◆新緑の５月、岩手から岡山まで、全国で野外フェスが花 盛りです。われわれ主催の『宝塚春フェス』も今年、５月 21日の午後３時からジャム大会、７時からのコンサート、 そして深夜ジャムから22日のお昼頃まで、おなじみの三田アスレチック(0795-69-0024)で開催します。屋台や食 堂、キャンプや民宿など、諸設備が揃っています（椅子は ご用意ください、雨天は室内にて）。バンドでの参加（現 地で６時からプログラム作成、事前登録も可能）、また、個 人で参加（スタッフ中心のバンドでバックアップしますヨ）など、お待ちしています。

◆ムーンシャイナー誌５月号は、今月来日ツアーする国本 武春とラスト・フロンティア、新連載「アメリカン・フィ ドル物語」、チャーリー・プール、ハンク・ガーランド追 悼、ハンガー・マウンテン・ボーイズ、時山マウンテンタ イム・フェスの20年、ドン・ピアース追悼とスターデイ・ レコード、ピター・ローワン「Wayfaring Stranger」、神戸大学パイパマン、新連載「成田勝浩のロンサム・エア ポート」、ジャック・タトル「クニモトを語る」。

　定期購読は、１年間（12冊）\6,000-半年間（６冊） \3,300-、開始月をご指定ください。また、お友達にも、ぜ ひお勧め下さい。…なにとぞ、よろしく!!

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-（本体\2,450-）

　待ってました!!わたし、最近もっとも驚いたバンド、 オールド・スクール・フレイト・トレインのナショナル・ デビュー作、しかもグリスマン・プロデュースの超絶強力 版!!ブルーグラス新入荷参照。

LDR-006 DARRELL WEBB『Behind the Scenes』CD\2,888-(本体\2,750-)

　知られざるマンド＆テナー・シンガー、ダレル・ウェッ ブの快調グラス。ブルーグラス新入荷参照。

CCCD-0237 KATHY KALLICK BAND『Warmer Kind of Blue』CD\2,888-(本体\2,750-)

　サンフランシスコ／ベイエリアの趣味のいいトラッ ドグラス、キャシー・キャリック・バンドの最新第２弾。 ブルーグラス新入荷参照。

PC-1144 THE CHAPMANS『Simple Man』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　人気上昇中、ザ・チャップマンズの最新作。ブルーグ ラス新入荷参照。

COMP-4400 ALISON BROWN『Stolen Moments』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アリソン・ブラウン・カルテットの最新作。入荷しま したが、詳細は次号にて…。

COMP-4351 MATT FLINNER QUARTET『Walking on the Moon』CD\2,573-（本体\2,450-）

　美しいトーンを持ったマンドリンがファンク・ジャ ズの中で気持ちよく跳ねるマット・フリナーの最新作。インスト新入荷参照。

COL-92780 CHARLIE POOLE『You Ain't Talking to Me』CD３枚組\7,088-（本体\6,750-）

　ディランにも大きな影響を与えたチャーリー・プー ルとその周辺音楽。オールドタイム／フォーク新入荷参照。

SHA-608D NEW LOST CITY RAMBLERS/GREENBRIAR BOYS『Pere Seeger’s Rainbow Quest』DVD\3,308-（本体\3,150-）

ピート・シーガー『レインボウ・クエスト』シリーズDVD 化の第３弾は、フランク・ウェイクフィールドを擁した凄いグリーンブライアー・ボーイズとニュー・ロスト・ シティ・ランブラーズがゲスト。映像新入荷参照。

PCBP-51458 高田 渡『タカダワタル的／Memorial Edition』DVD\4,935-（本体\4,700-）予約受付中

　４月16日に他界した高田渡、2003年のドキュメント映 画。６月24日発売予定の予約を受付中です。

ACD-61 OLD SCHOOL FREIGHT TRAIN『Run』CD\2,573-（本体\2,450-）

Run/Lookee Here/Superstition/Tango Chutney/Mr.Parshif's Jig/Trick Dog/Euridice/Dance 他全12曲

　はっきり言って、「凄い!!」です。オールド・スクール・ フレイト・トレインのナショナル・デビュー作。これは、 1989年に１枚のアルバムを残しただけの伝説のユニット、 ストレングス・イン・ナンバーズ（ブッシュ／フレック／ダグラス／マイヤー／オコナー）が若い世代に与えた 測り知れない影響、その結実である。３年前（４年か…？）、IBMAのエレベーターホールでの演奏を初めて目に し、偶然一緒に出くわしたリッキー・スキャッグスらと 一緒に１時間近く、くぎ付けになった若者たち。そのとき、「サブ、どー思う？」と聞いてきたリッキーに、「即、 契約すべし!!」と助言したのだが…、結局、そのあまりにも急進的なサウンドのためだろうか、西海岸のアコー スティック・ディスクからの発売となった。現在のアメリカの学生たち、そんな若者たちにアンダーグラウンド で圧倒的な支持を受ける超ハイレベルなアコースティック・アンサンブルと、驚くべきインプロバイズの嵐、そ のハイテク…、リズムの自由さ、なんと、ライブで2-トラック・アナログ・レコーダーに直に録音したナショナ ル・デビュー作である。1971年のニュー・グラス・リバイバル、1977年のデビッド・グリスマン・クインテット、 1989年のストレングス・イン・ナンバーズと、ブルーグラスの枠を破壊しつづけてきた先端に、バージニアの学 生街シャーロッツビルから生まれた衝撃的な新しいブルーグラス・アンサンブルである。スティービー・ワン ダーの「Superstition」、ランディ・ニューマン「Louisiana 1927」の２曲以外は、インスト、歌モノ、ともにメンバーの素晴らしいオリジナル。ブルーグラス標 準編成の５人組、うち、フィドルのネイト・リースはかつて、高校生時代にアルバムを紹介したことがある。オ ルタナ系ロック、タンゴ、ボサノバ、アイリッシュ、そしてオリジナル「Henry Brown」では、全員のブルーグラス・ルーツも吐露している気持ちのいい20才代の若者た ちだ。

　……デビッド・グリスマン曰く、「…40年間、アコー スティック音楽を録りつづけた中で、わたしの注意を弾く新しいバンドはそうあるもんじゃない。OSFTはそれ、 いや、それ以上の存在だ。全員が伝統というルーツをしっかり踏まえながら、彼らの素晴らしい創作能力と革 新的なアレンジは、コンテンポラリー音楽スタイルの幅広い範囲において創造力、味わい、そして機知に富んで いる。彼らはまぎれなく真に、今日のアコースティック音楽界における新興勢力としてみなされるべきバンドで ある」。

CCCD-0237 KATHY KALLICK BAND『Warmer Kind of Blue』CD\2,888-(本体\2,750-)

Friend of Mine/Hey, Hey, Hey/That's How I Can Count on You/God Gave Noah the Rainbow Sign 他全15曲

　さすが…サンフランシスコ／ベイエリアのブルーグラ ス、隅から隅まで、トラッドグラスのエッセンスと都会的な知性が見事に混ざり合った素晴らしい作品に仕上げ たキャシー・キャリック・バンド、抜群に趣味のいいバンジョー奏者として知る人ぞ知るエイブラム・シーゲ ル、サンフランシスコ・ブルーグラスのベテランのトム・ ベクニー(m)とエミー・ステンバーグ(bs)、そして新加入 のブライアン・ウィックランド(f)は高校生時代を大阪で過ごし、今は教則本『American Fiddle Method』（DVDもアリ）で知られる。キャシーの素晴らしいオリジナル を中心に、ドン・ギブソンの"Just One Time"やハンク・ウィリアムズ"Honky Tonk Blues"、そしてブルーグラス・スタンダードやゴスペル名曲などを散りばめ、ト ラッドグラスの雰囲気を守りながらアレンジに趣向を凝らして、幅広いサウンドを楽しませてくれる。1970年代 のエニイ・オールドタイム・ストリングバンドから、グッ ド・オール・パーソンズをはじめ、ローリー・ルイスとともに女性ブルーグラスのトレンドを創ってきたキャ シー、さすが、見事である。

　その他、キャシー・キャリックには以下の在庫がある。 『Reason & Rhyme』(CCCD-0215 \2,888-)、『My Mother's Voice』(CCCD-0201 \2,888-)、『Call Me Taxi』(SH-3856 \2,573-)、『Matters of the Heart』(SH-3820 \2,573-)、ローリー・ルイスとの『Together』(ROU-0318 \2,543-)、そして、グッド・オール・パーソン時代の名盤『Part of a Story』(FR-104 \2,888-)、『Anywhere the Wind Blows』(FR-106 \2,888-)。

PC-1144 THE CHAPMANS『Simple Man』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

Fire in the Canyon/Cold and Lonely/Ode to the Simple Man/The Photograph/You'll Be a Lost Ball 他全12曲

　まだ20代前半のクリス・シーリやコディ・キルビーら、 ユース・オールスターOBと同じ世代ながら、ファミリー・ バンドという枠の中での活動ゆえに、個人のスーパーぶりが伝わることが少ないものの、その素晴らしいアルバ ムで確実に人気バンドの仲間入りをしつつあるザ・チャップマンズ、最新第４作である。ステュアート・ダ ンカンとオウブリー・ヘイニーのフィドルに、ロブ・アイクスのドブロをゲストに迎え、完璧な今風ブルーグラ ス・アンサンブルを聴かせる（ほかに、ソニヤ・アイザッ クス、ロン・ブロック、アンディ・レフトウィッチらのゲスト）。長兄ジョンのボーカルとギターはますます味わ い深く、次男ジェレミーの抜群マンドリンとテナー、三 男ジェイソンのベースとバリトン、そして父ビルは息子たちに励まされながら驚くべき成長を遂げ!?バンド・サ ウンドにマッチしたレイドバックするバンジョー・ロールを物にしている。本作では、ジョンとジェレミーの歌 唱力に焦点をあて、ベッキー・ビューラーやキム・フォッ クス、スティーブンス・シスターズら、女性ブルーグラス・ソングライターの作品をしっとりと、しかしブルー グラスらしくあっさりと気持ちよく聴かせる。優秀なパブリシストも雇い、プロモ・ビデオも好評だという彼ら、 次のステージにステップアップを狙う彼ら（ムーンシャイナー誌2002年８月号参照）。…もちろん、ジェレミー 作のインスト、軽快な今風ブルーグラス、そして最後にキングの"You'll Be a Lost Ball"できつーいブルーグラスも決めてくれる。

