B.O.M.Newsletter #323web　　　　　　2007年9月10日

　9月というのに、めちゃくちゃ暑い今年、なんと、台 風も東京を直撃という…、レターが届く頃には「芸術の秋」らしく天高く、馬肥ゆるように落ち着いていて欲し いものですねぇ。音楽にじっくりと向き合う、そんな季節なんですから…。

◆ムーンシャイナー誌は今年の11月に25年目を迎えま す。定期購読をはじめ、ご寄稿や情報提供、ご意見など、 なにとぞよろしくお願いします。

　9月号は（偉大なる）ボビー・オズボーンのカバース トーリー、オールドタイム・バンジョーの新世界へ誘うキャシー・フィンク・インタビュー、ビル・モンロー・ ミュージック"Wheel Hoss"の怪、結成20年の秋元慎バンド、10年目のブルーグラス・キャンプ・イン滋賀、 三井徹「ROMPリポート」、ダッパーダン・ファミリーの大冒険、フラット＆スクラッグスDVD解像�Bほか、日米 ブルーグラス情報満載。

　月刊ムーンシャイナー定期購読は１年間（12冊）\6,000- 半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速お送りし ます。…定期購読を、是非ともよろしく!!

9月末まで予約特価各\2,993-(本体\2,850-)

通常価格\3,308-(本体\3,150-)

SHA-613D 『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.3』DVD(白黒約１時間)　

SHA-614D 『The Best of Flatt & Scruggs TV Show Vol.4』DVD(白黒約１時間)　

　10月上旬、フラット＆スクラッグスのお宝映像集の 第３作と第４作が発表されます。ただいま、予約受付中です!!　第３弾には当時７才だったリッキー・ス キャッグスがゲスト出演のほか、"Home Sweet Home"、"Wildwood Flower"、そしてレスター得意の"If I Should Wander Back Tonite"等々。また第４弾には８才だったランディー・リン・スクラッグスがテレ ビ初出演。ともに、30分番組が２本ずつ収められた1961年と62年、「じゃじゃ馬億万長者」やカーネギー ホール公演を目前にした、まさに彼らの黄金時代のライブ映像です。

　もちろん、同時期の第１弾と２弾は在庫中、また、 ムーンシャイナー誌で各エピソードの徹底解像特集を連載中（６月号ではDVD発売記念大特集！）。スクラッ グスが言うように、「今どき、こんなショウはどの局でも見られないよね…」、と。このブルーグラスの宝を楽 しみ尽しましょう!!

SH-4003 SELDOM SCENE『Scene-chronized』CD\2,573-（本体\2,450-）

　セルダム・シーン、実に7年ぶり!!　ダッフィ亡き後も大人のシーン・サウンドは健在です。ブルーグラ ス新入荷参照。

ROU-0591 CHARLIE SIZEMORE BAND『Good News』CD \2,573-(本体\2,450-)

　スタンレーの卒業生の中、圧倒的な歌の巧さを誇る チャーリー・サイズモア、ラウンダー・デビュー作。ブルーグラス新入荷参照。

PATUX-136 MAYFIELD BROTHERS『Vintage Recordings 1948-1956』CD\2,573-(本体\2,450-)

　伝説のエド・メイフィールド、やっぱり凄いシンガー ＆ギタリストだった!!　その全貌が明かされる超貴重音源、ブルーグラス発掘新入荷参照。

RHY-1032 J.E.MAINER & his MOUNTAINEERS『Old Time Mountain Music』CD２枚組\2,363-（本体\2,250-）

　オールドタイム・ストリングバンドとブルーグラス の境界線にあった、「プリ・ブルーグラス」の第一人者のひとり。オールドタイム新入荷参照。

ROU-0599 CATHY FINK『Banjo Talkin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナー９月号でオールドタイム・バンジョーの色々な面白さを紹介してくれたキャシー・ フィンクの最新作。オールドタイム新入荷参照。

PATUX-152 JEREMY STEPHENS & TOM MINDTE『Old Time Duets』CD\2,573-（本体\2,450-）

　マンドリン＆ギターによるブラザー・デュオの王道 作品。オールドタイム新入荷参照。

SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)（5.1dolby surround、２時間６分）

　サム・ブッシュ・バンド初のライブDVD。1971年のニュー・グラス・リバイバル以来、ブルーグラス界に変 革と発展のエネルギーを与えつづけた偉大なサム・ブッシュである。映像新入荷参照。

SH-4003 SELDOM SCENE『Scene-chronized』CD\2,573-（本体\2,450-）

Hometown Blues/This Morning at Nine/Katie Dear/Mama Tried/Tomorrow Is A Long Time 他全13曲

　1996年12月、あっという間に逝ってしまったジョン・ ダッフィ…、残された「セルダム・シーンはもうおしまいか!?」なんて思った人も多かったろうが、どっこい、 今、とても快調、絶好調なバンドなんだよ!!　とにかく、リード・ボーカルが、しかも凄いのが３人、トラッ ドな感情をたっぷりと背負い込んだダドリー・コンネル(g)、バリバリのソリッドテナーを聴かせるルー・ リード(m)、そしてソフトで優しいボーカルのフレッド・トラバース(d)、この３人にロニー・シンプキンズ (bs)と、唯一のオリジナル・シーンとなったベン・エルドリッジ(bj)とその息子クリス・エルドリッジ(g)の６ 人組、地元のワシントン・ポスト紙が「国宝」とまで称するシーン、なんと、７年ぶりの最新作。ディラン、 J.フォガティー、S.アールやM.ハガード、P.クラフトらのソングライター、話題の若手女性ドナ・ヒュー ズらの曲に、カーター・スタンレーやトラッド曲を配して、ジョン亡き後もセルダム・シーンらしさを見事 に継承している。ゆったりと聴いていると、どこかからジョンの声が聴こえてくるから不思議だ。ベンの音 楽への変わらぬ愛情と、メンバー全員のシーン・サウンドへのリスペクトが生んだすばらしい作品だ。

ROU-0591 CHARLIE SIZEMORE BAND『Good News』CD \2,573-(本体\2,450-)

I've Fallen and I Can't Get Up/Alison's Band/No Blues is Good News/Good News When I Die 他全14曲

　ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボー イズで故キース・ウィットリー後のリード・ボーカルを17才から９年間務め、その後イギリス留学を経て トップクラスの成績で弁護士となったチャーリー・サイズモアが、新バンドを結成して本格的にブルーグラ ス・サーキットにカムバック宣言をする作品。ラルフのボーカリストとして、ラリー・スパークスやロイ・ リー・センタース、前述キースと並ぶ伝説に伍される彼、ウェイン・フィールズ(bj)、ダニー・バーンズ(m)、 マット・ディスペイン(d)、ジョン・ペネル(bs)とのバンド・サウンド。今年47才になる貫禄を増した声と、同 時に若かりし頃にラルフとのデュオが見事だったチョっと不安定になりそうな寸前で止まるカーター以 来のスタンレー伝統の声がバランスよく聴こえて、１曲ずつの表現力が豊かである。ジョージ・ジョーンズ やリーバ・マッキンタイヤー、ケニー・チェズニーなどのカントリー・スパースターを育ててきた巨匠バ ディ・キャノンのプロデュース。

MCM-0007 LITTLE MO' McCOURY『Little Mo' McCoury』CD\2,573-(本体\2,450-)

This Land Is Your Land/Barefoot Nellie/I've Been Working on the Railroad/Jimmy Brown the Newsboy/The Fox/Twinkle Twinkle Little Star 他全16曲

　リトル・モー・マッカーリーという変名で、ロニー・ マッカーリーを主役に据えたデル・マッカーリー・バンドのファミリー向けの企画アルバム。トラッド曲や ウディ・ガスリーの名曲、動物が主人公の曲などのチルドレン・ソング等々、ファミリーで楽しめる曲を中 心に、フラット＆スクラッグスやジミー・マーティンのクラシックもさりげなく配して、子供だけでなく大 人も楽しめる作品に仕上げている。ファミリー向けのアルバムということで、目線は低いところにおきなが らも決して安易に流れることのない、当代最高のブルーグラス・バンドならではのアンサンブルは見事と いうしかない。ますます親父の域に近づいてきたロニーのリード・ボーカル、肩の力が抜けていい味を出 すようになったロブのバンジョーとジェイソンのフィドル、子供たちと一緒に唄ったり、サウンド・エフェ クトを多用したりと、ふだんとはちょっと違うシチュエーションでも、要所はきっちりとおさえた正しいブ ルーグラス・スタイルに、やっぱり凄いバンドだと実感させてくれるデル・マッカーリー・バンドの、小さ な子供たちに音楽の素晴らしさを伝えようとする思いが伝わってくる。（宇野誠之）

SBR-121406 STEVE KAUFMAN『Mystique』CD\2,888-(本体\2,750-)

Classical Gas/Limehouse Blues/Maiden's Prayer/Tom & Jerry/Katy Hill/Earl's Breakdown 他全18曲

　数々の教則や自身のフラットピッキン・キャンプで 知られるスティーブ・カウフマンの最新フラットピッキン・ギター集。あの「クラシカル・ガス」を１曲目、 つづいてフィンガーピッキンで知られるラグタイムの「テンプテーション・ラグ」、３曲目からは次々とフィド ル・チューン／ブルーグラスのスタンダードをフラットピッキンで演じる。ブルーグラス・フィドルのマス ター、ボビー・ヒックス(f)、スーパーピッカーとして知る人ぞ知るエモリー・レスター(m)ほか、ラスティ・ ホラウェイ(bs)、ゲイリー・デイビス／ケーシー・ヘ ンリー(bj)らのサポートでのブルーグラス・セットが中心。繊細なものよりはドラマチックなフレーズを好 むスティーブならでは、フラットピッキン・ギターの美味しいフレーズが満載の、ライブも含んだスリリン グなフラットピッキン・ギター作品に仕上げている。

