B.O.M.Newsletter #322web 　　　　　2007年8月14日

　36年目を迎えた宝塚ブルーグラス・フェスは、今年も 何事もなく、無事故で終えることができました。今年も全国から120以上のバンドに参加していただき、それは もー、それぞれにすばらしい演奏を聞かせてくれ、私自身もすべてのバンドを堪能させていただきました。近年 の傾向ですが、若者らの多さとレベルの高さ、また、ようやく生活ペースを自分のために取り戻し始めた50才前 後の方々のカムバックなど、…とても賑やかになってきました。心配された台風も、４日間のフェス・プログラ ムにはまったく支障なく過ごすことができました。

　Thanks to: いつもボランティアで助けてくれる以下（敬称略）、手塚企画のてっつん、全国六大学「ブルーグ ラス替え歌合戦」審査の赤木一孝（あかべぇ）、バンジョー持ち寄り談議「バンジョー・フェス」を世話して くれた小野田浩士、子供たちを集めて「キッズ・バンジョー教室」とその発表会を催してくれた原さとし、土 曜ワークショップ講師陣、じみぃ赤澤（フィドル）、稲葉 和裕（ボーカル）、橋岡重尚（ドブロ）、宮崎勝之（マン ドリン）、宮永浩次（ギター）、宮本有（バンジョー）の 皆さん、ありがとうございました。そして参加いただいたリスナーとミュージシャンのみなさん、ご家族、お子 さん方…、ありがとうございました。

　これまで36年間に参加された方々の思い出や、みなさ んのブルーグラスに対する思いを心しながら、今年も宝塚フェスを開催できたことを感謝します。

◆最新ムーンシャイナー７月号（\525）は、話題のブ ルーグラス・エルビスのカバーストーリー、トニー・ライスとアリソン・クラウス、スタンレー・ブラザー ズ結成60年「CDで追う兄弟の20年」、ジョン・カーター・キャッシュ「カーター・ファミリー伝統の継承 者」、福生ジャム、再来日のファミリーファーム、ハワイのブルーグラス、有田達男追悼、そのほか日米ブ ルーグラス情報満載。

　月刊ムーンシャイナー定期購読は１年間（12冊）\6,000- 半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただければ、振り込み票とともに早速お送 りします。…定期購読を、是非ともよろしく!!

◆先月のニュースレターはウエブサイトのみのご案内 で郵送は休みました。印刷物でお入用の方はお知らせください。手刷りのものをお送りします。

　また今後ニュースレターをウエブサイト中心のご案 内に移行する予定で郵送を休む場合がありますがご希望の方には手刷りのものを掲載と同時にお送りします のでお知らせください。

SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)

　待望！サム・ブッシュ初ライブDVD映像。2006年8月30日、シェラネバダ・ブルーワリーでのライブ全16 曲。映像新入荷参照。

M-109 KENTUCKY COLONELS『New Sound of Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)（歌詞付）

　遂に出ました！ケンタッキー・カーネルズの記念す べき第１作は、フラット＆スクラッグス追従バンドの面目躍如!! ブルーグラス発掘新入荷参照。

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises Vol.1』CD\2,573-(本体\2,450-)

　キングこと「エルビス」他界から30年、「ブルーグラ ス」と「エルビス」がひとつになった強力超話題作!　詳細はブルーグラス新入荷参照。

ROU-0582 BOBBY OSBORNE & Rocky Top X-Press『Bluegrass Melodies』CD\2,573-（本体\2,450-）

　その声を聴くだけで涙が出そうになるボビー、中で も極めつけのタイトル曲を冠した最新作。ブルーグラス新入荷参照。

M-101 THE HILLMEN CD\2,888-(本体\2,750-)（歌詞付）

　東のカントリー・ジェントルメンに対して西のザ・ヒ ルメン、フォーク・ブームを乗り越えた伝説バンドの名作、ブルーグラス発掘新入荷参照。

COMP-4459 RUSS BARENBERG『When at Last』CD\2,573-（本体\2,450-）

　戻ってきました！ラス・バレンバーグ、美しいギター とマンドリンです。インスト新入荷参照。

ROU-0584 V.A.『Old Time Banjo Festival』CD\2,573-（本体\2,450-）

　キャシー・フィンク制作、現代オールドタイム・バン ジョー決定版21人衆の31曲。クロウハンマーの美しい響きに注目!!　インスト新入荷参照。

　なお、キャシー・フィンク自身の『Banjo Talkin'』(ROU-0598 \2,573-)も入荷、紹介は次号。

ZOE-1112 KING WILKIE『Low Country Suite』CD\2,573-（本体\2,450-）

　若手トラッドグラスの星キング・ウィルキーが、ト ム・ペティやディキシー・チックスのプロデューサーに見初められオルタナ・カントリーロックとして大変身。 カントリー／ロック新入荷参照。

NW-8043D BUCK OWENS『Live from Austin, Texas』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　バック・オウエンズの貴重な1988年ライブ映像。映像新入荷参照。

ROU-0582 BOBBY OSBORNE & Rocky Top X-Press『Bluegrass Melodies』CD\2,573-（本体\2,450-）

What Kind of Fool/Music Makin' Man/Color Me Lonely/I'll Take a Chance/Lonesome River 他全12曲

　弟ソニーがバンジョーを弾けなくなり、オズボーン・ ブラザーズを解消した兄ボビー76才、その声を聴くだけで涙が出そうになるような彼の新ユニット、中でも 極めつけのタイトル曲を冠した最新第二作。どこにそれほどのパワーとインパクトを秘めているのか…、ぼ くはかなり前から朝鮮戦争に従軍してかなりつらい目にあったのではないかと思っている。いずれにせよ、ボ ビーの声とマンドリンの突き刺さるような厳しさはモンローとある種同質の激しさで聴くものを圧倒する。 本作でも、一見ポップでモダンそうな選曲ながら、どの曲にもすさまじいインパクトが感じられるボビーの すごく高い精神力が、弾きまくるグレン・ダンカンのフィドルやソニーのクローンを目指すダナ・カップら を蹴散らして圧倒的な存在感を聴かせる（ジョン・デンバーの明るく楽しいはずの"Thank God I'm a Country Boy"のマンドリン間奏を聴くがいい!!）。最後のビンス・ギル曲"Go Rest High on the Mountain"はロンダ・ビンセントとのデュオ。ライナーでマーティ・ ステュアート曰く、「ボビーの新ユニットの一枚目をはじめて聴いたとき"West Virginia, My Home"を５度も聴き直したほどだ。…彼は今燃えているのだ」と断 じている。ロンサム・パイン・フィドラーズ時代に書いた名曲"Pain in My Heart"を初期フラット＆スクラッグスに名曲を提供、スタンレー・ブラザーズにも 在籍したという、ブルーグラス第一世代随一の経歴にふさわしい、すごい最新作だ。

PC-1158 GRASSTOWNE『The Road Headin' Home』CD\2,573-（本体\2,450-）

Dixie Flyer/Devil's Road/Home/Black Lung Blues/Lizzie Lou/Bluest Case of the Blues 他全13曲

　クイックシルバーからマウンテン・ハートと、その 圧倒的な歌唱力で近年のブルーグラス・ボーカルをリードしてきたスティーブ・ガリー(g)と、70年代後 半の10代からの仲間でJ.D.クロウ＆ニューサウス／ワイルドファイアーのフィル・レッドベター(d)が立ち 上げた話題の新バンド、グラスタウンのデビュー作。他にサード・タイム・アウト／ブルー・リッジのアラン・ バイビー(m)に、若手ふたり、ケニー＆アマンダ・スミスにいたジェイソン・デイビス(bj)と、まだ20才と言 うジェミー・ブーハー(bs)の５人組。フィドルにステュアート・ダンカンとティム・クロウチを加えた本作、す ごいソロ・アルバム『Sounds Like Home』(LDR-010 \2,888-)を出したばかりのスティーブのボーカルを中心に、現在のブルーグラス王道サウンドから定評ある キツメのジョージ・ジョーンズ節、オズボーンのさわやかカバー等々、スコット・ベスタルとバンドの共同 制作。

KC-1004 KATHY CHIAVOLA『Somehow』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

Makin' New Memories/Azalea Waltz/Missin' You/Girl with a Mission/I'll Rest My Case 他全13曲

　キャシー・キアボラ、６年ぶりの最新作は全曲、女 性らしい感性あふれる詩とメロディーが一杯、満を持して発表した曲ばかりなのだろう。前半はリチャード・ ベイリー(bj)、ブレント・トリットorブッチ・バルダサリ(m)、ステュアート・ダンカンorバーバラ・ラム (f)、デニス・クラウチ(bs)らのバックでのブルーグラス、後半に入るとダレル・スコット(g)、ロブ・アイク ス(d)、ケニー・マローン(perc)、バイロン・ハウスorビクター・ウートン(ebs)らとともに一歩ずつ音楽 世界を広げて行き、カントリー、ブルース、そしてみずからのDNAを追うようにフラメンコからイタリアま で、最後にはエドガー・マイヤーとビクター・ウートンというアコとエレキのベース巨匠を相手にしたイン プロバイズまで。ほかに、シャロンとシェリルのホワイト姉妹、テリー・エルドレッジ、ジョン・コーワン らがボーカル・ゲスト。ナッシュビルのボイス・トレーナーとしても知られる彼女、クラシックの素養とブ ルーグラスへの愛情、そしてナッシュビルの多彩な仲間とのコラボレーションが生んだ素晴らしい女性ボー カル作品だ。

ROU-0587 RON BLOCK『DoorWay』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

The Kind of Love/Along the Way/Be Assured/Above the Line/Secret of the Wood/Someone 他全12曲

