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   B.O.M.Newsletter #429
                2016年7月18日

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目   次

 
 今月のサブさん特選  
 新入荷リスト  
  ■ニュースレター#429 新入荷ダイジェスト
   (ブルーグラス)
  (インスト) 
  (レッド・クレイ・アーカイブ・シリーズ) 
  (オールドタイム/フォーク)
  (カントリー) 
  (映像モノ) 
  (歴史的発掘) 
  (書籍) 
新入荷作品、詳細解説  
  ■ブルーグラス新入荷 
  ■オールドタイム/フォーク新入荷 
  ■映像モノ新入荷 
    {ラルフ・スタンレー逝去]
最近作/お勧め作、再入荷  
  ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
    [祝夏の宝塚ブルーグラス・フェスティバル45年]
   [BANJO AI ニューアルバム]
   【ムーンシャイナー7月号レビュー紹介作品】
  ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ■インスト最近作/お勧め作
  ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ■カントリー/ロック/ポップ最近作/お勧め作
  ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  ■映像ものお勧め作
楽器関連作品  
  ■ギター
  ■バンジョー
  ■マンドリン
  ■フィドル
  ■ドブロ
楽器、その他……   
  ■教則もの/ソングブックお勧め
輸入雑誌  
  ■バンジョー・ニューズレター誌
  ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  ■オールドタイム・ヘラルド誌
月刊『ムーンシャイナー』  
B.O.M.ご利用方法  
Latr Arrival  

  45年目の宝塚ブルーグラスフェス(8月4日〜7日)もあと1ヶ月を切りました。相変わらず、何のおもてなしもできませんが、ただただ期間中、愚直にブルーグラスだけの空間を確保/維持することに専念しています。そこで皆さん個々の至上のシアワセを見つけ創られんことを願っています。今年も、楽しいフェスとなるよう、ご協力をお願いします。お時間の許す方は、ぜひ金曜日からご参加くださいネ、たっぷり遊びましょう……!!

 もうひとつ、フェスとも重なりますが、ブルーノート東京でパンチブラザーズの三晩連続の初来日公演(8月3日〜5日)があります。20世紀のビル・モンローとブルーグラスボーイズに匹敵する稀有の歴史的な21世紀最高のブルーグラスバンドです。都合のつく方はぜひ、歴史的なバンドを体験してください。「あなたはモンローを観たか?」と問われるように、いずれ「あなたはシーリを観たか?」と問われるようになるほどのバンドです。また、今後のブルーグラスバンド来日のいかんにかかわる指標ともなるようです。
 なお7月16日(土)、NHK-FMで全国放送されるピーター・バラカンさんの「ウィークエンドサンシャイン」(午前7時20分〜午前9時00分)には、クリス・シーリとパンチブラザーズ特集です。わたしもゲスト出演する予定ですので、よろしければ聴いてみてください。

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 最新7月号は「パンチ・ブラザーズ奇跡の来日」特集のほか、追悼・島田 耕、2016年度全国9大学ブルーグラス新入生リポート、第45回記念宝塚ブルーグラスフェス投稿集、BANJO AI 最新アルバム『Love Always...』、ブルーグラスナッツ「祝・宝塚フェス45回連続出演!」、モンローズミュージックの軌跡L「最後のセッション」、オープンストリング デパートメント来日リポートほか、、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
 発行33年目を迎えている月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌7月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日アーティストおよび国内バンドの遠征ライブやツアー、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。
◆やぎたこ
 最新CD『I'm Here』を発表した男女オールドタイム・デュオ
7月18日(月)夕張郡由仁町、カフェカラマ0123-87-3388
7月23日(土)高崎、ソラオバー027-387-0880
7月24日(日)越谷、おーるどタイム048-971-1812
7月28日(木)東中野、cafeじみへん090-9242-6183
7月29日(金)大和市鶴間、菩南座090-7704-4871
7月30日(土)松本、マイシャトー0263-86-0959
8月6日(土)三田、第45回宝塚ブルーグラスフェス
8月7日(日)京都(予定)
8月13日(土)横浜たまプラーザ、3丁目カフェ045-516-8037
総合(問)yanagi_yagitako@yahoo.co.jp
◆東京セイクレッド・ハープ
 19世紀初頭の図形音符による伝統の4部ハーモニー月例集会
7月21日(木)池袋聖公会。19時
総合(問)http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
◆7月23日(土)兵庫「清水英一のカニバル・フェス(仮題):ヒマナ・スターズ/キンフォークス/オールド・パー」甲子園口、ダートマス・クラブ0798-66-4911
◆7月23〜24日(土、日)大分「第22回飯田高原ブルーグラスフェス」九重森林公園スキー場0973-79-2200。参加費\2500-キャンプ設営無料。エントリー受付:7月11日まで、上尾handafes@ yahoo.co.jp。4頁広告参照(問)城崎山本歯科097-537-1141
◆さいたまブルーグラス・ジャム
 13時から音楽スタジオ2で開かれる月例ジャム会
7月24日(日)さいたま市、北区役所第2リハーサル室
8月20日(日)さいたま市、北区役所第3リハーサル室
(問)内山裕規090-2188-8938、hotpickin@gmail.com
◆パンチ・ブラザーズ
 現在最高ブルーグラスバンド奇跡の初来日! 25頁広告参照
8月3日〜5日(水〜金)、3日間ともに2回公演(6時半と9時開演)、¥8,500-、ブルーノート東京(予約 03-5485-0088)
◆8月4〜7日(木〜日)兵庫「第45回記念宝塚ブルーグラスフェス」三田アスレチック079-569-0024。参加費\4000-高校生以下無料。宿泊などの予約は上記現地まで(問)info@bomserv.com
◆8月20〜21日(土〜日)北海道「第42回札幌ブルーグラスフェス」豊平峡温泉特設会場(問)satsufes@gmail.com
 今月のサブさん特選
  8月3日〜5日、ブルーノート東京で3夜連続の初来日公演をするパンチブラザーズ。見逃せない歴史的なそして奇跡の来日前、すごい新発売!!とブルーグラスファン向けのお勧め作品です。
  PCBE-54308/PCXE-50637 How To Grow A Band『パンチブラザーズの作り方』DVD2枚組(本体\3,800-)\4,104-、Blu-ray2枚組(本体\4,800-)\5,184-(本編 88分+映像特典173分 2chステレオ英語/日本語字幕/カラー16:9)
 2013年製作のドキュメント映画、なんと日本語字幕入りで今月20日発売です! ジミー・マーティンの“Ocean of Diamond”の鼻歌からはじまる映像作品。彼らの音楽がどんな形で表出しようとその根底にブルーグラスの誇りを湛える、そんなブルーグラスバンドを、言下に「分からん!」と切って捨てるような世の中にだけは、決してなってほしくない。ブルーグラスという、決して社会/経済的に恵まれたものではない音楽、若い人をサポートできなくて、どーする!!! クリス・シーリという21世紀の天才音楽家がブルーグラスバンドに人生をかけようと決心したときからそのデビューに至る様々な出来事や葛藤を追ったドキュメンント映画に3時間弱の特典映像付き。宣伝フライヤーに曰く、「ジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッぺリン)、ヨーヨー・マ、ジェリー・ダグラスほか、世界を代表するミュージシャンも出演。5人の若者たちが理想の音楽を創造していく様を追いかけた本編ドキュメンタリーに加えて、ライヴ・シーンやインタビューのアウトテイクを多数収録した約3時間の映像特典を収録!」。日本版発売元のジェットリンクの英断に感謝、販売元のポニーキャニオンにブルーグラスの市場ここにあり!と、大声を上げよう...!!
  SH-4017 CHRIS THILE『How To Grow A Woman from the Ground』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2006年発売の衝撃作品、事実上のパンチブラザーズのデビュー作。2008年にパンチ・ブラザーズとして登場する2年前、クリス・シーリのソロ名義ながら、同じメンバーで彼らの考えるブルーグラスに正面から取り組んだ21世紀の若者を象徴するような才能と魂が詰まった大秀作。当時、クリス・シーリ、ゲイブ・ウィッチャー、ノーム・ピケルニー、クリス・エルドリッジら、ほぼ全員が当時25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパーピッカーらによるキョーレツなスタジオ・ライブ一発録り。その後のメジャー、ノンサッチからアルバム4枚とEP2枚の合計6作品、パンチ・ブラザーズでのアルバムとともに、21世紀のブルーグラスを宣言する必聴の歴史的なブルーグラス名盤である。1曲目、度肝を抜く5つのブルーグラス楽器の新境地が作る21世紀の緻密なインストから、ギリアン・ウェルチ作のブルーグラスソングを経てジミー・ロジャーズ作ビル・モンロー曲“Brakeman's Blues”。これがモンローよりもビル・モンローらしく聴こえるのは21世紀という同時代性を背負うがゆえのブルーグラッサーとしての誇りだろうか……凄い!! おそらく、20世紀のブルーグラスでついていける唯一のパンチ作品かもしれない。
  SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2001年、クリス・シーリ20歳で発表、ステュアート・ダンカン、ベラ・フレック、エドガー・マイヤー、ジェリー・ダグラス、ブライアン・サットンらのブルーグラス第二世代から第三世代のクリスの時代へと移行する音楽的進捗が見事に捉えられたブルーグラス楽器。60年を経たブルーグラスを核とするアコースティック音楽がどこまで拡がっていくのか、ある種、究極のブルーグラスインスト作品。このアルバム以降、クリスはバッハのソナタ集以外のインスト作品は創っていない。
  COMP-4616 NOAM PIKELNY『Plays Kenny Baker Plays Bill Monroe』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2014年、現在最高のバンジョー奏者、パンチブラザーズのノーム・ピケルニーが創った“Road To Columbus”、“Jerusalem Ridge”、“Cheyenne”、“Lonesome Moonlight Waltz”、“Wheel Hoss”ほかのビル・モンロー曲集。IBMA最優秀アルバム受賞作にして大ベストセラー。ケニー・ベイカーがビル・モンローの有名インストをカバーした1976年のブルーグラス史上に残る名盤『Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CO-2708 \2,646-、ビル・モンローもゲスト参加!!)を、現在バンジョーの最高峰であるノーム・ピケルニーがステュアート・ダンカン(f)、ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(g)、マイク・バブ(bs)とともに、曲目からジャケットまで、そのまんまカバーするインスト集。
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#429 新入荷ダイジェスト
(ブルーグラス)
  TGE-78440 RICKEY WASSON『Croweology: The Study of J.D. Crowe's Musical Legacy』CD(本体\2,450-)\2,646-

 超話題作!題して「クロウオロジー」、副題に「J.D.クロウの音楽遺産を学ぶ」とある通り、1975年夏に来日したJ.D.クロウとニューサウス(J.D.とトニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローン)がセットした近代ブルーグラス、そんな名曲の数々がダン・ティミンスキやロン・スチュアート、アダム・ステッフィら、現在最高のミュージシャンによって見事に再現されるあのニューサウスサウンド。ブルーグラス新入荷参照 
  COMP-4669 ROB ICKES & TREY HENSLEY『The Country Blues』CD(本体\2,450-)\2,646-

 超速弾きフラットピッキンのトレイ・ヘンズリーと、ドブロ巨匠のロブ・アイクスがアンディ・レフトウィッチやオウブリー・ヘイニー(fd)らのスーパーフィドルに、マイク・バブ(bs)とジョン・アルビー(drums)が骨太のリズムを抑える。ハンク・ウィリアムズの正統ホンキートンクから超スーパーピッキンブルースまでトレイ・ヘンスリーの強烈ギターとボーカルで様々なカバーを楽しませる南部田舎音楽の美味しいアコースティックカントリー系コラボ作品。ブルーグラス新入荷参照。
  PC-1200 SISTER SADIE CD(本体\2,450-)\2,646-

 ベテラン女性ブルーグラスのスーパーグループ、シスターセーディ登場! IBMA最優秀女性ボーカルを5度受賞したいるデールアン・ブラッドリー(gt)、1993年に瀬戸大橋で4か月を過ごしたトップクラスのバンジョー奏者ジーナ・ブリット(bj)、その歌唱力はアリソン・クラウスの再来としてシュガーヒルから1997年にデビューしたティナ・アデア(md)、そしてチーフタンズとともに2012年に来日もしているナッシュビルフィドル界育ちのディーニー・リチャードソン、そしてべス・ローレンス(bs)、という5人編成のバラエティに富んだ楽しい女性ブルーグラス集。ブルーグラス新入荷参照
  MFR-160617 IRENE KELLEY『These Hills』CD(本体\2,450-)\2,646-

