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     B.O.M.Newsletter #425  2016年3月17日
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目   次

 新入荷リスト  
   ■ニュースレター#425 新入荷ダイジェスト
   (ブルーグラス)
  (インスト) 
  (オールドタイム/フォーク) 
  (カントリー/ロック&ポップ) 
  (映像モノ) 
  (教則モノ新入荷) 
新入荷作品、詳細解説   
  ■ブルーグラス新入荷 
  ■ブルーグラス発掘 新入荷 
  ■インスト新入荷
  ■オールドタイム/フォーク新入荷
  ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
  ■映像モノ新入荷
  ■教則モノ新入荷
最近作/お勧め作、再入荷   
  ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
  【ムーンシャイナー3月号レビュー紹介作品】
  ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  ■インスト最近作/お勧め作
  ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  ■カントリー最近作/お勧め作
  ■映像ものお勧め作
  [日本のアーティスト] 
レッドクレイ・アーカイブ・シリーズ
■楽器、その他……
  ■教則もの/ソングブックお勧め
定期刊行雑誌   
  ■バンジョー・ニューズレター誌
  ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  ■オールドタイム・ヘラルド誌
月刊『ムーンシャイナー』   
 B.O.M.ご利用方法   

  奈良東大寺二月堂の「修二会」の本行は3月1日から13日までで、昨夜12日の深夜からはその中で本番!?の「お水取り」もすみ、昔から関西では「お水取りがすむと春が来る」と言われています。いよいよ春です!

■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」
 最新3月号は日系フィドラー、アニー・スタニネッツ前編「トラッドグラスのフィドルについて」のカバーストーリーほか、2015年発表ブルーグラスレコード総括、モンローズミュージックの軌跡H〜「ワールドトラベラー」、第一世代ブルーグラス〜夢の座談会実況「Grassroots to Bluegrass」B、塩田平作の「青草物語」、荒川裕史「ノースカロライナ留学記」、神戸大学「後藤大輔」ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
 発行33年目を迎えている月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!

■全国イベント・カレンダー
 以下、ムーンシャイナー誌3月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日および国内バンドの遠征ライブやツアー、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。
◆やぎたこ
 最新CD『I'm Here』を発表した男女オールドタイム・デュオ
3月18日(金)久留米(予定)
3月19日(土)国富町、ほけだけパークハウス090-4488-9819
3月20日(日)大分(予定)
3月26日(土)郡山、OLD SHEP(024-938-2203)
3月27日(日)ひたちなか Swing(029-274-2739)
総合(問)yanagi_yagitako@yahoo.co.jp
◆さいたまブルーグラス・ジャム
 13時から音楽スタジオ2で開かれる月例ジャム会
4月10日(日)さいたま市、プラザノース(北区役所)
(問)内山裕規090-2188-8938、hotpickin@gmail.com
◆3月20日(日)兵庫「第3回 アールの日、ゲスト:宮本 有」西宮・JR甲子園口駅前・ダートマスクラブ(0798-66-4911)。大人\2000-学生\1000-(1drink付き)、14時〜17時。課題曲「童謡・春が来た」ほか、お宝ビデオでのスクラッグス談義と実践。(問)fiddleandbanjo@nifty.com
◆3月21日(月)東京「ピーター・バラカンのPing-Pong DJ、ゲスト:五十嵐正」渋谷 Time Out Cafe&Diner(03-5774-0440)。\2,800- + 1ドリンク(問)wind:http://windplanning.jp/
◆3月26日(土)奈良「第13回奈良ブルーグラスナイト+ブルースビルAC」橿原、Music Cafe Anges。(問)塩田090-4764-3564
◆3月27日(日)茨城県「第1回ひたちなかブルーグラス&カントリーフェス」ひたちなか市「Swing」(029-274-2739)。16時開演、MC\1,000-。茨城中心に10バンドの春フェス
◆東京セイクレッド・ハープ
 19世紀初頭からアメリカ南部に広まった図形音符を使用した4部ハーモニーの第3木曜月例集会
3月31日(木)池袋聖公会。19時(変則日程開催)
4月21日(木)池袋聖公会。19時
総合(問)http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
◆4月3日(日)山梨「Bluegrass Workshop やまなし 第1回演奏会・聖マリア教会コンサート」北杜市長坂町・聖マリア教会ホール。13時開場13時半開演、無料。出演:Out of Tune、八ヶ岳マウンテンボーイズ。(問)ymbs@popco.jp(加藤)
◆4月9日(土)東京「<スペシャル・ナイト>デイジーヒル/阪神パークがないでしょ」銀座、ロッキートップ03-3571-1955
 新入荷リスト
 ■ニュースレター#425 新入荷ダイジェスト
 (ブルーグラス)
  NONE-553734 MICHAEL DAVES『orchids and violence』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

 きっといいとは思っていたけど、ビックリするほど凄い!マイケル・デイブズの最新作。1950年代アーリーブルーグラスのグルーヴに乗りまくりつつ、自身のアグレッシブなギターに、サラ・ジャローズ嬢のマンドリンとテナーがトラッドグラスを演出、ノーム・ピケルニーのバンジョーが飛びまくり、何よりブリタニー・ハース嬢のブッ飛びフィドルがエゲツなく凄い!! このどーしようもない!!若者たちをマイク・バブのベースがしっかりと受け止める。2枚目にはまったく同じ12曲をエレキバージョンでサイケなパンクビリー!?する全24曲、まさに「ブルックリン・ヒルビリー」の面目躍如。前作クリス・シーリとのチョー強力なブラザーデュオ集『Sleep with One Eye Open』とともに、21世紀ブルーグラスのマストアイテム! この素晴らしいエネルギーで今年も1年、深ーいブルーグラスにはまり込もう!! 今年春一番のチョーおすすめ大秀作。詳細はブルーグラス新入荷参照
  ZMM-2015 DAVID PETERSON『Old Time Power』CD(本体\2,450-)\2,646-

 これは凄い!!! シビアなアーリーブルーグラスの名曲を取り上げることで高い評価を持つデビッド・ピーターソンが、なんと!!ステュアート・ダンカン(fd)とチャーリー・クッシュマン(bj)にデニス・クラウチ(bs)という、現在ナッシュビル最高のブルーグラッサーにデビッド・グリスマン(md)を直球でぶつけたブルーグラスゴスペル大秀作!(ほぼ半数はマイク・コンプトンだが……)の15曲、超おすすめ作!! 詳細はブルーグラス新入荷参照
  ACD-83 DEL MCCOURY AND DAVID GRISMAN 『Del & Dawg Live! Hi-Def Deluxe Edition』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

 いまやブルーグラス界最高の重鎮として認められるデル・マッカーリー(77)と、ドウグという愛称で知られるデビッド・グリスマン(70)。ふたりが2014年以来、ブラザーデュオスタイルでツアーするステージを2セット分、ブラザーデュオからブルーグラス・スタンダード、オリジナル・インスト、そして旧友ビル・キースに捧げられたメドレーを演じるライブパフォーマンスを完全収録した合計103分に及ぶライブ全23曲集。詳細はブルーグラス新入荷参照
  AS-2015 ANNIE STANINEC CD(本体\2,450-)\2,646-

 ムーンシャイナー3月号のカバーを飾ってくれたアニー・カオル・スタニネッツの素晴らしいビュー作。現在、ウエストコーストの名門、キャシー・キャリック・バンドに在籍。ジョン・ライシュマン(md)とパトリック・ソウバー(bj)、アイバン・ローゼンバーグ(db)らという西海岸のトップアーティストにピーター・ローワンやキャシー・キャリックをゲストに、ブルーグラスの美味しいところをキッチリと踏まえつつ、アパラチアンケルト的な幻想や南部ルイジアナのダンサブルなケイジャンのエネルギーも味わえる、全編に素敵なフィドルとボーカルが聴ける素晴らしいアニーのデビューアルバムだ。中高生時代に宝塚フェスにも来ていたのは中学生の頃、ピョンピョンと跳ねていた彼女を覚えている人も多いだろう……。詳細はブルーグラス新入荷参照
  RGMCD-1429 RALPH STANLEY & THE CLINCH MOUNTAIN BOYS featuring RICKY SKAGGS & KEITH WHITLEY『The Complete Jessup Recording Plus!』CD2枚組(本体\3,600-)\3,888-

 ついに発掘!……のちの1980年代にカントリー界のスーパースターとなるふたりが高校生時代、1971年にリッキー・スキャッグスとキース・ウィットリーのふたり名義で残した、彼らにとって記念すべきデビューアルバム『Tribute to the Stanley Brothers』をメインに、リッキーとキースが参加していた時代に録音されたジェサップのアルバム2枚(主にロイ・リー・センターズの歌)を足して全36曲が収められたCD2枚組。ラルフの絶頂期、ちょうど1971年5月に来日したロイ・リー・センターズとカーリー・レイ・クライン、ジャック・クックに若いふたりが加わった6人組のプリミティブな「スタンレーサウンド」が堪能できる大推薦の貴重盤。詳細はブルーグラス発掘 新入荷参照
  ROU-36733 STEEP CANYON RANGERS『Radio』CD(本体\2,450-)\2,646-

 前作『Nobody Knows You』(2012)がグラミー賞最優秀ブルーグラスアルバムを受賞、IBMAアワードの最高賞であるエンターテイメントも受賞、今やブルーグラスのトップグループとなったスティープキャニオン・レインジャーズの最新第8作はプロデューサーにジェリー・ダグラスを迎え、マイク・アッシュワースのカホーンを正式メンバーに加えた意欲作。詳細はブルーグラス新入荷参照
  REB-7530 FRONT PORCH STRING BAND feat. CLAIRE LYNCH『Hills Of Alabama』CD(本体\1,980-)\2,139-

 いつまでも可憐なクレア・リンチ、1981年の『Front Porch String Band』と、それから子育てで引退したのちにに1991年、ふたたびフロントポーチ・ストリングバンドを再結成した『Lines and Traces』の2枚のアルバムからのベスト12曲と、2000年のマーク・ニュートンが発表した女性ブルーグラス賛歌アルバム『Follow Me Back to the Fold』から、感動的なクレアのオリジナル“The Day That Lester Died”を収めた全13曲集。詳細はブルーグラス発掘 新入荷参照
  DM-2015 PETE DENAHY & HIROKI MAETA『Hiroshima Jam Session』CD(本体\2,000-)\2,160-

 ムーンシャイナー誌2月号で特集したオーストラリアの日系人ピート・デナヒーと広島の前田宏樹のコンビによる一発録り、1曲目のオリジナルを除いて、スタンダード(トラッド)ブルーグラス名曲を中心にした「生音」をとらえた素晴らしいジャム作品。ピートのボーカルとギターに前田のマンドリンというセットをメインに、ピートのフィドル(4曲)やマンドリン(最後の1曲のみ)に持ち替えたインストやオールドタイムソングを散りばめ、ふたりだけということを感じさせない聴き応えを作っている秀作。詳細はブルーグラス新入荷参照
  SG-2014 STACY GRUBB『From the Barroom to the Steeple』CD(本体\2,450-)\2,646-

 素晴らしいお母さんブルーグラスシンガー、ステイシー・グラブの2014年末の発表作品。透明感のある素直なボーカルに、クレイ・ヘス(gt)のプロデュースで、ロン・ブロック、スコット・べスタル(bj)、ティム・クラウチ(fd)、ロン・ラムジー(md)、アール・ヒーズ(bs)ら、エースピッカーたちのスーパーピッキンをバックに聴かせる非常に質の高いオリジナルをメインに、アリソン・クラウスの"Every Time You Say Goodbye"や"Too Late To Cry"を書いたジョン・ぺネルや、マーク・シモーズらの曲を取り上げる現代ブルーグラス秀作。詳細はブルーグラス新入荷参照
  STR-40765 BILLY STRINGS & DON JULIN『Fiddle Tune X』CD(本体\2,450-)\2,646-

 ミシガン出身の22歳、ビリー・ストリングスの確実でホットなフラットピッキンとボーカル、そしてドン・ジュリンのマンドリンによる現代版ブラザーデュオ。トラッド、ジミー・ロジャーズ、スタンレー、そしてモンローのカバーといった選曲から分かるように、つまりドック&ドークやクリス&マイケルらのコンセプトを意識したイケイケホット版。詳細はブルーグラス新入荷参照
  REB-8006 V.A.『True Bluegrass: Banjo』CD(本体\1,980-)\2,139-
REB-8007 V.A.『True Bluegrass: Fiddle』CD(本体\1,980-)\2,139-


ブルーグラスの最古参レーベル、レベル(反逆者)レコード、その50年に及ぶ歴史の中から選ばれたバラエティに富んだ廉価バンジョーコンピレーション16曲集(8006)とフィドルコンピレーション20曲集(8007)。詳細はブルーグラス発掘 新入荷参照
 
 (インスト)
  ROU-9166 SIERRA HULL『Weighted Mind』CD(本体\2,450-)\2,646-

 いま24歳、でもぼくらが彼女を知ってから10年以上、シェラ・ハルのラウンダー第3作。プロデュースにベラ・フレックを迎えて、ツアーをともにするベーシストのイーサン・ジョズィウィックほか、アビゲール・ワッシュバーン、アリソン・クラウス、3月に来日する元カロライナ・チョコレート・ドロップスのリアノン・ギデンズ参加。昨夏、ROMPでシエラとイーサン、ふたりだけのライブを観たが、これまでのシエラとは全く違っていた成長ぶり。歌モノがメインだが、詳細はインスト新入荷にて
 (オールドタイム/フォーク)
  JBB-2015 SOUTH CAROLINA BROADCASTERS 『Tell Me Truly』(本体\2,450-)\2,646-

 サウス・キャロライナ州からノース。キャロライナ州サリー・カウンティに移住してきたオールドタイムトリオ、サウス・キャロライナ・ブロードキャスターズの第5作目。ストリングバンド音楽と小粋な南部ヒルビリー音楽をミックスしたようなユニークなサウンドが秀逸。カントリー・ジェントルメンの"Silence or tears"やカーター・ファミリー"When The Roses Bloom In Dixieland"等。詳細はオールドタイム/フォーク新入荷参照。
 (カントリー/ロック&ポップ)
  SONY516896 LORETTA LYNN『FULL CIRCLE』CD(本体\2,250-)\2,430-

