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B.O.M.Newsletter #355web 2010年5月12日 |
PDFファイルは郵便でお届けのフーオーマットでごらんいただけます。 またプリントアウトしてお読みいただけます。 PDFファイル 今月の新入荷注目作品 ブルーグラス新入荷 ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷 ブルーグラスお勧め作品 話題のお薦めインスト系作品 各楽器別インストお勧め作品 オールドタイム&フォークお勧め作品 カントリー発掘、編集モノ新入荷 カントリーお勧め作品 映像新入荷 映像ものお勧め作品 教則もの新入荷 教則ものお勧め作品 楽器、その他…… 輸入雑誌 月刊『ムーンシャイナー』 B.O.M.ご利用方法 |
緑がいっぱい……、ブルーグラス/アコースティックの季節ですねぇ。すでに全国各地でさまざまな野外イベントがはじまっています。われわれの主催する「宝塚春フェス」、緑いっぱいの山中でノンビリと過ごすフェスももうすぐです。 |
【第30回 宝塚春のブルーグラス・フェス】 ●5月29〜30日、参加費用\2,500- ●会場:三田アスレチック(079-569-0024) 〒669-1411 兵庫県三田市波豆川 281 (雨天の場合は大宴会場にて) ●個室やロッジへの宿泊、お食事予約などは上記、アスレチックまで。 ●内容:29日(土)のお昼過ぎから30日(日)のお昼まで、緑いっぱいの静かな山の中で、ひたすらブルーグラスだけの24時間です!! 各楽器のワークショップや学生さんたちとベテランたちとの交流コラボや深夜ジャム、また今年の春フェスには、原さとしさんが参加してくれるそうで、面白くなりそうですよ。おひとりで参加の方も、初心者もベテランも、みんなでブルーグラスしましょう!! コンサートは夜7時からプログラム自由書き込み式(書き込み開始は6時)で、時間にこだわらず進行したいと思っています。"Y'all Come!" |
◆ムーンシャイナー最新5月号は、話題のクルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、第7回横濱バンジョー祭り「バンジョーマダムの虎の穴修行、コンテスト・リポート」、神戸大から東北大へヒッチハイクの旅、10周年三田ブルーグラス・ナイト、カントリー・ジェントルメンの夕べ、在ナッシュビル日本国総領事とアリソン・ブラウンのオープリ出演、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-です。 定期購読は購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! 皆さんからのご寄稿、情報提供など切望しています。サポートをよろしく!! |
今月の新入荷注目作品 |
ROU-0641 GRASCALS『The Famous Lefty Flynn's』CD\2,573-(本体\2,450-) 待望のクリスティン・ベンソンが初参加した現在ブルーグラスのトップバンド、グラスカルズ最新第4作。ブルーグラス新入荷参照。 SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-) 凄い女性が歌うアパラチアの陰影と最先端のブルーグラス・アンサンブルが合体した話題のクルックド・スティル最新作。BG新入荷参照。 RHY-1056 MICHAEL MARTIN MURPHEY『Buckaroo Bluegrass II, Riding Song』CD\2,573-(本体\2,450-) カウボーイ・シンガー/ソングライターの大物、マイケル・マーティン・マーフィ、大好評前作に次ぐブルーグラス第二弾。ブルーグラス新入荷参照。 HMG-1005 DONNA ULISSE『Holly Waters』CD\2,573-(本体\2,450-) 女性ブルーグラス・シンガー/ソングライターとして存在感を増すドナ・ユリッシーの最新第三作。ブルーグラス新入荷参照。 PATUX-210 DARREN BEACHLEY & LEGENDS of the POTOMAC『Take Off』CD\2,573-(本体\2,450-) カンジェン/セルダ虫の系譜にある、なぜか懐かしいDCグラスのデビュー作。BG新入荷参照。 GT7-2119 BENNY MARTIN『Bluegrass Fiddle 22Favorites』CD\1,365-(本体\1,300-) フツーの人にはお薦めしないが、ブルーグラス音楽の本質に触れたい人に!? BG発掘新入荷参照。 GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-) カントリー・ジェントルメン、1960年代のスターデイ録音の全51曲が収められた2枚組CD秀作が廉価版で再登場である。BG発掘新入荷参照。 GT7-2151 ALLEN SHELTON『At His Best』CD\1,365-(本体\1,300-) 昨年11月他界したアレン・シェルトンのお宝録音全曲。ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷参照。 GT7-2145 BILL CLIFTON『Bluegrass Sound of Bill Clifton』CD\1,260-(本体\1,200-) 懐かしや! 1962年のビル・クリフトンLPが初CD化である。ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷参照。 GT7-0959 RENO & SMILEY『Early Years 1951-1959』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-) レノ&スマイリーのキング時代第1集が廉価版再発売! ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷参照 B001379302 PATSY CLINE『Sweet Dreams; Complete Decca Studio Masters 1960-1963』CD2枚組\3,675-(本体\3,500-)限定版 女性アメリカン・ポップ・ボイスの頂点、パッツィ・クラインのデッカ録音全51曲。女性ボーカルは必聴の「声」。カントリー発掘参照。 BCD-16855 BUCK OWENS『Open Up Your Heart』CD7枚組+120頁本\25,988-(本体\24,750-) 膨大なバック・オウエンズ全集第二弾全249曲集。カントリー発掘参照。 SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-) フラット&スクラッグスお宝映像シリーズ全10巻がこれで完結。映像新入荷参照。 KB-02D KENNY BAKER『Fiddle Breaks & Back-Up』DVD\5,775-(本体\5,500-) 前回のベイカー・チューン集『Fiddlin' My Way』につづく歌物編。教則新入荷参照。 |
ブルーグラス新入荷 |
SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-) Sometimes in This Country/Golden Vanity/Distress/I'm Troubled/You Got the Silver 他全12曲 ムーンシャイナー誌5月号のカバーストーリーで登場したクルックド・スティルの最新作。イーファ・オドノバンという、まだ20代半ばの女性が歌うアパラチアの陰影と、きついビートを伴ったクラシックのノウハウに最先端ブルーグラス・アンサンブルの極致。まだ10代の頃、マット・グレイザーやトニー・トリシュカらのウェイファーリング・ストレンジャーズでモンローソング"When the Golden Leaves Begins to Fall"を歌ったイーファを覚えている人も多いかもしれない。あのときから、彼女の声には妖しい魔物が憑いているような独特の響きがあったでしょう? ますます磨きがかかり、なおかつアパラチアン・トラッドに固執する音作りを続けてきたクルックド・スティル。信じられないセンスを聴かせてくれるフォーフィンガー奏法のバンジョーで聴くたびに驚かせてくれるグレッグ・リスト(MIT分子生物学博士、ブルース・スプリングスティーンのシーガー・セッションDVDの彼)、クラシック上がりだがマーク・オコナーのフィドル・キャンプでオールドタイムの真髄を会得したブリタニー・ハース(彼女はトニー・トリシュカ・バンドから)、そしてテキサス・フィドル・チャンピオンながらバンドではチェロでビートを叩き出すトリスタン・クラーリッジ、そしてジャズのマッコイ・ターナーやラス・バレンバーグらと演奏してきたコーリー・ディマリオ(bs)。絶対にお薦めの新世界!! 昨年発表の前作『Live』(SIG-2009 \2,573-)では、これまでの3枚のアルバムを総括したすさまじいライブが堪能できるので、そちらも超お薦め!! みなさん、あたらしいアパラチア/ブルーグラスを体験しませんか……!? ROU-0641 GRASCALS『The Famous Lefty Flynn's』CD\2,573-(本体\2,450-) Last Train to Clarksville/Son of a Sawmill Man/Up This Hill & Down/I'm Blue I'm Lonesome 他全12曲 現在ブルーグラスのトップランナー、グラスカルズの最新第4作はお待ちかね!!女性バンジョー・ピッカーのクリスティン・スコット・ベンソンが加入してからの初アルバム。1曲目からモンキーズの大ヒット曲"Last Train to Clarksville"からハイパワーコーラスでウキウキわくわく、そして2曲目のオズボーン・ソング"Son of a Sawmill Man"で超快調にぶっ飛ばしてくれます。ビル・モンローとハンク・ウィリアムズの共作で有名な"I'm Blue, I'm Lonesome"にはなんと!ハンクの息子でサザンロックのアイコン、ハンク・ウィリアムズ・ジュニアが共演という……、バンド結成以来、話題に事欠かないイケイケ作品である。クリスティン同様、このアルバムで新加入となったジェレミー・アブシャイアーのフィドルも上々、ダニー・ロバーツ(m)のとともに聴かせるホットピッキンと、テリー・エルドレッジ(g)とジェミー・ジョンソン(g)のツートップのリードボーカル、テリー・スミス(bs)の趣味の良いバリトンと共に鉄壁のハーモニー。オズボーン・ブラザーズとジョージ・ジョーンズ≒ジミー・マーティンのド田舎臭さが絶妙に混ざった秀作である。 MRR-1009 SNYDER FAMILY BAND『Comin' on Strong』CD\2,573-(本体\2,450-) Cattle in the Cane/East Tennessee Blues/Faded Love/Red Haired Boy/Steel Guitar Rag 他全12曲 天才少年現る!?……何事においても、人間社会の技術スタンダードは時代と共にレベルアップするもの。クリス・シーリ体験を経た今さら、「子供のブルーグラスなんて」、と無視してかかる人はいないと思う……、「出る杭を打つ」日本社会の体たらくは、バブル崩壊から民主党政権までもう、皆さん嫌というほど経験したはずだから。このスナイダー・ファミリーのゼブ・スナイダー、彼のフラットピッキン・ギターは尋常ではない。どう見ても小学校高学年のゼブ、そのギターの音選び、トーン・コントロール、アドリブ勘所。そして低学年の妹サマンサ、その歌の上手さ、フィドルの安定感……、上記のスタンダード・インスト7曲とゴスペルなどの歌物5曲をお楽しみください。両親はちょっとした素養にとスズキ・メソッドのクラシック・レッスンに通わせたつもりが、ブルーグラスの虜になったスナイダー兄妹。