　なお現在、スティーブのCDアルバムは『Star of the County Down』(SB-20398 \2,888-)、『Breaking Out』(SB-42090 \2,888-)、そして彼の主催するギター・キャンプから講師陣の弾きまくり『KAMP Concert Vol.2』(SB-51200 \2,888-)がある。

PC-1156 SPECIAL CONSENSUS『Trail of Aching Hearts』CD\2,573-（本体\2,450-）

I'd Like to Wander Back to the Old Home/I'm Gonna Love You One More Time/Blue Skies 他全12曲

　イリノイ州シカゴ周辺に本拠を置くスペシャル・コ ンセンサスの最新第13作。現在、IBMA（国際ブルーグラス音楽協会）理事長／会長を兼務、米国ブルーグラス 界の保守とリベラルの舵取りをするグレッグ・ケイヒルがフルタイムで結成してからもうすぐ30年を迎えよ うという名門バンドである。決して本場とはいえないシカゴ近郊のブルーグラスを陰で支えてきたグレッグ、 少年ノーム・ピケルニーを育てたり、マロ川端をはじめ、有田純弘や稲葉和裕など日本からのブルーグラッ サーとも交流を持つグレッグ、現在はソングライティングに定評のあるロン・スピアーズ(m)をメインボーカ ルに、若手ジャスティン・カーボーン(g)とデビッド・トーマス(bs)も３曲と２曲のリードを取るというバラ ンスの取れたバンドを率いている。トラッドとコンテンポラリーをハッピー・ミディアムに混ぜ合わせた非 常に安定したブルーグラスを聴かせてくれる。

PATUX-149 PATRICK McAVINUE『Grave Run』CD\2,573-（本体\2,450-）

Road to Columbus/Tennessee Wagoner/Pick Me Up on Your Way Down/Blackberry Blossom/Amazing Grace/Back Up and Push/Sunny Side of the Mtn. 他全14曲

　ネイト・リースやジョーダン・タイスらにつづいてワ シントンDC／メリーランドからシャーロッツビルにかけてのDCグラス・シーンから登場した若者はパトリッ ク・マッカヴィニュー、フィドラーである。彼をサポートするのはマーク・ニュートン・バンドのトロイ・イー グルを核に、サミー・シーラーとクリス・ワーナーという大ベテラン、ジョンソン・マウンテン・ボーイズのデ ビッド・マクローリン、マーシャル・ウィルボーン、ダドリー・コンネル、セルダム・シーンのマイク・オルド リッジ、他に前述ジョーダン・タイス(g)らとともにトラッドな音作りに仕上がっている。現在オウディ・ブレ イロック＆レッドラインのメンバーとしてトラッドグラスを追いかけている。

PATUX-037 DONNIE "DOBRO" SCOTT『Generations』CD-R\2,573-（本体\2,450-）

Pain in My Heart/I'll Be All Smiles Tonite/My Destiny/Cuckoo's Nest/Lovesick Blues 他全13曲

　ワシントンDC地区のインディー・ブルーグラス・シー ンでドニー・ドブロとして知られる60才を迎えたドニー・スコット、子供の頃にラジオで聴いたフラット＆ スクラッグスのジョッシュに憧れて、トラック・ドライバーをしながら30才になってドブロを弾きはじめたと いう。妻のバーバラのボーカル、息子ジョセフ(m)を中心に、現在カントリー・ジェントルメンですばらしいバ ンジョーを聴かせるマーク・デラニーや、オールド・スクール・フレイト・トレインで活躍する若手フィドラー （この録音当時はまだ子供だったろう…）のネイト・リース（２曲で故ジョー・メドウズ）らをバックに、ロー カル色一杯の自家制作らしい作品。音的には一流ミュージシャンたちの録音のように決まってはいない が、家族のコーラスや彼のドブロからは愛情一杯の暖かい音が響いている。

CMH-2223 BLUEGRASS KARAOKE『Vol.2』CD+G\2,079-（本体\1,980-）（歌詞付）

Uncle Pen/Blue Moon of Kentucky/Salty Dog Blues/Rocky Top/I Wonder How the Old Folks Are st Home/Wreck of Old 97/Sunny Side of the Mountain/You Don't Know My Mind.

　ブルーグラス・スタンダード有名８曲のカラオケ盤。 バックはメチャ上手い。ティム・クロウチ(f,m,g)とランディ・コーアズ(d,v)、そしてケント・ブラントン (bs)に、コーラス・ハーモニーにアーニー・サイクスは本名のようだが、この超一級バンジョー・トーンとタ イミング、ラリー・リチャードソンは変名に違いない（DTやCCレベルかな…？）。…とにかく、超一級のバッ クで上記８曲を歌いませんか？キッチリとテナーやバリトンのコーラスまで付けてくれます。もちろん、歌だ けじゃなく楽器を弾いてもOK、その上、典型的なバックアップ手法まで学べるというもの。また、この８曲の ボーカル入り、完成版も収められた全16トラック。使いようによればメチャ値打ちの出る代物だ。また、CD+G 対応のプレイヤーであればテレビ画面で歌詞を追える。

　なお、本作の第１集『BLUEGRASS KARAOKE, All-Time Bluegrass Classics』(CMH-2202 \2,079-)と、ゴスペル集『BLUEGRASS GOSPEL KARAOKE』(CMH-2211 \2,079-)も在庫している。

カラオケ・第１集の曲目：Roll in My Sweet Baby's Arms/Man of Constant Sorrow/Sitting on Top of the World/Wabash Cannonball/Will the Circle Be Unbroken/Wildwood Flower/Don't Let Your Deal Go Down/John Henry。

カラオケ・ゴスペル集の曲目：Amazing Grace/Will the Circle Be Unbroken/Down to the River to Pray/Angel Band/Standing in the Need of Prayer/Rock of Ages/Wayfaring Stranger/Walk in Jerusalem.

PATUX-136 MAYFIELD BROTHERS『Vintage Recordings 1948-1956』CD\2,573-(本体\2,450-)

I'm Knockin' on Your Door/Arizona Moon/Poison Love/Old Home Town/Lonely Heart Blues/On and On/Sawing on the Strings/Holiday for Love 他全21曲

　凄いです!!　幻のエド・メイフィールドの超貴重な 音源がドバッと21曲も、突然出現したぞ!!　そしてどの曲も、今でこそ確信できる、偉大なボーカリストであ りギタリストであるエド・メイフィールドの才能を余すところなく伝えるものすごい演奏だ（音質は何度か のダビングを繰り返したカセットテープからの再現）。メロディ・ラインの捉え方がアーリー・ブルーグラスの 典型でありながら、その伝えるメッセージには偉大なボーカリストと呼ぶに相応しい稀有な感情の起伏を感 じさせる。ギターの巧さも、サムピックで弾くリードはもちろん、そのリズムやランはずば抜けている。その 上、オリジナル曲の完成度の高さ、伝説のブルーグラス・シンガーと呼ばれ、ピーター・ローワンに私淑され ていた理由がよく分かる。ふたりの兄弟、ハーブ(m,g)とスモーキー(f)も凄い。ビル・モンローのブルー・グ ラス・ボーイズに1951年から58年の間に３度参加、あのモンローとのデュエット"First Whippoorwill"やブルー・グラス・ボーイズでは珍しいリードギターの "Panhandle Country"など20曲の録音を残し急逝した、ミステリーに包まれていた伝説のエド・メイフィー ルドの全貌が見えた!! アリー・ブルーグラス・ファン必聴!!

RHY-314 RED SMILEY『25 Bluegrass Classics』CD\2,079-(本体\1,980-)

Roll on Buddy/Take This Hammer/It's Raining Here This Morning/Dear Old Dixie/Ain't Nobody Gonna Miss Me/Banks of the Ohio/900 Miles 他全25曲

　ドン・レノとのコンビで名を成したレッド・スマイ リー、1967年と68年にルーラル・リズム社から発表された３枚のアルバムからのベスト25曲集。70年代には シェナンドー・カッタップスとして名を馳せることになる故ビリー・エドワーズのソリッドなバンジョー、テ イター・テイトの切り込みフィドルに、ジーン・バロウズ(m)、ジョン・パーマー(bs)というメンバー（５曲は ハーシャル・サイズモアm）で、トラッドグラス・スタンダードの数々を、ほとんどの曲を２分以内に収めて 次々と聴かせる。"It's Raining..."のイントロをはじめ、全編でテイターの鋭い「これぞブルーグラス・ フィドル!!」とビリーのパリパリ・バンジョー（曲の長さゆえにマンドリンの出番はほとんどない）が、レッ ド・スマイリーの滑らかなボーカルと絡む…、快感である。"Ain't Nobody..."でのジーン・バロウズの歌も最高!!

