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B.O.M.Newsletter #354web  2010年4月16日
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INDEX

今月の新入荷注目作品
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め再入荷作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
カントリー新入荷
カントリー発掘、編集モノ新入荷
カントリーお勧め作品
映像新入荷
映像ものお勧め作品
教則もの新入荷
教則ものお勧め
楽器、その他…

輸入雑誌
月刊『ムーンシャイナー』
B.O.M.ご利用方法




 今日の雨で、ここ宝塚周辺の桜はほぼ散ったようだ。それでも今年は、ふたつの週末にまたがって桜を楽しむことが出来た。江戸の昔から、われわれの大好きな桜……、つくづくあのピンクの花と黒い幹のバランスの妙に感心した。年を取るにつれ、これまで気にもしなかった物事が、急に存在感を持ったり、新奇に訴えかけてきたりする。日々、目に映るものから音楽が降ってくるような感覚って、ありませんか……?

◆今月、わがB.O.M.のレーベル、レッド・クレイ・レコードから期待の新作『Memories of John』が発売されました。また、フラット&スクラッグスの映像シリーズ完結作(第9巻と第10巻)も発売されました。最新CD作品と50年前のお宝映像、このふたつがジョン・ハートフォードのスピリットとともに同じ感動を届けてくれます。……音楽って、ホンマ、ええもんですよ!!
◆ムーンシャイナー最新4月号は、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までの移民の流れをまとめたブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、東北大生ジョニー斉藤「IBMA2009 WOBリポート」、ヨーロッパのブルーグラス、マロ川端の「サンセット・ドライブツアー2010」などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。
 月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-です。
 定期購読は購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! 皆さんからのご寄稿、情報提供など切望しています。サポートをよろしく!!
今月の新入荷注目作品
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ最新作『ジョンの思い出』は、再結集したジョン・ハートフォード・ストリングバンドが、ティム・オブライエン、ベラ・フレック、アリソン・ブラウンほか、そしてジョン自身をゲストに迎えた感動作。ブルーグラス新入荷参照。

SHA-619D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.9』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)
SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体 \3,150-)


 遂に最終リリース、シリーズ完結の第9巻と10巻が発売です。映像新入荷参照。

OD-498-20 JESSE McREYNOLDS & the VIRGINIA BOYS『Family Harmony』CD\2,573-(本体\2,450-)

 兄ジムを亡くしてからも、不滅のジム&ジェシー・サウンドを聴かせてくれるジェシー・マクレイノルズとバージニア・ボーイズ最新作。

SIG-2009 CROOKED STILL『Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在もっとも刺激的なニューグラス・ユニット、クルックド・スティルの最新作は強烈な感性ライブ。ブルーグラス新入荷参照。

REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

 5月にマロ川端と来日予定のドン・リグスビー最新作。ブルーグラス新入荷参照。

DREAD-0901 DAVID GRIER『Evocative』CD\2,888-(本体\2,750-)

 最高のフラットピッキン・ギタリスト、デビッド・グリアの最新作は、……なんとエレキも! でも凄い!! インスト新入荷参照

UNI7232024 CHIEFTAINS + RY COODER『San Patricio』CD+DVD\3,675-

 ライ・クーダーとチーフタンズのコンセプト作品。オールドタイム&フォーク新入荷参照。

MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-)

 関西を代表するブルーグラス・フィドル名人、ジミイ赤澤のスタンダード・ジャム曲集とタブ譜+楽譜集。ブルーグラス新入荷と教則物新入荷参照。

SSS-001 LOUDON WAINWRIGHT III『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』CD2枚組+冊子\3,675-(本体\3,500-)

 今年のグラミー賞最優秀トラッドフォーク受賞作はチャーリー・プールを取り上げた秀作。オールドタイム/フォーク新入荷参照。

ARI-62560 ALAN JACKSON『Freight Train』CD\2,363-(本体\2,250-)

 現在カントリーのトップ、アラン・ジャクソン、通算16作目の最新作。カントリー新入荷参照

SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組250分\3,990-(本体\3,800-)

 先月に続いて1978年制作のカントリー・ファン垂涎のお宝TV特番第2弾!! 映像新入荷参照。
ブルーグラス新入荷
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-) 

Three Forks of Sandy/M.I.S.I..P/Love Grown Cold/Delta Queen Waltz/For John/Homer The Romer/Bring Your Clothes Back Home/Half Past Four/Lorena/You Don't Notice Me Ignoring You/The Girl I Left Behind Me/She's Gone (And Bob's Gone With Her)/Royal Box Waltz/Fade Out  全15曲

 ブルーグラス、そしてその根っこであるオールドタイムを類いまれな感性で捉えたジョン・ハートフォード。ガチガチのフラット&スクラッグス・オタク……、それでいて全世界で放送600万回を超える名曲、1968年にグレン・キャンベルでヒットし、プレスリーからシナトラ、アレサ・フランクリンから小野リサまでがカバー、日本でさえ街中のBGMでよく耳にする世界的ヒット"Gentle on My Mind"の作者。1970年代にはサム・ブッシュが「ジョンの『Aereo-plain』なくしてニューグラスはあり得なかった」とまで言わしめ、その後、グラミー受賞の『Mark Twang』をはじめ数々の大名盤を送り出し、晩年にはオールドタイム・フィドルの保護者として2001年には700万枚を売ったグラミー作品『オー・ブラザー』で忠実な伝承を遺した偉大なミュージシャンであり、多くの才能のメンターでありつづけ、2001年6月にこの世を去ったジョン。ピーター・ローワンと並んでブルーグラス界にとってレノン的な存在ともいえる偉大なクリエーターであったジョンの音楽をもっとも身近なものとしていた、ジョンが選んだメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成。ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出す。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、あのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、そしてジョージ・バックナーほか、ジョン自身を特別ゲストに迎えた『ジョンの思い出』……、文句なしの感動作である。
 なお、本作の日本語解説/歌詞はB.O.M.ホームページにありますが、プリントアウトをご希望の方はお申し出ください。また、ムーンシャイナー誌4月号(\525-)にて、ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンドのメンバーを詳しく紹介していますのでご参照ください!  more info.

SIG-2009 CROOKED STILL『Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

Orphan Girl/When First Unto This Country/Little Sadie/Can't You Hear Me Calling?/Wind and Rain/Darling Corey/Come on in My Kiychen 他全14曲

 現在もっとも刺激的なニューグラス・ユニット、イーファの女性ボーカルと超絶バンジョーとフィドル&チェロのクルックド・スティルの最新作は強烈な2008年12月のウエストコースト・ツアーからのライブ。イーファ・オドノバンのトラッドに根ざした超感性ボーカル(マット・グレイザーらとのウェイファーリング・ストレンジャーズでお馴染み)、4本指というあたらしいバンジョー奏法で衝撃を与えたグレッグ・リスト(ブルース・スプリングスティーン・バンドのDVDで活躍したマサチューセッツ工科大学の分子生物学博士でもある)、そしてマーク・オコナー・フィドル・キャンプが生んだ天才フィドラーふたり……トリスタン・クラーリッジ(フィドル・コンテストの常勝者だがここではチェロ担当)と、クラシック出身ながらオールドタイム・フィドラーとしてトニー・トリシュカ・バンドをはじめキャリアを重ねるブリタニー・ハース、そしてベースのコーリー・ディマリオ。ビル・モンロー曲にはローリー・ルイスをゲストに、1曲目のギリアン・ウェルチと13曲目のロバート・ジョンソン以外はすべてトラディショナル。アパラチアン・トラッド名曲の数々を真摯に、かつ独創的なブルース感性で演じ切る新時代のアパラチアン・トラッド、超都会的なものすごい才能、わたしメチャお薦め!である。

OD-498-20 JESSE McREYNOLDS & the VIRGINIA BOYS『Family Harmony』CD\2,573-(本体\2,450-)

Blue Mountain Melody/Please Be My Love/I'm Waiting to Hear You Call Me Darling/Top of the World/Alberta Bound/Live and Let Live 他全12曲

 ジム&ジェシーを率い、独自のモダニズムを貫き通すジェシー・マクレイノルズ(80)の最新作。兄ジムを2002年末に亡くしてからも、バージニア・ボーイズを率いて、不滅のJ&Jサウンドを聴かせてくれるジェシー、本作はゲーリー・リースとチャーリー・クッシュマン(bj)、ジェイソン・カーター、トラビス・ウェツェル(f)、トニー・レイ、デイブ・サルヤーズ(g)、ケント・ブラントン(bs)といったバックアップに、3人の孫たちが参加、5曲のオリジナルと、カーペンターズやゴードン・ライトフットらの懐かしい曲に、フラット&スクラッグスやモンローソングも独特のJ&Jタッチで聴かせてくれる。80歳の声とマンドリンとは思えない張りのあるジェシーと、ハーモニーでおじいちゃんを助ける孫たち……。ほほえましいというより現役の気概と、あくまでもポップな感性を持ちつづけるジェシーの面目躍如である。

MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-)

Devils Dream/Golden Slippers/Old Joe Clark/Down Yonder/Jerusalem Ridge/Faded Love/Back Up Push/Road to Columbus/Orange Blossom Special 他全33曲

 中高時代からバンジョー、そして関西大学に入ってからフィドルをはじめた「ジミイ」こと赤澤孝次郎、ジャパニーズ・ブルーグラス・バンドとしてのアルバムでご存知の方も多いジミイ、ソロ・アルバムとしてデビュー作『Cowboy Herding Songs』(MFD-0197 \2,625-)につづく2枚目のCDである。2枚目は、デビュー作でのシンガーとしての「ジミイ」とは違ったマルチ・プレイヤーとしての赤澤の才能に驚かされる。20歳を過ぎてはじめたというフィドルにしろ、11歳からというバンジョーにしろ、実に見事に弾きこなすその天才的な音感は持って生まれたものだろう。ただ、あまりにも軽々と弾きこなしてしまうために、鬼気迫るといったような切迫感が隠されてしまうというのも否めない。しかし、超有名スタンダードを33曲をほとんどひとりでこれほどまでに弾きこなした努力、才人にはありがちな「クール」さを装うものの、陰に隠れての努力の賜物なのだろう。ゲストとして各人2曲ずつ、吉田悟士/進藤了彦/吉崎ひろし(bj)、竹内信次/秋元慎/平井秀道(m)、赤木一孝/井上太郎(g)、小島慎司/橋岡ハシ(d)、今井達也(bs)、笹部益生(harmony)らが参加、すばらしいスタンダードの模範演奏を楽しめる。ムーンシャイナー誌4月号(MS-2706 \525-)の特集にて、本作の制作記録を特集!!
 なお、収録曲から20曲を選んだ楽譜とマンドリン奏者のためのタブ譜『Bluegrass Fiddle Jam, Music and Tab of 20 Fiddle Tunes』MFD-0203 (A4版75頁 \1,050- 本体\1,000-)もある。教則物新入荷参照。

REB-1831 DON RIGSBY & MIDNIGHT CALL『The Voice of God』CD\2,573-(本体\2,450-)

One Prayer Away/He Down What He Said/I Am an Orphan Child/This World Is Not My Home 他全14曲

