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B.O.M.Newsletter #424
2016年2月14日 |
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目 次
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「春一番」が観測されとても生暖かい一日です。でも、まだまだ寒い日は続くそうです。もう少しの辛抱、冬ごもりをしていた虫たちが出てくるという「啓蟄」は今年、3月5日だって……。
神戸の洋菓子店「モロゾフ」が始めたと言われるバレンタインデイにチョコレートを贈る習慣……、「ブルーグラスデイにCDを贈ろう!」なーんてないもんかなぁ? ミュージシャンが心を込めて、時間をかけて創ったCDアルバム、われわれは一生懸命に紹介して、少しでも奥深くまでその心に届こうとしているすばらしいCDアルバムたち、ぜひ楽しんで、すみずみまで味わってください。よろしくお願いします。ちなみに、ブルーグラスマンスは5月だったよね……!?
■月刊ブルーグラスジャーナル「ムーンシャイナー」定期購読のお願い。
最新2月号は、中国ブルーグラスの夜明け「上海リポート」中国ブルーグラス事情をカバーストーリーに、ピート・デナヒー&ヒロキ・マエタ「オーストラリアと広島」、海宝弘之、ジャック・タトル両氏による「追悼・国本武春」、早稲田大学アメリカ民謡研究会55年誌、モンローズミュージックの軌跡G〜ケニー・ベイカー時代のはじまり、第一世代ブルーグラス〜夢の座談会実況「Grassroots to Bluegrass」A、宮本 有の「アール・スクラッグス宅訪問記後編“Foggy Mountain Special”あなたならどう弾く?」、そして津田敏之の「日本ブルーグラス年表」は第96回で「1985年」に突入!ほか、日米ブルーグラス情報満載のブルーグラスだけの月刊誌です!
発行33年目を迎えている月刊「ムーンシャイナー」定期購読は1年間(12冊)\6,300- 半年間(6冊)\3,450-。単冊\540-(+送料\78-)。定期購読は購読開始希望月をお知らせくだされば早速お送りします!! また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!
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新入荷リスト |
■ニュースレター#424 新入荷ダイジェスト |
(ブルーグラス) |
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SMM-1013 LAURIE LEWIS & RIGHT HANDS『The Hazel and Alice Sessions』(本体\2,450-)\2,646-
2011年に発表したビル・モンローに捧げた秀作『Skippin' and Flyin'』(CD本体 \2,450-)につづいて発表した最新トリビュートは、女性ブルーグラスのパイオニア、「ヘイゼル&アリス」の名演カバーである。トラッドグラスのグルーブを見事に守り、ヘイゼルとアリスがビル・モンローの薫陶のもと仕上げた女性版ハイロンサムの快作である。詳細解説はブルーグラス新入荷参照 |
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MH-1643 THE GRASCALS『and then there's this...』CD(本体\2,450-)\2,646-
米国ブルーグラスのトップグループのひとつ、ザ・グラスカルズ最新第9作。テリー・エルドリッジとボーカルを交互に担当する新メンバー、ジョン・ブライアンが加わってから初めての作品だが、テリーの田舎臭さとは対照的な伸びやかで清々しいテナーボイスが見事に、オズボーンブラザーズの伝統を弾くモダングラスの中で映える。紅一点のクリスティン・スコット・ ベンソン(bj)ほか、ダニー・ロバーツ(md)、アダム・ヘインズ(fd)、テリー・スミス(bj)ら、伝統ある鉄壁のナッシュビルブルーグラスの粋を聴かせる気持ちのいい「春一番」ブルーグラスだ。詳細解説はブルーグラス新入荷参照 |
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SG-2014 STACY GRUBB『From the Barroom to the Steeple』CD(本体\2,450-)\2,646-
Wish I Didn't Know Love/Can't Let You Go/Six White Horses/Cold On the Ground/(Falling Like A) Leaf in a Summer Storm/Gone Away from Me/Because You Love Me/Straight Line/Spirit of the Mountains/Time/All That Matters/Beautiful Girl全12曲
女性ブルーグラスの新星、ステーシー・グラブの最新作。アリソン・クラウスにも通じるエンジェリック・ボイス、プロデュースにツアーも共にしたクレイ・へス(g)を迎え、スコット・ベスタル、ロン・ブロック、ティム・クロウチ、アーロン・ラムジー、ランディ・コーアズといった腕利きがサポート、自身の7曲のオリジナルに加えてジョン・ペネル、マーク・サイモス、アラン・ジョンストンといった売れっ子ブルーグラス・ソングライターが楽曲を提供。ソリッドなブルーグラス作品に仕上がっている。詳細次号。 |
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(インスト) |
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NF5-01 SCOTT NAPIER『All Out Front』CD(本体\2,450-)\2,646-
1996年にラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのメンバーとして来日、近年は名門ロスト&ファウンドで活躍したスコット・ネピアーの素晴ら
しいマンドリンインスト集。ビル・モンローの“Bluegrass Stomp”ほかの3曲以外、歌モノも含む9曲のすばらしいオリジナル曲集。マイケル・クリーブランド(fd)、クレイ・ヘス(gt)、ケント・ブラントン(bs)という申し分ないスーパーピッカーを基本セットに、ボーカルゲストにはドン・リグスビー、デールアン・ブラッドリー、マーティ・レイボンら。どの曲も自由でユニークなスタイルを持つ知られざる一級マンドリン師である。教則DVDビデオも注目! 収録曲名などインスト新入荷参照 |
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COMP-4663 MATT FLINNER TRIO『Traveling Roots』CD(本体\2,450-)\2,646-
非常に洗練されたマンドリン/ギター/ベースによるブルーグラスベースのインプロバイズ音楽。リーダーのマット・フリナー(md)の言うように、室内楽のアプローチにも似たアコースティック楽器のトーンが見事に折り重なる。マットとロス・マーティン(bt)、エリック・ソーリン(bs)によるマット・フリナー・トリオの最新第3作。インスト新入荷参照 |
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ROU-9166 SIERRA HULL『Weighted Mind』CD(本体\2,450-)\2,646-
いま24歳、でもぼくらが彼女を知ってから10年以上、シェラ・ハルのラウンダー第3作。プロデュースにベラ・フレックを迎えて、ツアーをともにするベーシストのイーサン・ジョズィウィックほか、アビゲール・ワッシュバーン、アリソン・クラウス、3月に来日する元カロライナ・チョコレート・ドロップスのリアノン・ギデンズ参加。昨夏、ROMPでシエラとイーサン、ふたりだけのライブを観たが、これまでのシエラとは全く違っていた成長ぶり。詳細は次号にて。 |
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(オールドタイム/フォーク) |
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BOTT-015 DOC WATSON『The Bottom Line Archive』CD2枚組(本体\3,200-)\3,456-
2002年3月28日と8月31日、ニューヨークのグリニッジビレッジにあったボトムライン(1974-2004)でのドック・ワトソン(1923-2012)のライブ、79歳になったばかりの3月と同年8月の録音。円熟の極みにあるドック、サイドギターののジャック・ローレンスを従えてたっぷりライブ。収録曲目はオールドタイム/フォーク新入荷参照 |
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(カントリー/ロック&ポップ) |
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BACM-513 LORETTA LYNN『I'm A Honky Tonk Girl』CD(本体\2,450-)\2,646-
ブルーグラス界では“Blue Kentucky Girl”の作者として知られるロレッタ・リンだが、カントリー界では「カントリー界のファーストレディ」とか「女王」と呼ばれ、もっとも信頼される人格者だというロレッタ・リン、最初期の貴重な古き良きカントリークラシック時代の25曲集。父親にはレボン・ヘルム、夫は宇宙人ことトミー・リー・ジョーンズを配し、主役のシシー・スペイシェクのものすごい歌唱力でアカデミーを受賞した映画『歌えロレッタ、愛のため(Coal
Miner's Daughter)』(1980)で印象的だったデビュー前後の様子が思い起こされる曲集でもある。詳細解説と収録曲はカントリー新入荷参照 |
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BACM-514 CONWAY TWITTY『You’ll Never Walk Alone』CD(本体\2,450-)\2,646-
カントリー界での初ヒットが1968年、また最大のヒット"Hello Darlin'"は1970年、そしてロレッタ・リンとの数々のデュオが1971年以降だったこともあり、1960年代で成長を停めた日本のカントリー界ではさほど注目されない存在のコンウェイ・トゥイッティ。本作はその最初期、エルビス・プレスリーのそっくりさんとして、しかしグラディ・マーティンやレイ・エデントン(gt)、フロイド・クレイマー(piano)ら、バックにナッシュビルAチームを配した1958〜1961年のポップヒット曲集。収録曲と詳細解説はカントリー新入荷参照 |
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RCSI-1138 PERLEY CURTIS『Too Many Honky Tonks』CD(本体\2,650-)\2,862-
メイン州生まれでブルーグラス・バンドでニューイングランド地方で活躍後、1988年からナッシュビルに移りドブロ&スチール・ギター奏者としてベッキー・ホブス、ホリー・ダン、レノ・ブラザーズ等で活躍してきたパーリー・カーティス、ナッシュヴィルのインディー・シー ンで注目を集めている女性ホンキー・トンク・シンガー=エリン・ヘイの夫でもある彼のホンキートンク・カントリー・シンガーとしてのアルバム。 |
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RCSI-1139 MICHAEL MONROE GOODMAN『The Flag,The Bible & Bill Monroe』CD(本体\2,650-)\2,862-
両親がビル・モンローと友達だった事から幼少の頃よりモンローと交流があったというケンタッキー生まれのカントリー・シンガー、マイケル・モンロー・グッドマンの2枚目のアルバム。詳細次号にて。 |
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RCSI-1140 BILLY KEEBLE『Down In Texas』CD(本体\2,650-)\2,862-
ウェスタン・スウィングの雰囲気を湛えるトラディショナル・カントリーの佳作。テキサス州ダラス&フォーとワース周辺で活動するビリー・キーブル、耳に自然に馴染んでくる歌声が堪らず魅力的。「最近のカントリーは・・・。」とお嘆きの皆さんに是非、聞いて欲しい1枚。 |
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UNI4768473 VINCE GILL 『Down to My Last Bad Habit』(本体\2,250-)\2,430-
Reasons For The Tears I Cry/Down To My Last Bad Habit/Me And My Girl/Like My Daddy Did/Make You Feel Real Good/I Can't Do This/My Favorite Movie/One More Mistake I Made/Take Me Down/I'll Be Waiting For You/When It's Love/Sad One Comin' On (A Song For George Jones)全12曲
米カントリー・ミュージック界の押しも押されぬスーパースター、ヴィンス・ギル、待望の新作! 詳細次号。 |
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OMNI-101435 BUCK OWENS『Buck Em: The Music of Buck Owens Volumes One &
Two』4CD (本体\6,000)\6,480-
DIsc 1:Down On The Corner Of Love/Hot Dog/There Goes My Love/Sweet Thing/Second
Fiddle/Under Your Spell Again/Above And Beyond (Alternate Version)/`Til
These Dreams Come True/Foolin' Around/ Nobody’S Fool But Yours (Early Version)/Under
The Influence Of Love (Previously Unissued Early Version)/Keeper Of The
Key/Down To The River/Fool Me Again/My Heart Skips A Beat (Early Version)/Sweethearts
In Heaven ? Buck Owens And Rose Maddox/Love'S Gonna Live Here/Down, Down,
Down/Act Naturally (Live In Bakersfield)/Ain'T It Amazin' Gracie/Close
Up The Honky Tonks (Early Version)/Truck Drivin' Man/I Don'T Hear You/Hello
Trouble他全100曲
バック・オウエンスの1955年から1975年までのヒット曲やレアトラックスを詳細な注釈と貴重な写真で彼の足跡を辿る。詳細次号。予約受付中。 |
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(映像モノ新入荷) |
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HRSH671121 BELA FLECK『How to Write a Banjo Concerto』DVD(本体\3,150-、97分)\3,402-
バンジョー巨匠、ベラ・フレックが80人のオーケストラとのバンジョー・コンチェルトを書き上げて2011年9月、ナッシュビル・シンフォニー・オーケストラと歴史的な共演をするまで、2014年製作の96分のドキュメンタリー映画。半年後に亡くなることになるアール・スクラッグス感動的な交流ほか、妻であるアビゲール・ワッシュバーン、そして共演者でもあるジャズ巨匠チック・コリアらも登場。詳細は次号にて |
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CCD-WBS10 『Wilburn Brothers Show Vol.10』DVD(本体\2,650-)\2,862-
1960〜70年代のカントリーテレビ番組を紹介するシリーズから、「ウィルバーン・ブラザーズ・ショウ」のDVD新シリーズ第10巻はビル・モンローとジミー・マーチンがゲストに登場する回を収録。ドイルとテディの兄弟は日本ではあまり知られなかったが、シュアファイアー出版社などを立ち上げデッカ/MCAレコード系列のカントリー黄金時代の重要な役割を果たしている。ここでは女性シンガーとしてロレッタ・リン(60年代はずっとレギュラーだった)の妹でクリスタル・ゲイルの姉になるペギー・スーを配し、バディ・スパイカーとハル・ラグらを中心にしたバックバンド(“My
Window Faces The Southは圧巻。)も楽しめる。1963年から74年までつづいた人気TV30分番組を5番組を集めた第10巻となる本作は、ケニー・ベーカー在籍時のビル・モンロー(“Uncle
Pen”“I’m Workin’ On A Building")Bill Box(g),Gregg Kennedy(bs),Ben
Pedigo(bj)、ケニー・イングラム参加のジミー・マーティン("The Sunny Side of the Mountain""When
He Reached Down His Hand For Me" )ほか、ジーン・シェパード(“Slippin’ Away”他)、ジョニー・ラッセル(“Catfish
John”他)、ジミー・ヘルムズ(“I Almost Stopped Loving You Today”他)。(現在、第5巻から最新第11巻まで在庫中。) |
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(教則モノ新入荷) |
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NF5-02 SCOTT NAPIER『Mandolin Originals』DVD-R(本体\3,500-、60分)\3,780-
ユニークなオリジナルのマンドリンインストを紡ぎ出すスコット・ネピア―のマンドリン教則DVDビデオ。そのユニークな発想法で、個性的なスタイリストとなるアイデアとモチベーションを与えてくれる楽しいマンドリン教則作品。詳細解説は教則モノ新入荷にて |
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今月のサブさん特選 |
◎30年ぶり!ステュアート・ダンカン来日……!!