今年のムーンシャイナー誌テーマでもあるブルーグラス第三世代。ブルーグラスもその第一世代(1950〜60年代)から第二世代(1970〜80年代)を経て、あたらしい時代を確実に迎えている。世代は違っても、また技術が進歩しても、同じ根っこで会話できるブルーグラス、スナイダー兄妹のこれからを暖かく見守って生きたい。 RHY-1056 MICHAEL MARTIN MURPHEY『Buckaroo Bluegrass II, Riding Song』CD\2,573-(本体\2,450-) Blue Sky Riding Song/Running Gun/Cosmic Cowboy/Medicine Man/Wildfire/Swans Against the Sun 他全12曲 昨年、「夏一番の涼しいブルーグラス」(ムーンシャイナー誌8月号特集)を発表したマイケル・マーティン・マーフィー(3M)、早々と第2弾最新作。テキサス生まれだが、UCLA在学中にマイク・ネスミスとバンドを組んだ縁で、のちにモンキーズに書いた曲"What Am I Doing Hangin' Round"を含むアルバムが500万枚の大ヒット、この曲はのちにジョン・ダッフィの勧めでブルーグラス45が録音、セルダム・シーンのデビュー作にも取り上げられている。余談だが、昨年のIBMAで深夜、3Mとテーブルを囲む機会があり、この話で大いに盛り上がった。1975年のアルバムから、本作にも収められている"Wildfire"がヒット、また同アルバムからの"Carolina in the Pines"はドイル・ローソンや笹部益生をはじめ、多くのブルーグラス・バンドが取り上げている。また今回収められた"Cosmic Cowboy"はニッティ・グリティ・ダート・バンドやジェリー・ジェフ・ウォーカーらによってヒッピー/カウボーイ賛歌として有名だ。その優しいボーカルとメロディ、そしてライフワークとして取り組んでいるカウボーイと馬、その圧倒的な自然賛美の歌がすばらしい。元ニュー・グラス・リバイバルのパット・フリンをセッション・リーダーに、サム・ブッシュ風ロニー・マッカーリー(m)、チャーリー・クッシュマン(bj)、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、アンディ・ホール(d)、クレイグ・ネルソン(bs)とプロデューサーでもある息子ライアン・マーフィー(g)が基本バンドで、サム・ブッシュ、ロブ・アイクス、キャリー・ハスラー、オウディ・ブレイロックらがゲスト。3Mのブルーグラス第一作『Buckaroo Bluegrass』(RHY-1048 \2,079-)ほどにはよく知られたヒット曲はないが、その出来栄えは同様、メチャクチャ涼やかなブルーグラスとなっている。第一作と共にこの夏、強力お薦めの「涼しいブルーグラス」!! PATUX-193 NATE GROWER CD\2,573-(本体\2,450-) New Fall Reel/Big Sciota/Fire on the Mountain/Kansas City Kitty/Grey Eagle/Why Did You Wander?/Uptown Blues/Cattle in the Cane 他全14曲 若手フィドラー、ネイト・グローワーのデビュー作。ニューヨーク西部の地元の学校にやって来たローカルバンドのブルーグラスを聴いてフィドルを弾きはじめ、ベニー・マーティンに目覚めたという若者。ワシントンDC地区の名手たち、マイク・マンフォード(bj)、ダニー・ナイスリー(m)、マーク・シャッツ(bs)、ジョーダン・タイス(g)らをバックに、オールドタイムからフラット&スクラッグス、そしてテキサス・スウィングまで、伝統的なブルーグラス・フィドルの歌い方をベースにした奏法を聴かせる。選曲の幅もさることながら、フィドル・アルバムにありがちな全編フィドルといった退屈さを避けるため、さまざまなサウンド・アレンジがなされていて聴きやすく仕上がっている。ライナーノーツにもベニー・マーティンやベニー・トーマソン、バディ・スパイカーやオールドタイマーのジェネス・コットレルらの名前が出てくる、そんな彼らにリスペクトした作品でもある。 PATUX-210 DARREN BEACHLEY & LEGENDS of the POTOMAC『Take Off』CD\2,573-(本体\2,450-) Other Side of Lonely/Last Ride/You'll Forget/Miss You Mississippi/I'll Love You Forever 他全14曲 カントリー・ジェントルメンからセルダム・シーンに至る米国首都ワシントン周辺のブルーグラスを表わす言葉「DCグラス」。一時は下火になっていた「DCグラス」が近年、ビル・エマーソンの復活やパタクサント・レコードの活動などで、ふたたび次々と秀作の発表をはじめる中、デビューしたダレン・ビーチリーとリジェンド・オブ・ポトマック。音を聴けば分かる!マイク・オールドリッジ(d, steel g)とトム・グレイ(bs)という「DCグラスの顔」を据え、かつてブルーグラス・カーディナルズやカントリー・ジェントルメンですばらしいテナーを聴かせたベテランのノーマン・ライト(m)、そして新進バンジョー奏者としてユニークな奏法で知られるマーク・ディレイニー、そしてフィドルのゲストには5月に来日するレイチェル・ジョンソンとスーパーピッカーのレイ・レジェを配して、昨年までドイル・ローソン&クイックシルバーでリード・ボーカルとして活躍したダーレン・ビーチリーが「DCグラス」伝統のモダンなブルーグラスを聴かせる。エディ・アドコックとジミー・グドローの懐かしいセカンド・ジェネレーションの名曲"Miss You Mississippi"をはじめ、ルービン・ブラザーズ、バック・オウエンらのカントリーや、新進ライターのポーラ・ブリードラブ/ブラッド・デイビスのコンビによる4曲を取り上げるなど「DCグラス」らしいさわやかなサウンドを聴かせる。 HMG-1005 DONNA ULISSE『Holly Waters』CD\2,573-(本体\2,450-) Caney Creek to Cannan Land/He Will/This Crazy World/To My Soul I Do/Who Will Sing for Me 他全13曲 メジャー・カントリーデビューの経験を持つドナ・ユリッシー、2007年の『When I Look Back』(HMG-1002 \2,888-)、2008年の『Walk This Mountain Down』(HMG-1004 \2,573-)につづいての自費制作最新第3弾。その確かなボーカルと作曲能力、そして前作同様の才人キース・ソウェル(g)をプロデューサーに、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、スコット・ベスタル(bj)、ロブ・アイクス(d)、バイロン・ハウス(bs)の、申し分のないトップアーティストのバックアップですばらしいブルーグラス・ゴスペル作品にしている。カーター・スタンレーの"Who Will Sing for Me"以外は彼女のオリジナルで、どの曲もこれまでのゴスペル臭さのないあっさりとしたホットなブルーグラスに仕上げられている快作である。ハーモニー・ボーカルで参加している夫リック・スタンレーはラルフの従兄弟、才能に恵まれながらメジャーでは成功しなかった彼女を、そのルーツであるブルーグラスの中で見事に花咲かせている。サム・ブッシュ・バンドやアール・スクラッグス・ファミリー&フレンズなどで知られ、フラットピッキン・マガジン誌のすばらしい教師でもあるキースの確かな音作りと、ドナの飾り気のない才能がすばらしい作品となっている。 KOCH-2304 JOHN COWAN『The Massenburg Sessions』CD\2,573-(本体\2,450-) My Time in Desert/Caldonia/Lakes of Ponchartrain/Jesus Gave Me Water/Carry On/Heart of the Country/Can't You Hear Me Callin'/Soiled Dove 他全13曲 ジョン・コーワンの最新作は、ジョン・コーワン・バンドが最高のアンサンブルを誇った2006年秋から2007年1月にかけて、そうそう、来日して全国ツアーしたのも2006年9月だったが、その直後から録音された最上級ニューグラス作品。天才フィドラーのシャド・コッブ、ノーム・ピケルニーの後を埋めたトニー・レイ(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、そして女房役のジェフ・オートリー(g)、彼らが完全に機能してすばらしいアコースティック・アンサンブルを創る。リンダ・ロンシュタットやアース・ウィンド&ファイアー、リトル・フィートらのメジャーヒット作を手がけてきたエンジニア/プロデューサーのジョージ・マッセンバーグが、ジョンの類まれなボーカルとニューグラスの美味しい所を見事に抽出している。デル・マッカーリー一家をゲストにしたモンロー・ソング(ジョンとデルのデュオだぞ!!)、ノームとトニーのバンジョー・デュオをフィーチャーしたポール&リンダ・マッカートニー曲、NGR時代からのニューグラス・ヒットメーカーのボブ・ルーカスが2曲、モーラ・オコンネルをゲストにしたトラッド等々、最後はトニー・レイのバンジョー・インスト小品で締めくくる、これぞニューグラス。 |
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷 |
GT7-2145 BILL CLIFTON『Bluegrass Sound of Bill Clifton』CD\1,260-(本体\1,200-) I'm Rollin' On/Loneley Heart Blues/Pal of Yesterday/All the Good Times/Gathering Flowers from the Hillside/Girl I Left in Sunny Tenn. 他全12曲 1962年3月に発売されたビル・クリフトンLP3枚目の名作がオリジナルのままCD化である。裕福な名門家庭に生まれた大学出のエリートがブルーグラスに、そしてカーター・ファミリーに深く深く入り込み、イギリスをはじめヨーロッパにブルーグラスを最初に伝え、帰米後はカーター・ファミリーの故郷近くのクリンチ・マウンテンに移り住み、ジャネット・カーターの相談役としてカーター・フォールドなどに尽力した偉大なビル・クリフトン。本作には"All the Good Times..."や"Gathering Flowers..."、そして「Em」に落ちるコード進行が当時新鮮だった"You Don't Think About Me (When I'm Gone)"や"...Sunny Tennessee"など、あの懐かしい名曲が、あの明るいボーカルとともに還ってくる。1960年代にブルーグラスを聴きはじめた人たち、その多くが大学生だった人たちにとって、当時はアパラチアや田舎育ちではない数少ないアーティストだったビル・クリフトンの音楽は、その生き方とともに大きく心に残る一枚に違いないだろう。 GT7-2151 ALLEN SHELTON『At His Best, Bending the Strings and Other Great Instrumentals』CD\1,365-(本体\1,300-) Bending the Strings/Log Cabin in the Lane/Shuckin' the Corn/I Can't Stop Lovin' You/Under the Double Eagle/Wildwood Flower/Whispering/Weeping Willow 他全10曲 2009年11月21日、惜しくも他界した名バンジョー奏者、アレン・シェルトンを悼んで発表されたスターデイお宝録音10曲集。