 ソロとして5作目、5月にマロ川端と来日予定のドン・リグスビー最新ゴスペル作。リッキー・スキャッグスの従兄弟であり、幼いときからスタンレーとキース・ウィットリーの音楽に囲まれて育ったブルーグラス・サラブレッド。ブルーグラス・カーディナルズやJ.D.クロウ&ニューサウスなどを経て、ロンサム・リバー・バンドでブレイク、1996年のジョン・ダッフィーの急逝時には、その代役になった。その後、DCグラスを中心にしたスーパーバンド、ロングビューなどで活躍、ソロとしてシュガーヒルから3枚のアルバムを発表している。そのテナーは、イースタン・ケンタッキーのアパラチア伝統を背負い高い評価を受けている。本作では女性ブルース・シンガー/ギタリストのロリー・ブロックをゲストに迎えている。この10年間、ケンタッキー州立モアヘッド大学のケンタッキー伝承音楽センターの館長として、同大学でブルーグラスを教えていたが昨年退官し、今年からフルタイム・ミュージシャンとしての活動を再開している。

DB-339 DEWEY BROWN『Hard Times for a Fiddler』CD\2,573-(本体\2,450-)

Hard Times are Here/It's Two O'Clock/Black Mountain Blues/Lost Train/Cherokee Shuffle/Memories/Walkin' in My Sleep/Lee Highway Blues 他全15曲

 ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズのフィドラー、デユーィ・ブラウンの2枚目最新作は、前作のトラッド中心の作品から自身のオリジナルを加えた全15曲。まだ20代の若さにしてドップリとスタンレー・サウンドと伝統的なブルーグラス・フィドルの王道を行く、歌ものにはブルーグラスとフィドルへの思いを素直に詩にした屈託のないフィドル&ボーカル作品だ。自身のリード・ボーカルにラルフ・スタンレーはもちろんのこと、デル・マッカーリーまでがゲストで登場、華を添える。バックアップはクリンチ・マウンテン・ボーイズのジェイムズ・シェルトン(g)、ラルフよりもラルフらしい!?スティーブ・スパークマン(bj)、そして昨年惜しくも他界したジャック・クック。最後のアカペラ"Near My God to Thee"でラルフのお説教が聴ける。

RHY-1057 BRAND NEW STRINGS『No Strings Attached』CD\2,573-(本体\2,450-)

Merry Go Round/Rainy Nights & Memories/Wheels/Blue Club/High on a Hilltop/First Date 他全13曲

 東テネシーから登場した新バンド、ブランド・ニュー・ストリングスのデビュー作。ブルー・ムーン・ライジングやゴスペル・バンドのニュー・ロードといったバンドで活躍していたベテランたち、ランドール・メッセンギル(g)とマイク・ラムジー(m)のボーカルをメインに、ステュアート・ワイリック(bj)、そしてマット・レッドベター(d)、ティム・ティプトン(bs)らにロン・スチュワートのすごいフィドルをゲストに迎え、現在ブルーグラスの典型的なパターンをさまざまに、グラム・パーソンズの"Wheels"やトミー・コリンズのカントリー・クラシック"High on a Hilltop"ほか、アグレッシブなソリッドサウンドでオリジナルやゴスペルを聴かせてくれる。

MS-0045 BILL YATES & Friends『Country Gentlemen Tribute Vol.2』CD\2,573-(本体\2,450-)

Joe's Last Train/One Morning in May/Dark as a Dungeon/Bringing Mary Home/Matterhorn/Fox on the Run/Legend of Rebel Soldier 他全14曲

 故チャーリー・ウォーラーと18年間、カントリー・ジェントルメンを支えたビル・イェーツ(bs)がカントリー・ジェントルメンに捧げるアルバムの第2弾。チャーリーそっくりのマイク・フィップスのボーカルを軸に、今回はバンジョーにあのポーターの息子、ケビン・チャーチを配し、前作同様ドイル・ローソン/ジミー・グドローを思わせるデイブ・プロスト(m)、そしてドイル・ローソン&クイックシルバーから自身のバンドを立ち上げたDCグラス出身のダーレン・ビーチリー(g)、マーク・クリフトン(d)、デイブ・マクグラッシャン(bs)が、あの懐かしくて、ホッとする中期以降のカントリー・ジェントルメンのサウンドを再現してくれる。今更ながら、ダッフィやアドコックといっても、やっぱり1970年代以降のジェントルメンはチャーリー、そのボーカルの大きさに気付かされる。
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷
JJ-14424 JIM & JESSE『The Old Country Church』CD\2,573-(本体\2,450-)

Old Country Church/Kneel at the Cross/Rock of Ages/Lord, I'm Comimg Home/Swing Low, Sweet Chariot/Are You Washed in the Blood? 他全12曲

 ジム&ジェシー、1964年のブルーグラス・ゴスペル名盤のCD化である。60年代の学生ブルーグラスがこぞって取り上げたタイトル曲ほか、全曲聴きなじみのゴスペル名曲ばかり。兄弟ともに30代の全盛期、名手アレン・シェルトン(昨年11月末に他界、ムーンシャイナー誌2〜3月号追悼特集参照)の端正なバンジョーとともに、ジェシーのバリトンと透き通るようなジム(2002年に他界)のテナーが清楚なブルーグラス・ゴスペルを聴かせる。前回紹介したチャック・ベリー曲集『Berry Pickin' in the Country』(JJ-18422 \2.573-)と同様、オールド・ファンには懐かしいマスト・アイテム!!
ブルーグラスお勧め作品
(すでに新入荷で紹介済みの作品です)
■話題のブルーグラス最近作
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち…
COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-)

 「大人」になったチャップマン三兄弟のコンパス移籍第一弾最新作は、ものすごぐ完成度の高い、しかも才能とノウハウの詰まった超お薦め現代ストレート・ブルーグラス。ブルーグラスのすべての楽器が有機的に作用し、どの瞬間も息を詰めるような繊細さとスリルに満ちている。古いエディ・アーノルドからバック・オウエンズ(ロンダ・ビンセントがゲスト)、そしてサム・クックからセルダム・シーンまで、またラテン・インスト「エル・クンバンチェロ」にはノーム・ピケルニー(bj)をゲストにすさまじい演奏を聴かせる。バンド結成から20年、子どもたちも20代後半の「大人」になったチャップマンズが、2曲を除いて1995年と97年に自費制作で発表した曲を録音し直した(修正主義的)記念碑作品。血湧き肉踊る見事なブルーグラスだ。2005年の前作『Simple Man』(PC-1144 \2,573-)も秀作なり!!

PC-1173 JOSH WILLIAMS『Down Home』CD\2,573-(本体\2,450-)

 同じ1981年生組のクリス・シーリやマイケル・クリーブランドらと若いブルーグラス界のトップランナーとして活躍の28歳、2008年と09年のIBMA最優秀ギタリストを連続受賞したジョッシュ・ウィリアムズの最新作。ソロとしては5枚目、大人になってからは3枚目となる本作は、トニー・ライスをゲストに迎えた"Blue Railroad Train"をはじめ、フラット&スクラッグス"Polka on a Banjo"やオズボーンズ"Lonesome Feeling"、ジミー・マーティン"The Last Song"らのスタンダードを軸に、軽いパーカッションを加えた楽しいアルバム。ジョッシュがロンダ・ビンセント&ザ・レイジに在籍中の録音と思われるケニー・イングラム(bj)、ミッキー・ハリス(bs)、ロンダのハーモニーにランディ・コーアズ(d)、ジェイソン・カーター、またはステュアート・ダンカン(f)という鉄壁のバックアップとデイリー&ビンセントほかをゲストに楽しい作品。

SKFR-1009 RICKY SKAGGS『Solo; Songs My Dad Loved』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 1970年高校3年生のときにラルフ・スタンレー、その後カントリー・ジェントルメン、そして来日もしたJ.D.クロウ&ニューサウスでその後のブルーグラスの道標となる作品『J.D.Crowe & New South』(Rou-0044 \2,573-)をトニー・ライスとともに残し、ブーン・クリーク結成。しかし80年代、エミルー・ハリスに見初められカントリーに転向、あっという間にトップスターに上り詰め、ネオトラッド・カントリーの旗手となった。その後、97年に『Bluegrass Rules』を発表してブルーグラス界に戻ってきたリッキー・スキャッグスの2009年最新作。彼の音楽の基礎にあるもの、それは子供時代に耳にした「父の好きだった音楽」を、文字通りソロ(シンプルなオーバーダブ技術で全楽器/ボーカルをひとりで演じる)で丁寧に演じてくれる。

RHY-1052 RANDY KOHRS『Quicksand』CD\2,573-(本体\2,450-)

 すごいです!ランディ・コーアズ。その強烈なドブロ・センス/テクニックは多くの人がすでにご承知でしょうが、ボーカリストとしてまたプロデューサーとしてもこの作品ですばらしい存在感/バランス感覚を聴かせる。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ブロックとスコット・ベスタル(bj)、クレイ・ヘス(g)、ティム・クロウチ(f)といった有名ベテランはともかく、アンドリュー・クロウフォード(g)、アーロン・ラムジー(m)、マイク・サムナー(bj)といった若手がすごい。アルバム全体はストレート・ブルーグラスからドラムスを入れたニューグラス、ヒットしそうなカントリー調など何でもあり。ランディの幅広い音楽観が表現され、アコースティック楽器のさまざまなテクニックが詰め込まれたナッシュビル・ブルーグラスのすばらしい作品となっている。
 前作『Old Photograph』(RHY-1030 \2,573-)はロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンをゲストに、この最新作同様、完璧なバックアップですばらしい作品となっている。こちらも超お勧め! 

ROU-0647 STEVE MARTIN『The Crow』CD\2,573-(本体\2,450-)

 今年のグラミー賞ブルーグラス部門獲得作品!! ブルーグラス貢献度はダントツです。ハリウッド・スターで今年のアカデミー賞の司会もしたスティーブ・マーティンが実は、1960年代からカムバックしたバンジョー弾き。ティム・オブライエンのボーカルとアール・スクラッグスのバンジョーを伴った1曲目から、ラス・バレンバーグ(g)、マット・フリナー(m)、クレイグ・イーストマン(f)、スキップ・ウォード(bs)らを基本セットに、ゲストのビンス・ギル&ドリー・パートン、アイリッシュのメアリー・ブラックらセレブたちのほか、バンジョー仲間のトリシュカやワーニックらも参加、高校の同級生ジョン・マッキュエンのプロデュース作品。ムーンシャイナー12月号(\525-)のカバーストーリーで、スティーブ・マーティン「1960年代へのカムバック」と題して団塊のブルーグラス世代に元気を!!