現在、ブルーグラスフィドルの最高峰、もしくは「世界一のフィドラー」と言っていいステュアート・ダンカン(51)が今月、「ジャズボーカルの女王」と呼ばれるダイアナ・クラール(51)のバックアップミュージシャンとして、同じナッシュビル・ブルーグラス・バンド出身のベーシスト、デニス・クロウチとともに来日します。ムーンシャイナー誌では締め切り前にキャッチできなかったためミス、2月号のニュースには掲載できませんでした。しかしせっかく「世界一のフィドラー」の来日、ムーンシャイナーのインタビューだけではもったいないということで、急きょ2月26日、東京・池袋で一度きりのワークショップを企画しています(上記)。興味のある方は、ムーンシャイナー編集長・サブさん:fiddleandbanjo@nifty.com まで
……そこで、なぜステュアートが突然来日かという理由が、これ↓
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UNI4714195 DIANA KRALL『Wallflower: The Complete Sessions』CD(本体\2,850-)\3,078-
California Dreamin'/Desperado/Superstar/Alone Again (Naturally)/Wallflower/If I Take You Home Tonight/I Can't Tell You Why/Sorry Seems To Be The Hardest Word/Operator (That's Not The Way It Feels)/I'm Not In Love/Feels Like Home/Don't Dream It's Over/In My Life/Yeh Yeh/Sorry Seems To Be The Hardest Word (Live 2014)/Wallflower (Live 2014)/A Case Of You/If You Could Read My Mind/Everybody's Talkin'/Heart Of Gold.
1960〜70年代にかけてのアメリカンポップを見事にカバーした「女性ジャズボーカルの女王」と言われるダイアナ・クラールの最新作(昨年2月に発売され世界大ヒットした通常盤12曲やデラックス盤16曲とは違う昨秋発表された全20曲収録作品)。プロデュースとアレンジにキーボード奏者でもあるデビッド・フォスターということで、ブルーグラスやアパラチアとは関係ないアルバムだけれど、本編12曲は50〜60代の人たちには実に心地よい名曲揃い(なんと本作のためにポール・マッカートニーが書き下ろした1曲を含む)。また8曲に及ぶボーナスのうち、本作のみに収められた4曲にはビンス・ギルとの“Everybody's Talkin'”やサラ・マクラクランらとの共演……なんせブルーグラスと違って(!?)、とても聴きやすい極上のジャズ/アメリカンポップの粋といった作品になっている。
で、なぜこのアルバムを紹介するかと言うと、彼女の来日ツアーが今月下旬にあり、なんとステュアート・ダンカンとベースのデニス・クロウチがバックアップメンバーで来日するという大ニュースがあるからなのです。おそらく、ダイアナの夫がステュアートらとよく共演するエルビス・コステロということもあるのか……? とにかく本作、ステュアートは最後20曲目のニール・ヤング曲“Heart of Gold”のみの参加ですが、あの時代のアメリカンポップを見事にカバーした非常に質の高い大秀作、たまには頭と心の入れ替えもお勧めしたいということで。
……でも、なんたってステュアートの最近の強烈プレイにして極上ブルーグラスというと、やはりこれ↓かな!? |
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RB-2015 RON BLOCK『Hogan's House of Music』CD(本体\2,650-)\2,862-
Smartville/Hogan's House of Boogie/Wolves A-Howling/The Spotted Pony (featuring: Stuart Duncan, Alison Krauss, Adam Steffey)/Clinch Mountain Backstep/Gentle Annie (featuring Tim Crouch)/Mooney Flat Road (featuring: Stuart Duncan, Alison Krauss)/Mollie Catherine Carter/Seneca Square Dance (featuring: Sierra Hull)/Calico/You Are My Sunshine/Lonesome Road Blues/'65 Mustang Blues (featuring: Sam Bush, Jerry Douglas)/Brushy Fork of John's Creek/Carter's Creek Pike/Home Sweet Home.
大ヒット中、ロン・ブロックの素晴らしいバンジョー&ギターインストアルバム。ソロ第4作にして初のブルーグラスバンジョー集! バンジョーの特性をロンなりに突き詰めた一曲目のオリジナルからスクラッグス丸コピーはもちろん、フォスターからジミー・マーティン、そして「埴生の宿」まで。考え抜かれたオリジナルと超有名スタンダードのアレンジがほぼ半々、そして登場するみんな凄い。
ステュアート・ダンカンのえげつない凄さにティム・クロウチとアリソン・クラウスも存在感を示すフィドル群。いつ聴いてもハッピーになるサム・ブッシュ印にアダム・ステッフィとシエラ・ハルのマンドリン組。バリー・ベイルズ、バイロン・ハウス、マーク・フェインの完璧ベース団。ダン・ティミンスキ、クレイ・ヘスのギター、そしてジェリー・ググラスのひとりドブロ。曲によってリン・ウィリアムズのパーカッションが入る。
ロン・ブロック、カリフォルニアという、ブルーグラスからは離れた土地で育ったゆえに、自分の音楽を考え尽したのだろうか。これまでに彼の書いたものを読むにつけ、ブルーグラス哲学探求者という思いがしてくる。11曲目からジミー・マーティンの『Big and Country Instrumentals』(1967)のJ.D.クロウ“You Are My Sunshine”、12曲目のフラット&スクラッグス『Foggy Mountain Banjo』の“Lonesome Road Blues”、そして最後の“Home Sweet Home”のコピーに、リスペクト以外のどんな意味があるだろうか!? ブルーグラスというジャンルが生きつづけていくうえで、もっとも大切な部分だろう。
ロンらしく、どの曲のフレーズも考え尽され、またブレークの終わり目など、ややもすると気を抜きそうなところに入魂音をしのばせるなど、聴き応え十分のバンジョーアルバムである。もちろんロンのトーンやタイミング、そしてテイストやグルーヴが理解できない向きもあるだろうが最後の2曲、15曲目“Carter's Creek Blues”のアールに捧げた(チョッとアリソンのガールズBRDに似てるけど)ような可愛らしさと、最後16曲目の“Home Sweet Home”でのカール・ジャクソンのLP『Banjo Man: Tribute to Earl Scruggs』(1980、現在はCD『Songs of the South』に収録)によく似たトーンを聴かせるアールコピーには、哲学者を通り越したアール崇拝者の無邪気な表情にうなづける。全編、ブルーグラス楽器の楽しさに溢れた大秀作である。
……もうひとつ、ステュアートの才能が奥深く知れる!?驚異的ブルーグラス室内楽↓ |
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COL-84118 YO YO MA, CHRIS THILE, EDGER MEYER, STUART DUNCAN『Goat Rodeo
Sessions』CD(本体\2,450-)\2,646-
今年のグラミー賞最優秀フォークアルバム受賞作品。クラシック界のセレブ、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーがクリス・シーリとステュアート・ダンカンを迎えて創ったブルーグラス室内楽。マ自身が「ブルーグラスアルバム」という本作、クルキッド・スティルのイーファ・オドノバンをゲストに、大胆にして繊細なアンサンブルを聴かせるアコースティック大秀作。ムーンシャイナー2012年2月号にカバーストーリー。凄いよ!!
……なお、ステュアートのソロアルバムは唯一、1992年にセルフタイトル『Stuart Duncan』として発表されているものの現在廃盤となっている。 |
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◎リアノン・ギデンズ来日!
ドック・ワトソンの故郷に近いノースカロライナ州ブーンのアパラチア州立大学で2005年に開かれた「Black Banjo Gathering」の首謀者の一人、リアノン・ギデンズが3月14日と15日、ブルーノート東京に出演のために来日する。名門オバーリン大学でオペラの学位を取得したのち、自身のカロライナのバンジョー文化に思い至り「Black
Banjo Gathering」を開催、多くのバンジョー奏者に衝撃!?を与えた。そこで知り合った黒人仲間とオールドタイムストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップスを結成。若手白人ストリングバンド、オールド・クロウ・メディスン・ショウの大ブレークと相まって現在のストリングバンド人気の一端を担ってきたが昨年、T.ボーン・バーネットのプロデュースでデビューソロアルバム『Tomorrow
Is My Turn』を発表、一躍ソロアーティストとして脚光を浴びたリアノン、われわれのお薦めはオールドタイムストリングバンドとして素晴らしい活躍をしていたカロライナ・チョコレート・ドロップスの作品だ。
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NONE529809 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Leaving Eden』CD(本体\2,450-)\2,646-
Riro's House/Kerr's Negro Jig/Ruby, Are You Mad/Country Girl/Run Mountain/Pretty Bird 他全15曲
ムーンシャイナーでも紹介した2005年の「ブラック・バンジョー・ギャザリング」から派生した黒人オールドタイム・ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップス(CCD)の最新アルバム第5作は、エミルー・ハリスのギタリストとして知られるバディ・ミラーのプロデュースで、19世紀の南部で出会ったフィドルとバンジョーが産み出したあたらしい(当時の)音楽を現代の感性に乗せて表現する。ミンストレル・バンジョーやボーンズなどのアフリカ音楽と西洋音楽のフィドルが出会った生々しい瞬間を捉えた、と感じれるようなすばらしいアルバムに仕上がっている。近年、米国でオールドタイム・ストリングバンドが受ける、その理由がよく分かる。(2012年、ニュースレター#381より)
2012年に発表され、ビルボードブルーグラスチャート1位をヒット、CCDとしては最後のアルバムとなっている。黒人ストリングバンドとして、極めて高い評価を得たが、本来アフリカのものであったバンジョーやブルーグラスに対する黒人社会からのイメージがなかなか変化せず、大きな動きになる前にリアノンが独立したという格好になっている。本作のオフィシャルビデオはバンド名と収録曲の中ではヒットを狙ったポップな曲“Country
Girl”と入力すれば観れる。 |
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全国イベント・カレンダー |
以下、ムーンシャイナー誌2月号に寄せられたイベントのうち、ニューレター発行時に有効なイベントです。なお、ここに掲載するのは、個別バンドのライブでは来日および国内バンドの遠征ライブやツアー、ローカルではフェスやコンサートなど企画物イベントのみです。それ以外のライブやコンサート、全国各地の定期イベントなどは月刊ムーンシャイナー誌をご参照ください。
◆東京セイクレッド・ハープ
19世紀初頭からアメリカ南部に広まった図形音符を使用した4部ハーモニーの第3木曜月例集会。
2月18日(木)池袋聖公会。19時
3月31日(木)池袋聖公会。19時
総合(問)http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
◆やぎたこ
最新CD『I'm Here』(本体\2.315-)を発表したルーラルアメリカンな男女オールドタイムデュオ
2月20日(土)池袋、Polka-Dots(03-6666-2122)
2月21日(日)阿佐ヶ谷、harness(03-6454-6277)
3月6日(日)北茨城、パンプキン0293-42-1818
3月11日(金)町田、万象房042-851-8875。with北村謙
3月12日(土)津山、フォーク酒場たる0868-32-9322
3月13日(日)広島、Music Bar Jugemu(082-243-6681)
3月18日(金)久留米(予定)
3月19日(土)国富町、ほけだけパークハウス090-4488-9819
3月20日(日)大分(予定)
3月26日(土)郡山、OLD SHEP(024-938-2203)
3月27日(日)ひたちなか(予定)
総合(問)yanagi_yagitako@yahoo.co.jp
◆さいたまブルーグラス・ジャム
13時から音楽スタジオ2で開かれる月例ジャム会
3月12日(日)さいたま市、プラザノース(北区役所)
(問)内山裕規090-2188-8938、hotpickin@gmail.com
◆2月20日(土)大阪「グラスセッションfeat.茂泉次郎」東淀川「オッピドム」090-4375-6932。18時開場18時半開演、2000円。秋山龍哉、今村日利、平井秀道、久永雅史、茂泉次郎
◆2月26日(金)東京「ステュアート・ダンカンのフィドル ワークショップ」池袋駅東口より徒歩1分、フォルテ・オクターヴハウス(03-3982-8711)。18時〜\6,000-、限定30名(問)サリーアン fiddleandbanjo@nifty.com
◆2月27日(土)兵庫「千日前ブルーグラス・アルバム・バンド&バンジョー・ギャザリング〜吉岡 正from東京を囲んで」西宮、ダートマス・クラブ0798-66-4911
◆3月5日(土)京都「ゴローショーR40 結成40周年ジャパン・ツアー第2弾」宝ヶ池、ホンキー・トンク075-701-8015
◆3月20日(祝)大阪「第3回 アールの日 with 宮本 有」詳細は次号にて。(問)渡辺三郎fiddleandbanjo@nifty.com
◆3月26日(土)奈良「第13回奈良ブルーグラスナイト」橿原、Music Cafe Anges。ゲスト:ブルースビルAC。(問)塩田090-4764-3564 |
新入荷作品、詳細解説 |
■ブルーグラス新入荷 |
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MH-1643 THE GRASCALS『and then there's this...』CD(本体\2,450-)\2,646-
I Know Better/Road of Life/Sweet Little Mountain Girl/True Hearts/Old Friend of Mine/Warm Wind/If You Want Me To/Delta Queen/I Like Trains/Autumn Glen/A Place To Hang My Hat/Highway of Sorow.
