B.O.M.Newsletter #326web　　2007年12月11日

　早いものでもう師走、今年も１年、ブルーグラス三昧の方、ちょっとお疲れの方、…人生いろいろで すが、せっかく手に入れた余人には真似の出来ない至福の楽しみ、何か宝物を手に入れた子供のよう に、いつもホクホクとしたいものです。自分で探し当てた音楽は宝物です。来年も、よろしく!!

◆創刊25年目を迎えたムーンシャイナー、我ながら一人でよくやると思いますが、それも皆さんの協力 と読者があってこそです。ありがとう!!

　最新12月号は来日する偉大なエディ・アドコックのカバストーリー、ブルー・リッジ系マンドリンの デンプシー・ヤング、チャーリー・クッシュマンのバンジョー・セットアップ、園長ライオンとJBB、阪 神ブルーグラス・クラブ、ウエスタン・ランブラーズ・メモリアル・ライブ報告、佐々木仁インタビュー 「中島健雄�A」、フラット＆スクラッグスDVD解像�Cほか、日米ブルーグラス情報満載。

　月刊ムーンシャイナー定期購読は１年間（12冊）\6,000- 半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速 お送りします。…定期購読を、是非ともよろしく!!

CCBC-2008 『BLUEGRASS CALENDER 2008』30cm見開きカラー、\2,363-（本体\2,250-）

　昨年は発売されなかったブルーグラス・カレンダー、今年は「Women in Bluegrass」というテーマでの登場です。30cmLPサイズが見開きになり、毎月、 ブルーグラス史を彩ってきた女性アーティストの写真と、毎日の出来事にはアーティストの誕生日や主 要なブルーグラス界の出来事が記されています。日々、あたらしい発見や懐かしい思い出が巡りま す。どーせなら、ブルーグラスと毎日を…!!

ACD-63 MIKE COMPTON & DAVID LONG『Stomp』CD\2,573-（本体\2,450-）

　マイク・コンプトンとデビッド・ロング、２人のモンロー・スタイル・マンドリン達人をデビッ ド・グリスマンがプロデュースしたデュオのデビュー作。追求してきたビル・モンローのコピー を昇華、そこで自身の出身地ミシシッピのブルースが出会うという境地に至ったマイク、デビッド という若いマンドリニストの登場を得て、ビル・モンローの、そしてブルースの本質に鋭く分け 入って行く秀作。

RT-1027 JAMES MONROE『The Way I Am』CD\2,888-(本体\2,750-)

　コンプトンによる父をほうふつさせるマンドリン・ビートとバディ・スパイカーとジム・ブキャ ナンの感動的なツイン・フィドルに誘われて、世界で一番ビル・モンローに近い発音と情感を表現 できるジェイムズ・モンローの2003年作。チャーリー・クッシュマン(bj)、アラン・フェルプス(d)、 ビリー・リネマン(bs)、コーラスにはキャシー・キアボラとアラン・オブライアンといった一級作 品。

RC-113 JIMMY CAMPBELL『Pieces of Time』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　2003年、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年に発表した最 高作にもコンプトンがすばらしいマンドリンで参加。ビル・モンローの最後の録音でもある。"Down Yonder"、"Jenny Lynn"、"Soldier's Joy"他、ケニー・ベイカー系正統派ブルーグラス・フィドル 集。

FGM-1013D CHRIS ELDRIDGE, ANDY FALCO, JOSH WILLIAMS『Guitarmageddon』DVD\3,990-（本体\3,800-）

　超強烈！「ギタマゲドン」と冠された若手トップフラットピッカーの熱血ライブ。映像新入荷参照。

KOCH-4425 3 FOX DRIVE & FRIENDS『Christmas Grass Vol.3』CD\2,888-（本体\2,750-）

　準メジャーが仕掛ける美しい『クリスマス・グラス』の第三弾。ブルーグラス新入荷参照。

RHY-1033 MOUNTAIN HEART『Live; Road That Never Ends』CD\2,573-（本体\2,450-）

　もっとも先鋭なソリッドグラス、マウンテン・ハート超テンション・ライブ。ブルーグラス新入 荷。

MEAC-50092 PAT FLYNN『ReVision』\2,888-(本体\2,750-)

　後期ニュー・グラス・リバイバルのパット・フリン最新作。ブルーグラス新入荷参照。

YEP-2158 JIM LAUDERDALE『Bluegrass Diaries』CD\2,573-（本体\2,450-）

　大ベテランのソングライター、ジム・ローダデイルがブルーグラスとカントリーの美味しいところ を見事に合わせた秀作。ブルーグラス新入荷参照。

SF-40157 MIKE SEEGER『Early Southern Guitar Sounds』CD\2,888-(本体\2,750-)

　初期アメリカン・ギター奏法の決定版。さまざまギターの写真と解説も秀逸。インスト新入荷参照。

SH-4038 RED STICK RAMBLERS『Made in the Shade』CD\2,573-（本体\2,450-）

　オールドタイム、ケージャン、クリオール音楽とスウィングを融合させたハッピーなルーラル・ア メリカン。オールドタイム／フォーク新入荷。

BCD-16808 CHARLIE MONROE『I'm Old Kentucky Bound-His Recordings 1938-1956』4CD+60頁本\17,325-(本体\16,500-)

　ビルの兄、チャーリー・モンローのすばらしいアーリー・カントリー全集!!カントリー発掘参照。

NW-6129 DWIGHT YOAKAM『Dwight Sings Buck』CD\2,573-(本体\2,450-)

　バック・オウエンズの名曲の数々があたらしい命を吹き込まれた会心作。カントリー新入荷参照。

AAE-77455 WILLIE NELSON, RAY PRICE, MERLE HAGGARD『Last of the Breed』DVD\3,990-（本体\3,800-）（１時間53分、5.1 digital surround）

　ホンキー・トンク・サミットがなんとDVD化、だが、リージョン1につき注意。映像新入荷参照。

RHY-1033 MOUNTAIN HEART『Live; Road That Never Ends』CD\2,573-（本体\2,450-）

I'm Just Here to Ride the Train/The Gospel Train/Whipping Post/#6 Barn Dance 他全12曲

　物凄いです、圧倒的なバカテクとド・パワーで聴く者をひれ伏させるマウンテン・ハートの最新 作は、そのまんまライブ!!　スティーブ・ガリーに代わる新メンバーのボーカリスト、ジョッシュ・ シリングが凄い!!　アダム・ステッフィ、クレイ・ジョーンズ、ジム・バンクリーブの圧倒的な信じ 難いハイテクに、障害（左指がない）をものともせずバンジョーは右手という真実を教えてくれるバ リー・アバーナシー、ベーシストの家系というジェイソン・ムーアがワイアレス・マイクを楽器に仕 込みステージせましと暴れまわるライブ。「ブルーグラスがキライだなんて言ってる場合じゃない!!」 と評論家を叩きのめした楽器の弾き殴りとボーカル・エンターテイメント。IBMAのキッズ・ショウ ケースで子供たちが好きなバンドに上げるのは決まって彼らの名前、私自身も彼らを観るときは開 いた口がふさがらない。ま、いっぺん彼らのライブ、聴いてみなはれ…!!

　マウンテン・ハートはほかに、2002年作『No Other Way』(SKFR-2008 \2,573-)、2006年作『Wide Open』(SKFR-2016 \2,573-)の在庫がある。

KOCH-4425 3 FOX DRIVE & FRIENDS『Christmas Grass Vol.3』\2,888-(本体\2,750-)

New Star Shining/The Christmas Song/White Christmas/I'll Be Home for Christmas 他全10曲

　今年のクリスマス、一押しのすばらしいクリスマス集。『Christmas Grass』というタイトルのシリーズ第３集となっているが、かつて10代でセン セーションを起こしたフォックス・ファミリーが新ユニット、スリー・フォックス・ドライブとして ゲストを迎えながら、見事なクリスマス・サウンドを届けてくれる作品。アダム・ステッフィ(m)、コ ディ・キルビー／ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー／ジョー・ケイバーリー(f)、ロ ブ・アイクス(d)、バイロン・ハウス／ダーリン・ビンセント(bs)、そしてジョエル(bj)とキムと バーブの弟姉妹。ボーカル・ゲストにはジョン・コーワン、ソニヤ・アイザックス、ラリー・スパー クス、ラッセル・ムーア、そして超話題の16才サラ・ジャローズ。名曲"White Xmas"における見事なスリー・フォックス・ハーモニーとブルーグラ ス・アレンジに象徴されるように、全編、圧倒的な歌唱力を前面に、計算され尽くしたデリケートな アコースティックが見事な癒し系ブルーグラス・クリスマス集。

　ドゥービー・ブラザーズのヒット曲をタイトルにしたすばらしいデビュー作『Listen to the Music』(KOCH-9879 \2,888-)も在庫がある。

MEAC-50092 PAT FLYNN『ReVision』\2,888-(本体\2,750-)

All Along the Watchtower/Wayfaring Stranger/This Heart of Mine/National Defense Blues/Hwy 61/Looking for Trouble/Sarah in the Summer 他全11曲

　後期ニュー・グラス・リバイバルを選曲の面から引っ張ったパット・フリンの06年発表ソロ作。１ 曲目ディランのニューグラス・アレンジから、ポップな自作、トラッド曲、レッドベリーのブルース、 おや懐かしのリバイバル初期作品、去年ジョン・コーワンと来日したティム・メイ作品、スティー ブ・グッドマンからジム・イボットソンらのカバー等々、ブルースからブルーグラス、フォークからロ カビリーまで、。あのユニークなリード・ギターも健在だ。ノーム・ピケルニー、ジョン・コーワン、ルー ク・ブラによるニューグラスが２曲、それ以外は主にあのブーン・クリークのスティーブ・ブライアン(bs)と パーカッショニストがパットのフレキシビリティに反応してさまざまなポップ・サウンドを作り出し、聴く者 を飽きさせない。パットの才能で、もう一歩でメジャーブレイクしかかったNGRが偲ばれる。

YEP-2158 JIM LAUDERDALE『Bluegrass Diaries』CD\2,573-（本体\2,450-）

This Is the Last Time/All Roads Lead Back to You/One Blue Mule/Ain't No Way to Run 他全11曲