REB-1834 STEEP CANYON RANGERS『Deep in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-)

 そのスティーブ・マーティンと今年も4月から全米ツアーをするノース・カロライナ大学のキャンパスで生まれたスティープ・キャニオン・レンジャーズ。2006年にIBMA最優秀新進バンドを受賞、スティーブとのツアーで全米のあらゆるメディアで取り上げられてノリノリの通常編成5人組。その現代的な歌詞と、ストレート・ブルーグラスはもちろん、ブギウギやマウンテン調などブルーグラス伝統を重んじたサウンド・アレンジが新鮮なバンドだ。

RCSI-1020 BILLY BOONE SMITH『Live from the Moose Lodge』CD\2,573-(本体\2,450-)

 わがレッド・クレイ・レコードからデビュー作を含む2枚のアルバムを発表(下記参照)しているビリー&テリーのビリー・ブーン・スミス最新作。デイブ・タルボット(bj)とシャド・コッブ(f)という望み得る最高のナッシュビル・ブルーグラッサーとともに、若きビル・モンロー・フォロワーのクリス・ヘンリー(m)とグラスカルズで活躍する弟テリー・スミス(bs)を配してほぼスタジオ・ライブで録られた秀作。1990年代以降のトラッド回帰にブルーグラス・ソングライティングの道筋を示した第一人者である。本作ではヘイゼル・ディッケンズの母の物語としてダン・ティミンスキのソロデビュー作のタイトル曲ともなった"Carry Me Across the Mountain"を初めて自身の演奏で収めている。
 なおビリーには『Grass Section』(RC-111 \2,573-)と『Voices of the Mountain』(RC-115 \2,573-)のほか、2008年のゴスペル『Five Flat Rocks』(RCSI-1024 \2,573-)の在庫がある。

PC-1172 LARRY STEPHENSON『20th Anniverary』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ラリー・スティーブンソンのデビュー20周年記念最新作は、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート&コニー・スミス、ソニー・オズボーン、デル・マッカーリー、ロニー・レノ、ダドリー・コンネル、デイリー&ビンセント、デール・アン・ブラッドリー&デビッド・パームリー、オウブリー・ヘイニーをゲストに、ブルーグラス・スタンダードを中心とした豪華版。クリスタルクリアな軽快テナー・ボイスで、独自のスマートなアンサンブルを創ったラリー、2年連続IBMA最優秀バンジョー奏者のクリスティン・スコット・ベンソン女史が全編で見事なバンジョーを、またジェイソン・バリーの美しいフィドルも全編で聴きモノだ。リード・ギターにシュアなケビン・リチャードソン(g)とカイル・パーキンス(bs)がリズムを支える。

COMP-4506 GIBSON BROTHERS『Ring the Bell』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 ムーンシャイナー2〜4月号でブルーグラス・チャート第1位獲得!! 現在ブラザー・デュオ最高峰、ギブソン・ブラザーズのコンパス移籍第一弾。ニューヨーク北部の農業地帯で育ったエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟は、ルービンを思わせる硬質ですっきりとしたデュオを身上に、レスター・フラット・ファンを自認するエリックとレイのオリジナルのほか、トム・ペティのカバーなどを、マイク・バーバー(bs)、ジョー・ウォルシュ(m)、クレイトン・キャンベル(f)のバンド・サウンドで、ストレートな上品なソリッドグラスとして聴かせてくれる。

RHY-1053 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『Southern』CD\2,573-(本体\2,450-)

 フラット&スクラッグスのバウンシーな1曲目"I Don't Care Anymore"につづいてクリス・ヒルマンのデザート・ローズ時代の名曲"Love Reunited"、3曲目にはビンス・ギルのカントリーバラッド、つづいてデルモア・ブラザーズの軽快なトレインソング"Midnight Train"……と、さすがビル・エマーソンらしいツカミで飽きさせない構成とアンサンブル、70年代を体験したハッピーミディアムな人にはドンぴしゃりのお勧め作品。ギターとボーカルにトム・アダムズ、ウェイン・ランハム(m)、紅一点テリ・チズム(bs)の4人組にフランク・ソリバンかリッキー・シンプキンズがゲスト・フィドラー。もっとも美しくバンジョーをロールさせるエマーソンの新バンド、スウィート・ディキシー・れで2枚目、前作デビュー作(REB-1823 \2,573-)とともに、エマーソンの偉大さにいまさらながら恐れ入る秀作である。
■ムーンシャイナー最新4月号特集関連作品
(ブルーグラス専門月刊誌のムーンシャイナー最新4月号は\525-。以下は特集記事の関連作品)
RC-125 JOHN HARTFORD STRINGBAND『Memories of John』CD\2,573-(本体\2,450-)

 4月号カバーストーリーは、故ジョン・ハートフォードに捧げられハートフォード・ストリングバンドによる『ジョンの思い出』。ムーンシャイナーではハートフォードやメンバーの履歴、ハートフォード音楽の真髄を紹介している。アルバムについてはブルーグラス新入荷参照。

MFD-0202 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』CD\2,100-(本体\2,000-)


 20歳を過ぎてからフィドルをはじめ、いまやトップクラスのブルーグラス・フィドラーに成長したジミイ赤澤、最新アルバム『Bluegrass Fiddle Jam』制作の過程や裏話をムーンシャイナー4月号で紹介している。アルバムはブルーグラス新入荷参照。

SCR-A6 EURO GRASS『Made in Europe』CD\2,079-(本体\1,980-=期間限定特集特価)

 米国のIBMA(国際ブルーグラス音楽協会)の活動によって国際化をはじめたブルーグラス、4月号にはヨーロッパで実を結んでEWOB(ヨーロッパ・ブルーグラス大会)が毎年盛大に開かれているリポートが寄せられている。本作はそんな欧州ブルーグラス界初、イタリア/オーストリア/フランス/スペインのホットなピッカーが集まって組んだ国際バンド、ゲストに故ランディ・ハワード(f)がすごいフィドルで参加の1996年作。70年代米国外ナンバーワンだった日本のブルーグラスは、80〜90年代のバブルとともに、いまや下から数えた方がいい体たらく……。ヨーロッパのブルーグラスは本気だ!

SCR-56 LIZ MEYER with NUGGET『Live at EWOB』CD\2,079-(本体\1,980-=期間限定特集特価)

 ワシントンDC出身でオランダ在住の女性シンガー、リズ・メイヤーがオーストリアとチェコの混成バンド、ナゲットとのEWOBライブ全16曲。"Blue Night"と"How Mountain Girls Can Love"の2曲以外は、ニューグラス調のオリジナル14曲

SKFR-2019 CADILLAC SKY『Gravity's Our Enemy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 東北大のジョニ斉藤の「IBMA2009 EOBリポート」で紹介されたキャディラック・スカイ。リッキー・スキャッグスが発掘、まったく新しい次元でハイロンサムを捉える若手ブルーグラスの2008年第2作は、マイク・マーシャルのプロデュースを得て、ブライアン・シンプソン(m)のすばらしいオリジナルを意表をつくアンサンブルで構築していく秀作。アルバムを通して、すみずみまで計算された緻密さでまったく新しいハイロンサムを聴かせる若者たち、全米デビュー作『Blind Man Walking』(SKFR-2017 \2,573-)も秀逸。斉藤クンが「これもありなんだ……と。なんだかとても勇気をもらった」とリポートした彼ら、トンでもないお勧めバンドだよ!!
■マロ川端「サンセット・ドライブ・ツアー」
 今年も米国在住のマロ・カワバタがブルーグラスのトップ・ミュージシャンを引き連れて5月15日から横須賀(5/15)、今治(16)、高知(18)、大阪(19)、神戸(20)、奈良(21)、京都(22)、東京(23)と来日ツアー。詳細はムーンシャイナー4月号参照!! 来日メンバーの代表作を紹介しておこう。

●ドン・リグスビー
 最新作『he Voice of God』はブルーグラス新入荷参照。ほかにダドリー・コンネルとのブラザーデュオをイメージした秀作『Meet Me By the Moonlight』(SH-3897 \2,573-)と『Another Saturday Night』(SH-3940 \2,573-)、ソロの大秀作『Empty Old Mail Box』(SH-3915 \2,573-)などの在庫がある。

●テリー・バウカム
 1980年代以降のタテノリ!?バンジョーの元祖。数多い作品から、ドイル・ローソンのクイックシルバーで地位を築いた時代のベスト盤『Best of the Sugar Hill Years』(SH-4027 \2,573-)は、全編がテリーではないが、初代メンバーとして彼らの創ったブルーグラス・ゴスペルが1980年以降のブルーグラスをルールしていく様が興味深い作品だ。そして心機一転、1999年のブルーリッジのデビュー作『Common Gound』(SH-3895 \2,573-)と2枚目『Come Along with Me』(SH-3947 \2,573-)をお薦めしたい。

●レイチェル・ジョンソン
 東テネシー州立大学を卒業したばかりで人気バンド、ディキシー・ビー・ライナーズに参加、『Ripe』(PC-1163 \2,573-)と『Susanville』(PC-1171 \2,573-)のすばらしい2作品を発表している。

●マロ川端
 京都出身の関西系アメリカ人、21年前に渡米以来、オハイオ/イリノイを中心に活躍、『Carolina Blue』(CCCD-0186 \2,573-)、『Rippling Water』(RCSI-1009 \2,573-)、そして昨年の『Bluegrass Exchange』(BE-2009 \2,573-)の3枚のアルバムがある。
■トラッドグラス
DS-2004 ERNIE THACKER『Chill of Lonesome』CD\2,079-(本体\1,980-)

 16歳でラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズのマンドリニストとなり、18歳でラルフのリードシンガーとなったして高い評価を得たアーニーの2002年作品。東テネシーから南西バージニアを通って東ケンタッキーへ、最も濃いアパラチア音楽文化が眠る国道23号線沿い、そのど真ん中で生まれ育ち、土地の名士=ラルフ・スタンレーのバンドに参加するという名誉を経験したアーニー・サッカー、その土地の魂を、ダン・ティミンスキ、アダム・ステッフィ、ロン・スチュワートらが脇を固め、今のブルーグラスを見事に表現した秀作。なお、アーニーがスタンレー在籍中のゴスペル『Pray for the Boys』(REB-1687 \2,573-)もあるよ。

CO-2740 CURLY SECKLER『That Old Book of Mine』CD\2,573-(本体\2,450-)

 1970年代最高のブルーグラス・アルバムの一枚と、…わたし、個人的に思う大名盤CD化。ただし、余計なボーナス・トラックが邪魔だが、ボーナスとあれば仕方ない。フラット&スクラッグスのハーモニーを創ったカーリー・セクラーが1971年にカムバック、故ビリー・エドワーズ(bj)、テイター・テイト(f)、ハーシャル・サイズモア(m)らのバックアップで、これぞ、ストレートでソリッド&トラッドグラス!! MS誌04年10月号でIBMA名誉の殿堂入りを記念した特集あり。カーリー今年90歳、音楽歴75周年を記念して今月からダドリー・コンネルとライブを予定している。嬉しいね……!!
■ニューグラス
PC-1152 JOHN COWAN BAND『New Tattoo』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 2006年秋、来日したジョン・コーワン・バンド。ニュー・グラス・リバイバルでブルーグラス界に革命を起こした2枚看板のひとりが、相変わらない絶頂期のテナー・ボイスと、今後のバンジョー界をリードするノーム・ピケルニーとフィドル天才シャッド・コッブを率いた本作は、正統派ニューグラス作品。彼らの特集は06年8月号(MS-2310 \525-)、来日完全密着リポートはムーンシャイナー誌2006年10月号(MS-2312 \525-)。

SKFR-2019 CADILLAC SKY『Gravity's Our Enemy』CD\2,573-(本体\2,450-)

 リッキー・スキャッグスが発掘、まったく新しい次元でハイロンサムを捉える若手ブルーグラス期待のキャディラック・スカイ。2008年の第2作は、マイク・マーシャルのプロデュースを得て、ブライアン・シンプソン(m)のすばらしいオリジナルを意表をつくアンサンブルで構築していく秀作。アルバムを通して、すみずみまで計算された緻密さでまったく新しいハイロンサムを聴かせる若者たち、全米デビュー作『Blind Man Walking』(SKFR-2017 \2,573-)も秀逸。昨秋IBMAファンフェスで見た彼らのライブ、客席に飛び込むわ、ギターを叩きつけるわ、裸になるわ、トンでもないお勧めバンドだよ!!
■ファミリー・トラディション
RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-(本体\2,450-)

 現在J.D.クロウ&ニュー・サウスのマンドリン&テナーのドワイト・マッコール、アール・テイラーとのコンビで知られる父ジムからのアーリー・ブルーグラス魂を引きながら、テンション一杯のいまどきのソリッドグラスを目一杯聴かせる。バックにはロン・スチュワート(bj,f)を軸に、アラン・バイビー(m)、ランディ・コーアズ(d)ら、申し分ない「今」のトップランナーを配した、気持ちのいいソリッドグラスを聴かせる。父ジム・マッコールは今年2月9日、79歳で他界した。
■ライブ
SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』CD2枚組\3,360-(本体\3,200-)