　ザ・チャップマンズは自費制作のデビュー作以外、前 作『Follow Me』(PC-1113 \2,543-)と、『Note from Home』(PC-1093 \2,543-)がある。

LDR-006 DARRELL WEBB『Behind the Scenes』CD\2,888-(本体\2,750-)

I Beg You Little Darling Not to Cry/Your Selfish Heart/Close the Door Lightly/Twin Mountain Lovers/Lonsome Fugitives/Cold/Lover's Lane 他全12曲

　ダレル・ウェッブ、ロンサム・リバー・バンドやドイ ル・ローソンのクイックシルバー、J.D.クロウのニュー・ サウスで活躍してきた、知られざるスーパーピッカーのひとり、彼の最新第２作である。ロン・スチュアートの バンジョーとフィドル、ギターをフィーチャーした１曲目からキツメのとてもブルーグラスな曲で、ダレルの軽 やかなテナーボイスとマンドリンが素晴らしく跳ね回る。 コンポラ・ソリッドグラスを経てトラッドグラスに回帰する昨今のトレンドを、見事なリズム・グルーヴとウェ スト・バージニアの南部炭鉱地帯に育ったソウルが支えているのだろう、ブルーグラス・エネルギーの横溢した 気持ちいいブルーグラス作品に仕上げている。ロンのほか、マイケル・クリーブランド(f)、フィル・レッドベター (d)、リチャード・ベネット(g)、ハロルド・ニクソン(bs) ら、ニュー・サウス系のケンタッキーのブルーグラッサーや、現在のバンド、ワイルドファイアーのメンバー が脇を固める。…それにしても、ロンひとりで百人力とはこのこと、強烈なブルーグラス臭だ。ドリー・パート ンがゲストで１曲、リード・ボーカルを歌っている。

KOCH-9823 CHARLIE DANIELS『a Gospel Bluegrass Collection』CD\2,888-(本体\2,750-)

Walikin' in Jerusalem/Preachin', Prayin', Singin'/I've Found a Hiding Place/I'm Working on a Building/Keep on the Sunny Side/Old Crossroads 他全13曲

　アメリカ南部を代表するアメリカの顔の１人、サザ ン・ロックの雄チャーリー・ダニエルズが、アール・スクラッグスやマック・ワイズマンらのブルーグラス・ ヒーローをゲストに、グルーヴグラス・ボーイヅ（ロニー ＆ロブ・マッカーリー／ジェイソン・カーター／マイク・ バブ／ティム・メイ／アンディ・ホール）のバックで贈るブルーグラス・ゴスペル集。アールのフィンガーピッ キン・ギターでの「Preachin', Prayin'...」や、アール、マック、バブとチャーリーだけでのジャムを模した 「Keep on the Sunny Side」のスクラッグス・バンジョーの衰えないインパクト、そしてクリス・シーリのマンド リンBGMをゲストに得意の語り物等々、カリスマ的存在感を見せるチャーリー・ダニエルズ。60年代にエルビス・ プレスリーに曲を提供し、ボブ・ディランとのセッションで名を上げ、1979年"The Devil Went Down to Georgia"がカントリーとポップの両チャートで大ヒット、 バッサー・クレメンツの"Lonesome Fiddle Blues"に酷似していたため、ブルーグラス・ファンから？？の声が まい起こった彼、これまで知らなかったが、実はブルーグラス出身者だったことをカミングアウトした作品。

CCCD-0235 MAC MARTIN & DIXIE TRAVELERS『Venango』CD\2,888-(本体\2,750-)

New Curly Headed Baby/We Buried Her Beneath the Willow/Sunny Side of the Mountain 他全14曲

　マック・マーティンは今年80才、1954年にディキシー・ トラベラーズを結成して50年間、トラッド・ブルーグラスの真髄を演じ続けている。レスター・フラットと同様 の呼吸で、ソフトに、しかし、歌の意味をかみ締めるようにして大切に歌う、その姿勢は、本作でも変わらない、 …というより、より鮮明に伝わってくる。ここでもバンド結成以来のメンバー、マイク・カーソン(f)も元気に参 加し、マック自身はかつてのメンバーでブルーグラスの著作で知られるボブ・アーティスに代わってマンドリン を持ち、94年に他界したオリジナル・メンバーのビリー・ ブライアントに代わるキース・リトル(bj＝よく来日する キースとは別人)、そしてマックの息子、ボビー・マーティン(g)、ノーム・エイジンガー(bs)とともに、ロン・ メッシングのドブロをゲストに正統派トラッドグラスを聴かせる。北部ペンシルバニアのピッツバーグという工 業都市で、ひたすらトラッドグラスを演じ続けたマックと彼のバンドは、決してスーパーピッカーやタイトにサ ウンドを決めるソリッドグラスではないけれど、ブルーグラスの本質である「トゥルー・ソング」を心を込めて 聴かせてくれる。トラッドグラス・ファンにはお勧めの１枚。

HHH-1372 BLINKY MOON BOYS『Moonlite Theatre』CD\2,888-(本体\2,750-)

I've Lived A Lot/I Only Exist/Next Subday Darling Is My Birthday/Sweetest Love/Build Me a Cabin/Girl Behind the Bar/What About You 他全16曲

　普段は遠く離れたところに住みながら、フェスでの ジャム仲間が集まったブリンクリー・ムーン・ボーイズのデビュー作は、ストレート・ブルーグラスの名曲"I've Lived A Lot"からはじまり、スタンレーズの名曲中の名曲のカバーがズラーッと並ぶ。ボーカル、標準５人編成 楽器のバランスも絶妙にコントロールされ、スタンレーのソウルを秘めながらそのにおいをあまり感じさせず、 ソリッドグラスのノウハウで快調なブルーグラス作品に仕上げている。スクラッグス／クロウ系の王道ロールを 感じさせるバンジョーと、マーティン／ベイカー系のフィドルによるチューナーを美味しく使ったフラット＆ スクラッグスを思わせる"Bud's Tune"や、ジミー・マーティンの"What a Way to Go"などなど、…みんな、有名になる気などは全然ないけど、「ホンマにブルーグラスが 好きなんだ」と嬉しくなるような作品である。ハス＆ダルトン・ギターの製作者としても知られるジェフ・ハス (g)が参加する、正統派ブルーグラスのバンド・サウンド に仕上げた秀作。

PC-1145 JESSE McREYNOLDS & CHARLES WHITSTEIN『A Tribute to Brother Duets』CD\2,573-（本体\2,450-）

Gone But Not Forgotten/Remember Me/When I Stop Dreaming/Blues Stay Away from Me/Kentucky 他全12曲

　ともに兄、ジムとロバートを亡くしたジェシー・マク レイノルズとチャールズ・ウィットスタインが「ブラザー・デュオに捧げる」秀作。マンドリンとギターのシ ンプルな響きと、現在、ジェシー・マクレイノルズ＆バー ジニア・ボーイズのメンバーでもあるチャールズのすばらしく澄み切ったテナーはジェシーと見事に共鳴する。 控えめなデイヴ・サルヤ―ズとチャーリー・クッシュマンのギター、グレン・ダンカンのフィドル、ケント・"スー パーマン"・ブラントンのベースが、しっとりとした演奏でサポートしている。選曲もブラザー・デュオの有名 曲を中心に聴きやすい構成になっている。

MME-70054 JIMMY MARTIN『Singing All Day and Dinner on the Ground』CD\2,079-（本体\1,980-）

Savior Reached Down for Me/A Beautiful Life/Stormy Waters/Hold God's Unchanging Hand 他全11曲

　先月紹介したジミー・マーティン、1963年のゴスペル 名盤『This World Is Not My Home』(MME-70053 CD \2,079-)につづいて、本作は1970年、アラン・マンデとドイル・ ローソン（６曲）を擁したサニー・マウンテン・ボーイズのブルーグラス・ゴスペル秀作が初CD化である。アラ ンとドイルという、この後にカントリー・ガゼットとカントリー・ジェントルメンに移り、それぞれの黄金時代 を築くことになる２人が、ジミー・マーティンの下で得た抜群のブルーグラス・タイミングは70年代以降のブ ルーグラスの中で重要な役割を果たすことになる。他の５曲はいずれもポール・ウィリアムズをテナーとマンド リンに、J.D.クロウ（２曲）、ポール・クラフト、ビル・ エマーソン（２曲）がバンジョーの1960年初期の録音。唯一無二のトーンとタイミングを要求し、「ソリッドグラ スの父」として君臨するキング・オブ・ブルーグラス、ジ ミー・マーティン。その強烈な生き様を見せるドキュメントDVD『King of Bluegrass; Life and Time of Jimmy Martin』(SSF-001D \3,675-)も強力お勧めです。

　なお、心配される彼の癌は進行しておらず、２週間の 余命を宣告されたものの、２ヶ月以上がんばっており、現在は６月のビーン・ブロッサムへの出演が楽しみに向 けて希望をつないでいるという。危機からの脱出と回復を祈ろう。励ましの便りは、Jimmy Martin: P.O. Box 646, Hermitage, TN 37076 USA

ROU-1110 STANLEY BROTHERS『Earliest Recordings:The Complete Rich-R-Tone 78s(1947-1952)』CD\2,573-（本体\2,450-）

Little Maggie/Little Glass of Wine/Our Darling's Gone/Molly and Tenbrook/Little Girl and the Dreadful Snake/Are You Waitin' Just for me 他全14曲