 20世紀「カントリー女王」と呼ぶにふさわしいロレッタ・リン最新作。83歳、12年ぶりのアルバムは、“In the Pines”をはじめ、“Black Jack David”や“I Never Will Marry”などのアパラチアンソング、ロレッタがデビュー前に初めて書いたという“Whispering Sea”、そして1968年に男論理の浮気と家庭内暴力について女性たちに警告を発した“Fist City”、さらにエルビス・コステロとウィリー・ネルソンとの共演などの話題とともに、おそらくロレッタ・リンの最後の作品になるような気構えで創られたと感じられる大秀作である。詳細はカントリー/ロック&ポップ新入荷参照
  UNI4768473 VINCE GILL 『Down to My Last Bad Habit』(本体\2,250-)\2,430-

 1957年生まれのオクラホマ出身のブルーグラス小僧、ビンス・ギルの最新作は全曲書き下ろし、自身のプロデュースという、ビンスらしい軽快なロッキンカントリーで創られた2011年のソロ『Guitar Slinger』、そして2013年にペダルスティール奏者のポール・フランクリンとの共演名義によるバック・オウエンズとマール・ハガードに捧げられた『Bakersfield』以来の15枚目となるオリジナル作品。詳細はカントリー/ロック&ポップ新入荷参照
  NOT2CD-593 GLEN CAMPBELL『Ballads and Bluegrass』CD2枚組 (本体\1,500-)\1,620-

 グレン・キャンベル、現在79歳。1967年にジョン・ハートフォード作“Gentle On My Mind”で世界ヒット、続いて最大のヒットとなる“By the Time I Get to Phoenix”で不動の地位を築いたポップカントリーシンガー。2011年にアルツハイマーであることを公表、現在も闘病中という。本作は超一級ミュージシャンとして知られるグレンのソロデビューのロカバラードやポップ、ドゥワップなどのシングル作品と、「Disc 1」の11曲目から「Disc 2」の6曲目までの12曲は、「The Green River Boys & Glen Campbell」名義で1962年に発表されたグレンの記念すべきデビューアルバム『Big Bluegrass Special』。詳細はカントリー新入荷参照
  NOT2CD-400 V.A.『Hillbilly Hop』CD2枚組 (本体\1,500-)\1,620-

 「Disc 1」はホンキートンクカントリーの歴史を開いたアーネスト・タブから、その背景にあったボブ・ウィルスやスペード・クーリーをはじめとするウエスタン・スウィング、そしてハンク・ウィリアムズからハンク・スノウらのヒット曲など、「クラシックカントリー」と呼ばれる第二次世界大戦をはさんだ1940〜50年代のサウンド。「Disc 2」には、デルモア・ブラザーズからテネシー・アニーフォード、マール・トラビスやアーサー・スミスほかの「ブギウギ」と名の付く曲を集めた全50曲集。1954年、エルビス・プレズリーの出現によってさらに明確になるカントリー音楽の自由自在な、まさに「ヒルビリーホップ」が満喫できる廉価版。全曲名/演者のリストはカントリー新入荷参照
 (映像モノ)
  CCD-WBS10 WILBURN BROTHERS SHOW『Vol. 10』DVD-R(本体\2,450-)\2,646-

 1960年代、デッカ(のちのMCA)カントリーのキーパーソンとして活躍したドイルとテッドのウィルバーン・ブラザーズが1963年から74年までに残した354本の30分TV番組シリーズ『ウィルバーン ブラザーズ ショウ』のDVD映像集の第10巻、ビル・モンローとジミー・マーティンをゲストに迎え2番組を含む5番組を収録したDVD。詳細は映像モノ新入荷参照
 (教則モノ新入荷)
  BOOK-AS ANNIE STANINEC『Traditional Bluegrass Fiddle Solos』(52頁、webにてオーディオ解除コード付き)Book(本体\5,300-)\5,724-(価格改定)

 アニー・スタニネッツ(ムーンシャイナー3月号カバーストーリー)、日系のフィドラーがブルーグラスフィドルの「キモ」を紹介してくれる抜群に有益なフィドル教本秀作! ムーンシャイナーでも詳細に解説していたようにカーリー・レイ・クラインやジョン・グリックなど、とてもマニアックなものからチャビー・ワイズ、ケニー・ベイカーまで、トラッドグラス系歌モノの間奏、完全コピー譜+解説である。楽譜が読める人にとって、ブルーグラスフィドルの神髄に触れる最初の技術的な第一歩になるかもしれない、とても素晴らしい実践的なブルーグラスフィドル教則本である。詳細解説は教則モノ新入荷にて
  ACB-8 DAVID GRISMAN『The Book of the Dawg Vol.3: Dawg Jazz』Book77頁(本体\3,800-)\4,104-

 デビッド・グリスマンの音楽ルーツを音符とマンドリンタブ譜、そして写真やコメントで追っていくという趣向の教則本。今回はトニー・ライスのラウンダー・デビュー作に提供した"Rattlesnake"、DGQの初期からの主要レパートリー"E.M.D."他、ジャズ・スタイルで演奏されてるドウグ音楽のオリジナル20曲を収録。すばらしいマンドリン教則タブ譜集。
 新入荷作品、詳細解説
 ■ブルーグラス新入荷
  NONE-553734 MICHAEL DAVES『orchids and violence』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

June Apple/The Dirt That You Throw/Darling Corey/Elzic's Farewell/A Good Year for the Roses/Drunken Hiccups/Stargazer/Dark Angel/The 28th of January/I Only Exist/Pretty Polly/Train on the Island x2.

 きっといいとは思っていたけど、ビックリ!! するほど凄い!マイケル・デイブズの最新作。1950年代アーリーブルーグラスのグルーヴに乗りまくりつつ、自身のアグレッシブなギターに、サラ・ジャローズ嬢のマンドリンとテナーがトラッドグラスを演出、ノーム・ピケルニーのバンジョーが飛びまくり、何よりブリタニー・ハース嬢のブッ飛びフィドルがエゲツなく凄い!! このどーしようもない!!若者たちをマイク・バブのベースがしっかりと受け止める。2枚目はまったく同じ12曲をエレキバージョンでサイケなパンクビリー!?する全24曲、まさに「ブルックリン・ヒルビリー」の面目躍如。この素晴らしいエネルギーで今年も1年、深ーいブルーグラスにはまり込もう!!
 19世紀に建てられたニューヨークの下町、ブルックリンのオールドファースト教会のホールでライブ録音された、おそらく21世紀のトラッドグラス名盤として長らく語られることになるアルバムはスタンレー名曲“I Only Exist”や“Pretty Polly”を終盤に配し、“June Apple”や“Elxic's Farewell”、“The 28th of January”といったオールドタイムフィドルチューンを横糸のように配し、まさかのドン・ブラウンのオザークマウンテントリオからの“The Dirt That You Know”(サラのテナーがいい!!!)やジョージ・ジョーンズの極め付けホンキートンク“A Good Year for the Roses”、そしてトミー・ジャレル“Drunken Hiccups”、まるでロカビリージャムのような“Darling Corey”など、マイケルの思想が良く表れたシビアな選曲とその表現に唸る。そして最後にはアレックス・ハーグリーブズとマーク・バーネットという若手トップフィドラーを迎えてブリタニーとの強烈なトリプルフィドルでブッ倒してくれる。
 ……もう1枚のエレキバージョンは、1960年代後半のサイケなパンクビリーといった感じのアレンジで、妻のジェシー・カーターのエレベに自身がギター、マンドリン、ドラム、キーボード、そして弓弾きバンジョー(bowed banjo)!?など、すべてをこなしている。1曲だけマザーラブボーンの“Stargazer”をカバーしているが、当初は自身の育った1980-90年代のグランジを思い描いたのだという。大学ではジャズや実験音楽を学んだというが、卒業後はブルックリンで10年以上にわたりブルーグラスジャム三昧していたため、新鮮な体験だったという。ブルーグラス名曲のグランジ化を楽しんでください(苦手な方は聴かないでいいよ……!?)。
 ブルーグラスのいいところは、「イノベーションとトラディションの間にある緊張感だ!」というマイケル、 ビル・モンローが自身のブルーグラスボーイズでオープリ―デビューした1939年、そのときに持っていた熱と同じような純度で突っ走るマイケル、前作クリス・シーリとのチョー強力なブラザーデュオ集『Sleep with One Eye Open』とともに、21世紀ブルーグラスのマストアイテムである!
  ZMM-2015 DAVID PETERSON『Old Time Power』CD(本体\2,450-)\2,646-

There Is Power in the Blood/I'll Never Go Back/Love Lifted Me/Trials, Troubles, Tribulations/Old Time Power/Mother Prays Loud in Her Sleep/We'll Understand It Better/Just a Closer Walk With Thee/Go Tell It On the Mountain/A Glorious Church/If I Could Hear My Mother Pray Again/I Dreamed I Searched Heaven for You/Springs of Living Water/Mansion Over the Hilltop/Revelation Chapter 5.

 これは凄い!!! シビアなアーリーブルーグラスの名曲を取り上げることで高い評価を持つデビッド・ピーターソンが、なんと!!ステュアート・ダンカンとチャーリー・クッシュマンにデニス・クラウチという、現在ナッシュビル最高のブルーグラッサーにデビッド・グリスマン(md)を直球でぶつけた大秀作!(ほぼ半数はマイク・コンプトンだが、なんか問題ある……?)の15曲だ。ナッシュビル・ブルーグラスのドグマにドウグがじかに参戦することに、興味津々。しかも選曲したのは、ブルーグラスのある面の真実をえぐるメチャくちゃ濃いゴスペルの大名曲ばかりで、リチャード・ベネットにキッチリとソックリズムを取らせたその重いリズムに、南部アパラチアの教会が重くのしかかる、そんなドロドロしたキリスト教社会のイメージを、ステュアート、チャーリー、デビッドがどんな応えを出してくるか、そんな興味に胸が震えるような秀作である。
 米国北部の学研都市ボストンの出身ながら、「彼の声は山の頂から頂へと運ぶことのできる、パワフルで完璧、深く浸透するビル・モンローとジミー・マーティンのブルーズを包括した高い質を持つものだ」と評される、誰もが認めるトラッドグラスの信奉者であり伝道者である。1995年に前の居住地テキサス州ダラスからナッシュビルに移って以来20年、彼の率いるバンド名「1946」からも、彼が何を伝えようとしているかは歴然だ。日本ではなじみが薄いゴスペル、しかもここで取り上げられたゴスペルは米国でもシビアなマニアックな名曲ぞろい。ゴスペルの音楽性がブルーグラスエッセンスのひとつであることをこの素晴らしいメンツの凄い演奏で教えてくれる。
 「20年前、ふたりしか知り合いのいなかったナッシュビルで初めて録音したアルバムが『Jesus Use Me』というゴスペル集でした。それから20年、いろんなことがありながらまだナッシュビルに住み、7枚目のレコードを仕上げました。それが再びゴスペル作品であることに、つまりそのときと同様の真実を知っていることに意味を感じています。この録音の多くは、全員がひとつの部屋に集まり、ヘッドフォンを付けず、完全に欠点のある、人間が心と魂でもって創る方法で演奏したものです。ミュージシャンとリスナーに、この作品に参加いただいたことを感謝します。この先20年、どこかに聴いてくれる人がいる限り、音楽を創りつづけていきます。耳を傾けていただきありがとうございます」―――デビッド・ピータソン(アルバムライナーより抜粋)
  AS-2015 ANNIE STANINEC CD(本体\2,450-)\2,646-

Long Time Travelin'/Just Wondering Why/Shady Grove/Steeley Rag/Plante Dans La Porte Da Ma Maison/Man of Constant Sorrow/Sinners Waltz/Rocky Island/Mike's Hoedown/Shallow Brown/March to Kinsale/Willow on the Lake/Madaline.

