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B.O.M.Newsletter #392web 2013年6月3日
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INDEX
今月の注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別お勧め作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他……
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法
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さわやかな5月から梅雨ですねぇ。ムーンシャイナー6月号で紹介した北海道の八雲フェスには梅雨ないよね……。ま、梅雨も自然の恵み。でも願わくば、テキトーなところで、と言いたいですよね。
近年、ダウンロードとかyoutubeとか、手軽に音楽が楽しめるようですが、ここに来てミュージシャンが次々とアルバムを発表しはじめています。ヒット曲や懐メロを楽しむわけじゃないリスナーにとって、ミュージシャンが生活をかけて世に問う作品は、真剣に受け止めて評価したいですよね。紙レターから、字数の制限のない電子レターがメインになったのを機に、できるだけ詳しくそんな音楽を紹介しようとしています。よろしくお願いします!
◆創刊30周年を迎えている月刊ムーンシャイナー、6月号(\525-)は「フェスティバル・シーズン到来号」として、北海道の八雲フェス特集のほか、ジョージ・ジョーンズ追悼「カントリーソング」前編、ブルーサイド・オブ・ロンサムと坂本愛江、「Tri Barrel(トライバレル)」尾崎博志、古橋一晃、河合徹三、知っておきたい#2「新進気鋭のマンドリニストたち」、菅沼工房5弦フィドル製作記D、井上 高とホームタウナーズ「50年前に活躍したプロのブルーグラスバンド」前編、学生ブルーグラス・プロファイル#5 名古屋大学「山田遼一」、日本ブルーグラス年表#64「1976-77年」ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも定期購読をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
また情報提供、そしてご自由なテーマでのご寄稿など……、なにとぞムーンシャイナーにご協力を、よろしくお願いします!
■全国イベント・カレンダー
以下、ムーンシャイナー誌に寄せられたイベントです(個別バンドのライブは誌面にて)。今年も、われわれの標語は、「Buy Studio Releases! ...and Go to Live Shows!!」。イベントやライブ情報、よろしく!!
◆レオナ&J.P.
フィドル&バンジョー婦夫、イーストテネシーから年に一度の里帰りツアー。
6月15日(土)高知、カフェ&ダイニング・ゼロ(088-803-7080)。w/ロンギンフォーサウスランド、大出泰孝、島田晶令、岩崎潤一。17:45開店18:15開演。\1800-(1d付)。(問)小田:090-2894-8369
6月16日(日)西条、ホテル・ユニバース。18時半、\3500-。ホスト:朝倉ブルーグラス・クラブ
6月20日(木)大分、カンタループU。20時、\2500-
6月21日(金)福山、ヴェルデュ都http://miyako-verdure.jp/。ランチ11時半\5500-。ディナー18時半\8000-
6月22日(土)尾道、オエ・コモ・ヴァ0848-37-3001。20時、前\3000-当\3500-
6月23日(日)大阪、オッピドム06-6151-8106。14時、\2500-学生\1500-
6月26日(水)横浜、サムズ・アップ045-314-8705。19時、\3800-
6月28日(金)曙橋、バック・イン・タウン03-3353-4655。19時、\3800-
6月29日(土)名古屋、名古屋大学ブルーグラス・サークル・ワークショップ。13時
7月8日(月)銀座、ロッキー・トップ03-3571-1955。「<テネシー・リユニオン>レオナ&TARO+J.P.」
7月9日(火)銀座、ロッキー・トップ03-3571-1955。「稲葉和裕&ブルーグラス・バディーズwithJ.P.」
◆6月29〜30日(土、日)北海道「第7回八雲ブルーグラスフェス」二海郡八雲町、噴火湾パノラマパーク0137-65-6030。26頁特集参照(問)パノラマバンド倶楽部 h-hangai@town.yakumo.lg.jp
◆サム・アミドン
クロウハンマー名手のオールドタイム系若手シンガーソングライター初来日。
6月30日(日)埼玉・所沢「トノフォンフェス2013」
7月2日(火)京都、磔磔(takutaku)
7月3日(水)東京・代官山、晴れたら空に豆まいて
http://www.samamidon.com/
◆6月30日(日)神奈川「2013緑芸術祭第15回Lily Pickin' Party」横浜、緑公会堂。11時45分。ペン参照
◆6月30日(日)大阪「復活!ドブロ愛好会」東淀川、オッピドム06-6151-8106。14時、参加費\1000-
◆7月6日(日)東京「オー・シスター・ジャンボリー」曙橋、バック・イン・タウン03-3353-4655。13時、参加費\2000-。女性が活躍をしているバンド集合。(問)古川修furukawa@shibaura-it.ac.jp
◆7月13日〜14日(土、日)北海道「第25回ラッキー・フェスティバル@札幌石山」札幌市南区・「吉田観光農園」。北国に夏を告げる妖しいフェス! 全天候ステージ、無料送迎バス、ジンギスカン、サクランボあり。(問)中原ナオヒコ stove-since1988@fork.ocn.ne.jp
◆7月20日〜21日(土、日)大分「第19回飯田高原ブルーグラスフェス」大分県玖珠郡九重町。(問)城崎山本歯科 097-537-1141 handafes@yahoo.co.jp
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今月の注目作品 |
(新入荷を中心に、話題作品のダイジェストです) |
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RW-0001 NEW KENTUCKY COLONELS『Live in Holland 1973』CD\2,573-(本体\2,450-)
ワォッ大発見です! 40年前の5月、ローランドとエリック、そしてクラレンス・ホワイトにハーブ・ピーダソンの4人、ニューケンタッキーカーネルズのオランダツアーの興奮をそのまま閉じ込めた音源がようやく、初めて陽の目を見ます。1973年5月、その年のはじめにザ・バーズを退団、ふたたび兄ローランドとブルーグラスをやりたいと新たな目標に向かったクラレンス・ホワイト、初めてのソロアルバムの録音と平行してヨーロッパツアーを行った貴重な録音。かつて、アラン・マンデをバンジョーに『White Brothers; Live in Sweden』がLP時代(1979年)に発表されたが、本作はアラン加入以前、クラレンス自身が選んだハーブを伴ったライブ録音全16曲。詳細は次号にて!
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ROU-9135 DELLA MAE『This World Oft Can Be』CD\2,573-(本体\2,450-)
期待の女性ブルーグラス・バンド、デラ・メイのラウンダー・デビュー作。セリア・ウッドスミスのボーカルをメインにスーパーピッカー4人が脇を固めるバンジョーレス・ブルーグラス。ブライアン・サットンのプロデュースでの全米デビュー作だ。ブルーグラス新入荷参照。
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MH-1462 BOXCARS『It's Just A Road』CD\2,573-(本体\2,450-)
ブルーグラスで大切にされる縁の下の力持ち、すなわち、サイドマンと呼ばれるバンドのメンバーたち、そんな中でも飛びっきりの面子を集めたことで、あっという間にトップバンドとなったザ・ボックスカーズ。ロン・スチュワート(bj)、アダム・ステフィ(m)、ジョン・ボーマン(f)、ハロルド・ニクソン(bs)、キース・ギャレット(g)によるスーパーバンド、早くも最新第3作。ブルーグラス新入荷参照。
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ROU-9141 DAILEY & VINCENT『Brothers of the Highway』CD\2,573-(本体\2,450-)
現在、もっとも売れているブルーグラスバンドのひとつ、デイリー&ビンセントの最新作は、「これでもか!」と言わんばかりの彼ら流のイケイケブルーグラス。たぶん、60数年のブルーグラス史の中でも最速の曲のひとつに数えられる1曲目から、モンローやルービン、レノ&スマイリーを織り交ぜながら、圧倒的なハーモニーと楽器で押し捲る最新作。ブルーグラス新入荷参照。
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COMP-4603 REBECCA FRAZIER『When We Fall』CD\2,573-(本体\2,450-)
ヒット&ラン・ブルーグラスの凄腕フラットピッカーにして可憐な女性ボーカリスト、レベッカ・フレイジャーのソロデビュー作。ニール・ヤングの“Human Highway”を1曲目に、ロン・ブロック/スコット・ベスタル、シャド・コッブ、アンディ・ホールらに夫ジョン(ジョン・カウワン・バンド)らをバックに、すばらしいデビュー作だ。ブルーグラス新入荷参照。
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COMP-4602 FRANK SOLIVAN & DIRTY KITCHEN『On the Edge』CD\2,573-(本体\2,450-)
今、最も注目の活きの良いニューグラスバンド、フランク・ソリバン&ダーティ・キッチンのコンパスからのデビュー作。ティム・オブライエン、ロブ・アイクスをゲストにニューグラス・リバイバル以降のコンテンポラリー・ブルーグラスを、目を見張るテクニックとテンションの高いリードボイスでハイエナジーなで聞かせる。
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REB-1841 DON RIGSBY『Doctor's Orders - A Tribute to Ralph Stanley』CD\2,573-(本体\2,450-)
タイトルのまま、「ドクター命令」で創られた「ラルフ・スタンレーに捧げる」アルバムは、近年来日を繰り返していたドン・リグスビー最新作。リッキー・スキャッグス、ラリー・スパークス、チャーリー・サイズモアらクリンチ出身者をゲストに、ドンの人生を決めたアイドルと言うラルフとクリンチのスタンレーサウンドを、天性の美声で歌い上げるトラッドグラス秀作。ブルーグラス新入荷参照。
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COMP-4611 THE BANKESTERS『Looking Forward』CD\2,573-(本体\2,450-)
昨年12月のレター#386で紹介したが、ムーンシャイナー11月号IBMAアワード特集でモーメンタム賞受賞として紹介したエミリー・バンケスター嬢の参加するファミリーバンドの最新作がこのたびコンパス・レコードから再発売である。ブルーグラス発掘新入荷参照。
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COMP-4610 CLAIRE LYNCH『Dear Sister』 CD\2,573-(本体\2,450-)
いつまでも可憐なクレア・リンチ最新作。今月は女性ブルーグラスの花盛りなので真打のクレア、詳細解説は来月。文句なしファンの方は、ぜひドーゾ!! そうそう、噂のマルチスーパーピッカー、ブライアン・マクドウェル(21)の実力も……ご堪能!!
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GT7-0697 STONEMAN FAMILY『28 Classics』CD\2,362-(本体\2,250-)
ブルーグラス/オールドタイムを含むカントリー音楽の歴史の中で重要な役割を果たしたアーネスト・ストーンマンが家族とともに1960年代に活躍した当時のスターデイ・アルバム2枚をほぼ収め、CD化したもの。マウンテン・エンタメを目指したバンドだが、現在も多くのフィドラーに影響を与えつづけるスコッティ・ストーンマンのフィドルが何よりの聴きモノ。ブルーグラス発掘新入荷参照。
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RCSI-1089 SCTT NYGAARD & CROW MOLLY CD\2,573-(本体\2,450-)
ローリー・ルイスやティム・オブライエンとの活動で知られるフラットピッカー、スコット・ナイガード(g)とギブソン・ブラザーズのメンバーとして活躍中のジョー・ウォルシュ(m)に女性5弦フィドラーのロウレン・リウーのトリオ、ボーカルにはイーファ・オドノバンが参加。インスト新入荷参照。
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GT-5162 V.A.『Nashville Fiddles, Play Their 100 Best』CD4枚組\2,573-(本体\2,450-)
軽いドラムスを伴ったブルーグラス/アコースティックリズム隊をバックにひたすらフィドルを歌わせる100曲、4枚組CDにしてこの価格。じつにこれが、「アメリカン・フィドル入門」として大推薦である。インスト新入荷参照。
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NF-9061 FLETCHER BRIGHT & BILL EVANS『Fun Times at Fletcher's House』CD\2,573-(本体\2,450-)
ジョン・ハートフォードやクラスター・プラッカーズに大きな影響を与えたオールドタイム・フィドラー、フレッチャー・ブライト宅を訪れたスリーフィンガーバンジョーの研究家ビル・エバンス。テネシーとカリフォルニアという意外な組み合わせだが、アール・スクラッグスとポール・ウォーレンの伝統を受け継ぐ見事なフィドル&バンジョー作品に仕上げている。インスト新入荷参照。
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JASMD-3537 SPEEDY WEST『Travellin' from Georgia to West of Samoa』CD\2,079-(本体\1,980-)
アール・スクラッグスと同年生まれのスピーディ・ウエスト(1924-2003)は、超スーパーピッカーのジミー・ブライアン(1925-1980)のエレキギターとともに独自のインスト世界を作り、ペダルスティールギターの普及に大きな役割を果たした。ムーンシャイナー6月号で紹介している「Tri Barrell(尾崎博志/古橋一晃/河合徹三)」の師匠筋!?にあたるか。エレキものながら、ベンチャーズのずっと前、インストファンには衝撃の面白さかも。インスト新入荷参照。
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NONE530858 SAM AMIDON『Bright Sunny South』CD\2,573-(本体\2,450-)
両親がオールドタイム・ミュージシャンだったようで、すばらしいクロウハンマーバンジョーを抱えて見事にオルタナポップ市場に切り込む才人。「現代のドック・ボッグス」という触れ込みで、メジャーロックシーンにデビュー、同時に来日もするという。詳細説明は後日にて。
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AM-5127 THE ROSENTHALS『Fly Away』CD\2,573-(本体\2,450-)
元セルダム・シーンのフィル・ローゼンタール、デリケートに磨かれた音楽センスを息子ダニエルの名門ニューイングランド音楽院で磨かれたトランペット/ハーモニーとアーリージャズの音楽素養が見事にマッチしてすばらしいアンサンブルを聴かせる。ほんとうに、何故かしら「ホッ」とするすばらしい作品。オールドタイム/フォーク新入荷参照
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OTCR-004 PIRATES CANOE『Live in San Francisco』CD\1,000-(本体\953-)
ムーンシャイナー3月号で特集、今年3月に米国ツアーをした京都の女性トリオ、パイレーツ・カヌー。彼女たちが3月24日、サンフランシスコでライブ録音した5曲(32分セット)を収めたミニアルバム。フォーク/オールドタイム新入荷参照。
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OTR-033 浜田隆史『Tanne Nay』CD\2,500-(本体\2,380-)
日本のフィンガーピッキン・ラグタイムギターの第一人者、北海道の小樽を拠点に活躍をつづける浜田隆史のオリジナル・ギターソロ集。インスト新入荷参照。
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TV-0717 GEORGE JONES『20 Original Greatest Hits』\2,363-(本体\2,250-)
4月26日に亡くなったジョージ・ジョーンズ。ハンク・ウィリアムズに次いでホンキートンク・カントリーの王道を歩んだもっとも大きな存在として位置づけられるシンガー。自身のヒットとともにハンクの名曲をも多く収めたベスト20曲集。カントリー発掘新入荷参照。
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JASMD-3604/5 GEORGE JONES『The Genesis of a Genius』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)
同じくジョージ・ジョーンズ、本作はその最初期、1954年のプレスリー登場で揺れに揺れるカントリー音楽界とナッシュビルの動揺もが伝わるような貴重なコンピレーション2枚組全54曲集。なんと、カントリー界の王様が「ハートブレークホテル」のカバー!!ほか、珍しい録音がズラリ……。
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BACM-360 V.A.『Dot Label: Classic Country Music』CD\2,573-(本体\2,450-)
1950年代、アメリカがキラキラしていた頃、さまざまなレーベルに残された有名/無名アーティストの軌跡をランダムに紹介するシリーズのドット編。1曲目のレノ&スマイリーは奇しくも今月紹介のデイリー&ビンセントの最新作でカバーされていたもの。そのほか次々とお楽しみ……。カントリー発掘新入荷参照。
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NW-6245 MERLE HAGGARD 『Live from Austin, Tx』DVD+CD\2,993-(本体\2,850-)
1960年代、バック・オウエンズとともにカリフォルニアのベイカーズフィールド・サウンドを主導、ジョージ・ジョーンズと並んで、もっともカントリーらしいシンガーの代名詞となったマール・ハガード、超有名TVシリーズ「オースティン・シティ・リミッツ」での1985年10月30日収録、2006年に別々に発売された46分の音CDと映像DVDの両方を収めた廉価盤。DVD映像新入荷参照。
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SOTM-2008 V.A.『Songs of the Mountains 1』DVD-R\2,888-(本体\2,750-)
米国公共放送TVネットで現在、第8シーズンが放映されているブルーグラスのコンサートシリーズの第1シーズンがDVD化されている(ほかに第6シーズンのみDVD化、後日紹介予定)。ETSU(東テネシー州立大学ブルーグラスバンド)ほか、ロンサム・リバーバンドやマクピーク・ブラザーズらもいるが、おもに南部アパラチア、ブルーリッジ地方で主に活躍する、いわゆる本場モンのバンドがズラーッと楽しめる。DVD映像新入荷参照。
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ブルーグラス新入荷 |
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ROU-9141 DAILEY & VINCENT『Brothers of the Highway』CD\2,573-(本体\2,450-)
Steel Drivin' Man/Close By/When I Stop Dreaming/Back to Jackson County/Brothers of the Highway/Tomorrow I'll Gone/Hills of Caroline/Big River/Howdy Neighbor Howdy/Won't It Be Wonderful There/Back To Hancock County/
レストランチェーンのみでの販売となった過去2枚の作品はいずれもビルボード・ブルーグラスチャート1位をヒット、じつに4年ぶりに「通常」のアルバムとして発売される本作がどれほど売り上げるのか?話題となっている現在ブルーグラスのトップグループのひとつ、デイリー&ビンセントの最新作。ブルーグラスというアグレッシブな音楽がカントリー市場で受け入れられるようになったのは、ほんの最近のこと……多分リッキー・スキャッグスというカントリースーパースターが1998年にブルーグラスに戻ってきてから、同時にアコースティック音楽でもアリーナ規模でも超ド級の音圧を出せるようになってからと考える。そこにデイリー&ビンセントはビジュアルな演出も加え、アコースティックアンサンブルの粋とともに「詞」と見た目の感動を押し出した。そんな小手先エンタメが苦手なわたしでさえ、あの細身のクリスチャン・デイビスのバスボーカルに驚き、ジェイミーの“Close By”のライブには感動してしまった。その上に若手ナンバーワンといわれる右手の持ち主、ジェシー・ベイカー(bj)に攻めまくられ、アルバム要員のオウブリー・ヘイニー(f)がすごい。見た感じおっさんのジェフ・パーカーもイッチョ前なレベルになるという相乗効果。
アーリーブルーグラスから、ビル・モンローの“Close By”と“Tomorrow I'll Gone”、レノ&スマイリーのハッピーソング“Howdy Neighbor Howdy”、ピート・ゴーブルとビル・エマーソンの“Back To Hancock County”など、そしてカントリーヒット曲からルービンの“When I Stop Dreaming”、ジョージ・ストレイト“Brothers of the Highway”、ビンス・ギル“Hills of Caroline”、キャシー・マティア“Where’ve You Been”などを、実にバランスよく配して、新曲ながらアーリーブルーグラスを思わせるロンサムな“Big River”(B.J.とモリー・チェリーホームズのツインフィドルが快感)や、1曲目に持ってきたブルーグラス界最速の曲のひとつに数えられる1曲目“Steel Drivin' Man”など、いやはや、ほんま、すごいですわ。
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COMP-4603 REBECCA FRAZIER『When We Fall』CD\2,573-(本体\2,450-)
Human Highway/Better Than Staying/When We Fall/Virginia Coastline/Walk This Road/Ain't Gonna Work Tomorrow/Morning & Night/Love, Go Away from This House/Clifftop/Darken Your Doorway/40 Blues/Babe in Arms.