関西弁で言うなら、「ほなら、これでもどう……」というタイトルのグラスカルズ最新第9作。昨春にジェイミー・ジョンソンに代わり新メンバー、ジョン・ブライアンが加わってから初めての作品だが、オズボーンブラザーズの聴きやすいモダングラスの系譜をきっちりと踏襲する素晴らしいさわやかテナーボイスですばらしい作品に貢献している。紅一点のクリスティン・スコット・ ベンソンのシュアーなバンジョー、ソロアルバム『Nighthawk』(CD \2,646-)が好評なダニー・ロバーツのマンドリン、じつに整理されたアダム・ヘインズのフィドル、それらを支える今や大ベテランのテリー・スミスの手堅いベース! 伝統ある鉄壁のナッシュビルブルーグラスの粋だ。
2004年、ドリー・バートンの肝煎りで結成された米国ブルーグラスのトップグループのひとつ、ザ・グラスカルズ。1980?90年代、ナッシュビルのブルーグラス最盛期を支えたザ・サイドメンを中心としたステーションイン人脈の集大成ともいうべき彼ら、ビル・モンローやオズボーンブラザーズ、ジム&ジェシーら、第一世代ブルーグラスの重鎮たちを支えた最後の世代でもある。そんな彼らの魂は、そのモダンで聴きやすいサウンドとともにテリー・エルドリッジ(53)の歌を中心に今なお健在だ。テリーの歌にはますます陰影濃い田舎の心情が込められており、新メンバー、ジョンとの好対照が聴きどころでもある。。
現在の米国ブルーグラスのトップ人気アーティストといえば、大御所となったデル・マッカーリー・バンドやリッキー・スキャッグスとケンタッキーサンダー、ドイル・ローソンのクイックシルバーなどについで、デイリー&ビンセント、ラッセル・ムーアとサードタイムアウト、ギブソン・ブラザーズ、そしてこのグラスカルズなどの名前が上がる。そんな中、個人名を冠していないのは……グラスカルズだけだ。もちろん、ほかに新進気鋭のスティープ・キャニオン・ランブラーズやバルサム・レンジ、ベテランのロンサムリバーバンドらもいるのだが、その名が語る通り、シンガーへの偏りを排するようにバンドサウンドを大切にしてきた彼ら、それでもリードボーカルのひとりジェイミー・ジョンソンが抜けたあとを埋めるジョン・ブライアン、最後12曲目のモンロークラシック“Highway of Sorrow”で見事な存在感を聴かせる。……すばらしい! |
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SMM-1013 LAURIE LEWIS & RIGHT HANDS『The Hazel and Alice Sessions』(本体\2,450-)\2,646-
Cowboy Jim/James Alley Blues/Who's That Knocking?/Walking in my Sleep/Mama's Gonna Stay/Won't You Come and Sing for Me?/Darling Nellie/Farewell My Home/Let That Liar Alone/You'll Get No More of Me/Train on the Island/Working Girl Blues (complete with a third verse recorded for the first time her)/I Hear a Sweet Voice Calling.
女性ブルーグラスシンガー、トップランナーのひとり、ローリー・ルイス(gt,fd)の最新作は女性ブルーグラスのパイオニア、ヘイゼル&アリスに捧げられた素晴らしいトラッドグラス作品! パートナーのトム・ロザム(md)に、西海岸でもっとも信頼されるパトリック・ソウバー(bj)、アンドリュー・コンクリン(bs)という自身のバンド、「ライトハンズ(Right Hand は、英語でも頼りになる人の意)」。そしてゲストに、イーファ・オドノバンとのアカペラデュオや、オールドタイム天才少女と言われたタティアナ・ハーグリーブズのすばらしく成長したブルーグラスフィドル、そしてアリス・ジェラードとの“Working Girl Blues”(3番の歌詞が初めて披露されるという)! ヘイゼル&アリスのオリジナルをはじめ、モンローソングやトラッド、素晴らしいゴスペルなど、トラッドグラスのノウハウをキッチリと踏み、ヘイゼル&アリスの精神を見事に受け継いだ、さすがローリー・ルイス!の大秀作。
ブルーグラスという音楽が、その背景にあるアパラチアの生活文化とともに、つねに弱者の視点で演じられてきたことはビル・モンローをはじめ、アーリーブルーグラス開拓者たちの多くが困窮の中で音楽を継承してきたことから知れる通り言うまでもないことだ。カントリーも本来は同じなのだが、如何せんその音楽がより多くの大衆にアピールする素晴らしさを持っていたため、一部で金と権力に巻き込まれてしまったが……。そんなアパラチア/ブルーグラス弱者の中の弱者、「女性」がブルーグラスすること、その大変さを身を以て知るのがサンフランシスコという、極めてリベラルな土地をベースにするローリーだろう。
ローリーがオールドタイムやブルーグラスを演じはじめた1970年代、あらゆる表現の自由を謳歌するフラワームーブメントの真っ只中、この音楽はヒッピーたちの基本的な価値観である「自然」ともっとも――それこそ自然に―― 響き合うものだった。あのフラット&スクラッグスでさえ、ヒッピーたちの聖地といわれるアバロンで大歓迎を受けたのだから! そんな背景に育ったローリーは、たとえば小鳥をテーマにした曲ばかりを集めたアルバム『Bird Song』や、ネイティブアメリカン政策と並んで米国歴史の恥部と言われる第二次世界大戦中の日系人強制収容所「マンザナ」に思いを寄せたトム・ラッセルの“Manzana”を取り上げるなど、環境問題や人権に強い関心を寄せている。そのスタンスから表現される彼女のブルーグラスには、とても深い思索が込められているように思う。それこそがビル・モンローをはじめ、アーリーブルーグラスの開拓者たちと同じ、彼女が心を込めたブルーグラスを歌う理由なのだと思う。そんな彼女にとって、ヘイゼル&アリスはまさに尊敬に値するパイオニアではないか?
カリフォルニアの裕福な家庭に育ち、クラシックの素養を持っていたものの、フォークムーブメントを経てマイク・シーガーに出会い、そののちオールドタイム音楽の伝道者、そして昨年80歳にして最近作『Follow the Music』がグラミーノミネートという活躍をつづけるアリス・ジェラード。一方、南部アパラチアの炭鉱地帯で辛酸を舐めた家庭に育った、いわゆるネイティブのヘイゼル・ディッケンズ。そのふたりが、マイクやラルフ・リンズラー、そしてラルフがマネージャーをしていたビル・モンローらの強いサポートで生まれた女性デュオ、ヘイゼル&アリスにはアパラチアの深みにあるハイロンサムが期待されたのだ。そして彼女たちは女性として初めてハイロンサムを体現したと評価され、女性ブルーグラスのパイオニアと呼ばれている。ローリー・ルイスがその偉業をたたえるといのはじつに自然なことだろう。...Enjoy! |
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■インスト新入荷 |
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COMP-4663 MATT FLINNER TRIO『Traveling Roots』CD(本体\2,450-)\2,646-
Hide Nor Hair/Shiny Blue/150 Banjos/Pioneer Coffey/The Basket Makers/Head Smashed In Buffalo Jump/Fallen Star/Yard Games/Sopris/The 17th Moon of Saturn/Blueberry Blue/The Terry Cloth Warriors.
「ライブの演奏当日に曲を書きはじめて、その夜中までに完成させる」というコンセプトのユニット、マット・フリナー・トリオの最新第3作。「3人ともが共通のブルーグラス出身者なので、ブルーグラストリオではあるけれども、このプロジェクトではマンドリンとギターとベースで何ができるかということの方が重要であり、結果はブルーグラスというよりも室内楽と呼んだ方が適切かもしれない」とリーダーのマットが説明する。ブルーグラスのスリーフィンガーバンジョーに耳を鍛えられたマットをはじめ、ロス・マーティン(bt)、エリック・ソーリン(bs)ら、ブルーグラッサーならではのインプロバイズが楽しめるアコースティック秀作。
2011年、バリンジャーファミリーの一員として来日、素晴らしいバンジョーも聴かせてくれたマット、東海岸や西海岸、またナッシュビルなどとは縁遠い中西部、ユタやワイオミングなどを本拠にしていたために注目を浴びることが少なかったものの、知る人ぞ知るスーパーピッカーのひとり(ムーンシャイナー2011年3月号にカバーストーリー)。デビッド・グリアとトッド・フィリップスとのトリオで発表したモンローからビートルズ、コルトレーンからジム&ジェシーらのカバー作品『Looking Back』(CD\2,646-)や、マンドリンで見事にファンクする素晴らしい!『Walking on the Moon』(CD\2,646-)など、マット・フリナーというミュージシャンのフレキシビリティーと、素晴らしいアコースティックトーンを存分に味わっていただきたい。 |
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NF5-01 SCOTT NAPIER『All Out Front』CD(本体\2,450-)\2,646-
Blue Barn/Roadside Waltz/Cherokee Lady (With Bobby Osborne)/Life'S Hourglass (With Dale Ann Bradley)/Traveler'S Rest/Intermission B Lues/Carbide Light (With Don Rigsby)/Dash Hound/Young One/Bluegrass Stomp/Long Hrad Road (With Marty Raybon)/Barn Burner
1996年にラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのメンバーとして来日、近年は元祖ブルーリッジグラスの名門ロスト&ファウンドで、故デンプシー・ヤングの後釜として活躍したスコット・ネピアーの素晴らしいマンドリンインスト集。ビル・モンローの“Bluegrass Stomp”とボビー・オズボーンの“Cherokee Lady”、歌モノでロドニー・クロウェル“Long Hard Road”の3曲以外、9曲のすばらしいオリジナル曲集。基本的にはモンロースタイルのダウンストローク的な発想を基調にしつつも、どの曲も自身が紡ぐ自由でユニークなスタイルを持っている、知られざる一級マンドリン師である。
バックアップにはマイケル・クリーブランド(fd)、クレイ・ヘス(gt)、ケント・ブラントン(bs)というスーパーピッカーを基本セットにボビー・オズボーンをマンドリン奏者としてゲストに、またボーカルものにはドン・リグスビー、デールアン・ブラッドリー、マーティ・レイボンをゲストに迎え、マンドリンのみではない聴きやすい作品に仕上げている。現在はケンタッキー州ハザードのケンタッキー・スクール・オブ・ブルーグラス&トラディショナル・ミュージックでマンドリン教師を務めるスコット、本作からの3曲を含む教則DVD『Mandolin Originals』(映像モノ新入荷参照)がある。
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■オールドタイム/フォーク新入荷 |
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BOTT-015 DOC WATSON『The Bottom Line Archive』CD2枚組(本体\3,200-)\3,456-
Shady Grove/Dream of the Miner's Child/Train Whistle Blues/CC Rider/Doc Tells Stories/Workin' Man Blues/South Coast/Stand by Me/Make Me a Pallet on Your Floor/I Am a Pilgrim/Nothing to It/I'm a Stranger Here/Florida Blues (Version 1)/Intro: I'll Never See My Home Again/'ll Never See My Home Again/Stony Creek/T for Texas/Ready for the Times to Get Better/Nights in White Satin/Black Mountain Rag (Version 1)/Bye Bye Blues.