　15年間に渡ってアリソン・クラウス＆ユニオン・ス テーションを支える最強の知性、ロン・ブロックの最新ソロ第2作。そのジャンルを越えた厳選されたアコース ティックな音作りの中、数曲のストレート・ブルーグラスもまったく違和感なく心地良く響く。真摯なクリス チャンとしての視点から創られた全曲オリジナルのどの曲にもゴスペル臭さはなく、より高みに立った愛情 に満ちた作品になっている。ユニオン・ステーションのメンバー、ジェリー・ダグラス(d)、アダム・ステッフィ (m)らを軸に、ステュアート・ダンカン(f)、ビクター・クラウス（bs）のほか、コックス・ファミリーやフォー ブス・ファミリーの面々をハーモニーに起用、スタイルを超えたブルーグラス・ゴスペルに仕上げている。AKUS と同様、完全無比なサウンドを構築する手法はロンならでは。メドレーで２曲つづくギター・インストの美し いこと。かねてから、あらゆる機会に深い洞察を重ねるロン、いたるところにその哲学が散りばめられた作品 だ。

UMM-001 HUNTER BERRY『Wow Baby』CD\2,888-（本体\2,750-）

In the Pines/Blue Kentucky Girl/Ragtime Annie/Kansas City Kitty/I'm Waiting to Hear You Call Me Darling/Fiddler's Dream 他全12曲

　１曲目からバックにトニー・ライス(g)、ドイル・ロー ソン(m)、ロン・スチュワート(bj)、ダーリン・ビンセント(bs)が基本セット…、という豪華なデビュー作は 東テネシーのブリストル地域からやって来た若手フィドラー、ハンター・ベーリー。２曲目はキツメのハイロ ンサム・サウンドで"In the Pines"、そして３曲目にはストレートな"Billy in the Low Ground"（トニー・ライスのリズムにブライアン・サットンのリー ド）など、ストレート路線かと思いきや、美しく"Blue KY. Girl"してみたり…、ロンダ・ビンセントとソニヤ・アイザックスのハードドライブ・コーラスを聴かせ たり…、また、スウィング一発ではバディ・スパイカー(f)とボブ・ムーア(bs)、バック・ホワイト(piano)を 迎えたり…、なんといっても白眉はマーティ・ステュアートとボビー・オズボーンのフラット＆スクラッグ ス名曲"I'm Waiting to Hear..."。中学生の頃からIBMAのジャムで注目のハンター、現在はロンダ・ビン セント＆ザ・レイジを支える素晴らしいフィドラーに成長、トラッドな中にもスリリングなお楽しみも満載 の現代ブルーグラス・フィドル自費制作盤集。

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises #1』CD\2,573-（本体\2,450-）

Don't Be Cruel/Jailhouse Rock/Burnin' Love/Are You Lonesome Tonight/Mystery Train/That's Alright Mama/Hound Dog/Blue Suede Shoes 他全13曲

　これはないよ…!!　今までもありそーでなかった強 力企画、全編強烈ブルーグラス・エルビス大会!!　オズボーン・ブラザーズにフィドラーとして加入した後、 カントリー界で売れっ子ソングライターとなったショーン・キャンプと、ロカビリーの申し子（父親がロ カビリー・パイオニアのひとり）で、フリートウッド・マックにいたビリー・バーネットの強力デュオが、次か ら次へとエルビス曲をブルーグラスる。デイビッド・タルボット、オウブリー・ヘイニー、テリー・エルドレッ ジとのセッションと、スコット・ベスタル、クリス・ヘンリー、オウブリー・ヘイニー、マイク・バブの2セッ トで録音された「ブルーグラス・エルビス」、おなじみの曲がナッシュビルのトップ・ブルーグラッサーらに よって次々と楽しめるチョー娯楽作品である。

MS-0028 ABRAMS BROTHERS『Iron Sharpens Iron』CD\2,888-（本体\2,750-）

Think What You've Done/Soldier's Joy+/I Cried Again/I Want to be Loved/Carolina Star 他全13曲

　ジョンとジェイムズのエイブラムズ兄弟の最新３作 目。兄ジョン（17才）のマンドリンとアグレッシヴなリード・ギターとリード・ボーカルを軸に、マーク・オ コナー・フィドル・キャンプからダニエル・パール記念バイオリンを贈られた弟ジェイムズのフィドル（まだ 硬いが14才…、バンジョーも弾くぞ!!）、それにブランドン・グリーンとウィル・パーソンズというふたりのサ ポート・ミュージシャン（bj）が音好きをくすぐり（ロン・ブロック的ロールとチョークなど絶妙）、全編に 渡ってとても面白い音のスリルを楽しませてくれる。ジム＆ジェシーの影響の強いカナダという土地柄も影 響しているのか、選曲もスタンダード・ブルーグラスに、ベッキー・ビューラーやショーン・レーン／ティ ム・スタッフォード、ティム・メッシーら最近のブルーグラス・ソングライターの曲を積極的に取り入れて、い ずれは全米的に知られるだろう期待感溢れる若者らし いさわやかな作品にしている。

RHY-1031 DWIGHT McCALL『Never Say Never Again』CD\2,573-（本体\2,450-）

West Virginia Ground/Blue Eyed Boston Boy/Little Bessie/Goin' Across the Sea 他全14曲

　かつて父、ジム・マッコールがアール・テイラーらと 素晴らしいアルバムを３枚発表したルーラル・リズムから、新作を出すドワイト・マッコール、現在J.D.ク ロウ＆ニュー・サウスのマンドリン＆テナーである。トラッドグラスの血を引きながら、70年代以降のあたら しい音とビートに刺激を受けてきただろう経歴そのまま、有名トラッド曲から最近のライターやオリジナル に、マイケル・マーティン・マーフィーや、ドイツのテクノ・ダンスDJからのカバーまで、テンション一杯の いまどきのソリッドグラスを目一杯聴かせる。バックにはロン・スチュワート(bj,f)を軸に、アラン・バイ ビー(m)、ランディ・コーアズ(d)、ハロルド・ニクソン(bs)、ブライアン・スティーブンス(g)ら、申し分な い「今」のトップランナーを配し、アグレッシヴなソリッドグラスを聴かせる。最近のニュー・サウス２枚の ほか、ダン・ティミンスキやダレル・ウェッブの作品、古くはユニオン・スプリングスなど、充分なキャリアを 重ねて満を持してのソロ・アルバムだ。

SR-1961 JAMES ALAN SHELTON『Walking Down the Line』CD-R\2,888-（本体\2,750-）

Soldier's Joy/Fair and Tender Ladies/Salt Creek/Nashville Blues/Hard Times Come Again No More/Grandfather's Clock/Sounds of Silence 他全13曲

　ここ13年間、ラルフ・スタンレーのリード・ギター 奏者としてジョージ・シャフラー以来の正統派クロスピッキン（フラットピックでスリーフィンガー・ロール を模する奏法）の伝統を守るジェイムズ・アラン・シェルトンの最新作は自費制作のCD-R。東テネシーで楽器 店員をしていたときからの仲間、マンドリン・ビルダーとして知られるオウディ・ラトリフ(g)と、ユニオン・ ステーションのアダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルズ(bs)の３人を軸に、バンジョーには若いダニエル・ グリンドスタッフとスティーブ・スパークマン、J.B.プリンスから学んだというデューイ・ブラウン(f)ら が、ストレートなブルーグラス・サウンドを創る中、無理のないフラットピッキンが聴ける。フラットピッキ ンの定番から、変則フィンガーピッキンで「大きな古時計」、そしてボブ・ディランからサイモン＆ガーファン クル、またカーター・ファミリーやフォスターの３曲で朴訥な好感の持てるボーカルを聴かせる（あのジュ ディ・マーシャルとの掛け合いもある）。いつも通りの、 安心して聴ける正統派ブルーグラス・クロスピッキン・ギター作品である。　なお現在、彼の作品は初期の97 年作品『Road to Coeburn』(CCCD-0154 \2,888-)と、前作になる04年作『Half Moon Bay』(REB-1809 \2,573-)の在庫がある。

M-109 KENTUCKY COLONELS『New Sound of Bluegrass America』CD\2,888-(本体\2,750-)（限定、紙ジャケット仕様、歌 詞付）

Three Finger Blues/If You're Ever Gonna Love Me/Banjo Pickin' Fever/I Might Take You Back Again/Cabin in the Sky/To Prove My Love 他全17曲

　1962年録音の歴史的なケンタッキー・カーネルズの デビュー作が遂に日の目を見ました（ボーナス３曲付き）。弱冠18才のクラレンス・ホワイトによる心憎いま でのレスター・フラットのリズム・ギター・コピー（本作でのリードは数少ないが、それゆえにこそ、クラレン スのギター本質が窺えるマストアイテム!!）、ロジャー・ブッシュのレスターのように唄いたい節 （"Won't You Call Me Darling が最高じゃ!!）、アンクル・ジョッシュとの共作も収めたリロイ・マック（ソ ングライターとして一流）、そしてビリー・レイのバンジョーなど、すみずみにまでアーリー・ブルーグラスの 素敵な雰囲気を漂わせつつ、所々に非凡な輝きを放つ、ケンタッキー・カーネルズのデビュー作である。プロ デュースにカーターとラルフのスタンレー・ブラザーズを、そしてフィドルにフラット＆スクラッグスを バックにフィドル集を発表しているゴードン・テリーを迎え、後のインスト集『Appalachian Swing』(SPR-717 \2,573-)と比べれば未完成ではあるが、トラッドグラスのノウハウを完璧に備え、後にスタンダードと なるオリジナルなどがすばらしい。なお、ケンタッキー・カーネルズの中心にいたローランド・ホワイトは 当時、徴兵にかかって本作には不参加である。

M-101 THE HILLMEN CD\2,888-(本体\2,750-)（限定、紙ジャケット仕様、歌詞 付）

Fair abd Tender Ladies/Wheel Hoss/Fare Thee Well/Goin' Up/When the Ship Comes In 他全17曲

