二弾である。さらにこの選曲!F&Sの有名曲とは一線を画した実にマニアックな選曲。これぞF&Sの真髄とも言えるF&Sマニアはニタッとする曲ばかりだ。で、その仕上がりは……!?
 まず最初に、確認しておかねばならないのは演奏しているのがレスターとアールやジョッシュとジェイク、そしてカーリーではないこと(ポールだけはまさに血を引く本物!?だが)。つまり、彼らは明らかにフェイクであり、F&Sの天才的サウンドには決して及ばないこと。それを十分に飲み込んで、彼らともに涙を流し、感動し、F&Sの至芸に思いを致し、それでも彼らとともにF&Sになり切った気分を味わうこと。
 そうすれば、たとえば公式録音の残っていないインスト“Steel Guitar Blues”で、いかにジョッシュとアールが偉大であり、その二人を追い詰めることに、今を生きるブルーグラスミュージシャンとしてどれほどの価値があることなのか、ジェリーとチャーリーの繊細なタッチと至極のテクにブルーグラス奏法の悠久の美学を、感動しつつうなづくことができるはずだ。また、わがレスター愛の究極曲のひとつ“A Faded Red Ribbon”を聴きつつ、いかにレスターが唯一無二のボーカリストであったか……、もちろんカーリーのテナーの偉大さを含めて、そのF&Sのボーカルを再現することは不可能であることを肝に銘じつついかに鑑賞し、楽しむべきかを教えてくれる。
 チャーリーの心にくい50年代と60年代アールの弾き分け、またチャーリーとジョニーのフィドル&バンジョー“Buck Creek Gal”はこのプロジェクトのきっかけとなったベースであり、アール・スクラッグスという天才音楽家の耳と心を知る最良のサンプルのひとつであることを示し、世界的なミュージシャンになったジェリーの少年のようなジョッシュ愛……。本プロジェクトの核である三人三様、そのむき出しの音楽観が楽しめることが最高の喜びではあるものの、全員のF&S愛が、聴く者の心を半世紀前の世界一のブルーグラスバンドの夢を共有しつつ癒してくれるサイコーの企画作品だ。ただし、本作はF&Sを愛で直す企画作品であり、F&Sを聴きたければ、F&Sを聴くべし!って、当ったり前だゾ.....!!
  COMP-4671 CLAIRE LYNCH『North by South』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Cold Hearted Wind/Molly May/Kingdom Come/Andrew's Waltz/Empty Train/Gone Again/Black Flowers/Milo/It's Worth Believin'/All The Diamonds In The World

3度のIBMAアワードの最優秀女性ボーカル受賞、今年もノミネートというクレア・リンチの最新作はアリソン・ブラウンのプロデュースの下、長年、活動を共にするクレア・リンチ・バンドをバックに、最近、カナダ人と結婚したことによってインスパイアされたというカナダのソングライターの作品を集めて彼女流ブルーグラスに仕立て上げた意欲作。瑞々しい感性溢れるメロディにジェリー・ダグラスのドブロが映える“Cold Hearted Wind”(ロン・セクスミス)、“Kingdom Come”ではベラ・フレック(bj)とデビッド・グリア(g)が好演。“It’s Worth Believing”(ゴードン・ライトフット)、ステュアート・ダンカンのフィドルが美しい“Andrew’s Waltz”等、クレアの可憐なボーカルと素朴で涼やかなカナダのソングライターの作品を洗練された上品なアコースティック・サウンドで聞かせる。
  MH-1660 KRISTEN SCOTT BENSON『Stringworks』CD(本体\2,450-)\2,646-

Great Waterton/When Fall Comes To New England/Eagle Eye Annie/All I Want Is You/Travelers Rest/Sink Or Swim/arewell Blues/You Gotta Climb Over The Cross/Fisher/Foggy Mountain Top/Locust Grove/Till The Day Breaks

IBMAアワードの最優秀バンジョーを4度獲得、グラスカルズで活躍するクリスティン・スコット・ベンソンのソロ・プロジェクト。夫のウェイン・ベンソン(m)、コディ・キルビー(g)、ティム・サレット(bs)、ジム・バン・クリーク(f)、アダム・へインズ(f)と共にオリジナル・インストを中心に凄まじい演奏を繰り広げる。クレア・リンチ、クリス・ジョーンズ、ミッキー・ハリス、テリー・エルドリッジ他を迎えた6曲のボーカル物も聞き物。
  EGG-001 ハッチャリーズ『BUDDY』CD(\1,851-)\2,000-

Ride Me Down Easy/Don't Let Your Deal Go Down/Some Old Day/Tenessee/Kentucky Waltz/I'll Be Good on That Road Someday/Summertime Is Past and Gone/My Sweet Blue Eyed Darling/Blue Moon of Kentucky/I'm On My Way Back To the Old Home/Tennessee Waltz/If You're Ever Gonna Love Me/Rhe Lonesome River/Till the End of the World Rolls Around.

福岡の久留米を本拠に1979年から結成メンバーで活動、アマチュア・バンドながらIBMAのWOBに出演、NHK全国バンド自慢コンサートにてグランプリ受賞等、輝かしい経歴を誇るハッチャリーズのデビューCD。
 ■インスト新入荷
  HMG-1017 ILYA TOSHINSKIY『Red Grass』CD(本体\2,450-)\2,646-

Red Grass/Close to Home/Changing Direction/Train Station/At the End of the Day/Melissa's Song/Birch Leaf/Country Morning/Old River/Swan Song.

 イリヤ・トシンスキ、ナッシュビルでギタリストとして活躍、一級のスタジオミュージシャンとして数々の賞を受賞するも、「わたしの第一楽器はバンジョー!」と公言していた彼が、ついにソロバンジョーアルバム『Red Grass』を発表した。大物ジェリー・ダグラスとバイロン・ハウス(bs)を全編に起用、ブライアン・サットンとジェイク・スタージェル(gt)やオウブリー・ヘイニー(md,fd)に、アンディ・レフトウィッチ(md,fd)とルーク・ブラ(fd)といった新しい感性、そしてサム・ブッシュを「ここぞ!」というリズムマンドリンに起用。ナッシュビルという商業音楽の都で大好きなバンジョーに関わってられなかったイリヤの事情があるのだろう。しかし、初めてのバンジョーアルバムが「これ!」、ベラ・フレック以降の自由さの中に、わざわざ自らのオリジナルな「ブルーグラス」を追い求めたといった風のアルバムに仕上げた。1曲目の“Red Grass”から最後のクラシカルな“Swan Song”まで、アルバム全編に出身であるロシアの悲しみがハイロンサムと共鳴する見事なバンジョーチューンの数々、そのすばらしい音楽性とブルーグラスへの思いが強く伝わってくる秀作である。
 ムーンシャイナー誌で初めて彼、イリヤ・トシンスキを紹介したのはまだ少年の頃、ベラ・フレック顔負けのスーパーピッキンで、しかもロシアからやって来たということでIBMA大会でもチョッとした話題だった。ソビエト連邦時代にモスクワでバンジョーを弾きはじめ、冷戦時代に大きな話題となったのち、ロシアの名門音楽院の期末テストで“Foggy Mountain Breakdown”とベラ・フレックを演奏して優秀な成績を修め卒業後渡米、同世代のソ連のブルーグラス仲間とベイリング・ストレイト(ベーリング海峡)というポップ志向のバンドで活躍、『The Ballad of Bering Strait』というドキュメント映画もあるイリヤ・トシンスキー。2006年にバンド解散後、ナッシュビルで一級のスタジオミュージシャンとして活躍、数々の賞を受賞するも、今回やっと「夢がかなった!」と言うデビューバンジョー作品。
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  HW-1293 DAVID HOLT & JOSH GOFORTH『Good Medicine』CD(本体\2,450-)\2,646-

John Henry/Guitar Rag/Whoop 'em up, Cindy/Darkness on the Delta/I Don't Love Nobody/I Got Mine/Stepstone/Mississippi Mud/Pretty Peggy-O/Billy Wilson/Hula Lou/Lily of the West/The Song of the French Broad River/Must Come in at the Door.