　1946年からの２年間、フラット＆スクラッグスを擁し たビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズのホットな新しいサウンドがどれほどの衝撃だったか、その後の ブルーグラスの発展が証明している。が、ここにもひとつ、現在はブルーグラスの御三家として語られるスタン レー・ブラザーズ、彼らのデビュー録音であるリッチ・R.トーン社への全録音、1947年から52年の間の14曲が まとめられ再発売である。アール・スクラッグスがどんな奏法をしているのか、不明のままにラルフが懸命にそ のビッグ・サウンドを真似る"Molly..."や、のちにブルース色を強めてモンローがリファインしてハイロンサ ムと呼ばれることになるアパラチア独特の唱法など、アパラチアでも秘境と呼ばれた（ムーンシャイナー誌で紹 介されたメランジオンの末裔が多いと推定される）クリンチ・マウンテンの伝統を強烈に引きずった彼らのブ ルーグラスが堪能できる。

　これでスタンレー・ブラザーズはデビュー録音である 本作のほか、コロムビア時代『Complete Columbia Recordings, 1949-1953』(COL-53798 \2,573-)、そしてマーキュリー時代『Complete Mercury Recordings, 1953-1958』(B000053402 2枚組\3,675-)、58年以降のキング時代前編『King Years 1958-61』(KCD-7000 \9,450-)、キング時代後編『King Years 1961-65』(KCD-950 \11,550-)で完全に全公式録音が揃う。

REB-1559 COUNTRY GENTLEMEN『Joe's Last Train』CD\2,573-（本体\2,450-）

Ages and Ages Ago/Pamela Brown/Cryin' Holy/Bloody Mary Morning/Dixieland for Me 他全12曲

　昨年夏、急逝したチャーリー・ウォーラーのカント リー・ジェントルメンが1976年に発表した秀作の初CD化である。ドイル・ローソン(m)とビル・イエーツ(bs)、 そしてビル・モンローと来日したこともあるビル・ホールディン(bj)を擁したカンジェン。チャーリーのますま す深みを増していく歌の巧さに、明らかに1980年代をリードすることになるドイル・ローソンのテイストが大 きく影響を与えたサウンドに仕上がっている。ピート・ゴーブルとリロイ・ダンの名ソングライター・コンビの 作品を中心に、ジーン・オウトリーやウィリー・ネルソン、トム・T.ホールらのカントリー曲をちりばめて、 チャーリーのボーカルを心行くまで味わえる作品だ。エミルー・ハリスが大きなインスピレーションを受けたと いう、この作品につづく『Callling My Children Home』(REB-1574 \2,573-)と同じように、当時としてはきわめて斬新だったア・カペラ・ゴスペル"Lord, Don't Leave Me Here"は、まさに、クイックシルバーそのまま。ドイルのセンスと先見の明を改めて思う。本作のほか、30枚 余に及ぶカンジェンのCDについてはお問い合わせください。

B000442402 BILL MONROE『Definitive Collection』CD\2,079-（本体\1,980-）

Jimmy Brown the Newsboy/I Saw the Light/Scotland/Walls of Time/Kentucky Waltz/Uncle Pen 他全22曲

　数多いビル・モンロー・ベスト集にまた１枚、曰く『決 定版コレクション』と。たしかに、1950年の"Blue Moon of Kentucky"から1980年代にシングル・ヒットした"My Last Days on Earth"まで、代表曲全22曲で廉価版、モンロー入門編としてお勧めである。

　ちなみに、ビル・モンローの正式録音はドイツのベア ファミリー社全集として1936年のモンロー・ブラザーズから1979年までは完璧に揃うし、他にオリジナル・アル バムはじめ、さまざまな企画作品があるのでお問い合わせください。　

NT-2005 国本武春＆ラスト・フロンティア『Appalachian Shamisen』CD\2,800-（本体\2,667-）

　昨年１年間、アパラチア南部の聴衆を狂喜させた国本 の三味線とストレート・ブルーグラスのコラボレーション、東テネシー州立大学のトップクラスの若手トラッド グラスと国本のラスト・フロンティアが今月来日、東京(5/27)、大阪(5/28)、名古屋(5/30)、横浜(6/1)、東京 (6/2-4)をツアーする。150年前、初めてのアメリカ音楽として横浜で演奏されたバンジョー、そして昨年、アパ ラチアに鳴り響いた三味線…、実に因果応報!?...なお５月22日、国本はテレビ東京系列６局ネットの『ミュー ズの楽譜（スコア）』（22:54〜23:24）にゲスト出演する。

NTCD-2002 ETSU BLUEGRASS PRIDE CD\2,888-（本体\2,750-）

　今月ラスト・フロンティアで来日するJ.P.マセス(bj) とダニエル・ボーナー(g)のほか、井上太郎(m)、ジョッシュ・ゴーフォース(f)を基本バンドに、現在若手で活躍 をはじめたベッキー・ビューラーやリール・タイム・トラベラーズのマーサ・スキャンロンをはじめとする東テ ネシー州立大学のブルーグラス／オールドタイム／カントリー・プログラムの総力を結集した秀作である。ブ ルーグラスやオールドタイムが自然に身辺にあふれる環境の中で生まれた男女若者たちのすばらしいオリジナル 音楽集だ。

COL-92780 CHARLIE POOLE『You Ain't Talking to Me』CD３枚組\7,088-（本体\6,750-）

　今年で初録音から80年を迎え、1931年に39才で他界 した無法者、チャーリー・プールの特集。1902年のアーサー・コリンズとオーケストラのエジソン録音から1940 年のスナッフィ・ジェンキンスを含んだバイロン・パーカーの録音まで（その内、プールの録音は1925年から30 年の40曲）の全72曲、ティン・パン・アレーのポピュラー音楽がアパラチア音楽に与えた影響や、フレッド・ バン・エプスからスクラッグスにいたるバンジョー音楽への影響など、アメリカ音楽がジャンルや地域を超え て、初めてダイナミックなフュージョンを繰り返した当時の様子をチャーリー・プールの音楽を軸に多角的に証 明して見せる大秀作である。オールドタイム／フォーク新入荷参照。

DDROW-VC21 PETER ROWAN『Lead Singin' and Rhythm Guitar; Finding Your Bluegrass Voice』DVD\5,775-（本体\5,500-）（90分教則DVD）

　ムーンシャイナーでは今年から、これまであまり語ら れることのなかった「ブルーグラス・ソング」についてのさまざまな特集をはじめました。「歌」というのは多分 に個人的なものですが、それでも、ブルーグラス特有の意味があったり、感情がある…はずです。ムーンシャイ ナーの２月号から連載のはじまった今富秀樹氏によるこの教則DVDの詳細解説は、ピーター・ローワンが到達し たブルーグラス・ボーカルの真髄に迫るもの。ボイス・コントロールから感情移入、モンローから学んだブルー グラスの本質を見事に伝えてくれる。"Blue Moon of Kentucky", "Walls of Time", "Wayfaring Stranger", "In the Pines"の４曲を解説しながら構成された教則DVD。

BCD-15551 HANK GARLAND『& His Sugar Footers』CD\3,255-（本体\3,100-）

　チェット・アトキンス、グラディ・マーティンととも にナッシュビル・ギターを方向づけたハンク・ガーランドが74才で他界した。ドック・ワトソンをして、「ハン クがいなければ"Black Mountain Rag"は生まれなかった」と言わしめるハンク、1949年から51年の初期録音20 曲集。エレキ・ギターながら、ブルーグラス界にも大きな影響を残した偉大なギタリストの貴重な録音集である。

OFR-001 HUNGER MOUNTAIN BOYS『Fashioned in the Old Way』CD\2,888-(本体\2,750-)

OFR-003 HUNGER MOUNTAIN BOYS『Blue Ribbon Waltz』CD\2,888-(本体\2,750-)

　1930年代にタイムスリップしたようなブラザー・デュ オ、ハンガー・マウンテン・ボーイズのデビュー作と２枚目の最新作。とても今どきの新バンドとは思えない オールド・ファッションな彼ら、ハンガー（飢餓／渇望） というバンド名や、デビュー作で評判を得たオリジナル曲"Nashville Don't Touch My Country Music"に見られるような今日的なテーマをモンロー・ブラザーズ・スタ イルに置き換えたアイロニーが秀逸なセンスを感じさせる。

KG-0952 V.A.『Best of King and Starday Bluegrass』CD４枚組9,450-（本体\9,000-）

これぞアーリー・ブルーグラス!!さすがのわたしも知らないアーティストや音が次から次へと玉手箱状態。ビ ル・モンローとフラット＆スクラッグスのホット・サウンドに魅せられた若者たちが演じる熱いブルーグラス。 1970年代初頭のニューグラス・リバイバル未発表曲までの全100曲。

SCD-3510 COUNTRY GENTLEMEN『High Lonesome』CD２枚組\4,725-（本体\4,500-）

あのカントリー・ジェントルメン、その初期からダッフィ／ウォーラー／アドコック／グレイのクラシック・ カントリー・ジェントルメンまで、彼らが絶頂期に向かう爆発的エネルギーが収められた秀作。日本だけで発売 された幻の『Folk Hits Bluegrass Style』も収録、これで彼ら、謎のスターデイ録音全貌が明かされた。ムー ンシャイナー誌01年６月号(MS-1808 \525-)「カントリー・ジェントルメン〜明かされたスタディ録音の謎」 参照。

KG-0542 V.A.『Cabin on a Mountain』CD\2,363-（本体\2,250-）

もー、この曲だけで絶対「買い」！わたしのブルーグラス・ベストソングの一つ、ジミー・マーティン＆ボブ・ オズボーンの"You'll Never Be the Same"！。このハーモニーを聴いただけで絶対に損はしません、が、ついで にバーン・ウィリアムズとレイ・パークの"Cabin on a Mountain"を含む彼らの全スターデイ録音４曲が含まれているし、スコッティ・ストーンマンのフィドル・イン ストも堪能できる全12曲。

KSCD-0120 JIM & JESSE『Dixie Hoedown』CD\2,573-（本体\2,450-）

1958年から59年、これがジム＆ジェシーがスターデイに残した14曲すべてである。"Have You Lost Your Love"や"I'm Changing the Words To My Love Song"、"Hard Hearted"、そして"Border Ride"やタイトルのインスト曲等々、カントリー市場に売り出し中の若い彼らのさわ やかなブルーグラス集。ジム・マクレイノルズの追悼特集はムーンシャイナー誌03年２月号(MS-2004 \525-)参照。

