◆いろいろな事があった今年も、もはやクリスマスの シーズンです（クリスマスCD特集は先月号参照）。この１年も、音楽の送り手の１人としてミュージシャ ンとともに真摯に耳を澄ましてCDなどを紹介してきたつもりです。また、より深く音楽に感動するために、 これからも情報や知識をどんどんと送ります。その取捨選択は、ご批判も含めて読者の皆さん次第です。皆 さんからも情報や知識、ご意見など、MS誌で待っています。

◆ムーンシャイナーが11月号から４頁増えています。 数年前から表紙がカラーになっています。そして、この11月号で22年目を迎えています。…なにとぞ、年 間契約を、よろしくお願いします。

　一年間\6,000-半年間\3,300-、開始月をご指定ください。また、お友達にも、ぜひお勧めください。 定期契約をプレゼントやお歳暮にもいかが…!?

　12月号は「投稿集ビル・モンロー初来日から30年」で皆さんの思い出のほか、今月来日予定のキー ス・リトルへのインタビュー、若者列伝�Bは期待の女性フィドラー＆シンガー／ソングライター、ベッ キー・ビューラー、アメリカ音楽のルーツと歴史、ネッシー・エクスペディション復活…!?、マンドリ ン・キット組み立て奮戦記、フォークバンドの久楽粋ほかの特集。

CCBC-2005 2005年ブルーグラス・カレンダー \2,089-(本体\1,980-、30�pLPサイズ見開き）

　ムムム、これは素晴らしい!!…と思ってくれる人が何 人いるだろう？恒例のブルーグラス・カレンダー2005年版、クリスマス・プレゼントにもぜひお勧 め、…貴重な写真のほか、毎日、ブルーグラスの重要な出来事や誕生日が記されています。

　さて、何が素晴らしいって、このめちゃくちゃ地味な、しかし重要な、この人選。ブルーグラスが一 地方の音楽から都会へ、そして世界へ広がりはじめる1960年代、ほんの一握りの有名アーティストを除い て、みんな貧しく、厳しい生活をしていた、その歴史の一面が見事に切り取られた素晴らしい写真の数々 …。…あのグロリア・ベル（ムーンシャイナー７月号のライ・クーダー・インタビューで、ライがグロ リアに電話したと言うくだりがある。何故なのだ!?!?）が、カーターを失った翌年のラルフ・スタンレー最 初のステージに何故いるのだ!?!?そこに写っているアリソン・クラウスのヒーロー、ラリー・スパークスの なんと若いことよ!!…おいおい、ドン・レノ＆レッド・アレン!?!?そんなの知らないぞ!!…リリー・ブラ ザーズとドン・ストーバーには今年IBMA名誉の殿堂入りしたコレクターで評論家のビル・バーノンが!!… 「ニューグラス」という言葉をはじめて使ったウォルター・ヘンズレイ…等々、超マニアックな人選。… その他、今年歌手生活50周年を祝い先月心臓バイパス手術を受けたマック・マーティンから、IBMA名 誉の殿堂入りを果たしたカーリー・セクラーまで、これまでのカレンダーのように派手な有名スター・ アーティストはいないものの、まぎれもなく、今日のブルーグラス隆盛を支えた60年代の偉大なアーティ ストばかりだ。70年代にマニアの間で高い評価を得たレボナ・レコードの故ポール・ゲイリーの貴重な 写真コレクションだ。

　今年のIBMAアワード（ムーンシャイナー誌11月号で完全リポート）でもっとも感動的だったのは偉大 なフィドラー、アート・スタンパーのIBMA特別功労賞受賞。重い癌の症状にもかかわらず、奥さんで ある川口ケイさんとともに受賞した（ムーンシャイナー11月号24頁写真参照）。そんな、縁の下の力 持ちたち、彼らは、ただただ、この音楽を愛して演奏を続けてきた。このカレンダーに収められた数々の 写真には、ブルーグラスに厳しかった60年代を懸命に生きた偉大なミュージシャンたちの苦悩と喜びが感 じられる。ブルーグラス・ファンのお宅に、必ず一冊、今年もブルーグラス・カレンダーをどうぞ!!毎日 をブルーグラスと一緒に過ごしましょう…!!

RLV-3001 V.A.『All-Star Bluegrass Celebration』DVD\3,098-（本体\2,950-）（90分）

Shady Grove/Crying Holy/1952 Vincent Black Lightning/Get Down on Your Knees and Pray/Let Me Touch You for Awhile/Foggy Mountain Breakdown/Darlin' Corey/Seven Wonders/Uncle Pen/Rawhide 他全18曲

　…こいつら、トンでもないわ、ステュアート・ダンカン(f)と、20才前半のアンディ・レフトウィッチ (m)とコディ・キルビー(g)…。彼らケンタッキー・サンダー＋ワンの"Shady Grove"とともに登場するリッキー・スキャッグスをホストに繰り広げられる、まさ に『オールスター・ブルーグラス祭り』。全米公共テレビPBSネットが2002年にライマン公会堂で収 録、放映された番組がDVD化である。リッキーにつづいてビンス・ギルをゲストにしたデル・マッカー リー・バンドが登場、現在最高のトラッド・ブルーグラスを聴かせる。その後、アリソン・クラウス＆ ユニオン・ステーション、アール・スクラッグス、ラルフ・スタンレー、そしてニッケル・クリークが 次々と、現在のブルーグラス界の珠玉と最先端を同時に味あわせてくれる。カントリー界で成功した元ブ ルーグラッサー、トラビス・トリットやパティ・ラブレス（バックで黙々とベースを弾いてるのはビンス …!?）も参加した大団円など、そしてロック界の大物ブルース・ホーズビーまで登場、エンターテイメン ト・ショウとしても楽しめるように創られている。スクラッグスの「ブギウギ」が久々に見れた…、その 音楽に対する衝動と天性の勘、やっぱ、彼は偉大なのだ。…それにしてもニッケル・クリークのクリス、サ ラ、ショーン、そしてケンタッキー・サンダーのアンディやコディら、まだ20代前半の若い彼らが感動 的にすばらしい。ビル・モンローやフラット＆スクラッグス、スタンレー・ブラザーズの事跡と貴重な映 像も紹介され、ブルーグラス入門映像ともなっている。…やっぱ、ミュージシャンはいいなぁ。

HDS-701 NORMAN BLAKE, JETHRO BURNS, SAM BUSH, VASSAR CLEMENTS, DAVE HOLLAND, TUT TAYLOR, BUTCH ROBINS CD\2,888-(本体\2,750-)

　エーーッ!!ウッそー、歴史的名盤がついに再発売だ!! ブルーグラス新入荷参照。

BJK-2071 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks』\2,888-（本体\2,750-）

　エーーッ!!こんなんもあり!?!?あの２曲も含んだボ ビー・トンプソンの足跡を集めた自費制作CD。インスト新入荷参照。

LDM-0102 ケイコ・ウォーカー『Both Sides Now』CD\2,500-（本体\2,381）

　エミルー・ハリスに刺激され、日本で女性カントリー・シンガーとしてのキャリアを重ねるケイコ・ ウォーカーの最新作。フォーク新入荷参照。

REB-1127 RED ALLEN『Keep On Going:The Rebel & Melodeon Recordings』CD\2,573-（本体\2,450-）

　レッド・アレン初期のソロ作品が完全CD化なる!!ス コッティ・ストーンマンやフランク・ウェイクフィールド、ビル・エマーソンらを従えて録音したシング ルの数々とメロディオン名盤LP『Hello City Limits』を収めたトラッドグラス・ファン必聴作品。スコッティの鬼気迫る"Close By"のフィドル…これが1950年代アーリー・ブルーグラスの熱さだ!!

CCRS-7008 COUNTRY GENTLEMEN『Folk Session Inside』CD\2,079-（本体\1,980-）

　1963年、カントリー・ジェントルメンの歴史的名盤が再発売、オマケに当初アルバム入りを予定してい たものの"This Morning at Nine"に変えられた"Dark As a Dungeon"がボーナスとして加えられている。カントリー・ジェントルメンがもっとも輝いたとき、つ まりジョン・ダッフィ(m)、エディ・アドコック(bj)、チャーリー・ウォーラー(g)という個性にトム・グレ イのフォービート・ベースが加わったとき、ブルーグラスは確実に新次元に飛躍したのだ。

CCRS-7009 RENO & SMILEY『BLuegrass Hits, Classic 1957 Dot Recordings』CD\2.079-（本体\1980-）

　レノ＆スマイリーの絶頂期の大名盤のCD化。ブルーグラス御三家をしのぐこのエンターテイメントは 時代の勢いだろうか!?そのテナー・ボーカルも含めて、ドン・レノはとてつもない才能の持ち主だとい うことを再認識するこのアルバムは、レノ＆スマイリーとして最高のアルバムと評価される1963年発表の ドット作品CD化。

RT-1027 JAMES MONROE『The Way I Am』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　感動的なツイン・フィドルと父をほうふつさせるマ ンドリン・ビートに誘われて、世界で一番ビル・モンローに近い発音と情感を表現できるジェイムズ・モ ンローの最新作。バディ・スパイカーとジム・ブキャナンのツイン他、マイク・コンプトン、チャーリー・ クッシュマン、アラン・フェルプス、ビリー・リネマン、そしてコーラス隊にはキャシー・キアボラ とアラン・オブライアン。バディとマイクの各人のモンロー音楽に対するスタンスに感心…。

KOCH-9819 V.A.『A Tribute To Jimmy Martin, "The King of Bluegrass"』CD\2,888-(本体\2,750-)

　J.D.クロウ、ポール・ウィリアムズ、オウディ・ブレイロック、ケニー・イングラムら、「ジミーの アク抜き」で聴くジミー・マーティン名曲の数々。すばらしいソリッドグラスのお手本作品になってい る。ジミー・マーティン特集「浪花節だよ人生は…」はムーンシャイナー誌２月と３月号連載。

SH-3981 BLUE RIDGE『Side by Side』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ノリが良く気持ちのいいブルーリッジ系ソリッドグ ラスに、トラッド色の濃いシンガーでありソングライターでもあるジュニア・シスクが加入し、一躍評価 の上がったその名もブルー・リッジの最新作。ムーンシャイナー誌２月号特集参照。

MCM-0001 DEL McCOURY BAND『It's Just the Night』CD\2,888-（本体\2,750-）

　全米ブルーグラス・チャート（ムーンシャイナー誌掲載中）で９月まで、７ヵ月間連続ナンバーワン を獲得したデル・マッカーリー・バンドの最新作。ビル・モンロー亡き後、現在最高のブルーグラス・ バンドとして君臨し、今年もメイン・アワードのIBMA最優秀エンターテイナーを受賞。