SH-4031 V.A.『Absolutely Bluegrass』CD\2,573-（本体\2,450-）

　30年間に渡って新しいブルーグラスをリードしてき たシュガー・ヒル・レコードの誇るトップ・アーティストの（現在にも通じる）ベスト曲集。ジム・ミルズのス クラッグス曲"Pick Along"にはじまって、若きリッキー・スキャッグスのフラット＆スクラッグス・スタン ダード"I'll Stay Around"で終わる全17曲。アリソン・クラウスとジェリー・ダグラスによるルービン曲 "I Don't Believe You've Met My Baby"から、ドリー・パートンのF&S曲"I'm Gonna Sleep with One Eye Open"、ティム・オブライエンとデル・マッカーリーのディラン曲"When I Paint My Masterpiece"、マーティ・ステュアートとドック・ワトソンのデルモア 曲"Blue Railroad Train"などのお楽しみや、サム・ブッシュ、ロニー・ボウマン、ギブソン・ブラザーズ、 ドイル・ローソン＆クイックシルバーなどの現役バリバリ・ベテラン、そして今ヒット中のインファマス・ス トリングダスターズ"Starry Night"やクリス・シーリの"Wayside(Back in Time)"らの若いブルーグラスなど、どこから切り取っても美味しい、シュガー・ヒ ル・レコード自信の「これぞブルーグラス!!」集。

SH-4033 LONESOME RIVER BAND『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

Highway Paved with Pain/Old Country Town/Solid Rock/Katy Daley/Mary Ann/Harvest Time 他全16曲

　1990年代、ブルーグラス界に旋風を巻き起こしたロ ンサム・リバー・バンド、その絶頂期であるシュガー・ヒル・レコード時代、ロニー・ボウマン、ダン・ティミ ンスキ〜ドン・リグスビー、ケニー・スミス、そしてサミー・シーラーという最高のメンバーでのベスト16曲 集。1994年から2000年まで、４枚のアルバムと数多くのIBMAアワードを獲得したかれら、その爽快なブルー グラスの集大成である。当時、ダン・ティミンスキをめぐってアリソン・クラウスのユニオン・ステーションと 争奪戦!?を演じたLRB、ブルーグラスの誕生から50年を経た90年代に、ブルーグラスを生んだ土地の人たち、 ブルー・リッジ地方でもっとも人気を博した今日的ブルーグラスの典型的なサウンドである。

　ちなみに、シュガーヒル在籍アーティストのベスト 曲を集めた決定版シリーズはほかに、以下の作品が今夏発売。内容は、今後順次紹介する。

SH-4027 DOYLE LAWSON『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4035 PETER ROWAN『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

SH-4036 NASHVILLE BLUEGRASS BAND『Best of Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

RCSI-1004 DAVID PETERSON & 1946『In the Mountaintops to Roam』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

I'll Still Write Your Name in the Sand/Careless Love/Good Woman's Love/In Despair/Blue Birds Are Singing for Me/Red Rockin' Chair 他全14曲

　一般的な知名度は低いものの、アルバムごとにトラッドグラスの継承者として評価の高まるデビッド・ ピーターソン。チャーリー・クッシュマン(bj)、オウブリー・ヘイニー(f)、マイク・コンプトン(m)ら、申 し分ないメンバーを基本セットに「折り目正しいブルーグラス」をアピールする最新作。１曲目のスパイ カー／ダンカン／クリーブランドによるトリル・フィドルからどっぷりと、昨年還暦を迎えた1946年のブ ルーグラスへの愛に満ちた、典型的なブルーグラス・サウンドを聴かせてくれる。

HCL-001 HEIDI CLARE『I Declare』CD\2,888-(本体\2,750-)

Cumberland Gap/Shout Lula/Oil in My Vessel/Farewell Thurber/Rye Straw/Shortnin' Bread 他全12曲

　素晴らしいオールドタイム・フィドル集!!　映画『コールド・マウンテン』のサントラにも抜擢された リール・タイム・トラベラーズのフィドラー、ハイジ・クレアー、メリハリの効いたボーイングのアグレッシ ヴなフィドルに、クリス・シャープのリズム・ギターが絡んだすばらしいグルーヴの１曲目、ロイ・アンド レードのスリリングなクロウハンマーでハイジのシャウトするフィドルとボーカルを持ち上げる２曲目、エ ド・スナッダリーのブルース・ギターにソウルフルで近寄り難いゴスペルを歌い切る３曲目、フィドルが美 しく歌う４曲目…、このフィドルの鳴りと危ういボーカル、尋常ではない内に秘めたインパクトを感じさせ る女性フィドラー、素晴らしい女性オールドタイマーの作品です。

AB-003 ADRIENNE YOUNG『Room to Grow』CD\2,888-(本体\2,750-)

　新世代アパラチア系の環境派女性シンガー／ソング ライターとして高い評価を受けるエイドリアン・ヤングの最新第３作はこの夏、全米アメリカーナ・チャー トで第５位の大健闘。前２作同様、ほとんど自作や共作のオールドタイミーなベースにカントリーの音も加 えたサウンド。今回はウッドストックのレボン・ヘルム・スタジオで録音、第１作からコンビを組むウィル・ キンブローのエレキギター、ゴードン・ストーンのペダル・スティールなどを取り入れつつ、独自の自然志 向のメッセージとボーカルを聴かせる新感覚女性アパラチアン・シンガー!!

B000045902 GEORGE STRAIT『50 Number Ones』CD2枚組\3,675-(本体\3,500-)

　現在55才、1980年代以降現在まで、テキサス・カン トリーのあるべき姿を守り続けたスーパースター、ジョージ・ストレイト。１曲目に発売当時の新曲"I Hate Everything"（のちにナンバーワン）、そして２曲目の1982年初のナンバーワン・ヒット"Fool Hearted Memory"から全50曲のナンバーワン・ヒットを網羅した最高のベスト集（数曲に２位のものあ り）。2004年発売で当然、ビルボード総合アルバム・チャートで１位となっている。テキサス・ホンキートン クの王道サウンドに、時代に応じたメロディと詩が心地良い。

ROU-0582 BOBBY OSBORNE & Rocky Top X-Press『Bluegrass Melodies』CD\2,573-（本体\2,450-）

　9月号のカバーストーリーは76才、その声を聴くだけで涙が出そうになるボビー・オズボーン。弟ソニーと のオズボーン・ブラザーズ解散から第2作。その声とマンドリンの突き刺さるような厳しさはモンローとある 種同質の激しさで聴くものを圧倒する。本作でも、一見ポップでモダンそうな選曲ながら、どの曲にもすさま じいインパクトが感じられるボビーのすごい精神力がどこから来るのかを考えてみた。ブルーグラス第一世 代随一の、すごい最新作だ。

SH-2209 V.A.『True Life Blues』CD\2,573-（本体\2,450-）

　「モンロー・ミュージックの怪」として不思議なタイ ミングで録音された"Wheel Hoss"の謎を追求しているビル・モンロー生誕月の9月号。本作は96年9月9日 のモンロー他界の寸前に完成し、翌年にグラミー賞を獲得したビル・モンロー・ソングのカバー最高作。全ブ ルーグラス・ファン必聴のモンロー音楽への愛情溢れる大秀作!!

ROU-0599 CATHY FINK『Banjo Talkin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

　キャシー・フィンクがオールドタイム・バンジョーの 魅力を語ってくれます。この最新作についてはオールドタイム新入荷の項を参照ください。

SHA-612D FLATT & SCRUGGS『The Best of Flatt & Scruggs TV Show, Vol.2』DVD\3,308-(本体\3,150-)

　9月号の「フラット＆スクラッグス解像」シリーズ第 三弾は、彼らの1960年代初頭の貴重なテレビ番組が収められた超ベストセラーの第2集から"We'll Meet Again Sweetheart"や、遂にあの指使いが解明できる"Foggy Mountain Special"などの収められた本作のエピソード#1。

ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・ライスがほれ込んでプロデュースしたとい う新人女性シンガー、ドナ・ヒューズの全米デビュー作。アリソン・クラウスやセルダム・シーンも彼女の曲 を取り上げた話題のブルーグラス・ソングライター。トニー自身のギターに、サム・ブッシュ(m)、スコット・ ベスタル(bj)、ロン・スチュワート(f)、ロブ・アイクス(d)、マイク・バブ(bs)ほか、シンディ・ローパーの カバーも含む全14曲。

CR-015 JOHN REISCHMAN & THE JAYBIRDS『Stellar Jay』CD\2,888-(本体\2,750-)

　インテリ系トラッドグラス、ジョン・ライシュマン＆ ジェイバーズの最新第４作。ブルーグラスのベースがあるアパラチアからは遠く離れた文化も異なる（どち らかといえば日本的な）環境で、ブルーグラスの本質を演じる彼ら、最も美しい音のするロイド・ロアーを持つ と言われるライシュマンのほか、フラットピッキンのベテラン、ジム・ニューナリー(g)、ニック・ホーンバッ クル(bj)、グレッグ・スパッツ(f)に紅一点トリーシャ・ギャニオン(bs)の不動のメンバー。イギリスか ら伝わった古謡や南北戦争時代の曲に、スタンレーやキャロル・エリザベス・ジョーンズらのカバーやトラッ ドを配し、評価の高いオリジナル・インストではモンローやアパラチアの陰影を上手く取り入れながら、目 立たない仕掛けにニヤッとさせられるなど、深い味わいの自分たちのトラッドグラスを見事に昇華して聴か せる。

ROU-0588 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『More Behind the Picture Than the Wall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　気持ちいいテリー・バウカムのバンジョー・イントロ ではじまるドイル・ローソンとクイックシルバー、お待ちかねのセキュラー（非宗教）作品。ジェイミー・デイ リーの力強くかげりのないすばらしいテナー・ボイスを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッドグラスか らカントリー／フォーク・バラッド、圧倒的なボーカル・ハーモニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安 定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、現在IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞連続記録を更新 する彼ら、悠々の最新作。ドイルとクイックシルバーの 25年はムーンシャイナー誌2004年９月号(MS-2111 \525-)で特集。