 2001年、ニューヨーク9.11の年、初来日ツアーをしたETSU(東テネシー州立大学)の中心マルチプレイヤー、ジョッシュ・ゴーフォースが、晩年のドック・ワトソンとの活動で知られるデビッド・ホルト(4個のグラミーを獲得しているトラッドフォークの伝道師)と組んだ素晴らしいブルースやラグを基調にしたアーリーアメリカンのアパラチアからノースカロライナのピードモント地域に伝えられ続けているトラッド歌曲集。
 さすが超一級、ジョッシュのフィンガーピッキンギターから始まるブルースそしてラグ、そしてフラットピッキン“I Don't Love Nobody”(ドックが“Nothin' To It”と改題)、青年時代に映画『歌追い人(ソングキャッチャー)』のサントラと映画の両方に出演するという天才的フィドルも聴かせ、ボーカルでも大活躍。カロライナから出ることなく、その伝統音楽と最先端のブルーグラスで大きな存在感を示す30代半ばの素晴らしいミュージシャンである。
 一方のデビッド・ホルト(70)はオールドタイム/クロウハンマーバンジョーをメインにしたアパラチアントラッドに、ピードモントブルースなどの造詣が深く、1980年代にナッシュビルネットワークで評価の高いライブTV番組『Fire On the Mountain』やマーク・オコナーとジェリー・ダグラスをハウスバンドにした『American Music Shop』で知られ、ブルーグラスミュージシャンのその後の活躍の場を広げた功績でも知られている。また大ヒット映画『オーブラザー』でも、リンチに向かう先頭でマンドリンを弾いていた。
 ドック・ワトソン亡き後、ブライアン・サットンとドックのリズムを支えたT.マイケル・コールマンとのトリオでもアルバムを発表、ドックが遺したアパラチアントラッドのレガシーを今に伝えるデビッド・ホルト、若いジョッシュ・ゴーフォースとともに2009年に発表したライブ集『Cutting Loose』につづくコンビ2枚目、素晴らしい作品だ。
 ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
  RCSI-1146 DOLLY PARTON『Pure & Simple』2CD (本体\4,200-)\4,536-WALMART限定盤

Disc1:Pure And Simple/Say Forever You'll Be Mine/Never Not Love You/Kiss It(And Make It All Better)/Can't Be That Wrong/Outside Your Door/Tomorrow Is Forever/I'm Sixteen/Head Over High Heels/Forever Love/MAMA/Lovin' You
Disc2:My Tennessee Mountain Home/Coat Of Many Colors/How Great Thou Art/Jolene/Light Of A Clear Blue Morning/Here You Come Again(Single)/Help!/Islands In The Stream/9 To 5/I Will Always Love You

ドリー・バートン43枚目のオリジナル・アルバムのウォールマート限定ボーナス・トラック入り2枚組。70年代のポーター・ワゴナーとのデュエット曲"Tomorrow Is Forever""Say Forever You'll Be Mine"のセルフカバー含む全10曲に2曲のボーナス・トラック。ディスク2はヒット曲を集めたベスト集。ジミー・マッテイングレー(f,m)、ポール・フランクリン(steel g)他によるお馴染みのサウンド。アルバムタイトルを掲げたワールド・ツアーも敢行中。限定入荷!! 
  LEG5315522 WILLIE NELSON『For the Good Times: A Tribute to Ray Price』CD(本体\2,650-)\2,862-9/16発売

Heartaches by the Number (featuring the Time Jumpers)/I’ll Be There (If You Ever Want Me) (featuring the Time Jumpers)/Faded Love/It Always Will Be/City Lights (featuring the Time Jumpers)/Don’t You Ever Get Tired of Hurting Me(featuring the Time Jumpers)/Make the World Go Away/I’m Still Not Over You/Night Life/Crazy Arms (featuring the Time Jumpers)/Invitation to the Blues (featuring the Time Jumpers)/For The Good Times

2016年で83歳を迎えてなお、精力的にアルバムを発表し続けるウィリー・ネルソンの最新作は、若き日にバックバンドに参加したレイ・プライスのカヴァー集。ウィリーのペンによる作品でレイ・プライスによってヒットした"Night Life"や"It Always Will Be"、当代随一のウェスタン・スウィング・バンド、タイム・ジャンパーズを迎えてレイ・プライスの特徴的なシャッフルのリズムをフィーチャーした"Heartaches by the Number"他6曲。フレッド・フォスター、ベーガン・ホワイトを迎えて“ナッシュビル・ストリング・マシーン”によるオーケストラ・サウンド他、盟友へのリスペクト溢れるカヴァー・アルバム。
 ■映像モノ新入荷
  KOCH-6156D V.A.『Tribute to Bill Monroe』DVD2枚組(本体\3,950-)\4,266-(2時間半)

 1996年9月9日にビル・モンローが他界してから半年後、主を失ったブルー・グラス・ボーイズを中 心に、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ジム&ジェシー、ティム・オブライエン、故ジョン・ ハートフォード、RSKT、DMB、マーティー・ステュアート、ラリー・スパークス、コニー・スミ ス、ザ・ホワイツ、ジェリー&タミー・サリバン、チャーリー・ダニエルズ、ビル・カーライルらが一 堂に会して、ライマン公会堂で催されたビル・モンロー追悼コンサートの模様を収めた158分。
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
 [2016年IBMAアワード・ノミネート作品]
 今年2016年のIBMAアワード候補関連作品です。お買い漏らし無きよう、
  ●アールズ・オブ・レスター
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀ボーカルグループ}[年間最優秀男性ボーカル][年間最優秀ドブロ][年間最優秀バンジョー]

ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ジェリー・ダグラス(d)の呼びかけでジョニー・ウォーレン(f)、チャーリー・クシュマン(bj)、ショーン・キャンプ(g)、バリー・ベイルズ(bs)、ジェフ・ホワイト(m)という面々がフラット&スクラッグスのカバーーしたアール・オブ・レスターの第二作。
ROU-35772 EARLS OF LEICESTER CD(本体\2,450-) \2,646-
今年のアワードの7部門に渡って受賞したジェリー・ダグラスの音頭取りで集まったチャーリー・クシュマン(bj)、ジョニー・ウォーレン(f)、ショーン・キャンプ(g)、バリー・ベイルズ(bs)、ティム・オブライエン(m)、ナッシュビルのトップ・ミュージシャンによるフラット&スクラッグス・カバー作品。徹底したパフォーマンスは各地のフェスで大受け、フラット&スクラッグスのサウンドを新しい世代に引継いだ功績は大きい 
  ●フランク・ソリバン&ダーティ・キッチン
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀レコード・イベント][年間最優秀インストルメンタル・パーフォーマンス録音][年間最優秀マンドリン]

COMP-4664 FRANK SOLIVAN『Family Friends & Heroes』CD(本体\2,450-)\2,646-

 前作『Cold Spell』がグラミー候補となったカントリージェントルメン/セルダムシーンの伝統を継ぐ、現在のDCグラスのトップランナー、フランク・ソリバン&ダーティーキッチン最新作。あのデル・マッカーリーをテナーに迎えてロイ・オービソン(ジュリア・ロバーツ!?)の“Pretty Woman”から、ジョン・カウワンを迎えてジョン・デンバーの“Leaving On A Jet Plane”、またビル・モンロー・バンドのリードシンガーの定番ソング“Dark Hollow”ではサム・ブッシュとふたりだけの至福のマンドリンデュオ@key of "D"!ほか、IBMA最優秀バンジョー受賞のマイク・マンフォードや若手超絶フラットピッカー、クリス・ルケットをメンバー擁し、2014年IBMA最優秀インストグループ受賞のスーパーピッカー集団。DCグラスのモダングラスという伝統を見事に受け継ぐトップグループ、ぜひお試しあれ……!!
  ●パンチ・ブラザーズ
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀ギター]


PCBE-54308『ハウ・トゥ・グロウ・ア・バンド ~パンチ・ブラザーズの作り方』DVD (本体¥3,800円)\4,104-/PCXE-50637 ブルーレイ(本体¥4,800円)\5,184-

パンチ・ブラザーズ (出演), マーク・ミアット (監督) 収録時間:本編88分+映像特典173分
 ブルーグラスを超えて「史上最高のストリングバンド」と呼ばれるパンチ・ブラザーズ。彼らの初アルバム『Punch』発表の2008年2月26日前後の初の英国ツアーや米国ツアーの様子を中心に、前人未踏の音世界を創る様子を丹念に追ったドキュメンタリー映画『How To Grow a Band』(88分)と、その本編ではカットされた映像をほぼ3時間(173分)に渡って収めたボーナス映像日本語字幕付き
  ●サム・ブッシュ・バンド
[年間最優秀インストルメンタル・グループ][年間最優秀マンドリン]


SH-00011 SAM BUSH『STORYMAN』CD(本体\2,450-)\2,646-

Play By Your Own Rules/Everything Is Possible/Transcendental Meditation Blues/Greenbrier/Lefty's Song/Carcinoma Blues/Bowling Green/Handmics Killed Country Music/Where's My Love/It's Not What You Think/I Just Wanna Feel Something

ファーザー・オブ・ニューグラスことサム・ブッシュ、7年振りのスタジオ録音盤。ニューグラス・リバイバル時代を髣髴させるナンバーのオン・パレードが長年、サムを追いかけて来たファンには嬉しい。多彩なマンドリン・チョップでダイナミックな展開を繰り広げる様は圧巻。バンジョーとマンドリンのリフを巧く活かしたレゲエ・ナンバー、エミルー・ハリスとジョン・ランドールを迎えた "Handmics Killed Country Music,"はレイ・プライスでお馴染みのシャッフルのリズムに乗ったカントリー・ソングが新趣向。サムの美しいスライド。マンドリンをフィーチャーした"Lefty's Song"ではアリソン・クラウスとのデュオを聞かせる。スコット・ベスタル(bj)、スティーブン・モージン(g)、トッド・パークス(bs)、クリス・ブラウン(drums)
  ●バルサム・レンジ
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ}[年間最優秀男性ボーカル]


MH-1533 BALSAM RANGE 『Five』CD(本体\2,450-) \2,646-

2015年間最優秀ボーカル・グループ、年間最優秀ベース(ティム・サレット)、年間最優秀ソング(“Moon Over Memphis”)と絶大な人気を誇るバルサム・レンジ、年間最優秀ソングに輝く“Moon Over Memphis”が収録された2015年作。トラッドからコンテンポラリーの今のメインストリーム・ブルーグラスが体感できる。

MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD(本体\2,450-)\2,646-

リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産の強烈なローカル・ミュージシャンたちの凄いテク、凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアグレッシブなアレンジと、アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの2011年作。
  ●デル・マッカリー・バンド
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀男性ボーカル]


MCM-0019 DEL MCCOURY BAND 『Del and Woody』CD(本体\2,450-)\2,646-

The New York Trains/Cheap Mike/Ain'T A Gonna Do/Left In This World Alone/Californy Gold/Because You Took Me In Out Of The Rain/The Government Road/Dirty Overhalls/Family Reunion/Wimmen'S Hats/Little Fellow/Hoecake Fritters全12曲

デル・マッカリー・バンドの最新作はウッディ・ガスリーが残した数多くの未発表の詞から12曲を厳選、ウッディの遺族であるノラ・ガスリーの依頼を受けてデル・マッカリーが曲をつけた話題作。
  ●フラット・ロンサム
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ}[ソング・オブ・ザ・イヤー][年間最優秀アルバム][年間最優秀ゴスペル録音]


MH-1625 FLATT LONESOME 『Runaway Train』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2014年IBMA年間最優秀新人に選ばれた新進気鋭のバンド、現在、もっとも注目される若手ブルーグラスのフラットロンサム、最新第3作。グラム・パーソンズとカントリーガゼットで知られる“Still Feeling Blue”ほか、IBMAアワードショウ出演で好評を得た“You're the One”など、ブルーグラスバンドとして充実した作品。
  ●ギブソン・ブラザーズ
[年間最優秀エンターテイナー][年間最優秀ボーカルグループ}

COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD(本体\2,450-)\2,646-(歌詞付)

 2013年2014年と連続してIBMAS最優秀エンターテイナーに登りつめたギブソン・ブラザーズの2011年の名盤。12曲中、ティム・オブライエンらとの共作を含む7曲のオリジナルほか、ジム&ジェシーの"I'll Love Nobody But You"など、また"Talk To Me"ではクレア・リンチ他、リッキー・スキャッグス、アリソン・ブラウン、マイク・ウィッチャーをゲストに迎えて、ギブソンズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる。
  ●ロンリー・ハートストリング・バンド
[年間最優秀新人アーティスト]


ROU-39692 THE LONELY HEARTSTRING BAND『Deep Waters』CD(本体\2,450-)\2,646- 

The Road's Salvation/Deep Waters/Sophia/The Tide/The Look In My Eye/Steal The Night/Graceland/Songbird/Rambling, Gambling Willie/Until I Cross That Line/Big Bruce/If I Had A Hammer全12曲

 ブルーグラスの新たな発信基地となりつつあるニューイングランド、ボストンのバークリー音楽学校の学生中心に結成されたロンリー・ハートストリング・バンドがラウンダーからナショナル・デビュー。ジョージ・クレメンツ(g)と双子の兄弟チャールス(bs)、ゲーブ・ハーシュフェルド(bj)、マット・ウィトラー(m)、パトリック・ムゴニグル(f)のメンバーがメロディアスでキャッチーで心地よいブルーグラスを聞かせてくれる。
  ●シスター・セイディ
[年間最優秀新人アーティスト]


PC-1200 SISTER SADIE CD(本体\2,450-)\2,646-

 ベテラン女性ブルーグラスのスーパーグループ、シスターセーディ登場! IBMA最優秀女性ボーカルを5度受賞したいるデールアン・ブラッドリー(gt)、1993年に瀬戸大橋で4か月を過ごしたトップクラスのバンジョー奏者ジーナ・ブリット(bj)、その歌唱力はアリソン・クラウスの再来としてシュガーヒルから1997年にデビューしたティナ・アデア(md)、そしてチーフタンズとともに2012年に来日もしているナッシュビルフィドル界育ちのディーニー・リチャードソン、そしてべス・ローレンス(bs)、という5人編成のバラエティに富んだ楽しい女性ブルーグラス集。
  ●ドイル・ローソン&クィックシルバー
[年間最優秀ボーカルグループ]

MH-1669  DOYLE LAWSON & QUICKSILVER 『Burden Bearer』CD(本体\2,450-)\2,646-

ドイル・ローソン&クイックシルバーの最新ゴスペル・アルバム。

MH-1573 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『In Session: 33 Strings +6 Pickers + 6 Voices = Reading, 'Riting & Rhythm』CD(本体\2,450-)\2,646-

 この驚くべき完成度の高いブルーグラス! 70年のブルーグラス史上、最強のアンサンブルを創ることに成功したドイル・ローソンの40作目。そのタイトルも、まさに黒板に書かれたように「33の弦+6人のピッカー+6人の声=読み、書き、そしてリズム」。ブルーグラス、ひとつの究極!!強力お薦め!
  ●ロンサム・リバー・バンド
[年間最優秀アルバム][ソング・オブ・ザ・イヤー][年間最優秀ゴスペル録音]