 ブルーグラスの醍醐味、ライブの良さを堪能できる2006年度IBMA最優秀アルバム受賞のオールスター小児がん基金チャリティー作品。今のブルーグラス界を一覧することが出来るホットなライブ全37曲。セルダムシーン、ニューサウスからグラスカルズ、ロンダ・ビンセント、チェリーホームズ、そして大ラスのトニー・ライス"Shenandoah"まで、70年代以降のアクティブなバンドやアーティスト総勢136人参加の現代ブルーグラス究極ライブ。
■若者ブルーグラス
SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー2009年7月号の表紙を飾った少女、サラ・ジャローズのデビュー作。昨春高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーでありながら、その圧倒的な音楽センスをベースにシンガー/ソングライターとして「女ティム・オブライエン」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンやマイク・マーシャルをゲストに、共にツアーをするふたりの天才少年ふたり、アレックス・ハーグリーブス(f)とサム・グリスマン(bs、デビッドの息子)……、そして最後の曲はクリス・シーリとのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、今後のブルーグラスの新しい胎動を象徴する凄い才能の爽快デビュー。

SKFR-2020 CHERRYHOLMES『Cherryholmes V:Don't Believe』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付)

 2006年IBMAアワード最高賞である最優秀エンターテイナーを受賞したのち、格段の成長を見せるチェリーホームズ、スキャッグス・レコードからの第3作である。フライング・ブリトーズ〜J.D.クロウの"Devil In Disguise"以外は、アパラチアン・ケルト感覚を湛えた女性バンジョー奏者としての評価も高い長女シアのオリジナルを中心に、ファミリーバンドというハードルを軽々と超えて、タフなミュージシャンに大きく成長したオリジナル作品集だ。マッチョなチチとハハを越えて、それぞれに凄い大人になっていく若者たちがすばらしい!
■ブルーグラス・マスターズらの歴史的作品やお宝レコーディング
SF-40022 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Songs and Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カントリー・ジェントルメンの1961年、トム・グレイが初参加して、ジョン・ダフィ、チャーリー・ウォーラー、エディ・アドコックの4人、いわゆるクラシック・カントリー・ジェンツが揃った最初のアルバム。"Red Rocking Chair"や"Will the Circle Be Unbroken"などの渋いトラッドを中心に、ダッフィのオリジナル3曲も含んだ名作である。
 なお、"Weeping Willow"、"Jesse James"、"Double Eagle"などを含む、1960年発表の記念すべきカンジェンの初アルバム『Country Songs, Old and New』(SF-40004 \2,573-)、また、1963年発表の"Grandfather's Clock"や"Heartaches"を含むライブ盤に幻のカーネギーホール未発表ライブ6曲を加えた『On the Road (and More)』(SF-40133 \2,573-)の世に言うフォークウェイズ三部作も在庫中。

JJ-18422 JIM & JESSE『Berry Pickin' in the Country』CD-R\2,573-(本体\2,450-)

 1965年11月発表のジム&ジェシー大名盤CD化!! あの「ベリーピッキン」、そう、チャック・ベリー(本人がライナー!)のロックンロールを見事に品良く、誰にも真似のできない独特のジム&ジェシー・サウンドに焼き直してしまった彼らのセンスに脱帽。ジェシーのジェントルマン然としたリード・ボーカルに、ジムの突き刺さるようなテナー、そして昨年末亡くなったアレン・シェルトン(ムーンシャイナー2〜3月号追悼特集)の見事なバンジョーがジェシーのマンドリンとともにチャックのダウンピッキン・サウンドを再現、ジム・ブロックの縫うような上品なフィドルが間を埋め、リズムには鉄壁のライトニング・チャンス(bs)とバディ・ハーマン(snare drum)。1960年代、フラット&スクラッグスを筆頭に、オズボーンズやレノ&スマイリーら第一世代ブルーグラスが時代とともにエンターテイナーを志向していった中から生まれた大名盤である。

FTS-31073 RED ALLEN『Sings in Memory of the Man: Dedicated to Lester Flatt』CDR\2,573-(本体\2,450-)

 ソリッドグラスを標榜し、スタイルを曲げることなく生涯を徹したレッド・アレン(1930-1993)のアイドル「レスター・フラットに捧げる」1980年名作がフォークウェイズ・アーカイブでCDR化された。カーリー・セクラーの強烈なテナーボイス、テイター・テイトのアグレッシブな切り込みフィドル、ケニー・イングラムのワナビー・バンジョー、マーティ・ステュアートのローランド風マンドリンなどに囲まれて、レスター・フラットの(さすが!!)隠れた名曲を見事に演じる。現在は超売れっ子ソングライターとして有名になった息子、ハーリー・アレンに5曲のリードを歌わせているが、それも素晴らしい。全編にレスターへの憧れと、ブルーグラス第一世代の根性が漲(みなぎ)った秀作である。
■ゴスペル
CAP-25337 CLUSTER PLUCKERS『Gospel Favorites』CD\2,888-(本体\2,750-)

 マーガレットとクリスの仲良し女性デュオを中心に、ジョン・ハートフォード晩年の美しい音を創ってきたマーク・ハワードらのクラスター・プラッカーズによる有名スタンダード・ゴスペル曲集。"What a Friend We Have in Jesus"、"Angel Band"から"Keep on the Sunny Side"まで、プラッカーズらしい美しい女性ハーモニーと極上アンサンブルの13曲。「スッ」と胸に入ってくるゴスペル秀作です。
■女性ブルーグラス&オールドタイム
ROU-0491 GINNY HAWKER『Letters from My Father』CD\2,573-(本体\2,450-)

 カーター・ファミリーに捧げた作品『Bristol』(CCCD-0176 \2,573-)で知られるギニー・ホウカー、2001年の秀作。ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのトレイシー・シュワルツの妻であるギニー、ウエスト・バージニアの伝統音楽や唱法を父の影響を通じて習得していった彼女が、ティム・オブライエン、ダレル・スコット、ダーク・パウエルといったルーツ系最高のミュージシャンの協力で創り上げたオールドタイム、ホンキートンク・カントリー、ブルーグラスなど、ジャンルの壁を越えたすばらしい女性ボーカル作品。
インスト新入荷
DREAD-0901 DAVID GRIER『Evocative』CD\2,888-(本体\2,750-)

Meditate/As It Rolls to the Sea/Road to Hope/Two Turns Home/Four Dogs Jogging/Teela 他全10曲

 現代最高のフラットピッカーのひとりとしてアコースティック世界で地位を確立したデビッド・グリアの最新作。ソロ通算7枚目、自費制作としては4枚目にあたる今作は、ブレント・トリットのプロデュースの元、ブルーグラス・フラットピッカーとしての感性で組み上げられたアコースティック作品をメインにするもののエレキギターも使用、またビクター・ウーテンのエレベ、ジョン・ガードナーのドラムス、ジェフ・テイラーのキーボードを基本バックに、ステュアート・ダンカンのフィドル、ポール・フランクリンのペダルスティール、そしてノーム・ピケルニーとスコット・ベスタルのバンジョーを各一曲……、ジャンルを越えた「喚情的(evocative)」な作品。現代ギターの持つさまざまな表情をミュージシャンの自由な感性で演じる。「つい指がおもむく」という風なデビッドのギターから、意外な感情が喚起される。使用ギターは、ダーレン・ウェッブ・カスタム・アコースティック(1998)、オリバー・スペット・バリトン・ギター(2006)、フェンダー・エスクワイアー(1952)、ギブソンES-175(!951)。また、自費制作盤のすべて、『Hootenanny』('98)、『I've Got the House to Myself』('02)、『Live at Linda』('07)が揃って在庫(各\2,888-)している。
各楽器別インストお勧め再入荷作品
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください)
■ギター
KCD-5115 DON RENO『Golden Guitar』CD\2,363-(本体CD\2,250-)

 お蔵入りしていたドン・レノ(1927-1984)、1972年録音のギター・インスト・アルバムが1999年にCD化されたもの。ブルーグラス・フラットピッキンのお手本作品。ドック・ワトソン登場以前からバリバリのフラットピッキン・ギターを聴かせていたドン・レノ、13歳でアーサー「ギター・ブギ」スミスのバンドに入ったキャリアから当時のポップ音楽にも精通した音楽観はメイン楽器であるバンジョーにも遺憾なく発揮されている。スクラッグスも同様、彼らの育ったカロライナのピードモント地方は音楽先進地だったのだ。

SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。
■バンジョー
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!)
PC-6514 KRISTIN SCOTT BENSON『Second Season』CD\2,573-(本体\2,450-)

 2008年と09年、IBMAアワードで、女性としてアリソン・ブラウン以来17年ぶり、最優秀バンジョー奏者に輝いたクリスティン・スコット・ベンソンの最新ソロ第2作。現在ザ・グラスカルズに加入。2002年のデビュー作『Straight Path』(PC-6502 \2,573-)から6年、夫のウェイン・ベンソン(サード・タイム・アウト)とともに子育てに励みながら創り上げたバンジョー集。オリジナルとトラッド・アレンジにボーカルもの4曲、ウッディで上品なバンジョーの響きを丁寧に表現する。2009年1月号「闘魂バンジョー」特集。

PATUX-196 JESSIE BAKER『Yessir!』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ドン・レノの音ツカミと、絶頂期のアール・スクラッグスを思わせるロールの安定感を兼ね備えた18歳。弟テイラーとのベイカー・ボーイズ『Lonesome Weary Hearts』(Patux-165 \2,573-)から高校卒業と同時にマイケル・クリーブランドにスカウトされたジェシー・ベイカーのデビュー作。レノ、スクラッグス、そしてモンローのブルーグラスおいしい選曲で、基本バックはマイケル・クリーブランド(f)、デビッド・マクラフリン(m)、ダドリー・コンネル(g)、マーシャル・ウィルボーン(bs)。昨今の若者ブルーグラス、一方にクラシック界に進出かと思えば、こうしておじさん達以上にディープに先人の偉業を尊敬し掘り下げる者がいる。すごい!
■マンドリン
JJ-1004 JESSE McREYNOLDS『McReynolds Style Mandolin』CD\2,573-(本体\2,450-)

Love Is Blue/Somewhere My Love/Crazy Arms/Indian Love Call/Somewhere Down South/Ridge Runner/East Tennessee Blues/Shenandoah 他全10曲

 ジェシー・マクレイノルズの「クロスピッキン」によるマンドリン・インスト美学。1枚のフラットピックでスリーフィンガー・ロールを表現、さらに別世界を創っていったジェシーは天才だ。その滑らかでメロディアスなクロスピッキンの響きが、70年代ナッシュビル・サウンド風バックを伴って堪能できる。オリジナルと「恋は水色」やドクトル・ジバゴの"Somewhere My Love"等々のポップ・スタンダードが半々。録音データは詳らかではないが、比較的最近、自身のレーベルにローカル録音した自費制作物。……マンドリンのみならず、フラットピックを使った弦楽器の革命的な奏法をお楽しみください。

SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムの最新ソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品である。
■フィドル
SRCD-1001 VASSAR CLEMENTS『New Hillbilly Jazz』CD\3,150-(本体\3,000-)ボーナスCD-ROM付