 ブルーグラスフィドルのテクニックを持ちつつ、オールドタイムフィドルのグルーブを取り入れ、生来のエネルギッシュなノリを持った素晴らしいデビューアルバムを創ったのは宝塚フェスにも来ていたアニー・スタニネッツ。お母さんが大阪の人で、関西のオールドタイム系の人たちとも交流があった(ムーンシャイナー3〜4月号で前後編特集参照!)。現在、ウエストコーストの名門、キャシー・キャリック・バンドに在籍。師匠筋になるのだろうポール・シェラスキー(fd)のほか、ジョン・ライシュマン(md)とパトリック・ソウバー(bj)、アイバン・ローゼンバーグ(db)らという西海岸のトップアーティストにピーター・ローワンやキャシー・キャリックをゲストに、ブルーグラスの美味しいところをキッチリと踏まえつつ、アパラチアンケルト的な幻想や南部ルイジアナのダンサブルなケイジャンのエネルギーも味わえ、全編に素敵なフィドルとボーカルがが聴ける素晴らしいアニーのデビューアルバムだ。
 宝塚フェスに来ていたのは中学生の頃だったか、そののちもIBMAなどでよく会っていたアニー。ピョンピョンと飛び跳ねて弾くエネルギッシュなフィドラーとして注目を浴びていたのだが、いつ頃からか、おそらくキャシー・キャリックのバンドに入るようになってからはとてもオールドタイミーなフィドル感覚を身に付けてとても個性的な味のあるフィドラーに大きく成長しての初ソロアルバムである。
 セイクレッドハープ曲をバンド用に編曲したという素晴らしい1曲目“Long Time Travellin'”から思い切りのいいボーカルも秀逸、ピーター・ローワンの見事なまったく衰えない艶やかなボーカルをフィーチャーし、デュエットするジム&ジェシー曲“Just Wondering Why”とつづくワクワクするような選曲。つづくすばらしいグルーヴで聴かせる“Shady Grove”とスタンレーで有名な“Man of Constant Sorrow”を素晴らしいブルーグラスフィドルに載せて聴かせる間にはさまれた2曲、テキサスフィドラーのA.L.スティーリーからの“Steeley Rag”で聴かせる見事なフニャフニャ(これがクラシック系の人にはとくに難儀なテクニックらしい……)なコード感覚、そしてアコーディオンとのデュオで聴かせるケイジャンフィドル“Plante Dans La Porte De Ma Maison”にみるアメリカンフィドルの幅広さへの憧憬など、ここ数年で学んだのだろう。イーリアンパイプをバックにしたアカペラっぽいバラッドも含めて、自身が弾くブルーグラスフィドルへの筋道を理解しようとする姿勢が感じられるような秀作である。
 テクニックに走りがちな21世紀の若者ブルーグラスがそのルーツの存在に目を向け、さまざまなプリミティブな音楽から学んだものを自身のスタイルに取り入れはじめている。その軽々とした身のこなしがじつに爽快、そんな気持ちにさせてくれるアニーのソロデビュー作、フィドルとボーカルともに、キラキラした若さが素晴らしい!!
  ACD-83 DEL MCCOURY AND DAVID GRISMAN 『Del & Dawg Live! Hi-Def Deluxe Edition』CD2枚組(本体\2,750-)\2,970-

(Disc 1)
Feast Here Tonight/Intros/ Shackles & Chains/Meeting Up/East Virginia Blues/Bluegrass Rhythm/G-Run Blues/Del & Big Mon/Dark Hollow/Toy Heart/Remembering Brad/Bill Keith Medley:Salt Creek-Devil's Dream-Shenandoah Breakdown/Snow Dove/The Good Old 1950s/Country Boy Rock & Roll.
(Disc 2)
Gotta Travel On/The Wild Side Of Life/Little Glass Of Wine/I Know What It Means To Be Lonesome/Del & Dawg/Man Of Constant Sorrow/I'm My Own Grandpa/Brakeman's Blues/Tennessee Waltz/So Long/New River Train/Farewell Medley: Life's Railway To Heaven-Shalom Aleichem.

 いまやブルーグラス界最高の重鎮として認められるデル・マッカーリー(77)と、ドウグという愛称で知られるデビッド・グリスマン(70)。ふたりが2014年以来、ブラザーデュオスタイルでツアーするステージを2セット分、ブラザーデュオからブルーグラス・スタンダード、オリジナル・インスト、そして旧友ビル・キースに捧げられたメドレーを演じるライブパフォーマンスを完全収録した合計103分に及ぶライブ全23曲集。昨年のROMPで、ふたりのステージを観るチャンスがあったが、モンローブラザーズからはじまり、ハイロンサム、そしてちょびっとドウグを含む流れでブルーグラス、すなわちふたりが心酔したビル・モンローの精神を臆することなく披歴、ブルーグラス界のカリズマふたりが、まったくマイペースで自分たちのスタンダードを余裕たっぷりにブラザーデュオとして演じる、ものすごい説得力だった。同時に観ての通りのデルとドウグの人柄がよく感じられもした。
 1963年2月8日、ビル・モンローとブルーグラスボーイズでバンジョーを弾いていたデルとドウグは初めて出会ったのだという。その3年後の1966年、ふたりはニューヨーク州トロイで初めてのギグを共にし、その年には1ヶ月違いで最初の子供、ロニー・マッカーリーとモンロー・グリスマンを授かった仲だとさえいうふたり、生涯の友とも言えるそんな50年以上の親交の中で培ったふたりによる「ブルーグラス精神」を鼓舞するカリズマ音楽である。ちなみにふたりには2012年、1990年代にデル・マッカーリー・バンドとのスタジオジャムを収めたCD『Harcore Bluegrass in the Dawg House』(本体\2,450-)がある。
(「Hi-Def CD」は、20bit?24bit音源を自然な音質で、なおかつ聴感上のノイズを低下させつつ音量感を伴う音で16bit化し聴取するしくみ。通常のCDプレイヤーでも再生可。
 ちなみに「ドウグ(Dawg)」とは、犬から派生した言葉で、グリスマンの友人、ジェリー・ガルシアが1973年に命名したニックネーム。近年は黒人の間でごく親しい間の「ダチ」というニュアンスで使われていたが、最近広まり過ぎてクールな言葉じゃなくなっているという……)
  ROU-36733 STEEP CANYON RANGERS『Radio』CD(本体\2,450-)\2,646-

Radio/Diamonds In The Dust/Simple Is Me/Blow Me Away/Blue Velvet Rain/Looking Glass/Down That Road Again/Break/Wasted/Long Summer/When The Well Runs Dry/Monumental Fool.

 前作『Nobody Knows You』(2012)がグラミー賞最優秀ブルーグラスアルバムを受賞、IBMAアワードの最高賞であるエンターテイメントも受賞、今やブルーグラスのトップグループとなったスティープキャニオン・レインジャーズの最新第8作はプロデューサーにジェリー・ダグラスを迎え、マイク・アッシュワースのカホーンを正式メンバーに加えた意欲作。ボーカリストのウッディ・ポール(gt)の妻、ビスケット・バーナーズで素晴らしいボーカルを聴かせたシャノン・ウィットワースがデュオでゲスト参加、もちろん、ジェリーのドブロもゲスト参加している。ニック・サンダーズのユニークな(クラシックとジャズ出身の)フィドルのほか、マイク・グギノ(md)、チャールズ・ハンフリー(bs)など、極めてまじめな!?ブルーグラスバンドだが、グレアム・シャープ(bj)のオリジナルを上手くアレンジして、ノースカロライナの学生/若者たちに受けるブルーグラスに仕上げている。
 映画俳優スティーブ・マーティンとのコラボで一躍脚光を浴び、ポール・マッカートニーやディキシーチックスらと共演、また全米の大きなコンサートホールを湧かせてきたというキャリアがバンドを育てたと言えるステーィプキャニオンレインジャーズ。ノースカロライナという、ブルーグラスのホットベッド。もちろんアッシュビルからスモーキーマウンテン、ブーンやディープギャップ、マウントエアリーなど、ブルーリッジ山脈地方はとても濃いのだが、そこから少し東に向かうとピードモント地方というなだらかな丘陵地帯がつづく。そんなところにダーラムやチャペルヒル、そして州都ローリーなどがある米国有数の学研都市域がある。かつてシュガーヒルレコードが本拠を置いていたそこは1970年代から若いオールドタイムのコミュニティがあったり、現在はジム・ミルズのビンテージ五弦の巣窟があったり、サードタイムアウトやミプソも本拠にする、若者文化とブルーリッジ系ブルーグラスのクロスロードとなっている。そんなチャペルヒルのノースカロライナ大学で結成された学生バンドから、いまやブルーグラスのトップグループに成長したステーィプキャニオンレインジャーズ。世界ランキングでも京都大学をしのぐハイレベルな卒業生たちが書くオリジナル、その新鮮な切り口が彼らの持ち味なのだろう。ノースカロライナの学生たちに強い支持を受けるスティープキャニオン、素晴らしいブルーグラスバンドだ。
  DM-2015 PETE DENAHY & HIROKI MAETA『Hiroshima Jam Session』CD(本体\2,000-)\2,160-

The Ringing of the Steel/Been All Around This World/Don't This Road Look Rough and Rocky/St. Anne's Reel/Raleigh and Spencer/Shady Grove/Angeline the Baker/Keep on the Sunny Side/Ground Hog/Tennessee Waltz/Hop High/Whiskey Before Breakfast.

 ムーンシャイナー誌2月号で特集したオーストラリアの日系人ピート・デナヒーと広島の前田宏樹のコンビによる一発録り、1曲目のオリジナルを除いて、スタンダード(トラッド)ブルーグラス名曲を中心にした生々しい「生音」をとらえたジャム作品。ピートのボーカルとギターに前田のマンドリンというセットをメインに、ピートがオールドタイミーなグルーブにブルーグラスなツイストを織り込んだフィドル(4曲)やマンドリン(最後の1曲のみ)に持ち替えたインストやオールドタイムソングを散りばめ、ふたりだけということを感じさせない聴き応えを作っている秀作。
 日本の失われた20年の間に、はるかに前に走り出したヨーロッパと同様、オーストラリアのブルーグラスもキャリアを重ね米国で活躍するトッププレイヤーも次々と登場、米豪の感覚はほとんど差がなくなっている。そんな中、オーストラリアでトップクラスのミュージシャンとなったというピート、そのピートにキッチリと応えるマエドリンこと前田宏樹。テネシーでの武者修行のたまものだろう。世界中で共通なブルーグラッサーのトラッドレパートリー、アパラチアの霊気をオーストラリア人と日本人がヒロシマで表現する……という、何の不思議もない素晴らしいジャムが生まれる時代なのだ。ピートはこの10月、オーストラリアのブルーグラッサーを連れて、日本全国でジャムツアーをするという……、そんな時代なのだ。
  SG-2014 STACY GRUBB『From the Barroom to the Steeple』CD(本体\2,450-)\2,646-

Wish I Didn't Know Love/Can't Let You Go/Six White Horses/Cold On the Ground/(Falling Like a) Leaf in a Summer Storm/Gone Away from Me/Because You Love Me/Straight Line/Spirit of the Mountains/Time/All That Matters/Beautiful Girl.

 素晴らしいお母さんブルーグラスシンガー、ステイシー・グラブの2014年末の発表作品。透明感のある素直なボーカルに、クレイ・ヘス(gt)のプロデュースで、ロン・ブロック、スコット・べスタル(bj)、ティム・クラウチ(fd)、ロン・ラムジー(md)、アール・ヒーズ(bs)ら、エースピッカーたちのスーパーピッキンをバックに聴かせる非常に質の高いオリジナルをメインに、アリソン・クラウスの"Every Time You Say Goodbye"や"Too Late To Cry"を書いたジョン・ぺネルや、オールドタイムのミュージシャンでありながらアリソン・クラウスらにも曲を提供するマーク・シモーズらの曲を取り上げている。
 ステイシーは「暗すぎる」とか「アパラチア過ぎる」という自身のオリジナルへの評価をかえって誇りにするウエストバージニア出身、しかしその声質はクリスタル。米国における評では、「このレコードのもっとも強い存在は、悲しみと怒りに対する反抗で溢れる彼女の不気味なまでにクリスタルな歌声である」とある。ティム・クラウチの5弦フィドルを重厚に使いつつそんなイメージをまとった1曲目、“Wish I Didn't Know Love”から、当時4歳だった息子との共作というフィドルの美しいワルツの最後12曲目、“Beautiful Girl”まで、7曲がステイシーの素晴らしい作曲だ。アパラチアという特別な土地には、そんな音楽の精が飛びまわっているんだ
  STR-40765 BILLY STRINGS & DON JULIN『Fiddle Tune X』CD(本体\2,450-)\2,646-

Beaumont Rag/Walk On Boy/Open Up Them Pearly Gates/That Home Far Away/Miss the Mississippi and You/The String Changing Tune/Salt Creek - Old Joe Clark/Sharecropper's Son/Lonesome Moonlight Waltz/I Am a Pilgrim/Poor Ellen Smith/Fiddle Tune X/I Ain't Gonna Work Tomorrow/Shady Grove/Little Maggie/How Mountain Girls Can Love.

 昨年のROMPでこのふたりを観た。マンドリンとギターというブルーグラスのもっともシンプルなアンサンブルで若い観客を狂喜乱舞させていた見事なエンターテイメント、本作はさまざまなシチュエーションで収録されたそんな彼ら流エンタメが堪能できる全17曲。ビンテージなモノのワンマイクに向かってふたりが距離を計りながら収録したライブに、もう一本のステレオマイクを会場に据えてその場の雰囲気を伝えるという録音手法でライブを再現したアルバムにしている。
 ミシガン出身の22歳、ビリー・ストリングスの確実でホットなフラットピッキンとボーカル、そしてドン・ジュリンのマンドリンがトラッド、ジミー・ロジャーズ、スタンレー、そしてモンローのカバーといった選曲から分かるように、つまりドック&ドークのイケイケホット版。各曲の詞が持つ普遍性のあるスタンダードとアグレッシブな楽器バトルで観客をそらさない手腕はたいしたものだ。メディアには「パンテラ(テキサス出身のヘビメタバンド)とトニー・ライスの間に生まれた、アンホウリ(unholy=邪悪)な子供」と表現されるブルーグラスが本来持つパンクな一面が若者に受ける理由なのだろう。
 ■ブルーグラス発掘 新入荷
  RGMCD-1429 RALPH STANLEY & THE CLINCH MOUNTAIN BOYS featuring RICKY SKAGGS & KEITH WHITLEY『The Complete Jessup Recording Plus!』CD2枚組(本体\3,600-)\3,888-

(Disk 1)
We’ll Be Sweethearts in Heaven/Mother No Longer Awaits Me at Home/Our Last Goodbye/Lonesome River/I Love No One but You/It’s Never Too Late/Loving You Too Well/Too Late to Cry/Little Glass of Wine/I Long to See the Old Folks/Are You Proud of America/Rock Bottom/Another Song, Another Drink/Take Me Back/You’re Going Away/Hulla-Gull 全18曲
(Disc 2)
Let’s Keep Old Glory Waving/River Underground/Ain’t It Hard/Daughter of Geronimo/Buckwheat/Keep My Love with You/Let Me Walk Lord by Your Side/In Heaven We’ll Never Grow Old/Wings of Angels/The Darkest Hour Is Just Before Dawn/Working on a Building/Master’s Bouquet/Leaning on Jesus/White Dove/Shouting on the Hills of Glory/A Few More Seasons to Come/Daniel Prayed/My Main Trial Is Yet to Come 全18曲