SCD-0123 BUZZ BUSBY『Going Home』CD\2,573-（本体\2,450-）

チャーリー・ウォーラーやスコット・ストーンマン、ビル・エマーソンらを擁し、米国首都ワシントンDCのブ ルーグラス界の基礎を作ったバズ・バズビー。強烈にソウルフルなその音楽は、「魂の最暗部から生まれ、ブルー グラスのハイ・ロンサム・サウンドを擬人化する。計り知れない奥底からの泣き声は、まさに恐怖の叫びである。 これは、ブルーグラス音楽がこの世に送り出した、もっとも邪なものだ」と、マーティ・ステュアートは絶賛す る。ムーンシャイナー誌03年３月号(MS-2005 \525-)で「バズ・バズビー追悼特集」がある。

◆以下、現在在庫中の50〜60年代のキングやスターデ イ録音をリストアップします。ブルーグラスやカントリー、どれも、ヒルビリー・フレーバー溢れる時代の音 が楽しめます。

SD-9518 LARRY SPARKS『Ramblin' Bluegrass』\2,573-(本体\2,450-)

KSCD-5102 GRANDPA JONES『28 Greatest Hits』\2,888-(本体\2,750-)

KCD-917 CHARLIE MOORE & BILL NAPIER『Country Hymnal』\2,573-(本体\2,450-)

KCD-746 THE WILBURN BROTHERS『Wonderful』\2,573-(本体\2,450-)

DCD-7823 V,A,『30 Fiddlers Greatest Hits』\2,363-(本体\2,250-)

DCD-7819 V.A.『Thirty Years of Bluegrass』\2,363-(本体\2,250-)

DCD-7910 V.A.『20 Bluegrass Originals』\2,363-(本体\2,250-)

ROU-0542 OPEN ROAD『...in the Life』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨年の５月、時山フェス（20回目の今年、ひとまずそ の歴史を閉じる＝ムーンシャイナー誌５月号特集参照）のゲストにやってきたブラッド・リー・フォークとデ ビッド・ロング、いやはや驚いた!!ブラッドの驚くべきソウル・ボーカルにである。こんなシンガーはそうそう 現われるものじゃない。20代ながら、本物のカウボーイも経験したという自然児、最終電車に乗り遅れて朝まで 道頓堀でホームレス相手に座り込み歌い続けたヒルビリー。バーン・ウィリアムズやマック・マーティンがア イドルという、その素晴らしいボーカルを味わってください。

ROU-0551 JAMES KING『Bluegrass Storyteller』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラスが本来生まれ育った土壌を物語るブルー グラス・ソング集。""Echo Mountain"では、家族に愛されていた犬が息子を襲って血だらけに、父は愛犬を撃ち 殺す。その後、裏庭に２匹の狼が死んでいるのを発見する…。歌詞が付いていないのが残念だが、それでもジェ イムズの真摯なボーカルと自身のバンドのバックアップが、さまざまな物語を伝えようとしている。

FF-70112 COUNTRY GAZETTE『Hello Operator』CD\2,573-（本体\2,450-）

　衝撃的な２枚のLPアルバム『Traitor in Our Misdst』('72)と『Don't Give Up Your Day Job』('73)＝２枚がCD１枚『2 on 1』(BGOCD-298 \2,888-)で在庫中＝がヨーロッパでポップ・ヒットしたカントリー・ガゼット、彼 らがローランド・ホワイトを加えた1976年以降のほぼ10年間にわたるベスト集。不動の２人、アラン・マンデと ローランドがロジャー・ブッシュとケニー・ワーツとの初期から４曲、ジョー・カーらとの10曲、そしてビリー・ ジョー・フォスターと故ジーン・ウートンらとの６曲など、"Still Feeling Blue"や"Last Thing on My Mind"、"Kentucky Waltz"や"Cabin on a Mountain"まで、バンドを維持した努力の21曲集。

PC-1142 SPECIAL CONSENSUS『Everything's Alright』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2000年に25周年を迎えた秀作『25th Anniversary』(PC-1101 CD\2,573-)を発表、日本でも一躍評価されたスペシャル・コンセンサスの最新作。本作ではベテラン、ロ ン・スピアーズをマンドリンに迎え、ジャスティン・カー ボン(g)、トレス・ニュージェント(bs)を配した４人組で バッチリとしたソリッドグラスを聴かせるグレッグ・ケイヒル(bj)。グレッグの人柄とリーダーシップはイリノ イというブルーグラスには厳しい都会で25年以上プロのバンドを維持してきた手腕で十分納得されるだろう。ア ンディ・レフトウィッチのフィドルとランディ・コーアズのドブロをゲストに、非常によく練れた選曲で、現代 のブルーグラスを演じるすばらしいバンドだ。

■ニューグラスお勧め

SH-3745 NEW GRASS REVIVAL『On the Boulevard』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1980年代はじめ、ベラ・フレックとパット・フリンが 加入した新生ニュー・グラス・リバイバルの実質的なデビュー作。レオン・ラッセルの"One More Love Song"からボブ・マーリーの"One Love"などのレゲェから、ハイパーグラスにベラ・インスト等々、その後メジャー ヒットをひたすら目指し、現在のブルーグラス隆盛の基礎を創った第２期NGRの秀作。LPでは含まれていない "Walkin' in Jerysalem"ほか２曲のボーナス付き全13曲。本家ニューグラス作品。

GMG-5002 RED, WHITE & BLUE(GRASS) CD\2,888-(本体\2,750-)

　1973年、ニュー・グラス・リバイバル、セルダム・シー ン、カントリー・ガゼットら、いわゆるニューグラス波の初期に、ジンジャー・ボートライトの女性ボーカルを メインにオーケストラまでバックにした衝撃的なレッド・ホワイト＆ブルーのデビュー作。４曲の未発表ボー ナス付き。

SH-3970S NICKEL CREEK SACD\2,888-(本体\2,750-)

　ヤング・アイドルからポップ・スターへの道を確実に 歩んでいるニッケル・クリークの実質的なデビュー作のハイブリッド・マルチチャンネル盤（通常CDプレイヤー でもOK）。マンドリン、フィドル、ギターのスーパーピッ キンと現代の若者らしいボーカルが見事にマッチした、21世紀のニューグラスを予感させる2000年の秀作であ る。８月に最新作が発表される予定だ。

ROU-0330 BLUEGRASS ALBUM BAND『Volume 6』CD\2,573-（本体\2,450-）

　J.D.クロウ／トニー・ライス／ドイル・ローソンらの ブルーグラス・アルバム・バンド・シリーズ第６弾は、歌 えなくなったトニー・ライス（現在もトニー、歌えるノドの状態ではない）という事情でのブルーグラス・イン スト・スタンダード集。モンローの"Wheel Hoss"、"Roanoke"、"Lonesome Moonlight Waltz"ほか、フラット＆スクラッグスの"Groundspeed"、"Home Sweet Home"、"Foggy Mountain Chimes"などのスタンダード・インスト12曲。

　ちなみに、過去５作のシリーズも必聴だ。特に"Blue Ridge Cabin Home"ではじまる『Vol.1』(ROU-0140 \2,573-)、"Your Love Is Like a Flower"ではじまる『Vol.2』(ROU-0164 \2,573-)…など。

SH-3749 PETER ROWAN『First Whipoorwill』CD\2,079-（本体\1,980-）

　ピーター・ローワンのビル・モンロー曲集。メンバー はサム・ブッシュ、ビル・キース、リチャード・グリーン＆バディ・スパイカー、アラン・オブライアン、ロイ・ ハスキーJr.。…なんか問題ある？

KOCH-7929 FLATT & SCRUGGS『at Carnegie Hall』CD\2,888-（本体\2,750-）

　42年前、1962年12月８日、あの有名なフラット＆ス クラッグスのカーネギー・ホール・コンサートの全貌である。LP時代には12曲しか発表されなかったが、オープ ニング・アクトだったマール・トラビスも２曲参加してここに全32曲、その興奮の一夜が再現される。都会のイ ンテリたちに初めてブルーグラスが紹介された歴史的な瞬間でもある。

SLH-101 BILL CLIFTON『Carter Family Album』CD\3,255-（本体\3,100-）

　今年74才になるビル・クリフトン、1961年のカーター・ ファミリー曲集。スマイリー・ホッブス(bj)、マイク・シーガー(g,autoharp)、トミー・ジャクソン＆バディ・ スパイカー(f)、ジュニア・ハスキー(bs)を伴った30才のビル、その明るい歌声がバージニアの山々にこだます る大名盤。完全限定配布なのでご注意。歌詞プリント付 き（BOMより購入された時に付いていなかった方はお申し出ください）。

■ゴスペル

CCCD-0220 ALBERT E. BRUMLEY, Jr.『I'll Fly Away』CD\2,888-（本体\2,750-）

　"Rank Strangers"や"I'll Fly Away"はじめ、800余曲に及ぶゴスペル曲を書いたアルバート・ブルームリー のジュニアによるブルーグラス・ゴスペル作品。前述２曲を含む父の作品と自身が書いた５曲を加えた12曲集。 ロドニー・ディラードの制作でミズーリ州ブランソン地区のミュージシャンとの作品。

ROU-0477 RON BLOCK『Faraway Land』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　アリソン・クラウスのユニオン・ステーションをサウ ンド的に、そして精神的にも支える彼、2001年作の唯一のソロ・アルバム。ソリッドグラス曲"In the Morning Light"ではアリソン・クラウスとアンドレア・ゾンが弾くハッとするようなツイン・フィドル・イントロ、言う までもない驚きのクリス・シーリらを配しながら、このまともなトラッドグラス曲を別レベルにまでブッ飛ばし てしまうロンの実力、この一曲だけでも知れるはずだ。その他、さまざまな雰囲気を持ったオリジナル・ゴスペ ル曲を、全曲が隅々まで計算されつくし、何よりも最上のアーティスティックなタッチで心を込めて創られてい る。

