B.O.M.Newsletter #308web　　　2006年６月６日

　あれよあれよと言う間にもう６月、１年の半分が過ぎようとしています。ものすごいスピードでトキ もモノも動いている……、ように思うのですが、そんなことはない。昔から時は同じように流れ、物は 同じ価値で人に接しているはず、…です。

　物事の本質に鋭いアコースティック音楽ファンたるもの、スピードと勢いに惑わされてはいけませ ん。いかにアメリカ型資本主義が猛威を振るおうと、自分が心を置くモノやトキを大切に、サポート するのが民衆音楽の基本です。これまでブルーグラスやオールドタイムは大資本や大メディアのサポー トを得たことなんてありません（いつでも歓迎だけど…）。この音楽を愛する人たちがそれぞれに個人 で愛し、また仲間たちが協力して広め、人から人へと伝わってきているのだと思います。

　定年を迎えた人たちから、バリバリの現役社会人、そして大学生、子供たち、みんなこの音楽を核 にしてつながっています。それぞれに好みは違うけど、同じ音楽仲間です。サポートしあいながら、もっ と楽しみましょう!!

◆35年目を迎える宝塚ブルーグラス・フェスは８月３日から６日、出演バンド受け付けは７月１日から 18日まで、…皆さん、今年もよろしく!!

◆ムーンシャイナー最新６月号は、ブルーグラスとオールドタイムの双方に新しい視点を持ち込むネ オ・トラッド・フィドラー、ケイシー・ドリーセンのカバー・ストーリーのほか、カントリー・ジェン トルメン・リユニオン・バンド、中島ファミリー・バンド20周年記念アルバム、埼玉県川口市のボラン ティア（志願）バンド＝ドナルド・グラス、小樽カントリー＆ウェスタン・フェスティバル、ボビー・ トンプソン追悼後編ほか、日米情報満載。

　定期購読は１年間（12冊）\6,000-半年間（６冊）\3,300-。購読開始希望月をお知らせいただ ければ、振り込み票とともに早速お送りします。お友達にも、ぜひお勧め下さい。…定期購読をよ ろしく!!

SH-4013 SAM BUSH『laps in seven』CD\2,573-（本体\2,450-）

　サム・ブッシュ最新ソロ第６作。ワン＆オンリーのブッシュ・ワールドと元気エネルギー。ブ ルーグラス新入荷参照。

MCM-0003 DEL McCOURY BAND『The Promised Land』CD\2,573-（本体\2,450-）

　デル・マッカーリーの最新作は初のブルーグラス・ゴスペル集。ブルーグラス新入荷参照。

RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-（本体\2,450-）

　現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラー、ジム・バンクリーヴの凄いソロ。ブ ルーグラス新入荷参照。

NFB-003 中島ファミリーバンド『20 Years with Bluegrass』CD\3,000-（本体\2,857-）

　久々に中島４姉妹が集まって創り上げた彼女らの最新第３作。ブルーグラス新入荷参照。

THERE-008 PETER ROWAN『Crucial Country』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ピーター・ローワンがブッシュ／ダグラスらと組んだクルーシャル・カントリー・プロジェクト がついに陽の目を見た。ブルーグラス発掘新入荷参照。

ARH-524 VERN & RAY with HERB PEDERSEN『San Francisco 1968』CD\2,573-（本体\2,450-）

　バーン・ウィリアムスとレイ・パークのバリ・トラッドグラス・ライブ。これぞトラッドグラスの魂 だ。ブルーグラス発掘新入荷参照。

RCSI-1006 SUZE SPENCER MARSHALL『Tall Boots』CD\3,255-（本体\3,100-）

　いわゆるウェスタンのパイオニア、ジョン・スペンサーの孫娘が、マイク・ドウリングらと創り上げ たメチャ美しいロマンチックでアコースティック・スウィングな作品。カントリー新入荷参照。

SHDVD-2001 MULESKINER DVD\3,098-（本体\2,950-）

　やっぱり、これはDVDで出してもらわないと困ります。1973年、ブルーグラス思想を根底から変革 した５人の偉人たちによるトラッドグラス・ライブ映像。映像新入荷参照。

SH-4013 SAM BUSH『laps in seven』CD\2,573-（本体\2,450-）

The River's Gonna Run/Bringing in the Georgia Mail/Dolphine Dance/On the Road/Ridin' That Bluegrass Train/New Country/Ballad for a Soldier 他全12曲

　サム・ブッシュ最新ソロ第６作は、スコット・ベ スタル(bj)、キース・ソーウェル(g)、バイロン・ハウス(bs)、クリス・ブラウン(drums)がコア・バ ンド。1960〜70年代を向こう見ずに突っ走り、80年代以降はカリズマ的なリーダーシップでブルー グラスの境界線をクラシックにまで広げたサム、ブルーグラスとロックという体内に組み込まれた DNAから発散するワン＆オンリーなサウンドは不滅だ。１曲目にバディ・ミラーのギターをゲストに、 エミルー・ハリスとのデュエットを配し、２曲目はお約束のハードドライビング・ブルーグラスに チャーリー・モンロー曲、サムのオリジナル・インストやジョン・ハートフォードの５拍子曲を経て、 珍しくサムとジョン・ペネルが書いたブルーグラス・ソングにはティム・オブライエンが参加、そし てニュー・グラス・リバイバル時代からのレパートリー、"New Country"では作者のジャン・リュック・ポンティとの「フィドルvsバイオリン・バトル」、 恩人レオン・ラッセルがベトナム戦争当時に書いた"Ballad for a Soldier"でイラクに思いを寄せながら、アンドレア・ゾンとのデュエットにはサ イケデリック・ポップのイッツ・ア・ビューティフル・デイの名曲"White Bird"から最後には7/4の変拍子のタイトル曲で終わる。ちょっと自身の原 点回帰が垣間見られる、でもワン＆オンリーのサウンドとエネルギーを放出しつづけるサム・ブッ シュ、いつものことながら元気が出るぞ!!

MCM-0003 DEL McCOURY BAND『The Promised Land』CD\2,573-（本体\2,450-）

I'm Bound for the Land of Canaan/Five Flat Rocks/Don't Put Off Until Tomorrow/Led by the Master's Hand/Ain't Nothing Going to Come Up Today 他全14曲

　まぎれもなく、現在最高のトラッドグラス・バンドとして君臨するデル・マッカーリー・バンド、 昨年の『The Company We Keep』(MCM-0002 \2,573-)につづき、早々と発表したのは待望のゴスペル集。 ロブ・マッカーリーのすばらしいグラナダ・バンジョーが見事なトーンを聴かせる１曲目から最後 まで、1930年代に作られた古い曲からオリジナルまで、抜群の選曲であたらしいトラッド・ブルー グラス・ゴスペルのスタンダードを示してくれる。ベースがマイク・バブからアラン・バートラムに 変わったが、ロニーとロブ・マッカーリー兄弟、ジェイソン・カーターという鉄壁のメンバー。モ ンロー、フラット＆スクラッグス、スタンレーズらがそうであったように、そのバンドの実力をう かがい知ることができる、ブルーグラスのあらゆる音楽要素が詰まったゴスペル。DMBは彼らブルー グラスを創ってきた偉大な先人たちの精神とノウハウをなぞりながらも、21世紀にふさわしいあた らしいトラッドグラス・ゴスペルのかたちを聴かせてくれる秀作だ。67才のデル、絶好調だ。

NFB-003 中島ファミリーバンド『20 Years with Bluegrass』CD\3,000-（本体\2,857-）

M4/Can't you Hear Me Calling/Those Memories of You/In Fusion/When the World's on Fire 他全12曲

　九州福岡と日本ブルーグラスが生んだ奇跡の４人姉妹、中島ファミリーバンドの最新第３作。若 い女の子が青春のすべてをブルーグラスにかけて20年、「もう三十路に差しかかる…」という彼女た ちが、ブルーグラスを与えてくれた両親ととも家族の絆を再確認したという作品。絵美とサム・ブッ シュのマンドリン・ジャム…、やったね!!そのほか、アリソン・ブラウン、デビッド・グリア、ステュ アート・ダンカン、ミッシー・レインズ、パム・ガッド、バイロン・ハウス他、超豪華ゲストを迎え（ムー ンシャイナー６月号に人物評!?付き特集）、ブルーグラス・スタンダートや"Jambalaya"や"I Want To Be a Cowboy's Sweetheart"などの有名曲を配して、半分の６曲は、由美のすばらしいワールド・ ミュージック組曲、美雅の「赤とんぼ」から展開していく組曲、絵美とグリアのジャズ・バラードな ど、オリジナル・インストで本領発揮だ。最後は美雅とアリソンのバンジョー・デュオから、1986年 に大宰府フェスでの両親・中島守利＆美智子のカーター・ファミリー曲からデビューした当時、６ 才から11才の姉妹が歌う"When the Saints Go Marching In"まで、姉妹としてのバンド活動がしばらく途切れているものの、それぞれにあたらし いブルーグラスを吸収しつづけている姿勢がすばらしい。

RHY-1029 JIM VAN CLEVE『No Apologies』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

Nature of the Beast/Let the Big Dog Eat/Fall Creek Falls/Highlands/We Can't Be Darlings Anymore/Grey Afternoon/Wheel Hoss/Tarin 45 他全11曲

　マウンテン・ハートのフィドラーで、現在もっともアグレッシヴなブルーグラス・フィドラーのひ とり、ジム・バンクリーヴのデビュー・ソロ作品だ。インストが６曲とボーカル物が５曲、アダム・ス テッフィ(m)、クレイ・ジョーンズ(g)、ジェイソン・ムーア(bs)といったバンドの同僚にロン・ス チュワート(bj)、ロブ・アイクス(d)の６人を基本に、ブライアン・サットン(g)を５曲で起用、といっ たバックの凄いこと凄いこと…!!　ボーカル・ゲストにロニー・ボウマン（世界一速いブルーグラス 曲挑戦!?）、ソニヤ・アイザックス、バリー・アバーナシー、そして自身が２曲で歌う。ベニー・マー ティンやスコット・ストーンマンら先人のノウハウを基礎に、ステュアート・ダンカンらが築いてい る現代ブルーグラス・フィドルのスパイスを効かせながら、それでもひたすら突っ走るこのアグ レッシヴさはアルバムを通して見事なローリングヒルのジェットコースター気分を味わわせてくれ る。フラット＆スクラッグスの超名曲"We Can't Be Darlings..."を聴けば、皆さんは納得されるだろう…、なぜ50年代に完成されたブルーグラスが半 世紀を経た今も、執着と挑戦の対象であり続けるのか、五つの楽器が一瞬の隙も見せずにひたすら 緊張し続けている理由なのだ。時代は進む…、まったく凄い!!

