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B.O.M.Newsletter #364web 2011年2月9日
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2011年ブルーグラス・カレンダー!!
今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
各楽器別インストお勧め作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則ものお勧め
楽器、その他…
輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
2011年第53回グラミー賞ノミネート作品!
B.O.M.ご利用方法



 ビル・モンロー・センテニアル(生誕100年)の年も、もはや1ヶ月が過ぎました。このところ、けっこうメディアなどでも取り上げられるようになったわが社『Memories of John』(RC-125 CD\2,573-)のグラミー騒動!? 残念ながら受賞は逃しましたが40年、メジャーとは一線を画してきたビー・オー・エムの愉しい驚き……、皆さんのサポートのお陰と感謝しています。今後ますます「良い音楽」を紹介していきたいと思っています。ご指導サポートをお願いします。

◆創刊28年目のブルーグラス専門月刊『ムーンシャイナー』誌、今年もご購読、記事やニュースへのご協力など、サポートを是非……!!
 最新2月号は女性シンガー・クロウハンマー奏者アビゲイル・ウォッシュバーンのカバーストーリーほか、サム・ブッシュの「IBMA基調講演、ビル・モンローを語る後編」、グラミー賞の実態、ブルーグラス・ギターの条件前編、ラグパパス・ジャグバンド、本間正敏のIBMA2010「WOBリポートB」、丹沢ブルーグラス「ビーンブロッサム訪問」、アメリカ歴史概論XI「南北戦争」ほか、日米ブルーグラスの話題満載です。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)
\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊は\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!!
2011年ブルーグラス・カレンダー!!
CCBC-2011 Bluegrass Calendar 2011『Stanley Sound』30cmX23cm見開き28頁\2,363-(本体\2,250-)

 2011年のブルーグラス・カレンダーは「スタンレー・サウンド」、カーターとラルフのスタンレー・ブラザーズ時代からスタンレー・サウンドには欠かせない役者たちの12ヶ月。毎日ごとにアーティストたちの誕生/死亡、またブルーグラス界の重要な出来事などが記されていて日々、ブルーグラス漬け!? ブルーグラス・ファン必携のカレンダー!
今月の新入荷注目作品
RCSI-1029 JOHN HARTFORD『Aereo Plain/ Morning Bugle』CD\2,888-(本体\2,750-)

 なななんと!!ジョン・ハートフォード究極の歴史的名盤が2on1。ブルーグラス発掘新入荷参照!!
ROU-3289 ABIGAIL WASHBURN『City of Refuge』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 最新ムーンシャイナー2月号カバーのすごい女性シンガー/クロウハンマー奏者。ブルーグラスお勧め作品のムーンシャイナー関連作品参照。
AMB-027 LOUIE SETZER『Wish I Were There』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ボブ・ハリスのリードギターが強烈なトラッド・ホンキートンク・ブルーグラス!!?の大秀作。ブルーグラス発掘新入荷参照。
PATUX-212 TRAVERS CHANDLER & AVERY COUNTY『State of Depression』CD\2,573-(本体\2,450-)

 北部工業都市と同様、アパラチア文化が吹き溜まった大都会ボルティモアから現れた強烈なダウンホーム・ブルーグラス。ブルーグラス新入荷参照。
●● THE GRASCALS『Country Classics with a Bluegrass Spin』CD \2,888-(本体\2,750-)

 米国レストランチェーン、クラッカーバレルでしか入手できないザ・グラスカルズの最新作。詳細は次号ニューズレターにて。
RHY-1067 THE BARTLEY BROTHERS『Hit the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 日本人好みのあっさりとしたハッピーミディアムなブルーグラス秀作。ブルーグラス新入荷参照。
ROU-0649 JOE DIFFIE『Homecoming』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1990年代にメインストリーム・カントリーのスターとなった元ブルーグラッサー、超一級ナッシュビリアンとの秀作。ブルーグラス新入荷参照。
RUR-1075 V.A.『Blue Moon of Kentucky: Instrumental Tribute to Bill Monroe』CD\2,573-(本体\2,450-)

 RR社モンロー生誕100年企画第一弾はモンロー名曲インスト版。ブルーグラス発掘新入荷参照。
OB-705 KIRK SUTPHIN & RILEY BAUGUS『Long Time Piedmont Pals』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ピードモント地方のフィドル&バンジョー伝統を受け継ぐ秀作。オールドタイム新入荷参照。
RCSI-1027 NATHAN STANLEY『My Kind of Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ラルフ・スタンレーの孫、ネイサン・スタンレーの最新作はカントリー・ファン直撃の豪華ゲストにおいしい有名曲集。カントリー新入荷参照。
RCSI-1028D RIDERS IN THE SKY『Live in Cocert: 30 Years "The Cowboy Way"』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、カラー1時間10分)

 懐かしい西部(ウエスタン)の香りを楽しく届けてくれるライダーズ・イン・ザ・スカイの30周年記念コンサートのライブ映像。映像新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
RHY-1067 THE BARTLEY BROTHERS『Hit the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

Loneliness Moved In/Cold Dark Ground/Long Hard Life/Little Girl/She's Gone/Southbound 他全13曲

 とてもバランスのいいバンドサウンドと聴きやすいメロディー、そして押し付けがましくないあっさりとしたボーカル、そのいずれもがストンと居心地のよいブルーグラスを創る。あのブルーリッジ系ブルーグラスのロスト&ファウンドのようなさわやかソリッドグラスである。そう、2005年のリック・バートリーのデビューソロ『Rick Bartley』(LDR-002 \2,573-)で書いたように、この作品もまた「毒気を抜いた初期ジミー・マーティンからJ.D.クロウ&ニューサウスにいたるソリッドグラスの王道を、恐らく控えめなリックの性格のように、肩肘張らずにまとめ上げた秀作」である。東テネシー/ケンタッキーに住み、炭坑の仕事をしながらさまざまなローカル・バンドで楽しんできたリックが定年退職した2009年、18歳のときからデイブ・エバンズやチャーリー・サイズモア、レアリー・ハードや1946をはじめさまざまなバンドでプロ活動をしていた弟のシェインのふたりが組んだバートリー・ブラザーズのデビュー作。1970年代のハッピーミディアムなさわやかブルーグラスがお奨めである。
PATUX-212 TRAVERS CHANDLER & AVERY COUNTY『State of Depression』CD\2,573-(本体\2,450-)

Black Dust Fever/Mary of the Homeplace/Cotton Farmer/Stoned at the Jukebox/Let Me Fall/Have You Come to Say Goodbye?/Mandolin Tango 他全13曲

 無名だけど、まだこんな人がいるんだ!!という驚きと喜びを届けてくれるすばらしいトラッドグラス、トラバーズ・チャンドラー&エイブリー・カウンティ。トラッドグラスといっても、アメリカの底辺に生きる人/負け犬たちへの感情を込めた、ホンキートンク・カントリーとアーリー・ブルーグラスが同じ舞台で聴かれていた時代の雰囲気をそのまま再現する彼ら。アダム・ポインデクスター(g)とブレイク・ジョンソン(bs)の良く練られたハーモニーに、トラバーズ自身のマンドリンがアーリー・ブルーグラスのバンド・エネルギーを支え、オールドタイムからジャズ/ニューグラスまでをこなす若いパンクな才人ネイト・リースのフィドルが見事に感情過多のすばらしいブルーグラス魂を表出ながら、マーク・ディレイニーの超ユニークなバンジョーがトラッドグラスの型を整えていく。ダニー・ペイズリーがライナーノーツで書いているように、「このアルバムは純粋なボルティモアの安酒場(ホンキートンク)だ!」という通り、アパラチアの山奥から都会に出てきた労働者たちが、故郷の響きと苦しい生活への共感を生む詞に、一時の癒しを求めて集う場所。そんな所も20世紀中にほとんど姿を消したけれど、トラバーズのような人がまだいる。ブルーグラスが持つ本来のエネルギーは決してなくならないだろう。お奨めのトラッド/アーリー・ブルーグラスである。
ROU-0649 JOE DIFFIE『Homecoming』CD\2,573-(本体\2,450-)

Somehow Tonigh/Lonesome and Dry as a Bone/Tall Cornstalk/Tennessee Tea/Hard to Handle 他全12曲

 1980年代に中西部のブルーグラス・バンドとしてビリー・ジョー・フォスターらとのスペシャル・エディションで活躍ののち、1990年代にカントリー市場で大成功を収めたジョー・ディフィーの最新ブルーグラス・アルバム。ブライアン・サットン(g)、チャーリー・クッシュマン(bj)、マイク・コンプトン(m)、ロブ・アイクス(d)、マーク・フェイン(bs)という超一級スタジオバンドをバックに、1990〜2004年の間に35曲のカントリーヒット(内5曲のナンバーワン)を放った圧倒的な歌唱力が、ロンダ・ビンセント、ソニヤ・アイザックス、アリシア・ニュージェントらの女性ボーカル陣、ハーリー・アレン、カール・ジャクソン、ブラッドリー・ウォーカー、マイケル・ロジャーズ(彼のテナーがすばらしい!!)ほかの男性ボーカル陣らと強力なハーモニーを創る(1曲でザ・グラスカルズと共演!!)。フラット&スクラッグスとオーティス・レディングのカバーを1曲目と最後12曲目に配したほか、ハーリー・アレンやショーン・キャンプら、ブルーグラス出身者の書き下ろし曲や自身のオリジナルなど。クッシュマンのスクラッグスとコンプトンのモンロー・スタイル、ヘイニーとアイクスのロンサム・スライドが、メインストリーム・カントリーを席巻したボーカルとキャッチーな新曲に見事にハマル!
AMB-027 LOUIE SETZER & Appalachian Mountain Boys『Wish I Were There』CD\2,573-(本体\2,450-)

Take Me In Chain/You'll Find Her Name Written There/Letter Edged in Black/Hit Parade of Love/Mr. Engineer/Nobody's Love Is Like Mine 他全16曲

 すばらしい!!トラッドグラスとブルーグラス楽器のインプロバイズが見事に融合、現代の北部ブルーグラスの大秀作ではないか!? ルーイ・セッツァーについてはムーンシャイナー2007年2月号でも「模倣こそは追従のもっとも真摯なかたち」(MS-2404 \525-)という特集をしたほど、ジミー・マーティンの臭みを見事に昇華、「ハード・ドライビング・ホンキートンク・ブルーグラス」を目指すという彼と、強烈なボブ・ハリスのリードギターとロブ・ヘットのフィドルのふたりが自在に繰り広げる強烈なインプロバイズがメチャクチャ面白い(ナッシュビルのお利巧さんたちはここまでやってくれないよ!)。もちろんバンジョーとマンドリンも調子に乗って反応していく面白さ。ほぼ全曲がデル・マッカーリーやマック・ワイズマン、カンジェンほかの隠れた名曲を中心にしたカバーだが、ルーイの力強い節とダイナミックな声量、強烈なバックのインタープレイが見事なオリジナリティを生んでいる。そうそう、ルーイは1970年代以降のマーティン・ギターの出荷責任者で、「ルーイがマーティンだというまで、マーティンじゃない」というCMで知られた1948年生まれ、団塊の世代ど真ん中の今年63歳!! きっとあなたのマーティンもルーイの証明付かもしれませんよ……!? 楽しさ一杯のお奨め作品!!
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
RUR-1075 V.A.『Blue Moon of Kentucky: Instrumental Tribute to Bill Monroe』CD\2,573-(本体\2,450-)

Uncle Pen/Footprints in the Snow/Kentucky Waltz/My Rose of Old Kentucky/Road to Columbus/Molly & Tenbrooks/Jerusalem Ridge/I Saw the Light 他全18曲

 大阪のウェイド・マンドリンのビル・モンロー・レプリカF5をジャケットにした本作は同タイトルのマイク・スコット版ベストセラー作品で紹介した12曲に、ほかのシリーズ作品からあたらしい6曲を追加した1時間超の全18曲、ルーラル・リズム社がビル・モンロー生誕100年企画の第一弾としてリセット発表したビル・モンロー名曲やレパートリー(ボーカル物含む)のインスト版。なんといってもこの豪華な面子が、スタジオで楽しみながらビル・モンロー曲をジャムる、といったコンセプトがたまらぬワイ!! 中心のマイク・スコットはジム&ジェシーで活躍したストレートなスリーフィンガー奏者、モンローといえばマイク・コンプトンのマンドリン(内6曲はアダム・ステッフィー)、熱しやすく冷めにくいオウブリー・ヘイニーのフィドル、ちょっとやり過ぎてしまうブライアン・サットンのフラットピッキン・ギター(内3曲ティム・スタッフォード)、影の力持ちベン・アイザックスのベース、そしてあたらしく加えられた6曲にはロブ・アイクスのドブロが参加。ブルーグラスがフォークやカントリーと一線を画す最大の理由、息詰まる楽器=アコースティック・アンサンブルの面白さ/楽しさを詰め込んだ嬉しい企画作品。とにかく、各人それぞれの楽器の「歌い方」が、リスナーにはとても聴き応えあり、プレイヤーには参考になる、とても楽しいお勧め作品です。
 なお、マイク・スコットが作った本作を含む一連の有名曲インスト・バージョンCDは全5作、ちょっと質の落ちる1枚を除いて、すべて取り扱い中ですので完全主義者の方!?はお問い合わせください。
RCSI-1029 JOHN HARTFORD『Aereo Plain/ Morning Bugle』CD\2,888-(本体\2,750-)

Turn Your Radio On/Steamboat Whistle Blues/Up on the Hill/With a Vamp in the Middle/Symphony Hall Rag/Tear Down the Garnd Ole Opry/Nobody Eats at Linebough's Anymore 他全26曲

 1970年代、あたらしいブルーグラス音楽の到来を告げたジョン・ハートフォード究極の歴史的名盤がユーロから2on1。1967年に世界的ヒット曲"Gentle On My Mind"を書き、翌年にはザ・バーズ『Sweetheart of the Rodeo』に参加、そして1971年と72年に発表したこの2枚のアルバム……、サム・ブッシュが言うように、「この2枚がなければ、ニューグラスは生まれなかった」。バッサー・クレメンツ(f)、ノーマン・ブレイク(g)、タット・テイラー(db)、ランディ・スクラッグス(bs)を従え、デビッド・ブロムバーグが制作した本作、エリオ・プレイン・バンドとしてのちにカルト的な支持を集めるブルーグラス/オールドタイムの基盤にインプロバイズとヒッピー文化が織り成した創造的な作品である。ブルーグラスが商業カントリー音楽との決定的な違いを証明した作品でもある。1960〜70年代の比類ない自由な精神の時代を知る人には宝物となる必携のアルバムである。
 以下に、めずらしい自費製作のジョン・ハートフォードの遺作を紹介しているのでご覧ください。
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■ジョン・ハートフォード自費制作品集
 わがレッド・クレイ制作の『Memories of John』(RC-125 \2,573-)のグラミー賞ノミネートで一躍盛り上がった折、2001年6月4日、63歳という若さで逝ってから10年、なおわれわれに素敵な夢を送り届けてくれるブルーグラスが生んだ最高のアーティストのひとり、ジョンを紹介しないといけない。
 フランク・シナトラからアレサ・フランクリンまでがカバー、今でも日本の街角でBGMとして鳴っている世界的な名曲"Gentle on My Mind"の作者として知られ、その印税でブルーグラスとオールドタイムの発展/研究に尽くしたジョン。そんな彼が1990年代に自身のレーベルを立ち上げて、悠々と発表した珍しくも美しい自費制作品を紹介しよう……。
SD-191 JOHN HARTFORD & MARK HOWARD『Cadillac Rag』CD\2,363-(本体\2,250-)価格改定