　東のカントリー・ジェントルメンに対して西のザ・ヒ ルメン、フォーク・ブームを乗り越えた伝説バンドの1964年録音（1969年発表）名作がボーナス６曲を含ん で再発売だ。この録音の後、プロデューサーのジム・ディクソンとともにザ・バーズ結成に向かう若きクリ ス・ヒルマン、カントリー歌手として大成功を収めるバーン・ゴズディンとカントリー・ソングライターの レックス・ゴズディンの兄弟、そしてこの後もブルーグラス・カーディナルスなどを率いて活躍するドン・パー ムリーの４人が、カーター・ファミリーからボブ・ディランまで、ウエストコーストらしい洒落たサウンドの モダン・ブルーグラスを演じる。なお、1995年にシュガーヒルから発表されたものとは異なり、オリジナル の曲順とミキシングに戻し、シュガーヒルでは紹介されなかった"With These Chain"と"Salt Creek"を含む６曲のボーナス付きである。ラリー・ライスを通じ て、後のJ.D.クロウ＆ニューサウスに持ち込まれるハッピーミディアムなブルーグラスが優しい秀作であ る。

ARH-9062 ROSE MADDOX & VERN WILLIAMS BAND『This Is Rose Maddox』CD\2,079-（本体\1,980-）

Philadelphia Lawyer/Let Those Brown Eyes Smile at Me/Ashes of Love/Silver Threads and Golden Needles/Foggy Mountain Top/Rocky Top 他全14曲

　レター#320で紹介したゴスペルの前作に当たる1981 年、当時絶好調のバーン・ウィリアムズ・バンドをバックに、女性ブルーグラス・ボーカルの歴史を創ったロー ズ・マドックス(1925-1998)が歌うセキュラー・コレクションがオリジナルLPのままのCD化である。レイ・パー クのフィドルとクレイグ・ハッチンズのエレキ・ギターも加え、ローズのダウンホームなこだわりのなさを存 分に味わうことができる。ブルーグラスとカントリーの境界がない時代から活躍、ビル・モンローやドン・レ ノを従えた女性ブルーグラス・アルバムで女性ブルーグラス・ボーカルの道を開いたローズ、その50代半ば の溌剌としたボーカルが見事だ。ムーンシャイナー誌98年６月号で「ローズ・マドックス追悼」、06年７月号 と８月号で「バーン・ウィリアムズ追悼」がある。

SKFR-9001 V.A.『Celebration of Life:Musicians Against Childhood Cancer』CD２枚組\3,360-（本体\3,200-）

　ブルーグラスの醍醐味、ライブのホットさを堪能で きる2006年度IBMA最優秀アルバム受賞のオールスター・キャスト子供癌基金チャリティー作品。今の米 ブルーグラス界を一覧することが出来るホットなライブ37曲集。セルダムシーン、ニューサウスからグラス カルズ、ロンダ・ビンセント、チェリーホームズからトニー・ライスまで、70年代以降のアクティブなバン ド総勢136人参加のライブ。

ROU-0559 MARK SCHATZ & FRIENDS『Steppin' in the Boiler House』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ベラ・フレックの共同プロデュースのもと、マーク・ シャッツのクロウハンマー・バンジョーとケーシー・ドリーセン(f)、ジム・ハースト(g)、ミッシー・レイン ズ(bs)を基本セットに、ティム・オブライエンとジェリー・ダグラス、ステュアート・ダンカンを２曲ずつ でゲストに迎え、ニューグラス・ムーブメントの屋台骨を支えてきたベーシストならでは絶妙なバランス感 でアパラチアの持つ独特のリズム・グルーヴと空気を教えてくれ、聴くものを癒してくれる2006年のオール ドタイム秀作である。

B000045802 V.A.『Livin' Lovin' Losin':Songs Of The Louvin Brothers』CD\2,783-（本体\2,650-）

　2003年度グラミー賞最優秀アルバム受賞作。収録の ジェイムズ・テイラー＆アリソン・クラウス"How's the World Treating You"が同最優秀コラボ受賞。50年代クラシック・カントリー名曲を生んだルービン・ ブラザーズ作品を、ほかにリンダ・ロンシュタット＆カール・ジャクソン、エミルー・ハリス＆ロドニー・ク ロウェル、ドリー・パートン＆ソニヤ・アイザックス、マール・ハガード＆カール・ジャクソン、マーティ・ス テュアート＆デル・マッカーリー、ジョニー・キャッシュ＆パム・ティリス他の超豪華デュオで、カントリー 音楽のもっともベースにあるブラザー・デュオを現代風に再現した大名盤。ちなみに、チャーリー・ルービ ンは今年７月７日、80才を祝いCMHF博物館で記念講演 をしている。

（すでに新入荷では、これまでに紹介済みの作品）

ARP-6536 SHAWN CAMP & BILLY BURNETTE『Bluegrass Elvises #1』CD\2,573-（本体\2,450-）

　8月号のカバーストーリーは、ナッシュビルのトップ ミュージシャンが創る強烈ブルーグラス・エルビス大会!!　詳細はブルーグラス新入荷参照。

DUAT-1242 V.A.『Anchored In Love; a Tribute to June Carter Cash』CD\2,573-（本体\2,450-）

If I Were a Carpenter/Wildwood Flower/Keep on the Sunnyside/Wings of Angels/Ring of Fire/Will the Circle Be Unbroken/Song to John 他全12曲

　シェリル・クロウとウィリー・ネルソンの１曲目か ら、カーリン・カーターやロレッタ・リンほか、パティ・ ラブレスとクリス・クリストファーソン、ブラッド・ペイズリー、ロザンヌ・キャッシュ、エルビス・コステロ、 ビリー・ボブ・ソーントンとピーソル・シスターズ、グレイ・ディライル、ビリー・ジョー・シェーバー、ラル フ・スタンレー、そしてエミルー・ハリスら、各界からの豪華12組が、2003年5月に73才で他界したメイベ ル・カーターの娘、そしてジョニー・キャッシュの妻、ジューン・カーター・キャッシュの曲をそれぞれに演じ る。プロデュースはジューンとジョニーのひとり息子、ジョン。彼の母への溢れんばかりの愛情に応える大物 シンガーたち、最後にはジューンからジョンへのメッセージをエミルーが感動的に語りと歌でしめる。アカ デミー受賞映画『ウォーク・ザ・ライン／君につづく道』で一躍有名になったジューン、今、息子ジョンが カーター・ファミリーの現代的意義を、彼なりに提示してくれる。８月号では本作のスタジオ写真とジョン・ カーター・キャッシュ特集。

ROU-0579 PETER ROWAN & TONY RICE『Quartet』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年最大の話題だったトニー・ライスの35周年記念 アリソン・クラウスとのツアーを特集。トニーとアリソンがお互いを語る。本作はふたりの美人に囲まれた ピーター・ローワンとトニー・ライスの最新作、飾り物なんかじゃないシャロン・ギルクリスト(m)とブリン・ デビーズ(bs)のふたりが、カリズマふたりとともにカルテットとして、まったくあたらしいコンセプトでブ ルーグラスする。ローワンの隠れブルーグラス名曲"Let the Harvest Go to Seed"をはじめ、"Walls of Time"、"Shady Grove"、"Moonlight Midnight"、"Sunny Side of the Mountain"、"Cold Rain and Snow"など11曲に、女性二人の感性とハーモニーがあたらしい命を与えている。

B000496102 MARTY STUART & his Fabulous Superlatives『Live at the Ryman』CD\2,573-（本体\2,450-）

　カントリー・スターにしてサウンド・クリエイターで もあるマーティ・ステュアートが最も愛情を注ぐブルーグラスに正面から取り組んだライブ。自身のバン ド、ファビュラス・スーパラティブに加えてチャーリー・クシュマン(bj)、ステュアート・ダンカン(f)、 ゲストにアンクル・ジョッシュ(d)でフラット&スクラッグス好きには堪らないあのバウンシーなドライブ 感溢れるサウンドを聞かせる。ブルーグラス・スタンダードから自身ヒットのブルーグラス・アレンジ。極め つけは故アンクル・ジョッシュのパワフルなパフォーマンス。

CCCD-0227 CURLY SECKLER『60 Years of Bluegrass with My Friends』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2004年にIBMA名誉の殿堂入りを果たした偉大なブルーグラス・シンガー、カーリー・セクラーがその60 年のキャリアを記念して1995年に発表した大名盤。マック・ワイズマンをリードに迎えた"We'll Meet Again..."から、オリジナル録音通りにベニー・シムズをリードに迎えた"Salty Dog..."、また、カーリーのペンになる"That Old Book of Mine"にはドイル・ローソン、そしてお蔵入りになっていた"No Mother or Dad"…、フラット＆スクラッグス・ファンにはたまらない宝物が一杯だ。また、テイター・テイト(f)の切り 込みとラリー・パーキンス(bj)らのバックに、ジミー・マーティン、ジム＆ジェシー、ラルフ・スタンレー、ウィ リス・スピアーズ、マーティ・ステュアートらの豪華ゲスト…、すでに物故した人たちも多いカーリーを取り 巻く仲間たち。ムーンシャイナー2004年10月号(MS-2112 \525-)にカーリー・セクラー特集。カーリー・セクラーは最近２枚の素晴らしい作品『Down in Carolina』(CCCD-0236 \2,573-)と、『Bluegrass, Don't You Know』(CCCD-0243 \2,573-)も発表している。

SH-4021 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Fork in the Road』CD\2,573-（本体\2,450-）

　なんとブルーグラス・アンリミテッド誌ブルーグラ ス・アルバム・チャートで一躍ナンバーワン（ムーンシャイナー誌７月号掲載）となったインファマス・スト リングダスターズ、この２年間、米国でもっとも噂された若者バンドの今年３月のデビュー盤。圧倒的な楽器 テクと新鮮なオリジナルソングの21世紀アンサンブルは、ニューグラスより新しくて同時にブルーグラスっ ぽい…。ムーンシャイナー誌今年３月号(MS-2405 \525-)にカバーストーリー。

PC-1157 JACK COOKE『Sittin' on Top of the World』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナー４月号「正しいブルー・グラス・ ボーイの歌い方」というタイトルで、ジャック・クックのデビュー作について、トラッドグラスの、しかもモン ローのボーカリストの正しいあり方!?を探っています。21世紀に入って、ひょっとしたら？一番のトラッドグ ラス作品として超お勧め、ホンマもんのトラッドグラス快作!!