RCSI-1005 ROD MOAG『Ah-Haa! Goes Grass』CD\2,888-（本体\2,750-）

San Antonio Rose/Faded Love/Hang Your Head in Shame/Roly Poly/Don't Let Your Deal Go Down 他全13曲

　元テキサス大学教授ロッド・モーグがテキサス／オクラホマの偉人ボブ・ウィルスの曲を見事な ブルーグラスにしてしまう。バイロン・バーライン(f)、アラン・マンデ／ジェイク・ジェンキンズ (bj)、ラッセル・ムーア(v)、リチャード・シャープ(bs)らをコア・バンドに、ジョニー・ギンブル／ バディ・スパイカー、マイク・オルドリッジ／シンディ・キャッシュダラー、ポール・グラッセ、マー ク・ルビン、そして紅一点のデイナ・ウィルス（ボブの姪）ら、錚々たるゲストを配し、ロッドの見事 なぶっ飛びマンドリンとボーカル。水を得たバイロンとアランの「さすが」はもちろん、ゲストたち のそれぞれの持ち味をうまく引き出すお手並みは、南アジアの言語学者とは思えないすばらしさだ。 数年前に定年退職、現在はフルタイム・ミュージシャンだ。…こんな人たちが一杯いるアメリカの ブルーグラス・コミュニティーの根深さ!?には驚嘆に値する。

COL-93629 RALPH STANLEY『Distant Land to Roam: Songs of the Carter Family』CD\2,783-（本体\2,650-）

Worried Man Blues/Motherless Children/Storms Are on the Ocean/I'm Thinking Tonight of My Blue Eyes/Engine 143/Waves on the Sea/ 他全13曲

　ラルフ・スタンレー、コロムビアからの最新第２作はギタリストのジェイムズ・アラン・シェルトン が用意したシビアな選曲のカーター・ファミリー曲集である。サントラ盤『オー・ブラザー』のT. ボーン・ハーネットをプロデューサーに、まさしく人間国宝級のラルフの渋いボーカルで本物のカー ター・ファミリーが堪能できる。カーター・ファミリーとはクリンチ・マウンテンをはさんでその北側 を故郷とするラルフ、ひとやま越えれば違う文化が存在するというアパラチアの山奥、メランジオンで はないかとも言われるラルフが受け継いだ唱法と発音が見事にマッチする。バックはクリンチ・マウン テン・ボーイズ、フィドルに現在ETSUで学生に戻ったトッド・ミード他は、不動のメンバーだ。マイク・ シーガーのオートハープをゲストに迎えている。79才のラルフ、昨年夏には緊急入院などがあったが、 この５月最終週末に第36回のマクルーア・フェスを終え、今も元気にツアーをつづけている。

REB-1813 TONY HOLT & the WILDWOOD VALLEY BOYS『Daylight's Burnin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

Silver Ghost/North of Carolinas/I Ain't Leavin'/Sweet Maggie Belle/Feeling Blue 他全12曲

　このいかつい体つきのどこから、こんなに味わいのある柔らかいボーカルが生まれてくるのだろう？ 　父、オウブリー・ホルトの書いたストレートなブルーグラス曲を中心に、なんのギミックもないブ ルーグラス・バラッドに仕立てて聴かせるトニー・ホルト。父のバンド、ボーイズ・フロム・インディ アナの伝統を継承したサウンドで南部の風景をイバン・マクレガー(f)、ジェイク・ブラウン(m)、マッ ト・デスペイン(d)、ブライアン・リーバー(bj)、ポール・プリースト(bs)の６人のフル編成、そして オウブリーをテナーに配して聴かせる。アーリー・ブルーグラスの雰囲気を残しながら、スマートなト ラッドグラスに仕上げている。

THERE-008 PETER ROWAN『Crucial Country』CD\2,573-（本体\2,450-）

Deal with the Devil/Walls of Time/Tumbleweed/Panama Red/Rainmaker/On the Wings of Horses/No Woman No Cry/Land of Navajo/Ancient Tones 他全10曲

　1994年のテルライド・フェス、51才、絶頂期のピーター・ローワンが、問答無用のジェリー・ダグ ラス(d)とザ・ブッシュ(m,f)、ビクター・クラウス(bs)、ラリー・アタマヌィック(drums)、ケスター・ スミス(perc)を率いて、ものすごいテンションでブルーグラス／ニューグラス・グルーヴ全開ライブ だ。完璧なボーカル・コントロールと、めちゃくちゃ熱い詩と楽器のインタープレイ、いつも聴く 曲もさまざまに表情を変えて現われてくる。ホームグラウンドならでは、ここまで自由になれるノ リノリ・ブッシュ、溢れ出るフレーズはもう止められないダグラス、２才下の妹アリソンに大きな影 響を与えたのだろうクラウス、そして60年代末にビートルズのプロデューサーとして知られる ジョージ・マーティンのもと、ピーターとともにシー・トレインで活躍したラリー・ラルー…、ほん ま、すごい人たちだ。これほどの演奏を埋もれさせて置く手は絶対にない。モンロー・スタンダードか らプレスリー、ボブ・マーレイ、そしてピートのあの曲この曲、10曲で68分、まったく厭きさせるこ となく、つぎつぎとエネルギーが伝わってくる。

ARH-524 VERN & RAY with HERB PEDERSEN『San Francisco 1968』CD\2,573-（本体\2,450-）

How Many Times/Muleskinner Blues/Sweet Fern/I Wonder Where You Are Tonight/Little Georgia Rose/Poor Ellen Smith/Hard Times/On My Mind 他全15曲

　サンフランシスコのブルーグラスに多大な貢献を残したバーン・ウィリアムス(m)と故レイ・パー ク(bj,f)が若きバンジョー奏者、ハーブ・ピーダーセンとハワード・コートニー(bs)とともに残した バリバリ・トラッドグラス・ライブ。あのバーンの胸を締め付けられるような素晴らしいテナー・ボ イスと、レイのレイドバックしたヒルビリー・ボーカルを軸に、ハーブを加えたものすごいハーモ ニーでカーター・ファミリーやビル・モンロー、カントリー名曲やトラッドなどバラエティーに富ん だ選曲。そしてハーブは、たとえば、バック・オウエンズのフレーズをおいしくいただいたバン ジョーなど、全編を通してそのリズムのノリやブレークのコントロール、唄に沿ったバックアップ などに尋常じゃない才能を見せ、フラット＆スクラッグスでアールの代役を務めたという理由が納 得できる。バーンは引退、レイは亡くなったが、ともに息子たちがその伝統を受け継いですばらしい ミュージシャンとなっている。ちなみにこのライブで弦が切れたときに使用しているギターはマー ル・トラビスから借用している。とにかく、超一級の魂がこもったアーリー・ブルーグラスが堪能で きる貴重な発掘ライブである。

REB-7514 BOYS FROM INDIANA『Good Time Blues』CD\2,573-（本体\2,450-）

Headin' South/Atlanta Is Burning/How Will I Explain About You/Feeling Blue/Play Hank's Song One More Time/Girl in the Blue Velvet Band 他全14曲

　1970年代中頃、ニューグラスやシンガー／ソングライター系ハッピーミディアムが全盛だった頃、 これでもか！…とばかり、田舎の匂いをプンプンと漂わせたバンド、ボーイズ・フロム・インディア ナの存在はトラッドグラス・ファンに大歓迎、日本でもアルバムが発売されるほどだった。オウブ リー・ホルト(g)のすばらしいオリジナルとモンロー・ソングをノア・クレイスとポール・マリンズ の真っ直ぐなバンジョーとフィドル、ハーリー・ガバードの骨太ドブロに乗せて、とてもブルーグラ スらしく演じる彼ら、初期のベスト集だ。…ボーイズ・フロム・インディアナの伝統は、オウブリーの 息子トニー・ホルトによってワイルドウッド・バレイ・ボーイズというすばらしいトラッドグラス・バ ンドに受け継がれている。

VAR-66716 THE DILLARDS『Early Recordings 1959』CD\2,573-（本体\2,450-）

Banjo in the Hollow/Old Blue/Rainbow/Katy Cline/East Virginia Blues/Old Man at the Mill 他全10曲

　ダグが21才、ロドニーが16才だったある日、ディーン・ウェッブを招いて家庭録音した貴重な 10曲が陽の目を見た。1962年にロサンゼルスに移ってからブルーグラスやカントリーロックに多 大な貢献をすることになる後のザ・ディラーズの原点である。が、はっきり言って、すでに基礎は出 来上がっており、ふたりが尋常な才能でないことは一聴すれば納得だ。全10曲20分ほどだが、ザ・ ディラーズ・ファンにはもちろん、アーリー・ブルーグラスのスピリットに充分触れることができ る。