All American Rodeo Reel/Time to Get Together/Stones River/Alaskan Hornpipe/Fritz Waltz 他全10曲

 世界的なシンガー・ソングライター、稀有なバンジョースタイリストという顔のほか、古今のフィドル・チューンの大家として知られたジョン・ハートフォードが、1980年代後半以降のあのさわやかなアコースティック・サウンドを創り上げたマーク・ハワード(クラスター・プラッカーズでも知られる)との共作1991年インスト作品。……なんて美しいインストの数々なんだろう!! マーク・ハワード(g,m)とロイ・ハスキーJr(bs)、ケニー・マローン(perc)が創る天下一品のリズムに乗ってジョン・ユドキンのフィドルを中心に、ハートフォードのマカ見事なバンジョーやバディー・エモンズのドブロ、そしてマークの軽やかなギター/マンドリンが心地好く泳ぐ。フィドル・チューンを知り過ぎた果てに行き着いたアコースティック・アンサンブルの、まさに桃源郷である。この優雅でリッチで幸福な現代版フィドル・ミュージックに感動しないあなた……ムムム、修行が足りんぞ!!
SD-292 JOHN HARTFORD『Goin' Back to Dixie』CD\2,573-(本体\2,450-)

I Wonder Where You Are Tonight/M.I.S.I.P./Girl I Left Behind Me/Death of John Henry 他全10曲

 ジョン・ハートフォード54歳の1992年、一連の作品群中、もっともブルーグラスっぽい私的な作品として高い評価を受ける名盤。故ロイ・ハスキー・Jr(bs)とマーク・ハワード(g,m)、ケニー・マローン(perc)の創るリズムにゆったり悠然と乗っかり、ほかのサイドマンを一切使わずに、自分が歌う曲のイメージ/メッセージを届けるための最上のバックアップを、バンジョーとフィドルを自在に歌わせるすばらしいセンスも存分に聴かせる。ほんのチョッとしたコードの流れやメロディの揺らぎに見事に反応するハートフォードの偉大さに酔う。南北戦争時代のトラッドからオリジナルまで、どの曲も知らぬ間に身に染み付いていくようなアパラチアの深い情感に溢れている……ジョン・ハートフォードの隠れた名盤のひとつ。
SD-394 JOHN HARTFORD『The Walls We Bounce Off Of』CD\2,573-(本体\2,450-)

More Big Bull Fiddle Fun/Queen of Rock & Roll/Flea Market Breakdown/Sexual Harrassment 他全13曲

 自費制作の3枚目、1994年作品はジョン・ハートフォードのくつろいだソロ。フィドル、バンジョー、ギターを自在に扱いながらとっかえひっかえつつ、タップでリズムを取りながらストーリーテラーの本領発揮。そのユーモア溢れた愛に関する物語とバカ話、そのいずれもに独自の精神世界を築き上げたジョン・ハートフォードのひとり世界。カンバーランド河を眺めるジョンの部屋で聴く、ジョンのつぶやき……。わっかるかなぁ!?
SD-696 JOHN HARTFORD『No End of Love』CD\2,573-(本体\2,450-)

When the Guiding Star Star Came to Tell City/Gentle On My Mind/Railroad Cap/Down on the Levee/Uncle Dink/Medicine Chest/Goodbye Waltz 他全10曲

 ジョン・ハートフォードが終生大切にしてきたテーマ、「愛」や「リバーボート」についての曲を集めた1996年作品。バンジョーとフィドルのジョンに、マイク・コンプトン(m)、ロニー・マッカーリー(g)、ロイ・ハスキーJr.(bs)のブルーグラス編成5楽器によるジョンのブルーグラス集。名曲"Gentle on My Mind"がツーコードのブルーグラスとなる妙に、つくづく感心させられる。クリス・シャープも好んでレパートリーにするカール・バトラー作の1曲を除いてジョンのオリジナル。歌詞付きなのでジョンの大好きな物語やメッセージ/ユーモアが心に響く。自費製作ゆえだろう、肩の力の入らない稀代のストーリーテラー本領発揮の作品。また、自身がバンジョーを担当、所々にゾクッとするようなスクラッグスを感じさせるバックアップが光る。
BPM-401 JOHN HARTFORD『Live from Mountain Stage』CD\2,573-(本体\2,450-)

Wish We had Our Time Again/Lorena/Bring Your Clothes Back Home.../Gum Tree Canoe/Gentle on My Mind/I Wonder Where You Are Tonight 他全13曲

 全米公共ラジオの人気番組『マウンテン・ステージ』からのライブ・アルバム(この作品のみ自費制作ではない)。発表は2000年だが、本作の収録自体は1994年から96年、まだ元気だったジョンがハートフォード・ストリングバンドを従えたすばらしいライブ・アルバム。いまやメジャーアーティストと対等に音楽を創るマイク・コンプトンのハイスピリットなマンドリンと、デイリー&ビンセントで大人気のダーリン・ビンセンのベース(デルの弟ジェリー・マッカーリーが2曲担当)、そしてハウスバンドのボブ・トムプソンのピアノ(3曲)等の組み合わせで、まさしく「ジョン・ハートフォード芸術」の神髄を聴かせてくれる息遣いが感動的である。ライナーに曰く「彼は音楽を生き、呼吸する」と。ジョンの味わい深いボーカルにはブルーグラス・ヘヴンのメンバー達が、そして、そのバンジョーとフィドルには精霊が宿っている。
 ……ブルーグラスという、本当の田舎で大切に醸成されたビル・モンローやフラット&スクラッグスらの音楽を、カウンターカルチャーやヒッピー文化という時代性を介して世界に通じる精神レベルに持ち上げたジョン・ハートフォード、おそらく、ピーター・ローワンと並ぶことになる、かけがえのない偉大ブルーグラス神であったのかも……。サムもトニーも、そしてぼくらも、その流れの中にいるように思う。ムーンシャイナー誌2010年11月号特集、IBMAアワード・ショウでのティム・オブライエンの授賞挨拶読んでもらえましたか?そしてフィナーレの"Gentle on my Mind"……、ほんと感動しました! そんなジョンの優しさ=私的な音楽がストレートに楽しめる自費制作の秀作たちである。
■話題のブルーグラス最近作
旬な最新ブルーグラス・アルバムたち……
RCSI-1026 LARRY PERKINS & FRIENDS『I Just Want to Pick Like Earl』CD\2,573-(本体\2,450-)

 誰しも「アールのように弾きたいんだ!!」って、思うよね。本作はそんなラリー・パーキンズが、ほぼ22年間にわたって録りためた22曲、アールとフラット&スクラッグス、そしてカーター・ファミリーに捧げたボーカル物とインスト物半々の作品である。今は故人となったベニー・マーティン、アンクル・ジョッシュ・グレイブス、ジャネット・カーターをはじめ、今も元気なドック・ワトソン、カーリー・セクラー、ボブ・ムーアら伝説のミュージシャンたち、そしてすばらしいフラットピッキンを聴かせるチャーリー・クッシュマンやロブ・アイクス(d)、ローラ(f)とジョン・カーター・キャッシュ夫妻、ロニー・マッカーリー(m)、フート・へスター(f)、マーク・カイケンダル(g)ほか、どの曲にもそれぞれの思いがこもった演奏を聴かせ、ついには最後にアールも登場という、実にバラエティに富んだ楽しいアルバム。ラリーは一音ずつにアールの呼吸(バンジョー/ギターともに)を込めることができる稀有のお宅である。「わが友よ、私は、あなたがあなたであり、私が私であるということをよく知っており、その事実に感謝しています。でも、もっと私がアールのように弾けば、もっと私が私らしくなるんです!!」。バンジョー奏者のみならず、この抜けがたい泥沼を楽しむブルーグラス・ファンに捧げる秀作。
RUR-1072 BOBBY OSBORNE 『Memories』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ボビー・オズボーン、今年80歳を迎えるブルーグラス第一世代の偉大なマンドリン奏者/シンガーの最新作は、ラッセル・ムーアやパティ・ラブレス、サミー・シーラーやオウディ・ブレイロック、デビッド・グリスマンやロニー・マッカーリー、そしてなんと!!三味線の国本武春らをゲストに迎え、充実のオズボーン節炸裂14曲集である。1949年にロンサム・パイン・フィドラーズで自作の"Pain in My Heart"を録音、同年フラット&スクラッグスがカバーしてブルーグラス・スタンダードとなった名曲から、出世曲"Rubeeeeee"、そしてテネシー州歌にもなった"Rocky Top"をはじめ、ボビーの美しくかつダイナミックなカントリーバラッド。そしていまやボビーのサウンドクリエーターでもあるグレン・ダンカンのオリジナル、そして縦横無尽のフィドル、曲調によってはスティール・ギターやドラムスも加えた大胆なアレンジがボビーの新バンド、ロッキー・トップ・エクスプレスを引っ張っていく偉大なアーティスト/ミュージシャンである。
 ちなみに、弟ソニーの引退を受けてあたらしく結成したロッキー・トップ・エクスプレスの作品として、2009年の前作『Bluegrass & Beyond』(ROU-0603 \2,573-)と2007年の前々作『Bluegrass Melodies』(ROU-0582 \2,573-)も、強力にお勧めしたい。ボビー近年のすばらしいインパクトを内包する作品群である。
UM-01 RHONDA VINCENT『Taken』CD\2,573-(本体\2,450-)

 女性ブルーグラスのトップランナー、ロンダ・ビンセントの最新作はラウンダーから離れ、自身のアッパー・マネージメントからの発売。ドリー・パートンやロック界のリチャード・マークスをはじめ、ブライアン・サットン、そしてETSU在学中のふたりの娘のバンド、ネクスト・ベスト・シングらをゲストに、新メンバーのアーロン・マクダリス(bj)とベン・へルソン(g)に、バンド8年目のハンター・ベリー(f)とミッキー・ハリス(bs)らで、バラッドから快調ブルーグラスまで、手堅いロンダらしいブルーグラスを演じる。ウォール・ストリート・ジャーナルが「クィーン・オブ・ブルーグラス」と称した面目躍如の作品である。ちなみに初々しいロンダの初期レベル作品の廉価ベスト集『My Blue Tears』(REB-7506 \2,079-)も在庫中です。ベラ・フレックがバンジョーですよ!
COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 昨春ムーンシャイナーでのブルーグラス・チャート第1位獲得!! 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)の自身のバンドで、上品なソリッドグラスを聴かせてくれる。ブルーグラス・サウンドだが、ブラザー・デュオ伝統のすばらしい継承者である。2010年のIBMA最優秀ソング受賞!!
■初心者歓迎コーナー
 各ジャンルのハズレなし、秀作とされるCDアルバムを、新旧取り混ぜて毎月紹介します。これらを聴き込んでいけば、あなたもこれらアパラチア系音楽のすばらしさに、きっとのめり込みます!
●ブルーグラス入門
SH-3749 PETER ROWAN『The First Whippoorwill』CD\2,079-(本体\1,980-)

 "I'm On My Way Back to the Old Home"からビル・モンロー名曲を全12曲、ピーター・ローワン(g)がサム・ブッシュ(m)、ビル・キース(bj)、リチャード・グリーン+バディ・スパイカー(f)、ロイ・ハスキーJr(bs)、そしてアラン・オブライアンのテナー・ボーカルとともに1985年に創ったモンロー曲集。ピーター自身、おそらくレスター・フラットと並ぶ、もっとも偉大なビル・モンローのブルーグラス・ボーイでもあり、これがモンロー・サウンドは、かくあるべきというお手本です。
●オールドタイム入門
SH-3952 TIM O'BRIEN/DIRK POWELL/JOHN HERRMANN『Songs from the Mountain』CD\2,573-(本体\2,450-)

 最高のミュージシャンによるオールドタイム音楽のさまざまな典型パターンを一望する大傑作。フィドル・チューン、バラッドからフォスター、そして"Angel Band"まで、アパラチアと南北戦争を描いた大ヒット大河小説&映画『コールド・マウンテン』(ニコール・キッドマン、ジュード・ロウ主演)の物語に沿って組み上げられた「これがオールドタイム音楽だ!!」の決定版!!
●カントリー入門
ARI-75878 BRAD PAISLEY『Hits Alive』CD2枚組\2,363-(本体\2,250-)

 1999年のデビューから10年あまり、17曲のナンバー・ワン・ヒットを放ちいまやナッシュヴィルを代表するスーパースターの座に上り詰めたブラッド・ペイズリーのヒット曲をぎっしりとパックした初のグレイテスト・ヒッツ・アルバムは14曲のスタジオ録音と11曲のライブ、2枚組全25曲集。メインストリーム・カントリーの「いま」を体現するサウンドとエモーショナルなヴォーカル、そして完璧なギタリストぶり。シンガー、ソングライターそしてギタリストとして頂点に立ったブラッド・ペイズリー、今のカントリーの一典型を聴かせてくれる。
●アパラチアン・フォーク入門
SH-4006 TIM O'BRIEN『Fiddler's Green』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在なお創作活動のピークを維持しつづけるティム・オブライエンの2006年グラミー最優秀フォーク・アルバム受賞作。美しいバラッド"Pretty Fair Maid In The Garden"から、IBMA最優秀男性ボーカルを獲得した"Look Down That Lonesome Road"、そしてスタンダードの"Long Black Veil"や"Early Morning Rain"など、ブルーグラス/ブルースとケルト/フォークが見事にブレンドされた大秀作。静かな午後の一日に、とてもさわやかな気持ちになれる超お薦めアコースティック作品。本作のグラミー受賞の一日をドキュメントしたティムのリポート「グラミー授賞式インサイド・リポート"...and the Grammies goes to...」はムーンシャイナー誌2010年2月号。
■ムーンシャイナー最新2月号特集関連作品
 ブルーグラス専門月刊誌の最新2月号は\525-。
以下は2月号特集記事の関連作品です。
ROU-3289 ABIGAIL WASHBURN『City of Refuge』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