Introduction/Telephone Girl/Hannah/Freight Train/Daybreak Blues/Walk on Boy/Summertime/Black Mountain Rag (Version 2)/Little Sadie/Corrina, Corrina/Eastbound Freight Train/Eight More Miles to Louisville/St. James Infirmary Blues/Trouble in Mind/In the Pines/Movin' On/Florida Blues (Version 2)/You're Not a Drop in the Bucket/Jimmie's Mean Mama Blues/Kinfolk in Carolina/I Got the Blues and I Can't Be Satisfied/Alabama Jubilee.
2002年3月28日と8月31日、ニューヨークのグリニッジビレッジにあったボトムライン(1974-2004)でのドック・ワトソン(1923-2012)のライブ、79歳になったばかりの3月と同年8月、それはボトムラインでの最後の演奏だったという。円熟の境地にあったドックのギター、そして何よりもアパラチアン・フォークの大御所たる優しい語り口と滋味深いボーカル! 「現代フラットピッキンギターの父」とリッキー・スキャッグスが呼ぶ、まさしく偉大な20世紀のフォークアーティストだったドック・ワトソンの代表曲が40曲、じっくりとその晩年の演奏が楽しめる。 |
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■カントリー/ロック&ポップ新入荷 |
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BACM-513 LORETTA LYNN『I'm A Honky Tonk Girl』CD(本体\2,450-)\2,646-
Blue Steel/My Love/Whispering Sea/New Rainbow/Stop/Heartaches Meet Mr Blues/My Darkest Day/My Angel Mother/My Life Story/Gonna Pack My Troubles/Success/The Minute You're Gone/The Other Woman/Alone With You/Why I'm Walking/Girl That I Am Now/Act Naturally/World Of Forgotten People/Colour Of The Blues/A Hundred Proof Heartache/I Walked Away From The Wreck/Lonesome 7 7203/Get Set For A Heartache/I'm A Honky Tonk Girl/Who'll Help Me Get Over You.
ロレッタ・リン(1932)、今やブルーグラススタンダード!?とも言える“Blue Kentucky Girl”の作者で、おそらく、「女性カントリーシンガーとは?」という問への典型的な回答を与えた、もっとも偉大なシンガーであると思う。1952年に初の女性によるナンバーワンヒットを記録したキティ・ウェルズ(1919-2012)、30歳の若さで飛行機事故死したもののポップとの境界を越えいまだに愛されるパッツィ・クライン(1932-1963)らの事績を踏まえて、現在までカントリー界のトップに君臨するロレッタ。男世界の米南部にあって、女性の自由や権利を体現し、あとにつづくドリー・バートンやエミルー・ハリスほかに勇気を与えてきた、「アメリカの母」と呼ばれるほどの包容力と心の広さを持ちながらにして、烈女!?である(とわたしは思っている)。
南部アパラチア、イースタンケンタッキーの貧しい炭鉱夫の娘として1932年生まれ、15歳で結婚した6人の母親、その素晴らしい物語はアカデミー受賞作映画『歌えロレッタ、愛のため(Coal Miner's Daughter)』(1980)として知られている。父親にはレボン・ヘルム、夫は宇宙人ことトミー・リー・ジョーンズを配し、主役のシシー・スペイシェクのものすごい歌唱力でアカデミーを射止めている。映画でも紹介されたように、アパラチアンバラッドで育ったロレッタが、本CDにも収められている“I'm A Honky Tonk Girl”でブレイク、そののちに同年代で親友となったパッツィ・クラインの薫陶で独自のボーカルスタイルを確立、それが女性カントリーのある種の典型スタイルとして定着していく。ロレッタの最近作は、ロック界の大物ジャック・ホワイト(映画『コールドマウンテン』でオールドタイムミュージシャンを演じ、そののちもクリス・シーリ&マイケル・デイブズのデュオアルバムなどに協力)のプロデュースによる『Van Lear Rose』(2004)で、グラミー賞を2部門で獲得している。そして今年3月、最新作『Full Circle』が発売される予定で、“Black Jack David”、“In the Pines”、“I Never Will Marry”など、彼女が子供のころから慣れ親しんだアパラチアンバラッドも含まれるという。
本作は結婚して西海岸、シアトル郊外のタコマに住んでいたころ、バック・オウエンズのコンテスト番組で優勝、それを見ていたゼロレコードのオーナーが1960年2月にロレッタと契約、ハリウッドでバックミュージシャンにはスピーディー・ウエストのスティールギターも参加、ハロルド・ヘンズリー(fd)、ロイ・ランハム(gt)、アル・ウィリアムズ(bs)、マディ・ベリー(drums)を配して録音したもののほか、そのヒットに驚いたナッシュビルで1960年9月にデッカと契約、それら最初期のシングル7曲を含む、ゼロとデッカの初期の全25曲集。まさにロレッタのキャリアの始まりを告げる貴重な録音集だ。
そののち、1966年にベトナムに出征した恋人/夫を想う、「あなた(国)が彼を本当に必要だと言ったけれど、わたしほど彼を必要としていたとは思えないわ。(中略)彼は誇り高く国旗に包まれているけれど、彼があなたに奪われてからわたしの心は痛みに包まれているの……」という“Dear
Uncle Sam(米国を擬人化、徴兵ポスターで有名なキャラへの痛烈なメッセージ)”を発表以来、女性の自由と権利を主張し、保守的なカントリーラジオ局から締め出しをされるなどリベラルな立場で数々のヒットを生み、1970年代には「アメリカの母」と称されたこともあった。本作はしかし、一個の自立した女性として声を上げる以前、まだまだ南部男に都合のいいいい娘、“ホンキートンクガール”を演じていた初々しいロレッタ最初期の貴重な古き良きカントリークラシック時代の25曲。 |
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BACM-514 CONWAY TWITTY『You’ll Never Walk Alone』CD(本体\2,450-)\2,646-
It's Only Make Believe/First Romance/Sentimental Journey/Story Of My Love/You'll Never walk Alone/My One And Only You/Mona Lisa/I'd Still Play The Fool/Man Alone/A Tree In A Meadow/My Heart Cries/I Can Hear My Heart Break/That's Where My Lovin' Goes/Live Fast Love Hard Die Young/A Fallen Star/Long Black Train/Portrait Of A Fool/Walk On By/I'm In A Blue Blue Mood/Turn Around/What A Dream/Tower Of Tears/Blue Moon/Just Because/Blueberry Hill/Halfway To Heaven/Danny Boy/You Win Again.
そんなロレッタ・リンの初期、デュエットパートナーでもあったコンウェイ・トゥイッティ(1933-1993)、本作はロレッタとコンビを組む(1971-75)はるか以前、1958〜1961年の、まるでプレスリー時代の貴重な録音集。サンレコードで働いた時代を経てMGMと契約した1958年デビューシングルのB面、本作1曲目に収録されている自作のロカバラード“It's Only Make Believe”が米ビルボードを含め21ヵ国でナンバーワンヒットというコンウェイ。1965年にカントリーに転向する前のロカビリーシンガーとして、スタンダードの“Sentimental Journey”や“Mona Lisa”、ビル・モンローもカバーしていた“Danny Boy”や“A Fallen Star”、スタンレーがやっていた“Just Because”、なぜか個人的に好きな“Blueberry Hill”、そしてハンクの“You Win Again”など、フィフティーズ高度成長期のアメリカンな不良雰囲気バシバシの録音集。グラディ・マーティンやレイ・エデントン、アル・ブルーノ(gt)、ライトニング・チャンス(bs)やハロルド・ブラッドリー(bs)、フロイド・クレイマー(piano)、ジャック・ナンス(drums)ら、当時のナッシュビルのAチームをバックに抜群の歌唱力を聴かせるナッシュビル産ロカビリー作品。 |
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■教則モノ新入荷 |
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NF5-02 SCOTT NAPIER『Mandolin Originals』DVD-R(本体\3,500-、60分)\3,780-
Around the Carousel/Parkway Blues/Roadside Waltz/Travelers rest/Young One/Shanksmare.
マンドリンって、音の可愛さ!?はもちろん、コタツで弾けるそのサイズがとてもいいくて、ついついチョコチョコと手を出す楽器。しかもブルーグラス史においては、マンドリン奏者がイノベーターとして歴史を創ってきた――モンロー→ダッフィ→ブッシュ→グリスマン→シーリ……文句なしでしょ!!――という、つまりモンローが少年時代に兄たちのフィドルやギターに対してひがんだ様に「女の楽器」という弱々しいイメージに敢然と挑んだ彼らが手にした楽器。
わたしは音が洪水のように溢れだすブルーグラスアンサンブルの中でただ一人、冷静にバンドの出すすべての音を聴いているのがマンドリン奏者だと思っている。その彼らが、コタツの中でひとりマンドリンに向かってコツコツと創り上げていくオリジナル。1940年10月7日、ビル・モンローが最初のマンドリンインスト“Tennessee Blues”を録音以来、現在、交響曲も書いているクリス・シーリに至るまで、さまざまなマンドリンインストが創られている。奏法的な制約の多いバンジョーよりも自由にオリジナリティが発揮できるマンドリン、ここにも非常にユニークな奏者、スコット・ネピア―がいる。
1996年にラリー・スパークス&ロンサム・ランブラーズのメンバーとして来日、近年はロスト&ファウンドでも活躍、現在はケンタッキー州ハザードのケンタッキー・スクール・オブ・ブルーグラス&トラディショナル・ミュージックでマンドリン教師を務めるスコット・ネピアーの教則DVD。モンロースタイルを基調にしながら、ロスト&ファウンドのデンプシー・ヤングやバック・ホワイトにも通じる、フラットマンドリンの音の特性を生かして、ブルーグラス、オールドタイム、アーリージャズをミックスしたようなユニークなスタイルによるオリジナル曲を1音ずつ解説していく。彼が〆の“Closing Thoughts”で、「つねに大好きな先人たちとディファレント(同じでない)であること、そうすればあなたもスタイリストのひとりになれ、自身の音と道を見つけることができると思う」と言うように、自身の音楽の幅や志向を開放してスコットのユニークなオリジナリティから学ぶことでモチベーションを得て、次々とコタツの中からオリジナル曲が生まれることを期待したいものだ。
本作で紹介している使用楽器は1973年に当時、ギルド・ギター社に勤めていたケン・ミラーが作ったギブソン・コピーと2004年製ギブソン・サム・ブッシュ・モデル。セットアップに関して、いずれも個人的好みと断りつつ、ピックはあれやこれやを使いながら今は、セルロイドのトライアングルで昔からあるフェンダーのヘビーに似たもの。弦はA弦がちょっと太目のGHS-A270、フォスファーブロンズ。……スコットから自在な発想によるユニークなオリジナルを学びながら、そこからインスパイア―された何かオリジナルなものが生まれるといいネ……。 |
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最近作/お勧め作、再入荷 |
(すでに新入荷で紹介済の作品たちです) |
■月刊ムーンシャイナー特集/関連作品 |
(最新2月号、記事や特集などの話題作品です) |
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DM-2015 ピート・デネヒー&前田宏樹『Hiroshima Jam Session』 (本体\2,000-)\2,160-
日系オーストラリア人のフィドラー、シンガー&ソングライターでコメディアンと言う多彩な才能を持つピート・デネヒーと広島在住の前田宏樹によるコラボレーション。 詳細次号。 |
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CFRC-GTBC 『Grassroots to Bluegrass Collection』10 DVD SET (本体\18,375-)\19,845-(受注後2ー3週で入荷予定)
1999年、マック・ワイズマンを司会に迎えて第一世代のブルーグラス・レジェンズが勢ぞろいしたDVD10枚組映像作品。ジョン・ハートフォードがアール・スクラッグスへのオマージュ"The Boy from North Carolina"を皮切りにストーンマン・ファミリーのパッツィによる"Sinking of The Titanic"、ボビー&ソニー・オズボーンによる"Little Darlin' Pal of Mine"、マック・ワイズマンとボビー・オズボーンによる黄金のデュエットが甦る"Bluebirds Singigng"、J.D.クロウの"Careless Love"、リロイ・トロイの至芸"Jesse James"、初期のフラット&スクラッグスのフィドラー、ジム・シューメイトやラモナ・ジョーンズ、エディ・スタッブスによるフィドル曲。カーター・ファミリーの末裔、ジャネット・カーター、マイク・シーガー、エディ&マーサ・アドコック、ビル・クリフトン、ジム&ジェシー、ルイス・ファミリー、マイク・シーガー、チャーリー・ルービン、デル・マッカリー、レノ&スマイリーの伝統を引継ぐロニー・レノ、ケニー・ベイカー、ドイル・ローソン、ブラザー・オズワルド、メルビン・ゴーインズ等々、オズボーン・ブラザーズ、ジム&ジェシー、デル。マッカリーJ.シューメイト、M.ゴーインズ等々、綺羅星のごとくブルーグラス界のスターによる共演。 |
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SHMI-1003 LAST FRONTIER featuring 国本武春『Sushi & Gravy』CD(本体\2,667-)
\2,880-
Tears of Samurai/Gonna Paint the Town/No Use to Cry/Nanny Goat/The Next New Heartbreak/Cry from the Cross/Hikyaku's Love/The One Who Leads Me Home/Atcatraz Island Blues/I Live in the Past/Chinese Caravan/A-Janaika/Shami-Jo.