KC-1004 KATHY CHIAVOLA『Somehow』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　キャシー・キアボラ、６年ぶりの最新作は全曲、女性 らしい感性あふれる詩とメロディーが一杯。前半はリチャード・ベイリー(bj)、ブレント・トリットorブッ チ・バルダサリ(m)、ステュアート・ダンカンorバーバラ・ラム(f)、デニス・クラウチ(bs)らのバックでの ブルーグラス、後半に入るとダレル・スコット(g)、ロブ・アイクス(d)、ケニー・マローン(perc)、バイロ ン・ハウスorビクター・ウートン(ebs)らとともに一歩ずつ音楽世界を広げる。ほかに、シャロンとシェリル のホワイト姉妹、テリー・エルドレッジ、ジョン・コーワンらがボーカル・ゲスト。ナッシュビルのボイス・ト レーナーとしても知られる彼女、クラシックの素養とブルーグラスへの愛情、そしてナッシュビルの多彩な 仲間とのコラボレーションが生んだ素晴らしい女性ボーカル作品だ。

RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-（本体\2,450-）

　現在J.D.クロウ＆ニュー・サウスのマンドリン＆テ ナーのドワイト・マッコール、アール・テイラーとのコンビで知られる父ジムからのトラッドグラス魂を引き ながら、70年代以降の音とビートで、テンション一杯のいまどきのソリッドグラスを目一杯聴かせる。バッ クにはロン・スチュワート(bj,f)を軸に、アラン・バイビー(m)、ランディ・コーアズ(d)ら、申し分ない「今」 のトップランナーを配した、気持ちのいいソリッドグラスを聴かせる。

ROU-0512 J.D.CROWE & the NEW SOUTH『Lefty's Old Guitar』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　J.D.クロウとニュー・サウス、７年ぶりの新譜。ニューサウス一流のややバウンシーなソリッド・サウ ンドに乗っかる見事なJ.D.のスリーフィンガーとバックアップを生むバンジョーのトーンとタイミング、そ してロン・スチュワートのアグレッシブながらツボを心得たフィドルが快感。ライブでは現在も30年前のレ パートリーを中心に演じる彼ら、ブルーグラス／カントリー／フォークをバランスするハッピー・ミディア ム感覚は今も変わらない。

PC-1158 GRASSTOWNE『The Road Headin' Home』CD\2,573-（本体\2,450-）

　クイックシルバーからマウンテン・ハートと、その圧 倒的な歌唱力で近年のブルーグラス・ボーカルをリードしてきたスティーブ・ガリー(g)と、J.D.クロウ＆ ニューサウス／ワイルドファイアーのフィル・レッドベター(d)が立ち上げた話題の新バンド、グラスタウン のデビュー作。他にサード・タイム・アウト／ブルー・リッジのアラン・バイビー(m)に、若手ふたり、ケニー ＆アマンダ・スミスにいたジェイソン・デイビス(bj)と、まだ20才と言うジェミー・ブーハー(bs)の５人組。 フィドルにステュアート・ダンカンとティム・クロウチを加えた本作、スティーブのボーカルを中心に（彼の最 新デビュー作『Sounds Like Home』=LDR-010\2,888-が凄い!!）、現在のブルーグラス王道サウンドから定評 あるキツメのジョージ・ジョーンズ節、オズボーンのさわやかカバー等々、スコット・ベスタルとの共同制作。

MH-1115 JERRY SALLEY『New Songs, Old Friends』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　ビンス・ギルとドイル・ローソンを起用したハーモ ニーからはじまるジェリー・サリーのデビュー作。D.タルボット、B.サットン、A.ステッフィ、S.ダンカン、 R.アイクス、B.アイザックスという、望む最高のバンド。コーラスには、オーク・リッジ・ボーイズ、D.マッ カーリー、D.ウォーリー、R.ビンセント、R.スキャッグスほか…。売れっ子ソングライターとして知られる ジェリー、鉄壁のブルーグラス・サウンドに乗って、トラッドグラスやクラシック・カントリー・ファンらをも 唸らせるすばらしい作品に仕上げている。

NSG-1001 CLIFF WALDRON & NEW SHADES of GRASS『New Direction』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

　懐かしいクリフ・ウォルドロンの最新自費制作品、 ムーンシャイナー５月号(MS-2407 \525-)で近況が特集記事となっていたように、10年前にバンドを再編、ワ シントンDCグラスの洒落た選曲とアレンジで相変わらず、さわやかなブルーグラスを聴かせてくれる。マンド リンには日本滞在の長かったマーク・マジオロがジーン・ジョンソンを思わせる軽やかなフレーズを聴かせ （現在はバンドを抜けているため写真はない…）、マイク・オルドリッジ風のドブロ、安定したスリーフィン ガーにフィドル、そして紅一点のテリ・チズム(bs)が美しいテナーでハーモニーを締める。60年代末に"Fox on the Run"でニューグラス・ムーブメントの先陣となり、70年代にはセルダム・シーンの雛形となったク リフのサウンド、DCグラスの軽やかな曲調とアンサンブルが、久々にあの懐かしい声で楽しめる。

ZOE-1112 KING WILKIE『Low Country Suite』CD\2,573-（本体\2,450-）

　知る人ぞ知る、ビル・モンローの愛馬の名前を冠し、 若手トラッドグラスの星として2004年『Broke』(REB-1802 \2,573-)で登場したキング・ウィルキーが、ブルーグラスを秘し、ザ・バーズやグラム・パーソンズ らと重ねてイメージされるオルタナ・カントリーロックとしてアメリカーナ界に打って出た異色作。60年代 後半のシンガー・ソングライターたちが持っていた純粋さを感じさせ、今の時代の説得力が新鮮な響きとし て伝わってくる。ブルーグラス色を極力抑え、スライドギターを軸に見事なアコースティック・アンサンブ ルも素晴らしい。

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１曲目"Farewell Blues"に、全員で突っ込んでいくこのドライブ、83才を迎えたアール・スクラッグス の精神力にトニー・トリシュカはもちろん、バックアップのコンプトン／グリア／ダンカン／ベイルズが挑む。 ツイン・バンジョーとブルーグラスをテーマにした全編楽しい今春発表の秀作。ツインのお相手は前述アー ルのほか、ビル・エマーソン、アリソン・ブラウン、ケニー・イングラム、ノーム・ピケルニー、トム・アダ ムズ、スコット・ベスタル、スティーブ・マーティン、ベラ・フレック、そしてバックアップ、…どれもが一 体になった、さすがトリシュカ、あらたなバンジョー名作である。

M-109 KENTUCKY COLONELS『Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)（限定、紙ジャケット仕様、歌詞付）

　1962年録音の歴史的なケンタッキー・カーネルズの デビュー作が遂にDVDとして日の目を見ました（ボーナス３曲付き）。弱冠18才のクラレンス・ホワイトによ る心憎いまでのレスター・フラットのリズム・ギター・コピー（本作でのリードは数少ないが、それゆえにこ そ、クラレンスのギター本質が窺えるマストアイテム!!）、ロジャー・ブッシュのレスターのように唄いた い節（"Won't You Call Me Darling が最高じゃ!!）、アンクル・ジョッシュとの共作も収めたリロイ・マッ ク（ソングライターとして一流）、そしてビリー・レイのバンジョーなど、すみずみにまでアーリー・ブルーグ ラスの素敵な雰囲気を漂わせつつ、所々に非凡な輝きを放つ、ケンタッキー・カーネルズのデビュー作である。

M-101 THE HILLMEN CD\2,888-(本体\2,750-)（限定、紙ジャケット仕様、歌詞 付）

　東のカントリー・ジェントルメンに対して西のザ・ヒ ルメン、フォーク・ブームを乗り越えた伝説バンドの1964年録音（1969年発表）名作がボーナス６曲を含ん で再発売だ。この録音の後、プロデューサーのジム・ディ クソンとともにザ・バーズ結成に向かう若きクリス・ヒルマン(m)、カントリー歌手として大成功を収めるバー ン(g)とソングライターとして大成するレックス(bs)のゴズディン兄弟、そしてブルーグラス・カーディナルス などを率いて活躍するドン・パームリー(bj)の４人が、カーター・ファミリーからボブ・ディランまで、ウエス トコーストらしい洒落たサウンドのモダン・ブルーグラスを演じる。ラリー・ライスを通じて、後のJ.D.クロ ウ＆ニューサウスに持ち込まれるハッピーミディアムなブルーグラスが優しい秀作である。

ROU-1110 STANLEY BROTHERS『Earliest Recordings:The Complete Rich-R-Tone 78s(1947-1952)』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナー8月号(MS-2410 \525)で特集したように今年、スタンレー・ブラザーズは初録音から60年 を迎えている。本作はそのデビュー1947年から52年の間の全録音14曲集である。スクラッグス奏法が不明の ままにラルフが懸命に真似る"Molly and Tenbrooks"や、のちにブルース色を強めてモンローがリファイン し、ハイロンサムと呼ばれることになるアパラチア独特の唱法など、クリンチ・マウンテンの伝統を強烈に引き ずったままの初期ブルーグラスが堪能できるプリミティヴな１枚。