Bring Me My Queen/Ballad of Treason/Last Train/Burn Thru/Corner Girl/Divine Bell 他全10曲

 2月号の表紙を飾ったアビゲイル・ウォッシュバーンのすばらしい最新第3作。アパラチアン・バラッドとクロウハンマー・バンジョーが21世紀の翼をつけたというか……、アパラチアン・ケルトの新時代ともいえる秀作。隅から隅まで、些細な音の響きやクロウハンマーリズムの動きに応じて創られていくレベルの高いアルバムに仕上げられている。トラッドのアパラチアン・バラッドのメロディ"Hop High Lulu Girl"を導入口にしたタイトルの1曲目"City of Refuge"=「逃れの町」から、最後の2曲かで聴かせるダウン・トゥ・アースな生の南部とアパラチアン・トラッド"Bright Morning Stars"まで……、その途上は現在最先端のアコースティック・サウンドに包まれたアビーと、多くの曲で共作しているカイ・ウェルチのオリジナルな世界。今回は夫ベラ・フレックの手を離れ、オールドタイム・フィドルの達人でアンクル・アール時代からの仲間レイナ・ゲラート、スコティッシュ・フィドルの若き才人ジェレミー・キテルの弦楽アレンジ、ジャズギタリストのビル・フリーゼルやカール・ブローメル、オールド・クロウ・メディスン・ショウからふたり、アリソンの弟ビクター・クラウスのベース等々、……何よりも全曲でアビーの弾くクロウハンマーバンジョーが全体のリズム・グルーヴと繊細なアンサンブルの基となっていく様が圧巻である。パンチ・ブラザーズと同様のインディーポップという立ち位置で、アパラチアン・トラッド魂を21世紀の世界観に漂わせるもの凄い作品である。アジアを意識したジャケット・イラスト(エリカ・ハリス作"East Meets West Falling Into the Great Sea")にもアビーの音の秘密がありそうだ。全女性ブルーグラッサー&オールドタイマーにも是非聴いてほしい、21世紀のあたらしい視点を持ったアパラチア音楽である。
 天才アビーのソロ作品にはトラッド色の濃い2005年デビュー作『Song of the Travelling Daughter』(NW-30423 CD\2,573-)、バンジョー2台とフィドル、チェロの弦楽四重奏をバックにした2008年作『The Sparrow Quartet』(NETT-30792 \2,573-)がある。いずれも強力お奨め盤である。
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨秋のIBMA基調講演「ビル・モンロー生誕100年に……」を1月号と2月号で完全収録。今年のグラミー賞にも最終ノミネートされたサムの最新作はカントリー・ジェントルメン名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デル・マッカーリーをテナーに迎えてモンロー2曲、そしてニュー・グラス・リバイバル中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。2006年の前作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)までニューグラスの先頭を走りつづけ、70年代以降のブルーグラスをそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュ。初のDVD作品『On the Road』(SH-4023D \2,888-)もカッコいいぞ!!
 本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌2009年11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。また2010年1月号には本作に収められているストリングビーン殺人事件に関するサムとガイ・クラークの共作オリジナル、"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語を特集。
RPJB-2010 ラグパパス・ジャグバンド『RagPapas' Jugband』CD\1,575-(本体\1,500-)

 モービルライン/夕暮れのバイパス/オールドタイム・フィーリング/おんなの子は強い/パラレル・ワールド/アリガトマン/ストリート・オブ・六甲/ラストダンス 全8曲

 神戸のラグパパス・ジャグバンドのデビュー作発表にあわせ、2月号にバンド紹介とジャグバンド紹介の特集を組んでいる。開けっぴろげな南部エンターテイメント音楽としてケンタッキー州ルイビルで最初に録音されたという明るく楽しく、貧しさやドジを自虐的な楽しい歌詞とサウンドで演じるジャグバンド音楽。フォーク・キャンパーズのメンバーとして関西フォークの草創期から活躍する勝木徹芳、春待ちファミリー・バンドのリーダーとして日本のジャグバンド・シーンを牽引してきたさわむらしげはる、フリッツ・リッチモンドからタブベースの手ほどきを受けた70年代の香りのするシンガーソングライターである神田修作、そしてブルーグラス45/リーブズ・オブ・グラスのジョッシュ大塚とモンロー・マンドリンの秋元慎のブルーグラス系の5人組が、諧謔的な日本語オリジナルや有名ブルースやオールドタイム、ブルーグラス曲のカバーに乗って楽しくエンターテイメントしてくれるデビュー作。ミシシッピからオハイオ河に沿って遡上した黒人たちのラグタイムとブルースが白人たちのストリングバンドと出会って20世紀初頭に生まれたジャグバンド音楽、その発祥動機からして「楽しければいい」のだ! そして超ベテラン・ミュージシャン揃いのラグパパ、文句なく楽しいのだ。人生に笑いと活力を……どーぞ!!
■トラッドグラス
REB-1825 JUNIOR SISK & RAMBLERS CHOICE『Blue Side of the Blue Ridge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在ブルーグラス・アンリミテッド誌ブルーグラス・チャートナンバーワンをつづけているジュニア・シスクの前作、2008年作品。2009年のIBMAアワード・ショウでダニー・ペイズリーと共に登場、トラッドグラス権化として大歓迎を受けたジュニア・シスク。本作も2009年のムーンシャイナー誌5月号掲載の全米アルバム・チャートでナンバーワンをヒット!! ロニー・ボウマンをプロデューサーに迎え、タイトル通り、トラッドに根ざした典型的なブルーリッジ系サウンドを聴かせてくれる秀作。なお、ダニー・ペイズリーの最近作は『Room Over Mine』(ROU-0589 \2,573-)で、こちらもキツメのトラッドグラス・ファン必聴!!
RME-0700 LESTER & MIKE『Jump, Shout and Stomp』CD\2,573-(本体\2,450-)

 デイブ・タルボットのゴールデントーン・バンジョーと才人シャッド・コッブのアメージング・フィドルを軸に、マーティ・ステュアートのマンドリンやヒルビリーギターの名手ケニー・ボーン、そしてスラップベースのケント・ブラントンら、ナッシュビルの曲者たちがバックを務め、カントリー・ジェントルメンで知られる"This Morning at Nine"を1曲目に、ロイ・エイカフなどに代表される忘れ去られたヒルビリー・スタイルのシャウト・ボーカルでぶっ飛ばしてくれるレスターとマイクのアーミステッド親子の大秀作。カーター・ファミリー、エディ・アーノルド、ドン・ギブソン、ルービンズ、クロード・ブーン、ジミー・デイビスら、カントリーやブルーグラスというジャンルが分離する前、マウンテンとか、ヒルビリーと呼ばれた1930年代の唱法が極上のアコースティック・サウンドと共に蘇える。
■ニューグラス
SKFR-2017 CADILLAC SKY『Blind Man Walking』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨年末で惜しくも解散宣言をしたキャディラック・スカイ、衝撃的な2007年全米デビュー第1作である。まったく新しい次元でハイロンサムを捉えるテキサス出身のスーパーピッカーたち、リッキー・スキャッグスがIBMAでほれ込んでスカウト、ブライアン・シンプソン(m)のすばらしいオリジナルを意表をつく構成で、ハイロンサム・ブルーグラスの魂をとてつもないアンサンブルを構築していく秀作。アルバムを通して、すみずみまで計算された緻密さでブルーグラスの新しい形を聴かせる若者ブルーグラス、2008年にマイク・マーシャルがプロデュースした次作『Gravity's Our Enemy』(SKFR-2019 \2,573-)も秀逸。チョーお勧めの現代ニューグラスだよ!!
REB-1820 JOHN STARLING & CAROLINA STAR『Slidin' Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 相変わらずのこぶしの利いたボーカルに哀愁を漂わせるジョン・スターリング、久々の2007年作品。実に渋い中年、というかいい初老というか……、マイク・オルドリッジ(d)とトム・グレイ(bs)というオリジナル・セルダム・シーンの仲間三人に囲まれ、エミルー・ハリスもゲスト。1970年代ニューグラスの再現風に、1曲目のジミー・ロジャーズ"Waitin' for a Train"からワシントンDC人脈の"Willin'"ほか、ジョン・ランドール(m,g)をメインサポートに、スターリング節を堪能させてくれるバンジョーレス・ブルーグラス。
■ブルーグラス・メインストリーム
60余年に及ぶ歴史の中、現在もっとも受け入れられているブルーグラス
COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-)

 チャップマン三兄弟のコンパス移籍第一弾最新作は、きわめて完成度の高い超お薦め現代ストレート・ブルーグラス。五つの楽器すべてが有機的に作用し、どの瞬間も息を詰めるような繊細さとスリルに満ちている。古いエディ・アーノルドからバック・オウエンズ(ロンダ・ビンセントがゲスト)、そしてサム・クックからセルダム・シーンなどの選曲、またラテン・インスト「エル・クンバンチェロ」にはノーム・ピケルニー(bj)をゲストにすさまじい演奏を聴かせる。バンド結成から20年、子どもたちも20代後半の「大人」になったチャップマンズが、2曲を除いて1995年と97年に自費制作で発表した曲を録音し直した記念碑作品。血湧き肉踊る見事なブルーグラス、全編にゲストのステュアート・ダンカンのフィドルが凄まじい。なお2005年の前作『Simple Man』(PC-1144 \2,573-)もお奨めの秀作!!
YEP-2137 JIM LAUDERDALE『Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドワイト・ヨーカム同様にオルタナ・カントリーで登場、その後のアメリカーナ・ムーブメントで一躍、スターダムにのし上ったジム・ローダーデイルがルーツに立ち返った2006年ブルーグラス作品。これまでにラルフ・スタンレーとのコラボレーションを2作残しているが、ここではその経験を生かし、ビル・ボーンディックとランディ・コーアズ(d,v)を共同プロデューサーに迎えて、ナッシュビルの腕利きを起用、半端ではないブルーグラスへの傾倒振りを感じさせる作品に仕上げている。ジョージ・ジョーンズやジミー・マーチンに通じる説得力のあるボーカルを支えるのはブライアン・サットン(g)、デイブ・タルボット(bj)、ジェシー・コッブ(m)、ジョッシュ・ウィリアムス(m)、シャッド・コッブ(f)、ルーク・ブラ(f)、デニス・クロウチ(bs)他。
■ライブ
アコースティック音楽の究極アンサンブル=ブルーグラスの醍醐味はライブだ!!
VAN-187/9 V.A.『Newport Folk Festival; Best of Bluegrass』CD3枚組\3,360-(本体\3,200-)(価格改定)

 1960年代の熱気を伝えるニューポート・フォーク・フェス(1959-66)から、都会の若者にバンジョー・センセーションを巻き起こした1959年、本作まで未発表だったアール・スクラッグス単独参加の熱狂(ハイロ・ブラウンのバックアップをする5曲!!)にはじまり、カーターが健在なスタンレー・ブラザーズ、そして翌1960年にはアールはフラット&スクラッグスとして参加、ビル・モンロー&ブルー・グラス・ボーイズは1965年にピーター・ローワンを擁して参加したときの様子、1963年と66年のジム&ジェシー、未発表だった1965年のリリー・ブラザーズとドン・ストーバー、そして1966年のヘイゼル&アリスと再びフラット&スクラッグスまで、ブルーグラス第一世代が一望できる超貴重なニューポートでのライブ全51曲を収めた素晴らしい作品。新価格での再登場、お徳用な3枚組である。
RLV-2001 V.A.『All-Star Bluegrass Celebration』CD\2,888-(本体\2,750-)

 すでに廃盤となっている2004年のDVD作品と同時発売されたCD盤。2002年に全米公共テレビ網PBS-TV特別番組として、リッキー・スキャッグスをホストにアール・スクラッグス、アリソン・クラウス、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ビンス・ギル、パティ・ラブレス、トラビス・トリット、ブルース・ホーンズビー、そしてニッケル・クリークまで、ブルーグラスのフロントランナーを集めた聴き応え十分、強烈なライブ秀作CDである。廃盤CDにつき、売り切れゴメン!!
■ブルーグラス・マスターズ
そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。
VAN-131/2 THE DILLARDS『There Is A Time, 1963-1970』CD\2,573-(本体\2,450-)

Dooley/Old Home Place/Walkin' Down the Line/Old Blue/I've Just Seen A Face/Yesterday/Nobody Knows/Reason to Believe/Don't You Cry 他全29曲
 ザ・ディラーズ、オザーク地方から夢のカリフォルニア、ロサンゼルスにやってきた若者たち。彼らが残した1963年、ダグとロドニーのディラード兄弟で名曲"Old Home Place"を生んだブルーグラス名演『Back Porch Bluegrass』から、(わたしが思うに)ザ・バーズなどよりもはるかに高い音楽性とアイデアでウエストコースト・ロックの礎となった1968年の大名作、ハーブ・ピーダセンが加入してからの『Wheatstraw Suite』と1970年の『Copperfields』まで、ザ・ディラーズという偉大なブルーグラス・バンドを一望するすばらしいベスト全29曲集。そのハツラツとしたブルーグラス、そしてアカペラにしてしまう"Yesterday"やストリングスを取り入れた"Don't You Cry"まで、今さらながらに驚いてください。
KSCD-0120 JIM & JESSE『Dixie Hoedown』CD\2,573-(本体\2,450-)

1958年から59年にジム&ジェシーがスターデイ社に残した14曲すべてである。"Have You Lost Your Love"や"I'm Changing the Words To My Love Song"、"Hard Hearted"、そして"Border Ride"やタイトルのインスト曲等々、売り出し中の若い彼らのさわやかなブルーグラス集。ブルーグラス御三家に次ぐ位置を占めたジム&ジェシーの初期、独自のスタイルを形成していたすばらしい録音集である。ジム・マクレイノルズの追悼特集はムーンシャイナー誌03年2月号(MS-2004 \525-)参照。ジェシーは今も元気に第一線で活躍、最新作『Songs of the Grateful Dead with David Nelson & Stu Allen』(WR-33 \2,573-)はなんと! グレイトフル・デッド曲集だ。
RTR-001 COUNTRY GENTLEMEN REUNION BAND『Adcock, Gaudreau, Waller & Gray』CD\2,573-(本体\2,450-)

 エディ・アドコックとトム・グレイの、いわゆる「クラシック・カントリー・ジェントルメン」でブルーグラスの一時代を築いたふたりと、故ジョン・ダッフィの後釜として1969年に新生カンジェンを支えたジミー・グドロー、そして父チャーリー・ウォーラーの遺志とギターを継いで現在カントリー・ジェントルメンを率いるランディ・ウォーラーが組んだリユニオン・バンドの2008年デビュー作。エディ、トム、ジミーが認めただけあって、チャーリーの息子のランディがなかなかよくて、懐かしさいっぱいのいい演奏を聴かせてくれるんですよ。
■歴史的作品やお宝レコーディング
M-109 KENTUCKY COLONELS『Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)(限定、紙ジャケット仕様、歌詞付)

