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B.O.M.Newsletter #353web 2010年3月3日 |
PDFファイルは郵便でお届けのフーオーマットでごらんいただけます。 またプリントアウトしてお読みいただけます。 PDFファイル INDEX 今月の新入荷注目作品 ブルーグラス新入荷 ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷 ブルーグラスお勧め作品 インスト新入荷 各楽器別インストお勧め再入荷作品 オールドタイム&フォーク新入荷 オールドタイム&フォークお勧め作品 カントリー新入荷 カントリーお勧め作品 映像新入荷 映像ものお勧め作品 教則もの新入荷 楽器、その他… 輸入雑誌 月刊『ムーンシャイナー』 B.O.M.ご利用方法 |
早いもので、2010年もすでに3ヵ月が過ぎました。そうそう、オリンピックの開会式、フィドルのエイプリル・バーチが出ていましたね……。それにしても何か、メダルがどーの、国がどーの、と選手が可哀想な気がしました。あれだけ練習して、一生懸命やってるんだから、音楽と一緒、結果はどーでも、どれだけ魂を込めているか、……ですよね。 ……さぁ、春、ウキウキ・ワクワクしましょ!! |
◆荷造り送料を改訂しました。 新荷造り送料は下記の通りです。 |
CD,DVD 全国均一 1枚\180- 2枚\210- 3枚以上もしくは\8,000-(税込み)以上お買い上げの場合全国無料!! (日本盤、廉価盤、書籍、楽器、弦、パーツ類、その他対象外品あり) ただし、特定地域、別途指定送達方法、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。 |
◆BOM Newesletterではインターネット・ウエブサイトでのご案内にシフトしさらに内容を充実、郵送でのご案内を縮小します。今後「郵送不要」に協力いただける方はぜひご一報ください。 ◆『第30回宝塚春のブルーグラス・フェス』は5月29日30日 (5月最終土曜を含む2日間) 『第39回夏の宝塚ブルーグラス・フェス』は8月5日から8日(8月第一土曜日を含む4日間) ◆ムーンシャイナー誌1月号の表紙は、アシュラ伊藤さんの寅年イラストを含む小森谷信治さんの新年コラージュ写真で、われわれブルーグラス第二世代の懐かしいグッズがてんこ盛りです。特集はアール・スクラッグスその音の秘密、真髄に迫るほか、「2010年、あたらしいブルーグラス世代へ」と題する日本ブルーグラス新世代オピニオン、サム・ブッシュ最新作から"The Ballad of Stringbean and Estelle"の物語、クリスティーズお宝狂想曲、佐々木仁の「マウンテン・ランブラーズ」物語ほか。 ◆ムーンシャイナー誌2月号の表紙は、ビル・モンロー名盤LP『High, Lonesome Sound f Bll Monroe』。特集はビル・モンロー「1950年、ハイロンサムの誕生と背景」、ティム・オブライエン「グラミー授賞式インサイド・リポート」、アレン・シェルトン追悼、佐々木仁の「マウンテン・ランブラーズ」物語後編ほか、日米ブルーグラス情報満載。 ◆そして最新ムーンシャイナー3月号は、「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人IBMA最優秀楽器奏者受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場、グリーン・マウンテン・ボーイズ2nd CD『ふるさとの丘』か、いずれの号も日米ブルーグラス情報満載でーす!! ◆月刊ムーンシャイナー定期購読は1年間(12冊)\6,000- 半年間(6冊)\3,300-。単冊\525-ですが、ぜひとも年契をお願いします。購読開始希望月をお知らせください、早速お送りします!! ……我ながら、毎月々よくネタが尽きないなぁと思いつつ、ひとり悪戦苦闘中です。皆さんからのご寄稿、情報提供など切望しています。サポートをよろしく!! |
【フラット&スクラッグスDVD第9弾&10弾】 |
予約受付中!! 3月入荷予定 3月23日まで延長予約特価各\2,993-(本体\2,850-) 通常価格\3,308-(本体 \3,150-) SHA-619D 『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.9』DVD(白黒約1時間) SHA-620D 『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.10』DVD(白黒約1時間) フラット&スクラッグス、マーサ・ホワイト提供によるテレビ・ショーのシリーズ、いよいよ最終、完結編です。全ブルーグラス・ファン必見のクラシック・ブルーグラス。既発の8作はすべて在庫中!! |
今月の新入荷注目作品 |
(1月と2月はウェブサイトのみの紹介でしたので、今回はその新入荷も同時に掲載しています) RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-) スゴイ映像が出ました!! 1972年、ビルも、レスターも、とても元気だぞ!! 映像新入荷参照。 JJ-18422 JIM & JESSE『Berry Pickin' in the Country』CD-R\2,573-(本体\2,450-) ジム&ジェシー1965年名作CD化。故アレン・シェルトン大活躍。ブルーグラス発掘新入荷参照 COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-) 一押し、現代ストレート・ブルーグラス秀作。ブルーグラス新入荷参照。 RHY-1052 RANDY KOHRS『Quicksand』CD\2,573-(本体\2,450-) 凄い才能!! 超充実のランディ・コーアズ最新作。ブルーグラス新入荷参照!! ROU-0640 DAILEY & VINCENT『Sings the Statler Brothers』CD\2,888-(本体\2,750-) 米国レストラン・チェーン、クラッカーバレルの店頭のみで入手できる、IBMA最優秀エンターテイナー、デイリー&ビンセント最新作。ブルーグラス新入荷参照。 FTS-31073 RED ALLEN『Sings in Memory of the Man: Dedicated to Lester Flatt』CDR\2,573-(本体\2,450-) レッド・アレンがレスター・フラットに捧げた1980年作品。カーリーが凄い!! ブルーグラス発掘参照 BACM-294 TOMMY JACKSON『Legendary Session Fiddler』CD\2,888-(本体\2,750-) ナッシュビル・フィドルの超スタンダード、インスト新入荷参照。 BOOK-44 東 理夫『アメリカは歌う。歌に秘められたアメリカの謎』book\2,310-(本体\2,200-) オールドタイム/ブルーグラス/カントリー・ファン必読の書!! 楽器、その他の新入荷参照 SHOUT11461 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』DVD2枚組150分\3,990-(本体\3,800-) 1978年制作のカントリー・ファン垂涎のお宝TV特番第1弾!! 映像新入荷参照。 |
ブルーグラス新入荷 |
COMP-4532 THE CHAPMANS『Grown Up (A Revisionist History)』CD\2,573-(本体\2,450-) Why Did You Lie/Love's Gonna Live Here/El Cumbanchero/Small Exception of Me/Mommy Please Stay Home with Me/Bring It On Home To Me 他全13曲 これはスゴイ!!アルバムです。いつの間にか「大人」になったチャップマン三兄弟のコンパス移籍第一弾最新作は、ものすごぐ完成度の高い、しかも才能とノウハウの詰まった超お薦め現代ストレート・ブルーグラスである。ブルーグラスのすべての楽器が有機的に作用し、どの瞬間も息を詰めるような繊細さとスリルに満ちている。サウンドの要はマンドリンの次男ジェレミーか。長兄ジョンのボーカルとギターのドッキマリも元ジュニア・フィドル・チャンピオン獲得のセンスがなせる業。三男ジェイソンのベース、そして何より息子たちに引き上げられた父親ビルのバンジョーがどんどん上手くなっていく。そしてゲストのステュアート・ダンカンのフィドルが全編でものすごいテンションを注ぎ、ロブ・アイクス(d)も嬉しそうに参加。古いエディ・アーノルドからバック・オウエンズ(ロンダ・ビンセントがゲスト)、そしてサム・クックからセルダム・シーンまで、またラテン・インスト「エル・クンバンチェロ」にはノーム・ピケルニー(bj)をゲストにすさまじい演奏を聴かせる。バンド結成から20年、子どもたちも20代後半の「大人」になったチャップマンズが、2曲を除いて1995年と97年に自費制作で発表した曲を録音し直した(修正主義的)記念碑作品。血湧き肉踊る見事なブルーグラスだ。2005年の前作『Simple Man』(PC-1144 \2,573-)も秀作なり!! PC-1173 JOSH WILLIAMS『Down Home』CD\2,573-(本体\2,450-) Lonesome Feeling/Polka on a Banjo/The Last Song/Blue Railroad Train/Cherokee Shuffle 他全12曲 同じ1981年組のクリス・シーリやマイケル・クリーブランドらとブルーグラス界のトップランナーとして活躍の28歳、2008年と2009年のIBMA最優秀ギタリストを連続受賞したジョッシュ・ウィリアムズの最新作。ソロとしては5枚目、大人になってからは3枚目となる本作は、トニー・ライスをゲストに迎えたデルモア・ブラザーズ曲をはじめ、フラット&スクラッグスやオズボーンズ、ジミー・マーティンらの曲を軸に、軽いパーカッションを加えた楽しいアルバムに仕上げている。ロンダ・ビンセント&ザ・レイジに在籍中の録音と思われるロンダのハーモニー、ケニー・イングラム(bj)、ミッキー・ハリス(bs)に、ランディ・コーアズ(d)、ジェイソン・カーター、またはステュアート・ダンカン(f)という鉄壁のバックアップを中心に、デイリー&ビンセント、グレッグ・ケイヒル、アーロン・マクダリスらをゲストにバラエティーに富んだ楽しいポップな作品だ。 RHY-1052 RANDY KOHRS『Quicksand』CD\2,573-(本体\2,450-) Devil of the Trail/Time & Time Again/Die on the Vine/Cumberland/More About John Henry 他全13曲 すごいです!ランディ・コーアズ。その強烈なドブロ・センス/テクニックは多くの人がすでにご承知でしょうが、ボーカリストとしてまたプロデューサーとしてもこの作品ですばらしい存在感/バランス感覚を聴かせてくれます。そしてバックアップ・ミュージシャンもみんなすごい! アダム・ステッフィ(m)やロン・ブロックとスコット・ベスタル(bj)、クレイ・ヘス(g)、ティム・クロウチ(f)といった有名ベテランはともかく、アンドリュー・クロウフォード(g)、アーロン・ラムゼィ(m)、マイク・サムナー(bj)といった若手がすごい。