ELF-103 BILL CLIFTON & JIMMY GAUDREAU『River of Memories』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ビル・クリフトンのギターと元カントリー・ジェント ルメンのジミー・グドローのマンドリンによるブラザー・デュオ集。"Church in the Wildwood"や"Whispering Hope"、"Keep on the Sunny Side"や"Sunny Side of Life"など、優しいメロディーと暖かいハーモニーに溢れた1994年、ビル・クリフトンの自費制作アルバムで す。

OH-90164 HARRY & JEANIE WEST『Old Time Sacred Picking & Singing; I Need the Prayer』CD-R\2,888-(本体CD\2,750-)

　ハリー＆ジニー・ウエストのマンドリン＆ギター、 1969年録音作品。"Keep on the Sunny Side"や"Sunny Side of Life"などの兄弟デュオ14曲を男女の夫婦デュオに置き換え、南部アパラチア一帯で愛唱されるゴスペ ル・ソングを集めたもの（印刷された曲目リストとCDデータが合致しないので注意）。

ROU-0499 V.A.『O Sister!: Women's Bluegrass Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1990年代以降、大きな花が咲いた女性ブルーグラス 界、ヘイゼル＆アリスからアリソン・クラウスまで、さまざまな女性ブルーグラスのタッチが楽しめる全19曲 集。

KCG-9579 K.C.GROVES『Something Familiar』CD\2,888-(本体\2,750-)

　注目の女性ストリングバンド、アンクル・アールを率 いるK.C.グローヴスの最新作。ジム・ハースト(g)のプロデュースで、ステュアート・ダンカン(f)、サリー・バ ン・メーター(d)、ニック・フォースター、マット・フリ ナー、キャレブ・ロバーツ(m)らと、モリー・オブライエ ンやオープン・ロードのブラッド・フォークらのハーモニーをゲストに迎え、女性らしいアパラチアンなメロ ディーと詩情豊かな作品に仕上げている。最近、ブルーグラスとオールドタイムの境がなくなりつつある。様式 （スタイル）のみならず、さまざまな感情が楽しめる時代 だ…。

COMP-4351 MATT FLINNER QUARTET『Walking on the Moon』CD\2,573-（本体\2,450-）

Men from Boise/Caravan-Cissy Strut/Exfoliator/Ice Queen/Stufflebeam/Walk the Plank/6/16 他全10曲

　クリス・シーリと同様、マイク・マーシャル系列のマ ンドリン・トーンとタイミングが美しいマット・フリナーの最新作は自身のカルテットで、スティングのタイ トル曲や「キャラバン」のカバー他、自身のオリジナルとメンバーであるエレキ・ギターのガウェイン・マ シューズや、エレキ・ベースのサム・ビヴァンのオリジナル。このエレキとエレベにドラムスを加えたファンク なバック（といっても抑制の効いたすばらしいファンク・ジャズ）に乗って、実に見事にアコースティック・ マンドリンが冴える。…そうそう、マーシャル系列のトーン美学にサム・ブッシュの不良性を加えて、出てき た音はとても上品なファンク・ジャズといった趣きである。アコースティック・マンドリンがこんなファンクな ビートの上で嬉々として動き回る楽しさは抜群のアンサンブルである。

　すばらしいマンドリニスト、マット・フリナーに関し ては、コンパス・レコードからのソロ・デビュー作『A View from Home』(COMP-4247 \2,573-)や、デビッド・グリアとトッド・フィリップスとのトリオでの99年デ ビュー作『Phillips, Grier & Flinner』(COMP-4279 \2,573-)と、同トリオでのビルモンからビートルズ、ジム＆ジェシーからジミヘンまでの有名曲カバー集 『Looking Back』(COMP-4342 CD\2,573-)などがある。コンパスのアリソン・ブラウンの目に適っただけに、とて も繊細なマンドリニストなのだ。

HHH-1357 WAYNE HENDERSON『Les Pik』CD\2,888-(本体\2,750-)

Florida Blues/Take Me Out to the Ballgame/Miss the Mississippi and You/Hobo Meditation/Bye Bye Blues/Darlin' Nellie Grey/Oh, Lady Be Good 他全13曲

　マンドリン＆ギター・ビルダーとしても有名なギタリ スト、ウェイン・ヘンダーソンの最新ギター・アルバム。 ウェインの朴訥なフラットピッキンとフィンガーピッキン・インストによる有名スタンダード曲を軸に、その間 を縫ってヘレン・ホワイトとケイティ・テイラーという女性にノスタルジックなジミー・ロジャース曲などを しっとりと歌わせたり、アーリー・アメリカン・スタンダード風にピアノを取り入れたり、アルバムに変化をつ けている。懐かしいバディ・ペンドルトン(f)の名前が見 えるほか、スコット・フリーマンやランディ・グリーアらのマンドリンなど、スーパーピッカーたちではないけ れど、素人っぽい女性ボーカルと同様、バージニアのブルー・リッジのど真ん中のジャム仲間が自然発生的に集 まったという暖かみのあるギター・インスト作品に仕上がっている。

SC-9009 JAMES BURTON & RALPH MOONEY『Corn Pickin' And Slick Slidin'』CD\2,363-（本体\2,250-）

Columbus Stockade Blues/I'm a Lonesome Fugitive/Your Cheatin' Heart/Moonshine/Spanish Eyes 他全12曲

　1968年、「チキン・ピッキン」と呼ばれるエレキ・ギ ターのスタイルで知られるジェイムズ・バートンが、スティール・ギタリストのラルフ・ムーニーと発表した１ 枚目のリーダー・アルバム。1957年にヒット曲"Suzie Q"のセッションに参加以後、リッキー・ネルソン・バンド に６年間、バッファロー・スプリングフィールドやモンキーズ、そしてマール・ハガードのストレンジャーズを 通じてウェストコースト・カントリーのベイカーズフィールド・サウンドの完成に大きく貢献した彼、1969 年からはカムバックしたエルビス・プレスリーのギタリストとして77年のエルビスの最期まで参加、その後もさ まざまなセッションで存在感を示すエレキ・ギター界の巨匠である。なお、その長いキャリアで、彼にはもう１ 枚のリーダー・アルバム『The Guitar Sounds of James Burton』(AM-540553 \2,079-)があるだけである。

SC-9007 SPEEDY WEST『Steel Guitar』CD\2,363-（本体\2,250-）

　カントリー音楽界最初のペダル・スティール奏者とい われるスピーディー・ウェストの1960年、ペダル・スティール・ギター・アルバムが再CD化である。カント リー・ジャズ・ギタリストのジミー・ブライアントとのコンビで、西海岸ロサンゼルスを中心にウェスタン・ス ウィングからビーバップまで、多才な才能を披露して、ジャジーなホットピッキンからハワイアン、センチなカ ウボーイ・ソングなども収めた作品だが、ブライアントを含むバック・ミュージシャンらの凄さ、1950年代のア メリカ音楽の層の厚さには感心させられる。この後、バディ・エモンズを生んでいく、カントリー・インスト界 の王道である。

JJ-7009 JOHN JORGENSON『Franco-American Swing』CD\2,888-（本体\2,750-）

　スーパーピッカー、ジョン・ジョーゲンソンがジャン ゴ・ラインハルトを念頭に、2004年に創り上げたジプシー・スウィング・ジャズ・ギター作品。素晴らしいフ ラットピッキンをお楽しみください。東京ディズニーランドでマンドリンを弾いていた彼、クリス・ヒルマンと のデザート・ローズ・バンドから、ヘルキャスターズを経てエルトン・ジョンのギタリスト、現在はアール・ス クラッグス・バンドにいるというチョッと変わった経歴!?の持ち主だ。

SH-3977 ALBERT LEE『Heartbreak Hill』CD\2,573-（本体\2,450-）

　エミルー・ハリスのホット・バンドで頭角をあらわし たアルバート・リー、歌モノだがカントリー・ロックのエレキ・ギターが堪能できる2003年作品。ビンス・ギル とブラッド・ペイズリーというゲストを迎えグラミー・ノミネートもされた"Luxury Liner"のインスト版も含まれている。

JH-1 JIM HURST『Open Window』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ブルーグラスでは珍しいフィンガーピッキンで強烈な リックを聴かせてくれるIBMA最優秀ギタリスト、ジム・ハーストの自費制作デビュー作品。フレッド・カーペン ター(f)やマイケル・マクレーン(bj)他、サム・ブッシュ らもゲスト参加。

ROU-0357 CRAIG SMITH CD\2,573-（本体\2,450-）

　現在はデビッド・タルボットにその席を譲り、希望通 り田舎に引っ込んで家族とともにバンジョー教師をしながら幸せに暮らしているクレイグ・スミス、そのゴール デン・トーンとタイミング、そして超ハイセンスなフレーズの数々は90年代のブルーグラス・バンジョー最高 峰として数々のセッション作品と、この唯一のソロ・アルバムを残している。ステュアート・ダンカンのプロ デュースで、超趣味のいいオールドタイムやブルーグラスに、「セントルイス・ブルース」や「シャーレード」、 「ユーモレスク」から「ケンタッキーの我が家」等々、ス テュアートのフィドルとローリー・ルイスのボーカルをフィーチャーしながら、しかし基本は普段のジャム仲間 という彼らしい人選で聴かせるバンジョー秀作である。

CO-2718 V.A.『Clawhammer Banjo, Vol.3』CD\2,573-（本体\2,450-）

　名高いクロウハンマー・バンジョー３部作の１枚。ウ エイド・ワード、オスカー・ライト、グレン・スミス、トミー・ジャレル他、すでに現在では望めない、つまり ブルーグラス・スタイルなどの影響を受ける以前の奏法を伝承した人たちによるクロウハンマー・バンジョー 集。『Clawhammer Banjo, Vol.1』(CO-2716 \2,573-)と『Clawhammer Banjo, Vol.2』(CO-2717 \2,573-)も在庫している。

CCRS-7008 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain Special』CD\2,079-（本体\1,980-）