 1962年9月に録音、翌年10月に発売されたケンタッキー・カーネルズの記念すべきデビュー盤が3曲のボーナス・トラックを付けた特別限定版全17曲。ローランド・ホワイトが兵役のために不参加ながら、当時彼らが愛してやまなかったフラット&スクラッグス・サウンドとそのグルーヴに一歩でも近づこうとした努力が、クラレンス・ホワイト(g)の見事なレスター・フラットのリズムと完璧なGランになって結実(リードはまだあまり弾いていないよ)、カーター&ラルフ・スタンレーのプロデュースの下、ロジャー・ブッシュ(bs)、ビリー・レイ・レイザム(bj)、リロイ・マック(d)に、ゲスト・フィドラー、ゴードン・テリーを迎えたアーリー・ブルーグラスの名盤である。ムーンシャイナー誌2009年8月号の連載「クラレンス・ホワイト物語E」にて、このアルバムの前後の出来事が詳しく語られている。
KG-0542 V.A.『Cabin on a Mountain』CD\2,363-(本体\2,250-)

 バーン・ウィリアムズが「バーンとレイ」として世に出した、タイトル曲を含むたった4曲だけのスターデイ録音が収められたお宝録音を集めた作品。ほかにジミー・マーティン&ボブ・オズボーンの大名曲"Blue Eyed Darling"や、同じく胸が裂けそうなハーモニーが"You'll Never Be the Same"を含む4曲、そしてスコッティ・ストーンマンの強烈"Orange Blossom Special"を含むストーンマンズの4曲の全12曲。現在、いくら技術が発達しても絶対に真似ることのできない、唯一無二のすばらしいアーリー・ブルーグラスの名演集だ。
■女性ブルーグラス&オールドタイム
 男の音楽というイメージの強かったブルーグラスも21世紀、ぜーんぜん女性大歓迎。重たい楽器とヘビーピッキングに女性ならではの柔軟性がアパラチアンな世界を広げていきます。
SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー2009年7月号の表紙を飾った天才少女、サラ・ジャローズのデビュー作。同年に高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーでありながら、その圧倒的な音楽センスをベースにシンガー/ソングライターとして「女ティム・オブライエン」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンやマイク・マーシャルをゲストに、共にツアーをするふたりの天才少年ふたり、アレックス・ハーグリーブス(f)とサム・グリスマン(bs、デビッドの息子)らがサポート……、そして最後の曲はクリス・シーリとのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、今後のブルーグラスの新しい胎動を象徴する凄い才能の爽快デビュー作。今春第2作を発表予定!!
COMP-4504 BEARFOOT『Doors and Windows』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2009年6月ビルボード・ブルーグラス・チャートのナンバーワンをヒットしたベアフット。すでに9年のキャリアを持つアラスカ出身の話題バンドだが、ビスケット・バーナーズのオデッサ・ジョーゲンソン(f)が新加入、そのノーラ・ジョーンズを思わせるようなちょっと気だるいフォノジェニックなボーカルを全面に押し出して「ニュー・オールドタイミー」に大変身。バンジョーレスで女性ツイン・フィドルにベース、そして男性マンドリンとギターの5人組。カーター・ファミリー、ジョン・ハイアット、そしてビートルズ"Don't Let Me Down"のカバーほか、ブルーグラスのテクニックを身につけたオールドタイミーな女性たちが、メチャかっこいい!!
 2006年の前作『Follow Me』(COMP-4514 \2,573-)もオデッサがいないものの、ニューグラスとオールドタイムの絶妙なブレンドから生まれる女性3人男性2人のクインテット、アパラチア風味の秀作。
各楽器別インストお勧め作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■アンサンブル
VSR-003 CARPENTER & MAY CD\2,573-(本体\2,450-)

 ナッシュビルのバイオリン・ショップのオーナーでトニー・ライス・ユニットのオリジナル・メンバー、フレッド・カーペンター(f,m)とジョン・コーワン・バンドで2007年に来日、その驚くべき適応力とハイテク・フラットピッキンを見せ付けたティム・メイ(g)がコンビを組んだ第1作。有名フィドル・チューン"Cherokee Shuffle"からガーシュイン"Lady Be Good"、ルイ・アームストロング"What a Wonderful World"からビートルズ"We Can Work It Out"、ジミー・ロジャーズ"Miss the Mississippi"からビル・モンロー"Blue and Lonesome"、そしてケニー・ベイカー"First Day in Town"等々、アチコチの有名曲一杯の楽しいレパートリーをベースのチャーリー・チャドウィックとのトリオで演じ切る、フィドル/マンドリンvsギターの楽しいアルバムである。
■ギター
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目2009年作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのオールドタイムやジプシージャズも含んだバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオ"Gonna Lay Down My Old Guitar"で終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。
ST-2008 STEVE WARINER c.g.p.『My Tribute to Chet Atkins』CD\2,573-(本体\2,450-)

John Henry/Back Home Again Indiana/Leona/Blue Angel/Chet's Guitar/Silent Strings 他全11曲

 メチャクチャすばらしいトーンで演じられるアトキンズ・スタイルのエレキギターの美しいこと!! スティーブ・ウォーリナー、1976年にチェットに見出されてカントリースターになった彼が、これ以上なくチェットを畏敬するそのギターの見事なこと。シンプルで控え目なベースとドラムスを基本に、ジェフ・ガーンジーのすばらしいフィドル/マンドリン、ジミー・マッティングリー(f)、デビッド・ハンゲイト(piano)ら、極力抑えたバックで聴かせる愛と尊敬に満ちた極上のギター音楽をご賞味あれ。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
SH-4004 JIM MILLS『Hide Head Blues』CD\2,573-(本体\2,450-)

 究極の「トーンとタイミング」を求めるジム・ミルズの、戦前フラットヘッド・マスタートーン・バンジョー弾き比べアルバム2005年作。バンジョートーンに深みを与えるDチューニングの使い方にも注目したい。ムーンシャイナー誌2005年9月号(MS-2211 \525-)で薀蓄に富むライナーノーツ訳あり。また、ため息しか出ない、でもバンジョーに魂を売った人は必見のジム・ミルズ著、ものスゴーい170頁全頁カラー写真集『Gibson Mastertone Flathead 5-string Banjos of the 1930's and 1940's』(HL-0001241 \6,930-)もある。
PATUX-200 CHRIS WARNER『Goin' to the Dance』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1967〜69年、ジミー・マーティンのもとで、強い右パンチを手に入れ、アルバム『Free Born Man』という名盤を残したクリス・ワーナー、1980年代にカムバックしてウェブコに3枚のアルバムを残して以来、久々の最新作はボーカル8曲、バンジョー・インスト6曲の全14曲。同じ「ジミー・マーティン学校」の卒業生、トム・アダムズをギターとリード・ボーカルに、マーク・サイツorディック・レアード(m)、マイケル・クリーブランドorパトリック・マッカビニュー(f)といった強力布陣で、ジミー・マーティン直系ソリッドグラスを聴かせてくれる。
■マンドリン
SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 昨秋IBMAで、ふたたび最優秀マンドリン奏者と最優秀インスト録音の2冠を受賞、また4月〜7月までは全米ブルーグラス・アルバム・チャート1位、そしてムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーにも登場したアダム・ステッフィの最近作のソロ第2弾。現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダム、ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品。
WB-24744 JOHNNY STAATS PROJECT『Wires & Wood』CD\2,573-(本体\2,450-)

 21世紀を迎えた2000年、メジャーのワーナーから発売されたジョニー・スターツのデビュー作。彼のアイドルであるサム・ブッシュをはじ、やジェリー・ダグラス、ティム・オブライエン、サラ・エバンス、キャシー・マティアらをらをゲストに、マンドリン・インストとボーカルほぼ半々の作品である。宅配便配達人のかれが一躍メジャーからデビューという、当時の「オーブラザー現象」を含めたホットな状況が感じられるユニークな貴重作品。すでに廃盤で、売り切れゴメン!
VMP-0100 V.A.『Mandolin Artistry』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現代マンドリン!?にとって、きわめて重要なエポックとなった大名作。1995年、ベテラン・ピッカーのジミー・グドローが押し寄せる若手マンドリニストとその感性に注目して自費制作したマンドリン・ショウケース作品。ロニー・マッカーリーを1曲目に、つづくアダム・ステッフィ、ダン・ティミンスキ、ウェイン・ベンソン、アラン・バイビー、レイ・レジェやエモリー・レスター、そして天才ラディム・ズィンクルの計8人。ほぼ15年前、若かった彼ら、早い早い!!熱い熱い!!
SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,573-(本体\2,450-)

 21世紀、別次元に到達したブルーグラス・マンドリン。天才クリス・シーリ、2001年発表当時21歳、フレック/ダグラス/ダンカン/サットン/ハウス&マイヤーらを従え、恐るべき才能、聴くべし。音楽観や好みとは関係なく、60年を経たブルーグラスを核とするアコースティック音楽がどこまで拡がっていくのか、それを、ぜひ感じて欲しい大秀作。これ以降クリス、インスト作品は創っていない。10年前にすでに21世紀のブルーグラス・マンドリンをセットしてしまった驚異的なアルバムである。
■フィドル
WB-26509 MARK O'CONNOR『New Nashville Cats』CD\2,363-(本体\2,250-)

 今やクラシック界でも重鎮の天才、マーク・オコナーがナッシュビルでのスタジオ・セッションの総決算として1991年に発表した秀作。ファンクからブルーグラス、テキサス・フィドルから超絶ジャズ、その他、何でもあり。当時のナッシュビル最高のミュージシャンが全員参加した究極のナッシュビル音楽集でもある。限定入荷、売り切れゴメン!
CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラス・フィドルの正統スタイルを完成させたケニー・ベイカーの1968年デビュー・ソロ作から83年にかけてのアルバムからベスト20曲集。"Washington County"から"Grassy Fiddle Blues"、"Dry & Dusty"や"Gold Rush"、大好きなBbでの"Sweet Bunch of Daisies"等々…、ベイカー美学が詰まった作品。現代ブルーグラス・フィドル必須入門作品。
LOC-50004 BABARA LAMB『Bootsy Met a Bank Robber』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ナッシュビル・アンダーグランドの姉御的な立場で信頼されるフィドラー、バーバラ・ラムの2006年作品。ボーカルが7曲、オリジナルのフィドル・チューン5曲と、エイプリル・バーチをゲストに迎えたジャム"Whiskey Before Breakfast/Arkansas Traveler"のメドレーの全13曲。スコット・ベスタル、ジェフ・オートリー、ブッチ・バルダサリ、マイク・バブという強力なバンドをバックにした強力なオリジナル・フィドル・チューンが楽しい。西海岸のワシントン州を本拠に活躍しファンキーなバンド、ランチ・ロマンス出身で、マーク・オコナーの最初のフィドル教師でもあったというバーバラ、その都会女性らしさが炸裂した自作オリジナル、キャシー・キアボラやジョン・カウワンらとの共作も面白い。
CO-2737 BENNY THOMASSON『Legendary Texas Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現代アメリカン・フィドルの養分、細かい16部音符の連続で次々とバリエーションを重ねていくテキサス・フィドル・スタイルの創造主ベニー・トーマソン(1909-1984)。マーク・オコナーが師と仰ぐ、現在のテキサス・フィドルの典型を創った偉大なフィドラーの数少ない公式録音である。シビアなフィドル・ファンには必聴、必須の元祖テキサス・スタイルの珠玉の20曲集である。
■ドブロ
RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 歌とドブロの才能を授かったランディー・コーアズ、1曲目から今風ブルーグラス特有のスリルを目一杯に楽しませてくれ、今の若いブルーグラッサーのレベルの高いミュージシャンシップが堪能できる秀作。ドブロ・インスト作品ではないが、ドブロの音選びとトーンはもちろん、どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いているか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルにもランディの非凡さを強く感じる秀作だ。ムーンシャイナー07年7月号(MS-2409 \525-)特集参照。
LOC-0869 V.A.『Hornography』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1955年に故ジョッシュ・グレイブスがフラット&スクラッグスに持ち込んで以来、強烈な発展を遂げたブルーグラス・ドブロ。現在もっとも信頼されるドブロ製作者のひとり、ティム・シアホーンの製作したドブロを現在のトップ・ドブリスト、ロブ・アイクス、ランディ・コーアズ、アンディ・ホール、ジャスティン・モーゼズ、ビリー・カーダイン、マイク・ウィッチャーほかが演じる17曲。ドブロ・ファンには堪らない楽しい作品になっている。ちなみにティムのドブロは、B.O.M.で受注している。
TAK-8914 MIKE AULDRIDGE『Dobro / Blues and Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ブルーグラス・インスト・アルバムとして歴史に残る大名盤。ドブロという楽器の未来を根底から変えた1972年発売『Dobro』と1974年発売『Blues and Bluegrass』の2枚のLPがCD1枚になったもの。マイク・オルドリッジの引退宣言を受けて急遽入荷(ただし次回再入荷は未定)。1955年にアンクル・ジョッシュ・グレイブスによってフラット&スクラッグスに持ち込まれ、6番目のブルーグラス楽器となったドブロが、これらのアルバムでまったくあたらしい未来を歩きはじめた瞬間を記録した名盤。セルダム・シーンのほか、、デビッド・ブロムバーグやバッサー・クレメンツ、リンダ・ロンシュタットらを迎えたとてもすばらしい超大名盤です。
オールドタイム&フォーク新入荷
OB-705 KIRK SUTPHIN & RILEY BAUGUS『Long Time Piedmont Pals』CD\2,573-(本体\2,450-)

Silly Billy/Suzanna Gal/Lonesome Road/Roving Cowboy/Drunkard's Dream/Liberty/Criple Creek/John Hardy/Wild Bill Jones/Forked Deer 他全23曲