OM-0444 V.A.『Grand Ole Opry Live Claasics, Bluegrass Collection』CD\2,888-（本体\2,750-）

Salty Dog Blues/Blue Moon of Kentucky/Before I Met You/Darling Corey/Charlie Cotton 他全12曲

　米国ファミレス・チェーン、クラッカー・バレルのおみやげ物売り場のみで売られているオープリ・ ライブCDシリーズの内、ブルーグラス特集。1960年代初期の録音と思われるビル・モンロー（４曲）、 フラット＆スクラッグス（４曲）、オズボーン・ブラザーズ（２曲）、ジム＆ジェシー（１曲）、ストリ ングビーン（１曲）の全12曲。圧倒的な存在感のモンローやフラット＆スクラッグスの大きさにひ れ伏すとともに、オズボーンズの初々しさや、いつも完璧なジム＆ジェシーなど、…ま、ホームグラウ ンドでのルーティーンであり、有名曲ばかりではあるが、何といってももう２度と味わえないあの 時代の音が嬉しい。

SH-4016 CASEY DRIESSEN『3D』 CD\2,573-（本体\2,450-）

　６月号のカバーストーリーはケイシー・ドリーセン。27才の若者のデビュー作にベラ・フレック やジェリー・ダグラス、ティム・オブライエンらが参加する、それだけでこの内容の濃さがお分かり いただけるだろう。全曲がオールドタイムやブルーグラスからのネタながら、まったく斬新なア イデアでジャンルや国境をかるがると越える…。今後のあたらしいブルーグラス世代の核になるだ ろうと目されるケイシーの、今年１月に録音されたデビュー作。

ROU-0559 MARK SCHATZ & FRIENDS『Steppin' in the Boiler House』CD\2,573-（本体\2,450-）

　そのケーシー・ドリーセンが、オールドタイム・フィドラーとしてのグルーヴを見事に表現した マーク・シャッツの最新作。ブルーグラスとオールドタイムの境目がなくなる今日この頃、マーク自 身とベラ・フレックのプロデュースのもと、マークのクロウハンマー・バンジョーが見事なアンサン ブルとグルーヴを生む、アパラチアの持つ独特のリズムが聴くものを癒してくれる秀作である。

REB-4002 COUNTRY GENTLEMEN『Early Rebel Recordings 1962-1971』CD４枚組\9,450-（本体\9,000-）

　６月号には昨秋のIBMAでのアドコック／グドロウ／ウォーラー／グレイによるカントリー・ジェ ントルメン・リユニオン・バンドのリポートを掲載。実に、あの名盤LP『New Look New Sound』の再現が見事だった。このCD４枚組ボックスセット は、のちにダッフィがセルダム・シーンで花開かせたフォーク・センスとアドコックのアグレッシ ヴな音が一杯詰まった、知られざるカンジェンの名曲110曲が収められた、目からウロコのカンジェ ンが楽しめる。

NFB-003 中島ファミリーバンド『20 Years with Bluegrass』CD\3,000-（本体\2,857-）

　ムーンシャイナーには久々に集まった中島４姉妹の最新第３作の制作記。ブッシュやダンカンほ か、おなじみのミュージシャンらが彼女らの目を通してリポートされている。ブルーグラス新入荷 参照。

BJK-2071 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks』CD\2,888-（本体\2,750-）

　５月号につづいて、アール・スクラッグスの次にスリーフィンガー・バンジョーに革命をもたら したボビー・トンプソン追悼特集の後編。本作は、彼が亡くなる一年前、仲間たちが協力して発売さ れたボビー、唯一のリーダー・アルバムです。シビアに聴けば聴くほど、彼の偉大さにおののかずに はられない、はずだ…。

SRCD-1003 AREA CODE 615『Area Code 615/ Trip in the Country』CD\3,000-（本体\2,858-）

　追悼特集後編で明かされたように、たった２日間で創り上げたボビー・トンプソンの"Classica Gas"が収められた歴史的LP名盤２枚がCD１枚に。カントリーをナッシュビルから世界に発信した ミュージシャンズ・ミュージックの究極。ボビーのバンジョーのほか、バディ・スパイカーのフィ ドル、チャーリー・マッコイのハーモニカといった、ポップ・カントリーの添え物が自己主張し、 ウェイン・モスやウェルドン・マイリックらのギターやスティールがフォローする。ボビーの"John Henry"と"Tennessee Green"の２曲がボーナス。

SH-2209 V.A.『True Life Blues; the Songs of Bill Monroe』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1996年９月、ビル・モンローが死の床にあるときにこのアルバムが完成、早速届けられ、彼はとて も喜んだと伝えられる。翌年２月、このすばらしいモンロー曲集はグラミー賞を獲得、世界に向けら れたグラミー生中継でビル・モンロー追悼演奏が行われた。本作には生前のモンローと同時代を生 き、彼の遺志をあたらしい形で伝えるブルーグラス界最高のミュージシャンたちが、おそらく病床 のモンローに聴いてもらうことも意識して創ったすばらしいビル・モンロー曲集である。さまざまな 形でブルーグラスのエッセンスが盛り込まれた大名盤でもある。

ROU-0569 V.A.『Bluegrass Hits: Twenty Timeless Favorites from Yesterday and Today』CD\2,573-（本体\2,450-）

　トニー・ライスからアリソン・クラウス、ドイル・ ローソンからブルー・ハイウェイ、アリシア・ニュージェントからロンダ・ビンセントまで、現在 米国で受け入れられている、いわゆるコンテンポラリー・ブルーグラスを、ラジオ局などでの集計な どから割り出したヒット20曲集。これで今のブルーグラスが分かる…!?　1970年に設立されたラ ウンダー・レコード創始者３人の特集はムーンシャイナー２月号特集にて。

SH-3982 V.A.『Bluegrass All-Stars』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ニッケル・クリークのビデオ・クリップが人気のヒット・インスト"Smoothie Song"からビンス・ギル＆バイロン・バーラインの"Rose of Old Kentucky"まで、アリソン・クラウス＆ジェリー・ダグラスのルービン曲"I Don't Believe You've Met My Babyや、サム・ブッシュ、今が旬のギブソン・ブラザーズ、ドイル・ローソン＆クイックシル バー、ロニー・ボウマン、ドン・リグスビー他、トラッドグラスからニューグラスまで、今、最も旬な 16組で聴くお勧めブルーグラス16曲集。ブルーグラスがさまざまなスタイルに広がっている様子を 一流バンドで楽しめるお勧めのベスト集。

RCSI-1004 DAVID PETERSON & 1946『In the Mountaintops to Roam』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　チャーリー・クッシュマン、オウブリー・ヘイニー、マイク・コンプトンら、申し分ないトラッド グラス理解者を基本セットに「これが正しいブルーグラスのあり方」をアピールするデビッド・ ピーターソンの最新第３作。デビュー作『David Peterson & 1946』(DP-1946 \2,888-)、第２作『The Howling Blue Winds』(ZION-1454 \2,888-)もすばらしいトラッドグラスで、共に在庫している。

RHY-188 EARL TAYLOR & JIM McCall『20 Bluegrass Favorites』CD\2,079-（本体\1,980-）

　アーリー・ブルーグラスの手触りを色濃く残したアール・テイラー＆ジム・マッコールの1967年 作、フィドルはないものの、ティム・スプラドリンのソリッドなバンジョーとアールのモンロー・ス タイル・マンドリンで、カーター・ファミリー・レパートリーを中心にブルーグラス・スタンダード 20曲集。

VAN-77004 KENTUCKY COLONELS『Long Journey Home』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1964年のニューポート・フォーク・フェスに登場したケンタッキー・カーネルズ、ローランド＆ク ラレンス・ホワイト、ビリー・レイ・レイザム、ロジャー・ブッシュ、1960年代最強のトラッドグラ ス・バンドのホットなライブ盤である。

ROU-0552 BOBBY OSBORNE & ROCKY TOP X-PRESS『Try a Little Kindness』CD\2,573-（本体\2,450-）

　オズボーン・ブラザーズ解散後心機一転、自身のバンドでのデビュー作。グレン・ダンカンをフィド ルとプロデューサーに迎えて、ダナ・カップ(bj)、ティム・グレイブス(d)、ダリル・モズリー(bs)、 そして息子のボビー・オズボーン・ジュニア(g)に支えられて、悠々自適の音楽。

SH-4002 GIBSON BROTHERS『Red Letter Day』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　ブルーグラスにカムバックしたギブソン・ブラザーズの最新第３弾。ドン・ギブソンからレイ・ チャールズをはじめ、ロックン・ロール・ヒットのカバーやブルーグラス・スタンダードに、５曲のオ リジナル。タイトでキャッチーなブラザー・デュオで快調に飛ばす、新旧のブルーグラスらしさが絶 妙に交じり合い、ルービンやエバリーを思い起こさせる超お勧めブラザー・ハーモニー。現在、ムー ンシャイナー掲載ブルーグラス・チャート第２位!!