あのフラットピッキンマガジン誌の表紙(2006年9月号)を女性として初めて飾ったレベッカ・フレイジャー。コロラドを本拠に、夫ジョンとのヒット&ラン・ブルーグラスの凄腕フラットピッカーにして可憐な女性ボーカリストとしてクロート筋!?には知られてきた彼女のソロデビュー作。2007年にすばらしいマンドリン奏者である夫ジョンと結婚、コロラドからナッシュビルに移り、しばらくした後ジョンがジョン・カウワン・バンドに参加したのを機会にバンドの活動ペースを落として出産、その後ふたり目の子を突然失うという悲劇に見舞われたものの昨年は女の子誕生。そんな思いも込めつつ、本来のコロラドという明るさとさわやかさを失わずに作られた10曲のオリジナル(内3曲はハイテクフラットピッキンインスト!!)。カバーは、ニール・ヤングの“Human Highway”と、フラット&スクラッグスほかで知られるカーターファミリーソング“Ain't Gonna Work Tomorrow”でのロン・ブロック快調バンジョーほかのホットピッキンブルーグラスの2曲。ロン・ブロック/スコット・ベスタル(bj)、天才フィドルのシャド・コッブ、イケイケドブロのアンディ・ホール、クールに手堅いバリー・ベイルズ(bs)、そしてデラ・メイのシェルビー・ミーンズがハーモニー。全編を通じて趣味の良いフラットピッキンもさることながら、リズムギターにも気配りしたミキシングにニタリと出来る。最後の“Babe in Arms”はブルーグラス・ママらしく、アパラチアン風味の息子への子守唄。素直に歌い、軽々と凄いことを弾くレベッカ、ここまでの努力のほどは尋常ではなかったろうと想像する。
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ROU-9135 DELLA MAE『This World Oft Can Be』CD\2,573-(本体\2,450-)
Letter from Down the Road-And Other Things/Maybeline/Paper Prince/Empire/Hounds/Ain't No Ash Will Burn/Heaven's Gate/Turtle Dove/Pine Tree/Like Bones/This World Oft Can Be/Some Roads Lead On.
今、もっともブルーグラスのホットな地域、ボストンを本拠地に活躍する若い女性ブルーグラスバンド、オズボーン・ブラザーズのトラッドグラス名曲“Big Spike Hammer”の歌詞に出てくる性悪女(まったく失礼!!)"Hey, Hey, Della Mae"からバンド名を取ったという、とても可愛い女の子5人。バンド結成4年目、前作の自費制作アルバム(売り切れ!)からバンジョーレスとなった彼女たち今回、ラウンダーからの全米デビューとなる。1曲目のローラ・ブージンガーとメンバーのフラットピッカー、コートニー・ハートマンがあたらしく詞をつけたというへディ・ウエストのトラッド曲からはじまり、ブルース/ロック出身というちょっとハスキーで女性らしい迫力のあるリードボーカリスト、セリア・ウッドスミスのオリジナル8曲をメインに最先端のメロディー/リズムを取り入れたり、プロデューサーのブライアン・サットンと思われるクロウハンマーバンジョーとフィドルの絶妙なオールドタイム風味を効かせたり、すばらしいバラエティを聴かせる。トラッド系女性ボーカルの定番!?、アパラチアの炭鉱をテーマにしたヒットソングライターのウォルト・オルドリッジの名曲“Ain't No Ash Will Burn”、アリソン・クラウスも取り上げたサラ・シスカインドが書いた“Pine Tree”では子供の頃からブルーグラス・マンドリンを弾いてきたジェニ・リン・ガードナーがボーカルを担当。すごいフラットピッキンを聴かせるコートニーが5曲で作曲にかかわってブルーグラスらしさを振りまき、リーダーであるチャンピオン5弦フィドラーのキンバー・ルディカーの歯切れの良い思いっきりフィドルもブルーグラス/オールドタイム風味たっぷり、昨年加入したばかりのシェルビー・ミーンズ(bs)とともにセリアの幅広い感性をがっちりと固めている。ブルーグラスのハイテクの壁をスイスイとクリアしていくスーパーピッキン・ギャルたち、正味のサウンドで勝負だ。
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REB-1841 DON RIGSBY『Doctor's Orders - A Tribute to Ralph Stanley』CD\2,573-(本体\2,450-)
The Mountain Doctor/Brand New Tennessee Waltz/The Daughter Of Geronimo (Featuring Raph Stanley)/Wild Geese Cry Again/Little Maggie/Home In The Mountains/I Only Exist/Sinner Man/Six More Miles/Walking Up This Hill On Decoration Day/Medicine Springs/Tennessee Truck Driving Man/The Water Lily/Traveling The Highway Home.
5歳のときに聴いた“Little Maggie”に衝撃を受け、6歳の誕生日にプレゼントとしてバックステージでラルフ・スタンレーに会って以来、ラルフのようになることを夢見てミュージシャンの道を志したというドン・リグスビー、J.D.クロウ&ニューサウス、ブルーグラス・カーディナルズ、ロンサム・リバーバンド、スーパーバンドのロングビューなどという輝かしい経歴を重ねている。現在、40代半ばのもっとも充実しているとき、自身のもっともベースにある音楽に真摯に取り組んでいる。ラルフのバンジョー奏法をそのまま受け継いだスティーブ・スパークマン、ここではカーリー・レイ・クラインを意識しまくるロン・スチュワート(f)、ジョージ・シャフラーのクロスピッキンを受け継ぐジェイムズ・アラン・シェルトン、ベースにはアリソン・クラウスからバリー・ベイルズ。そして特別ゲストとして、ラルフ自身が“Daughter of Geronimo”ですばらしいリードボーカル、“Home in the Mountain”ではテナーを聴かせ(リッキー・スキャッグスがバリトン)、名曲“I Only Exist”ではラリー・スパークスがリード・ボーカルで、また“Medicine Springs”では唯一無二のリードギターで登場、“Walking Up This Hill on Decoration Day”ではチャーリー・サイズモアがリード、“Tennessee Truck Driving Man”ではハーモニーリード(この曲もスキャッグスがバリトン)、最後の“Traveling the Highway Home”ではラルフが母から学んだクロウハンマーバンジョーを聴かせる。トラッドグラス界随一のテナーボイスでスタンレーサウンドと名曲を蘇らせた秀作である。
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COMP-4602 FRANK SOLIVAN & DIRTY KITCHEN『On the Edge』CD\2,573-(本体\2,450-)
I Fell Short/Gone/The Letter/Day To Day/M80/On The Edge of Letting Go/Too Far Gone/Wild Unkown/No Chance/Bed Rock.
ここ2年で最前線に飛び出してきた圧倒的なボーカルとマンドリンテクニック(フィドルもすごい)は、ジョン・カウワンとサム・ブッシュ直系のニューグラス魂を持つフランク・ソリバン。カリフォルニア生まれのアラスカ育ちのマルチプレイヤーでもあるフランク、バンド名からも推察の通りグルメシェフにして米海軍バンドのカントリーカレントに6年間在籍してキャリアを磨き上げてきたというつわもの。本拠にするワシントンDCのベテランバンジョー奏者、大塚章とも行動を良くともにするマイク・マンフォード、趣味の良い若いギタリスト、クリス・ラクィッタにベースとテナーボーカルにダニー・ブースといったバンドに、ロブ・アイクスのドブロをゲストに、ティム・オブライエンやメガン・マコーミック(知る人ぞ知る女性フラットピッカー)も参加、胸がスカッとするスリリングな16部音符が駆け巡るニューグラス強力盤。
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MH-1462 BOXCARS『It's Just A Road』CD\2,573-(本体\2,450-)
You Took All The Ramblin' Out Of Me/It's Just A Road/When Sorrows Encompass Me Around/Cornelia/Skilliet Head Derailed/Southern Train/Coal Miner's Blues/The Devil Held The Gun/Trouble In Mind/Never Again/Caryville/I'm Leavin' You This Lonesome Song. 12曲
IBMA最優秀インストグループ賞を軽々と!?獲得したそのドッキマリが最初の曲、ジェリー・リードの気色いい"You Took All the Ramblin' Out of Me"で、バンジョーイントロからバチーンと耳に飛び込んでくる。出来すぎのアンサンブルと各楽器の呼吸、そしてジョン・ボウマン(f)の実にあっさりとしたブルーグラスボーカルがホッとさせてくれる。これは、やっぱ、21世紀の今、ブルーグラス・メインストリームを代表するサウンド/アンサンブルに違いない。ほかに"Coal Miner's Blues"などカーターファミリーが2曲、ビル・モンローの"Never Again"はバリバリのソリッドグラスに(ジャケットのハンク・ウィリアムズ作は誤り)、1920年代のジャズブルース"Trouble in Mind"はアダム・ステフィ(m)のバリトンボイスで、古いヒムなどに、キース・ギャレット(g)のオリジナルが3曲、ロン・スチュワート(bj)のオリジナルが2曲(内1曲はバンジョーインスト)、ハロルド・ニクソン(bs)もしっかりお仕事、非常に選曲バランスも良い。ブルーグラスで大切にされる縁の下の力持ち、すなわち、サイドマンと呼ばれるバンドのメンバーたち、そんな中でも飛びっきりの面子を集めたことで、あっという間にトップバンドとなったザ・ボックスカーズ。1曲目のジェリー・リードから最後のカーターファミリーストレートグラスまで、実に安心して聴いていられる、1970年代のニューサウスサウンド直系、現在メインストリーム・ブルーグラスアンサンブルの最高峰だろう。
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ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷 |
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COMP-4611 THE BANKESTERS『Looking Forward』CD\2,573-(本体\2,450-)
Looking Forward to Looking Back/First Mennesota/Gypsy Jubilee/All Good Things/The Captain/Deaert Lullaby/Don't Try To Be Anyone Else/Something Worth Waiting For/Our Song/Some Things Never Change/Take Me Home 全12曲
「発掘」にしてはあまりにあたらしい、昨年発売の作品ですよ!! アリソン・ブラウンのコンパスが買い取って全米発売です。今後の活躍が期待される若者を顕彰しようと2012年からIBMAアワードに創設された「モーメンタム・アワード」最優秀ボーカリストの第1回受賞者に選ばれたエミリー・バンケスター嬢のファミリーバンド、ザ・バンケスターズの最新第三作。サム・ブッシュ・バンドのギタリスト、スティーブ・モウジンのプロデュースで、のびのびとした美声を聴かせるエミリー(f)のほか、アリシャ(m)、メリッサ・トリプレット(bs)の美形三姉妹がリードを歌う8曲と、メリッサの夫カイル(bj,d,lg)の1曲、そして母親ドリーンと父親フィル(g)が3曲の全12曲。女声四部によるアカペラ"Desert Lullaby"ほか、ちょっとケルトっぽいレパートリーにスウィングなど、ちょっと歌う天使といったイメージをうまく出した作品にしている。ベッキー・ビューラーの2曲ほか、クリス・ステュアートやクリス・ジョーンズ、ブラッド・デイビスやベス・ディックらブルーグラス系ソングライターの新作を丁寧に演じる素晴らしいファミリーバンドである。
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GT7-0697 STONEMAN FAMILY『28 Classics』CD\2,362-(本体\2,250-)
One Hundred Years Ago/Life's Railway To Heaven/When the Snowflakes Fall
Again/Turn Me Loose/In the Sweet Bye And Bye/Orange Blossom Breakdown (Inst.)/Family
Life/Little Susie/Somebody's Waiting For Me/On the Banks of the Wabash/That
Pal Of Mine/Snow Deer/Springtime In The Mountains/Lee Highway Blues (Inst.)/Going
Home/Nobody's Darling But Mine/When the Roses Bloom Again/I Want To Wander
Down Yonder/Lonesome Banjo (Inst.)/Guilty/The Wreck of the Number Nine/Wild
Bill Hickok/It's Rain (Inst.)/The Heroes of Bataan/Out of School/Girl from
Galax (Inst.)/The Sinking of the Titanic/Uncloudy Day. 全28曲
1924年に録音した“The Sinking of the Titanic”がヒット、バージニア州ゲイラックス地区、ブルーリッジ地方の音楽が売れると考えたアーネスト・「ポップ」・ストーンマン(1893-1968)が、自身の息子や娘たち(妻ハティとの間に23人の子供を儲け、内13人が大人まで成長)と1960年代にフォークブームの影響も受けつつ結成したストーンマン・ファミリー。そのデビューLP作『Bluegrass Champs』(1962 Starday-200)と2枚目『The great old timer at the Capitol』(1964 Starday-275)のほぼ全曲を収めた28曲集(ただし、解説はCD裏のみという、いつものガストーレコード)。父親ポップは70歳だが、かくしゃくとオートハープを弾き歌い、末弟バンがギターとボーカル、ジミーがベース、そしてふたりの娘、おそらく女性ブルーグラスピッカーのパイオニアといえる姉ドナのアグレッシヴなモンロースタイル・マンドリンと1970年代にはエンターテイナーとして大成した妹ロニのバンジョー。ブルーグラスともオールドタイムともいえるマウンテンフォークなアルバムの中で、ひとり物凄いブルーグラス魂を聴かせるのは、直系のステュアート・ダンカンをはじめ現在も多くのフィドラーに影響を与えつづけるスコッティ・ストーンマン。彼のあまりにも有名な録音の6曲目“Orange Blossom Special”と14曲目“Lee Highway Blues”をはじめ、間奏に出てくるすべてのフィドルにはキンチョー……、数少ないスコッティの真髄を聴けるチャンスである。
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B.O.M.特選コーナー |
ムーンシャイナー誌の特集関連の音源ほか、新旧問わず、今月のBOMからの特選作品たち! |
■月刊ムーンシャイナー6月号から |
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SKY-001A 坂本愛江『Someday』\2,500-(本体\2,380-)
6月号のメイン特集は、ブルーサイド・オブ・ロンサムというバンドでブルーグラスに挑戦中しているシンガー坂本愛江(よしえ)を紹介。本作はクリス・シャープと笹部益夫のプロデュースによるデビュー作はストレートなカントリー/スタンダード作品。オウブリー・ヘイニーの抑制の効いたフィドルとスミス・カーリーのペダルスティールとドブロ、ジェリー・ダグラス・バンドから現在話題の18サウスのガスリー・トラップのエレキギターとマンドリン、クリント・ブラックのキーボード奏者デイン・ブライアント、そしてナッシュビル・ブルーグラス・バンドからロバート・プラント&アリソン・クラウスほか生ベースの第一人者となったデニス・クロウチほかが創る典型的なホンキートンクカントリーのサウンドをバックに、何のギミックもなくストレートに歌いつづけていく態度に、1950〜60年代のナッシュビルカントリーの懐かしさを感じたのは何故なんだろう。20世紀初頭に書かれたというレノ&スマイリー、エルビスもやってたゴスペル名曲“In the Garden”、ノーと言えるリベラルな南部女性ロレッタ・リンの“Blue Kentucky Girl”や“You Ain't Woman Enough”ほか、レイ・プライス“My Shoes Keep Walking Back to You”、ジョージ・ジョーンズ“If My Heart Had Windows”、バック・オウエンズ“Under Your Spell Again”などに、ラスト前でベテラン・カントリーシンガーである父、坂本孝明とのデュエット“We Must Have Been Out of Our Minds”(ジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリー)、そして最後は第二次世界大戦中、明日を知れぬ兵士たちにもっとも人気のあったという、なぜか明るいスタンダード“We'll Meet Again”で綴じるアルバム、いろいろに聴き取ることの出来る気持ちのいいカントリー/スタンダード作品だ。
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OFKT-2013 TRI BARREL(尾崎博志/古橋一晃/河合徹三)『詩のかけら』\2,800-(本体\2,666-)
The Night Rider/風の通りみち/Blues for Dixie/Bluesette/Noe/Honey Fingers/FUKU-MAME/陽のあたるところへ/薄青山脈 [うすあおやまなみ]/Killer Joe/Snuff Queen/Stealin' Corn/詩のかけら 全13曲
……ムーンシャイナー最新6月号特集掲載。
日本を代表するペダルスティール奏者である父、孝を越えるとの(当然の)評判の尾崎博志と、カントリー/ブルーグラスをこなせるエレキ/アコギ・ギタリストとして京都から東京に移った古橋一晃というふたりの若者を、1970年代に日本のカントリーロックに一時代を創ったラストショー以来、さまざまなメジャーシーンで活躍、カントリー/フォーク界のベースを支えてきた河合徹三がにらみを効かしたトリオ、「トライバレル」の楽しく、すばらしいインスト集。その河合のマンドリンや尾崎のドブロも、楽器としての歌を歌い、とてもいい。カントリースウィングやブルース、バラッドなどカントリーインストの定番に囲まれつつオリジナルも6曲が収められている。2曲目にはドブロとフラットピッキンの気色良いニューアコースティック調インスト。5曲目ではちょっとミュゼットっぽい小粋なマンドリンインストなどジャンルを越えた耳に馴染みのいいインスト集だ。テキサス・トゥルバドーズのリオン・ローズらの"Honey Figers"やベアフットジェリーの"Snuff Queen"、そしてノーム・ハムレットとロイ・ニコルズがマール・ハガードのストレンジャーズで書いた名曲"Stealin' Corn"などの3曲では、実にカントリー・セッションマンの遊び心が満載。チェット・アトキンスやバディ・エモンズを例に引くまでもなく、カントリーミュージシャンのジャズやロック/ポップには、その距離(ジャンルの渦中にはいない気楽さとでもいうか、その分のびのびとしているように思う)をパロディにしたような独特の爽快さが快感なのだがこの3人にも同様の、余裕を感じてしまう。「トライ・バレル」、ジャンル関係なく音遊びを楽しめるあたらしいユニットの登場だ。