PC-1139 NOTHIN' FANCY『Reflections』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年のIBMAアワード最優秀新人にノミネートという実力を見せたナッシン・ファンシーの最新作。マ ンドリン奏者のマイケル・アンデスのペンになるコンポラグラスを中心に、カバーはサム・ブッシュの 「Last Letter Home」や、ジェントルメンの「ダイナおばさんのパーティー」等々。標準５人編成。

SKFR-1006 RICKY SKAGGS『Brand New Strings』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラスにカムバックしてからのリッキー・ス キャッグス、６枚目の最新作。これまでのブルーグラス御三家のカバーとは少し趣を変え、オリジナルな サウンドを出しつつも、ブルーグラスにこだわったIBMA最優秀インスト・グループの名に恥じぬビッグ なブルーグラス・サウンドを聴かせてくれる。

ROU-0542 OPEN ROAD『In the Life』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年５月来日した稀有のトラッド・ボーカリスト、 バーン・ウィリアムズとマック・マーティンがアイドルだというブラッド・フォーク率いる若手トラッド グラスのトップランナー。キング・ウィルキー『Broke』(REB-1802 CD\2,573-)とともに、米国の若手のトラッドグラス志向を如実に物語る秀作。

CR-0547 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『A School of Bluegrass』CD２枚組\3,360-（本体\3,200-）

　今年４月、クイックシルバー結成25年を迎えたドイル・ローソン。この２枚組にはその25年間の足跡 が全50曲に詰め込まれている。現在最高峰のトラッドグラス・サウンドを誇るDL&QS、彼らの25年は ムーンシャイナー誌９月号に特集されている。

PC-1140 JOSH CROWE『Sincerely』CD\2,573-（本体\2,450-）

　なんと爽快な…、1960年代初期のジム＆ジェシーを思わせるレトロなというか、時空を越えた永遠の アーリー・カントリー・フレーバーというか、ノース・カロライナの山の中に閉じ込められたまま40年 間が過ぎてしまったようなブルーグラスを聴かせるジョッシュ・クロウ。ルービン・ブラザーズですよ、 やっぱ…、ね。オールド・ファン大喜びのスタンダード中心の選曲もいい。

CMG-0131 IIIrd TYME OUT『Best Durn Ride』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ジョン・コーワン・バンドに移ったウェイン・ベンソン参加の最後のアルバムとなったサード・タイ ム・アウトの最新作。前作『Singin' the Streets of Gold』(CNG-0111 CD\2,888-)と同様の自主レーベルからの発表。オリジナルやモンロー、レノなどのほ か、ベッキー・ビューラーの曲を取り上げたり、カーリー・セクラーの"You Took My Sunshine"がいい!!

CCCD-0220 ALBERT E. BRUMLEY, Jr.『I'll Fly Away』CD\2,888-（本体\2,750-）

　"Rank Strangers"や"I'll Fly Away"はじめ、800余曲に及ぶゴスペル曲を書いたアルバート・ブルーム リーの息子、ジュニアのブルーグラス・ゴスペル作品。前述２曲を含む父の作品と自身が書いた５曲を加 えた12曲集。ロドニー・ディラードの制作でミズーリ州ブランソン地区のミュージシャンとの作品。

WCE-1002 WILLIAMS & CLARK EXPEDITION『Born to Roam』CD\2,888-(本体\2,750-)

　今年10月の熊本カントリー・ゴールドに来日した大 ベテランと女性ボーカル、コンテンポラリーな選曲がさわやかな新バンド。ビル・モンローのバンジョー奏 者としてたびたび来日しているブレイク・ウィリアムズと、マンドリンのスーパーピッカーとして知られる ホビー・クラークが率いるエクスペディションです。ムーンシャイナー誌10月号特集。

ROU-0525 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Lonely Runs Both Ways』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションと ジェリー・ダグラスの最新作は、ビルボード総合チャートで初登場29位、カントリーで６位。アリソ ン独特のアコースティック・フォーク／カントリーが２曲つづいた後、ダン・ティミンスキのデル・マッ カーリー作「これがブルーグラスだ!!」と言わんばかりの超ソリッドグラス、その後もポップなアリソンの ボーカル物と、テンション一杯の直球ブルーグラスが同居する、これぞAKUSの本領。

ROU-0441 PETER ROWAN & TONY RICE『You Were There for Me』CD\2,573-（本体\2,450-）

　近年ずっと一緒にツアーしているピーター・ローワ ンとトニー・ライス、充実しきったピーターの奥深いボーカルと詩の世界、その世界でただ自然に、し かしブルーグラッサーらしいテンション一杯に弾いているトニーのギターの美しいこと…。若いながらツ アーでもずっと寄り添ってきたビリー(m)とブリン(bs)のブライト夫妻が手堅くバックを固める。イラク戦争 をテーマにした"Ahmed the Beggar Boy"他、社会に対するまなざしも、常ながら真剣だ。

ROU-0486 MALIBU STORM『Malibu Storm』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　あの双子姉妹、シャンクマン・ツインズがヒット・ シングル"Photograph"、"Long Way to Fall"、"Bird Song"の３曲を含むカントリー・ポップ調のデビュー・アルバムを発表した。が、そこはブルーグ ラス出身、姉妹のフィドルとバンジョー、そして弟のベースはもちろん、ブライアン・サットン、アダ ム・ステッフィ、ロブ・アイクスが全曲サポートした手作りサウンドで時折り耳をそば立たせてくれる。 がしかし、全般にはドラムスが加わったことで完全なポップ志向。ディキシー・チックスの前例もあるの だから、ドラムは使わなくても良かったか？…とにかく、やるからにはブレイクを期待しよう。

GC-8108 GREENCARDS『Movin' On』CD\2,888-(本体\2,750-)

　サム・ブッシュのニューグラス・スピリットを継承し、イギリスとオーストラリア出身というケルトの 香りをふりかけ、ポップな女性ボーカルを配したザ・グリーンカーズのデビュー作。ムーンシャイナー誌５ 月号特集参照。今年のアメリカーナ音楽賞最優秀新人賞候補。すばらしい!!

CCCD-0215 KATHY KALLICK『Reason & Rhyme』CD\2,888-(本体\2,750-)（歌詞付）

　サンフランシスコでオールドタイムからブルーグラ スを唄い続けて30年、キャシー・キャリックの最新作は、遠いアパラチアの山々から溢れてくる清流のよ うな美しさを保つオリジナル曲集（ケイト・ウルフ１曲とトラッド２曲含む）。ローリー・ルイス(f)やニ ナ・ガーバー(g)他、ハーブ・ペダーソンやピーター・ローワンがハーモニー参加したバンジョーレス・ フォーク系ニューグラス秀作。

CB-001 CURTIS BURCH『Burchland』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　元ニュー・グラス・リバイバルのカーティス・バー チが、ブルーグラス・バンドと地元の交響楽団との共演で創った、とても聴きやすい有名ポップ曲のブ ルーグラス・アレンジやオリジナル交響曲。カーティスの細君ルースが唄う"Roses in the Snow"、"Blue Kentucky Girl"、"Home"等々、違和感なく楽しめる作品に仕上がっている。

CCCD-0224 JOHN LAWLESS『Five & Dime』CD\2,888-（本体\2,750-）（CD-ROMタブ譜付）

　ジョン・ロウレスのバンジョー・インスト集。なんとCD-ROMで全曲のタブ譜がオマケに付いている。 ジョンの正統スリーフィンガー・ロールを駆使したオリジナル10曲に友人たちのボーカル物３曲を織り交 ぜ、何よりもロン・スチュワートの強烈なフィドルほか、アラン・バイビーとロブ・アイクス、ケニー・ スミスとティム・スタッフォード、トニー・コリンズ等々、すばらしいバックアップを得た見事なブルー グラス・バンジョー・アルバム。

FGM-114 TIM STAFFORD『Endless Line』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ティム・スタッフォードのデビュー・ソロCDは、フラットピッカーとして、アリソン・クラウスやブ ルー・ハイウェイのサウンドクリエーターとしての能力を垣間見せるハッピー・ミディアムなブルーグラ ス。現在ブルーグラスの核になっている人物、お勧めのデビュー作だ。ホワイト／ライスの流れを汲む、 現在ブルーグラス・フラットピッカーの最前線にいる人物である。

COMP-4386 NOAM PIKELNY『in the maze』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ジャムバンドとしてブレイクしたレフトオーバー・ サーモンからジョン・コーワン・バンドに移って活躍する若いバンジョー奏者、ノーム・ピケルニーの デビュー・バンジョー集。ベラ・フレック以降のテクニックとタッチで、マット・フリナー(m)、デビッ ド・グリア(g)、ゲイブ・ウィッチャー(f)、そしてトッド・フィリップス(bs)という申し分ないバック アップで創られた秀作。現在の若者が目指すバンジョー・トーンの一例が聴ける…。

ROU-0538 ROB ICKES『Big Time』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラス界を代表するプレイヤーにして次世代 ドブロの第一人者、ロブ・アイクスの４作目となるソロ・アルバム。前２作ではジャズへのアプローチ をとおしてのドブロという楽器の可能性への挑戦、という趣きのプログレッシヴな作品だったが、今回は第 １作と同様、原点に立ち返り、自身のブルー・ハイウェイとブルーグラス・ドブロ・スタイルを楽しま せてくれる。今年もIBMA最優秀ドブロ!!