ROU-0558 BLUE HIGHWAY『Marbletown』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　ティム・スタッフォード(g)、ショーン・レーン(m)、そしてウェイン・テイラー(bs)という３人の ボーカル、そしてロブ・アイクス(d)、ジェイソン・バールマン(bj)との申し分のない楽器テクニック とあいまって、現在トップクラスのブルーグラス・アンサンブルに仕上げている。バンド結成10年を 迎え、７枚目のアルバムで今春、グラミー・ノミネート、そしてブルーグラス・アルバム・チャート １位を獲得、バンドとしてもっとも充実期に入っている。

VAN-79801 YONDER MOUNTAIN STRING BAND CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨夏、日本最大のフェス、フジロックに出演したヤンダー・マウンテン・ストリング・バンド（ムー ンシャイナー05年７月号特集）のバンガード・デビュー作。コロラドのブルーグラス・コミュニ ティーから1998年にデビューしてすでに８枚目になる最新作。ローカル・ブルーグラスの素朴さと若 い感性に訴えるメッセージを武器に、ブルーグラス楽器のドライブを効果的に使ったジャムバンド 的発想で若者たちの人気を得ている。ダロル・アンガーがぶっ飛ばしフィドルでゲスト参加、ブルー グラス精神を継承しながら日米のロックファンに受け入れられている彼ら、すばらしいことだと思 う。

SH-4015 V.A.『Sail Away; Songs of Randy Newman』CD\2,573-（本体\2,450-）

Louisiana/Birmingham/Rednecks/Memo to My Son/Burn on/Mr.President/Political Science 他全12曲

　1970年代以降、ベトナム戦争の評価が決まりかけるあたらしいアメリカ南部の情景をリリカルに 描いたシンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンの作品を、ティム・オブライエンの１曲 目から、デル・マッカーリー・バンド、サム・ブッシュ、ベラ・フレック（バンジョーソロ）、ザ・ダッ クスらのブルーグラス人脈、ソニー・ランドレス、アリソン・モーラー、スティーブ・アール、キム・ リッチーほかのアメリカーナ系ミュージシャンらが演じる、スティーブ・フィッシェルのプロデュー スによる秀作。1970〜80年代を生き抜いてきた世代の人たちに、ニューミュージックに堕したどこ かの国の「歌」とは違う、ほんとうの「歌」のもつ意味の深さや大きさを教えてくれるだろう。

CMH-9090 V.A.『Strummin' with the Devil; Southern Side of Van Halen, featuring David Lee Roth』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ロック史に残るバンド、ヴァン・へーレンのリード・ボーカリスト、デビッド・リー・ロスが、ジョ ン・ジョーゲンソン・バンド（ステュアート・ダンカン、スコット・ベスタル、ロブ・アイクス、ブラッ ド・デイビス）とテナーにジョン・コーワンをバックに唄う"Jump"と"Jamie's Cryin'"のほか、ブルー・ハイウェイ、ジョン・コーワン・バンド、マ ウンテン・ハート、ラリー・コードル＆ロンサム・スタンダード・タイム、ナッシュビル・ブルーグラ ス・バンドら、超一級バンドがヴァン・へーレンのブルーグラス・アレンジに挑む。デビッド・グリス マン一家やデニス・キャプリンガーのライトハンド奏法によるバンジョーなども聴きモノ。

ROU-0565 UNCLE EARL『She Waits for Night』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今、大きく変貌しつつあるオールドタイム、そんな話題の中心にいるアンクル・アール。この女の子 たち（'gEarls）は、全員がただ者ではない。ダーク・パウェル制作の現代オールドタイム大秀作。MS 誌８月号(MS-2210 \525-)特集。アビゲイル・ウォッシュバーン（MS誌１月号特集）もメンバー だよ。

ROU-0566 ALECIA NUGENT『a little girl... a big four-lane』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　2004年、彗星のごとく現われたアリシア・ニュージェント最新第２作。今回もカール・ジャクソンの プロデュース。アコースティック・カントリー市場にも照準を合わせつつ、ブルーグラスのホットな ドライブも色濃く残した作品に仕上げている。バックにはカールのバンジョーとギター他、ジム・ バンクリーブ(f)、アダム・ステッフィ(m)、ロブ・アイクス(d)ら、ゴスペルにはドイル・ローソンと ジェイミー・デイリーらのハーモニーなど、申し分ない。

ROU-0580 RHONDA VINCENT『All American Bluegrass Girl』CD\2,573-（本体\2,450-）

　凄いです、昨年のライブ映像『Ragin' Live』(ROU-0553D DVD\3,308-)につづいて息をもつかせぬこの攻勢、ほぼ毎年夏のフェス・シーズン前に 新作を発表、年間300日にもおよぼうというツアー・デート、現在44才、母にして、ブルーグラ ス・ガールのトップランナーである頑張りやさん、まさしくオール・アメリカン・ブルーグラス・ガー ル最新作。

SR-55 KAREN LYNNE『Changes』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　その可憐なボーカルと聴きやすいアレンジやカバー曲などで人気のカレン・リンの最新作。今回 もエミルー"Roses in the Snow"やオズボーンズ"Once More"らの有名スタンダード・カバーのほか、ゴードン・ライトフットから、ロニー・ボウマ ンやロン・ブロック作品、ロンダ・ビンセントやドイル・ローソンで知られる曲など、親しみやすい ブルーグラスを、米国トップミュージシャンにひけを取らないすばらしいオーストラリア・ミュー ジシャンが、抜群のバックアップで聞かせてくれる

ROU-0044 J.D.CROWE & NEW SOUTH CD\2,573-(本体\2,450-)

Old Home Place/Some Old Day/Rock Salt and Nails/Nashville Blues/Summer Wages/I'm Walkin' 他全11曲

　その後のブルーグラス道標アルバムとされる1975年のJ.D.クロウとニュー・サウスの大名盤。若きト ニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスらがJ.D.の完璧なタイミングのもと、フ ラット＆スクラッグスからファッツ・ウォーラー、そして時代を映したシンガー・ソングライターま で、「ハッピー・ミディアム」なブルーグラスを聴かせる。

ROU-0069 DAVID GRISMAN『Rounder Album』CD\2,573-(本体\2,450-)

Hello/Sawing on the Strings/Waiting on Vassar/Op. 38/Cheyenne/On and On/So Long 他全13曲

　ブルーグラスとジャズを組み合わせたグリスマンの音楽「ドーグ」誕生前夜、バッサー・クレメンツ、 トニー・ライス、ジェリー・ダグラス、リッキー・スキャッグス、ビル・キース、バック・ホワイトら と創り上げた1976年発表の大名盤。ブルーグラスの真髄を、ちょっとひねって組み直すと、ホーラ、 とてもお洒落で新鮮なアンサンブルの出来上がり。

ROU-0085 TONY RICE CD\2,573-(本体\2,450-)

Banks of the Ohio/Mr.Engineer/Don't Give Your Heart to a Rambler/Farewell Blues/Big Mon 他全12曲

　1976年５月、DGQとしての初ツアーに参加、日本から帰国したばかりのトニー・ライスが７月にスタ ジオに入って録音したトニーにとって３枚目となるアルバム。兄ラリーのほか、J.D.クロウ、グリスマ ン、リチャード・グリーン、ジェリー・ダグラスらをゲストに、ニュー・サウスとDGQの中間にバラン スをとった名作である。

FF-70032 NEW GRASS REVIVAL『Fly Thru the Country/ When the Storm Is Over』CD\2,573-(本体\2,450-)

Skippin' in the Mississippi Dew/Good Woman's Love/Doin' My Time/These Days/White Freight Liner Blues/Vamp in the Middle/Crooked Smile 他全20曲

　そして激動の1976年を締めくくったのはニュー・グラス・リバイバルの初来日だった。彼らの初期代 表作LP２枚が収まったこのCD、彼らが混沌とした若者の時代の中で、何を追い求めていたのか…？

　…1968年のフラット＆スクラッグスにはじまり、ラルフ・スタンレー、そしてビル・モンロー、カン トリー・ジェントルメンと続き、1975年に一大ブルーグラス来日ラッシュを迎えた日本のブルーグ ラス界、あたらしい時代がやってきた。

AC-04 STACY PHILLIPS & PAUL HOWARD『Neo-Urban Tradition』CD \2,888-(本体\2,750-)

Walking Down Whalley/Nao Toque/A Smooth One/Gee Baby, Ain't I Good to You/If 6 Was 9 他全11曲

　すばらしい!!ドブロとフラットピッキン・ギターのインスト・デュオ（数曲のボーカル含む）。 70年代からニューヨーク・ブルーグラスの一員として活躍を続けてきたステイシー・フィリップス、 すばらしいドブロ奏者ながら、多くの人は彼のフィドル教則本でお馴染みかも知れない。そんな 彼がドブロで追いつづけているのは、左手に持つ鉄のバー１本でどこまでこまかい音を表現できる か…。本作でもショーロのジャコブ・ド・バンドリンに２曲で挑戦、そのほか、ベニー・グッドマ ンからジミ・ヘンドリックス、ハワイアンからブルーズ、クレズマーそしてオリジナル…。相方の ポールはブルーグラス出身ながら、ロックやスウィング・ギター教師も長年務めてきた超ベテラ ン、彼との絶妙なコンビはステイシーにあたらしいドブロの可能性を与えている。先月紹介したお 勧めの若いドブリスト、ビル・カーダイン『Organically Grown #94060』(IDR-4088 CD\2,573-)らの道標になっているのか、ステイシーのドブロ はグレイブス／オルドリッジ／ダグラスの王道とは違う、ワン＆オンリーで、遊び心一杯のドブロ が素敵だ。

CO-2739 LYMAN ENLOE, CASEY JONES, CYRIL STINNETT『Three Fiddlers from the Show-Me-State』CD\2,573-（本体\2,450-）

Sunflower Hornpipe/St. Anne's Reel/Durham's Bull/Fiddler's Dream/Birdie/Tom & Jerry 他全21曲