　フラット＆スクラッグスの有名インスト12カットを 集めた廉価版。"Randy Lynn Rag"、"Earl's Breakdown"、"Dear Old Dixie"他の超有名バンジョー曲に、"Fireball"と"Foggy Mountain Rock"の超有名ドブロ曲、そしてスクラッグスのギター・インスト"Georgia Buck"など、"Shuckin' the Corn"は1957年のオリジナルと60のリメイクの２バージョンが収められている。

DL-2002 DAVID LONG『Midnight from Memphis』CD\2,888-（本体\2,750-）

　昨年５月、岐阜・時山フェスのゲストとしてブラッド・ フォークとともに来日したデビッド・ロング。ビル・モンローからマイク・コンプトン直系の素晴らしいマンド リン・アルバム。

PC-6503 WAYNE BENSON『An Instrumental Anthology』CD\2,573-（本体\2,450-）

　サード・タイム・アウトから現在はジョン・コーワン・ バンドで活躍するウェイン・ベンソン。彼がスコット・ベスタルらとシリーズで発表したブルーグラス・スタン ダード・インスト集から自身のオリジナルを中心に集めた12曲集。

ACD-60 TINY MOORE & JETHRO BURNS『Back to Back』CD２枚組\3,045-（本体\2,900-）

　1979年にデビッド・グリスマンのプロデュースのも と、エルドン・シャンブリン(g)とレイ・ブラウン(bs)、 シェリー・マン(drums)をバックに、ジェスロ・バーンズのマンドリンとタイニー・ムーアの５弦エレキ・マン ドリンが繰り広げるジャズ・マンドリンの秀作。オリジナルの13曲に全曲のオルタナ・テイク付き、２枚組26 トラックの全貌。ジャズ・スタンダードからビル・モンロー作品まで、タイニーとジェスロ、ともに59才、め ちゃくちゃ充実、至極のジャズ・マンドリン・セッション。

OMAC-7 MARK O'CONNOR's APPALACHIA WALTZ TRIO『Crossing Bridges』CD２枚組\2,888-（本体\2,750-）

　74分に及ぶ、見事なフィドル・チューンとクラシック のコラボレーションを楽しめる自費制作ライブ。マークがムーンシャイナー誌４月号に寄稿してくれた失われた 民「メランジオン探訪」でも感じられるように、さまざまなアパラチアに関する探求を経て至った深い音楽への 理解を基に組み立てられたすばらしいフィドル、ビオラ、チェロのトリオ。

OMS-25080 BENNY MARTIN『Big Tiger Roars Again, Vol. 2』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ブルーグラス・フィドルにとって、恐らく、もっとも 大きな影響を与えたベニー・マーティン、彼の最晩年の２部作の後編。技術的には昔日の面影はないが、その気 持ちには、モンローとフラット＆スクラッグスと演奏した日々、50年代のフラット＆スクラッグス最高の録音を 残した日々、ハンク・ウィリアムズの親友として無茶を重ねた日々、そして、パーカー大佐によってエルビス・ プレズリーとともにスター・デビューした日々…、そしてすさんだ生活からホームレスにまで成り下がった 日々、それらがすべて込められている。ザ・サイドメンを基本バックに、バディ・エモンズのスティール・ギター とバディ・スパイカーのフィドルをフィーチャーしながら、ゲストにアリソン・クラウス、ジョン・ハートフォー ド、クリスタル・ゲイル、キティ・ウェルズ、レノ・ブラザーズ、リッキー・スキャッグスらを迎えて、ベニー のオリジナル・ソングを中心にカントリー風味の作品に仕上げられている。2001年３月には他界した偉大なベ ニー、個人的だが、2000年秋の録音スタジオに居合わせた幸せをかみ締めている。僕はいつも、ベニーの呼吸を 感じながらフィドルを弾いている。現在１部は品切れ中である。

OMAC-5 MARK O'CONNOR『Thirty-Year Restrospective』CD２枚組\3,360-（本体\3,200-）

　2004年の大ベストセラー!!マーク・オコナー(f)が音 楽活動30年を記念して、クリス・シーリ(m)、ブライアン・サットン(g)、バイロン・ハウス(bs)、現在最高のカ ルテットでテキサス・フィドルからブルーグラス、ドーグやニューエイジ、ジャズからクラシックまで、すさま じいアコースティック・アンサンブルを聴かせる約２時間半。これがライブなのだ!!幸いにこのライブを目撃し た私のリポートはムーンシャイナー誌04年１月号(MS-2103 \525-)参照。

SRCD-5002 THE PLAYERS CD\3,150-（本体\3,000-）ライブ映像CD-ROM付き

　現在のナッシュビル音楽を支える超スーパーピッカー・セッション・プレイヤーによる強力ユニット唯一 の作品。ブレント・メイソン(g)、ポール・フランクリン (Steel g)、マイケル・ローズ(bs)、エディ・ベイヤーズ(drums)、ジョン・ホッブス(keyboad)に、ピーター・フ ランプトンらのゲストで、プログレ・カントリーからフュージョン・ジャズまで、やりたい放題の南部テイス ト横溢のエレキ音楽。

オールドタイム＆フォーク新入荷

COL-92780 CHARLIE POOLE『You Ain't Talking to Me』CD３枚組\7,088-（本体6,750-）

　ボブ・ディランをして、そのルーツを再認識させられ たというチャーリー・プール、その初録音から80年を記念して発表されたアメリカ白人系ルーツ音楽の、たとえ ば、ブルースにおけるロバート・ジョンソンと対比される、1920年代のストリングバンド音楽を別次元に引き上 げた功労者である。本作は、プールの音楽のみならず、彼 が影響を受けた1920年代当時のさまざまな音楽、ティン・パン・アレー作のオーケストラから初期のジャズや ブルース、フレッド・バン・エスプからフランク・ジェンキンス（この"Home Sweet Home"はまるでスクラッグス…）らのバンジョーの歴史、そしてアンクル・デイブ・ メイコンやダ・コスタ・ウォルツら、ブルーグラスにいたるオールドタイム等々、1902年のアーサー・コリンズ とオーケストラのエジソン録音から1940年のスナッフィ・ジェンキンスを含んだバイロン・パーカーの録音 まで（その内、プールの録音は1925年から30年の40曲）の全72曲、アメリカ音楽がジャンルや地域を超えて、初 めてダイナミックなフュージョンを繰り返した当時の様子を多角的に証明して見せる大秀作である。アパラチア 音楽はこのとき、チャーリー・プールによってアメリカ音楽の重要な要素となったのだ。今もアパラチア一帯で の語り草だという無茶苦茶なならずもの人生を送ったというムーンシャイナー（密造酒作り）のプール、われわ れは彼の生きた時代にこのアルバムを通じてタイムスリップする。ムーンシャイナー誌５月号(MS-2207 \525-)にチャーリー・プールの特集あり。

　なお、チャーリー・プールには、カウンティーから各 16曲が収められた３部作の在庫がある。『Charlie Poole: Old Time Songs』(CO-3501 \2,573-)、『Charlie Poole: Vol.2』(CO-3508 \2,573-)、『Charlie Poole: Vol.3』(CO-3516 \2,573-)。

CCCD-0234 JAMES LEVA『'Til I Know』CD\2,888-(本体\2,750-)（歌詞付）

Didn't See the Rope/Fire Fire/Baby-O/You Always Get Your Way/Family Again/Lost Moon 他全14曲

　オールドタイム・フィドラーでもあるジェイムズ・ リーバの最新ソロ第２弾。近年、マーク・サイモスなどのオールドタイマーがアリソン・クラウスに曲を提供す るように、オールドタイム・ミュージシャンが持つ独特の感性が高く評価されはじめている。同じアパラチア音 楽でも、よりプリミティブな音楽に身を漬けていた彼ら、 たとえばドナ・ザ・バッファローがジャムバンドとしてブレイクしたように、21世紀のヒッピー的な立場が新鮮 な輝きを放つのだろうか…？本作でジェイムズ・リーバ はペダル・スティールやアコーディオンを使ったケイジャン風味から、西アフリカのマリ風味のサウンド、ホ ンキー・トンク、ブルーグラス、ウェストコースト・シンガー／ソングライター、そしてオールドタイマーから インスパイアされた作品等々、自由な曲作りで、素朴だけど、さまざまな表情を聴かせてくれる。

　ジェイムズの１枚目『Memory Theatre』(CCCD-0199 \2,888-)は、アイリッシュ・ギタリスト、ジョン・ドイルを迎えてアパラチアとスコッツ・アイリッシュをテー マにしたオリジナル作品集。

COMP-4385 KIERAN KANE & KEVIN WELCH『You Can't Save Everybody』CD\2,573-（本体\2,450-）

Dark Eyed Gal/Hillbilly Blue/Jersey Devil/Somewhere in the Middle/Prayer Like Any Other 他全12曲

　オールドタイミーな味わいで1980年代のネオ・カント リー・ブームに乗ってコマーシャル・カントリーでも成功したオーケインズのキーラン・ケインが、同時代のソ ングライターとしても知られるケビン・ウェルチと組んで初めてコンパスから発表するナッシュビル音楽の底力。 フィドル、バンジョー、マンドリンらを動員しつつ、その南部マウンテン臭を見事に現代的なシンガーソングラ イターの強いメッセージに載せてしまう。ヒット市場など表面には表れないナッシュビルのすばらしさである。

JSP-7740 V.A.『Mountain Blues; Blues, Ballads & String Bands 1927-1938』CD４枚組\5,775-（本体\5,500-）

