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B.O.M.Newsletter #375web   2012年1月10日
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今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
第54回グラミー賞最終ノミネート作品
B.O.M.特選コーナー
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法
2012年、あたらしい年が明けました。今年は皆さんにとって、また世界/地球に穏やかで、良い年でありますように、心からお祈りします。

◆ケイシー・ドリーセン来日!!

現在、若手フィドラーのトップランナー、「バッサー・クレメンツの再来」とも言われるケイシーが初来日します(ムーンシャイナー1月号参照)。以下、全国の前売りチケットを取り扱っています。

■グラスルーツ・ワークショップ!! 「アメリカン・フィドルの旅」

ピーター・バラカンの司会、ケイシー・ドリーセンほかの生演奏で、アメリカにおけるバイオリン/フィドルの歴史とそのスタイルなどを紹介するレクチャーコンサートです。

2月11日・大阪(16時開演、前¥2500-当¥3000-)、12日・名古屋(13時開演、前¥3000-)、19日・東京(14時開演、前¥3800-当¥4500-)。

また2月10日・大阪、19日・東京、21日・新潟では限定の「ケイシー・ドリーセンのフィドル・クリニック&ジャム」(各参加費¥5000-)があります。

■ライブ!! 環太平洋生音楽団「パシフィックリム・アコースティック・オールスターズ」

現在ベラ・フレックのフレクトーンズとツアーするグラミー賞ノミニーのケイシー・ドリーセン、カナダのジュノ賞を2度受賞したザ・ダックスのドロップ"D"ギタリストのジョーダン・マコンネル、そしてボーダレスに活躍する神出鬼没マンドリニストの井上太郎のアコースティック・トリオ。

2月14日・神戸(20時開演、前¥2000-、カジュアルライブ)、15日・大阪(19時開演、前¥3000-)、16日・京都(19時開演、前¥3000-)、17日・金沢(19時半開演、前¥3000-)、18日・名古屋(19時半開演、前¥3000-)、21日・新潟(19時半開演、前¥3000-)、23日・横浜(20時開演、前¥3300-)、24日・鎌倉(19時半開演、前¥3500-)、25日・浅草(19時半開演、前¥2000-、スタンディング)。

以上のコンサートとライブ、全国の前売りチケットを取り扱っています。あたらしい世代の人たちが、あたらしいブルーグラス/アコースティック音楽を、あたらしいマーケットで試そうと頑張っています。皆さんもご協力を、ぜひお願いします。

◆創刊29年目に突入しているムーンシャイナー最新1月号(MS-2903 ¥525-)は、2月に来日するケイシー・ドリーセンのカバーストーリーほか、祝米寿!アール・スクラッグス「誰がブルーグラスを創ったか?①」、セルダム・シーン40周年記念ライブ・リポート「ジョン・ダッフィの思い出とともに」、カントリー・ジェントルメン「1972年1月17日、来日から40年」、きたむらいづみ2ndCD『IZUMI』、ヨーマ・コウコネン&バリー・ミターホフ来日、長谷川健悦の復興フェス・リポートのほか、日米ブルーグラス情報満載ですよ。

月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)

¥6,000- 半年間(6冊)¥3,300-。単冊は¥525-ですが、ぜひとも年契ポートをお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!

◆ブルーグラス・カレンダー2012
WOBC-2012 『Women of Banjo 2012』¥2,573-(本体¥2,450-)

今年のブルーグラス・カレンダー(A4変型)は、これまでとは趣向が変わってシンプルな日付のみ。そして毎月の写真は女性バンジョーピッカー特集。ムーンシャイナー誌1月号グラビアの最新アール・スクラッグスを撮ってくれた写真家、ダーウィン・デビッドソン氏の撮った女性ピッカーとそれぞれに個性的なバンジョーが主役です。

今月の新入荷注目作品
(ウェブサイト紹介のみだったBOMニューズレター#373と#374の新入荷の一部も含みます)
RUR-1085 RUSSELL MOORE & IIIrd TYME OUT『Prime Tim』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2011年最優秀男性ボーカル受賞ラッセル・ムーアとサードタイム・アウト。ブルーグラス新入荷

SMM-2006 LAURIE LEWIS『Skippin' and Flyin'』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

二度のIBMA最優秀女性ボーカルのローリー・ルイス最新作はビル・モンローに捧げるストレート・ブルーグラス大秀作!! ブルーグラス新入荷参照

ACD-76 DAVID GRISMAN FOLK JAZZ TRIO『with Jim Hurst & Sam Grisman』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

デビッド・グリスマンがジム・ハーストとともに創る究極の音色ジャム。インスト新入荷参照。

PATUX-228 EDDIE & MARTHA ADCOCK with TOM GRAY『Many a Mile』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2007年の来日三人組、元カントリー・ジェントルメンのエディ・アドコックとトム・グレイにマーサ・アドコックの最新作。ブルーグラス新入荷参照

RCSI-1050 GRANT GORDY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

衝撃的に凄い!!天才たちのインスト作品。ムーンシャイナー12月号カバーストーリーのグラント・ゴーディのデビュー作。インスト新入荷参照。

BGOCD-1016 COUNTRY GAZETTE『Country Gazette Live/Sunny Side of the Mountain/What A Way To Make A Living』CD2枚組¥2,888-(本体¥2,750-)

カントリー・ガゼットがウエストコーストからトラッドグラスまで、変幻自在のサウンドを聴かせるLP3枚が初CD化。ブルーグラス発掘新入荷参照。

REB-1845 JUNIOR SISK & RAMBLER'S CHOICE『The Heart of a Song』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ダニー・ペイズリーと並んで現在トラッドグラスの牙城とされるジュニア・シスクとランブラーズ・チョイスの最新作。

ISG-2011 きたむらいづみ『Izumi』CD¥2,800-(本体¥2,666-)

スタンダードからカントリー、オリジナルブルーグラスなど、北村の最新第2作は奥沢明雄のアレンジで。ブルーグラス新入荷参照。

ACD-77 DAVID GRISMAN『Happy Birthday, Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

正真正銘のモンロー信者デビッド・グリスマンがこれまでに録音した未発表多量に含むビル・モンロー集。ブルーグラス発掘&編集もの新入荷参照。

RUR-1090 V.A.『Bill Monroe 100th Year Celebration Live at Bean Blossom』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

昨夏、ビーンブロッサムでのビル・モンロー生誕100年記念フェスライブ。ブルーグラス新入荷参照

REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

セルダム・シーン結成40周年記念、初期ベスト集が再発。ブルーグラス発掘と特選コーナー参照。

UICV-1017 齊藤ジョニー『アイ・アム・ジョニー』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

Jポップとしてメジャーデビューした齊藤ジョニー&シューストリングスのブルーグラス!! 日本ブルーグラスの明日を!! ブルーグラス新入荷参照

BACM-215 FIDDLIN' ARTHUR SMITH『Give Me Old Time Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスやカントリーなどのフィドル・スタイルができる以前、もっとも重要なアーサー・スミスの録音集。インスト新入荷参照。

JEEP-U2R1 ALAN MUNDE & ADAM GRANGER『Dapple Patti』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アラン・マンデの最新作はアダム・グレンジャーとのデュオ・ライブ。ブルーグラス新入荷参照。

DMD-1015 森繁 昇『陽が昇るまでに』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

元ロストシティ・キャッツの森繁、日本語ブルーグラス・ゴスペル。ブルーグラス新入荷参照

SAR-2253 BUTCH BALDASSARI『A Days in the Country』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

オールドタイムをテーマにナッシュビルのトップミュージシャンによる秀作。インスト新入荷参照。

PSR-1111 内藤希花/城田純二『Keep Her Lit!』CD¥3,000-(本体¥2,857-)

若いフィドラー内藤とベテラン城田のアイリッシュ・フィドル集。インスト新入荷参照。

EGYPT-9010 V.A.『The Lost Notebook of Hank Williams』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ボブ・ディランの主宰するレコード・レーベルの14年ぶり最新第2弾は、すごいメンツによるハンク・ウィリアムズ遺産。カントリー新入荷参照。

TOYU-100511 宮前ユキ『White Lightning』CD¥2,800-(本体¥2,667-)

日本女性カントリーのトップシンガーの最新作。カントリー新入荷参照。

CCD-WBS1 WILBURN BROTHERS SHOW『featuring Loretta Lynn Vol. 1』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

1960年代のクラシック・カントリーDVDシリーズ、強烈なライブ映像集。なんと!サラ&メイベル・カーターやビル・モンロー!! 映像新入荷参照。

MFD-0204 ジミー赤澤『Enjoy Bluegrass Banjo』教則本+DVD¥4,800-(本体¥4.571-)

フィドラーとして知られるジミィのすばらしいバンジョー教則。教則モノ新入荷参照

RCSI-1048D JEFF AUTRY, DON STIERNBERB, BEN TUCKER, TONY WILLIAMSON『Low Country Jazz』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

ジェスロの弟子ドン・スターンバーグとトニー・ウィリアムソン、ジェフ・オウトリーによるジャズ・マンドリン・ライブ映像。映像新入荷参照。

ブルーグラス新入荷
SMM-2006 LAURIE LEWIS『Skippin' and Flyin'』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Old Ten Broeck/What's Good for You/Pharaoh's Daughter/Dreams/Carter's Blues/Going Away 他全14曲

1曲目のビル・モンロー名曲"Molly and Tenbrooks"のバースから取ったアルバム・タイトル通り、二度のIBMA最優秀女性ボーカル受賞者のローリー・ルイス最新作は「わたしなりのビル・モンロー・トリビュート」という、2010年の『Blossoms』につづく最新作。パートナーであるトム・ロザム(m)のほか、ファンの多い繊細なクレイグ・スミス(bj)にスコット・ハフマン(g)、トッド・フィリップス(bs)という基本バンドの見事なバックアップに若者ゲスト。"Blue Moon of Kentucky"や"A Lonesome Road"(筋金入りのブルー・グラス・ボーイ、ジョー・ステュアートの名曲)が入っているものの、モンロー曲集というわけではなく、 "What's Good for You,"(リンダ・ロンシュタットがハーモニー)や"I Don't Care Anymore,"、"I Ain't Gonna Work Tomorrow,"などのフラット&スクラッグス名曲やジミー・ロジャーズ"Tuck Away My Lonesome Blues"、デル・マッカーリー"Dreams"ほか、カーター・ファミリー、ワンダ・ジャクソン、ウィルマ・リー・クーパー、リベラルなユタ・フィリップスなどをカバー、同時にすばらしいオリジナルも発表。さすがローリー、自身が感じるモンロー・ブルーグラスを演じる女性ブルーグラス秀作に仕上げている。

RUR-1085 RUSSELL MOORE & IIIrd TYME OUT『Prime Tim』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

Old Kentucky Farmers/Pretty Little Girl from Galax/Gonna Lay Down My Old Guitar/Whippoorwill/Carroll County Blues/Sugarfoot Rag 他全14曲

さすが!昨秋もIBMA最優秀男性ボーカル受賞のラッセル・ムーア(g)、すばらしいボーカルを聴かせる最新作。典型的なトラッドグラスから、すばらしくロマンチックでコードの綺麗なバラード、そしてオールドタイミーなフィドル&バンジョーをモチーフにしたダンサブルなバラッド等々。無理なくブルーグラスの生まれ故郷アパラチア色に染めつつ、軽いスウィングからデルモア・カバーにフィドルチューンのギターインストなど、スティーブ・ディリング(bj)の重たいスリーフィンガーロールを軸に、お洒落なウェイン・ベンソン(m)、そしてバッチリ脇を固めるジャスティン・ヘイズ(f)、エドガー・ラダーミルク(bs)。トラッドとモダンが絶妙にバランスされたバンド結成20年、すばらしいキャリアを重ねたさすがブルーグラス界トップグループ、サードタイム・アウトのアンサンブルは磐石だ。すばらしい!!