　ジム・ローダーデイル、あのジャック・クックの初ソロにして名盤『Sittin' on Top of the World』をプロデュースした確かな耳とトラッドグラスへ の愛情が示すとおり、アメリカ音楽の粋を見極めたベテラン・シンガーソングライターの２作目と なるブルーグラス集。リチャード・ベイリー(bj)、ジェシ・コッブ(m)、コディ・キルビー(g)、そして アーロン・ティルと彼のアメージング・フィドルに引っ張られるように異次元のドブロを聴かせるラ ンディ・コーアズ（プロデュース兼任）。コーラスにはシア・チェリーホームズとアリソン・クラウス が恋焦がれるデイブ・エバンズ…、という見事な事情通人選がそのまま、作品の質の高さを物語る大 秀作。グラミー・ノミネートした前作『Bluegrass』(YEP-2137 \2,573-)とともに、トラッドグラスとトラッドカントリーに斬新なアイデアを施した、 さすがアパラチアのど真ん中ブルーリッジ出身のバランス感覚が見事、楽器と歌の両方が存分に楽 しめる秀作である。ジム・ローダデイルに関してはムーンシャイナー今年６月号(MS-2408 \525-)参照。

MCM-0008 MERLE HAGGARD『Bluegrass Sessions』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

Runaway Momma/Jimmie Rodgers Blues Medley/Mama's Hungry Eyes/I Wonder Where I'll Find You at Tonight/Big City/Blues Stay Away from Me 他全12曲

　カントリー界の大御所、マール・ハガード「初のブルーグラス」と大きな話題の最新作。大ヒット曲 "Mama's Hungry Eyes"ではアリソン・クラウスも参加、カール・ジャクソンとの見事なトリオ・ハー モニーを聴かせる。かつて自身のバンド・メンバーだったロニー・レノの制作のもと、マーティ・ス テュアート(m)、チャーリー・クッシュマン(bj,g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイクス(d)、ベン・ アイザックス(bs)をバックに、堂々と悠々と、大きく唄う「ハッグ」。かつてのジミー・ロジャーズを唄った 『Same Train, Different Time』と同様、彼の骨太なボーカルがアコースティックの中ですばらしく響く。 ブルーグラスであること以前に、完全にマール・ハガードの見事なアルバムである。その説得力たるや、やはり 凄い人なのだ。

NR-2007 PETER WERNICK & FLEXIGRASS『What The』CD\2,573-（本体\2,450-）

Blue Train/Snowbird/Blackberry Blossom/Luxury Liner/Air Mail Special/Bye Bye Blackbird 他14曲

　ドクター・バンジョーこと、ピーター・ワーニックの新ユニット、フレキシグラスのデビュー作は、 ジャズコンボ・セットにドライブのかかったブルーグラスを持ち込み、ノンディこと、ジョアン・ ワーニックの味のある女性ボーカルをメインにした超ユニークなアンサンブルだ。メチャうまの若 きヴィブラフォン奏者グレッグ・ハリスと、ノスタルジックなスウィング感を持ったビル・ポンタレ リのクラリネットとバンジョーが見事に違和感なく溶け合う。ポピュラーな「スノウバード」をはじ め、スタンダードを随所に散らせながら、ピートのトラッドグラス曲が炸裂、ジャンルの壁など感じ る必要のない自然なアンサンブルに仕上がった秀作だ。ジャズグラスというレベルを離れ、まったく 違和感のないブルーグラスとジャズの爽快なサウンドが快適だ。

SH-4036 NASHVILLE BLUEGRASS BAND『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

Rock Bottom Blues/Boys Are Back in Town/Blue Train/Backtrackin'/Tear My Stillhouse Down/Red Clay Halo/Blue Cadollac/Fiddlin' Bill 他全16曲

　ローランド・ホワイトを擁していた時期＝1990年代のナッシュビル・ブルーグラス・バンドのすば らしいベスト集。ステューアート・ダンカン(f)を核に、メチャクチャ練習を重ねて最善のサウンド 造りに臨み、アラン・オブライアンとパット・エンライト、ふたりのリード・ボーカリストに最善のレパー トリーを探し出す彼ら、そのヒット曲の数々16曲である。ここ数年、アランの喉の病気で表立った活動は停滞 しているが、ブルーグラス界にソングライティングの重要性を持ち込んだ功績は大きく、ここの選曲にも的 確に反映されている。ローランドとステュアートの見事な楽器コントロールが楽しめるトラッドグラスの王 道サウンドに、ブラザーデュオをベースに創作されたコンテンポラリー曲を組み合わせたNBBの絶頂期を一望 できるベスト集である。

　なお、このシリーズ『Americana Master Series: Best of Sugar Hill Years』には以下の在庫がある。

SH-4026 JERRY DOUGLAS『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4027 DOYLE LAWSON『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4035 PETER ROWAN『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4036 NASHVILLE BLUEGRASS BAND『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4033 LONESOME RIVER BAND『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4031 V.A.『Absolutely Bluegrass』CD\2,573-（本体\2,450-）本作のみオムニバス全17曲集。

RHY-320 EARL TAYLOR & JIM McCALL with Stoney Mountain Boys『24 Bluegrass Favorites』CD\2,079-(本体\1,980-)

I'm Getting Ready to Go/Ghost Train/Are You Tired Me/Monroe Blues/Filipino Baby 他全24曲

　1960年代、ビル・モンローのハイロンサムをボーカルとマンドリンで体現することのできる数少な いひとりとしてジミー・マーティンやフラット＆スクラッグスにも参加したアール・テイラー (1929-1984)が、ギターとジミー・マーティンを上品にしたようなすばらしいボーカル＆ギターのジ ム・マッコールと組んだストーニー・マウンテン・ボーイズ、ルーラルリズムのアルバム3枚からの編 集。ティム・スプラドリンの丁寧な70年代バンジョーにチャールズ・ハスキンスの４人組に、ハー リー・ガバードの意表を衝くすばらしいドブロがゲスト。本作ではテイラーらしいトラッド／ソリッドグラ ス感覚にフラット＆スクラッグス後期のモダンさを加味した、ユニークなブルーグラスが楽しめる。ブルーグ ラスの王道サウンドを継承したアールとジム、クロート好みのミュージシャンシップを再認識したい。なお、 ジムの息子は現在J.D.クロウ＆ニューサウスで活躍しているドワイト・マッコールだ。

　さぁ年末です！このところ日米ともブルーグラスがとてもホットです。日本では若者パワーが爆 発、米国では大きく別けて、�@最先端の楽器テクとビート、カントリー市場にも応える選曲を武器に、 ハイロンサム感を漂わせるバンド群、�Aトラッドグラスの正統継承、または70年代のハッピーミ ディアムを志向するブルーグラス群、�Bとんでもないテクと新感覚に裏打ちされた若者が自身のブ ルーグラス哲学を主張しはじめた群…。そこに、�C新世代のオールドタイムがブルーグラスという ジャンルに乱入、彼ら／彼女らがとても洗練されていて昔のオールドタイム・イメージを一掃しつ つある群。この四つのトレンド群が、「アパラチアとアコースティック」というキーワードで結びつ いて、米国ではかつてないブームを生みつつある状況だ。

　「懐かしの」フォークやベンチャーズじゃない、ずっと活力を保ち、発展しつづけている我がブ ルーグラス、あまりに遅れてしまうと追いつけないぞ!!　以下、今年の話題作です。

SH-4021 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Fork in the Road』CD\2,573-（本体\2,450-）

　なんと新人にしてIBMAアワードで３部門受賞の快挙!!となったインファマス・ストリングダス ターズ、最優秀アルバム受賞作。この２年間、米国でもっとも噂された若者バンドの今年３月のデ ビュー盤。圧倒的な楽器テクと新鮮なオリジナルソングの21世紀アンサンブルは、ニューグラスよ り新しくて同時にブルーグラスっぽい…。ムーンシャイナー誌今年３月号(MS-2405 \525-)にカバーストーリー。

LDR-010 STEVE GULLY『Sounds Like Home』CD\2,888-（本体\2,750-）

　クイックシルバーからマウンテン・ハートを経て、グラスタウンを立ち上げたスティーブ・ガ リー、まぎれなく現在ブルーグラス最高のボーカリストである。アダム・ステッフィ(m)、ロン・ス チュワート(bj)、凄いティム・クロウチ(f)、ティム・スタッフォード(g)、ジェイソン・ムーア(bs) の基本セットに、J.D.クロウ、ドイル・ローソンらのゲスト。

SH-4003 SELDOM SCENE『Scene-chronized』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1996年12月に急逝したジョン・ダッフィ…、でも残されたセルダム・シーンが今、絶好調なんだ よ!!　凄いリード・ボーカルが３人、ダドリー・コンネル(g)、ルー・リード(m)、フレッド・トラバー ス(d)、そして唯一のオリジナル・シーンとなったベン(bj)とその息子クリス・エルドリッジ(g)の６ 人組、地元ワシントン・ポスト紙が「国宝」とまで称するシーン、７年ぶりの最新作。ジョン亡き後も セルダム・シーンらしさを見事に継承している。

CR-015 JOHN REISCHMAN & THE JAYBIRDS『Stellar Jay』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ジョン・ライシュマン＆ジェイバーズの最新第４作。最も美しい音のするロイド・ロアーを持つと 言われるライシュマンのほか、フラットピッキンのジム・ニューナリー(g)、ニック・ホーンバック ル(bj)、グレッグ・スパッツ(f)に紅一点トリーシャ・ギャニオン(bs)の不動のメンバーが、イギリ スの古謡や南北戦争時代の曲に、スタンレーなどのカバーを配し、オリジナル・インストではモン ローやアパラチアの陰影を上手く取り入れながら、目立たない仕掛けにニヤッとさせられるなど、深 い味わいのトラッドグラスを見事に昇華して聴かせる。

PC-1158 GRASSTOWNE『The Road Headin' Home』CD\2,573-（本体\2,450-）

　圧倒的な歌唱力のスティーブ・ガリー(g)とフィル・レッドベター(d)、アラン・バイビー(m)に、若 手ふたり、ジェイソン・デイビス(bj)とジェミー・ブーハー(bs)の５人が立ち上げた話題の新バンド、 グラスタウンのデビュー作。フィドルにステュアート・ダンカンとティム・クロウチを加えた本作、現 在のブルーグラス王道サウンドから定評あるジョージ・ジョーンズ節、オズボーンのさわやかカバー等々、ス コット・ベスタルとの共同制作。