 やわらかなベルベットボイスを持つ、ふたりの娘の子育てを終えた女性がさわやかにアパラチアやブルーリッジの生活を歌う、アイリーン・ケリーのブルーグラス最新第2作(アコースティックカントリー作品含む4作目)。元ケンタッキーサンダーのマーク・フェイン(bs)のプロデュースで、ブライアン・サットン(g,clawhammer bj)、ステュアート・ダンカン(f)、アダム・ステッフィ(m)、スコット・べスタル(bj)、ランディ・コーアズ(db)がバックバンド、コーラス陣には同系の声主クレア・リンチやデイルアン・ブラッドリー……、とても落ち着いた素敵な女性ブルーグラス作品だ。ブルーグラス新入荷参照。
  BACM-524 V.A.『Bluegrass Special』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ブルーグラス初期の、繊細な技術はまだないけれど、代わりに溢れんばかりの情熱とエネルギーで再現不可能な独特の味わいを産んだ、そんな録音がいっぱい詰まった1950年代アーリーブルーグラスの秀作コレクション合計32曲。ラスティ・ヨーク、“Love Please Come Home”のオリジナル作者リオン・ジャクソン、そしてレノ&スマイリーの2曲やジミー・マーティン&ボブ・オズボーンが4曲などの有名アーティストのほか、ブルーグラスのベースになる感情がいっぱい詰まったノスタルジックな作品。ブルーグラス新入荷参照
  BGB-2016 BLUEGRASS BROTHERS 『Lonesome Mountain Soul』CD(本体\2,450-)\2,646-

Dog Gone Blues/Nelly Kane/I Just Scrape By/Please Come To Boston/How Long Has It Been/I'Ll Take The Blame/Long Black Veil/Be Good To My Little Baby Girl/Have I Stayed Away Too Long/Thumbprint On The Bible/The Blue Side Of Town/I'Ve Got My Future On Ice/Fire In The Hole全13曲

バージニア州セイラムを本拠地にビクター(bs)&ドナルド(m)・ダウディ親子を中心に活躍するジェイミー・スパークス(bj)、ジョン・シモンズ(g)、クリス・ハート(d)によるガチガチのオールド・スクール・ブルーグラス、ドブロが加わることで泥臭いセルダム・シーンという雰囲気も醸し出していてユニーク。昨今の洗練されたサウンドと対極にあるブルーグラス。
  ROU-00054 EARLS OF LEICESTER『Rattle & Roar』CD(本体\2,450-)\2,646-

The Train That Carried My Girl from Town/Why Did You Wander?/All I Want Is You/Steel Guitar Blues Intro/Steel Guitar Blues/You Can Feel It in Your Soul/A Faded Red Ribbon/Just Ain’t/Mother Prays Loud in Her Sleep/I’m Working on a Road (to Glory Land)/Will You Be Lonesome Too?/Flint Hill Special/What’s Good for You (Should Be Alright for Me)/The Girl I Love Don’t Pay Me No Mind/Branded Wherever I Go/Buck Creek Gal/Pray for the Boys

ジェリー・ダグラス(d)の呼びかけでジョニー・ウォーレン(f)、チャーリー・クシュマン(bj)、ショーン・キャンプ(g)、バリー・ベイルズ(bs)、ジェフ・ホワイト(m)という面々がフラット&スクラッグスのカバーーしたアール・オブ・レスターの第二作。詳細次号にて。
 (インスト)
  SH-00003 BRYAN SUTTON『More I Learn』CD(本体\2,450-)\2,646 7月下旬入荷予定

Walkin Across This Land/Backwater Blues/Arkansas Traveller/Play Me A Record/Virginia Creeper/Chase The Moon/The Secesh/Time Has Come/The More I Learn/Presbyterian Guitar/Hills For The Head/You're Gonna Make Me Lonesome When You Go

 ブライアン・サットンのシュガーヒルからの第6作目。サラ・ジャローズやダークス・ベントリーのエンジニアを務めるブランドン・ベルを迎えてナッシュビルにあるザック・ブラウンのサザン・グラウンド・スタジオ録音。クリス・エルドリッジ(g)、サムソン・グリスマン(bs)、ノーム・ピケルニー(bj)、ケーシー・キャンベル(m)、マイク・バーネット(f)、ティム・オブライエン(v)他、 
 (レッド・クレイ・アーカイブ・シリーズ)
  RC-113 JIMMY CAMPBELL "Pieces of Time" CD(本体\1,980-) \2,138-(価格改定)

Down Yonder/Watson's Blues/Texas Quickstep/Jenny Lynn/Soldier's Joy 他全12曲

 ケニー・ベイカー・スタイルの継承者としてブルーグラス・ボーイズ、ジム&ジェシー、オズボーン・ブラザーズ等を渡歩き、2003年、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年に、わがレッドクレイレコードから発表した最高作が新たにアーカイブ・シリーズのカタログに加えられることになりました。マイク・コンプトン(m)、ロニー・マッカーリー(g)、ダナ・カップ(bj)、マイク・バブ(bs)らのバックに、ビル・モンローが参加、ビルの最後の録音でもある。素晴らしい正統派ブルーグラス・フィドル・アルバム。
  RC-114 宮崎勝之 "Man-O-Mandolin" CD(本体\1,980-) \2,138-(価格改定)

Big Country/Bill Cheatham/St.Anne's Reel-Ned Kendall's Hornpipe-Whiskey BeforeBreakfast-Maid Behind the Bar/Kansas City Railroad Blues/Texas Cropshooter  他全13曲

 2014年に急逝した神戸出身のマンドリン・ピッカー、宮崎勝之がロニー・マッカーリーのプロデュースでナッシュビル録音された思い入れと華麗なテクニックが一杯の作品。ロニーのギターとジーン・リベアのベースを基本リズムに、デビッド・グリアのリード・ギター、リチャード・ベイリーのバンジョー、リッキー・シンプキンスのフィドル、ロブ・アイクスのドブロ、それにケニー・マローンのパーカッションとアラン・オブライアンのボーカルという超豪華メンバーで、日本人ここにあり、の嬉しい作品。
  RC-114T 宮崎勝之『man-o-mandolin』Tab-Book(本体\2,,000-)\2,160-

ロニー・マッカーリーが制作した宮崎のナッシュビル録音CDアルバム『man-o-mandolin』(RC-114 )の完全タブ譜集50頁。定評のあるクリアなピッキングで、"Big Country"や"Bill Cheatham"などのスタンダードも多く学べる秀作だ。
 (オールドタイム/フォーク)
  NW-6351 SARA WATKINS『Young in All the Wrong Ways』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1998年に来日ののちヤングポップアイドルとして大成功を収めたニッケル・クリークのサラ・ワトキンズ、最新ソロ第3作は「自己解体アルバム」と称するように、ブルーグラス界でのフィドル少女からティーンアイドル、そして兄とのカントリーロック系プロジェクト「ワトキンス・ファミリーアワー」を経て昨秋来日した女性トリオ「アイムウィズハー」などで、自分の音楽を見つめ直した結果、彼女にとって初めて、「個人的で、かなり内面に踏み込んだ」オリジナル10曲のみを収めたシンガーソングライター作品という。オールドタイム/フォーク新入荷参照
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 現在、オールドタイム音楽のトップアーティスト、ブルース・モルスキーの素晴らしいソロパフォーマンス集。見事なフィドル、バンジョー、ギターを駆使して、現在に伝わるオールドタイム音楽の神髄、つまり伝承音楽のもっとも生き生きとした形を観せ/聴かせる大秀作DVDである。全16曲の美しい映像と丁寧な解説ブックレットは、アパラチア音楽の根底部分を見事に伝承してきたブルースの謙虚な人柄をしのばせる素晴らしいものだ。アパラチア伝承曲にカナダのメティス曲集ほか、南アフリカやスウェディッシュなどのメロディを見事なフィンガーピッキンギターで聴かせるなど、バラエティにも気配りしている。ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。オールドタイム/フォーク新入荷参照 
 (カントリー)
  RCSI-1143 BILLY KEEBLE『ON MY WAY HOME』(本体\2,650-)\2,862-

前回に紹介したウェスタン・スウィングの雰囲気を湛えるトラディショナル・カントリーの佳作『DOWN IN TEXAS』(RCSI-1140\2,862-)が好評だった、テキサス州ダラス&フォーとワース周辺で活動するビリー・キーブルによるカントリー・ゴスペル作品。耳に自然に馴染んでくる歌声が堪らず魅力的。「最近のカントリーは・・・。」とお嘆きの皆さんに是非、聞いて欲しい1枚。
 (映像モノ)
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。オールドタイム/フォーク新入荷参照
  PCBE-54308/PCXE-50637 How To Grow A Band『パンチブラザーズの作り方』DVD2枚組(本体\3,800-)\4,104-、Blu-ray2枚組(本体\4,800-)\5,184-(本編 88分+映像特典173分 2chステレオ英語/日本語字幕/カラー/16:9)

 巻頭「今月のサブさん特選」参照!
 (歴史的発掘)
  BCD-16083 VARIOUS ARTISTS - 'The Johnson City Sessions 1928-1929' "Can You Sing or Play Old-Time Music?"4CD (本体\16,500-)\17,820-受注後約2週間で入荷

Clarence “Tom” Ashley, Roane County Ramblers, The Bentley Boys, The Grant Brothers, Roy Harvey & Leonard Copeland, George Roark, the Moatsville String Tickers, Charlie Bowman, Clarence Greene, Byrd Moore and Ephraim Woodie他、

1927年のラルフ・ピアによるビクターのブリストル・セッションの成功を受けて、コロンビア社がアパラチアのブルーリッジ・マウンテンの懐深いジョンソン・シティで行ったセッションの録音を集めたCD4枚組豪華136頁ブックレット付きのボックス・セット。 詳細次号にて。
 (書籍)
  BOOK-56 『FOGGY MOUNTAIN TROUBADOUR:THE LIFE AND MUSIC OF CURLY SECKLER』(本体\3,700-)

 フォギー・マウンテン・ボーイズで活躍、今年96歳を迎えるカーリー・セクラーの伝記本。フラット&スクラッグスの全盛期にフォギーマウンテン・ボーイズのメンバーとして活躍、一度は演奏活動から引退した後、F&S解散後のレスター・フラットを支え、レスター亡き後はナッシュビル・グラスを率いて活躍、現在は老人ホームで悠々自適に暮らすカーリーの半生をブルーグラス業界のベテラン、ペニー・パーソンズが書き綴る。
 新入荷作品、詳細解説
 ■ブルーグラス新入荷
  TGE-78440 RICKEY WASSON『Croweology: The Study of J.D. Crowe's Musical Legacy』CD(本体\2,450-)\2,646-

East Virginia Blues/For Lovin Me/She's Gone, Gone, Gone/Home Sweet Home Revisited/You Can Have Her/You Can Share My Blanket/I'm Walkin'/Railroad Lady/You Are What I Am/Ten Degrees and Getting Colder/God's Own Singer/Ramblin' Boy/Cryin' Holy Unto The Lord.

 題して「クロウオロジー」、副題に「J.D.クロウの音楽遺産を学ぶ」とある通り、1975年夏に来日したJ.D.クロウとニューサウス(J.D.とトニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローン)がセットしたといわれる近代ブルーグラス名曲集。J.D.の元ボス、ジミー・マーティンのソリッドなリズムに乗ることで鍛えられたスリーフィンガーが支配することでフラット&スクラッグスのサウンドが普遍的なスタイルと化した……、そんな風にも捉えられるニューサウスサウンド。
 1曲目の“East Virginia Blues”におけるドライブ、2曲目“For Lovin' Me”におけるF&Sグルーヴの普遍化でのダン・ティミンスキとリッキー・ワッソンの素晴らしいボーカル、そして3曲目“She's Gone Gone Gone”におけるキース・ウィットリーが切り拓いたカントリーこぶしのブルーグラス化に登場するのは23歳、注目のカントリー新星モー・ピットニー(キースや別曲でのトニー・ライスをほうふつさせる存在感に驚くべし! ハーモニーにはドン・リグスビー)、……などなどを支えるバンドは、リッキーのギターに、ロン・スチュワートのバンジョーとフィドル、アダム・ステッフィのマンドドリンにハロルド・ニクソンのベースのみ! まさに、トニー・ライスとリッキー・スキャッグスがいた1975年のニューサウスにどうすれば近づけるか……というか、技術的にはボーカルと楽器ともにはるかにリッチな音を創り出し、さらにそのアンサンブルの重箱の隅まで完璧に捉えていく……その見事さには、ただただ舌を巻く。
 第1回宝塚フェス(1972年)ではさすがにまだ日本には到達してなかったが第2回の宝塚(1973)には続々と出現したクロウクローン……、そののちの日本ブルーグラス界は、同年暮れに創刊された日本初のブルーグラス誌「ジューンアップル」とともにニューグラスリバイバルとニューサウスが席巻していく。同時にフラット&スクラッグスやビル・モンローとブルーグラスボーイズが再認識されていき1974年12月、ビル・モンローの初来日で日本ブルーグラスの夜が明け、1975年夏のJ.D.クロウとニューサウス、1976年春のデビッド・グリスマン・クインテット、そして1976年12月のニューグラスリバイバルで最盛期を迎える。
 そんな中、ブルーグラス誕生から30年を迎えた1975年のニューサウスは米国で、新しい時代のブルーグラスのひな型となっていく。それは、ブルーグラス創造者のフラット&スクラッグス(モンローも含めた1946&47サウンドの延長線上)に、あくまでも準拠しながらもディランやライトフット、ファッツ・ドミノやフライングブリトーズなど、様々なレパートリーを取り入れることによってファンの幅を広げ、何よりもトニー・ライスとリッキー・スキャッグス、それにジェリー・ダグラスというスーパーピッカーによるサウンドクリエーションの賜物であった。その流れは40年を経た現在も衰えることなく、新進バンドたちのオリジナルという形で盛んに継承されている。
 がしかし現在、クリス・シーリを軸とするパンチブラザーズの出現によって21世紀のブルーグラスが、ニューサウスからの継承と同時にまったく新しい展開を見せていることも忘れてはならない。ブルーグラスのきわめて大きな世代認識として、1945年のビル・モンローとアール・スクラッグス(レスター・フラットやスタンレーブラザーズを含む)、1975年のJ.D.クロウとトニー・ライス(サム・ブッシュやデビッド・グリスマンらのニューグラスやドウグを含む)、2005年のクリス・シーリのパンチブラザーズ結成……、ほぼ30年周期の大変革はブルーグラスが歴史の中できっちりと世代を踏まえているという証左ではあるまいか!?
 本作は15年間、J.D.クロウの引退までその音楽を支え、再現してきたリッキー・ワッソンのもとに、そんな時代を切り取った当代一流プレイヤーが集まった、アルバムの随所に1975年ニューサウスが顔を出す、かつ最先端のマンドリンとフィドルのアレンジも聴ける、楽しくもノスタルジックな作品ではある。
  PC-1200 SISTER SADIE CD(本体\2,450-)\2,646-

Unholy Water/Don't Tell Me Stories/Don't Let Me Cross Over/Ava's Fury/Falling/Now Forever's Gone/Look What I'm Trading For a Mansion/I May Be a Fool/Not This Time/All I Can Do/Mama's Room/Blood Red and Goin' Down.