PATUX-228 EDDIE & MARTHA ADCOCK with TOM GRAY『Many a Mile』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Down Where the Still Waters Flow/New Freedom Bell/He was a Friend of Mine/Two Little Boys/Amellia Earhart/Mary Dear/Nightwalk 他全14曲

カントリー・ジェントルメンの名曲ばかり、ずらり14曲と揃った壮観! 2007年に来日した三人組、元カントリー・ジェントルメンのエディ・アドコックとトム・グレイにエディ最良のパートナー、マーサの最新作には、セカンド・ジェネレーション時代のジーン・ジョンソン(クリフ・ウォルドロンの名盤『One More Step』での1曲目"Cold Kentucky Love"のイントロ・マンドリンはカッコ良かったねぇ!!)が参加した「カンジェン」サウンドは、マーサの女性ボーカルに合わせて見事にアレンジされている。2009年、日本のTV番組『ザ!世界仰天ニュース』で取り上げられた難病を克服、ここでも"Mary Dear"や"Helen"、"Bringing Mary Home"で聴かせるエディの歌の上手さとハーモニーにおけるバリトンのすばらしさを含め、バンジョーとギターを弾き分けるダイナミックなミュージシャンシップ横溢がたまらない。チャーリーやジョンを髣髴させるマーサの丁寧な発音と発声もすばらしい。もちろん、絶頂期のような華麗さはないがエディ73歳、あのバンジョー初のマイナーインスト「ナイトウォーク」もプレゼントしてくれる心意気、そして音楽に対する真摯な態度、丁寧さが胸を打つ。

ROU-9107 BLUE HIGHWAY『Sounds of Home』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

I A'int Gonna Lay My Hammer Down/Bluebird Days/Heather & Billy/Storm/Only Seventeen 他全12曲

結成以来17年間、メンバーを変えることなくバンドを存続させた上に、数々のIBMAアワードを獲得、またグラミーにも2度の最終ノミネートを受けている東テネシーを本拠にするブルー・ハイウェイ、9枚目(レベル時代のベストを入れれば10枚目!!)の最新作。セルダム・シーンの現代版とも言えるモダンだけどトラッドなサウンドは、すぐれたバランス感覚でボーカルを取る3枚看板、ティム・スタッフォード(g)、ショーン・レーン(m,f)、ウェイン・テイラー(bs)、それぞれのオリジナルでストーリーを伝えている。セッションに引っ張りだこのロブ・アイクス(d)はバンドサウンドの要として、またソリッドなメリハリはジェイソン・バールマン(bj)がキッチリと担う、鉄壁のブルー・ハイウェイ・サウンドでオリジナルを通した自分たち(1曲のみ"Nobody's Fault But Mine"がトラッド)、現代アパラチアのアイデンティティを歌うブルーグラスのトップグループのひとつである。

RUR-1090 V.A.『Bill Monroe 100th Year Celebration Live at Bean Blossom』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Uncle Pen/Can't You Hear Me Callin'/Were You There/Footprints in the Snow/Big Mon/Body & Soul/Blue Moon of Kentucky/BG Breakdown 他全12曲

インディアナ州ビーン・ブロッサムで1967年から開かれるビル・モンローのブルーグラス・フェス、昨年45回目を迎えたフェスで収録された生々しく、気合の入った、サミー・シーラー・プロデュースのモンロー生誕100年記念フェスライブ盤である。IBMA最優秀男性ボーカルに輝くラッセル・ムーア&サードタイム・アウトの"Uncle Pen"を1曲目に、ロンサム・リバー・バンド、ルー・リード&カロライナ、ボビー・オズボーン&ロッキートップ・エクスプレス、グラスタウン、オウディ・ブレイロック&レッドライン、ブルー・ムーン・ライジング、ロニー・レノ&レノ・トラディション、カロライナ・ロード、ブランド・ニューストリングス、バートリー・ブラザーズ、ワッソン&マッコール(ほとんどJ.D.クロウ&ニューサウス)の"Molly & Tenbrooks"まで12組12曲。モンロー無き時代のブルーグラスを担う中堅どころが、それぞれのバンド/プレイヤーの特色/感情を出しながら、ビル・モンロー精神を継承する姿勢を楽しむことができる。12月7日に80歳となったボビー・オズの元気な歌声が(ソニーを意識したバンジョーが脱線しそうだが気持ちは買うぞ!)、その存在感が衰えないことがメチャ嬉しい。

PC-1174 TOWN MOUNTAIN『Steady Operator』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sparkle City/Diggin on the Mountainside/Midnite Road/Come Break My Heart/Sugar Mama 他全12曲

ノースカロライナ州アッシュビルを本拠に活躍する若いソリッドグラス・バンドの最新第3作はマイク・バブのプロデュース。マンドリンのフィル・バーカーが書いた曲をロバート・グリアー(g)が押し出しの強いボーカルで聴かせ、ジェシー・ラングレイス(bj)、ボビー・ブリット(f)、バーレル・スミス(bs,lg)のブルーグラス標準5人編成が、若いバンドらしいよく練習された柔軟性を聴かせる。アッシュビルというアパラチアのど真ん中にしてはとてもヒップな街を本拠にする彼ら、スマートなメッセージや若手バリバリによくあるタテノリ系ソリッドではないトラッド系ソリッドなのも好感が持てる。

JEEP-U2R1 ALAN MUNDE & ADAM GRANGER『Dapple Patti』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Sleepy-Eyed John/John Hardy/House of Rising Sun/Festival Favorites Medley/Molly Bloom 他全17曲

アラン・マンデの最新作はアダム・グレンジャーとのデュオ・ライブ。1967年というから、アランがサム・ブッシュとのプア・リチャーズ・アルマナックを組む前からの友人というアダムと気心の知れたリラックスした2011年ライブ。アダムの朴訥なボーカルとギターでのトラッドからポップスタンダードなどの歌モノと、"What a Friend We Have In Jesus/Softly and Tenderly"で聴かせるバンジョー・コードの妙や、実にマンデチックなオリジナルなどでのオタクなマンデ・スタイルのインストなどがほぼ半々。決して大向こう受けのするエンタメとは程遠いが、衰えないバンジョー熱とともに悠々自適の老後を若い頃からの友人と楽しむふたりに拍手。マンデ・ファンのみにお勧めの自家製CD。なおムーンシャイナー12月号で速報した11月22日、アラン・マンデ(64)の冠動脈バイパス手術は成功、順調に回復に向かい現在は自宅で療養中でバンジョーも弾きはじめたとのこと。

RUR-1087 CROWE BROTHERS『Bridging the Gap』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

He Could Pick the Hound/18 Wheels/If I Had My Life to Live Over/Southern Moon 他全13曲

ルービン・ブラザーズやジム&ジェシーらの後期ブラザーデュオの伝統を守ってトラッド風味をかもし出すクロウ・ブラザーズ最新作。ノースカロライナのブルーリッジど真ん中、スモーキー国立公園そばのマギーバレイ・オープリで長年、ローカル・エンターテイメントに徹してきたキャリアから滲み出す説得力、田舎クサーいブルーグラスが聴きたい人にはチョーお勧め!! 反応のすごく早いバンジョーにスティーブ・サットン(bj)、メロディとダブルストップの組み合わせがサイコーのスティーブ・トーマス(f)がギター&ベースのクロウ兄弟とともにプロデュースも担当、マンドリンにはジェシーを思わせるブライアン・ブレイロック9曲、アシュビー・フランクが3曲。ギブソン・ブラザーズと並んで、トラッドなブラザーデュオの伝統を守っている。

REB-1845 JUNIOR SISK & RAMBLER'S CHOICE『The Heart of a Song』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

A Far Cry from Lester & Earl/Another Man's Arm/Sea of Regret/Cold Heart/Tailor Made 他全13曲

デル・マッカーリーとラリー・スパークスに次ぐ世代の「ホンモノ」とささやかれるジュニア・シスク、ダニー・ペイズリーのサザングラスと並んで現在トラッドグラスの牙城を守るバンド、ランブラーズ・チョイスの最新作。そのド田舎(ヒルビリー)っぽいボーカルが胸をかきむしる中、趣味の良いロールとトーンを聴かせるのは誰かと思いきやジェイソン・デイビス23歳(2009年7月号ムーンシャイナー吉岡正の闘魂バンジョー#13に登場)ほか、ビリー・ホウクス(f)とクリス・デイビス(m)、ジェイソン・トムリン(bs)が、さすがに現代風の切れのいいプレイで盛り上げる。

ISG-2011 きたむらいづみ『Izumi』CD¥2,800-(本体¥2,666-)

All of Me/Are You Lonesome Tonight/I Wonder Where You Are Tonight/Hobo's Meditation 他全12曲

2002年のデビュー作『Sweet Grass』(CD¥2,800-)につづく、きたむらいづみの最新第2作。そのフォノジェニックなボーカルを、奥沢明雄がアレンジと共同プロデュースを担当、東京のカントリー/ブルーグラスのスーパーピッカーたちがバックアップ。ジミー・ロジャーズからプレスリー、ジャズやブルーグラスのスタンダードなどの5曲を散りばめつつ、フォスターの"Hard Times Come Again No More"に日本語詞をつけたもの、そして完全オリジナルが6曲、バランスよく配したポップな作品に仕上げ、自分の音楽のルーツである自然をロマンチックに表現する。カントリーには尾崎孝のスティールやドブロ、徳武弘文のギター、宇戸俊秀のキーボードなど。ブルーグラスでは有田純弘(bj)、岸本一遥(f)、竹内信次(m)らに、渡辺茂(bs)、高橋結子(drums)らがリズムを支える。

DMD-1015 森繁 昇『陽が昇るまでに』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

誰かが呼んでいる/旅に出ようよ/19階のビルの壁/ロスト・コイン/ひかり/休憩 他全13曲

元ロストシティ・キャッツのフィドラー、1973年に渡米、スコッティ・ストーンマン亡き後のストーンマン・ファミリーをはじめ、1975年にはブルー・フィールドというニューグラスバンドを結成、メジャーデビューも経験している森繁、クリスチャンとなって以来1984年から伝道アルバムを発表している。15作目となるこの最新作は、ドブロに「アンドレ」佐藤博之、マンドリンに宮崎勝之、バンジョーに吉崎ひろし、ベースに田中久之らを迎え、自身も久々にフィドルを手にしてブルーグラスを意識した作品に創り上げた日本語ブルーグラス・ゴスペル。歌の上手さ、オリジナルの出来栄え、そしてアレンジなど、どれをとっても見事なメッセージを持ったすばらしい音楽作品にしている。

UICV-1017 齊藤ジョニー『アイ・アム・ジョニー』CD¥2,000-(本体¥1,905-)

ハックルベリー・フィン/Goin' Home/アルマジロ/線路際のワイルド/Eureka/さらば美しき女よ/グランファ/東京の女の子/Video Killed the Radio Star.