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JASMD-3537 SPEEDY WEST『Travellin' from Georgia to West of Samoa』CD\2,079-(本体\1,980-)
上記「トライバレル(尾崎博志/古橋一晃/河合徹三)」の師匠筋!?にあたるか。アール・スクラッグスと同年生まれのスピーディ・ウエスト(1924-2003)は、超スーパーピッカーのジミー・ブライアン(1925-1980)のエレキギターとともに独自のインスト世界を作り、ペダルスティールギターの普及に大きな役割を果たした。エレキものながら、ベンチャーズのずっと前、インストファンには衝撃の面白さかも。インスト新入荷参照。
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■知っておきたい新進気鋭のマンドリニストたち |
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RCSI-1085 AARON RAMSEY『Gathering』CD\2,573-(本体\2,450-)
Streets of Abilene/No Ones Found Her Yet/One Tear/Fare Thee Well/John Henry Blues 他全12曲
メインストリームのブルーグラスでもっともアグレッシブなバンドのひとつ、マウンテン・ハートの若きマンドリニスト、アーロン・ラムジー。「これはわたしの、精神的な意味での『Cold on the Shoulder』アルバムです」という、2006年のデビュー作につづく最新ソロ第二作。1曲"The Souls of Pioneers"ではフィドル以外の全ての楽器を見事に弾きこなす、体中がブルーグラスでできたような30歳、あきれるばかりのマンドリンテクはもちろん、自身のバリトンボイスで、父の書いた曲を中心にすばらしいブルーグラス作品に仕上げている。トニー・ライスが激賞するアーロン、そんな自らのアイドルでもあるトニーに敬意を表して、バリー・アバーナシーをリードボーカルに迎えた"One Tear"での見事なブルーグラス・アルバム・バンドぶりとパットン・ウェイジズのメチャすばらしい21世紀型スリーフィンガーロール、そしてリッキー・ワッソンを迎えた"Fare Thee Well"ではニューサウス再現を、トニーのギター(全4曲)とともに聴かせる。トニーのほか、ロン・ブロックやティム・クロウチorステュアート・ダンカン、ランディ・コーアズ、ティム・スタッフォードらにマウンテンハート……現在ブルーグラス界で最も充実する凄いピッカーたち。お勧めの現代ブルーグラスです。
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PATUX-234 CORY PIATT『Daydreams』CD\2,573-(本体\2,450-)
7歳でマンドリンを弾きはじめ、現在はケニー&アマンダ・スミス・バンドで超デリケートなケニーのリズムギターに乗っかって素晴らしいマンドリンを聴かせているコリー・ピアットのデビュー作。そのすごいマンドリンを、いまや若者のスタンダード・ジャム曲となりつつあるダロル・アンガーの"Ride the Wild Turkey"ほか、ボーカル曲を4曲(話題のボックスカーズのキース・ギャレットが2曲とロニー・ボウマン1曲、ブルームーン・ライジングのブランドン・ボスティック1曲)に自身のオリジナル・インスト曲を配した、バラエティに富んだ楽しめるマンドリンインスト集。バックアップには今もっとも旬の若手スーパーピッカーたち、今年20歳!クレア・リンチ・バンドにいながらトニー・ライス・ユニットでリッキー・シンプキンズのトラ(ムーンシャイナー誌8月号グラビア写真)を努める話題のブライアン・マクドウェル(ギターもすごい!)のフィドル、すでに有名バンドを渡り歩き現在はシエラ・ハル・バンドのジェイク・スタージェル(g)のふたりに、スコット・ベスタル(bj)とランディ・コーアズ(d)、マーク・シャッツ(bs)というベテランが脇を固める。2曲でジム・バンクリーブ(f)やコリーの弟オウエン・ピアットが素晴らしいバンジョーを聴かせるなど、聴き所満載。
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RCSI-1082 JOE WALSH『Sweet Loam』CD\2,573-(本体\2,450-)
Ain't No One Like You/Wolfcat Breakdown/Mole in the Ground/I Shall Be Released/Hold Whatcha Got/Sunday Morning Reel/Oh, Babe it Ain't No Lie 他全11曲
ボブ・ディランやジミー・マーティン、エリザベス・コットンにグレッグ・ブラウン、そしてトラッドの名曲を実にサラリとソフトに歌いつつ、すばらしくコントロールされたマンドリンを見事に鳴らすオリジナル・インスト5曲。ジャズの名門バークリー音楽院、現在はブルーグラス楽器も専攻に全米からブルーグラス系の俊英を集める同校、初のマンドリン専攻卒業生で、現在はギブソン・ブラザーズ(本作で2曲にゲスト)で活躍するジョー・ウォルシュの2011年作品。ムーンシャイナー誌などでサム・ブッシュやトニー・ウィリアムソン、シエラ・ハルらと肩を並べてのワークショップなどでも注目の新進マンドリニスト。いまや若者たちの導師/メンターといったダロル・アンガーを共同プロデューサーに、ボストンを中心にしたニューイングランド・ブルーグラスの若き俊英たち、ウェス・コーベット(bj)、スコット・ロウ、オウエン・マーシャル、マット・シップマン、リンカーン・メイヤーズ(g)、クレイトン・キャンベル、ロウレン・リュー(f)、カール・ドティとアマンダ・コワルスキ(bs)そしてダロル・アンガーのフィドルは実に、曲を咀嚼し技術を超えた感情の機微がさすが見事。現在の若いブルーグラス・ミュージシャンたちがいかに一音を大切にデリケートに扱うか、とても参考になる作品でもある。ジョーのマンドリンはミネソタ在住のルシアー、ロイド・ラプラント作。
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■ジョージ・ジョーンズ追悼特集 |
ムーンシャイナー最新6月号特集ジョージ・ジョーン(1931-2013)ズ追悼前編として、ブルーグラスとは違う「カントリーソング」の意味を「ハンクとジョージ、そしてモンロー」と対比させながら探る。おそらく、商業カントリー音楽にとってハンク・ウィリアムズの次に重要なシンガーであった彼、その偉業の一部、お勧めの作品を以下に紹介します。 |
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BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)
やわなヒットカントリーじゃない、ハードコアなカントリー、その本質をえぐるように歌い出すジョージ・ジョーンズ、1967年のナンバーワンヒットをタイトルにした初期全集のミュージコー編(1965〜71年)の第一部CD5枚組+豪華冊子の全193曲。彼が1962年以降のユナイト(UA)、そして本作に納められたミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、もっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュビル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。"White Lightning"や"She Thinks I Still Care"などのセルフカバーほか、"Green Green Grass of Home"、"Six Days on the Road"、"Blue Side of Lonesome"、"Once a Day"、"Don't Let Me Cross Over"、"King of the Road"、さらにはマール・ハガードの"Swinging Doors"などのヒット曲のカバーほか、スタンダードゴスペルのカバーなども数多く収録、また5枚目には、スタジオでの何度ものやり直しや生々しいやり取りなどが含まれて、「ノーショー・ジョーンズ」と異名をとったわがままなスターの一面を感じたりするベアファミリーの丁寧な仕事だ。カントリー音楽がナッシュビル・サウンドやポップカントリーに向かっていた時代、頑固に、……というか、わがままにわが道を歩みつづけた「キング」、ジョージ・ジョーンズの生身の姿が約200トラックで楽しむことができるすばらしい全集である。
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TV-0717 GEORGE JONES『20 Original Greatest Hits』\2,363-(本体\2,250-)
4月26日に亡くなったジョージ・ジョーンズ。ハンク・ウィリアムズに次いでホンキートンク・カントリーの王道を歩んだもっとも大きな存在として位置づけられるシンガー。自身のヒットとともにハンクの名曲をも多く収めたベスト20曲集。カントリー発掘新入荷参照。
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JASMD-3604/5 GEORGE JONES『The Genesis of a Genius』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)
同じくジョージ・ジョーンズ、本作はその最初期、1954年のプレスリー登場で揺れに揺れるカントリー音楽界とナッシュビルの動揺もが伝わるような貴重なコンピレーション2枚組全54曲集。なんと、カントリー界の王様が「ハートブレークホテル」のカバー!!ほか、珍しい録音がズラリ……。
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CCD-GJ GEORGE JONES『Through The Years』DVD\3,307-(本体\3,150-、142分カラー映像集)
1968年から1980年まで、米国のカントリーTVシリーズにジョージ・ジョーンズがゲスト出演した7作品を一堂に収めた映像もの。1968年の「ポーター・ワゴナー・ショー」(ほかにドリー・パートンら)、1969年「ウィルバーン・ブラザーズ」(ほかに、この収録1ヶ月後に結婚することになるタミー・ワイネット、ロレッタ・リン"I Still Miss Someone")、あとの5本はいずれも「ポップ・ゴーズ・カントリー」の1974年(ほぼ収録の半年後に離婚することになるタミー・ワイネットほか)、1977年(ドティ・ウェストほか)、1977年(離婚後2年のタミー・ワイネット、ラリー・ギャトリンほか)、1979年(T.G.シェパード、チャーリー・マクレーンほか)、1980年(トム・T.ホール、ジャン・ハワードほか)。ムーンシャイナー誌6月号の追悼特集でも紹介しているように、商業カントリー音楽のもっとも本質的な胆を握った歌い方がすごい。
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ブルーグラスお勧め作品 |
(すでにニューズレターで紹介済みの作品です) |
■ブルーグラス最近作 |
今、旬なブルーグラス・アルバムたち…… |
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BCR-035 FELLER & HILL『and the Bluegrass Buckaroos』CD\2,573-(本体\2,450-)
Gonna Lay Down My Old Guitar/Southern Moon/Together Again/Wasted Words/I Get the Blues When It Rains/Will Heaven Be Like Kentucky 他全13曲
まずクリス・ヒルの、いまどきとは思えないドン・レノやアレン・シェルトンを思わせるすばらしいバンジョーとドン・リッチを思わせるすばらしいテナー(ファッションと表情も...!?)をIBMAのライブで聴いて、観て驚いた。ワイルドウッド・バレイ・ボーイズやジェイムズ・キング・バンド、そしてカール・シフレットら濃い人たちとのバンドを経験してきたケンタッキー出身のクリス・ヒル(クロッグダンサーとして来日経験があるという)。一方、オハイオ川を挟んで北側のインディアナ出身のトム・フェラー(m,g)はラリー・スティーブンソン・バンドやロンダ・ビンセントのレイジ、そしてスリーフォックス・ドライブなどを経てきたベテランで、母親はあのボーイズ・フロム・インディアナのホルト三兄弟の姉妹という血統。ボビー・オズボーンらをゲストにスタンダード曲を多く収録した『Worried Man Blues』(\2,573-)を発表したブライアン・ブレイロック(g)やグレン・ギブソン(d)のほか、エンジニアとプロデューサーも兼ねたスーパーフィドラーのスティーブ・トーマスの凄いフィドルも楽しい。これぞ正統派の(モンローやフラット&スクラッグスら創造主たちとは違う)南部ブルーグラス・エンターテイメントの王道、お勧めのトラッドグラスである。
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PC-1185 MARK NEWTON & STEVE THOMAS『Reborn』CD\2,573-(本体\2,450-)
Old McDonald Sold the Farm/The Key/Painted Lady/Blue Railroad Train/Pineywood Hills/Far Far Cry/Are You Missing Me/Country Song/The Girl I Left In Sunny Tennessee/If It Ain t Love/Kentucky Waltz/Nobody s Business/Hillbilly Hemingway. 全13曲
1990年11月、リッキー&ロニー・シンプキンズとサミー・シーラーを率いてバージニア・スクワイアーズとして初来日したマーク・ニュートン。そののち、自身のバンドを率いながら、ビル・エマーソンのカムバックを助けたり、カーターフォールドをテーマに女性ブルーグラスが集結した話題作『Follow
Me Back to the Fold』(REB-1764 \2,573-)で2001年IBMA最優秀録音企画を受賞するなど、プロデューサーとしても手腕を発揮、2007年にはヒット曲"Hillbilly
Hemingway"がIBMA候補となっている。一方のスティーブ・トーマス、彼がすごい!! 生まれながらのサイドマンなのか、そのすさまじいマルチプレイヤーぶりは知る人ぞ知る。ロンサム・リバー・バンドやザ・サイドメンの創立メンバーであるほか、ジム&ジェシー、ザ・ホワイ津、オズボーン・ブラザーズ、デル・マッカーリーをはじめ数々のバンドに在籍、何よりも多くのレコードで目の覚めるような活躍をしていることをご存知の人も多いだろう。カントリー界でもブルックス&ダンやケニー・チェズニーほか、あまたのメジャーアーティストを助けてきている。ずっと昔、自費制作のカセットテープがあったように記憶するが、少なくとも本作で初めて自身の名前が出たと……思う、そのせいか、やってくれます。なんと1曲目、農民の窮状を「Old
McDonald's Farm」をベースにした新曲でリードボーカルを担当してくれる。アルバム全編、ホットなスティーブの演奏も快感。ブルーグラススタンダード曲、デルモアの"Blue
Railroad Train"、ジム&ジェシー"Are You Missing Me"、モンローの"Kentucky
Waltz"、スタンレー"Nobody's Business"ほか、ビル・クリフトン名曲をゆったり感情たっぷりに歌う"Girl
I Left in Sunny Tennessee"が嬉しい。
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LOR-580 KATHY KALLICK『Time』CD\2,573-(本体\2,450-)
Time/Thinkin' of Home/North Carolina Breakdown/Lord Protect My Soul/Lulu & Jack/Old Black Choo-choo/Precious Memories/Dark Hollow 他全14曲
ローリー・ルイスとともに1975年に女性バンド、グッドオール・パーソンズを結成、サンフランシスコの女性ブルーグラス/オールドタイムのパイオニア、自身がメンバーとして17枚目のアルバムという女性ブルーグラスの大ベテラン、キャシー・キャリックの最新作。自身のオリジナル4曲のほか、ビル・モンローからバーン・ウィリアムズ他、トラッドスタンダードに各楽器のインストなど、ブルーグラス・バンドとしてのアイデンティティをきっちりと押さえた秀作。モンローの荘厳なゴスペル"Lord Protect My Soul"やモンローシンガーの定番"Dark Hollow"などで聴かせるトラッドグラスへの畏敬、
宝塚フェスにもよく来ていたアニー・スタニネック、トラッド無視でめちゃくちゃ弾きまくっていた少女時代から一転のフィドル、驚くばかりの成長振りで聴かせるアーサー・スミスの"North Carolina Breakdown"、そして歌も1曲、ローズ・マドックスやマイク・シーガーで知られる"Old Black Choo-choo"も抜群! また、キャシーの母親がマウンテンダルシマーで歌っていたというトラッド"Long Time Travelin'"ではクロウハンマーバンジョーを弾いてキャシーとオールドタイミーなデュエットを聴かせる。バンジョーとドブロのグレッグ・ブースも趣味の良いタッチで、インストにはすばらしいドブロのオリジナル"Shuckin' the Acorns"を聴かせる。ベテランのトム・べケニーは30年前にダーンゴーンのメンバーとして録音した自作曲"Old Red Mandolin"。ベースのダン・ブースもデルモア曲"I'm Lonesome Without You"とバーン&レイの"Thinkin' of Home"でリードボーカルを聴かせる。大ベテランらしい落ち着いたアルバム作りと、トラッドグラスへの忠誠と同時にオリジナル、とてもバランスの取れた秀作である。
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COMP-4600 PETER ROWAN『The Old School』CD\2,573-(本体\2,450-)
凄いです、やっぱ!! ……ピーター・ローワンって、70歳になった今もこの創作能力と、なによりも音楽力=音と詞に向かう精神力。タイトル通り、ブルーグラス第一世代の「やり方」を見事に見せ付ける。「クリーンに弾き、誠実に歌うこと……それは時代が変わってもおんなじなんだぜ!!」と繰り返すアルバムタイトル曲のテーマ。どの曲にもすばらしいストーリーとメロディが付せられ、前作『Legacy』(2010年 COMP-4543 \2,573-)同様さすがの充実。ロニーとロブのトラベリン・マッカーリーズ(デル抜きでツアーするときのバンド名)に、近年ところ構わずジャムを共にするマイケル・クリーブランド(f)、クリス・ヘンリー(m)、マイク・ウィッチャー(d)、ジェイソン・カーター(f)ら活きのいい若手がバンドを支える。現在もっとも信頼するキース・リトル(bj)のほか、ゲストにはボビー・オズボーン(81)、ジェシー・マクレイノルズ(84)、デル・マッカーリー、ドン・リグズビーとJ.D.クロウ、……モンロー調のハイロンサムではバディ・スパイカー&ステュアート・ダンカンのツインフィドル、……ドックに捧げた“Doc Watson Morning”など、ブライアン・サットンをゲストに“You Are Lone Journey”や“Black Mountain Rag”、“Deep River Blues”などを組み込みながら、実に巧妙なストーリーテリング、……ボビーとジェシーという偉大なパイオニアにはそれぞれ特別な聴かせどころを配慮……。 昨秋、彼らをスタジオに迎えた翌日ピーターから私信が来た、「今日は一日、ボビーとジェシーと一緒だった」と。で、わたしは日頃から感じるボビーの激しさに関する解釈を返信した。その返信に曰く、「ボビー・オズボーンと歌うということは、ケンタッキー州ハイデンの古い道路と同様、それは一方通行の道;入ったところと同じところから出て行かねばならない! そこにはほかの道はあり得ない。エンシェントトーンがあなたを導くだろう。あなたは消えてしまうかも……あらゆる声は風景であり、歴史である。我々;それから学ぶ。これがブルーグラスの“オールドスクール”だ。今日がスタジオ最後の日だが、1月にもう一度戻ってもう少し録音だ。あたらしい曲"The Letter From Beyond"。風景は変わる、ただそれは天候だけのこと!」と。ともあれ、若い頃のような肉体的な覇気はないものの、ますますブルーグラス精神の奥底に分け入っていくピーター・ローワン、ブルーグラス・パイオニアを迎えた傑作だ。