ブルーグラスと三味線……、これが違和感なく合うことに驚かれた方も多いだろう。日米ライブハウスを暴れまわった三味線ブルーグラス、「ラスト・フロンティア」の2005年作品である。「浪曲界のプリンス」と日本メディアなどで呼ばれる国本武春、高校時代にブルーグラスにハマッたという彼が1年間、ETSU(東テネシー州立大学)にブルーグラス留学、アパラチアのもっとも濃いエリアのブルーグラスと浪曲を合体させた新しいエンターテイメントを提示する。2001年のETSUブルーグラス・プライド・バンドとしても来日したJ.P.マシス(現ケンタッキー州ハザード大学ブルーグラス科で教鞭をとりながら毎夏、妻のフィドリン・レオナと来日している)のパワーバンジョーとダニエル・ボナー(現ETSU学部長)のボーカルとリードギターにはますます磨きがかかり、アーロン・ジャクソン(m)とケン・トーマス(bs)に、ゲスト・フィドラーとしてレイモンド・マクレーンを迎えた作品。ビル・モンローやスタンレーズの名曲とメンバー各自のオリジナルなど、若さ溢れるホットなストレートブルーグラスを聴かせてくれる。
……発売から10年近くたった今、「寿司とグレービー」という日本と南部アパラチアの伝統料理をタイトルにした作品をあらためて聴くと、ダニエルのロンサムボーカルを中心に質の高いブルーグラスとともに、幕末に流行ったという「エーじゃないか」をブギウギ仕立てにした「A-Janaika」では国本のインパクト溢れるボーカル、そしてレイモンドのクロウハンマーバンジョーと三味線のデュエットインスト“Shami-Jo”など秀逸なカットの存在に気付く。そしてこのバンドを率いてアパラチアからヨーロッパをツアー、また日本でもパルコ劇場や寄席の木馬亭などをツアー、多くの人に日本とアパラチアの伝統を結び付けた音楽を紹介した国本氏が、極めてまれな、そして貴重な文化的功績を残したことがうかがえる。55歳、そのあまりに早いご逝去が惜しまれる。 |
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BCD-15606 BILL MONROE 『Blue Grass 1970-1979』 4CD+32-PAGE BOOK (本体\13,750-)\14,850‐(受注後2−3週で入荷)
ビル・モンロー70年代全曲集。ケニー・ベイカーとのコンビネーションを軸に、円熟から枯淡の境地へと深化している。
CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD(本体\2,450-)\2,646-
ブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues""Dry & Dusty""Gold Rush""Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。 |
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CO-2708 KENNY BAKER "Plays Bill Monroe" CD(本体\2,450-)\2,646-
Road to Columbus/Jerusalem Ridge/Brown County Breakdwn/Monroe's Hornpipe/WheelHoss/Monroe's Hornpipe/Cheyenne/Lonesome Moonlight Waltz/Big Sandy River全12曲
フィドル集、またはビル・モンロー・インスト集の決定盤だ。70年代にブルーグラス・フィドルの様式美を完成させたケニー・ベイカーが発表を続けていた一連のフィドル集の中で、ビル・モンローを迎えたこの作品の価値は測り知れないほど高い。 |
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【ムーンシャイナー2月号レビュー紹介作品】 |
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PATUX-270 DANNY PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS『Weary River』CD(本体\2,450-)\2,646-
ダニー・ペイズリー、サザングラスを率いて、いわゆるトラッドグラスの王道をまっすぐに、みずからを「飾り気のない激しいトラッドグラス、ここにはハイブリッドやジャンルをねじ曲げるような音楽は一切なし!」と豪語してはばからない、ま、はっきり言って究極の頑固モンの最新作。 |
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HS-1022 NEW GRASS REVIVAL with SAM BUSH『Live in Illinois 1978』CD(本体\2,950-)\3,186-
40年前の来日、そのときのハラハラ・ドキドキを思い起こさせる前期ニューグラス・リバイバルの生々しいエキサイティングでハイエナジーなライブ音源。1978年2月18日、サム・ブッシュ/ジョン・カウワン/コートニー・ジョンソン/カーティス・バーチによる代表曲がずらりとノリノリラリラリの演奏を聴かせる。 |
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AR-280 CHRIS HENRY & the HARDCORE GRASS『The Water Song』CD(本体\2,450-)\2,646-
ハードコアなブルーグラスボーイ、21世紀のモンロースタイルマンドリンのすばらしい継承者でもあるクリス・ヘンリーが自身のバンドを率いたデビュー最新作(ソロ3作と姉とのデュオ作品があるが)。バンドメンバー含め、さまざまな才能を持った今どきの20〜30代の若手がガチガチのトラッドグラスに挑戦する秀作です。 |
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MF-2015 MICHAEL FEAGAN『The Old House Fiddle Session』CD(本体\2,450-)\2,646-
ケニー・ベイカーの伝統をまっすぐに伝えつつ、ジョニー・ギンブルのコード感覚に浸るマイケル・フィーガン最新フィドル集にはブッチ・ロビンズ(bj)とボビー・ヒックスとのツインフィドルを迎えるほか。ストレイトアヘッドなブルーグラスと、ワルツなどで感情過多のスウィンギーなコード感覚ものを交互に配し、フィドルファンに美味しいところを目一杯楽しませてくれる秀作。 |
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BACM-501 BLUE RIDGE MOUNTAIN BOYS CD(本体\2,450-)\2,646-
ジョージ・ジョーンズのプロデューサーとしても知られるギタリスト、ケルソ・ハーストンのプロデュースの下、レイ・エディントン(g)、ウェイン・モス(g)、ジェリー・ケネディー(d)、デキシー・ジェントルメンのルアル・ヤーブロー(bj)、ハーシャル・サイズモア(m)、ジェイク・ランダース(v)、バック・トレント他による大スタンダードブルーグラス大会に加えてケルソ・ハーストン&ギター・キングスによる実験的なギター・インストも興味深い。 |
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RCSI-1137 BILL & THE BELLS『Live! from Bristol』CD(本体\2,450-)\2,646-
ティンパンアレイのポピュラーソングからセンチな南部バラッドなと、女声ふたりと男声のスリーパートハーモニーを軸に、フィドル、バンジョー、ギター、ベースを駆使してルーラルなアーリーアメリカンを感じさせる小粋なバンド、ビル&ザ・ベルズ(ビルと南部婦人たち)のデビュー作。しっかりとオリジナリティのある楽器テクを背景に、ブルーグラス、オールドタイム、ジャグバンドの枠を超えた楽しいお薦めバンド。 |
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■第58回グラミー賞関連作品 |
[ブルーグラス] |
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ROU-9180 STEEL DRIVERS『Muscle Shoals Recordings』 CD(本体\2,450-) \2,646-
祝ベスト・ブルーグラス・アルバム受賞。クラスター・プラッカーズのリチャード・ベイリー(bj)、ブレント・トリット(m)が参加する最先端ブルーグラス、スティール・ドライバーズのサザンソウル、スワンプロックの聖地、マッスルショールズ録音による最新作。 |
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COMP-4639 ROB ICKES TREY HENSLEY『Before the Sun Goes Down』CD(本体\2,450-)\2,646-
祝グラミーノミネート!! ハンク・ウィリアムズを思わせる正統ホンキートンクから超スーパーピッキンブルーグラスまでトレイ・ヘンスリーの強烈ギターとうまいボーカル、そしてブルーグラスドブロ第一人者のひとりロブ・アイクス、ふたりのコラボ作品。ギター、ドブロはもちろんフィドルも聴きどころ満載、ボーカルも素晴らしく、商業主義に毒されないカントリーファンにも楽しめる作品となっている。 |
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PC-1196 DALE ANN BRADLEY『Pocket Full of Keys』 CD(本体\2,450-) \2,646-
The Stranger/Till I Hear it from You/Pocket Full of Keys/Ain't it Funny/Rachel Pack Your Sunday Clothes/Hard Lesson Road/Talking to the Moon/Sweet Hour of Prayer/Soldiers, Lovers, and Dreamers/Sweetheart of the Pines/I'm So Afraid of Losing You Again/I'll Live on Somewhere全12曲
IBMAアワードの年間最優秀女性ボーカルを5度受賞しているデイル・アン・ブラッドレィ、古巣のパインキャッスルに戻って、彼女自身がプロデュースも担当する意欲作 |
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RCSI-1129 RALPH STANLEY & FRIENDS『A Man of Constant Sorrow』CD(本体\2,950-)\3,186-
レッド・ツェッペリンのロバート・プラントやエルビス・コステロほかとの共演で超話題作。そのほか、ギリアン・ウェルチ&デビッド・ロウリングス、カントリー界からはジョッシュ・ターナー、ダークス・ベントリー、リーアン・ウォーマック、超人気オールドタイムストリングバンドのオールド・クロウ・メディスン・ショー、そしてブルーグラスからはデル・マッカリー、リッキー・スキャッグス、ビンス・ギルらがラルフとコラボ。ジム・ローダデイルとバディ・ミラー(エミルー・ハリスで知られる)共同プロデュース。米国でも国内のレストランチェーン「クラッカーバレル」の店頭のみの限定発売という希少盤!お買い逃しのなきように……!! |
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MH-1573 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『In Session: 33 Strings +6 Pickers
+ 6 Voices = Reading, 'Riting & Rhythm』CD(本体\2,450-)\2,646-
この驚くべき完成度の高いブルーグラス! 70年のブルーグラス史上、最強のアンサンブルを創ることに成功したドイル・ローソンの40作目最新作。そのタイトルも、まさに黒板に書かれたように「33の弦+6人のピッカー+6人の声=読み、書き、そしてリズム」。ブルーグラス、ひとつの究極!!強力お薦め! |
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[フォーク] |
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ROU-3626 BELA FLECK & ABIGAIL WASHBURN CD(本体\2,450-)\2,646-(歌詞付き)
祝ベスト・フォーク・アルバム受賞。ムーンシャイナー2015年の1月号と2月号の連載「IBMA基調演説全訳」で吐露されたベラ・フレックのブルーグラス愛、そしてバンジョー愛に、ベラを見直された方も多いのではないでしょうか? 彼が妻のアビー・ウォッシュバーンと、「3.11」を念頭に創られ曲を含む全編バンジョーのみで、愛息ジュノのために愛情いっぱい込めて創られたフレック家の宝物のような、あらゆるジャンルを超えて音楽好きな人すべてに贈る素晴らしく嬉しい絶対のお勧め最新作品。 |
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[カントリー] |
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UNI3757743 CHRIS STAPLETON『Traveller』CD(本体\1.980-)\2,139-
祝ベスト・カントリー・ソロ・パフォーマンス&ベスト・カントリー・アルバム受賞。今年5月に発表したソロデビュー作がCMA(カントリー音楽協会)アワードで快挙といわれる新人賞と最優秀男性ボーカル、そして最優秀アルバムという三冠を獲得、そして第58回グラミー賞の総合部門の最優秀アルバムに最終ノミネート。まさにアメリカンドリーム作品を創ったのはブルーグラスバンド、スティールドライバーズでデビュー(2008〜2010年に在籍)したクリス・ステイプルトン。11月10日にビルボードの総合とカントリーの両チャートで1位となったカントリー界の超話題作はソウルフルなホンキートンク作品。
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■ブルーグラス最近作/お勧め作 |
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DUAT-1685 ROBERT EARL KEEN, JR『Happy Prisoner』CD(本体\2,450-)\2,646-
テキサスのソングライターとして1980年代から活躍するロバート・アール・キーンのすばらしいブルーグラス作品。カーターファミリー“East Virginia Blues”、ジミー・ロジャーズ“T for Texas”ほか、モンロー“Footprints in the Snow”、フラット&スクラッグス“Hot Corn Cold Corn”、スタンレーズ“White Dove”からディラーズ/ニューサウスの“Old Home Place”など、ブルーグラススタンダードを中心に、腕利きミュージシャンをバックに、とても自由な唱法とアレンジで楽しませてくれる今春ビルボードチャートナンバーワンとなり話題になった秀作。ニッティグリティの『永遠の絆』以来、ブルーグラス外から与えられる刺激的な作品のひとつだ。 |
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REB-1855 MARK KUYKENDALL, BOBBY HICKS & ASHEVILLE BLUEGRASS『Down Memory Lane』CD(本体\2,450-)\2,646-
久々に見事なソリッドグラス、じつに気持ちのいいビル・クリフトンの“You Go to Your Church”、ディキシージェントルメン“Will You Wait For Me”など、カバー選曲も秀逸。マーク・カイケンダルとボビー・ヒックスが率いるアッシュビルブルーグラスのデビュー作。トラッドグラスファン必聴の大推薦作! |
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ZMM-2015 DAVID PETERSON『Old Time Power』CD(本体\2,450-)\2,646-
There Is Power In The Blood/I'Ll Never Go Back/Love Lifted Me/Trials, Troubles, Tribulations/Old Time Power/Mother Prays Loud In Her Sleep/ We'Ll Understand It Better/Just A Closer Walk With Thee/Go Tell It On The Mountain/A Glorious Church/If I Could Hear My Mother Pray Again/I Dreamed I Searched Heaven For You/Springs Of Living Water/Mansion Over The Hilltop/Revelation Chapter 5
全盛期のマック・ワイズマンを髣髴させるパワフルなボーカルで知る人ぞ知るデビッド・ピーターソンの最新作はステュアート・ダンカン(f)、チャーリー・クシュマン(bj)、デビッド・グリスマン(m)、マイク・コンプトン(m)、デニス・クロウチ(bs)、リチャード・ベネット(rhythm g)等、考えられる最高のメンバーを集めてトラディショナル・ブルーグラス・スタイルで有名ゴスペル・ナンバーを演じる。 |
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MFR-150120 VOLUME FIVE『Voices』 CD(本体\2,450-)\2,646-
バージニア州ウィリスを本拠地に活動するブルーリッジ系ブルーグラス、ボリューム・ファイブ、2010年のデビュー以来、コンスタントにラジオのチャートの上位に持ち曲を送り込んできた彼等の通算5枚目の最新作。グレン・ハレル(f)を中心にハリー・クラーク(m)、クリス・ウィリアムソン(bs)、パットン・ウェイジス(bj)、コルビー・レーニー(g)に加えて、最初のシングル"Crazy Night"他、オリジナルも提供するジェフ・パーティン(d)という面々。ロンサム・リバー・バンド、サードタイム・アウトといったヘッドライナーがあまりの存在感で若手を圧倒していたシーンの中で、ボーカルの説得力、個々のミュージシャンの力量、アンサンブルの完成度、選曲の良さ等々、他を一歩抜きん出たという印象。プロデュースにマウンテン・ハートの若きマンドリンプレイヤーでマルチな才能を発揮するアーロン・ラムジーを迎えて、金鉱をテーマにした"King of California"、ロンダ・ビンセントをゲストにドリー・パートンの“Daddy Was an Old-time Preacher Man"、コルビーのペンによるオリジナル・インストやジェド・ヒューズやハル・ケチャムのカントリーのブルーグラス・アレンジも秀逸、上質のメインストリーム・ブルーグラス。 |
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■インスト最近作/お勧め作 |
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TRS-7007 TIM SMITH & FRIENDS『Fiddler - Volume 2』(本体\2,450-)\2,646-
Milford's Old Fiddle/Careful Now/I'm A Pilgrim/Black Hills Hornpipe/Old New River (Vocal Version)/Deadwood/Lonesome Fiddler's Waltz/Mahogany Rock Blues/Sweet Spot/Blackberry Blossom/Nearer, My God, To Thee/Uncle Pen/Leather Britches/Red Is the Rose.