MH-1650 LONESOME RIVER BAND『Bridging the Tradition』CD(本体\2,450-)\2,646-

 じつに軽快なサミー・シーラーのバンジョーがイントロする中、才人ブランドン・ブリックマン(gt)とともにリードボーカルを取る新メンバー、ジェシー・スマザーズ(md)の素晴らしく響くテナーボイス、そしてブルーグラスフィドルの王道をいく大ベテラン、マイク・ハートグローブ(fd)とバリー・リード(bs)の5人組、手慣れたサウンドのロンサム・リバー・バンド(LRB)最新作。トラッドグラス名曲、ボブ・ペイズリーの“Swinging Bridge”やカーター・スタンレー“Rock Bottom”の2曲、強烈なストレートブルーグラスやアパラチアントラッド編曲ほか、ウェロン・ジェニングスのヒット曲“Rose In Paradise”など、軽めにセッションドラマー、トニー・クリースマンのパーカッションやドラムスも取り入れた、曰く「アコースティックカントリー」でより幅広いマーケットを視野に入れている。[年間最優秀アルバム]
  ●ラッセル・ムーア&サードタイムアウト
[年間最優秀アルバム]

BAS-2015 RUSSELL MOORE & IIIrd TYME OUT『It's About Tyme』CD(本体\2,450-)\2,646-

 IBMA最優秀男性ボーカルに最高の5度選出されラッセルムーアのバックを固めるのは、スーパーピッカー、ウェイン・ベンソン(md)に、典型的な現代ブルーグラスフィドルを聴かせるジャスティン・ヘイズ(fd)、バランスの整ったキース・マッキンノン(bj)、ブレイク・ジョンソン(bs)。カーター・ファミリーの“Are You Tired of Me My Darling”やカントリージェントルメン“River Bottom”ほか、絶対に期待を裏切らない完璧なサウンドを聴かせる。
  ●スティール・ドライバーズ
[年間最優秀アルバム][ソング・オブ・ザ・イヤー]

ROU-9180 STEEL DRIVERS『Muscle Shoals Recordings』CD(本体\2,450-) \2,646-

Long Way Down/Drinkin' Alone/Ashes of Yesterday/Day Before Temptation/Here She Goes/California Chainshaw/Hangin' Around/Brother John/Six Feet Away/Too Much/River Runs Red.

 ナッシュビルと並んで南部音楽の重要な発信地であるアラバマ州「マスクルショールズ録音」ということをタイトルに冠したスティールドライバーズの最新作は、ニューヨークやボストンで更新される新しいブルーグラスサウンドに対して、南部であることをことさらに強調することによってあたらしいマーケットを開拓している。クラスターブラカーズのリチャード・ベイリー(bj)とブレント・トリット(md)にマイク・フレミング(bs)、アダム・ステッフィの元妻タミー・ロジャーズ(fd)、2010年に前任者クリス・ステイプルトンに代わって参加、ゲイリー・ニコルズ(gt)の5人組。
  ●シェラ・ハル
[年間最優秀アルバム][ソング・オブ・ザ・イヤー][年間最優秀マンドリン]


ROU-9166 SIERRA HULL『Weighted Mind』CD(本体\2,650-)\2,862-

  ●スペシャル・コンセンサス
[年間最優秀レコード・イベント][年間最優秀インストルメンタル・パーフォーマンス録音]


COMP-4668 SPECIAL CONSENSUS『Long I Ride』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1975年から活躍をはじめて40年、大好評だった前作『Country Boy: A Bluegrass Tribute to John Denver』につづく最新作もアリソン・ブラウンのプロデュースで、アリソンとのツイン・バンジョー、ロブ・アイクス(d)で軽快に聞かせる"Fire Ball"リッキー・スキャッグスのヒット“Highway 40 Blues”をデラメイとの素晴らしいコラボを聴かせるほか、全編に1970年代人間に心地よいブルーグラスに仕上げている。
  ●ジュニア・シスク&ランブラーズ・チョイス
[年間最優秀レコード・イベント]


MFR-160527 JUNIOR SISK『Poor Boy's Pleasure』 CD(本体\2,450-)\2,646-

  ● ボックスカーズ
[年間最優秀インストルメンタル・パーフォーマンス録音]


MH-1642 THE BOXCARS『FAMILIAR WITH THE GROUND CD(本体\2,450-)\2,646-

 現在ブルーグラスのトップグループのひとつ、その中でもトラッドグラスサウンドにこだわりを持つコンセプトのボックスカーズの最新第4作である。現在サイコーのサイドマンふたり、ロニー・スチュワート(bj,fd)とアダム・ステッフィ(md)を抱えた超特級バンドに相応しい、じつに見事なアンサンブルに乗って奇をてらわずに意表を突く面白いアレンジ満載、その完璧なタイミングのコントロールはとても楽しめるおススメバンドだ。
  ●ロン・ブロック
[年間最優秀インストルメンタル・パーフォーマンス録音]


RB-2015 RON BLOCK『HOGAN'S HOUSE OF MUSIC』CD(本体\2,650-)\2,862-

  超強力なロン・ブロックのソロ第4作にして初のバンジョー集! 楽器特性を突き詰めた一曲目のオリジナルからフォスター、ジミー・マーティン、そして「埴生の宿」まで、スクラッグス丸コピー含め超豪華ゲストの凄い音も!
  ●ジョー・マリンズ&ラジオランブラーズ
[年間最優秀ゴスペル録音]


REB-1863 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『SACRED MEMORIES』 CD(本体\2,450-)\2,646-

 ドリー・パートンが書き、リッキー・スキャッグスとシャロン・ホワイト夫妻とフラットロンサムの女性ふたりをゲストに迎えた素晴らしいタイトル曲ほか、バンドメンバー全員がすみずみまで音配りをして組み上げていく見事なバンドサウンドで聴かせる素晴らしい正統派ブルーグラスバンドによるブルーグラス・ゴスペルの秀作。
  ●ロリー・ルイス
[年間最優秀ゴスペル録音]


SMM-1013 LAURIE LEWIS & RIGHT HANDS『The Hazel and Alice Sessions』 CD(本体\2,450-)\2,646-

 ★クラレンス・ホワイト
 不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトが2016年のIBMAブルーグラス名誉の殿堂入りに推挙されました。
  OXCD-6023 CLARENCE WHITE『33 Acoustic Guitar Instrumentals』CD(本体\2,450-)\2,646-

ブルーグラス・フラットピッキン・ギターに無限の可能性を与えることになるクラレンス・ホワイトがリード・ギターに取り組みはじめた1962年、ロジャー・ブッシュのリズム・ギターをバックに、スタンレーブラザーズのジョージ・シャフラー・スタイルのクロスピッキン奏法を中心に収めたホーム・レコーディング集。地味ではあるが、クラレンス・ギターの原点として、そのベーシックを学ぶ第一歩。 
 ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
【ムーンシャイナー8月号レビュー紹介作品】
  TGE-78440 RICKEY WASSON『Croweology: The Study of J.D. Crowe's Musical Legacy』CD(本体\2,450-)\2,646-

 超話題作!題して「クロウオロジー」、副題に「J.D.クロウの音楽遺産を学ぶ」とある通り、1975年夏に来日したJ.D.クロウとニューサウス(J.D.とトニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローン)がセットした近代ブルーグラス、そんな名曲の数々がダン・ティミンスキやロン・スチュアート、アダム・ステッフィら、現在最高のミュージシャンによって見事に再現されるあのニューサウスサウンド。
  COMP-4668 SPECIAL CONSENSUS『Long I Ride』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1975年から活躍をはじめて40年、大好評だった前作『Country Boy: A Bluegrass Tribute to John Denver』につづく最新作もアリソン・ブラウンのプロデュースで、アリソンとのツイン・バンジョー、ロブ・アイクス(d)で軽快に聞かせる"Fire Ball"リッキー・スキャッグスのヒット“Highway 40 Blues”をデラメイとの素晴らしいコラボを聴かせるほか、全編に1970年代人間に心地よいブルーグラスに仕上げている。
  PC-1200 SISTER SADIE CD(本体\2,450-)\2,646-