もちろん、あのチューナー多様の大名曲"Bending the Strings"をはじめ、1曲を除いてジム&ジェシーをバックにした、わたしは聴いたことがない録音だ。たとえば……、驚きの大名演"Log Cabin..."…このギターはなななんなんだ!!――1960年代ということを考えるとこんな凄いのはグラディ・マーティンくらいしか思いつかないぞ――、そしてジェシー・マクレイノルズのマンドと、おそらくバッサーの強い影響を受けたのちのジム・ブロックのフィドル、そしてこの見事なベース・トーン(この品の良さはナッシュビルのトップクラスのセッションマンに違いない)等々、アレン・シェルトンの類まれな、アール・スクラッグスに迫るほどの右手ロールの安定感とインパクト、そしてジム&ジェシー時代の高いアレンジ能力を堪能できるスターデイ・レコードの企画物にしては珍しく強力にお薦めしたい名録音集だ。初期ジム・イーンズとの録音が2曲、そしてトレードマークでもあるドブロ・バンジョー曲が4曲含まれているが、ブルーグラス・バンジョーの歴史に永く名を残すだろう偉大なアレン・シェルトンとじっくり付き合ってみませんか? ムーンシャイナー2010年2月号に追悼特集と「シェルトンのヒ・ミ・ツ」、3月号に典型的なシェルトン・ロールをタブ譜などで紹介した「シェルトン美学」などの特集もご参照ください。 GT7-2119 BENNY MARTIN『Bluegrass Fiddle 22Favorites』CD\1,260-(本体\1,200-) Rosebud and You/Hello City Limits/Fireball/Barn Dance Jubilee/Sweet Buch of Daisies/Outcast/Brown's Ferry Blues/Orange Blossom Special/Pretty Girl/Back Up and Push/Other Me 他全22曲 1950年代前半にフラット&スクラッグス在籍中にブルーグラス・フィドルの典型を創ったベニー・マーティンの1960年代、スターデイ録音からの22曲。ロカビリーの嵐と共に起こったフィドル排斥時代、ベニーもロカビリー・シンガーとしての転進を図った時代のメチャクチャ時代……、だが、そのミュージシャンとしての抑え難い衝動が随所に見られる只者ではない輝き……。ロカビリーを演じるときにギターを持たせればドレッドノートの響き、フィドルを持たせればのちのバッサー・クレメンツも真っ青な超人フレーズと分厚い音(8弦フィドルによる名曲"Sweet Bunch of Daisies"を聴くべし!!)、そしてジョン・ハートフォードが憧れつづけた彼の歌。タイトルを期待して買うとズッコケルこと請け合い(フィドル・インストは6曲)、……だが、稀代のミュージシャンの魂に触れたければ、これほどオモロイ!凄い!アルバムはない。わたしはベニーとケニー・ベイカーのふたりがブルーグラス・フィドルを、ベイカーはモンロー譲りのアルペジオ美学で、マーティンは心のブルースで完成させたと思っているくらいなのだから……。レスター・フラットと同郷、13歳にしてナッシュビルに出てミュージシャンとしてキャリアをはじめ、フィドラーとしてビル・モンローやハンク・ウィリアムズに雇われ、ロカビリーシンガーとしてパーカー大佐と契約してエルビス・プレスリーの前座も勤めたベニー、晩年にはホームレス寸前まで落魄したというが、このミュージシャン魂にして、なるほどとうなずかせられる凄い人だ。本物中の本物、ブルーグラスの核の一人である、とわたしは思っている。 GT7-2121 BILL HARRELL with DON RENO『20 Bluegrass Greats』CD\1,575-(本体\1,500-) Heart Never Knows/Banjo Whiz/One Track Mind/Eatin' Out of Your Hand/All the Way to Reno 他全20曲 独特のソフトなテナーボイスと美声ボーカルで、スムースなボーカル・スタイルをブルーグラスに持ち込んだビル・ハレル、2009年1月24日に74歳で他界した彼の初期、当たり曲"Eatin' Out of Your Hand"を含む1959年頃の貴重なシングル録音8曲と、ジョージ・シャフラーのウォーキング・ベースをフィーチャーしたホットなビートに乗って、天才ドン・レノとの見事なコンビから次々と繰り出されるパンチが見事な1960年代後半の12曲、インストとして残された録音も含めた20曲集。ムーンシャイナー誌2009年9月号(\525-)の「ビル・ハレル追悼」特集で、その美声を表現することにかけてきたビル・ハレルを、ブルーグラスにおける、いわゆる「フォノジェニック=美声」ボーカリストたちのブルーグラス界での立ち位置などを含めて紹介している。 GT7-0959 RENO & SMILEY『Early Years 1951-1959』CD4枚組\4,725-(本体\4,500-) かつてCD4枚入りボックスセットで発売されていたレノ&スマイリーのキング録音集の第1集が廉価盤4枚組(全109曲)+32頁冊子で再発売だ。ブルーグラス御三家(モンロー/フラット&スクラッグス/スタンレー)の次に位置する歴史的なグループでありながら、カントリー市場ナッシュビルから遠く離れたバージニアのブルーリッジに本拠を置いたため、オズボーンズやジム&ジェシーらの人気からも距離を置かれた感のある彼ら、しかしそのエンターテイメントに撤した音楽のあり方や、ドン・レノという天才ミュージシャンの大きさは、決してナッシュビル組に引けを取らないものだ。そのバンジョーとテナーはもちろん、この4枚組の最後の方に収められているアルバム『Country Songs』からのフラットピッキン・ギターの凄いこと凄いこと! 私事ながら、わたしのフラットピッキンはここが原点なんです。とにかく、今さらながら、この偉大なバンドをじっくり聴いて欲しい! GT7-0958 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome; Complete Starday Recordings』CD2枚組\3,255-(本体\3,100-) カントリー・ジェントルメン、その初期からダッフィ/ウォーラー/アドコック/グレイのクラシック・カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた1960年代のスターデイ録音の全曲が収められた2001年の2枚組秀作(全51曲)が廉価版で再登場である。"Two Little Boys"や"Sunrise"はもちろん、フォスター名曲を多く収録して日本だけで発売された幻のLP『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムーンシャイナー誌2001年6月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」参照。 GT7-2143 V.A.『Essential Bluegrass, 16 Classics』CD\1,260-(本体\1,200-) Brand New Broken Heart/Winds Are Blowing in Maggie Valley/Knoxville Girl/In the Pines/Cripple Creek/Reno Bound/Free Little Bird 他全16曲 ブルーグラスとカントリーの名門レーベル、スターデイ・レコードに残された、さまざまなアーティスト/時代/表現がお手軽に楽しめるオムニバス。ラリー・スパークス、クロウ・ブラザーズ、ニュー・グラス・リバイバルら1970年代以降の録音と、ジミー・マーティン、ロンサム・パイン・フィドラーズ、カントリー・ジェントルメン、マック・ワイズマンら1960年代録音物の廉価16曲集。 |
■ジム・マッコール追悼 |
RHY-188 EARL TAYLOR & JIM McCALL with Stoney
Mountain Boys『20 Bluegrass Favorites』CD\2,079-(本体\1,980-) Little Maggie/Suns Gonna Shine/Wondering Boy/Foggy Mountain Top/Willow Garden/Gathering Flowers/Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone 他全20曲 今年2月に亡くなったジム・マッコール、アール・テイラーとのアーリーブルーグラス名作である。カーター・ファミリー・レパートリーとアパラチアン・トラッドを中心にブルーグラス・スタンダードを次々と20曲、アーリー・ブルーグラス感覚満載のアール・テイラー&ジム・マッコールの1967年作品。アールのモンロー・スタイル・マンドリンとテナーとジム・マッコールのレッド・アレン系ボーカルと厳しいリズムギター、「オハイオ・ブルーグラス」と呼ばれる労働者階級の荒っぽいバーで鍛えられた押し出しが快感だ(ムーンシャイナー誌特集準備中!!)。クレジットではティム・スプラドリンとなっているがバーノン・マッキンタイア・ジュニアと思われるきついピッキングによるソリッドなバンジョー、バーノン「ボートホィッスル」・マッキンタイア(クレジットではチャールズ・ハスキンズ)のベース、そしてスコット・ストーンマン流のトラッドグラスの典型的アグレッシヴ系フィドルを聴かせるポール・マリンズ(ムーンシャイナー誌2008年12月号に追悼特集)の5人編成によるスタジオ・ライブ的臨場感溢れる録音はトラッドグラスのお手本のような作品。 |
ブルーグラスお勧め作品 |
(すでに新入荷で紹介済みの作品です) |
■話題のブルーグラス最近作 |
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち… |
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-) わがレッド・クレイ・レコードがジョン・ハートフォードに捧げる自信の快作「ジョンの思い出」。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成、ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出します。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。で、来る6月18日、ナッシュビルのステーション・インで豪華ゲストを迎えてアルバム・リリース・パーティが挙行されます。来年度グラミー賞ノミネートがうわさされている。 なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号(\525-)にて、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンドのメンバーを詳しく紹介していますのでご参照ください! |
ROU-0640 DAILEY & VINCENT『Sings the Statler