ROU-0554 DONNA HUGHES『Gaining Wisdom』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・ライスがほれ込んでプロデュースしたとい う新人女性シンガー、ドナ・ヒューズの全米デビュー作。アリソン・クラウスやセルダム・シーンも彼女の曲 を取り上げた話題のブルーグラス・ソングライター。トニー自身のギターに、サム・ブッシュ(m)、スコット・ ベスタル(bj)、ロン・スチュワート(f)、ロブ・アイクス(d)、マイク・バブ(bs)ほか、シンディ・ローパーの カバーも含む全14曲。

FGM-123 JIM NUNALLY『Gloria's Waltz』CD\2,888-(本体\2,750-)

　デビッド・グリスマンのブルーグラス・イクスペリエ ンスで一躍知られるようになった大ベテラン・フラットピッカー、ジム・ニューナリーの最新作。そのイクスペ リエンスやジョン・ライシュマンとのジェイバーズをはじめ、自身のプロジェクトを総動員。トラッドグラスか ら、ドン・マクリーン、ドリー・パートン、ジョン・フォ ガティー、バック・オウエンズなどなど、さまざまなジャ ンルの曲を、歌とフラットピッキンで楽しませる。

ROU-0588 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『More Behind the Picture Than the Wall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　気持ちいいテリー・バウカムのバンジョー・イントロ ではじまるドイル・ローソンとクイックシルバー、お待ちかねのセキュラー（非宗教）作品。ジェイミー・デイ リーの力強くかげりのないすばらしいテナー・ボイスを軸に、ユーモラスでキャッチーなソリッドグラスか らカントリー／フォーク・バラッド、圧倒的なボーカル・ハーモニーと鉄壁のソリッド・リズムでもっとも安 定した現在ブルーグラスの王道を聴かせるドイル、現在IBMA最優秀ボーカル・グループ受賞連続記録を更新 する彼ら、悠々の最新作。ドイルとクイックシルバーの25年はムーンシャイナー誌2004年９月号(MS-2111 \525-)で特集。

ROU-0528 WAYFARING STRANGERS『This Train』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・トリシュカやマット・グレイザーほか、70年 代からニューヨークのブルーグラスを支えてきた大ベテランたちが３人の若い女性シンガー、ルース・アン ガー、トレイシー・ボンハム、イーファ・オドノバン（話 題のクルックド・スティルだよ）を迎えて創られた新ユニット、ウェイファーリング・ストレンジャーズの2003 年第２作。トラッドやスタンダード曲を中心に、完全な（…70年代のような中途半端な折衷じゃない）ジャズの イディオムで演じる。モンローの"When the Golden Leaves Begin to Fall"の美しさ…!!

PC-1152 JOHN COWAN BAND『New Tattoo』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　あれからもう一年になる…、昨秋来日したジョン・ コーワン・バンド。ニュー・グラス・リバイバルでブルー グラス界に革命を起こした２枚看板のひとりが、相変わらない絶頂期のテナー・ボイスと、今後のバンジョー 界をリードするノーム・ピケルニーとフィドル天才シャッド・コッブを率いた最近作は、正統派のニューグ ラス作品。彼らの特集は８月号(MS-2310 \525-)、来日完全密着リポートは10月号(MS-2312 \525-)。バンドの来日切望だよね…。

PC-9001 JIM & JESSE『The Old Dominion Masters』CD4枚組ボックスセット\8,505-（本体\8,100-）

　1970〜80年代に自主レーベルのオールド・ドミニオ ン・レコードから発売されたアルバムの音源を集めた全101曲集。もちろん、あの大阪城をバックにした2枚 組LP『Live in Japan』も収められている。

SF-40175 COUNTRY GENTLEMEN『Going Back to the Blue Ridge Mountains』CD\2,888-（本体\2,750-）

Blue Bell/Copper Kettle/I Saw the Light/Tom Dooley #2/Daybreak in Dixie/Mary Dear 他全16曲

　先月４日、結成50年を迎えたカントリー・ジェント ルメン、本作は1973年にフォークウェイズから発表された彼らの60年代前半、ジョン・ダッフィ／チャー リー・ウォーラー／エディ・アドコック／エド・フェリス時代のホットなライブ集。バンドを「石器時代の ビートルズ」などと紹介する自虐的ギャグなど、ワシントンDCという都会の中で、好きな音楽と、厳しい経 済環境のなかで苦悩する職業バンドの姿も感じられる普段着のライブ集だ。といっても、ダッフィ／アドコッ ク／ウォーラーのインパクトと音楽性はすごい!!　ムーンシャイナー７月号(MS-2409 \525-)で、60年代の関東におけるジェンツ・ブームを本間正敏氏が考察 している。

SH-4017 CHRIS THILE『How to Grow a Woman from the Ground』CD\2,573-（本体\2,450-、歌詞付）

　おそらく、1973年の名盤ミュールスキナーと同様に、 21世紀のはじめを代表するブルーグラス名作として語り継がれることになるだろう１枚。今の若者ブルーグ ラスを象徴する才能と魂が詰まった大秀作。ほぼ全員が25才、ブルーグラスの未来を背負っていくスーパー ピッカーらによる凄まじいスタジオ・ライブ一発録り!!　ブルーグラスのベースは同じだが、柔らか頭の若 い感性が必要。ムーンシャイナー誌2006年9月号(MS-2311 \525-)特集。

SH-4016 CASEY DRIESSEN『3D』CD\2,573-（本体\2,450-）

　フィドル世界の常識を変えていくであろう天才ケー シー・ドリーセンのデビュー・ソロ。20代の若者のデビュー作に、ベラ・フレック、ジェリー・ダグラス、ティ ム・オブライエンらが参加しているという一事だけで彼の才能が読み取れるだろう。トラッドグラスのさまざま な名曲を見事に料理する。

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-（本体\2,450-）

　デビッド・グリスマンが惚れ込んだ若者たちが、ブ ルーグラスをしっかりと根っこに持ちつつ、ケルトやラテンの感覚を取り入れたドーグ／ストレングス・イン・ ナンバーズ以降のすばらしいアンサンブルで、刺激的な新世代のニューグラス。キャディラックやダスターズら のブルーグラス本流に妥協しない若者らしい反骨が初々しい。MS誌2005年６月号(MS-2208 \525-)特集。

DUAT-1265 GREENCARDS『Varidian』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨夏、ボブ・ディランのオープニング・アクトとして 全米ツアー、話題となったグリーンカーズの最新第３作目。マンドリン＋フィドル＋女性ボーカル／ベースとい うトリオで、現在ナッシュビル最先端の繊細なアコースティック・カントリーと骨太な女性ボーカルが見事。前 作『Weather and Water』(DUAT-1203 \2,573-)、デビュー作『Movin' On』(GC-8108 \2,573-)も女性ボーカル・ファンにお勧め!!

ROU-0563 CLAIR LYNCH『New Day』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1970年代、その舌足らずなボーカルで女性ブルーグラ ス／ニューグラスのセンセーションを巻き起こしたフロントポーチ・ストリング・バンドのクレア・リンチ、６ 年間の沈黙を破っての素晴らしいカムバック最新作。エモーショナルでありながらキュートなボーカルは50才 を越えてますます磨きがかかった美しさ。ジム・ハースト(g)とミッシー・レインズ(bs)、デビッド・ハービー (m)とのカルテットを軸に、ステュアート・ダンカン、ア ンドレア・ゾン(f)、アリソン・ブラウン、チャーリー・ クッシュマン(bj)、ロブ・アイクス(d)らを適材適所に配し、ドライビング・ブルーグラスからスウィング、オ ズボーン・カバーから得意のスロー・バラード、ロッキングラス等々、すべての音が彼女の声とマッチする 癒し系ブルーグラスの秀作だ。メチャいいよ。

COMP-4459 RUSS BARENBERG『When at Last』CD\2,573-（本体\2,450-）

Little Monk/Fat Mountain/The Pleasant Begger/The Man in the Hat/Redbird in the Willow 他全11曲

　クラレンス・ホワイトのアパラチアン・スウィング に憧れた10代、その後70年代のニューヨーク・ブルーグラスの中心で美しいメロディーを紡いできたラス・ バレンバーグがナッシュビルに移ってもう何年だろう？　1992年のジェリー・ダグラスとエドガー・マイ ヤーとのトリオ作品『Skip, Hop & Wobble』(SH-3817 \2,573-)がIBMA最優秀インストを受賞、ストレングス・ナンバーズ以降のブルーグラス系アコースティッ ク・アンサンブルのある形をしめした後、15年のブランクで発表した最新作、ソロとしては88年の『Moving Picture』(ROU-0249 \2,573-)以来、ほぼ20年ぶりだ。そんなラス、ここでもカリプソ調からアパラチアン、 ニューイングランド、ブルース、ケージャン、さまざまな音楽の要素を見事に自分の音楽に昇華、見事なメ ロディーを紡ぎだしつつ、気色いいルーズなリズムに乗って、この暑さを吹っ飛ばし、アコースティック・ ファンを癒してくれる。50代半ばの大人のアコースティックだ。ん？バック…!?そんなん、どーでもええ。 けど、ダグラス／ダンカン／マローン／v.クラウスらにオールドタイム系のルーシー・ドーンフィールド(f) とジェレミア・マクレーン(accordion)らがいい味。マーティンが登場せず、ギブソンJ-45を愛しつづける 姿勢もいいねぇ。…いい顔になってるねぇ。