アルバム全体はストレート・ブルーグラスからドラムスを入れたニューグラス、ヒットしそうなメインストリーム・カントリー調など何でもあり。ランディの幅広い音楽観が見事に表現され、アコースティック楽器のさまざまなテクニックが詰め込まれたナッシュビル・ブルーグラスのすばらしい作品となっている。 前作『Old Photograph』(RHY-1030 \2,573-)はロンダ・ビンセントやカール・ジャクソンをゲストに、この最新作と同様、完璧なバックアップですばらしい作品となっている。こちらも超お勧め! MRR-BC001 BIG COUNTRY BLUEGRASS『Open for Business』CD\2,573-(本体\2,450-) High Alleghenies/I've Lost You/Nashville Jail/Old Kentucky Shore/Weary Traveler/Bj Riff 他全15曲 1950〜60年代のブルーグラスを見事に現出する昔懐かしく暖かいブルーグラス。フラット&スクラッグス、モンロー、ラリー・リチャードソン、レイ・クライン、そしてドン・レノなどの隠れたブルーグラス名曲やベイルズ・ブラザーズ/キティ・ウェルズなどの渋いカントリーを女性ハイ・バリトンを見事に活用してトラッドグラスの王道サウンドに仕上げている。現在のコンポラソリッドを経てきたホットショットたちには太刀打ちできない、なんと言うんでしょうか「田舎くささ……?」、かっこ良く言うと「カントリーソウル(田舎魂)!?」といったガッツをにじませる彼ら、その実に田舎くさいバンド写真からは想像つかないディープな味わいをくれる、さすが東テネシー/南西バージニア本拠にブリストルからの新レーベル=マウンテン・ロード・レコードを立ち上げての第一弾。メンバー全員が、同じ空気で呼吸している。これがバンド、1曲ずつに丁寧に「田舎の魂」を注ぎ込んでいるのだろう。 RHY-1053 BILL EMERSON & SWEET DIXIE『Southern』CD\2,573-(本体\2,450-) I Don't Care Anymore/Love Reunited/Life in the Old Farm Town/Midnight Train/Black Fox 他全12曲 フラット&スクラッグスのバウンシーな1曲目につづいてクリス・ヒルマンのデザート・ローズ時代の名曲、3曲目にはビンス・ギルのカントリーバラッド、つづいてデルモア・ブラザーズの軽快なトレインソング……と、さすがビル・エマーソンらしいツカミで飽きさせない構成、そして60〜70年代、いわゆる「DCグラス」の中心人物であった抜群のセンスで創る耳にやさしいアンサンブル。70年代を体験したハッピーミディアムな人にはドンぴしゃりのお勧め作品である。ギターとボーカルにトム・アダムズ、ウェイン・ランハム(m)、紅一点テリ・チズム(bs)の4人組にフランク・ソリバンかリッキー・シンプキンズがゲスト・フィドラーというメンツもバランスよく機能している。もっとも美しくバンジョーをロールさせ鳴らすエマーソンの新バンド、これで2枚目、前作のスウィート・ディキシー・デビュー作(REB-1823 \2,573-)とともに、エマーソンの偉大さにいまさらながら恐れ入る秀作である。 MSM-1350 MIKE SCOTT『Sunday Bluegrass』CD\2,573-(本体\2,450-) Will the Circle Be Unbroken/Old Country Church/What a Friend We Have in Jesus/I'll Fly Away/Swing Low Sweet Chariot/I Saw the Light 他全12曲 以上、超有名ゴスペル・スタンダード12曲を、元ジム&ジェシーの正統派スリーフィンガー・スタイリストのマイク・スコットを中心に、ブライアン・サットン(g)、アダム・ステッフィ(m)、オーブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・アイザックス(bs)が、観光地のお土産用アルバムとして制作、自由に楽しくスタジオ・ジャムを繰り広げるといった企画インスト集。どーよ!?……アルバムとしての芸術的価値はさておき、これほど楽しいジャムを眺めない手はないぞ!! リスナーにはとっても美味しいBGM、そしてプレイヤーにはとても参考になる企画作品シリーズである。 なお、同じメンバーで超有名スタンダード12曲を演じた『Smoky Mountain Bluegrass』(MCM-1330 \2,573-)がある。また、マンドリンをマイク・コンプトンに代えたビル・モンローの有名歌物をインスト集にした『Blue Moon of Kentucky』(MSM-1300 \2,573-)も再入荷!! PC-1171 DIXIE BEE-LINERS『Susanville』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) Heavy/Restless/Find Out/Road Hog/Truck Stop Baby/Eighteen Wheels/Brake Lights 他全19-tracks 前作『Ripe』(PC-1163 \2,573-)が大きな話題となり、そのユニークな視点と音作りで大きな注目を浴びているディキシー・ビーライナーズの最新作は意欲的なコンセプト作品。「ハイウェイを走るどの車にも物語がある」と語るリードボーカリストでもあるブランディ・ハート(g)と、パートナーのバディ・ウッドワード(m)が、全米各地のハイウェイをテーマに各曲ごとにショートストーリーを創り出し、オリジナリティ溢れるメロディを聴かせる。昨春、マロ川端の日本ツアーに参加、今年5月にも来日予定のレイチェル・ジョンソン(f)他のメンバーに、ゲストにジョン・ジョーゲンソン、かつてバック・オウエンズのバッカルーズにいたウェイン・ウィルソンや女性歌手ケイ・アダムズが参加。昨秋11月には女性中心のシエラ・ハル&ハイウェイ111とアンクル・アールとの3バンドによる1ヶ月にわたる全米ツアー「アメリカン・リバイバル」を成功させ、更なる注目を集めるビーライナーズ、ブルーグラスにあたらしいタッチを持ち込む注目の新進バンド!! ROU-0640 DAILEY & VINCENT『Sings the Statler Brothers』CD\2,888-(本体\2,750-) Flowers on the Wall/Class of 57/Hello Mary Lou/Do You Know You Are My Sunshine 他全12曲 現在、米国ブルーグラス界でもっとも人気のあるデイリー&ビンセントが、彼らの子供時代からのアイドルで1972年から8年連続で年間最優秀カントリー・ボーカル・グループを受賞したスタットラー・ブラザーズのヒット曲をカバーしたポップなブルーグラス作品。セルダム・シーンで知られる"Hello Mary Lou"やポップカントリーとしてヒットした数々のキャッチーな曲を、現在ブルーグラスのトップミュージシャンたちの能力が存分に発揮されたアレンジとともに、現在最高のブラザーデュオを目指す彼らが、強力なバス・ボーカルを加えたカルテットで聴かせる楽しい作品。ジョー・ディーン/スコット・ベスタル(bj)、アダム・ヘインズ/アンディ・レフトウィッチ/ステュアート・ダンカン(f)、ジェイミー・デイリー/ブライアン・サットン(g)、ジェフ・パーカー/アンディ・レフトウィッチ(m)、アンディ・ホール/ランディ・コーアズ(d)、ダーリン・ビンセント(bs)、ジョン・ガードナー(perc)、そしてピッグ・ロビンスのピアノやピート・ウェイドのガットギターなどがゲスト。米国レストラン・チェーン、クラッカーバレルの店頭のみで入手できる超貴重アルバム。2年連続IBMA最優秀エンターテイナー、デイリー&ビンセントの最新作である。 |
ブルーグラス発掘&編集モノ新入荷 |
FTS-31073 RED ALLEN『Sings in Memory of the Man: Dedicated to Lester Flatt』CDR\2,573-(本体\2,450-) I'll Take the Blame/What's Good for You/Somehow Tonight/I'll Never Shed Another Tear/Why Don't You Tell Me/Your Love Is Like a Flower 他全12曲 ソリッドグラスを標榜し、スタイルを曲げることなく生涯を徹したレッド・アレン(1930-1993)のアイドル「レスター・フラットに捧げる」1980年名作がフォークウェイズ・アーカイブでCDR化された。カーリー・セクラーの強烈なテナーボイス、テイター・テイトのアグレッシブな切り込みフィドル、ケニー・イングラムのワナビー・バンジョー、マーティ・ステュアートのローランド風マンドリンなどに囲まれて、レスター・フラットの(さすが!!)隠れた名曲を見事に演じる。現在は超売れっ子ソングライターとして有名になった息子、ハーリー・アレンに5曲のリードを歌わせるが、それも素晴らしい。全編にレスターへの憧れと、ブルーグラス第一世代の根性が漲(みなぎ)った秀作である。 JJ-18422 JIM & JESSE『Berry Pickin' in the Country』CD-R\2,573-(本体\2,450-) Memphis/Johnny B. Goode/Sweet Little Sixteen/Roll Over Beethoven/Back in the U.S.A. 他全10曲 ワォーっ!! 1965年11月発表のジム&ジェシー大名盤のCD化だ!! あの「ベリーピッキン」、そう、チャック・ベリー(本人がライナー!)のロックンロールを見事に、誰にも真似のできない独特のジム&ジェシー・サウンドに焼き直してしまった彼らのセンスに脱帽。ジェシーのジェントルマン然としたリード・ボーカルに、ジムの突き刺さるようなテナーがチャック・ベリーのロカビリーの妖しさを実に品良く仕上げている。そして昨年11月末に亡くなったアレン・シェルトン(ムーンシャイナー2〜3月号追悼特集=ムーンシャイナー関連作品コーナーで名盤『Shelton Special』紹介参照)の見事なバンジョーがジェシーのマンドリンとともにチャックのダウンピッキン(ビル・モンロー譲りという説もある!?)を盛り上げ、ジム・ブロックの縫うような上品なフィドルが間を埋め、リズムには鉄壁のライトニング・チャンス(bs)とバディ・ハーマン(snare drum)。1960年代、フラット&スクラッグスを筆頭に、オズボーン・ブラザーズやレノ&スマイリーら第一世代のブルーグラスが時代とともにエンターテイナーとしてさまざまなサウンドを志向していった中から生まれた名盤である。 ROU-0642 NORMAN BLAKE『Perfect 10 Series: Sleepy Eyed John』CD\1,838-(本体\1,750-) Ajimina/Billy Gray/Butterfly Weed/Sleepy Eyed Joe/Obc #3/Fifty Miles of Elbow Room/Bristol in the Bottle/Elzic's Farewell/Salty/Fields of November. 独自のアメリカン・トラッドを演じ続けるノーマン・ブレイクの初期ラウンダー/フライング・フィッシュからの廉価盤ベスト10曲集。