 ベテラン女性ブルーグラスのスーパーグループ、シスターセーディ登場! IBMA最優秀女性ボーカルを5度受賞したいるデールアン・ブラッドリー(gt)、1993年に瀬戸大橋で4か月を過ごしたトップクラスのバンジョー奏者ジーナ・ブリット(bj)、その歌唱力はアリソン・クラウスの再来としてシュガーヒルから1997年にデビューしたティナ・アデア(md)、そしてチーフタンズとともに2012年に来日もしているナッシュビルフィドル界育ちのディーニー・リチャードソン、そしてべス・ローレンス(bs)、という5人編成のバラエティに富んだ楽しい女性ブルーグラス集。
  JRLA-0009 バンジョーアイ『Love Always』CD(本体\1,852-)\2,000-

沖縄で活躍するバンジョーアイ、シングル、ミニアルバムにつづいて最新第3作は、これまでに発表した5曲を含む、初の10曲入りフルアルバム。“Flint Hill Special”の完璧なカバーで始まる「Banjo Aiのテーマ」から、今回挑戦したのはベラ・フレックの“White Water”と沖縄がコラボする「Boiling Water」! ほかにスクラッグスの代表曲“Foggy Mountain Special”と“Foggy Mountain Breakdown”2曲のほか、全編にバンジョーが心地よい素晴らしい沖縄J-ポップだ。
  MFR-160617 IRENE KELLEY『These Hills』CD(本体\2,450-)\2,646-

 やわらかなベルベットボイスを持つ、ふたりの娘の子育てを終えた女性がさわやかにアパラチアやブルーリッジの生活を歌う、アイリーン・ケリーのブルーグラス最新第2作(アコースティックカントリー作品含む4作目)。元ケンタッキーサンダーのマーク・フェイン(bs)のプロデュースで、ブライアン・サットン(g,clawhammer bj)、ステュアート・ダンカン(f)、アダム・ステッフィ(m)、スコット・べスタル(bj)、ランディ・コーアズ(db)がバックバンド、コーラス陣には同系の声主クレア・リンチやデイルアン・ブラッドリー……、とても落ち着いた素敵な女性ブルーグラス作品だ。
 [ドン・パームリー追悼]
 去る7月30日、ブルーグラス・カージナルスのバンジョー・プレイヤー、ドン・パームリーが83歳で亡くなった。ドン・パームリーはカリフォルニアのブルーグラスのパイオニアとして知られるヒルメンの創立メンバーとして活躍、60年代は人気テレビドラマ、じゃじゃ馬億万長者のバンジョーも担当。クリス・ヒルマンがバーズに移った後は、当時15歳だった息子のデビッドと共にブルーグラス・カージナルスを結成。
  M-101 THE HILLMEN『The Hillmen』CD(本体\2,750-)\2,970-

Fair and Tender Ladies/Winsborough Cotton Mill Blues/Wheel Hoss/Fare Thee Well/Goin' Up/With These Cahains/When the Ship Comes in/Roll on Muddy River/Bluegrass Chopper/Ranger's Command/Prisoner's Plea/Brown Mountain Light/Sangeree/Barbara Allen/Back Road Fever/Copper Kettle/Salt Creek 全17曲

 ウェスト・コースト・ブルーグラス・シーンのパイオニア、ゴールデン・ステート・ボーイズの中心メンバーだったドン・パームリー(bj)、ヴァーン・ゴスディン(m)、レックス・ゴスディン(bs)が63年末にバンドを辞め、サン・ディエゴのスコッツヴィル・スクウォレル・バーカーズにいたクリス・ヒルマンと組んだ新バンド。当初ブルー・ダイアモンド・ボーイズと名乗っていたが、モンタレー・フォーク・フェス出演などフォーク・シーンへの参加が増えたのを機に若いフォーク・ファンにアピールすべくヒルメンと改めた。64年春に録音されたこのアルバムは、ウェスト・コーストの敏腕プロデューサー、ジム・ディクソンが制作に当たったが発売してくれるレーベルに恵まれず、ようやく69年、やはりディクソンがプロデュースしたディラード&クラーク・エクスペディションが注目されたのに伴って、ダグ・ディラードのバンジョー・アルバムと共に、トゥゲザーというマイナー・レーベルからリリースされるに至ったというもの。ボブ・ディランなどモダン・フォークをメインにとりあげ、トラディショナル・フォーク・ソングそしてブルーグラス・スタンダードという選曲も、そのアレンジも、演奏スタイルも、すべてにカントリー・ジェントルメンの手法を踏襲しながら、若さで突っ走った疾走感いっぱいのブルーグラス。オリジナルのアート・ワークを再現したLPレコード仕様。
 ■インスト最近作/お勧め作
  RCSI-1141 高田耕治『Ukulele Theme Park No.3、饗宴:夢弦の風』CD(本体\1,000-)\1,080-

San Francisco Bay Blues/Old Fashioned Love/Pua Lililehua/Uke Talk/L-O-V-E/Blue Muu Muu/Song For Anna/My Blue Heaven

 岡山出身で関西学院大学のブルーグラスナッツから、1972年のブルーグラス45として渡米したフィドラー、高田耕治。谷ゴローと並ぶ笑いのキャラクターとして関西のブルーグラスを大いに笑かせたのち愛知県で教職に就き、定年退職後にはじまったウクレレ三昧。バンジョー奏者でもあるルシアー、西貝 清さん制作の夢弦堂ウクレレ(テナー、ソプラノクィーン、ソプラノ)、OMサイズのギター、5弦バンジョーウクレレ、フィドルを駆使したウクレレによるポピュラーソング集。
 ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
   HAM-014 MIKE + RUTHY BAND『Bright As You Can』CD(本体\2,450-) \2,646-

Bright as You Can/Word on the Street/Rock on Little Jane/What Are We Waiting For/Chasin' Gold/Freckled Ocean/The Ghost of Richard Manuel/Legends Only Appear in Black & White/Simple & Sober/Golden Eye/The Farmer/Goin' Out/Cigarette/When the Sun Comes Around.

 “Ashokan Farewell”の作者として知られるフィドラー、ジェイ・アンガーを父に持つルース・アンガー(fd)。イーファ・オドノバンとともにマット・グレイザーやトニー・トリシュカが主導したウェイファーリングストレンジャーズでの活躍や、アンクルアールのクリスティン・アンドリーセンとイーファとのトリオ、サムタイムズ・ホワイで知られるが、夫のマイク・メレンダ(gt,bj)やピート・シーガーの孫タオ・シーガーらとのオルタナフォークロックバンド、マモルズ(Mammals=哺乳類)でミニアルバム含む7枚の作品をリリースしている。本作はマモルズをさらにグレイドアップ、ルースのオールドタイムをルーツにしつつ、マイクの幅広い感覚でエミルー・ハリスのベーシスト、ジェイコブ・シルバーやエレファントリバイバルのペダルスティール奏者チャーリー・ローズらを迎えたマイク+ルーシーバンドのデビュー作。フォーキーでカントリーロックなオールドタイムポップ……!?!?!?とてもいいぞ。
 ■カントリー最近作/お勧め作
  OMNI-101435 BUCK OWENS『Buck Em: The Music of Buck Owens Volumes One & Two』4CD全100曲 (本体\6,000)\6,480-

 バック・オウエンスの1955年から1975年までのヒット曲やレアトラックスを詳細な注釈と貴重な写真で彼の足跡を辿る『Buck Em』のVOL.1とVOL.2がセットになってお手頃価格でリリースされた。正統派ホンキートンク・カントリーをベースに後のウエスト・コーストやカントリー・ロックにに大きな影響を与えたベイカーズ・フィールド・サウンドを確立、アメリカ音楽史上に大きな足跡を残した彼の全キャリアが見渡せる作品。
  BGOCD-1015 MERLE HAGGARD AND THE STRANGERS, BONNIE OWENS & THE CARTER FAMILY『The Land Of Many Churches』 CD(本体\2,450-)\2,646-

[Merle Haggard & The Carter Family At Big Creek Baptist Church][Merle Haggard & The Strangers At San Quentin Garden Chapel][Merle Haggard & The Carter Family At Nashville Union Rescue Mission][Merle Haggard & The Strangers At Assembly Of God Tabernacle]