Brothers』CD\2,888-(本体\2,750-) 現在、米国ブルーグラス界でもっとも人気のあるデイリー&ビンセントが、1972年から8年連続で年間最優秀カントリー・ボーカル・グループを受賞したスタットラー・ブラザーズのヒット曲をカバーしたポップグラス。セルダム・シーンで知られる"Hello Mary Lou"やポップカントリーとしてヒットした数々のキャッチーな曲を、現在ブルーグラスのトップミュージシャンたちの能力が存分に発揮されたアレンジとともに、現在最高のブラザーデュオを目指す彼らが、強力なバス・ボーカルを加えたカルテットで聴かせる。米国レストラン・チェーン、クラッカーバレルの店頭のみで入手できる超貴重アルバム。 MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-) 「ジミイ」こと赤澤孝次郎、ジャパニーズ・ブルーグラス・バンドとしてのアルバムでご存知の方も多い彼、ソロ・アルバムとしてデビュー作『Cowboy Herding Songs』(MFD-0197 \2,625-)につづく最新第2作。20歳を過ぎてはじめたというフィドルにしろ、11歳からというバンジョーにしろ、実に見事に弾きこなすその天才的な音感は持って生まれたものだろうが、超有名スタンダードを33曲をほとんどひとりでこれほどまでに弾きこなす努力、才人にはありがちな「クール」さを装うものの、陰に隠れた努力と音楽への愛情の賜物なのだろう。ゲストとして各人2曲ずつ、吉田悟士/進藤了彦/吉崎ひろし(bj)、竹内信次/秋元慎/平井秀道(m)、赤木一孝/井上太郎(g)、小島慎司/橋岡ハシ(d)、今井達也(bs)、笹部益生(harmony)らが参加、スタンダードの模範演奏を楽しめる秀作。ムーンシャイナー誌4月号(MS-2706 \525-)の特集にて、本作の制作記録を特集!! なお、収録曲から20曲を選んだ楽譜とマンドリン奏者のためのタブ譜『Bluegrass Fiddle Jam, Music and Tab of 20 Fiddle Tunes』MFD-0203 (A4版75頁 \1,050- )もある。 PC-1173 JOSH WILLIAMS『Down Home』CD\2,573-(本体\2,450-) 同じ1981年生組のクリス・シーリやマイケル・クリーブランドらと若いブルーグラス界のトップランナーとして活躍の28歳、2008年と09年のIBMA最優秀ギタリストを連続受賞したジョッシュ・ウィリアムズの最新作。ソロとしては5枚目、大人になってからは3枚目となる本作は、トニー・ライスをゲストに迎えた"Blue Railroad Train"をはじめ、フラット&スクラッグス"Polka on a Banjo"やオズボーンズ"Lonesome Feeling"、ジミー・マーティン"The Last Song"らのスタンダードを軸にた楽しいアルバム。ジョッシュがロンダ・ビンセント&ザ・レイジに在籍中の録音で、ケニー・イングラム(bj)、ミッキー・ハリス(bs)、ロンダのハーモニーのレイジ組にランディ・コーアズ(d)、ジェイソン・カーター、またはステュアート・ダンカン(f)という鉄壁バックとデイリー&ビンセントほかがゲスト。 SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) 1970年高校3年生のときにラルフ・スタンレー、その後カントリー・ジェントルメン、そして来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(Rou-0044 \2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに見初められカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年に『Bluegrass Rules』を発表してブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキャッグスの2009年最新作。彼の音楽の基礎にあるもの、それは子供時代に耳にした「父の好きだった音楽」を、文字通りソロ(シンプルなオーバーダブ技術で全楽器/ボーカルをひとりで演じる)で丁寧に演じてくれる。 RHY-1053 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『Southern』CD\2,573-(本体\2,450-) フラット&スクラッグスのバウンシーな1曲目"I Don't Care Anymore"につづいてクリス・ヒルマンのデザート・ローズ時代の名曲"Love Reunited"、3曲目にはビンス・ギルのカントリーバラッド、つづいてデルモア・ブラザーズの軽快なトレインソング"Midnight Train"……と、さすがビル・エマーソンらしいツカミで飽きさせない構成とアンサンブル、70年代を体験したハッピーミディアムな人にはドンぴしゃりのお勧め作品。もっとも美しくバンジョーをロールさせるエマーソンの新バンド、スウィート・ディキシー、これで2枚目、前作デビュー作(REB-1823 \2,573-)とともに、エマーソンの姿勢にいまさらながら恐れ入る秀作である。 PC-1172 LARRY STEPHENSON『20th Anniverary』CD\2,573-(本体\2,450-) ラリー・スティーブンソンのデビュー20周年記念最新作は、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート&コニー・スミス、ソニー・オズボーン、デル・マッカーリー、ロニー・レノ、ダドリー・コンネル、デイリー&ビンセント、デール・アン・ブラッドリー&デビッド・パームリー、オウブリー・ヘイニーをゲストに、ブルーグラス・スタンダードを中心とした豪華版。クリスタルクリアな軽快テナー・ボイスで、独自のスマートなアンサンブルを創ったラリー、2年連続IBMA最優秀バンジョー奏者のクリスティン・スコット・ベンソン女史が全編で見事なバンジョーを、またジェイソン・バリーの美しいフィドルも全編で聴きモノだ。リード・ギターにシュアなケビン・リチャードソン(g)とカイル・パーキンス(bs)がリズムを支える。 REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-) 5月にマロ川端と来日予定のドン・リグスビー、ソロとして5作目になる最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役になった。その後、DCグラスを中心にしたスーパーバンド、ロングビューなどで活躍、ソロとしてシュガーヒルから3枚のアルバムを発表している。そのテナーは、イースタン・ケンタッキーのアパラチア伝統を背負い高い評価を受けている。本作では女性ブルース・シンガー/ギタリストのロリー・ブロックをゲストに迎えている。 |
■ムーンシャイナー最新5月号特集関連作品 |
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新5月号は\525-。以下は特集記事の関連作品) |
SIG-2009 CROOKED STILL『Live』CD\2,573-(本体\2,450-) Little Sadie/Wind and Rain/Darling Corey/ 他全14曲 ムーンシャイナー5月号は現在もっとも刺激的な弦楽ユニット、クルックド・スティルのカバーストーリー"When First Unto This Country"はこのライブからタイトルをつけた。本作はこれまでのアルバム3枚を総括するかのような2008年12月のウエストコースト・ツアーからのライブで、ツアー限定で売られているもの。イーファ・オドノバンのトラッドに根ざした超感性ボーカルと4本指というあたらしいバンジョー奏法で衝撃を与えたグレッグ・リスト、そしてマーク・オコナー・フィドル・キャンプが生んだ天才フィドラーふたり……トリスタン・クラーリッジとブリタニー・ハース、そしてベースのコーリー・ディマリオ。モンロー曲"Can't You Hear Me Calling?"にはローリー・ルイスをゲスト、1曲目のギリアン・ウェルチ"Orphan Girl"とロバート・ジョンソン"Come on in My Kiychen"以外はすべてトラディショナルで、見事にアパラチアの陰影を表現する大秀作。 SIG-2029 CROOKED STILL『Some Strange Country』CD\2,573-(本体\2,450-) そんなクルックド・スティルの最新作。ブルーグラス新入荷参照!! UNI7232024 CHIETAINS + RY COODER『San Patricio: Deluxe Edition』限定版CD+ DVD \3,675-(本体\3,500-) 4月号から連載中のブルーグラス史観「アメリカ歴史概論U」に登場したテキサス独立。その背景にあった隠された歴史を取り上げた元ブルーグラス小僧のライ・クーダーとアイルランドの国宝バンド、チーフタンズと初のコラボレーションが描くのは米・メキシコ戦争(1846〜48年)における聖パトリック(サン・パトリシオ=スペイン語)大隊を描くコンセプト作品のCDとDVDの2枚組。リンダ・ロンシュタットやバン・ダイク・パークスほか、メキシコ音楽のトップアーティストをゲストに繰り広げられる素晴らしいワールド・ミュージック作品である。 なお本作品、CDのみ『San Patricio』(UNI7231321 \2,573-)も在庫している。 |
■トラッドグラス |
SKFR-1008 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Honoring
the Fathers of Bluegrass; Tribute to 1946
and 1947』CD\2,573-(本体\2,450-) 2009年のグラミー賞ブルーグラス部門を受賞したリッキー・スキャッグス作品。ビル・モンローがフラット&スクラッグスらを従え、ブルーグラスが誕生したあのオリジナル・ブルーグラス・バンドの1946〜47年録音のほぼ完全コピー集!! 1曲目の"I'm Going Back to Old Kentucky"には、その録音に参加していたアール・スクラッグスを迎え、誕生当初のブルーグラスが持つグルーヴが最新録音技術と現在最高のバンドによって再現される。 REB-1827 DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS『Two Dimes & a Nickel』CD\2,573-(本体\2,450-) グランパ・ジョーンズの"I've Been All Around"を1曲目に、南部アラバマでモンロイズムを受け継ぐデビッド・デイビス最新作。1938年にビル・モンローが雇った最初のブルー・グラス・ボーイ、あのクリオ・デイビスが叔父にあたる。ほかに、ドック・ワトソンやフラット&スクラッグスで知られる"Train That Carried My Girl from Town"、そしてジム・イーンズ"Broken Promise"など、トラッドグラスの王道サウンドを守りつつオリジナルな最新作。背筋を伸ばし、ステットソン帽を被り、ロアーを抱える姿はヒーロー、ビル・モンローを髣髴させるデビッド、2006年の前作『Troubled Times』(REB-1817 \2,573-)もすばらしい。 CCCD-0189 KEITH LITTLE『Distant Land To Roam』CD\2,573-(本体\2,450-) 何度か来日しているキース・リトルのすばらしいソロ・デビュー作。カーター・ファミリーで知られるタイトル曲や、キースが在籍時のバーン・ウィリアムズ・バンドでも聴かせてくれた"Down Among the Budded Rose"、ビル・モンローのハイロンサムな"Lonesome Road to Travel"等々、自身のオリジナル曲を含め、どれもがアパラチアの香りを満々と湛えたすばらしいセンスを感じさせる選曲。しかも、バンジョーにはロン・スチュワート、マンドリンにマイク・コンプトン、フィドルとリード・ギターにロバート・ボウリン、そしてベースにデニス・クロウチを配するという実にセンスのいいメンバー。2004年12月号ムーンシャイナー誌でのインタビューでは、真摯に音楽の創り方について語っている。 |
■ブルーグラス・メインストリーム |
60余年に及ぶ歴史の中、現在もっとも一般に受け入れられているブルーグラスです。 |
RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) 1曲目から今風ブルーグラス特有の音的スリルを目一杯にぶち込み、「やり過ぎちゃう!?」いうくらいに楽しませてくれ、レベルの高いミュージシャンシップが堪能できるランデイ・コーアズの2007年秀作。超一級のドブロはもちろん、彼の歌がすごい!! 全編、今風ブルーグラス・アレンジの集大成的サウンドを創る、まだあまり知られていない若手による1曲目と5曲目は秀逸!! もちろん、スコット・ベスタルやジム・ハースト、ゲストにはロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンらが駆けつけるものの、メロディーを的確に(しかも鉄の棒1本で…)捉えるドブロ奏者らしい繊細さが感じられる人選やアレンジに感心だ。強烈な黒人ゴスペルとのコラボや、フォービートのド・ホンキートンク・カントリー(お約束通りのフィドルが美しいぞ!!)、どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いているのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブルの創り方に、ランディ・コーアズの非凡さを強く感じる秀作だ。 SKFR-2020 CHERRYHOLMES『Cherryholmes V:Don't Believe』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) 2006年IBMAアワード最優秀エンターテイナーを受賞したのち、ますます磨きのかかったチェリーホームズの最近第3作。フライング・ブリトーズ〜J.D.クロウの"Devil In Disguise"以外は、アパラチアン・ケルト感覚を湛えた女性バンジョー奏者としての評価も高い長女シアのオリジナルを中心にしたオリジナル作品集だ。マッチョなチチとハハを越えて、それぞれに凄い大人になった若者たちがすばらしい! 神戸大の学生バンドでは彼らのレパートリーを取り合いする人気だとか……。 |
■ブルーグラス・マスターズ |
そのキャリアで地位の確立した巨匠たち。 |
CCCD-0236 CURLY SECKLER『Down in Carolina』CD\2,573-(本体\2,450-) フラット&スクラッグス黄金期のテナーボーカルで2004年IBMA名誉の殿堂入りをしたカーリー・セクラー。今年90歳、音楽生活75周年を祝うはずだったが入院したという。快復を祈りたい。本作はティプトン・ヒル・ボーイズ(クリス・シャープ/ジョージ・バックナー/ケビン・スルーダー)をバックに、ラッセル・ムーア、ダドリー・コンネル、ラリー・スパークスやドック・ワトソンらを迎え、録音当時86才にして衰えを知らない艶のある声を聴かせてくれるアルバム。 CO-2740 CURLY SECKLER『That Old Book of Mine』CD\2,573-(本体\2,450-) 1970年代最高のトラッドグラス・アルバムの一枚と、個人的に思う大名盤が初CD化。ただ、余計なボーナス・トラックが邪魔だが……。フラット&スクラッグスのハーモニーを創ったカーリー・セクラーが1971年にカムバック、故ビリー・エドワーズ(bj)、テイター・テイト(f)、ハーシャル・サイズモア(m)らのバックアップで、これぞ、ストレートでソリッド&トラッドグラス!! MS誌04年10月号でカーリー・セクラーIBMA名誉の殿堂入りを祝す特集あり。 |
■女性ブルーグラス&オールドタイム |
CCCD-0215 KATHY KALLICK『Reason & Rhyme』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) サンフランシスコという先進的な土地でオールドタイムからブルーグラスを唄い続けて30年、マイペースで女性である自分と向き合うキャシー・キャリックの最新作。最先端のアコースティック・プレイヤーたちに囲まれても、遠いアパラチアの山々から溢れてくる清流のような美しさを保つオリジナル曲集(ケイト・ウルフ1曲とトラッド2曲含む)。女性ブルーグラス・バンド、グッド・オール・パースンズの仲間、ローリー・ルイス(f)やサリー・バン・メーター(d)のほか、スコット・ナイガードとニナ・ガーバーのギター、ジョン・ライシュマン(m)、ブライアン・ウィックランドとステュアート・ダンカン(f)、シンディ・ブラウン(bs)、そしてハーブ・ペダーソンのハーモニー・ボーカルやピーター・ローワンがゲスト参加したキャシーの2004年のバンジョーレス・アコースティック作品。 |
話題のお薦めインスト系作品 |
RCSI-1019 CODY KILBY『Many Roads Traveled』CD\2,573- 1993年、当時12歳だったスーパーピッカーたち5人がIBMAに登場、ブルーグラス界を震撼させた。彼らは現在28〜29歳で21世紀のブルーグラスを背負っている。クリス・シーリ、マイケル・クリーブランド、ジョッシュ・ウィリアムズ、そしてこのコディ・キルビー。リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでのツアーで培ったメジャー・ステージの数々が大きな背景にある自信に満ちた音粒の立ち上がりと創作力、ほとんどの曲にジェリー・ダグラスとステュアート・ダンカンを配すというレベルの高い録音。ほかにアンディ・レフトウィッチ/アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)らの主力にゲストボーカル陣らが参加。スケールの大きなオリジナル6曲のほか、グラム・パーソンズからスタンレーのカバー、極めつけのブルーグラス曲などを含めた飽きさせない11曲集。そうそう、コディは目の覚めるようなフラットピッキン・ギターと、きわめて上質なスリーフィンガー・バンジョーを弾く。 COMP-4531 JEREMY KITTEL『Chasing Sparks』CD\2,573-(本体\2,450-) 25歳フィドラー、ジェレミー・キテルのコンパス最新作。クラシック出身のスコティッシュ・フィドル・チャンピオンながらジャズやオールドタイム/ブルーグラスにも精通、現在はタートル・アイランド・カルテットのメンバーでもある。本作ではクリス・シーリ&エドガー・マイヤーとマイク・マーシャルを特別ゲスト、バンドにヨー・ヨー・マのアレンジャーも勤めるギタリストのカイル・サンナ、クルックド・スティルのチェリストでテキサス・フィドル・チャンピオンでもあるトリスタン・クラーリッジ、ドラムスのボーデク・ジャンクを核に、ナタリーとブリタニーのハース姉妹らを迎えて、スコティッシュをベースにしたスリル満点のフィドル・フュージョンを聴かせる。ジャンルを越えたアコースティック最先端のフィドルが楽しめる。 AMA-1051 MIKE MARSHALL'S BIG TRIO『Mike Marshall, Alex Hargreaves, Paul Kowert』CD\2,573-(本体\2,450-) マイク・マーシャルの最近作。30年ほど前、神童としてデビッド・グリスマン・クインテットに招かれたマイク・マーシャル、そんなマイクが今度は神童ふたりを自身の翼に入れて創り上げたアコースティック・トリオのデビュー作。16歳の天才フィドラー、アレックス・ハーグリーブスと、クリス・シーリらのパンチ・ブラザーズに迎え入れられた22歳のベーシスト、ポール・コートとのトリオはストレングス・イン・ナンバーズがクラシック室内楽を視野に入れた「1989年革命」(ムーンシャイナー誌2009年6月号特集参照)の流れを汲んだオリジナル作品を聴かせる。クラシックとジャズとオールドタイムとニューアコースティックが同居、圧倒的なマンドリン・テクニシャン、マイクがこの20数年で経験してきた大きな世界観が聴きモノだ。 |
各楽器別インストお勧め作品 |
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください) |
■ギター |
DREAD-0701 DAVID GRIER『Live at the Linda』CD\2,888-(本体\2,750-) ブルーグラス・ギターの最高峰デビッド・グリアの自費制作最近作は、1946年製マーティンD-28とべっ甲ピックを駆使、オリジナルに有名曲(ビートルズからロバータ・フラック、モンロー/父親=ラマー・グリアからスクラッグスまで)を散りばめた天才グリアのソロ・フラットピッキン・コンサート・ライブ集。純粋にギターと同化して、無邪気なまでにギターを、弾きつづけるグリア。その曲の中に込められた、左指と右ピックから湧き出すスリルに満ちた煌きをお聴き逃しなく!! |
■バンジョー |
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!) |
REB-7513 JIMMY ARNOLD『Riding with Ol' Mosby』CD\2,079-(本体\1,980-) 伝説のバンジョー奏者ジミー・アーノルド。1992年、40歳の若さで他界した天才バンジョー、フィドル&ギターの達人。大塚章と廖学誠、マイク・オルドリッジらが大活躍の1974年作『Strictly Arnold』から7曲、76年の未発表ギター・インスト2曲、82年の『Rainbow Ride』から5曲(内1曲未発表)、83年のボーカル作品『Southern Soul』から3曲のベスト17曲集、フォスターをはじめ有名曲満載で選曲も秀逸のすごいアルバム。ムーンシャイナー誌09年2月号(\500-)特集「闘魂バンジョー」参照。バンジョー奏者必聴必携だぞ!! |
■マンドリン |
ACD-64 DAVID GRISMAN & ANDY STATMAN『New Shabbos
Waltz』CD\2,573-(本体\2,450-) デビッド・グリスマンとアンディ・スタットマン、稀代のマンドリニスト2人がユダヤ民族に長年支持されてきたメロディーを丁寧に演じる200年作品。ユダヤ/クレズマー音楽に残されたメロディーは中近東やアジア、そして全ヨーロッパの音楽のルーツを物語るのかもしれない。DGQのジム・カーウィン(bs)やエンリケ・コリア(g)、著名なドラマー、ハル・ブレイン、リゾネーター・ギターのボブ・ブロズマンらをゲストに、半数の曲でアンディはクラリネットに専念する。現在、国際紛争の火種になっているイスラエルの民、その政治とは別次元に、さまざまな民族音楽に共通の悲しみや喜びに溢れている感情の一端を感じることが出来る秀作だ。 |
■フィドル |
BACM-294 TOMMY JACKSON『Legendary Session Fiddler』CD\2,888-(本体\2,750-) East Tennessee Blues/Cripple Creek/Ragtime Annie/Golden Slippers/Boil 'em Cabbage 他全29曲 ナッシュビル・フィドルのスタンダードを創ったトミー・ジャクソンの超有名フィドル・チューン26曲集。1952〜1955年にスクエア・ダンスのために録音され(本作はコール抜き)、日本でもフィドル・チューンの基本的な弾き方となったもの。「キャベツを茹でろ」から「ゴールデン・スリッパー」など、1960年代の日本のフィドラーがお手本にした録音のほか、わゆるジョージア・シャッフル(ズータカ)の典型が聴ける。 |
オールドタイム&フォークお勧め作品 |
■オールドタイム |
AJ-5050 内田昭弘、福田淳一郎『50x50=25.00』CD\1,500-(本体\1,429-) 昨秋ムーンシャイナー誌2009年10月号で安川直樹さんがインタビュー紹介してくれた内田昭弘、ブルーグラスがスタートだったがオールドタイム・フィドル&バンジョーの魅力に取りつかれたのだと言う。ブルーグラス/フォーク/カントリーなど、どの音楽もその基本にあるツービート……、クロウハンマーの達人、福田淳一郎とのデュオで、そのもっともプリミティブなスタイルのリズム・グルーヴが聴けるすばらしいフィドル&バンジョー集である。ちなみに福田淳一郎は今年の『横濱バンジョー祭り』のバンジョー・プレイヤー・コンテスト優勝者である。 |