　ミズーリ・フィドルと呼ばれる洗練されたスタイルを持つライマン・エンロー(1907年生)をはじ め、ケーシー・ジョーンズ(1910)、シリル・スティンネット(1912)の３人のすばらしいオールドタイ ム・フィドル・チューン集。アパラチア山中に伝えられていたシンプルなメロディーとは違い、 ウェスト・バージニアのクラーク・キッシンジャーやケンタッキー・フィドラーたちの流れを汲む洗 練されたメロディック・スタイルでライマンはブルーグラス・バンドを、ケーシーはフィンガーピッ キン・バンジョーを、シリルはクロウハンマー・バンジョーをそれぞれバックに、有名無名のフィド ル・チューンの彼らバージョンを聴かせる。ミズーリはジョージアなどと同様、フィドルがテキサス に向かう最終地点とも考えられるがどうだろうか？　なお、ライマンの音源は彼のソロ『Fiddle Tunes I Recall』(CO-2707 \2,573-)から７曲が採られている。フィドル・チューン・ファンにはお 勧めのミズーリ・フィドル集である。ムーンシャイナー誌連載「アメリカン・フィドル物語」もよ ろしく。

TROB-0607"V.A/ノスタルジック・メモリーズ" CD \2,625(本体\2,500)

「風の歌が聞こえる」(TRMY-9701)、ハープ・ギター奏者として知られる安田守彦プロデュースに よるアコースティック・ブレスの第6弾。14組のソロ又はデュオによるギター、リゾフォニック・ギ ター、マウンテンダルシマーを駆使、14組のソロ又はデュオによるインスト集。世界的エンジニア、 セイゲン・オノによるマスタリングで懐かしさを覚えるナチュラルな弦の響きを聞かせる。

PATUX-126 JORDAN TICE『No Place Better』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ワシントンDCエリア、アナポリスの高校生フラットピッカー、ジョーダン・タイスのデビュー 作。大塚アキラ、ロン・スチュワート、マーク・シャッツ、マイク・マンフォードらの申し分ない バックアップを得て、バイオに曰く、「ブルーグラス家庭に育ちながらロック以外に興味をしめさな かった彼が15才の夏突然、ベラ・フレック『Drive』とストレングス・イン・ナンバーズ『Telluride Sessions』の音楽にのめり込んだ…」とあるように、現在の多くの若者ピッカー（我が家も…）と 同じ道をたどったジョーダン。フィドル・チューンからオールドタイム、ストレートなブルーグラスな ども含め、テク一辺倒にならないバランス感覚はラス・バレンバーグを思わせるセンスがいい。

SH-4001 BRYAN SUTTON『Not Too Far from the Tree』CD\2,573-（本体\2,450-）

Forked Deer/9 Pound Hammer/Lonesome Fiddle Blues/Whiskey Before Breakfast/Ragtime Annie 他全14曲

　現在、もっとも多くのセッションをこなすフラットピッカー、ブライアン・サットンの最新作は、自 身のギター・ヒーロー12人とのギター・デュエット14曲集。２曲ずつ収めているトニー・ライスと デビッド・グリアのほか、ラス・バレンバーグ、ダン・クレアリー、ノーマン・ブレイク、ジェリー・ ダグラス、ジャック・ローレンス、アール・スクラッグス、ジョージ・シャフラー、リッキー・スキャッ グス、ドック・ワトソン、そして父親のジェリー・サットンとの各１曲。納得のギター・アルバム。

ROU-3016 JOHN MILLER『Safe Sweet Home』CD-R\2,573-（本体\2,450-）

　６月はじめ来日ツアー、洒脱な音楽を楽しむフィンガーピッキン・ギタリスト、ジョン・ミラーの 1977年秀作が限定頒布。お洒落なコードでのカーター・ファミリー"Hello Stranger"を１曲目に「カサブランカ」の"As Time Goes By"が続く…。かつて、本作から"Blue Moon"がCMに起用されて日本でヒット、癒し系アコースティック・スウィング の元祖だろう。（限定ラウンダー・アーカイブにつき、ライナーノーツ入要の方はお申し出ください）

VAN-79477 ALISON BROWN『Look Left』CD\2,573-（本体\2,450-）

Etouffee Brutus?/View from Above/Rain Again/The Red Earth/Deep North/Dalai Camel 他全10曲

　アリソン・ブラウンの1994年作品、ハッピーなバンジョー・アルバムがふたたび入手可能だ。ラテ ンやニューエイジ、アイリッシュやジャズなどを包括しながら、聴きやすく、同時に高いレベルの音楽 性が楽しめる秀作で、マイク・マーシャル(m)やバッサー・クレメンツ(f)、シーマス・イーガン (penny whistle)をゲストに、キーボードやフルートなども加え、こののち、アリソン・ブラウン・カ ルテットとしての彼女のオリジナルなサウンドが出来上がっていく端緒となった作品だ。カリフォ ルニアの弁護士の家庭に生まれながら、少女時代にバンジョーの魅力にはまりブルーグラスをマス ター、バンジョーとギターのスーパーピッカーであり１児の母、ハーバード大学出のキャリアを積 んだ女社長でもあるスーパーウーマン、アリソン。そんな彼女の創るバンジョー音楽は女性らしい 瑞々しい感性と、グローバルな視点で聴く者を癒してくれる。

ROU-0121 BELA FLECK『Crossing the Tracks』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最新CD+DVD作『The Hidden Land』(COL-77301 \3,360-)もすごかった巨匠ベラ・フレック、これは記念すべき1980年１月発表のデビュー作品。 オールドタイム・フィドル＆バンジョー（サム・ブッシュのフィドルと）から、スクラッグス"Dear Old Dixie"、スウィング"How Can You Face Me Now"、そしてチック・コリア"Spain"まで、ベラの現在に至る最初の一歩、今のタッチやトーンとは 違うけど、やはり、尋常の才能じゃないんだよね。

HUB-2005 V.A.『Huber Banjos Sessions Vol.2, Cuppa 'Jo』CD\2,888-（本体\2,750-）

　楽器のブランド信仰は前世紀の迷信です。いい音は、スクラッグスやクロウが設定するものでは なく、自分で発見するものです。何がいい音なのか、自分で探し、愛情を込めるものなのです。自分 の耳を信じることです。…なーんちゃった。本作は話題のヒューバー・バンジョー弾き比べ、聴き比べ …。

ACD-20 DAVID GRISMAN『DGQ-20』CD３枚組\5,198-（本体\4,950-）

　今年５月でデビッド・グリスマン・クインテットが来日して30年を迎えている（ムーンシャイナー ５月号に特集）。日本で公式にデビューした彼らDGQは、その後の若いブルーグラス・ミュージシャ ンの頭脳構造を変えた衝撃だった。本作はそのDGQの20年の歩みを記録した究めつけのドーグ音楽集 である。もちろん、本作発売から10年が経っているが、その10年にDGQの大きな変化はない。つま り、DGQが世界に衝撃を与えた最初の20年の軌跡をここに正確に記録している。トニー・ライス、 トッド・フィリップス、ダロル・アンガー、ジョー・キャロルのオリジナル・メンバーから、マイク・ マーシャル、つづいてトニーとトッドが去ってマーク・オコナーとロブ・ワッサーマン…、そし て80年代にはさまざまなミュージシャンがDGQの門を叩き、そのノウハウを得ていく。ドーグ音楽 はブルーグラスのドライヴにジャズのコード感覚を組み合わせて発展したもの。

RCSI-1001 DOMINICK LESLIE『Signs of Courage』CD\2,888-（本体\2,750-）

　クリス・シーリ以降のマンドリン奏者ドミニック・レスリー、15才。ケニー・ベイカーとビル・モ ンロー、そしてジャンゴ・ラインハルトの５曲に、２曲のトラッド、６曲のオリジナルの全13曲を、ス テュアート・ダンカン(f)、ロス・マーティンまたはジョン・スティックリー(g)、ノーム・ピクルニー (bj)、ジーン・リベア(bs)の基本セットに、全編で楽しめる、美しく聴きやすいブルーグラス・イ ンスト作品に仕上がっている。ムーンシャイナー誌２月号(MS-2304 \525-)参照。

ACD-63 MIKE COMPTON & DAVID LONG『Stomp』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今や市民権を得た!?スタイル、モンロー・スタイル・マンドリンの極意を聴かせてくれるマイク・ コンプトンとデビッド・ロングのユニット・デビュー作。ブルースとモンロー、彼らのライブ・リ ポートはムーンシャイナー誌２月号参照。

PC-6509 CHRIS SEXTON『Coffee at Midnight』CD\2,573-（本体\2,450-）

Lovers Concerto/Bluegrass in the Backwoods/Washington County/Sailing to Philadelphia/Latin Eyes/Brown County Breakdown/Eleanor Rigby 他全12曲

　ワシントンDC／北部バージニア・エリアのフィドラー、クリス・セクストンのデビュー作。バッ ハのプレリュードからラバーズ・コンチェルトへのメドレーから、エモリー・レスター、マイク・マ ンフォード、マーク・シャッツ、若手のジョーダン・タイス(g)といったDC地区の人脈に、ケニー・ ベイカーからビートルズ、マーク・ノップラーからラテンまで、その多才なアレンジで楽しませて くれるユニークなフィドル・アルバムに仕上げている。ローカルで高い人気を誇るナッシング・ファ ンシーのフィドルとして活躍する一方、クラシックの教師でもあるというクリス、ブルーグラスを 軸に、ボーカル３曲も含んで、お勧めの楽しいフィドル作品だ。

SH-3810 BARBARA LAMB『Fiddle Fatale』CD\2,079-（本体\1,980-）

　マーク・オコナーの最初のフィドル教師だったことでも知られるバーバラ・ラムの1993年秀作。 オールドタイムからウェスタン・スウィング、ブルーグラスなど、豪華ゲストとともに楽しく演じ る彼女の明るさに、フィドルの喜びが溢れている。