フラットピッカーとしてのバリバリ・インスト(ケニー・ベイカー曲含む)から定評あるトラッド風味のオリジナル、ジェイムズ・ブライアン(f)らとのフィドル・チューン美学、そしてカーター・ファミリー名曲など、ノーマン・ブレイク気合充実時代の廉価ベスト・コレクション。 OH-90178/5 MAC MARTIN & DIXIE TRAVELLERS『Basic Bluegrass Plus』CD-R\2,573-(本体\2,450-) I'll Forgive You/Foggy Mountain Chimes/You Broke Your Promise/You'd Better Get Right 他全25曲 トラッドグラスの権化、マック・マーティンの1987年LP作品『Basic Bluegrass』と1989年LP作品『Traveler's Portrait』の2枚をCD化した全25曲。ペンシルベニアという北部でデル・マッカーリーやボブ・ペイズリーらとナッシュビルやアパラチアの主流からは失われていったブルーグラスの本質的なサウンドを頑固に守ったマック。初期フラット&スクラッグスのサウンドを追い続け、アーリー・ブルーグラスの伝統とともにレスター・フラット的モダンさをビリー・ブライアント(bj)、マイク・カーソン(f)といった長年のメンバーと、エドガー・スミス(m)やロン・メッシング(d)らとともに、1曲ごとに歌心を込めた荒削りなトラッドグラスの醍醐味を聴かせてくれる。オールドホームステッドというレーベルの常で、ジャケットのカラーコピーなどはチープだが、当時60代半ばのマックが率いるバンドの音楽はとても熱い。アール・スクラッグスより1年若い、今年85歳になるマック、今年もIBMMのROMPの「マスター・オブ・ブルーグラス」バンドとして出演が決まっている。 FW-03833 VIRGINIA MOUNTAIN BOYS『2 Bluegrass String Band』CDR\2,573-(本体\2,450-) Lonesome Road Blues/Knoxville Girl/Red Rocking Chair/In the Pines/Clinch Mt Backstep 他全17曲 ナッシュビルで創られた商業ブルーグラスとはひと味もふた味も違う、これがモノホン!!トラッドグラスの真髄の第二弾!! バージニア州南西部、グレイソン/キャロル郡の土壌に自生する!?ブルーグラスである。グレン・ニーヴスの得も言えぬ雰囲気が漂うオールドタイム・フィドルにカレン・ギャリアンの素晴らしいブルーグラス・バンジョーが絡み(カレンに捧げられた秀作『Born Into Bluegrass Songs of Cullen Galyean』MRR-1007 \2,573-もお忘れなく!)、ボビー・ハリスンの味わい深いボーカルがかぶっていく。まさに古くから伝わる古謡や楽曲がブルーグラスに変化する様を見るようなスリルが素晴らしい。バージニアやノース・カロライナのブルー・リッジに閉じ込められていたエネルギーが、彼らにとって刺激的であたらしい!!音楽であるブルーグラスと出会ったときに起きた化学変化を、現地に行くことなく聴くことができる。有名/職業ブルーグラス・バンドでは味わうことが決して出来ない、これは稀有の生まれたてのブルーグラス・サウンドである。 なお先月紹介した彼らの第一作『Country Blue-Grass from Southwest Virginia』(FW-03830 \2,573-)も在庫している。また詳細な解説と歌詞はフォークウェイズ・アーカイブ・シリーズからpdfにて。 |
■期間限定コーナー |
MVDV-4577 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD+Book\3,675-(本体\3,500-)(対訳本との期間限定セット特別価格です!!) ビル・モンロー(1911-1996)がすべてを語る必見名作DVDとその日本語対訳本のセットです。ジョン・ハートフォードとのインタビューを軸に、レスター・フラット、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー、 オズボーン・ブラザーズ、ドリー・パートン、リッキー・スキャッグス、マーティ・ステュアート、そ してデル・マッカーリー/ビル・キース/チャビー・ワイズのブルー・グラス・ボーイズ・リユニオンなどの超貴重な演奏、ジェリー・ガルシアやロイ・エイカフのインタビューなど、日本語/英語併記の完 全対訳本(Book-27のみは \1,995-)とともに、20世紀の偉大なアメリカ音楽家の生涯を再訪。必見!! 来年はモンロー生誕100年です。 |
ブルーグラスお勧め作品 |
(すでに新入荷で紹介済みの作品です) |
■話題のブルーグラス最近作 |
今、最も旬なブルーグラス・アルバムたち… SH-4057 ADAM STEFFEY『One More for the Road』CD\2,573-(本体\2,450-) ムーンシャイナー誌2009年10月号のカバーストーリーに登場したアダム・ステッフィ、現在マンドリンの最高峰として尊敬されるアダムの最新ソロ第2作。ゲストにダン・ティミンスキやアリソン・クラウスら、昔の仲間を集め、超トラッドグラスから70年代ニューサウス等々、モダン・ブルーグラスのさわやかメロディを絵に描いたような選曲の歌物8曲インスト4曲で飽きることのない、現代ブルーグラスの「ハッピーミディアム」作品である。 MUL-10687 JOE MULLINS & RADIO RAMBLERS『Rambler's Call』CD\2,573-(本体\2,450-) スクラッグス・タイミングを深く読んだビッグ・バンジョーを聴かせるジョー・マリンズの新バンド、レディオ・ランブラーズのデビュー作。全編にトラッドグラスの濃い魂をメンバー(ドブロ入り5人組)とともに守り、コンテンポラリーな素材を取り上げていても、ブルーグラス本来の匂いがプンプンとする。おそらく、本場とされるナッシュビルやブルーリッジ系のバンドに対するある種の「捩れ!?」から生まれるオハイオのアーリー・ブルーグラス・プライドがすばらしい作品だ。 |
■ムーンシャイナー1月号特集関連作品 |
ブルーグラス専門月刊誌ムーンシャイナー1月号(\525-)の特集は、アール・スクラッグスだぞっ! アールズ・ピッキンの秘密、真髄に迫ります!! ROU-0618 EARL SCRUGGS『with Family & Friends』CD\2,573-(本体\2,450-) 2007年6月、当時83歳のアール・スクラッグスがゲイリー(bs)とランディ(g)の息子ふたりと友人たちを伴って、1946年12月8日に初舞台を踏んだ、そしてそのときにブルーグラスが誕生した場所、ナッシュビルのライマン公会堂でのライブ。完全にバンドを支配するそのリズム感=グルーヴ、そして圧倒的な左右の指のインパクトとバランス、年齢とは無縁の、音楽に対するアールの「抑えがたい衝動」が聴く者を圧倒、聴くたびにあたらしい発見がある。1月号ではその秘密を「渾身!」と表現してみた。バンドは70年代のアール・スクラッグス・レビューを踏襲するグラスロック。今年1月6日、元気に86才の誕生日を迎えたアールに乾杯!! |
■ムーンシャイナー2月号特集関連作品 |
2月号はビル・モンローの「ハイロンサム・サウンドとは何か?」、デッカ初録音から60年、その本質を探っています。 JSP-77119 BILL MONROE『1950-1958』CD4枚組\5,775-(本体\5,500-) ちょうど60年前の1950年、ビル・モンローはデッカ・レコードに移籍し、このときから「ハイロンサム」と呼ばれる感情をむき出しにした、独自のサウンドを創り出していく。その第一歩から全97曲を網羅、ドイツのベアファミリー社から同様の豪華なボックスセットが発売されているが、こちらはイギリスからの最新廉価版。ビル・モンローが「ブルーグラスの父」と呼ばれるのは、アール・スクラッグスとレスター・フラットとともに1946年に特別なアンサンブルを生み出したからだけではない。彼が持って生まれた苦悩や喜びが音となって具現化し、その精神性が人々の共感を生んだからだろう。この時期の録音に、それが凝縮されている。 ROU-0088 ALLEN SHELTON『Shelton Special』CD\2,573-(本体\2,450-) 昨年11月21日に他界したアレン・シェルトン、1977年のバンジョー名作。バンジョー奏者は是非、ムーンシャイナー誌2月号追悼特集と3月号での「吉岡正の闘魂バンジョー」における「シェルトン美学」のタブ譜で偉大なバンジョー奏者を偲んで欲しい。フツーのスリーフィンガー・ロールで、見事なメロディーを組み上げる名人、ジェシー・マクレイノルズ(m)、ジム・ブロック(f)、ビリー・スミス(g)らのバックを得て、"Lady of Spain"や"Sweet Georgia Brown"、"Bye Bye Blues"などのスタンダード、"Crazy Arms"や"Green, Green Grass of Home"などのカントリー・バラッド、そしてストレートなブルーグラス等々、シェルトン流スリーフィンガー・バンジョーの美学が楽しめる。 |
■ムーンシャイナー最新3月号特集関連作品 |
「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人IBMA最優秀楽器奏者受賞者が答えます。 COMP-4482 ALISON BROWN『The Company You Keep』CD\2,573-(本体\2,450-) バンジョーという御し難い楽器を女手ひとつ!?で透明感のあるポップな美しい楽器に昇華したハーバード大卒の才女、アリソン・ブラウンのCD最近作。めちゃ美しいオリジナル・メロディーとバンジョーの響を聴かせてくれる目からウロコ秀作。ベラ・フレックとともに、バンジョーを「美しい楽器」……として一般音楽界に提示できる数少ないバンジョー賢者である。 COMP-4498 MISSY RAINES & NEW HIP『Inside Out』CD\2,573-(本体\2,450-) ブルーグラス・フェスの中で育ち、トム・グレイに師事、IBMA最優秀ベーシストを8度受賞しているミッシー・レインズ。女性でありながら、すごい迫力でバンドを引っ張り安定させる彼女のニューヒップのデビュー作である。クラスター・プラッカーズのクリスとデイルの息子、21歳になったイーサン・バリンジャーのマンドリン、マイケル・ウィッチャーのドブロ、大学在学中のディロン・ホッジスのギターを核に、ほぼ全編にドラムスを導入、全員が持つブルーグラス・ルーツから自由な発想で飛び出したヒップなアコースティック新世界。 PC-6514 KRISTIN SCOTT BENSON『Second Season』CD\2,573-(本体\2,450-) 2008年と09年、IBMAアワードで、女性としてアリソン・ブラウン以来17年ぶり、最優秀バンジョー奏者に輝いたクリスティン・スコット・ベンソンの最新ソロ第2作。現在ザ・グラスカルズに加入。2002年のデビュー作『Straight Path』(PC-6502 \2,540-)から6年、夫のウェイン・ベンソン(サード・タイム・アウト)とともに子育てに励みながら創り上げたバンジョー集。オリジナルとトラッド・アレンジにボーカルもの4曲、ウッディで上品なバンジョーの響きを丁寧に表現する。2009年1月号「闘魂バンジョー」特集。 BOOK-44 東 理夫『アメリカは歌う。歌に秘められたアメリカの謎』book\2,310-(本体\2,200-) オールドタイム/ブルーグラス/カントリー・ファン必読の書!! 楽器、その他の新入荷参照 |