 これは強烈! 1971年1月、のちの1980年代にカントリー界のスーパースターとなるふたりの若者、リッキー・スキャッグスとキース・ウィットリーがまだ高校在学中、当時「スタンレーサウンド」というあたらしい方向性を生み出しはじめていたラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズに参加してジャック・リンチのジャリンレコードに残したふたりの名義でこれまで日の目を見ることのなかった『Tribute to the Stanley Brothers』(1971, Jalyn JLP129)を中心に(何故か、“White Dove”と“The Angels Are Singing in Heaven Tonight”の2曲が欠けているが……)、同時期にラルフ・スタンレーのクリンチマウンテンボーイズにサイドマンとしてふたりが参加した2枚のジェサップ盤、1971年8月録音の『Michigan Bluegrass』(1971, Jessup MB108)と1971年10月録音の『Sing gospel echoes of the Stanley Brothers』(1973, MB129)、計3枚のアルバムを2枚組CDに収めた全36曲集。
 アパラチアの厳しいハイロンサムを音に昇華していったビル・モンロー、バンジョーを軸にポップなアンサンブルを創っていったフラット&スクラッグスと並び、ブルーグラス御三家と称されるラルフ・スタンレーは、プリミティブなマウンテンスタイルの唱法とクロウハンマーバンジョー由来のリズムをブルーグラスの中に定着させたことで高い評価を受ける。スタンレーブラザーズ時代のカーターのボーカルスタイルを踏襲するも、ラルフの持つ、よりプリミティブなマウンテンスタイルが、当時メインのリードボーカルだったロイ・リー・センターズを通してリッキーとキースに色濃く影響を与えたであろうことは想像に難くない。
 1971年、ちょうど高校在学中から卒業にかけてのリッキー・スキャッグスとキース・ウィットリーを臨時にバンドに加えたラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズは、そのふたりの凄さを――残念ながら同年5月の来日メンバーにはなれなかったものの――アルバム2枚に残した。レベル社に6月に録音した『2nd Generation Bluegrass』(CD \2,646-)とともに、今回初めて本作でCD化された半年ほど先立つ1月に録音された『Tribute to the Stanley Brothers』を肴に、カーリーレイのフィドルとジャック・クックのベースとともにスタンレーサウンドのすばらしさを再認識したい。……個人的だが、わたしのバンド、ブルーグラス45が渡米、フェスサーキットに参加したのはそんな1971年、その当時の若いキースとリッキーの初々しさが印象に残っている。最高の時代に彼らと同じところにいた幸運を感謝している。
 リッキーとキースの登場も、ニューグラス・リバイバル、セルダム・シーン、トニー・ライス参加のニューサウスなどが次々と生まれたブルーグラス特異年の1971年、そんな熱いブルーグラス/ニューグラスムーブメントのひとつだった。ちなみにラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズが、兄カーターとのブラザーズ時代とは違った、いわゆる「スタンレーサウンド」を完成させたのもこの年、1971年に録音したゴスペル集『Cry from the Cross』だろう。キースとリッキーを含み、ロイ・リー・センターズが素晴らしい。本作2枚組CDでも、その最高のスタンレーサウンドが堪能できる。
  REB-7530 FRONT PORCH STRING BAND feat. CLAIRE LYNCH『Hills Of Alabama』CD(本体\1,980-)\2,139-

Hard Times/I Found You/Some Morning Soon/Where Dear Friends Never Part/The Day That Lester Died/Hills of Alabam/Wabash Cannonball/Go My Way/Natchez Trace/The Singer/Living in Our Country World/Kennesaw Line/Come Unto Me.

 クレア・リンチって、ほんと、いつまでも可憐だと思う。もう40年も前になるか、初めてフロントポーチ ストリングバンドを聴いたとき、ブルーグラスにやっとフツーの女性ボーカリストが誕生したと思ったものだ。昨今の女性ブルーグラスバンドにもきっと参考になるクレア、彼女が大学時代からバンド活動してきたフロントポーチストリングバンドのベスト集である。
 大学でブルーグラスに興味を持ち、最初のバンドがヒッコリーウィンドという、その名前からウエストコーストへの憧憬が感じられる。しかしバンドはすぐにフロントポーチ・ストリングバンドと改名、1977年に『Smilin' at You』と『(Good Morning)Country Rain』を発表、つづいて1981年にセルフタイトル作『Front Porch String Band』(のちにレベル社から再発)を発表、当時の夫のマンドリン奏者ラリー・リンチとともに1981年まで活躍をつづけたという。1982年には元セルダム・シーンのジョン・スターリングの庇護の下、初ソロ作品『Breakin' It』を発表、クレアのソングライターとしての資質を認め、“Hills Of Alabama”はキャシー・マティア、“Some Morning Soon”はパティ・ラブレスほか、メジャーアーティストによりカバーされている。その後、子育て期間のリタイア―を経て10年後の1991年、ふたたびフロントポーチ・ストリングバンドを再結成しレベルから『Lines and Traces』、そののち1993年、ラウンダーから『Friends for a Lifetime』でソロとして第2作を発表している。
 ヘイゼル&アリス以来、ローズ・マドックスも含めて、女性ブルーグラスシンガーはヒルビリー臭が、その評価の基準のようなところがあった。カントリー界でも同様、たとえパッツィ・クラインといえども、南部臭が求められる。それが、1975年のエミルー・ハリスの登場でドラスティックに変化した。つまり、1960年代後半のカウンターカルチャーの波が南部にも押し寄せ、ヒッピー文化を背負ったフォークやロックといった都会での価値観が、田舎の自然志向とも合致して、若者たちにも広まり始めたのだ。それは長髪をなびかせてロッキングラスするニューグラスリバイバルらに象徴される、まったくあたらしいブルーグラスのムーブメントだった。そしてその最先端にいた女性のひとりがクレアだった。
 本作はレベルのそんな2作品から12曲、そして1曲のみ、2000年のマーク・ニュートンの女性ブルーグラス賛歌アルバム『Follow Me Back to the Fold』から、感動的なクレアのオリジナル“The Day That Lester Died”の全13曲が収められたベスト集である。フォスターの“Hard Times”から、日本の女性ブルーグラスでヒットした“Go My Way”、クレアのオリジナルでジョン・スターリングがプロデュースした“Hills of Alabama”、そしてフロントポーチ時代、バンドの売りとなっていたというカーターファミリー/ロイ・エイカフの“Wabash Cannonball”など、エミルー・ハリスやナンシ・グリフィスを思わせるポップな歌声とブルーグラスが絶妙に合う、可憐な女性ブルーグラスのである。
  REB-8006 V.A.『True Bluegrass: Banjo』CD(本体\1,980-)\2,139-

Sweet Dixie (Bill Emerson)/Clinch Mountain Backstep (Ralph Stanley)/Little Rock Getaway (Jimmy Arnold)/Bear Tracks (J.D. Crowe)/Daddy's Dream (Sammy Shelor)/Banjo Boy Chimes (Sonny Osborne)/Cotton Patch Rag (Alan Munde)//Theme Time (Bill Emerson)/Hard Times (Ralph Stanley)/Knee Deep in Bluegrass (Terry Baucom)/Lonesome Road Blues (Don Reno & Eddie Adcock)/Black Jack (J.D. Crowe)/Old Time Pickin' (Ralph Stanley)/M Street Rag (Jimmy Arnold)/Nedscape Navigator (Ned Luberecki)/Home Sweet Home (Bill Emerson).

ブルーグラスの最古参レーベル、レベル(反逆者)レコード、その50年に及ぶ歴史の中から選ばれたバラエティに富んだ廉価バンジョーコンピレーション16曲集。最初にバンジョートーンの評価をブルーグラスアンリミテッド誌に発表、その華麗なスリーフィンガーロールと美しいトーンで知られるビル・エマーソン"Sweet Dixie"を一曲目に、ラルフ・スタンレーの代表曲"Clinch Mountain Backstep"、若くして逝去した第二世代の天才ジミー・アーノルド"Little Rock Getaway"ほか、昨年ついに本格的に引退したJ.D.クロウやソニー・オズボーンらの重鎮に、アラン・マンデ、サミー・シーラー、ネッド・ルベレッキら。20世紀バンジョーのさまざまなスタイルが手軽に楽しめる廉価作品。
  REB-8007 V.A.『True Bluegrass: Fiddle』CD(本体\1,980-)\2,139-

Soldier's Joy (James Price)/Dry & Dusty (Kenny Baker)/Goodbye Girls I'm Going To Boston (Art Stamper)/Meetin' House Brance (Ricky Skaggs)/Daley's Reel (Joe Greene)/Scotland (Bobby Hicks)/High Country (Kenny Baker & Joe Greene)/Billy Wilson (Billy Baker)/Done Gone Waltz (Richard Greene)/East Tennessee Blues (Bobby Hicks)/Spider Bit the Baby (Kenny Baker)/Williamsburg (Glen Duncan)/Sunflower Hornpipe (Lyman Enloe)/Midnight On the Water (Art Stamper)/Dusty Miller (Joe Greene)/Orange Blossom Special (Chubby Anthony)/Leather Breeches (Curley Ray Cline)/Live & Let Live (Kenny Baker & Joe Greene)/St. Anne's Reel (Johnny Warren)/Grey Eagle (Kenny Baker).

上記と同様のレベルレコード、フィドル集。現在のスタンレーのフィドラー、ジェイムズ・プライスの美しい"Soldier's Joy"ではじまり、20世紀ブルーグラスフィドルのひとつの完成系を創ったケニー・ベイカー"Dry &Dusty"、父からのオールドタイムの伝統を引き継ぐアート・スタンパー“Goodbye Girls I'm Goin\g To Boston”とつづくさまざまなブルーグラスフィドルスタイルを収めた廉価フィドルコンピレーション20曲集。長らく廃盤のままになっているリッキー・スキャッグスの1975年昨デビューソロのインスト集(おそらくリッキーが許さない!?)『That's It!』からリッキーと現在バルサム・レンジで活躍のマーク・プルエットとのフィドル&バンジョー曲“Meetin' House Branch”が収められている。また、ケニー・ベイカーのデビューとなるジョー・グリーンとのツインフィドルアルバムからタイトル曲“High Country”(大好きです!!)と“Live and Let Live”が収められているのも大正解!! いずれにせよ、20世紀フィドルのさまざまなスタイルが手軽に楽しめる廉価作品ではある。
  SFR-110 HOWDY FORRESTER & JOHN HARTFORD『Home Made Sugar and a Puncheon Floor』楽譜付(本体\2,750-)\2,970-

Warm Up/Dugler with a Shoefly On/That Must Have Been a Tie/McKinley/Home Made Sugar and a Puncheon Floor/Arthur Smith's Twinkle Little Star/I've Never Heard Anybody Play It but Arthur/Stump Tail Dog/Well It's Different/Uncle John Wills's Lost Indian/You Did a Whoop/Still on the Hill (Sells Brothers Circus Rag) [feat. John Hartford]/Tumbling Creek Liza Jane/Tell You Where I First Heard That One/Ladies in the Ballroom/Benny Didn't Get into That Part/Going Across the Sea/That's More Like a Scotland Tune/Cotton Eyed Joe/Sugar in the Gourd/Possum up a Gum Stump/Balance All/Paddy on the Turnpike/Polly Put the Kettle On/You Ever Heard Secesh/Secesh/Greenback Dollar... Vernon Solomon Never Heard That/Lady of the Lake/Roy Talked About Grandpappy George Wilkerson/Going Uptown/Even Back in Those Days/Bitter Creek/Run out of Tunes

 ジョン・ハートフォードとハウディ・フォレスターの貴重な音源がそしCD化。ニューグラス・ムーブメントの先駆けとして70年代以降のブルーグラスの精神的支柱となったジョン・ハートフォード、ユニークなソロ・パフォーマンスで多く創造的な音楽を残した一方で、ライフワークとしてスティーム・ボートの研究やオールドタイム・フィドル音楽をコレクションし続け、膨大な録音を残していると言われています。そんなジョンのホームレコーディングの中から、初期のビル・モンローやフラット&スクラッグス、ロイ・エイカフのサイドメンとして活躍した偉大なフィドラー、ハウディ・フォレスターとのセッションがミドル・テネシー州立大学のポピュラー音楽センターが運営するスプリング・フェド・からリリースされました。リラックスした雰囲気でハウディ・フォレスターの故郷であるヒックマン・カウンティに伝わる曲や大叔父のボブ・ケーツから学んだ曲(20曲楽譜付き)等々をジョンのバンジョーをバックアップに演じます。ハートフォードの名盤『Gum Tree Canoe』以降、懐かしい南部の伝統音楽の雰囲気を現代に甦らせてきた原風景がここに見ることが出来ます。ナッシュビル産の商業化された音楽の向こう側に広がるアパラチアのフィドル音楽の奥深さを垣間見せてくれる作品。
 ■インスト新入荷
  ROU-9166 SIERRA HULL『Weighted Mind』CD(本体\2,450-)\2,646-

Stranded/Compass/Choices and Changes/Wings of the Dawn/Birthday/Weighted Mind/Fallen Man/The In-Between/Lullaby/Queen of Hearts-Royal Tea/I'll Be Fine/Black River.