 ベテラン女性ブルーグラスのスーパーグループの登場! シスターセーディは2013年、ナッシュビルのステーションインでのジャムから生まれ、翌年その評判を聞きつけてIBMAのショウケースに出演、そののち、各人のメインバンドでの活躍を縫って各地でキャリアを積んだという。バンド名はトニー・ライスのトラッド名曲“Little Sadie”から触発されて名付けられたという。
 バンドのフィドラー、ディニー・リチャードソンの作ったアパラチアン風味の1曲目“Unholy Water”では、IBMA最優秀女性ボーカルを5度受賞したいるデールアン・ブラッドリー(gt)。つづいてリン・モリスとマーシャル・ウィルボーン夫妻の“Don't Tell Me Stories”を歌うのは、1993年に瀬戸大橋で4か月を過ごしたバンジョー奏者としてもトップクラスのジーナ・ブリット(bj)。3曲目はカール・バトラーとパールの1962年ヒット、のちにドリー・バートンもカバーしたカントリー名曲“Don't Let Me Cross Over”をしっとりと歌うティナ・アデア(md)、その歌唱力はアリソン・クラウスの2匹目のドジョウ!?としてシュガーヒルから1997年、ジェリー・ダグラスのプロデュースでクリス・シーリ、チャーリー・クッシュマン、ブライアン・サットンらですばらしい女性ブルーグラスを残していることでも知れる。4曲目にはメンバーでただひとり歌わないディーニー・リチャードソンのマウンテンマイナーを駆使したインスト“Ava's Fury”、ビンス・ギルのレギュラーフィドラーとして活躍するかたわらチーフタンズとともに2012年に来日もしている「ブルーグラスとカントリーをきっちりと弾き分けることのできるトップフィドラーのひとり」(ビンス・ギル談)。そして5曲目にはレニー・ルブランの1977年ポップヒット“Falling”を歌うのべス・ローレンス(bs)、という5人編成のストレートブルーグラス。
 この曲順からもお察しの通り、ブルーグラスバンドではよくある、全員がそれぞれの役どころを分担する民主バンド。5曲目以降は、デールアンとティナをボーカルメインに、ハッピーなドリー・バートンの“All I Can Do”(1976)、タニヤ・タッカーの“Blood Red and Going Down”(1973)ほか、デールアンがすばらしいゴスペルスタンダード“Look What I'm Trading For A Mansion”や、特筆すべき故ハーリー・アレン(レッドの息子)の“Mama's Room”でのティナの歌唱力など。ブルーグラスバンドのすばらしさであるボーカルハーモニーと楽器アンサンブルに包まれて各人の歌唱力が堪能できる女性ばかりのスーパーグループのデビュー作である。女性でも……なんて時代錯誤なことを言う人は、もういまい。素晴らしい!!
  COMP-4669 ROB ICKES & TREY HENSLEY『The Country Blues』CD(本体\2,450-)\2,646-

Ballad Of A Well Known Gun/Everywhere I Go is a Long Way from Home/That’s What Leaving’s For/Pray Enough/Leave My Woman Alone/I Won’t GIve Up My Train/Biscuits and Gravy/Friend Of The Devil/May You Never Be Alone/Willie Jones/One Way Out.

 前作『Before the Sun Goes Down』(2014)がデビュー作にもかかわらずグラミー賞ブルーグラス部門の最終ノミネートに選ばれたロブ・アイクスとトレイ・ヘンズリーの最新第2作。ブライアン・サットンの流れを汲む超速弾きフラットピッキンのトレイと、ジェリー・ダグラスと並ぶドブロ巨頭のロブがアンディ・レフトウィッチやオウブリー・ヘイニー(fd)にマイク・バブ(bs)とジョン・アルビー(drums)が骨太のリズムを抑える。
 1曲目にはザ・ディラーズの大ファンだったというエルトン・ジョン1970年の第3作アルバムの1曲目“Ballad Of A Well Known Gun”からはじまり、つづいてオリジナル曲“Everywhere I Go Is a Long Way from Home”はバリバリのソリッドブルーグラスなど。そして今作もハンク・ウィリアムズ名曲をラップスティールでホンキートンクしビンス・ギルがテナーする“May You Never Be Alone”、バリバリにドライブをかけたグレイトフルデッド“Friend of the Devil”、めちゃ強烈なふたりのエレキ速弾きとともにアンディの思いっ切りフィドルなどが聴けるレイ・チャールズやエバリーブラザーズの“Leave My Woman Alone”、マール・ハガード“I Won't Give Up My Train”、ロブが昨年7月に亡くなったバディ・エモンズに捧げたインスト“Biscuits and Gravy”、サザンロックの雄チャーリー・ダニエルズの“Willie Jones”ほか、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンのブルースやウッド・ブラザーズのファンクなど、全体にタイトル通りブルース色が濃いものの、さまざまなカバーを含みそのバーサタイルな音楽への対応能力が楽しめる楽器ファンとトレイのよく練れたカントリーボイスが両方楽しめるお徳用!?作品。
 10歳で東テネシーのジョーンズボロでギターを弾きはじめたトレイを11歳のときにグランド・オール・オープリに呼んで演奏させた庇護者でもあるマーティ・ステュアートが、「変化を重ねるカントリー音楽界にあって、いまでも変わらぬホンモノが存在することを知るのは勇気づけられる」と絶賛する。アール・スクラッグスやジョニー・キャッシュとジューン・カーターらとの競演も経験。カントリーとブルーグラス双方で高く評価されるバリトンボイスの味わい深い歌とアコギとエレキ双方でのスーパーフラットピッキンが、ロブのフリーなスライドスタイルとともに堪能できる楽しいアルバムである。……スピードに注意!!
  MFR-160617 IRENE KELLEY『These Hills』CD(本体\2,450-)\2,646-

Carolina Wind/Coal Train/These Hills/Johnson's Hardware Store/Up in Those Blueridge Mountains/Fallin' Away/Lester's Song (These Are the Eyes)/Leanin' on the Good Times/Moonlight is Falling/Do You Think of Me/Before You Call Me Home.

 ふたりの娘を育て終え、戻ってきたベテラン女性ブルーグラッサー、アイリーン・ケリー、北部アパラチアのペンシルバニア州ラトローブ出身。祖父は17歳でポーランドから移民としてやってきて炭鉱で働き続け、80年代にブラックラング(黒肺塵症)で亡くなったという実話をタイトル曲にした前作『Pennsylvania Coal』が高い評価を受けたアイリーン、ブルーグラス最新第2作(アコースティックカントリー作品含む4作目)。
 1970年代以降、エミルー・ハリスらによって確立されたカントリー/フォークのデリケートで甘く抑制されたボーカルの持ち主で、1989年にはMCAからのメジャーデビューを果たすもののアルバム発表には至らなかったというが、ソングライターとしてアラン・ジャクソンやロレッタ・リン、ザ・ホワイツをはじめメジャーカントリーや、オズボーンブラザーズやロンダ・ビンセント、スティーブンス・シスターズなどブルーグラス界でも高く評価されているという。1980年代にはビーンブロッサムやクリンチマウンテンのフェスなどでも歌ったというし、19歳のときに仲間のブルーグラッサー達がバージニアやノースカロライナ、テネシーの歌ばかり歌うのに反発して自身のペンシルバニアを歌った曲“Pennsylvania Is My Home”を作曲、注目を浴びたことからソングライティングに目覚めたというブルーグラス出身者。本作でもロニー・ボウマンやビリー・スミス、ジョン・ワイズバーガー、ピーター・クーパーやトム・ジャッツといった素晴らしいライターらとの共作のオリジナル曲集である。感動的なドラマ性はあったもののバンジョーレスだった前作と比して、今回はストレートなブルーグラス編成。女性ブルーグラスバンドにはお勧めの曲が一杯だ。
  BACM-524 V.A.『Bluegrass Special』CD(本体\2,450-)\2,646-

(Rusty York & The Kentucky Mountain Boys)-Little Rosewood Casket/Pretty Polly/Roving Gambler/Girl In Sunny Tennessee/Little Maggie/East Virginia Blues/Knoxville Girl/Cindy/Kentucky Mountain Chimes/Over The Hill To The Poorhouse/Bring Back My Blue Eyed Boy To Me/Cripple Creek/Roll In My Sweet Baby's Arms/They're At Rest Together/(Rusty York & Willard Hale)-Lock On Your Heart/Don't Do It/(Don Reno & Red Smiley)-Tennessee Cut-Up Breakdown/I'm Gone Long Gone/(Grandpa Jones)-Old Rattlers Treed Again/(J. E. Mainer)-John Henry/(Jimmie Skinner)-Fallen Leaves/Short Life Of Trouble/Doin' My Time/Rambler's Call/(Leon Jackson & White Oak Mountain Boys)-White Oak Mountain Breakdown/Love Please Come Home/Leon's Breakdown (Buttahatchee)/(Wade Mainer)-Little Birdie/(Jimmy Martin & Bob Osborne)-Blue Eyed Darling/My Lonely Heart/She's Just A Cute Thing/You'll Never Be The Same.

 ブルーグラス初期の、繊細な技術はまだないけれど、代わりに溢れんばかりの情熱とエネルギーで再現不可能な独特の味わいを産んだ、そんな録音がいっぱい詰まった1950年代アーリーブルーグラスの秀作コレクション。のちにロカビリー名誉の殿堂入りをしたラスティ・ヨークが16曲、“Love Please Come Home”のオリジナル作者リオン・ジャクソンが3曲、そしてレノ&スマイリーの2曲やジミー・マーティン&ボブ・オズボーンが4曲などの有名アーティストのほか、J.E.メイナーやウエイド・メイナー、グランパ・ジョーンズらブルーグラス以前のアーティストが各1曲ずつ、そしてこのシングル盤を発注したレコード店主で“Doin' My Time”などの作者として知られるジミー・スキナー4曲の合計32曲、キングレコードの録音から「ブルーグラススペシャル」というレーベルで発表されたアーリーブ―グラス集。ボビー・オズボーンの胸を突き刺すテナーと全体のバランスがすばらしいアーリーブ―グラス最高の名曲のひとつ“You'll Never Be the Same”ほか、郷愁を誘うサウンドが21世紀の今だからこそ胸を打つ。
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

Shelving Rock/Old Virginia/Fiddle or a Dram/Metis Set/Brothers and Sisters/Red Rocking Chair/Tie Your Dog, Sally Gal/Flying Indian/Come Home/Morgan on the Railroad/Married Man's Blues/Laughing Boy Set/Polly Put the Kettle on/Bye Bye Little Girl/We'll Have a Way Hoeing Corn/Solly's Favorite - Old Sledge.