■トラッドグラス |
RR-2002 MELVIN GOINS & WINDY MOUNTAIN『Light in the Window Again』CD-R\2,573-(本体\2,450-) 中期ロンサム・パイン・フィドラーズ(LPF)をリードしたメルビン・ゴーインズ、50年のキャリアでじっくりと聴かせるトラッドグラス。LPF時代の"Brown Eyed Darlin'"、ウェブ・ピアスの"Slowly"、ハンク・ウィリアムズ"We Live In Two Different Worlds"、ルービンの"Family Who Prays"、レノ&スマイリー"I Know You're Married"などの懐かしい曲に、トム・T.&ディキシー・ホールが提供した新曲など、レスター・フラットの滑らかさをフォローしてきたシンガーである。昨秋のIBMAでLPFとして名誉の殿堂入りをしたとき、最も大きな拍手で感動!! ブルーグラス命の苦労人だ。ムーンシャイナー11月号(\525-)のグラビア写真をぜひご覧ください! |
■ニューグラス |
ブルーグラスの様式に、他の音楽様式を加味。 SH-1067 MUTUAL ADMIRATION SOCIETY『M.A.S.』CD\2,573-(本体\2,450-) ニッケル・クリークとオルタナ・ポップ&ロックのグレン・フィリップスとのコラボレーション。前作2枚で150万枚を売り上げたニッケル・クリークと、一方、14才でトード・ザ・ウェット・スプロケットのボーカルでヒットしたグレン。ともに20代の半ばを迎える年齢になった2004年、グレンのみずみずしい感性の詩とメロディーと、ニッケル・クリークのアコースティックが出会ったオルタナ音楽。プロデュースはライアン・アダムズやエミルー・ハリスなどとの仕事でも知られるイーサン・ジョンズ。クリス・シーリとワトキンス兄妹がブルーグラス/アコースティックの殻を打ち破った記念碑的実験作品。ムーンシャイナー誌2004年8月号特集参照。 |
■ファミリー・トラディション |
(家族で伝わっていく民衆音楽の典型) |
REB-1827 DAVID DAVIS & WARRIOR RIVER BOYS『Two Dimes & a Nickel』CD\2,573-(本体\2,450-) グランパ・ジョーンズの"I've Been All Around"を1曲目に、南部アラバマでモンロイズムを受け継ぐデビッド・デイビス最新作。1938年にビル・モンローが雇った最初のブルー・グラス・ボーイ、あのクリオ・デイビスが叔父にあたる。ほかに、ドック・ワトソンやフラット&スクラッグスで知られる"Train That Carried My Girl from Town"、そしてジム・イーンズ"Broken Promise"など、トラッドグラスの王道サウンドを守りつつオリジナルな最新作。背筋を伸ばし、ステットソン帽を被り、ロアーを抱える姿はヒーロー、ビル・モンローを髣髴させるデビッド、2006年の前作『Troubled Times』(REB-1817 \2,573-)もすばらしい。 |
■若者ブルーグラス |
ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-(本体\2,450-) デビッド・グリスマンがプロデュースした21世紀の若者たちのニューグラス、オールド・スクール・フレイト・トレインの2005年作品。ブルーグラスをしっかりと根っこに持ちつつ、ロックやレゲェは軽々と、ケルトやラテンの感覚をも取り入れたすばらしい緻密なアンサンブルで、アコースティック音楽全般へのしなやかな感性が刺激的な新世代のニューグラスである。グリスマンが惚れ込んだだけのことがある、お勧めバンドです。 |
■ゴスペル |
DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit the Gospel of the South』CD\2,573-(本体\2,450-) ジェシー・マクレイノルズとブライアン・サットンを従えたマック・ワイズマンのボーカルを1曲目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキンと共に歌う故ジョニー・キャッシュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル&ギター、その他、メイビス・ステイプルズ、コニー・スミス、ジョン・ランドール等々、そして最後、ゴスペル音楽のルーツを今に伝承するフィスク・ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統を、ジョニーとジューンの息子、ジョン・カーター・キャッシュ2006年制作の文句なしの秀作。 |
■女性ブルーグラス&オールドタイム |
SKFR-2020 CHERRYHOLMES『Cherryholmes V:Don't Believe』CD\2,573-(本体\2,450-)(歌詞付) 2006年IBMAアワード最高賞である最優秀エンターテイナーを受賞したのち、格段の成長を見せるチェリーホームズ、スキャッグス・レコードからの第3作である。フライング・ブリトーズ〜J.D.クロウの"Devil In Disguise"以外は、アパラチアン・ケルト感覚を湛えた女性バンジョー奏者としての評価も高い長女シアのオリジナルを中心に、ファミリーバンドというハードルを軽々と超えて、タフなミュージシャンに大きく成長したオリジナル作品集だ。マッチョなチチとハハを越えて、それぞれに凄い大人になっていく子供たちがすばらしい! SH-4049 SARAH JAROSZ『Song Up in Her Head』CD\2,573-(本体\2,450-) ムーンシャイナー2009年7月号の表紙を飾った少女、サラ・ジャローズのデビュー作。昨春高校を卒業した18歳、マンドリンのスーパーピッカーという一面を持ちながら、その圧倒的な音楽センスをベースにシンガー/ソングライターとして「女ティム・オブライエン」と賞賛されるサラ、1曲目のクリス・シーリ+ジェリー・ダグラスとの超絶コラボから、ティム・オブライエンやマイク・マーシャルをゲストに、共にツアーをするふたりの天才少年ふたり、アレックス・ハーグリーブス(f)とサムソン・グリスマン(bs、デビッドの息子)……、そして最後の曲はクリス・シーリとのデュオ。スリーフィンガー・バンジョーこそ入っていないが、今後のブルーグラスの新しい胎動を象徴する凄い才能の爽快デビュー。 |
インスト新入荷 |
COMP-4531 JEREMY KITTEL『Chasing Sparks』CD\2,573-(本体\2,450-) Curious Beetle Medley/Golden-Plover Set/Remember Blake/May Morning Dew/Disconnect 他全11曲 マーク・オコナー/ダロル・アンガーのフィドル・キャンプからまたひとり、飛び出した25歳のフィドラー、ジェレミー・キテルのコンパスからの最新作。クラシック出身のスコティッシュ・フィドル・チャンピオンながらジャズやオールドタイム/ブルーグラスにも精通、現在はタートル・アイランド・カルテットのメンバーでもある。このコンパス・デビュー作ではクリス・シーリ&エドガー・マイヤーとマイク・マーシャルを特別ゲストに、自身のバンドに、ヨー・ヨー・マのアレンジャーも勤めるギタリストのカイル・サンナ、クルックド・スティルのチェリストでテキサス・フィドル・チャンピオンでもあるトリスタン・クラーリッジ、ドラムスのボーデク・ジャンクを核に、ナタリーとブリタニーのハース姉妹らを迎えて、スコティッシュ・フィドルをベースにしたスリル満点のフィドル・フュージョンを聴かせる。現在、ジャンルをはるかに越えたアコースティック最先端の音楽が楽しめる。 PATUX-195 TAYLOR BAKER『Taylor Baker』CD\2,573-(本体\2,450-) Tico Tico/Wonder Waltz/Limerock/Anything Goes/Blue Grass Special/Jethro's Mondolin 他全12曲 弱冠16歳!!マンドリン奏者テイラー・ベイカーのデビュー作。ビル・モンロー"Blue Grass Special"からフランク・ウェイクフィールドの大名曲"Jesus Loves Mandolin Player #3"、ジェスロ・バーンズが好んだスタンダード、ジャコブ・ド・バンデリンのショーロから伝説のデイブ・アポロンなど、北米と南米、イタリアからイスラエル、ロシアまでのレパートリーをダニー・ナイスリー(何曲かでは第2マンドリンも担当)のギター1本だけのバックで演じる。これまでのブルーグラス出身のマンドリン奏者の多くが通ってきたジャズやショーロなどといった特定のジャンルにこだわることなく、よりグローバルな視点でマンドリンの持つ根源的な能力を探るような姿勢からは16歳、そして兄ジェシー(bj)とともに創った前作『Lonesome Weary Heart』(PATUX-165 \2,573-)で聴かせたトラッドグラス名曲の数々を演じた子どもとは思えない、スケールの大きさを感じさせてくれるテイラー・ベイカー。ギター1本だけのバックというセッティングにも、自信というよりも楽器奏者の根源的な挑戦が垣間見れる、すごいバンジョー奏者に育ちつつある兄ジェシー同様、期待の若手マンドリン奏者だ。 CO-2744 LENA HUGHES, EARL BLAIR, LEWIS THOMASSON and E. C. BALL『Rurl Parlor Guitar』CD\2,573-(本体\2,450-) Spanish Fandango/Cannonball Blues/Old Spinning Wheel/Echoes/Home Sweet Home Waltz/Lamplighting Time in the Valley/Grandfather's Clock 他全21曲 19世紀後半、米国東部で流行ったパーラー・ミュージックが20世紀前半に南部に広まり、それぞれの地域/ミュージシャンに継承されていった。本作はそんな伝統を受け継ぐ最後の世代と思われるフィンガーピッカーたち4人、レナ・ヒューズ、アール・ブレアー、ルイス・トーマソン、そしてE.C.ボールが1967〜1971年に録音したソロ・ギター21曲集。女性らしい繊細なラインとタッチのミズーリ出身のレナ。アーカンソー出身のアールはオープン・チューニング。テキサス出身のルイもオープン・チューニングで高音部とコードの組み合わせでを得意とする。4人のうち唯一ミシシッピ以東、南部アパラチア山中バージニア出身のE.C.はメイベル・カーターらと同様のオルタネイト・サム・ピッキングで、本作中もっともモダンなスタイルを聴かせる。1970年代以降に大きく発展したフィンガーピッキン・スタイル・ギターのもっとも原初的な奏法の一端が楽しめるギター秀作である。 BACM-294 TOMMY JACKSON『Legendary Session Fiddler』CD\2,888-(本体\2,750-) East Tennesse Blues/Criple Creek/Ragtime Annie/Girl I Left Behind Me/Bill Cheatham/Liberty/Golden Slippers/Arkansas Traveler/Boil Them Cabbage Down 他全26曲 戦後のナッシュビルのフィドル・スタイルを創った偉大なフィドラー、トミー・ジャクソン(1926-1979)の1952年から55年に発表されたSP/シングル盤を集めたキワメツケ・フィドル・チューン全26曲集。いわゆる「キャベツを茹でろ」をはじめ、全曲がフィドル・スタンダードといってもいい選曲で、オールドタイム・フィドル・チューンをスクウェア・ダンスで踊りやすくまとめたと演奏スタイルを確立したその人である。ボビー・オズボーンや子供時代のサム・ブッシュらに大きな影響を与えたポール・バスカークと思われる当時のマンドリン奏法としては革新的な16部音符によるメロディーライン、ギターとベースのリズムとともに、全編フィドルのシンプルなメロディが詰め込まれている。フィドリング・アーサー・スミス(1898-1971)やハウディ・フォレスター(1922-1987)、そしてトミー・ジャクソンによって確立されたナッシュビル・フィドル、現在のフィドル界からすると非常にシンプルな奏法だが、これが現代フィドルの原点の一つである。 |