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REB-1851 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『The Story of the Day That I
Died』CD\2,573-(本体\2,450-)
現在トラッドグラスのもっとも安定したサウンドを聴かせるジュニア・シスク&ランブラーズチョイス最新作。ソニー・オズボーンが美しいアール流バンジョーインストにした"Jesse
James"をバンジョー奏者ビリー・ホウクスは「Key of B」で、ドライブのかかった見事なロールの引っ掛かりを聴かせてくれたり、トラッド曲"Jack
and May..."ではじまるスタンレー・ブラザーズで知られる"Lover's Quarrel"、フラット&スクラッグスを思わせるkey
of Gのビッグサウンドが心地いい"Old Bycycle Chain"は、久々に今秋来日予定のビリー・スミス作、最後のとてつもなく早い"Drinking
at the Water Hole"はやっぱりのラリー・スパークス作など、「演奏する彼らは第三世代だがどの曲にも第一世代のタッチが感じられる」という評がうなずける秀作。昨年のIBMA最優秀アルバムとソングをダブル受賞、ライマン公会堂で男泣きしたジュニア・シスク、現在もっとも素直に聴けるトラッドグラスのひとつだろう。
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COMP-4599 GIBSON BROTHERS『They Called It Music』CD\2,573-(本体\2,450-)
昨年、ついにIBMA最優秀エンターテイナーを獲得、ブルーグラスの伝統的な手法であるブラザーデュオを看板に、現在ブルーグラス界の頂点に立ったギブソン・ブラザーズの最新作は、前作と同様、兄エリック・ギブソンとジョー・ニューベリー(マイク・コンプトンとのデュオ作が評判)との共作をタイトルにしたシンプルで、誠実な作品。2010年に"Ring the Bell"(同名アルバム)で最優秀ソング、2011年には『Help My Brother』で最優秀アルバムと最優秀ボーカルグループ、そして2012年にIBMA最優秀エンターテイナーと、アリソン・ブラウン主宰するコンパスに移籍したのちの三年間のアルバム三枚で確実にステップアップした彼ら、兄のエリック(bj)と弟レイ(g)、そしてもうひとりの兄弟とも言えるマイク・バーバー(bs)の3人(プロデュースも)に、バークリー音楽院マンドリン専攻一期生のジョー・ウォルシュ(m)とクレイトン・キャンベル(f)、コンパスの三作で不動の5人組である。かれらの決してやり過ぎない品のいいバックアップに、特徴的なオリジナルソングとマーク・ノップラーやロレッタ・リン、そしてハンク・ウィリアムズ"Sundown and Sorrow"を見事なアーリーブルーグラス名曲にしてしまうなどの選曲も秀逸。
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MH-1461 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Roads Well Traveled』CD\2,573-(本体\2,450-)
現在ブルーグラス界のトップに君臨するドイル・ローソン&クイックシルバーの最新作。音楽生活50年を迎えたドイル、34年間率いてきた絶好調のクイックシルバーサウンドはキャッチーなブルーグラスと厳選されたカントリーバラッドを散りばめ、なによりも申し分のない、すばらしいアコースティックアンサンブルを聴かせる。ジョッシュ・スウィフトのすごいドブロ、ジョー・ディーンのロン・ブロックを思わせるバンジョー、ソロCDアルバム『The Past Is Present』(PC-6512 \2,573-、タイトル通りにすばらしい大推薦作品!!)でそのマルチプレイヤーぶりとセンスのいいブルーグラス解釈で注目したジェイソン・バリーのフィドル、そして次々とどーしてこんなに歌のうまいのが……と感心するマイク・ロジャーズ(g)とコリー・ヘンズリー(bs)の6人組。「18歳で初めてロードに出たときのホームシックと心細さを思い出す」というキャッチーな1曲目"Dixie Road"ほか、ビル・アンダーソンとスティーブ・ウォリナーの共作、ハーリー・アレンやカール・ジャクソン作品、ジム&ジェシー"Fiddlin' Will"のカバーなどのほか、ドイルとメンバーの共作オリジナルに、なななんと、ドイルのマンドリンインスト曲が、ものすごく素直な単純なブルーグラス・メロディで実にいい。わたしの「ブルーグラス・アンサンブル理論=ブルーグラスバンドで全体を目配りできるのはマンド奏者のみ!!」を証明してみせるドイルの見事な差配で創り出す完璧なブルーグラス/アコースティック・アンサンブルをお楽しみ下さい。
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REB-1849 JOE MULLINS & the RADIO RAMBLERS『They Are Playing My Song』CD\2,573-(本体\2,450-)
昨秋のIBMAアワードで最優秀新進バンド受賞! 決してやり過ぎないスクラッグス/オズボーンのビッグバンジョーを標榜するすばらしいバンジョーとテナーを聴かせ、スタンレーでも活躍した父の代からのベテラン、ジョー・マリンズが2006年、結成したレディオ・ランブラーズ4枚目最新作。トラッドグラス調自作曲を1曲目に、ジョニー・キャッシュ"Bottom of a Mountain"、スクラッグスのライブから学んだ"Steel Guitar Rag"...とつづく3曲のほか、ジム&ジェシーで知られるデルモア曲"She Left Me Standing..."、オズボーン・ブラザーズ・メドレー(Windy City/Making Plans/Fair & Tender Ladies/Kentucky)、そして最後はラルフ・スタンレーの名演で知られる父の書いたスタンダード"Katy Daly"のライブで決める。彼らにはほかに、2011年作『Hymns from the Hills』(REB-1839 \2,573-)と、2009年自費制作の『Rambler's Call』(REB-1833 \2,573-)が入手可能。チョーお勧めバンド!!
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PATUX-238 DANNY PAISLEY & SOUTHERN GRASS『Road Into Town』CD\2,573-(本体\2,450-)
現在トラッドグラスの至宝と言われるダニー・ペイズリー53歳の最新作。父ボブの時代から引き継ぎいだサザングラスのメンバーを一新、あらたなサウンド作りをはじめたダニー。バンジョーに知る人ぞ知るロールの達人マーク・ディレイニー、フィドルにはアグレッシヴなダグ・ミーク、そしてマンドリンになんとマイケル・クリーブランド、エリック・トラウトマンがベースという布陣。ダニー天性のいてまえ型ボーカルに、実に個性派が揃った楽器陣が見事にこたえるすごいテンションのトラッドグラス集になっている。選曲もバーン&レイ名曲"Cabin on a Mountain"、カール・スミスやレイ・プライス(ボブ・ウィルス)のカントリーやデルモア曲にスウィング・スタンダード、レスター・フラット後期の知られざるジョッシュ・グレイブスとの共作、そしてゴスペル・スタンダード"I Heard My Mother Call My Name..."で終わる、トラッドグラスの王道プラス個性派楽器陣のワクワクが楽しめるダニー・ペイズリー&サザングラスの最新作。現在ベラ・フレック&トラベリン・マッカーリーズらとツアー中!!
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■ブルーグラス発掘・編集作 |
CD発売された昔懐かしのブルーグラス!! |
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GT7-2131 LONESOME PINE FIDDLERS『Bluegrass Collection』CD\1,365-(本体\1,300-)
I'm All Alone/Lost in This World/Eatin' Out of Your Hand/Why Do You Treat Me the Way 他全14曲
2009年IBMA名誉の殿堂入りをしたロンサム・パイン・フィドラーズ(LPF)が1961年、スターデイ・レコードでのデビュー・アルバム『14 mountain songs featuring 5-string banjo』から1曲"Windy Mountain"をはずし、1962年の2作目『Bluegrass』から"Great Speckled Bird"を加えた全14曲集。エズラ(bs)とカーリー・レイ(f)のクライン兄弟と、メルビン(g)とレイ(bj)のゴーインズ兄弟による後期LPF、メルビンのスムースなボーカルに時代を反映したモダンな曲調がLPFらしさを感じさせる。アーリーブルーグラス名演とされる初期録音とは違った、60年代ブルーグラスの雰囲気が秀逸である。それにしても、LPFの生き残り3人(ボビー・オズボーン、ポール・ウィリアムズ、メルビン・ゴーインズ)が揃った2009年のIBMAアワード・ショウの殿堂入りセレモニーは感動的だった(ムーンシャイナー誌2009年11月号)。ムーンシャイナー誌2008年6月号に追悼ラリー・リチャードソン&レイ・ゴーインズとしてロンサム・パイン・フィドラーズの歴史や最近のアルバムについての特集がある。
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GT7-2130 LONESOME PINE FIDDLERS『Starday Collection』CD\1,365-(本体\1,300-)
Coal Dust Blues/Bringin' in the Georgia Mail/Lost Girl/Too Hot To Handle/Precious Jewels/Hobo Blues/Hello Mr. Banjo/Ya'll Come 他全14曲
こちらは上記ロンサム・パイン・フィドラーズの同時期1960年代前半の録音を「スターデイ・コレクション」として集められた全14曲集。カーリー・レイ・クラインの良く歌うフィドルが素敵だぞ!!
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TV-0594 MAC WISEMAN『24 Greatest Hits』CD\2,363-(本体\2,250-)
Jimmy Brown, the Newsboy/Prisoner's Song/I Still Write Your Name in the
Sand/Love Letters in the Sand/I Saw Your Face in the Moon 他全24曲
祝米寿!わたしの大好きなアルバム……、といってもその完成度ではなく、すばらしいミュージシャンの至芸という観点から。とくにバディ・スパイカーの心を震わせるフィドル、そしてボビー・トンプソンの抑えたバンジョー、マーティ・スチュワートのローランド&クラレンス・ホワイト兄弟信奉。もちろんマックの一言/一節をかみ締める「The Voice with a Heart」、そして安定した突っ込みかげんの一流セッション・ベーシストの至芸……それらが、安易なベストヒット物録音の中でときおり見事な化学変化を生み出すのだ。30年以上を経てなお色あせないミュージシャン・オタク向け大名作……だと、わたしは思っている。1948年フラット&スクラッグスの初録音で“We'll Meet Again Sweetheart”のテナーを担ったマック、アールより1歳年下の88歳、カーリー・セクラー(93)とともに最後のフォギーマウンテンボーイでもある。
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KG-0540 STANLEY BROTHERS『Songs of the Carter Family』CD\2,363-(本体\2,250-)
Little Darlin' Pal of Mine/Bury Me Beneath the Weeping Willow/Will the
Circle Be Unbroken/Lover's Quarrel/Wildwood Flower/Little Joe 他全12曲
カーターとラルフのスタンレー・ブラザーズが1960年代前半のキング時代に録音したカーター・ファミリー・ソングを集めた企画作品。ビル・モンロー、フラット&スクラッグスと並んでブルーグラス御三家と呼ばれる彼らが有名カーターズ・チューンをどう料理するか、お楽しみください。
…なお、彼らのキング/スターデイ時代の全曲集ボックス・セットが『Early Years 1958-61』(GT7-2207 CD4枚組\4,725-)と『King Years 1961-65』(GT7-2180 CD4枚組\4,725-)ですべて揃う。また、それ以外のレーベルでの録音も現在、ほぼ完璧にコレクションできます。お問い合わせください。
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KG-0541 RENO & SMILEY『Wanted』CD\2,363-(本体\2,250-)
Please Remember That I Love You/Tennessee Stomp/Born To Lose/The Bells Of St, Mary's/When It's Time For The Whippoorwill To Sing/Steel Guitar Rag/Love Please Come Home/Pick And Hold/San Antonio Rose/Down On The Farm/Unfaithful One/Bringin' In The Georgia Mail. 全12曲
レノ&スマイリーの1961年の秀作アルバムがオリジナルのままCD化された。ここからの"Love Please Come Home"が小ヒットしているし、バンジョー・インストが半分の6曲、そして良く知られた曲のカバーも含んで、レノ&スマイリーらしく聴きやすい作品に仕上げている。モンローやフラット&スクラッグスらのタイトさとは少し違う、ちょっと揺れるようなダンサブルにも感じられるリズムに乗って独特のモダニズムを漂わせるレノ&スマイリーの本領発揮アルバムである。レノ&スマイリー入門にぜひ!! なお、レノ&スマイリーのキング時代の録音は現在、1951年から59年の4枚組全集『Early Years 1951-1959』(GT7-0959 CD4枚組\4,725-)、『1959-1963』(GT7-2209 CD4枚組\4,725-)、『1963-1972』(GT7-2176 CD4枚組\4,725-)でほぼ全録音が廉価盤で再発表されている。
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KG-0542 V.A.『Cabin on a Mountain』CD\2,363-(本体\2,250-)
これぞアーリーブルーグラスが遺した珠玉の名演。バーン・ウィリアムズが「バーンとレイ」として世に出した、タイトル曲を含むたった4曲だけのスターデイ録音。ほかにジミー・マーティン&ボブ・オズボーンの大名曲"Blue Eyed Darling"や、同じく胸が裂けそうなハーモニーが凄い"You'll Never Be the Same"を含む4曲、そしてスコッティ・ストーンマンの強烈"Orange Blossom Special"を含むストーンマンズの4曲の全12曲。現在、いくら技術が発達しても絶対に真似ることのできない、唯一無二のすばらしいアーリー・ブルーグラスの名演集だ。歴史家/研究家でもあるカパークリークレコードのオーナー、ゲイリー・リードが監修した「さすが」の歴史的名演をまとめた秀作である。
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RCSI-1079 GRAZZ MATAZZ『Deliquent Minor』CD\2,573-(本体\2,450-)
Mapleview Rag/Walkin'One and Only/Oh, Lady Be Good/One Morning in May/After You've Gone/Yodel Lady 他全10曲
ブルーグラス45の大塚章(m)とアルとパティ・ぺタウェイ(元)夫妻のグラズ・マタズが残した唯一のアルバム。ジェスロ・バーンズやベラ・フレックらをゲストに、マイク・オルドリッジやピート・ケネディらワシントンDC地区の優秀なミュージシャンを集め、パティの女性ボーカルを生かしたトラッドやスタンダードなど、ドーグ以降のアコースティック・スウィング作品として、1985年にワシントンDC地区の音楽家連盟のアワードショウである「ワミー」の最優秀アルバムにも選ばれた秀作。なおアルは2005年、フィンガーピッキンによるヘンリー・マンシーニ曲集『Henry Mancini, Pink Guitar』でグラミー賞最優秀ポップインストアルバムを受賞している。また大塚は昨年、念願の初ソロアルバム『First Tear』(PATUX-231 \2,573-)を発表、11月にはブルーグラス45との全国ツアーで久々に来日、ムーンシャイナー2012年10月号で大特集がある。
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BACM-398 BARRIER BROTHERS『Bluegrass Classics』CD-R \2,573-(本体\2,450-)
Blue Moon of Kentucky/Gotta Travel On/Polka On a Banjo/Crying My Heart
Out Over You/My Little Georgia Rose/Salty Dog Blues/Earl's Breakdown/Cabin
in the Hills/Flint Hill Special 他全28曲
上記1曲目から9曲目まで、これでもか!とばかりのビル・モンローとフラット&スクラッグスのヒット曲オンパレード。この調子で全28曲、次から次へとブルーグラスを創ったモンローとフラット&スクラッグスが(数曲は違うけど)、なんと、チョッとだけどスタンレー風のボーカルとバンジョーで――つまり、モンローの「激」とレスターの「味」とアールの「技」を抜いて――聴かせてくれる。さらに全編を駆け抜けるというか縫いまくるというか、わがアイドル、ベニー・マーティンのフィドルが所構わず顔を出す楽しさ。メジャーのフィリップ・レコードから『Golden Bluegrass Hits』と『More Golden Bluegrass Hits』(共に1962)として日本やヨーロッパでも発売され、広くブルーグラスを世界に紹介したバリア・ブラザーズ。その二枚のアルバムを順に24曲収め、1960年にシングルで発表した4曲をプラスした全28曲。トラッドグラスファンに強力お奨めの60年代ブルーグラス大名盤である(ただし、マンドリンがなきゃダメとか、スネアが入っているとだめという人にはゴメン)。ブルーグラスのフィドルとバンジョーの役割、そしてトリオハーモニーのイロハまで、「激」/「味」/「技」抜きの聴いていて気持ちいいブルーグラスが存分に楽しめる秀作だ。
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■話題のインスト最近入荷作品 |
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PC-1183 ALAN BIBEY & WAYNE BENSON『Mandolin Chronicles』CD\2,573-(本体\2,450-)