　廉価ボックスセットの最新作は、第２次世界大戦以前 の白人ミュージシャンが演じるブルース100曲集。1954年のロカビリーからロックの誕生は、「白人が黒人のよう に歌う」エルビス・プレスリーの登場を機に、白人ヒルビリーと黒人リズム＆ブルースの融合とされるし、現在 のカントリー音楽は白人のブルースだと形容されたりする。しかし、そのはるか以前、白人のマウンテン・バラッ ドと黒人のブルースは完全に融合をはじめていたことを本作は如実に語る。激しい差別社会の中でも大衆音楽は 黒人音楽の持つインパクトを取り入れ、次々とティン・パン・アレー製のヒット曲が生み出され、遂にはジャズ の大ブームに至ろうとしていた頃、民衆音楽でも田舎町のストリートでさまざまな交流が持たれ、「白人が黒人の ように歌う」ことが「かっこ良かった」のだろうことが、 ここに収められた100曲から伝わってくる。もちろん、1927年のジミー・ロジャーズのデビューによる衝撃が ジーン・オートリーなどのブルー・ヨーデルでも明らかだが、１曲目の黒人ブラインド・レモン・ジェファーソ ンの完全コピーでの白人ラリー・ヘンズリーの"Match Box"から、ライリー・パケット、クラレンス・アッシュレー、フィドリン・ドック・ロバーツらのソロ・アーティ ストを中心にしたものがCD２枚分、そしてカロライナ・ター・ヒールズ、ロウ・ストークスとノース・ジョージ アンズ、プレイリー・ランブラーズ、そして100曲目のバーネット＆ルサーフォードらのストリングバンドを中 心にしたものがCD２枚分。…しかし、アメリカ南部白人音楽の基礎ともなったブルース、その誕生とされる100 年前、W.C.ハンディーの"St. Louis Blues"以前、はたしてブルースは黒人のものだったのだろうか…!?という 素朴な疑問が生まれるほど、多くの曲でフィドルが自然にブルースしている。同様のコンセプトの１枚物として は『Old Time Mountain Blues: Rural Classics 1927-1939』(CO-3528 \2,573-)がお勧めだ。

ON-41「アーリータイムスストリングバンド/ブレイクタイム」CD\2,940(本体\2,800)メーカー品切れ6月中ごろ以降の入荷予定

1972年、たった一枚のシングルを残して解散した、伝説 の音楽集団。スタジオ・レコーディングによる2001年発売の初オリジナルアルバム。日本のフォーク、ロックを 蔭から支えてきた手練れで構成されたバンド(渡辺勝、村 上律、松田 ari 幸一、竹田裕美子、今井忍)に加えてオールド・タイム・ブラス・バンドとのコラボによるサウン ドはまさにグレイト。

SH-3978 TIM O'BRIEN『Traveler』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ティム・オブライエンの最近作はジャンルを超越した すばらしい「旅」のコンセプト作品。オリジナルを中心にオラ・ベル・リードの"I've Endured"他、ブルーグラスをオールドタイムをルーツにブルースやアイリッシュ など、さまざまなアメリカ音楽を同居させる現在最高のシンガーの一人。

CO-2736 ART STAMPER『Wake Up Darling Corey』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１月23日に他界したアート・スタンパー。スタンレー やオズボーンズらとも活躍した国宝級オールドタイム・ フィドラー。この最新作はクロウハンマー・バンジョーとギターをバックに、半数にティム・オブライエンの ボーカルを迎え、現在も伝承されるマウンテン・ミュージックの真髄を伝えるすばらしいオールドタイム作品。 ぜひ聴いて欲しい秀作!!

COL-92873 BUDDY JEWELL『Times Like These』CD\2,783-（本体\2,650-）

　ムーンシャイナー誌５月号の「ケイシのナッシュビ ル・リポート」で紹介されていた米国のテレビ番組「Nashville Star」の第１回優勝者、バディ・ジュエルの最新作は、５月14日付、ビルボード・トップ・カントリー・ チャート初登場５位。ニュー・グラス・リバイバルやドン・ウィリアムズ、キース・ウィットリーやエミルー・ハ リスらのプロデュースで知られるガース・ファンディスの制作による正統派ナッシュビル・カントリー作品だ。

MCAD-11096 GEORGE JONES『Bradley Barn Sessions』CD\1,838-(本体\1,750-)価格 改定

　カントリー・レジェンド、ジョージ・ジョーンズ94年 の名盤が廉価再発売。ビンス・ギル、リッキー・スキャッ グスからキース・リチャ―ズまで、豪華メンバーとのデュエットをフィーチュアしたジョーンズ節の真骨頂、 ジェリー・ダグラス、ランディ・ハワード、ジェイムズ・ バートンなどバックも抜群の顔ぶれ。ジョージ・ジョーンズ近年の最高傑作だ。

B000358102 CONWAY TWITTY & LORETTA LYNN『The Definitive Collection』CD\2,079-（本体\1,980-）

　ロカビリー・シンガーとしては芽が出なかったもの の、60年代末デッカ移籍後カントリーに転向、"Next in Line""Hello Darlin'"などナンバー・ワン・ヒットを連発、ソロ・シンガーとして49曲のナンバー・ワンという、 ジョージ・ストレイトに破られるまで歴代最高の記録をもっていた70年代デッカ・カントリーの看板スター、コ ンウェイ・トゥウィッティと、同じくデッカの大スター、 最新作『Van Lear Rose』(B000251302 \2,573-)で'04年度グラミー賞に輝き見事な復活を遂げたホンキー・トン クの女王ロレッタ・リンという最強デュオの、究極のベスト24曲集。71年にコンビを組んで最初のナンバー・ワ ンとなった"After The Fire Is Gone"を皮切りに、80年代初頭までの間に５曲のナンバー・ワンと10数曲の トップ・テン・ヒットを記録し、10枚ものデュエット・アルバムを残した、ゴールデン・デュオのベストが収録 されている。これぞデッカ・カントリー、という正統スタイルに彩られた、ふたりのエモーショナルなヴォーカ ルが堪能できる。（宇野誠之）

JSP-7742 V.A.『Western Swing And Country Jazz』CD４枚組\5,775-（本体\5,500-）

　1920年代末から30年代初頭、テキサスで誕生した新 しいストリングバンド音楽、フィドル・バンドをベースに、当時流行の先端にあったスウィングやブルーズ、 ティン・パン・アレイ(いわゆるポップ・ミュージック)を融合させた音楽が、ウェスタン・スウィングと総称さ れる音楽である。"King of Western Swing"ボブ・ウィルスを頂点として、テキサス、オクラホマさらにはカリ フォルニアのボウルルームを舞台に、第２次大戦後にピークを極め、絶大な人気を博していた。このコレク ションは30年代後半、ダラスやサン・アントニオなど、ウェスタン・スウィングの中心地であったテキサスでレ コーディングされた(一部、アリゾナ州ホット・スプリン グスやテネシー州メンフィス録音も含まれる)音源を集めたもの。スウィート＆メロウなクルーナー・タイプの ヴォーカリストをフィーチュアしたはやり唄やジャズ小唄、ブルーズなどのヴォーカル曲に、フィドルが核とな りながら当時、新たに採り入れられたスティール・ギターをフィーチュアし、エレキ・ギターやピアノ、管楽 器でジャジーなサウンドを演出したインスト、ダンス音楽としてのスウィング・チューンから鑑賞用にもシフト していった、そんな時代を映し出した、ローカル・ヒーローたちの生々しい演奏が集められている。（宇野誠之）

SHA-608D NEW LOST CITY RAMBLERS/GREEN BRIAR BOYS 『Pete Seeger’s Rainbow Quest』DVD\3,308-（本体\3,150-）

Man of Constant Sorrow/Cuckoo Bird/Hawkins Rag/Danville Girl/Blues(My Naughty Sweetie...)/Nine Pound Hammer/Little Birdie/Stewball 他全20曲

　全米の若者たちにアメリカの伝統音楽の存在を知らせ た1960年代フォーク・リバイバルの最中、ピート・シーガーのホストでテレビ放映された『レインボウ・クエス ト』シリーズの第３弾は、ニュー・ロスト・シティー・ラ ンブラーズとグリーンブライアー・ボーイズをゲストにした２番組のDVD化である。ブルーグラスとしての目玉 は第２部のフランク・ウェイクフィールドを擁したグリーンブライアー。ジョン・ヘラルド、ボブ・イエリン にジム・ブキャナンとフランクを加えた最強メンバーでアルバム『Better Than Late Never』を残した彼ら、ジョンとボブの都会的なセンスと、東テネシーのフランクと ノース・カロライナのジムが見事に融合している。写真家でもあるボブのバンジョーの凄さは、その後のトリ シュカをはじめ、ニューヨークのバンジョーに多大な影響を与えたに違いない。ニューヨーカーであるボブ（ユ ダヤ人である彼はこの後イスラエルに移住する）がアール・スクラッグスを訊ねたとき、アールが聴かせてくれ たテープは日本から送られてきた"Rollin' My Sweet Baby's Arms"だったという話など、日本のブルーグラス熱から語られるインタビューなど、いかにブルーグラス が1960年代に若者に支持されて人種を超えていったか、感動的でもある。絶頂期のグリーンブライアーの映像が 残っていることに感謝したい。

　１部のNLCRはマイク・シーガー、ジョン・コーエン、 トレーシー・シュワルツで、ピートとマイクが兄弟ということもあってリラックスした中、さまざまな楽器の紹 介と、それぞれの特徴を生かしたオールドタイムの演奏。 NLCRの忠実なオールドタイム音楽に対する敬意と彼らのずば抜けたミュージシャンシップが、現在にいたるオー ルドタイム界の隆盛を招いたことはまぎれもない。オマケ的ではあるが、第１部の前半のピート・シーガーの パート（17分）では彼流のフォークとともにオールドタイマー、アンクル・デイブ・メイコンの紹介とその曲の 特集も含まれる。ピートのバンジョーの使い方は、ブルーグラスやオールドタイムのそれとは異なるものの、 楽器としてのバンジョーにとっては示唆に富んでいる。また、本番組の２年前に福岡でピート自身が撮影したと いう日本のワゴン・エースの"Orange Blossom Special"が収められているのにも驚いた。　『レインボウ・クエス ト』シリーズは他に、『Stanley Brothers/Doc Watson』(SHA-605D)『Johnny Cash/Roscoe Holcomb』(SHA-606D)が発売されている。いずれも、1965年から66年の超貴重 な映像である。

PCBP-51458 高田 渡『タカダワタル的／Memorial Edition』DVD\4,935-（本体\4,700-）予約受付中

　４月16日、56才の若さで他界した高田渡、2003年製 作のドキュメント映画。６月24日発売予定ですが、予約を受付中です。

ACONY-204D GILLIAN WELCH『Revelator Collection』DVD\4,148-（本体\3,950-）

　アパラチアの陰影を見事に現代に投影し、カーター・ ファミリーやカーター・スタンレーをこよなく愛すという新世代のシンガー・ソングライター、ギリアン・ウェ ルチの2002年発表作品。新しいギター・スタイルを確立したといわれるパートナーのデビッド・ロウリングスと の素晴らしいライブ９曲とプロモ・ビデオ３曲。現在の女性ブルーグラスやオールドタイムの隆盛の基盤となる 大推薦作品!!