東北大学ブルーグラス所属の「雑貨屋フレーバー」時代に箱根ブルーグラス・フェスの人気投票で1位を獲得、若いブルーグラッサーに圧倒的な人気を誇るすばらしいバンドから飛び出した齊藤ジョニー。そののちNHKのコンテスト「伊達物音楽闘技場」で1位を獲得、昨年1月にはデビュー前にもかかわらずNHK全国放送「Music Japan」に出演、また2月に来日したテイラー・スウィフトのオープニングアクトに抜擢、大阪城ホール、日本武道館を2日間、香港のアジア・ワールド・アリーナ公演でアコギ1本で会場を沸かせたというジョニー。フラットピッキンはもちろん、バンジョーもバリバリとこなすブルーグラス・マルチプレイヤーで、ムーンシャイナー誌にもIBMAのWOB体験記などを寄稿してくれている。マンドリンにTARO、フィドルに雑貨屋時代以来のテクノ松本、ベースにイワミ・ケイゴのシューストリングスを核にした音作りで、マンドリンが全体をリードする初のJ-ポップだ。齊藤ジョニーをみんなでサポートしなくてどーする!!?? 彼の成功を……! ムーンシャイナー11月号特集参照。

ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
BGOCD-1016 COUNTRY GAZETTE『Country Gazette Live/Sunny Side of the Mountain/What A Way To Make A Living』CD2枚組¥2,888-(本体¥2,750-)

Black Mountain Rag/Blue Blue Day/To Prove My Love To You/Lonesome Road/Will You Be Lonesome Too/Still Feeling Blue/Down Down Down 他全39曲

ローランド・ホワイト(g)が参加、ロジャー・ブッシュ(bs)とのケンタッキー・カーネルズの黄金デュオの再現と、バイロン・バーライン(f,m)とアラン・マンデ(bj)の流れるようなフィドルとバンジョーの興奮があいまった1975年の『Live』盤。そしてバーラインが去ったもののケニー・ワーツが戻り、若手フィドラーのデイブ・ファーガソンを迎え、初期ガゼット・ハーモニーの復活が楽しめる1976年の『Sunny Side of the Mountain(米タイトルは"Out To Lunch")』。そしてローランドとアランだけになった1977年、そのタイトルもずばり『What a Way to Make a Living』。そのLP3枚が、イギリスでCD2枚となって再発売である。1972年と73年の最初のLP2枚『Traitor In Our Midst/Don't Give Up Your Day Job』(BGOCD-298 ¥2,573-)がヨーロッパで大ヒットしたのち、これら3枚のLPアルバムでは、ウエストコーストというポップ/ロックのめまぐるしい浮沈を繰り返す喧騒の中で、ブルーグラスがヒットを視野になんとか生活できる音楽になろうと試みた記録でもある。ローランド・ホワイトのブルーグラス魂が胸に響き、アラン・マンデのバンジョーがサウンドを支配する、懐かしい名盤である。

GT7-2225 BILL CLIFTON『Gospel Side of Bill Clifton』CD¥1,365-(本体¥1,300-)

あの有名な「母上の墓に膝間づいて(When You Kneel at My Mother's Grave)」、またそのインテリジェンスが南部の信仰を歌った、「あなたの教会とわたしの教会(You Go To Your Church)」など10曲、初めてCD化されたビル・クリフトンさまざまなアルバムからの廉価ゴスペル集。なお、ビルのスターデイ時代のアルバムで現在CD化されているのは1962年作『The Bluegrass Sound of Bill Clifton』(GT7-2145 ¥1,365-)のみです。現在ビル80歳、今年もIBMAで会いました。とても元気で、2003年に一緒に来日した奥さんのティネカと丁々発止してましたよ。

REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1971年秋に結成されたセルダム・シーン、折からのシンガーソングライターの隆盛とともに、都会の大人のブルーグラスとして受け入れられた『Act 1』から『Act 3』までの初期シーンから美味しい曲を全16曲ピックアップしたベスト集がジャケットを一新、結成40周年を記念して再発売。シーンに関しては今月の特選コーナーを参照下さい。

ACD-77 DAVID GRISMAN『Happy Birthday, Bill Monroe』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

New Muleskinner Blues/Watson Blues/Wayfaring Stranger/Roanoke/Bluegrass Stomp/B Natural/Bury Me Beneath the Willow/John Henry 他全20曲

グリスマンがいかにモンローに心酔していたか、最後の未発表曲"My Last Days on Earth"を聴けば痛いほど分かる(しかも録音はモンローが84歳で亡くなった1996年9月!)。1曲目の"New Muleskinner Blues"はバッサー・クレメンツのフィドルとマンドリンだけのデュオ、そして2曲目、DGQ名演"Happy Birthday, Bill Monroe"、3曲目には故ジョン・ハートフォードと故マイク・シーガーとのレトログラス・トリオで"Uncle Pen"をオールドタイムする……などの名演12曲、そして驚きの未発表8曲にはドック・ワトソンとのインストでの"Kentucky Waltz"や"Bluegrass Stomp"にブラザーデュオする"In the Pines"、1989年のデル・マッカーリー親子らとの"My Little Georgia Rose"や"Rawhide"ほか、"My Little Georgia Rose"や"Rawhide"などのライブ、故ジェリー・ガルシアとレッド・アレンとハーブ・ペダーソンのトリオ"On & On"など、全20曲収録。……ブルーグラスがいかに精神的な音楽なのか、グリスマンの一音を通じて胸に迫る。モンロー自身が13か14歳の頃、黒人のアーノルド・シュルツから学んだブルースなどの思い出や、兄弟たちのことを、忌憚なくラルフ・リンズラーに語るビル・モンロー・インタビューがオマケ!! グリスマンの偉大さに、あらためてひれ伏す名作。

第54回グラミー賞最終ノミネート作品
またまたやってきましたグラミーの季節。昨年はわが社のハートフォード・ストリングバンド『Memories of John』が最終ノミネートされ、お騒がせましたが、今年はいかに……!? 2月12日発表!
■最優秀ブルーグラス・アルバム候補
NONE-79649 CHRIS THILE & MICHAEL DAVIS『I'm Gonna Sleep With One Eye Open』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

パンチ・ブラザーズを率いてとんでもないブルーグラス未知の世界に分け入っているクリス・シーリが180度、回れ右!! 1930年代から1950年代のブラザーデュオを、マイケル・デイヴス(g)という稀有な才能とともに、これ以上にないという「生」な音と感情で体当たり。ブルーグラスの不滅を、もっとも先端を走る男が証明してみせるあまりに凄い作品!! ムーンシャイナー7月号にカバーストーリあり!!

REB-1840 RALPH STANLEY『a Mother's Prayer』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

初来日から40年を記念して昨年ムーンシャイナー誌4月号と5月号で大特集した「スタンレー・サウンド」、そのラルフ・スタンレー、84歳の最新ゴスペル大秀作。アカペラ"Come All Ye Tenderhearted"をはじめとする圧倒的なボーカルの存在感と説得力は年とともに凄みを増し、鉄壁のクリンチ・マウンテン・サウンドには揺るぎがない。とくに本作はラルフのほぼ語りに近いアカペラ調の曲も多く、その米国宝級語り口を知るには絶好の作品として若い人たちにもぜひ聴いて欲しい作品。

ROU-0660 STEVE MARTIN & STEEP CANYON RANGERS『Red Bird Alert』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

超セレブなハリウッドスター、スティーブ・マーティンのラウンダー最新第2弾。これはもうお遊びの域を超えた――ポール・マッカートニーとディキシー・チックスというゲストを迎えてはいるが、トニー・トリシュカ・プロデュースのすばらしいエンターテイメント作品になっている。最後に2曲(かつての大ヒット「ツタンカーメン王」と「無神論者に音楽無用!?」)のライブがあるが、また凄い!! IBMA最優秀エンターテイナー受賞の貫禄だ。

ROU-0665 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Paper Airplane』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

このアリソン・クラウスとユニオン・ステーションとして7年ぶりのブルーグラス作品がビルボード総合チャート第3位をヒット!! フォノジェニックなアリソンのボーカルにロン・ブロックのギターとジェリー・ダグラスのドブロが創るアコースティック・アンサンブル。彼女の歌曲にはアパラチアの陰影がくっきりと歌い込まれているとロサンゼルス・タイムズ紙は指摘。また、バリバリのストレート・ブルーグラスを聴かせるダン・ティミンスキはピーター・ローワン“Dustbowl Children”とティム・オブライエン“On the Outside Looking In.”を取り上げて彼らの功績をリスペクト。AKUSの創る極上のポップサウンドから、そこにメンバーが埋め込んだブルーグラスの魂を感じたい。最優秀エンジニア賞にもノミネート。

SH-4070 JIM LAUDERDALE『Reason and Rhyme』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ノース・カロライナのブルーリッジの真ん中で生まれ育ち、のちにニューヨークで俳優、そしてロサンゼルスでドワイト・ヨーカム/ピート・アンダーソンに認められ、ベイカーズ・フィールド・カントリーを経てブルーグラスに里帰り、ラルフ・スタンレーとのコラボでグラミーも獲得したジム・ローダーデールの最新作。ランディ・コーアズのプロデュースのもと、スコット・ベスタル(bj)、マイク・コンプトン(m)、ティム・クロウチ(f)、クレイ・ヘス(g)、ジェイ・ウィーバー(bs)という申し分ないバックアップを得て、グレイトフル・デッドの作詞家ロバート・ハンターとの共作オリジナルを聴かせる。ムーンシャイナー8月号で特集あり。

■そのほか、関連グラミー最終候補作
SH-4062 SARAH JAROSZ『Follow Me Down』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラス界の新星サラ・ジャローズ第2作が、ブランドン・ベルとゲイリー・パチョーザのすばらしいアコースティック録音で最優秀エンジニア。

E1-2133 BELA FLECK & FLECKTONES『Rocket Science』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

オリジナルメンバーに戻ったフレックトーンズ、ベラ・フレックとハワード・リービー作曲の"Life in Eleven"が最優秀インスト作曲賞。

NONE-527214 EMMYLOU HARRIS『Hard Bargain』CD+DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

エミルー・ハリス、3年ぶり最新作がアメリカーナ・アルバム部門にノミネート。

ACNY-1109 GILLIAN WELCH『The Harrow & the Harvest』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

8年ぶりとなるギリアン・ウェルチの最新作が最優秀フォーク・アルバム候補。

BCD-16094 V.A.『The Bristol Sessions, 1927-1928: The Big Bang of Country Music』CD5枚+120頁LPサイズハードカバー本¥20,213(本体¥19,250-)

アメリカのフォーク、ブルーグラス、カントリーなど白人系音楽がここからはじまったと言っても過言ではない1927年夏のブリストル・セッションの全容を完璧にとらえた凄い全集が、グラミー最優秀歴史作品と最優秀ライナーノーツ。