CCS-100 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain Banjo』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラス・バンジョーのバイブルと呼ばれる1961年発表のアール・スクラッグスのバンジョー・イン スト作品。本作ともう１枚、『Foggy Mountain Jamboree』(COL-92801 \2.079-)は、最近、大幅な改訂版が発売されたアール・スクラッグス教則本『and his Five String, Revised and Enhanced Edition』(ES-BOOKCD Book+基本ロール教則CD\6,563-)とともに、ブルーグラス・バンジョーを志す者の必携の聖典 である。もちろん、シビアなファンにはボックスセッ ト３部のフラット＆スクラッグス全曲集（お問い合わせ下さい）もある。

MS-0028 ABRAMS BROTHERS『Iron Sharpens Iron』CD\2,888-（本体\2,750-）

Think What You've Done/Soldier's Joy+/I Cried Again/I Want to be Loved/Carolina Star 他全13曲

　ジョンとジェイムズのエイブラムズ兄弟の最新３作 目。兄ジョン（17才）のマンドリンとアグレッシヴなリード・ギターとボーカルを軸に、マーク・オコナー・ フィドル・キャンプからダニエル・パール記念バイオリンを贈られた弟ジェイムズのフィドル（まだ硬いが 14才…、バンジョーも弾く!!）、それにロン・ブロック的ロールとチョークなどが絶妙なサポート・ミュージ シャン（bj）が音好きをくすぐり、全編に渡って音のスリルを楽しませてくれる。ジム＆ジェシーの影響の 強いカナダという土地柄か、選曲もスタンダードに、ベッキー・ビューラーやショーン・レーン／ティム・ス タッフォードら最近のブルーグラス・ソングライターの曲を取り入れて、いずれは全米に知られるだろう期 待感溢れる若者らしいさわやかなブルーグラス作品にしている。

SH-4021 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Fork in the Road』CD\2,573-（本体\2,450-）

　なんとブルーグラス・アンリミテッド誌ブルーグラ ス・アルバム・チャートで一躍ナンバーワン（ムーンシャイナー誌７月号掲載）となったインファマス・ス トリングダスターズ、この２年間、米国でもっとも噂された若者バンドの今年３月のデビュー盤。ムーン シャイナー誌今年３月号(MS-2405 \525-)にカバーストーリー。なお、9月1日、ギターのクリス・エルドリッ ジ（ベンの息子）はクリス・シーリのテンションズ・マウンテン・ボーイズ参加のため、バンドを離れた…。

ROU-0542 OPEN ROAD『In the Life』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2005年来日したブラッド・リー・フォークという、 20代ながらカウボーイからシンガーに転進、カーター・スタンレーを彷彿させる純朴なヒルビリーと いった「ドロ臭さ」を持つ稀有のシンガーを擁するコロラドのオープン・ロード2004年作品。バーン・ウィ リアムズがアイドルだという20代の若者のトラッドグラスへの真摯な憧れが聴き取れる。

DUAT-1228 V.A.『Voice of the Spirit; the Gospel of the South』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジェシ・マクレイノルズとブライアン・サットンを 従えたマック・ワイズマンのボーカルを１曲目に、アール・スクラッグスのカーター・ファミリー・ピッキン と共に歌う故ジョニー・キャッシュ、ジョン・コーワンとトニー・ライスのボーカル＆ギター、その他、黒 人ゴスペルのメイビス・ステイプルズをマーティ・ステュアートがフォロー、コニー・スミス、ジョン・ラ ンドール等々、そして最後、1870年代にナッシュビルの黒人大学に生まれたゴスペル音楽のルーツを今に伝 承するフィスク・ジュビリー・シンガーズからビンス・ギルのすばらしい"What Are They Doing in Heaven?"まで、アパラチアから南部に伝わるゴスペル伝統を、 ジョン・カーター・キャッシュ制作のすばらしい2006年の企画アルバム。

DUAT-1265 GREENCARDS『Varidian』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨夏、ボブ・ディランのオープニング・アクトとし て全米ツアー、話題となったグリーンカーズの最新第３作目。マンドリン＋フィドル＋女性ボーカル／ベー スというトリオで、現在ナッシュビル最先端の繊細なアコースティック・カントリーと骨太な女性ボーカル が見事。前作『Weather and Water』(DUAT-1203 \2,573-)、デビュー作『Movin' On』(GC-8108 \2,573-)も女性ボーカル・ファンにお勧め!!

NEV-501 CANDACE RANDOLPH『Whose Heart Is This?』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　子供の頃からファミリー・バンドでバンジョーを弾 いてきた女性キャンデス・ランドルフ、10代で作った曲をラルフ・スタンレーが録音したという逸話を持つ シンガー／ソングライターとして現在はナッシュビルで活躍中の彼女、天才シャド・コッブ(f)とジェシ・コッ ブ(m)兄弟、テリー・エルドレッジ(bs)、そして曲作りのパートナーでもあるボビー・ニコラス(g)を核に、ス トレートなブルーグラスと女性らしいカントリー・ラブソング、そしてハイロンサムなバラッドなどを聴かせて くれる。

DUAT-1142 JUNE CARTER CASH『Wildwood Flower』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2003年度のグラミー賞最優秀女性カントリー・ボー カルを収録の"Keep on the Sunnyside"で受賞、同時にトラッドフォーク・アルバムも受賞したマザー・メ イベルの娘、ジューン最晩年の作品。息子ジョン・カーター・キャッシュ制作でオリジナル・カーター・ファミ リーの伝統を見事に受け継いだ秀作。

MSM-1300 MIKE SCOTT『Blue Moon of Kentucky』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジム＆ジェシーのバンジョー奏者として知られるマイ ク・スコットが中心になって、ビル・モンロー歌物スタンダード12曲をインストするというおいしい企画、マ イク・コンプトン(m)、 ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)、… このメンツでこの企画、悪い物が出来るわけがない。すべての楽器が唄います。

CMH-9092 V.A.『Pickin' on Nickel Creek』CD\2,888-(本体\2,750-)

Lighthouse Tale/When in Rome/Helena/Sabra Girl/Ode to a Butterfly/House Carpenter 他全11曲

　ブルーグラス育ちのティーンアイドル、ニッケル・ク リークのヒット曲をカバーするのは、偽名を使っているマイク・コンプトン(m)、天才シャド・コッブ(f)、ネッ ド・ルベレッキ(bj)、ギターは特長を隠している（というか似ているヤツが多い!!）のか不明だが、そしてベー スは本物のマーク・シャッツではないだろうか…、と思っている。とにかく、彼らがクリス・シーリのオリジ ナルを中心にカバーするのだが、さすがお仲間というか、こうして聴くとニッケル・クリークはやっぱブルー グラス・バンドだと思ってしまう納得のメロディーがつづく。

SH-9202 V.A.『Legacy: A Tribute to the First Generation of Bluegrass』CD\2,079-（本体\1,980-）

　シュガーヒルのアーティストが第１世代のブルーグ ラス御三家、ビル・モンロー、フラット＆スクラッグス、スタンレー・ブラザーズをカバーした名曲15曲集。 バイロン・バーライン＆ビンス・ギル、リッキー・スキャッグス＆トニー・ライス、ドック・ワトソン、サム・ ブッシュ＆ジェリー・ダグラス、セルダムシーン他が御三家をどう料理するのか…。

JSP-7794 CHET ATKINS『The Early Years 1946-1957』CD5枚組\5,775-(本体\5,500-)

　20世紀の偉大なギタリスト、チェット・アトキンス (1924-2001)の初期録音158曲を収めた廉価CD5枚組。東テネシーのアパラチアから出てきた若者が、いかに して世界最高のギタリストといわれる地位にまで達したのか？　1941年に高校を出てヒーローだったマー ル・トラビスとジャンゴ・ラインハルトを折衷、また折からのスウィング・ブームなどに感化されつつナッ シュビルのトップ・ミュージシャンとしてセッションを仕切りはじめた20〜30代、これまであまり聴く機会 のなかった時代のすばらしい音源集である。ボーカルものもたっぷりと含んだ、アメリカン・ポップ・ギター のベースである。

RCA-76379 CHET ATKINS & LES PAUL『Chester & Lester』CD\2,079-（本体\1,980-）

It's Been a Long Time/Caravan/Avalon/Birth of the Blues/Lover, Come Back to Me 他全10曲

　これまたチェット・アトキンスの1977年名盤が廉価 復刻である。アメリカン・ギター界の巨匠がふたり、ジャンルを超えたアメリカン・スタンダードを悠々自 適に弾く。癒し系エフェクトがギンギンにかかっているエレキ・ギターは、ここまでのキャリアを持ってして 弾けば嫌味でもなんでもなく、ただ美しく、あなたは癒されるであろう…。

CKCD-004 『Folk Dance Book Vol.4』CD\2,000-（本体\1,905-）（ダンス解説書付）

　中部近畿フォークダンス連合会制作の「フォークダ ンス・ブック」第４弾。演じるのはアコースティック・パフォーマンス・トリオのスネイク水谷(f)、吉崎ヒロ シ(bj)に、宮崎勝之(m)、スキップ楽団の松井正樹(accordion,keybord)らのリード楽器。彼らが「正し く」メロディーを追っていく有名フォークダンス集。いかにも、「踊りやすく」創られたクリアな音楽。これま での3作も在庫ある。

ROU-0405 TONY RICE『Unit of Measure』CD\2,573-(本体\2,450-)