ROU-0584 V.A.『Old Time Banjo Festival』CD\2,573-（本体\2,450-）

Skating on the Horbourfront/Mama Tried/Ain't Gonna Work Tomorrow/Sally Anne/Roustabout/Boatman/Sail Away Ladies/Durang's Hornpipe 他全31曲

　「1960年代にエレクトラ・レコードから発表された名 盤『The Old Time Banjo Project』の現代版を創ることが夢だった…」というキャシー・フィンクがよう やく完成させた25人のトップ・オールドタイム・バンジョー奏者による31曲。マイク・シーガーからザ・ダッ クスのレオナード・ポドラックまで、ボブ・カーリン、ブルース・モルスキー、two-finger styleも聴かせるポール・ブラウン、メロディック・クロウハンマー のアダム・ハート、デビッド・ホルト、マーク・シャッツ、three-finger styleのリード・マーティン、懐かしやホット・マッド・ファミリーのリック・グッド、 ローラ・ブージンガーほか、数々の有名トラッド曲に混ざって、マール・ハガードの"Mama Tried"やオリジナル曲、またところどころに歌モノも散りばめられ たバンジョー・ソロ集。繊細でパーカッシヴ、そのアフリカからの遠い歴史の道のりをも含んだアパラチア の幽玄を表すような奥の深いオールドタイム・バンジョーの世界を１時間17分間、覗いてみませんか？　 ちなみに最近、ベラ・フレックもはまったという、ブルーグラス・バンジョーとはまったく違った美しいバ ンジョー世界が広がっています。あなたも、ぜひ…!!

PF-071 PADDY FIELD CD\2,000-(本体\1,905-)

Innocence〜Merry-andrew/Violet Dawn/さんぽ/Pastorale/霞の男/矢の女/Slumber Away/芋焼酎 他全12曲

　中原清隆のマンドリンを中心に来田千佐登のフルー ト、げんさんのギター、今村将のベース、高賀忍のパーカッションの５人組による大阪のアコースティック・ スウィング、バディー・フィールドのデビュー作。中原とげんさんのオリジナルが各７曲と５曲、中原の作 品は英名が表すようにドーグ手法をベースにジャズ／ブルーグラス／カリプソなどをフュージョンしたもの、 げんさんのものは日本名が表すようにノスタルジックな日本の風景かと思いきやボサノバ／ニューエイジか らカートゥーンっぽいクスグリ物等々、…つまり、実に自由に好きなものを組み合わせて自分たちの音楽を 創っている。その闊達さが成功しているのだろう、完成度の高い楽しいドーグ／アコースティック作品に仕 上がっている。

AMA-1037 DAROL ANGER & MIKE MARSHALL『Woodshop』CD\2,573-（本体\2,450-）

Intro/Peter Pan/Slip and Slide/Unbearable Gift/Bach, Up/Replaceitall/Hearts Wait 他全14曲

　アコースティック弦楽器に対して、常にもっとも先 端なトーンを呈示してきたマイク・マーシャルとダロル・アンガー、デビッド・グリスマン・カルテットの 同窓生だったふたり、1988年の名作『The Duo』(ROU-0168 \2,573-)以来、数々のプロジェクトをともにしてきたふたりが、2000年発表のふたり名義のバンド 『Brand New Can』(COMP-4296 \2,573-)から７年、４年間をかけて録りためたものを、ふたたびチームを組ん で発表するオリジナル音楽集。自分が育ってきたトラッ ド／ブルーグラス／ドーグを基本にしながら、ジャズ／クラシック／ワールドなどさまざまな音楽に対してフ リーな感覚で、研ぎ澄まされたアンサンブルを聴かせる秀作である。ベース、ピアノ、パーカッションを最小限 効果的に加えながら、ダロルとマイクともにマンドリン／ギター、フィドルという楽器の能力を最大限に聴かせ るというオーバーダブを含めて、スタジオの利点を駆使、オーケストラならぬ「Folkestra」という造語を自 ら使い、民俗系ミュージシャンならではのフレキシビリティーが全編で楽しめる、息もつかせぬすごいアルバム に仕上げている。

RHR-202 JORMA KAUKONEN『Stars in My Crown』CD\2,888-（本体\2,750-）

Fur Peace Rag/Rivers of Babylon/Man Come Around/Will There Be Any Stars in My Crown? 他全14曲

　団塊の世代のど真ん中の余裕と貫禄、そして年輪の生 む癒しを見事にアコースティック・ギターに語らせるヨーマ・コーコネンの最新作。ロックの名門ジェファー ソン・エアプレーンやホット・ツナで知られるヨーマ、ベースにルーツ音楽としてブルースとカントリー感覚を 持ちつつ、ラグタイムからカリプソ／レゲエ、アーリー・ジャズ／カントリー／ブルースなど、全編で誰に もスッと入ってくるアメリカ音楽を暖かく、優しく聴かせる。前作『Blue Country Heart』(COL-86394 \2,783-)で、サム・ブッシュやジェリー・ダグラスらとホクホクのジャム感覚のアコースティック作品を創っ た彼、今回は元スカイラインのバリー・ミターホフ(m)、 グッドオール・パーソンズのサリー・バン・メーター(d) ほか、サム・ブッシュ・バンドのバイロン・ハウス(bs)とクリス・ブラウン(drums)をベースにした基本セット で、ライトニング・ホプキンスやゲイリー・デイビスらのブルース、ジョー・コッカーやジョニー・キャッシュ、 ロイ・ブック・バインダーらの曲で、ブルー・ハイウェイの面々らマールフェス人脈とともに、その素朴なボー カルとギターの響きがホッコリとした気分にさせてくれる大人の癒し作品。

RHR-169 MARTIN SIMPSON『Righteousness & Humidity』CD\2,888-（本体\2,750-）

John Hardy/I Can't Keep from Crying Sometimes/Payday/Coo Coo Bird/Some Dark Holler/Rico/Georgie/Wild Bill Jones/Rollin' and Tumblin' 他全16曲

　ケルト系のブリティッシュ・フォークをベースに持 つ英国人のマーティン・シンプソンが、アパラチアや米南部ブルースの古謡と自作曲を見事に混ぜ合わせ、英 国ケルト側からアパラチアを捉えた見事な2003年作品だ。まるでバンジョーのように聴こえるウクレレほか、 定評のあるギターはアコースティック、エレキ、スライドなど自在に、ホンモノのバンジョーも見事に弾きこ なす。ケルトの幻影を湛えたボーカルものが中心だが、全編に見事な表情を見せる楽器も秀逸。ケルトとブ ルース、アパラチアが渾然一体となったデリケートな感性の中に、ラテンなインストがハッピーにさせてく れる楽しいアルバムでもある。歌モノ作品だが、フィンガーピッカーやインスト・ファンにも是非お勧めした い秀作だ。

（楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物ま で、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください）

PH-1032 LEW LONDON『Swingtime in Springtime』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1976年に発表されたルゥ・ロンドンの優雅なアコー スティック・スウィング名盤がラウンダー・アーカイブとして、1977年のフィラデルフィア・フォーク・フェ スでのライブ"Glory of Love"を含む９曲のボーナス・トラックを加えてCD化である。（限定ラウンダー・ アーカイブ・シリーズにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください）

DREAD-0201 DAVID GRIER『I've Got the House to Myself』CD\2,888-（本体\2,750-）

　デビッド・グリアの02年自費制作盤。"Turkey in the Straw"や"Black Mountain Rag"他、超有名スタンダードを中心に、ギター１本だけのソロで聴かせ る素晴らしいフラットピッキン・ギター世界。ジャンルを超えてギター・ファン必聴、私は彼が一番!!

ROU-0548 TONY TRISCHKA『Double Banjo Bluegrass Spectacular』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１曲目"Farewell Blues"に、全員で突っ込んでいくこのドライブ、83才を迎えたアール・スクラッグス の精神力にトニー・トリシュカはもちろん、バックアップのコンプトン／グリア／ダンカン／ベイルズが挑む。 ツイン・バンジョーとブルーグラスをテーマにした全編楽しい今春発表の秀作。ツインのお相手は前述アー ルのほか、ビル・エマーソン、アリソン・ブラウン、ケニー・イングラム、ノーム・ピケルニー、トム・アダ ムズ、スコット・ベスタル、スティーブ・マーティン、ベラ・フレック、そしてバックアップ、…どれもが一 体になった、さすがトリシュカ、あらたなバンジョー名作である。

CCCD-0207 JOSH McMURRAY『Pickin' Time』CD\2,888-(本体\2,750-)

Lady of Spain/Randy Lynn Rag/Cora Is Gone/Black Mtn Blues/Suwannee River/Joy Bells 他全12曲

　2003年発表当時弱冠21才、ジョッシュ・マクマーレイのデビュー・ソロ・アルバム。現在、ラリー・ス パークスのバンジョー奏者として活躍する彼、スクラッグス・スタイルのブルーグラス・バンジョー王道 を守りつつ、レノやオズボーンらのタッチも生かした素晴らしい右手だ。東テネシー出身のジョッシュ、バッ クには同郷の10代のスーパーフィドラー、ハンター・ベリーも聴き物である。非常にバランスの取れた正統 派ブルーグラス・バンジョー集。

UNI-723253 CHICK COREA & BELA FLECK『Enchantment』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナーのペンでは知らせましたが、ベラ とチックのデュオが10月に3日間、東京公演をするという。…これはもう凄いバンジョー音楽です。