マンドリン世界を創造したブッシュ/グリスマン以降、クリス・シーリ以前の中堅ミュージシャンで、ともにブルーリッジ系ブルーグラスのスーパーピッカーであるサード・タイム・アウトのウェイン・ベンソン43歳とグラスタウンのアラン・バイビー48歳による楽しい!ツイン・マンドリン集。ビル・モンローの特徴的フレーズをモチーフにしたふたりの掛け合いのオリジナル曲にはじまり、ビル・エマーソンのバンジョー名曲"Sweet Dixie"のマンド対決、ラッセル・ムーアのボーカルを迎えた"Another Night"、そしてマイク・コンプトンに教わったというビル・モンローの未発表曲"Pilgrim's Knob"、ほかにチャーリー・パーカー曲のジャズマンド対決、最後にトミー・ジャクソンのフィドル名曲"Crazy Creek"のふたりだけのデュオ・カバー。そのほかはふたりの書いたオリジナルを、ロン・スチュワート(bj,f)とワイアット・ライス(g)、ハロルド・ニクソン(bs)という申し分ないメンツを配して、マンドリンファンにはおなか一杯、楽しいお勧めの一枚。アランは1985年以来、ニュークイックシルバー、サードタイム・アウト、ルー・リード&カロライナ、そしてブルーリッジ、いずれも話題バンドに在籍、その間に残した有名なソロの数々はタブ譜集『Alan Bibey』(\1,575- 絶版につき限定超特価)にもなっている。そして2006年12月以来、グラスタウンで活躍、2007年にはSPBGMA最優秀マンドリンにも選ばれている。同じノースカロライナ生まれのウェインは1989年、10代でスコット・ベンソンに誘われてライブワイアーに参加、1993年からアランに代わってサード・タイム・アウトに就職、2004年ジョン・カウワン・バンドに移籍するも2007年、ふたたびサードタイムアウトに戻り現在に至る。なお、グラスカルズのバンジョー奏者クリスティン・スコットは妻である。
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HDS-701 NORMAN BLAKE/ TUT TAYLOR/ SAM BUSH/ BUTCH ROBINS/ VASSAR CLEMENTS/
DAVE HOLLAND/ JETHRO BURNS CD\2,888-(本体CD\2,750-)
Sweet Georgia Brown/Sauerkraut 'N Solar Energy/The Old Brown Case/Take the 'A' Train/Going Home/McKinley's Blues/Oconee/Vassar & Dave. 全8曲
ブルーグラス楽器とミュージシャンが初めて正面からジャズと出会い、しかも、きわめて質の高い音楽を即興セッションで残した1975年発表の歴史的秀作が再度のCD化である。米国ではミュージシャン名のみのタイトルなしで、日本では『アンタイトル・ジャム・アルバム』としてLP発売された歴史的名盤。1974年、ハンク・ディーンとジョン・ハートフォードの肝いりでスタジオに集まったのは高名なジャズ・ベーシストのデイブ・ホーランドやジャズ・マンドリンという新ジャンルを切り拓いたジェスロ・バーンズ、そして伝統的な感覚でまったくあたらしいニューグラスを提示したジョン・ハートフォードのエアロ・プレーン・バンドのノーマン・ブレイクとタット・テイラー、……この4人を若く向こう見ずなサム・ブッシュとブッチ・ロビンスがあおり、そして天才バッサー・クレメンツが見事に暴れ回る究極のジャムセッション作品。ジェスロをリズム・ギターに配したドボルザークの「新世界」や、デイブとのフィドル&ベース即興「Vassar & Dave」など、バッサーの独壇場である。また、それまで不当!?に扱われていた(ホーマー&ジェスロというコメディアンとしてしか知られていなかった)ジェスロを偉大なミュージシャンとして紹介したのもこの作品である。このアルバムを契機にブルーグラスがジャズに正面から出会い、ブルーグラスの持つ本来の機能=ジャム=を商業作品として発表した最初のアルバムといえる歴史的な大名盤である。
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CR-020 JOHN REISCHMAN『Walk Along John』CD\2,573-(本体\2,450-)
ギブソンF-5ロイド・ロアーの魅力をもっともストレートに聴かせてくれるすばらしいマンドリニスト、ジョン・ライシュマンの最新インスト作品。1曲目にはクリス・シーリをゲストに、クリスが8歳のときから弾いていたというグッドオールパーソンズ時代の1983年に録音したと言うジョンのオリジナルで見事なツインとクリスのソロをフィーチャー、その1曲目と2曲目ではデドリー・ジェントルメンとデビッド・グリスマン・セクステットで活躍するマイク・バーネットのフィドルとデビッドの息子サム・グリスマンのベースを据え、2曲目ではトニー・トリシュカ(bj)をゲストにしたモンローっぽいブルーグラス・インストを聴かせ、3曲目からはブルース・モルスキーとのデュオでオールドタイミーな美しいトラッドのメロディー、4曲目はなんとも美しいトーンを聴かせるオリジナルのブルーグラス・ワルツ……、6曲目の"Little Maggie"のソロマンドリンから、あの"Salt Creek"でクリス・クールのクロウハンマーバンジョーとのデュオでそのルーツを味わわせてくれる。10曲目からはケニー・スミスのギターを迎え、宝塚フェスに来ていた頃はまだ子供だったアニー・スタニネック(1曲でアレックス・ハーグリーブズとすばらしいツインを聴かせる)のフィドルやニック・ホーンバックルやトム・ソーバーらのバンジョーなど、地元の西海岸系のミュージシャンたちが実に趣味の良い抑制の効いた演奏でジョンの世界を盛り上げる。11曲がオリジナルだが、どの曲もトラッドと言ってもいいほど落ち着きのよい作品だ。マンドリン奏者には、ひとつの究極の奏法として、またブルーグラス/オールドタイム・ファンにはトラッド音楽とは現在創られているものだという喜びを感じて欲しい、そんなすばらしい作品だ。
トニー・ライス・ユニットのオリジナルメンバーとして頭角を現し、そののちグッドオールパーソンズ、現在は自身のバンド、ジェイバーズを率いて活躍中(下記作品は在庫あり紹介)。ちなみにムーンシャイナー2001年5月号(通巻211号)にて「ジョン・ライシュマン来日」(\525-)のカバーストーリーがある。 また1999年作の本作同様にすばらしいマンドリン・インストアルバム『Up in the Woods』(CR-006 \2,573-)、そして趣味のよいトラッドグラスを聴かせる自身が率いるジェイバーズの2007年作品『Stellar Jays』(CR-015 \2,573-)と2002年作品『Field Guide』(CCCD-0221 \2,573-)がある。どれもハズレなし!!
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OFKT-2013 TRI BARREL(尾崎博志/古橋一晃/河合徹三)『詩のかけら』\2,800-(本体\2,666-)
The Night Rider/風の通りみち/Blues for Dixie/Bluesette/Noe/Honey Fingers/FUKU-MAME/陽のあたるところへ/薄青山脈 [うすあおやまなみ]/Killer Joe/Snuff Queen/Stealin' Corn/詩のかけら 全13曲
日本を代表するペダルスティール奏者である父、孝を越えるとの(当然の)評判の尾崎博志と、カントリー/ブルーグラスをこなせるエレキ/アコギ・ギタリストとして京都から東京に移った古橋一晃というふたりの若者を、1970年代に日本のカントリーロックに一時代を創ったラストショー以来、さまざまなメジャーシーンで活躍、カントリー/フォーク界のベースを支えてきた河合徹三がにらみを効かしたトリオ、「トライバレル」の楽しく、すばらしいインスト集。その河合のマンドリンや尾崎のドブロも、楽器としての歌を歌い、とてもいい。カントリースウィングやブルース、バラッドなどカントリーインストの定番に囲まれつつオリジナルも6曲が収められている。2曲目にはドブロとフラットピッキンの気色良いニューアコースティック調インスト。5曲目ではちょっとミュゼットっぽい小粋なマンドリンインストなどジャンルを越えた耳に馴染みのいいインスト集だ。テキサス・トゥルバドーズのリオン・ローズらの"Honey Figers"やベアフットジェリーの"Snuff Queen"、そしてノーム・ハムレットとロイ・ニコルズがマール・ハガードのストレンジャーズで書いた名曲"Stealin' Corn"などの3曲では、実にカントリー・セッションマンの遊び心が満載。チェット・アトキンスやバディ・エモンズを例に引くまでもなく、カントリーミュージシャンのジャズやロック/ポップには、その距離(ジャンルの渦中にはいない気楽さとでもいうか、その分のびのびとしているように思う)をパロディにしたような独特の爽快さが快感なのだがこの3人にも同様の、余裕を感じてしまう。「トライ・バレル」、ジャンル関係なく音遊びを楽しめるあたらしいユニットの登場だ。
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インスト新入荷 |
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NF-9061 FLETCHER BRIGHT & BILL EVANS『Fun Times at Fletcher's House』CD\2,573-(本体\2,450-)
Yellow Barber/Two O'Clock/Polly Put the Kettle On/Whitehorse Breakdown/Daley's Reel/Northern Wjite Clouds/Fiddler's Dream 他全16曲
アパラチア山間部のもっとも原初的なアンサンブルであるフィドル&バンジョー、黒人/ミンストレル由来のクロウハンマーバンジョーが南北戦争を契機にアパラチアに入り込んだことから、すでにあった白人/ケルト由来のフィドルと出会い、リズミックなストリングアンサンブルが生まれた。そんな古いスタイルのフィドル&バンジョーを1950年代、アール・スクラッグスがベニー・マーティンとのフィドル&バンジョーでまったくあたらしいスリルを生み出した。それはスリーフィンガーという奇数のロールが偶数のリズムとぶつかり合ったことで生まれるスリルだ。スクラッグススタイルバンジョー上達のひとつのヒント、フィドル&バンジョー作品。ジョン・ハートフォードやクラスター・プラッカーズに大きな影響を与えたオールドタイム・フィドラー、フレッチャー・ブライトは1940年代に高校生の友人とブルーグラスバンドを組んだという筋金入りのフィドラー、家業である不動産会社が本業で職業ミュージシャンとして活躍しなかったが、聴いての通りのすばらしいフィドラー、ビル・エバンスのフレッチャーの音楽に対するリスペクトに溢れた見事なフィドル&バンジョー作品に仕上げている。
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GT-5162 V.A.『Nashville Fiddles, Play Their 100 Best』CD4枚組\2,573-(本体\2,450-)
Sunny Side of the Mountain/Angel Band/Black Eyed Susie/Fire On The Mountain/Listen To The Mockingbird/Rock My Soul/Wildwood Flower/Home Sweet Home/I Am A Man of Constant Sorrow/Beautiful Isle of Somewhere/My Old Kentucky Home/You've Got To Walk That Lonesome Valley/Cacklin' Hen/Back Up And Push/When the Saints Go Marching In/I've Been Working On The Railroad/Whispering HopeGive Me That Old Time Religion/Cripple Creek/Marine Hymn/Bile Them Cabbage Down/Swing Low Sweet Chariot/Liberty/Red Wing/His Eye Is on the Sparrow/Rollin' In My Sweet Baby's Arms/When Johnny Comes Marching Home Again/Down in the Valley/I Won't Have To Cross Jordan Again/Picture Turned Toward The Wall/Star Spangled Banner/Under The Double Eagle/Amazing Grace/Prisoner's Song/Dixie/Swanee River/Uncloudy Day/Bill Bailey/When They Ring Those Golden Bells/Mama, Put My Little Shoes Away/Arkansas Traveler/Old Rugged Cross/Cindy/Old Dan Tucker/Sweet Hour of Prayer/Reuben/Life's Railway To Heaven/Black Mountain Rag/I Love To Tell the Story/Faith of Our Fathers/Keep on the Sunny Side/Red River Valley/Will There Be Any Stars In My Crown/America the Beautiful/Nearer My God To Thee/She'll Be Comin' Round The Mountain/Cielito Lindo/In the Garden/Tennessee Rag/Yellow Rose of Texas/He's Got The Whole World In His Hands/Take Me Out to the Ball Game/Poor Rebel Soldier/Blessed Assurance/Sweet Bunch of Daisies/Old Gray Mule/What A Friend We Have In Jesus/Sail Away Ladies/Church in the Wildwood/Abide with Me/Home on the Range/Eighth of January/Holy Holy Holy/A Mighty Fortress Is Our God/Billy in the Low Ground/I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes/Sailor's Hornpipe/Cotton Eyed Joe/Blackberry Blossom/In the Sweet By And By/Sally Goodin'/Soldier's Prayer/Wabash Cannonball/Amen/I'll Be All Smiles Tonight/Great Speckled Bird/Oh Them Golden Slippers/My Country 'Tis of Thee/Rock of Ages/Old Joe Clark/Chicken Reel/Jesus Loves Me/Handsome Molly/On the Banks of the Old Ohio/Softly and Tenderly/Barbara Allen/Farther Along/Spanish Two Step/Kum-By-Yah/Wayfaring Stranger. 全100曲
軽いドラムスを伴ったブルーグラス/アコースティックリズム隊をバックにひたすらフィドルを歌わせるスタンダード100曲、4枚組CDにしてこの価格。じつにこれが、「アメリカン・フィドル入門」として大推薦である。おそらく名のあるフィドラーが、自分を隠しながら、まずまずのメロディ/フレーズに軟着陸させる様は、サイドマン修行の大変参考になる。同時に、自分を強烈に出す一歩手前、メロディをいかに咀嚼するかの心得としてもお奨め! リスナーとしては、バックにまわってるマンドリンやバンジョー、ハーモニカ、ドブロなどもキンチョーなく楽しめる……、そう、BGMとしても気に障らない種類の音楽でもある(ただし時折り、突如として超有名フィドラーの自分印の古い録音も飛び出してくるのでビックリせずに楽しむべし!?)。「アメリカン・フィドル」のツボであるブルージーな微妙スラーとコードに応じた展開に時折りのダブルストップ着地など、歌を歌うよりずっと面白いフィドルで歌うのん……、わたしごとですが、大阪の梅田ナカイ楽器店で毎週「アメリカン・フィドル教室」を開いてます。とにかくフィドル、気の向くままに弾ける最高の楽器であることを、この作品が4時間以上にわたって教えてくれる。ともあれ上記スタンダード100曲のうち、何曲くらい知ってますか?
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RCSI-1089 SCTT NYGAARD & CROW MOLLY CD\2,573-(本体\2,450-)
Maurice McCusker/Waltz from Munkedal/The Idlers of Belltown/An Easier Way to Fly/Too Hungry/Great Grimpen Mire-Cumberland Gap/Man of Constant Sorrow/Metaren (The Lazy Fisherman)/Haapavesi Nights/Waterbound/Little Did He Know/Wildwood Flower-Happy Holler.
1曲目のアイリッシュ風味からスカンジナビア/東欧的な響き、西ヨーロッパからアメリカン、フィドルチューンやアパラチアン、ブルーグラス/ドーグなど、さまざまな地域や人々の響きをフラットピッカーのスコット・ナイガードが6曲のオリジナルと4曲のトラッドアレンジほか、ダーク・パウェルやアレン・モーラーらの曲をカバーする。現在ギブソン・ブラザーズのメンバーとして大活躍のジョー・ウォルシュのすばらしいマンドリンと、大学でフィドル音楽の存在を知ったという女性5弦フィドラーのロウレン・リウー(Lauren Rioux)のトリオにサム・ビーバンのベース、そして何度聴いても吸い込まれるような幻惑的なボーカル、イーファがボーカル物の2曲に参加した2009年作品。1970年代のニューグラスとドーグの発生以来、ジャズやクラシックのノウハウをも学びはじめたブルーグラス・ミュージシャンが、ブルーグラスの伝統であるドライブと異種アコースティック楽器バトルを至上のものとしつつ構築していく独特のアンサンブルはスリルに満ちた世界の響きを楽しませてくれる。ギター/マンドリン/フィドル、それぞれの音の喜びが伝わる秀作である。
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OTR-033 浜田隆史『Tanne Nay』CD\2,500-(本体\2,380-)
緑の町/Merry's Fish Market/Southern Rag Medley #1/Cupsule Hotel Rag/Farewell
John 他全16曲
1964年北海道生まれ、1986年に初めてライブを経験、1996年にフルタイムのプロギタリスト活動に入り小樽運河での路上ライブをはじめ、以来コンスタントなアルバム発表とツアーをつづける日本のフィンガーピッキン・ラグタイムギターの第一人者、浜田隆史の最新オリジナル・ギターソロ集。19世紀、ヨーロッパの音楽や米国産のマーチなどと南北戦争後の黒人文化がさまざまな形で融合している時代にピアノで生まれた「ラグタイム」をギターに置き換える中で手に入れたさまざまな表現方法を駆使して、フィンガーピッキンインストのオリジナル16曲集。リズムのはっきりしたラグタイムという基本を守りながら、さまざまな曲想に挑戦する姿勢が、ブルーグラス頭にはとても理解できる。たっぷり1時間あまり、ライナーノーツとともにきっちりと自分の表現したいことを伝えてくれる。
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JASMD-3537 SPEEDY WEST『Travellin' from Georgia to West of Samoa』CD\2,079-(本体\1,980-)
Georgia Steel Guitar/Steel Strike/Bryant's Bounce/Red Headed Polka/Railroadin'/Stainless Steel/Hub Cap Roll/Truck Driver's Ride/Bryant's Shuffle/Roadside Rag/Yodelling Guitar/Midnight Ramble/Serenade To A Frog/Hometown Polka/Speedin' West/Sunset/This Ain't The Blues/Old Joe Clark/Swingin' On The Strings/This Is Southland/Our Paradise/Stratosphere Boogie/West Of Samoa.