ROU-0512 J.D.CROWE & the NEW SOUTH『Lefty's Old Guitar』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　J.D.クロウとニュー・サウス、７年ぶりの新譜。上記、若手のダスターズとともに今年のIBMA年間 最優秀アルバム受賞作。バウンシーなソリッド・サウンドに乗っかる見事なJ.D.のスリーフィンガー とバックアップを生むバンジョーのトーンとタイミング、そしてロン・スチュワートのアグレッシ ブながらツボを心得たフィドルが快感。ブルーグラス／カントリー／フォークをバランスするハッ ピー・ミディアム感覚は今も変わらない。

MH-1115 JERRY SALLEY『New Songs, Old Friends』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　ビンス・ギルとドイル・ローソンを起用したハーモニーからはじまるジェリー・サリーのデビュー 作。タルボット／サットン／ステッフィ／ダンカン／アイクス／アイザックスという、望む最高の バンド。コーラスには、オーク・リッジ・ボーイズ、D.マッカーリー、D.ウォーリー、R.ビンセン ト、R.スキャッグスほか…。売れっ子ソングライターとして知られるジェリー、鉄壁のブルーグラ スに乗って、カントリー・ファンらをも唸らせる作品。

SKFR-2017 CADILLAC SKY『Blind Man Walking』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　斬新なサウンドと強力なオリジナルでリッキー・スキャッグスをノックアウトしたテキサスの若い バンド、キャディラック・スカイの全米デビュー作。ブライアン・シンプソン(m)のオリジナルが新 鮮なメロディーを紡いでいき、独創的なマット・メネフィー(bj)、直感的なロス・ホームズ(f)らがハ イロンサム／ブルーグラスの真髄を「正直なエネルギーに溢れた寂寥感と山らしさ」と解釈、玄人 好みで、それでいて売れるサウンドに昇華している。ムーンシャイナー今年２月号(MS-2404 \525-)特集。

RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-（本体\2,450-）

　現在J.D.クロウ＆ニュー・サウスのマンドリン＆テ ナーのドワイト・マッコール、アール・テイラーとのコンビで知られる父ジムからのトラッドグラス魂を引き ながら、70年代以降の音とビートで、テンション一杯のソリッドグラスを目一杯聴かせる。バックにはロン・ スチュワート(bj,f)を軸に、アラン・バイビー(m)、ランディ・コーアズ(d)ら、申し分ない「今」のトップラ ンナーを配した、気持ちのいいソリッドグラスを聴かせる。

HMG-1002 DONNA ULISSE『When I Look Back』CD \2,888-(本体\2,750-)

　才人キース・ソウェル(g)をプロデューサーに、アンディ・レフトウィッチ(f,m)、スコット・ベス タル(bj)、ランディ・コーアズ(d)、バイロン・ハウス(bs)、ジェシー・コッブ(m)ら、ナッシュビル の凄腕ブルーグラッサーのバックで、ストレートなブルーグラスからカントリー／フォーク調まで 全曲オリジナルで聴かせる。ラルフ・スタンレーの従兄弟、リック・スタンレーと結婚、ナッシュビル に来た1991年にメジャー・カントリー作品を発表したドナ・ユリッシーのブルーグラス・デビュー 作。

FGM-123 JIM NUNALLY『Gloria's Waltz』CD\2,888-(本体\2,750-)

　西海岸のベテラン・フラットピッカー、ジム・ニューナリーのソロ最新作。自身の参加するプロ ジェクト、ブルーグラス・イクスペリエンス（グリスマンm、キース・リトルbjほか）、ジョン・ライ シュマンとのジェイバード、デュー・ウェスト（ビル・エバンスbjほか）、ボーン・イン・ア・バーン・ アラムナイ（ロブ・アイクスd、ジョー・クレイヴンmほか）を総動員。トラッドグラスから、ポップ ／ロックやカントリーのカバーなど、さまざまなジャンルの曲を、歌とフラットピッキンで楽しま せる。

MCM-0007 LITTLE MO' McCOURY『Little Mo' McCoury』CD\2,573-(本体\2,450-)

　リトル・モー・マッカーリーという変名で、ロニー・マッカーリーを主役に据えたデル・マッカー リー・バンドのファミリー向けの企画アルバム。が、侮ってはいけません!! 「線路は続くよ」や「This Land Is Your Land」、「新聞売りのジミー少年」、ジミー・マーティン"Goin' Ape"やレノ＆スマイリー"Barefoot Nelie"など、どれもこれも、現在最高のトラッドグラス・バンドに相応しいすばらし い出来栄え。こんなすごいアルバムを聴いて育った子供って、どーなるんやろう？

RHY-1030 RANDY KOHRS『Old Photograph』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　歌とドブロのすごい才能を授かったランディー・コーアズ、１曲目から今風ブルーグラス特有のス リルを目一杯に楽しませてくれ、これはひょっとしてヒットするんじゃないか？と思わせるような 曲調とともに、今の若いブルーグラッサーのレベルの高いミュージシャンシップが堪能できる秀作。 どの曲でも、楽器ひとつずつが何を弾いているのか、完璧にコントロールされた見事なアンサンブ ルの創り方にランディの非凡さを強く感じる秀作だ。ムーンシャイナー07年７月号(MS-2409 \525-)特集参照。

ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・ライスがほれ込んでプロデュースしたという新人女性シンガー、ドナ・ヒューズの全米デ ビュー作。アリソン・クラウスやセルダム・シーンも彼女の曲を取り上げた話題のブルーグラス・ソ ングライター。トニー自身のギターに、サム・ブッシュ(m)、スコット・ベスタル(bj)、ロン・スチュ ワート(f)、ロブ・アイクス(d)、マイク・バブ(bs)ほか、シンディ・ローパーのカバーも含む全14曲。

1-800-BG72 ANDY OWENS『Drive South』CDR\2,573-(本体\2,450-)

　たびたび日本を訪れたアンディ・オウエンズの最新作は、ヨーロッパでもっともブルーグラスの 盛んなチェコのトップ・グループ、ドゥルーハ・トラバをバックに、ジョン・ハイアットのタイトル曲 を皮切りに、ローラ・ニロの難曲に挑戦、ウォーレン・ゼボンやオールマン・ブラザーズ・バンド、ボ ブ・シーガーらのロック・カバーに果敢に挑戦する楽しい作品。お友だちの皆さん、応援よろしく!!

SKFR-2018 CHERRYHOLMES『Cherryholmes II, Black & White』CD\2,573-(本体\2,450-)

　今年の熊本カントリー・ゴールドに来日したチェリーホームズ。前作『Cherryholmes』（SKFR- 2014 \2,573-）で全米デビューしていきなりIBMAアワード最高賞の最優秀エンターティナーを獲得した 一家のすごい!!最新第二弾。凄いビートとトラッドグラスを効かしたアレンジで疾走するブルーグラス全14 曲。楽器を弾きはじめてわずか８年…、サム・ブッシュ・ モデル・マンドリンを必死でがんばるお母さんとベースのマッチョ・オヤジがエライッ!?

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises #1』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今までもありそーでなかった強力企画、全編強烈ブルーグラス・エルビス大会!!　ショーン・キャ ンプとビリー・バーネットの強力デュオが、次から次へとエルビス曲をブルーグラスる。デイビッド・ タルボット／スコット・ベスタル(bj)、クリス・ヘンリー(m)、オウブリー・ヘイニー(f)、マイク・バ ブらナッシュビルのトップ・ブルーグラッサーらによって次々と楽しめるチョー娯楽作品である。 ムーンシャイナー8月号特集参照。

DUAT-1265 GREENCARDS『Varidian』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨夏、ボブ・ディランのオープニング・アクトとして全米ツアーが話題のグリーンカーズの最新第 ３作目。マンドリン＋フィドル＋女性ボーカル／ベースというトリオで、現在ナッシュビル最先端 の繊細なアコースティック・カントリーと骨太な女性ボーカルが見事。前作『Weather and Water』(DUT-1203 \2,573-)、デビュー作『Movin' On』(GC-8108 \2,573-)、女性ボーカル・ファンにもお勧め!!

ROU-0587 RON BLOCK『DoorWay』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　15年間に渡ってアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションを支える最強の知性、ロン・ブロック のソロ第2作。ジャンルを越えたアコースティックの中、数曲のストレート・ブルーグラスもまったく 違和感なく心地良く響く。真摯なクリスチャンとしての視点から創られた全曲オリジナルのどの曲 にもゴスペル臭さはなく、より高みに立った愛情に満ちた作品になっている。ユニオン・ステーショ ンのメンバーを軸に、スタイルを超えた秀作。メドレーで２曲つづくギター・インストの美しいこと …。ミュージシャンズ・ミュージシャンである。

AB-003 ADRIENNE YOUNG『Room to Grow』CD\2,888-(本体\2,750-)

　新世代アパラチア系の環境派女性シンガー／ソング ライターとして高い評価を受けるエイドリアン・ヤングの最新第３作はこの夏、全米アメリカーナ・チャート で第５位の大健闘。前２作同様、ほとんど自作や共作のオールドタイミーなベースにカントリーの音も加えた サウンド。今回はウッドストックのレボン・ヘルム・スタジオで録音、第１作からコンビを組むウィル・キンブ ローのエレキギター、ゴードン・ストーンのペダル・スティールなどを取り入れつつ、独自の自然志向のメッ セージとボーカルを聴かせる新感覚女性アパラチアン・シンガー!!