　現代ブルーグラス・ギターの基を創ったトニー・ラ イス、2000年のギター・インスト最近作品。アメリカ ン・スタンダードの"Shenandoah"、"Danny Boy"、"House of Rising Sun"、"High Noon"他、スタンダードの"Gold Rush"、"Jerusalem Ridge"、"Beaumont Rag"、"Sally Goodin'"、ラインハルトの"Swing '42"、そしてトニーの最高傑作"Manzanita"など、聴きやすい選曲で、これがトニー・ライスだ作 品。

RHR-202 JORMA KAUKONEN『Stars in My Crown』CD\2,888-（本体\2,750-）

　団塊の世代のど真ん中の余裕と貫禄、そして年輪を 見事にアコースティック・ギターに語らせるヨーマ・コーコネンの最新作。ベースにルーツ音楽としてブ ルースとカントリー感覚を持ちつつ、ラグタイムからカリプソ／レゲエ、アーリー・ジャズ／カントリー／ ブルースなど、全編で誰にもスッと入ってくるアメリカ音楽を暖かく、優しく聴かせる。バリー・ミターホ フ(m)、サリー・バン・メーター(d)ほか、サム・ブッシュ・バンドのバイロン・ハウス(bs)とクリス・ブラ ウン(drums)をベースにした基本セットで、その素朴なボーカルとギターの響きがホッコリとした気分にさ せてくれる大人の癒し作品。

SZCD-6026 CLARENCE WHITE『Flatpick』CD２枚組\3,098-(本体\2,950-)

　シエラ・レコードが発掘したクラレンス・ホワイト の未発表音源集の特別限定盤。ディスク１はレギュラー盤『Flatpik』の19曲、そしてディスク２が本作 限りの15曲。1970年、バーズ在籍中のクラレンスがロジャー・ブッシュのリズム・ギターを伴って２チャン ネル・ステレオで録音した９曲と、ギター・インストラクション・テープからの３曲、73年春のライヴ・テ イク２曲、そして最後にハンクの"Lost Highway"を唄う。限定盤につき、完売後はディスク１しか手に入 らない。

ROU-0121 BELA FLECK『Crossing the Tracks』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジャズ／クラシック界でもトップ・アーティストと して知られるようになった巨匠、ベラ・フレックの記念すべきデビュー・ソロ。「ブルーグラス界のバンビ」 などと呼ばれていた1980年の１月１日に発表された本作、オールドタイム・フィドル＆バンジョー・チュー ン（サムとベラ、いいコンビだ）から、スクラッグス"Dear Old Dixie"、スウィング、そしてチック・コリアの"Spain"まで、ベラの現在に至る最初の一歩。今 とは違う強いタッチやトーン、右手が若々しくブルーグラスしてる。…憧れだったチックと10月にデュオで 東京公演をする!!

AM-002 ALAN MUNDE & WAYNE SHRUBSALL『Old Friends; Bluegrass & Clawhammer Banjo Duets』CD-R\2,888-(本体\2,750-)

　ブルーグラスのアラン・マンデと旧友、ウェイン・ シュラブソルのクロウハンマーが右左チャンネルに収められた有名バンジョー曲デュオ、Home Sweet Home/Down Yonder/Liberty/Whiskey Before Breakfast/Soldier's Joy/Oh Susannaなど他、全20曲。CD-Rのアイソ無いジャケットで、きわめて自費制作盤だが、 一時代を築いたアランと、クロウハンマーのメロディーの組み立てがリンクするユニークな作品。

UNI-723253 CHICK COREA & BELA FLECK『Enchantment』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナーではお知らせしましたが、ベラと チックのデュオが10月に3日間、東京公演をするという。…これはもう凄いバンジョーです。

FF-042 JETHRO BURNS CD\2,573-（本体\2,450-）

　1977年、ジェスロ・バーンズがソロ・マンドリニス トとして初めて発表したインスト作品。バッサー・クレメンツ(f)、マイク・ドウリン(g)、ボブ・ホーバン (piano)、ジョニー・バーンズ(eg)らをバックに、スタンダード、スウィング、フィドル・チューンなど、ジェ スロらしいフレージングが随所に収められた記念碑的作品である。（ラウンダー・アーカイブ・シリーズにつ き、ライナーノーツをご希望の方はお申し付けください）

COMP-4414 JOE CRAVEN『Django Latino』CD\2,543-（本体\2,450-）

　ジョー・クレイブンがDGQを離れ、ソロ・パフォーマー として創った本作は「ジャンゴをラテンで」、見事なジャンゴ・ラインハルト音楽のラテン化。マンドリン／ フィドルをメインにカバキーニョウクレレまで登場、ジャンゴとグラッペリの創った名曲にラテン・アメリ カ（スペインを含む）のさまざまな地方のリズム特色を取り入れながら進む、弦楽器の面白さと可能性を聴か せるすばらしい作品。

CMH-8983 JIMMY GAUDREAU『In Good Company』CD\2,888-（本体\2,750-）

　1969年、ジョン・ダッフィの後釜としてカントリー・ ジェントルメンに鮮烈なデビューを飾った若者ジミー・グドローも今年60才、…なんと、新婚さんでもある。故 チャーリー・ウォーラーに捧げられた本作はソロ名義として３枚目、ボーカルものも含むすばらしい最新作。 一世を風靡したマンドリンはもちろん、トニー・ライスとベラ・フレックとのソリッドグラス、ビル・エマーソ ンやビル・クリフトンなど、1989年から2005年の間に録音された全17曲。

（ムーンシャイナー誌2005年５月号から「アメリカン・ フィドル物語」連載中!!）

COL-07418 MARK O'CONNOR『The Essential Mark O'Connor』CD２枚組\3,990-(本体\3,800-)

　マーク・オコナーの最新ベスト２枚組は、クラシック 界で大ヒットした"Appalachian Waltz"からソロの"Amazing Grace"まで、ヨーヨー・マとエドガー・マイヤーとのトリオ、ウィントン・マーサリスらとのジャ ズなどのソロやコンボの15曲を１枚目。２枚目にはロンドン・フィルやナッシュビル・シンフォニーらとの オーケストラ共演作品８曲。あくまでもアパラチア、アメリカン・フィドルで、見事!!

ROU-0561 MICHAEL CLEVELAND『Let'er Go, Boys!』CD\2,573-（本体\2,450-）

　IBMA最優秀フィドルに輝く25才、マイケル・クリー ブランドの最新作は2006年最優秀インスト・アルバムも獲得。ベニー・マーティンを基調としたアグレッシブ な正統派ブルーグラス・フィドルで、これでもかとドライブする。ボーカルものも随所に、凄いテンションの秀 作。ティム・オブライエンをゲストの"Flower Blooming in the Wildwood"は絶品!!

ROU-0599 CATHY FINK『Banjo Talkin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

Ishikawa/Banjo Pickin' Gairl/Buffalo Gals/Home on the Range/Oh Susanna/Fun Is Money 他全17曲

　バンジョーは楽しい!!　スタイルを超越して、そん な魅力を一杯に詰め込んだキャシー・フィンクの最新作だ。クローハンマーのフィドル＆バンジョーから、ス リーフィンガーをうまく使ったブルース、ラグタイムっぽいマーチ、ミンストレル・バンジョーを使った古 の響き、トニー・トリシュカをゲストにした1930年代のヒット曲ほか、メロディック・クロウハンマーの若き 達人アダム・ハートやクリス・コール、オールドタイム・フィドル達人のブルース・モルスキーやジェーン・ ロスフィールドをゲストに、NTTの保留メロディーでおなじみのカンサス州歌から160年前の9/11に初演され たフォスターまで、バンジョーを主役にさまざまなスタイルとボーカルを駆使して楽しいアルバムに仕上げ ている。ブルーグラスのスリーフィンガーはもちろん、ベラ・フレックのようにジャズやクラシックもカバー するほど自在に弾くのもいい。でも、バンジョーの響きに耳を傾けて、そこからさまざまな表情を弾き出すこ とに集中した本作、見事である。

　ムーンシャイナー９月号にキャシーが今夏プロデュースしたオールドタイム・バンジョーのトップ奏 者たちによるバンジョー・インスト集『Old Time Banjo Festival』(ROU-0584 \2,573-)と同名の特集でキャシーとのインタビューを掲載している。

PATUX-152 JEREMY STEPHENS & TOM MINDTE『Old Time Duets』CD\2,573-（本体\2,450-）

They Sleep Together Now at Rest/Drifying Too Far from the Shore/Are You Lost in Sin?/Our Darling's Gone/Stormy Waters/Tiny Broken Heart 他全13曲

　マンドリンとギターのブラザー・デュオ、1930年代 に流行ったもっともシンプルなバンド・アンサンブルだ。家族の絆と、アパラチア／ブルー・リッジ地方の厳 しい山の生活から生まれる寂寥感と希望がない交ぜになった感情を見事に表現するスタイルである。ベテラン のトム・ミンティのマンドリンとリード・ボーカル、若いジェレミー・スティーブンスのギターとテナー・ボー カルでオールドタイム・デュエットの王道を、トラッド曲を中心に、ビル・モンロー、スタンレーズ、ドン・レ ノ、ジム＆ジェシー、ジミー・マーティン、ルービンズなどのブルーグラス名曲を交えながら、典型的なブラ ザー・デュオで聴かせる。丸穴Aタイプのザ・ギブソン・ マンドリンがやわらかく暖かい響きが心地良い…。

RHY-1032 J.E.MAINER & his MOUNTAINEERS『Old Time Mountain Music』CD２枚組\2,363-（本体\2,250-）

Watermelon on the Vine/Sweet Sunny South/Run Mountain/Jolly Blacksmith/Railroad Bill/Down the Old Plank Road/Blue Ridge Breakdown 他全40曲