EM-1001 JEFF MIDKIFF『Partners in Time』CD\2,888-（本体\2,750-）

　マクピーク・ブラザーズや初期のロンサム・リバー・バンドのアルバムなどを通じて知る人ぞ知るマ ンドリン＆フィドラーのジェフ・ミドキフ、25年来の初ソロ作品。クラシックのクラリネット奏者として も活躍する幅広い音楽性で、ジャズ、クラシック、そしてブルーグラスと、カーティス・ジョーンズの 凄いフラットピッキンと共に音の楽しさを伝えてくれる。日本では無名ながら、彼のようなピッカーが米 国の各地でブルーグラスを支えている。

OMAC-5 MARK O'CONNOR『Thirty-Year Retrospective』CD２枚組\3,360-(本体\3,200-)

　おそらく、今年最高のアコースティック・インスト・アルバム!!。マーク・オコナーの音楽活動30周 年を記念してクリス・シーリ、ブライアン・サットン、バイロン・ハウスとのカルテットで自費制作さ れたライブ２時間半!!コンサートの様子とマークのインタビューはムーンシャイナー誌2004年１月号。

ROU-0539 TOM ADAMS & MICHAEL CLEVELAND『Live at the Ragged Edge』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年のIBMA最優秀インストルメンタル・アルバム受賞作。フィドル＆バンジョー２本だけのド迫力!!マ イケル・クリーブランドは最優秀フィドル受賞。19世紀前半のミンストレル・ショウ以来、米国で最も 古いアンサンブルで、150年前にはペリーとともに黒船に乗って日本にもやってきたフィドルとバンジョー がここまで発展、洗練された音を聴かせる。

COMP-4372 DAROL ANGER & American Fiddle Ensemble『Republic of Strings』CD\2,888-(本体\2,750-)

　フィドル界の巨匠と呼べる活躍ぶりと人柄がすばら しいダロル・アンガー。最新作は自身のフィドル、ブリタニー・ハースの５弦フィドル、スコット・ナ イガードのギター、ラシャッド・イグルストンのチェロというカルテットでのデビュー作。ゲストに、サ ラ・ワトキンスとローリー・ルイスのボーカルを迎え、アイリッシュからスティービー・ワンダー（サ ラ）、オールドタイム、ビル・モンロー、ジョニ・ミッチェル（ローリー、メチャうまい!!）、ブルー ス、ショーロまで、さまざまな素材を見事なアレンジとインプロビゼーションで弦楽器の響きを堪能させ てくれる「世界ストリングバンド紀行」。

SRCD-2001 THE WAYBACKS『Way Live』CD\2,850-（本体\2,715-）（歌詞、解説付）

　何よりも、ジェイムズ・ナッシュの強烈なフラットピッキン・ギター（マンドリンも早いゾ!!）が快感 のザ・ウェイバックスの日本デビュー盤。ジェイムズのフラットピッキンと、リーダーでもあるスティー ビー・コイルのフィンガーピッキンのギター２本に、チョージョー・ジャックスのフィドル＆マンドリン、 そして控えめなベースとドラムスでバラエティーに富んだレパートリーを、楽しく演じるライブ。半数以 上がインストで、ドーグ、ブルーグラス、スウィングをミックスしたジャムグラスの面白さを充分に堪能 できる。ゆるめのアコースティック・スウィングとは違う、アドレナリン、バリバリのブルーグラス乗 りが実にいい。ルーツ音楽に自分たちのタッチを加えて自由にジャムが展開する。

ROU-7046 APRIL VERCH『From Where I Stand』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年のIBMAでもっとも気に入った発見は、このエプリル・バーチと女性オールドタイマーのアビー。と にかくこのエプリル、若いながらカナダのオタワ・スタイルのフィドル奏法の達人。ケープ・ブレトンほ どアイリッシュっぽくない、ニュー・イングランド・スタイルに近い美しいカナディアン・フィドル・メ ロディーと、彼女自身が好きだというアパラチアン・スタイルの影響が旨く同居、カーター・ファミリー の"I'll Be All Smiles"や、私大好きな"I Will Arise"など、歌もとても可愛いのだ。

RXCD-5001 NOSSO CHORO『Rosa Roxa』CD\2,700-（本体\2,571-）

　ノッソ・ショーロ、そのバンド名の通りブラジルのストリングバンド音楽「ショーロ」を演じる東京 のバンドのデビュー作『ホーザ・ホーシャ』である。グリスマンのドーグ音楽にも重要な要素となった ショーロ、ストリングバンド・コンボとしてヨーロッパのジプシー・スウィングと並んで、ブルーグラス に近しいアンサンブル音楽として楽しめる。主役のブラジル製フラマン、バンドリンを弾くのはプログレグ ラス、ヒアーズforゼアーズのバンジョー奏者中沼浩、モンローやブッシュの片鱗も楽しめるショーロ。

ACD-58 VASSAR CLEMENTS『Livin' with the Blues』CD\2,573-(本体CD\2,450-)

　唯一無二、76才のバッサー・クレメンツが思う存分うなる最新作。デイブ・マシューズ、マリア・マ ルダー、エルビン・ビショップ、ロイ・ロジャーズ、ボブ・ブロズマンらゲストに、その衰えを知ら ない奔放さが聴く者を翻弄する。ノートン・バッファローとデビッド・グリスマンの２人が愛情一杯に創っ たバッサーのブルース・アルバムである。

SAR-1258 NASHVILLE MANDOLIN ENSEMBLE『Bach, Beatles, Bluegrass』CD\2,888-(本体\2,750-)

　マンドリン・オーケストラのナッシュビル・マンドリン・アンサンブルの最新作は、世界の３大音楽 「バッハ、ビートルズ、ブルーグラス」と題された楽しい室内弦楽団。ブッチ・バルダサリを中心に、 フラット・マンドリンX2、マンドラ、マンドチェロ、ギター、ベースのシックステットである。上記 ３大音楽!?の他にもジャンゴやスタンダード、ディッキー・ベッツ物など、楽しく上品なカバー集。

SS-9481 CINDY CASHDOLLAR『Slide Show』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ニューヨークのブルーグラス界から、テキサスでア スリープ・アット・ザ・ホィールのスティール・ギター奏者になったシンディ・キャッシュダラーの見事 な最新ソロ作品。スウィング・スティールの開祖ハーブ・レミントン、ドブロのマイク・オルドリッジ、 ブルース・スライドのスティーブ・ジェイムズ他、全曲にゲストを迎え、ドブロ、ラップ、スティール などをフィーチャー、お洒落で贅沢な気分にさせてくれるオースティン音楽集でもある。

ROU-0543 GINNY HAWKER & TRACY SCHWARZ『Draw Closer』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アパラチアの古い唱法を最もよく伝えるといわれる ギニー・ホウカーが、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのトレイシー・シュワルツと組んで録音 されたアパラチアン男女デュオ作品。ブラザー・デュオの名曲から、ジョニー＆ジャックのヒルビリーや、 スタンレー・ソング等々、無理なく楽しめるアパラチアン・ボイスの秀作である。

CAR-104 BOB CARLIN『The Boys from North Carolina』CD\2,888-(本体\2,750-)

　バンジョー奏法研究家としても知られるボブ・カー リン、故ジョン・ハートフォードがスクラッグスに捧げた名曲をタイトルにした94年録音の最新作。19 世紀のティン・パン・アレイ作品から戦前のジャズ・スタンダード、ジミー・ロジャーズやカーター・ファ ミリー、サム・マッギーらのレパートリーなどを含め、カーク・サッフィン(f)、ジョー・ニューベリー (g)、スコット・アインスリー(slide g)、ポール・ブラウン(2nd bj)を配した質の高い作品。クロウハンマー・バンジョーの素晴らしさとオールドタイム音楽 の幅広さをお楽しみください。

OKR-4973 DEMOLITION STRING BAND『Where the Wild Wild Flowers Grow, the Songs of Ola Belle Reed』CD\2,888-（本体\2,750-）

　エレナ・スカイはパートナーのブー・レイナーズととともにパンクなバンドを率いて活躍するシン ガー・ソングライター。そんな彼女が、アパラチアン・シンガー・ソングライターのオラ・ベル・リー ドにほれ込んで創られた秀作。デル・マッカーリーの"High on a Mountain"やティム・オブライエンの"I've Endured"の作者、オラ・ベル。エレナの力強いボーカルが、シンプルなストリングバンド編成を通 して、歌本来の力を感じさせてくれる。

ARP-591594 V.A.『Beautiful Dreamer; the Songs of Stephen Foster』CD\2,888-（本体\2,750-）

　現在のアメリカーナ音楽の胎動を、抜群の人選で感 じさせてくれるスティーブン・フォスター曲集。ニュー・オールドタイムからオルタナ・ロック、ア リソン・クラウス＆マーク・オコナーからミシェル・ショックド＆ピート・アンダーソン他、現在アメリ カのルーツ系の新進アーティスト中心のすばらしいフォスター曲集。お勧め!!

DUAT-1162 V.A.『The Unbroken Circle; Musical Heritage of the Carter Family』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１曲目のジョージ・ジョーンズからシェリル・クロウ、エミルー・ハリス…、そしてジョー＆ジャネッ ト・カーターからショーン・コルビーwithアール＆ランディー・スクラッグス、デル・マッカーリー・ バンドからジューン・カーター・キャッシュ、そしてニッティー・グリティ・ダート・バンドまで、魂 のこもった作品になったのは、マザー・メイベルの孫、ジョン・カーター・キャッシュの深い愛情によ るものだろう。音楽スタイルやジャンルを越え、20世紀のアメリカ音楽に大きな足跡を残した巨人たちに よる、愛とリスペクトに満ちたカーター・ファミリー・トリビュートである。

LBCY-301 V.A.『Blue; Organic Jam』CD\2,500-（本体\2,381-）

　ムーンシャイナー誌でも度々取り上げている新しい ロックのスタイル、米国で大ブームを巻き起こしているジャムバンドと呼ばれる音楽をまとめて紹介する日 本編集のコンピレーション第１作。レフトオーバー・サーモン、ストリングチーズ・インシデント、レイ ルロード・アースをはじめ、ジャムグラスの元祖、ピーター・ローワンら10組の10曲。

WMG-79766 V.A.『MerleFest Live! The Best of 2003』CD\2,573-（本体\2,450-）

　カントリー、フォーク、ブルーグラスなど、さまざまなルーツ系音楽を総称するアメリカーナ音楽の最 大のフェスとして定着したマールフェス、昨年のベスト・ライブ集。アスリープ・アット・ザ・ホィー ルを皮切りに、ザ・ホワイツ、ドック・ワトソン、ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ガイ・ク ラーク、ロンダ・ビンセントほか、ジャンルを越えたアメリカーナ音楽の最新ライブ集。

MF-8922 V.A.『Fresh Faces at MerleFest 2004』CD\2,079-（本体\1,980-）

　今年のマールフェス出演者の中から、新顔や注目バ ンドなどを紹介するコンピレーション。現在の米国アメリカーナ音楽事情が手に取るように分かる、という 優れもの。リールタイム・トラベラーズやオールド・クロウ・メディスン・ショウらの台頭による若手オー ルドタイム、ワイズチャイルドやベーリング・ストレイトらのプログレグラス、レックレス・ケリーや ケリー・ウィリスらのテキサス州オースティンの新感覚カントリー、そしてミンディ・スミスやエイドリ エン・ヤングらのアパラチア系シンガー・ソングライターらの台頭など、楽しめる18組18曲、廉価盤 サンプラー。

SH-3998 DOLLY PARTON『Live and Well』CD２枚組\2,888-(本体CD\2,750-)

　１時間42分、堂々と惹きつけるこの存在感。まさしくアメリカ音楽のカリズマである。自作名曲のほ か、お気に入りのカバーなど全23曲。ブレント・トリット(m)、ジミー・マッティングリー(f)やラン ディ・コーアズ(d)、ゲイリー・デイビス(bj)ら、ドリーが地元東テネシーのスモーキー・マウンテン地域 のスタッフ・バンドを中心にしたアコースティック・ブルーグラス＆カントリーのエンターテイメント・ラ イブ、DVDとの同時発売である。

B000045902 GEORGE STRAIT『50 Number Ones』CD２枚組\3,675-（本体\3,500-）

　1980年代以降のカントリーをロック／ポップに伍す るまでの商業規模にならしめつつ、失われていたカントリーのアイデンティティーを再構築した功労者の決 定盤。21年間にわたる彼のナンバーワン・ヒット50曲を網羅した究極のハット・カントリー!!