RHR-202 JORMA KAUKONEN『Stars in My Crown』CD\2,888-（本体\2,750-）

　団塊の世代のど真ん中の余裕と貫禄、そして年輪を見事にアコースティック・ギターに語らせる ヨーマ・コーコネンの最新作。ベースにルーツ音楽としてブルースとカントリー感覚を持ちつつ、ラ グタイムからカリプソ／レゲエ、アーリー・ジャズ／カントリー／ブルースなど、全編で誰にもスッ と入ってくるアメリカ音楽を暖かく、優しく聴かせる。バリー・ミターホフ(m)、サリー・バン・メー ター(d)ほか、サム・ブッシュ・バンドのバイロン・ハウス(bs)とクリス・ブラウン(drums)をベースに した基本セットで、その素朴なボーカルとギターの響きがホッコリとした気分にさせてくれる癒し 系作品。

K2B2-3569 BUELLGRASS『All Strung Out. Adventures in Buellgrass』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジャズ・ベーシスト（チェリスト）のビュエル・ネイドリンガーが率いるビュエルグラスの1982年 から2005年までの未発表曲を集めた最新作。ビル・モンローとセロニアス・モンクらの作品を演じた1 曲目から4曲目は96年録音のダロル・アンガーとリチャード・グリーンらとの弦楽四重奏。99年録 音の5曲目から7曲目はトラッドグラスやブラザー・デュオで、天才ダニー・バーンズ(bj)やロ バート・ボウリン(f,m,g)と。最新2005年録音は、ルーシー・ドーンフェルドらとオールドタイム・ク ルーヴをクラシック調弦楽五重奏にアレンジ。そして最後、11曲目から13曲は1982年の、アンディ・ スタットマン、リチャード・グリーンらとのライブで、「ダニー・ボーイ」などのフリー・ミュージック。どこ を切ってもスリリングな音とグルーヴの冒険が楽しめる。

RCSI-1009 マロ・カワバタ『Rippling Water』CD\2,573-（本体\2,450-）

　４月にサミー・シーラーと来日、米国ブルーグラス界で活躍をつづけるマロ・カワバタの最新第 ２作。前作『Carolina Blue』(CCCD-0186 \2,573-)から７年、３度におよぶ大手術を乗り越えてなお、ブ ルーグラスに夢をかけるマロの気持ちが反映されたすばらしいトラッドグラス作品。マイク・コンプトン(m)、 ロン・スチュワート(f)、ロブ・アイクス(d)、ロバート・ゲートリー(bs)という申し分ないバックと、プロ デューサーのキース・リトル…、カーター・ファミリーやレスター・フラット名曲など、聴きやすい作品に仕 上げている。

RMA-0704 マエドリン・カフェ『cafe "bluegrass』CD\1,500-（本体\1,429-）

　広島〜関西間で活躍する前田宏樹と秋山龍哉の若手ブルーグラス・デュオ「maEdolin Cafe」。若者らしい覇気と指離れの良さから生まれるクリ アーなマンドリンとフラットピッキン・ギターで、ふたりのオリジナル・インスト２曲とジミー・ロ ジャーズやレスター・フラットなどのボーカルものに、ジャズ小品、そしてスタンダードのスロー・ ゴスペル・インストからビル・モンローでしめる全８曲、若者らしい向こう見ずな突込みがすばら しい。MS誌2007年５月号(MS-2407 \525-)に特集。

TM-001 トゥデイ『TODAY』CD\2,500-(本体\2,380-)

　ムーンシャイナー10月号紹介、家族揃って米国フェスを回った橋岡ファミリーは神戸を本拠にす るコンテンポラリー・ブルーグラス・バンドのトゥデイ。古里尚美(g)の高音域のボーカルを見事にア レンジした辻隆史(bj)、橋岡重尚(d)、浅見信一or橋岡貴美(bs)に、ゲスト・マンドリンは平井秀道、 太田正文、TARO。好きな曲を好きなように料理して聴かせる。トゥデイの16年史と、アルバム制作記はムー ンシャイナー誌03年５月号(MS-2007 \500-)。

PF-071 PADDY FIELD CD\2,000(本体\1,905-)

　ムーンシャイナー10月号で特集。中原清隆のマンド リンを中心に来田千佐登のフルート、げんさんのギター、今村将のベース、高賀忍のパーカッションの５人 組による大阪のドーグ系アコースティック・スウィング・バンドのデビュー作。自由に好きな音楽を組み合わ せて自分たちの音楽を創る、その闊達さが成功しているのだろう、完成度の高い作品。

RHR-0003 宮崎勝之『Mondo Novo』CD\2,000-（本体\1,905-）

　マンドリン奏者、宮崎勝之の最新作は、これまでのブルーグラス・ルーツから勇躍してラテン／カリ プソ系、オシャレなポップサウンドの中で、持ち味であるメロディーラインの美しさを表現した5曲入 りミニ・アルバム。いつもながらの美しいシュアーなピッキングが生む濁りのないトーンとポップなア レンジが、明るいメロディーをうまく装飾して、ゆったりと聴ける作品に仕上げている。

STCD-004 島村俊樹＆村上 透『部屋のあかり; Fiddle Tunes and Songs』CD\1,575-(本体\1,500-)

　ムーンシャイナー11月号(MS-2501 |525-)で特集。大阪の南部でブルーグラスから、ブルースやオール ドタイムへと世界を広げていったふたりのフィドル・チューン４曲とオリジナル２曲、トラッド１曲 とバンジョーソロ１曲を収めたミニ・アルバム。

NRM-001 高橋義郎＆ New Road Map『to the Foggy Mpuntain』CD\2,000-（本体\1,904-）

　大ベテラン・シンガー、高橋義郎がニュー・ロード・マップ（渡辺治m、川井善之bj、阪野克幸f、渡 辺真人d、関口紀行bs）を率いてのフラット＆スクラッグス三昧。自ら、「フラット＆スクラッグスの コピーバンド」と称する痛快集団のCD制作過程、各曲への思い入れなどはムーンシャイナー誌3月号。

MO-001 松本もんつ＆ヤポネシアン・ジグ『わすれていたにおい』CD\3,059-（本体 \2,950-）

　オーストラリア在住の松本もんつが今月帰国ツアー中。京都のバンジョー奏者として、一時はザ・ ナターシャ・セブンにも参加、その後、世界中を散策、独自のヤポネシアン・サウンドで仕上げられたすばらし いデビュー作である。宮崎勝之や、尺八とパーカッションのロビン・ロイドら国籍を超えた音楽仲間と、独自の 感性を持つ自作曲が、ブルーグラスやアイリッシュ、レゲェやインド音楽などを取り入れた1996年作品。解説 は中川イサト。

BPCB-0054 COSMOPOLITAN COWBOYS『世界で一度も咲かない花』CD\2,625-（本体\2,500-）

発想とサウンドが衝撃的におもろいコスモポリタン・カウボーイズのデビュー・アルバム。I Saw the Light（奇跡のヒト）/泣きたいほどの淋しさだ/South of the Boder（国境の南）/ケンタッキー帰り/Hey Good Lookin'（いかしたクッキー）/Zangiri Rock/思い出のグリーングラスなど全13曲。自称して曰く、「極東＝場末のヒルビ リーたちが奏でるカントリー＆ナポリタン、J-カントリーの誕生か!?」というコピーが見事な日本 語カントリー・ロックだ。

GVBA-001 GREEN VALLEY ACOUSTIC BAND『Ripe in Bluegrass』CD\2,000-（本体\1,905-、歌詞付）

　10月11日に他界された平池澄彦さん、40年に渡って梅田ナカイ楽器でフィドル教室を主宰、多 くのフィドラーを育てた関西フィドルの重鎮の遺作。1960年代から活躍する関西のベテランのボー カル＆ギターの浜田昇（元大阪市大グリーン・マウンテン・トップス）とともに、平地千鶴子(m)、 西村和志(bj)、日高真吾(bs)で、大人のブルーグラスを志向する。ムーンシャイナー誌06年12月号 特集参照。

RS-7788 赤木一孝『からっぽの部屋』CD\3,000-(本体\2,857-)

　「あかべえ」こと、赤木一孝のデビュー・ソロ・アルバムである。デル・マッカーリーをアイドル とするベテラン・ブルーグラッサーであるが、ここではシンガー／ソングライターとして10曲中８ 曲の作曲（作詞は佐々木由紀）を手がけ、ポップなアレンジで、軽やかなテナー・ボイスとブルー グラス／ジャズを極めたギターが、さわやかなアコースティック作品に仕上げている。ブルーグラ スやジャズのほか、故坂庭省悟らとのSAMなど、1970年代から音楽で生活してきた赤木、待望のソ ロ・デビュー作。ムーンシャイナー２月号に特集（MS-2404 \525-）。

●ブルーグラス入門

SH-2201 V.A.『Bluegrass; World's Greatest Show』CD\2,573-(本体\2,450-)

　1983年、セルダム・シーンとカントリー・ジェントルメンを軸に、オリジナル・シーン（スター リング）、オリジナル・J.D.クロウ＆ニュー・サウス（ライス／スキャッグス／ダグラス）、クラシッ ク・ジェントルメン（ダッフィ／アドコック／グレイ／ウォーラー）らが集結したライブ名盤LP２ 枚組がCDに。1970年代ブルーグラスの総決算ライブ!

●オールドタイム入門

NW-30423 ABIGAIL WASHBURN『Song of the Traveling Daughter』CD\2,888-（本体\2,750-）

　アンクル・アールの一員アビゲイル・ウォッシュバーン、クロウハンマー・バンジョーを手にアパ ラチアの陰影を山水画で描いたような音楽世界を創る逸材。トラッドとオリジナルで構成されたア ビーのソロ・デビュー作はベラ・フレックがプロデュースとギター＆バンジョーに参加、ケーシー・ ドリーセン(f)、ザ・ダックスのジョーダン・オコンネル(g)ほか、若手ミュージシャンを中心に見事 なアンサンブル。ムーンシャイナー2006年１月号特集(MS-2303 \525-)参照。稀有な才能は、超お勧め!!