1955年生まれというから今年60歳、高校を卒業した1973年にレスター・フラットのフェスでフィドルチャンピオンになって以来、ノースカロライナを本拠に活躍をつづけるティム・スミス、『1978 World Champion Fiddler』(1978年)のデビュー作以来、自身の6枚目となるソロアルバムである。本作は2012年の『Fiddler: Tim Amith & Friends』の続編という位置づけで、オリジナルのフィドルチューンからスウィングやブルースも軽く取り上げ、ベテランらしい落ち着いたフィドル作品に仕上げている。前作と同様、ウェイン・ベンソンのマンドリンほか、アル・バッテンやエリック・エリスらのバンジョーなど、ノースカロライナ、ブルーリッジ系のミュージシャンたちが手堅くサポートしている。 |
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COMP-4647 MR.SUN『The People Need Light』CD(本体\2,450-) \2,646-
嘗てはリリー・ブラザーズ、チャールズ・リバー・ボーイズ、ジョー・バル等の活躍でブルーグラスが根付き、現在はジャズの名門校、バークリー音楽院でブルーグラス系のミュージシャンを積極的に受け入れて次世代の有能なミュージシャンを多く輩出、シーンの大きな流れを産み出し続けるボストン地区から登場した期待の新ユニット、ミスター・サン、コンパスからののデビュー作。有田純弘の盟友として知られるジョン・ミゲーンの薫陶を受け、バークリーのインストラクターとしても活躍するジョー・ウォルシュ(m)がギブソン・ブラザーズを辞して参加、デビッド・グリスマンの片腕として活躍、新しいアコースティック・シーンを牽引、現在はバークリーで教鞭も取るダロル・アンガー(f)、グリスマンの下で、マーチン・フラットトップの新たな可能性を引き出したプレイで注目を集めたグラント・ゴーディ(bs)、シェラ・ハルとの活動で知られるイーサン・ヨジェビッツ(bs)という面々。メンバーによる色彩豊かなオリジナルが7曲。広がりあるアレンジで聴かせるテキサス・フィドル曲"Dry & Dusty"とジョーのボーカルも加わる"The Likes OfYou"(R.ヒルトン作)やジャズ・スタンダード"After You've Gone"。最先端のアコースティック音楽。(ムーンシャイナー誌2015年8月号レビューより) |
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■オールドタイム/フォーク最近作/お勧め作 |
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HAM-014 MIKE + RUTHY BAND『Bright As You Can』CD(本体\2,450-) \2,646-
Bright as You Can/Word on the Street/Rock on Little Jane/What Are We Waiting For/Chasin' Gold/Freckled Ocean/The Ghost of Richard Manuel/Legends Only Appear in Black & White/Simple & Sober/Golden Eye/The Farmer/Goin' Out/Cigarette/When the Sun Comes Around.
“Ashokan Farewell”の作者として知られるフィドラー、ジェイ・アンガーを父に持つルース・アンガー(fd)。イーファ・オドノバンとともにマット・グレイザーやトニー・トリシュカが主導したウェイファーリングストレンジャーズでの活躍や、アンクルアールのクリスティン・アンドリーセンとイーファとのトリオ、サムタイムズ・ホワイで知られるが、夫のマイク・メレンダ(gt,bj)やピート・シーガーの孫タオ・シーガーらとのオルタナフォークロックバンド、マモルズ(Mammals=哺乳類)でミニアルバム含む7枚の作品をリリースしている。本作はマモルズをさらにグレイドアップ、ルースのオールドタイムをルーツにしつつ、マイクの幅広い感覚でエミルー・ハリスのベーシスト、ジェイコブ・シルバーやエレファントリバイバルのペダルスティール奏者チャーリー・ローズらを迎えたマイク+ルーシーバンドのデビュー作。フォーキーでカントリーロックなオールドタイムポップ……!?!?!?とてもいいぞ。 |
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CO-2725 TOMMY JARRELL『Vol.2, Rainbow Sign』CD(本体\2,450-) \2,646-
Say Darling Say/Old Molly Hare/Little Sadie/Fire on the Mountain/Ida Red 他全14曲
1970年代以降のオールドタイム界で、ビル・モンローと同様の影響を若手オールドタイマーに与えたとされるトミー・ジャレルの最晩年、1984年作品である。バーレン・クリフトン、アンディー・ケイハン、アリス・ジェラードをバックに聴かせるオールドタイム・フィドルの真髄である。
ちなみにトミー・ジャレル第1集は話題の小説『Cold Mountain』のヒントになったと思われるソロ・フィドル集『Sail Away Ladies』(CO-2724
CD\2,646-)。そして、第3集は彼のバンジョー・ソロを集めた『Come and Go With Me』(CO-2726 CD\2,646-)。第4集はアンディー・ケイハン(bj)とチェスター・マクミラン(g)をバックにした『Pickin'
on Tommy's Porch』(CO-2727 CD\2,646-)である。 |
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■カントリー最近作/お勧め作 |
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UNI3757743 CHRIS STAPLETON『Traveller』CD(本体\1.980-)\2,139-
祝ベスト・カントリー・ソロ・パフォーマンス&ベスト・カントリー・アルバム受賞。今年5月に発表したソロデビュー作がCMA(カントリー音楽協会)アワードで快挙といわれる新人賞と最優秀男性ボーカル、そして最優秀アルバムという三冠を獲得、そして第58回グラミー賞の総合部門の最優秀アルバムに最終ノミネート。まさにアメリカンドリーム作品を創ったのはブルーグラスバンド、スティールドライバーズでデビュー(2008〜2010年に在籍)したクリス・ステイプルトン。11月10日にビルボードの総合とカントリーの両チャートで1位となったカントリー界の超話題作はソウルフルなホンキートンク作品。 |
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U-4723504 ALAN JACKSON『Angel & Alcohol』(本体\2,250-)\2,430-
You Can Always Come Home/You Never Know/Angels and Alcohol/Gone Before You Met Me/The One You re Waiting On/Jim and Jack and Hank/I Leave A Light On/Flaws/When God Paints/Mexico, Tequila and Me全10曲
カントリー界のスーパースター、アラン・ジャクソン、デビュー25周年という節目にリリースされる15作目のスタジオ・アルバム。アコースティックを基調としたオリジナル曲を中心にじっくりと聞かせる。 |
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ROU-3755 COX FAMILY『Gone Like the Cotton』CD(本体\2,450-)\2,646-
Good Imitation Of the Blues/Lost Without Your Love/Cash On the Barrellhead/Desire/In My Eyes/Good News/Let It Roll/I'm Not So Far Away/Honky Tonk Blues/Too Far Gone/I'll Get Over You/Gone Like The Cotton.