■マンドリン

CRUFT-002 DAN BEIMBORN『Torch & Fire: Irish & American Music on Mandolin』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ギブソン・マンドリン・オタクとでも申しましょう か…、ダン・ベイムボーン、３本のロイド・ロアーと、５本のオールド・ギブソンが登場、ビル・モンロー "Scotland"など、アメリカン・チューンも披露するが、基本的にはアイリッシュのジグやリールなどをメ インにしたアイリッシュ・マンドリンのお手本のようなインスト集。

AMA-1029 MIKE MARSHALL & HAMILTON DE HOLANDA『New Words』CD+DVD\2,573-（本体\2,450-）

　いやはや、ものすごいマンドリンvsバンドリン、ブ ルーグラスとショーロのフュージョン作品。マイク・マーシャルとショーロ界の若き旗手ハミルトン・オラ ンダのデュオ作品。ブルーグラス・スタンダード"Blackberry Blossom"や「枯葉」、ジャコブ・ド・バンドリン作品も含んでラテン系のリズムの明るい響き が全編に心地良く流れる。北米と南米でそれぞれに発達した５度チューニング撥弦楽器の特性を十二分に楽 しむことのできる楽器天国アルバムです。存分にお楽しみください。なお、ボーナス盤のDVD映像は17分だ が、凄いライブだよ！

■フィドル

ROU-0561 MICHAEL CLEVELAND『Let'er Go, Boys!』CD\2,573-（本体\2,450-）

　IBMA最優秀フィドルに輝く25才、マイケル・クリー ブランドの最新作は2006年の最優秀インスト・アルバムも獲得。ベニー・マーティンを基調としたアグレッ シブな正統派ブルーグラス・フィドルで、これでもかとドライブする。ボーカルものも随所に、凄いテンショ ン。ティム・オブライエンをゲストの"Flower Blooming in the Wildwood"は絶品!!

LD-9710 RICK RUSKIN & VIVIAN WILLIAMS『The Gospel』CD\2,520-（本体\2,400-）

　フィンガーピッキン・ギターのリック・ラスキンと トラディショナル・フィドラーのビビアン・ウィリアムスの２人がゴスペルの超有名スタンダードを、シン プルかつリラックスして、丁寧に聴かせてくれる。明治時代、日本の唱歌にアメリカン・ゴスペルが大きな 影響を与えたと思わせるような旋律がそこかしこに聴こえてくる。シンプルなメロディーをシンプルに弾く、 「これでいいんだ!!」の見本。

ROU-0402 ROB ICKES『Hard Times』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今やジェリー・ダグラスと並ぶトップランナーとなったロブ・アイクスの1997年デビュー・ソロ作。ス トレート・ブルーグラスな"Tom Dooley"から、アンクル・ジョッシュ"Flatt Lonesome"や"Reuben"、ジミー・マーティン"Uptown Blues"、オズボーンズ"Hard Times"、そしてモンローの"Ashland Breakdown"など、ブルーグラス王道を聴かせつつ、ジャズも 少し…、当時のユニオン・ステーションを自身のブルー・ハイウェイをバックに現代ドブロの決定版。

SH-4026 JERRY DOUGLAS『Best of the Sugar Hill Years』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジェリー・ダグラス、ドブロをここまでの地位（米ラ ジオでは頻繁に聴く）に引き上げた彼、ブルーグラスから次第に幅を広げていく様子が90年代のシュガーヒル ４枚のアルバムにしっかりと収められている。本作はその中から選ばれたベスト15曲集。ちなみに２曲目の "Takarasaka"って…。現代ドブロ最良のブルーグラス・セッションの数々が楽しめるお勧めベスト。なお、 より音楽の幅を広げたグラミー・ノミネートの最近作『Best Kept Secret』(KOCH-9847 \2,888-)もお勧め!!

JAS-001 JO ANN SMITH『Rhythm of the Rain』CD\2,888-(本体\2,750-)

　1999年度ウィンフィールド最優秀オートハープ奏者 を受賞したジョー・アン・スミスの自費制作デビュー盤。メロディーを美しく拾っていく独自の奏法で、オー トハープの持つシンプルさと同時にそのエネルギーも伝えてくれる。10年前に夫からクリスマス・プレゼン トでもらったオートハープをここまで弾きこなす彼女の繊細な音楽感性が気持ちいい。バックはローカルな フツーの音楽仲間、２曲ほど唄も披露、そー、タイトルはあの有名ポップ曲。

MSM-1300 MIKE SCOTT『Blue Moon of Kentucky』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジム＆ジェシーのバンジョー奏者として知られるマ イク・スコットが中心になって、ビル・モンロー歌物スタンダード12曲をインストするというおいしい企画、 マイク・コンプトン(m)、 ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ベン・アイザックス(bs)、… このメンツでこの企画、悪い物が出来るわけがない。すべての楽器が唄います。

HCL-001 HEIDI CLARE『I Declare』CD\2,888-(本体\2,750-)

Cumberland Gap/Shout Lula/Oil in My Vessel/Farewell Thurber/Rye Straw/Shortnin' Bread 他全12曲

　これは素晴らしいオールドタイム・フィドル集!!映 画『コールド・マウンテン』のサントラにも抜擢されたリール・タイム・トラベラーズのフィドラー、あのマー サ・スキャンランのバンドメイトだったハイジ・クレアーのソロ・デビュー作。メリハリの効いたボーイング のアグレッシヴなフィドルに、クリス・シャープのリズム・ギターが絡んですばらしいグルーヴを生み出す１ 曲目、ロイ・アンドレードのクロウハンマー・バンジョーがスリリングなバックアップでハイジのシャウ トするフィドルとボーカルを持ち上げる２曲目、エド・スナッダリーのブルース・ギターをゲストにソウルフ ルで近寄り難いゴスペルを歌い切る３曲目、フィドルが美しく歌う４曲目…、このフィドルの鳴りと危うい ボーカル、尋常ではない内に秘めたインパクトを感じさせる女性フィドラーの登場だ。オールドタイム・フィ ドル・テクニックがこれほどに繊細なフレーズとリズムを生み出すことにも驚く。そう、このリズムの乗りと ビート感、そして危険な!?ボーカル、素晴らしい女性オールドタイマーのデビュー作だ。

NW-30431 OLD CROW MEDICINE SHOW『Big Iron World』CD\2,888-(本体\2,750-)

Down Home Girl/Cocaine Habit/Minglewood Blues/My Good Gal/Union Maid/Let It Alone 他全12曲

　現在のオールドタイム・ストリングバンドのトップ ランナー、オールド・クロウ・メディスン・ショウの最新作。ストリングバンドといっても、多くの曲でフィド ルをハーモニカに持ち替え、プロデューサーのデビッド・ロウリングスとともに、歌に込めたメッセージを強 調するサウンドに仕上げている。チャーリー・プールからクラレンス・ホワイトで知られる"Take a Whiff on Me"のコカイン版やウッディ・ガスリーの労働組合賛歌、ブルースやジャグバンドなどなど…、アパラチアの 閉鎖性を取り払ったアメリカン・ストリングバンドといった作品。オールドタイマーと言えども若いエネル ギーにあふれたかれら、オールドタイム・ストリングバンドがパンク化!?する70年代から見られたホースフラ イズらとは一線を画し、本作でのOCMSはどちらかというとレッド・クレイ・ランブラーズ型の方向性で、南部 のさまざまな音楽を若い世代にあたらしい文化としてメッセージを発しているようだ。

AB-003 ADRIENNE YOUNG『Room to Grow』CD\2,888-(本体\2,750-)

All for Good/Sgt. Early's Dream-Maids of Castlebar/Natural Bridge/In Between the Heartbeats/How is this World Better Now/Once More 他全14曲

　新世代アパラチア系の環境派女性シンガー／ソングラ イターとして高い評価を受けるエイドリアン・ヤングの最新第３作は7月末現在、全米アメリカーナ・チャート で第５位の大健闘。2003年のマールフェス、クリス・オースティン作曲コンテストで"Saddie's Song"で優勝、一躍脚光を浴びた彼女、前２作同様、ほとんど自作 や共作のオールドタイミーなベースにカントリーのお楽しみも加えたサウンドに仕上げている。注目はエリッ ク・メリルというフィドル／バンジョー弾き、アイリッシュがベースのようだが、しっかりとオールドタイム・ グルーヴも持ったスーパーピッカーだ。今回はウッドストックのレボン・ヘルム・スタジオで録音、第１作から コンビを組むウィル・キンブローとの共作やエレキギター、ゴードン・ストーンのペダル・スティールなどを 取り入れつつ、独自の自然志向のメッセージとボーカルを聴かせる。前作までワイルドフラワーの種がオマケ だったが、今回はCD売り上げの中から、遺伝子組み換えでない種子の普及に協力することになるステッカーの オマケつき。最後は、彼女のクロウハンマー・バンジョー・ソロの「Happy Ending」。

　なお、彼女の03年デビュー作『Plow to the End of the Row』(AB-7777 \2,888-)、05年の第２作『The Art of Virtue』(AB-1111 \2,888-)も在庫している。ムーンシャイナー04年３月号(MS-2105 \525-)に特集、新感覚女性アパラチア・シンガーに注目!!

SH-4019 RILEY BAUGUS『Long Steel Rail』CD\2,513-（本体\2,450-）

　オールドタイムの新星ライリー・ボーガス登場!!シュ ガーヒル作品らしく選曲やアレンジに工夫を加えて、あくまで本物のオールドタイムを逸脱することなく聴かせ る。映画『コールド・マウンテン』でブレークしたアパラチア伝統の本物、ピュアなオールドタイム作品だ。 チョーお勧め!!