SYN-9948 坂庭省悟『別れのうた』CD\2,500-（本体\2,381）

　12月15日が一周忌となる坂庭が1998年に発表したソロ・アルバム第２作の再発売。タイトル曲や「花 嫁」をはじめ、自身が作曲したオリジナル曲ばかりを集めた作品。同時に再発された『ぼくの古いギ ター』(SYN-9788 CD\2,500-)は米国のカバー曲に日本語詩をつけた作品集。

PET-001 プッチ・MON『Many Happy Returns』CD\2,000-（本体\1,905-）

　岡山を本拠に活躍を続けるプッチ・モンのデビュー CD。磯山隆史(bj,d,g)＆好美(g)夫婦に娘さん、ヒロミを中心に、関ともみのハーモニー・ボーカルと城幸 輔のベースという５人組。録音を含めて技術的に不満な点もあるが、娘さんのノビノビとしたボーカルに リードされるように好きな曲を丁寧に、心を込めて演奏している様子が伝わるファミリー・ブルーグラス。 ムーンシャイナー誌８月号特集。

BEER-0002 加藤政彦『あたしは不幸を呼ぶ女』CD\2,000-（本体\1,905-）

　フィンガーピッキン・ギタリスト＆シンガー・ソングライター、加藤政彦の第２作。帯に曰く、「フィ ンガースタイルのギターに日本語オリジナルをのせて唄います。弾き語りのソロ３曲、他楽器とのデュオ ５曲、トリオ６曲入りのアルバムです」と、そのメロディー発想とハスキーなテナーボイスで歌うノスタ ルジックな詩の世界が妙味を生む。

NT-2005 国本武春＆ LAST FRONTIER『Appalachian Shamisen』CD\2,800-(本体CD\2,667-)

　ハイロンサム浪曲師、国本武春の１年間のアパラチ ア留学の成果!!ブルーグラス三味線の世界デビュー作。来春来日予定のETSUブルーグラス・バンド、ラス ト・フロンティアの素晴らしさもお楽しみください。国本のアパラチア生活日記はムーンシャイナー誌１月 号から９月号まで連載されている。

MISC-NP2 NATIONAL NP2 FINGER PICK \315 （本体\300-）

　あのナショナル・フィンガーピックが、昔のままの仕様でカムバック!!…バンジョー・オタク大喜びの 逸品である。

ELIXIR（エリクサー弦）

　通常の弦よりも３倍から５倍長持ちするというエリ クサー弦の取り扱いがはじまりました。マンドリンのライト／ミディアムとギターのライト／ライト・ミ ディアム／ミディアムが各１セット\1,695-、バンジョーのライトが\1,160-。お試しください。

RLV-2001 V.A.『All-Star Bluegrass Celebration』CD\2,888-（本体\2,750-）

　先に「目玉新入荷２点!!」でお知らせしたDVD作品のCD版。2002年にPBS特別番組として収録され たライブ録音。DVDより３曲少ないものの、アール・スクラッグスからニッケル・クリークまで、現 在ブルーグラスのフロントランナーを集めた秀作である。

KOCH-9804 V.A.『Christmas Grass Vol.2』CD\2,888-（本体\2,750-）

Christmas Time's a Comin'/Merry Christmas Ho-Ho-Ho/Tennessee Christmas/Silent Night 他全13曲

　１曲目、ドリー・パートンによるビル・モンローのスタンダードではじまる今年のクリスマス決定盤。 いやはや、ステュアート・ダンカンのフィドル、アダム・ステッフィのマンドリン、ブライアン・サッ トンのギターが凄い事…、もちろん、ジム・ミルズやチャーリー・クッシュマンのバンジョー、ラン ディ・コーアズのドブロなど、引けは取らないけど、それにしても鉄壁の３人が凄い音を出す。特にステュ アート、ドーなってんでしょう？彼の音への即応力というか、その感情導入の凄さは…。前作のインスト・ バージョン同様、現在ブルーグラス最良のミュージシャン群が創る音に乗ってドリーのほか、ロニー・ボ ウマン、ロンダ・ビンセント、ドイル・ローソン＆クイックシルバー、ラッセル・ムーア、そして白眉 はボビー・オズボーンによる"Silent Night"、…さすがブルーグラス第１世代のインパクトにひれ伏してし まう。

HDS-701 NORMAN BLAKE/ TUT TAYLOR/ SAM BUSH/ BUTCH ROBINS/ VASSAR CLEMENTS/ DAVE HOLLAND/ JETHRO BURNS CD\2,888-(本体CD\2,750-)

Sweet Georgia Brown/Take the 'A' Train/Old Brown Case/Going Home/McKinley's Blues 他全８曲

　1970年代の超大名盤が初CD化。米国ではまったくタイトルなしで、日本では『アンタイトル・ジャ ム・アルバム』として知られた歴史的名盤である。1974年、ハンク・ディーンとジョン・ハートフォー ドの肝いりでスタジオに集まったのは高名なジャズ・ベーシストのデイブ・ホーランドやジャズ・マンドリ ンのジェスロ・バーンズ、伝統的な感覚で輪郭を縁取るエアロ・プレーン・バンドのノーマン・ブレイク とタット・テイラー、…この４人を若く向こう見ずなサム・ブッシュとブッチ・ロビンスがあおり、そし て天才バッサー・クレメンツが見事に暴れ回るのだ。ジェスロをリズム・ギターに配したドボルザークの 「新世界」や、デイブとのフィドル＆ベース即興「Vassar & Dave」など、独壇場である。また、それまで不当に扱われていた（コメディアンとしてし か知られていなかった）ジェスロを偉大なミュージシャンとして紹介したのもこの作品である。このアル バムを契機にブルーグラスがジャズに正面から出会い、ブルーグラスの持つ本来の機能＝ジャム＝を商業 作品として発表した最初のアルバムである。

THSB-2004 TENNESSEE HEART-STRINGS BAND『New Strings, New Hearts』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

Bluegrass Home/Keystone Coal/Love Is a Fabric/New Spring Dress/Georgia/Gonna Be Moving 他全12曲

　さまざまな経歴を持ったナッシュビル在住の主婦や OL、女性ばかり４人が組んだテネシー・ハートストリングス・バンド。ソングライターとしてラリー・ スパークスやドン・リグスビーにも曲を提供しているボー・ジェミソン(g)を中心に、カレン・ペンドリー (f)、テリ・コーカー(bs)、そしてケーシー・ヘンリーをバンジョーに、女性の視点から作られたオリジナル 曲を中心に、女性らしいブルーグラス・サウンドを創っている。…最近、日本でも仕事や子育てを一段 落した女性陣がブルーグラスの世界に戻りはじめるという現象が起きはじめているという。ずっと音楽を続 けてきたお姉さま達も健在だが、同社大学OGのブルーグラス・カーネルズ（ムーンシャイナー誌03年 ８月号）の活躍をはじめ、神戸大学の大先輩OG達も動きはじめたという噂を聞く。すばらしいことだ。男 女、日米関係なく、楽器を弾くこと、バンドをすることの楽しさは共通だ。

AUD-8169 RALPH STANLEY『Very Best of Ralph Stanley』\2,888-（本体\2,750-）

Ridin' That Midnight Train/Fields Have Turned Brown/Man of Constant Sorrow/Angel Band 他全16曲

　ブルーグラスの中で、もっともアパラチアの伝統に 根ざした音楽、オールドタイム音楽に近い、スタンレー・サウンドと呼ばれる独自のブルーグラスを確立 した1970年代のラルフ・スタンレー、そのレベル・レコード時代のきわめつけベスト16曲集である。70 才を過ぎて、ようやく一般音楽界で評価された偉大なブルーグラス、お勧めのベスト集。

CMH-6298 LESTER FLATT & NASHVILLE GRASS『Essential Bluegrass Gospel』\2,573-（本体\2,450-）

Get in Line, Brother/Will the Circle Be Unbroken/Back to the Cross/Thinkin' About You 他全17曲

　1979年５月に他界したレスター・フラット、その最晩年のアルバムから９曲と、レスター他界後のカー リー・セクラーを冠したナッシュビル・グラス（中にペティー・ジーン・ロビンソンをフィーチャーし た５曲を含む８曲）のアルバムから全17曲のゴスペル集。ヒット曲"Father's Table Grace"のつらそうな語りを聞いて悲しくなった記憶がある。レスターもま た、最後の最後まで、ステージに立ち続けた偉大なシンガーであった。

CCCD-0189 KEITH LITTLE『Distant Land To Roam』CD\2,888-(本体\2,750-)

　今月来日し、稲葉和裕とツアーするキース・リトルのソロ・デビュー作。カーター・ファミリーで知 られるタイトル曲や、バーン・ウィリアムズ・バンドでも聴かせてくれた"Down Among the Budded Rose"、ビル・モンローのハイロンサムな"Lonesome Road to Travel"等々、自身のオリジナル曲を含め、どれもがアパラチアの香りを満々と湛えたすばらしい センスを感じさせる選曲。しかも、バンジョーにはロン・スチュワート、マンドリンにマイク・コンプ トン、フィドルとリード・ギターにロバート・ボウリン、そしてベースにデニス・クロウチを配すると いう実にセンスのいいメンバー。ムーンシャイナー誌でのインタビューでは、真摯に音楽の創り方について 語っている。

REB-1693 V.A.『All Night Gang』CD\2,573-（本体\2,450-）

　キース・リトルが主役の作品としてもう一枚。これは1991年に発表されたナッシュビルのブルーグラ ス・クラブ・シーンを代表する４バンド、クラスター・プラッカーズ、ニュー・ケンタッキー・カー ネルズ、ザ・サイドメンとブルーグラス・アイドルズが各３曲ずつを収めた作品。キースはアイドルズの リード・シンガーだ!!