ROU-7062 APRIL VERCH『Take Me Back』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ムーンシャイナー４〜５月号にインタビュー掲載されたエイプリル・バーチの最新作。カナダ・オ ンタリオ州に伝わるオタワ・バレー・スタイルのフィドルや、クレア・リンチやバディ＆ジュリー・ ミラーらの作品を透明な声で歌う米国のブルーグラス／フォーク界で注目の女性フィドラー。

RC-121 JOSH GRAVES『Just Joshin'』CD\2,888-（本体\2,750-）

　1963年に発表されたジョッシュ・グレイブスとジェイク・ターロック(1922-1988)、フラット＆ス クラッグスを支えた２人のアルバムがレッド・クレイから３曲の未発表インスト録音を含めて初CD 化。バックにはカーティス・マクピーク(bj)やチャビー・ワイズ(f)、セドリック・レインウォーター (bs)ら、ジョッシュのリードにジェイクのテナー、そして６曲のドブロ・インストで構成された貴重 な全15曲。

CO-2734 TOMMY JARRELL, OSCAR JENKINS, FRED COCKERHAM『Down to the Cider Mill』CD\2,573-（本体\2,450-）

Suzanna Gal/Cumberland Gap/Reuben/Sally Ann/Jack of Diamonds/John Hardy/Old Joe Clark 他全15曲

　今となってはきわめて貴重なアメリカ文化ルーツ、アパラチアのスコッツ・アイリッシュ系移民の 間に伝えられたフィドルとバンジョー音楽をさまざまな組み合わせで聴かせる人間国宝のような３ 人、トミー・ジャレル、オスカー・ジェンキンス、フレッド・コックラム（いずれも故人）によるアパ ラチアン・フィドル＆バンジョー集の前編。南部アパラチアには19世紀半ばの南北戦争によって黒人 からミンストレルに伝えられたバンジョーが入り込み、19世紀末になるまでやって来なかったギ ターなしのアンサンブルが生まれた、そんな時代に形作られたフィドル＆バンジョーの原初的な演 奏スタイルをうかがい知ることができる、オールドタイム音楽のバイブルとも言うべき大秀作であ る。1967年から1971年にかけて、リチャード・ネビンズ（後のシャナーキー・レコード創設者）と チャールズ・ファウロットによって録音され、70年代初期に３枚のLPで発売された31曲が２枚のCDで 再発売だ（後編は次号にて紹介）。彼らの生なボーカルとともにブルーグラスを含むアメリカン・ス トリングバンドの、現在聴くことができるものとしてはもっとも根っ子にある「音」を知ることがで きる。

OMR-001 ひとつ山こえてみよう会『Local Field』CD\2,000-（本体\1,904-）

柳田国男に寄せる歌/もうせんごけ/室津街道/夢二の手紙/メバル好日/はりまの散歩道 他全14曲

　兵庫県たつの市や姫路市に住むミュージシャンらが集まったひとつ山こえてみよう会、播磨地方 のさまざまな風物を歌にするシンガー／ソングライター守谷忠彦の作品を中心に全員で創り上げた デビュー作。大西隆志や中村幹夫のバンジョーやマンドリン、松川清のギターやオートハープ、林孝 のギターやマンドリン、大石准良のバイオリン、田中洋一のベース、佐藤久雄のパーカッションのメ ンバー８人がそれぞれ適材適所で役割をこなし、ポップなジャグバンド風のフォーク・サウンドに 仕上げている。ふるさとと仲間、音楽の要素は揃っている。

SH-3991 THE DUHKS『Your Daughters & Your Sons』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ベラ・フレックのプロデュースでの全米デビュー最新作『The Duhks』(SH-3997 \2,573-)がジュノ賞を受賞、現在もっとも注目されるオール ドタイム・ストリングバンドのひとつとなった若者たち。本作はマーク・シャッツがプロデュースし た2002年作品。カナダ中部のメティスというフィドル・スタイル（内陸にまで入ったスコットランド 人とインディアンの文化を持つ）を軸にアパラチアからルイジアナのケージャンまでをカバー、ク ロウハンマーバンジョーとパーカッションの見事なコンビによるフレキシブルなサウンドと、ジェ シカ・ハービー嬢の迫力ボーカルが爽快だ。

CO-3501 CHARLIE POOLE『1925-30』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨年、コロムビアからボックスセットが発売され、ロバート・ジョンソンに匹敵する影響をその後 の白人音楽（フォーク／カントリー／ブルーグラス）に与えたと話題になったチャーリー・プール、 本作はカウンティ・レコードのCD３部作の１枚目。彼ら最初のヒット曲"Don't Let Your Deal Go Down"をはじめ"White House Blues"や"Take a Drink(whiff) on Me"など全16曲。Vol2とVol.3の在庫もあり。アメリカ音楽の大本に興味のある人は聴 くべし。

ROU-7064 COTTARS『ForeRunner』CD\2,573-（本体\2,450-）

　女性ボーカルとカナダのケープ・ブレトン・スタイル（スコットランドの伝統的なフィドル・チュー ンが奇跡的に残っているといわれる）のフィドル・チューンを聴きやすく配したザ・コターズの最新 作。２組の10代の兄妹で構成された４人組、16才のフィオナの天使のようなリード・ボーカルと ハープ、ホイッスル、ボーラン、15才のケープ・ブレトン・フィドル界のホープ、ローザンヌの２人の 女の子に、それぞれ一つと二つ年上の兄たち…、トラッド・フィドルやフォークソングをベースにし て、70年代以降の音楽を軽々と超える北米の若者たちが21世紀の新しいアコースティック伝統を 創っている。

HAPPY-0615 ふたり乗り『Futarinori』CD\1,500-（本体\1,428-）

　京都大谷大学アメ民で結成されたフォーリップス（ムーンシャイナー誌2004年７月号特集）のマンド リン（サラ）とベース（ツバサ）のふたりが組んだ今風ブラザー・デュオ、「ふたり乗り」のデビュー・ ミニCD（ムーンシャイナー誌2005年１月号特集）。女の子２人の創るオリジナルな詩は等身大の女子大 生らしいユーモアや視点、…が、メロディーやリズム、そしてアレンジはブルーグラス・ツービート （＝レゲェ）、スウィング、R&B等々をミックスした、つまりニューグラスだ。再プレスで再入荷。

LLB-195 LAURA BOOSINGER『Sing It Yourself』CD\2,888-（本体\2,750-）

Groundhog/Bought Me a Cat/Angelina Baker/Hush Little Baby/New River Train/Skip to My Lou 他全12曲

　全米ペアレンツ・チョイス財団によって1996年のペ アレンツ・チョイス作品に選ばれたアパラチアン・トラッド・フォークソング集。クロウハン マー・バンジョーを手にしたローラ・ブージンガーのすばらしいフォノジェニック・ボイスと、オート ハープ、ダルシマやフィドルなどのバックアップで優しく聴ける作品。

RCSI-1006 SUZE SPENCER MARSHALL『Tall Boots』CD\3,255-(本体\3,100-)

Rye Whiskey Waltz/When It's Night Time in Nevada/Slumber Time on the Range/Oom-Pah Rag 他全23曲

　カウボーイ・ソングとかウェスタンと呼ばれるノスタルジックでロマンチック、大平原をひとり馬に 乗り、また星降る夜のキャンプで唄われる西部音楽、いわゆるウェスタンは1930〜40年代にB級西 部劇映画のテーマソングとして主に職業ライターによって書かれたもの。それを演じたミュージシャン たちはアパラチアン・ケルトの流れを汲みながらも当時のスウィング・ジャズやその音楽ノウハウに大 きな影響を受けた、つまり、今流行り!?のアコースティック・スウィングの元祖のような人たちだ。本 作はそんなミュージシャンだったジョン・スペンサーの孫娘が埋もれた曲を発掘、創り上げたメチャ 美しいロマンチック作品。ケルト系フィドル・チューンからゴキゲンなスウィング、そしてカウ ボーイの哀愁を見事にまとめ上げている。ボーカル陣にスージィ・スペンサーのほか、ダグ・グリー ンらのライダース・イン・ザ・スカイやザ・ニュー・パイオニアーズ等々、楽器陣にはマイク・ドウリン グ(g)をはじめ、ポール・エリオット、ジェイムズ・メイソン(f)、ステイシー・フィリップスら、アコー スティック達人らが美しくもロマンチックなサウンドを創る。懐かしくて、それでいて新鮮な音が一 杯詰まった楽しい作品です。全編70分の秀作、いざ馬に乗って西部へ…!!