　1898年、４月に来日したジョージ・バックナーと同 じノース・カロライナ州ウィバービル生まれのJ.E.メイナー、その土地の豊かな音楽文化を背景に1930年代 に弟ウェイド・メイナー（今年100才）とともに、ストリングバンドのサウンドにボーカルを前面に押し出すこ とにより人気グループとなっていった。本作は1967年、70才を目前にしたJ.E.がルーラル・リズムに遺したLP アルバム最初の２枚。当時は気付かなかったが、今聴くと、J.E.の伝統を継承したオールドタイム・フィドル に（２枚目ではラルフ・スタンレーがコピーした"Shout Lula"などでクロウハンマーや伝統的なツーフィンガ・バンジョーも聴かせる）、ノース・カロライナ・フィン ガーピッキンのテイストを残したバンジョー、ウォッシュボード、ギター、ベースという構成でエンターテイ メント・バンドでありながら、オールドタイムの重要なグルーヴを湛えたすばらしい作品だ。ブルーグラスの ベースとなった1930年代のストリングバンド音楽が見事に再現されている。J.E.メイナーは1971年６月12 日に永眠している。

NW-30431 OLD CROW MEDICINE SHOW『Big Iron World』CD\2,888-(本体\2,750-)

　現在オールドタイム・ストリングバンドのトップラ ンナー、オールド・クロウ・メディスン・ショウの最新作。プロデューサーのデビッド・ロウリングスととも に、チャーリー・プールからクラレンス・ホワイトで知られる"Take a Whiff on Me"のコカイン版やウッディ・ガスリーの労働組合賛歌、ブルースやジャグバン ドなどなど…、歌に込めたメッセージを強調して、アパラチア の閉鎖性を取り払ったアメリカン・ストリングバンドといった作品。オールドタイマーと言えども若いエ ネルギーにあふれたかれら、南部のさまざまな音楽を若い世代にあたらしい文化としてメッセージを発している。

ROU-0555 ALISON KRAUSS『A Hudred Miles or More: A Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　女性個人として史上もっとも多くのグラミー賞を獲 得しているアリソン・クラウス、すごいです！この声は究極の癒し系エンジェリック・ボイス。本作は４曲の新 曲と、『オーブラザー！』の"Down to the River to Pray"、サントラ『コールド・マウンテン』でのスティングとのデュオ曲、ルービン・ブラザーズに捧げる作品 でジェイムズ・テイラーと組んだ"How's the World Treating You"ほか、メジャー・シーンで高く評価されたコンピレーションやサントラなどからの音源を集 めた、アリソンのブルーグラス以外の面が楽しめる秀作。

UNI1732493 JOE NICHOLS『Real Things』CD\2,573-(本体\2,450-)

Real Things/Comin Back in a Cadillac/My Whiskey Years/All Good Things/She's All Lady 他全13曲

　ジョージ・ジョーンズやマール・ハガードの伝統を継 承して80年代以降大きなムーヴメントを形成した、ランディ・トラヴィスやキース・ウィットリーなどに始ま る、いわゆるネオ・トラディショナリストの系譜に連なる若手の期待株、ジョー・ニコルズの最新作。メジャー・ シーンへのカムバック作『Man with A Memory』以来プロデュースを務めるブレント・ローワン(eg)とスタ ジオ・エース、ポール・フランクリン(steel g)、オーブリー・ヘイニー(f)が織り成すこれ以上はないくらい に真っ直ぐなサウンドにのせて、豊かなバリトン・ヴォイスで唄いあげる正統バラードが快感。前作『III』 (B000479602 CD\2,573-)で遂にブレイクしたジョーの、ストレート・カントリーを根っこにコンテンポラ リーな感覚をもとりいれた自信に満ちたヴォーカルが見事だ。ラスト、リー・アン・ウォーマックとデュエッ トした名曲"If I Could Only Fly"では、名手ジョン・ヒューイのスティールがフィーチュアされている。 リード・シングル"Another Side of You"がシングル・チャート上昇中。（宇野誠之）

B000874102 LORETTA LYNN『#1's』CD\2,079-(本体\1,980-)

Woman of the World/Coal Miner's Daughter/Rated "X"/Louisiana Woman, Mississippi Man 他全17曲

　キティ・ウェルズ、パッツイ・クラインそしてロレッ タ・リン、60年代から70年代、デッカ・カントリーの黄金期を代表する女性シンガーであり、いまも若いシ ンガーたちから敬愛され、フォロワーも跡を絶たないという、ロレッタのチャートのトップを飾ったヒット 曲のすべて(コンウェイ・トゥウィッティとのデュオ５曲を含む)を集大成したベスト・アルバム。身勝手な男 どもへの反撃!!という画期的な内容で最初のナンバーワン・ヒットとなった"Don't Come Home A-Drinkin'(with Lovin' on Your Mind)"を皮切りに、それまでのカントリー・ソングにはなかった女性の視点を確 立し、ソングライターとしても時代の先端を行くセン スの持ち主として高く評価される彼女の全盛期が一望できるベスト集。地球に優しいエコ・パッケージ仕様。 （宇野誠之）

B000882102 CONWAY TWITTY『#1's』CD\2,079-(本体\1,980-)

After the Fire Is Gone/Lead Me on/I Can't Stop Loving You/There's a Honky Tonk Angel 他全25曲

　1958年、MGMレコードで"It's Only Make Believe"をナンバーワン・ヒットさせたものの、その後はロカ ビリー・シンガーとしてはパッとしなかったのが、60年代後半、デッカ移籍を機に正統カントリー・スタイ ルに転向するや、"Next in Line""Hello Darlin'"などナンバーワン・ヒットを連発、ソロ・シンガーとし て49曲のナンバーワンという、ジョージ・ストレイトに破られるまで歴代最高の記録を打ちたてる。その主 人公、70年代デッカ・カントリーの看板スター、コンウェイ・トゥウィッティのナンバーワン・ヒット25曲 集(ロレッタ・リンとのデュエット・ヒット５曲を含む)。これぞデッカ・カントリー、という正統スタイル に彩られたヴォーカルが堪能できる。エコ・パッケージ仕様。（宇野誠之）

ARH-9062 ROSE MADDOX & VERN WILLIAMS BAND『This Is Rose Maddox』CD\2,079-（本体\1,980-）

Philadelphia Lawyer/Silver Threads and Golden Needles/Amazing Grace/Rocky Top 他全14曲

　女性カントリー・シンガーの草分けの一人であり、女 性がブルーグラスを歌った最初のひとりであるローズ・マドックスのすばらしいヒルビリー・ボイスを堪能で きる秀作である。ブルーグラス・バンドとエレキ・ギターの取り合わせでジャンルを気にしない、ホンモノ のカントリー・ボイスが聴ける。

TOT-3101 ELIZABETH COOK『Balls』CD\2,888-(本体\2,750-)

Times are Tough in Rockn' Roll/Rest Your Weary Mind(w/Bobby Bare, Jr.)/Mama's Prayers/Down Girl(w/Nanci Griffith & Rodney Crowell) 他全11曲

「モダン・デイ・ロレッタ・リン」という表現で玄人筋に高く評価され、ナッシュヴィル・アンダーグラウン ドではミュージシャン仲間から敬愛されるエリザベス・クックの最新作。６月来日したロドニー・クロウェルを プロデューサーに迎え、初期ロックンロールの香り漂うロッカバラードやアコースティックを強く打ち出し たナンバーに、ホンキー・トンクやウェスタン・スウィングなど、クラシック・カントリーへのリスペクトに裏 打ちされたエリザベスのエモーショナルなヴォーカル、ロレッタ・リンやタミ―・ワイネットに連なるメインス トリーム・カントリーの本流を継承するスケールの大きなヴォーカルで情感豊かに唄いあげている。（宇野誠之）

SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)（5.1dolby surround、２時間６分）

Mahavishnu Mountain Boys/Howlin' at the Moon/Eight More Miles to Louisville/Whisper My Name/On the Road/Bringing in the Georgia Mail/Back in the Good Old Days/New Country/Laps in Seven/Girl from the North Country 他全16曲

　サム・ブッシュの今を見事に伝えるDVD映像は2006年８月30日、シェラ・ネバダ醸造所でのライブ。「ニュー グラスの父はジョン・ダッフィ」と言い続けるサムだが、それでも人々は「ニューグラスの父」という称号は サムにこそ相応しいと言う。1971年のニュー・グラス・リバイバル(NGR)結成から今日まで、ブルーグラスの変 革と発展の精神的支柱として、その明るさとエネルギー、そして何より音楽に対する驚くべき柔軟性で ミュージシャンたちに慕われ、リードしてきたことはまぎれもない事実だ。NGRのデビュー作からの"Whis per My Name"から、最新作『Laps in Seven』からの"Ridin' That Bluegrass Train"などの一連のブルーグラス調やアメリカーナ作品でボーカリストとしての 存在感を見せ、トレードマークのマンドリンやフィドルで唯一無二のインストルメンタリストとしての実力 を見せ付けてくれる。1976年の初来日でもらったトーカイ・キャッツアイ・ギターを使いつづける義理堅さ!? と思い出（ある物）を大事にするという一面を持つ変わらないサム。すばらしいスコット・ベスタル(bj)、ス ティーブン・モウジン(g)、バイロン・ハウス(bs)、クリス・ブラウン(drums)のメンバーが一丸となって「サ ム・ブッシュ・ショウ」として完成されたステージを存分に楽しませてくれる。なお、サムは今年のIBMAアワー ド・ショウのホストをするという。