■フォーク |
TRYS-1212 『坂庭省悟メモリアル・アルバム 心の旅』CD3枚組¥5,250-(本体¥5,000-)
[限定盤] ブルーグラッサーにもシンパの多い故・坂庭省悟、今でも歌い継がれているヒット曲「花嫁」の作曲者であり「はしだのりひこ&クライマックス」の一員でもあった彼。以降、「高石ともや&ザ・ナターシャーセブン」「笠木透とフォークス」「SAM」と沢山の場面で歌い、楽器の演奏をして来た。そんな彼が残した足跡(ライブ)とスタジオや自宅でのデモなど数百本におよぶ膨大なテープ。その中から抜粋し3枚組のメモリアル・アルバム。 RB-1001 RAINY BLUE『Folk Songs U/帰郷』CD\2,000-(本体\1,904-) 大阪で活躍するレイニー・ブルーの3枚目最新作。5人組のモダンフォーク・バンドだが、マンドリンを取り入れ、その響きをうまく利用したクリオールっぽいカリプソやフレンチっぽいワルツ、ギターのリズム/コードにバリエーションを持たせたカントリー風やラグタイム風など、サウンド的に幅広い構成となっている。全13曲メンバーが持ち寄った日本語オリジナルで、立ち上がりのきれいな森野 香の女性ボーカルを中心に小島常男、根来増典、野田 拓、沢井俊男の懐かしい60年代フォークを思わせる男性ボーカル/ハーモニーなど、モダンフォークというアイデンティティを失わず、のびのびと自分たちの音楽を創っている。昨秋「日経おとなのバンド大賞」で審査員奨励賞を獲得した実力派。 |
カントリー発掘、編集モノ新入荷 |
BCD-16855 BUCK OWENS『Buck Open Up Your Heart』CD7枚組+120頁本\25,988-(本体\24,750-) カントリー・レジェンド、バック・オウエンズが生前切望していたベア・ファミリーの手になるコンプリート全集第2弾。セッション・マン時代の音源からベイカーズフィールド・サウンド完成の64年までを収録した『Act Naturally』(BCD-16850 CD5枚組\20,213-)に続く今作は、65年3月から68年12月までのスタジオ録音のすべてをCD7枚に収めている。カーネギー・ホール・コンサートや日本ツアーなどで日本でも人気絶頂を極めたこの時期、ナッシュヴィルのキング、ジョージ・ジョーンズと張り合うようにしてナンバー・ワン・ヒットを連発、東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した。盟友ドン・リッチのテレキャスターとトム・ブラムリーのペダル・スティールを2枚看板にしたハッピー・ゴー・ラッキー・サウンドと、バックとドンの絶妙のハーモニーが織り成すベイカーズフィールド・サウンドの完成形がぎっしりとパックされたアルバム群、『Before You Go』から『I've Got You on My Mind Again』までの、ゴスペルやクリスマス集、インスト・ナンバーを含む10枚のオリジナル・アルバムと未発表オルタナ・テイク多数に加えて、ライヴ・バンドとしても最高の評価、人気を得ていたバッカルーズのアルバム、『The Buck Owens' Songbook』やそのものズバリのタイトルも華々しい『America's Most Wanted Band』から『Anywhere U.S.A.』までの4作で紹介されたドン・リッチやドイル・ホリーのヴォーカル曲に、ドン、トムの完璧のインストもたっぷりと収録して、バック・オウエンズとバッカルーズのすべてを明らかにしている。中興の祖ドワイト・ヨーカムやガース・ブルックス、さらにはブラッド・ペイズリーに至るまで、カントリーの本流を形成したのみならず、ビートルズ以下ポップ・シーンにも絶大な影響を及ぼしたベイカーズフィールド・サウンド、そのオリジネイターにして最大の功労者バック・オウエンズのキャピトル音源集第2弾全249曲集、カーネギー・ホールや日本でのライヴなど人気のライヴ音源が含まれていないのが画竜点睛を欠く、といったところではあるが、120ページのハードカヴァー解説書に完璧な資料、データを盛りこんだいつもながらのベア・ファミリーの労作、第1集『Act Naturally』とあわせて、必聴必携だ!!(宇野誠之) B001379302 PATSY CLINE『Sweet Dreams; Complete Decca Studio Masters 1960-1963』CD2枚組\3,675-(本体\3,500-)限定版 わたし、ショーもないハリウッド映画の大ファンで、そんなお気軽映画の南部でのダンスシーンにしょっちゅうBGMで流れるのが"Crazy"。若き日のウィリー・ネルソンが書き、そう、あのパッツィ・クラインが歌ってんのん……。ほかに"I Fall to Pieces"や"Sweet Dreams(of You)"、"Walkin' After Midnite"等々、ほかにハンクの"Your Cheatin' Heart"やモンローの"Blue Moon of Kentucky"、ジミー・ロジャーズの"Anytime"やウエスタン・スウィング名曲"Faded Love"など、どこを切ってもパッツィ・クライン……もう、もう、これはたまりまセブン、ジャンルを越えた不滅のアメリカン・ポップです。そんなパッツィ・クラインの1960年から63年、デッカ・レコードに録音したすべて51曲がこれ、まとまっての発売は初めての快挙。たったの51曲かって……、そう63年、飛行機事故で還らぬ人となったんです(ジェシカ・ラング主演の伝記映画、もう一度見たいなぁ)。女性ボーカルのかくも豊かな情感よ!! 女性ボーカリスト、女性ボーカル・ファン必聴!!全世界6,000枚完全限定版につき売り切れ御免。 GT-0956 STRINGBEAN『Barn Yard Banjo Pickin'』CD2枚組\2,573-(本体\2,450-) 1973年11月、強盗によって殺害されたストリングビーンの物語はサム・ブッシュの最新作『Circle Around Me』で、"The Ballad of Stringbean and Estelle"として取り上げられ、ムーンシャイナー誌1月号でも物語りの背景が特集されている。本作はストリングビーンの1960〜1963年の間に発表されたスターデイ・レコードに残された4枚のアルバムから選ばれた31曲と、ブルーグラス・アンリミテッド誌にチャールズ・ウルフ博士が書いた記事を転載した16頁の冊子を収めた2枚組CD。ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズ最初のバンジョー奏者であったが、奏法はここで聴かれるとおりクロウハンマーやツー・フィンガーで、アンクル・デイブ・メイコンやグランパ・ジョーンズらと同様のノベルティー・エンターテイナーだった。31曲はほとんどがアパラチアン・トラッドのスタンダード、バンジョーをかき鳴らしながら田舎の生活をシンプルなアコースティック・バックで聴かせる。 |
カントリーお勧め作品 |
TL-25466 GEORGE JONES『The Great Lost Hits』CD2枚組\3,098-(本体\2,950-) Walk Through This World with Me/Love Bug/Milwaukee, Here I Come/As Long as I Live/World of Forgotten People/Beneath Still Waters 他全34曲 「キング」ジョージ・ジョーンズの絶頂期ともいえるユナイトとミュージコーに在籍した時代、バック・オウエンズと共に東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した、そのミュージコー時代の厳選されたベスト34曲を収録した2枚組。「ジョーンズ節」と呼ばれるようになったその、まさにワン・アンド・オンリーの節回しは正統カントリーを象徴するものとしていまも多くのフォロワーを生み、リヴィング・レジェンドとしてアーティストやファンからの敬意を一身に集めている。代表作ともいえる多くのヒット曲を連発し、頂点に上り詰めたミュージコ―時代のその全貌はベア・ファミリーからの2つのボックス・セット、『Walk Through This World With Me』 (BCD-16928\17,325-)と『A Good Year for the Roses』(BCD-16929\14,438)でコンプリートに紹介されているが、ここではそのエッセンスともいうべき有名曲を軸に編集された、いわば究極のベスト・アルバム。ボックスまでは、、、というライトなファンにはお勧め、ジョージ・ジョーンズ入門にも最適の作品。タイトルには、本国アメリカでこれまでずっとCD化されることなく、埋もれたままになっていたという意味がこめられている。(宇野誠之) |
映像新入荷 |
SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt &
Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-) Shady Grove/White House Blues/Groundhog/I'm Head Over Heels in Love/Little Maggie/You Are My Flower/Cripple Creek/Legend of the Johnson Boys/Footprints in the Snow/New River Train 他全22曲 フラット&スクラッグスお宝映像シリーズ全10巻の最後の完結作です。当時は超貴重だったビデオ・テープ、24エピソードが奇跡的にガレージから発見され、その後また別のところから12エピソードが見つかった。そのフィルムの寄付を受けたカントリー音楽財団が公機関からの補助金で修復、鑑賞に堪える20エピソードが10巻のDVDシリーズとして発売されたわけだ。それは、ビル・モンローとともにブルーグラスを創ったもっとも偉大な人物、レスター・フラットとアール・スクラッグスがその絶頂期、1956〜1962年のテレビ・ショウの超貴重映像なのである。この最終作は、第7作以来と同様、完全なエピソードではなく、いくつかのショウをつなぎ合わせたもの。しかし、その1曲ずつはもちろん、はじめて見る演奏ばかり。アールが新品と思われるボータイ・インレイのギブソンRB-250を弾いたり(それでもアールのゴールデン・トーンに変わりなし!)、スリーフィンガーから一瞬だがクロウハンマーを聴かせる(わたしは初めて見る!!)、信じられないアドリブでメンバーをからかったりする……毎回のことながらの天才ぶり。そしてレスターの軽妙にして洒落たMCと言いようのないボーカルの妙とギターリズム!! アンクル・ジョッシュのドブロ、ポール・ウォーレンのフィドル、ジェイク・ターロックのベースが完璧なチームワークを見せる。ちょうど「じゃじゃ馬億万長者のテーマ」がナンバーワンヒットし、あの有名な1968年12月8日のカーネギーホールのライブ録音に臨む直前、フラット&スクラッグスが絶頂期にあった当時の、正真正銘のお宝映像!! 全巻揃えて家宝にすべき、現存する中で、ブルーグラスのもっとも貴重な映像である。 |
映像ものお勧め作品 |
SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-) カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが初録音した1927年のブリストル・セッションから50年を記念して、カントリー音楽財団が企画制作、当時あたらしく完成したナッシュビル郊外のグランド・オール・オープリ・ハウスで収録され、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組(合計7時間分=正味各約45分)の発掘DVD第二弾はその後編4時間分をDVD2枚に収録している。 「Disc 1」の1時間目のホストにはチャーリー・プライドを迎え、バーバラ・マンドレル、ボビー・ベア、ジミー・ディーン、ラ・コスタやデイブ&シュガー。2時間目はテネシー・アーニー・フォードをホストに、トム・T.ホール、ジニー・C.ライリー、ジョン・マキュエン、ロニー・ミルサップ、アン・マレーらがゲスト。「Disc 2」には1時間目にクリスタル・ゲイルをホストにロジャー・ミラー、アスリープ・アット・ザ・ホィール、レイ・プライス、ジェニー・フリッキー、ジミー・デイビスらが登場。2時間目はエディ・アーノルドのホストで、ピー・ウィー・キング、パティ・ペイジ、ドン・ギブソン、レスター・フラット、チャーリー・ダニエルズ、ドティ・ウエストら。1970年代カントリー、新旧トップ・アーティストが次々と登場する豪華2枚組DVD。 なおグレン・キャンベル、ドリー・パートン(有名なビル・モンローとの共演入り!)、ロイ・クラークらが各ホストを務めた前編(3時間分)『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』(SHOUT11461 DVD2枚組\3,990-)もお忘れなく! |
教則もの新入荷 |
KB-02D KENNY BAKER『Fiddle Breaks & Back-Up』DVD-R\5,775-(本体\5,500-)(53分) Kentucky Waltz(Key of E)/Uncle Pen(A)/In the Pines(F)/Molly and Tenbrooks(Bb)/Blue Moon of Kentucky(C)/Sun\mmertime Is Past and Gone(G)/Sittin' on Top of the World(C)Dark Hollow(Bb)/Love Please Come Home(Bb)/My Little Georgia Rose(Bb)/A Good Woman's Love(G)/Walk Softly on This Heart of Mine(C)/Footprints in the Snow(E)/Can't You Hear Me Callin'(G)/Muleskinner Blues(G). 前回のベイカー・チューン集『Fiddlin' My Way』につづいて歌物編もDVD化だ。上記、ビル・モンローのもとで歴史を創った名曲の数々を、そのリードとバックアップを、それぞれ上記のキーで見せてくれる。通常スピードと少しクローズアップしたスロー・バージョンで淡々と弾いて見せる。楽器の上達は、教えられたことをそのまま弾くことではなく、教えてくれる人を「見ること!」に尽きます。この偉大なフィドラーの指の動き、腕の動き、体の動き、そして気持ちの動き……。ブルーグラス・フィドルの一典型を創った偉大なフィドラーが目の前で、軽々と楽器が歌うことを見せてくれます。ただし画質は良くないしプロダクションはシンプル、だが、ベイカーを目の前にしては問題外でしょう。マスターミュージシャンの演奏には、いつ聴いても/見ても、あたらしい発見があるぞ! FGM-14.3 Flatpicking Guitar Magazine「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) CD付きフラットピッキン・ギター教則隔月刊誌「フラットピッキン・ギター・マガジン」最新作。二ヶ月に一度、トラッドからジャズ・スウィングまで、さまざまなフラットピッキン・ギターの楽しさを堪能できるギタリストにはお薦めの雑誌。詳細は巻末「輸入雑誌」のコーナーをご参照ください。 |
教則ものお勧め |
下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。 |
DVDBALMN21 BUTCH BALDASSARI『You Can Play Bluegrass
Mondolin Vol.1』DVD\5,040-(本体\4,800-)(60分タブ+楽譜付) John Henry/Nine-Pound Hammer/Old Joe Clark/Sally Goodin. 「あなたもブルーグラス・マンドリンが弾ける!」と銘打ったマンドリン初心者向け教則DVDビデオの前編(2点セットでは\8,505-)。あくまでも楽器の初心者を対象に、持ち方からピック、基本スケール、コードなどから、上記スタンダード曲(キーが一番弾きやすい"A")を弾けるまで。ウクレレ並みの手軽さで、あなたもマンドリン、して見ませんか? ACU-SHD SIERRA HULL『Secrets Songs & Tunes』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間) Smashville/Secrets/Everybody's Somebody's Fool/That's All I Can Say/Hullarious/From Now On/Absence Makes the Heart Grow Fonder/Sierra's Waltz/Ice on the Road. 10代にして、すでに2年連続でIBMA最優秀マンドリン奏者ノミネートに名を連ねるシエラ・ハルの全米デビュー作『Secret』のマンドリン・パートを教える2枚組DVD。収録時は16歳というから、ちょうど来日をした2008年頃だ。最初の30分で、自身のスタイルの特徴を説明した後、『Secret』(ROU-0601 CD\2,573-)からアメージングな運指が堪能できる7曲、そして最初の自費制作デビューアルバム『Angel Mountain』(HULL-70206 \2,573-)から、とても与しやすいブルーグラス曲"Sierra's Waltz"と"Ice on the Road"の2曲……。ロン・ブロック(bj)、ケニー・スミス(g)、ザック・マッカラム(bs)をバックにしたそれぞれの模範演奏つき。 ACU-JVCD JIM VAN CLEAVE『Become a More Complete Fiddler』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間) Nine Pound Hammer/Banks of the Ohio/Pretty Polly/Nature of the Beast/Devil's Courthouse/#6 Barn Dance/Wheel Hoss. 現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バン・クリーブによる中級者から上級者向けフィドル・ワークショップ映像の最新作。ほとんどがフィドルのコツとツボを伝授するワークショップ/インタビュー形式で(英語のみ)、最新のブルーグラス・フィドル・センスを磨くには素晴らしくためになる本格的なワークショップ・スタイルの教則。たとえば、"Banks of the Ohio"をキーE、F、Gの3種で演じてそれぞれの違いと関連を説明、またモダル(マウンテン・マイナー)の"Pretty Polly"を例に、キーG、A、Bの3種でブルーグラス・フィドルらしさの証明を見せてくれる。後半ではジムのすごいオリジナル・チューン3曲とヒル・モンロー・クラシックの一音ごとの解説がある。……キーがF#のブルーグラス・フィドル・インストなんて、考えられますか!!? 模範演奏のバックはクレイ・ジョーンズ(g)、アーロン・ラムジー(m)、ジェイソン・ムーア(bs)。示唆に満ちたフィドル教則である。 |
楽器、その他…… |
BOOK-44 東 理夫『アメリカは歌う。歌に秘められたアメリカの謎』book\2,310-(本体\2,200-) 第一章「ジョン・ヘンリーと悲しみのナンバー・ナイン」/第二章「アパラチア生まれのマーダー・バラッド」/第三章「北行き列車に乗りたい、ニグロ・スピリチュアルに隠された暗号」/第四章「ドアマットからの脱出、カントリーの女性たち」。 1960年頃、立教大学でオザーク・マウンテニアーズという学生ブルーグラス・バンドを結成、その後の日本ブルーグラスを学生主導で牽引したパイオニアである作家の東理夫(ひがし みちお)氏の最新刊は、オールドタイムやブルーグラス、カントリーなどの歌に込められたさまざまなコード(暗号)をひも解いていくというわれわれには楽しい作品。アメリカ南部で生まれた音楽の背景を知るには絶好の一冊である。ムーンシャイナー誌3月号に東さんが本のことや、復活したオザーク・マウンテン・ボーイズのことなどを寄稿してくれている。超お薦めの単行本である。 AMT-530『AROMAクリップオン・チューナー/メトロノーム』\2,520-(本体\2,400-) コンパクトで多機能なクリップ式チューナー&メトロノーム。楽器のヘッドに取付るクリップオン・チューナー。クロマチック、ギター、ベースに加え、バイオリン、ウクレレの5つのモードを搭載、さらにメトロノーム機能まで付いた優れも。又、クリップのアームが長く、大きく開くのでバイオリンのボディを挟み込むことができます。これならバイオリンのチューニング時にヘッドを握りこんでも邪魔になりません。チューニングが合うとバックライトが赤から緑に変化する2カラー・バックライト、コンパクトなボディに似合わない多機能チューナーです! |
■ブルーグラス実戦向きドレッドノウト・ギター |
BR-240 Blueridge "PreWar" Guitar 税込価格\199,500-(本体価格\190,000-) ブルーリッジの最高峰プリウォー・シリーズは、あの名器の戦前モデルのスペックに則って、素晴らしい音色を現在に蘇らさせようと企画されたものです。トップ:シトカ・スブルース、サイド&バック:マホガニー、指板:エボニー、日本仕様で高級エボニーブリッジピン、鼈甲柄ピックガード、サドル調整済みですので直ぐ実戦で使えます。 BR-40 Blueridge Contemporary Guitar 税込価格\73,500-(本体価格\70,000-) ブルーリッジのお手頃価格のドレッドノウト・ギター。エントリー機種ながらも戦前モデルのスキャロップド・ブレーシング構造を備えており、低音から高音まで充分な響きを楽しめます。 |
■VINTAGE AND USED INSTRUMENTS |
下記、在庫中です。詳細、お問い合わせください。 GIBSON L-48 1965 #368350 GIBSON L-0 1942 #9755 MARTIN 00-21 1971 #276979 MARTIN D-18 1950 #114843 GIBSON RB-175 19464 #196826 VEGA Tu-Ba Phone 1976 #1805 VEGA Tu-Ba Phone #3 1924 #62611 DEERING GDL #0315996-4721 w/Keith Tuners |
■ヒューバー・ブリッジ、ストラップ |
スティーブ・ヒューバーを中心にテネシーで上質なバンジョーを作り続けるヒューバー・バンジョー、プロ・ミュージシャンも愛用するパーツ&アクセサリのご紹介です。 バンジョー・ブリッジ HU-BRG5/8 5/8インチ ノーマル・ピッチ \4,725(本体\4,500) HU-BRG5/8W 5/8インチ ワイド・ピッチ \4,725(本体\4,500) HU-BRG21/32 21/32インチ ノーマル・ピッチ \4,725(本体\4,500) HU-BRG21/32W 21/32インチ ワイド・ピッチ \4,725(本体\4,500) HU-BRG11/16 11/16インチ ノーマル・ピッチ \4,725(本体\4,500) HU-BRG11/16W 11/16インチ ワイド・ピッチ \4,725(本体\4,500) バンジョー・ストラップ HU-STP54BK バンジョー・ストラップ 54インチ ブラック \9,450(本体\9,000) HU-STP54BR バンジョー・ストラップ 54インチ ブラウン \9,450(本体\9,000) HU-STP60BK バンジョー・ストラップ 60インチ ブラック \9,450(本体\9,000) HU-STP60BR バンジョー・ストラップ 60インチ ブラウン \9,450(本体\9,000) 金属を一切使っていないストラップでバンジョー本体へのダメージに配慮しています。 |