超絶ギタリスト、ジミー・ブライアントとペダルスティールギター奏者スピーディ・ウエスト、1950年1月10日のクリフ・ストーン名義の録音での共演“Steel
Strike”から、1950年9月25日にふたりのコンビ名で初録音した“Red Headed Polka”を含む全23曲集。スリリングでスピード感に溢れ、さらにユーモアたっぷりの楽しい初期カントリーインストが堪能できるジャスミン・コンピレーションの第二作である。(より有名曲の多い第一作『There's
Gonna Be A Party...』=JASMD-3515=もある)。1931年にドブロの開発を手伝ったナショナル弦楽器社のジョージ・ボウチャンプによって初めて開発されたというエレキギターは、リッケンバッカー・エレクトロA-22(通称:フライパン)として製造したラップスティールギター。これが最初のソリッドボディのエレキギターとされているから、エレキギターとスティールギターは兄弟のようなものか。とにかく、そのふたつの楽器が1948年に出会う。スピーディ・ウエスト(1924-2003)はミズーリ出身、9歳でドブロを手にして以来、スティールギター一筋、その発展とともに、レオ・フェンダーらから次々と最新式の装置を得て、キャリアを積んでいる。一方のジミー・ブライアン(1925-1980)は子供のときからフィドルを持って街角に立たされたという経験を持ち、第二次世界大戦で負傷、そのためにギターに専念、ジャンゴ・ラインハルトに多大な影響を受け、「アメリカ最速のギタリスト」の異名を取るも、扱いにくかったらしく(1956年にはプロデューサーのケン・ネルソンと喧嘩!?してスピーディとのコンビも解消)、晩年はナッシュビルに移ったがミュージシャン仲間に入れず、失意のうちに55歳で亡くなったという。
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各楽器別お勧め作品 |
(楽器奏法や教則、またCDに関してはミュージシャン歴豊富なスタッフがアドバイス、また楽器につきましては、本体やパーツなど、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください) |
■ギター |
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COMP-4459 RUSS BARENBERG『When at Last』CD\2,573-(本体\2,450-)
ラス・バレンバーグ2007年夏発表の最近作、ソロとしては88年『Moving Picture』(ROU-0249 CD\2,573-)以来、ほぼ20年ぶり。ここでもカリプソ調からアパラチアン、ニューイングランド、ブルース、ケージャン、さまざまな音楽の要素を昇華、見事なメロディーを紡ぎだしつつ、気色いいルーズなリズムに乗って、アコースティック・ファンを癒してくれる。50代半ばらしい大人のアコースティックだ。マーティンが登場せず、ギブソンJ-45を愛しつづける姿勢もいいねぇ。……いい顔になってるよ。
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RC-103 TONY RICE『got me a martin guitar』CD-R\2,070-(本体\1,980-)
Freeborn Man/Faded Love/Salt Creek/Doin' My Time/Windy and Warm/John Hardy/Nine Pound Hammer/Lonesome Ruben.
わがレッド・クレイ1973年発表のトニー・ライスのデビュー作。1971年、米国のフェスで見たトニー・ライスに衝撃を受け、何度もの手紙のやり取りの末、1972年に契約成立、恥ずかしいほどの低予算ながら、意気に感じてくれたのか、すばらしいギターアルバムを創ってくれました。あまりにも有名なブルーグラス・ギターの歴史を変えた日本発トニー・ライスのデビュー作を、1973年のオリジナル・ジャケットでいかがですか? ブルーグラスギタリスト必携の1枚!
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■バンジョー |
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PC-6514 KRISTIN SCOTT BENSON『Second Season』CD\2,573-(本体\2,450-)
2008年から2011年まで、4年連続IBMAアワードで、女性としてアリソン・ブラウン以来17年ぶりに、最優秀バンジョー奏者受賞をつづけた、現在ザ・グラスカルズのクリスティン・スコット・ベンソン、2008年ソロ第2作。2002年のデビュー作『Straight Path』(PC-6502 \2,573-)から6年、夫のウェイン・ベンソン(サード・タイム・アウトm)とともに子育てに励みながら創り上げたバンジョー集。オリジナルとトラッド・アレンジにボーカルもの4曲、ウッディで上品なバンジョーの響きを丁寧に表現する。ムーンシャイナー2009年1月号吉岡正の「闘魂バンジョー」特集参照。
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PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD\2,573-(本体\2,450-)
ドン・レノの音ツカミと、絶頂期アール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳、ジェシー・ベイカー。今年、マイケル・クリーブランドのフレームキーパーからシエラ・ハル&ハイウェイ111を経由してドイル・ローソン&クイックシルバーで活躍中、火を噴いている。レノ、スクラッグス、そしてモンローのおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界まで足を伸ばす超絶テクニシャンがいるかと思えば、こうしてわれわれおじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。ブルーグラスは不滅だぁーッ!! 超お薦めブルーグラス・バンジョー2009年作品!!
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■マンドリン |
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DGR-001 JUSTIN MOSES『Dusty Roads』CD\2,573-(本体\2,450-)
驚くべきマルチプレイヤーぶりで、現在もっともホットなミュージシャン、ジャスティン・モーゼズが20代前半の2006年に発表した唯一のソロ作品。マンドリン・インストがメインだが、全12曲中7曲はボーカルやハーモニーも含んですべて自分ひとりの録音というスーパーマルチプレイヤー。2000年、ブルー・ムーン・ライジングに参加、2005年にシエラ・ハルのハイウェイ111の創立メンバーとして活躍、ニューファウンド・ロードなどを経て2009年のダン・ティミンスキ・バンドに参加。現在はリッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーのバンジョー奏者として活躍中。要注意人物です!
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PATUX-182 FRANK WAKEFIELD『Ownself Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)
グリスマン一家のマンドリン・グル(導師)、フランク・ウェイクフィールドの2009年作は、最高作と言ってもいい大秀作。ジョーダン・タイスやマイケル・クリーブランドら、まさに75歳の彼にとっては孫世代のスーパーピッカーたちを得て、そのウキウキとした様子が目に浮かぶようなすばらしいブルーグラス作品。ビル・モンローよりも「モンローらしい」と言われたというフランク。本作でもその旺盛な創造力は衰えず、一聴するだけでは「バタバタバタバタ……」という印象の音の粒、その一音ずつに魂が聴こえるのは晩年のモンローに匹敵する凄さだと、わたしは思う。……そして2011年作の最近作はモンロー曲集『Tribute to Bill Monroe』(PATUX-227 |2,573-)も当然、凄い!!
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■フィドル |
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CO-2733 KENNY BAKER & BOBBY HICKS『Darkness on the Delta』CD\2,573-(本体\2,450-)
1980年発表、ケニー・ベイカーと5弦フィドルのパイオニアのひとり、ボビー・ヒックスとのツイン・フィドル集。ケニー・ベイカーがブルーグラス・フィドルに目覚めたのがビル・モンロー一連のツイン/トリプル・フィドルのインスト。その録音で弾いていたボビーがビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズで1950年代に録音した"Roanoke"や"Panhandle..."などを含む、ちょっとスウィンギーでオシャレなツイン・フィドル集。バックアップはアレン・シェルトン(bj)、バック・ホワイト/ラリー・スレッジ(m)、ベニー・ウィリアムズ(g)、ロイ・ハスキーJr.(bs)というメンツ……、ちょっとオシャレでショ...!?
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CO-2742 V.A.『Texas Hoedown』CD\2,573-(本体\2,450-)
ムーンシャイナー誌2009年2月号で特集したテキサス・フィドル。本作はそのバイブルと呼ばれた名盤、「County-703」のCD化。1965年録音を中心に、本作全24曲にはバーノン・ソロモン5曲、バートウ・ライリー3曲、そしてベニー・トーマソン11曲とベニーの兄ルイスの5曲など、60年代にテキサス・フィドルスタイルを完成させた偉大なフィドラーの足跡が刻まれている。なお、さすがカウンティー、本作にはオリジナルの「703」の全14曲から10曲のほかに、未発表10曲とボイジャー・レコードからの4曲を収め、「703」の残り3曲は既発のベニー・トーマソン『Legendary Texas Fiddler』(CO-2737 CD\2,573-、これもテキサス・フィドルのバイブル!!)に収められていて重複を避けている。フィドルを志すヒトは必聴のテキサス・スタイルの基である。
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■ドブロ |
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REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD\2,573-(本体\2,450-)
1971年秋に結成されたセルダム・シーン、折からのシンガーソングライターの隆盛とともに、都会の大人ブルーグラスとして受け入れられた『Act 1』から『Act 3』までの初期シーンから美味しい曲を全16曲ピックアップしたベスト集がジャケットを一新、結成40周年を記念して再発売。昨年末に亡くなったマイク・オールドリッジ(ムーンシャイナー2月号で追悼特集)の若き日々、エポック・メイキングなドブロ・プレイが堪能出来る。マイクがわれわれに残した最大の遺産はドブロのトーン、そしてポップな楽器としての可能性だろう。そのすべてが聴き取れるシーンのベスト。
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■オートハープ |
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RCSI-1036 JO ANN SMITH『Lyrical』CD\2,573-(本体\2,450-)
Patty Ann/Rebecca/Bill Cheatham/Amazing Grace/Big Sciota/Going Home/Wayfaring Stranger 他全14曲
1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者ジョー・アン・スミス、2011年の第2作。ローカルな音楽仲間のフィドルやマンドリン、ギター、ベースにユーリアン・パイプやチェロなどを伴って、有名ゴスペルやフィドル・チューンからドボルザークの「新世界」、「アメージング・グレイス」、そしてハーシャル・サイズモアの「レベッカ」まで、37本の弦と14のコードバーを駆使して、すばらしいテクニックを披露する。夫からクリスマス・プレゼントでもらったオートハープをに愛情を込める彼女の感性が気持ちいい。
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オールドタイム&フォーク新入荷 |
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AM-5127 THE ROSENTHALS『Fly Away』CD\2,573-(本体\2,450-)
This Rainy Afternoon/I'll Fly Away/Single Again/Since I Met Her/Masquerade Ball/Dreamed Last Night/Relaxed/Pretty Polly/Sunlight on the Garden/Over the Mountain/Little Birdie/Dirt Farmer/We'll Talk Tomorrow/Waitin' on Down the Line.
ムーンシャイナー誌でもよく特集するが、世界を席巻する現在のアメリカンポップのベースは間違いなく19世紀にあったと思う。ミンストレルとフォスター、軍楽隊とマーチ/ラグタイム、そしてボードビルなどのストーリーテリング伝統……、そんな初期アメリカ音楽を思わせるすばらしい広がりを持った、フィルとダニエル・ローゼンタール親子の最新作品。ブルーグラス/オールドタイムの父と、ジャズ/クラシックを修めた息子、バンジョーとトランペットがまったく違和感を感じさせない落ち着きを見せるのは、セルダム・シーン時代から、前任者ジョン・スターリングと比してときには淡白と揶揄されたフィル、しかしどっこい、その伝統音楽の本質を見抜いた音楽センスゆえだろう。ジョニー・キャッシュまでもがカバーした“Muddy Water”に代表されるような……、つまり、妻のベス・サマーズ(本作にもハーモニーで参加)とフィルが、ダニエルとナオミ(妹)の4人家族で組んだファミリーバンド、それこそアメリカンメロディのもっとも重要な伝統が詰まっていた、そこからダニエルはルイ・アームストロングを見つけて自分の世界を創っていた……というような、ジャンル/スタイルに拘泥しない音造りこそ、本作の肝であり成功の所以だろう。トラッドカバーもおいしいが、主にかつてフィルが書いていた詞にダニエルがメロディをつけて行ったオリジナルが中心という。まったく違和感のない、落ち着いたフォーク/ジャズ作品として強力お勧め。
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OTCR-004 PIRATES CANOE『Live in San Francisco』CD\1,000-(本体\953-)
Ballerina Meena Jane/Love Shack/Shenandoah/Siren's Comb/Bowsprit Game.
テキサス州オースティンで開かれた大規模音楽見本市、「SXSW(サウスバイサウスウェスト)」に参加、そののち北米都市9ヵ所をツアー、好評を博した京都の女性トリオ、パイレーツ・カヌー。彼女たちが3月24日、ツアー最終日にあたるサンフランシスコのクラブでのライブ録音。楽しもうというノリノリの若い音楽ファンの熱狂の中での録音は、聴き取りにくいところもあるが、初めての海外遠征ツアーの様子をストレートに伝えようというありのままの32分セット。オン・ザ・コーナー・レコードの案内に曰く、「パイレーツ・カヌー女三人の北米ツアー。男性陣を日本に残し、不安と期待で胸をいっぱいにして旅した13日間。確かな手ごたえを感じ挑んだ最終日のサンフランシスコ=Independent=でのライブを丸ごと収録しました。おなじみのオリジナル曲からアイリッシュチューン、はたまたB-52'sの"Love
Shack"カバーで観客を沸かせます。レイカのMCも冴えます。決して良い録音環境・機材とはいえず、通常のアルバムより聞き取りづらい部分もありますが、ライブ会場の雰囲気や空気をありのまま収めた32分のライブアルバムです。初回のみサンフランシスコでの模様を収録したドキュメンタリーDVD-Rをプレゼント!」と。ムーンシャイナー誌今年3月号(\525-)に、最新アルバム『Sailing
Home』(OTCR-003 \2,000-)の紹介をメインにした特集がある。
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オールドタイム&フォークお勧め作品 |
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PATUX-177 NATE LEATH + FRIENDS『Rockville Pike』CD\2,573-(本体\2,450-)
天才フィドラー、ネイト・リースの2009年作品。話題の「ニュー・オールドタイミー」を担う10〜20代前半の若いスーパーピッカーたち――ふだんは前衛グラスやジャズで遊ぶ彼ら、当時12歳の天才少女タティアナ・ハーグリーヴス(f)、18歳の「女ティム」サラ・ジャーロズ(bj)、バークリー音楽院でラップグラス!?するエリック・ロバートソン(m)ら若者たちにベテランのダニー・ナイスリー(g)、マーク・シャッツ(bs)らが基本セット――の本気オールドタイム作品。伝統ストリングバンド精神を咀嚼しつつ、ギリアン・ウェルチ作品や有名トラッド曲を並べ、アルバムとしての面白さも音楽の質と同時に満足させてくれるストリングバンド音楽大秀作。
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ARH-9063 BLUE SKY BOYS『Presenting The Blue Sky Boys』CD \2,079-(本体\1,980-)
ブルー・スカイ・ボーイズが1966年、メジャーのキャピトルから発表した驚きのオールドタイム・デュオ・アルバムの初CD化である。ビル(1917-2008)とアール(1919-1998)のボリック兄弟、1936年の初録音"Sunny Side of Life"はまだ18歳と16歳のとき。アパラチアの霧に包まれた深山の趣とでも言うか、そのボーカル、ハーモニー、そしてマンドリンフレーズの、隅々にまで気配りの効いたゆったり悠久サウンド。本作は、1960年代のフォークリバイバルを背景にカムバックした彼ら、オリジナルのままのサウンドで、アパラチアに伝わる伝承曲の美しさを表現する大名品。なお本作は1976年に米国伝承音楽の研究機関「ジョン・エドワーズ記念財団(JEMF)」からLPとして再発、そのときに歌詞を含む30頁の超すばらしい冊子が発行されており、本CDにはそれがPDFデータで収められている。プリントアウト版をご希望の方はお申し出下さい、実費にて。
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カントリー発掘、編集モノ新入荷 |
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JASMD-3604/5 GEORGE JONES『The Genesis of a Genius』CD2枚組\2,888-(本体\2,750-)
No Money in This Deal/You're in My Heart/Play It Cool/Wrong About You/Let Him Know/You All Goodnight/Heartbroken Me/Hold Everything/Whats Wrong with You/Why Baby Why/Seasons of My Heart/What Am I Worth/Still Hurtin/Im Ragged But Im Right/Heartbreak Hotel/Any Old Time/Sweet Dreams/Don't Stop the Music 他全54曲
『天才の起源』と題された本作2枚組CD全54曲集は、4月26日に亡くなったジョージ・ジョーンズの初期録音集。1955年にスターデイに録音、初めてのトップ5ヒットを記録した“Why Baby Why”を含む、ロカビリーシンガー「タンパー・ジョーンズ」という別名で録音したロカビリーなど貴重な音源を集めた、まさに「天才の起源」を知ることのできる貴重なコンピレーションである。ソニー・バーンズとのブラザーデュオや、エルビス・プレスリーのカバー「ハートブレークホテル」でハンク・スミス&ナッシュビル・プレイボーイズと称してみたり、女性歌手ジーネット・ヒックスとの男女デュオなど、1970年代以降にもっとも偉大なカントリーシンガーと称えられることになるジョージ・ジョーンズ、若き頃の覇気と貪欲な音楽姿勢が堪能できる貴重な記録である。最新ムーンシャイナー6月号の追悼特集前編でジョージとカントリーソングについてさまざまな角度から考えている。
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TV-0717 GEORGE JONES『20 Original Greatest Hits』\2,363-(本体\2,250-)
She Thinks I Still Care/Mansion on the Hill/The Race Is On/A Girl I Used To Know/You Comb Her Hair/Big Fool Of The Year/Open Pit Mine/We Must Have Been Out Of Our Minds/A Rose From A Bride's Bouquet/Wedding Bells/Where Does A Little Tear Come From/Least Of All/Sometimes You Just Can't Win/Something I Dreamed/It's Funny What A fool Will Do/Once More/They'll Never Take Her Love From Me/Take These Chains From My Heart/Suppose Tonight Would Be Our Last/You Win Again.