 歌モノがメインだが、ここインスト新入荷で紹介しよう……。13歳でラウンダーレコードと契約、24歳の今、これがラウンダーの最新第3作。プロデューサーにベラ・フレックをすえ、このところツアーをともにするベーシスト、イーサン・ジョズィウィックとのデュオという最小限アンサンブルというコンセプトをベースに、アビゲール・ワッシュバーン、アリソン・クラウス、3月に来日する元カロライナ・チョコレート・ドロップスのリアノン・ギデンズらが参加。自身のボーカルと驚異のマンドリンテクを武器に、まったく独自の世界に踏み出している。
 2008年、16歳のときに川口市の学生交換プログラムで来日、そののち札幌から福岡まで、クリスチャン・ウォードやコリー・ウォーカーら当時同じ年頃の凄いピッカーたちとともに宝塚フェスを含めてツアー、多くの日本人ブルーグラッサーに21世紀のあたらしいブルーグラスの息吹を見せてくれたのも記憶に新しい……かって? そういえば、もう8年も前の話だ。
 本作に寄せて、プロデューサーを務めたベラは、「彼女のマンドリンは、少数の人にしか成し遂げられない洗練されたエレガンスとフリーダムを持つレベルにあります。そして今度は、彼女のボーカルとソングライティングがその妙技のレベルに熟したんです」といい、アリソン・クラウスは、「彼女はエンドレスよ、わたしには彼女の境界線なんて見えないわ。彼女のような才能は稀有で、それが止まるなんて思えない。それは環(わ)なんです」と言う。完全にオリジナルなミュージシャンとしての道を歩みはじめたシエラ・ハル、その音楽に耳を澄ませてみよう。
 アルバムからの“Black River”のオフィシャルビデオは、https://www.youtube.com/watch?v=heTA2FGlu8s にて。 
 ■オールドタイム/フォーク新入荷
  JBB-2015 SOUTH CAROLINA BROADCASTERS 『Tell Me Truly』(本体\2,450-)\2,646-

Tell Me Truly Little Darling/The Rambler'S Life/Backstep Cindy/Little Darlin' Pal Of Mine/J'Ai Passe Devant Ta Porte/The Storm/Lost John/Silence Or Tears/When The Roses Bloom In Dixieland/Days Of Grey And Black/Haystack Blues/We Shall Meet Someday全12曲

 サウス・キャロライナ州からノース。キャロライナ州サリー・カウンティに移住してきたオールドタイムトリオ、サウス・キャロライナ・ブロードキャスターズの第5作目はテリー・バウカムや二世同士によるレノ&ハレルをリリースしたJB&Bレコーズから。トリオながらしっかりとしたタイトなリズムと典型的なストリングバンド・スタイルながらオールドタイムからアーリー・ブルーグラス、ケイジャン、本作ではカントリー・ジェントルメン"Silence of Tears"、ゲイラックス・ブルーグラスの巨人、カレン・ギャリーエアンの"Days Of Grey And Black"等、ブルーグラス寄りの選曲が新鮮。この地方で活躍したベントン・フリッペンの"Haystack Blues"や"Lost John"他、ノリノリのフィドル・チューンやカーター・ファミリー他、素朴ながらもきっちり歌いこんでくるボーカル物、オールドタイムもブルーグラスも混然としていたゲイラックスあたりの音楽シーンの雰囲気を継承しているという感じが新しい。因みにメンバーのアイビー・シェパードはマウント・エリーのブルーグラス&オールドタイム専門局WPAQでDJを務める。
 ■カントリー/ロック&ポップ新入荷
  SONY516896 LORETTA LYNN『FULL CIRCLE』CD(本体\2,250-)\2,430-

Whispering Sea Introduction//Whispering Sea/Secret Love/Who's Gonna Miss Me?/Black Jack David/Everybody Wants to Go to Heaven/Always on my Mind/Wine Into Water/In the Pines/Band of Gold/Fist City/I Never Will Marry/Everything it Takes (feat. Elvis Costello)/Lay Me Down (with Willie Nelson).

 真に、20世紀「カントリー女王」と呼ぶにふさわしいロレッタ・リン最新作。83歳、この可憐にして力強いボーカルはどうだ! 絶対おすすめアカデミー受賞映画『歌えロレッタ、愛のため(Coal Miner’s Daughter)』で知られるとおり、20世紀のアメリカを生き抜いたもっとも有名な「ケンタッキーガール」である。
 ロック界の若きカリズマ、アカデミー映画『コールドマウンテン』でオールドタイムミュージシャンを演じたジャック・ホワイトのプロデュースで2004年に発表した当時72歳での『Van Lear Rose』(ダーク・パウェル参加)以来、12年ぶりのアルバムは、ジョニー・キャッシュとジューン・カーターの息子ジョン・カーター・キャッシュとロレッタの末娘パッツィ・リン・ラッセルのプロデュースで、ロレッタとともに音楽の旅をするといったコンセプトで創られている。伝記映画ではシシー・スペイセクが見事に歌っていた“In the Pines”をはじめ、“Black Jack David”や“I Never Will Marry”などのアパラチアンソング、ロレッタがデビュー前に初めて書いたという“Whispering Sea”、そして1968年に男論理の浮気と家庭内暴力について女性たちに警告を発し、2番目のナンバーワンヒットを記録したが、その内容によって保守的なカントリーラジオから締め出される理由となった曲のひとつ“Fist City”、さらにエルビス・コステロとウィリー・ネルソンとの共演などの話題とともに、おそらくロレッタ・リンの最後の作品になるような気構えで創られたような大秀作である。
 音楽的にはとても恵まれた南部アパラチア文化が淀むイースタンケンタッキーの貧しい炭鉱町で生まれ15歳で結婚、さまざまな経験を通してカントリースターとなり、1970年代以降は「アメリカの母」としての人気を得たという。1966年にオリジナルで最初のトップテンヒットとなったベトナム戦争の人的被害について初めて言及されたという反戦歌と思われる"Dear Uncle Sam"以来、南部女性の尊厳を保ちつつ、リベラルな立場を主張しつづけたロレッタ、単なるヒットシンガーの枠を超え、社会に影響を与えつづける素晴らしい「ブルーケンタッキーガール」である。
  UNI4768473 VINCE GILL 『Down to My Last Bad Habit』(本体\2,250-)\2,430-

Reasons For The Tears I Cry/Down To My Last Bad Habit/Me And My Girl/Like My Daddy Did/Make You Feel Real Good/I Can't Do This/My Favorite Movie/One More Mistake I Made/Take Me Down/I'll Be Waiting For You/When It's Love/Sad One Comin' On (A Song For George Jones)全12曲

 ビンス・ギルの最新作は全曲書き下ろし、自身のプロデュースという、ビンスらしい軽快なロッキンカントリーで創られた2011年のソロ『Guitar Slinger』、そして2013年にペダルスティール奏者のポール・フランクリンとの共演名義によるバック・オウエンズとマール・ハガードに捧げられた『Bakersfield』以来の15枚目となるオリジナル作品。
 1957年生まれのオクラホマ出身、弁護士だった父から薦められてバンジョー、マンドリン、ドブロ、フィドルなどを弾きはじめたブルーグラス小僧が高校卒業後の1975年、ケンタッキーの名門ブルーグラス・アライアンスから短期間だがリッキー・スキャッグスとジェリー・ダグラスのブーンクリークを経たのち、カリフォルニアでバイロン・バーラインとダン・クレアりーらのサンダンスに参加、1979年にカントリーロックバンド、ビュアープレイリーリーグからメジャーデビュー、1983年にナッシュビルに移住してソロ活動に入り、以降50曲以上のトップ40ヒットと2600万枚以上のアルバム売り上げとカントリー史上最多のグラミー受賞を誇る。ちなみに2012年、レコード会社の契約切れによる空白期間はブルーグラスしか演奏しなかったという。少年期からはじめたゴルフはプロ並み、音楽上の片腕はジェフ・ホワイト、カントリー界のもっとも大きなイベント、CMAアワードの司会を1992年から12年間務めたことなど、その人間性と当意即妙な頭の働きには圧倒的な信用も持つという。
  NOT2CD-593 GLEN CAMPBELL『Ballads and Bluegrass』CD2枚組 (本体\1,500-)\1,620-

(Disk 1)
Turn Around, Look At Me/Brenda/Death Valley/Nothin' Better Than A Pretty Woman/The Miracle Of Love/Once More/Too Late To Worry-Too Blue To Cry/How Do I Tell My Heart Not To Break/Long Black Limousine/Here I Am/Truck Drivin’ Man/There's More Pretty Girls Than One/Weary Lonesome Blues/No Vacancy/Rainin' On The Mountain/Kentucky Means Paradise. (Tracks 11 - 16 with The Green River Boys)
(Disk 2)
Brown's Ferry Blues/Lonesome Jailhouse Blues/One Hundred Miles Away From Home/This Old White Mule Of Mine/Poor Boy Lookin' For A Home/Long Black Limousine (Alt. Ver.)/Winkie Doll/Girls(Billy Dolton)/Scratchin'/Tears(The Fleas)/Desire/Doggone It/Peg O' My Heart/Laughed So Hard I Cried(The Trophies)/Buzz Saw(The Gee-Cees)/Don't Ever Change(The Crickets). (Tracks 1 - 6 with The Green River Boys)

 グレン・キャンベル、1936年生まれの79歳。1967年にジョン・ハートフォード作“Gentle On My Mind”で世界ヒット、続いて最大のヒットとなる“By the Time I Get to Phoenix”で不動の地位を築いたポップカントリーシンガー。2011年にアルツハイマーであることを公表、翌2012年、バンジョー奏者である娘アシュリー・キャンベル(29、カール・ジャクソンが名付け親だという)を含む3人の子供たちとともに「Goodbye Tour」を挙行、そののち現在も闘病中という。
 本作はそんなグレンのデビューシングル作、“Turn Around, Look At Me”から初期のポップバラッドやロカビリーの10曲、そしてグレンの初アルバムとなる「The Green River Boys & Glen Campbell」名義で1962年に発表されたグレン流ブルーグラスアルバム『Big Bluegrass Special』の12曲(なんと、この怪しいドブロ/ギターはジェイムズ・バートンらしいぞ!? またバンジョーはデイル・フィッツシモンズという名だが、おそらくスタジオギタリスト、そのユニークな音使いがとても面白い!! このアルバムからのシングルカット“Kentucky Means Paradise”が小ヒットしている)をはさみ、さらに「Disc 2」の後半には、リッキー・ネルソンらとのユニット「ザ・フリーズ(The Fleas)」や「ザ・トロフィーズ」などと呼ばれたドゥーワップ、レッキングクルーの同僚ジェリー・コールとのインストユニット「ジーシーズ(Gee Cees)」など、またバディ・ホリー亡き後のザ・クリケッツに参加した1曲などを含む初期のポップ時代のシングル作品全32曲集。のちのスーパースターの初期、その驚くべき守備範囲の広さと柔軟性に驚かされる。
 アーカンソーの田舎に、貧しいスコットランド系の小作人の12人の子供のひとりとして生まれ、幼いころからギターを弾きはじめ、高校卒業後にアルバカーキに出て叔父のバンド、サンディア・マウンテンボーイズに参加。そののち1960年にロサンゼルスに移住して以来、セッションミュージシャンとして活躍、「レッキングクルー(Wrecking Crew=お助け隊!?)」というグループに参加、トップセッションマンとしてナットキング・コールやフランクとナンシー・シナトラ、プレスリーはじめ、多くのメジャーアーティストのバックアップを務め、1965年にはブライアン・ウィルソンの代役としてビーチ・ボーイズのツアーもこなしている一級ギタリストでもある。
 ブルーグラスにとっては、自身の全米CBSネットのTVショー『The Glen Campbell Goodtime Hour』(1968〜1972)で“Gentle On My Mind”をテーマにジョン・ハートフォードをレギュラーとしてはじまり、1969年にはジョンに代わってラリー・マクニーリーを起用、さらに1972年、ラリーに代わってカール・ジャクソンを起用し、そのキャリアを通じてブルーグラス界のトップバンジョー奏者を翼の下に入れている。当時まだ10代のカールの歴史に残るバンジョーアルバム『Banjo Player』を制作、またともに来日、カールを12年間にわたりバンドの主要メンバーとして受け入れ、カールにアメリカンポップ音楽の神髄を伝えたことは、現在のカールの活躍を見るにつけ、ブルーグラス界にとってとても有益なことである。
  NOT2CD-400 V.A.『Hillbilly Hop』CD2枚組 (本体\1,500-)\1,620-

(Disk 1)
Hillbilly Fever No. 2 - Red Foley/Here Kitty Kitty - Jimmy Murphy/Blue Moon Of Kentucky - Luke Simmons/No Help Wanted No 2 - Ernest Tubb& Red Foley/I’m Movin’ On - Hank Snow/Virginia On A Saturday Night - Bob Eaton & His Lone Star Boys/Howlin’ At The Moon - Hank Williams/Mind Your Own Business - Jesse Rogers & His ‘49ers/Flip Flop And Fly - Tibby Edwards/Oklahoma Stomp - Spade Cooley/So Round, So Firm, So Fully Packed - Merle Travis/I Gotta Go Get My Baby - Maddox Brothers & Rose/I Told You Once - Jack Guthrie/My Dreamboat Struck A Snag - Louis Innis & His String Dusters/Honky Tonk Blues - Arthur ‘Hardrock’ Gunter/Your Cheatin’ Heart - Luke Simmons/Bloodshot Eyes - Hank Penny/Cotton Eyed Joe - Bob Wills & His Texas Playboys/Seein’ Double Feelin’ Single - Merle Kilgore/Oh Swing It - Jimmie Revard & His Oklahoma Playboys/Settin’ The Woods On Fire - Hank Williams/Tennessee Border - Red Foley/Easy Ridin’ Papa - Milton Brown/Everybody’s Sweetheart - Art Gibson & His Mountain Melody Boys/Walkin’ The Floor Over You - Ernest Tubb.
(Disk 2)
Hillbilly Boogie - Jerry Irby & His Texas Ranchers/Diddy Wah Boogie - Al Dexter/Okie Boogie - Jack Guthrie/Peach Tree Street Boogie - The Delmore Brothers/Shot-Gun Boogie - Tennessee Ernie Ford/Catfish Baby - Wayne Raney/Freight Train Boogie - Johnny Tyler And The Riders Of The…./Juke Box Boogie - Ramblin’ Jimmie Dolan/Truck Driver’s Boogie - Jess Willard/Boogie Woogie Fever - Gene O’quinn/Travellin’ Boogie - Zeb Turner/Downtown Boogie - Milo Twins/Mean Mama Boogie - Johnny Bond & His Red River Valley/Louisiana Boogie - Merle Travis/Baby Buggie Boogie - The Milo Twins/Saturday Night Boogie - Al Dexter/Hot Rod Shotgun Boogie - Tillman Franks & His Rainbow Boys/Pan American Boogie - The Delmore Brothers/Blackberry Boogie - Tennessee Ernie Ford/Guitar Boogie - Arthur Smith’s Hot Quintet/Be Bop Boogie - Mustard & Gravy/Texas Boogie - Gene O’quinn/Merle’s Boogie Woogie - Merle Travis/Old Macdonald Boogie - Johnny Tyler And The Riders Of The Rio Grande/The Rhumba Boogie - Spade Cooley (With Female Vocal).