去る4月6日、79歳で亡くなった最も偉大なカントリー歌手の一人、マール・ハガードが1971年に発表したゴスペル・アルバムの傑作。
 ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  SRCD-1001 VASSAR CLEMENTS『New Hillbilly Jazz』CD(本体\3,000-)\3,240-

Pan American/Golden Rocket/Gone Gone Gone/Sweet Kentucky Woman/Cajun Fiddle 他全13曲  

ジャンルを超えたアメリカン・フィドルの歴史の中 でもっとも偉大な功績を遺したバッサー・クレメンツのすばらしい89年のスウィング・アルバムが初CD化。 ハンク・ウィリアムズやハンク・スノウらのカントリー名曲が、ゴキゲンにスウィング。バッサーのなんとも 暖かく洒落たボーカルとフィドルに、マイク・ドウリングのドブロ&ラップ・スティール、ボブ・ホーバー のピアノにサックスも参加、そしてクラスター・プラッカーズの姉妹のようなマーガレットとクリスが可愛い コーラスガール…、ウキウキのヒルビリースウィングだ。ボーナスに89年来日時、奥沢明雄、西海孝、海宝 弘之、下村哲を従えてのの"Midnight Moonlight"と"Kissimie Kid"、そしてそこにラストショーが加わった"Orange Blossom Special"の3曲がオマケ。ムーンシャイナーの「ナッシュビル・リポート」連載でお 馴染みの故四方敬士氏の主宰するシカタ・レコード、バッサーの葬儀で使用された写真集や徳武弘文とレオナ父 娘や奥沢らのインタビューを含んだCD-ROM付き。なお、ムーンシャイナー誌12月号(MS-2302 \525-)で、柳沢光昭氏の「バッサー・クレメンツ追悼」がある。売切れ御免。
 ■日本のアーティスト
  CD-1 とも様キングス『奮発!1800』CD(本体\1,741-)1.880-

ぼくらのともキン/無力/黒い太陽が/瓦礫の街/カネで買えないモノがある/団欒 他全10曲

 元祖お笑い系ブルーグラス、ゴロー・ショーの伝統を引継ぐ大阪のとも様キングス、デビュー作品。関西 大学と同志社大学のブルーグラスOBを中心に結成され、佐藤コウスケ(m)の力強いテナー・ボイスとオリジナルを軸に、ブルーグラスのノウハウをベースに、レゲェやサイケロック、歌謡曲や民謡 など、こだわりのないセンスを取り入れて仕上げたプログレグラス。ミナミ大助(bs)、丹羽信博(bj)、奥田 武司(drums)、猪口「ドイダーマン」謹一郎(g)。1980年代、ブルーグラスだけじゃなく、ポップでない音楽が若者シーンから衰退していく中、学生ブルーグラス全盛時代の最終 走者として走りはじめた彼ら、強烈なオリジナリティーを積み上げ、宝塚ブルーグラス・フェスのトリを長年にわたって勤め、箱根ブルーグラス・フェスの人気投票で何度も1位を獲得。若い学生ブルーグラッサーから圧倒的な高い評価を得るに至った。 
 ■映像ものお勧め作
  BCSX-400 V.A.『Reno's Best of Bluegrass Box Set』DVD4枚組(本体\6,300-)\6,804-[再入荷]

 ドン・レノの息子、マンドリン奏者のロニー・レノが製作/司会をしたTV番組シリーズ『Reno's Old Time Music Festival』から名演を選び、それぞれDVD作品『The Best of Bluegrass』、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 1』、『The Best of Bluegrass Legends』(マック・ワイズマン/オズボーン・ブラザーズ/チャーリー・ウォーラー/レノ&スマイリー/ビル・ハレル/ラルフ・スタンレーのインタビューと演奏全10曲)、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 2』として発売された4枚のDVDをボックスセット。「Legends」以外はロンサム・リバー・バンド、エディ・アドコック・バンド、ドイル・ローソン&クイックシルバー、クレア・リンチ、J.D.クロウ、ラリー・スパークスほか、30アーティストによる全59曲のお楽しみDVD4枚組セット!! 
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 現在、オールドタイム音楽のトップアーティスト、ブルース・モルスキーの素晴らしいソロパフォーマンス集。見事なフィドル、バンジョー、ギターを駆使して、現在に伝わるオールドタイム音楽の神髄、つまり伝承音楽のもっとも生き生きとした形を観せ/聴かせる大秀作DVDである。全16曲の美しい映像と丁寧な解説ブックレットは、アパラチア音楽の根底部分を見事に伝承してきたブルースの謙虚な人柄をしのばせる素晴らしいものだ。アパラチア伝承曲にカナダのメティス曲集ほか、南アフリカやスウェディッシュなどのメロディを見事なフィンガーピッキンギターで聴かせるなど、バラエティにも気配りしている。ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。
 楽器関連作品
 (楽器奏法や教則など、さまざまなご相談に関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましても、本体やパーツ/アクセサリーなど、ビンテージを含めて各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  SPR-717 KENTUCKY COLONELS『Appalachian Swing』CD(本体\2,450-)\2,646-

Clinch Mtn. Backstep/Nine Pound Hammer/I Am a Pilgrim/Prisoner's Song/Sally Goodin/Faded Love/John Henry/Wild Bill Jones/Mocking Bird他全15曲 

ブルーグラス・インストの超名盤奇跡の再入荷、若き日のローランド&クラレンス・ホワイト兄弟のマンドリンとギター、ビリー・レイのバンジョー等々、お手本の様なブルーグラス・インスト集である。初期とはいえども、クラレンス・ホワイトのギターのヒラメキには完全にノックアウトだ。ホワイト兄弟参加のタット・テイラー『DOBRO COUNTRY』から3曲のボーナスカット入り。
 ■バンジョー
  REB-8006 V.A.『True Bluegrass: Banjo』CD(本体\1,980-)\2,139-

Sweet Dixie (Bill Emerson)/Clinch Mountain Backstep (Ralph Stanley)/Little Rock Getaway (Jimmy Arnold)/Bear Tracks (J.D. Crowe)/Daddy's Dream (Sammy Shelor)/Banjo Boy Chimes (Sonny Osborne)/Cotton Patch Rag (Alan Munde)//Theme Time (Bill Emerson)/Hard Times (Ralph Stanley)/Knee Deep in Bluegrass (Terry Baucom)/Lonesome Road Blues (Don Reno & Eddie Adcock)/Black Jack (J.D. Crowe)/Old Time Pickin' (Ralph Stanley)/M Street Rag (Jimmy Arnold)/Nedscape Navigator (Ned Luberecki)/Home Sweet Home (Bill Emerson)

 レベル社の50年に及ぶ歴史の中から選ばれたバラエティに富んだ廉価バンジョーコンピレーション16曲集。ビル・エマーソン"Sweet Dixie"を一曲目に、ラルフ・スタンレーの代表曲"Clinch Mountain Backstep"、天才ジミー・アーノルド"Little Rock Getaway"他、J.D.クロウやソニー・オズボーン、アラン・マンデ、サミー・シーラー、ネッド・ルベレッキ等、さまざまなスタイルが手軽に楽しめる廉価作品。
  OB-710 V.A.『Banjo Classics from the Vaults of County Records & Old Blue Records』CD(本体\2,450-)\2,646-

What'll We Do with the Baby-O/Shortening Bread/Cluck Old Hen/Dance Around Molly/Spanish Fandango/Shady Grove/Soldier's Joy/Liberty 他全32曲