各楽器別インストお勧め再入荷作品 |
(楽器本体やパーツから教則物まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください) |
■アンサンブル |
SKFR-1007 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Instrumentals』CD\2,573-(本体\2,450-) 2007年のグラミー最優秀ブルーグラス部門を獲得したリッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダー初のインスト集。リッキーの音楽に大きな影響を与えた故バッサー・クレメンツやデビッド・グリスマンにささげた曲、ビル・モンローにも通じるアパラチアに入植したケルト系のスコッチ・アイリッシュを偲ぶようなケルト調の曲など、意欲的なオリジナルを中心に、若いアンディ・レフトウィッチ(f)とコディ・キルビー(g)が火を噴き、ジム・ミルズ(bj)がロールで整える。ジェフ・テイラーのアコーディオンとアンディ・スタットマンのクラリネット、そしてストリングスまでもを登場させるリッキー、モンロー晩年の精神性を追い求めているような豪華なブルーグラス・インスト集。 AMA-1039 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER with VASEN CD\2,573-(本体\2,450-) アコースティック弦楽器のもっとも偉大な冒険者であるマイク・マーシャルとダロル・アンガーのデュオの2007年作は、北欧スウェーデンのトップ・ストリングバンド、ヴェーセンとの共演作。スリル満点で刺激的な音とそのオーケストレーションは、アメリカ南部のブルーグラス由来の精神と北欧のケルト文化に影響を受けたスウェーデン、そしてブラジル音楽のラテンなども取り込んだ、あたらしいインスト世界、そうマイク・マーシャルの言う「フォーケストラ」、民俗系アコースティック楽器究極のアンサンブルなのだ。 |
■ギター |
SH-4040 BRYAN SUTTON & Friends『Almost Live』CD\2,573-(本体\2,450-) ムーンシャイナー誌2009年8月号のカバーストーリーに登場、現在ブルーグラス・フラットピッキンの最高峰と言われるブライアン・サットン、4枚目最新作は、リッキー・スキャッグスのケンタッキー・サンダーでデビューした1995年以来、ブルーグラスの最先端で積んできたキャリアの総集編的作品。トップクラスのゲストピッカーたちとのバトルを経て、クリス・シーリとの目くるめくデュオで終わる、自身のオリジナルをメインにしたギター弾きまくり快作。 |
■バンジョー |
(ムーンシャイナー連載のチチ松村「バンジョー祭り」、世界のバンジョー音楽をお見逃しなく!!) |
PC-6511 JASON DAVIS『Steppin' Out』CD\2,573-(本体\2,450-) 2008年のIBMA最優秀インスト・アルバムの最終候補に選ばれたグラスタウンのバンジョー奏者、若干18歳のジェイソン・デイビスのソロ・デビュー作。完璧な右手ロール・コントロールと、左指の圧力で高いレベルのブルーグラス・バンジョーを聴かせる。ボーカルにジュニア・シスク、ラッセル・ムーア、スティーブ・ガリーらが参加。この落ち着きとコントロール、これで18か!? 2009年7月号の「吉岡正の闘魂バンジョー」にも登場。 |
■マンドリン |
AR-2009 HERSCHEL SIZEMORE『B-Natural』CD\2,573-(本体\2,450-) 1960年代からディキシー・ジェントルメンやシェナンドー・カッタップスで知られるハーシャル・サイズモア(74)の最新オリジナル・インスト集。自身のマンドリンのみならず、テリー・バウカム、ロン・スチュワートらのバンジョーやフィドル・チューンに仕上げた1曲目と2曲目ほか、どの曲も無理のない上品な……、そう、インストといっても、無理に聴かせ所を作らなくても、自然に沸いてくるメロディを素直に演じていいんだ。その中から自身のスタイルがにじみ出るような職人芸を聴かせるハーシャル、ずーっと昔から複数のロイド・ロアーを所有する根っからのマンドリンっ子が創った、シンプルで上品な、年輪を感じさせる深いインスト集。 |
■フィドル |
PC-6512 JASON BARIE『The Past Is Present』CD\2,573-(本体\2,450-) 2008年のIBMA最優秀インスト・アルバムの最終候補にも選ばれたジム&ジェシーのフィドラー、ジェイソン・バリーのデビュー作。バンジョーのスティーブ・ディリングやボーカルにティム・メッシーのほか、楽器はほとんどジェイソン本人。ビル・モンロー音楽のノウハウを抽出し、ミュージシャンとして最大限の表現でコントロールする。オリジナル以外はモンローソングとマール・ハガード、そしてジミー・マーティン。全編すばらしくまとめられ、幸せになれるトラッドグラス……、聴いていて気持ちのいいブルーグラス・フィドル作品! |
■ドブロ |
PC-6510 TIM GRAVES『Good Things Outweigh the Bad』CD\2,573-(本体\2,450-) ブルーグラス・ドブロの父、アンクル・ジョッシュの甥、ティム・グレイブス。2001年から03年まで、オズボーン・ブラザーズのドブロとして活躍後、2004年に自身のバンド、チェロキーを立ち上げ、その後3年連続でSPBGMAの最優秀ドブロに選ばれているティムが、文字通り「アンクル」であるジョッシュがフラット&スクラッグス時代に書いた名曲などの快調なソリッドグラスと、クラシック・カントリーやバラードなどを聴かせる。きっちりと叔父さんの伝統を守っている2005年作品。 |
オールドタイム&フォーク新入荷 |
RC-102 SHU & NOBU ISHIDA『Sweetest Gift』CD-R\2,079-(本体\1,980-) On a Hill Lone and Gray/I Miss My Dear Mother and Dad/Take Me in the Lifeboat/Little Red Shoes/Mother of the Hill/When I Stop Dreaming 他全12曲 1972年春、宝塚の四畳半で録音された石田信英&淑子夫妻のマンドリン/ギター、ブラザー・デュオ作品。発売当時、米国で絶賛を浴びたその驚くべきボーカル・インパクト、そしてその徹底したヒルビリーテイスト……。カウンティ・レコードから発売されていたコロラドのレイ&アイナ・パターソン夫妻のデュオに強く影響を受けた彼ら、クローズ・ハーモニーの真髄を見事に表現している。カーター・ファミリーの1曲目から、モンロー・ブラザーズやブルー・スカイ・ボーイズ、そしてフラット&スクラッグスやルービン・ブラザーズのレパートリーなど、あまり知られていない独自の選曲も米国トラッド音楽界で高い評価を得た名作である。最近、関西方面で流行の兆しがある!?夫婦デュオも真っ青のほぼ40年前に残されたすばらしい音楽をどーぞ! NONE-79839 CAROLINA CHOCOLATE DROPS『Genuine Negro Jig』CD\2,573-(本体\2,450-) Peace Behind the Bridge/Trouble in Your Mind/Your Baby Ain't Sweet Like Mine/Trampled Rose 他全12曲 絶えて久しかった黒人ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップスのメジャーデビュー作。ムーンシャイナー誌でも紹介した2005年の「Black Banjo Gathering」から生まれた彼ら、女性シンガー/バンジョイストのリアノン・ギデンズを中心にした若い黒人トリオの登場だ。19世紀、ブルースが生まれる以前から黒人たちの間で演奏されていたフィドルとバンジョーの音楽を再現すると同時に現代風に解釈、「正真正銘のニグロ・ジグ」というタイトルで、リアノンのバラッドとブルースを軸に、白人が持ち込んだアパラチアン・ケルト音楽と黒人の魂が交じり合う様を見事に表現している。マールフェスやテルライドなどのブルーグラス・フェスをはじめ、グランド・オール・オープリにまで進出、センセーションを巻き起こしつつあるすばらしいストリングバンド。 COMP-4517 CATIE CURTIS『Hello, Stranger』CD\2,573-(本体\2,450-) 100 Miles/Walking on a Vine/Tuesday's Dead/Be 16 with Me/Dad's Yard/I Wish I Knew How 他全11曲 癒し系女性シンガーソングライター、ケーティ・カーティスが、タイトル曲のカーター・ファミリーからキャット・スティーブンスやリチャード・トンプソンらのカバーとオリジナルを、ナッシュビルのアリソン・ブラウン・コネクションで創り上げた気持ちのいいアコースティック作品。トッド・フィリップス(bs)とケニー・マローンが趣味のいいリズムを創る中、ステュアート・ダンカンのフィドルが全面でグルーヴを支配するようなすばらしい効果を生み(彼のクロウハンマー・バンジョーも秀逸!!)、ブルース・ホーンズビーやジェイムズ・テイラーのギタリストを経て現在ボニー・レイット・バンドにいるジョージ・マリネリのギター/マンドリン/ドブロ、アリソン・ブラウンが効果的にバンジョーで参加、ダレル・スコット(g)がハーモニーをつける。ケーティ自作曲の"Passing Through"ではカーター・ファミリーを思わせるようなシンプルさを、また"Deliver Me"ではアリソンの美しいバンジョーをバックにしつつチョッと都会の女性らしさを聴かせ、全編で美しいメロディと肩のこらないリズム、そして癒し系のボーカルで安らげる作品になっている。お薦め女性シンガーだよ!! STONY-1332 MARIA MULDAUR『& Her Garden of Joy』CD\2,888-(本体\2,750-) Diplomat/Shout You Cats/Ghost of the St Louis Blues/Let It Simmer/Sweet Lovin' Ol' Soul 他全12曲 「アメリカン・ルーツミュージックのファースト・レディ」という異名を持つマリア・マルダーの最新作は、彼女のルーツに戻ったすばらしいジャグバンド作品集。