COL-80739 DIXIE CHICKS『Taking the Long Way』CD\2,783-（本体\2,650-）

　アメリカン・ミュージック史上最高の女性バンド、ディキシー・チックスの最新第４作(イン ディーズ時代からの通算では第７作)。正面から出自であるブルーグラス／ニューグラスに取り組ん だ前作『Home』(COL-86840 \2,783)でひとつの区切りをつけた彼女たちが新たな方向へと踏み出すべ く、ジョニー・キャッシュのアメリカン・レコーディング・シリーズなどの鬼才リック・ルービンと 組んだ意欲作。ナタリー・メインズのあのロンドンでのブッシュ批判発言以来さまざまなバッシング を経験してきたディキシー・チックス、いまもなおとんがった言動が続いているようだが、「わたした ちはカントリー・バンドじゃない」というナタリーの言葉は、あまりに保守的なナッシュヴィル・エス タブリッシュメントへの反発、内容のない歌詞に終始するメインストリーム・カントリーへのアン チ・テーゼと受け止めておきたい。ここでは、シェリル・クロウやケブ・モーといった優秀なコンテン ポラリー・ライターとの共作で、あのロンドン発言をテーマとしたファースト・シングル"Not Ready to Make Nice"に象徴されるポリティカルなメッセージや、アルツハイマーなど身の回りにある社 会的な問題というシリアスな内容を、アコースティック楽器を巧みに生かしながらロック色の濃 いカントリー・サウンドに仕上げて、これまで以上に「うた」の力を感じさせる作品となっている。と りわけ、ラストのゴスペル調には圧倒されるだろう。プロデューサー、リック・ルービンがいうよう に、「カントリー・アクトがロック・アルバムを作ったのではなく、偉大なロック・アクトがカント リー・アルバムを作ったんだ」。（宇野誠之）

COL-94265 JOHNNY CASH『Personal File』CD２枚組\3,990-（本体\3,800-）

　故ジョニー・キャッシュの遺産発掘、キャッシュの自宅スタジオに保管されていた遺品のなかに あった『Personal File』と題されたテープ、そこに収められたキャッシュの魂の唄が初めて陽の目 を見た、貴重なコレクション。フォルサムやサン・クエンティンでのライヴ、TVシリーズ『ジョニー・ キャッシュ・ショウ』の大成功などでピークを極めていた73年７月録音の曲を中心に、82年までの間 に自らのギターをバックに唄い綴った、タイトルが示すとおり、自分のためだけに録音した全49曲。 それぞれの曲に綴られた「ストーリー」、それは母への思いであり故郷や家族への思い、そして愛し いひとへの思いを、自らの思い出と共に語り、唄ったディスク１、さらには神への敬虔な気持ちを素 直に表したゴスペル(その多くは自作のオリジナル)を集めたディスク２、絶頂期にありながら自ら の進むべき道を捜し求めて揺れ動いていたであろう、キャッシュの心情が手に取るように伝わって くる、淡々としたヴォーカルに秘められた「うた」のちからが素晴らしい。公式にはレコーディング することのなかった、クラシック・カントリーやコンテンポラリー・ソングのカヴァー、未発表のまま に終わった自作オリジナルを多数含む弾き語り集、のちにリック・ルービンという異才を得て、キャッ シュ晩年のライフワークとなった『アメリカン・レコーディング』シリーズの原点ともいうべき重要 な作品集となっている。著名な評論家グリール・マーカスの示唆に富んだライナー・ノーツとあわ せて、真摯にむきあいたいアルバムである。（宇野誠之）

JASMD-3564 SLIM WHITMAN『The Man with the Singing Guitar Vol.2』CD\2,079-(本体\1,980-)

　1949年にチェット・アトキンズやジェスロ・バーンズなどカントリー・オール・スターズを従えてレ コーディングした"Casting My Lasso Toward the Sky"で、ウェスタン・ヨーデルの第一人者としての座を確立し、50年代前半にそのピークを極めた ス リム・ホイットマンの初期傑作集第２集。得意のヨーデルはもちろんのこと、その金属的なまで に冴 え渡る高音を武器に、ポピュラー・シンガーとしても一時代を築いた彼の本領が発揮された作品 集。 彼のテーマ・ソングとなった"Casting My Lasso Toward the Sky"(53年のリメイク・ヴァージョン)をはじめとして、ポップ・ヒットともなった"Rose Marie"や"Indian Love Call"など、40年代末から50年代前半、RCAヴィクターとインペリアル・レ コード時代の彼の代表作が網羅されている。

SH-4005 TIM O'BRIEN『Cornbread Nation』CD\2,573-（本体\2,450-）

Hold On/ Moses/Foggy Foggy Dew/Walkin' Boss/House of the Rising Sun/California Blues 他全12曲

　１曲目のケニー・ボーンのエレキをフィーチャーしたジョニー・キャッシュ調、２曲目は南部トラッ ド・ゴスペル、そして３曲目にジェリー・ダグラスのラップ・スティールを迎えたオリジナルのタイト ル曲…。その他、デル・マッカーリーを迎えたハイロンサム・ブルーグラスや、ジミー・ロジャーズ・ ソング、カントリー名曲"Busted"、「朝日…」等々、ジャンルなど眼中にない斬新なアレンジで南部＝ コーンブレッド国に対する愛情をいっぱいに表現、トラッド８曲を中心にしながら南部の暑さとそこに 住む人々の生活を見事に、まったく新しい視点で描き出す。同時発表の『Fiddler's Green』がグラミー受賞、その影になりがちだが、ジャンルを超えた南 部音楽の真実を伝えてくれる大秀作である。カントリー界には馴染みないだろうが、ブルーグラス界の トップ・アーティストであり、ガース・ブルックスへの曲の提供などでも知られる

OFR-003 HUNGER MOUNTAIN BOYS『Blue Ribbon Waltz』CD\2,888-(本体\2,750-)

　北部マサチューセッツから登場したハンガー・マウンテン・ボーイズ、1930年代に人気のあった兄弟 ヒルビリー・デュオを聴かせる。日本初期ブルーグラスでヒットしたあの懐かしい"Dreamin'"のほか、 ブルー・スカイやルービンズらのカバーはあるものの、ほとんどがオリジナル曲。初期のビル・モン ローを思わせるマンドリンとギター・ビートを中心に、２人というコンセプトは変えずにフィドルやド ブロを持ち出したりスウィング・ビートを聴かせたり、とても今どきのミュージシャンとは思えないヒ ルビリー・なクローズ・ハーモニー秀作。

SHDVD-2001 MULESKINER DVD\3,098-(本体\2,950-)

New Camptown Races/Dark Hollow/Land of the Navajo/Blackberry Blossom/Knockin On Your Door/Opus 57 In G Minor/Red Rocking Chair/The Dead March/Orange Blossom Special.

　1970年代のブルーグラスを代表する、究極のメンバーによるトラッド・ブルーグラス・ライブが、 いよいよDVDの登場です!! 故クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、デビッド・グリスマン、 ビル・キース、そしてリチャード・グリーンが白熱のブルーグラス・ライブを繰り広げます。ビル・モ ンローが出演予定だったテレビ番組に間に合わなくなり、リチャード・グリーンが急遽、ブルーグラ ス仲間を招集、30分のテレビ番組に出演、奇跡的にそのVTRが残っていたのだ。この後、ワーナー・ ブラザーズに歴史的な名盤『Muleskinner; A Potpourri of Bluegrass Jam』(OXCD-6009 \2,888-)を残すことになる彼ら、このテレビ出演ではトラッ ドを中心に、ブルーグラスを思いっ切り楽しんで演じている。なお、この演奏を採譜した155頁の完 全タブ譜集『Muleskinner Live Band Score』(BOOK-25 \4,725-)もあります。このスーパーピッキンに挑戦してみませんか…!?また、DVD映像には含まれ ない４曲をプラスしたライブCDアルバム『Muleskinner Live; Original Television Soundtrack』(OXCD-6000 \2,888-)もあります。1970年代、ブルーグラスが大きく変わっていく原動力 となった彼らが、しかし、トラッドグラスへの愛情とすばらしい演奏を残した奇跡的なお宝映像で ある。

MB-21337D V.A.『Aoustic Guitar Anthology』DVD\4,095-(本体\3,900-)（60分）

　さまざまなアコースティック・ギター・スタイルの奏者８人が、それぞれ２曲ずつ全16曲、その 特徴的なスタイルと個別のテクニックを披露してくれる。フラットピッキン・スタイルではスティー ブ・カウフマンとベッピ・ガンベッタの２人、フィンガーピッキン・スタイルではアイリッシュ風の シンプルなメロディが美しいスティーブ・ボーウマン、ブラジル風の曲を聞かせてくれるパウロ・ベ リナティ、クラシック・ギターのテクニックを魅せつけるアダム・デル・モンテ、ニューエイジ風の ジャン・フェリックス・ラレーン、南米ラテン系のジェフ・リンスキー、そしてフィンガーとフラット の両方を聴かせるロビン・ビュロックなど、現在のソロギター界の様子が分かる、ギター・ファンには 楽しめる映像作品だ。

ROU-0515D ALISON KRAUSS『Live』DVD２枚組\3,308-（本体\3,150-）

　アリソン・クラウスとユニオン・ステーション、初の映像作品。ムーンシャイナー誌03年７月号 (MS-2009 \500-)で特集したように、彼女の出現が現在の米国ブルーグラスの大ブームを生んだと考 えてもいいと思う。日本では想像もできない盛り上がりを見せる米国のブルーグラス・シーン、その トップランナーの「今」が見ることができる。同時発売の２枚組CD『Live』(ROU-0515 CD２枚組\3,500-)のDVD映像版で、ケンタッキー州ルイビル で2002年収録された、現在もっとも完璧なアコースティック・アンサンブルの一つである。その強烈 な集中力が生む緊張に包まれたステージをお楽しみください。

B000331909 SHANIA TWAIN & ALISON KRAUSS + UNION STATION『Up Close and Personal』DVD\3,098-（本体\2,950-）

　そのアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションをバックにした女性ポップ／カントリーのスー パースター、シャナイア・トゥエインの全米テレビ特番はアコースティック・ライブ。恐るべしAKUS！ 　アルバム『Come on Over』が２年間で3600万枚という驚異的な世界セールスを記録した超スー パースターのバックをこなしてしまうのだから。もちろん、アコースティックをバックにしての歌 唱力、デビュー10年目にしてこんな冒険をしてみようとするシャナイアもたいしたものだ。いずれ にせよ、ブルーグラスがフツーのメジャー音楽として機能する様子を見るだけでも心地よい、見事 なアコースティック・ポップ・ミュージックだ。