 ジャンルを超え、アメリカン・フィドルの歴史の中でもっとも偉大な功績を遺したひとり、バッサー・クレメンツのすばらしい89年のスウィング・アルバムのCD化。ハンク・ウィリアムズやハンク・スノウらのカントリー名曲が、ゴキゲンにスウィングする。ボーナスに89年来日時、奥沢明雄、西海孝、海宝弘之、下村哲を従えての"Midnight Moonlight"と"Kissimie Kid"、そしてそこにラストショーが加わった"Orange Blossom Special"の3曲がオマケ。ムーンシャイナー連載「ケイシのナッシュビル・リポート」でおなじみ、故四方敬士氏の制作品。

CO-2707 LYMAN ENLOE『Fiddle Tunes I Recall』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ミズーリ・フィドルと呼ばれるアパラチアよりも洗練されたスタイルを持つオザーク地方のライマン・エンロー(1906-1997)の1973年のソロ・アルバムCD化。1966年以来活動を共にするブルーグラス・アソシエーションをバックに、伝統的なミズーリ・フィドルの真髄を聴かせてくれる。ミズーリはジョージアなどと同様、フィドルがテキサスに向かう最終地点とも考えられるがどうだろうか? 1995年に米国伝統芸術の人間国宝に選ばれている。

COMP-4531 JEREMY KITTEL『Chasing Sparks』CD\2,573-(本体\2,450-)

 25歳フィドラー、ジェレミー・キテルのコンパス最新作。クラシック出身のスコティッシュ・フィドル・チャンピオンながらジャズやオールドタイム/ブルーグラスにも精通、現在はタートル・アイランド・カルテットのメンバーでもある。本作ではクリス・シーリ&エドガー・マイヤーとマイク・マーシャルを特別ゲスト、自身のバンドにヨー・ヨー・マのアレンジャーも勤めるギタリストのカイル・サンナ、クルックド・スティルのチェリストでテキサス・フィドル・チャンピオンでもあるトリスタン・クラーリッジ、ドラムスのボーデク・ジャンクを核に、ナタリーとブリタニーのハース姉妹らを迎えて、スコティッシュ・フィドルをベースにしたスリル満点のフィドル・フュージョンを聴かせる。現在、ジャンルをはるかに越えたアコースティック最先端の音楽とフィドルが楽しめる。
■ドブロ
RC-121 JOSH GRAVIS 『JUST JOSHIN'』 CD\2,573-(本体\2,450-)

Leading in the Hound Dog/We're Gonna Have a Ball/This World of Mine/Who Was Here?/Somehow Tonight/Dobro Rhumba/You're Leaving Me/Cottontown Jubilee/Just Joshin'/Right Before My Eyes/Bucks Stumble/Old McDonald's Farm/Oswald's Chimes/When You're Lonely/Big Ball in Brooklyn 全15曲

 ブルーグラス・ドブロのパイオニア、バーケット・"アンクル・ジョッシュ"・グレイヴスが、フラット&スクラッグスのフォギー・マウンテン・ボーイズで絶頂期を迎えていた1963年、僚友イングリッシュ・"カズン・ジェイク"・タロックと組んで発表した幻の名盤が遂にCD化された。ジェリー・ダグラスをして、ジョッシュのドブロはバンジョーにおけるアール・スクラッグスと同等の位置にある、とまでいわしめたその名人芸のすべてと、ヴォーカリストとしてのジョッシュの芸達者ぶりを見事に具現化した傑作である。知る人ぞ知る達人カーティス・マクピークとチャビー・ワイズ、ふたりのいうことなしのサポートに、後期フォギー・マウンテン・ボーイズのコーラスの要でもあったジェイクのハイ・ハーモニー、すべてがフラット&スクラッグス・スタイルのブルーグラスを完璧に昇華した、最高のパフォーマンスに結実している。因みに、アンクル・ジョッシュとカズン・ジェイクというのは、フラット&スクラッグス・ショウでコメディ・ルーティーンを演じるときのふたりの役柄、ここでもお約束の"Old McDonald's Farm"でコメディアンぶりの一端を披露している。コットンタウン・ジュビリーというスモール・レーベルからの発売で、おそらく数百枚しか流通しなかったと思われる、まさに「幻」のアルバムの、未発表3曲を加えての記念すべき復刻である。ブラザー・オズワールド、セドリック・レインウォターなどもこのセッションに参加している。
■オートハープ
SF-40115 V.A.『Masters of Old-Time Country Autoharp』CD\2,573-(本体\2,450-)

John Henry/She'll Be Coming Around the Mountain/Bile 'em Cabbage Down/Little Annie/Weepin' Willow/Wildwood Flower/Red River Valley 他全38曲

 1960年代のフォークブームの時代から、その優しい響きに日本でも人気のオートハープ。本作は1960年代にマイク・シーガーが録音したマスター奏者、キルビー・スノウ、アーネスト・ストーンマン、ケネス&ナリア・ベンフィールドの有名スタンダード中心の全38曲。フィドル・チューンやトラッド・バラッド、カーター・ファミリーや折から人気のカントリー&ウエスタン・ソングなどが楽しめる71分、32頁のライナー付き。飾り気のない民衆の音楽とオートハープの基本を知る決定盤です。
 …いかがですかオートハープ、はじめませんか?楽器初心者にも最適です。オートハープ本体はアリア製の21バー(AH-21 \40,950-、スプルース単板トップAH-210S \57,750-)がお勧めです。また、教則DVDにはジョン・セバスチャンの『Learn To Play Autoharp』(DVDSEBAU21 \5,040-)がお勧めです。
オールドタイム&フォーク新入荷
UNI7232024 CHIEFTAINS + RY COODER『San Patricio: Deluxe Edition』CD+DVD\3,675-(本体\3,500-)完全限定盤(売り切れ御免)

 元ブルーグラス小僧のライ・クーダーとアイルランドの国宝バンド、チーフタンズと初のコラボレーションで描くのは米・メキシコ戦争(1846〜48年)における聖パトリック(サン・パトリシオ=スペイン語)大隊を描くコンセプト作品のCDとDVDの2枚組。ムーンシャイナー4月号特集「アメリカ歴史概論」でも紹介したように、複雑に入り組んだアメリカという国の生い立ち/人種構成などから埋もれた意外な歴史がある。本作は「アラモの砦」などで知られる同戦争中、米軍から亡命して、同じカトリック教徒であるメキシコに加勢したアイルランドやドイツ系カトリックのサン・パトリシオ大隊をイメージしたアイリッシュとメキシコ音楽のコラボ。アメリカからは「裏切り者」、メキシコ側からは「英雄」とされる彼らの歴史を、リンダ・ロンシュタットやバン・ダイク・パークスほか、メキシコ音楽のトップアーティストをゲストに繰り広げられる素晴らしいワールド・ミュージック作品である。
 なお本作品、CDのみ『San Patricio』(UNI7231321 \2,573-)も在庫している。

BACM-270 V.A.『Bluebird Label: Classic Country Music』CD\2,888-(本体\2,750-)

 RCAビクターの廉価レーベル、ブルーバードが誕生したのは1933年……、そう、あの世界経済恐慌の真っ只中、デフレによる賜物だった。モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、J.E.とウェイド・メイナーたちがブルーバードからデビューしているが、本作は無名のまま埋もれていったオールドタイム・ストリングバンドの1935〜1941年の録音を中心に集めたオムニバス24曲集。20世紀以降、アパラチアを中心に発展してきたストリングバンドが、レコードやラジオといった商業主義とはじめて遭遇し、この後「カントリー」と呼ばれることになる大衆音楽に成長していく第一歩をしるす録音群である。"Orange Blossom Special"をチャビー・ワイズと共作したことで知られるアービンがいるラウズ・ブラザーズや、初期スリーフィンガー・バンジョーを聴かせるスナッフィ・ジェンキンスとフィドルのホーマー・シェリルを擁したバイロン・パーカーが知られているくらいだが、どのバンドもチャーリー・プールやカーター・ファミリー、ジミー・ロジャーズらの成功、ブラザーデュオの流行やボブ・ウィルスのウエスタン・スウィングの登場などの影響を受けたあたらしいサウンドを追っている様子が楽しい。なお、タイトルの「クラシック・カントリー」という呼称は1940〜50年代の商業カントリーをさし、1920〜30年代のオールドタイムは「アーリー・カントリー」という呼称を用いる場合が多い。

SSS-001 LOUDON WAINWRIGHT III『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』CD2枚組+冊子\3,675-(本体\3,500-)

 ブルーグラスやカントリーの誕生以前、チャーリー・プール(1892-1931)は南部アパラチア/ブルーリッジ地方のスターであり、スターの名に恥じず破天荒な人物、つまり伝説となれるほどの偉大なミュージシャンだったわけだ。そのチャーリーの音楽を、フォークシンガー/ソングライターであり俳優でもあるロードン・ウェインライトVがつきつめた秀作。1920年代のストリングバンド・アンサンブルを完成させたチャーリーのバンド、ノース・カロライナ・ランブラーズのサウンドにこだわることなく、さまざまなアメリカン・ミュージックのノウハウを取り入れて、チャーリーの音楽=生な人々の生活=を現代風に再現する。共同制作のディック・コンネットともに、ポップ/ロック系ルーツ・ミュージシャンのデビッド・マンスフィールドやロードンの前妻ケイトのマクギャリグル・シスターズ以来のチャイム・タネンバウムらのほか、ジェフ・マルダーがバンジョーで登場したり、アンクル・アールのレイナ・ゲラートやクリス・シーリが"Don't Let Your Deal Go Down"や"Ragtime Annie"で突然ビックリさせてくれる。こうして聴くと、ブルーグラスの直接的なルーツであるチャーリーの音楽がいかに幅広いアピール性を持つものか……、感心させられる秀作だ。
オールドタイム&フォークお勧め作品
COMP-4517 CATIE CURTIS『Hello, Stranger』CD\2,573-(本体\2,450-)

 癒し系女性シンガーソングライター、ケーティ・カーティスが、タイトル曲のカーター・ファミリーからキャット・スティーブンスやリチャード・トンプソンらのカバーとオリジナルを、ナッシュビルのアリソン・ブラウン・コネクションで創り上げた気持ちのいいアコースティック作品。トッド・フィリップス(bs)とケニー・マローンが趣味のいいリズムを創る中、ステュアート・ダンカンのフィドルが全面でグルーヴを支配するようなすばらしい効果を生み(彼のクロウハンマー・バンジョーも秀逸!!)、現在ボニー・レイット・バンドにいるジョージ・マリネリのギター/マンドリン/ドブロ、アリソン・ブラウンが効果的にバンジョーで参加、ダレル・スコット(g)がハーモニーをつける。全編で美しいメロディと肩のこらないリズムで安らげる作品。

ROU-0642 NORMAN BLAKE『Perfect 10 Series: Sleepy Eyed John』CD\1,838-(本体\1,750-)


Ajimina/Billy Gray/Butterfly Weed/Sleepy Eyed Joe/Obc #3/Fifty Miles of Elbow Room/Bristol in the Bottle/Elzic's Farewell/Salty/Fields of November.