 現在、オールドタイム音楽のトップアーティスト、ブルース・モルスキーの素晴らしいソロパフォーマンス集。見事なフィドル(1992年、ブルーノ・ステファニーニ作)、バンジョー(2006年、ケビン・イノク作)、ギター(1997年、サンタクルーズOM)を駆使して、オールドタイム音楽の神髄、というか……つまり伝承音楽のもっとも生き生きとした形を観せ/聴かせる大秀作DVDである。そのボウイングやクロウハンマー、フィンガーピッキンなど、体全体から溢れ出してくるグルーヴ、そしてその奥深いボーカルは現代では稀有な味わいを持っている。はっきり言って、すでに20世紀の商業ポップ音楽の影響を受けずに伝統音楽を伝えた世代は1980年代で途絶えた今、ブルースのピュアな伝統音楽の粋は人間国宝の域に入っていると思う。
 1955年、ニューヨークのブロンクスで生まれ育ち1966年、11歳で最初のギターを手に入れエリザベス・コットン“Freight Train”やミシシッピ・ジョン・ハート“Spike Driver Blues”、そしてビートルズ“Dear Prudence”などに挑戦していたというギター少年、地下鉄に乗ってマンハッタンまで出かけて行ける年齢になり、ビル・モンローとテックス・ローガンを見に行ったところでニューロストシティーランブラーズに遭遇、衝撃を受ける。曰く、「それは強烈なインスピレーションで、どこか他(somewhere else)から来た音楽に恋したというだけでなく、どこか他(somewhere else)が実際に存在するという概念を与えてくれました」そして、「何かが違うというロマンティックな魅力と、どこかよりシンプルであるということがそのメッセージの主要なことだということが分かり、音楽がそこに行くわたしのチケットとなったのです」と。アイビーリーグのひとつ、コーネル大学に入学して、「その音楽がサザンマウンテンミュージックであり、それがわたしと共鳴することを見つけたのです」。
 収められた全16曲のソロパフォーマンスと丁寧な解説ブックレットは、アパラチア音楽の根底部分を見事に伝承してきたブルースの謙虚な人柄をしのばせる素晴らしいものだ。アパラチア伝承曲が中心だが、カナダのメティス(スコットランドやフランス人と原住民の混血音楽)、南アフリカやスウェディッシュなどのメロディを見事なフィンガーピッキンギターで聴かせるなど、バラエティにも気配りしている。ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。
  NW-6351 SARA WATKINS『Young in All the Wrong Ways』CD(本体\2,450-)\2,646-

Young In All The Wrong Ways/The Love That Got Away/One Last Time/Move Me/Like New Year's Day/Say So/Without A Word/The Truth Won't Set Us Free/Invisible/Tenderhearted.

 ニッケル・クリークでクリス・シーリと兄ショーンとともにヤングポップアイドルとして大成功を収めたサラ・ワトキンズ、最新ソロ第3作は「自己解体アルバム」と称するように、ブルーグラス界でのフィドル少女からティーンアイドル、そして兄とのプロジェクト「ワトキンス・ファミリーアワー」を経て昨秋来日した女性トリオ「アイムウィズハー」などで、自分の音楽を見つめ直した結果、彼女にとって初めて、「個人的で、かなり内面に踏み込んだ」オリジナル10曲のみを収めたシンガーソングライター作品という。
 パンチブラザーズのゲイブ・ウィッチャー(fd)がプロデュース、パンチ仲間のクリス・エルドリッジ(gt)とポール・コアート(bs)のほか、トム・ベティのハートブレイカーズのベンモント・テンチ(keyboards)、高名なポップロックの作曲可でプロデューサーでもあるジョン・ブライオン(パンチの『Antifogmatic』も手掛けている)、ジェイ・ベルローズ(drums)らとともに1曲目のタイトル曲では昨秋、ともに来日したイーファ・オドノバンとサラ・ジャローズ(アイムウィズハー)がハーモニーで参加、またケンタッキー州ルイビルのロックバンド、マイ・モーニングジャケットのジム・ジェイムズも“One Last Time”でゲスト参加。
 1998年、17歳のときにニッケル・クリークとして来日、真っ白なドレスに飛び散ったカレーうどんに泣きそうな顔をしていたサラ、昨年に久々に会ったときも、20年近くも前と同じ可愛い女の子。快調なフラットピッキンとブルーグラスドライブ風の曲や得意なノスタルジックなホンキートンクサウンド風のものもあるが、基本的には彼女の可愛らしいボーカル(内容はシビアだけど)が魅力のポップなシンガーソングライター作品となっている。
 ■映像モノ新入荷
  TIKI-006 BRUCE MOLSKY『Can't Stay Here This a-Way』DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 ブルーグラスやカントリー音楽の「基の素」、アパラチアンオールドタイム音楽の真髄を今に伝える偉大なアーティストの秀作をお楽しみいただきたい。オールドタイム/フォーク新入荷参照
  PCBE-54308/PCXE-50637 How To Grow A Band『パンチブラザーズの作り方』DVD2枚組(本体\3,800-)\4,104-、Blu-ray2枚組(本体\4,800-)\5,184-(本編 88分+映像特典173分 2chステレオ英語/日本語字幕/カラー/16:9)

 巻頭「今月のサブさん特選」参照!
 {ラルフ・スタンレー逝去]
  ビル・モンロー、フラット&スクラッグスと共にブルーグラスのパイオニアの一人、ラルフ・スタンレーが6月23日、バージニア州の自宅で亡くなりました。享年89歳でした。406年から兄のカーターと共にスタンレー・ブラザーズとして活躍、1966年、カーター没後は自らクリンチ・マウンテン・ボーイズを率いて活躍、映画『オー・ブラザー』の音楽で大きくフィーチャーされて、新しい世代のリスナーを獲得、ソウルフルなマウンテン・スタイルの唄とバンジョーで多くのリスナーを魅了し続けてきました。謹んでご冥福をお祈りします。
  REB-1571 RALPH STANLEY『Clinch Mountain Gospel』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Over In The Gloryland/Beautiful Star Of Bethlehem/Oh Death/There'll Be None On The Other Side/Mother's Not Dead/Jesus Savior Pilot Me/Traveling The Highway Home/I've Just Seen The Rock Of Ages/Amazing Grace/What A Price/Are You Afraid To Die/I Am Weary(Let Me Rest) 全12曲

故ラルフ・スタンレーの数あるゴスペル・アルバムのなかで、最高傑作とも目される77年作品のCD化。キース・ウィットリー、ジャック・クック、カーリー・レイ・クライン、レンフロー・プロフィットという、最強メンバーともいうべきクリンチ・マウンテン・ボーイズの、鉄壁のコーラスとアンサンブル、何より、ブルーグラス・ヴォーカリストとして頂点を究めんとしたキースが輝いている。このあと、J.D.クロウ&ニュー・サウスを経てカントリー・スターとして大きくはばたく出発点となった作品、カントリー、ブルーグラスを問わず、多くのフォロワーを生み出した彼の原点がここにある。
  REB-1770 RALPH STANLEY 『Clinch Mountain Sweethearts』CD(本体\2,450-)\2,646-

Ridin' That Midnight Train(with Iris DeMent)/Will You Miss Me?(with Pam Tillis)/Little Willie(with Patty Mitchell)/Oh, Death(with Gillian Welch)/Loving You Too Well(with Dolly Parton)/The Memory of Your Smile(with Maria Muldaur)/Are You Tired of Me My Darling(with Sara Evans)/Weeping Willow(with Joan Baez)/I'll Never Grow Tired of You/(with Kristi Stanley)/Rank Stranger(with Gail Davies)/Trust Each Other(with Iris DeMent)/Angel Band(with Chely Wright)/You Win Again(with Melba Montgomery)/I'm Ready to Go(with Jeannie Seely)/Farther Along(with Lucinda Williams)/I'll Remember You Love in My Prayers(with Valerie Smith) 全16曲

グラミー賞最優秀ブルーグラス・アルバム部門にノミネートされた98年の大ヒット作『Clinch Mountain Country』(REB-5001 \4,900)に続く、ラルフ・スタンレーの企画アルバム。今回は上記のとおり、カントリー/フォーク/ブルーズなど各分野から、トップ・ランクの女性シンガーを招いてのスタンレー・サウンド・コレクション。『O Brother』の大ヒットで、マウンテン・ソウルの導師としてひろくその名を知らしめたラルフの存在感と、対等にわたりあう女性陣の組み合わせの妙が実に面白い。『Songcatcher』(VAN-79586)やパティ・ラヴレスの『Mountain Soul』(COL-85651)など、女性シンガーによるトラッド作品の注目作が続く中、タイムリーな好企画といっていいだろう。ラルフU世(g)、ジェイムズ・プライス(f)、ジョン・リグスビー(m)など、クリンチ・マウンテン・ボーイズの現役メンバー総出演でのサポートも光る。
  DDCD-00721 V.A.『Constant Sorrow: A Tribute To Ralph Stanley』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ラルフの孫、ネイサン・スタンレーがプロデュースするカントリースターたちをメインにしたラルフに捧げる最新12曲集。ラルフ名義でレッドツェッぺリンのロバート・プラントやエルビス・コステロらロックスターも巻き込んでトラッドなマウンテンミュージックの重厚さを強調したスタンレーサウンドに忠実な音作りとなっている。全12曲の主役は、ラルフ・スタンレー2世とネイサン・スタンレーの親族ほか、リッキー・スキャッグス、ビンス・ギル&レベッカ・リン・ハワード、ジェフ・ベイツ、マーティ・レイボン&ソニヤ・アイザックス、ジェフ&シェリ・イースター、ザ・ルイス・トラディション、チャーリー・マッコイ、ジミー・フォーチュン、ジーン・ワトソン、そして最後12曲目“Darkest Hour”で最高の演唱を聴かせるロンダ・ビンセント!
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
 ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 (最新7月号、記事や特集などの話題作品です。
 [祝夏の宝塚ブルーグラス・フェスティバル45年]
  RC-106 V.A.『The 8th Takarazuka Bluegrass Destival』 LP+CDR\2,322-(本体\2,150-)

Fastest Grass Alive/Oh, Las Vegas/Help/Blue & Lonesome/Lonesome Feeling/Could You Love Me One More Time/Roll in My Sweetbaby's Arms 他全14曲

 1979年夏、もっともホットだった時代の宝塚ブルーグラス・フェスの記録。全国から集まった若者が、ゴローショーの「スーダラ・ブレイクダウン」に笑い転げ、タイムスリップした重鎮シャギー・マウンテン・ボーイズの登場に驚き、20代最後の年を迎えた笹部益生&大西一由や渡辺三郎&AHOに、第一回から今も連続出演を続けるブルーグラス・ナッツ、当時の若者たち、奥沢明雄、弟マウンテン・ボーイズ、キープ・オン・グラス、グラス・ストアー、サウスバウンド、ハンプティ・ダンプティ・ヒポポトマス、相撲スペシャルら、学生たちのほとばしるようなブルーグラスがめちゃくちゃ爽快だ。あれから37年、今年で45年目の宝塚ブルーグラス・フェスの貴重なアルバム、アナログとデジタルのセットでお楽しみください。
  RC-127D BLUEGRASS 45『That's the Time: 1996 Reunion』DVD-R(カラー43分) \2,646-(本体\2,450-)

 来年、結成50年、今年の宝塚でリユニオン、ドキュメンタリー映画の撮影が進められているブルーグラス45、1967年、NYのフォーククラブを模した神戸元町のコーヒーショップ「ロストシティ」で結成。1971年6月から9月まで、米国東部/南部とカナダをツアー。米レベル社からLP2枚を発売して帰国後解散した45が1996年春、前年の阪神大震災を機に解散25年を記念してリユニオンツアーしたとき、カメラマンの吉田恒星が制作監督したライブ・ドキュメント映像作品。
 [BANJO AI ニューアルバム]
  JRLA-0009 バンジョーアイ『Love Always』CD(本体\1,852-)\2,000-

 沖縄で活躍するバンジョーアイ、シングル、ミニアルバムにつづいて最新第3作は、これまでに発表した5曲を含む、初の10曲入りフルアルバム。“Flint Hill Special”の完璧なカバーで始まる「Banjo Aiのテーマ」から、今回挑戦したのはベラ・フレックの“White Water”と沖縄がコラボする「Boiling Water」! ほかにスクラッグスの代表曲“Foggy Mountain Special”と“Foggy Mountain Breakdown”2曲のほか、全編にバンジョーが心地よい素晴らしい沖縄J-ポップだ。 
 【ムーンシャイナー7月号レビュー紹介作品】
  JW-316 JEFF WHITE『Right Beside You』CD(本体\2,450-)\2,646-

 このところ、次々と発表されるブルーグラスを知り尽くしたベテランたちの心のこもったアルバム、その最高の一枚が届いた。今年59歳になるジェフ・ホワイト、なんと18年ぶり、自費制作の最新ソロ第3作。奥さんも日本語ぺらぺらという親日家、チャーリー・クッシュマン、マイケル・クリーブランド、ビンス・ギル、ロニー・マッカーリー、ダン・ティミンスキ、ジェリー・ダグラス、アリソン・クラウスほか、気心の知れたバンド仲間たちのバックアップで入魂の超お薦めブルーグラス作品。
  MH-1642 THE BOXCARS『Familiar with the Ground』CD(本体\2,450-)\2,646-