1970年代以降にブルーグラス・ファンとなった方にはあまり馴染みのないカントリーの世界、その世界でハンク・ウィリアムズに次ぐ大物シンガーとされるジョージ・ジョーンズ(81)が4月26日に亡くなった。本作は、そんなジョージ自身のヒット曲と、彼のアイドルでもあったハンク・ウィリアムズのカバー4曲やオズボーン・ブラザーズのブルーグラスカバーなども含んだ、典型的な1960年代ホンキートンクカントリーサウンドが楽しめるTVショッピング向け、すなわち一般アメリカ人向けのコンピレーション。20世紀のカントリー音楽を位置づけたと評される3人、ハンクとジョージ、そしてジョニー・キャッシュ。中でもジョージは、ホンキートンクにたむろせざるを得ない状況、恋や家庭に問題を抱え、酒に頼るような弱い心を切々と歌うことのできるシンガーとして最高の評価を持っている。ムーンシャイナー6月号の追悼特集前編でジョージのカントリーソングについてさまざまな角度から考えている。
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BACM-360 V.A.『Dot Label: Classic Country Music』CD\2,573-(本体\2,450-)
1950年から1960年まで、ドット・レコードに残された有名/無名アーティストの、実にさまざまなアメリカンミュージック集全26曲集。1曲目のレノ&スマイリー“Howdy Neighbour Howdy”のブルーグラスから2曲目ジミー・C.ニューマン“Honky Tonk Tears”ほか、フィドルのズータカとバンジョーをロカビリーに混ぜたようなジミー・リンゴの“I Like This Kind of Music”、ロニー・ギターの西部劇テーマのような“Johnny Vagabond”、マック・ワイズマンのバンジョー入りポップウエスタン!?“Kentuckian Song”ほか、ウェイド・レイ、レオン・マコーリフ、ロンゾ&オスカーら、ブルーグラス、ホンキートンク、ロカビリーなどさまざまな音楽がゴッチャに楽しめた、まさにアメリカンがキラキラしていた時代のキラキラした無名音楽集。例外は、最後の西部劇俳優で名を馳せたウォルター・ブレナンの語りとオーケストラによる“Dutchman's Gold”はトップ30のポップヒットを記録したという。
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カントリーお勧め作品 |
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HOTR-4701 GEORGETTE JONES『Till I Can Make It On My Own』CD\2,573-(本体\2,450-)
父ジョージ・ジョーンズ(1931-2013)とタミー・ワイネット(1942-1998)という、まさにカントリー界を代表するキングとクイーンと言っていいふたりを両親に持つジョーゼット・ジョーンズ、1976年にふたりが離婚した直後に母が録音、ナンバーワンヒットした曲をタイトルにしたハートオブテキサスからの最新3枚目のアルバム。1968年に女性解放運動の真っ只中に、男に多少の非があっても尽くすべきという"Stand By Your Man"でブレイク、カントリー音楽界のファーストレディとも称された母タミー。1970年代を通じてロレッタ・リンとドリー・パートンとともにもっとも成功した女性カントリーシンガーであった母タミーに捧げたヒット曲ズラーッ集。父ジョージとの結婚(1969-1975)期間とそれ以降もつづいた男女デュオヒットもジャスティン・トレビノやトニー・ブース、ビリー・イェーツやキース・ニクソンらをゲストにカバーしている。最後のボーナス曲"Run Woman Run"にはアンバー・ディグビーもゲストで女性デュオを聴かせる。1993年にファーストレディーとなるヒラリー・クリントンが、自立できない女性を皮肉って"Stand By Your Man"をもじったようにある意味、南部女性の従順さをテーマにしてきたタミー。一方、酒を飲んで帰宅する夫に痛烈な批判をし、そのリベラルな主張で何度もカントリー局から干されたロレッタ・リン(1932-)とは対極の、それでもふたりはともに1970年代、カントリー音楽界のファーストレディと呼ばれるにふさわしい偉大な女性シンガーだった。そんな母の曲を大切に、丁寧に歌い切るジョーゼット・ジョーンズ、昨年は熊本のカントリーゴールドで来日、NHK-BSでも放映されていた。 ジョーゼットのハート・オブ・テキサス・レコードから2010年のデビュー作『A Slightly Used Woman』(HOTR-4151 \2,573-)、2011年の第二作『Strong Enough to Cry』(HOTR-4165 \2,573-)も在庫中!!
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HOTR-4700 RANCE NORTON『Here We Go Again』CD\2,573-(本体\2,450-)
ハート・オブ・テキサス・レコードが押す新人、21歳というランス・ノートンの最新第二作は、ジョージ・ストレイト、ジョニー・ブッシュ、ダレル・マッコール、ジョニー・ペイチェック、レイ・プライスらのカバー曲とすばらしいフィドルとスティールギターが売り。5年前というから16歳のとき、大御所のジョニー・ブッシュとのデュオでデビュー、また12歳からテキサス・オープリで働いてきたと言うから、よほどの才能と見込まれたのだろう。
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映像新入荷 |
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SOTM-2008 V.A.『Songs of the Mountains 1』DVD-R\2,888-(本体\2,750-)(カラー58分)
Cherokee Shuffle (ETSU Bluegrass Pride Band)/Old Broker Tree (Fescue)/These are They (McPeak Brothers)/John Hardy (Trey Hensley & Drivin' Force)/Little Birdie (Lonesome River Band)/Black Mountain Rag (Mac Puckett & the Good Company Band)/Can't Hold On To Much (Appalachian Trail)/Whatever Happened to Mayberry? (VW Boys)/Devil's Dream (The Larkins)/The Foggy Dew (Fire in the Kitchen)/A Beautiful Home (The Boohers)/I Still Think of You Sometimes (The Fritts Family)/June Apple (Cripple Creek Renegades)/Cash's Last Ride (Cana Ramblers)/Your Love Is Like a Flower (Everett Lilly & the Lilly Mountaineers)/Spreeing Rambler (Lonesome Will Mullins & the Virginia Playboys)/Headin' South (Gerald Anderson & Spencer Strickla). 全18曲
2005年からはじまった米国公共放送ネットPBSのローカル番組『Songs of the Mountains』の第1シーズンから、プロデューサーのティム・ホワイトが選んだ18グループの18曲集。2004年に再建されたバージニア州マリオンの歴史的なリンカーン劇場500席を舞台に、5バンド前後のブルーグラス/オールドタイムバンドを集めて繰り広げられる地元のシニア層を対象にしたコンサート、はじまったときは地元ローカル局だけの放映だったのが第2シーズンの終わりには全米163局に広がったという。本作、2005年に収録された第1シーズンのベスト集には、ETSU(東テネシー州立大学ブルーグラスバンド)を皮切りに、現在はデイリー&ビンセントのジェフ・パーカーを擁したロンサム・リバーバンドやマクピーク・ブラザーズらもいるが、おもに南部アパラチア、ブルーリッジ地方で主に活躍する、いわゆる本場モンのローカルバンドがズラーッと楽しめる。一方に、カーネギーホールでデビューライブをする史上最高のストリングバンドと呼ばれるバンドや、ヨーヨー・マやエリック・クラプトンらを迎えてブルーグラスする連中がいるかと思えば、その底辺(ベース)には、伝来のゴスペルを聴かせたり、ラルフ・スタンレーになりきる若者、フルートやハンマーダルシマ、将来のスターを夢見る若い女性たち、物凄いガキたち、そして現在はメジャーなバンドに在籍するあの顔、この顔など……、ブルーリッジ地方のフツーの音楽と、それを楽しみミュージシャンたちを勇気づける観衆たちの日常が体験できる。
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NW-6245 MERLE HAGGARD 『Live from Austin, Tx』DVD+CD\2,993-(本体\2,850-)
Okie From Muskogee’s Comin' Home/Texas/Thank You for Keeping My House/What Am I Gonna Do (With The Rest Of My Life)/Mama Tried/Misery/Take Me Back To Tulsa/I Knew The Moment I Lost You/Silver Wings/Misery And Gin/Ida Red/Place To Fall Apart/I Wish Things Were Simple Again/Amber Waves Of Grain/I Think I’ll Just Stay Here and Drink.
「これはまるで、わたしの25年間のスクラップブックだ」と、本人に言わしめた1985年10月30日、超有名TVライブ音楽シリーズ「オースティン・シティ・リミッツ」でのマール・ハガードとストレンジャーズのすばらしいライブで、2006年に別々に発売された46分の音CDと映像DVDの両方を収めた廉価盤。1960年代、バック・オウエンズ(1929-2006)とともにカリフォルニアのベイカーズフィールド・サウンドを主導、1974年に相棒のドン・リッチを失って創作活動を停止したバックとは異なり、1987年までナンバーワンヒットを出しつづけ、2011年にも最近作を発表している、もっともカントリーらしい現役シンガー・ソングライターとして活躍するマール・ハガード(1937-)、その充実していた時期のライブである。"Mama Tried"や"Silver Wings"などの初期ヒットから、私淑するウエスタンスウィングの王者ボブ・ウィルスに捧げたセット、そして1980年のナンバーワンヒット" Think I’ll Just Stay Here and Drink"で締めくくる全15曲。ムーンシャイナー最新6月号の「ジョージ・ジョーンズ追悼特集」前編でも紹介したように、米国エンタメ業界のトップたち180人が投票した「ローリングストーン誌の選ぶ歴史上もっとも偉大な100人のシンガー」で選ばれたカントリーシンガーが7人、上位からジョニー・キャッシュ(21位)、ハンク・ウィリアムズ(27)、ジョージ・ジョーンズ(43)、パッツィ・クライン(46)、ドリー・パートン(73)で、6人目に77位にマールが出てくる。そんな偉大な位置にいるマール・ハガードである。
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映像ものお勧め作品 |
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LILLY-2003 LILLY BROTHERS『True Facts... in Country Music』DVD-R\2,888-(本体\2,750-)
モンロー・ブラザーズに強い影響を受けたエバレットとビーのリリー兄弟、1952年には絶頂期のフラット&スクラッグスに参加、のちにリリーブラザーズとして活躍したエバレット・リリーを主人公に、米国芸術院の資金協力で1978年に製作された『カントリー音楽の真実』と題された29分のドキュメント映画。米国北部の学研都市ボストンにブルーグラスを紹介したものの、人生を変えた1970年の息子の死をきっかけに地元ウエストバージニアに戻り、スクールバスの運転手を勤めるエバレット。その亡くなった息子ジョッシュが歌う"Sittin' on Top of the World"のTV映像ではドン・ストーバー、テックス・ローガン、そしてもう一人の息子エバレット・アラン・リリーらの貴重な映像から、その息子のお墓のBGMに流れる感動的な"We Shall Meet Someday"、そしてその地元メソディスト教会風景で歌われる"God Gave Noah The Rainbow Sign"のすばらしいこと。教会での演奏や、おそらくエバレットの家と思われるトレーラーハウス前での演奏会など、日常に音楽を楽しむアパラチアの人たちの生活も垣間見る。エバレットが生涯最高の思い出という日本ツアー、米国ではまったく無名の彼らがロックスターのようだったというすばらしい思い出を語るエバレット。彼らが17年間に渡って北部の都会ボストンで人気を博した理由、その(カウボーイハットのエンタメ音楽ではない本来の意味での)カントリー音楽が生活と同様に「ホンモノ」であることが、よく理解できる秀作ドキュメント映画である。
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COMP-4577D V.A.『Pa's Fiddle: The Music of America』DVD\2,573-(本体\2,450-)
Gum Tree Canoe/Gal I Left Behind Me/Sweet By and By/Dixie/Battle Hymn of
Republic/My Old Kentucky Home"...ほか14曲
アメリカ人の心のふるさととも言える有名曲を軸に19世紀のアメリカ音楽をイメージしたライブ、全米公共TVネットで放映された特別企画番組『Pa's
Fiddle(とーさんのフィドル)』のDVD盤。19世紀後半のアメリカ開拓を記録したローラ・インガルス著の大ベストセラー『大草原の小さな家』シリーズ、フィドラーで音楽好きなとーさん、チャールズのお気に入りでインガルス家のみんなが楽しんだ(小説に登場する)曲の数々をアールの息子ランディ・スクラッグスの音楽監督で現代風に再現したもの。歌手はカントリーのランディ・トラビス、ロニー・ミルサップ、ロドニー・アトキンス、アシュトン・シェパード、ナタリー・グラント(ゴスペル音楽協会最優秀女性ボーカルを3度受賞)、ブルーグラスからリーとエレインのロイ兄妹、そして昨年ソニーからデビューした黒人学生アカペラのコミッテッドの全7組のシンガーが登場。バックアップにはランディ・スクラッグス(g)をリーダーに、ハートフォード・ストリングバンドのマット・コム(f)、シャド・コッブ(clawhammer
bj)、フート・へスター(m)、デニス・クロウチ(bs)、チャド・クロムウェル(drums)。シンガーたちの個性を大切にしつつ、19世紀のアメリカ、小説『大草原の小さな家』に書き留められた家族の音楽を、音楽学者の解説で背景を紹介しながら、現代風に紹介するすばらしいTVエンタメ番組。
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BCSX-400 V.A.『Reno's Best of Bluegrass Box Set』DVD4枚組\4,725-(本体\4,500-)
ドン・レノの息子、マンドリン奏者のロニー・レノが製作/司会をしたTV番組シリーズ『Reno's Old Time Music Festival』から名演を選び、それぞれDVD作品『The Best of Bluegrass』、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 1』、『The Best of Bluegrass Legends』(マック・ワイズマン/オズボーン・ブラザーズ/チャーリー・ウォーラー/レノ&スマイリー/ビル・ハレル/ラルフ・スタンレーのインタビューと演奏全10曲)、『The Best of Bluegrass Gospel, Part 2』として発売された4枚のDVDをボックスセットにした廉価もの。「Legends」以外はロンサム・リバー・バンド、エディ・アドコック・バンド、ドイル・ローソン&クイックシルバー、クレア・リンチ、J.D.クロウ、ラリー・スパークスほか、30アーティストによる全59曲のお徳用お楽しみ廉価DVD4枚組セット!!
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RCSI-1074D J.D.CROWE & NEW SOUTH 『Live from The Festival of Bluegrass
& The Studio of KET』(2時間)DVD\2,888-(本体\2,750-)
Rock, Salt and Nails/Old Home Place/9 Pound Hammer/10 Degrees and Getting Colder/Beaumont Rag/Sin City/Train 45. plus 15 songs from 1999 Festival. 全21曲
伝説的な1975年のJ.D.クロウ&ニューサウス、トニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスを擁したとき、唯一残るケンタッキー教育テレビでの映像(30分)が初めてDVD化!! 実はしばらく前からニューサウスのライブ会場で自分たちが売っていたのだが、リージョンコードが指定されており日本では見られなかったため、B.O.M.が特別にリージョンフリーを限定生産してもらい、このたびレターで陽の目を見ることになったというモノ。このメンツでのニューサウスはわずか一年ほど(日本公演含めて)しか活躍しなかったが、このバンドを境に米国ブルーグラス・バンドアンサンブルが大変革をしたといわれるほどの影響を残した、まさにチョー貴重映像である。本DVDには1999年当時のJ.D.クロウ&ニューサウス(リッキー・ワッソン、ドワイト・マッコール、フィル・レッドベター、カート・チャップマン)によるケンタッキー州レキシントン郊外の『Festival of Bluegrass』からの15曲も収められた全21曲が楽しめる。
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教則ものお勧め |
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。 |
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MFD-0204 ジミー赤澤『Enjoy Bluegrass Banjo』教則本+DVD\4,800-(本体\4.571-)
Will the Circle Be Unbroken/Turkey in the Straw/Banks of the Ohio/Red Wing/Final Round.
たしかに、ブルーグラス・バンジョーは非常に難しく、いきおいタブ譜に頼ってしまう傾向があるが、タブに慣れきっててしまうとフレキシブルな対応/発想がおろそかになる。そんな悩みを理解したうえで、ブルーグラス・バンジョーに習熟する方法を、マルチプレイヤーのジミィ赤澤が提案する教則本+映像。ムーンシャイナー誌2011年12月号特集「バンジョー教則DVDを作った訳……」でも彼が述べているように、「基本構造」を知り、「ずっこい弾き方」ができるようになるか……、少なくともジミィは、サンプル曲"Will the Circle Be Unbroken"をベースに、さまざまなワザのパーツを見せ、さらに、"C"フォームと"D"フォームからバックアップまで、その導入口を示している。さて、皆さんも「ずっこい弾き方」ができるだろうか? 初心者から上級者まで、さまざまな奏法を網羅し、最後にはオリジナル曲でしめる、腹一杯なバンジョー教則本+映像である。
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MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-)
Devils Dream/Golden Slippers/Old Joe Clark/Down Yonder/Jerusalem Ridge/Faded Love/Back Up Push/Road to Columbus/Orange Blossom Special 他全33曲
MFD-0203 『Bluegrass Fiddle Jam, Music and Tab of 20 Fiddle Tunes』A4版75頁book\1,050-(本体\1,000-)
「ジミイ」こと赤澤孝次郎によるスタンダード・フィドル・チューンのCD全33曲(上)と、その収録曲から楽譜+タブ譜20曲集(下)。20歳を過ぎてはじめたというフィドルにしろ、11歳からというバンジョーにしろ、実に見事に弾きこなすその天才的な音感は持って生まれたものだろうが、超有名スタンダードを33曲をほとんどひとりでこれほどまでに弾きこなす努力、才人にはありがちな「クール!?」さを装うものの、陰に隠れた努力と音楽への愛情の賜物なのだろう。ゲストとして各人2曲ずつ、吉田悟士/進藤了彦/吉崎ひろし(bj)、竹内信次/秋元慎/平井秀道(m)、赤木一孝/井上太郎(g)、小島慎司/橋岡ハシ(d)、今井達也(bs)、笹部益生(harmony)らが参加、スタンダードの模範演奏を楽しめる秀作。ムーンシャイナー誌2010年4月号(MS-2706 \525-)の特集にて、本作の制作記を特集!!