B.O.M.特選コーナー
■ケイシー・ドリーセン来日
ムーンシャイナー1月号のカバーストーリーは、ティム・オブライエンやベラ・フレックなどとの活躍で知られるフィドラー、ケイシー・ドリーセン。近年の超ハイテク完璧フィドルとは一線を画し、出自であるブルーグラスやスウィングをベースに独自の世界を構築、バッサー・クレメンツの再来とも言われるトップランナーだ。
SH-4016 CASEY DRIESSEN 『3D』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ケイシー・ドリーセンの2006年デビュー作。なんと翌年、ビル・モンロー名曲"Jerusalem Ridge"グラミー賞カントリーインスト部門ノミネートの大快挙!! トラッド曲を斬新なアイデアで料理、アコースティック、エレクトリック、デジタル、アナログが有機的に絡み合った土の香りのする刺激的でイマジネーション溢れるこれまでに無いルーツ系音楽。弓で弦を叩く「チョップ」によるリズムに呼応するビクター・クラウス(bs)をボトムに据えて、ジェリー・ダグラス(d)、ベラ・フレック(bj)、ティム・オブライエン(bouzouki)等々、錚々たるメンバーを自分の世界に引き寄せている。ムーンシャイナー2006年6月号(MS-2308 ¥525)にカバーストーリー。

RSR-20901 CASEY DRIESSEN『Oog』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ケイシー・ドリーセンの2008年作品。ダレル・スコットのエレキとペダル・スティール、アリソンの弟ビクター・クラウスのベース、マット・チェンバーレインのドラムスとともに、フィドル・イメージを前衛ロックフュージョンの中、自然体で主張する変幻自在の音楽。今回もスタンレーの"O Death"ほか、モンロー・インストや古いカントリーソングのカバーなどの超ぶっ飛びアレンジが収められている。

DVDDCRFI21 ANGER, EGGLESTON, DRIESSEN『Chops & Grooves』DVD¥5,040-(本体¥4,800-)

ケイシーが得意とする「チョップ」、マンドリンのなかったフラット&スクラッグスで発達、サム・ブッシュ以降はさまざまなリズムグルーヴを生み出すチョップ、ジャンルを越えたあたらしいバイオリン/フィドル奏法として米国で大きな注目を集めるスタイル、ダロル・アンガーとチェロのラシャッド・イグルストン(クルックド・スティル当時)とケイシーによる教則ビデオ2005年作。今回の来日中もワークショップやクリニックも組まれている。

■40年前のカントリー・ジェントルメン来日!
REB-1104 COUNTRY GENTLEMEN『Live in Japan』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ムーンシャイナー1月号特集の1972年1月17日、カントリー・ジェントルメン初来日。これはその時の熱狂を伝える全20曲、来日翌18日、神田共立講堂でのライブだ。"Fox on the Run"から"Take Me Home, Country Road"、"Foggy Mountain Breakdown"やビートルズ"Yesterday"などのエマーソン・バンジョー美学から、「ダイナおばさんのパーティー」やチャーリー・ウォーラーの「ハンク・スノウ・メドレー」まで。オリジナルLPからは数曲カットされていますが、それでも当時、米国で最先端のアンサンブル(ドライブをかけるためにはリズム溜めが必要などを含め)は、今聴いても新鮮な発見に満ちています。なお、C.G.ファンには初期レベル録音のすべて110曲を4枚組ボックスセットした『Early Rebel Recordings 1962-1971』(REB-4002 4枚組¥9,450-)も究極のカンジェン・ファンにはお勧め!!

ちなみに1971年春、ラルフ・スタンレーの初来日(ムーンシャイナー2011年4月号特集あり)を収めた『Live in Japan!』(REB-2002 2枚組¥2,888-)は、"How Mountain Girl Can Love"の1曲目から、超ハイテンションな観客、あの場にいた人もいなかった人も、是非聴いてほしいスタンレー・サウンド、その代表曲が網羅されたCD2枚組全29曲!!

■セルダム・シーン結成40周年記念
ムーンシャイナー1月号でシーン40周年の模様が「ジョン・ダッフィの思い出」とともに掲載中です。『Act 1』が発表されたのは1972年春……。
REB-1836 JOHN DUFFEY『Rebel Years 1962-1977』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Girl from the North Country/Young Fisherwoman/Bringing Mary Home/500 Miles/Falling Leaves/Some Old Day/Heaven/This Morning at 9 他全15曲

ケンタッキー州法で「ニューグラスの父」と制定されたサム・ブッシュが、いや「ニューグラスの父はジョン・ダッフィだ」と主張する、それほどに偉大な影響を遺したジョン。ビル・モンローが亡くなった1996年、その三ヵ月後に若くして急逝したジョンは、楽器主導になりがちな1960年代以降の若いブルーグラスにボーカル(歌)の重要性をことさらに伝え、時代とバンド(カントリー・ジェントルメン)の主張にあう歌詞を求めディランやバエズをいち早く取り入れた柔軟性は70年代以降もセルダム・シーンでも発揮。メトロポリタン・オペラ歌手の息子として「発声」にも一家言を持ち、さらにブルーグラス界でおそらくはじめて、正しい歌の「発音」を意識したボーカリストでもある。本作は1962年のカントリー・ジェントルメンからセルダム・シーンとバンドサウンドに固執、決して自身のソロを発表せず、バンドの力を聴衆に伝えようとした15曲集。ちなみにシュガーヒル時代のセルダム・シーンから没後に集められたソロ名義のもう一枚『Always in Style』(SH-3926 ¥2,573-)もある。ブルーグラスにあたらしい価値観を吹き込んだ偉大なパイオニアであると同時に、終生アパラチアン・バラッドの魅力を胸に、トラッドグラスの体現者でもあったジョン・ダッフィ名義のアルバム2枚、大切に聴きたい。

REB-1511 SELDOM SCENE『Act 1』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1972年春、"City of New Orleans"や"Sweet Baby James"など、若き軍医ジョン・スターリングの持ち込んだ時代の歌と、ダッフィのブルーグラスとアパラチアン・バラッドが衝撃だったデビュー作。

REB-1520 SELDOM SCENE『Act 2』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1973年初春発表の第2作は初のマルチ録音でサウンド的にレベルアップしたスターリングの"Last Train from Poor Valley"、"Paradise"、"Train Leaves Here This Morning"、"Hello Mary Lou"、ダッフィの"Small Exception of Me"や"I've Lost You"、ベンさんの「ドクター・ジバゴ」など、シーン・サウンドの完成。

REB-1528 SELDOM SCENE『Act 3』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1973年12月発表。メリーポピンズの「チムチム・チェリー」からモンローの"Little Georgia Rose"へと、ドラマチックな導入をする第3弾。シーン最大のヒットとなったスターリングが持ち込んだ"Rider"ほか、"Another Lonesome Day"、"Mean Mother Blues"、"Sing Me Back Home"、"Muddy Water"ほか。

REB-1536 SELDOM SCENE『Old Train』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

アルバムとしてシーンの最高傑作との評を持つ1974年発表の第4作。インスト"Appalachian Rain"からスターリングの"Wait a Minute"でノックアウトされる出だしほか、"Old Train"、"Through the Bottom of the Glass"などにダッフィのブルーグラス魂など、ジョージ・メッセンバーグのエンジニア、リンダ・ロンシュタットをハーモニーに配した秀作。

REB-1103 SELDOM SCENE『Live at the Cellar Door』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1975年発表のオリジナル・シーンのメンバーによるホットな総仕上げライブ。

REB-1101 SELDOM SCENE『Best』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

「Act 1」から「Act 3」までの初期シーンから美味しい曲を全16曲ピックアップしたベスト集。それほどのシーン・ファンでない方は、こちらで!!

ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち……
ROU-0658 SIERRA HULL『Daybreak』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

天才マンドリン奏者シエラ・ハルの最新第3作。来日ツアーしたのはもう3年半も昔、ちょうど全米デビュー作『Secret』(ROU-0601 ¥2,573-)を発表した16歳のとき。あれから3年、19歳になったシエラ、相変わらずの可憐な少女といった容姿とは似つかぬ超ハイテク・マンドリンには磨きがかかり、ボーカルには安定感が増し、さらに12曲中7曲がオリジナルと、大きく成長したところを見せる。ユニオン・ステーションのバリー・ベイルズのプロデュースで、ロン・ブロック(g)やロン・スチュワート(bj)、ブライアン・サットン(g)、ステュアート・ダンカン(f)らに、ともに来日したクリスチャン・ウォード(f)やコリー・ウォーカー(bj)、ジェイコブ・イーラー(bs)、そしてクレイ・ヘス(g)らのハイウェイ111のメンバーも活躍するさわやかブルーグラスだ。

RHY-1065 LONESOME RIVER BAND『Still Learning』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

昨秋11月、サミー・シーラーが第2回スティーブ・マーティン賞を受賞して全米ネットTV出演という快挙、ブランド・リックマン(g)とアンディ・ボール(m)という2枚看板ボーカルを前面に、かつてのような意図的なタテノリから脱してストレートなドライブの上にメロディアスな曲を乗せて、ブルーリッジ系ブルーグラスの今を演じるロンサムリバー・バンドの最近作。メル・ティリスやマール・ハガード、ジョナサン・エドワーズとセルダム・シーンらのカバーなどに、ブランドンのオリジナル、そして最後、IBMAアワード・ノミネートのトラッド曲"Pretty Little Girl"はオールドタイム風味を強調したインストで締めくくる。

COMP-4566 BEARFOOT『American Story』CD¥2,573-(本体¥2,450-) (歌詞付)

あたらしい女性リード・ボーカリスト、チョッとハスキーでブルージーなノーラ・ジェーン・ストラサーズ(g)に交代した若者バンド、ベアフット最新作。まだ20代の柔らかなポップ感覚で書いたノーラのオリジナルを中心に、クラスタープラッカーズからディキシーチックスを経験したポップな感覚の持ち主ブレント・トリットのプロデュース/録音で、学生時代からの仲間、ジェイソン・ノリス(m)、アンジェラ・オウディーン(f)、トッド・グリーベ(g)、P.J.ジョージ(bs)から成るベアフット、コントロールの効いたハッピーなニューグラスサウンドも決まる。

MH-12952 BALSAM RANGE『Trains I Missed』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

本作が昨秋のIBMAアワードで最優秀ソングを受賞、飛び上がって驚いた彼ら。リッキー・スキャッグスのお気に入りバンジョー奏者として知る人には知られたマーク・プルエットほか、ノース・カロライナ産の強烈なローカル・ミュージシャンたちのテク、凄いこと!! そしてバンド・サウンドを強く意識したアレンジで曲を伝える丁寧さが評価されたのだろう。アルバム発表ごとにブルーグラス・アンリミテッド誌の全米チャートの上位に常連するバルサム・レンジの最新作。

ROU-0659 MICHAEL CLEVELAND & FLAMEKEEPER『Fired Up』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

2007年から5年連続IBMA最優秀インストバンドに輝く彼ら、これでもか!のストレートブルーグラス・ボーカル作品。超スピードの1曲目からブギウギ調の2曲目、3曲目にはフォービート・シャッフル・カントリー調オリジナル、そしてフラット&スクラッグス名曲、バディ・スパイカーが1966年にジミー・マーティンと録音した隠れた名演インストなどのほか、メンバーのオリジナルを軸にデルモア・ソングやウェッブ・ピアースらの名曲アレンジ等々。現在クイックシルバーに移ったジェシー・ベイカー(bj)に、ジェシー・ブロック(2009年IBMA最優秀マンドリン)、マーシャル・ウィルボーン(2009~10年IBMA最優秀ベース奏者)、そしてギターに転向したトム・アダムズのすばらしいボーカルと作曲/選曲でこれ以上ないホットなドライブの連続。「ブルーグラスらしさ!」というゴールに向かってバンドがまっしぐらなのが快感だ。