ジョン・セバスチャンやデビッド・グリスマン、フリッツ・リッチモンドらのかつてのバンドメイトやダン・ヒックスやタジ・マハールらのゲストを迎え、スージー・トンプソン(f)やダニー・キャロン(g)を従えて、1930年代のノスタルジックなジャグを迫力満点に歌い飛ばす。ライ・クーダーやクラレンス・ホワイト、グリスマンやエイモス・ギャレットほかのバックアップでジミー・ロジャーズからドリー・パートンなどの名曲を演じた1973年のデビューアルバム『Maria Muldaur』から"Midnight Oasis"というポップヒットを生み出したマリア、当時の妖しさから迫力を増したボーカルは「ルーツミュージックの大姉御」とでも呼ぶにふさわしいインパクトだ。 COMP-4526 THE UNWANTED『Music from Atlantic Fringe』CD\2,573-(本体\2,450-) Out on the Western Plains/Morning Blues/Angelina Baker/Turn the Corner/No Exceptions 他全13曲 まさしくタイトル通り「大西洋フリンジ(外辺)」であるアイルランドとアパラチアを結ぶ文化/音楽を表現した秀作。ピーター・ローワンでは"When I Was a Cowboy"として知られるレッドベリーの1曲目から、ジム・クエスキンやスティーブン・フォスター、そしてローリング・ストーンズらの名曲を見事にアイリッシュとブルース&オールドタイムに融合、フィドル/マンドリン/クロウハンマーバンジョー/スライドギター/ハーモニカ/オートハープなどを駆使してブルージーな男性ボーカルと透明感のある女性ボーカルで表現する。1960年代からカリフォルニアのアッシュ・グローブに出入りしたというリック・エッピング、そしてアイリッシュのトップグループ、ダーヴィッシュ出身のキャシー・ジョーダンとシーミー・オダウドのトリオ。アリソン・ブラウン主宰のコンパス、さすがの内容。 GMB-002 GREEN MOUNTAIN BOYS『ふるさとの丘』CD\2,000-(本体\1,904-) Train 45/あの娘を乗せた汽車/今夜は一人で/あなたの愛下さい/Old Joe Clark/その日を 他全15曲 兵庫県の中部、朝来郡生野町を中心に活躍する日本語ブルーグラス/フォーク・バンド、グリーン・マウンテン・ボーイズ、2005年の前作『春来れば』につづく最新第2作。カーター・ファミリーの曲をベースに、橋本隆司&ひとみ(g)夫妻を中心に、自分たちの言葉で原曲に詩をつけ、松本 博(m)、山田俊彦(bj)、小島公明(bs)の5人が、それぞれ等身大の音を聴かせる。流暢な演唱とは言えないが、自分たちの土地(立ち位置)や自分たちが持つメッセージを伝えようとする姿勢が伝わってくる。いくら流暢な演唱をしても、それがいかにお手本どおりでも、自分の気持ちは聴く者に伝わらない。それよりも何よりも、自分の楽器で、自分の声で自分の気持ちを表現すること(CDを創ること)がもっとも重要なことだ。そして一枚目より二枚目、二枚目より三枚目……、確実にレベルは上がる。みんなそうやって来た。橋本隆司は自分の詞を歌っている。 RB-1001 RAINY BLUE『Folk Songs U/帰郷』CD\2,000-(本体\1,904-) 夢見たものは/今宵の物語/アラン島/くろがね/ノクターン/チカチカのほとり/雨の遊園地 他全13曲 大阪で活躍するレイニー・ブルーの3枚目最新作。5人組のモダンフォーク・バンドだが、マンドリンを取り入れ、その響きをうまく利用したクリオールっぽいカリプソやフレンチっぽいワルツ、ギターのリズム/コードにバリエーションを持たせたカントリー風やラグタイム風など、サウンド的に幅広い構成となっている。全曲メンバーが持ち寄った日本語オリジナルで、立ち上がりのきれいな森野 香の女性ボーカルを中心に小島常男、根来増典、野田 拓、沢井俊男の懐かしい60年代フォークを思わせる男性ボーカル/ハーモニーなど、モダンフォークというアイデンティティを失わず、のびのびと自分たちの音楽を創っている。昨秋「日経おとなのバンド大賞」で審査員奨励賞を獲得した実力派。 |
オールドタイム&フォークお勧め作品 |
■オールドタイム |
OLD97-008 RED STATE RAMBLERS CD\2,573-(本体\2,450-) オールドタイム・ストリングバンド入門のお薦めは、2007年4月にクリス・シャープ・バンドのベーシストとして来日したケビン・ケールバーグの参加するケンタッキーのレッド・ステート・ランブラーズ。ケンタッキー産のフィドル・チューンをフィドル、クロウハンマーバンジョー、ギター、ベースでの典型的なストリングバンド音楽を中心に、カズーやバンジョー・ウクレレなどを使ってケンタッキーのオハイオ河にミシシッピから遡上してきたジャグ/ラグタイム、ケンタッキー産のモンロー・ブラザーズなども織り交ぜた全18曲。 |
■フォーク |
JSP-7781 V.A.『When the Levee Breaks: Mississippi Blues Rare Cuts 1926-1941』CD4枚組\5,775-(本体\5,500-) 戦前録音のミシシッピ・デルタの黒人ブルース、ロバート・ジョンソンからサン・ハウス、サム・バトラーやブラインド・ウィリー・レイノルズほか、さまざまなアーティストの、録音に残る貴重な、いわゆる原初的ブルースの全100曲集廉価セット!! これワンセットでデルタ・ブルースの真髄OK!! |
カントリー新入荷 |
UNI2733149 JOHNNY CASH『American VI:Ain't No Grave』CD\2,573-(本体\2,450-) Ain't No Grave/For the Good Times/Can't Help But Wonder Where I'm Bound/Satisfied Mind/I Don't Hurt Anymore/Cool Water/Aloha Oe 他全10曲 故ジョニー・キャッシュがその晩年、心血を注いで創りつづけた魂のアルバム『American Recording』シリーズ、いずれもがグラミーを受賞するなどきわめて高い評価を得てきた、その第6作にして完結編がキャッシュ78回目の誕生日を前にしてのリリース。生前、最後までヘンダーソンヴィルの自宅スタジオで録音し続けた100曲以上ともいわれるなかから、プロデューサー、リック・ルービンが精選した10曲。これまでの5作同様、シェリル・クロウ、クリス・クリストファーソンなどコンテンポラリー・ソングライター作品のカヴァーを柱に、カントリーやカウボーイ・ソングの古典を、これまで以上にスピリチュアルなまでの心情をこめたヴォーカルで綴っている。ハイライトは、キャッシュ最後のオリジナル楽曲となった"I Corinthians 15:55"。キャッシュ自身のギターと、ベンモント・テンチ(keyboard)、マイク・キャンベル(g)ほかの真摯なサポートが、静謐のなかに荘厳なまでのムードを見事に演出している。ハワイアンの古典中の古典"Aloha Oe"での別れが切なくも感動的だ。(宇野誠之) PCCA-03083 LAST SHOW『家路〜My Sweet Home』CD\3,000-(本体\2,857-) ナッシュビルのスーパーセッション・バンド、エリアコード615やベアフット・ジェリーを手本に1974年、泉谷しげるのバックバンドとして結成されたザ・ラストショウの34年ぶりとなる最新アルバム。徳武弘文による故ジェリー・リード風ギターインストの1曲目から、ペダルスティールとボーカルの村上律の60〜70代フォーク風オリジナル、ブルースハープとボーカルの松田ARI幸一によるファンキーでアーシーなブルース、そしてリズムを支えるドラムス島村英二とベースとボーカルの河合徹三の5人組。2枚のアルバムを発表(わたしもバンジョーで参加してましたっけ)後、アリスなどのバックバンドとして70年代ニューミュージック・シーンに貢献、ニューヨークっぽい「ティンパンアレイ」、ウエストコーストっぽい「ムーンライダーズ」に対するナッシュビルテイストを持ったバンドとして日本のロック/ポップの70年代を代表したバンドである。ゲストに泉谷しげるとインディゴ・ブルーのRinaを迎え、70年代から現在まで日本ポップ音楽の第一線で活躍してきたベテラン・セッションマンたちの心意気を聴かせてくれる。4月に関西ツアー!! HOTR-4146 AMBER DIGBY『Another Way to Live』CD\2,573-(本体\2,450-) There Must Be Another Way to Live/Just Someone I Used to Know/This Heart of Mine(Can Never Say Goodbye)/Please Be My Love他全12曲 オープリ・デビューを果たし、メジャー・シーンへの第一歩を記したテキサス・ホンキー・トンク希望の星、アンバー・ディグビーの最新作は、前3作と同様に古きよき時代の正統スタイルを見事に継承したもの。レッド・アレンがカヴァーしていたキティ・ウェルズの"There Must Be Another Way to Live"、ドリー・パートンの"Just Someone I Used to Know"など大先輩女性シンガーへの真摯なリスペクトもいつもどおり、とりわけ、リーバ・マッキンタイアのデビュー・シングルのB面曲"I'm Not Your Kind of Girl"を発掘するというあたりにアンバーの深い想いがこめられている。ジョージ・ジョーンズやジョニー・ブッシュ、男性シンガーへのオマージュも捨てがたく、加えてオズボーンズとジム&ジェシー、バンジョーもちょこっととりいれたちょっと泣かせる選曲、特にJ&Jの"Please Be My Love"は、夫ランディ・リンドレーとのデュエットで、かのジョジ・ジョーンズとメルバ・モンゴメリーを思い起こさせるとの評も得ている。さらに今作ではソング・ライティングにも挑戦し、そこでも50〜60代黄金時代のカントリー・スタイルを蘇らせたフィドル/スティールのグッド・オールド・サウンドが鮮烈な印象を与えている。 B001336302 JOSH TURNER『Haywire』CD\2,573-(本体\2,450-) オープリの観客を熱狂させた"Long Black Train"のセンセーショナルなデビューから7年、正統カントリーの旗手として人気、実力ともに群を抜く存在となったジョッシュ・ターナーの最新第4作。今回も、トラディショナル・カントリーに深く傾倒したスタイルと、ディープなバリトン・ヴォーカルで存在感をみせつけ、コンテンポラリー・サウンドにも理解を示しながらも、スピード感溢れるスタイリッシュなナンバーからオーソドックスなバラードまで、デビュー作以来の一貫した姿勢は揺らぐことなく、ソングライターとしても才能を発揮した鮮烈な仕上がりを見せている。セカンド・アルバムではヒーローと仰ぐラルフ・スタンレーとの共演が話題だったが、今作では少年時代のもうひとりのヒーロー、ランディ・トラヴィスとのデュエットという、夢を実現させている。 |
カントリーお勧め作品 |