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楽器、その他…… |
■写真集 |
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BOOK-49 『THE JIM KWESKIN JUG BAND REUNION TOUR 2013記念パンフレット写真集』\2,675-(本体\2,500-)
結成50周年を記念して4月に日本公演を行ったジム・クエスキン・ジャグバンドのツアー記念の特別パンフレットが限定数入荷しました。未発表を含む70点以上の写真がすごい、豪華68頁!! メンバー全員のディスコグラフィも充実しています。若き日のジムとジェフ・マルダー、そして歌姫マリア・マルダーに故フリッツ・リッチモンド、ブルーグラスからのリチャード・グリーン、そしてビル・キース等々、フォークリバイバルの貴重な資料となること請け合いです。ライブ会場で飛ぶように売れてました。会場で買い逃した皆さん、足を運べなかった皆さん、この機会にお買い求め下さい。
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■楽器 |
ビル・サリバン・グリーン・ブライアー・バンジョー \価格お問合せ下さい 写真
ブルーグラスの本場、ケンタッキー州ルイビルを拠点に、40年間にわたってギブソン社を始めとして多くのメーカーやビルダーにパーツを供給していたことで知られるサリバン社が満を持して発表したクラシック・シリーズの'04年モデル。 オール・メイプルでローズウッド指板、バンジョーを熟知したクラフトマンシップで組み上げられた逸品。クリアーでパワフルなサウンドで低音から高音までバランスよく鳴るのが特徴。判る人には判るクォリティの高さが魅力です。
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ケンタッキー・マンドリン model:KM-805 Artist F-model Mandolin \152,250-(本体\145,000-)→\129,413-(本体\123,250-)
フラットマンドリンのスタンダード、ギブソンのF-5コピー・モデルの中では高い信頼を持つケンタッキー・ブランドの御手軽モデル。ネックのジョイント部分等、伝統的なギブソンF-5モデルに準じたデザインで、作りにこだわって製作されています。サム・ブッシュの愛器を模したブロック・インレイを採用、フラット・マンドリンらしい三角ネックで立ち上がりの良い音質は弾き込むに従って馴染んでくる事が期待できます。ライトケース付
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リーガル・ドブロ RD-40 VS 定価 \89,250-(本体\85,000-)→\75,863(本体\72,250-)
Regal RD40VS Squareneck Dobro Guitar - Traditional Series, square neck, spruce top, mahogany back & sides, 1930s California-style body shape, original peghead inlay design pattern in abalone and mother-of-pearl, Power Reflex sound chamber. Finish: Vintage Sunburst
エントリー・モデルとしては充分すぎるスクエア・ネックのリーガル社製ドブロです。別売のスティーブンス社製のドブロ・バー(MISC-F3304 \2,100)と厚手のアイボロイドのサム・ピック(MサイズMISC-GP11 \210-)と戦前ナショナル復刻のフィンガーピック(MISC-NP2 \315-)があれば気分はジェリー・ダグラス、アンクル・ジョッシュ、マイク・オールドリッジ、ロブ・アイクスETC.ギグバッグ付
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須田ギター STYLE D-18 \577,500-(本体\550,000-) 詳細
戦前のマーチン、ドレッドノートに深いリスペクトを払った作風で、低音から高音までバランスよく、太く芯のある際立った音の立ち上がり3年連続IBMA最優秀ギターに選ばれたジョッシュ・ウィリアムス、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ケニー&アマンダ・スミスのケニー・スミス等、若手フラットピッカーが認めた大阪府河内長野の須田ギター。数多有るマーチン・コピーの中で戦前のスペックに拘りを持って、ドレッドノートに的絞って、's03年からずっとトレイド・ショーに出展、デビッド・グリアやケニー・スミス等のトップ・プレイヤーの眼に留まり、有益なアドバイスを受けることで進化を遂げ、グルーン・ギターの特約店契約を得るに至る。昨年のIBMAのアワード・ショーでジョッシュ・ウィリアムスがステージで彼のギターを使い、超絶ギター・ソロを披露してやんやの喝采を浴びた時には、長年の努力を傍で見てきた者として熱い物を感じました。このモデルはトップにアディロンダック・スブルース、バック&サイドにホンジュラス・マホガニー、指板にアフリカン・エボニー、ウェイバリーのチューニングマシンを使用、トラスロッドはアジャスタブルor Tバーを選択可能、接着剤には膠を使用、ニトロセルロース・ラッカー塗装と細部にまで拘って's30年代のD-18のスペックを意識、戦前のマーチンをリスペクトした質実剛健な感じが魅力。ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約のカテゴリーに入ってしまった為、今後は希少価値が出ること確実です。他にD-28スタイルのホンジュラス・ローズウッド・モデル、ハカランダに近い材質のマダガスカル・ローズウッド・モデル有。受注発注になりますので価格、納期等、詳細は御問合せ下さい。
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トシ・スガヌマ 5弦フィドル \680.000-(本体\647,619-)
ジョニー・ギンブルやボビー・ヒックスが愛用していることで知られる5弦フィドルについてムーンシャイナー誌2月号に製作記を寄稿している菅沼利夫氏製作による作品。ボディはブセット・スタイルとガルネリの二種類、ヘッドが通常のスクロールとストラディバリのピッコロ・バイオリンから拝借したスクエアヘッドの二種類。オプションでケイシー・ドリイセン仕様にも対応できます。黒檀フィッティング以外は欧州材を使用、ブルーグラスやスゥイング系のプレイヤー用に"ダークでスゥイート"なトーンを意識して質量を調整して削り完成します。納期は受注後約半年。特に裏板を一枚板で希望される場合は\100,000UPとなります。
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■パーツ、アクセサリー |
MISC-0017 KEITH TUNER スタンダードDチュー ナー2本組\32,550-(本体 \31,000-) (ステンレス・スチール)
MISC-0018 KEITH TUNER ゴールド スタンダードDチュー ナー2本組\43,050-(本体 \41,000-) (金メッキ・ステンレス・スチール)
4弦または1弦用キースチューナー \16,275-(本体\15,500-)(1個) 特注 納期2-3週間、エレキギターのシフト用も特注あずかっています。 またKeith Tuners部品も各種そろっています。またキース・チューナの基本オーバーホール\7,350-(税込み)。
CB-320 『Fマンドリン用ケース』\6,825-(本体\6,500-)
CB-360 『ドレッドギター用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)
CB-367 『オープンバックバンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)
CB-369 『バンジョー用ケース』 \7,350-(本体\7,000-)
野外コンサートの季節です、ボウルダー・ブランドのアルパイン・シリーズ、お手頃価格のブルーグラス用ギグ・バッグが勢ぞろいです。スマートなデザインと持ちやすさ、担ぎやすさは抜群、恥ずかしながら、わたしもよる年波には勝てず、とても気に入って愛用しております。外から見ても、「お、バンジョ!」とか、「お、Fタイプ」とか分かるのも、くすぐるね。色はそれぞれ、フォレストグリーン(緑)、ネイビーブルー(青)、タン(黄褐色)の三種類。(マンドリンのタンのみ品切れ中)
ちなみに米国製、高級ギグバッグの「コロラドケース」、Dギター用の在庫がありますので、興味のある方はお問い合わせください。
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■楽器メンテナンス承ります!! |
バンジョー、マンドリン、ギター、フィドル等々、長年お使いの愛器のメンテナンス引き受けます。各楽器のエキスパートによる修理、調整で甦ります。何なりとご相談下さい。 |
輸入雑誌 |
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか) |
■フラットピッキン・ギター誌 |
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。 |
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FGM-17.4 最新「2013年5〜6月号」CD付き70頁Tab-Book\2,625-(本体\2,500-)
Angel Band/Be Toou My Vision/Festival Waltz/Kentucky Waltz/Tennessee Waltz/Roxanna Waltz
記念すべき通巻100号は「ワルツ号」として21曲、丸ごとワルツ・タブ譜で埋め尽くされている。ティム・メイやジョーダン・タイス、ダン・ハッカビーほか21名のフラットピッカーが選んだ21曲。なかなか遊び甲斐のあるすばらしい企画である。
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FGM-17.3 「2013年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)
ランブリン・ジャック・エリオットをカバーストーリーに、22歳のスーパーピッカー、クリス・ラケット特集と"Down in the Willow Garden"タブほか、ジョー・カーはフラット&スクラッグスとメイベル・カーターの"False Hearted Lover"、ダン・ハッカビーは初心者向けトニー・ライス風"Why Don't You Tell Me So"、スティーブ・カウフマンは聖パトリックを祝してブロムバーグから学んだという"Rights of Man Hornpipe"。ジョン・カーリニは"Bolero"、オリン・スターはジャック・エリオット風"Roving Gambler"、マイケル・マダックスのハイポジにおける練習と"Bill Cheatham"、スティーブ・ボティアはビル・モンローの"Crossing the Cumberland"ほか、フラットピッキンギター上達にいたるヒントやタブ譜が音源とともに満載。
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■バンジョー・ニューズレター誌 |
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。 |
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BNL-13/05 最新2013年5月号 \630-
ティム・ウィードのカバーストーリーのほか、アメリカン・バンジョーキャンプ・リポート、クロウハンマーで弾くバッハの特集ほか、タブ譜はアール・スクラッグスがハイロ・ブラウンとライブ録音を残した闊達な"Prisoner's
Song"、アラン・マンデ"Cotton Patch Rag"ほか、バンジョーに関するタブ譜と話題満載40頁。
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BNL-13/04 2013年4月号 \630-
アリソン・クラウスのユニオン・ステーションのロン・ブロックをカバーストーリー/インタビューにタブ譜は、ジェリー・ダグラス作アリソン・クラウスの『New Favotite』に収められていた"Choctaw Hayride"と同アルバムからの"Take Me for Longing"、そして最新作『Paper Airplane』からの"My Love Follows You Where You Go"ほか、ニューロストシティ・ランブラーズのジョン・コーヘンのシビアなインタビュー「On Old-Time Music Before There Was 'Old-Time'」とタブ譜"Cumberland Gap"と"Buck Creek Girls"ほか、タブ譜は"Fireball Mail"のインプロバイズ、トニー・トリシュカの3-0-2リックによる"Black Mountain Rag"、トム・アダムズのハイポジションのレッスンはスクラッグス・リックのバリエーション。ディーリング・バンジョー社のリポートもあるバンジョーに関する話題満載40頁
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BNL-13/03 2013年3月号 \630-
トニー・ライスらと「クロウグラス」という、ブルーグラス・バンドのセッティングでクロウハンマーを弾く独自の世界を築き、昨秋は第3回スティーブ・マーティン賞を受賞したマーク・ジョンソンのカバーストーリーと"Marching
Through Georgia"(パイのパイのパイで知られる東京節)のタブ譜ほか、アール・スクラッグスのライブテープからオタク美学の"Your
Crazy Heart"、フレッド・ゲイガーのコード遊びは1931年のビング・クロスビー"Wrap Your Troubles
in Dreams"、トム・アダムズはハイポジにおけるDからGへ戻る10の方法、ジャネット・デイビスのバックアップはCチューニングにおける"Soldier's
Joy"、ジャム・スタンダードを変拍子で楽しむジェイク・シェップスの7拍子の"Whiskey Before Breakfast"と5拍子の"Blackberry
Blossom"、ティム・カーターの"Waltz for Earl"ほか、各種クロウハンマーなど、バンジョーに関する話題満載40頁。
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BNL-13/02 2013年2月号 \630-
2011年のIBMA最優秀バンジョー奏者で、ただひとり最優秀フィドル奏者も獲得しているロン・スチュワートのカバーストーリーとタブ譜は"Crawford County"、ロジャー・シミノフによる「プリウォーサウンドpart 2」はアール・スクラッグスの右手のアタックに関する考察、初心者は「知っておくべき10のリック」、トム・アダムズは「タブを書こう!?」、ジャネット・デイビスのバックアップは"America the Beautiful"をネタにセブンスコードの使い方、アール・スクラッグスは先月に続いてジャムでの"Walking the Floor Over You"ほか。
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BNL-13/01 2013年1月号 \630-
懐かしや!アンディ・オウエンズと来日したジェフ・スロギンズのカバーストーリーとタブ譜は"Woodland Arch"と"Boundary Hunter"、そのほかアール・スクラッグスはシラブルで弾く"Walking the Floor Over You"、ハーモニー研究「枯葉B」、トム・アダムズは「発見されるのを待つ音たち」と題したちょっとしたアイデア集、バックアップは"Old Spinning Wheel"、初心者コーナーはコード進行のパターンリストほか、オールドタイム・コーナーと、バンジョーに関する話題満載40頁。
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■ブルーグラス・アンリミテッド誌 |
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。 |
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BU-13/06 最新2013年6月号 \840-
リッキー・スキャッグスのカバーストーリーのほか、リッキーのハーモニーパートナーを18年間努めるポール・ブルースター、ライマン公会堂再建物語、ラス・カーソンとグレン・カーソン「バンジョーファミリートゥリー」、若手ヒルベンダーズなどの特集のほか、、米国ブルーグラス情報満載の70頁。
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BU-13/05 2013年5月号 \840-
スティールドライバーズをカバーに、ポール・ウィリアムズ、ジョー&ステイシー・アイザックス、バンジョー・サファリのアフリカ旅行記などの特集ほか、定期コラムなど米国ブルーグラス情報満載。
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BU-13/04 2013年4月号 \840-
キャシー・キャリックとスピニー・ブラザーズをカバーに、ジム・ハーストのソロについて、ビル・モンローやデル・マッカーリーとの活躍で知られるトラッドグラス・フィドラー、ビリー・ベイカーなどの特集ほか。
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BU-13/02 2013年2月号 \840-
ジム・ローダーデイルのカバーストーリーほか、マンドリンのスーパーピッカー、アラン・バイビー、ギター若手ジョーダン・タイス、オハイオのジェッツ・クリークなどの特集ほか。
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BU-13/01 2013年1月号 \840-
サム・ブッシュを表紙に恒例の全米ブルーグラス・フェスリスト(数百箇所)と、ブリストル・リズム&ルーツ・リユニオン・フェス、ルディ・フェス、マウンテン・オープリハウスなど、各地のイベント特集に連載コラムほか。
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■オールドタイム・ヘラルド誌 |
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。 |
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OTH-1303 最新第13巻3号 \1,260-
アルバート・ハッシュ・メモリアル・フェスのリポート、ミズーリ・フィドラーのR.P.クリステンソン、ウォルト・コーケンの連載「Tales from the Woods Vol.3」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
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OTH-1302 第13巻2号 \1,260-
全米フェス&キャンプガイド特集のほか、西アフリカ・ガンビア共和国ジョラ族のアコンティング奏者ラエモウアヒュマ・ジャッタのインタビュー、ウォルト・コーケンの「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話A」は「ショッティーシュ(ボヘミア起源のダンス)」など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
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OTH-1301 第13巻1号 \1,260-
ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦〜猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/アメリカンルーツ音楽情報満載の52頁。
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月刊『ムーンシャイナー』 |
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、28年目です。 |
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-
お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。
■バックナンバー:各¥525-。
下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
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MS-3008 最新2013年6月号(通巻356号)\525-
北海道の八雲フェス特集のほか、ジョージ・ジョーンズ追悼「カントリーソング」前編、ブルーサイド・オブ・ロンサムと坂本愛江、「Tri Barrel(トライバレル)」尾崎博志、古橋一晃、河合徹三、知っておきたい#2「新進気鋭のマンドリニストたち」、菅沼工房5弦フィドル製作記D、井上 高とホームタウナーズ「50年前に活躍したプロのブルーグラスバンド」前編、学生ブルーグラス・プロファイル#5 名古屋大学「山田遼一」、日本ブルーグラス年表#64「1976-77年」ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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MS-3007 2013年5月号(通巻355号)\525-
「フェスティバル・シーズン到来号」として、ブルーグラスフェスの歴史とウィンターグラス2013リポート後編のほか、ブルーグラス・リズムギター上達の近道、サードタイムアウト「ブルーグラスる!?(Bluegrassed)」、知っておきたいブラザーデュオ一覧、ケンタッキーのモアヘッド州立大学ブルーグラス科を訪ねた川合くんのすばらしいリポート、ネッシーエクスペディション米国ツアー顛末記A、学生ブルーグラスプロファイル#4「米澤 望(酪農学園大)」、菅沼工房5弦フィドル製作記Cなど特集ほか。
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MS-3006 2013年4月号(通巻354号)\525-
今月久々に来日、東海道をバンジョー行脚するビル・キースの大特集後編、ジェリー・ガルシアやライ・クーダーらとの逸話など、1963年のビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズの重厚な写真をカバーに、ウィンターグラス2013リポート前編、ネッシー・エクスペディション米国ツアー記@、ブルーグラス・アルバム・バンド・リユニオン、マイク伊藤「留学のススメ」、ロストシティキャッツ・リユニオン、菅沼工房5弦フィドル製作記B、学生ブルーグラスプロファイル#3「森山亮治(大谷大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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MS-3005 2013年3月号(通巻353号)\525-
4月に久々の来日、大阪、京都、名古屋、浜松、横須賀、東京でワークショップやコンサートをするビル・キースをカバーストーリーに、フルアルバム『Sailing Home』を発表し今月には全米ツアーをする女性トリオ、パイレーツ・カヌー、ハンク・ウィリアムズのセイクレッドソング解説、2012年年発表レコード総括、菅沼工房5弦フィドル製作記A、学生ブルーグラス断簡その壱「松本捺美(神大)と小形奈緒子(東北大)」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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MS-3004 2013年2月号(通巻352号)\525-
ドブロのマイク・オルドリッジのカバーで追悼特集「ブルーグラスを変えたドブロ奏者」ほか、ブラザーデュオ秀作を発表した渡辺敏雄、かつてジューンアップル誌のスタッフだった菅沼利夫「5弦フィドルへの道@」、ラジオ関西「カントリーミュージック・トラベル」が今年20年、950回目を迎えているDJ阿部和則のリポート、1946年のブルーグラス誕生の年にオープリで出会った?ハンク・ウィリアムズとビル・モンローなどの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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MS-3003 2013年1月号(通巻351号)\525-
アール・スクラッグスの右手の表紙写真にメイン特集は、村片和彦のアール・スクラッグス奏法解析「俺、アールやもん」と、先月号の50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』で「マーサ・ホワイト!」を叫んだ本人の当時のリポート「アール・スクラッグス異聞」ほか、市川慎一郎のボジョアギター“Slope D”「バンジョーキラー」修理リポート、若手ドブロ宣言「ドブロだって主役!」、60年前の1953年1月1日にアパラチア山中で息を引き取ったハンク・ウィリアムズの最後の1年ドキュメント、フットヒル・ドライブ「アメリカツアー記」などの特集ほか、日米ブルーグラス情報満載!!
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MS-3002 2012年12月号(通巻350号)\525-
50年前のフラット&スクラッグス『カーネギーホール』カバーストーリー特集ほか、1月に盛岡から沖縄まで、全国12ヵ所をツアーする井上太郎の「TARO & JORDAN」、千日前ブルーグラスアルバムバンドが伝えるアーリーブルーグラスの魅力!、手島家のマールフェス珍道中記B最終回、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ナッシュビルとIBMAのWoB体験」ほか。
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MS-3001 2012年11月号(通巻349号)\525-
11月号恒例のIBMAアワード大特集号で現在の米国ブルーグラス・トレンドを一挙紹介のほか、16年ぶりに全国8ヵ所をツアーするブルーグラス45、手島家のマールフェス珍道中記A、名古屋大学ブルーグラスの「本場に学ぶ!ブルーリッジ紀行」ほか。
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