COMP-4549 GIBSON BROTHERS『Help My Brother』CD¥2,573-(本体¥2,450-)(歌詞付)

現在ムーンシャイナー掲載全米アルバムチャート1位、昨秋IBMAアワード最優秀アルバムとボーカルグループ、ともに初受賞という快挙を成したギブソン・ブラザーズの最新作。昨秋のIBMA最優秀ソングを取った前作『Ring the Bell』(COMP-4506 ¥2,573-)同様、自分たちのバンド・サウンド、つまりブラザーデュオの真髄をストレートに表現した秀作である。12曲中、ティム・オブライエンらとの共作を含む7曲のオリジナルほか、ジム&ジェシーの"I'll Love Nobody But You"など、また"Talk To Me"ではクレア・リンチをゲストに、ギブソンズのギミックのないすばらしいバンド・サウンドが味わえる。ブラザーデュオという伝統を現在に継承するもっともすばらしいボーカルグループだ。

RHY-1067 THE BARTLEY BROTHERS『Hit the Road』CD¥2,573-(本体¥2,450-

とてもバランスのいいバンド・サウンドと聴きやすいメロディー、そして押し付けがましくないあっさりとしたボーカル、そのいずれもがストンと居心地のよい、1970年代のハッピーミディアム調さわやかブルーグラス。毒気を抜いたジミー・マーティンからJ.D.クロウ&ニューサウスにいたるソリッドグラスの王道を控えめに、肩肘張らずにまとめ上げた秀作である。リックが定年退職した2009年、18歳のときからさまざまなバンドでプロ活動をしていた弟のシェインと組んだ新バンド、バートリー・ブラザーズのデビュー作である。

MCM-0015 PRESAVATION HALL JAZZ BAND & DEL McCOURY BAND『American Legacies』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

なんと言っても昨秋のIBMAアワードショウ主役はデル・マッカーリー72歳(ムーンシャイナー11月号で大特集)。オープニングでのホスト、サム・ブッシュとの"Roll on Buddy"と、感動的な名誉の殿堂入りでメチャ健在をアピールした。このデルの最新作は、ジャズとブルーグラスという、アメリカのもっとも大きな伝統文化の流れの中にある音楽が正面から対峙した話題作、ブルーグラス界の重鎮デル・マッカーリー・バンドとトラッドジャズの遺産プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドの最新共演作である。ともに貧しく、辛い思いを抱えた黒人と白人社会から生まれたふたつの音楽が、一聴するとハッピーなサウンドに聴こえるという共通点にアメリカ精神史を観る、か……!?

■ブルーグラス発掘・編集最近作
最近発売された昔懐かしのブルーグラス!!
WOU-4464 EARL SCRUGGS REVUE『Live from Austin City Limits』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Nashville Skyline Rag/I Shall Be Released/Sally Goodn/Earl's Breakdown/Black Mtn Rag 他全10曲

1969年にフラット&スクラッグスを解散、息子たちとのアール・スクラッグス・レビューで、まったくあたらしいロック・マーケットに挑戦していたアール・スクラッグス、1977年発表のライブがCD化されている。現在もつづくTVライブ番組「オースティン・シティ・リミッツ」での快調に飛ばすライブで、ピックアップを通したバンジョーからもアールがしっかりと聴こえる。3人の息子、ゲイリー(歌とボーカル)、ランディ(ギターとフィドル)、スティーブ(キーボード)、そして不動のドラマージョディ・メイフィス(早弾きギターのジョー・メイフィスの息子)に、ジム・マーフィーのスティール・ギターが参加。ブルーグラスとロックがフュージョンしたユニークなサウンドである。

JJ-18422 JIM & JESSE『Berry Pickin' in the Country』CD-R¥2,573-(本体¥2,450-)

1965年11月発表のジム&ジェシー大名盤CD化!! あのロックンロールの創始者のひとりとされるチャック・ベリー曲を独特のジム&ジェシー・サウンドに焼き直し、なんとベリー本人がライナーを書いている。ジェシーのジェントルマン然としたリード・ボーカルに、ジムの突き刺さるようなテナー、そして2009年末亡くなったアレン・シェルトン(ムーンシャイナー2010年2~3月号追悼特集)の見事なバンジョー、ジム・ブロックの縫うようなフィドルが間を埋め、リズムには鉄壁のライトニング・チャンス(bs)とバディ・ハーマン(snare drum)。1960年代、フラット&スクラッグスを筆頭に、オズボーンズやレノ&スマイリーらが時代とともに大衆エンタメを志向した中から生まれた大名盤である。「ビル・モンローとロカビリー」(ムーンシャイナー7月号)で紹介したように、ベリーはほとんどのモンローソングを知っていたほどのファンだったという。

インスト新入荷
RCSI-1050 GRANT GORDY CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Pterodactyl/Channel One/Interlude/Blues to Dawg/Digging Hargrieves/Goodbye Liza Jane 他全13曲

ムーンシャイナー12月号カバーストーリーのグラント・ゴーディのデビュー作は、ものすごいギター/フィドル/マンドリン・インスト集。本作とノーム・ピケルニーの最新バンジョー集『Beat the Devil and Carry a Rail』(COMP-4565 ¥2,573-)の2作品で、21世紀に入ってからの若者ブルーグラス楽器の実力とその方向が、クリアに見えるのではないだろうか? グラントの信じられないドレッドノート・ギターでのフラットピッキン、天才アレックス・ハーグリーヴス(ムーンシャイナー2010年7月号カバーストーリー)のフィドル、現在バークリー音楽院在学で、デッドリー・ジェントルメンにも参加するマンドリニスト、ドミニック・レスリー(2006年2月号で15歳当時の彼を特集)、パンチ・ブラザーズのポール・コワート(bj)のカルテットに、カナダでバンジョーの新世代を切り拓いているジェイム・ストーンと、グラントのボス、デビッド・グリスマンがゲスト参加……そうそう、グラントはDGQの正式メンバーです。また、バイオリン・ショップのDVD映像作品『Vol.3』(VSR-9095 ¥3,990-)でも、凄いのが見られますよ! 要注意人物!!?

ACD-76 DAVID GRISMAN FOLK JAZZ TRIO『with Jim Hurst & Sam Grisman』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

East Tennessee Blues/Vaya Con Dios/I Wish I Had Out Times Again/Lorena/Windy and Warm/Sally Ann/The Bells of St. Mary/Beautiful Dreamer 他全15曲

昔から「一音入魂」と称してきたデビッド・グリスマン、そのミュージシャン魂は、ブルーグラスであろうとジャズであろうと、その王道と革新を経て究極の一音に帰結する。シンプルなリズムのすばらしさとリードにおける納豆のような味わい深いトーンとフレージングを誇る、そして2001年と02年連続IBMA最優秀ギタリストに輝く超フレキシブルな名手ジム・ハースト。そしてボストンで若手ブルーグラス/アコースティック・ミュージシャンたちのまとめ役として底辺を支えるデビッドの息子サム・グリスマン。このトリオが「フォーク」タッチ、すなわち南部アパラチアの山深くに横たわる伝統の空気を繊細で美しく優しいタッチで描く究極のアコースティック・ポエム。有名フィドル曲をトップに、トラッドを軸にハートフォード曲やスタンダードポップ、そしてオリジナルのドーグ風曲と思われるもの、そして最後のフォスターまで、ジムのボーカル物を随所に配しつつすばらしい選曲、マンドリン/ギター/ベースのトリオが思う存分聴くものを気持ちよくさせてくれる、さすが!!のグリスマン大秀作だ。

SAR-2253 BUTCH BALDASSARI『A Days in the Country』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Morgan Megan/Rosewood Casket/Old Spinning Wheel/Angeline the Baker/Pass Me Not 他全11曲

2009年1月、56歳の若さで亡くなったブッチ・バルダサリが、1994年に発表したとても優しい、オールドタイムをテーマにしたアルバムの再発売である。ナッシュビルのトップミュージシャンによるトラッド、中には故ランディ・ハワード(f)のすばらしいソロが聴けるキャシー・キアボラのオリジナル"Azalea waltz"やマーク・シャッツのクロウハンマーバンジョーのオリジナルなどもあるが、そのほかは耳に馴染み深いトラッド名曲集。 グランパの娘、アリッサ・ジョーンズのハンマーダルシマやブズーキ、アコーディオン、ボーンズなど、アパラチアの民俗楽器が超一流の音を聴かせる癒やし系インスト集!

CRA-33033 TIM GARDNER『Timmetry』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Dailey's Reel/Lazy John/Midnight on the Water/Ryestraw/Denver Belle/Katy Hill 他全14曲

現在、アパラチア文化の中心地の様相を呈するノースカロライナ州アッシュビル。若者と芸術の街として静かに発展するアッシュビルを象徴するようなフィドラー、ティム・ガードナーのトラッドフィドル集。決して奇をてらわず、ブルーグラスとオールドタイムをほぼ1曲ごとに弾き分けるローカル・ミュージシャンたちのすばらしいこと! ケニー・ベイカー曲"Denver Belle"が趣味のいいオールドタイムになったり、ベニー・トーマソン曲"Midnight on the Water"はケルト系のエアを思わせ、オーブラザー以来流行の"Squirrel Munster"がメロディック・バンジョーと絡んだニューケルトグラスの趣を聴かせたり、ティム自身のクロウハンマー・バンジョーも1曲収めるなど、チョッとした洒落ッ気も楽しませてくれる趣味のいいフィドル作品である。

MRR-1013 SNYDER FAMILY『Stages』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Goose Down Pillow/CreekslideI Am a Pilgrim/Sarah Joy/Angelina Baker/Glendy Burke 他全13曲

2010年夏、驚きをもって紹介した中学生の兄ゼブと小学生の妹サマンサ、ふたりのギター/マンドリンとフィドル/ボーカルを中心に、父バド(bs)のトリオ、スナイダー・ファミリーの最新第2作。7曲がインスト、6曲の歌物で12歳と16歳になった兄妹のスーパーピッキンを堪能する。オリジナルのほか、J.J.ケールのカバーや最後には2曲続けてのフォスター、"...Pilgrim"ではフラットピックでトラビス・ピッキンに挑戦など。12歳にして主張とリズムがしっかりしたサマンサと、数多いるキッズピッカーの中でも群を抜いたゼブ・スナイダーのフラットピッキン・ギターをお楽しみください。……子供と思ってはいけません!!