バンジョーファンに強力推薦! 1958年から最近までに録音されたさまざまな『バンジョー奏法の古典』を集めた秀作。19世紀半ば、アメリカ最初の大衆音楽として大ヒットしたミンストレルショーの主役バンジョー、その原初的な弾き方であるクロウハンマー奏法を中心に、その発展系のダブルサミングやノースカロライナ地方で発達したというアップピッキンからスリーフィンガー(ブルーグラスではない、つまりアール以前の)など、またチューニングは不明の1曲と7種類、1958年から2012年までに録音されたさまざまな伝統的な『バンジョー奏法の古典』集、カウンティ・レコードなどに残されたチャールズ・ファウロットが蒐集した、いずれも初出の貴重な埋蔵文化財である。ラジオ/レコードの影響をさほど受けなかった世代のアパラチアのマスターたち、フレッド・コックラム、カイル・クリード、ウェイド・ウォード、オスカー・ジェンキンズ、ゲイザー・カールトン、オスカー・ライト、リリー・メイ・レッドフォード、マトキー・スローターほか、そして現代のマスターピッカーたち、カーク・サッフィン、ジェレミー・スティーブンズ、セス・ボイド、マック・トレイナム、ケビン&トリッシュ・フォアー、アンディ・エドモンズ等々、それぞれのスタイルを聴かせ、"Arkansas Traveler"や"New River Train"、"John Henry"、"Back-Step Cindy"、"Johnson Boys"などでは、複数の奏者が異なったスタイルを聴かせてもいる。トラッドメロディの感じ方はそれぞれに異なる。ブルーグラス・バンジョーも同様、スタイルにこだわらず、自分に聴こえてきたものを素直に表現すればいいのだが、それが難しい……。アパラチアの伝統音楽が、なぜ現在まで伝承されつづけるのか? 19世紀から伝わるシンプルでラフと思われるアパラチアのバンジョー音楽を聴きつづけると、「あらゆる芸術と同様、微妙なニュアンスが現れ、その奥に秘められた豊穣な表現が明らかになるだろう」、とライナーノーツは勧める。
 ■マンドリン
  COMP-4647 MR.SUN『The People Need Light』CD(本体\2,450-) \2,646-

The Likes of You/The Fiddler’s Boot/A Little Heart’s Ease/Hunter’s Permit/A Stranger Come to Town/Ben’s House/If I Were a Bell/The People Need Light/Key Signator/After You’ve Gone/Dry & Dusty全11曲

 現在、最も注目のマンドリン・プレイヤーの一人、ジョー・ウォルシュ、バークリー音大で故ジョン・ミゲーンの薫陶を受け、ギブソン・ブラザーズを辞して参加したユニット、ミスター・サンはダロル・アンガー(f)を中心に、ジョー(m)、グラント・ゴディー(g)、イーサン・ヨジェビッツ(bs)というアコースティック音楽界の優れたプレイヤーによる新ユニット。ブルーグラスをベースにより広いアコースティック・ストリング・バンド音楽を聞かせる。
 ■フィドル
  REB-8007 V.A.『True Bluegrass: Fiddle』CD(本体\1,980-)\2,139-

Soldier's Joy (James Price)/Dry & Dusty (Kenny Baker)/Goodbye Girls I'm Going To Boston (Art Stamper)/Meetin' House Brance (Ricky Skaggs)/Daley's Reel (Joe Greene)/Scotland (Bobby Hicks)/High Country (Kenny Baker & Joe Greene)/Billy Wilson (Billy Baker)/Done Gone Waltz (Richard Greene)/East Tennessee Blues (Bobby Hicks)/Spider Bit the Baby (Kenny Baker)/Williamsburg (Glen Duncan)/Sunflower Hornpipe (Lyman Enloe)/Midnight On the Water (Art Stamper)/Dusty Miller (Joe Greene)/Orange Blossom Special (Chubby Anthony)/Leather Breeches (Curley Ray Cline)/Live & Let Live (Kenny Baker & Joe Greene)/St. Anne's Reel (Johnny Warren)/Grey Eagle (Kenny Baker).

上記と同様のレベルレコード、フィドル集。ジェイムズ・プライスの美しい"Soldier's Joy"ではじまり、ケニー・ベイカー"Dry &Dusty"、オールドタイムの伝統を引き継ぐアート・スタンパー“Goodbye Girls I'm Goin\g To Boston”他、廉価フィドルコンピレーション20曲集。20世紀フィドルのさまざまなスタイルが手軽に楽しめる廉価作品ではある。
  TRS-7007 TIM SMITH & FRIENDS『Fiddler - Volume 2』(本体\2,450-)\2,646-

Milford's Old Fiddle/Careful Now/I'm A Pilgrim/Black Hills Hornpipe/Old New River (Vocal Version)/Deadwood/Lonesome Fiddler's Waltz/Mahogany Rock Blues/Sweet Spot/Blackberry Blossom/Nearer, My God, To Thee/Uncle Pen/Leather Britches/Red Is the Rose.

 1955年生まれというから今年60歳、高校を卒業した1973年にレスター・フラットのフェスでフィドルチャンピオンになって以来、ノースカロライナを本拠に活躍をつづけるティム・スミス、『1978 World Champion Fiddler』(1978年)のデビュー作以来、自身の6枚目となるソロアルバムである。本作は2012年の『Fiddler: Tim Amith & Friends』の続編という位置づけで、オリジナルのフィドルチューンからスウィングやブルースも軽く取り上げ、ベテランらしい落ち着いたフィドル作品に仕上げている。前作と同様、ウェイン・ベンソンのマンドリンほか、アル・バッテンやエリック・エリスらのバンジョーなど、ノースカロライナ、ブルーリッジ系のミュージシャンたちが手堅くサポートしている。
 ■楽器、その他……
 (スタッフは全員、バリバリピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください)
  [楽器のメンテナンス]
 皆さんの長年ご愛用の愛器の調整、修理、等々、長年の経験で培ったノウハウを駆使して適材適所にて弾きやすくて音の良い良い状態にしてお返しします。バンジョーのヘッドの交換、マンドリンのブリッジ、弦高調整、フィドルの弓の張替え等々、何なりとご相談ください。
 ■教則もの/ソングブックお勧め
  教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
  OK-10031 MATT GLASER『Bluegrass Masters: Vassar Clements(Fiddle)Bluegrass Masters: Vassar Clements (Fiddle)』book (本体\2,850-)\3,078-

Avalanche/Bill Cheatum/Corrina, Corrina/Crossing the Catskills/Down Yonder/Florida Blues/Kissimee Kid/Knocking on Your Door/Lonesome Fiddle Blues/Panhandle Rag/Pig in a Pen/Salt Creek/Stumble/Sweet and Sassy/Vassillie II/Way Downtown.

 50年代のブルーグラス・ボーイズからニッティ・グリッティ・ダート・バンドの永遠の絆、ジョン・ハートフォードのエアロプレインバンド他、天才超人フィドラー、バッサー・クレメンツの超絶テクニックの秘密にバークリー音楽院にブルーグラス科を創設した!?マット・グレイザーが迫る全17曲のコピー楽譜である。バイブルです。あるうちにどうぞ。
  BOOK-56 『FOGGY MOUNTAIN TROUBADOUR:THE LIFE AND MUSIC OF CURLY SECKLER』(本体\3,700-)

 フォギー・マウンテン・ボーイズで活躍、今年96歳を迎えるカーリー・セクラーの伝記本。フラット&スクラッグスの全盛期にフォギーマウンテン・ボーイズのメンバーとして活躍、一度は演奏活動から引退した後、F&S解散後のレスター・フラットを支え、レスター亡き後はナッシュビル・グラスを率いて活躍、現在は老人ホームで悠々自適に暮らすカーリーの半生をブルーグラス業界のベテラン、ペニー・パーソンズが書き綴る。
  輸入雑誌
  ■バンジョー・ニューズレター誌
   世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-16/08 2016年8月号 \950-

ラルフ・スタンレー(1927-2016)追悼特集。ラルフ・スタンリーに捧ぐと題してボブ・カーリン、アラン・マンデ、マーフィー・ヘンリー他による追悼文。トニートリシュカによるタブ譜"Row Hoe"。トム・アダムスによるハイポジションを教えるコラムでは1953年の録音からタブ譜"Say Won't You Be Mine"、ジャネット・ディビスのバックアップ・バンジョーはタブ譜"Clinch Mountain Backstep"、初心者コーナーではアール・スクラッグスの有名リック集。「今月のタブ」はジャズ・バンジョーはセロニアス・モンク"Nutty"、トニー・ライスのギターからアダプとした"Blue Railroad train"、スクラッグスのコーナーは"Sally Ann"、アダム・ハート&メーガン・リンチのフィドル&バンジョーからタブ譜"Dora Dean""Blue Eagle"他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/07 2016年7月号 \950-