OR-003 BEAR BRIDGE BAND『One More Ride』\2,888-（本体\2,750-）

　故ジョニー・キャッシュのタイトル曲をはじめ、カ ントリー・ジェントルメンの名曲"Hills and Home"やフラット＆スクラッグスやレッド・アレンで知られる "I Heard My Mother Call My Name in Prayer"、フランク・ウェイクフィールドの"Convict and the Child"、カーター・ファミリー曲"Where Shall I Be"、ジェイク・ランダーズの"Your Heart Now Tells the Truth"などとオリジナルを織り交ぜた全15曲。アーリー・ブルーグラスの香りを丁寧に演じる 北部マサチューセッツのトラッドグラス・バンド。詳しくはムーンシャイナー12月号「宇野誠之のKnee Deep in Bluegrass」参照。

R-04960060 久楽粋（Classic）『フォークソング・アルバム第１楽章〈永遠の絆〉』 CD\500-（本体\476-）

　32年ぶりにあった東京農工大時代の軽音楽部仲間が 集まりバンドをはじめたのが昨年秋、それから１年でCD制作した「クラシック」のデビュー作。ナター シャセブン９曲、五つの赤い風船やザ・フォーク・クルセダースが各２曲、そしてオリジナル訳詩で「永 遠の絆」の全14曲集。ムーンシャイナー誌ではCD製作にいたる彼らの足跡が紹介されている。

SH-3959 NASHVILLE BLUEGRASS BAND『twenty year blues』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ナッシュビル・ブルーグラス・バンド、実に６年ぶりの最新作。ブルースをテーマに、あたらしいブ ルーグラスの方法を提起したかのような問題作を、レコード・レビュー担当の秋元慎がエクステンド・バー ジョンで紹介している。

BBR-015 BECKY BULLER『Little Bird』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　20代前半の女性フィドラー＆シンガー／ソングライ ター、チョッと舌足らずの初々しさと、ドイル・ローソンやロンダ・ビンセントらにも取り上げられるしっ かりとしたオリジナル曲がすばらしい。ムーンシャイナー誌インタビューではフィドルのこと、東テネシー とアパラチアのこと、そして若者ブルーグラスなど、 興味深い話を聞かせてくれる。

KOCH-7929 FLATT & SCRUGGS『at Carnegie Hall』\2,888-（本体\2,750-）

　42年前、1962年12月８日、あの有名なフラット＆スクラッグスのカーネギー・ホール・コンサートの 全貌である。LP時代には12曲しか発表されなかったが、オープニング・アクトだったマール・トラビス も２曲参加してここに全32曲、その興奮の一夜が再現される。都会のインテリたちに初めてブルーグラス が紹介された歴史的な瞬間でもある。

CCCD-0221 JOHN REISCHMAN & JAYBIRDS『Field Guide』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　アメリカのシアトルと北隣りのカナダ、バンクーバーを代表するトラッドグラス・バンド、最高のロ イド・ロアーF-5マンドリン・トーンと噂されるジョン・ライシュマンが率いるジェイバーズ。トラッド からカーター・ファミリーや自身らのオリジナルなどの素材を趣味のいいサウンドにまとめ上げている。ア パラチアン・トラッドへの憧憬が色濃く、女性ボーカルを効果的に組み入れ、インスト５曲も実に品よい トラッド・サウンドに演じられる。

REB-1757 DAVE EVANS『Bad Moon Shining』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラスのソウル・シンガー、デイブ・エバンス。その搾り出すようなソウルフルなボーカルはブ ルーグラスの中でも異色の高い評価を持っている。ジョージ・ジョーンズがハイロンサムしたら、こん なのだろうか？日本の演歌にも一脈通じるすばらしいノドで、"All the Good Times Have Passed and Gone"や"Hello Stranger"、"I Cried Again"等々、スタンダードを歌われたら、…２度と聴きたくないか、 惚れ込むか、いずれにせよ、逃げ場はないゾ。

ROU-0201 TONY RICE『Me and My Guitar』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ジェイムズ・テイラー作のタイトル曲でテンション が目一杯かかった強烈なジャムはサム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、バッサー・クレメンツ、マー ク・シャッツ。続いて"Four Strong Winds"や"Early Morning Rain"をはじめ、ゴードン・ライトフットを中心に、ディランなどのフォーク名曲をジミー・グ ドローらと、そしてブッシュとのスペースグラス・インストが２曲。まだ歌える時代のトニー・ライス、 ボーカリストとしてもすばらしい。1987年発表。トニーって「かっこいい」んだ。

CCCD-0127 DON RENO & RED SMILEY『On Stage, 1957-1958』CD\2,888-(本体CD\2,750-)

　ドン・レノとレッド・スマイリーが絶頂期、テネシー・カッタップスを率いて、ブルーグラスの醍醐 味であるすばらしいライブを聴かせてくれる。伝説的なペンシルバニア州のサンセット・パークとメリーラ ンド州のニュー・リバー・ランチからの貴重な20曲。ダンシング・フィドラーこと、マック・メゲー ヘのすばらしいフィドルとジョン・パーマーのステディーなベストともに、50年代にもっとも大衆的な 志向を持っていたレノ＆スマイリーの真骨頂。

SH-3943 HOT RIZE『So Long of a Journey』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2002年に発表されたホット・ライズのリユニオン・コンサート・ライブ。すでに死を予感していた チャールズ・ソウテル、オリジナル・メンバーとともにすばらしいライブを遺した。ますます大きさを増 したティム・オブライエンの、ブルーグラス・ミュージシャンとしてのすばらしさが堪能できる。彼 は今、もっとも充実したブルーグラス・ミュージシャンで、本当に凄いぞ。全20曲、バンドも最高 だ!!

CCCD-0213 CAROL ELIZABETH JONES & LAUREL BLISS『Girl from Jerico』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ジョン・ミラーのプロデュースで、すばらしいソングライターでもあるキャロル・エリザベス・ ジョーンズと、ドブロ奏者でもあるローレル・ブリスの女性２人によるデュオ集。"Meet Me by the Moon"や"Bring Back My Blue Eyed Boy to Me"などから、ヒュー・モファットの名曲"Rose of My Heart"やオラ・ベル・リード曲など。北西海岸作のアパラチア作品。

PC-1138 CHARLIE WALLER & COUNTRY GENTLEMEN『Songs of the American Spirit』CD\2,573-（本体\2,450-）

　この最新作発表の直後、８月18日に惜しくも他界してしまったチャーリー・ウォーラー。この作品で も、より深く、滋味の増したボーカルを聴くことができる。偉大なチャーリーの死を悼みましょう。 ムーンシャイナー誌10月と11月号で追悼特集。

SH-2207 COUNTRY GENTLEMEN『Sugar Hill Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　８月に急逝したチャーリー・ウォーラー、彼が生涯を全うしたカントリー・ジェントルメンのシュ ガー・ヒル作品から1980年代初期の２枚、『Sit Down Young Stranger』と『River Bottom』からの20曲集。チャーリーが深みの増した自身のボー カルをジェントルメン・サウンドの基軸として、その後の20年を歩みはじめた作品。

SH-3926 JOHN DUFFEY『Always in Style』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1996年12月10日、62才の若さで急逝したジョン・ダッフィ。1957年のチャーリー・ウォーラー らとのカントリー・ジェントルメン結成は、サム・ブッシュをして「ニューグラスの父」と言わしめる 偉大なブルーグラッサーだ。ジョンの名前が冠された唯一のセルダム・シーン時代のコンピレーション。

REB-7508 COUNTRY GENTLEMEN『Can't You Hear Me Callin'; Early Classics 1963-1969』CD\2,079-（本体\1,980-）

　そして初期カントリー・ジェントルメンの黄金時代。"Bringin' Mary Home"、"Matterhorn"、"Amelia Earhart's Last Flight"、"Many a Mile"、そして"Blue Ridge Cabin Home"など全12曲の廉価盤。

BJK-2071 BOBBY THOMPSON『Thompson Picks』\2,888-（本体\2,750-）

Little Rock Getaway/Disel On My Tail/Classical Gas/Tennessee Green/Foxfire/Devil Dance 他全12曲

　1946年のアール・スクラッグスの登場以来、数々のバンジョー変革者が出現しているが、中でも、ボ ビー・トムプソンはビル・キースとともにキース／トンプソン・スタイルという革新的奏法に名を残す偉 大なバンジョー奏者である。私個人的には、アール以来、バンジョーをもっとも多くの人に聴かせ、ベ ラ・フレックにバトンタッチするまで、バンジョーを一般化した最大の功労者だと認めている。また、技 術的にはクロマチック（半音）奏法の創始者であり、フラット・ファイブの音を意識的に取り入れた最初の 人物であり、ここに収められているエリア・コード615での"Classical Gas"と、シングルのみが発表された超伝説的な２曲"Foxfire"と"Devil Dance"で、バンジョーという楽器をまったく別次元のポップ音楽の楽 器に持ち上げた偉大なアーティストであると思っている。また、あまり語られることがなかったが、ブルー グラスというよりももっと大きな音楽という世界で主張できるバンジョー・トーンを提示したり、ワウワウ などを駆使したエレキ・バンジョーややドブロ・バンジョーなどを使い始めたのも彼だったと思う。1984 年、多発性硬化症と診断され、1986年以来、第一線を退いている。今年２月３日にはアレン・シェルト ンの呼びかけでベラ・フレックらも参加したコンサートが開かれた。本作は、自家録音のソロにはじまり、 ジム＆ジェシーや上記３曲の歴史的音源、また、初めて聴くエリアコードのアウトテイクと思われる"Ten nessee Green"や"John Henry"、ライブ音源など、そして最後にはベアフット・ジェリーでウェイン・モ スらとのボーカルで、胸を打つ"Faded Love"（間違いなく世界最高のアレンジだ!!）、アルバムとしては チョッと無理な寄せ集め作品。しかし、バンジョー奏者は決して忘れてはいけない、1970年代にバン ジョーを別次元に導いた偉大なアーティスト、ボビー・トンプソンの、初めて自身の名が冠されたアル バムの登場なのである。この偉大なバンジョーに、その天才的なアイデアとテクニック、そしておそらく、 その絶え間ざる努力と音楽への情熱に、"Faded Love"を聴きながら、私は涙を禁じえない…。ありがとうボ ビー!!