　ライブ本編は１時間半、オマケにエミルー・ハリスと バディ・ミラーを迎えたプロモ・ビデオ版"River's Gonna Run"や"On the Road"のスタジオ・セッション、そしてサムが語るバンドや曲目、そしてマンドリン に関するインタビュー等々。

BMG-80068D V.A.『Gather at the River』DVD\3,675-（本体\3,500-）（101分）

　今年も10月1日からはじまるIBMA（国際ブルーグラス音楽協会）ワールド・オブ・ブルーグラス週間、その 1993年の様子をピーター・ローワンのホストで紹介する秀作映像。ピーターとヘイゼル・ディケンズやナッ シュビル・BGバンド、ジョンソン・マウンテン・ボーイズ、ドック・ワトソン、ティム・オブライエン、マッ ク・ワイズマン、デル・マッカーリー、12才の小学生だったクリス・シーリ／ジョッシュ・ウィリアムズ／マ イケル・クリーブランド／コディ・キルビーらのブルーグラス・ユース・オールスターズ、そして中島ファミ リー・バンド等々、29曲の演奏とドキュメント映像。

VSR-7375 V.A.『Andy Leftwich/ Bruce Molsky/ Aubrey Haynie/ Jim VanCleve; The Violin Shop Concert Series Vol.1』DVD\3,990-（本体\3,800-、77分）

　ナッシュビルのフィドラー御用達、フレッド・カーペ ンターの『バイオリン・ショップ』、そのホールで開かれる凄いフィドル・コンサート・ライブ!!　今もっとも 旬なフィドラーたち（アンディ・レフトウィッチ／ブルース・モルスキー／オウブリー・ヘイニー／ジム・バ ンクリーブ）がそれぞれ最高のバックアップ・メンバーとともに繰り広げる壮絶インスト・ライブ全20曲。スリ リングなブルーグラスの迫力満点のチョーお勧め作品。

DVDGBJBJ21 V.A.『Great Banjo Lessons; Bluegrass Style』DVD\3,990-（本体\3,800-）（75分タブ譜付）

　これはお徳用！、とても楽しめるサンプラー。既発の バンジョー教則ビデオから１曲ずつを集めた教則物ベスト集。出演はビル・キース"Family of Rolls"、ソニー・オズボーン"El Randa""Dandelion"、エディ・アドコック"Turkey Knob"、ドン・ウェイン・レノ"Little Rock Getaway"、ピート・ワーニック"Soldier's Joy""Nellie Kane"、トニー・トリシュカ"John Hardy""John Henry"、ラルフ・スタンレー"Little Maggie"。これを参考に、それぞれの教則ビデオに進んで欲しい!!

FGM-1009D BRAD DAVIS『Flat Pick Jam, Vo.3』DVD\3,308-（本体\3,150-）

Ragtime Annie/Redwing/Lonesome Road Blues/Liberty/Katy Hill/Over the Waterfall/Coo Coo's Nest/Cherokee Shuffle/Cattle in the Cane/Fisher's Hornpipe.

　アール・スクラッグス＆フレンズやサム・ブッシュ・ バンドなどで知られるスーパーピッカー、ブラッド・デイビスとのジャム・シリーズ映像第３弾。スロー／ミ ディアム／ファーストと３段階のスピードで上記の超有名スタンダード・チューンでジャムの相手をしてく れます。ブラッドがそれぞれのスピードでリードとリズムにまわり、ベースとマンドリン・チョップが正確 なリズムを刻みます（スローでは画面にコードが出ます）。初心者から上級者まで、リズムとリードの双方が 訓練でき、充分楽しめます。すでに紹介済の第１、第２集もあります。

ACU-RSD RON STEWART『Bluegrass Banjo Proffessional』DVD\6,615-（本体\6,300-）

　近年スタジオで引っ張りだこ、ブルーグラス・バン ジョーらしい「ビッグ・サウンド」で有名なロン・スチュワート（フィドラーとしても超一級）が、手にし た１本のバンジョーから最良のトーンの創り方（右薬指と小指によるヘッドへの圧から右手の形）にはじま り、上を目指す中級バンジョー奏者にとって示唆に富んだ（英語で字幕はない）教則映像。教則曲は"Gotta Travel On"、"Sourwood Mountain"、"Red River Valley"などの有名曲や、"Twister"、"Black and Tan"、"Blue Fiddler"などのオリジナル・インスト、そして歌物など、さまざまな状況でのバンジョー・コ ントロールを教える。

ACU-RSD2 RON STEWART『Playing Fiddle in the Bluegrass Style』DVD\6,615-（本体\6,300-）

　現代ブルーグラス・フィドルのトップランナーであ るロン・スチュワート、50年代のベニー・マーティンらのスタイルに現代的なツイストを加えたそのコツを 伝授してくれる中級向きのブルーグラス・フィドル教則DVD。"Likes of You"、"Beg You Little Darlin'"、"Roll on Buddy"、"Poor Old Man"などの間奏では、キー・コードの中でいかにフォームに忠実にかつ自由 なインプロバイズをしていくかが目で分かる。"Twister""Blue Fiddler""Stewart's Dream"などオリジナル、有名トラッド「ダイナおばさんのパー ティー」や"Whistling Rufus"、そして最後の"Soldier's Joy"では、ベニー・マーティン・ダブル・ストップのオンパレード、このアイリッシュ曲がアメ リカでいかにインプロバイズされていったか…、そのコード・フォームを理解することだ。

FGM-11.4 Flatpicking Guitar Magazine『May/Jun. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　CD付きの隔月刊誌『フラットピッキン・ギター・マ ガジン』の５月／６月号特集は「フラットピッキンのパイオニアたち」、エド・メイフィールドやハンク・ス ノウ他、ギター奏者に充実の1冊!!

FGM-11.5 Flatpicking Guitar Magazine『Jul/Aug. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　インファマス・ストリングダスターズの新ギタリスト、 アンディ・ファルコのカバーストーリー、パット・フリン、ストーンブリッジ・ギター社、ワトソン一家とギャ ラガー・ギターの特集他。

HAV-1 HENG SHENG『Fiddle』\189,000-(本体\180,000-)（Hellicore弦、ファイ ンチューナー付）

　コスト・パフォーマンスに優れた、上品なオールド仕 様のブルーグラス、オールドタイム、アイリッシュ向ガルネリ・タイプのバイオリン在庫中です。まさに「ダー クでス ウィート」という形容がぴったりの楽器です。 風格あるアンティック仕上げで非常に良いです。 当然、オールドに比べて音は若いですが、新品にしては非常に 落ち着きのある音色です。 音の立ち上がりの良いバランスの取れたサウンドでブルーグラス・バンドで弾くに は良いように思います。チャンスがあれば手にとって試奏 して頂ければと存じます。　(カタログをご用意しました。ご希望の方、御申し出下さい。商品発送時に同封し ます。)

WST-523『クリップ式チューナー』\2450(本体\2,333)　特価

ギター、マンドリン、バンジョーのヘッドにクリップ で挟むだけで(ケーブル不要)手軽に使えるチューニング・メーター入荷。　内蔵マイクモード表示が選択で きますのでフィドル等、ヘッドに挟み難い楽器にも対応可能。(クリップ・モード選択の場合は内蔵マイクは 機能しません)液晶画面にてチューニングの状態が表示されフラットの時はオレンジ、シャープの時はレッ ド、チューニングが合っている時はグリーンで表示されますので、ステージ上でも見易いのが特徴です。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナ ンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探しま す。

BNL-07/06 最新6月号 \525-

　グレッグ・リスト博士（クルックド・スティルの4フィ ンガー奏者）のカバーストーリーと"Ain't No Grave"、ベラ・フレック・インタビュー後編と"Twilight"＋ "Four Wheel Drive"のバックアップ、バンジョー・ヘッドのチューニング、フラット＆スクラッグスDVDか らアールの"Foggy Mountain Special"、トム・アダムス"Here Comes the Sun"、ピーター・ワーニック"Traveling Home"、初心者"Molly and Tenbrooks"ほか、タブ譜とバンジョウ報満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記 事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-07/07 最新7月号 \525-

　アリソン・クラウスのカバーストーリー、ジェリー・ サリー、あのトム・モーガン、ブルーグラス・バス博物館、アラスカ・ブルーグラスの父カール・ホフマン ほか、さまざまな米国ブルーグラス事情を知る84頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバー が揃っています。お問い合わせください。

OTH-1012 最新2007年8月／9月号 \900-

　スレート・マウンテン・ランブラーズのカバーストーリー、100才を迎えたウェイド・メイナー、19世 紀の英国バンジョー・メーカー＆ミンストレル奏者ジョセフ・ダニエル、中西部北部のノルウェイ系アメ リカン・フィドル、アル・ウォール、レモ・バンジョー・ ヘッド工場訪問記のほか、充実の66頁。

　1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、24年目です。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2411 最新9月号（通巻287号）\525-

　（偉大なる）ボビー・オズボーンのカバーストーリー、オールドタイム・バンジョーの新世界へ誘う キャシー・フィンク・インタビュー、ビル・モンロー・ミュージック"Wheel Hoss"の怪、結成20年の秋元慎バンド、10年目のブルーグラス・キャンプ・イン滋 賀、三井徹「ROMPリポート」、ダッパーダン・ファミリー の大冒険、フラット＆スクラッグスDVD解像�Bほか、日米ブルーグラス情報満載。

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