 独自のアメリカン・トラッド・フォーク/オールドタイムを演じ続けるノーマン・ブレイクの初期ラウンダー/フライング・フィッシュからの廉価盤ベスト10曲集。フラットピッカーとしてのバリバリ・インスト(ケニー・ベイカー曲含む)から定評あるトラッド風味のオリジナル、ジェイムズ・ブライアン(f)らとのフィドル・チューン美学、そしてカーター・ファミリー名曲など1970年代、ノーマン・ブレイク充実の廉価ベスト・コレクション。

CO-2711 KIRK SUTPHIN『Old Roots & New Branches』CD\2573-(本体\2450-)

 オールドタイム・バンジョー&フィドルの達人、カーク・サッフィンの1995年作品。オールドタイムのスタンダード・レパートリーが全18曲、さながらショウケースのごとく、さまざまなスタイルで聴かせてくれる。見事なクロウハンマーからツーフィンガー、初期のスリーフィンガーなどのバンジョー奏法、トミー・ジャレルからはじまったフィドル旅、またピードモント音楽にも詳しく、チャーリー・プールにも精通しているというカークの秀作である。
カントリー新入荷
ARI-62560 ALAN JACKSON『Freight Train』CD\2,363-(本体\2,250-)

Hard Hat and a Hammer/Every Now and Then/After 17/It's Just That Way/Freight Train 他全12曲

 ジョージ・ストレイトと共にナッシュヴィル・カントリー・シーンを引っ張りつづけてきたアラン・ジャクソン、通産16作目となる2010年度最新作。シングル・チャート上昇中の正統派バラード"It's Just That Way"から、心踊るようなリズムが快調なタイトル・トラックまで、8曲の自作オリジナルとカヴァー4曲という構成。とりわけ注目は、長年コンサート・フェイヴァリットとして唄いつづけ、女性シンガーとのデュエットでレコーディングしたいと切望してきた"Till the End"、故ヴァーン・ゴスディンがジェイニー・フリッキーとのデュエットでヒットさせた名曲を、リー・アン・ウォーマックという最高のパートナーを得てついに夢を実現させた、その情感あふれるヴォーカルは感動ものだ。お馴染みのスタジオ・エースに、スチュアート・ダンカン、アンディ・レフトウィッチも加わった完璧のサウンドと、一段と円熟味を増しながらも本来のエネルギッシュなスタイルを保ちつづけるヴェテランの、安定感抜群の出来映えに改めて脱帽だ。(宇野誠之)

B001364402 EASTON CORBIN『Easton Corbin』CD\2,079-(本体\1,980-)

Roll with It/A Little More Country Than That/This Far from Memphis/The Way Love Looks 他全11曲

 デビュー曲"A Little More Country Than That"がビルボード誌カントリー・シングル・チャート1位という、男性新人としては7年ぶりの快挙を達成したフロリダ出身、期待の若手イーストン・コービンのデビュー・アルバム。「ヤング・ジョージ・ストレイト」と例えられ、またキース・ウィットリーのスタイルをも髣髴させるそのヴォーカルは、ナッシュヴィルに久々登場した正統派大型新人として、ファンの喝采を浴びている。その期待の大きさは、ポール・フランクリンやブレント・メイソン、エディ・ベイヤーズなどトップ・ミュージシャンを配したサウンド創りにも明らかで、これ以上はないくらいにオーソドックスな、トラディショナル・カントリーの王道サウンドと、新人らしからぬ落ち着きと味わいをもったイーストンのヴォーカルが、「ホンモノ」のカントリーはこうでなくっちゃ、と改めて教えてくれる。期待にたがわぬ、出色のデビュー作だ。(宇野誠之)

CMH-9095 JOHHNY GIMBLE『Celebrating with Friends』CD\2573-(本体\2450-)

Fiddlin' Around(Jason Roberts)/Somewhere South of San Antone(Vince Gill)/Sweet Georgia Brown(Merle Haggard)/Lady Be Good(Willie Nelson) 他全14曲

 60年以上に及ぶそのキャリアをとおして、テキサス・スウィング・フィドルの第一人者としてのみならず、カントリー・シーンを代表する偉大なフィドラーとして後進に絶大な影響を与えてきたジョニー・ギンブルを称える最新トリビュート作品。息子ディック(bs)やモーリス・アンダーソン(スティール)、ケニー・フレイジアー(g)という長年のパートナーや、アスリープ・アット・ザ・ウィールのレイ・ベンソン(g)、ジェイソン・ロバーツ(f)など気心の知れた仲間たちとのリラックスしたセッションで、ジェイソンとのツイン・フィドルやツイン・マンドリンもまじえながら、ギンブル・ファンにはお馴染みのレパートリーを、これ以上はないくらいにパーフェクトなウェスタン・スウィング本流をいくサウンドや、なんともお洒落なジャジーなスタイルでしみじみと聴かせてくれる。そしてそのキャリアを称えて集まったヴィンス・ギル、マール・ハガード、ウィリー・ネルソン、デイル・ワトソンなど豪華な顔ぶれが、ギンブルの実に粋なフィドルとの掛け合いで楽しいひとときを繰り広げる。ラスト、94年の『プレイリー・ホーム・コンパニオン』でのギャリソン・キーラーの語りかけるような詩がギンブルのすべてを見事に伝えている。83歳(!!)という年齢を微塵も感じさせるところのない艶やかなフィドルはまさに感動ものだ。(宇野誠之)
カントリー発掘、編集モノ新入荷
TL-25466 GEORGE JONES『The Great Lost Hits』CD2枚組\3,098-(本体\2,950-)

Walk Through This World with Me/Love Bug/Milwaukee, Here I Come/As Long as I Live/World of Forgotten People/Beneath Still Waters 他全34曲

 「キング」ジョージ・ジョーンズの絶頂期ともいえるユナイトとミュージコーに在籍した時代、バック・オウエンズと共に東西の横綱としてカントリー・シーンに君臨した、そのミュージコー時代の厳選されたベスト34曲を収録した2枚組。「ジョーンズ節」と呼ばれるようになったその、まさにワン・アンド・オンリーの節回しは正統カントリーを象徴するものとしていまも多くのフォロワーを生み、リヴィング・レジェンドとしてアーティストやファンからの敬意を一身に集めている。代表作ともいえる多くのヒット曲を連発し、頂点に上り詰めたミュージコ―時代のその全貌はベア・ファミリーからの2つのボックス・セット、『Walk Through This World With Me』 (BCD-16928\17,325-)と『A Good Year for the Roses』(BCD-16929\14,438)でコンプリートに紹介されているが、ここではそのエッセンスともいうべき有名曲を軸に編集された、いわば究極のベスト・アルバム。ボックスまでは、、、というライトなファンにはお勧め、ジョージ・ジョーンズ入門にも最適の作品。タイトルには、本国アメリカでこれまでずっとCD化されることなく、埋もれたままになっていたという意味がこめられている。(宇野誠之)

BACM-262 JUNE CARTER『Hillbilly Favourites』CD\2,888-(本体\2,750-)

Crocodile Tears/Bald Headed End of the Broom/Bashful Rascal/Tennessee Mambo/Country Girl 他全27曲

 カーター・ファミリーのマザー・メイベル・カーターの娘として幼少期からエンターテイメント・ビジネスにいたジューン・カーター(1929-2003)の初期、1949〜1956年の珍しい録音全27曲集。2005年のアカデミー受賞映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道("Walk The Line")』でも描かれたように、のちの夫ジョニー・キャッシュに見初められた頃、カントリー界のコメディエンヌとして人気を博したジューンのキャラクターをいかした明るく楽しいユーモア・ソングをシャウトする。1949年、コメディー/パロディ・チームに変身したばかりのホーマー&ジェスロをフィーチャーした6曲をはじめ、当時カーター・ファミリーのメンバーだったチェット・アトキンスのギターをほぼ全編にフィーチャーしたノスタルジックなクラシック・ホンキートンク・カントリー・サウンドが楽しめる。

BACM-275 THE BROWNS『Bonnie, Jim Ed, Maxine』CD\2,888-(本体\2,750-)

Looking Back to See/Itsy Witsy Bitsy Me/Here Today Gone Tomorrow/I Heard Bluebird Sing 他全28曲

 のちに「谷間に三つの鐘が鳴る(The Three Bells)」('59)で大ヒットを飛ばすことになるザ・ブラウンズ、本作は1954年のデビューから9曲、そして1956年にRCAレコードと契約後の19曲の初期全28曲集。男性ジム・エド・ブラウンと姉のマキシーン、妹のボニーのトリオが、いわゆるポップなナッシュビル・サウンドがはじまる過程、クラシックなホンキートンク・サウンドでのキャッチーな詞とメロディーからカリプソやロカビリー的な手法を取り入れていく過程が手に取るように楽しめるノスタルジックなアメリカン・ポップを堪能できる。定評のあるトリオ・コーラスが完成していく過程も興味深い。カントリーというジャンルが柔軟にポップ(大衆)に迎合するエネルギー、伝統音楽とは一線を画するその貪欲なバイタリティーが見事である。

BACM-270 V.A.『Bluebird Label: Classic Country Music』CD\2,888-(本体\2,750-)

 RCAビクターの廉価レーベル、ブルーバードが誕生したのは1933年……、そう、あの世界経済恐慌の真っ只中、デフレによる賜物だった。本作の詳細はオールドタイム新入荷参照。
カントリーお勧め作品
DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit; the Gospel of the South』CD\2,573-(本体\2,450-)

 ジェシー・マクレイノルズとブライアン・サットンを従えたマック・ワイズマンのボーカルを1曲目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキンと共に歌う故ジョニー・キャッシュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル&ギター、その他、メイビス・ステイプルズ、コニー・スミス、ジョン・ランドール等々、そして最後、ゴスペル音楽のルーツを今に伝承するフィスク・ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統を、ジョニーとジューンの息子、ジョン・カーター・キャッシュ2006年制作の文句なしの秀作。

BCD-16928 GEORGE JONES『Walk Through This World With Me:The Complete Musicor Recordings 1965-1971(Part 1)』CD5枚組+本\17,325-(本体\16,500-)

 初期ジョージ・ジョーンズ全集の第1弾、ミュージコー編(1965〜71年)の第一部CD5枚組全193曲。彼がユナイト(UA)そしてミュージコーに在籍した10年足らずのこの期間こそは、もっともジョージ・ジョーンズらしかった時代、ウェストコーストに君臨したバック・オウエンズという強力なライヴァルと競い合って、ナッシュヴィル・カントリーの本流を守り抜き、ポップに流れていた状況を一変させたストレートかつ重厚なサウンドを完成に導いた時期として、歴史に残っている。「キング」ジョージ・ジョーンズのすべてがここに!!(宇野誠之)
映像新入荷
SHA-619D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.9』DVD\3,308-(本体\3,150-、白黒約1時間)

Pike County Breakdown/Foggy Mountain Top/Daisy Mae/I'll Go Stepping Too/Sally Ann/Heaven/God Loves His Children/Foggy Mountain Rock 他全23曲

 もう!全ブルーグラス・ファン必見の超お宝シリーズの最終リリースです。なんと言っても、ビル・モンローとともにブルーグラスを創ったもっとも偉大な人物、レスター・フラットとアール・スクラッグスがその絶頂期、1961〜1962年のテレビ・ショウの超貴重映像なのである。モンローの精神性とフラット&スクラッグスの大衆迎合性(ポピュリズム)なくして、現在のブルーグラスはない……とも言える必見シリーズ第9作は、すでに第7作から完全なショウとしてのフィルムではなく、さまざまなショウからの寄せ集め。しかし、初出の"Pike County Breakdown"やレスターがモンロー以前から歌っていた素晴らしい"Daisy Mae"、もちろん目を見張るアールのお遊びの超ど級のアドリブ能力、そしてレスターのえも言えぬボーカルとギターのすごさ、そして究極のバンド・アンサンブル……、半世紀前の貴重な貴重な文化遺産、どこをとっても飽きることの決してないブルーグラス界の宝である。

SHA-620D FLATT & SCRUGGS『Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間)\3,308-(本体\3,150-)