OMAC-7 MARK O'CONNOR'S APPALACHIA WALTZ TRIO『Crossing Bridges』 CD \2,888-（本体\2,750-）

Chief Sittin' in the Rain-College Hornpipe/Blackberry Mull/Limerock/Olympic Reel(Medley) 他全10曲

　古いトラディショナルのアパラチアン・フィドル・ チューンやテキサス・フィドルが、クラシック・コンサート・ホールで堂々とした演目となる…、それは 快感だよね。長らく「フィドル」として古典芸術の世界から馬鹿に!?されてきたフィドル音楽も磨けば 「アート」として鑑賞される。マーク・オコナーが約10年間をかけて築き上げたフィドルとクラシックの 「橋渡し」がここに見事に結実している。今年の５月、ジョージア州立大学クレイトン校のホールで開か れたマークのフィドルとキャロル・クックのビオラ、ナタリー・ハースのチェロによるアパラチアン・トリ オのコンサート実況である。マークがエドガー・マイヤーとヨーヨー・マと組んで発表した２枚の大ベスト セラー作『Appalachian Waltz』と『Appalachian Journey』のコンセプトを継承したトリオ、フィドル・キャンプで培われた人脈がこんなところに若い才 能となって開花する、マークの本望だろう。キャロルのケルト系フィドルが聴ける最後15分におよぶメド レーに、マークの気持ちが込められている。フィドルのフィーリングを失うことなく、クラシックの様式 に溶け込んだ見事なコンサート。

SRCD-5002 THE PLAYERS『The Players』CD\3,150-（本体\3,000-）（ボーナス２曲＋映像CD-R付き）

　ムーンシャイナー連載コラムでおなじみケイシのシ カタ・レコード最新作は、ナッシュビルのトップ・セッション・プレイヤーが、その名も『ザ・プレ イヤーズ』として立ち上げたスーパーバンドのデビュー作。一級のナッシュビル録音では必ず目にする 彼らの名前、ブレント・メイソン(g)、ポール・フランクリン(steel g)、マイケル・ローズ(bs)、エディ・ベイヤーズ(drums)、ジョン・ホブズ(key)の ５人組。全12曲中、インスト７曲、歌物５曲、さまざまなアメリカン・ポップ音楽を自由自在に取り入 れたオリジナルばかり。スタジオで鍛え上げられた適材適所、そのアメージングな妙技をお楽しみくださ い。日本盤には２曲のボーナスと、リハ風景や機材・エフェクト解説、そして８分30秒のライブを含む26 分におよぶ映像入り。

CCCD-0172 GEORGE SHUFFLER『Aged to Perfection』CD\2,888-（本体\2,750-）

　クロスピッキン奏法の創始者、ジョージ・シャフラーの1999年作品。『老いてなお完全』を目指す偉 大なミュージシャンである。ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの基本奏法の一つ。

SH-3928 SEAN WATKINS『Let It Fall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスの2001年ソロ・デビュー作。ブルーグラ ス・キッドからティーン・アイドルにもなった彼ら。しかし、そのアーティスティックな探究心はとどまる 所を知らず、ストレングス・ナンバーズ以降のブルーグラス・インストからケルトやジャズも含んだ見事な 新世代フラットピッキンの響きを堪能させてくれる秀作だ。

SCR-41 STEVE HUBER『Pullin' Time』CD\2,888-（本体\2,750-）

　話題のバンジョー・メーカー、スティーブ・ヒュー バーが1995年に発表したすばらしいバンジョー・アルバム。クレイグ・スミス以降の、ロン・ブロッ クやキース・リトルらによって整形されてきたスリー・フィンガー・ロールの新しい息遣いが聴ける 秀作である。

CCCD-0209 ADAM HURT『Intrigue』CD\2,888-（本体\2,750-）

　クラシック・ピアノからマンドリン経由でクロウハ ンマーに至ったというオールドタイム・バンジョー界のプリンス!?、アダム・ハートの2002年作品。有 名トラッドを中心にケニー・ベイカー"Spider Bit the Baby"などを取り上げ、アイリッシュからブルーグラスに至る幅広いフィドル・チューンを見事なクロウハ ンマーに乗せている。ブライアン・ウィックランドやアニ・スプリングがフィドル、ビル・キャグリー がギターで参加している。

ACD-54 SAM BUSH & DAVID GRISMAN『Hold On, We're Strummin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

　マンドリン・カリズマの競演作。最優秀インストとレコード・イベントの２部門にノミネートされ、 ブッシュは最優秀マンドリン奏者にも…。マンドリンへの愛情一杯、文句なしにすばらしい。IBMAでの巨 匠２人のマンドリン・バトルの様子はムーンシャイナー誌11月号の写真でお楽しみください。

OW-001 SKIP GORMAN『Old Style Mandolin Vol.1』CD\2,888-(本体\2,750-)

Watson Blues/Say Old Man, Can You Play the Fiddle/Cowboy Waltz/Tune for Bill Monroe 他全13曲

　知る人ぞ知るビル・モンロー研究家、スキップ・ゴーマン。トラッド・チューンやオリジナルを中心 に、モンロー・チューンも含め、ギターのバックというシンプルな編成で味わい深いマンドリンを聴かせ てくせれるインスト秀作。第２作『Old Style Mandolin Vol.2, Monroesque』(OW-002 CD\2,888-)はタイトル通り、世に知られていないお蔵入りモン ロー・インストを集めた作品。マンドリンと仲良く付き合う方法を示唆してくれる自費制作インスト集。

CMF-015 MARK O'CONNOR 『Championship Years, 1975-1984』CD\2,363-（本体\2,250-）

　マーク・オコナー、14才当時から各地のコンテストで録音された有名フィドル・スタンダード曲のテキ サス・スタイル・バリエーションが堪能できる決定盤。楽譜集『Championship Years』（MB-94585 Book\3,465-）も在庫中。フィドル、またはマンドリンで、より上の楽器テクを望む人には必須の奏法。

MS-111 MIKE SNIDER STRING BAND CD\2,888-(本体\2,750-)

　トラッドな、しかも広範に分布するフィドル音楽を、実に見事にまとめ上げて、ツイン・フィドルを 中心にしたウキウキするような、それでいて16部音符の一音ずつに凄い魂のこもった本物のフィドル伝統 を伝えてくれる、…そう、故ジョン・ハートフォードがライフワークとした意志を引き継ぐかのようなマ イク・スナイダー・ストリング・バンドのデビュー作。大好きな"Dance with Me, Kenny"も入っている…。フィドルはシャド・コッブ（彼は凄いぞ!!）と マット・コム。フィドル音楽の真髄だ。

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,573-（本体\2,450-）

　もはやブルーグラスにとどまらず、あらゆる音楽に 独自のドブロ奏法で新境地を開いていくジェリー・ダグラス、2002年の強力作品。サム・ブッシュやク リス・シーリ、ブライアン・サットンらの凄いのはもちろん、ジェイムズ・テイラーまでが参加。

SS-9481 CINDY CASHDOLLAR『Slide Show』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ニューヨークのブルーグラス界から、テキサスでア スリープ・アット・ザ・ホィールのスティール・ギター奏者になったシンディ・キャッシュダラーの見事 な最新ソロ作品。スウィング・スティールの開祖ハーブ・レミントン、ドブロのマイク・オルドリッジ、 ブルース・スライドのスティーブ・ジェイムズ他、全曲にゲストを迎え、ドブロ、ラップ、スティール・ ギターなどをフィーチャー、贅沢な気分にさせてくれるスライド音楽。

K2B2-2369 BUELLGRASS『Across the Tracks』CD\2,888-(本体\2,750-)

　"Stardust"や"Caravan"、"Mood Indigo"や"Tennessee Waltz"などのスタンダードを、ジャズ・ベーシスト、ビュエル・ネイドリンガーがリチャード・グ リーンとアンディ・スタットマンを迎え、マーティー・クリストールのリードとピーター・アイバー スのハーモニカ、ピーター・アースキンのドラムスとともに結成したビュエルグラスの名作CD化。

CART-105 BRUCE MOLSKY & BOB CARLIN『Take Me As I Am』CD\2,888-(本体\2,750-)

Maybelle Rag/Durang's Hornpipe-Forked Deer/Cidy/Cumberland Gap/Corrinne/Christmas Eve 他全14曲

　オールドタイム・フィドルとバンジョーの達人２人、ブルース・モルスキーとボブ・カーリンの1988 年、マリマックのカセット作品の自費CD化である。現在は巨匠とも呼べるほどの域にまで達した彼ら、と もに30代の若さとエネルギーでアパラチアン・オールドタイムのさまざまな面白さを伝えてくれる秀作で ある。フィドル＆バンジョーというシンプルな２本の楽器による目の回るようなホットなグルーヴが見事で ある。ブルーグラスのような複雑な装飾音ではなく、ボウイングとクロウハンマーでインプロバイズを重ね てグルーヴが創られていく様子がよく聴き取れる。ラグや各楽器のソロ（フレットレス・バンジョーの魅 力は「コリーナ」で堪能）、ツイン・バンジョー、ボーカル物も織り交ぜて、オールドタイム・フィド ル＆バンジョーの魅力をストレートに聴かせてくれる秀作である。

LDM-0102 ケイコ・ウォーカー『Both Sides Now』CD\2,500-（本体\2,381）

Both Sides Now/Teddy O'Neill/Water Is Wide/Toss the Feathers/Greensleaves/Winter Light 他全12曲

　エミルー・ハリスに刺激され、日本で女性カントリー・シンガーとしてのキャリアを重ねてきたケイ コ・ウォーカーの最新作はイギリス諸島系のルーツを感じさせるケルト系アルバム。ニッティ・グリティ 『永遠の絆』のエンディングで知られる「青春の光と影」を１曲目に、ブルーグラス・スタンダード"Shady Grove"の原曲らしき"Matty Groves"、そして女性に人気のサラ・マクラクランの"Angel"につづいてニュー・ イングランド・フィドラーのロドニー・ミラーも取り上げていたフレンチ・カナディアン・トラッドのイン スト曲"Mouth of the Tobique"が登場するといったバラエティーに富んだ内容で、日本とイギリスの血を受け継 いでいる彼女の居場所を、無理せずに探しはじめたようだ。吉冨はるかのフィドルをフィーチャーした２曲のイ ンストではボーランも披露する彼女、アイドルであったエミルーがかつてデビュー10年を経て後にアパラチア にルーツを求めようとしたように、自身のルーツをケルト系のメロディーの中にルーツを感じているのかもしれ ない。彼女には97年発表の３曲入り『Love Songs』(LDM-0101 CD\1,050-)、99年にSHIMEとコンビを組んだブロークン・アシェズ『Broken Ahes』(LDM-0301 CD\3,150-)の２枚のオルタナ・カントリー作品がある。