●カントリー入門

TFC-1461 V.A.『日本のカントリー＆ウエスターン：The History of Japanese Country & Western』CD６枚組\15,750-（本体\15,000-）

　ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズの１枚目、小坂一也の２枚目のほか、寺本圭一、トミ 藤山から宮前ユキ、ウィリー沖山、黒田美冶、大野義夫から斉藤任弘、ウェスターン・ランブラー ズから原田実とワゴンエース、堀威夫とスウィングウェストなど、各25曲６枚組全150曲、日本初期カン トリー音楽の全容を聴くボックスセット限定版。ちなみに、ムーンシャイナー誌今月12月号(MS-2502 \550-)で日本初のカントリー・バンド、ウエスタン・ランブラーズのメモリアル・ライブのリポート有り。

■ムーンシャイナー最新12月号特集関連作品

【デンプシー・ヤング】

REB-1112 LOST & FOUND『Classic Bluegrass』CD\2,573-（本体\2,450-）

　初期75-84年のベスト16曲集。代表曲"Leftover Biscuits"や"Love of the Mountain"など。

KOCH-4425 3 FOX DRIVE & FRIENDS『Christmas Grass Vol.3』\2,888-(本体\2,750-)

　今年発売、めちゃ美しいアコースティックと女性ブ ルーグラス・ハーモニーが秀逸なクリスマス。ブルーグラス新入荷参照。

REB-1723 LOST & FOUND『Ride Through the Country』CD\2,573-（本体\2,450-）

　全曲カントリー・ヒットのブルーグラス・アレンジ12 曲集。"Fraulein"や"Swiging Doors"ほか。

CCCD-0131 LOST & FOUND『Just Pickin'』CD\2,888-（本体\2,750-）

　デンプシーのマンドリンが冴えるインスト集。

CCRS-7008 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Session Inside』CD\2,079-（本体\1,980-）

　カントリー・ジェントルメンの最高傑作は1963年に発表されたこれ！　ジョン・ダッフィ(m)、 チャーリー・ウォーラー(g)の故人２人と、来日したエディ・アドコック(bj)とトム・グレイ(bs)の４ 人が、見事なアンサンブルで「ダイナおばさんのパーティー」や「ナイト・ウォーク」、「ハートエイクス」等々 の名演の数々。60年代に青春した人にとってはもっとも印象深い作品のひとつだろう。ボーナスに"Dark as a Dungeon"の全13曲。

SF-40175 COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』CD\2,888-（本体\2,750-）

　今年カントリー・ジェントルメン結成50周年記念と して再発された全盛期60年代のライブ・アルバム。熱気溢れるライブ・パフォーマンスが甦る。

PC-1128 EDDIE & MARTHA ADCOCK『Two Grass』CD\2,573-（本体\2,450-）

　CG時代の"Let's"を皮切りに、60〜70年代フォーク全盛を過ごしたマーサの感性を伴って、エ ディーらしい唯一無二のトーンとリック、そして歌声が、聴く者を幸せにしてくれる最近作。Gold Watch and Chain/Nobody's Darling But Mine/I Got Wiseほか

LION-0529 信愛幼稚園85周年『おあつまり』CD\2,000-（本体\1,905-）

　詳細はオールドタイム／フォーク新入荷参照。

SH-612 FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.2』DVD\3,308-（本体\3,150-、白黒約１時間）

　今回は第２巻の２部、マザー・メイベル・カーターがゲストの1961年８月の映像解像です。

ACD-59 BILL MONROE & BLUE GRASS BOYS『Live at Mechanics Hall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1963年、東部にはじめてやってきたビル・モンローを録音したのは追っかけのデビッド・グリス マン。デル・マッカーリー、ビル・キース、ジョー・ステュアート、そしてべッシー・リー・モールディ ンというメンバーを引き連れた52才のビル・モンロー!!なんと、この年にしてなお過激で攻撃的な 孤高のハイロンサムを聴かせる。誰も敵わないよ…。

SH-4007 DOLLY PARTON 『Those Were the Days』CD\2,573-（本体\2,450-）

　偉大な女性シンガー、ドリー・パートン2005年のシュ ガーヒル第５作は、その圧倒的な貫禄、歌唱力で60〜70年代フォーク＆ポップ名曲をアコースティック＆ブ ルーグラス・カバーする。タイトルはじめ「風に吹かれて」、「花はどこへ行った」、「ミー＆ボビー・マギー」、 「悲惨な戦争」、「青春の光と影」、そして「イマジン」。そ れぞれのオリジナル録音の主役たち（メリー・ホプキンズからジュディ・コリンズまで）をはじめ、さすが のバックアップゲスト（ザ・グラスカルズからニッケル・クリーク、ノーラ・ジョーンズからキース・アー バンまで）が繰り出す緻密にしてポップなブルーグラスに、あのすばらしい声と存在感!!　偉大なり。

M-109 KENTUCKY COLONELS『Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)（限定、紙ジャケット仕様、歌詞付）

　1962年９月に録音、翌年10月に発売されたケンタッキー・カーネルズの記念すべきデビュー盤が ３曲のボーナス・トラックを付けた特別限定版として今夏発売された。ローランド・ホワイトが兵 役のために不参加ながら、当時彼らが愛してやまなかったフラット＆スクラッグス・サウンドとそ のグルーヴに一歩でも近づこうとした努力が、クラレンス・ホワイト(g)の見事なレスター・フラッ トのリズム、そして完璧なGランになって結実、カーター＆ラルフ・スタンレーのプロデュースの 下、ロジャー・ブッシュ(bs)、ビリー・レイ・レイザム(bj)、リロイ・マック(d)に、ゲスト・フィ ドラー、ゴードン・テリーを迎えたアーリー・ブルーグラスの大名盤である。

ACD-67 JOHN SEBASTIAN & DAVID GRISMAN『Satisfied』CD\2,573-(本体\2,450-)

I'm Satisfied/Strings of Your Heart/EMD/Deep Purple/John Henry/Jug Band Waltz 他全14曲

　1964年に発表されたイーヴン・ダズン・ジャグ・バンドでバンド・メイトだったジョン・セバスチャン とデビッド・グリスマン、その後、セバスチャンはロックバンド、ラビン・スプーンフルで"Daydream"や "Nashville Cats"などでヒットを飛ばし、1976年にはソロで"Welcome Back"が大ヒット、グリスマンとは1974年の『Tarzana Kid』の"Wildwood Flower"で共演したのみ、その後もずっと付き合いがなかった という。そんなふたりが昨年、意気投合して創ったデュオ・アルバムだ。セバスチャンがいくらヒット曲を書 こうと、常にそれらはアパラチアの山を下ったピードモント地方やオハイオ河周辺のトラッド・バラッドと ブルースが微妙に混ざった、つまりジャグバンド、ブルーグラスと同根の音楽だった。大人の緩さを目指し つつ、グリスマンがますます一音入魂に走る、マンドリン／ギター・デュオ。

SF-40157 MIKE SEEGER『Early Southern Guitar Sounds』CD\2,888-(本体\2,750-)

Wildwood Flower/Spanish Fandango/Guitar Rag/Fishin' Blues/Johnny Doyle/John Henry他全28曲

　1930年代にマーティン社がドレッドノート・スタイルのギターを発表、多くの南部ミュージシャ ンに行き渡るまで、南部にはさまざまな種類のギターが存在し、また、奏法自体もパーラー奏法の 流れを汲むラグ、マウンテン・モダルやブルース、ハワイアン・ブームの影響から生まれたスライド 奏法など、さまざまな奏法が生まれた。それら初期のギター自体と南部ギタリストのスタイルを、 写真と35頁に及ぶライナーノーツ、そしてインストを中心にボーカルのリズムも含めて再現するマ イク・シーガーの最新作。あまりにも有名なマザー・メイベルのカーター・スクラッチを１曲目 に74分全28曲、さまざまな奏法をオリジナルに忠実にバランスよく紹介したマイク・シーガーの本 領発揮!!ギター秀作である。

PATUX-156 FRANKLIN & BAYTOP『Searchin for Frank』CD\2,573-（本体\2,450-）

Champagne Charlie/Nobody's Business/You Shall Be Free/One Way Gal/Jail House Blues 他全14曲

　ワシントンDCベースの黒人ブルース・デュオ、リック・フランクリンとマイケル・ベイトップが、 1920年代に多くの録音を残したメンフィス・ブルースの最重要人物フランク・ストークスとダン・セインに 捧げた作品。基本的なフィンガーピッキン・ブルースの基礎が学べると同時に、ミシシッピを遡上したテネ シー州メンフィスから東へオハイオ河を登り、ケンタッキー州ミューレンバーグ郡（マール・トラビス出 身）やオハイオ郡（ビル・モンロー出身）で、地元ミュー ジシャンに与えた影響を思うのもいい。…実はエド・メイフィールドと番号違いで送られたもの、だが、さすが ブルーグラス・レーベル、歌ものではあるがアコースティック・ブルースの基本とカーター・ファミリーやア パラチアのブルー・リッジに沿ったピードモント地方に至るブルースの広がりを感じることのできる秀作だ。

RHY-1025 CLAY JONES『Mountain Tradition』CD\2,573-（本体\2,450-）

　おそらく、世界最速フラットピッキンのひとつとなる"Big Mon"他、クレイ・ジョーンズによるブルーグラス・スタンダード・インスト集。アダム・ ステッフィ、ジム・バンクリーブ、ロン・スチュワート、ジェイソン・ムーアといったトップ・ピッカー をバックに演じる。…メチャ強烈です。

RCA-76379 CHET ATKINS & LES PAUL『Chester & Lester』CD\2,079-（本体\1,980-）

It's Been a Long Time/Caravan/Avalon/Birth of the Blues/Lover, Come Back to Me 他全10曲

　チェット・アトキンスの1977年名盤が廉価復刻である。アメリカン・ギター界の巨匠がふたり、 ジャンルを超えたアメリカン・スタンダードを悠々自適に弾く。癒し系エフェクトがギンギンに かかっているエレキ・ギターは、ここまでのキャリアを持ってして弾けば嫌味でもなんでもなく、た だ美しく、あなたは癒されるであろう…。

MJCI-2006 WALTER HENSLEY『From the Hills』CD-R\2,888-（本体\2,750-）

　1959年、ブルーグラスとしてはじめてカーネギーホール出演を果たしたアール・テイラーのバンジョー 奏者だったウォルター・ヘンズリーの貴重な音源自費CD化。チューナーを多用する第一級のスクラッグス・ス タイルとして64年にメジャー発売された『5 String Banjo Today』や、その後69年のレベル作品『Pickin' on New Grass』から集められたと思われる12曲集。1960年代のモダニズムが堪能できる楽しい作品。歴史 に残るバンジョー奏者である。

COMP-4386 NOAM PIKELNY『in the maze』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今秋来日したベラ・フレックが有田純弘に明かしたように（ムーンシャイナー11月号）、若手バン ジョーのトップに立ったノーム・ピケルニーのデビューソロ。マット・フリナー(m)、デビッド・グ リア(g)、ゲイブ・ウィッチャー(f)、トッド・フィリップス(bs)のバックアップで創られた秀作。現 在の若者が目指すトーンと最先端テクの一例が聴ける。

ROU-0195 SAM BUSH『Late As Usual』CD\2,573-（本体\2,450-）

　IBMAアワード・ショウのホストを見事に務め、ひさびさに最優秀マンドリン奏者も獲得、昨年６月 に最新ソロ７枚目『Laps in Seven』(SH-4013 CD\2,573-)を発表したサム・ブッシュ、本作は1985年発表のデビュー作。自身のオールドタイム・ルー ツからシンガーとしての側面、そしてホットなニューグラス・マンドリンのリーダーとしてのエ ネルギー、それらがバランスよく収められた秀作。

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アコースティック弦楽器に対して、常にもっとも先端なトーンと枠組みを呈示してきたマイク・ マーシャルとダロル・アンガーのふたりが、７年ぶり、４年間をかけて録りためたものを発表するオ リジナル音楽集。育ってきたトラッド／ブルーグラス／ドーグを基本に、ジャズ／クラシック／ ワールドなどに対してフリーな感覚で、研ぎ澄まされたアンサンブルを創る。オーケストラならぬ 「Folkestra」という造語を用い、民俗系ミュージシャンならではのフレキシビリティーが全編で楽しめ る。

COL-07418 MARK O'CONNOR『The Essential Mark O'Connor』CD２枚組\3,990-(本体\3,800-)

　マーク・オコナーのベスト集は、クラシック界で大 ヒットした"Appalachian Waltz"からソロの"Amazing Grace"まで、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーとのトリオ、ウィントン・マーサリスらとのジャズなど の15曲を１枚目。２枚目にはロンドン・フィルやナッシュビル・シンフォニーらとのオーケストラ共演作品８ 曲。あくまでもアパラチア／アメリカン・フィドルで、見事な癒し系フィドル作品!!　はっきり言って、ほんと にスゴイです!!