 フラット&スクラッグスお宝映像シリーズ全10巻がこれで完結。内容説明は次回のお楽しみ……!! 現在、シリーズ10巻すべて在庫あり。

SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-)

 先月紹介した第一弾に続くカントリー秀作映像後編!! カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが発掘された1927年のブリストル・セッションから50年を記念して、カントリー音楽財団が企画制作、当時あたらしく完成したナッシュビル郊外のグランド・オール・オープリ・ハウスで収録され、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組(合計7時間分=正味各約45分)の発掘DVD、第二弾はその後編4時間分をDVD2枚に収録している。
 「Disc 1」のホストにはチャーリー・プライドを迎えた1時間目、バーバラ・マンドレルやボビー・ベアをゲストに特集メドレーはジミー・ディーンによるテックス・リッターほか、ラ・コスタやデイブ&シュガー。2時間目は「16トン」や「デビー・クロケット」で知られるテネシー・アーニー・フォードをホストに、トム・T.ホールやジニー・C.ライリー"Harper Valley PTA"、ジョン・マキュエン(「大きな古時計」とバッハ物)、ロニー・ミルサップ、アン・マレー"Snowbird"らがゲストで次々とヒット曲のメドレーを聴かせ、特集はレッド・フォーリー。「Disc 2」には1時間目に"Don't Make My Brown Eyes Blue"で人気絶頂のクリスタル・ゲイルをホストにロジャー・ミラーのメドレーほか、アスリープ・アット・ザ・ホィールやレイ・プライス、ジェニー・フリッキー、"You Are My Sunshine"のジミー・デイビスらが登場。2時間目はエディ・アーノルドのホストで、ピー・ウィー・キングに続いて、パティ・ペイジが"Tennessee Waltz"や"Release Me"を歌うほか、あのドン・ギブソン、亡くなる前年のレスター・フラットは"Foggy Mountain Breakdown"、そしてジム・リーブス・メドレーからエディ自身のヒット曲メドレー、チャーリー・ダニエルズ、ドティ・ウエスト……、1970年代カントリー、新旧トップ・アーティストが次々と登場する豪華2枚組DVD。
 なお先週紹介した、グレン・キャンベル、ドリー・パートン(有名なビル・モンローとの共演入り!)、ロイ・クラークが各ホストを務めた前編(3時間分)『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』(SHOUT11461 DVD2枚組\3,990-)もお忘れなく!
映像ものお勧め作品
■DVD
COMP-4519D ALISON BROWN QUARTET『Live at Blair with Joe Craven』DVD\2,573-(本体\2,450-、62分)

 今年のグラミー賞カントリーインスト部門候補になった"Under the Five Wire"を含むアリソン・ブラウン・カルテット(ABQ)のライブDVD映像。あらゆるバンジョー・テクニックの上に独自の感性をプラスしたポピュラー音楽としての風格を持つABQ。ジョー・クレイベンの絶妙のフィドルとマンドリン(3弦と4弦はオクターブ高い弦を使用)、アコースティック弦楽器に溶け込むピアノのジョン・バー、そしてリズムにはラリー・アタマヌイックとアリソンのパートナー、ゲアリー・ウエストの5人。すべての曲が落ち着いた大人の雰囲気をかもし出すアコースティック・フュージョン、それでいて琴線を刺激するブルーグラスらしい音の興奮を秘めている。なお本作は当初、前作CD『Company You Keep』の初回限定のボーナスとして付随していたものなので、ご注意ください。

CW-TTJ1D THE TIME JUMPERS『Jumpin' Time』DVD\3.308-(本体\3,150-)(2時間)

 ナッシュビルのステーション・インで毎週月曜日に繰り広げられるウェスタンからカウボーイ&ヒルビリー・ジャズの大セッション、タイム・ジャンパーズの超ハッピーライブ映像。ナッシュビルの超一流セッションマンが、ただ楽しみのために集まって」創る音楽には、たっぷりと愛情がこもっている。ケニー・シアーズ、オウブリー・ヘイニー、ジョー・スピービーのトリプル・フィドルを軸に、キャロライン・マーティンとドーン・シアーズの女性ボーカルとハーモニー、とにかく楽し正味2時間28曲のスウィング・タイム。毎週、彼らのポケットには数千円…、それでも彼らがライブをつづける理由は見れば、聴けば分かる。(閑話休題)今年2月からビンス・ギルが正式メンバーとなり、チャージ10ドルでビンスが観れると話題になっている。

FGM-1013D CHRIS ELDRIDGE, ANDY FALCO, JOSH WILLIAMS『Guitarmageddon』DVD\3,990-(本体\3,800-)(1時間25分)

 次世代のブルーグラスを背負う若手ギタリスト、ジョッシュ・ウィリアムズ、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジ、ストリングダスターズのアンディ・ファルコ、3人でのジャムやソロというギター・バトル・ライブ集。また3曲で、マイク・バブ(bs)とコディ・キルビー(m)を迎えジョッシュがバンジョーに持ち替えてブルーグラスする。……というギター・ファンに楽しいDVD。

RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-)

 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン、ハスケル・マコーミック、ジャック・マーティン、ジョニー・ジョンソンでの3曲。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)に大ベテラン、ジョー・ステュアートとモンロー・フィールズ、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組名作ライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが最後の絶頂期を迎えていたときの超貴重なライブ、とても大切な30分が楽しめる。
■バイオリン・ショップDVD映像シリーズ三部作
 ナッシュビル・フィドラー御用達のバイオリン・ショップ。ここでオーナー、元トニー・ライス・ユニットのフレッド・カーペンター主催の凄いコンサートが開かれる。50人も入れば一杯の小さなスペースで、普段着のミュージシャンが最先端/最高レベルのアコースティック音楽を聴かせる。必見!!

VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-(本体\3,800-、77分)

Ride the Wild Turkey/Red Wing/Minor Swing/Florida Blues/Maiden's Prayer/Liza Jane/Roanoke/Drunkards Hiccups/Big Mon/Ragtime Annie 他全20曲

 マイク1本を立てただけのセットで、ジム・バンクリーブはアダム・ステッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ロン・スチュワート(bj)、ジェイソン・ムーア(bs)、スティーブ・ガリー(g)を伴って現代ブルーグラスの最先端ビートに乗って弾きまくる(ロニー・ボウマンが歌のゲスト)。オウブリー・ヘイニーはチャーリー・クッシュマン(bj)、アラン・バイビー(m)、ワイアット・ライス(g)、ケント・ブラントン(bs)をバックに有名スタンダード曲の最上ジャムを聴かせる(ボビー・ヒックスがゲストで"Cheyenne"!!)。アンディ・レフトウィッチ(マンドリンも)のバックはコディ・キルビー(g)とバイロン・ハウス(bs)を伴ってスウィングから新世代のオリジナルまで。ブルース・モルスキーはソロで芸術の域にまで達したオールドタイム・フィドルの真髄を聴かせる。フィドルのみならず、スリリングな各楽器のインタープレイなど、現在のブルーグラス・インストの世界に、まさに息を呑む秀作である。

VSR-8283 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.II』DVD\3,990-(本体\3,800-、75分)

Gentle On My Mind/Train 45/Cornbread Nation/Lee Highway Blues/Kissimee Kid/Where Is Love Now/Bonaparte's Retreat/Hop High/Red Apple Rag 他全20曲

 第1集とは趣きが違い、今回は4組のコンサートがランダムに並べられています。もう、どーしようもなくレベルの高いステュアート・ダンカン/ティム・オブライエン/ブライアン・サットン/デニス・クロウチ組のストレート・ブルーグラス・マイナス・バンジョー、ダロル・アンガー/デビッド・グリア/マット・フリナー+ジェレミー・キテル/ローレン/ナット・スミスのグラシカルジャズ、リズ・キャロル/ジョン・ドイルのアイリッシュ、サラ&ショーン・ワトキンス妹兄/ルーク・ブラ/バイロン・ハウスの若者組。フィドル/マンドリン/ギター/ベースの妙技をご堪能ください!!

VSR-9095 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.V』DVD\3,990-(本体\3,800-、85分)

Old Dangerfield/Black & White Rag/Wheel Hoss/Pallet on Your Floor/Sitting on Top of the World/Cherokee/Sugartree Stomp/Fiddle Patch 他全24曲

 フィドル・マスター・コンサート・シリーズの第3集は若手中心の意欲作。ほとんど知られていないこの若者たち、上手いというテク次元を通り越してその感性、若者だけが持つ新しい時代の感性に、見ていると体が硬直してしまう感じだ。ゲイブ・ウィッチャーはパンチ・ブラザーズの仲間ノーム・ピケルニーとグレッグ・ギャリソンにデビッド・グリアとマイク・コンプトンを率いて、ブルーグラス真髄の品格を保ちつつ新しい!! 15歳にしてすでにムーンシャイナー誌に何度も登場するアレックス・ハーグリーヴ、このジャズアドリブってガキのレベルじゃない!! かと思うとトミー・ジャレル狂の妹タチアナ・ハーグリーヴ=12歳と一緒にオールドタイム・グルーヴに平気に身をゆだねるなんて、どーなってる!? ケーシー・ドリーセンはフィドルと唄でトラッド曲をぶっ飛ばし、ダニエル・カーワイルはテキサス(コンテスト)フィドルの王道を完璧に演じ、ブリタニーとナタリーのハース姉妹はオールドタイム、そのナタリーのチェロとハネカ・カッセルはスコティッシュを……。いやはや、ものすごい音楽が堪能できるすごいコンサートです。2007年のIBMAコンベンションと並行して開かれたライブを収録した85分。オールドタイム/ブルーグラス/テキサス/スコティッシュ/ジャズ/スウィングどれも楽しめる、皆さんに、絶対のお勧めです。
教則もの新入荷
ACU-SHD SIERRA HULL『Secrets Songs & Tunes』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間)

Smashville/Secrets/Everybody's Somebody's Fool/That's All I Can Say/Hullarious/From Now On/Absence Makes the Heart Grow Fonder/Sierra's Waltz/Ice on the Road.

 10代にして、すでにIBMA最優秀マンドリン奏者ノミネート5人のうちに2年連続で名を連ねるシエラ・ハルの全米デビュー作『Secret』のマンドリン・パートを教える2枚組DVD。収録時は16歳というから、ちょうど来日をした2008年頃だ。最初の30分で、自身のスタイルの特徴を説明した後、『Secret』(ROU-0601 \2,573-)からアメージングな運指が堪能できる7曲、そして最初の自費制作デビューアルバム『Angel Mountain』(HULL-70206 \2,573-)から、とても与しやすいブルーグラス曲だ"Sierra's Waltz"と"Ice on the Road"の2曲……。ロン・ブロック(bj)、ケニー・スミス(g)、ザック・マッカラム(bs)をバックにしたそれぞれの模範演奏つき。

ACU-JVCD JIM VAN CLEAVE『Become a More Complete Fiddler』DVD2枚組\7,875-(本体\7,500-、約4時間)

Nine Pound Hammer/Banks of the Ohio/Pretty Polly/Nature of the Beast/Devil's Courthouse/#6 Barn Dance/Wheel Hoss.