1998年、アリソン・クラウスがプロデュース、ゲイリー・パチョーザがエンジニアとして始まったプロジェクトが、メジャーレーベルの契約問題でお蔵入りという、よくある話が突然!なななんと!17年ぶりに復活、完成にこぎつけたというイワク!?作品。契約問題が解消したとき、アリソンが飛びついたというほどの思い入れがあったようだ。それだけ非常に完成度が高いすばらしい秀作だが、サウンドはブルーグラスではなく、趣味のいいエレキも登場する耳に優しいアコースティックカントリー系。 |
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PC-1197 LORRAINE JORDAN & CAROLINA ROAD『Country Grass』CD(本体\2,450-)
\2,646-
リン・アンダーソン“Rose Garden”やクリスタル・ゲイル“Ready for the Times”、先日亡くなったブラウンズのジミー・エド・ブラウン“You Can Have Her”やリー・グリーンウッド“Dixie Road”ほか、T.G.シェパード、エディ・レイブン、ジョン・コンリー、ケンタッキーヘッドハンターズらをゲストに、ビジネスウーマンとして成功したロレーン・ジョーダンの人柄と人脈ならではの豪華な企画作品。全編ジョッシュ・ゴーフォースによるカントリーヒットのブルーグラスアレンジは最後のフロイド・クレイマーのピアノインストのバンジョーアレンジまで、とても楽しめる、ちょっとポップなブルーグラスアルバム |
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■お勧め発掘・編集最近作/お勧め作 |
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JASMD-3540 V.A.『Country Brothers - The Brother Bands of Country Music』CD(本体\1,980-)\2,138-
「カントリー(田舎)音楽における兄弟バンド」と名づけられた1920年代から50年代まで、アメリカンハーモニーのベースとなったさまざまな南部ブラザーデュオを軸にした絶妙なコンピレーション23曲集。モンローブラザーズからベイルズ・ブラザーズ、1927年にバンジョーとカズーでヒット"Salty Dog Blues"を出したアレン・ブラザーズ(同曲は本作ではフラット&スクラッグスが手本としたモリスブラザーズ版を収録)や多分にテキサス的に洗練されたローンスターカウボーイズなどのラグタイムやジャグバンド系列サウンド、ユニークなドブロを伴ったディクソン兄弟の「ラリッたネズミ」からメイナーズ兄弟のストリングバンド音楽ほか、ラウズ兄弟のオリジナルとされる"Orange Blossom Special"やドック・ワトソンで知られるデルモアの"Nashville Blues"ほか、スタンレーブからルービンまで登場の楽しい兄弟物コンピレーションである。
デュエットハーモニーのときの声の同質性はもとより、20世紀はじめの移動距離の必然から生まれた家族音楽、さらには当時の女性エンタメビジネスの難しさなどから「ブラザーデュオ」のみならず、20世紀前半に「ブラザーバンド」が圧倒的に多かったことを証明する数々のバンドたちが一望できるとともに、20世紀後半にはポップ/ロックという名のもとに拡散していったアメリカンルーツ音楽のベースである「家族音楽」の最初のメガヒットを一望する秀作だ。 |
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■映像ものお勧め作 |
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RCSI-1131 DAILEY VINCENT 『Alive in Concert』DVD(本体\4,500-)\4,860-
RCSI-1132 DAILEY VINCENT 『Alive in Concert』CD(本体\2,950-)\3,186-
全国ネットで自らの冠番組のテレビ・ショーがスタートしたデイリービンセントのライブ・コンサートがクラッカーバレル限定でDVDとCDで同時発売された。CDの方は14曲、DVDの方はCD未収録曲やバンド紹介、バックステージの様子やデイリービンセント・ストーリー他、ボーナス映像も含まれている。在庫あるうちにどうぞ。 |
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CFRC-HT 『Country's Family Reunion Honky Tonk』DVD5巻組(本体\12,250-)\13,230-
Bright Lights And Country Music-BILL ANDERSON/Hey, Good Lookin’-MOE BANDY/If You’ve Got The Money, I’ve Got The Time-DAVID FRIZZELL/The One You Slip Around With-JAN HOWARD/The Key’s In The Mailbox-TONY BOOTH/Waltz Across Texas-JOHN CONLEE/It’s The Water-DARRELL McCALL/Set ‘Em Up Joe-DARYLE SINGLETARY/San Antonio Rose-The WHITES/Borrowed Angel-MO PITNEYFraulein JIM ED BROWN/Thinkin’ Problem-DAVID BALL/Lord, I Need Somebody Bad Tonight-JEANNIE SEELY/(I’m A) Lonesome Fugitive-JIM LAUDERDALE/Please Don’t Leave Me Anymore〜 The Kind Of Love I Can’t Forget 〜 Bubbles In My Beer (swing medley)- RAY PILLOW/My Shoes Keep Walking Back To You-JUNIOR BROWN/Burning Memories-LINDA DAVIS/Tonight The Bottle Let Me Down-DALE WATSON/Walkin’ To New Orleans-EDDY RAVEN/Buckaroo-CFR BAND/I Do My Crying At Night-RHONDA VINCENT/The Wild Side Of Life-CURTIS POTTER/Deep Water-ROY CLARK/Walking The Floor Over You-TONY BOOTH (featuring Leon Rhodes )/Jones On The Jukebox-BECKY HOBBS/Let’s Get Over Them Together-MOE BANDY and BECKY HOBBS/Let’s Chase Each Other Around The Room-BILLY YATES/There Stands The Glass-DAVID BALL/im Lights, Thick Smoke, and Loud, Loud Music-WADE HAYES
人気のカントリー・ファミリー・リユニオンのシリーズの最近作はホンキートンク・カントリーにスポットを当てて、トップアーティストが大集結。ビル・アンダーソン、デビッド・フリーゼル、ジム・ローダデイル、モー・バンディ、トニー・ブース、カーティス・ポッター、ブルーグラス関係からはホワイツやロンダ・ビンセントも参加、ホンキートンク・カントリーを代表するアーティストが一堂に集まってパフォーマンスとトークを繰り広げる映像集。 |
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楽器関連作品 |
(楽器奏法や教則など、さまざまなご相談に関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましても、本体やパーツ/アクセサリーなど、ビンテージを含めて各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください) |
■ギター |
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FGM-1433 BRAD DAVIS『Not Gonna Let My Blues Bring Me Down』CD(本体\2,450-)\2,646-
Old Number Nine/Dawg Diddy/Big Timber/Rank Stranger/I Love My Guitar/California 他全14曲
マーティー・ステュアート・バンドからアー ル・スクラッグス・ファミリー&フレンズ・バンドなどで知られてきたブラッド・デイビスの2003年リリースのソロ作品。各曲ごとに1人のゲスト、サム・ブッシュ、アール・スクラッグス、デビッド・グリア、 ジョン・ジョーゲンソン、グレン・ダンカン、グレッグ・デイビス、ロブ・アイクス、映画俳優の ビリー・ボブ・ソーントンとスティックスのトミー・ショウらを迎え、自身のベースとドラムスを加えた見 事なニューグラス作品に仕上げている。 |
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■バンジョー |
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PATUX-256 RUSS CARSON『Avenue of the Giants』CD(本体\2,450-) \2,646-
1978年製ゴールドスター「GF-100W」を宝物のように弾くラス・カ−ソン、現在リッキー・スキャッグス&ケンタッキーサンダーのバンジョー奏者、最新第2作である。本作はケンタッキーサンダー加入前のバンド、オウディ・ブレイロック&レッドライン在籍時代、ツアーをともにしたバンド全員(オウディgt、ジェシー・ブロックmd、パットリック・マカビニューfd、ジェイソン・ムーアbs)とゲストボーカル(エディ・ローズ、ダレル・ウェッブ)にリードギターゲストのケニー・スミスらと創ったという気合いのこもったトラッドグラス集。J.D.クロウ→→トム・アダムズとつづくゴールドスター神話の若き継承者、クロウハンマーも良くするオールドタイミーな環境で育った第3世代のトラディショナリストのブルーグラスの本質を演じる真面目なバンジョーアルバム。 |
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OB-710 V.A.『Banjo Classics from the Vaults of County Records & Old
Blue Records』CD(本体\2,450-)\2,646-
What'll We Do with the Baby-O/Shortening Bread/Cluck Old Hen/Dance Around Molly/Spanish Fandango/Shady Grove/Soldier's Joy/Liberty 他全32曲
バンジョーファンに強力推薦! 1958年から最近までに録音されたさまざまな『バンジョー奏法の古典』を集めた秀作。19世紀半ば、アメリカ最初の大衆音楽として大ヒットしたミンストレルショーの主役バンジョー、その原初的な弾き方であるクロウハンマー奏法を中心に、その発展系のダブルサミングやノースカロライナ地方で発達したというアップピッキンからスリーフィンガー(ブルーグラスではない、つまりアール以前の)など、またチューニングは不明の1曲と7種類、1958年から2012年までに録音されたさまざまな伝統的な『バンジョー奏法の古典』集、カウンティ・レコードなどに残されたチャールズ・ファウロットが蒐集した、いずれも初出の貴重な埋蔵文化財である。ラジオ/レコードの影響をさほど受けなかった世代のアパラチアのマスターたち、フレッド・コックラム、カイル・クリード、ウェイド・ウォード、オスカー・ジェンキンズ、ゲイザー・カールトン、オスカー・ライト、リリー・メイ・レッドフォード、マトキー・スローターほか、そして現代のマスターピッカーたち、カーク・サッフィン、ジェレミー・スティーブンズ、セス・ボイド、マック・トレイナム、ケビン&トリッシュ・フォアー、アンディ・エドモンズ等々、それぞれのスタイルを聴かせ、"Arkansas
Traveler"や"New River Train"、"John Henry"、"Back-Step
Cindy"、"Johnson Boys"などでは、複数の奏者が異なったスタイルを聴かせてもいる。トラッドメロディの感じ方はそれぞれに異なる。ブルーグラス・バンジョーも同様、スタイルにこだわらず、自分に聴こえてきたものを素直に表現すればいいのだが、それが難しい……。アパラチアの伝統音楽が、なぜ現在まで伝承されつづけるのか?
19世紀から伝わるシンプルでラフと思われるアパラチアのバンジョー音楽を聴きつづけると、「あらゆる芸術と同様、微妙なニュアンスが現れ、その奥に秘められた豊穣な表現が明らかになるだろう」、とライナーノーツは勧める。 |
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■マンドリン |
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CR-020 JOHN REISCHMAN『Walk Along John』CD(本体\2,450-)\2,646-
ギブソンF-5ロイド・ロアーの魅力をストレートに聴かせてくれるすばらしいマンドリニスト、ジョン・ライシュマンの2013年のインスト作品。1曲目クリス・シーリのゲストほか、デドリージェントルメンとデビッド・グリスマン・セクステットで活躍するマイク・バーネット(f)やデビッドの息子サム・グリスマン(bs)、アニー・スタニネックとアレックス・ハーグリーブズ(f)らの若手、トニー・トリシュカ、ブルース・モルスキー、ケニー・スミスらベテランなどの新旧スーパーピッカーをゲストに、11曲がオリジナルだが、どの曲もトラッドと言ってもいいほど落ち着きのよい作品。マンドリン奏者には、ひとつの究極の奏法として、またブルーグラス/オールドタイム・ファンにはトラッド音楽とは現在創られているものだという喜びを感じて欲しい、そんなすばらしい作品だ。 |
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■フィドル |
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WH-10146 TURTLE ISLAND QUARTET "Who Do We Think We Are?" CD(本体\2,450-)\2,646-
ブルーグラスを出発点にグリスマンとのドウグ音楽を経て、ジャズ、クラシックとジャンルの壁をひょいひょいと乗り越える柔軟な姿勢と才能の持ち主でのアコースティック・ミュージック界の大立者、現在はミスター・サンで若手を牽引して活躍を続けるダロル・アンガーによるジャンルを越えた弦楽四重奏団、タートル・アイランド・カルテットの1994年の作品。弦楽四重奏という古典的なスタイルでジミ・ヘンドリックス、マイルス・デイビス、チャーリー・パーカー等々の曲に挑むスリリングなバンドだ。 |
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楽器、その他…… |
(スタッフは全員、バリバリピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください) |
Gibson RB-3 1988年 税込\550,000-
おそらくRichard Kuleshのトーンリングがマウントされている。今となっては希少な良品。New Gibsonと言ってもすでに30年がたっている。インレイはスタンダードなRB-3パターンである。まずは試奏をお勧めする。 |
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[ブルーグラス・アンリミテッド誌 バンパーステッカー入荷] |
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BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各\324-(本 体\300-)[再入荷]
30年以上に渡り、ベストセラーを続けていますブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッ カー全6種類が揃いました。
I LOVE BLUEGRASS/BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD/BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT!/MY GRASS IS BLUE/HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY?/CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC
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[ウルトラ・ライトケース] |
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AC-0700 |
AC-0703 |
C-0729 |
C-3800R |
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AC-0700 『A.A.A.ウルトラライトケース・ドレッドノー用』 (本体\12,000-)\12,960-
AC-0703 『A.A.A.ウルトラライトケース・OOO用』 (本体\12,000-)\12,960-
C-0729 『A.A.A.ウルトラライトケース バンジョー用』(本体\12,000-)\12,960-
C-3800R 『A.A.A.ウルトラライトケース フラットマンドリン用』(本体\10,000-)\10,800-
電車で移動もラクラクの軽量ケース。素材は防弾チョッキにも使用されるという1680デニールナイロン+PVC加工、頑丈なナイロン繊維は見た 目の高級感も抜群、PVCの裏打ちにより防水性も向上(完全防水ではありません)、0.4mmアルミ断熱シート
採用で日光等による温度変化を最小限に抑えます。コア材に高密度のウレタンフォームで従来品よりも頑 丈になりました。機能を追及した丈夫で便利なケースの最終形?特にAC-0703はトリプルオータイプ・サイズ用は重宝します。 |
[ピック、アクセサリー] |
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MISC-PRO35 『D'ANDREA PLOPLECK TEAR-DROP PICK』(本体\150)\162-1ダース(12枚本体\1,500-)\1,620-
気楽に使える普通のピック。ディアンドレア・プロプレックのティアドロップ・シェイプ。カントリー・ガゼットの初来日時にローランド・ホワイトがティアドロップ型の尖ったところではなく、丸い部分で弾いていたのが常識を覆されたようで思いがしました。
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MISC-SBPL 『秋元慎シグネチャー・ピック・ライト 1.00MM厚』 (本体\250-)\270-
こだわりのピック。フラットピッカー、特にマンドリン・プレイヤー向けのアセチレート素材によるラウンド・トライアングルシェイプのピック。長年の経験から手に馴染む大きさ、ラウンドの取り方、フィニッシュにこだわりました。1.5MM厚ではヘビー過ぎるという方の為の薄めのピックを用意しました。軽く弾いても音がしっかり出るので女性の方にもお勧めです。 |
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MISC-0009『ジム・ダンロップ・フィンガーピック 025』(本体\150)\162-
昔ながらの普通のフィンガーピック。弦に当たる部分に既に丸みが付いているので加工の必要なく手軽に使えるのが特徴。
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MISC-0021『ジョン・ピアース・ビンテージ・サムピック』(本体\250-)\270-
昔ながらの白くて厚みは薄めで、弦に当たる部分は細めで短めで華奢な印象のピック。オートハープを爪弾くのに向いてるかも。 |
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[ドブロ弦] |
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MISC-EJ42『ダダリオ・ドブロ・マイク・オルドリッジ』(016 018 026w 035w 045w 056w)(本体\1,125-) \1,040-
普通のフォスファー・ブロンズのミディアムゲージのドブロ用弦。 |
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MISC-EFT13『ダダリオ・ドブロ・ジェリー・ダグラス』(016 019 028w 036w 044w 056w) (本体\1,900-) \1,497-
フォスファー・ブロンズのフラットトップ。若干、バー捌きの際のノイズが軽減されます。 |
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MISC-S1600『GHS ドブロ・ピュアニッケル』(016 018 028W 036W 046W 056W)(本体\1,800-)\1,260-
旧ジェリー・ダグラスのシグネチャー・モデル。ピュア・ニッケル・ローラー・ワウンド弦。 |
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■教則もの/ソングブックお勧め |
教則モノに関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。また、スタッフは全員、バリバリ!?ピッカーです。どんなことでもお気軽にお問い合わせください
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ACU-RS3 RON STEWART『The Fiddlers of Flatt & Scruggs』DVD(本体\4,950-、67分、楽譜付)\5,346-
The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin
in Carolina/No Mother or Dad/Why Don't You Tell Me So/Earl's Breakdown/Thinking
About You/Honey You Don't Know My Mind/Foggy Mountain Special/Let Those
rown Eyes Smile at Me/Shuckin' the Corn.