SH-4000 GREY DE LISLE『Iron Flowers』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　オートハープを小脇に抱えたシンガー／ソングライ ター、グレイ・ディライルの最新シュガーヒル第２作。ロサンゼルスの現代女性らしい鋭い感性で、カーター・ ファミリーとオルタナ・ロックが共存したような不思議な雰囲気が漂うシュールな作品。ギリアン・ウェルチ 以来の新しいアパラチア系オルタナ・フォークロックといった秀作である。ムーンシャイナー誌8月号のジョ ン・カーター・キャッシュ特集でオートハープしているあの娘です。

ZOE-1112 KING WILKIE『Low Country Suite』CD\2,573-（本体\2,450-）

Raising of the Patriarchs/Wrecking Ball/Rockabye/Crazy Daisey/Oh My Love/Ms.Peabody 他全11曲

　知る人ぞ知る、ビル・モンローの愛馬の名前を冠し、 若手トラッドグラスの星として2004年『Broke』(REB-1802 \2,573-)で登場したキング・ウィルキーが、ブルーグラスの角をまったく隠し、60年代後半のザ・バー ズやグラム・パーソンズらと重ねて紹介されるオルタナ・カントリーロックとして大変身、アメリカーナ界に 打って出る。仕掛け人はトム・ペティやディキシー・チックスらのプロデュースで知られるジム・スコット。 美しいメロディとブルーグラス・ミュージシャンならではの安定したアコースティック楽器トーンと技術に 裏打ちされたその歌は、60年代後半のシンガー・ソングライターたちが持っていた純粋さを感じさせ、今の 時代に真摯な説得力を持っているのだろう、バンド全体から非常に新鮮な響きとして伝わってくる。ブルー グラス色を極力抑え、スライドギターを軸に見事なアコースティック・アンサンブルも素晴らしい。

COL-86859 PORTER WAGONER『WagonMaster』CD\2,783-（本体\2,650-）

　グランド・オール・オープリのメンバーとなって50 年という記念の年を迎えた大ヴェテラン、ポーター・ワゴナーが久々に発表した最新録音は、マーティ・スチュ アート制作。往時のマック・マゲイハを思い出させるフィドルが郷愁を誘う"Wagonmaster"のテーマにはじ まって、正統派のバラード、ホンキー・トンクを柱に、昔から得意としていたブルーグラスやゴスペル等々、 ワゴナー・スタイルのオン・パレード。とはいってもそこはマーティ、往年のヒット曲の再演にすぎないとい うような単なるノスタルジーには終らない、ポーター・ワゴナーというシンガーの「いま」をしっかりと聴か せる。ペダル・スティールとフィドルを軸にマーティのエレキ、そして何曲かでは60〜70年代、ポーター・ ワゴナー・ショウの看板だったバック・トレントのエレキ・バンジョーもフィーチュアしたあのサウンドが、 いまどきのカントリーからは失われてしまったホンモノの輝きを放ち、クラシック・カントリーの醍醐味を 満喫させてくれる。さすがに、若き日のあの溌剌とした唄はのぞめないかもしれないが、年齢とともに身に ついた枯れた味わいが素晴らしい。（宇野誠之）

TOT-3101 ELIZABETH COOK『Balls』CD\2,888-(本体\2,750-)

Times are Tough in Rockn' Roll/Rest Your Weary Mind(w/Bobby Bare, Jr.)/Mama's Prayers/Down Girl(w/Nanci Griffith & Rodney Crowell) 他全11曲

　「モダン・デイ・ロレッタ・リン」という表現で玄人 筋に高く評価され、ナッシュヴィル・アンダーグラウンドではミュージシャン仲間から敬愛されるエリザベ ス・クックの最新作。今回はロック、ポップ、カントリーと多彩なキャリアを重ねてきたロドニー・クロ ウェルをプロデューサーに、初期ロックンロールの香り漂うロッカバラードやアコースティックを強く打ち 出したナンバーに、ホンキー・トンクやウェスタン・スウィング――ここではマール・ハガード流のそれ―― など、クラシック・カントリーへのリスペクトに裏打ちされたエリザベスのエモーショナルなヴォーカル、 ロレッタ・リンやタミ―・ワイネットに連なるメインストリーム・カントリーの本流を継承するスケールの 大きなヴォーカルで情感豊かに唄いあげている。（宇野誠之）

OBR-038 JOHN PRINE & MAC WISEMAN『Standard Songs for Average People』CD\2,888-(本体\2,750-)

　クラシック・カントリーの名曲を60年代ナッシュビ ル・サウンドの再現に乗せてのんびりと、気持ちよく歌う巨匠ふたり、名曲"Paradise"の作者ジョン・プラ インと、ブルーグラスのパイオニアで「Voice from Heart」の異名を持ち、パット・ブーンをはじめ多くのナッシュビル・スターをサポートしてきたマック・ワイ ズマンが、その名も『フツーの人のためのスタンダード・ソング』とタイトルされた本作は今春アメリカー ナ・チャートでトップ5をヒットした秀作。私の大好きな「Old Dogs, Children and Watermelon Wine」、レオン・ペインの名曲「I Love You Because」と「Blue Side of Lonesome」ほか、カントリー名曲を中心に、パティ・ペイジ「Old Cape Cod」やビング・クロスビー「Where the Blue of the Night」などのスタンダードも気色ええ、いい「唄」を聴きたい人へ、お勧めの大 秀作!!

SH-4023D SAM BUSH『On the Road』DVD\2,888-(本体\2,750-)

Mahavishnu Mountain Boys/Howlin' At The Moon/Puppies 'N Knapsacks/Eight More Miles To Louisville/Ridin' That Bluegrass Train/Whisper My Name/On The Road/I Wanna Do Right/The River's Gonna Run/Spirit Is The Journey/Ballad For A Soldier/Bringing In The Georgia Mail/Back In The Goodle Days/New Country/Laps In Seven/Girl of The North Country. 以上全16曲

　サンプル未着のため詳細解説は次号にて…。でも、ど こでもエネルギー全開ライブで定評のサム・ブッシュ、悪いわけがないでショ!!…ねぇ。

MME-72002 LEWIS FAMILY『Live in Georgia』DVD\2,573-（本体\2,450-）(46分)

Satisfied/Matthew 24/Joyful Banjo/Child of the King/Will the Circle Be Unbroken 他全11曲

　ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者とし て高い人気を誇るルイス・ファミリー、1992年の劇場ライブがDVD化だ。末弟リトル・ロイ・ルイスの底抜け のアメリカン・エンターテイメント（ものすごいインパクトのバンジョーとリードギター!!）を軸に、ミギー、 ポリー、ジャニスの三姉妹の超強力ボーカルとハーモニー、ウォレスのリズムギター、その息子トラビスの トップクラスのベース、20才になったジャニスの息子でマルチプレイヤーのルイス・フィリップス、そしてメ ンバー紹介と１曲の歌で登場する87才の父ポップ・ルイス、三世代のルイス・ファミリーに、ドラムスのジョ エル・ロックウッドを加えてブルーグラス・フェスでのライブよりも一般観客向けのナッシュビル・サウンド 風ブルーグラスに仕上げている。米国南部バイブル・ベルトのど真ん中で半世紀以上人気を保ってきたそのパ ワーとエネルギーには文化を越えた感動を覚える。アメリカ南部の実に日常的な一側面を、彼らや観客の表 情からさまざまに感じることができる。

NW-8043D BUCK OWENS『Live from Austin, Texas』DVD\3,308-（本体\3,150-）

Act Naturally/Together Again/Love's Gonna Live Here/Crying Time/Tiger by the Tail/A-11 Cochran/Hot Dog/Put Another Quarter in the Jukebox/Memphis/Under Your Spell Again/Johnny B. Goode.

　一時引退していたバック・オウエンズ、ドワイト・ ヨーカムによってふたたび表舞台に登場した貴重な1988年ライブ映像。全11曲、わずか29分だが、あの カーネギーホール・コンサートを髣髴させる、ファンにとってはたまらない映像だろう。

BODP-2007D Documentary『A Christmas Family Tragedy; Legend of the 1929 Lawson Family Murders; a Southern Documentary』DVD\3,675-（本体\3,500-）（70分）

　1929年のクリスマスに起こった悲劇的なローソン一 家殺人事件のドキュメンタリー。ノース・カロライナ州ストークス郡で起きた衝撃的な事件、そう、1930年に カロライナ・バディーズによってヒット、後にスタンレー・ブラザーズは"Story of Lawson Family"として取り上げたあの曲の真相を究明するドキュメントで ある。ノース・カロライナの田舎、伝説的な事件をめぐる人々の反応や証言そしてその背景の社会は、アメリ カン・バラッドの形成過程を解き明かしてくれるかもしれない。もっとも本作は、音楽とは関係ない事件の真 相と波紋を追う作品。

B000331909 SHANIA TWAIN『Up! Close & Personal』DVD\3,098-（本体\2,950-）（カラー、5.1サラウンド・ステレオ）

　今やポップ界でも知られる大スター、シャナイア・ト ウェインが、なんと!!アリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションのブルーグラス、つまり完全アコース ティックをバックに歌う2004年に全米放送されたライブ12曲と、60分あまりに及ぶボーナス映像作品。AKUS もシャナイアも素晴らしい。

MH-1063D DOYLE LAWSON『Through the Years』DVD\3,990-（本体\3,800-）

　2004年春、ドイル・ローソン＆クイックシルバーが 結成25周年を祝った（ムーンシャイナー誌2004年９月号に詳細）。別名「School of Bluegrass」とも呼ばれるクイックシルバー、本作は歴代のメンバーが一堂 に会した豪華な記念コンサートから、全32曲２時間に及ぶ素晴らしいライブ映像。1980年代以降をリードし たスマートなソリッドグラスが、つぎつぎと迎えるゲストとともに堪能できる。

ROU-3243D V.A.『Telluride Bluegrass Festival: 30 Years』DVD\3,308-（本体\3,150-）（107分、5.1surround, 2.0stereo）

　問答無用、1970年代以降のニューグラスをリードし てきたテルライド・ブルーグラス・フェス30周年の模様を収めた素晴らしいフェス・ライブ・ビデオ。サム・ ブッシュのニューグラスを主役に、オールドタイムのホースフライズ、アコースティック・カントリーのエミ ルー・ハリス、ジャムグラスのSCIやレフトオーバー、そしてホット・ライズからニッケル・クリーク、ベラ・ フレックの"Imagine"まで、大満腹。ブルーグラスをキーワードに、ここまで大きく広がった周辺音楽、思い 切り楽しめばいい…。ニューグラス・フェスの決定版。

DVDGBJBJ21 V.A.『Great Banjo Lessons; Bluegrass Style』DVD\3,990-（本体\3,800-）（75分タブ譜付）

　これはお徳用！というか…、とても楽しめるサンプ ラーというか…、つまり、既発のマスターピッカーによるそれぞれの教則ビデオから１曲ずつを集めた教則物 ベスト集というモノ。出演はビル・キース"Family of Rolls"、ソニー・オズボーン"El Randa""Dandelion"、エディ・アドコック"Turkey Knob"、ドン・ウェイン・レノ"Little Rock Getaway"、ピート・ワーニック"Soldier's Joy""Nellie Kane"、トニー・トリシュカ"John Hardy""John Henry"、ラルフ・スタンレー"Little Maggie"。これを参考に、それぞれの教則ビデオに進んで欲しい!!