カバーストーリーは80年代ポップスのブルーグラス・カバーがユニークなラブ・キャノンのアダム・ララビーのアイラ・ギトリンによるインタビューとタブ譜"Enjoy The Silence"(デペッシュ・モード)他。インプロビゼーションのコラムではタブ譜"Shenandoah Breakdown"を題材に基本的なスクラッグス・スタイルからメロディック・スタイルの弾き比べ。メロディック・スタイルのコーナーではアラン・マンとバイロン・バーラインの共作のタブ譜"Snowball"、トム・アダムスのハイ・ポジションを教えるコーナーでは米大統領の祝歌"Hail To Chief"、初心者コーナーではマール・トラビス・スタイルのギターをバンジョーにアダプト、クロウハンマーのオールド・タイム・ウェイ他バ。ンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/06 2016年6月号 \950-

カバーストーリーは最新作『Songs of banjo』が大好評のアリソン・ブラウン、グレッグ・ケイヒルによる充実したインタビューとタブ譜は同アルバムから"Song of the Banjo"。アール・スクラッグスのコーナーは1981年のライブ・ジャム・セッションからジミー・ロジャースの"Waiting For A Train。初心者コーナーでは"Amazing Grace"を題材にコード弾きでメロディを浮き上がらせるアレンジ。フレッド・ガイガーによるフレッド・ジャズ・バンジョーのコーナーではタブ譜、映画『いそしぎ』のテーマ。ジャネット・デイビスのバックアップ・バンジョーではCSN &Yの"Helplessly Hoping"ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/05 2016年5月号 \950-

カバーストーリーはバンジョーやフィドルを駆使したソロパフォーミングが評判のシンガーソングライター、"ミーン"メリー・ジェームス、タブ譜"Good Time Gal"。オクラホマ州オクラホマシティにあるアメリカン・バンジョー・ミュージアム訪問記。トム・アダムスによるアール・スクラッグスのギター・スタイル、タブ譜"God Loves His Children""I'm Going to Make My Home Heaven""So Happy I'll Be"。ロン・コディによるメロディク・スタイルはモンローの"Tennessee Blues"。J.D.クロウのコーナーではタブ譜"Sin City"。スペシャル・コンセンサス結成40周年記念コンサート・レポートとグレッグ・ケイヒルによるタブ譜"Jacklene"。ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-16/09 2016年9月号 \1,080- 

 カバー・ストーリーはジョッシュ・ウィリアムス、エディ&マーサ・アドコックwithトム・グレイ、トニー・ライスによる故ドン・パームリーの追悼文、メルビン・ゴーインズ追悼、リッキー・スキャッグスによるラルフ・スタンレーの思い出。
  BU-16/08 2016年8月号 \1,080-

ラルフ・スタンレー(1927-2016)追悼特集。サンディ・ハートレィ「ラルフ・スタンレーの思い出」、デレク・ハーシーによる「Dr.ラルフ・スタンレー、影響の世代」、ダニエル・マリンズ「Dr.ラルフ・スタンリーの人生と遺産についての考察」。今年の5月に亡くなった「ジェームス・キングの生涯」。「信頼、家族、希望を生活とキャリアの基盤とするトリニティ・リバー・バンド」。 。
  BU-16/07 2016年7月号 \1,080-

ブルーグラス・アンリミテッド創刊50年記念誌。リチャード・スミスによるブルーグラス・アンリミテッド誌と音楽出版会社ウィンウッド・ミュージックとの関係と題して古いブルースの印税から得た利益でBU誌が運営してきて来れたという裏事情。多くのブルーグラス関係者からの祝辞
  BU-16/06 2016年6月号 \1,080-

カバー・ストーリーは結成25周年を迎えるサードタイム・アウト。カーリー・セクラーの評伝を出版したペニー・バーソンズ。今年で
50回を迎えるビーンブロッサムと現在のオーナー、ドワイト・ディルマン。ブルーハイウェイを離れたロブ・アイクスとトレイ・ヘンズレーによる新しいデュオ。知られざるレッド・アレンのレコーディングとしてグレン&ビビアン・ワトソンの1959年のシングル盤他。
  BU-16/05 2016年5月号 \1,080-

 最新アルバム『Weighted Mind』で新境地を切り開いた、現在最も才能有る若き女性マンドリン・プレーヤー、シェラ・ハルがカバーストーリー。カナダ人の優れたブルーグラス・ソングライターでコメディアンとしても知られるマイク・オライリー。バージニアの新世代女性ブルーグラス・バンド=ゴールド・ハート・シスターズ。サードタイム・アウトのフィドラー=ジャステン・へインズ。
 月刊『ムーンシャイナー』
   1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。
■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-  
お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥540-。
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
  MS-3311 2016年9月号(通巻395号)\540-

パンチブラザーズ来日の衝撃!、ノーム・ピケルニー「宝塚フェスと“Road To Columbus”」、ラルフ・スタンレー追悼特集「クリンチ マウンテン バックステップ」後編、ハッチャリーズ、37 年目のデビューCD『BUDDY』、20 年目の鬼ヶ城ブルーグラスフェス、エストニアの国民的バンド「カーリーストリングス」来日、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3310 2016年8月号(通巻394号)\540-

ラルフ・スタンレー追悼特集「クリンチ マウンテン バックステップ」前編、ジュニア・シスク&ランブラーズチョイス「究極のブルーリッジ ブルーグラス」、高田耕治物語「饗宴:夢弦の風」フィドルからウクレレへ、モンローズ ミュージックの軌跡M“Precious Memories” 最終回、ラルフ・スタンレー追悼特集A「ラルフ追悼投稿集」、第4 回 オーシスタージャンボリー リポート、第一世代ブルーグラス夢の座談会他、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3309 2016年7月号(通巻393号)\540-

「パンチ・ブラザーズ奇跡の来日」特集のほか、追悼・島田 耕、2016年度全国9大学ブルーグラス新入生リポート、第45回記念宝塚ブルーグラスフェス投稿集、BANJO AI 最新アルバム『Love Always...』、ブルーグラスナッツ「祝・宝塚フェス45回連続出演!」、モンローズミュージックの軌跡L「最後のセッション」、オープンストリング デパートメント来日リポートほか、、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3308 2016年6月号(通巻392号)\540-

デビッド・グリスマン・クインテット「1976 年来日の衝撃!」後編、「1976 年、ドウグとアップル、アメリカ文化革命……!?」、北大カルテットの「Wintergrass 2016 体験記」後編、モンローズ ミュージックの軌跡K確執と災難、ふたたびブルーグラスとカントリー「マール・ハガード追悼に寄せて」、第45 回記念 宝塚ブルーグラスフェスに向けて、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」D「ソニー・オズボーン」、酪農学園大学「早川 柚」、日本ブルーグラス年表#100「1985 年」、ブルーグラス史観アメリカ音楽史概論#73「1926 年B、ビング・クロスビー」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十四話「通勤電車」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3307 2016年5月号(通巻391号)\540-

 5月号は、ちょうど40年前に初来日ツアーをした「デビッド・グリスマン・クインテット+ビル・キース&リチャード・グリーンの衝撃!」前編、5月末から6月にかけて全国ツアーする「フィドリン・レオナ&ゼム」、ハワイで活躍する早川治とスモウニンジャーズ来日と「アム・インフォーク」、北大トリオの「Wintergrass 2016」体験記前編、ザ・ストリング・バンド(ジミィ赤澤/秋元慎/長谷川光)ロストテープス発掘、国際カントリー音楽会議のススメ、モンローズミュージックの軌跡K、琉球大学「伊藤友弥」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
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