ROU-0553D RHONDA VINCENT & the Rage『Ragin' Live』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　ロンダ・ビンセント＆ザ・レイジのエネルギー全開ブルーグラス・ライブ。とにかく、「頑張り屋さ ん」といった印象で、懸命にステージを努める彼女の姿は、子供の頃から音楽を職業にしてきた、さす が「苦労人」。本作にも登場する子供を持ち、しっかりとした家庭を持ちながら、ショウビジネスの 世界が好きでたまらないのだろう、全力投球のライブは爽快である。ザ・レイジ（猛威）のメンバー、 まだ20代前半のジョッシュ・ウィリアムズ(g)とハンター・ベリー(f)に、大ベテランケニー・イング ラム(bj)、マイケル・ハリス(bs)のすばらしい演奏も見ごたえ十分だ。

SKFR-1005 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Soldier of the Cross, the Concert』DVD\3,098-(本体2,950-)

　現在ブルーグラス界で最重量級のライブ・バンド、ケンタッキー・サンダーを率いてリッキー・ス キャッグスが2001年１月、ナッシュビルのギブソン・カフェでアルバム『Soldier of the Cross』発売記念で聴かせるバリバリのブルーグラス・ラ イブ全11曲。ビル・モンローの"Get Up John"や"Walls of Time"のほか、ゴスペルを中心に完璧なブルーグラスを堪能させてくれる。

DVDMONMN21 BILL MONROE『The Mandolin of Bill Monroe - Lesson One』DVD\5,040-（本体\4,800-）

DVDMONMN22 BILL MONROE『The Mandolin of Bill Monroe - Lesson Two』DVD\5,040-（本体\4,800-）

Sweet Blue-Eyed Darling/Frog on a Lily Pad/Dusty Miller/Sally Goodin/Katy Hill/Blue Grass Stomp/Tennessee Blues/Memories of Mother and Dad/Back to the Old Home/Get Up John/Rawhide/Blue Grass Breakdown/Poor White Folks/Galley Nipper/Jenny Lynn/Smokey Mountain Schottische/Pike County BreakdownLast Days on Earth.

　DVDでは初めての紹介になります。教則ものとなっているが、特に１本目はビル・モンローのマン ドリンと人柄を知る、リビングルーム・コンサートのようなすばらしい映像である。

　１本目はジョン・ハートフォードを相手にインタビュー形式で自身のマンドリン・スタイルや未 発表を含む27曲をブルー・グラス・ボーイズをバックに紹介、1980年のホワイトハウスでの演奏の様 子もボーナスで収められている90分。

　２本目は、上記のうち16曲をサム・ブッシュが解説していく教則もの90分。タブ譜付き。２本セッ トの場合は\8,505-（本体\8,100-）です。

　ムーンシャイナーやフェスなどのワークショップなどでもたびたび、わたしは「楽器は目で弾くも の」だと言っている。その楽器を悠々と扱うマスターピッカーを初めて目にしたときのインパクト …、かっこ良さ、憧れなどが視神経を通じて脳に送られ、そこに蓄積したインパクト情報が、さまざま に組み合わされて自分の音となって、いつか無意識に飛び出してくる。また、テクニックに関して も、指板を這う指の形を地理的な情報として目で捉えることによって、コードの秘密が解かれてい く。全身を目にして、そのわずかな肩の動きや表情からも音楽を感じよ、そうすれば深遠な音楽の本 質に一歩近づくことが出来る、というのがわたしの楽器上達の持論である。いずれにせよ本作、特に １本目は教則ものというより、ビル・モンローが音楽を語るドキュメントとしても秀逸である。

FGM-1005D BRAD DAVIS『Flat Pick Jam, Vo.2』DVD\3,308-（本体\3,150-）

Turkey in the Straw/Sailor's Hornpipe?Whiskey Before Breakfast/Black Mountain Rag/Red Haired Boy/Arkansas Traveler/Old Joe Clark/Nine Pound Hammer/Bill Cheathum/Angeline the Baker/Rueben.

　アール・スクラッグス＆フレンズやサム・ブッシュ・バンドなどで知られるスーパーピッカー、ブ ラッド・デイビスとのジャム・シリーズ映像第２弾。スロー／ミディアム／ファーストと３段階の スピードで超有名スタンダード・チューンでジャムの相手をしてくれます。ブラッドがそれぞれの スピードでリードとリズムにまわり、ベースとマンドリン・チョップが正確なリズムを刻みます（ス ローでは画面にコードが出ます）。初心者から上級者まで、リズムとリードの双方が訓練でき、充分楽 しめます。

MB-99471BD BRIAN WICKLUND『American Fiddle Method Vol.1』CD+Book\4,095-（本体\3,900-）

Bile 'em Cabbage Down/Cripple Creek/草競馬/Old Joe Clark/Country Waltz/Redwing/わらの中の七面鳥/大きな古時計/Soldier's Joy/Red Haired Boy 他全22曲

　ベストセラーを続けるブライアン・ウィックランドの、鈴木メソッドをベースにした初心者向け フィドル教則本とCDのセット第１集（英語版）。キーAやDやGで、基本的な四分音符メロディーと ポジションを覚えていきます。次第に八分音符のメロディーが増えていき、最後にはバリエーショ ンから基本的なコードのバッキングなどまで。

MB-99472BD BRIAN WICKLUND『American Fiddle Method Vol.2』CD+Book\4,095-（本体\3,900-）

Eighth of Jan./St Anne's Reel/Cuck's Nest/Ragtime Annie/Star of County Down/Forked Deer 他全27曲

　ベストセラーの初心者向けフィドル教則本とCDのセット第２集（英語版）は、「キャベツ」から一 歩抜け出し、GやDやEmでの上記有名フィドル曲、次にFやBbなどのロー・ファースト・ポジション、 さらに左小指を使ったオープン・ダブル・ストップ（ユニゾン）の発見まで、段階を追って丁寧に教え る。最後にはコードに関する基本理論も解説。

ピッキー・マンドリン Fスタイル BY ホット・リックス \262,500 (本体\250,000)ライトケース付[新着]

　神戸の楽器工房ホットリックスのオール・ハンドメイドによる純国産Fスタイル・マンドリンのハ イ・コスト・パフォーマンス・モデル、ピッキー・マンドリン入荷。DAN SIBSAN氏によるデザインなシンプルでコスト削減に成功。上級モデルと同様 に ハンドメイドによる単板削出し、クラフトマンシップに則った丁寧な仕事は変わりません。ア ディロンダッ ク・メイプルとタイムレス・テインバーのハード・メイプルという理想的な組合せ。 ラッカー・フィニッシュ。 じっくりと弾き込むほどに鳴りが良くなると期待できます。今回のみ本 来オプションのピックガード、アー ム・レスト、ライトケース込みでこの価格は個人作家の楽器の 価格が高騰してる中でお値打ち品。

TRJ-400 『楽器用除湿剤：除湿戦隊トルレンジャー』\420-（本体\400-）

　鬱陶しい梅雨シーズンの来る前に早めの湿気対策を 始めましょう。楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空間の中の余分な湿気をとこ とん!!吸い取り ます。しかも楽器にとって1番適性とされる約50%に保ちます。又、消臭、防カビ、 防錆等、あなたの愛器を 湿気から護ります」

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載（ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、 バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探し ます）もお問い合せ下さい。

BNL-06/03 最新３月号 \525-

　チャーリー・クッシュマンのカバーストーリーとタブ譜はともにホワイトハウスのアルバムから "Uptown Blues"と"Cedar Grove"、他にタートル・ヒル・バンジョー社ウッディー・リポート、ボブ・ カーリンによる博物館リポート、その他、タブ譜はマット・フリナー"Big Ice"、ジミー・マーティンはアラン・マンデ時代の"Chattanooga Dog"、トム・アダムズはワルツの"Lonesome River"、バックアップはアール・スクラッグス"Love & Wealth"より、他クロウハンマーや初心者ツー・フィンガー など、バンジョーに関する情報満載の52頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておられる記事などバックナンバーもお問い合わせ ください。…ヨロシク。

BU-06/04 最新４月号 \525-

　２月２日に他界したルイーズ・スクラッグスのカバーストーリー他、トニー・ライスとのロード・ リポート、サリー・ジョーンズの子育て、東テネシー・ブリストル界隈の名士にしてコメディーバ ンドのリーダー、ティム・ホワイト他の特集と、さまざまなコラムに情報満載で、米国ブルーグラス 事情を知る100頁の月刊誌。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナ ンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-1002 05年冬号 \945-

　第10巻第２号は、ギターのブレイシングに関してラダー・ブレイシング探求、ウェスト・バージニ アのフィドラー、レスター・マッカンバーズと細君リンダ（ともに1921年生まれ）の物語。ギブソン L-3ギターのピックガード修理ほか、

OTH-1003 06年２／３月号 \945-

　隔月刊になった最新第10巻第３号はラン・オブ・ザ・ミル・ストリング・バンドをカバーストーリー に、2006年フェス・ガイド、ウィット・サイズモア＆シェイディ・マウンテン・ランブラーズほか、 超充実のレコード・レビューやニュースなど、アメリカ白人系ルーツ音楽研究に欠かせない58頁。

　1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌、23年目です。

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■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

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　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2308 最新６月号（通巻272号）\525-

　ムーンシャイナー最新６月号は、ブルーグラスとオールドタイムの双方に新しい視点を持ち込む ネオ・トラッド・フィドラー、ケイシー・ドリーセンのカバー・ストーリーのほか、カントリー・ジェ ントルメン・リユニオン・バンド、中島ファミリー・バンド20周年記念アルバム、埼玉県川口市のボラ ンティア（志願）バンド＝ドナルド・グラス、小樽カントリー＆ウェスタン・フェスティバル、ボ ビー・トンプソン追悼後編ほか、日米情報満載。

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