 現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、マウンテン・ハートのジム・バン・クリーブによる中級者から上級者向けフィドル・ワークショップ映像の最新作。ほとんどがフィドルのコツとツボを伝授するワークショップ/インタビュー形式で、最新のブルーグラス・フィドル・センスを磨くには素晴らしくためになる本格的なワークショップ・スタイルの教則だ。たとえば、"Banks of the Ohio"をキーE、F、Gの3種で演じてそれぞれの違いと関連を説明、またモダル(マウンテン・マイナー)の"Pretty Polly"を例に、キーG、A、Bの3種でブルーグラス・フィドルらしさの証明を見せてくれる(解説は英語だが、以心伝心でいきたい!?)。後半ではジムのすごいオリジナル・チューン3曲とヒル・モンロー・クラシックの一音ごとの解説がある。……キーがF#のブルーグラス・フィドル・インストなんて、考えられますか!!? 模範演奏のバックはクレイ・ジョーンズ(g)、アーロン・ラムジー(m)、ジェイソン・ムーア(bs)。示唆に満ちたフィドル教則である。

MFD-0203 JIMMY 赤澤『Bluegrass Fiddle Jam, Music and Tab of 20 Fiddle Tunes』(A4版75頁 \1,050- 本体\1,000-)

Devils Dream/Golden Slippers/Old Joe Clark/Forked Deer/Billy in the Lowground/Down Yonder/Bill Cheatum/Twinkle Little Star/East Tennessee Blues/Blackberry Blossom/Whisky Before Breakfast/Arkansas Traveler/Fiddler's Dream/Fisher's Hornpipe/Redbird/Liberty/Limerock/St. Anne's Reel/Soldier's Joy/Katy Hill.

 「ジミイ赤澤」の最新フィドルCD『Bluegrass Fiddle Jam』(MFD-0202 \2,100-)から、ブルーグラス・スタンダード20曲の楽譜とタブ譜。通常、タブ譜が付いていないフィドル教本なのだが、さすがジミイ……、優しい日本人ならではの配慮で、譜面の読めない人やマンドリン奏者のために楽譜とタブ譜を併記、バリエーションも掲載してくれました。20歳を過ぎてはじめたというフィドル、日本人でも本気になればここまで弾きこなせるというサンプルでもある。お勧めです!

教則ものお勧め
 下記のほか、教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。

MB-99471BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.1』CD+Book \4,095(本体\3,900-)
MB-99472BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.2』CD+Book \4,095(本体\3,900-)


 ブライアン・ウィックランドが教えるフィドル奏法入門CD付き教則本の決定版。「Vol.1」はキーがAやDの初心者向きで有名22曲で、米国でも有名な「スズキ・メソッド」を使っているので、お子様にもお勧めです。「Vol.2」は様々なキーやテクニックに広がった27曲に、音楽理論の基礎やコードの入り口まで踏み込んだ内容になっている。いずれにせよ、フィドル初心者にはとても分りやすい(英語解説だけど)お勧めの入門書。
楽器、その他…
■ブルーグラス実戦向きドレッドノウト・ギターのご紹介です
BR-240 Blueridge "PreWar" Guitar 税込価格\199,500-(本体価格\190,000-)

 ブルーリッジの最高峰プリウォー・シリーズは、あの名器の戦前モデルのスペックに則って、素晴らしい音色を現在に蘇らさせようと企画されたものです。トップ:シトカ・スブルース、サイド&バック:マホガニー、指板:エボニー、日本仕様で高級エボニーブリッジピン、鼈甲柄ピックガード、サドル調整済みですので直ぐ実戦で使えます。

BR-40 Blueridge Contemporary Guitar 税込価格\73,500-(本体価格\70,000-)

 ブルーリッジのお手頃価格のドレッドノウト・ギター。エントリー機種ながらも戦前モデルのスキャロップド・ブレーシング構造を備えており、低音から高音まで充分な響きを楽しめます。
■ヒューバー・ブリッジ、ストラップ
スティーブ・ヒューバーを中心にテネシーで上質なバンジョーを作り続けるヒューバー・バンジョー、プロ・ミュージシャンも愛用するパーツ&アクセサリのご紹介です。

バンジョー・ブリッジ
HU-BRG5/8 5/8インチ ノーマル・ピッチ  \4,725(本体\4,500)
HU-BRG5/8W 5/8インチ ワイド・ピッチ  \4,725(本体\4,500)
HU-BRG21/32 21/32インチ ノーマル・ピッチ \4,725(本体\4,500)
HU-BRG21/32W 21/32インチ ワイド・ピッチ \4,725(本体\4,500)
HU-BRG11/16 11/16インチ ノーマル・ピッチ  \4,725(本体\4,500)
HU-BRG11/16W 11/16インチ ワイド・ピッチ  \4,725(本体\4,500)

バンジョー・ストラップ
HU-STP54BK バンジョー・ストラップ 54インチ ブラック \9,450(本体\9,000)
HU-STP54BR バンジョー・ストラップ 54インチ ブラウン \9,450(本体\9,000)
HU-STP60BK バンジョー・ストラップ 60インチ ブラック \9,450(本体\9,000)
HU-STP60BR バンジョー・ストラップ 60インチ ブラウン \9,450(本体\9,000)
 金属を一切使っていないストラップでバンジョー本体へのダメージに配慮しています。
輸入雑誌
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■フラットピッキン・ギター誌
 隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。

FGM-14.3 「2010年3〜4月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)


 昨年のウィンフィールド・コンテストで起こった37年の歴史初の出来事、ひとつは18歳のブライアン・マクドウェルがフラットピッキン・ギター、マンドリン、ギターの三部門で優勝したことと、もうひとつはギター部門の二位と三位がそのブライアンのバンド仲間だったこと!! 最新号は、そのウィンフィールド・トリオのカバーストーリーと三人三様の"St. Anne's Reel"ほか、デラ・メイのエイブリル・スミス"Lincoln's Retreat"、コラムとタブ譜は"Blackberry Blossom"を「Key of C」で、"Molly Bloom"、オルタナ・コードの解説、Gマイナー・ブルース・コード・プログレッション、"Lonesome Road Blues"のハイブリッド・ピッキン、"Over the Waterfall"、"Jackson's Reel"、ジョン・ミゲーン"Sligo Lament"、"Great Basin Rag"等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.2 「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 最新号は「ギター・ジャム特集」と題して、ツイン・ギターのハーモニーやリズムなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。まずはハーモニーをつける基本理論を"Whiskey Befor Breakfast"で解説、そして実践。つづいて同様に"Liberty"と"Blackberry Rag"でおさらい実践。その他コラムでは、"Summertime"のリズムとコード、初心者は"Dim Lights Thick Smoke"、カウフマンは"Wheel Hoss"、カーリニのジャズ・ソロは"Lady Be Good"をベース、"Red Haired Boy"をネタにさまざまなリズム・ギター奏法、南北戦争の"Girl I Left Behind Me"をコード分解、そのほか"Arkansas Traveler"や"Wildwood Flower"などのツインギター・ジャム等々、タブ譜満載の80頁。

FGM-14.1 「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-)

 サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。
■バンジョー・ニューズレター誌
 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。

BNL-10/03 最新2010年3月号 \525-

 カリフォルニアの趣味のいいバンド、ロスト・ハイウェイ(現在はソウミル・ロード)のディック・ブラウンをカバーストーリーに、いかに趣味よく自分らしいバンジョーを弾くか"Little Annie"やオリジナル"Dunluce Castle"と、ボーカリストに寄り添うバックアップの極意を"Handsome Molly"でのタブ譜ほか、元ジョンソン・マウンテン・ボーイズのリチャード・アンダーウッド(現在はリユニオン・バンド)のトム・アダムズによるインタビューと"Old Liza Jane"と"The Last Old Shovel"、初心者タブ譜は"Liberty"の初級/中級/上級、フレッド・ゲイガーは1936年のビング・クロスビー"Pennies from Heaven"の高度なコード弾き、トム・アダムズ"Fishin' Hole"、ボブ・−カーリンやケン・パールマンらのクロウハンマー・タブ譜ほか、バンジョー脳と神経可塑性入門――複雑な組み合わせによって弾くことの出来るバンジョーを医学的な脳の仕組みから解明しようという試みの入門編、ボブ・カーリンのオープン バック・バンショーのブリッジに関する特集などのラインアップで初心者から上級者まで、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題/情報満載の48頁。

BNL-10/02 2010年2月号 \525-

 ブルー・ハイウェイのジェイソン・バールソンをトム・アダムズがインタビューとタブ譜は"Lonesome Pine"、"Marbletown Intro"ほか、ベラ・フレック"John Hardy"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、トム・アダムズ"Tallahassee"、イアン・ペリー"Somewhere Over the Rainbow"ほか、初心者から上級者まで、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題とともに、バンジョー情報とクロウハンマーを含む5弦バンジョー奏法満載の48頁。

BNL-10/01 2010年1月号 \525-

 アレン・シェルトンの追悼特集と"Bending the Strings"のタブ譜ほか、マーティ・カトラーによるマーク・ホロウィッツ(ニューヨーク・バンジョー・シーンの草分けの一人でベラ・フレックの導師でもあった)のインタビューをカバーストーリーに、タブ譜はジム・ミルズ"Road to Spencer"、トム・アダムズ"Shenandoah Breakdown"、アール・スクラッグス"Old Fashioned Preacher"、フッド・ガイガー"Softly as in a Morning Sunrise"か、オールドタイムはカイル・クリード特集など。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌
 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-10/04 最新2010年4月号 \840-

 ブルーグラス・チャート1位をヒットしたばかりのギブソン・ブラザーズのカバーストーリーのほか、アダム・ステッフィ、ディック・キメル、ポール・ウォーレンらの特集と、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の80頁。

BU-10/03 2010年3月号 \840-


 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほかの68頁

BU-10/02 2010年2月号 \840-

 ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。

BU-10/01 2010年1月号 \840-

 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。
■オールドタイム・ヘラルド誌
 内容の濃いオールドタイム音楽専門隔月誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1203 最新2010年2月/3月号 \1,260-

 2010年フェス&ミュージック・キャンプ・ガイド、「ハモンズ家の思い出第2回」、故レイ・アルデンの究極の遺作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドD」、オレゴン州ポートランドのレコード店「ミシシッピ・レコーズ」探訪記、元ダブル・デッカー・ストリング・バンドのクレイグ・ジョンソン追悼などの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。

OTH-1202 2009年12月/2010年1月号 \1,260-

 リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか。

OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260-

 マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。
月刊『ムーンシャイナー』
 1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、27年目です。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-


 お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\840-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥525-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2706 最新4月号(通巻318号)\525-

 ジョン・ハートフォードとハートフォード・ストリングバンド特集、アメリカ大陸発見からアメリカ合衆国独立までのブルーグラス史観による「アメリカ歴史概論T」、ジミイ赤澤『Bluegrass Fiddle Jam』、東北大生ジョニー斉藤「IBMA2009 WOBリポート」、ヨーロッパのブルーグラス、マロ川端の「サンセット・ドライブツアー2010」などの特集のほか、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2705 3月号(通巻317号)\525-

 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人IBMA最優秀楽器奏者受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場、グリーン・マウンテン・ボーイズ2nd CD『ふるさとの丘』ほか

MS-2704 2010年2月号(通巻316号)\525-

 ビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語後編ほか。

MS-2703 2010年1月号(通巻315号)\525-

 アール・スクラッグス「テクニック分析」、「ブルーグラス三世代考察、あたらしいブルーグラス世代へ」、サム・ブッシュ"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の日本初オールドタイムLP「マウンテン・ランブラーズ」物語、ウィンターグラス・リポート、「オザーク・マウンテニアーズ、ウェイファーリング・ストレンジャーズ、ブルー・マウンテン・ボーイズU」、ジェシー・ベイカー特集ほか。
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 CD/DVD 全国均一、1枚\180-、2枚\210-、3枚以上、もしくは\8,000-以上お買い上げの場合、送料全国無料!! (ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい)

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