輸入雑誌 |
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか) |
■フラットピッキン・ギター誌 |
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。 FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) 昨年のウィンフィールド・コンテストで起こった37年の歴史初の出来事、ひとつは18歳のブライアン・マクドウェルがフラットピッキン・ギター、マンドリン、ギターの三部門で優勝したことと、もうひとつはギター部門の二位と三位がそのブライアンのバンド仲間だったこと!! 最新号は、そのウィンフィールド・トリオのカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、デラ・メイのエイブリル・スミス"Lincoln's Retreat"、コラムとタブ譜は"Blackberry Blossom"を「Key of C」で、"Molly Bloom"、オルタナ・コードの解説、Gマイナー・ブルース・コード・プログレッション、"Lonesome Road Blues"のハイブリッド・ピッキン、"Over the Waterfall"、"Jackson's Reel"、ジョン・ミゲーン"Sligo Lament"、"Great Basin Rag"等々、タブ譜満載の80頁。 FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) 最新号は「ギター・ジャム特集」と題して、ツイン・ギターのハーモニーやリズムなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。まずはハーモニーをつける基本理論を"Whiskey Befor Breakfast"で解説、そして実践。つづいて同様に"Liberty"と"Blackberry Rag"でおさらい実践。その他コラムでは、"Summertime"のリズムとコード、初心者は"Dim Lights Thick Smoke"、カウフマンは"Wheel Hoss"、カーリニのジャズ・ソロは"Lady Be Good"をベース、"Red Haired Boy"をネタにさまざまなリズム・ギター奏法、南北戦争の"Girl I Left Behind Me"をコード分解、そのほか"Arkansas Traveler"や"Wildwood Flower"などのツインギター・ジャム等々、タブ譜満載の80頁。 FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。 |
■バンジョー・ニューズレター誌 |
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。 BNL-10/04 最新2010年4月号 \525- リチャード・ベイリー(クラスター・プラッカーズやスティール・ドライバーズ)のカバーストーリーと"Heaven Sent"、"Midnight Train to Memphis"、"Drinkin' Dark Whiskey"のタブ譜ほか、アール・スクラッグス"Mountain Dew"、ドン・レノ"Little Rock Getaway"、トム・アダムズ"Walkin' the Dog"などのタブ譜と、バンジョー博士ピート・ワーニックによる「チューニングかさもなくば死を!」、話題のバンジョー製作家ジェーソン・ロメロ、クロウハンマー・シリーズ「オールドタイム・ウェイ」などの特集のほか、初心者から上級者まで、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題/情報満載の48頁。 BNL-10/03 2010年3月号 \525- カリフォルニアの趣味のいいバンド、ロスト・ハイウェイ(現在はソウミル・ロード)のディック・ブラウンをカバーストーリーに、いかに趣味よく自分らしいバンジョーを弾くか"Little Annie"やオリジナル"Dunluce Castle"と、ボーカリストに寄り添うバックアップの極意を"Handsome Molly"でのタブ譜ほか、元ジョンソン・マウンテン・ボーイズのリチャード・アンダーウッド(現在はリユニオン・バンド)のトム・アダムズによるインタビューと"Old Liza Jane"と"The Last Old Shovel"、初心者タブ譜は"Liberty"の初級/中級/上級、フレッド・ゲイガーは1936年のビング・クロスビー"Pennies from Heaven"の高度なコード弾き、トム・アダムズ"Fishin' Hole"、ボブ・−カーリンやケン・パールマンらのクロウハンマー・タブ譜ほか、バンジョー脳と神経可塑性入門――複雑な組み合わせによって弾くことの出来るバンジョーを医学的な脳の仕組みから解明しようという試みの入門編、ボブ・カーリンのオープン バック・バンショーのブリッジに関する特集などのラインアップの48頁。 BNL-10/02 2010年2月号 \525- ブルー・ハイウェイのジェイソン・バールソンをトム・アダムズがインタビューとタブ譜は"Lonesome Pine"、"Marbletown Intro"ほか、ベラ・フレック"John Hardy"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、トム・アダムズ"Tallahassee"、イアン・ペリー"Somewhere Over the Rainbow"ほか、初心者から上級者まで、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題とともに、バンジョー情報とクロウハンマーを含む5弦バンジョー奏法満載の48頁。 BNL-10/01 2010年1月号 \525- アレン・シェルトンの追悼特集と"Bending the Strings"のタブ譜ほか、マーティ・カトラーによるマーク・ホロウィッツ(ニューヨーク・バンジョー・シーンの草分けの一人でベラ・フレックの導師でもあった)のインタビューをカバーストーリーに、タブ譜はジム・ミルズ"Road to Spencer"、トム・アダムズ"Shenandoah Breakdown"、アール・スクラッグス"Old Fashioned Preacher"、フッド・ガイガー"Softly as in a Morning Sunrise"か、オールドタイムはカイル・クリード特集など。 |
■ブルーグラス・アンリミテッド誌 |
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。 BU-10/05 最新2010年5月号 \840- ジョッシュ・ウィリアムズとラリー・スティーブンソンをカバーストーリーに、女性ブルーグラスのパイオニアのひとりケーティ・ローアー、オールドタイム・ラジオらの特集と、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の84頁。 BU-10/04 最新2010年4月号 \840- ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集の80頁。 BU-10/03 2010年3月号 \840- 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁 BU-10/02 2010年2月号 \840- ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。 BU-10/01 2010年1月号 \840- 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。 |
■オールドタイム・ヘラルド誌 |
内容の濃いオールドタイム音楽専門隔月刊誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。 OTH-1203 最新2010年2月/3月号 \1,260- 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。 OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \1,260- リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。 OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260- マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。 |
月刊『ムーンシャイナー』 |
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、27年目です。 ■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300- お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。 ■ムーンシャイナー・ファイル:\840- ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。 ■バックナンバー:各¥525-。 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。 MS-2707 最新5月号(通巻319号)\525- 話題のクルックド・スティルのカバーストーリー他、アメリカ合衆国独立からフロンティア、そしてテキサスの成立までをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論U」、第7回横濱バンジョー祭り「バンジョーマダムの虎の穴修行、コンテスト・リポート」、神戸大から東北大へヒッチハイクの旅、10周年三田ブルーグラス・ナイト、カントリー・ジェントルメンの夕べ、在ナッシュビル日本国総領事とアリソン・ブラウンのオープリ出演、追悼:大森康弘などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。 MS-2706 4月号(通巻318号)\525- ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート後編」、ヨーロッパのブルーグラス、マロ川端「サンセット・ドライブツアー2010」などの特集のほか。 MS-2705 3月号(通巻317号)\525- 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人IBMA最優秀楽器奏者受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場、グリーン・マウンテン・ボーイズ2nd CD『ふるさとの丘』ほか。 MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525- ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編、斉藤ジョニー「IBMA2009 WOBリポート前編」ほか。 MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525- アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。 |
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