 「Disc 1」はホンキートンクカントリーの歴史を開いたアーネスト・タブから、その背景にあったボブ・ウィルスやスペード・クーリーをはじめとするウエスタン・スウィング、そしてハンク・ウィリアムズからハンク・スノウらのヒット曲など、「クラシックカントリー」と呼ばれる第二次世界大戦をはさんだ1940〜50年代のホップするような楽しいサウンド。「Disc 2」には、デルモア・ブラザーズからテネシー・アニーフォード、マール・トラビスやアーサー・スミスほかの「ブギウギ」と名の付く曲を集めた全50曲集。1954年、エルビス・プレズリーの出現によってさらに明確になるカントリー音楽の自由自在な、まさに「ヒルビリーホップ」が満喫できる廉価版。
  RCSI-1139 MICHAEL MONROE GOODMAN『The Flag,The Bible & Bill Monroe』CD(本体\2,650-)\2,862-

Wretched Woman/I'm Just Country/Tinkerbell Love Song/It Never Rains/The Flag, The Bible, & Bill Monroe/If She Knew/Yay! Friday/Concerts in My Underwear/Drunk Again/She Was Mine/Let It Ride/Rosine I Cry/Maple Inn

 両親がビル・モンローと友達(自分の子供のミドルネームにモンローとつけるほどの)だった事から幼少の頃よりモンローと交流があったというケンタッキー生まれのカントリー・シンガー、マイケル・モンロー・グッドマンの2枚目のアルバム。アルバム・カバーの裏面のストローハットを被せて貰って、モンローに抱きかかえられる本人の写真にぐっとくる。ケンタッキー・フライド・ホンキー・トンクと称されるメジャーでは聞かれなくなった正統派カントリー。ビル・モンロー賛歌"Rosine I Cry"ではハイロンサム・サウンドによるブルーグラスも聞ける。両親がビルと同じ教会に通う友人だったという。そのミドルネームもさることながら、タイトルは「国旗と聖書とビル・モンロー……」と歌う愛国ソング。音楽はちょっとブルーグラス風もあるが、ペダルスティールをメインにした、いわゆるホンキートンクカントリー作品である。
  SONY516705 WILLIE NELSON『Summertime: Willie Nelson Sings Gershwin』CD(本体\2,450-)\2,646-

But Not for Me/Somebody Loves Me/Someone to Watch Over Me/Let's Call the Whole Thing Off(featuring Cyndi Lauper)/It Ain't Necessarily So/I Got Rhythm/Love Is Here to Stay/They All Laughed/Embraceable You (featuring Sheryl Crow)/They Can't Take That Away From Me/Summertime全11曲

 82歳で今なお現役、カントリー歌手の大御所ウィリー・ネルソンによるアメリカの国民的作曲家ジョージ・ガーシュンの作品集。2015年に権威有る「ガーシュイン賞」を受賞したことにより企画された作品。シンディ・ローパーやシェリル・クロウとのデュオ。マット・ローリングスのアレンジの下、ディーン・パークス(g)、ポール・フランクリン(steel g)、ミッキー・ラファエル(harmonica)、ボビー・ネルソン(piano)他によるサポートで、70年代にスタンダードを取上げて大ヒットした名盤『Stardust』を髣髴させるグッド・ミュージックが楽しめる。
  R2-542161 LINDA RONSTADT『Duets』(本体\2,250-)\2,430-

Adieu False Heart/I Can't Get Over You/Walk Away Renee/New Partner Waltz/I Never Will Marry - (featuring Dolly Parton)/Pretty Bird - (previously unreleased, featuring Laurie Lewis)/I Can't Help It (If I'm Still in Love with You)/Hasten Down the Wind(featuring Don Henley)/Prisoner in Disguise (featuring J.D. Souther)/I Think It's Gonna Work Out Fine/Don't Know Much/All My Life/Somewhere Out There/Sisters/Moonlight in Vermont - (featuring Frank Sinatra)

70年代に絶大な人気を誇ったリンダ・ロンシュタットのてデュエット集。エミルー・ハリス、ドリー・パートン、ローリー・ルイス、ジェームス・テイラーからアーロン・ネビル、フランク・シナトラまで。
 ■映像モノ新入荷
  CCD-WBS10 WILBURN BROTHERS SHOW『Vol. 10』DVD-R(本体\2,450-)\2,646-

●Show #1 Guest: Jimmy Martin 2/4/1974
Wilburn Brothers - "Less of Me"/Peggy Sue - "Love What You Got at Home"/Jimmy Martin -"The Sunny Side of the Mountain" (bluegrass w/Sunny Mountain Boys)/Wilburn Brothers - "Just Call Me Lonesome"/Peggy Sue - "Kick It Again"Curley and Jimmy - "C & C Boogie" (instrumental)Jimmy Martin - "When He Reached Down His Hand For Me" (bluegrass/gospel)/Wilburn Brothers - "Fraulein".
●Show #2 Guest: Bill Monroe 7/31/1972
Wilburn Brothers - "That She's Leavin' Feelin'”/Bill Monroe - “Uncle Pen” (bluegrass)/Wilburn Brothers - “As Usual”/Jack Greene - “Lord, I Need Somebody Bad”/Bill Monroe - “I’m Workin’ On A Building” (bluegrass)/Curley and Jimmy - “Truck Stop” (instrumental)/Wilburn Brothers - “Lilacs In Winter” (gospel)/Jack Greene - “It’s Time To Cross That Bridge”.
●Show #3 Guest: Jean Shepard 8/2/1972
Wilburn Brothers - “I Had One Too Many”/Jean Shepard - “Come On Phone”/Wilburn Brothers - “Talk Back Tremblin' Lips”/Larry Cunningham - “Not That I Care”/Wilburn Brothers - “I Feel Like Traveling On” (gospel)/Curley and Jimmy - “Wildwood Flower” (instrumental)/Jean Shepard - “Slippin' Away”/Larry Cunningham - “She's Lookin' Better By The Minute”.
●Show #4 Guest: Johnny Russell 9/27/1972
Wilburn Brothers - “Something Good'll Happen Today”/Johnny Russell - “Catfish John”/Linda Kay Lance - “You, You, You”/Wilburn Brothers - “Drifting Apart”/Johnny Russell - “Red Neck, White Socks, and Blue Ribbon Beer”/Curley and Jimmy - “Tennessee Waltz” (instrumental)/Mel McDaniel - “Why Me” (gospel)/Linda Kay Lance - “My Guy”.
●Show #5 Guest: Jimmy Helms 11/30/1972
Wilburn Brothers - “Bloomin’ Fools”/Jimmy Helms - “The Song About My Baby”/Peggy Sue - “I'm A Getting' Tired Of Babyin’ You”/Wilburn Brothers - “The War Keeps Dragging On”/Jimmy Helms - “I Almost Stopped Loving You Today”/Hal Rugg & Buddy Spiker - “My Window Faces The South” (instrumental)/Peggy Sue - “L-O-V-E, Love”/Wilburn Brothers - “May The Lord Bless And Keep You” (gospel)".

 1960年代、デッカ(のちのMCA)カントリーのキーパーソンとして活躍したドイル(1930-1982)とテッド(1931-2003)のウィルバーン・ブラザーズが1963年から74年までに残した354本の30分番組『ウィルバーン ブラザーズ ショウ』のDVD第10巻、ビル・モンローとジミー・マーティンをゲストに迎え2番組を含む5番組を収録したDVD映像集。そのほかのゲストは“A Dear John Letter”(1953)で知られるジーン・シェパード(1933-)、バック・オウエンズからビートルズがカバーしたことで知られる“Act Naturally”(1963)の作者ジョニー・ラッセル(1940-2001)、そして新人シンガーソングライターのジミー・ヘルムズ。
 ビル・モンローは1972年7月のラインアップ、偉大なケニー・ベイカーのほか、アルバム『ビーンブロッサム』と同じビル・ボックス(gt)に、ブルーグラスボーイの仕事はキッチリとこなしている。翌年6月のビーンブロッサムでのフェスライブ盤発表で1970年代からのブルーグラスフェスブームがまさに開けようとしている前日、すでにベイカーの完璧なフィドルとともに完成されたモンロー音楽が聴ける。
 また1974年2月のジミー・マーティンは素晴らしくうまいJ.D.クロウからビル・エマーソン風脇締めバンジョーはさすがの若きケニー・イングラム、マンドリンのロニー・プレベッティ、フィドルにはこんな弾き方でもキッチリできるジョニー・デイカス、そしてベースは息子のレイ・マーティン。ジミーはニッティ・グリティの「永遠の絆」で改めて脚光を浴びていた頃で、すばらしい張りのあるボーカルを聴かせる。1950年代にビル・モンローとともにハイロンサムのスタンダードを築いた偉大なシンガーである。
 モンローとマーティン以外のカントリーシンガーも、1970年代に花開くポップカントリーの手前、クラシックカントリーの雰囲気がまだ残る中、ロレッタ・リンの妹ペギー・スーがレギュラー女性シンガー(始まったときから1971年まではロレッタがレギュラーを務めていた)として登場、そのほかのゲストは前述の通り。バックアップは後期メンバー、スティールギターのカーリー・チョーカーとギターのジミー・キャプスが率いるバンド(Show #5のみ、初期のショウと同様にバディ・スパイカーとハル・ラグ)、さすがナッシュビルの手堅さで、シンガーをしっかりと支える。まだカントリー(歌)がカントリー(田舎)だった1970年代はじめのエンターテイメント ルーティーンを楽しもう!と思って観るべし!!
 ■教則モノ新入荷
  BOOK-AS ANNIE STANINEC『Traditional Bluegrass Fiddle Solos』(52頁、webにてオーディオ付)Book(本体\5,300-)\5,724(価格改定)

 まだ28歳のアニー・スタニネッツ(ムーンシャイナー3月号カバーストーリー)、日系のフィドラーがブルーグラスフィドルの「キモ」を紹介してくれる抜群に有益なフィドル教本秀作! ムーンシャイナーでも詳細に解説していたようにカーリー・レイ・クラインやジョン・グリックなど、とてもマニアックなものからチャビー・ワイズ、ケニー・ベイカーまで、トラッドグラス系歌モノ間奏の完全コピー譜+解説である。決して有名曲や伝説的な演奏のコピー譜ではないが、アニー自身が弾く音源も、本に記されているコードを入力すればweb経由で聴ける。ただし、全体の雰囲気を含めて、チャンスがあればぜひオリジナル録音も聴くべし!
 「その美学はすぐに気付くようなものではないフレージングやシンコペーション、スライド、そしてブルーノートなどといったものから生まれてくる……通常の西洋12音階に慣れ切ったわれわれには、そのスタイルにアクセスするのはとても難しいと感じています」と、カーリー・レイ・クラインのコピーで感じたことをムーンシャイナー3月号で述べているアニー。2月末に東京での「ステュアート・ダンカン・ワークショップ」でもステュアートが述べていたように、クラシックなどの素養のある人には聞き苦しい音程がオールドタイムやブルーグラスの肝になるということが、ここでもサンプルとして示される。
 この教本、有名曲や名演とされるサンプルではないところが、新鮮な取り組みを誘うことでいい効果を生み出すのではないだろうか。楽譜が読める人にとって、ブルーグラスフィドルの神髄に触れる最初の技術的な第一歩になるかもしれない、とても素晴らしい実践的なブルーグラスフィドル教則本である。
  ACB-8 DAVID GRISMAN『The Book of the Dawg Vol.3: Dawg Jazz』Book77頁(本体\3,800-)\4,104-

Rattlesnake/Dawg Patch/E.M.D./Blue Midnite/Dawgola/Hot Club Swing/Dawgma/Dawg Jazz/Steppin' with Stephane/Svingin' with Svend/Mad Max/Dawg Daze/Learned Pigs/Grateful Dawg/Jazzin' with Jazzbo/Dawg after Dark/Limestones/Cinderella's Fella/Dawg's Groove/Swang Thang全20曲

 デビッド・グリスマンの音楽ルーツを音符とマンドリンタブ譜、そして写真やコメントで追っていくという趣向の教則本。今回はトニー・ライスのラウンダー・デビュー作に提供した"Rattlesnake"、DGQの初期からの主要レパートリー"E.M.D."他、ジャズ・スタイルで演奏されてるドウグ音楽のオリジナル20曲を収録。すばらしいマンドリン教則タブ譜集。
 最近作/お勧め作、再入荷
 (すでに新入荷で紹介済の作品たちです)
 ■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品
 (最新3月号、記事や特集などの話題作品です)
  BCD-16614 LESTER FLATT & BILL MONROE『Live at Vanderbilt』 CD (本体\3,100-)\3,348-

1974年3月19日、ナッシュヴィルのヴァンダービルト大学で行われたレスター・フラット&ナッシュヴィル・グラスのライヴを完全収録したアルバム。ビル・モンローとレスター・フラットの歴史的リユニオン、1948年に袂を別って以来実に4半世紀ぶりの公式録音ということで大いに話題となったもの。71年のビーン・ブロッサムで一緒にステージに立ってから、毎年のサマー・シーズンの呼び物となっていったふたりの共演が、はじめて、そして最後に、公式に録音されたアルバム。マーティ・スチュアート、ケニー・イングラムを擁するナッシュビル・グラスの演奏の他、ビル・モンロー名義で"Muleskinner Blues""Uncle Pen""Blue Moon of Kentucky""Used To Be""Sally Goodin'"、レスターとの共演"Will You Be Loving Another man?""Little Cabin Home On The Hill""Crying Holy"の8曲を収録、全貌が明らかになりました。
  BCD-15606 BILL MONROE 『Blue Grass 1970-1979』 4CD+32-PAGE BOOK (本体\13,750-)\14,850‐(受注後2−3週で入荷)