COL-84118 YO-YO MA, STUART DUNCAN, EDGAR MEYER, CHRIS THILE『Goat Rodeo Sessions』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Attaboy/Quarter Chicken Dark/Helping Hand/Here and Heaven/No On e But You/10:8 他全11曲

クラシック界で大ヒットしたマーク・オコナーとの『Appalachian Waltz』(1996)と続編『Appalachian Journey』(2000)つづいて、ヨーヨー・マがふたたびブルーグラスに取り組んだ意欲作。今回のお相手はクリス・シーリ(m,g,f)、ステュアート・ダンカン(f,bj)、そしてエドガー・マイヤー(bs)、ボーカルゲストにイーファ・オドノバン(クルックド・スティル)。その研ぎ澄まされた楽器技術の上に、動じることなく強烈な自己主張をするクリス、……最強の弦楽四重奏団にファンキーなマンドリン男が加わった、まったくあたらしいブルーなグラシック音楽である。百言は一聴にしかず!! ヨーヨーにとって最大のヒット作になっているという。

BACM-215 FIDDLIN' ARTHUR SMITH『Give Me Old Time Music』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

Spring Street Waltz/There's More Pretty Girls Than One/Sweet Heaven When I Die/Beautiful Memories/Beautiful Brown Eyes/Crazy Blues 他全24曲

メロディを「ロンサム」に装飾するアメリカのフィドル・スタイルにもっとも大きな影響を与えたフィドリン・アーサー・スミスの1930年代後半の録音集。たとえば、1931年に出版された「砂に書いたラブレター(Love Letters in the Sand)」などに見られるメロディ感覚と微妙なスラーはそののち、チャビー・ワイズをはじめジム・シューメイトやベニー・マーティンらに受け継がれ、ブルーグラスを核としたアメリカン・フィドル・スタイルを形成していく。1935~37年のアーサー・スミス&ディキシーライナーズではブラザーデュオのデルモア兄弟のギターとテナーギターが11曲、1938年のディキシーライナーズにはハウディ・フォレスターのセカンド・フィドルとバージル・アトキンス(bj)、ビリー・ボイド(g)、ジョー・フォレスター(bs)が3曲、そして1940年の3曲には同時に録音していたビル・モンローのブルーグラス・ボーイズからクライド・ムーディ(g)とビル・ウェストブルック(bs)、そして1946年ジミー・ウェイクリーと彼のスウィングバンドをバックにしたラジオ・トランスクリプションが7曲。ブルースやジャズをまとったポピュラー音楽の影響を受けつつも、南部アパラチア系の田舎音楽をベースにしたセンスが絶妙な味わいを醸しだす、すばらしい記録である。

PSR-1111 内藤希花/城田純二『Keep Her Lit!』CD¥3,000-(本体¥2,857-)

Far Away Waltz-Trip to Skye/夜汽車-Ookpick Waltz/Teetotaler's Reel-Whisky Before Breakfast-The Virginia/旅立つ前に-Calliope House 他全13曲

4、5年前にアイリッシュ・フィドルと出会うまでは「クラシック漬け」だったという女性フィドラー内藤と、同じくクラシック・ピアノからナターシャセブンでのバンジョーを経て、アイリッシュギタリストとして高い評価を受けるベテラン城田のユニット「マレカ&ジュンジ」によるアイリッシュ・フィドル集。アイリッシュならではの涼やかなメロディラインとボーイングに秘められたビートが城田の繊細なギターで浮かび上がってくるユニットである。城田のギターソロ1曲とオリジナルソング2曲、スリーフィンガー/クロウハンマーバンジョー1曲には河合徹三のベース。やや暑苦しいアメリカン・フィドルとは趣きの違う、涼やかなアイリッシュ・フィドルの響き……、といってもこのユニット今どきのアイリッシュっぽい、ちょっとアメリカンな揺らぎもある響きをお楽しみください。

■2011年話題のインスト作品
COMP-4565 NOAM PIKELNY『Beat the Devil and Carry a Rail』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

ブルーグラスをまったく異次元に運びつつあるパンチ・ブラザーズのバンジョー奏者ノーム・ピケルニーの凄い!!バンジョー最新作は、スリーフィンガーバンジョーのハードルをさらに持ち上げるすばらしい作品だ。2010年第1回スティーブ・マーティン・バンジョー&ブルーグラス賞を獲得、ベラ・フレック以降のもっとも才能溢れるクリエーターとして誰もが認めるノーム、2004年の『In the Maze』(COMP-4386 ¥2,573-)に次ぐ第2作。基本バンドはティム・オブライエン(m)、ステュアート・ダンカン(f)、クリス・エルドリッジ(g)、マーク・シャッツ(bs)にジェリー・ダグラス(d)が3曲。イーファ・オドノバンのほかティム・オブライエンもバウンシーなブルースボーカルを1曲聴かせるほかに、クロウハンマーでのスティーブ・マーティン、独自の世界観でケムに巻くデビッド・グリアと天才少年アレックス・ハーグリーブズ、クリス・シーリとブライアン・サットン、マイク・コンプトンほか、さすがの一癖二癖が並ぶ。ノーム流ブルーグラス……もう完全に、脳味噌をかき混ぜられっ放しのバンジョー大秀作。ただただ、この美しい音の洪水と組み合わせに身をゆだねて楽しめばいい。ギターのグラント・ゴーディとともに新世代のインスト!バンジョーファン必聴!!

WC-2011 JOHNNY WARREN & CHARLIE CUSHMAN『a Tribute to Fiddlin' Paul Warren Vol.2』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

なんと贅沢な……ジェリー・ダグラスがリズム・チョップだけとか、"Randy Lynn Rag"や"Lonesome Road Blues"でジョッシュの完コピとか、ブライアン・サットンがジョニー・ジョンソン並みのソックリズムに没頭とか、リッキー・スキャッグスがトラッドフィドル・チューンのお手本マンドとか、デル・マッカーリーが黙々と全曲でリズムギターのみとか……そんなことを喜々としてやってみたくなる、つまりあの、憧れのフラット&スクラッグスのインスト、いや、もっと言えばそのバックボーンとなるフィドル・チューンのグルーヴ再現。ジョニー・ウォーレン(f)が形見のフィドルを手に父ポールに捧げる、バンジョートーンの達人チャーリー・クッシュマン(bj)とコンビを組んだCD第2弾である。2009年発表の第1弾(『a Tribute to Fiddlin' Paul Warren Vol.1』WC-2009 ¥2,573-)とともに、古き良きフラット&スクラッグス・グルーヴ信奉者必携作品!

RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

誰しも「アールのように弾きたいんだ!!」って、思うよね。本作はそんなラリー・パーキンズが、ほぼ22年間にわたって録りためた楽しい22曲、フラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の秀作。今では故人となったベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーターをはじめ、昨秋米寿を元気で迎えたドック・ワトソン、90を越えたカーリー・セクラーら伝説のミュージシャンたち、そして現役お仲間に、ついにはアール・スクラッグスも登場という、バラエティに富んだアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸(バンジョー/ギターともに)を込めることができる稀有のアールオタクである。バンジョー奏者のみならず、この抜けがたい泥沼を楽しむファンに捧げる秀作。

オールドタイム&フォークお勧め作品
DTR-001 BRAD LEFTWICH & HOGWIRE STRINGBAND『Rascal Fair』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

古いラウンドピーク・スタイルのフィドルとバンジョーを現在に伝える導師、ブラッド・レフトウィッチの楽しいオールドタイム・ストリングバンド、ホッグワイアーの最新デビュー作。16曲中、歌物が11曲とフィドルチューンが5曲、ブラッドのフィドル、パートナーのリンダ・ヒギンボサムのバンジョーとバンジョーウクレレ、元パンクロッカーというジョエル・レンシュのリズムギター、そしてマリエル・アベルのベースで、ストリングバンドのダンサブルなリズムに乗って、タイトなハーモニーを聴かせる現代オールドタイムの秀作。ちなみに導師ブラッドには、本物のオールドタイマーに近づけるラウンドピーク・スタイルのフィドル教則Book+CD『Old Time Fiddle Round Peak Style』(MB-20485BD ¥4,095-)、とバンジョー教則Book+CD『Round Peak Style Clawhammer Banjo』(MB-96660BD ¥3,885-)がある。

LDR-1006 SUZY BOGGUSS『American Folk Songbook』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1990年代にカントリーシンガーとしてブレークしたスージー・ボガスの最新作は"Shady Grove"、"Oh Shenandoah"、"Red River Valley"、"Banks of the Ohio"、"Wildwood Flower"など、超有名アメリカン・フォークソング集。イリノイ州立大学時代にコーヒーハウスなどで歌いはじめたという彼女、初期のヒットに"Someday Soon"などがあるようにフォークという視点を持ちつづけた直球勝負のトラッドフォーク集。パット・バージソン(A.クラウスの元夫でホット・クラブ・オブ・ナッシュビルのメンバー)のギターとチャーリー・チャドウィック(bs)ほか、曲によってステュアート・ダンカン(f,m)、ジェフ・テイラー(accordion,whistle)、リチャード・ベイリー(bj)らナッシュビルのベテランにジョン・マカッチェオン(hammer dulcimer)らが、ほど良いバックアップで、さらっと聴かせる。ゆったりと、馴染みのアメリカン・フォークを楽しもうという人にはお勧め、肩の凝らない美しい作品。

UNI2748927 O.S.T.『O Brother Where Art Thou? 10th Anniversary Deluxe Edition』CD2枚組¥3,360-(本体¥3,200-)

10年前の2001年に発売、翌2002年のグラミー総合部門最優秀レコード賞に輝いた映画『オーブラザー!』(コーエン兄弟監督、ジョージ・クルーニー主演)のサウンドトラック盤の発売10周年記念特別2枚組。ライブドキュメントされた囚人歌からスタンレー・ブラザーズ"Angel Band"まで、ジョン・ハートフォードやアリソン・クラウス、ノーマン・ブレイクやザ・ホワイツほか全19曲のオリジナルサウンドトラック盤に、当時採用されなかったオルタナテイクや映画に使用された音源などの全14曲のボーナス盤付豪華編。なんと!!、760万枚にのぼる売り上げを記録、「オーブラザー現象」と呼ばれ、第2のフォークリバイバルを招来させた21世紀の奇跡的大名盤、お持ちでない方はぜひこの機会にお勧め!

■ヒルビリーお勧め作品
SFR-1003 TENNESSEE MAFIA JUG BAND『Poor Leroy's Almanack』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

マーティ・ステュアートが影のメンバーで参加するすばらしいブルーグラス以前のヒルビリー音楽、テネシー・マフィア・ジャグバンド最新作。1930~40年代にロイ・エイカフやブラザー・オズワルドらが確立したマウンテン風味溢れる懐かしのサウンドが一杯。アンクル・デイブ・メイコンの再来といわれるリロイ・トロイ(bj)とレスターとマイク(g)のアミステッド親子のヒルビリー唱法に、それでも主役のフィドルにはダン・ケリー(アラン・ジャクソンやクリント・ブラックで活躍)を配して現代フィドル美学を聴かせつつ……、田舎の白人農場社会の底辺にあり続けるスピリット、この強烈なエネルギーにはひれ伏すしかない。ちなみに2003年のデビュー第1作『Barnyard Frolic』(RME-0600 ¥2,573-)には、デビッド・タルボット(bj)、マット・コムスとシャド・コッブ(f)にマック・ワイズマン、あのジャック・クレメンツまで登場!!