 現在ブルーグラスのトップグループのひとつ、その中でもトラッドグラスサウンドにこだわりを持つコンセプトのボックスカーズの最新第4作である。現在サイコーのサイドマンふたり、ロニー・スチュワート(bj,fd)とアダム・ステッフィ(md)を抱えた超特級バンドに相応しい、じつに見事なアンサンブルに乗って奇をてらわずに意表を突く面白いアレンジ満載、その完璧なタイミングのコントロールはとても楽しめるおススメバンドだ。
  RBR-021 ERIC BRACE & PETER COOPER『C&O Canal』CD(本体\2,450-)\2,646-

 70年代のシンガーソングライターたちの空気を見事にブルーグラスに反映させたセルダムシーン、そんなシーンを高校生時代にかぶりつきで見ていたふたり、音楽評論でも高名なエリック・ブレイスとピーター・クーパーが、ナッシュビル一級のサイドメンたちと創った、「われわれからあの時代、あの場所、そしてあの人たちへの“Thank You”」。ジョン・スターリング、エミルー・ハリス、アリス・ジェラード、そしてスタンレーら名曲を、軽いアコースティック・カントリーポップで演じる。
  FF-160401 THE STRING BAND『The Lost Tapes: Jimmy Akazawa/ Shin Akimoto/ Hikaru Hasegawa』CD(本体\1,000-)\1.080-

 ほぼ30年前の若者たち、ジミィ赤澤(fd)/秋元 慎(md)/長谷川 光(gt,bj,bs)の3人によるフィドルチューンやジャズスタンダードなど、有名インスト集。カセットテープに4CHマルチ録音されたものをデジタル・リミックス、若さにとひたむきな音楽希求に溢れた演奏は、とんでもなくイキイキと聴き応えがある。トラディショナル音楽へのリスペクトとブルーグラス・ミュージシャンとしての矜持が見え隠れする。失われた1980年代の日本のアメリカン・ルーツ音楽の一つの軌跡として貴重な記録である。
  MR-1292 FIDDLING LEONA『On My Own』CD(本体\2,314-)\2,500-

今年も5月終わりから6月半ばにかけて全国ツアーしたフィドリン・レオナの最新第3作。ツアーは故・国本武春のラストフロンティアのメンバーであった3人、夫であるJ.P.マシス(bj)、アーロン・ジャクソン(gt)、ジェイソン・クロウフォード(bs)とのカルテットで、高い完成度を見せたが、本作でもその3人を核に(ジェイソンが2曲ですばらしいマンドリンを聴かせる)、トラッドフィドルチューン2曲を除いて、全曲がレオナとJ.P.のオリジナルである。コミカルな「山手線」やオールドタイミーな「空耳」……、そして国本に捧げられたインスト「Japanese Storyteller」など、ラストフロンティアのメンバーとバンドを組むことに、特別な意味があったというレオナ、彼女の思いはムーンシャイナー5月号特集に詳しい。
  ACD-84 THE DAVID GRISMAN SEXTET CD(本体\2,450-)\2,646-

 1976年、日本のブルーグラスファンに衝撃を与えた5月の来日公演(ムーンシャイナー誌5〜6月連載大特集!各\500-)を果たしたデビッド・グリスマン・クインテット。それから40年、同じジャケットデザインで聴かせる40年目の最新第11作である。本作もブルーグラスはもちろんハッピーなフィドルチューン的発想からなにやら悲しげなジプシーやユダヤという背景を背負ったヨーロピアンムード、またマンドリンバンジョーを使ったラグタイムっぽいアーリージャズ、カリビアンなボサノバ……、ドウグのメロディセンスとスピリットは健在だ。
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  MFR-160527 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Poor Boy's Pleasure』CD(本体\2,450-)\2,646-

Lonnie Ray/Longneck Blues/Hang A Wreath/Land On Our Feet/In This World But Not Of It/Jimmy, JD and Paul/Walking In The Blueridge/I Watched You Go/Poor Boy's Pleasure/Cold In Carolina/What About Me Lord/Ain't Gonna' Work Tomorrow.

 現在の米国ブルーグラス界でもっともトラディショナルなブルーグラスが歌えるシンガーの一人、ジュニア・シスクの最新作。「貧者の一灯」とでも訳そうか?マウンテンハートのスーパーピッカー、アーロン・ラムジーのプロデュース。2枚のソロアルバムが評判の良かったジェイソン・デイビスをバンジョーに、ジェイミー・ハーパー(fd)、ジョナサン・ディロン(md)、カメロン・ケラー(bs)……、なんでこんなに名前も知らない連中が強烈に上手いのだ!?J.D.クロウとトニー・ライスがセットしたニューサウス系ドライブを楽しむしかない。アーロンの抑えたプロデュースが素晴らしい!!
  COMP-4668 SPECIAL CONSENSUS『Long I Ride』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1975年から活躍をはじめて40年、大好評だった前作『Country Boy: A Bluegrass Tribute to John Denver』につづく最新作もアリソン・ブラウンのプロデュースで、アリソンとのツイン・バンジョー、ロブ・アイクス(d)で軽快に聞かせる"Fire Ball"リッキー・スキャッグスのヒット“Highway 40 Blues”をデラメイとの素晴らしいコラボを聴かせるほか、全編に1970年代人間に心地よいブルーグラスに仕上げている。
  COMP-4627 SPECIAL CONSENSUS『Country Boy: a Bluegrass Tribute to John Denver』CD(本体\2,450-)\2,646-

躍進目覚しいコンパス・レコードから出たスペシャル・コンセンサス&豪華ゲストを迎えてブルーグラスによるジョン・デンバー曲集。年間最優秀レコード・イベント"Wild Montana Skies"。年間最優秀インストルメンタル録音"Thanks God I'm A Country Boy"ではクレイグ・ケーヒルとアリソン・ブラウンのツイン・バンジョーが炸裂、"Take Me Home,Country Road"ではジョン・カウワンがシャウト、"Rocky Mountain High"をピーター・ローワンが歌うブルーグラス心に溢れたアレンジが嬉しい作品。
  ACD-83 DEL MCCOURY AND DAVID GRISMAN 『Del & Dawg Live! Hi-Def Deluxe Edition』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

 いまやブルーグラス界最高の重鎮として認められるデル・マッカーリー(77)と、ドウグという愛称で知られるデビッド・グリスマン(70)。ふたりが2014年以来、ブラザーデュオスタイルでツアーするステージを2セット分、ブラザーデュオからブルーグラス・スタンダード、オリジナル・インスト、そして旧友ビル・キースに捧げられたメドレーを演じるライブパフォーマンスを完全収録した合計103分に及ぶライブ全23曲集。
  MH-1650 LONESOME RIVER BAND『Bridging the Tradition』CD(本体\2,450-)\2,646-

 『Carrying the Tradition』で90年代ブルーグラスを牽引したロンサム・リバー・バンド、前作『Turn On A Dime』の好評を受けての最新作はオーセンティックとコンテンポラリーと非常にバランスの取れた王道ブルーグラス、正に次の世代への橋渡しを意識した秀作。
  ROU-9111 JOSH WILLIAMS『Modern Day Man』CD(本体\2,450-)\2,646-

 J.D.クロウのプロデュースで、現在はロンダ・ビンセント&ザ・レイジでギタリストとして活躍をつづけるジョッシュ・ウィリアムズの通算8枚目、ふたりのヒーロー、トニー・ライスを尊敬する楽器テクを持ち、キース・ウィットリーに私淑する味のあるバリトンボイスを持つ彼の前作『Down Home』から6年ぶりの最新作。
  REB-1854 JUNIOR SISK & JOE MULLINS『Hall of Fame Bluegrass!』CD\2,646-(本体\2,450-)

話題のトラッドシンガーとビッグバンジョー奏者、ジュニア・シスクとジョー・マリンズ、ふたりの「これぞアーリーグラス!」の大秀作。1950年代、モンローとフラット&スクラッグスのフォロワーとなった米東南部のミュージシャンたちが創ったスタンダード名曲たち、“Wild Mountain Honey”、“Bluebirds AreSinging for Me”、“I'll There, Mary Dear”、“Brand New Shoes”とイントロの4曲つづけられただけでも「参った!!」。ジェイソン・カーターの入魂フィドルほか、知る人ぞ知るシビアな「夢のアーリーグラス協演名曲集」。トラッドグラスファンへ大推薦!
 ■インスト最近作/お勧め作
  MFR-160325 SECTION HOUSE『A Collection of Instrumentals』CD(本体\2,450-)\2,646-

 現在、ナッシュビル周辺にたむろする若手ブルーグラスのスーパーピッカーたち、高校生のときにシエラ・ハルと来日ツアーしたコリー・ウォーカー(bj)ほか、若者に絶大な人気を誇るマウンテンハートの核となるアーロン・ラムジー(md)と同バンドのドブロとベースを担当するジェフ・パーティン(bs,db)、同バンドにもいたジェイク・スタージェル(gt)、クレア・リンチ・バンドでマルチプレイヤーとして活躍をするブライアン・マクドウェル(fd)。シビアなオールドタイムフィドルチューンアレンジを立て続けに3曲ほか、オリジナルをはさんで「スーパーマリオ“Koopa's Road”」から“Foggy Mountain Breakdown”(key pf G-minor)まで、これほどまでに進化したブルーグラスのテクニックをお楽しみください。
  COMP-4663 MATT FLINNER TRIO『Traveling Roots』CD(本体\2,450-)\2,646-

 クラスター・プラッカーズのバリンジャー・ファミリーと共に来日、ギルクリスト・マンドリンの最高の音色を引き出していたマット・フリナー(m)とマーチン・フラット・トップギターの可能性を広げるロス・マーチン(g)、コロラドのトラッド・グラス、オープンロードに居たエリック・ソーリン(bs)によるブルーグラスをベースに幅広い要素を取り入れた非常に洗練されたニューアコースティック音楽。グリスマンやマイク・マーシャルが推し進めてきたサウンドを更に進化させたという印象。
 ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  BORL-235 JAYME STONE『Jayme Stone's Lomax Project』』CD(本体\2,750-)\2,970-

 カナダの音楽賞の最高峰、ジュノ・アワードで、ソロアルバム 『The Utmost』で 2008年の最優秀インストアルバム、2009年には2008年には 『Africa to Appalachia 』(with Mansa Sissoko)で最優秀ワールド・ミュージック・アルバムの受賞経験を持つバンジョー・プレイヤー、ジェイム・ストーンの最新作はフィールド・レコーディングの分野でフォークリバイバルに多大な貢献をしたアラン・ロマックスの残した膨大な録音から選りすぐって、アパラチアからカリプソまで、ティム・オブライエン、ブルース・モルスキー、ジュリアン・レイジ、ブリタニー・ハース、マーガレット・グラスピー等を迎えて新しい解釈で聞かせる。52頁にも及ぶ豪華なブックレット付。トニー・トリシュカに指示したと言うバーサタイルなバンジョーを中心にジョン・ハートフォードが晩年に確立した原点回帰による古くて新しいストリングバンド音楽に通じる非常に素晴らしい上質のサウンドが堪能できる。 
  MCM-0019 DEL MCCOURY BAND 『Del and Woody』CD(本体\2,450-)\2,646-

The New York Trains/Cheap Mike/Ain'T A Gonna Do/Left In This World Alone/Californy Gold/Because You Took Me In Out Of The Rain/The Government Road/Dirty Overhalls/Family Reunion/Wimmen'S Hats/Little Fellow/Hoecake Fritters全12曲

デル・マッカリー・バンドの最新作はウッディ・ガスリーが残した数多くの未発表の詞から12曲を厳選、ウッディの遺族であるノラ・ガスリーの依頼を受けてデル・マッカリーが曲をつけた話題作。 
  ACCD-8019 JOHN HARTFORD/JONI MITCHELL/PETE SEEGER『Gentle On My Mind 1970』CD(本体\2,450-)\2,646-

Frustrated Bird (John Hartford)/In Tall Buildings (John Hartford)/A Case Of You (Joni Mitchell)/Bring Me A Little Water (Pete Seeger)/Orange Blossom Special (John Hartford)/Both Sides Now (Joni Mitchell & Pete Seeger)/Willy (Joni Mitchel)/For Free (Joni Mitchell)/A Simple Thing As Love (John Hartford)/Sunshine Lady, You Really Know How To Slow A Man Down (John Hartford)/The Water Is Wide (Pete Seeger & Joni Mitchell)/Mr. Tambourine Man (Joni Mitchell & John Hartford)全12曲

70年10月18日LAのKCOP-TVのスペシャル番組『GENTLE ON MY MIND』の音源を収録。各自のソロ・パフォーマンスに加えて珍しい共演場面も聞けるのが嬉しい。
  TIKI-9901 DAN GELLERT DVD+CD(本体\3,300-)\3,564-