ビル・モンロー70年代全曲集。ケニー・ベイカーとのコンビネーションを軸に、円熟から枯淡の境地へと深化している。
 【ムーンシャイナー3月号レビュー紹介作品】
  SMM-1013 LAURIE LEWIS & RIGHT HANDS『The Hazel and Alice Sessions』(本体\2,450-)\2,646-

 2011年に発表したビル・モンローに捧げた秀作『Skippin' and Flyin'』(CD本体 \2,450-)につづいて発表した最新トリビュートは、女性ブルーグラスのパイオニア、「ヘイゼル&アリス」の名演カバーである。トラッドグラスのグルーブを見事に守り、ヘイゼルとアリスがビル・モンローの薫陶のもと仕上げた女性版ハイロンサムの快作である。
  MH-1643 THE GRASCALS『and then there's this...』CD(本体\2,450-)\2,646-

 米国ブルーグラスのトップグループのひとつ、ザ・グラスカルズ最新第9作。テリー・エルドリッジとボーカルを交互に担当する新メンバー、ジョン・ブライアンが加わってから初めての作品だが、テリーの田舎臭さとは対照的な伸びやかで清々しいテナーボイスが見事に、オズボーンブラザーズの伝統を弾くモダングラスの中で映える。紅一点のクリスティン・スコット・ ベンソン(bj)ほか、ダニー・ロバーツ(md)、アダム・ヘインズ(fd)、テリー・スミス(bj)ら、伝統ある鉄壁のナッシュビルブルーグラスの粋を聴かせる気持ちのいい「春一番」ブルーグラスだ。
  NF5-01 SCOTT NAPIER『All Out Front』CD(本体\2,450-)\2,646-

 1996年にラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのメンバーとして来日、近年は名門ロスト&ファウンドで活躍したスコット・ネピアーの素晴らしいマンドリンインスト集。ビル・モンローの“Bluegrass Stomp”ほかの3曲以外、歌モノも含む9曲のすばらしいオリジナル曲集。マイケル・クリーブランド(fd)、クレイ・ヘス(gt)、ケント・ブラントン(bs)という申し分ないスーパーピッカーを基本セットに、ボーカルゲストにはドン・リグスビー、デールアン・ブラッドリー、マーティ・レイボンら。どの曲も自由でユニークなスタイルを持つ知られざる一級マンドリン師である。教則DVDビデオも注目!
  COMP-4663 MATT FLINNER TRIO『Traveling Roots』CD(本体\2,450-)\2,646-

 非常に洗練されたマンドリン/ギター/ベースによるブルーグラスベースのインプロバイズ音楽。リーダーのマット・フリナー(md)の言うように、室内楽のアプローチにも似たアコースティック楽器のトーンが見事に折り重なる。マットとロス・マーティン(bt)、エリック・ソーリン(bs)によるマット・フリナー・トリオの最新第3作。
  DM-2015 ピート・デネヒー&前田宏樹『Hiroshima Jam Session』 (本体\2,000-)\2,160-

 日系オーストラリア人のフィドラー、シンガー&ソングライターでコメディアンと言う多彩な才能を持つピート・デネヒー(g,v,f,m)と広島在住の前田宏樹(m)によるコラボレーション。フィドル&マンドリンのシンプルなアンサンブルでお馴染みのフィドルチューンを美しくアレンジ、前田の師匠、宮崎勝之の面影が浮かぶ場面も。
 ■ブルーグラス最近作/お勧め作
  DDCD-00721 V.A.『Constant Sorrow: A Tribute To Ralph Stanley』CD(本体\2,450-)\2,646-

ラルフの孫、ネイサン・スタンレーがプロデュースするカントリースターをメインにしたラルフ・スタンレーに捧げる12曲集。1970年代以降に確立されたスタンレーサウンドに忠実に、リッキー・スキャッグス、ビンス・ギル&レベッカ・リン・ハワード、ジェフ・ベイツ、マーティ・レイボン&ソニヤ・アイザックス、ジェフ&シェリ・イースター、ザ・ルイス・トラディション、チャーリー・マッコイ、ジミー・フォーチュン、ジーン・ワトソン、そして最後12曲目“Darkest Hour”で最高の演唱を聴かせるロンダ・ビンセント!

  MFR-140520 DARRELL WEBB BAND『Dream Big』CD(本体\2,450-)\2,646-

The Ferry Man/So Far/Folks Like Us/Flying South To Dixie/Mashtag/More Life/Bad Ole Yesterday/Devil's Rope/Pretty Polly/Hummingbird.

 19歳でダン・ティミンスキの後釜としてロンサム・リバーバンドでキャリアをはじめ、そののちJ.D.クロウのニューサウスやロンダ・ビンセント&ザ・レイジ、マーティ・レイボン、ボビー・ヒックス、マイケル・クリーブランドのフレームキーパー、そして2009年に自身のダレル・ウェッブ・バンドを結成という華々しい経歴の持ち主、ダレル・ウェッブのデビュー20周年を祝ってロニー・ボウマン、ロンダ・ビンセント、サミー・シーラー、グラスカルズのテリー・エルドレッジ、ジェイミー・ジョンソン、ブルーハイウェイのティム・スタッフォード、マウンテン・ハート他、豪華なゲストを迎えた2014年の作品。、オズボーンズの"Flying South"には、テリーとジェイミーのグラスカルズ組にサミーのバンジョーとアーロンのマンドリンが……もう快感!! スタンレーのトラッド"Pretty Polly"では、自身のソリッドなバンジョーを披露……。全編ブルーリッジ系ブルーグラスの典型を息つく暇なく楽しませてくれる。
  MCM-0018 ROB McCOURY『The 5 String Flame Thrower』CD(本体\2,450-) \2,646-

 遂に!ロブ・マッカーリー初ソロアルバムがデル・マッカーリー・バンドをバックに発表。その名も「5弦火炎放射器!」、なんちゅうタイトルや!?という感想もほどほどに……全15曲、スクラッグス3曲(Foggy Mountain Chimes, I've Lost You, John Henry)、リノ4曲(Banjo Riff, Limehouse Blues, Charlotte Breakdown, Feuding Banjos)、オズボーン3曲(未発表“Jericho”ほか、Siempre, We Could)、クロウ1曲(Blackjack)の大名曲カバーのほかは、1曲目のトラッド“Kansas City Railroad Blues”、ウォルター・ヘンズレーの“Sugar Creek”、ラリー・パーキンス“Northwest Passage”、そして父デル・マッカーリーの“Caracas”のみという徹底したカバーぶりで、クリエイター志向よりもバンジョーチューンが大好きでたまらず、「録音した全曲をアルバムに入れました」というバンジョー小僧の面目躍如(通常は多めに録音してできのいいモノをアルバムに選ぶ)。最後の曲に、兄ロニーのテナーバンジョーとの“Dueling Banjos”というのも楽しく気が利いたエンディングだ。
  RHY-1030 RANDY KOHRS『OLD PHOTOGRAPH』 CD(本体\1,750-)\1,890-[価格改訂]

Rockwell'S Gold/The Trouble With The Truth/Lena Mae/Old Photograph/Two Boys From Kentucky/Can You Give Me A Drink/Who'S Goin' With Me/White Ring If All Those Trains Were Still Around(I'D Be An Ol' Hobo)/Don'T Let Your Wounded Heart Come Between Us/She Ain'T Comin Back/Shallow Grave

ドリー・パートンの3枚のブルーグラス作品でガッツのあるドブロ・プレイがとても印象に残った超絶テクニシャンのランディ・コーアズ、ジム・ローダーデイル他、セッションメンとしての活躍のみならずソングライターやプロデューサーとしても才能を発揮しているが、力強いボーカリストとしての実力も目を見張る物がある。ここではクレイ・へス(g)、ジム・ハースト(g)、スコット・ベスタル(bj)、ジェシー・コブ(m)、ティム・クロウチ(f)、ダリン・ビンセント(bs)他、実力者ぞろいの面々を従えて、ソリッドなブルーグラス、ロンダ・ビンセントとのデュエットによる"Don't Let Your Wounded Heart Come Between Us"ではジョージ・ジョーンズを髣髴させる節回しが楽しめる。ドブロをフィーチャーしたアコースティック・カントリー、新しい今風アレンジを施したハードコア・ブルーグラス。強烈な黒人ゴスペルとのコラボ"Can You Give Me a Drink"や、フォービートのド・ホンキートンク・カントリー"White Ring"(お約束通りのフィドルが美しい!!)、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、ランディ・ コーアズの非凡さを強く感じる秀作だ。
 ■インスト最近作/お勧め作
  COMP-4663 MATT FLINNER TRIO『Traveling Roots』CD(本体\2,450-)\2,646-

Hide Nor Hair/Shiny Blue/150 Banjos/Pioneer Coffey/The Basket Makers/Head Smashed In Buffalo Jump/Fallen Star/Yard Games/Sopris/The 17th Moon of Saturn/Blueberry Blue/The Terry Cloth Warriors.

 グリスマンやマイク・マーシャルが広めた新しいアコースティック音楽を更に推し進め、愛器のギルクリストを駆使して繊細なフレイジングと最高のトーンを引き出すマット・フリナー、トニー・ライスが「3人ともが共通のブルーグラス出身者なので、ブルーグラストリオではあるけれども、このプロジェクトではマンドリンとギターとベースで何ができるかということの方が重要であり、結果はブルーグラスというよりも室内楽と呼んだ方が適切かもしれない」とリーダーのマットが説明する。ブルーグラスのスリーフィンガーバンジョーに耳を鍛えられたマットをはじめ、ロス・マーティン(bt)、エリック・ソーリン(bs)ら、ブルーグラッサーならではのインプロバイズが楽しめるアコースティック秀作。
 ■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作
  HS-2015 TIM O'BRIEN『Pompadour』CD(本体\2,450-)\2,646-
Pompadour/Go Down to the Water/Whatever Happened to Me/The Tulips
on the Table/I Gotta Move/Gimme Little Somethin' Take Her Off My Mind/Ditty Boy Twang/Snake Basket/Get Up Offa That Thing/I'm a Mess for You/The Water Is Wise.

 ジャンルを超えた上質な南部音楽を創りつづけるティム・オブライエンの最新作。グラミーを受賞したアパラチアンケルト作品『Fiddler's Green』(2005)と同時期に発表された名作『Cornbread Nation』と同様、オールドタイムとブルーグラスのノウハウをベースに、ヒルビリーなロックンロールやトラッドジャズ、アコースティックなファンクまで、さまざまな雰囲気を醸し出す、さすがティム・オブライエン。ニュージーランドのギタリスト、ゲァリー・ポールとアイルランドのベーシスト、トレバー・ハッチンソン、そしてティムのクロウハンマーバンジョーやマンドリン、エレキギターなど。ティム・オブライエン、ブルーグラス界が生んだ稀有の才能である。 
 ■カントリー最近作/お勧め作
  CSRINC-003 LYNN ANDERSON『Bridges』CD(本体\2,650-) \2,862-

Heaven Has a Human Touch/Get Up Joseph(featuring The Oak Ridge Boys)/Bridge/Drift Away/He Saw It All/Meanwhile Back at the Cross/Sky Full of Angels featuring The Martins/My Guardian Angel/Fishin’/Wanderer’s Prayer/The Road to Surrender/Rise Up.

 1970年、世界ヒット「ローズガーデン」を飛ばしたリン・リーン・アンダーソン(Lynn Rene Anderson、1947年9月26日- 2015年7月30日)の生前最後のリリースとなったカントリーゴスペル集。2005年、彼女にとって30年ぶりのグラミーノミネーションを勝ち取った『The Bluegrass Sessions』のビル・ボーンディックがプロデュースを担当。衰えないボーカルにオーク・リッジ・ボーイズやマーティン一家などをゲストに往時と変わらぬ溌剌としたゴスペルを聴かせる。享年67歳。
  RCSI-1138 PERLEY CURTIS『Too Many Honky Tonks』CD(本体\2,650-)\2,862-

メイン州生まれでブルーグラス・バンドでニューイングランド地方で活躍後、1988年からナッシュビルに移りドブロ&スチール・ギター奏者としてベッキー・ホブス、ホリー・ダン、レノ・ブラザーズ等で活躍してきたパーリー・カーティス、ナッシュヴィルのインディー・シー ンで注目を集めている女性ホンキー・トンク・シンガー=エリン・ヘイの夫でもある彼のホンキートンク・カントリー・シンガーとしてのアルバム。
  CMH-6277 HOTTEST PICKERS "Hats Off! A Tribute to Garth Brooks" CD(本体\980-)\1,058-

The Thunder Rolls/Friends in Low Places/Callin' Baton Rouge他全13曲 

ランディー・ハワード(f)、リチャード・ベイリー(bj)、ブレント・トゥリット(m)、ロイ・ハスキー(bs)、デビッド・スパイカー(bs=バディーの息子)らブルーグラス界の一級ホットピッカー、マーク・ソーントン(g)、ロビー・ターナー(steel g)、リチャード・アーノルド(d)、パット・バーゲソン(harmonica)他による、90年代を代表するヒット・カントリー・シンガー、ガース・ブルック曲集。BGM目的ではあるものの、ブルーグラスのアコースティック楽器とカントリーのエレキ楽器のホットなやりとりや、フィガーピッキン・ギターも出てきて様々な奏法の対比が楽しめる。同シリーズのビートルズ曲集やイーグルス曲集(CMH-5212 CD\1,980-)よりもよく纏まっている。ランディー・ハワードが凄い。その他、随所で様々な楽器のスーパーピッキンが楽しめる。
 ■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作
  CO-2719 CAMP CREEK BOYS『Old Time String Band』CD(本体\2,450-) \2,646-

Fortune/Let Me Fall/Old Joe Clark/Fall On My Knees/Honeysuckle/Suzanna Gal/June Apple/Cider Mill/Fire In The Mountain/Soldier'S Joy/Lonesome Road Blues/Cotton Eyed Joe/Breaking Up Christmas/Pretty Little Girl全14曲

 1930年に結成されながらもフォークリバイバルで発見されるまではひっそりと伝統的なスタイルを守り続けたキャンプ・クリーク・ボーイズ、長らく廃盤だった1967年の録音が再発売。カイル・クリード(bj)、フレッド・コッカラム(f)、アーネスト・イースト(f)、ポール・サトフィン(g)、ロスコウ・ラッセル(g)、バーレン・クリフトン(m)を擁した最も重要なサザン・マウンテン・オールドタイム・ストリング・バンド。
 ■映像ものお勧め作
  BCSX-400 V.A.『Reno's Best of Bluegrass Box Set』DVD4枚組(本体\6,300-)\6,804-[再入荷]

 ドン・レノの息子、マンドリン奏者のロニー・レノが製作/司会をしたTV番組シリーズ『Reno's Old Time Music Festival』から名演を選び、それぞれDVD作品『The Best of Bluegrass』、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 1』、『The Best of Bluegrass Legends』(マック・ワイズマン/オズボーン・ブラザーズ/チャーリー・ウォーラー/レノ&スマイリー/ビル・ハレル/ラルフ・スタンレーのインタビューと演奏全10曲)、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 2』として発売された4枚のDVDをボックスセットにした廉価もの。「Legends」以外はロンサム・リバー・バンド、エディ・アドコック・バンド、ドイル・ローソン&クイックシルバー、クレア・リンチ、J.D.クロウ、ラリー・スパークスほか、30アーティストによる全59曲のお楽しみDVD4枚組セット!!
 