PC-6509 CHRIS SEXTON『Coffee at Midnight』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ワシントンDCエリアのフィドラー、クリス・セクストンのデビュー作。バッハからラバーズ・コン チェルトへのメドレー、ケニー・ベイカー有名曲からビートルズ、そしてラテンまで、その多才なアレ ンジで楽しませてくれるユニークなフィドル・アルバム。エモリー・レスター(m)、マイク・マンフォー ド(bj)、マーク・シャッツ(bs)、若手のジョーダン・タイス(g)といったDC地区スーパーピッカー人 脈で、ボーカル３曲も含んだ楽しいフィドル作品。

ROU-0402 ROB ICKES『Hard Times』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今やジェリー・ダグラスと並ぶトップランナーとなったロブ・アイクスの1997年デビュー・ソロ作。 ストレート・ブルーグラスな"Tom Dooley"から、アンクル・ジョッシュ"Flatt Lonesome"や"Reuben"、ジミー・マーティン"Uptown Blues"、オズボーンズ"Hard Times"、そしてモンローの"Ashland Breakdown"など、ブルーグラス王道を聴かせる。

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,573-（本体\2,450-）

　もはやブルーグラスにとどまらず、あらゆる音楽に独自のドブロ奏法で新境地を開いていくジェ リー・ダグラス、2002年の強力作品。サム・ブッシュやクリス・シーリ、ブライアン・サットンらの 凄いのはもちろん、ジェイムズ・テイラーまでが参加したブルーグラス／ニューグラス作品。

JAS-001 JO ANN SMITH『Rhythm of the Rain』CD\2,888-(本体\2,750-)

　1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者 を受賞したジョー・アン・スミスの自費制作デビュー盤。メロディーを美しく拾っていく奏法で、オートハー プの持つシンプルさと同時にそのエネルギーも伝えてくれる。10年前に夫からクリスマス・プレゼントでもらっ たオートハープをここまで弾きこなす彼女の繊細な音楽感性が気持ちいい。バックはローカルな音楽仲間、２曲 ほど唄も披露、そー、タイトルはあの有名ポップ「悲しき雨音」。

SH-4038 RED STICK RAMBLERS『Made in the Shade』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ケイジャンとスウィングのハッピーなフュージョンを聴かせるレッド・スティック・ランブラー ズ。サンフランシスコのグッドオール・パーソンズで知られるフィドラー、ケビン・ウィマーとリンゼ イ・ヤング（リード・ボーカル）のツイン・フィドルを中心に、チャス・ジャスタス(g)、エリック・ フレイ(bs)、グレン・フィールズ(drums)の５人組、今年のIBMAでもセンセーションだった彼ら４作目 のシュガーヒル・デビュー作。アメリカ南部ルイジアナを中心としたカナダから移住したフランス系 住民が伝えるケイジャンと、フランスやスペイン人と先住民や黒人らとの混血で生まれたクレオー ル文化とが出会った音楽は、ニューオーリンズのジャズの誕生に大きな役割を果たしたという。 ジャズ／スウィングの根源にも目を行き届かせた本作は、ダーク・パウェルがオールドタイム／ケー ジャン／クリオールとスウィングを融合、ラテンの情熱を感じさせてプロデュースしたルーラル・ アメリカン音楽の秀作だ。

LION-0529 園長ライオンとJBB『おあつまり』CD\2,000-（本体\1,905-）

チェッチェッコリ/陽のあたる道/河辺へ行こうヨ/どこまでも行こう/道/陽気に行こう 他全15曲

　幼稚園長として40年、園児とともに唄ってきた園長ライオンこと宮田誉夫が、ジャパニーズ・ブ ルーグラス・バンドをバックに園児とPTAを巻き込んで録音した滋賀県の草津キリスト教学園信愛幼 稚園85周年記アルバム。緊張の極みにあったという園長ライオンと、驚くほどリズムのいいハツラツとした 園児たちの歌に、JBBのストレートなブルーグラス・サウンドが見事にマッチした幸せなサウンドを創ってい る。この園児たちの中から未来のブルーグラッサーが生まれることを予感させる、ハッピーな作品に仕上 がっている。ムーンシャイナー12月号(MS-2502 \525-)でその制作の様子が紹介されている。

BCD-16849 V.A.『American Folk & Country Festival』2CD+76頁本\11,550-(本体\11,000-)

　2003年にベア・ファミリーから発売されたDVD『American Folk & Country Music』(既に廃盤)とおなじ年にヨーロッパをツアーした「フェスティバ ル・オヴ・アメリカン・カントリー・ミュージック」の間に制作された２枚組CD。ニュー・ロスト・シ ティ・ランブラーズをメイン・ホストに、ロスコー・ホーカムやカズン・エミーからスタンレー・ブラ ザーズ、さらにはケイジャン・バンドまで、アメリカ南部がそのままヨーロッパに引っ越してきたと いった趣きの濃い内容のダウン・トゥ・アースなコンサートをヴィヴィッドに捉えている。タイトル は「ん？」という感もあるが、ホンモノのトラディショナルがヨーロッパでも熱烈に歓迎されたとい う貴重な記録。LPサイズ・ボックスに76頁の解説書というベア・ファミリーならではの仕様ゆえ、２ 枚組にしては高価なものとなっているが、それだけの価値は十分にあるだろう。（宇野誠之）

FACH-0301 SADIE COMPTON『Trouble Come Knockin'』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

　マイクの細君、セイディー・コンプトンの珍しいノルウェーの民族楽器、ハーディンガー・フィドル によるアメリカン・オールドタイム・フィドル集。８弦フィドルの不思議な深みが、マイク・コンプト ンやブルース・モルスキー、ジェイムズ・ブライアンらによって上手く引き出されている2003年作品。

FLR-0403 DARRELL SCOTT/ DANNY THOMPSON/ KENNY MALONE『Live in NC』CD\2,888-(本体\2,750-)

　超売れっ子シンガー・ソングライターにしてマルチ・ プレイヤーのダレル・スコット、ウッドベースとパーカッションとのトリオ・ライブ。サム・ブッシュ・バン ドやティム・オブライエントとのデュオを経て、ガース・ブルックスやディキシー・チックス（"Long Time Gone"）などに曲を提供、数々の大ヒット曲を持つダレル。ここでは、自身のオリジナルや、ジョニー・キャッ シュやタウンズ・バン・ザントなど、自身のヒーローたちへのトリビュート。

NW-6129 DWIGHT YOAKAM『Dwight Sings Buck』CD\2,573-(本体\2,450-)

My Heart Skips a Beat/Foolin' Around/Act Naturally/Cryin' Time/Love's Gonna Live Here/Under Your Spell Again/Excuse Me/Together Again 他全15曲

　ウェスト・コースト・カントリーの異端児ドワイト・ヨーカムが、心の師バック・オウエンズに捧げ た魂のこもった力作。バックが亡くなって１年、ドワイトが師バックの超有名曲、初期の隠れた名曲 などを、オリジナルに忠実なスタイルにドワイト印をしっかりと刻印しながら、彼一流のロックン ロール・テイストが鮮烈なヒネリの効いたアレンジを織り交ぜて、バックが生み出したベイカーズ フィールド・サウンドの軽快なサウンドにのせた絶妙のヴォーカルで謳いあげる。ベイカーズ フィールド・サウンド中興の祖ドワイトの面目躍如たる、これ以上は望むべくもない完璧のトリ ビュート盤。（宇野誠之）

PEARL-1213 GARTH BROOKS『The Ultimate Hits』CD２枚組+DVD\3,360-(本体\3,200-)

　愛娘との生活を大切にするということで引退していた90年代のメガ・スター、ガース・ブルック スが遂に現役復帰、ご挨拶代わりにとリリースした、ヒット曲30曲に新曲３曲等を２枚組CDに収録、 さらにボーナス・トラック"Leave a Light on"を除く全33曲のプロモーション・ビデオを収めたDVDをセットにした、まさに「究極の」ヒット・アルバ ム。カントリーの歴史を書き換えた超スーパー・スター、つい先頃にはアメリカでのアルバム売上の 累計がなんと１億2300万枚というとてつもない数字となったことが全米レコード協会から正式に認定され、 「キング」エルヴィスを抜いてソロ・シンガーとしてナンバー・ワン、かのビートルズだけが彼の上をいくとい うことでまたまた話題となっている。さらに、今回の新曲"More Than a Memory"がビルボード誌カントリー・シングル・チャート初登場で１位を記録するという、誰 もがなし得なかった、これまたとんでもないことをやってのけ、なんとも華々しいカムバックぶりで引退 のブランクを全く感じさせないあたりも、スーパー・スターのスーパー・スターたるゆえんか。90年代社会現 象までになった怪物ガース・ブルックスのすべてをパックした決定盤。（宇野誠之）　 （注意：ボーナスDVDはリージョン1につき、一般DVDプレイヤーでは見 ることができない）

UNI7230001 JOHN FOGERTY『Revival』CD\2,573-（本体\2,450-）

　CCR (クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のフロントマンだったジョン・フォガティ、 古巣ファンタジー復帰第1弾アルバム。全曲オリジナルでスワンプやロカビリーといったCCRサウンド の要素あふれる、ファンにはたまらない内容。