B001359002 VINCE GILL『Love Songs』CD\2,573-(本体\2,450-) キャリアの集大成ともいうべき4枚組大作『These Days』から3年、1984年のファースト・アルバム以来通算24作目となるヴィンス・ギルのニュー・リリース はヴァレンタイン・デイの季節にふさわしいラヴ・ソング集。彼の名声を不動のものとした大ヒット"When Love Finds You"を柱に、アルバムに埋もれていた感もある珠玉のラヴ・バラード、ラヴ・ソングをヴィンス自らがセレクトし構成したもの。『These Days』に収録されていたオールド・スクール・カントリーの佳作"The Only Love"からコンテンポラリー・カントリーを昇華した作品まで、カントリーの多様性を見事に表現、ダイアナ・クラールとのデュオ"Faint of Heart"ではジャジーなスタイルをも自らのものとした、ヴォーカリストとしての力量は流石としかいいようがない。しかも全曲自作オリジナル(共作含め)、まさにスーパー・スター、ヴィンスの面目躍如といったところだ。 SH-4038 RED STICK RAMBLERS『Made in the Shade』CD\2,573-(本体\2,450-) ケイジャンとスウィング/ホンキートンクとのハッピーな出会い、レッド・スティック・ランブラーズの2007年発表全米デビュー作。ツイン・フィドルを中心ギター、ベース、ドラムスの5人組。アメリカ南部ルイジアナのフランス系住民が伝えるケイジャンと、先住民や黒人らとの混血で生まれたクレオール文化とが出会ったストリングバンド音楽は、底抜けに明るくて熱くなる南部音楽、その土地が持つ熱気を吸い上げたような南部サウンドがヒップだ。2009年のシュガーヒル第2作『My Suitcase is Always Packed』(SH-4053 \2,573-)もある。 SH-4058 NITTY GRITTY DIRT BAND『Speed of Life』CD\2,573-(本体\2,450-) バンド結成から43年、ニッティ・グリティ・ダート・バンド5年ぶりのスタジオ新録音最新作。前作『Welcome to Woody Creek』('04)発表後にジム・イボットソンが脱退したものの、しばらくバンドを離れていたジョン・マッキュエンもバンドに戻っており、レイドバックした明るいウエストコースト・カントリーロックの王道サウンドのNGDBは健在、ジョージ・メッセンバーグとジョン・ランドールのプロデュース。相変わらず気持ちいいよ。 TL-24922 HANK WILLIAMS『Revealed:The Unrreleased Recordings』CD3枚組 \5,040-(本体\4,800-) 廃棄寸前に救出された貴重音源をリリースするハンク・ウィリアムズの『Mother's Best』シリーズ第3弾は、ピークを迎えた時期のハンクの絶唱を収めた3枚組ボックス・セット。今回は各ディスクにサブ・タイトルをつけて、ヒット曲集、サザン・ゴスペルそしてリューク・ザ・ドリフターというテーマの元に集めたもの、そこに、各巻にそれぞれコンプリートなかたちで残された『Mother's Best』のプログラムを収録するという、贅沢な構成をとっている。ハンクのヒット曲の数々はもちろんだが、オフィシャルにはレコーディングしていない、ここでしか聴けない曲も多く含まれている。ライブでは、ヒット曲やゴスペル、メンバーをフィーチュアしたインストなどをハンクの語りで進行していくというスムーズな運びが興味深い。全部で143曲発掘されたという『Mother's Best』、まさにお宝の名にふさわしい貴重なものである。(宇野誠之) |
映像新入荷 |
RCSI-1025D JIM & JESSE『Bluegrass Express featuring Bill Monroe & Bluegrass Boys and Lester Flatt & Nashville Grass』DVD\3,308-(本体\3,150-) 1972年、ブルーグラスがフェスの隆盛とともに注目を集めはじめたときに制作されたすばらしい30分TV番組。ホストのジム&ジェシーにはビック・ジョーダン(bj)、ジム・ブロック(f)、キース・マクレイノルズ(bs)で、ジェシーの凄いクロスピッキン・インストを含む3曲。レスター・フラット&ナッシュビル・グラスはローランド・ホワイト(m)、ポール・ウォーレン、ハスケル・マコーミック、ジャック・マーティン、ジョニー・ジョンソンでの3曲。知る人ぞ知る、レスター・フラットのうねる強力リズムがバンドを支配し、父親のような表情でローランド(あだ名はチーチー)とのデュエットに微笑むレスター……いいねぇ。そしてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにはケニー・ベイカー(f)とジャック・ヒックス(bj)に大ベテラン、ジョー・ステュアートとモンロー・フィールズ、ゲストにジェイムズ・モンローで4曲。その厳しい表情と威風堂々としたモンロー態度、ジャックのバンジョーは今、有田純弘が弾いているあの「ODE」かな……。そしてレスター、ビルともにジム&ジェシー1曲ずつの夢の共演。どーよ? あのLP2枚組名作ライブ『Bean Blossom』が録音されたのとほぼ同時期、第一世代ブルーグラスが最後の絶頂期を迎えていたときの超貴重なライブである。ブルーグラス・ファンにとって、とても大切な30分が楽しめる。 SHOUT11461 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.1』DVD2枚組150分\3,990-(本体\3,800-) カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが発掘された1927年の歴史的なブリストル・セッションから50年を記念して、カントリー音楽財団が企画制作し、1978年、5ヶ月にわたって全米に放送された特別番組が発掘されてのDVDリリース。グランド・オール・オープリ・ハウスに綺羅星のごときスターたちが集い、熱狂的な観客の前で展開したホットなショウが、1時間番組7本のシリーズとしてオンエアされた伝説のライヴ、ここに蘇る。 第1作は『50 Years of Country Music』と題された各1時間番組3回のシリーズ。グレン・キャンベルがホストを務める第1回は、ロイ・エイカフ、ジーン・オートリーという大先達へのオマージュを柱にしながら、タミー・ワイネットやスタットラー・ブラザーズなど時代を代表するスターたちをフィーチュア、さらにはポップとの橋渡しという意味合いを象徴するかのような、レイ・チャールズとのデュオというお楽しみも含まれる。ドリー・パートンがホストを務めた第2回はビル・モンローを迎えてのブルーグラス、正統派女性シンガーの第一人者ロレッタ・リンが唄うパッツイ・クライン・メドレー、ヘレン、ジューン、アニタの、カーター・ファミリー・トラディションの紹介、ジョニー・ギンブルやタイニー・ムーアなどテキサス・プレイボーイズの面々を従えたマール・ハガードのボブ・ウィルス・トリビュート、そして人気絶頂ドリーのヒット・パレードと、まさにカントリー50年の歴史をもっとも特徴的なスタイルで表現することで鮮やかに切り取った構成が見事。ロイ・クラークがホストの第3回は、キティ・ウェルズやジョニー・キャッシュなどをフィーチュアし、ロイのコメディアン/ギタリスト/シンガーとしての多才ぶりもしっかりとみせながら、極めつけともいうべきアーネスト・タブのジミー・ロジャーズ・トリビュートに始まって、大団円のハンク・ウィリアムズ・メドレーでカントリーの歴史を締めくくる。 SHOUT11464 V.A.『Country's Greatest Stars Live, Vol.2』DVD2枚組200分\3,990-(本体\3,800-) 上記の第二弾!! 詳細は次号にて……。 COMP-4519D ALISON BROWN QUARTET『Live at Blair with Joe Craven』DVD\2,573-(本体\2,450-、62分) Sound of Summer Running/Magnificent Seven/Deep Gap/Under the Five Wire/Goin' to Glasgow 他全11曲 今年のグラミー賞カントリーインスト部門候補になった"Under the Five Wire"を含むアリソン・ブラウン・カルテット(ABQ)のライブDVD映像。ABQはジャンルにとらわれないバンジョー音楽を追求、あらゆるバンジョー・テクニックの上に独自の感性をプラスしたポピュラー音楽としての風格を持っている。本作ではバンジョーのみならず、ドック・ワトソンに捧げられたクラレンスチックなフラットピッキンやフィンガーピッキン・ギターも聴かせる多彩さは、一芸(バンジョー)に秀でた者の内でも全体の音楽を見渡す能力を持つ者ならではのバランス感覚がうかがえる。ジョー・クレイベンの音楽全体を受け止める中で表現する絶妙のフィドルとマンドリン(3弦と4弦はオクターブ高い弦を使用)、アコースティック弦楽器に溶け込むピアノのジョン・バー、そしてリズムにはブルーグラス・ドラムスの第一人者ラリー・アタマヌイックとアリソンのパートナー、ゲアリー・ウエストの5人。すべての曲が落ち着いた大人の雰囲気をかもし出し、それでいて琴線を刺激するブルーグラスらしい音の興奮を秘めている。失礼ながら47歳、昔と同じデリケートな感性をバンジョーという楽器に愛情を込めて注ぎ込む、クールなステージ態度とは逆に(途中に登場する娘ハナちゃん、息子ブレンダン君への視線とともに)熱いものを感じるすばらしい女性である。なお本作は当初、前作CD『Company You Keep』の初回限定のボーナスとして付随していたものなので、ご注意ください。 |
映像ものお勧め作品 |
SHA-604DVD V.A.『High Lonesome』\3,308-(本体\3,150-) 久しぶりのレター紹介。「ブルーグラスとは何か…」を案内する物語として、様々な賞を獲得し、最も優れた作品とされる劇場用ドキュメンタリー秀作DVDだ。ブルーグラスの生まれた風景が、そして世界に広まる様子が、貴重な映像(モンロー&フラットの再会シーンは感動だ)やサム・ブッシュ、ジミー・マーティン、故ジョン・ダッフィらへのインタビューと共に見事に描かれている。素晴らしいナレーションはマック・ワイズマンだ。字幕なしの英語版だが、ブルーグラス・ファンなら、必ず持っておきたい1本。 SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)(5.1dolby surround、2時間6分) 昨夏発表されたサム・ブッシュ初のDVD作品は2006年8月30日、シェラ・ネバダ醸造所でのライブ。NGRのデビュー作からの"Whisper My Name"から、最近のヒット「ルイビルまで8マイル」、最新作『Laps in Seven』(SH-4013 \2,573-)からの"Ridin' That Bluegrass Train"、"Bringing That Georgia Mail"など、いつも元気なサム・パワー全開。4月15日で56才、カッコいいぞ!! |
教則もの新入荷 |
(教則に関しては演奏レベル/ニーズに応じて、ご相談ください。楽器達人がご相談に乗ります!) |
KB-60D KENNY BAKER『Fiddlin' My Way』DVD\5,775-(本体\5,500-)(pdf楽譜付) Jerusalem Ridge/Festival Waltz/Windy City/First Day in Town/Grassy Fiddle Blues/Denver Belle/Road to Columbus/Kelly Lynn Waltz/Indian Killed a Woodcock/Dance with Me Kenny/Sushi. 全11曲 ブルーグラス・フィドルの一典型を創り上げた偉大なフィドラー、ケニー・ベイカーが上記11曲を教えてくれる教則ビデオのDVD化。楽器の上達は、教えられたことをそのまま弾くことではなく、教えてくれる人を「見ること!」に尽きます。この偉大なフィドラーの指の動き、腕の動き、体の動き、そして気持ちの動きから何をつかむか? 初心者、上級者関係なく、ケニー・ベイカーがそこにいて、わたしにフィドルを教えてくれる。その価値たるや……、言葉がない!! エーイ、頭が高い! |