これは嬉しい!!わが憧れのブルーグラス・フィドルの最高峰のひとつ、ジミー・シューメイト"We'll Meet Again Sweet Heart"の完全コピーをはじめ、ブルーグラス・フィドル奏法の一翼を担った歴代フラット&スクラッグスのフィドラーたちのすばらしいイントロや間奏の数々を、3歳でフィドルを弾きはじめてから常にターンテーブルにはF&Sのレコードが回っていたというロン・スチュワートが教えてくれるぞ!!……憧れのあの名間奏がこんな風にして弾かれていたのだという感動名作である。 |
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RW-CTAB CLARENCE WHITE 『The Essential Clarence White Bluegrass Guitar
Leaads』102頁Book + CD 2枚組 (本体\6,600-)\7,128-
不世出の天才ギタリスト、クラレンス・ホワイトの教則本が兄、ローランド・ホワイトとその妻ダイアン・ボウスカの手によって完成された。クラレンスの奏法の基礎となったクロスピッキンを1
4 曲、たっぷり、みっちり学べる秀作である。クラレンスがそのスタイルの確立に向け、1 9 6 2 年にホーム・レコーディングした 『33 Acoustic
Guitar Instrumentals』(RHY -1019)から、さまざまなパターンが学べる1 4 曲を厳選(おまけのCD-ROMビデオ付き)、そのオリジナル録音C
D と、ローランドやミッシー・レインズ(BS)によるリズム・トラックのカラオケCDの2枚組、そして各曲ごとにスティーブ・ポティアとマット・フリナーによる詳細な技術解説と楽譜とタブ譜が収められており、クラレンス・ホワイトという偉大なギタリストの呼吸、すなわちブルーグラス・フラットピッキンの真髄を感じ取ることのできる素晴らしい教則本となっている。ローランドとダイアン夫妻が精魂込めて創った、弟クラレンスへの思いのこもった秀作である。なお、ローランドが書いたクラレンスや家族、そしてその音楽軌跡は、ムーンシャイナー誌2009年3月号から翻訳連載している。 |
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輸入雑誌 |
■バンジョー・ニューズレター誌 |
世界唯一の米国産バンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
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BNL-16/02 2016年2月号 \950-
3月にブルーノート公演の為に来日するリアノン・ギデンズのオールド・タイム・イノベーターと題したインタビュー記事とタブ譜"Kerr's Negro Jig""Briggs' Corn Shucking Jig""Camptown Hornpipe"、スクラッグス・スタイルでフイドル・チューン"Cuckoo's Nest"トム・アダムスのコラムではグレイトフル・デッドのアルバム『アメリカン・ビューティー』から"Friend of the Devil"、今月のタブのコーナーではデイブ・ホーレンダーがビル・キースに捧げた"Fpr Bill"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーではビル・キースの録音から"Auld Lang Syne"(蛍の光)のボーカル・パートのバックアップ及びキース・チューナーを駆使したリードパートのタブ譜他、バンジョー情報満載の40頁。 |
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BNL-16/01 2016年1月号 \950-
2015年10月23日、惜しまれてこの世を去ったメロディック・スタイルの創始者の一人ビル・キース追悼特集。フレッド・ゲイガーによる音楽理論のバンジョーへの実際的な応用にフォーカスしたコーナーではビル・キースに捧げられたゲイガー作"b Blues For BK"のタブ譜。アラン・マンデ、トニー・トリシュカ、アリソン・ブラウン、マーティ・カトラー他による追悼文、タブ譜"Monroe's Hornpipe""Cherokee Shuffle""Pain In My Heart""June Apple"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーでは"Auld Lang Syne"とキース・チューナーを駆使してアレンジしたソロ・パート。ボブ・カーリンによるバイオグラフィ、トム・アダムスによるスクラッグス・スタイルのピッカーの為のキース・スタイル、タブ譜"Sally Goodin"。ダン・レベンソン編集によるオールドタイム・ウェイのコーナーではダン・ゲラーとのインタビューとタブ譜"Jimmy Sutton"他、バンジョー情報満載の40頁。 |
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BNL-15/12 2015年12月号\950-
グレッグ・ケーヒルによるJ.D.クロウ・インタビュー、タブ譜"Mr.Engineer""I'm Walkin'""I'm
Walkin'2"初心者コーナーではブルーグラス・アルバム・バンドのJ.D>クロウによる"Blue Ridge Cabin
Home""Just When I Needed You""I'll Stay Around"、トム・アダムスのハイ・ポジションを教えるコーナーではケンタッキー・マウンテン・ボーイズ時代の"Somehow
Tonight"とJ.D.クロウ大特集。ケン・パールマンのメロディック・クロウハンマーのコーナーではビル・キース追悼の意を込めてタブ譜"Red
Haired Boy""Turkey in the Straw" 他バンジョー情報満載の40頁。 |
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BNL-15/11 2015年11月号\950-
ラウンドピーク・クロウハンマーの教則本等で知られるブラッド・レフトウィッチのケン・パールマンによるインタビューとタブ"Jack of
Diamond""Tumblin' Gap"、アイルランドのバンジョー奏者=イアン・カーマイケルによるタブ"Trampolinees""The
Steamboat Hornpipe"、スクラッグス・スタイルのコーナーでは2002年のジャム・セッションの音源から"Campton
Races"、ノーザン・バンジョー・イクスポージャーではフィンランドのアコーディオン・ポルカ曲"Karjaran Poikia"をクロウハンマーにアレンジ、ビギナーズ・コーナーはクリスマス・ゾング"Here
Comes Santa Claus"、トム・アダムスのハイ・ポジョンの使い方を教示するコーナーでは"Long Journey
Home"、ジャネット・デイビスのバックアップのコーナーでは"Poppy Leaf"を課題曲にメロディック・クロウハンマーとメロディック・スリー・フィンガーの対比他、バンジョー情報満載の32頁。 |
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■ブルーグラス・アンリミテッド誌 |
米国最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
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BU-16/02 最新2016年2月号 \1,080-
ブルーグラスのプロモーターとして多大な功績を残したランス・リロイの追悼記事。ニッティ・グリッティ・ダート・バンド結成50年、ETSU(東テネシー州立大学)アーカイブ・オブ・アパラチア、タイムマシーンでガイドツアー、ニューヨーク北部で活動するジム・ガーデット&レイルロード・ボーイズ。オハイオ川の岸辺から中国の万里の長城まで題してケンタッキーの美形姉妹ローレン(m)とリアン(f)のプライス・シスターズ他。
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BU-16/01 2016年1月号 \1,080-
毎年、5月のメモリアル・ディにアラバマ州オーバーンで開催されるブルーグラス・オン・ザ・プレインズノの特集。毎年2月にワシントン州ベルビューで開催されるウィンターグラスで登場したウィターグラス・ユース・オーケストラ、1974年から続くイギリスのケンブリッジ・フォーク・フェスティバル、フラット&スクラッグス結成当初の逸話。恒例の年間ブルーグラス・フェスティバル・ガイド等。 |
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BU-15/12 2015年12月号 \1,080-
10月23日に75歳で亡くなったビル・キース追悼、2015年IBMAワールド・オブ・ブルーグラス週間、ブルーグラスを演奏して68年、益々、血気盛んなジェシー・マクレイノルズ、一人芝居"A Life of Stanley Brotjers"でカーター・スタンレーを演じるゲイリー・リード、ルーツミュージックを発展させるスーパーユニット、ミスターサン等。 |
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■オールドタイム・ヘラルド誌 |
米国産アメリカンルーツ/オールドタイム音楽専門誌。アメリカ伝統音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
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OTH-1402 最新第14巻2号 \1,296-
バージニアとテネシーの州境ブリストルに出来たカントリー音楽生誕地博物館特集記事、オハイオ州シンシナティ在住の楽器製作家マーク・ワード、フロリダ州ジャクソンビル在住でクラシック経験もあるホローロックストリングバンドのフィドラー=アラン・ジャブへインタビュー、ダン・マーゴーリーズによるまだまだ聞かれていないSP音源紹介、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales
from the Woods Vol.13他、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。 |
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OTH-1401 第14巻1号 \1,296-
フォーク・リバイバルの時代にエレクトラ社から1964年にリリースされた4枚組LPによるコンピレーション『The Folk Box』の紹介、ジーン・リッチー(1922年12月8日−2015年6月1日)の追悼記事、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales
from the Woods Vol.12」、ファジー・マウンテン・ストリング・バンドやレッドクレイ・ランブラーズのメンバーとして活動してきたビル・ヒックスのインタビュー他、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。 |
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OTH-1312 第13巻12号 \1,296-
マイク・シーガーによるコンピレーション『Close To Home』で紹介されていたバージニア州スコット・カウンティのオールドタイム・ミュージシャン、スコット・ボートライトがカバー・ストーリー。2015年フェスティバル・キャンプ・ガイド、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales from the Woods Vol.11」などの特集のほか、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。 |
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OTH-1311 第13巻11号 \1,296-
ブラッド・レフトウィッチによるインディアン居留地のフィドラー、トム・フラーの時代と人生物語り、カナダ・トロントのオールドタイムシーンを支えるバンジョー奏者クリス・コールのインタビュー、ウォルト・コーケンのハイウッズ・ストリングバンド物語連載「Tales
from the Woods Vol.10」などの特集のほか、アメリカンルーツ音楽情報満載の54頁。 |
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月刊『ムーンシャイナー』 |
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス専門誌。日米ブルーグラスのホットな話題から、音楽の真髄を探求する月刊誌。
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MS-3304 2016年2月号(通巻388号)\540-
ピート・デナヒー&ヒロキ・マエタ「オーストラリアと広島」、追悼・国本武春、「アメ研の強さを知らないか!?」早稲田大学アメリカ民謡研究会55
年誌、モンローズミュージックの軌跡Gケニー・ベイカー時代のはじまり、中国ブルーグラスの夜明け!?「上海リポート」@、第一世代ブルーグラス?夢の座談会「Grassroots
to Bluegrass」A、アール・スクラッグス宅訪問記後編“Foggy Mountain Special” どう弾く?、日本ブルーグラス年表#96「1985
年」、アメリカ音楽史概論#69「スリーフィンガーピッキンへ」、成田勝浩のロンサム・エアポート百三十話「中途半端」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。
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MS-3303 2016年1月号(通巻387号)\540-
復活!ゴローショーR40「好きなんだけど……」、宮本 有によるアール・スクラッグス宅訪問記、前編、新連載!「第一世代ブルーグラス新春10 時間座談会@、モンローズミュージックの軌跡F「ビーンブロッサム フェスの時代へ」、10 年目の「ブルーグラスミーティング」中部地方のブルーグラス、ブルーグラス卒業旅行におススメ!!ぶらり「ブルーリッジの旅」詳細編、アメリカンエンターテイメント物語#4、学生ブルーグラスプロファイル#33京都大学「吉田ドミトリーズ」、アメリカ音楽史概論#68「チャーリー・プール “Don't Let Your Deal Go Down”」、日本ブルーグラス年表#95「1984 年」、成田勝浩のロンサム・エアポート百二十九話、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。 |
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MS-3302 2015年12月号 (通巻386号)\540-
1945 年12 月8 日、70 年前のこの日、ブルーグラスが生まれた!、祝グランドオールオープリ90 周年「アメリカンエンターテイメント物語#2」、アパラチアン ボイスの源流「オルソフォニックジョイ、1927 年夏 ブリストル セッション再訪」E最終回、モンローズミュージックの軌跡E「Blue Grass Time」、「I'm With Her」写真リポート、「アメリカンエンターテイメント物語#3:野外フェスとバーンダンス」、レイジン(Raigin')青草物語、大阪・石橋「アビリーンの思い出」、日本ブルーグラス年表#94「1984 年」、学生ブルーグラスプロファイル「横浜国立大学:小寺拓実」、アメリカ音楽史概論#67「続、ヒルビリー」、成田勝浩のロンサム・エアポート百二十八話「卒業旅行(その2)」、レコード・レビュー、コンサーツ&フェスティバルズ。 |
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