BCD-16808 CHARLIE MONROE『I'm Old Kentucky Bound: His Recordings 1938-1956』CD４枚組+60頁本\17,325-(本体\16,500-)

　ビルの兄、チャーリー・モンローがモンロー・ブラザーズの解散直後から1957年に引退するまでの 全110録音集。ブラザー・デュオから、ハンク・ウィリアムズのドリフティング・カウボーイズやグラ ディ・マーティンら初期ナッシュビル・キャッツをバックにしたクラシック・カントリーに、1955年 と56年にマイク・シーガーによって録音されたライブ33曲を含む、チャーリー・モンロー決定版。こ れでモンロー・ブラザーズ全曲とビル・モンロー初期録音全集『Bill Monroe 1936-1949』(BCD-16399 CD６枚組\25,988-)とあわせて、チャーリー・モンローの全貌が明らかになる。大西一由の名唱で知 られるタイトル曲や"Weep and Cry"（広田みのりも好んで歌う）、サム・ブッシュの"Bringing in the Georgia Mail"をはじめとしたオリジナル曲の数々、そして弟ビルを導いた強いギター・ドライブな ど、まさにオールドタイム＝アーリー・カントリーからクラシック・カントリー時代への情感と郷愁にあふれ たすばらしい作品。いつもながらベアファミリー社、大部の解説書／写真が感動ものである。

BCD-16818 GEORGE JONES『She Thinks I Still Care-The Complete United Artists Recordings 1962-1964』5CD+48頁本\20,213-(本体\19,250-)

　あまりのレコーディングの多さに誰もが手をつけられずにいたカントリー・レジェンド、ジョー ジ・ジョーンズの全曲集、まずは62年から64年、ユナイテッド・アーティスツ時代の集大成。デ ビューしたてのスターデイからマーキュリーを経て、いよいよあのジョーンズ節が完成の域に達し たユナイト録音、"She Thinks I Still Care"に始まって多くのヒット曲を連発するとともに、ボブ・ ウィルスやハンク・ウィリアムズへのトリビュート盤、メルバ・モンゴメリーとのブルーグラス盤な どが全150曲収められた全集第一弾。（宇野誠之）

BACM-206 GRANDPA JONES『You're Never Too Old for Love』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

Mountain Laurel/Dear Old Sunny South by the Sea/Y'All Come/Keep on the Sunny Side 他全29曲

　1913年ケンタッキーで生まれたルイス・マーシャル「グランパ」・ジョーンズ、クロウハンマー・ バンジョーを抱えて若い時から「グランパ」という名前で、その張りのある明るい声で人気を博した かれの絶頂期1952年から55年のRCA録音全29曲集。チェット・アトキンスはじめ、ナッシュビル・セッ ションのAチームをバックに、ジミー・ロジャーズやカーター・ファミリー曲を含めた、ハツラツとし たアーリー／クラシック・カントリー・サウンド。

ZOE-1112 KING WILKIE『Low Country Suite』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ビル・モンローの愛馬の名前を冠し、若手トラッドグラスの星として2004年『Broke』(REB-1802 \2,573-)で登場したキング・ウィルキーが、ブルーグラスを秘し、ザ・バーズやグラム・パーソンズら と重ねてイメージされるオルタナ・カントリーロックとしてアメリカーナ界に打って出た異色作。60年代後 半から70年代初期のシンガー・ソングライターたちが持っていた純粋さを感じさせ、今の時代の説得力が新 鮮な響きとして伝わってくる。ブルーグラス色を抑え、スライドギターを軸に見事なアコースティック・カン トリー・アンサンブルも素晴らしい。カントリーは幅広い音楽なんだぞ!!　なななんと！トム・ペティやディ キシー・チックスで知られるジム・スコットのプロデュース。

FGM-1013D CHRIS ELDRIDGE, ANDY FALCO, JOSH WILLIAMS『Guitarmageddon』DVD\3,990-(本体\3,800-)（１時間）

Cherokee Shuffle/East Tennessee Blues/Jesse James/Nine Pound Hammer/Salt Creek 他全15曲

　クリス・シーリ＆ハウ・トゥ・グロウ・バンドのクリス・エルドリッジ、インファマス・ストリング ダスターズのアンディ・ファルコ、そしてロンダ・ビンセント＆・ザ・レイジのジョッシュ・ウィリア ムズ、20代半ばの若手トップランナー３人による熱血フラットピッキン・ライブ。これまでのDVDシ リーズ同様、各人のソロ、デュオ、トリオから、コディ・キルビー(bj)、マイク・バブ(bs)を加えた ブルーグラス・セッション、そしてインタビューまで、現在の若いフラットピッカーたちのショウ ケースだ。

　残念ながら未見なので次号にて内容をお知らせします、が、このメンツ、絶対にすごいです!!

MME-72001D LEWIS FAMILY『Crowd Pleasures』DVD\2,573-（本体\2,450-）（55分）

Traveling Gospel Band/Five'n Chimes/We'll Rise & Shine/Y'all Come/Hellelujah Turnpike 他全12曲

　ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者として高い人気を誇るルイス・ファミリー、8月 に紹介した『Live in Georgia』より５年前、1987年の劇場ライブDVD（VHSからの粗いダビング）。こ れぞアメリカン・エンターテイメントというノリノリで精一杯のステージを繰り広げる彼ら、ドラ ムスとピアノを加えているが、その音に負けるもんか！と懸命に自己主張を繰り返すド迫力のリロイ・ル イスとそのバンジョー!! 　ミギー、ポリー、ジャニスの三姉妹と兄ウォレス(g)、そして甥の抜群ベーシスト のトラビス、そしてまだ10代半ばのルイス・フィリップスに、姪夫婦のシェリ＆ジェフ・イースターら。「バ イブルベルト」と呼ばれる米国南部の中心ジョージアで半世紀以上に渡って絶大な人気を保ちつづける彼ら、 このショウを見ればその秘密がよく分かるはずだ。ブルーグラスのスピリット／ドライブを頑なに守りなが らエンターテイメントに徹するルイス・ファミリー、慣れるには時間がかかるかもしれないが、理解すれば、あ なたもきっとそのプロフェッショナル魂にひれ伏す。ムーンシャイナー2006年12月号(MS-2402 \525-)で特集。

AAE-77455 WILLIE NELSON, RAY PRICE, MERLE HAGGARD『Last of the Breed』DVD\3,990-（本体\3,800-）（１時間53分、5.1 digital surround）

　今年3月にCD発表されたカントリー界の3巨匠共演がDVDで登場だ、が、リージョン1（注）。バック にはアスリープ・アット・ザ・ホィールとチェロキー・カウボーイズ、ホンキー・トンク・シンギン グのサミットの名に相応しいカントリー史上に残る有名35曲を次々と演じる。 （注意：リージョン1につき、一般DVDプレイヤーでは見ることができない）

COL-14466D BOB DYLAN『The Other Side of Mirroe; Live at Newport Folk Festival 1963-65』DVD\3,360-(本体\3,200-)

North Country Blues/Talkin' World War III Blues/Blowin' in the Wind/Mr.Tambrine Man/Like a Rolling Stone/It's All Over Now, Baby Blue 他全17曲

　アメリカの音楽を変えたボブ・ディラン、1963年の衝撃的なニューポートでのブレークから、1965年 エレキを持ち込んで非難を浴びた問題のステージまで、初期のボブ・ディランをアカデミー受賞監督 マーレイ・ラーナーが瑞々しく紹介した83分。

RCSI-1008D CLASSIC HOT RIZE with RED KNUCKLES & TRAILBLAZERS『Recorded Live! July 28, 1987』DVD\3,465-（本体\3,300-、57分）

　お勧めのブルーグラスとカントリー＆ウェスタン・ ショウの楽しいライブDVD映像だ。80年代のネオ・トラッ ドグラスをリードしたホット・ライズの全盛時代、結成から10年を迎えた1987年のケンタッキー芸術センター での彼らと、その変身ウェスタン・バンド、トレイルブレイザーズの楽しいショウ。オリジナルなトラッドグラ スと、クラシック・カントリーを両方楽しめる、超お徳用DVD!!

NW-8043D BUCK OWENS『Live from Austin, Texas』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　一時引退していたバック・オウエンズ、ドワイト・ヨー カムによってふたたび表舞台に登場した貴重な1988年ライブ映像。全11曲、わずか29分だが、あのカーネギー ホール・コンサートを髣髴させる、ファンにとってはたまらない映像だろう。

SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)（5.1dolby surround、２時間６分）

　サム・ブッシュの今を伝えるDVD映像は2006年８月30日、シェラ・ネバダ醸造所でのライブ。NGR のデビュー作からの"Whisper My Name"から、最近のヒット「ルイビルまで8マイル」、最新作『Laps in Seven』からの"Ridin' That Bluegrass Train"、"Bringing That Georgia Mail"など、いつも元気なサム。

VSR-8283 V.A.『The Violin Shop; Fiddle Masters Concert Series Vol.II』DVD\3,990-（本体\3,800-、75分）

　ナッシュビル・フィドラー御用達のバイオリン・ショップ、ここではときおり凄いコンサート が開かれる。50人も入れば一杯の小さなスペースで、普段着のミュージシャンが最先端のアコース ティック音楽を聴かせる。第２集出演はステュアート・ダンカン／ティム・オブライエン／ブラ イアン・サットン／デニス・クロウチ組のバンジョーレス・ブルーグラス、ダロル・アンガー／ デビッド・グリア／マット・フリナーほか組のグラシカルジャズ、リズ・キャロル／ジョン・ドイ ル組のアイリッシュ、サラ＆ショーン・ワトキンス妹兄／ルーク・ブラ／バイロン・ハウスの若者組。 フィドル、マンドリン、ギター、ベースの響きと妙技を堪能ください!!

　ちなみに第１集『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』(VSR-7375 \3,990-)はバリバリのブルーグラス／オールドタイムが聴ける!!

SHA-611D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.1』DVD\3,308-（本体\3,150-、白黒約１時間）

SHA-612D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.2』DVD\3,308-（本体\3,150-、白黒約１時間）

SH-613D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3』DVD\3,308-（本体\3,150-、白黒約１時間）

SH-614D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.4』DVD\3,308-（本体\3,150-、白黒約１時間）

　以上４点は、日米ブルーグラス界を騒然とさせたフラット＆スクラッグス絶頂期のテレビ番組集!