[日本のアーティスト] 
 レッドクレイ・アーカイブ・シリーズ
  RC-108 大矢貞男『Beaumont Rag』アナログLP+CDR\2,322-(本体\2,150-)

Panhandle Country/Used To Be/Shenandoah BRD/Kentucky Waltz/Song for Life/MinorSwing 他全12曲

 1985年、現在はジャズフィドラーとして東京ホット倶楽部バンドなどで活躍する大矢貞男が、有田純弘(bj)、赤木一孝(g,v)、谷村順造(m)、アンドレ佐藤(d)、久永雅史(m,v)らと創ったデビュー作。ビル・モンロー・スタンダードを軸にポップな仕掛けやジャズなアイデアを振りかけた、70〜80年代関西ブルーグラスの決定盤。ジャズに首まで浸かった大矢は、「もうブルーグラスは弾けない」と言うが、現在も日本ブルーグラスのトッププレイヤーとして活躍する彼らの斬新なアイデアと、「何でもやってやろう!!」の向こう見ずな若い覇気がすばらしい。 
 ■楽器、その他……
 (スタッフは全員、バリバリピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください)
 [ブルーリッジ・ギター]
  BR-40 『ブルーリッジ・コンテンポラリー・Dスタイル・マホガニー・ギター』(本体\100,000)→\ASK

アメリカではブルーグラスギターの一大ブランドとして抜群の知名度を得ているBLUERIDGE、今回、最も人気の高い、クリーンでブライトなサウンドを生み出すスプルース単板トップとスキャロップ・フォワードシフト・X ブレイシングの組み合わせを持つコンテンポラリー・シリーズのサイドバックはリード・プレイ向きのマホガニー仕様のドレッドノウト・モデル。(厚みのあるコードプレイ向きのローズウッド仕様も有ります。お問い合わせください。)ビギナーにも野外フェス向けにも最適です。
 [ピック、アクセサリー]
  MISC-PRO35 『D'ANDREA PLOPLECK TEAR-DROP PICK』(本体\150)\162-1ダース(12枚本体\1,500-)\1,620-

気楽に使える普通のピック。ディアンドレア・プロプレックのティアドロップ・シェイプ。カントリー・ガゼットの初来日時にローランド・ホワイトがティアドロップ型の尖ったところではなく、丸い部分で弾いていたのが常識を覆されたようで思いがしました。
  MISC-GSBS『ギブソン・サムブッシュ・マンドリン弦』(本体\1,500-)\1,620-

 ギブソン・サム・ブッシュ・モネル弦
根強い人気のサム・ブッシュ弦、こちらも再入荷です。在庫に限りがありますのであらかじめご了承ください。
  MISC-0035 『アール・スクラッグス・ライト弦』(0095.020W.013.010.0095)(本体\1,000)\1,080-
MISC-0036『アール・スクラッグス・ミディアム弦』(.010.022W.014.012.010)(本体\1,000)\1,080-


 長らく品切れ中でしたギブソン社アール・スクラッグス弦が再入荷しました。あるうちにお買い求めください
 ■教則もの/ソングブックお勧め
  また、教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
 
MFD-0206 ジミー赤澤『Bluegrass Fiddle Minus One』CD+Book(本体\3,000-)\3,240-
MFD-0207 ジミー赤澤『Bluegrass Banjo Minus One』CD+Book(本体\3,000-)\3,240-
MFD-0208 ジミー赤澤『Bluegrass Mandolin Minus One』CD+Book(本体\3,000-)\3,240-


(収録曲)1, Happy Sunny Side of Life/2, Foggy Mountain Breakdown/3, Footprints in the Snow/4, East Tennessee Blues/5, Salty Dog Blues/6, Ragtime Annie/7, I Wonder Where You’re Tonight/8, Shenandoah Breakdown/9, Can’t You Hear Me Calling/10, Smith’s Reel/11, Sitting on Top of the World/12, Big Mon.

 ブルーグラスのマルチプレイヤー、ジミー赤澤こと赤澤孝次郎による各フィドル、バンジョー、マンドリン向けの最新「マイナスワン」教則作品。36頁ブックレットには全13曲のタブ譜(フィドルのみ楽譜併記)/歌詞、CDには全13曲と39トラックにフルバンドのデモ演奏/対象楽器のみのソロ演奏/対象楽器を抜いたカラオケ演奏が収められている。本人曰く、「至れり尽くせり!」でひとり楽器練習、バンド練習に励めるという作品。10歳でギターをはじめ、12歳でバンジョー、23歳でフィドルをはじめたという「じみぃ」、独学でレコードから努力を重はねて学んだノウハウをブルーグラスのスタンダード13曲、ビル・モンロー系曲を多く配した曲で中級者を想定したソロを学べるように創られた純日本製教則もの。
 定期刊行雑誌
 ■バンジョー・ニューズレター誌
   世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
  BNL-16/02 2016年2月号 \950-

3月にブルーノート公演の為に来日するリアノン・ギデンズのオールド・タイム・イノベーターと題したインタビュー記事とタブ譜"Kerr's Negro Jig""Briggs' Corn Shucking Jig""Camptown Hornpipe"、スクラッグス・スタイルでフイドル・チューン"Cuckoo's Nest"トム・アダムスのコラムではグレイトフル・デッドのアルバム『アメリカン・ビューティー』から"Friend of the Devil"、今月のタブのコーナーではデイブ・ホーレンダーがビル・キースに捧げた"Fpr Bill"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーではビル・キースの録音から"Auld Lang Syne"(蛍の光)のボーカル・パートのバックアップ及びキース・チューナーを駆使したリードパートのタブ譜他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-16/01 2016年1月号 \950-

2015年10月23日、惜しまれてこの世を去ったメロディック・スタイルの創始者の一人ビル・キース追悼特集。フレッド・ゲイガーによる音楽理論のバンジョーへの実際的な応用にフォーカスしたコーナーではビル・キースに捧げられたゲイガー作"b
Blues For BK"のタブ譜。アラン・マンデ、トニー・トリシュカ、アリソン・ブラウン、マーティ・カトラー他による追悼文、タブ譜"Monroe's Hornpipe""Cherokee Shuffle""Pain In My Heart""June Apple"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーでは"Auld Lang Syne"とキース・チューナーを駆使してアレンジしたソロ・パート。ボブ・カーリンによるバイオグラフィ、トム・アダムスによるスクラッグス・スタイルのピッカーの為のキース・スタイル、タブ譜"Sally Goodin"。ダン・レベンソン編集によるオールドタイム・ウェイのコーナーではダン・ゲラーとのインタビューとタブ譜"Jimmy Sutton"他、バンジョー情報満載の40頁。
  BNL-15/12 2015年12月号\950-

グレッグ・ケーヒルによるJ.D.クロウ・インタビュー、タブ譜"Mr.Engineer""I'm Walkin'""I'm Walkin'2"初心者コーナーではブルーグラス・アルバム・バンドのJ.D>クロウによる"Blue Ridge Cabin Home""Just When I Needed You""I'll Stay Around"、トム・アダムスのハイ・ポジションを教えるコーナーではケンタッキー・マウンテン・ボーイズ時代の"Somehow Tonight"とJ.D.クロウ大特集。ケン・パールマンのメロディック・クロウハンマーのコーナーではビル・キース追悼の意を込めてタブ譜"Red Haired Boy""Turkey in the Straw" 他バンジョー情報満載の40頁。
 ■ブルーグラス・アンリミテッド誌
  米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
  BU-16/02 最新2016年2月号 \1,080-

ブルーグラスのプロモーターとして多大な功績を残したランス・リロイの追悼記事。ニッティ・グリッティ・ダート・バンド結成50年、ETSU(東テネシー州立大学)アーカイブ・オブ・アパラチア、タイムマシーンでガイドツアー、ニューヨーク北部で活動するジム・ガーデット&レイルロード・ボーイズ。オハイオ川の岸辺から中国の万里の長城まで題してケンタッキーの美形姉妹ローレン(m)とリアン(f)のプライス・シスターズ他。
  BU-16/01 2016年1月号 \1,080-

毎年、5月のメモリアル・ディにアラバマ州オーバーンで開催されるブルーグラス・オン・ザ・プレインズノの特集。毎年2月にワシントン州ベルビューで開催されるウィンターグラスで登場したウィターグラス・ユース・オーケストラ、1974年から続くイギリスのケンブリッジ・フォーク・フェスティバル、フラット&スクラッグス結成当初の逸話。恒例の年間ブルーグラス・フェスティバル・ガイド等。
  BU-15/12 2015年12月号 \1,080-

 10月23日に75歳で亡くなったビル・キース追悼、2015年IBMAワールド・オブ・ブルーグラス週間、ブルーグラスを演奏して68年、益々、血気盛んなジェシー・マクレイノルズ、一人芝居"A Life of Stanley Brotjers"でカーター・スタンレーを演じるゲイリー・リード、ルーツミュージックを発展させるスーパーユニット、ミスターサン等。
 ■オールドタイム・ヘラルド誌
  米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
  OTH-1402 最新第14巻2号 \1,296-

バージニアとテネシーの州境ブリストルに出来たカントリー音楽生誕地博物館特集記事、オハイオ州シンシナティ在住の楽器製作家マーク・ワード、フロリダ州ジャクソンビル在住でクラシック経験もあるホローロックストリングバンドのフィドラー=アラン・ジャブへインタビュー、ダン・マーゴーリーズによるまだまだ聞かれていないSP音源紹介、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.13他、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。
  OTH-1401 第14巻1号 \1,296-

 フォーク・リバイバルの時代にエレクトラ社から1964年にリリースされた4枚組LPによるコンピレーション『The Folk Box』の紹介、ジーン・リッチー(1922年12月8日−2015年6月1日)の追悼記事、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.12」、ファジー・マウンテン・ストリング・バンドやレッドクレイ・ランブラーズのメンバーとして活動してきたビル・ヒックスのインタビュー他、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。
  OTH-1312 第13巻12号 \1,296-

 マイク・シーガーによるコンピレーション『Close To Home』で紹介されていたバージニア州スコット・カウンティのオールドタイム・ミュージシャン、スコット・ボートライトがカバー・ストーリー。2015年フェスティバル・キャンプ・ガイド、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.11」などの特集のほか、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。
 月刊『ムーンシャイナー』
  1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。
  MS-3305 2016年3月号(通巻389号)\540-

 最新3月号は日系フィドラー、アニー・スタニネッツ前編「トラッドグラスのフィドルについて」のカバーストーリーほか、2015年発表ブルーグラスレコード総括、モンローズミュージックの軌跡H〜「ワールドトラベラー」、第一世代ブルーグラス〜夢の座談会実況「Grassroots to Bluegrass」B、塩田平作の「青草物語」、荒川裕史「ノースカロライナ留学記」、神戸大学「後藤大輔」ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
  MS-3304 2016年2月号(通巻388号)\540-

ピート・デナヒー&ヒロキ・マエタ「オーストラリアと広島」、追悼・国本武春、「アメ研の強さを知らないか!?」早稲田大学アメリカ民謡研究会55 年誌、モンローズミュージックの軌跡Gケニー・ベイカー時代のはじまり、中国ブルーグラスの夜明け!?「上海リポート」@、第一世代ブルーグラス?夢の座談会「Grassroots to Bluegrass」A、アール・スクラッグス宅訪問記後編“Foggy Mountain Special” どう弾く?、日本ブルーグラス年表#96「1985 年」、アメリカ音楽史概論#69「スリーフィンガーピッキンへ」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。 
  MS-3303 2016年1月号(通巻387号)\540-

復活!ゴローショーR40「好きなんだけど……」、宮本 有によるアール・スクラッグス宅訪問記、前編、新連載!「第一世代ブルーグラス新春10 時間座談会@、モンローズミュージックの軌跡F「ビーンブロッサム フェスの時代へ」、10 年目の「ブルーグラスミーティング」中部地方のブルーグラス、ブルーグラス卒業旅行におススメ!!ぶらり「ブルーリッジの旅」詳細編、アメリカンエンターテイメント物語#4、学生ブルーグラスプロファイル#33京都大学「吉田ドミトリーズ」、アメリカ音楽史概論#68「チャーリー・プール “Don't Let Your Deal Go Down”」、日本ブルーグラス年表#95「1984 年」、成田勝浩のロンサム・エアポート百二十九話、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
 ■定期購読:1年¥6,300-半年¥3,450-
 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥540-。
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
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●Visa, Master Card, AMEX,Expressでのお支払いはご注文時に電話でお伺いいたします。
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