BCD-16559 ALLERTON & ALTON『Black, White and Bluegrass』CD¥2,888-(本体¥2,750-)

極めて珍しい白人と黒人のブラザーデュオ・チーム、アラートン&アルトンの貴重なラジオ・ライブ。1950年前後の録音で、フラット&スクラッグスのレパートリーを取り入れたりするが、あくまでも、いわゆるオールドタイム・カントリーのブラザーデュオである。メチャ早の"Keep on the Sunny Side"をテーマソングに、すばらしいアレンジと歌唱力。とくに公民権運動前、ただ珍しい白人と黒人のデュオというだけではなく、そのはじけるようなスリルに満ちた演奏から、人種を超えた音楽の喜びが感じられる秀作だ。こののち、朝鮮戦争に従軍したアフリカ系アメリカ人のアルトンは、そこでの耐え難い経験から、2度と白人とのデュオを組むことはなかったという。歴史的な事実の発掘録音27曲集、さすがドイツのベアファミリーの大手柄である。

カントリー新入荷
EGYPT-9010 V.A.『The Lost Notebook of Hank Williams』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

1953年の正月、29歳で亡くなった偉大なシンガーソングライター、ハンク・ウィリアムズ(1923-1953)が生前に書き残していた未完の歌詞やアイデアに、現在のアメリカを代表するミュージシャンが取り組んで完成させた話題作。なんと、ボブ・ディランが主宰するエジプシャン・レコード、1997年に発表した『The Songs of Jimmie Rodgers - A Tribute Album』以来、14年ぶりの第2作である。いやはや、ディランのシンガーソングライターとして、ジミーにハンクというアメリカの産んだ先人に対するこの上ないリスペクトには恐れ入る。ロックとカントリー、双方に殿堂入りしている数少ないアーティストのひとりであるハンク(ほかに、ジミー・ロジャーズ、ボブ・ウィルス、ビル・モンロー、ジョニー・キャッシュのみ)、そんなアメリカ精神の塊のような魂を理解し再構築するのはアラン・ジャクソン、ボブ・ディラン、ノラ・ジョーンズ、ジャック・ホワイト、ルシンダ・ウィリアムズ、ビンス・ギル&ロドニー・クロウェル、パティ・ラブレス、リボン・ヘルム、ホリー・ウィリアムズ、ジェイコブ・ディラン、シェリル・クロウ、マール・ハガードという錚々たる顔ぶれ。そのどの曲も、ハンクの血肉が感じられるほどに生々しい。

TOYU-100511 宮前ユキ『White Lightning』CD¥2,800-(本体¥2,667-)

Ring of Fire/Apartment #9/Today I Started Loving You Again/Honky Tonk Angels/美しい朝/Crazy Arms/うつろな日曜日/Tennessee Waltz 他全11曲

前作『Waltz of the Wind~風のワルツ~』以来、5年ぶりの最新作は、奥沢明雄(g,m,v)、尾崎博志(d)らにアリソン・ブラウン(bj)、マット・コム(f)、ドン・リグズビー(m,v)、マロ川端(g)、マーク・シャッツ、渡辺 茂(bs)らブルーグラス系アコースティック・セットと、村中愛靖、スリム山口、ロイド・グリーン(steel g)、ゲアリー・ウエスト(ebs)、ラリー・アマヌイック、吉田宏治(drums)らのカントリー系エレキ・セットで、優しい宮前のボーカルをフワッと包み込む。カントリースタンダード名曲とオリジナル曲を含むをバランス良く配し、デビュー40年が近付いた大ベテランの丁寧なメッセージを届ける。

カントリーお勧め作品
HOTR-4151 GEORGETTE JONES『Slightly Used Woman』CD¥2,573-(本体¥2,450-)

The Race Is On/I Don't Wanna Play House/Send Me No Roses/Precious Memories 他全12曲

ジョージット・ジョーンズ、「カントリー音楽界のプリンセス」と呼ばれる……なにせジョージ・ジョーンズとタミー・ワイネットの娘、両親がともにカントリー音楽名誉の殿堂メンバーという彼女のデビュー作である。母タミーが書いたタイトル曲ほか、父母の曲やキティ・ウェルズなどに、父ジョージと自作の"You and Me and Time"でデュエットも。ポール・フランクリン(steel g)をはじめ、デイブ・ポメロイ(bs)、ブレント・メイソン(eg)らのナッシュビル勢にレジー・ルーファー(f)やジャスティン・トレビノらハーツオブテキサスの常連らで手堅いサウンドを創っている。日本の「親の七光り」的な目を気にしなくていい米国、あっさりとした声質の通り、のびのびと育って欲しい。

映像新入荷
CCD-WBS1 WILBURN BROTHERS SHOW『featuring Loretta Lynn Vol. 1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-、135分)

1960~70年代のカントリーテレビ番組を紹介するシリーズ、ウィルバーン・ブラザーズ・ショウの初登場である。ドイルとテディの兄弟は日本ではあまり知られなかったが、シュアファイアー出版社などを立ち上げデッカ/MCAレコードとともにカントリー黄金時代の重要な役割を果たしており、ここでも全プログラムにロレッタ・リンを女性シンガーとして配し、バディ・スパイカーとハル・ラグを中心にしたバックバンドが強烈!! 1963年から74年までつづいた30分番組を6番組を集めた本作のゲストはアーネスト・タブ、ビル・モンロー&ブルー・グラス・ボーイズ(ローランド・ホワイトが抜けた直後68年春、ケニー・ベイカー/ビック・ジョーダン/ジェイムズ・モンロー)、テックス・リッター、なんと!!サラ&メイベル・カーター(67年と思われる超貴重映像)、グランパ・ジョーンズ、そしてロイ・エイカフ。またバディ・スパイカー(69年を境に長髪・髭付きになる)とハル・ラグがバックアップ、とくにスパイカーがフィーチャーしてインストを披露するなど、サイコー!!……ケニーとバディがツイン・フィドルまでしちゃう!! (ビル・モンローが出演する本シリーズ『Vol.3』も在庫あり=次号にて紹介予定)

CCD-BWCC1 BILLY WALKER『Country Carnival Vol.1』DVD-R¥2,573-(本体¥2,450-、130分)

上記と同様のシリーズ、ビリー・ウォーカー(1929-2006)がホストの本作は1968年と69年放映の「カントリー・カーニバル」。第1集のゲストはグランパ・ジョーンズ、オズボーン・ブラザーズ、ジミー・ディッケンズ、メルバ・モンゴメリー、ジャック・グリーン、ジミー・C.ニューマン、ハンク・スノウ(ギターインストあり+チャビー・ワイズの左手!!)ほか。ギラギラ・ジャケットを着たオズボーンズは当時大ヒットした"Rocky Top"を引っ提げ、デイル・スレッド(g)とロニー・レノ(bs)を伴なったアグレッシブなサウンド、ソニーは6弦になる前のベガのソニー・オズボーン・モデルだ。

ちなみにクラシック・カントリーDVDシリーズ、現在庫はポーター・ワゴナー・ショウ、ゲストにレフティ・フリゼルやキティ・ウェルズの『Vol.1』、ホークショー・ホーキンスやビル・アンダーソンらの『Vol.3』、ストリングビーンやジューン・カーターらの『Vol.7』、ファロン・ヤングやジム&ジェシーらの『Vol.11』、レスター・フラットやオークリッジ・ボーイズらの『Vol.12』、ドン・ギブソンやジム&ジェシーらの『Vol.14』、ドリー・パートンがレギュラーを降りる『Vol.15』がある。

RCSI-1048D JEFF AUTRY, DON STIERNBERB, BEN TUCKER, TONY WILLIAMSON『Low Country Jazz』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)(118分、5.1 Dolby Surround Stereo)

Lade Be Good/Avalon/Limehouse Blues/Spanish Eyes/Midnight on the Water/Now's the Time 他全14曲

マンドリン製作家として著名なランディ・ウッドのジョージアのお店『The Music Store』で2007年に収録されたスウィング・マンドリン・ライブ映像。ガーシュインからモンク、パーカーらのスタンダードやジャズのカバーとメンバーによるオリジナル、そしてときおりボーカル物も。ジェスロ・バーンズの愛弟子ドン・スターンバーグとニューグラス黎明期にサム・ブッシュの後釜としてブルーグラス・アライアンスに参加したトニー・ウィリアムソンのマンドリン2台に、ジョン・コーワン・バンドのフラットピッカー、ジェフ・オウトリー(g)の3人に、1950年代から数々のジャズ/スタンダードの録音を経験してきたベン・タッカー(bs)の四重奏。……それにしても、マンドリンも凄いけど、ドレッドノートギターでよくもまぁ、こんなに細かいことを素早くこなすもんだ。ボーナスにトニーとランディ・ウッドのブラザー・デュオと、今回の出演者やその楽器についてのインタビュー23分が収められている。

映像ものお勧め作品
■ブルーグラス
MH-1063D DOYLE LAWSON『Through the Years』DVD¥3,990-(本体¥3,800-)

2004年春、ドイル・ローソン&クイックシルバーが結成25周年を祝った豪華な記念コンサートから、全32曲2時間に及ぶ素晴らしいライブ映像(ムーンシャイナー誌2004年9月号に詳細)。別名「School of Bluegrass」とも呼ばれるクイックシルバー、本作では歴代のメンバーが一堂に会し、1980年代以降のブルーグラス主流派をリードしたスマートなソリッドグラスが、当時の現役メンバー(ジェイミー・デイリー、バリー・スコット)ほか、つぎつぎと迎えるラッセル・ムーア、ジム・ミルズ、テリー・バウコム、スティーブ・ガリー、ジョン・ボウマンほかのゲストとともに堪能できる秀作映像。

MP-0410 V.A.『Pioneers and Legends of Bluegrass』DVD¥2,573-(本体¥2,450-)

Mule Skinner Blues/Rawhide(Bill Monroe)/Folsom Prison Blues/Shuckin' the Corn(Lester Flatt)/That Silver Haired Daddy of Mine/Tis Sweet To Be Remembered 他(Mac Wiseman)/Are You Washed in the Blood 他(Lewis Family)/Hard Hearted/Paradise/Cotton Mill Man(Jim & Jesse)/500 Miles/I'll Stay Around(Bluegrass Alliance) 他全15曲

米国ブルーグラス界でさまざまな出来事があった1971年夏、元気なビルモンやレスターほか、第一世代ブルーグラスのトップアーティストたち、そしてまだNGR結成寸前、19歳のサム・ブッシュと20歳のトニー・ライスが参加するブルーグラス・アライアンスの2曲をはじめとした40年前の超お宝映像集!!

同時期のレスター・フラットDVD映像『Lester Flatt & Nashville Grass: Vintage Video』(MP-0510 ¥2,573-)とともに、1970年代の必見!お宝映像だぞ!

■フォーク/カントリー
SHA-610D PETE SEEGER『Judy Collins and Elizabeth Cotten』DVD¥3,308-(本体¥3,150-)

全米の若者たちにアメリカの伝統音楽の存在を知らせた1960年代フォーク・リバイバルの最中、ピート・シーガーのホストでテレビ放映された1時間番組『レインボウ・クエスト』シリーズ、今回ゲストに迎えるのはジュディ・コリンズ、そして2部では"Freight Train"の作者として知られるエリザベス・コットンと、プエルトリコのデュオ、ロザ・バレンティンとラファエル・マルチネス。60年代フォーク・リバイバルの貴重な記録である。

[ポーター・ワゴナー・ショー20巻完結]
★DVD各¥2,573(本体¥2,450)  詳細はこちらから

★DVD20巻セツト予約限定価格 ¥41,160(本体¥39,200) 2月15日締切り 受注後2週間程度で入荷予定

1960年から1981年までに686本の30分番組が創られた『ポーター・ワゴナー・ショウ』から1970年前後収録の6本分(約133分)全20巻がシリーズDVD化、順次紹介している。ポーター・ワゴナー(1927-2007)がホストとなり、いずれのプログラムもポーターの曲で始まり、その日のゲスト、そしてレギュラーのドリー・パートンと自身のバンドワゴンマスターズのバック・トレント(1938-)のエレキ・バンジョー、またはレノ&スマイリーで知られたマック・メゲェヘ(1929-2003)の踊るフィドルをフィーチャーした曲とベーシストのスペック・ローズ(1915-2000)のコメディから、ふたたびポーターそしてメインゲストというルティーンが繰り返される。

教則もの新入荷
MFD-0204 ジミー赤澤『Enjoy Bluegrass Banjo』教則本+DVD¥4,800-(本体¥4.571-)

Will the Circle Be Unbroken/Turkey in the Straw/Banks of the Ohio/Red Wing/Final Round.