 ノースカロライナ州ラウンドピークやバージニア州ゲイラックスといったブルーリッジの山懐に伝わってきたフィドルとバンジョーのアンサンブルを現代に伝えるもっとも優れたふたり、カーク・サッフィン(f)とライリー・ボウガス(bj,g,vocal)によるすばらしいフィドル&バンジョー・デュオ作品。トミー・ジャレルやフレッド・コッカラムらによって、第二次大戦後の商業音楽の台頭にも持ちこたえたアパラチアの伝統を受け継いだ若いふたりの音楽は、そのリズミカルなボウイングとシンコペイトするドロップサムのクロウハンマー、そしてナマの感情をともなったボーカルで、貴重な、そしてすばらしいアパラチア音楽を「今」聴かせてくれる。アメリカ独立(1776年)以前からアパラチアに定住したアングロ・ケルトと、南北戦争(1861-1865)後にアパラチアに持ち込まれたアフリカのバンジョーが出会って生まれた音楽は、無駄な洗練(コマーシャリズム)を廃して、伝えられた時点で可能な限りの純粋さ(技術に堕さない精神=グルーヴ)が守られてきた。それは彼らが尊敬する先人たちと顔をつき合わせたジャムでしか学べない伝統音楽の真髄であると思う。1977年、小学校のときにスクールバスで出会ったという運命の友ふたり、これまでにさまざまな共演をしているが、ふたりだけのアルバムは初めてという。そんなふたりの音楽を、オールドタイム音楽を現在までサポートしてきたカウンティ・レコードのデビッド・フリーマンが絶賛、初期のカウンティ録音を手がけてきたチャールズ・ファウロットが制作した現代、最良のオールドタイム・フィドル&バンジョーデュオである。
オールドタイム&フォークお勧め作品
NETT-30431 OLD CROW MEDICINE SHOW『Big Iron World』CD\2,079-(本体\1.980-)

 驚くなかれ!このオールドタイム・ストリングバンド作品が2006年にカントリーチャート27位をヒットしたのだ。ノ−ス・カロライナの薬局の前で演奏しているときにドック・ワトソンに認められ、マールフェスからデル・マッカーリー・バンドやドリー・パートンらの前座、そしてオープリ出演などでブレイクしたオールド・クロウ・メディスン・ショウ、その名の通りジャグバンド系のメディスン・ショウをイメージしたストリングバンド。本作はギリアン・ウェルチの相方、デビッド・ロウリングズのプロデュースで、フィドル、バンジョー、ハーモニカ、ギター、ベースといったルーツ系ストリングバンドのエネルギーを正面から捉えた秀作。
UNI7232726 ELVIS COSTELLO『National Ransom』CD\2,573-(本体\2,450-)

 全曲ステュアート・ダンカン、ジェリー・ダグラス、マイク・コンプトン、デニス・クロウチらによるバンドサウンドで仕上げた2009年前作『Secret, Profane & Sugarcane』(UNI7231280 \2,573-)と同様、今回もT.ボーン・バーネットのプロデュースでアメリカン・ルーツ音楽を意図して上記4人も参加。今回はバディ・ミラーやレオン・ラッセル、ビンス・ギルやマーク・リボットをゲストに、前作よりもロック寄りサウンドになっているが、ブルーグラス(オールドタイム)とブルースというアメリカン・ルーツを強く意識したアルバム作りは前作の流れにあるアメリカーナ作品である。
カントリー新入荷
RCSI-1027 NATHAN STANLEY『My Kind of Country』CD\2,573-(本体\2,450-)

Love's Gonna Live Here Again/All I Ever Loved Was You/Folsom Prison Blues/I'm So Lonesome I Could Cry/Think of What You've Done/Angel Band/Once a Day/You Win Again/White Dove/Act Naturally 他全21曲

 ラルフとジミ・スタンレー夫妻の娘、トーニャの息子でラルフの孫にあたる18歳、ネイサン・スタンレーのストレート・カントリー有名曲集。ハンク・ウィリアムズ、ジョニー・キャッシュ、バック・オウエンズらのカントリー名曲とスタンレー系ブルーグラス名曲の双方を全編カントリー・サウンドで聴かせる楽しい作品。多くのスタンレー・ボーカリストがそうであるように、故カーター・スタンレーからキース・ウィットリーに至る影響を強く受けたアパラチアの影を含んだボーカルで、ラルフはもちろん、ビンス・ギル、リトル・ジミー・ディッケンズ、パティ・ラブレス、ジョン・アンダーソン、マーティ・ステュアート、コニー・スミス、ジーン・ワトソン、リッキー・スキャッグス、リッキー・スキャッグスほかのゲストたちと、「自分のカントリー」を歌う。ネイサンは18年間、ラルフ・スタンレー夫妻と暮らしてきて、幼いときからクリンチ・マウンテン・ボーイズのメンバーとしてステージに出演、今ではラルフの片腕として、ラルフの息子ラルフ・スタンレー二世に代わってリードボーカルを担当している。東ケンタッキーからバージニアにかけて縦断する国道23号線、「カントリー・ミュージック・ハイウェイ」と呼ばれるアパラチアの濃い音楽伝統を背負ったネイサンのすがすがしいカントリー作品である。
カントリー発掘、編集モノ新入荷
KCD-3506 BROWN'S FERRY FOUR『Rockin' on the Waves, Complete King Recordings 1946-1952』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-)

Will the Circle Be Unbroken/Just a Little Talk with Jesus/On the Jerico Road/Rock of Ages, Hide Thou Me/Meet You in the Morning 他全44曲

 第二次大戦終戦の翌1946年3月、デルモア兄弟とグランパ・ジョーンズ、マール・トラビスのカルテットでゴスペルの名曲をデルモア兄弟のギター2本のバックで録音した2曲から1952年8月、デルモア兄弟とグランパ・ジョーンズにレッド・ターナーのカルテットで録音した4曲まで、ブラウンズ・フェリー・フォーというユニット名でキング・レコードに残した全44曲。途中、デルモア兄弟は全44曲参加だが、グランパは36曲参加、マールは14曲のみの参加、ほかはレッド・フォーリーが13曲、レッド・ターナーが10曲、クライド・ムーディが4曲に参加している。アルトン・デルモアがメンバーに教えたシェイプノート譜の読み方から次々と生まれたという典型的な南部ゴスペル・カルテット。ちょうどビル・モンローもブルー・グラス・カルテットとしてスタイルを確立していた頃、シェイプノート・ヒムや、1930年代から活発だった黒人ゴスペル・カルテットなどの手法がさまざまに混ざり合ったのだろう。ブラウンズ・フェリー・フォーはここで、白人の典型的なサザン・ゴスペルの基本をシンプルな主にギターのバックのみで演じている。カパークリーク・レコードのゲイリー・リードによる正確なディスコグラフィー、解説が付いている歴史的なサザン・カントリー・ゴスペル秀作。
カントリーお勧め作品
ROU-0652 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『At Edward's Barn』CD\2,573-(本体\2,450-)

Love Reunited/Turn Turn Turn/If I Could Only Win Your Love/Wheels/Together Again 他全15曲

 クリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンのふたりが来日したのは2008年5月、ふたりだけのデュオにもかかわらず、そのキャリアから来る圧倒的な存在感と音の厚みに驚き、とくに、ハーブのギターの上手さには舌を巻いたものだ。本作は、そのふたりのルービン・ブラザーズを意識したブラザー・デュオにビル・ブライソン(bs)、ラリー・パーク(g)、デビッド・マンスフィールド(f)が加わった2009年11月のライブ!! バーズ、フライング・ブリトーズ、ディラーズ、そしてデザート・ローズ・バンドなど、ウエストコーストのメインストリームをリードしてきた、しかもともに1944年生まれのブルーグラス小僧からはじまったふたりが、じつに優しく暖かいアコースティック音楽のある極みを奏でる至福の時間をお楽しみください。
HOTR-4145 AMBER DIGBY & JUSTIN TREVINO『Keeping Up Appearances』 CD\2573-(本体\2,450-)

Keeping Up Appearances/Wish I Didn't Have to Miss You/Right Combination/Lead Me on 他全14曲

 大好評の前作『Another Way to Live』(HOTR-4146\2573-)からわずか半年、絶好調アンバー・ディグビーが早くもリリースした新作は、テキサス・ホンキー・トンク・シーンの最重要人物ジャスティン・トレヴィーニョとの絶妙のデュエットで、カントリーの世界に連綿と継承されてきた男女デュエットの定番中の定番ソングをカヴァーした企画作品。マール・ハガードとボニー・オウエンズのアルバム『Just Between the Two of Us』からの作品を中心に、ジョージ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリー、ポーター・ワゴナーとドリー・パートン、コンウェイ・トゥイッティとロレッタ・リン、ウィン・スチュワートとジャン・ハワード等々、いずれ劣らぬ名コンビの大ヒット曲を見事に息の合ったデュエットで再現、さらにはもうひとつの伝統、ブラザー・デュオの最高峰ルーヴィン・ブラザーズとウィルバーン・ブラザーズの名曲や、テキサス・カントリーに絶大なる影響を与えたバック・オウエンズとドン・リッチのコンビまで、デュエット・ヴォーカルの真髄をこれでもか、と堪能させてくれる。テキサス・カントリーではお馴染みのヴェテランたちのスティール、フィドル、エレキが織り成す正統サウンドも心地よい黄金時代のテイスト満載、いまやテキサスでしか創ることができなくなった感もある、ホンモノのカントリー・アルバムだ。(宇野誠之)
CWTEEA-1 TEEA GOANS『The Way I Remember It』CD\2,573-(本体\2,450-)

I'm Still Not Over You/Walking the Floor Over You/Made For Loving You(with Dan Tyminski)/Two Arms, Two Lips, Too Lonely, Too Long 他全11曲

 このところ正統カントリーの本流をテキサスに奪われてしまった感のあるナッシュヴィル・シーンから、負けてはならじと名乗りをあげた女性シンガー、ティーア・ゴーアンズのデビュー作。オープリのスタッフ・アナウンサーとして知られており、ミュージシャンとの親交、とりわけタイム・ジャンパーズのメンバーとの交友がこのデビューにつながったという。幼い頃から親しんだクラシック・カントリー、特にオーソドックスなバラードを主体としたこのアルバムで、そのエモーショナルなヴォーカルが密かに注目を集めている。ウィリー・ネルソンに始まってアーネスト・タブ、マール・ハガード、ハンク・コクラン等々、カントリーを象徴するようなソングライターの作品を集めたアルバム、タイム・ジャンパーズを軸とする鉄壁のサポートを得て、タイトルどおりの、黄金時代のカントリーをおもいおこさせるグッド・オールド・サウンドにまとめている。カントリーの定番、男女デュエットではダン・ティミンスキをパートナーに迎え、また、アーネスト・タブの看板曲ではテキサス・トゥルバドゥールスのレオン・ローズをフィーチュアする、こうした人選もなかなかに心憎いものがある。ナッシュヴィル・アンダーグラウンドが送り出したクラシック・カントリーの逸品だ。(宇野誠之)
映像新入荷
RCSI-1028D RIDERS IN THE SKY『Live in Cocert: 30 Years "The Cowboy Way"』DVD-R\2,888-(本体\2,750-、カラー1時間10分)

Back in the Saddle Again/Cool Water/Rawhide/Clarinet Polka/Toy Story Medley/Honeysuckle Rose/Orange Blossom Special/Cattle Call 他全20曲

 1977年11月11日というから、このDVD映像コンサートが収録され2007年11月から丁度30年前、元ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにもいたカントリー音楽研究家ダグラス・グリーンが、当時は完全に姿を消していた「カウボーイ・ソング」を歌うエンターテイメント・グループのアイデアで創設したライダーズ・イン・ザ・スカイ。その後30年間、全米CBSネットのテレビ番組や、トイ・ストーリーの"Woody's Roundup"、そして2度のグラミー受賞など、数々の高い評価を受ける彼ら、レンジャー・ダグ(g)のほか、原子物理学者だったっけ?博士号を持つフィドラー、ウッディ・ポール(ポール・クリスマン)と、ベーシストのトゥー・スリム(フレッド・ラボア)、そして1989年から加わったジョーイ・ミスクリンのアコーディオンの4人組。スウィングギーなリズムやヨーデル、トリオやカルテット・ハーモニー等々をバランスよく聴かせる彼ら、30年間メンバー交代なしのチームワークは伊達じゃない。それぞれにキャリアを持ったインテリらしく、そのコメディ・ルティーンも実に洒落ている。通算5449回目というこの日のコンサートも全編、品のいいエンターテイメントでノスタルジックで美しいウエスタン音楽を楽しませてくれる秀作。
SHA-601D WEBB PIERCE & CHET ATKINS DVD\3,308-(本体\3,150-)(60分)

I'm Walkin' the Dog/Slowly/I Don't Care/Love Love Love/In the Jailhouse Now/Why Baby Why//Pickin' the Blues/Humoresque/Mr. Sandman 他全27曲
 1954年から56年に撮影された貴重な35mmフィルムから抽出されたウェッブ・ピアース(1921-1991)とチェット・アトキンズ(1924-2001)のライブ映像。クラシック・カントリーと呼ばれる50年代、初期カントリー黄金時代のウェッブが18曲(内一曲はカール・スミスとマーティ・ロビンスとの競演)、チェットが9曲の全27曲。かつてVHSビデオでは紹介したが、DVDでは初めての紹介になる。カントリー音楽がカントリーだった時代の貴重な映像。
映像ものお勧め作品
VES-13058D TONY RICE『Video Collection』DVD\3,308-(本体\3,150-)(62分)

 1970年代以降のブルーグラス・ギターを根底から変えたトニー・ライスのフラットピッキン・ギターのスリルと興奮をマールフェスのライブ映像から。3種類のセットで構成されており、1つはブッシュ+フレック+ダグラス+オコナー+シャッツを従えたあの強烈なオールスター・ジャムの4曲、2つ目はグリスマンやスキャッグス他とのジャムが2曲、そして3つ目にジミー・グドロー、リッキー&ロニー・シンブキンズらとのトニー・ライス・ユニットでの9曲の全15曲。昨年発表されたトニー・ライスの自叙伝『Still Inside』(BOOK-46 \3,990-)特集、ムーンシャイナー2010年6月号(MS-2708 \525-)で彼の1955年マーティンに関する特集がある。
VES-13023D DOC WATSON『Rare Performances 1963-1981』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 今年3月、米寿を迎えるドック・ワトソンのデビュー当時から20年間の映像を集めたDVD作品。クリント・ハワードとフレッド・プライスとのデビュー前の映像も含めた"Deep River Blues"から"Black Mountain Rag"まで21曲。
RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン、ハスケル・マコーミック、ジャック・マーティン、ジョニー・ジョンソンでの3曲。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)に大ベテラン、ジョー・ステュアート(g)とモンロー・フィールズ(bs)、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組名作フェスライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが絶頂期をキープしていたときの超貴重ライブ、とても大切な30分!!
VES-13082D DOC WATSON & DAVID GRISMAN『In Concert』DVD\3,308-(本体\3,150-)(70分)

 名作CD『Doc & Dawg』(ACD-25 CD\2,573-)のツアーを収録した素晴らしいコンサート・ビデオ。米国弦楽器界の巨人2人、ドック・ワトソンとデビッド・グリスマンによる深ーいアメリカン・トラッドの真髄を、素晴らしいマンドリンとギターのトーンと共に、ジックリお楽しみ下さい。
SKFR-1005 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Soldier of the Cross, the Concert』DVD\3,098-(本体2,950-)

 ブルーグラス界最重量級ライブ・バンド、ケンタッキー・サンダーを率いてリッキー・スキャッグスが2001年1月、ナッシュビルのギブソン・カフェで収録したバリバリのブルーグラス・ライブ全11曲。ビル・モンローの"Get Up John"や"Walls of Time"のほか、ゴスペルを中心に鉄壁のブルーグラス・アンサンブルを堪能させてくれる。ギターにはクレイ・ヘス、フィドルにはボビー・ヒックスとルーク・ブラ他、ジム・ミルズ、ポール・ブルースター、ダーリン・ビンセント、マーク・フェイン(2曲で登場するパーカッションはケニー・マローン)。
SRDVD-1001 MULESKINNER『Muleskinner Live DVD』DVD\3,098-(本体\2,950-)

New Camptown Races/Dark Hollow/Blackberry Blossom/Land of Navajo/Knockin' on Your Door/Opus 57 in G Minor/Red Rocking Chair/Going to the Races/Eighth of January/I am a Pilgrim/The Dead March/Sitting Alone in the Moonlight/Orange Blossom Special.