 これまた素晴らしい!! オールドタイム「チキ」パーラーからの第2作は、ダン・ゲラートのバンジョーとフィドル、そしてすごいボーカルのソロパフォーマンスがたっぷり。1960年代のフォークリバイバルでオールドタイムに出会った都会っ子が、若くしてモノの本質は「時間をかけて完璧に、かつ詳細に理解すること」と悟ったという。その通りの研鑚を重ねてきたのだろう、彼の弾くフレットレス バンジョーはまるでバンジョーの祖先とされる西アフリカのアコンティングのような響きを聴かせ、フィドルは魂を揺さぶり、そのボーカルは聴く者を圧倒する説得力を持つ。ブルーグラスでも有名な曲の数々、その音楽のプリミティブな感情が露わな、すごいオールドタイムミージシャンの全容がDVDとCDで堪能できる素晴らしい作品。ちなみに2012年、ダンを発見したライ・クーダーは彼との初デュオライブにオハイオまで出向いたという。また、アンクルアールのレイナ・ゲラートは娘である。詳細はNL415映像新入荷にて。
  FF-160402 ディセンバー『Her Bright Smile Haunts Me Still』(本体\1,852-)\2,000-

 新潟や北陸のフェスで見た連中が口々に感銘を受けたと云っている。新潟県燕市の渡辺尚登&美恵子夫妻によるデュオ、ディセンバーのCDアルバム。アメリカ東南部山岳地帯、アパラチア地方に伝承されている、オールドタイム・ミュージックをこよなく愛し、新潟地域限定では有りますが、ライブ演奏を堅実に続けられている。美恵子夫人の味わい深い歌を極上のギターサウンドで包み込んだ、お二人の独自のサウンド。
  RC-125 THE JOHN HARTFORD STRING BAND 『MEMORIES OF JOHN』CD(本体\2,450-) \2,646- 

 第53回グラミー・アワーズ2010年ノミニー、ベスト・トラディショナル・フォーク・アルバム部門のトップ5に選ばれました。
Three Forks Of Sandy/M.I.S.I.P./Love Grown Cold/Madison Tennessee/Delta Queen Waltz/For John/Homer The Roamer/Bring Your Clothes Back Home/Half Past Four/Lorena/You Don’t Notice Me Ignoring You/The Girl I Left Behind Me/She’s Gone (And Bob’s Gone With Her)/Royal Box Waltz/Fade Out 全15曲
レッドクレイレコードの企画に (Bob Carlin on banjo, Matt Combs on fiddle, Mike Compton on mandolin, Mark Schatz on bass, and guitarist Chris Sharp),がスタジオに戻ってきてくれました。 「ジョンの思い出」 には ジョン・ハートフォードのよく知られた曲やジョンが暖めていた彼らしい曲など15曲が収められています。 またゲストアーティストに Alison Brown, George Buckner, Bela Fleck, Tim O'Brien, Alan O'Bryant, Eileen Carson Schatz. そしてハートフオードが残したオーディオ資料の中から彼自身, John Hartford.を迎えました。在庫無くなり終了します。
 ■カントリー/ロック/ポップ最近作/お勧め作
  HOTR-7338 V.A.『Remembering Kitty Wells』CD(本体\2,450-)\2,646-

It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels(Loretta Lynn)/How Far is Heaven(The Whites)/Mommy For A Day(Rhonda Vincent)/We Missed You(Bill Anderson)/Searching(Ronnie Milsap)/Making Believe(Wanda Jackson)/Amigo’s Guitar(Mona McCall)/A Tribute To Kitty Wells(Justin Trevino)/Will Your Lawyer Talk To God For You(Norma Jean)/There Must Be Another Way To Live(Amber Digby)/Oh So Many Years(George Hamilton IV)/You Don’t Hear(Georgette Jones)/It’s All Over But The Crying(Jan Howard)/The Lonely Side Of Town(Dottsy)/Kitty Wells Started It All(Tom T. Hall)/Dust On The Bible(Joe Paul Nichols)全16曲

 まだカントリーがアパラチアのヒルビリー音楽を体現していた1950年代、女性として初のナンバーワンヒット“It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels”を産み出し、2012年7月に亡くなったカントリーの女王、キティ・ウェルズ(1919-2012)へのホンキートンク充溢の追悼アルバム。ロレッタ・リン、ザ・ホワイツ、ロンダ・ビンセントほか、ハートオブテキサス・レコードの代表アーティストが彼女の代表曲をクラシック・カントリー・スタイルで演じるお勧め作品。
  BFDR-642 MARK CHESNUTT『Tradition Lives』CD(本体\2,650-)\2,862- 

I’ve Got a Quarter in My Pocket/Is It Still Cheating/Lonely Ain’t the Only Game in Town/Oughta Miss Me By Now/Neither Did I/So You Can’t Hurt Me Anymore/You Moved Up in Your World/Look at Me Now/Losing You All Over Again/Never Been to Texas/What I Heard/Hot/There Won’t Be Another Now” (Tribute to the Hag and Red Lane)13全曲

1980年代のネオ・ホンキートンク・リバイバルに乗って登場、アラン・ジャクソンと並ぶ正統派カントリーのスーパー・スター、マーク・チェスナット、6年ぶりの新作。先頃亡くなったマール・ハガードとソングライターのレッドラインに捧げられたボーナス・トラック入り。
  EW-CD-RCM GENE WATSON 『Real. Country. Music』CD(本体\2,650-)\2,862-

Enough for You (Kris Kristofferson)/When a Man Can’t Get a Woman Off His Mind(Bill Anderson / Sharon Vaughn)/Help Me(Larry Gatlin)/Couldn’t Love Have Picked a Better Place to Die(Bucky Jones / Curly Putman)/A Girl I Used to Know(David Ball)/Bitter They Are, Harder They Fall(Larry Gatlin)/Ramblin Rose(Joe Sherman / Noel Sherman)/A Bridge That Just Won’t Burn (Jim McBride / Roger Murrah)/Ashes to Ashes” (Joe Chambers / Larry Jenkins / Mark Sherrill)/Old Loves Never Die (Dave Kirby / Warren Rob)/She Never Got Me Over You(Hank Cochran / Dean Dillon / Keith Whitley)/All My Tomorrows(Nat Stuckey)/I’ll Find It Where I Can(Michael Clark / Zack Van Arsdale)全13曲

ロンダ・ビンセントとの共演でブルーグラス・ファンにも馴染み深いカントリー歌手、ジーン・ワトソンの最新作はタイトル通り、スチール・ギター、フィドルをたっぷりフィーチャーした本物のカントリー音楽。ビル・アンターソン、クリス・クリストファーソン、ラリー・ガトリン等の作品を歌い上げる。
  COMP-4662 MOUNTAIN HEART『Blue Sky』CD(本体\2,450-)\2,646-

Blue Skies/Miss Me When I'm Gone/Maggie's Farm/No One to Listen/She'll Come Back to Me/Addicted/The Bad Grounds/Have You Heard About the Old Hometown/I Can't Get Over You/Hurtin全10曲

かつてはメインストリーム・ブルーグラスの中心的バンドだったマウンテン・ハート、メンバーチェンジを繰り返し現在はプログレッシブなサウンドでより大きなマーケットで成功を収めた彼らのコンパス・デビュー作。ジョッシュ・シリング(g,piano)の圧倒的なボーカル、マルチ・プレイヤーとしてまたプロデューサーとしても多才なアーロン・ラムジー(m)、超絶フラット・ピッキングのセス・テイラー(g)、ボリューム・ファイブやアーロンのプロデュースによるセクション・ハウスにも参加していたジェフ・パーティン、チェリーホームズでIBMAの年間最優秀エンターテイナーにも選ばれたモリー・チェリーホームスという面々による卓越したテクニックでブルーグラス楽器を駆使してグレイトフル・デッドやオールマン・ブラザーズにも繋がるサウンドを聞かせる。
 ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  BACM-529 CHESTER SMITH 『Sweet Memories』CD(本体\2,450-)\2,646-

Holiday For Tears/Cold Grey Dawn/Wishing My Life Away/If I Had My Life To Live Over Again/Weeping Heart/Another's Wedding Ring/Sweet Memories/No Wonder/Men Are So Busy/Wait A Little Longer Please Jesus/I'm Gonna Serve Him/Fellowship/Singin' My Blues To The Lord/Kvi-Vi--V-Vi-Vitt (Kvee-Vee-Vee-Vee-Veet)/He Will Calm The Troubled Waters/All The Way With Jesus/You Can't Lose With God On Your Side/Bend Down/One Life To Live/There'll Be Other Times/Love, Love, Love/Thirsty (The Cotton Choppin' Song)/Tennessee Saturday Night

 カリフォルニアのカントリー音楽ではマール・ハガードをはじめとしてオクラホマからの移住者の活躍が目立つことで知られる。このマンドリンをかき鳴らして歌うチェスター・スミスもそんな一人。マドックス・ブラザーズ&シスター・ローズ、トミー・コリンズから後のバック・オウエンズのベイカーズフィールド・サウンドからドワイト・ヨーカムに引継がれるカリフォルニア・スタイルのホンキートンク・カントリーの源流と敬虔なクリスチャンである彼のゴスペル・ソングが楽しめる。チェスター・スミスは1930年オクラホマ州ドュラント生まれ、カリフォルニア州モデストのKTRB局に出演、DJとしても15年間勤める。50年代にはバック・オウエンスとの共演を重ねたりカリスマ的人気を誇るが、ツアー続きの生活に疲れて引退、ラジオ局の経営を手始めにテレビ局、ドライブイン・シアター等、ビジネスマンに転身して成功を収めたという。 
  BACM-528 WESLEY TUTTLE & His Texas All Stars CD(本体\2,450-)\2,646-

I Got To See Texas/Someday You'll Want Me To Want You (Instr.)/Many Tears Ago/I Long For The Hills Of Wyoming/South (Instr.)/Blue Bonnet Girl/Here Comes My Heart Again/Last Letter/I Want To Sure/He's Gone Up The Trail/Just A Baby's Prayer At Twilight/Worried Mind (Instr.)/On The Strings Of My Lonesome Guitar/By The River Of The Roses/Don't Fence Me In/I'll Step Aside/Blue Bonnet Rag (Instr.)/Wasted Tears/Don't Say We're Through/Keep A Light In Your Window Tonight/When I Was A Boy From The Mountains/Those Gone And Left Me Blues/Poor Little Rose/I Was Born With The Blues/Tear Stains On Your Letter/Texas Plains (Instr.)

コロラド州 ラマー生まれでカリフォルニアで一時はテックス・リッターと人気を二分したという左利きのウエスタン歌手、ウェスレイ・タトル。ディズニー映画の白雪姫の挿入歌"The Silly Song"でヨーデルの部分を担当したという経歴の持ち主、西海岸に移って間もないマール・トラビスやケンタッキー州ロジーン生まれで左利きのフィドラーでビル・モンローと一緒に学校に通ってたというテックス・アチソン等々、名うてのメンバーがセッションに参加している。サンズ・オブ・パイオニアーズにも通じるハリウッド製ウェスタン音楽とウェストコースト・カントリーの源流が聞かれる。ウェスはB級西部劇にも数多く出演、人気テレビ・ショー、タウンホール・パーティのライター&ディレクターを勤めた後、妻のマリリンと共にキリスト教の布教活動に従事。
 ■映像ものお勧め作
  CFRC-SB V.A.『Simply Bluegrass』DVD5巻組(本体\12,250-)\13,230-

ステュアート・ダンカン(f)、ブライアン・サットン(g)、ロン・スチュワート(bj)、アダム・ステフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)をバックに、マック・ワイズマンやボビー・オズボーン、ジェシー・マクレイノルズ、ロニー・レノらの第一世代から、リッキーをはじめ、デル・マッカーリー、サム・ブッシュ、ドイル・ローソン、カール・ジャクソン、ザ・ホワイツとジェリー・ダグラス、グラスカルズのテリー・スミス&テリー・エルドリッジ、ロンダ・ビンセント、デイリー&ビンセント、ギブソン・ブラザーズ、ドナ・ユリッシー、ポール・ブルースター、シエラ・ハル、ダークス・ベントリーなどが勢揃い、スタンダードな名曲が中心の6時間のお楽しみ。
  FBG-001D V.A.『Families of Bluegrass: An American Tradition』DVD\2,862-(本体\2,650-、64分)再入荷

 デル・マッカーリー、ラルフ・スタンレー、オズボーン・ブラザーズ、ザ・ホワイツ、アリサ&ラモナ・ジョーンズ、レノ・ブラザーズ、コックス・ファミリーをゲストに家族に伝わっていくブルーグラスを演じ語るライブ映像全17曲。地方制作のケーブル・テレビ番組のDVD化でチャプターもない製品だが、ブルーグラスがあたらしい時代に向かうバラエティに富んだ楽しめる映像作品である。
  BCSX-400 V.A.『Reno's Best of Bluegrass Box Set』DVD4枚組(本体\6,300-)\6,804-[再入荷]