楽器、その他… |
BOOK-44 東 理夫『アメリカは歌う。歌に秘められたアメリカの謎』book\2,310-(本体\2,200-) 第一章「ジョン・ヘンリーと悲しみのナンバー・ナイン」/第二章「アパラチア生まれのマーダー・バラッド」/第三章「北行き列車に乗りたい、ニグロ・スピリチュアルに隠された暗号」/第四章「ドアマットからの脱出、カントリーの女性たち」。 1960年頃、立教大学でオザーク・マウンテニアーズという学生ブルーグラス・バンドを結成、西の立命館大学サニー・マウンテン・ボーイズとともに、その後の日本ブルーグラスを学生主導で牽引したパイオニア、作家の東理夫(ひがし みちお)氏の最新刊は、オールドタイムやブルーグラス、カントリーなどの歌に込められたさまざまなコードをひも解いていく楽しい秀作。各章ごとにわれわれにとって興味深いテーマが次々と語られる。アメリカ南部で生まれた音楽の背景を知るには絶好の一冊である。ムーンシャイナー誌3月号に東さんが本のことや、復活したオザーク・マウンテン・ボーイズのことなどを寄稿してくれている。超お薦めの単行本である。 MISC-0033『旧グリスマン・ピック』5枚セット \525-(本体\500-) 長らく品切れ中でした旧グリスマン・ピック(現在はブラントン・ブランド)、マルチカラー&鼈甲柄限定数入荷。トライアングルの角の部分が使いやすいラウンドになっていて、ピッキングの際のノイズの悩みから解放されます。深めに弾けばマンドリン本来のウッディなトーンを引き出す事も可能です。5枚単位(\525-)のオーダーにてお願いします。この機会に纏め買いをお勧めします。 MISC-NP2 NATIONAL『Finger-Pick PAT. No.1787136 U.S.A.』 \315-(本体\300-)12個セット\3,150-(本体\3,000-) やったね!!ついに長年の不満解消、これまでどこで作っていたのか、担当者がナーンも知らなかったのだろうけど、目茶苦茶だったナショナルのフィンガーピックが見事に復活だ。分かる人には分かる、嬉しいカムバック。---と言って既に6年が過ぎました。2月出荷分から値上げとの連絡が有りましたが勿論在庫分は旧価格で!! ■THE LOARマンドリンに続き、THE LOARアーチトップ・ギター取り扱い開始!! ロイド・ロアーの流れを彷彿させるカーブドトップ&バックのフル・アコースティックギター。ニトロ・セルロース・ラッカー仕上げのビンテージ・サンバースト、グローバーペグ、Vネックシェイプ・・・こだわりのスペックのギターです。ジャズ、ブルース、オールドタイム・・・などお薦めのギターです。 LH-700-VS \168,000(本体\160,000)→\ASK 単板削り出しによる最高級のスブルース・トップ、メイプル・バック&サイド、ワンピースのマホガニー・ネック、エボニー指板、ニトロセルロース・ラッカー仕上によるハイエンド・モデル、ヘッドストックはフラワーポット。カーター・ファミリー・スタイル・ピッキングなんぞを爪弾けば気分はマザー・メイベル。 LH-650-VS \157,500 (本体\150,000)→\ASK カッタウェイ、ケント・アームストロング・ピックアップ搭載モデル。 LH-600-VS \126,000(本体\120,000)→\ASK LH-700-VS同様、単板削りだしによるエントリー・モデル。全てライトケース付き。 |
輸入雑誌 |
(以下の4誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか) |
■フラットピッキン・ギター誌 |
隔月刊の掲載全タブ譜対応CD付きフラットピッキン・ギター誌。ブルーグラスからスウィング/ジャズまで。一冊でさまざまな奏法が学べる。 FGM-14.1 Flatpicking Guitar Magazine「2009年11〜12月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) サム・ブッシュ・バンドのスティーブン・モウジンのカバーストーリーと"My Home Across the Blue Ridge Mountains"と"Come Back Davy..."のタブ譜ほか、ドーグ風"Dawgapelli"、テキサス"Maiden's Prayer"、初心者"Christmas Time's Coming"、スティーブ・カウフマン"Greensleeves"、ジョン・カーリニ"Oh, Lade Be Good"のコード、"Red Haired Boy"や"President Garfield's Hornpipe"、また12月号らしく"Joy to the World"、"Silent Night"、"Christmas Song"などのクリスマス曲ほか、ジプシー・ジャズも含んでタブ譜満載の80頁。 FGM-14.2 Flatpicking Guitar Magazine「2010年1〜2月号」CD付きBook\2,625-(本体\2,500-) 最新号は「ギター・ジャム特集」と題して、ツイン・ギターのハーモニーやリズムなど、さまざまなジャムにおける技を紹介。詳細は次号ニュースレターでお知らせします。 |
■バンジョー・ニューズレター誌 |
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載(ウェブサイトから「MP3」で音源入手可!!)、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。収蔵曲のCDやDVDなども在庫していますので、お問い合わせください。 BNL-10/02 最新2010年2月号 \525- ブルー・ハイウェイのジェイソン・バールソンをトム・アダムズがインタビューとタブ譜は"Lonesome Pine"、"Marbletown Intro"ほか、ベラ・フレック"John Hardy"、アール・スクラッグス"Before I Met You"、トム・アダムズ"Tallahassee"、イアン・ペリー"Somewhere Over the Rainbow"ほか、初心者から上級者まで、あらゆる5弦バンジョーのタブ譜や話題とともに、バンジョー情報とクロウハンマーを含む5弦バンジョー奏法満載の48頁。 BNL-10/01 2010年1月号 \525- アレン・シェルトンの追悼特集と"Bending the Strings"のタブ譜ほか、マーティ・カトラーによるマーク・ホロウィッツ(ニューヨーク・バンジョー・シーンの草分けの一人でベラ・フレックの導師でもあった)のインタビューをカバーストーリーに、タブ譜はジム・ミルズ"Road to Spencer"、トム・アダムズ"Shenandoah Breakdown"、アール・スクラッグス"Old Fashioned Preacher"、フッド・ガイガー"Softly as in a Morning Sunrise"か、オールドタイムはカイル・クリード特集など。 BNL-09/12 2009年12月号 \525- トム・アダムズによるティム・カーターのインタビューなどの特集ほか、タブ譜はアール・スクラッグス"When the Angels Carry Me Home"、ベラ・フレック"Melody of Rhythm, Movement 1"、ドン・ストーバー"Black Diamond"、トム・アダムズ"The Chipmunk Song"か、12月らしく"We Three Kings"や"Auld Lang Syne"、ボブ・カーリンのビートルズをクロウハンマーで"Things We Said Today"や「バッハのガボット」などの48頁。 |
■ブルーグラス・アンリミテッド誌 |
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記事などバックナンバーもお問い合わせください。 BU-10/03 最新2010年3月号 \840- 3月号恒例楽器メーカー特集。Ode & Omeバンジョー、ハス&ダルトン・ギター、クラーク・マンドリン、オールドスタンダード・ウッド、ブルーチップ・ピックの特集ほか、と、さまざまなコラムで米国ブルーグラス情報満載の68頁 BU-10/02 2010年2月号 \840- ロンサム・リバー・バンドのカバーストーリーほか、キャリー・ハスラー&ハード・レイン、モンロー・スタイル・マンドリンのバディ・メリアム。 BU-10/01 2010年1月号 \840- 1月号恒例のフェス特集号は、アパラチア・ミュージアム主催「テネシー・フォール・ホームカミング」の特集カバーストーリーほか、オールド・ドミニオン・バーン・ダンスの初期フラット&スクラッグスやスタンレーズらの超レア・フォト・アルバム。そして2010年フェス・スケジュール・リスト。 |
■オールドタイム・ヘラルド誌 |
内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。 OTH-1202 最新2009年12月/2010年1月号 \1,260- リー・ハモンズのカバーストーリー「ハモンズ家の思い出第1回」ほか、昨夏亡くなったレイ・アルデン追悼特集、そのレイによる究極の力作「オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドC」、カイル・クリード1966年インタビューなどの特集ほか、米国伝承音楽の情報満載の60頁。 OTH-1201 2009年10月/11月号 \1,260- マイク・シーガー追悼、オールドタイム・バンジョー奏法のトレンドB、アラスカのオールドタイム今昔、マーク・キャンベル・インタビュー特集他。 |
月刊『ムーンシャイナー』 |
1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、27年目です。 ■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300- お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。 ■ムーンシャイナー・ファイル:\840- ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。 ■バックナンバー:各¥525-。 下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。 MS-2705 最新3月号(通巻317号)\525- 「ブルーグラスはジェンダーフリーか?」という問に、アリソン・ブラウン、ミッシー・レインズ、クリスティン・スコット・ベンソン、3人IBMA最優秀楽器奏者受賞者が答えてくれます。そのほか、3月号恒例の2009年発売レコード総括、30年前のデル・マッカーリー初来日リポート、東 理夫『アメリカは歌う』、宮崎勝之&マンドスケイプ登場、グリーン・マウンテン・ボーイズ2nd CD『ふるさとの丘』ほか、日米ブルーグラス情報満載です!! |
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