ACU-RSD2 RON STEWART『Playing Fiddle in the Bluegrass Style』DVD\6,615-（本体\6,300-）

　現代ブルーグラス・フィドルのトップランナーであるロン・スチュワート、50年代のベニー・マー ティンらのスタイルをそのまま受け継ぎ、現代的なツイストを加えたそのブルーグラス・フィドル・ スタイルのコツを伝授してくれる中／上級向きのブルーグラス・フィドル教則DVD。現代フィドルの 典型的な弾き方を見せてくれる。上達のキーはそのビートとコード・フォームを理解することだ、と 思う。

ACU-RSD RON STEWART『Bluegrass Banjo Proffessional』DVD\6,615-（本体\6,300-）

　フィドルのみならず、ブルーグラス・バンジョーらし い「ビッグ・サウンド」で有名なロン・スチュワートが、 １本のバンジョーから最良のトーンの創り方（右薬指と小指によるヘッドへの圧から右手の形）にはじまり、 上を目指す中／上級バンジョー奏者にとって示唆に富んだ（字幕はなく、話はやや難しい）教則映像でインス ト、歌物など、さまざまな状況でのバンジョー・コントロールを教える。

RK-80 『レコーディング・キング・バンジョー・プロフェッショナル』税込定価 \152,250(本体\145,000)→\129,500[再入荷]

　マニア待望の名門ブランド「レコーディング・キン グ・バンジョー」が復活しました。

ニュー・ギブソンのリイッシュに多大な貢献わしたグレイグ・リッジが開発に関わり、ギブソン・マ ス タートーンを踏襲した作りでインレイも満足いく仕上がりです。今回、マホガニー仕様が入荷しま した。 ウッディでディープなJ.D.クロウ・サウンドが期待できます。 ご希望に応じて5弦の釘打ちしてお届けします。

HAV-1 HENG SHENG『Fiddle』\189,000-(本体\180,000-)（Hellicore弦、ファイ ンチューナー付）

　上品なオールド仕様のブルーグラス、オールドタイ ム向けバイオリン、アマティ・タイプ入荷中です。まさに「ダークでス ウィート」という形容がぴったりの楽器です。 まろやかな音色で一人で弾くには耳に優しくて何時間でも触ってい たい気にさせてくれる楽器です。ヨーロッパのオールド市場が高騰している昨今、コス ト・パフォーマンス抜 群のこちらをお勧めします。

JD-26N『ジョンソン・ドレッドノート・ギター・マホガニー』\63,000-(本体 \60,000)

　アメリカでデビュー以来、大評判を呼んだキャロラ イナ・シリーズはギブソン・カスタムショップのデザイナーとして知られたグレイグ・リッチ が開発に大きく 関わってます。高品質&低価格のコストパフォーマンスに優れた、マーチンD-18の スペックに近いマホガニー・ モデルのアコースティック・ギターです。

ティム・オブライエンが来日時にアナザードリームの ブルーグラス・ナイトを訪れた際に、演奏中のバンドが使用していたジョンソン・ギターを気に入 り、自分の セットで借りて弾いて素晴らしいトーンを引き出していました。ブルーグラス・ギターとして音 量、音質、弾 き易さ、申し分有りません。JD-27N『ジョンソン・ドレッドノート・ギター・ローズウッド』 \78,750(本体 \75,000)も在庫中。

WST-523『クリップ式チューナー』\2450(本体\2,333)　特価

ギター、マンドリン、バンジョーのヘッドにクリップ で挟むだけで(ケーブル不要)手軽に使えるチューニング・メーター入荷。　内蔵マイクモード 表示が選択で きますのでフィドル等、ヘッドに挟み難い楽器にも対応可能。(クリップ・モード選択の場 合は内蔵マイクは 機能しません)液晶画面にてチューニングの状態が表示されフラットの時はオレンジ、 シャープの時はレッ ド、チューニングが合っている時はグリーンで表示されま すので、ステージ上でも見易いのが特徴です。

BU-ST 『ブルーグラス・アンリミテッド社のバンパー・ステッカー』各\315-(本 体\300-)

　30年以上に渡り、ベストセラーを続けてるブルーグラス・アンリミテッド誌バンパー・ステッ カー全6種類。紺地に白字で鮮やかなブルーグラス・スローガンが書かれたシンプルなもの。 29cmx7cmの横長。スローガンは以下の通り。

●I LOVE BLUEGRASS ●BLUEGRASS MUSIC FINGER PICKING GOOD ●BLUEGRASS MUSIC HEARIT, PLAY IT, LOVE IT! ●MY GRASS IS BLUE ●HAVE YOU HUGGED YOUR BANJO TODAY? ●CLEAN UP AIR PORLUTION PLAY BLUEGRASS MUSIC

MARTIN D-18 1950

　ドック・ワトソン、クラレンス・ホワイト、ノーマン・ブレイク他、フラットピッカーが愛用して已 まないマホガニー・サウンドのマーチン・フラットトップ・ギターです。

あのサウンドが自分の手で再現できるかどうかは腕次第です。

MARTIN D-21 1969

　ほんとに入手困難になってきたハカランダ・ギターです。D-28に比べて低音がバカ鳴りしない分、 アンサンブルの邪魔になりません。ギター・プレイヤーが複数いるバンドの方にはおあつらえ向き。

MARTIN D-28 1953

　レスター・フラットのGランに代表されるブルーグラスのリズム・プレイヤーに最も好まれるサウ ンドのギターです。弾いていてずどんとお腹に響く重低音はバンドの中に紛れてもしっかりと聞こ えますのでシンガーには大きな助けとなります。

GALLAGHER 72 SPECIAL

　ドック・ワトソンが愛用したことで知られるギャラガーの上級モデル。威圧系フラットピッ カー向きの派手できらびやかなルックスに似合ったサウンドです。鳴りの良さに驚きます。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載（ウェブサイトから『MP3』で音 の入手可!!）、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておら れるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。

BNL-07/09 最新9月号 \525-

　ビル・エバンスのカバーストーリーとタブ譜は"Reno's Rag"ほか、アール・スクラッグスはDVDシリーズ第２巻からの"Have You Come to Say Goodbye"、ソニー・オズボーン"Blue Ridge Cabin Home"、バックアップはスロー曲ソニー・オズボーンの"Pathway of Teardrops"、初心者はハンク・ウィリアムズ"I'm So Lonesome I Could Cry"、トム・アダムズ"Who's Shoulder Will You Cry On?"、ボブ・カーリン他によるオールドタイムなど、タブ譜とバンジョウ報満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記 事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-07/10 最新10月号 \525-

　インファマス・ストリングダスターズのカバーストーリーほか、ドン・リグスビー、 IBMM（国際ブルーグラス博物館）、ロンサム・デイ・レコード、 1938年８月の（ビル・モンローが出した）求人広告ほか、米国ブルーグラス事情を知る108頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書 !!バックナンバーが揃っていますので、お問い合わせくださ い。

OTH-1101 最新2007年10月／11月号 \900-

　20年目（第11巻）に突入の第１号は、ノース・カロ ライナの95才のおばあちゃんフィドラー、オーラ・ワトソン、サンフランシスコの女性ストリングバンド、ス テアーウェル・シスターズ、ジミー・トリプレット・イ ンタビューほか、すばらしい66頁。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希望の購読開始月をお知らせ下さ い。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製 フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送り します。

MS-2502 最新12月号（通巻290号）\525-

　最新12月号は来日する偉大なエディ・アドコックのカバストーリー、ブルー・リッジ 系マンドリンのデンプシー・ヤング、チャーリー・クッシュマン のバンジョー・セットアップ、園長ライオンとJBB、阪神ブルーグラス・クラブ、ウエスタン・ランブ ラーズ・メモリアル・ライブ報告、佐々木仁インタビュー「中島健雄�A」、フラット＆スクラ ッグスDVD解像�Cほか、日米ブルーグラス情報満載。

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CP-9804 CLUSTER PLUCKERS『Christmas Album』\2,888-(本体\2,750-)

　女性ふたりを前面に、歌うこととブルーグラスが大好きだという一点のみで、楽しく演奏するこ とだけを目標にする彼ら、来日したのはもう12年前だ。あのさわやかなハーモニーと極上のアコー スティック・サウンドで聴かせるクリスマス・スタンダード名曲13曲集。悪い分けないじゃない…。

SH-3855 V.A.『Tinsel Tunes』CD\2,079-（本体\1,980-）

　サム・ ブッシュの"Sleigh Ride"でもうキマリ!!…その他、ロンサム・リバー・バンドのカントリー や、クリス・シーリやサイコグラスのインスト、チェサピークのスウィング、ブラザー・ボーイズの お洒落なデュオ等々、ジャンルを越えて楽しめる廉価盤の1996年作アメリカン・クリスマス集。

SKFR-2015 A SKAGGS FAMILY CHRISTMAS『Volume One』CD\2,573-（本体\2,450-）

Let It Snow, Let It Snow/Little Drummer Boy/What Child Is This/White Christmas 他全13曲

　2006年のクリスマス・シーズンに全米放映された同名番組のオーディオ版。トラッドなクリスマ ス・キャロルを中心にリッキー・スキャッグス一家とバック・ホワイト父娘によるファミリー・クリス マス集。リッキーとシャロンの娘モーリー、昨年IBMAデビューしたその歌唱力に、父曰く、「才能は 遺伝するのじゃ！」。インストにしたブルーグラス１曲のほか、スウィングやストリングスを中心に、51 才になったリッキーのクリスマス。

ROU-0575 RHONDA VINCENT『Beautiful Star:A Christmas Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　「アメリカン・ブルーグラス・ガール」のロンダ・ ビンセントの最新作、初のクリスマス・アルバムはブルーグラスへのこだわりをちょっと脇に置いて 創り上げたアコースティック・クリスマス集。

KOCH-4425 3 FOX DRIVE & FRIENDS『Christmas Grass Vol.3』\2,888-(本体\2,750-)

　今年発売、めちゃ美しいアコースティックと女性ブルーグラス・ハーモニーが秀逸なクリスマス。 ブルーグラス新入荷参照。

VAN-79838 MINDY SMITH『My Holiday』CD\2,573-(本体\2,450-)

　今年発売、すばらしいアパラチア系女性シンガー最新クリスマス作。高校時代にアリソン・クラウス とショーン・コルビンに影響を受けたという彼女、ジャンル無用の新世代アコースティック・ポップ。