 ドン・レノの息子、マンドリン奏者のロニー・レノが製作/司会をしたTV番組シリーズ『Reno's Old Time Music Festival』から名演を選び、それぞれDVD作品『The Best of Bluegrass』、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 1』、『The Best of Bluegrass Legends』(マック・ワイズマン/オズボーン・ブラザーズ/チャーリー・ウォーラー/レノ&スマイリー/ビル・ハレル/ラルフ・スタンレーのインタビューと演奏全10曲)、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 2』として発売された4枚のDVDをボックスセット。「Legends」以外はロンサム・リバー・バンド、エディ・アドコック・バンド、ドイル・ローソン&クイックシルバー、クレア・リンチ、J.D.クロウ、ラリー・スパークスほか、30アーティストによる全59曲のお楽しみDVD4枚組セット!!
 楽器関連作品
 (楽器奏法や教則など、さまざまなご相談に関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましても、本体やパーツ/アクセサリーなど、ビンテージを含めて各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
 ■ギター
  FGM-129 DAVIS - MILLER - MAY『Doves, Crows & Buzzards』CD(本体\2,450-)\2,646-

ふたりのギターセッション職人、アール・スクラッグス・バンドにいたブラッド・デイビス(g,m)と、ジョン・コーワン・バンドで来日もしたティム・メイ(g,bj,d)を中心に、フラットピッキン・ギター・マガジン誌のダン・ミラー(bs,g)がまとめ役となったトリオ・ユニットのデビュー作。"Your Love is Like a Flower"などのブルーグラス・スタンダードやクラレンス・ホワイト愛唱歌"Why You Been Gone So Long"などを散りばめながらオリジナルも披露する歌物が中心だが、「ダイナ」や「フェアウェル・ブルース」、「アンジェリン・ザ・ベイカー」、「9ポンドハンマー」(5分半におよぶギター2本の会話が楽しい!)など、2005年以来さまざまなシチュエーションでライブを重ねてきたというトリオの幅広いエンタメが楽しめる。 
  SF-40157 MIKE SEEGER『Early Southern Guitar Sounds』CD (本体\2,750-)\2,970-

Wildwood Flowe/Old Chisholm Trail/Spanish Fandango/Shakin the Pines in the Holler/Weary Lonesome Blues/White Oak Mountain/I'm Crazy Over You/Can't Get a Letter from Home/Guitar Rag/Smoketown Strut/Big Kid's Barroom/Fishing Blues/After All Has Been Said and Done/Joe Lee's Tune/Carroll County Blues/Birmingham Tickle/Worried Blues/Kenny Wagner's Surrender/Arizona/Pearly Dew/Risselty Rosselty/Johnny Doyle/Black Jack David/John Henry/Buckdancer's Choice/Riley and Spencer/When This World Comes to an End/Leaning on the Everlasting Arm 全28曲

 アメリカ南部に連綿と継承され、演奏されてきたさまざまなスタイルのギター音楽を、19世紀後半のパーラー・ミュージックに使われた小さなガット・ストリング・ギターから、ブルーグラスなどに使われるドレッドノート、さらにはメタル・ボディのリゾフォニック・ギターやハワイアン・スタイルのワイセンボーンなど、25台ものヴィンテージ・ギターを使って、トラディショナル音楽の伝道師マイク・シーガーが現代によみがえらせた、サザン・ギター・スタイルのショウケース・アルバム。52秒に集約されたカーター・スクラッチに始まって、ラグ、ブルーズ、パーラー・スタイル、スライド・ギター、そしてさまざまなスタイルの唄の伴奏等々、サザン・ミュージックにおけるギターのすべてが展開される。36ページのブックレットには、南部におけるギターの歴史、各曲の背景とギター・スタイル、そして使用されたギターの写真がぎっしりとパックされている。マイク・シーガーの味わい深い演奏を堪能すると同時に、現在のギター・ピッキンの根幹を成すベーシックなスタイルを知る見事な教材でもある。
 ■バンジョー
  COMP-4616 NOAM PIKELNY『Plays Kenny Baker Plays Bill Monroe』CD(本体\2,450-)\2,646-

 2014年、現在最高のバンジョー奏者、パンチブラザーズのノーム・ピケルニーが創った“Road To Columbus”、“Jerusalem Ridge”、“Cheyenne”、“Lonesome Moonlight Waltz”、“Wheel Hoss”ほかのビル・モンロー曲集。IBMA最優秀アルバム受賞作にして大ベストセラー。ケニー・ベイカーがビル・モンローの有名インストをカバーした1976年のブルーグラス史上に残る名盤『Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CO-2708 \2,646-、ビル・モンローもゲスト参加!!)を、現在バンジョーの最高峰であるノーム・ピケルニーがステュアート・ダンカン(f)、ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(g)、マイク・バブ(bs)とともに、曲目からジャケットまで、そのまんまカバーするインスト集。  
  ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD(本体\2,450-)\2,646-  

IBMAエンターテイナー・オブ・ジ・イヤーに輝くスティーブ・マーティン&スティーブ・キャニオン・ランブラーズによる第二作、2012年発表。ポール・マッカートニーとディキシー・チックスを地味にゲスト参加。見事なクロウハンマーとスリーフィンガーのバンジョー使い分けが見事なのは、プロデューサーのトニー・トリシュカならではだからかな? これはすばらしい音楽、そしてブルーグラス・アルバム。
 ■マンドリン
  PATUX-283 FRANK WAKEFIELD & LEON MORRIS CD(本体\2,450-)\2,646-  

モンロースタイルマンドリンを完ぺきにマスターした第一人者でありながら、独自のクラシックマンドリンスタイルを確立、1967年にはレナード・バーンスタインのニューヨークフィル、翌年にはボストンポップスに招かれてゲスト出演しているフランク・ウェイクフィールドの最新作はワシントンDCグラスの大ベテラン、リオン・モリスとの初コラボによる新録音。「フランクはブルーグラスマンドリンの原子を分裂させました。われわれの何人かは、明らかに、そのときから元に戻れなくなりました」とグリスマンが絶賛する偉人。
  RCSI-1085 AARON RAMSEY『Gathering』CD\2,573-(本体\2,450-)

Streets of Abilene/No Ones Found Her Yet/One Tear/Fare Thee Well/John Henry Blues 他全12曲

マウンテン・ハートの若きマンドリニスト、アーロン・ラムジー。「これはわたしの、精神的な意味での『Cold on the Shoulder』アルバムです」という、2013年リリースのソロ第二作。1曲"The Souls of Pioneers"ではフィドル以外の全ての楽器を見事に弾きこなす、体中がブルーグラスでできたような30歳、あきれるばかりのマンドリンテクはもちろん、自身のバリトンボイスで、父の書いた曲を中心にすばらしいブルーグラス作品に仕上げている。トニー・ライスが激賞するアーロン、そんな自らのアイドルでもあるトニーに敬意を表して、バリー・アバーナシーをリードボーカルに迎えた"One Tear"での見事なブルーグラス・アルバム・バンドぶりとパットン・ウェイジズのメチャすばらしい21世紀型スリーフィンガーロール、そしてリッキー・ワッソンを迎えた"Fare Thee Well"ではニューサウス再現を、トニーのギター(全4曲)とともに聴かせる。トニーのほか、ロン・ブロックやティム・クロウチorステュアート・ダンカン、ランディ・コーアズ、ティム・スタッフォードらにマウンテンハート……現在ブルーグラス界で最も充実する凄いピッカーたち。お勧めの現代ブルーグラスです。
 ■フィドル
  RCSI-1065 JAMES BRYAN & CARL JONES『Cricket's Lullaby』CD(本体\2,450-)\2,646-

 「こおろぎの子守唄」というタイトル通り、ジェイムズ・ブライアンの優しいフィドルとカール・ジョーンズの美しいツービート・ギターが限りなく癒やしてくれる最新オールドタイム・フィドル秀作。1970年代はじめ高校生時代からスーパーフィドラーとして知られたブライアン(モンローのブルー・グラス・ボーイ経験あり)だが、ノーマン・ブレイクとの出会いでオールドタイム音楽の深遠を知り、ひたすら古い曲の発掘とそこから学び得た独自のメロディを紡いでいく。カール・ジョーンズも1970年代以来、マンドリンとギターを習得、本作でもすばらしいボーカルを4曲で披露している。とにかくふたりの息が見事に合い、隅々にまで心配りの行き届いた心地よいオールドタイム・フィドル・アンサンブルを聴かせてくれる。ダンサブルなバンジョーとのオールドタイム・フィドルとは違う、暖かい音に包まれて癒やされる、大々オススメ秀作!!  
 ■ドブロ
  COMP-4639 ROB ICKES & TREY HENSLEY『Before the Sun Goes Down』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ハンク・ウィリアムズを思わせる正統ホンキートンクから超スーパーピッキンブルーグラスまでトレイ・ヘンスリーの強烈ギターとうまいボーカル、そしてブルーグラスドブロ第一人者のひとりロブ・アイクス、ふたりのコラボ作品。カントリーとブルーグラス双方で高く評価されるバリトンボイスの味わい深い歌とアコギとエレキ双方でのスーパーフラットピッキンが、ベテランのロブ・アイクスのフォローを伴いつつ、マイク・バブ(bs)とジョン・ガードナー(drums)という鉄壁リズムにアンディ・レフトウィッチ(md,fd)かオウブリー・ヘイニー(fd)、ロン・ブロック(bj)など適材適所でブルーグラスやカントリーという枠を飛び越えたレパートリーとアレンジ、南部田舎音楽の美味しいとこ取り。オリジナルは1曲に抑え、ジミー・マーティンやレスター・フラット/ビル・モンロー、そしてマール・ハガード(なんと3曲)やボブ・ウィルスなどのカバーに、スティーブ・レイ・ボーンのブルースやインストではロブがラップスティール、トレイがエレキに持ち替えてバディ・エモンズの“Raisin' the Dickens”など、ギター、ドブロはもちろんフィドルも聴きどころ満載、ボーカルも素晴らしく、商業主義に毒されないカントリーファンにも楽しめる作品となっている。
 楽器、その他……
 (スタッフは全員、バリバリピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください)
 *楽器の修理、調整、メンテナンス等、承ります

 皆さんの長年ご愛用の愛器の調整、修理、等々、長年の経験で培ったノウハウを駆使して適材適所にて弾きやすくて音の良い良い状態にしてお返しします。バンジョーのヘッドの交換、マンドリンのブリッジ、弦高調整、フィドルの弓の張替え等々、何なりとご相談ください。
[GHSバンジョー弦]
 硬質な個性的なサウンドで愛好者も多いGHSのステンレス・スチール・バンジョー弦です。
MISC-PF140 J.D.クロウ・スタジオ・ライト(00095 011 012 020w 0095)(本体\750-)\810-
MISC-PF135 J.D.クロウ・ステージ・ライト(010 011 012 020w 010)(本体\750-)\810-
MISC-PF170レギュラー・ライト(009 011 013 020w 009)(本体\750-)\810-
MISC-PF175 S.オズボーン・ミディアム・ライト(011 012 013 022w 011)(本体\750-)\810-
MISC-PF150 ブロンズ・ライト(010 012 014 022w 010)(本体\750-)\810-

 巻線にフォスファーブロンズを使ったライトゲージ。倍音が豊かに響くのが特徴です。
 
MISC-SBPML 『秋元慎シグネチャー・ピック・ミディアムライト 1.3MM厚』 (本体\250-)\270-
フラットピッカー、特にマンドリン・プレイヤー向けアセチレート素材によるラウンド・トライアングルのピック、マイク・コンプトンとアイデアを交換の結果、新たにミディアム・ライト1.3MM厚が加わりました。長年の経験から手に馴染む大きさ、ラウンドの取り方、フィニッシュにこだわりました。弦にあたるときの親和性が通常のセルロイドのピックより格段に良く、ハイポジションで弾いても音がつぶれ難いのが特徴。よりウッディなトーンを活かしたプレイに適しています。
   
[ドブロ弦]
MISC-EJ42『ダダリオ・ドブロ・マイク・オルドリッジ』(016 018 026w 035w 045w 056w)\1,215(本体\1,125-)
MISC-EFT13『ダダリオ・ドブロ・ジェリー・ダグラス』(016 019 028w 036w 044w 056w) \2,052-(本体\1,900-)
MISC-S1600『GHS ドブロ・ピュアニッケル・ローラーワウンド』(016 018 028W 036W 046W 056W)\1,944-(本体\1,800-)

 
[シアホーン・ドブロカポ]
MISC-0022 『シアホーン・ドブロ・カポSRGC1』 (本体\10,000-)\10,800-
ドブロ製作家の巨匠、ティム・シアホーンのデザインによるドブロ・カポ。重量感ある真鍮製、ワンタッチで着脱可能。
   
[ステッカー]
BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各\324-(本 体\300-)[再入荷]
 30年以上に渡り、ベストセラーを続けていますブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッ カー全6種類が揃いました。
I LOVE BLUEGRASS/
BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD/
BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!/MY GRASS IS BLUE/
HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?/
CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC
 