たしかに、ブルーグラス・バンジョーは非常に難しく、いきおいタブ譜に頼ってしまう傾向があるが、タブに慣れきっててしまうとフレキシブルな対応/発想がおろそかになる。そんな悩みを理解したうえで、ブルーグラス・バンジョーに習熟する方法を、マルチプレイヤーのジミィ赤澤が提案するDVD教則。ムーンシャイナー誌12月号特集「バンジョー教則DVDを作った訳……」でも彼が述べているように、「基本構造」を知り、「ずっこい弾き方」ができるようになるか……、少なくともジミィは、サンプル曲"Will the Circle Be Unbroken"をベースに、さまざまなワザのパーツを見せ、さらに、"C"フォームと"D"フォームからバックアップまで、その導入口を示している。さて、皆さんも「ずっこい弾き方」ができるだろうか? 初心者から上級者まで、さまざまな奏法を網羅し、最後にはオリジナル曲でしめる、腹一杯な教則である。

教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては楽器別に演奏レベル/ニーズなどに応じて、ご相談ください。
■スクラッグス虎の巻コピータブ譜集

TIM-1 『Complete Mercury Recordings: Three Finger Classics #1』Tab¥1,050-(本体¥1,000-)

TIM-2 『Complete Mercury Recordings: Three Finger Classics #2』Tab¥1,050-(本体¥1,000-)

TIM-3 『Foggy Mountain Jamboree』Tab¥1,050-(本体¥1,000-)

TIM-4 『Kings of Bluegrass』Tab¥1,050-(本体¥1,000-)

アール・スクラッグスのフラット&スクラッグス録音のオリジナルLP順にバンジョー可聴部分をバックアップを含めて某スクラギストがタブ譜化した小冊子シリーズ。CD音源は、最初のマーキュリー録音(1948-1950)は『Complete Mercury Recordings』(B000007002 ¥2,573-)でTIM-1とTIM-2、1957年発売のFoggy Mountain Jamboree』(COL-77627 ¥2,079-)がTIM-3。TIM-4の『Kings of Bluegrass』は単独アルバムとしては廃盤だが、上記3冊分(CD2枚分)も含まれているフラット&スクラッグス全曲集第1集『Flatt & Scruggs 1948-1959』(BCD-154724枚組¥11.550-)に収められている。

RCSI-1038D TERRY BAUCOM『Driving with the Duke』DVD¥2,940-(本体¥2,800-、55分)

Can't You Hear Me Callin'/Gold Rush/Sally Goodin/Blue Night/White House Blues/Nobody's Love Is Like Mine.

1970年代末のブーン・クリーク時代に、そののちの1980年代以降のバンジョートレンドを創ったといわれ、「Duke of Drive(ドライブ公爵)」という異名を持つテリー・バウカム。実に分かりやすいソリッドグラスのノリのパターンを生み出したブーンクリーク時代からクイックシルバーやサード・タイム・アウトでの有名スタンダード6曲を丁寧に教えてくれる中級者向き2007年自家制作の教則DVD作品。

楽器、その他…
SUDA GUITAR STYLE D-18 ¥546,000-(本体¥520,000-)

戦前のマーチン、ドレッドノートに深いリスペクトを払った作風で、低音から高音までバランスよく、太く芯のある際立った音の立ち上がり3年連続IBMA最優秀ギターに選ばれたジョッシュ・ウィリアムス、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ケニー&アマンダ・スミスのケニー・スミス等、若手フラットピッカーが認めた大阪府河内長野の須田ギター。数多有るマーチン・コピーの中で戦前のスペックに拘りを持って、ドレッドノートに的絞って、'03年からずっとトレイド・ショーに出展、デビッド・グリアやケニー・スミス等のトップ・プレイヤーの眼に留まり、有益なアドバイスを受けることで進化を遂げ、グルーン・ギターの特約店契約を得るに至る。昨年のIBMAのアワード・ショーでジョッシュ・ウィリアムスがステージで彼のギターを使い、超絶ギター・ソロを披露してやんやの喝采を浴びた時には、長年の努力を傍で見てきた者として熱い物を感じました。このモデルはトップにアディロンダック・スブルース、バック&サイドにホンジュラス・マホガニー、指板にアフリカン・エボニー、ウェイバリーのチューニングマシンを使用、トラスロッドはアジャスタブルor Tバーを選択可能、接着剤には膠を使用、ニトロセルロース・ラッカー塗装と細部にまで拘って'30年代のD-18のスペックを意識、戦前のマーチンをリスペクトした質実剛健な感じが魅力。ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約のカテゴリーに入ってしまった為、今後は入手困難になると予想され、価格が上がることは確実です。他にD-28スタイルのホンジュラス・ローズウッド・モデル=¥619,500-(¥590,000-)、ハカランダに近い材質のマダガスカル・ローズウッド・モデル=¥672,000-(本体¥640,000-)有。受注発注になりますので納期等、詳細は御問合せ下さい。http://homepage3.nifty.com/sudastrings/index2.html

STELLING STAGHORN LIST ¥800,000-(本体¥761,905-)→¥707,000-(本体¥673,333-)

'75年にアラン・マンデとのコラボレーションによって登場、一世を風靡したステリング・バンジョーのフラッグシップ・モデルです。ファンシー・ウォルナットによるネックとリゾネーター、金属パーツはニッケル、アバロン・インレイ、五大湖の底から引き上げられた樹齢300~500年の原始林の木材のバーチを使用しているというトニー・パスのオールド・ウッド・リムを使用。少々、手荒に扱っても全てを受け止める懐の深さ、非力な女性ピッカーにも有利な豊かなボリューム、その太くて目の詰まった密度の高いサウンドはアラン・マンデやビル・エマーソン等、ジミー・マーチン系のソリッドなスタイルのバンジョー・プレイヤーに好まれます。又、音の分離が良い為にメロディック・スタイルにおいても威力を発揮します。80年代にニュー・ギブソンのマスター・トーンの復活に押されて国内で見かけることは少なくなりましたが、独自のセオリーによるモダンなサウンドとファクトリー・メイドには無い、細部にまで行き届いた丁寧な仕事振りは流石です。納期は受注後、約6ヶ月。その他のモデルに関しても御問合せ下さい。http://www.stellingbanjo.com/

輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌

隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター教則誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。

2011年11/12月号は品切れですが現在バックナンバーは、若手マット・アーカラをカバーにした「2011年7/8月号」(FGM-15.5 ¥2,625-)、カントリーのティム・マグロウのギタリスト、ボブ・ミナー「2011年5~6月号」(FGM-15.4 ¥2,625-)のほか、ウィンフィールド・チャンピオン・トリオ"St. Anne's Reel"ほか「2010年3/4月号」(FGM-14.3)、ギタージャム特集で"Whiskey Before Breakfast"のハーモニーパート他「2010年1/2月号」(FGM-14.2)、サム・ブッシュ・バンドのスティーブ・モウジンのカバーストーリー「2009年11/12月号」(FGM-14.1)、二度の全米チャンプ、ゲイリー・クックのアレンジ"Grandfather's Clock"他「2009年7/8月号」(FGM-13.5)、超有名フィドル・チューン20曲集の「2009年5/6月号」(FGM-13.4)、女性フラットピッカー、アリス・ステュアート「2008年3/4月号」(FGM-12.3)、ロバート・シェーファー「2007年1/2月号」(FGM-11.2)、タイラー・グラント「2006年7/8月号」(FGM-10.5)のみ在庫あり。

■バンジョー・ニューズレター誌

世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

BNL-11/11 最新2011年11月号 ¥525-

バンジョー教則に関するさまざまな事柄の特集。スクラッグス初心者への最初のアールとしての"Cripple Creek"と"Tom Dooley"と"Long Journey Home"ほか、"Snowflake Reel"、ビル・モンローにおける"Salt Creek"ほか、バンジョーに関する話題満載44頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌

米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-12/01 最新2012年1月号 ¥840-

1月号恒例、全米ブルーグラス・フェス・ガイドほか、フロリダ州のライブ・オーク・フェス、メイン州のトーマス・ポイント・ビーチ・フェスの特集や、ブルーグラスを支える女性パブリシスト特集などのほか、米国ブルーグラス情報満載の96頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌

内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1301 最新第13巻1号 ¥1,260-

ダン・マーゴリーズ「ハンドメイド弦~猫と馬の尻尾から生まれる音楽」をメイン特集に、アート・ローゼンバウム「北部ジョージアでの1日」、ウォルト・コーケン「ハイウッド・ストリングバンドからの逸話」シリーズ第1回など、オールドタイム/ルーツ音楽情報満載の52頁。

月刊『ムーンシャイナー』
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、29年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■バックナンバー:各¥525-。

下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2903 最新2012年1月号(通巻338号)¥525-

2月に来日するケイシー・ドリーセンのカバーストーリーほか、祝米寿!アール・スクラッグス「誰がブルーグラスを創ったか?①」、セルダム・シーン40周年記念ライブ・リポート「ジョン・ダッフィの思い出とともに」、カントリー・ジェントルメン「1972年1月17日、来日から40年」、きたむらいづみ2ndCD『IZUMI』、ヨーマ・コウコネン&バリー・ミターホフ来日、長谷川健悦の復興フェス・リポートのほか、日米ブルーグラス情報満載ですよ!

MS-2902 2011年12月号(通巻337号)¥525-

天才ギタリスト、グラント・ゴーディのカバーストーリーほか、アリソン・ブラウン・インタビュー、ジミー赤澤「バンジョー教則を作ったワケ」、宮城・福島「合同復興フェス・リポート」、アパラチアからヒマラヤへ、ビル・モンロー生誕100年記念コンサート・リポート「スクラッグス声明」、WOB2011リポートのほか、日米ブルーグラス情報満載!

MS-2901 2011年11月号(通巻336号)¥525-

サム・ブッシュとデル・マッカーリーのデュオをカバーにIBMAアワードショウ誌上完全リポートほか、斉藤ジョニーのメジャーデビュー!、吉津正司のマンドリン人生後編など特集。

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昨年は大震災や豪雨被害など、自然の猛威を見せつけられ、ヒトが作ったものの暴走で壊れそうになった日本……。それでも世界では「中東の春」や「ウォール街占拠」など、あたらしい希望も掲げられました。今後、どう展開するのか予断は許せませんが、少なくとも宗教とお金をコントロールできれば、世界は格段に住みやすくなるでしょうに……。自然とヒトのハザマで、ブルーグラスをはじめ「音楽」というすばらしいものにめぐり合ったわれわれ……。今年も1年、楽しく、よろしく、お願い致します!!

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