DVDMOLFI21 BRUCE MOLSKY『Southern Old Old-Time Fiddle Tour; an Depth Lesson in Traditional Styles』DVD\5,040-（本体\4,800-）（75分楽譜付）

　アパラチア南部に伝わってきたフィドル・スタイル を、遺された録音や人々から可能な限り正しく継承しようとするオールドタイム・フィドルの第一人者、ブ ルース・モルスキーが教える究められた南部伝承フィドル奏法。さまざまなシャッフルによってメロディか らリズムを引き出し、力強いグルーヴを生み出していく過程はオールドタイム・フィドル最大の魅力だ。全 曲が変則チューニングで、ウェストバージニアの伝説的フィドラー、エドモンド・ハモンズの"Washington's March"、ミシシッピの"Saddle Up the Gray"、ノース・カロライナのトミー・ジャレルの"Old Bunch of Keys"、テキサスのエック・ロバートソン"Lost Indian"、ジョージアのフィドリン・ジョン・カーソンの"Do 'Round My Lindy"、テネシーの"Candy Girl"ら、オールドタイム・フィドル巨匠の足跡を丹念にな ぞりながら各地の伝承を伝えてくれる大秀作である。テクニックよりもフレーズの繰り返しとリズム・グ ルーヴを重要視するオールドタイム・フィドルは、変則チューニングも含めてたしかにブルーグラスよりも 敷居が低く、フィドル初心者にはお勧めだ。同時に、ブルーグラスやクラシックを弾く人にはこの深遠なフ レーズ（ブルース曰く「それぞれに違う言葉と同じ意味を持つもの…」）とグルーヴを、ぜひ知ってほしいも のだ。

FGM-11.5 Flatpicking Guitar Magazine『Jul/Aug. 2007』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　CD付きの隔月刊誌『フラットピッキン・ギター・マ ガジン』の最新7／8月号。インファマス・ストリングダスターズの新ギタリスト、アンディ・ファルコのカ バーストーリー、パット・フリン、ストーンブリッジ・ギター社、ワトソン一家とギャラガー・ギターの特集 他、タブ譜と音源は「G-Fのパターン」、初心者はDフォー ムでの"I'm Waiting to Hear You Call Me Darling"、S.カウフマン"Rickett's Hornpipe"、J.カーリニ"Wildwood Flower"の頭を完全５度のキー順にメロディを弾く訓練、ハンク・スノウ"De Creer en Ti"、そのほか"Shiek of Araby"、"Carroll County Blues"、"Johnny the Black Smith"、"Rise n' Shine"、"What is This Thing Called Love"ほか、タブ譜満載で初心者から上級者まで２ヶ月間、充分に 遊べます。

DVDFLEBJ21 BELA FLECK『Banjo Picking Style』DVD\5,040-（本体\4,800-）（60分タブ譜付）

Texas Bar-B-Que/Brilliancy/Natural Bridge Suite/John Henry/Wind that Shakes the Barley.

　1984年、もう23年も前に収録された若きベラ・フレッ クのバンジョー教則のDVDビデオである。が、すでに当時から天才ぶりをいかんなく発揮、さまざまなブルーグ ラス・テクニックを駆使してフィドル／テキサス・チューンからシングル・ストリング奏法、ケルトからブ ルーグラス本流まで、バラエティーに富んだテクニックを楽しませてくれる。

DVDBALMN21 BUTCH BALDASSARI『You Can Play Bluegrass Mondolin Vol.1』DVD\5,040-（本体\4,800-）（60分タブ+楽譜付）

John Henry/Nine-Pound Hammer/Old Joe Clark/Sally Goodin.

　「あなたもブルーグラス・マンドリンが弾ける！」と銘 打ったマンドリン初心者向け教則DVDビデオ。あくまでも楽器初心者を対象に、持ち方からピック、基本スケー ル、コードなどから、上記スタンダードを弾けるまで。

DVDSUTGT21 BRYAN SUTTON『Secrets for Successful Flatpicking』DVD\5,040-（本体\4,800-）（115分タブ+楽譜）

Daley's Reel/Texas Gales/Wild Bill Jones/Beaumont Rag.

　現在、もっとも売れっ子のブルーグラス・セッション・ ギタリスト、ブライアン・サットンによる「フラットピッ キン丸秘コツとツボ」と言った趣旨の非常に美味しい中級者向けフラットピッキン虎の巻。よりエキサイティン グなインプロバイズを求めて上を目指すフラットピッカー必見!?

RHY-1018 MULESKINNER『Muleskinner Live』CD\2,573-（本体\2,450-）

BOOK-25 MULESKINNER LIVE『Band Score』Book\4,725-（本体\4,500-）

New Camptown Races/Dark Hollow/Blackberry Blossom/Land of Navajo/Knockin' on Your Door/Opus 57 in G Minor/Red Rocking Chair/Going to the Races/Eighth of January/I am a Pilgrim/The Dead March/Sitting Alone in the Moonlight/Orange Blossom Special.

　故クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、デ ビッド・グリスマン、ビル・キース、リチャード・グリーン、ステュアート・シュルマンによるあの70年 代名盤『ミュールスキナー』制作の過程で奇跡的に行われたライブを収録したCDと、それを岡田浩介氏が 全楽器を完全採譜、バンドスコアーにした155頁に及ぶ楽譜＆タブ譜。上記、有名ブルーグラス・スタンダー ドを彼らがいかに料理するか…、全楽器の楽譜やタブ譜でフォローできる労作。

WST-523『クリップ式チューナー』\2450(本体\2,333)　特価

ギター、マンドリン、バンジョーのヘッドにクリップ で挟むだけで(ケーブル不要)手軽に使えるチューニング・メーター入荷。　内蔵マイクモード表示が選択で きますのでフィドル等、ヘッドに挟み難い楽器にも対応可能。(クリップ・モード選択の場合は内蔵マイクは 機能しません)液晶画面にてチューニングの状態が表示されフラットの時はオレンジ、シャープの時はレッ ド、チューニングが合っている時はグリーンで表示されますので、ステージ上でも見易いのが特徴です。

輸入雑誌

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナンバーもお問い合せ下さい。探しておられるタブ譜 の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します。

BNL-07/05 最新5月号 \525-

　ベラ・フレックのカバーストーリー（タブはチック・ コリアとの"Mountain"）、トニー・エリス"Quaker Girl"、トム・アダムズ"Wings of Angels"と"Wicked Path of Sin"、スティーブ・マーティン"The Crow"、"Tennessee Dut-Up Breakdown"とそのバックアップ、その他クロウハンマーも含む、バン ジョータブ譜と情報満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。お探しの記 事などバックナンバーもお問い合わせください。

BU-07/06 最新6月号 \525-

　トニー・ライスのカバーストーリー（アリソンとのツ アーを前にした近況）、クリス・シーリ、ジ・アイザックス、新生クリフ・ウォードロン＆ニュー・シェイズ・ オブ・グラスなどの特集のほか、さまざまな米国ブルーグラス事情を知る90頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・ トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1009 2007年2月／3月号 \945-

　ジョン・アッシュビーのカバーでアッシュビー・ファ ミリーの軌跡、アンクル・アール、若い黒人ストリングバンド、カロライナ・チョコレート・ドロップス、バン ジョーの元祖アコンティング探訪、2007年フェス・ガイドほか、充実の66頁。

OTH-1010 2007年4月／5月号 \945-

　ヘルトン・ブラザーズのカバーでボブ・カーリンによ る彼らの軌跡、アパラチアン・ダルシマのラルフ・リー・ スミス、ミネソタのホームステッド・ピッキン・パーラーほか、充実の58頁。

OTH-1011 2007年6月／7月号 \945-

　バージニア州リック・クリークのヒック＆スー・エド モンズをカバーストーリーに、画家T.J.ワーシントン、スピーディー・トリバー、ブルー・リッジ地方のオール ドタイム・フラットフットとスクエア・ダンスについて他、充実の64頁。

月刊『ムーンシャイナー』

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご 希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからでもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるコクヨ製ロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2410 最新８月号（通巻286号）\525-

　ブルーグラス・エルビスのカバーストーリー、トニー・ライスとアリソン・クラウス、スタンレー・ブラ ザーズ結成60年「CDで追う兄弟の20年」、ジョン・カーター・キャッシュ「カーター・ファミリー伝統の継承 者」、福生ジャム、再来日のファミリーファーム、ハワイのブルーグラス、有田達男追悼、そのほか日米ブルー グラス情報満載の44頁。

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▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、9月2日（日） です。１時から５時頃まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についての ご相談などにも応じます。また、来訪いただいた方への特典も用意しています。道順などはお問い合わせ下さ い。…Y'all Come!!

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