 ビル・モンローが出演予定だった番組にバスの故障で行けなくなり、1973年、急遽リチャード・グリーンによって集められた故クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、デビッド・グリスマン、ビル・キースらによる奇跡的なライブを収録したビデオのDVD。当時ロック界で活躍していた彼らがブルーグラス・スタンダードのジャムに興じる……、あの70年代名盤『ミュールスキナー』制作に至る重要なセッションとなったお宝映像。 なおこの映像の全楽器を完全採譜、バンドスコアーにした155頁に及ぶ楽譜&タブ譜『Muleskinner Live: Band Score』(BOOK-25 \4,725-)も在庫中。
■フラット&スクラッグスお宝DVD映像シリーズ
 2010年春に発表された第9巻と第10巻で足掛け4年に及ぶシリーズが完結したフラット&スクラッグスのDVD映像。もっとも完成されたブルーグラス・アンサンブルとして、いまだに比べるもののない偉大なバンド、レスター・フラットとアール・スクラッグスが率いたフォギー・マウンテン・ボーイズの絶頂期、1956〜1962年のテレビ・ショウの超貴重映像DVDシリーズ全10巻である。
 1960年代初期には超貴重だったビデオテープだが、その伝説的な30分番組24エピソードが奇跡的に発見、その後また別のところから12エピソードが見つかった。そのフィルムの寄贈を受けたカントリー音楽財団が公的機関からの補助金で修復、鑑賞に堪える20エピソード分を10巻のDVDシリーズで発表した。ビル・モンローの精神性とフラット&スクラッグスの大衆性なくして、現在のブルーグラスはない……とも言える必見シリーズ、フラット&スクラッグスが茶の間で演じる10時間、どの一瞬も、息を詰めてご覧ください。全巻常時在庫中!!
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●SHA-611D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.1』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Shortnin' Bread/Jimmie Brown the Newsboy/Pig in a Pen/Just Ain't/Don't Let Your Deal Go Down/Earl's Breakdown/Down in the Valley 他全22曲

●SHA-612D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.2, Guest: Maybelle Carter』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Fireball Mail/We'll Meet Again Sweetheart/Walking in My Sleep/Are You Washed in the Blood/Foggy Mountain Breakdown/Wildwood Flower 他全21曲

●SHA-613D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3, Guest: Ricky Skaggs』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Twinkle Little Star/Home Sweet Home/If I Should Wander Back Tonight/I Wonder How the Old Folks Are at Home/Foggy Mountain Special 他全21曲

●SHA-614D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.4, Guest: Randy Lynn Scruggs』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Ground Speed/I Know What It Means to be Lonesome/Thinking About You/Nine Pound Hammer/Down Down Down/Salty Dog/Lonesome Road Blues 他全21曲

●SHA-615D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.5, Guest: Hylo Brown』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)

Earl's Breakdown/Don't This Road Look Rough and Rocky/Storms Are on the Ocean/Roll in My Sweet Baby's Arms/I Never Shed Another Tear 他全22曲

●SHA-616D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.6』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Flint Hill Special/Listen to the Mockingbird/Hear the Whistle Blow/Keep on the Sunny Side/Live and Let Live/Lonesome Road Blues 他全21曲

●SHA-617D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.7』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Long Journey Home/Love & Wealth/Cumberland Gap/On My Mind/Little Darlin' Pal of Mine/Dear Old Dixie/Before I Met You/Down the Road 他全22曲

●SHA-618D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.8』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Foggy Mountain Special/Little Cabin Home on the Hill/What a Change/Six White Horses/Whoa, Mule Whoa/Flint Hill Special/Mountain Dew 他全23曲

●SHA-619D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Pike County Breakdown/Foggy Mountain Top/Daisy Mae/I'll Go Stepping Too/Sally Ann/Heaven/God Loves His Children/Foggy Mountain Rock 他全23曲

●SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

Shady Grove/White House Blues/Groundhog/I'm Head Over Heels in Love/Little Maggie/You Are My Flower/Cripple Creek/Legend of the Johnson Boys/Footprints in the Snow/New River Train 他全22曲
教則ものお勧め
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。
DVDBSHRL23 SAM BUSH『All About Rhythm Mandolin』+『All About Lead Mandolin』DVD2本組\6,720-(本体\6,400-)1時間40分×2本=3時間20分

Fisher's Hornpipe/Cloverleaf Rag/Old North Woods/Midnight on the Stromy Deep/Blue Mountain./You Left Me Alone/Girl From the North Country/Sailin' Shoes.

 サム・ブッシュの最新マンドリン教則DVDが2本、同時に発表。サムの最新CD作品『Circles Around Me』(SH-4055 \2,573-)を踏まえた教則物だ。
 1本目はサム・ブッシュのトレードマーク、チョップ=リズムについて、そのタイミングとアクセントの詳細を見せ、語る。その前にチューニング法、そして「オールド・ホス」と呼ばれるサムのマンドリンについて約25分、それから自身のリズムについてはモンロー・スタイルからマーチングバンドのドラム経験、そしてあのブッシュ・チョップ……かっこいい、あれです!! 100分にわたってブルーグラスの核「リズム」について語り尽くし見せる。
 2本目はフィドル・チューン、ラグ、ワルツ、ブルーグラス・ソロや間奏、そのバリエーションを見せ、語る。きっちりと1音ずつをスプリット(右手と左手)画面で解説、そして発展。サムらしいユーモアの効いた解説も楽しい。数々のワークショップを経てきたサム、生徒が聞きたい勘所はバッチリ。また収録曲だけではなく、そこから発展させつつさまざまな練習方法を教える。マンドリン練習用のみならず、サム・ブッシュ・ファンには彼の人柄や音楽観も知れる全3時間半、楽しいDVDだ。
MB-99472D BRIAN WICKLUND『An American Fiddle Method Vol.2』DVD\3,780-(本体\3,600-、1時間58分)

 ブライアン・ウィックランドのフィドル教則DVD第2弾。さまざまなスタイルの有名フィドル・チューンの実践に行く前に、フィドルの響きからはじまり、トーン、弓の扱い、バックアップ・コードでの音選び、チョップなどの中級テクニックを学びます。その後、実践として27曲(譜面は別売り教則本参照=MB-99472BD Book+CD\4,095-)、メロディとバックアップをミディアムテンポで次々と演じ(主にD,G,Aだが、途中Bb=GmやFなど、ローファーストポジション、第4ポジションのダブルストップも)、有意義なアドバイスをくれる。スズキ・メソッドを基本にした上述の教則本とともに、フィドル入門一押しの作品である。
FGM-1012D BRAD DAVIS『Flat Pick Jam, Vo.4』DVD\3,308-(本体\3,150-)

Flowers of Edinburgh/Shady Grove/John Henry/Texas Gales/Home Sweet Home/Crazy Creek/Leather Britches/Cotton Patch Rag/Eighth of January/Flop-Eared Mule.

 アール・スクラッグス&フレンズやサム・ブッシュ・バンドなどで知られるブラッド・デイビスのフラットピッキン教則ギター・ジャム・シリーズ映像第4弾。各曲スロー/スロー・ミディアム/ミディアム・ファースト/ファーストと4段階のスピードで有名スタンダード・チューンでジャムの相手をしてくれる実戦版。初心者から上級者まで、リズムとリードの双方が訓練でき、アドリブのエッセンスも感じ取れます。
TIM-1 EARL SCRUGGS『Three Finger Classics #1』Tab\1,050-(本体\1,000-)
TIM-2 EARL SCRUGGS『Three Finger Classics #2』Tab\1,050-(本体\1,000-)

 アール・スクラッグスのフラット&スクラッグス録音のバンジョー可聴部分をバックアップを含めてオリジナルLP順にタブ譜化した小冊子シリーズ。今回紹介の2冊は、マーキュリー録音(1948-1950)の前半と後半。現在は『Complete Mercury Recordings』(B000007002 CD\2,573-)でマーキュリー全録音28曲がCD1枚となって発売されている。シリーズはこの他、"TIM-3"はアルバム『Foggy Mountain Jamboree』、"TIM-4"は『Kings of Bluegrass』の計4冊(各\1,050-)がある。このまま弾くとやってられないけれど、ときおり見返して「フーム」と唸るアール・スクラッグス虎の巻!!
楽器、その他…
SC-1 『ピーターソン クリップ式ストロボチューナー “ストロボクリップ”』定価¥13,440-(本体\12,800-)→\12,000-(本体\11,428-)

 品質と信頼性の高さで定評のある高級チューナーメーカー「ピーターソン」から、クリップ式ストロボチューナー発売。今まで10万円以上していたストロボがお求め安い価格にて。1/10セントの精度を誇り、独自のバーチャルストロボテクノロジーで素早く、正確なチューニングが行えます。一般的なチューナーの様に針や目盛で表示するのではなく、音程(周波数)のずれを扇状の液晶表示の流れる速度で表示します。チューニングのストレスから開放されます。但し、あまりに精度が高すぎて、特にバンジョー・プレイヤーは神経衰弱になる恐れ有りです。
RK-ELITE-75『レコーディング・キング・ケニー・イングラム・モデル・バンジョー』定価\210,000-(本体\200,000-)→\\ASK\\
詳細
ソニー・オズボーンSCOUTに続く、シグネチャー・モデル第2弾。ケニー・イングラムのアイデア、スペックで作られたケニー・イングラムモデル。輪郭のはっきりしたパワートーンを生み出すためにステリングやボールドウィンのようなロング・スケールバージョンに設計されているため、低い弦高セッティングでもアクションはしっかりと立ち上がります。次世代スタイルのバンジョーの登場です。
MISC-SBP 『秋元慎シグネチャー・ピック』 \263-(本体\250-) 拡大

 フラットピッカー、特にマンドリン・プレイヤー向けのアセチレート素材によるラウンド・トライアングル、1.5mm厚のピック。長年の経験から手に馴染む大きさ、ラウンドの取り方、フィニッシュにこだわりました。弦にあたるときの親和性が通常のセルロイドのピックより格段に良く、ハイポジションで弾いても音がつぶれ難いのが特徴。特にモンロー・スタイルのマンドリン・プレイヤーにお勧めします。
■ビル・モンロー生誕100年、センテニアル!!
 1911年9月13日、ケンタッキー州ロジーンに生を享けたウィリアム・スミス・モンロー、この世にブルーグラスというすばらしい音の楽しみを遺してくれた「ブルーグラスの父」、今年はその生誕100年だ。ビル・モンローの音楽を伝える、さまざまなお奨め作品を、1年にわたって紹介しよう。
●BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』Book\1,995-(本体\1,900-)

 ビル・モンローの生涯をモンロー自身と、多くの友人や元メンバーが語り、その演奏風景を軸にジョン・ハートフォードの案内で進む同タイトルの映像決定版(MVDV-4577 DVD\2,783-)の完全な英語と日本語の対訳本です。英語でのオリジナル・スクリプトと日本語対訳でビル・モンローの生涯を知ることが出来る必携本。もちろん、映像なしでも十分に理解できるビル・モンロー! そう、今年はビル・モンロー生誕100年祭なんだ!!
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。
FGM-15.2 最新「2011年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 ワシントンDC地区の若手フラットピッカー、ジョーダン・タイスのカバーストーリーとタブ譜は彼の2枚目『Long Story』(PATUX-176 \2,573-)からの"Coming to Life"ほか、ジョー・カー"Otter Nonsense"のリズム、スティーブ・カウフマン"Indian Killed the Woodcock"、ジョー・カーリニのコード/メロディ練習、ジェフ・トロクセルの"Arkansas Traveler"コード弾き、スティーブ・ポティア"Blue Ridge Cabin Home"、カーター・ファミリー"You've Been a Friend To Me"、バッハ"Minuet in G Major"、リック・ウィリアムズ"Blackberry Blossom"のバリエーション、ジョン・ミゲーン"Limehouse Blues"、テリー・バウカム"Knee Deep in Bluegrass"のギターアレンジ、初心者はモンローソング"Sugar Coated Loveほか。
FGM-15.1 「2010年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 フランク・ソリバン&ダーティ・キッチンのギタリスト、リンカーンメイヤーズのカバーストーリーとタブ譜は"Salt Creek"と"Runaway Ramp"、そのほか、スティーブ・カウフマンはビル・モンローの"Santa Claus"、ジョン・カーリニ"God Rest Ye, Merry Gentlemen"、ダン・クレアリー"Silver Bells"、ジェフ・トロクセル"Away in Manger"、ディックス・ブルース"Go Tell It on the Mountain"、マイク・マダックスは"Let It Snow"でディミニッシュ・コードの練習など、クリスマス特集。そのほか、ジョン・ミゲーン"Limehouse Blues"のパート2、スティーブ・ポティアはモンローの"Ashland Breakdown"、ダン・ハッカビー"Little Georgia Rose"、オリン・スター"East Virginia Blues"、ジェレミー・フリッツ"Soldier's Joy"などに、ルシアー訪問はニュージーランドのニック・オリバー。
FGM-14.6 「2010年9〜10月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 スウィング・ジャズ入門大特集。"Lady Be Good"のコード進行解説から、ティム・メイによる"Avalon"を素材にした実践編までがメイン特集、そのほかタブ譜は、1977年のあのアルバムから"Jazzgrass Waltz"、スティーブ・カウフマン"Liza"、ジョン・カーリーにはジャンゴの"Nuage"、ブラッド・デイビス"Farewell Blues"、スティーブ・ポティア"Sheik of Araby"、オリン・スター"When the Sants Go Marching In"、ディクス・ブルース"Back Home Again in Indiana"、マイク・マダックス"Summertime"、アダム・グレンジャー"Sweet Georgia Brown"、ビル・ベイ"Maple Leaf Rag"、ジョン・ミゲーン"Limehouse Blues"等々に、初心者"Shenandoah Valley Breakdown"で、もう、おなか一杯のスタンダード漬け!!
FGM-14.5 「2010年7〜8月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)残数1