MO-001 松本もんつ＆ヤポネシアン・ジグ『わすれていたにおい』CD\3,059-（本体 \2,913-）

　松本もんつが今月、オーストラリアのフォーク・フェスなどで活躍をつづける中、２年ぶりに帰国、凱 旋公演に臨む。京都のバンジョー奏者として、ブルーグラスから一時はザ・ナターシャ・セブンにも参加、 その後、バンジョーを担いで世界中を散策、独自のヤポネシアン・サウンドで仕上げられたすばらしいデ ビュー作である。宮崎勝之や、尺八とパーカッションのロビン・ロイドら国籍を超えた音楽仲間と、独自の 感性を持つ自作曲が、ブルーグラスやアイリッシュ、レゲェやインド音楽などを取り入れた1996年作品。 解説は中川イサト。

SH-3885 MOLLIE O'BRIEN『Big Red Sun』CD\2,573-（本体\2,450-）

　売れないんだけど、圧倒的な歌のうまさで知られる モーリー・オブライエン、そう、ティムのお姉さんだ。全米人気フォーク・ラジオ番組『E-Town』の プロデューサーとしても知られるニック・フォスターのすばらしいギターを中心にシンプルなバックで名曲 "No Ash Will Burn"他、スティーブ・グッドマン、ジョン・ハイアット、ランディ・ニューマン、ルシ ンダ・ウィリアムズらのシンガー・ソングライター作品からチャック・ベリー、ウィリー・ディクソン、 メンフィス・ミニーらブルーズ名曲の、実に気分の良いカバー集。ニックと同じ、ホット・ライズOBの 故チャールズ・ソウテルのプロデュース。

DUAT-1191 DERYL DODD『Stronger Proof』CD\2,573-（本体\2,450-）

　テキサスの正統派カントリー・シンガー／ギタリス ト／ソングライター、デリル・ドッドの最新作。90年代ナッシュヴィルでギタリストとしてキャリアをス タート、ソニーから２枚のソロ・アルバム、シングル・ヒットで将来を嘱望されながら、ウィルス性神 経疾患のため90年代末から活動を中断、2002年のアルバムも不発に終わったところから故郷テキサスに 戻り、心機一転再出発となったのがこのアルバム。グレン・ダンカンのフィドルを主役に据え、正統ホン キー・トンク・バラード、バック・オウエンズ・スタイルのカントリー・シャッフルを核に、サザン・ ロック・テイストなどさまざまなスタイルの坩堝ともいうべきテキサス・カントリーならではのホットなサ ウンドが楽しめる。（宇野）

WS-2004 JOHN ENGLAND & THE WESTERN SWINGERS『Thanks A Lot』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ホンキー・トンク・スタイルの父ともいうべきアー ネス・タブ＆テキサス・トゥルバドゥ―ルスのヒット曲を、ボブ・ウィルス＆テキサス・プレイボーイ ズ・スタイルに料理するという、秀逸なアイディアから生み出されたハッピーなサウンド。演ずるは、 ナッシュヴィルのクラブ・サーキットで人気の高い、ジョン・イングランド＆ウェスタン・スウィンガー ズ。ある者はドリウッドのミュージカル・ディレクター、またある者はリッキー・ヴァン・シェルトン のツアー・バンドのリーダーと、多彩なキャリアのヴェテランたちが、フィドルとスティールを主役に ホーン・セクションも加えて、楽しんでいる様子が伝わってくる。テキサスに誕生したふたつのスタイル の見事なコラボレーション。（宇野）

PD-0502 ED BURLESON『The Cold Hard Truth』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ビルボード誌のコラムニスト、チェット・フリッポが「もっともピュアなサウンドをもったカント リー・シンガー」と絶賛する、テキサスのホンキー・トンク・シンガー／ロデオ・カウボーイ、エド・バー ルソンの新作。オーソドックスなスタイルにはじまって、バック・オウエンズのヒット曲のフレーズを巧み に取り込んだ熱いオマージュ、ブルーグラス・スタイルにカントリー・シャッフル、さらにはウェスタン・ スウィング調からロックン・ロールまで、テキサス・カントリーの構成要素を隅々にまで取りこんだ欲張り カントリー。なかでは、中盤で聴かれるベイカ―ズフィールド・サウンドやブルーグラス・テイストに、 ドワイト・ヨーカムの匂いがプンプンとするヴォーカルが興味深い。テキサスのローカル・ミュージシャン の手堅いサポートで、気持ちよさそうに唄っている。（宇野）

RLK-001 RED KILBY『Keepin' It Real』CD\2,888-（本体\2,750-）

　チャーリー・プライドやマール・ハガードがヒーローだという正統派シンガー、レッド・キルビーのセ カンド・アルバム。１曲目"That Bakersfield Sound"そのものズバリにはじまって、コニー・スミスやビ リー・クラッシュ・クラドック、プライドにハガードと、60年代黄金期のストレート・カントリーのカ ヴァーを軸にのびのびと唄っている。そしてバックに は、ベイカーズフィールド・サウンドの生みの親ともいうべきラルフ・ムーニーや、ナッシュヴィルのヴェ テラン、ロイド・グリーン、最近のテキサス・カントリー・シーンで大活躍のディッキー・オーヴァーベ イなどスティール・ギターの達人を迎え、レッド・ヴォルカートのテレキャスターとのコンビで極上のサ ウンドをつくりあげている。（宇野）

CD-1065 SHANE WORLEY『Feelin' Haggard』CD-R\2,888-（本体\2,750-）

　既に何枚かのアルバムをリリースしている若手ホン キー・トンク・シンガー、シェーン・ワーリーが、ヒーロー、マール・ハガードに捧げたアルバム。若 き日のマールを思い起こさせるような粘っこいバリトン・ヴォイスで唄うバラードには、マールには及ばな いとはいえ真面目なフォロワーぶりが伝わってくる捨てがたいものがあり、マールの初期の曲、"My House of Memories"やトミー・コリンズをカヴァーした"High on a Hilltop"に、あまり有名ではない曲を多くとりあげたあたり、選曲にもひとひねりした工夫がみ てとれる。バックも、プロデュースを務めたマイク・ヘドリックのエレキとスティールを軸に、無名ながら 手堅いプレイで、ストレンジャーズ・サウンドの雰囲気を演出している。（宇野）

BSM-001 ELIZABETH COOK『Elizabeth Cook』CD\2,888-（本体\2,750-）CD \2,888

　レター#288で紹介した最新作『This Side of the Moon』(HC-2536\2,888)でその大器ぶりを改めて実証してみせたエリザベス・クック、彼女が2000年に 発表したデビュー作、ファンのあいだで『Blue Album』と呼ばれてきたものが再プレスされての登場だ。ロレッタ・リンやタミ―・ワイネットの流れを 汲むスケールの大きな正統派ヴォーカル、クラシック・カントリーへの愛情が如実にみてとれるソングラ イティングという、エリザベスの特質が、デビュー作にすでに明らかだったことが確認できる。（宇野）

RCA-64196 ALABAMA『Ultimate Alabama:20 #1 Hits』CD\2,783-（本体\2,650-）

　80年、RCAから最初のナンバー・ワン・ヒット"Tennessee River"を放ってから、87年までクリスマス・シングルをのぞく連続21曲のナンバー・ワンを 記録するなど、驚異的な人気で現在に至るまでトップ・グループの名をほしいままにしてきたアラバマ、 03年に惜しまれつつツアーからの引退を宣言した彼らの、多くのナンバー・ワン・ヒットから20曲を厳 選した、文字通り究極のベスト・アルバム。（宇野）

B000232312 TOBY KEITH『Greatest Hits 2』CD\2,573-（本体\2,450-）

　"Courtesy of the Red, White and Blue(The Angry American)"、"Beer for My Horses"の大ヒットでトップ・スターの仲間入りを果たしたトビー・キー スのベスト第２集。99年以降のヒット曲９曲と、目下シングル・チャート上昇中の"Stays In Mexico"など新曲３曲そしてライヴ・ヴァージョンが２曲という 構成。"The Angry American"をめぐってのディキシー・チックスとの場外乱闘という「保守vsリベラ ル」話題もあったっけ…。（宇野）

BCS-004D V.A.『Best of Bluegrass; The Legend』DVD\2,993-（本体\2,850-）（50分）

　ロニー・レノがホストを務める90年代前半のテレビ番組『Reno's Old Time Music Festival』から、大物ばかりを集めた映像集がDVD化された。マッ ク・ワイズマン、オズボーン・ブラザーズ、ビル・ハレル、ラルフ・スタンレーが各２曲ずつ、そして 故チャーリー・ウォーラー"Matterhorn"と、1963年のレノ＆スマイリーによる"Love Please Come Home"の全10曲、各人のインタビューに時間を割いている。ロニーならではの大物たちとのリラックスし たジャムや会話から、彼らの人柄も感じることの出来る映像集だ。

BCS-005D V.A.『Best of Bluegrass; Bluegrass Gospel Part II』DVD\2,993-（本体\2,850-）（49分）

　これも上記と同じ、かつてVHSビデオ発売されたもののDVD化。上記、ロニー・レノのテレビ番組 からゴスペルばかりを集めたものの第２弾である。今回の出演はJ.D.クロウ＆ニュー・サウス、エディ・ アドコック・バンド、チャーリー・ウォーラー＆カントリー・ジェントルメン、マック・ワイズマン、 ルイス・ファミリー、カール・ジャクソン、ブルーグラス・カーディナルズ、トラディショナル・グラ ス、ダグ・ディラード・バンド、ニュー・クーン・クリーク・ガールズ、サード・タイム・アウト、 クラスター・プラッカーズ他、17組18曲。ブルーグラス・ゴスペルの第１集『Best of Bluegrass; Bluegrass Gospel』(BCS-002D DVD\2,993-)もある。

BSF-001 『BLUEGRASS JOURNEY, a Documentary』DVD\3,675-（本体\3,500-）（86分）

　まさに「息を呑む」ブルーグラス楽器の集中力と緊張感が見事に捉えられた米国の「今」のブルーグ ラス・フェス・ドキュメントの決定版である。ムーンシャイナー誌６月号と７月号に翻訳掲載。ブルーグ ラス・ファン必見のDVD、VHSもある。

SSF-001D JIMMY MARTIN『King of Bluegrass; Life & Times of Jimmy Martin』DVD\3,675-（本体\3,500-）（カラー66分＋ボーナス付 き）

　ブルーグラス音楽を現在の形に成した偉大なミュー ジシャンの一人、ジミー・マーティンの特上感動ドキュメント映画のDVD。最近のビーン・ブロッサ ム・ライブを中心に貴重な映像と共に、彼の音楽に対する情念が、ブルーグラスの典型を生んだことを確 信させる彼の「人生と時代」、…わたしは敬意を込めてジミーを「ソリッドグラスの父」と呼んでいる。 VHSやCDもある。