MF-6893D V.A.『Merlefest Live! The 15th Anniversary Jam』DVD\4,148-（本体\3,950-）

2002年春の第15回マールフェスの記念ジャムの様子を中心に収めた２時間の映像集。アール・スクラッグス からサム・ブッシュ、アリソン・クラウスからクリス・シーリ…、次から次へとあの人、この人。ただ、４月の ブルー・リッジ山中での野外フェス、ミュージシャンのコンディションはベストとは言い難いのだが、それを 補ってあまりある２時間を保障いたします…。

B2P-001 岸部眞明『Acoustic Guitar Live』DVD\4,830-(本体\4,600-)

　ソロ・フィンガーピッキン・ギタリスト、岸部眞明の、 2003年５月27日のコンサートをそっくり収めた作品。全17曲中３曲は手元映像付き。

CP-6002X LEON RUSSELL & NEW GRASS REVIVAL『Live and Picking Fast』DVD\4,140-(本体\3,950-)(60分)

　1980年、NGRがロックのスーパースター、レオン・ラッ セルと共演ツアーをしていたときの超貴重な映像。当時発表された LP盤に予告されていた「幻のビデオ」作品が、ついにDVDとなって発表された。音楽や画像など、70 年代の雰囲気を色濃く伝えている。

SV-5002 DEL MCCOURY『Live in Japan』VHS\3,675-(本体\3,500-)

　デル・マッカーリーの来日ライブを収めた、今となっ ては非常に貴重なVHSビデオ、あと残部10本のみと製作者のケイシから連絡ありました。first come first serv...!!

RC-01V BLUEGRASS 45『That's the Time』VHS\5,040-(本体\4,800-)

　1996年、阪神大震災と解散25周年を機にリユニオンし たライブ・ビデオ。1971年、外国のブルーグラス・バンドとしてはじめて全米ツアーをした僕ら、ジョッシュ大 塚、渡辺敏雄、李健華、廖学誠、大塚章、渡辺三郎の６人組。同時発売のCD『Once Again from Kobe』(M-017196 \2,888-)とは曲目、演奏日時などが異なっています。

FGM-9.3 FLATPICKING GUITAR MAGAZINE『March/April 2005』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　タブ譜とその対応CDがセットになったフラットピッキ ン・ギター・マガジンの最新号は、アルバム『Moody Bluegrass』(ROU-0550 CD\2,573-)で注目を浴びたティム・メイをカバーストーリー、サガ楽器の紹介などの特集の ほか、タブ譜は"Limehouse Blues"、トニー・ライスの"Stoney Lonesome"（ROU-0330より）、"San Antonio Rose"のウェスタン・スウィング・リズムとコード、ジャンゴ の"Minor Swing"などとその解説ほか、初級者から上級者まで、痒いところに手の届く、フラットピッカーの友。

FGM-1006D WYATT RICE『Advanced Bluegrass Rhythm Guitar』DVD\4,725-（本体\4,500-）（90分）

Sally Goodin/I Wonder Where You Are Tonite/Bill Cheathum/Dusty Miller/Groundspeed/White Water/Waltz for Indira/Manzanita/Devlin' 等々

　ワイアット・ライスの中・上級者向きブルーグラス・ リズム・ギター教則ビデオ。クロスピッキン・リズムやシンコペイト・リズム等々、兄のトニー・ライスが開拓 した独特のパターンの数々が詳細に解説される。お楽しみはケニー・スミスやサミー・シーラー、リッキー・シ ンプキンス、そして最後に御大トニー・ライスも３曲で登場するゲストらとのセッション。リードに比べて、日 本ではかなり遅れているブルーグラス・リズム・ギターのお勧め教則。ちなみに有田には、ソロ・アルバム『Whale Dance』(SCR-28 \2,888-)と、世界のバンジョー音楽を収めた『Banjo Influences』(XIII-89172 \2,888-)の在庫がある。

MISC-A150 =WAGEN ARITA MODEL PICK \945(本体\900)

　先日、地元大阪でのライブが大盛況、バンジョーのみ ならずギタリストとしての技量も披露した有田純弘のアイデアの元に作られたウェーゲン社製カスタム・ピック が再入荷しました。ジプシー・ジャズのみならずブルーグラスにも適しています。ちなみに有田には、ソロ・ア ルバム『Whale Dance』(SCR-28 CD　\2,888)と、世界のバンジョー音楽を収めた『Banjo Influences』(XIII-89172 CD\2,888を在庫中。

GOODTIME(オープンバックバンジョー) →スペシャル・プライス\50,400-(本体\48,000-)

メイプルウッドリム/メイプルネック/メイプルフィン ガーボード/ニッケルハードウェア/ソフトケース付

GOODTIME2(リゾネーターバンジョー)→スペシャル・プライス税込\63,000 -(本体\60,000)-

メイプルウッドリム/メイプルリゾネーター/メイプル ネック/メイプルフィンガーボードニッケルハードウェアソフトケース付

Deeringの高い理想とクオリティをそのまま受け継いだ 高品質のビギナーズ・バンジョー、期間限定、スペシャル・プライスにてご提供中。オールメイプルのこのバン ジョーから弾き出されるトーンはどこまでも明るく軽やかです。

I-V045 =OLD VIOLIN SV-1 GERMAN STRAD \288,750-(本体 \275,000-)

ブルーグラスに最適な1890年代のジャーマン・ストラ ド・コピー。エッジに修理痕有る為、かなりお買得価格になってます。詳しくはTELにて御問合せ下さい。

MISC-NP2 NATIONAL NP2 FINGER PICK \315

　あのナショナル・フィンガーピックが、昔のままの仕 様でカムバック!!…バンジョー・オタク大喜びの逸品である。

ELIXIR（エリクサー弦）

　通常の弦よりも３倍から５倍長持ちするというエリク サー弦の取り扱いがはじまりました。マンドリンのライト／ミディアムとギターのライト／ライト・ミディアム ／ミディアムが各１セット\1,695-、バンジョーのライトが\1,160-。お試しください。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナン バー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さ い。

BNL-05/02 最新２月号

　カバーストーリーはバンジョーの革命家トム・ネック ビル、その他、ロジャー・バックマスターのオープン・バック・バンジョー、ロジャー・シミノフのヘッド・ チューニングなどの特集他、タブ譜は、アール・スクラッ グスの"Some of Shelly's Blues"、"Salty Dog Blues"のコンセプトとシステム追求、トム・アダムズはムー ディー・ブルースの"Tuesday After Noon"、ポスト・ベラの若手、マット・メネフィー"Memory Like Mine"と"Tijuana Tango"、サンディ・リバー・ベル・チューニング(fCFCDまたはgDGDE)による"Old Joe Clark"のクロウハンマー等々、さまざまなバンジョーの話題とタブ譜満 載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておられ る記事などバックナンバーもお問い合わせください。…ヨロシク。

BU-05/03 最新３月号

　毎年３月恒例の楽器特集号。ステリング・バンジョー、 ベアード・ドブロ、サガ、ロックブリッジ・ギターほか、 トニー・パスのブロック・ウッド・バンジョー・リム、アー ト・スタンパーなどの特集記事と、米国ブルーグラス・ニュース、情報、レビューなど満載の104頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・ トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバーが揃っています。お問い合わせください。

OTH-0907 最新2005年春号

　今年のオールドタイムやトラッド・フォーク・フェス・ ガイド、1960年代からノルウェーのトラッドやポルカ、初期カントリー＆ウェスタンなどを演じてきた中西部の バンド＝グース・アイランド・ランブラーズ、伝説の東テネシーのフィドラー＝チャーリー・ボウマン(1889- 1962)、ディーリング・バンジョー社訪問記、黒人バンジョーについて等々の特集のほか、超充実のレコード・ レビューやニュースなど、アメリカ・ルーツ音楽研究に欠かせない56頁。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話、ファックスやメールでご希 望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知らせ 下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2205 2005年5月号（通巻257号）

　カバーストーリーは今月来日ツアーする国本武春とラ スト・フロンティア、新連載「アメリカン・フィドル物語」、チャーリー・プール、ハンク・ガーランド追悼、ハ ンガー・マウンテン・ボーイズ、時山マウンテンタイム・ フェスの20年、ドン・ピアース追悼とスターデイ・レコー ド、ピター・ローワン「Wayfaring Stranger」、神戸大学パイパマン、新連載「成田勝浩のロンサム・エアポート」、 ジャック・タトル「クニモトを語る」ほか、ニュース、レ ビュー、ヒット・チャート等々、日米のブルーグラス情報満載。

B.O.M.ご利用方法

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですので、 送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番号とお名前と共に、 ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが品切れ になった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加 算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確認の上、郵便振 替や銀行振込でお願いします。

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▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、 商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、 ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さ い。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラス を中心にアコースティック音楽全般、それに新旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、 様々な情報を集積しています。どんなことでもお気軽にご相談下さい。

▼５月の『B.O.M.オープンハウス』はお休みさせて頂き ます。

●輸入CD、DVD、ビデオを３点以上購入の方送料サービス!!

CDとビデオを合わせて３点以上ご購入の方の送料をサービス、ご好評を頂き、しばらく継続させて頂きます。 ただ、品切れに備え、第２希望以下２、３枚程度の予備をお知らせ下さい。

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