 ■教則もの/ソングブックお勧め
  また、教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。また、スタッフは全員、バリバリ!?ピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください
  [教則ロングセラー]
 ジミー赤沢監修&演奏、ブルーグラス・マイナス・ワン、好評発売中!!
BLUEGRASS FIDDLE MINUS ONE(MFD-0206) フィドル用TAB BOOK+CD (本体\3,000-)\3,240-
BLUEGRASS BANJO MINUS ONE(MFD-0207) バンジョー用TAB BOOK+CD(本体\3,000-)\3,240-
BLUEGRASS MANDOLIN MINUS ONE(MFD-0208) マンドリン用TAB BOOK+CD(本体\3,000-)\3,240-

フェスやジャムで最もよく取り上げられる有名曲を吟味。デモ演奏、ソロパートのみの演奏、マイナスワン(カラオケ)演奏、TAB譜(Bluegrass Fiddle Minus One,MFD-0206は譜面と連段)を収録。譜面通りに弾くもよし、自分なりにアレンジして弾くもよし、一人自宅でバンド練習ができます。
 
  NF5-02 SCOTT NAPIER『Mandolin Originals 』DVD60分(本体\3,500-)\3,780-

Around the carousel/Parkway blues/Roadside waltz/Travelers rest/Young one/Shanksmare

良い音を出す為には先ず、フラットマンドリンという楽器の特性を良く知るところから始まるということを教えてくれるマンドリン教則ビデオの優れもの。ラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのメンバーとして来日、ロスト&ファウンドでも活躍、現在はケンタッキー・スクール・オブ・ブルーグラス・アンド・トラディショナル・ミュージックでマンドリン教師を務めるスコット・ネピアーの教則DVD。ロスト&ファウンドのデンプシー・ヤングやバック・ホワイトにも通じる、ブルーグラス、オールドタイム、ジャズをミックスしたようなユニークなスタイルによるオリジナル曲を解説。 
 輸入雑誌
 ■バンジョー・ニューズレター誌
  世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-16/07 2016年7月号 \950-

カバーストーリーは80年代ポップスのブルーグラス・カバーがユニークなラブ・キャノンのアダム・ララビーのアイラ・ギトリンによるインタビューとタブ譜"Enjoy The Silence"(デペッシュ・モード)他。インプロビゼーションのコラムではタブ譜"Shenandoah Breakdown"を題材に基本的なスクラッグス・スタイルからメロディック・スタイルの弾き比べ。メロディック・スタイルのコーナーではアラン・マンとバイロン・バーラインの共作のタブ譜"Snowball"、トム・アダムスのハイ・ポジションを教えるコーナーでは米大統領の祝歌"Hail To Chief"、初心者コーナーではマール・トラビス・スタイルのギターをバンジョーにアダプト、クロウハンマーのオールド・タイム・ウェイ他バ。ンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/06 2016年6月号 \950-

カバーストーリーは最新作『Songs of banjo』が大好評のアリソン・ブラウン、グレッグ・ケイヒルによる充実したインタビューとタブ譜は同アルバムから"Song of the Banjo"。アール・スクラッグスのコーナーは1981年のライブ・ジャム・セッションからジミー・ロジャースの"Waiting For A Train。初心者コーナーでは"Amazing Grace"を題材にコード弾きでメロディを浮き上がらせるアレンジ。フレッド・ガイガーによるフレッド・ジャズ・バンジョーのコーナーではタブ譜、映画『いそしぎ』のテーマ。ジャネット・デイビスのバックアップ・バンジョーではCSN &Yの"Helplessly Hoping"ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/05 2016年5月号 \950-

カバーストーリーはバンジョーやフィドルを駆使したソロパフォーミングが評判のシンガーソングライター、"ミーン"メリー・ジェームス、タブ譜"Good Time Gal"。オクラホマ州オクラホマシティにあるアメリカン・バンジョー・ミュージアム訪問記。トム・アダムスによるアール・スクラッグスのギター・スタイル、タブ譜"God Loves His Children""I'm Going to Make My Home Heaven""So Happy I'll Be"。ロン・コディによるメロディク・スタイルはモンローの"Tennessee Blues"。J.D.クロウのコーナーではタブ譜"Sin City"。スペシャル・コンセンサス結成40周年記念コンサート・レポートとグレッグ・ケイヒルによるタブ譜"Jacklene"。ケン・パールマンによるメロディック・クロウハンマー他、バンジョー情報満載の40頁。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-16/07 2016年7月号 \1,080-

ブルーグラス・アンリミテッド創刊50年記念誌。リチャード・スミスによるブルーグラス・アンリミテッド誌と音楽出版会社ウィンウッド・ミュージックとの関係と題して古いブルースの印税から得た利益でBU誌が運営してきて来れたという裏事情。多くのブルーグラス関係者からの祝辞。 
  BU-16/06 2016年6月号 \1,080-

カバー・ストーリーは結成25周年を迎えるサードタイム・アウト。カーリー・セクラーの評伝を出版したペニー・バーソンズ。今年で50回を迎えるビーンブロッサムと現在のオーナー、ドワイト・ディルマン。ブルーハイウェイを離れたロブ・アイクスとトレイ・ヘンズレーによる新しいデュオ。知られざるレッド・アレンのレコーディングとしてグレン&ビビアン・ワトソンの1959年のシングル盤他。
  BU-16/05 2016年5月号 \1,080-

 最新アルバム『Weighted Mind』で新境地を切り開いた、現在最も才能有る若き女性マンドリン・プレーヤー、シェラ・ハルがカバーストーリー。カナダ人の優れたブルーグラス・ソングライターでコメディアンとしても知られるマイク・オライリー。バージニアの新世代女性ブルーグラス・バンド=ゴールド・ハート・シスターズ。サードタイム・アウトのフィドラー=ジャステン・へインズ。
 ■オールドタイム・ヘラルド誌
  米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
 月刊『ムーンシャイナー』
  1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。
■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥540-
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
  MS-3309 2016年7月号(通巻393号)\540-

最新7月号は「パンチ・ブラザーズ奇跡の来日」特集のほか、追悼・島田 耕、2016年度全国9大学ブルーグラス新入生リポート、第45回記念宝塚ブルーグラスフェス投稿集、BANJO AI 最新アルバム『Love Always...』、ブルーグラスナッツ「祝・宝塚フェス45回連続出演!」、モンローズミュージックの軌跡L「最後のセッション」、オープンストリング デパートメント来日リポートほか、、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3308 2016年6月号(通巻392号)\540-

デビッド・グリスマン・クインテット「1976 年来日の衝撃!」後編、「1976 年、ドウグとアップル、アメリカ文化革命……!?」、北大カルテットの「Wintergrass 2016 体験記」後編、モンローズ ミュージックの軌跡K確執と災難、ふたたびブルーグラスとカントリー「マール・ハガード追悼に寄せて」、第45 回記念 宝塚ブルーグラスフェスに向けて、第一世代ブルーグラス夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」D「ソニー・オズボーン」、酪農学園大学「早川 柚」、日本ブルーグラス年表#100「1985 年」、ブルーグラス史観アメリカ音楽史概論#73「1926 年B、ビング・クロスビー」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十四話「通勤電車」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
  MS-3307 2016年5月号(通巻391号)\540-

 5月号は、ちょうど40年前に初来日ツアーをした「デビッド・グリスマン・クインテット+ビル・キース&リチャード・グリーンの衝撃!」前編、5月末から6月にかけて全国ツアーする「フィドリン・レオナ&ゼム」、ハワイで活躍する早川治とスモウニンジャーズ来日と「アム・インフォーク」、北大トリオの「Wintergrass 2016」体験記前編、ザ・ストリング・バンド(ジミィ赤澤/秋元慎/長谷川光)ロストテープス発掘、国際カントリー音楽会議のススメ、モンローズミュージックの軌跡K、琉球大学「伊藤友弥」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
 B.O.M.ご利用方法
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3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。 4). 基本送料は下記の通りです。 CD/DVD 全国均一、1枚\185-、2枚\220-、3枚以上、もしくは\8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい) 5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

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 Latr Arrival
  MH-1669 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER 『Burden Bearer』CD(本体\2,450-)\2,646-

Burden Bearer/Best Friends/Brother Have You Heard/He'Ll Care For You/No Storms That We Must Fear/You Were Right/Rejoicing All The Way/The Touch Of His Gentle Hand/Another Day/He'S Everywhere/Get Right With God/Passed All Sorrow/God Gave Noah The Rainbow Sign/By The Marks In His Hands/The Cross In The Garden/Sailing On The Waves Of Glory/Wonderful Day/Wrastlin' Jacob/Songs I Heard My Mother Sing/How Great Thou Art

ドイル・ローソン&クイックシルバーの最新ゴスペル・アルバム。詳細次号にて。 
  PMN-456320 LUKE BULLA『Who Loves You Better』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Temperance Reel/The Partner Nobody Chose/Midnight and Lonesome/You're the Love/Cruel Moon/Tie Me Down & Set Me Free/Gone Away with a Friend/Lonesome for Willard/Somebody's Gonna Pay/Who Loves You Better/It's Allright with Me/On The Tuning Away全12曲

ケンタッキー・サンダー、ジョン・コーワンバンド等で活躍、ライル・ラベット、ジム・ローダーデイル等名だたるミュージシャンと共演するフィドラーで優れたシンガーソングライターでもあるルーク・ブラのブライアン・サットンのプロデュースによるソロ・プロジェクト。サラ・ジャローズ、リーアン・ウォーマック、モーラ・オコンネル、ジョン・コーワン他
  PATUX-286 JORDAN TICE『Horse County』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Chicken Dog/Poor Me/A Cool Dog/Horse County/Runnin' Back to You/Craig/Various Sauces/Way Downtown/Live on the River Til' I Die/Horse County Rag/Didn't Think I was Gonna

若手注目ギタリスト、ジョーダン・タイスの最新作はクリス・エルドリッジのプロデュースの下、ノーム・ピケルニー(bj)、ポール・コーワート(bs)のパンチ・ブラザーズ人脈に加えてドミニク・レスリー(m)、マイク・ウィッチャー(d)、ブリタニー・ハース(f)、シャド・コッブ(f)によるルーツを見据えたセンス溢れる今のブルーグラス。
  PATUX-262 TRAVERS CHANDLER『Archaic』CD(本体\2,450-)\2,646-

Shot Man Blues/In the Shadow of a Lie/Ramblin' Fever/The Many Faces of Charles Edward Brown/Brown Hill/Until Tomorrow/Uptown Blues/Portrait of Sin/High Society/Mother Knows Best/Rover Rover

 ジェームス・キング亡き後、ダニー・ペイズリーと並んでトラディショナル・ブルーグラスを引継ぐ男性ボーカルのトラバー・チャンドラーのパタクセント第2作。詳細次号にて。
  MFR-160624 VOLUME FIVE 『Drifter』 CD(本体\2,450-)\2,646-

I Am A Drifter/Lonely Wind/95 Years/When I Go Away/Ranching Man/Because Of You/Lucky Seven/Tall Pines/Scarecrow/Alaskan Gold/Molly Dea/With My Gun

バージニア州ウィリスを本拠地に活動するブルーリッジ系ブルーグラス、ボリューム・ファイブ、2010年のデビュー以来、コンスタントにラジオのチャートの上位に持ち曲を送り込んできた彼等の通算6枚目の最新作。アーロン・ラムジーをプロデュースに迎えグレン・ハレル(f)を中心にハリー・クラーク(m)、クリス・ウィリアムソン(bs)、パットン・ウェイジス(bj)、コルビー・レーニー(g)、ジェフ・パーティン(d)という面々。詳細次号にて。
  MFR-160429 SPINNEY BROTHERS『Living the Dream』 CD(本体\2,450-)\2,646-

Living The Dream/When You And I Were Young/Bitter Wind/Letter To Myself/Home/Lonely Lonely Bed/The Children Are Crying/ Pocket Knife/Pick The Banjo/Digging In The Ground/Going Home To Tennessee/Walk In The Sunshine

カナダのノバスコシアから登場したトラッド・ブルーグラス、スピニー・ブラザーズ。南部のバンドには無い素朴さが魅力。よく練られた選曲も素晴らしい。詳細次号らて。
  KMA-00027 LOU REID & CAROLINA 『Rollin' On』CD(本体\2,450-)\2,646-

Hobo On A Train/Lonesome Moon/Rollin' On/Ol' Train/Long Time Leavin'/The Crooked Road/Christmas In The Blueridge/Honky Tonk Night Time Man/The Beginning Of The End/Train Of Troubl

現在、セルダム・シーンのマンドリン&ボーカルとしても活躍中のルーリード、自身のバン=キャロライナ名義の最新作。詳細次号。
  TGE-8454 THE NEW BALANCE CD(本体\2,450-)\2,646-

Tupelo County Jail/On The Road/Rose Colored Glasses/Pine Mountain/Come and Sit By The River/Clinch Mountain Backstep/Love, Please Come Home/Hard Game of Love/Observation/Fickle Wind/Wild Wild Rose/I'm Leavin'/Will You Miss Me

J.D.クロウ・トリビュート『Croweology』をリリースしたリック・ワッソンのレーベルからの新人バンド。オハイオをベースにニューサウスやケンタッキー・マウンテン・ボーイズを髣髴させるブルーグラスが魅力。詳細次号にて。
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