KOCH-6156D V.A.『A Tribute to Bill Monroe; the Legend Lives On』DVD２枚組\4,148-(本体\3,950-)

　ビル・モンローが他界してから約半年後、1997年春に最後のブルー・グラス・ボーイズを軸に、故ジョ ン・ハートフォードをはじめ、まだ元気だったジム＆ジェシー、ティム・オブライエン、リッキー・ス キャッグス、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー・バンド、ザ・ホワイツ、コニー・スミス、 ラリー・スパークス、ジェイムズ・モンロー他による追悼コンサート。ホストはロリー・モーガン。

SH-3998D DOLLY PARTON『Live and Well』DVD\2,888-（本体\2,750-）

　この５年で３作続けてブルーグラス系作品を発表し たアメリカン・アイコン、ドリー・パートンの最新作はそれら３作からの曲を中心にしたブルーグラス／ カントリー・ライブ、DVDとCDの同時発売である。最強のエンターテイナーとしての一面と同時に、東テ ネシーのアパラチア田舎娘を見事に演じるドリー、ものすごい存在感である。

FGM-1010D BRYAN SUTTON, JIM HURST and TIM STAFFORD『Live in Nashville』DVD\4,725-（本体\4,500-）

　IBMA最優秀ギタリストのブライアン・サットンとジム・ハーストはフラットピッキンとフィンガーピッ キンの奏法の達人、そし て無冠ながら、抜群のアレンジ能力でAKUSサウンドを確立したといわれ、現在 はブルー・ハイウェイで 活躍するスーパーピッカー、ティム・スタッフォード。ブルーグラス・ギターの 現在を代表 するトップ・ギタリスト３人のギター・ライブ共演。

ROU-0526D EARL SCRUGGS, DOC WATSON, RICKY SKAGGS『Three Pickers』DVD\3,308-（本体\3,150-）

　大物３人ががっぷり組んだテレビ・スペシャルから のライブCD。80才を越えてなお、より進化するスクラッグスとワトソンをスキャッグスがフォローす る。ブラザー・デュオから、アリソン・クラウスらをゲストに迎えてのブルーグラスまで、人間国宝の 技と心をご鑑賞ください…。

BCS-001D V.A.『The Best of Bluegrass』DVD\2,993-（本体\2,850-）（46分）

　1980年代終わりから1990年代はじめ、IBMAの活動と同時にブルーグラスが大きくなる胎動を感じる ロニー・レノがホストのテレビ番組映像集。出演はルー・リード＆カロライナ、クレア・リンチ、ロ ンサム・リバー・バンド、サード・タイム・アウト、J.D.クロウ＆ニュー・サウス、キャシー・キア ボラ、ディラーズ、ラルフ・スタンレー他、15組の15曲。

ROU-0515D ALISON KRAUSS & UNION STATION『Live』DVD２枚組\3,308-（本体\3,150-）

　現在もっともポピュラーなブルーグラス・バンドに 成長したAKUS、ブルーグラスのソウルを秘めながら、完璧なアコースティック・アンサンブルで世に も美しい音楽を創る。IBMAアワード・ショウを開催したこともあるケンタッキー州ルイビルの由緒あるパ レス・シアターにて、アリソンのファンキーな素顔も垣間見れるすばらしいライブ映像だ。

FGM-9.1 V.A.『Flatpicking Guitar Vol.9-#1』CD+Book\2,625-（本体\2,500-）

　全タブ譜＋楽譜に解説入りの実演CDが付いた隔月刊 のフラットピッキンギター誌、今回のカバーストーリーはコンテスト荒らしで知られたロイ・カーリー （タブ譜は"Highway of Regret"と"Remington Ride"）のほか、チャーリー・ウォーラーのリズム・ギター、リンカーン・メイヤーズ、ブルース・パ ターンの解説、ギターのお手入れ、アコード社のギター・ケース等々の特集記事、タブ譜はトニー・ラ イスの"Muleskinner Blues"、スティーブ・ポティア"Oh Susanna"、ポール・メリング"Minor Swing"、ジョン・ミゲーン"Reconciliation"他、"Keep on the Sunny Side"、"Pig in a Pen"、"Snowflake Reel"、"Hard Times Come Again No More"ほか、ギターとフラットピッキンに関する情報満載。

BOOK-M5SB 『Masters of the 5-string Banjo』Book\7,770-（本体\7,400-）

　1988年にオーク社から出版された400頁におよぶブルーグラス・バンジョー紹介の決定版がアキュタブ 社から再発売されている。アール・スクラッグスからベラ・フレック、スナッフィ・ジェンキンスから パット・クラウド、ブルーグラス・バンジョーの重要なスタイリストを網羅した（ボビー・トンプソン を落としたのは不覚!!）、ピート・ワーニックとトニー・トリシュカによるインタビューと研究、タブ 譜集など。何よりも嬉しいのは68人のトップ・ミュージシャンによる楽器、弦、ブリッジ、その他 のアンケート集。英語だが、本棚に飾っているだけで上手くなったような気に…!?

GIBSON RB-3 Banjo "NEW" 税込 \438,900-

今ならチャリー･クッシュマン氏のセットアップでお届 けします。その他のモデルについて価格など御問い合わせ下さい。

Gibson F-9 Mandolin (New w/Light Case) 税込\360,360-

　ふち飾りなし。エボニーフレット、インレイなし。 サイドドットつき。メイプルネック、メイプルサイド&バック、スプルーストップ。トラディショナル Fモデル。つや消しビンテージブラウン。トーンバーはGibsonの伝統を引き継いだ職人によって調整されて いる。その他のマンドリン各モデルについて価格など御問い合わせ下さい。

I-V040"OLD VIOLIN SV10"\241,500(本体\230,000)

　1910'S チェコ・ストラド・コピー。ダークでスゥイ−トというブルーグラス・フィドルに適してます。

その他、ジャーマンのストラド・コピー各種在庫中です。TEL等でお問い合わせ下さい。

I-VDOR19A(税込定価\73,500→\36,750),I-VDOR18(税込定価\57,750→\28,875-)

ドイツのマイスター、ドォルフラーのバイオリン弓、塗装ムラによるB品が出ました。この機会にお買い求 め下さい。詳しくはTEL等でお問い合わせ下さい。

KCL-WS "HOSCO キョン・セーム皮 　Sサイズ"\3,675 (本体\3,500)

KCL-WM "HOSCO キョン・セーム 皮　Mサイズ"\4,935 (本体\4,700)

ビンテージ楽器にも安心して使用出来る、最高級といわれるキョン種（世界最小の鹿）を使用したセー ム皮、取扱始めました。 楽器の脂分、水分の拭き取りに適し、またセームに含まれる天然コラーゲン成分 （鹿皮のコラーゲン成分とセーム処理時に使用する鱈肝油コラーゲン成分）により楽器に潤いを与えます。 通常のご使用で10年以上は効果が持続します。 ※サイズはSサイズが25x25cmの正方形が取れるサイズ、Mサイズが30x35cmの長方形が取れるサイズと 区別しております。

KA-8 "カリンバ"\1,050(本体\1,000-)

おもちゃ感覚で楽しめるアフリカの民族楽器『カリンバ』(親指ピアノ)入荷!!8キーでドレミファソラシドに チューニング済みです。 ご購入後も簡単にチューニングできますのでペンタトニックなどにチューニングを 変えることも可能です。お子様のプレゼントにも最適です。

TRJ-400 『楽器用除湿剤：除湿戦隊トルレンジャー』\420-（本体\400-）

　楽器用除湿剤です。「ケースの中など密閉された空 間の中の余分な湿気をとことん!!吸い取ります。しかも楽器にとって1番適性とされる約50%に保ちます。 又、消臭、防カビ、防錆等、あなたの愛器を湿気から護ります」と。

MISC-0007 REMO Banjo Head \3,675- （本体\3,500- )

バンジョー・ヘッドのベストセラー。　トップフロストコーティングがされたレモ社のバンジョー・ヘッ ド。 クリアー(透明)もある。11インチ ハイクラウン(フラットヘッド用)

MISC-008 5 STAR BANJO HEAD \4,725-（本体\4,500-)

REMOのヘッドょリムネット分厚い。固めの音がお好みの方には根強い人気がある。11インチミディア ムクラウン。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタ イル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。

BNL-04/09 最新９月号

　カバーストーリーはケニー・イングラムとタブは"You Don't Know My Mind"と"Fly Me to Frisco"ほか、ドン・ウェイン・レノのインタビュー、ボブ・カーリ ンのトニー・パス作のバンジョー・リムについてほか、タブ譜はアール・スクラッグスの"Ashes of Love"、トム・アダムズ"Two O'Clock in the Morning"、"Kentucky Waltz"のコード分解とフィンガーボード、そのほかストローク奏法、オールドタイム・クロウハンマー・ バンジョーや初心者コーナー等々、さまざまなバンジョーの話題とタブ譜満載の48頁。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもお問い合わせください。…ヨロシク。

BU-04/09 最新10月号

　チャーリー・ウォーラー追悼他、2005年向け全米ブルーグラス・タレント名鑑、1957年以来シカゴの フォーク／ブルーグラス／ブルース・シーンを底辺で支えてきた「Old Town School of Folk Music」紹介、漫画「Gasoline Alley」の作者ブルーグラス・ブラザーズ等々、米国ブルーグラス・ニュース、歴 史、情報、レビューなど満載の96頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバー が揃っています。お問い合わせください。

OTH-0905 最新2004年秋号

　オールドタイム音楽でのウクレレ特集のほか、アー カンソーのおばあちゃんフィドラー、バイオレット・ヘンズリー、19世紀のクラシック・バイオリニス ト、オル・ブルが1869年にケンタッキーヘ旅したときの私的な書簡（19世紀のフィドル音楽に関する重 要な証言だ）、21世紀のスクウェア・ダンス展望などの特集。ワークショップでは"Turkey in the Straw"のメロディー・バリエーションや楽器のビビリ音の応急手当、そして超充実のレコード・レビュー やニュースなど、アメリカ・ルーツ音楽研究にも欠かせない56頁。

　1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌が、22年目に入りま す。今後とも皆さんの協力と購読をお願いします。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2202 MoonShiner 2004年12月号（通巻254号）

　「投稿集ビル・モンロー初来日から30年」のほか、今月来日予定のキース・リトルへのインタ ビュー、若者列伝�Bは期待の女性フィドラー＆シンガー／ソングライター、ベッキー・ビューラー、ア メリカ音楽のルーツと歴史、ネッシー・エクスペディション復活…!?、マンドリン・キット組み立て奮戦 記、フォークバンドの久楽粋ほかの特集。

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