 ストリング・チーズ・インシデントのビル・ナーシをカバーストーリーとタブ譜"Surfing the Red Sea"と"Road of Destruction"に、トニー・ライス本『Still Inside』に関するクロスレビューほか、"Six White Horses"、"I'll Take the Blame"、"Big Sciota"、"Scarborough Fair"におけるモード練習、G-Runサンプルと"Lonesome Road Blues"、"In the Pines"、クロスピッキン"Will the Circle Be Unbroken"、"Morrison's Jig"、"Your Love Is Like a Flower"ほか、ギターを弾く上で有益なさまざまな教則と情報が、タブ譜と付属のCDでフォローできる80頁。
FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 昨年のウィンフィールドで話題になった3人のカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 「ギター・ジャム特集」はツインギターのハーモニーなど、さまざまなジャムにおけるツイン・ギター技を紹介ほか、タブ譜満載の80頁。
FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"ほか、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲など、タブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。
BNL-11/1 最新2011年1月号 \525-

 ビッグ・カントリー・ブルーグラスのリンウッド・ランスフォードのカバーストーリーとタブ譜は"Top Hat Ramble"と"Rendezvous"ほか、トム・アダムズ"Home Sweet Home"、フレッド・ガイガー"On the Sunny Side of the Street"、ピーター・ワーニック"Wichita Lineman、ビル・エバンズのバックアップ"Blue Ridge Cabin Home"、そしてさまざまなクロウハンマーとバンジョーに関するさまざまな話題満載。
BNL-10/12 2010年12月号 \525-

 パット・クラウドのカバーストーリーとインタビューにタブ譜"Kansas City Reel"とジャズ練習曲"Autumn Leaves"、そのほかタブ譜は、トム・アダムズ"Indecision"と"One Way Ticket to the Blues"、ジャネット・デイビス"I'll Be Home for Christmas"、バッハ"Jesu, Joy of Man's Desiring"ほかの44頁。
BNL-10/11 2010年11月号 \525-

 シエラ・ハルのハイウェイ111のバンジョー奏者、2008年に来日もしたコリー・ウォーカーのカバーストーリーとタブ譜は"Hullarious"と"Absence Makes the Heart Grow Founder"(ともにシエラ・ハル『Secret』より)のほか、アール・スクラッグスはDVDシリーズ第10巻からの"Flop Eared Mule"のバックアップ、トム・アダムズ"Love Me Darling Just Tonight"のキックオフとブレイク、フレッド・ゲイガーはスタンダードの"I'm Getting Sentimental Over You"、バックアップ"Salt Creek"、J.D.クロウ"Honey You Don't Know My Mind"ほか、各種クロウハンマー・タブ譜、オーム(オード)バンジョーの50年インタビューやIBMAリポート。
BNL-10/10 2010年10月号 \525-

 モンロー有名曲のインストで知られるマイク・スコットのカバーストーリーと"Watuaga Miner"のタブ譜ほか、アール・スクラッグスのDVDシリーズVol.10からの"Somebody Touched Me"、key of Dでの"Whiskey Before Breakfast"、初心者は"You Are My Sunshine"のダブルストップ奏法、ジム・ミルズ"Connmara"、トム・アダムズ"Mama's Hand"などのタブ譜ほか、クロウハンマー各種とバンジョーに関するさまざまな話題満載の44頁
BNL-10/05 2010年5月号 \525-

 カバーストーリーはスティーブ・マーティンでタブ譜は"Pretty Flowers"と"Saga of the Old West"。そのほかタブ譜はスタンダードの"Dinah"(ディック・ミネだっけ?)をフレッド・ガイガー、テレビ主題歌「ホーガンズ・ヒーローのマーチ」、クリス・ワーナーの"Lickity Split"の第一及び第二ブレークなどのタブ譜、そしてクロウハンマー・タブ譜。
BNL-10/04 2010年4月号 \525-

 リチャード・ベイリー(クラスター・プラッカーズやスティール・ドライバーズ)のカバーストーリーと"Heaven Sent"、"Midnight Train to Memphis"、"Drinkin' Dark Whiskey"のタブ譜ほか、アール・スクラッグス"Mountain Dew"、ドン・レノ"Little Rock Getaway"、トム・アダムズ"Walkin' the Dog"などのタブ譜ほか。
BNL-09/12 2009年12月号 \525-

 トム・アダムズによるティム・カーターのインタビューなどの特集ほか、タブ譜はアール・スクラッグス"When the Angels Carry Me Home"、ベラ・フレック"Melody of Rhythm, Movement 1"、ドン・ストーバー"Black Diamond"、トム・アダムズ"The Chipmunk Song"か、12月らしく"We Three Kings"や"Auld Lang Syne"、ボブ・カーリンのビートルズをクロウハンマーで"Things We Said Today"や「バッハのガボット」などの48頁。
BNL-09/10 2009年10月号 \525-

 DCエリアの凄腕マーク・ディレイニーのカバーストーリー(ムーンシャイナーの闘魂バンジョーでは4月号特集)とタブ譜は"Black Diamond"、フレッド・ゲイガー"Cherokee"、トム・アダムズ"Herat of Scotland"、イアン・ペリー"Whiskey Before Breakfast"、マイク・シーガー"Last Night When Willie Came Home"ほか。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。
BU-11/02 最新2011年2月号 \840-

 カーリー・セクラーとウェイン・テイラーのカバーストーリーのほか、ザ・ディラーズのミッチ・ジェインの思い出などの特集記事ほか、米国ブルーグラス情報満載の60頁。
BU-11/01 2011年1月号 \840-

 毎年1月号恒例の全米ブルーグラス・フェス一覧表とフェスティバル特集号。第75回ゲイラックス・フィドラーズ・コンベンション写真集、アパラチアン・アップスプリング・フェス、マーク・オコナー・ストリング・キャンプ@ETSUの特集記事ほか、米国ブルーグラス情報満載の92頁。
BU-10/12 2010年12月号 \840-

 タークス・ベントリーのカバーストーリーほか、IBMA2010 WOB写真リポート、ビル・モンローの失われた写真、ダレル・ウェッブ・バンド、カスタム・インレイのエキスパート、デイブ・ニコルズの特集記事ほかの60頁。
BU-10/11 2010年11月号 \840-

 35周年を迎えたスペシャル・コンセンサスのカバーストーリーでIBMA理事長を退任したグレッグ・ケイヒル特集ほか、ブルーグラスに戻ったジョー・ディフィ、パム・ガッド、ドブロ奏者ジョニー・ベラーらの特集のほか64頁。
BU-10/10 2010年10月号 \840-

 ザ・グラスカルズのカバーストーリーほか、ロン・ブロック、ドナ・ユリッシー、アール・ブラザーズ、2011年版タレント名鑑などの特集ほか63頁。
BU-10/09 2010年9月号 \840-

 ホット・ライズ・リユニオンとエディ・アドコックのカバーストーリーほか、ニューファウンド・ロード、1930〜40年代の戦争とブルーグラス(オールドタイム)についての新刊本『If Trouble Don't Kill Me』、ノース・カロライナ州シェルビー近郊のライブハウスなどの特集の72頁。
BU-10/08 2010年8月号 \840-

 マーティ・ステュアートのカバーストーリーほか、ベース第一人者デニス・クロウチ、ロックとブルーグラスを結ぶラリー・キール、カロライナ・サンシャインなどの特集のほか、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の72頁。
BU-10/07 2010年7月号 \840-

 今月10日に81歳の誕生日を祝ったジェシー・マクレイノルズのカバーストーリーに、マイケル・マーティン・マーフィー、モンロー・クロッシング、ノース・カロライナのブルーグラス・パイオニア=ドン・ウォーカーらの特集の74頁。
BU-10/06 2010年6月号 \840-

 デル抜きのデル・マッカーリー・バンド、トラベリング・マッカーリーズのカバーストーリーほか、アンディ・レフトウィッチ、ダリン&ブルック・アルドリッジ、1969年ルイジアナ・ブルーグラス・ウィークエンドの思い出の特集ほかの80頁。
BU-10/05 2010年5月号 \840-

 ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集。
BU-10/04 2010年4月号 \840-

 ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集の80頁。
BU-10/03 2010年3月号 \840-

 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁。
BU-10/02 2010年2月号 \840-

 ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。
BU-10/01 2010年1月号 \840-

 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。
OTH-1208 2010年12月/2011年11月号 \1,260-

 ベーコン・バンジョー構造図をカバーにフレッド・ベーコンと初期のベーコン・バンジョー物語のほか、ボブ・ウォルターズとドワイト・ラムに捧げるミズーリ・バレイのフィドル・スタイル特集のほか、初代編集長アリス・ジェラードの「オールドタイム・ヘラルドの20年とマールフェス」などの特集記事ほか、伝承音楽の情報満載の52頁。
OTH-1207 2010年10月/11月号 \1,260-

 ブルースのミシシッピ・ジョン・ハートのカバーストーリーほか、ギニー・ホーカー、あたらしいブルー・リッジの音楽名所フロイド・カントリー・ストア、サイ・カーン"Aragon Mill"がトラッド曲に!?などの特集記事ほか。
OTH-1206 2010年8月/9月号 \1,260-

 カーソン・ロビンソンのカバーストーリーほか、レラ・クリストファー・トッド、ヒュービー・キングのオールドタイム・ジャム、78回転からCDへ……などの特集ほか。
OTH-1205 2010年6月/7月号 \1,260-

 バール・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出C」のほか、昨年他界したレイ・アルデンの夢「フィールド・レコーディング」、ベラ・フレックのアフリカについてのインタビュー、そして1902年ケンタッキー東部のアパラチア山中に生まれた主婦であり女性ミュージシャンであったエフィー・スミス・ピアーソンの生涯などの特集ほか。
OTH-1204 2010年4月/5月号 \1,260-

 ゴード(瓜)バンジョー製作家のジェフ・メンジーズ、戦前のパイオニアたちと数多く共演した94歳のフィドラー、スリーピー・マーリン物語、「ハモンズ家の思い出第3回」などの特集ほか。
OTH-1203 最新2010年2月/3月号 \1,260-

 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか。
OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \1,260-

 リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。
OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、26年目です。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。
 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2804 2011年2月号(通巻328号)\525-

 女性シンガー・クロウハンマー奏者アビゲイル・ウォッシュバーンのカバーストーリーほか、サム・ブッシュの「IBMA基調講演、ビル・モンローを語る後編」、グラミー賞の実態、ブルーグラス・ギターの条件前編、ラグパパス・ジャグバンド、本間正敏のIBMA2010「WOBリポートB」、丹沢ブルーグラス「ビーンブロッサム訪問」、アメリカ歴史概論XI「南北戦争」ほか、チチ松村のバンジョー祭り、成田勝浩のロンサム・エアポートなど連載コラムとニュース、レコードレビュー、最新ブルーグラス・チャートなど日米ブルーグラス情報満載の44頁。
MS-2803 2011年1月号(通巻327号)\525-

 最新1月号はサム・ブッシュのカバーストーリー「IBMA基調講演、ビル・モンローを語る前編」ほか、新春ブルーグラス大学生サーベイ第一章、宮崎勝之&古橋一晃『Woody Talkin'』、バンジョー・プロジェクトを救え!!、本間正敏のIBMA2010「WOBリポートA」、丹沢ブルーグラス「IBMM訪問」、アメリカ歴史概論]「南北戦争」ほか、日米ブルーグラスの話題満載です。
MS-2802 2010年12月号(通巻326号)\525-

 パンチ・ブラザーズのカバーストーリー「パンチ・フェスライブ体験記」ほか、ブラザー・デュオのお勧め、本間正敏のIBMA2010「WOBリポート@」、ドブロ・キャンプ「リゾサミット2010」、丹沢ブルーグラス「ビル・モンロー生家訪問」、アリソン・ブラウンvs津軽三味線などの特集記事、ブルーグラス歴史概論\「Wildwood Flower」、日本ブルーグラス年表「1973年」ほか、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2801 2010年11月号(通巻325号)\525-

 第21回IBMAアワード大特集。ライマン公会堂で行なわれたアワード・ショウの全貌を、現在の米国ブルーグラス事情とともに紹介するほか、日本ブルーグラス・レジェンド「島田耕」、学生バンドで滋賀フェス・バンド・コンテストの優勝バンド「カルブレイス」、第30回を迎える「ビッグマウンテンオープリ」、「弦楽器メンテナンス入門」などの特集とブルーグラス歴史概論[「Wildwood Flowerほか」、日本ブルーグラス年表「1973年」など連載。
MS-2712 2010年10月号(通巻324号)\525-

 バンジョー大博覧会リポート、ジョン・ハートフォードとルイーズ・スクラッグス、ミッチ・ジェイン追悼ふたつのダルシマー、レモンスライスCD発表、半熟りんごあめ、、井上ともやす、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記Bなどの特集ほか。
MS-2711 2010年9月号(通巻323号)\525-

 「ブルー・リッジってどこだ?」から「ブルー・リッジ系ブルーグラス」のブルーリッジ大特集ほか、最新ブルーグラス・バンジョー事情後編:パーツ編、パンチ・ブラザーズはブルーグラスなのか?、バックウッズ・マウンテニアーズCD発表、チーフ井上「ロッキートップ30周年に」、「ビル・モンロー生誕99年へのメッセージ集」ほか。
MS-2710 2010年8月号(通巻322号)\525-

 「バンジョーの歴史」と「現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝」などバンジョー大特集のほか、ダークス・ベントリー、宇佐美勝彦、新潟ジャズストリート・リポート、カーリー・セクラー・フォト・リポート、丹沢ブルーグラス・アメリカ道中記A、ブルーグラス史観「ゴスペルの源流セイクレッド・ハープ」特集。
MS-2709 2010年7月号(通巻321号)\525-

 天才少年アレックス・ハーグリーヴスをカバーストーリー、ブルーグラスにおける天才ミュージシャン列伝、マック・ワイズマン「シンガーvsプレイヤー」、スコット・ベスタル、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、C.F.マーティンとフォスター」、尾崎ブラザーズ、ノース・ヒルほかの特集。
MS-2708 2010年6月号(通巻320号)\525-

 ムーンシャイナー最新6月号はトニー・ライスのカバーストーリーほか、有田純弘インタビュー、フェアウェル・ドリフターズ、鎌倉ブルーグラス・サローネ・リポート、ドン・レノ"Dill Pickle Rag"、ブルーグラス史観「アメリカ歴史概論V、ミンストレルとバンジョー」ほかの特集。
MS-2707 2010年5月号(通巻319号)\525-

 クルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。
MS-2706 2010年4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」などの特集ほか。
MS-2705 2010年3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人の女性IBMA受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場ほか。
MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525-

 ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート前編」ほか。
MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525-

 アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。
2011年第53回グラミー賞ノミネート作品!
■ブルーグラス部門
SH-4055 SAM BUSH『Circles Around Me』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カントリー・ジェントルメン名曲から、知られざるレッド・アレン曲、デル・マッカーリーをテナーに迎えてモンロー2曲、そしてニュー・グラス・リバイバル中期とデビュー・アルバムからのカバー2曲等々、待ってました!!のブッシュ流ブルーグラス。2006年の前作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)までニューグラスの先頭を走りつづけ、70年代以降のブルーグラスをそのエネルギーで背負ってきたサム・ブッシュ。初のDVD作品『On the Road』(SH-4023D DVD\2,888-)もカッコいいぞ!!
 本作の曲目解説を含むムーンシャイナー誌2009年11月号(\525-)のカバーストーリーとともにお楽しみください。また2010年1月号には本作に収められているストリングビーン殺人事件に関するサムとガイ・クラークの共作オリジナル、"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語を特集。また最新号2011年1月号と2月号はサム・ブッシュのIBMA基調講演「ビル・モンローを語る前編・後編」を特集。
COMP-4543 PETER ROWAN BLUEGRASS BAND『Legacy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ピーター・ローワンの最新作がグラミー賞ブルーグラス部門へ!! 20世紀のブルーグラス・ソングをビル・モンローの魂を受け継いで世界に広め、高めた最大の功労者。スーパーピッカーたちの創るホットなアンサンブルより、信頼する友人たちとの私的なブルーグラスがとてもよく似合う。アリソン・ブラウンのプロデュースのもと、バーン・ウィリアムズ・バンドで知られるメロディ感覚の鋭いキース・リトル(bj)、1960年代初期からニューヨーク・ブルーグラスで活躍したジョディ・ステッカー(m)、そしてポール・ナイト(bs)という4人組。13曲中、ピーターのオリジナルが10曲、キースの歌うカーター・スタンレーとジョディのトラッド歌とインストという構成。全編に重厚なメッセージを託しつつ、最後にはチベット密教の祖、パドマサンバヴァへの賛歌"Across the Rolling Hills"で終わるという、さすがのピーター・ローワン世界、心に刺さるブルーグラスを聴かせてくれる。……凄いピーターをIBMAで観たぞ!!彼はまだ最前線にいる。リポートはムーンシャイナー誌11月号!!
ROU-0624 STEELDRIVERS『Reckless』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年、衝撃的なデビューをしたスティールドライバーズの最新第2作がブルーグラス部門とカントリー分野のデュオまたはグループ部門に"Where Rainbows Never Die"がダブル・ノミネートだ。クリス・ステイプルトン(g)というアウトロー系の強烈なカントリーロック系ボーカルをメインに、リチャード・ベイリー(bj)、マイク・ヘンダーソン(m,slide g)、タミー・ロジャーズ(f)、マイク・フレミング(bs)という個性派ナッシュビル・ベテランを配した、これまでありそうでなかったヘビー級ブルーグラス。ケニー・チェズニーやティム・マグローらに曲を提供するステイプルトンと90年代のオルタナ・カントリーの旗手だったヘンダーソンがほとんどの曲を書き、元クラスター・プラッカーズのベイリーと、ティム・スタッフォードやアダム・ステッフィとともにユニオン・ステーションの前身バンド、ダスティー・ミラーにもいたロジャーズの5人組がスワンプ風ハイロンサム!?を構築している。ムーンシャイナー誌2008年2月号(\525-)にカバーストーリーあり。
M-24976 PATTY LOVELESS『Mountain Soul U』CD\2,888-(本体\2,750-)[グラミー受賞作品]

 デル(g)&ロニー・マッカーリー(m)、ブライアン・サットン(bj)、ロブ・アイクス(d)を従え、ヘイゼル・ディッケンズもカバーしたハーラン・ハワードの名曲"Busted"をトップに、アパラチアの厳しい生活を歌い込んだパティ・ラブレス、2001年の『Mountain Soul』につづく最新第2弾。ジャンル/スタイルにこだわらず、夫エモリー・ゴーディーJr.のプロデュースで、ブルーグラス人脈をフルに動員した秀作。1957年ケンタッキー州パイクビル生まれで父親は黒肺塵症を患った炭坑夫、遠い従兄弟にロレッタ・リンとクリスタル・ゲイルがいるというホンマもんが、ブルーグラス・アルバム部門にノミネート。
MCM-0014 DEL McCOURY BAND『Family Circle』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 現在ブルーグラス・バンドの最高峰、デル・マッカーリー・バンド(DMB)の2009年秋発表作品で、今年のグラミー賞ブルーグラス部門候補作である。この2月1日で72歳のデルを中心に、ふたりの息子ロニー(m)とロブ(bj)、少年時代からバンドに参加したジェイソン・カーター(f)、そしてアラン・バートラム(bs)という望むべく最高のミュージシャンを擁して、メジャーバンドの風格とハッとするようなポップな感覚を散りばめながら、全曲でソウルフルでソリッドなブルーグラスを守る鉄壁のバンドサウンドを聴かせる。随所にお洒落なアレンジ、また自然に出てくるのだろう抜群のグルーヴを捉まえる各楽器のインプロバイズ、そしてデルのリズム・ギターが快感だ。昔のDMBイメージとはぜんぜん違う、数々のビッグステージを経てきて、今やメジャーアーティストの一角、ひょっとすると1960年代のフラット&スクラッグスの域に達したかもしれないDMB。アルバムを通して大満足のデルグラスを聴くべし!
■カントリー部門
ROU-0640 DAILEY & VINCENT『Sings the Statler Brothers』CD\2,888-(本体\2,750-)

 カントリー分野のデュオまたはグループ部門に"Elizabeth"がノミネートしたデイリー&ビンセント。本作は1972年から8年連続で年間最優秀カントリー・ボーカル・グループを受賞したスタットラー・ブラザーズのヒット曲をカバーしたポップグラス作品である。セルダム・シーンで知られる"Hello Mary Lou"やポップカントリーとしてヒットした数々のキャッチーな曲を、現在ブルーグラスのトップミュージシャンたちの能力が存分に発揮されたアレンジとともに、現在最高のブラザーデュオを目指す彼らが、強力なバス・ボーカルを加えたカルテットで聴かせる。米国レストラン・チェーン、クラッカーバレルの店頭のみで入手できる超貴重アルバム。
CAP-85410 DIERKS BENTLEY『Up on the Ridge』CD\2,363-(本体\2,250-)

 グラミー最優秀カントリー・アルバム部門にノミネートのダークス・ベントリーのブルーグラス作品。またカントリー・コラボ部門でも本作の中からパンチ・ブラザーズとデル・マッカーリー共演の"Pride"とジェイミー・ジョンソンと共演の"Bad Angel"がノミネートされ、トリプル・ノミネート作品となった。今年34歳のダークス、2003年にデビュー以来アルバム4枚を発表、その中から14枚のシングルのうち7枚がナンバーワンヒットという旬のカントリースターだが、ステーション・インに入り浸る元ブルーグラス小僧。で、この最新第5作は自身の出自をカミングアウト。ブライアン・サットン/ステュアート・ダンカンにサム・ブッシュやティム・オブライエン、マッカーリー兄弟らを迎えたナッシュビル・セッションもさることながら、特筆すべきはパンチ・ブラザーズとの共演3曲、うち1曲はディラン曲"Senor"をクリス・シーリとデュオ、もう1曲はデル・マッカーリー入り"Pride"!! プロデュースには元ナッシュ・ランブラーズのジョン・ランドール、録音はゲイリー・パチョーザ。
NONE524056 PUNCH BROTHERS『Antifogmatic』CD2枚組+DVDの合計3枚組\4,095-(本体\3,900-)

 21世紀のブルーグラスを目の前で変革しつつあるパンチ・ブラザーズとしての2枚目最新作(クリス・シーリ名義の『How To Grow Band』を含めると三枚目)の、CD2枚(本編CDとインストCD)とDVD(ニューヨークでのライブ)の3枚をボックスセットにした限定デラックス版(グラミーには、これに含まれていないボーナストラックから"New Chance Blues"がカントリー・インスト部門)。まったくあたらしい次世代のブルーグラス/アコースティック・アンサンブルを提示、その驚くべき繊細な音作りと組み立てに想像を絶するテクニックと感性!! ムーンシャイナー誌2008年3月号でパンチ・ブラザーズのカバーストーリー、2010年9月号で特集「これがブルーグラスなのか?」(MS-2711 \525-)、そして2010年12月号でカーバーストーリー「パンチ・フェスライブ体験記」あり。
SH-4059 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Things That Fly』CD\2,573-(本体\2,450-)

 若手ブルーグラスのトップランナー、インファマス・ストリングダスターズ、この最新第3作から"Magic #9"が最優秀カントリーインストにノミネート。ゲイリー・パチョーザのプロデュースで、U2のロックングラス"In God's Country"とジョディ・ステッカーのトラッド風"17 Cents"の2曲以外は、リード・ボーカルがアンディ・ホール(d)、ジェレミー・ギャレット(f)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)と4人いる強みを生かして、さまざまな情景を描いた多彩なオリジナルで、若い感性が随所に感じられる力作。クリス・パンドルフィ(bj)とジェシー・コッブ(m)もインストを書きアルバムに幅を持たせている。ニューグラス路線をひた走るダスターズ、ゲストにはイーファ・オドノバンやサラ・シスカインド、カントリーで大成功したブルーグラスっ子ダークス・ベントリーらを迎え、独自のバンドカラーを創っている若いブルーグラス秀作。
SKFR-2021 CHERRYHOLMES『W; Common Threds』CD\2,573-(本体\2,450-)

 アルバム最後の1曲、唯一の凄い!すごい!!インスト"Tattoo of a Smudge"がカントリー・インスト部門にノミネートだ。チェリーホームズ一家、バンド結成10年でこんなにものすごい作品を創るという、現在の米国ブルーグラス・コミュニティのすごさが凝縮したような作品。マッチョな父(bs)母(m)と溢れかえる才能に恵まれた4人の子どもたち=長女シアは看板であるリード・ボーカルと超ソリッドなバンジョー、長男B.J.の超絶フィドル、次男スキップのハイテク・ギター/マンドリン、次女モリー・ケイトの超絶フィドルとボーカル……、それらどれもが機能的に組み合わさった超一級サウンド。リッキー・スキャッグス・レーベルからの4枚目、前作『V: Don't Believe』(SKFR-2020 \2,573-)あたりから水を得たように、ものすごい完成度に達したチェリーホームズ、ほんとうに凄い。
SH-4063 MARTY STUART『Ghost Train; The Studio B Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-)

 エレキ・パリパリのインスト、"Hummingbyrd"が最優秀カントリーインストにノミネート。2曲目の"Country Boy Rock & Roll"(ドン・レノ作)のイントロでバレバレのクラレンス・ホワイト・フリーク、マーティ・ステュアートの最新作は、伝説のスティールギダー奏者ラルフ・ムーニーを迎えた彼の名曲"Crazy Arms"のインスト・バージョンほか、伝説のRCAスタジオBで録音された、まさにナッシュビルビル・カントリーの王道サウンドを再現したカントリー秀作。レスター・フラットのナッシュビルビル・グラスの後、バッサー・クレメンツ、ドック・ワトソン、そしてジョニー・キャッシュのパートナーを務め、1990年「ヒルビリー・ロック」のヒットで一躍カントリースターとなり、カントリー音楽財団会長もつとめたカントリー音楽史やコレクション、またそのすばらしい写真集などでも知られるマーティ、カントリー音楽全般への大きな愛情のほどは、本作品を聴けばお分かりだろう。筋金入りのカントリー・ミュージシャンだ。
■トラディショナル・フォーク部門
SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年の高校生時代にデビュー後、1970年代のブルーグラスに大きな足跡を残し、1980年代にあたらしいトラッド・カントリーを標榜してカントリー界のスーパースターとなったリッキー・スキャッグス、1997年にブルーグラス界に戻ってきた彼が子供の頃に父から学んだ曲をシンプルに演じる2009年作。「父の好きだった(古い田舎の)音楽」を、文字通りソロ(全楽器/ボーカルをひとりで)で丁寧に演じる。トラッドフォーク部門にノミネートされ、わがジョン・ハートフォード・ストリング・バンドの有力対抗馬。
NONE-79839 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Genuine Negro Jig』CD\2,573-(本体\2,450-)[グラミー受賞作品]

 まっすぐなオールドタイム・ストリングバンド音楽がグラミー賞トラッドフォーク部門にノミネートの快挙だ。絶えて久しかった黒人ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップスのメジャーデビュー作。ムーンシャイナー誌でも紹介した2005年のイベント「Black Banjo Gathering」から生まれた彼ら、女性シンガー/バンジョイストのリアノン・ギデンズを中心にした若い黒人トリオの登場だ。19世紀、ブルースが生まれる以前から黒人たちの間で演奏されていたフィドルとバンジョーの音楽を再現すると同時に現代風に解釈、「正真正銘のニグロ・ジグ」というタイトルで、リアノンのバラッドとブルースを軸に、白人が持ち込んだアパラチアン・ケルト音楽と黒人の魂が交じり合う様を見事に表現している。マールフェスやテルライドなどのブルーグラス・フェスをはじめ、グランド・オール・オープリにまで進出、センセーションを巻き起こしつつあるすばらしいストリングバンドなのだ。
STONY-1332 MARIA MULDAUR『& Her Garden of Joy』CD\2,888-(本体\2,750-)

 「アメリカン・ルーツミュージックのファースト・レディ」と呼ばれるマリア・マルダーの最新作もトラッドフォーク部門にノミネートされ、わがジョン・ハートフォード・ストリング・バンドの有力対抗馬。彼女のルーツに戻ったすばらしいジャグバンド作品集。ジョン・セバスチャンやデビッド・グリスマン、フリッツ・リッチモンドら、かつてのバンドメイトやダン・ヒックスやタジ・マハールらのゲストを迎え、スージー・トンプソン(f)やダニー・キャロン(g)を従えて、1930年代のノスタルジックなジャグを迫力満点に歌い飛ばす快作。
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 そしてもちろん、わがBOM作品、今年のIBMAアワード・ショウのフィナーレも務めたハートフォード・ストリング・バンド『ジョンの思い出』。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)が、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々を再演。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、そしてジョン自身をも特別ゲストに迎えた文句なしの感動作です。なお、本作の日本語解説/歌詞はBOMホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号でジョンとバンド・メンバー紹介をしています。
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