◆ムーンシャイナーが11月号から４頁増えました。22年目を迎えたムーンシャイナー誌、1983年11月 の創刊号の32頁から21年間で10頁増えました。表紙もカラーです。毎月、心を込めて作っています。ぜ ひ定期購読をお願いしま。すでに購読の方は、ぜひお友達にもお勧めください。

　ムーンシャイナー誌バックナンバー単冊は\525-、または一年間\6,000-（送料・消費税込み）、半年 間\3,300-（送料・消費税込み）。皆さんのサポートが頼りです。是非購読をお願いします!!

　最新11月号は、IBMAアワード・ショウ完全リポート、須貝重太のチャーリー・ウォーラー追悼、本間 正敏の「ギブソン・プリウォー・マンドリンの魅惑」、麻田浩連載「キングストン・トリオとの出会 い」、ケイシ物語最終回、フローズン・ホットドッグズ、茨木ブルーグラスほかの特集。

◆台風、豪雨、地震…、なんかおかしな一年も、1月の中頃になって、ようやく晩秋らしい寒さがやって きました。ブルーグラスやオールドタイムのふるさと（だった）アメリカも、イラク戦争や大統領選挙と混 迷を深めていますが、ブルーグラスはかつてない大ブームを迎えています（ムーンシャイナー誌11月号 「ブルーグラスと大統領選挙」参照）。…なんかおかしな世の中になりつつあるのかな？なんて、思ってし まいますねぇ。

◆毎年続けてきた『秋フェス』は、来年の３月に『早 春ジャムフェス』として新企画を計画中です。決定すればお知らせしますので、よろしく!!

B000331909 SHANIA TWAIN with ALISON KRAUSS + UNION STATION『Up Close and Personal』DVD\3,098-（本体\2,950-）

　女性ポップ／カントリーのスーパースター、シャナ イア・トゥエインの最新作はアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションをバックにしたアコース ティック・ライブ映像!映像新入荷参照。

ROU-0525 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Lonely Runs Both Ways』CD\2,573-（本体\2,450-）

　アリソン・クラウス＆ユニオン・ステーション最新作。ブルーグラス新録音、新入荷参照。

BBR-015 BECKY BULLER『Little Bird』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　女性ブルーグラスにすばらしい才能が開花。デビュー作につづくベッキー・ビューラーの最新ソロ第 ２作である。ブルーグラス新入荷参照。

KOCH-9804 V.A.『Christmas Grass Too: A Continuing Celebration of Christmas, Bluegrass Style』CD \2,888-（本体\2,750-）

　2004年版最新ブルーグラス・クリスマス集はボビー・オズボーンからドリー・パートンまで、お楽 しみ豪華版。クリスマス特集の最後を参照。

R2-76110 EMMYLOU HARRIS『Light of the Stable』CD\2,097-（本体\1,970-）

　「クリスマスタイムズ・アカミン…」ですね、あのエミルーの名作クリスマス作品が３曲の新録音を加 えて新装再発だ。クリスマス特集参照。

KG-0542 V.A.『Cabin On a Mountain』CD\2,360-（本体\2,250-）

　スターデイのバーン＆レイやジミー・マーティン＆ ボブ・オズボーン他、アーリー・ブルーグラス最上の録音。ブルーグラス名演新入荷参照。

ARP-591594 V.A.『Beautiful Dreamer; the Songs of Stephen Foster』CD\2,783-（本体\2,650-）

　現在のアメリカーナ音楽の胎動を、抜群の人選で感 じさせてくれるスティーブン・フォスター曲集。アメリカーナ新入荷参照。

B000045902 GEORGE STRAIT『50 Number Ones』CD２枚組\3,675-（本体\3,500-）

　1980年代以降のカントリーをロック／ポップに伍す るまでの商業規模にならしめつつ、失われていたカントリーのアイデンティティーを再構築した功労者の決 定盤。カントリー名演新入荷参照。

●MCM-0001 DEL MCCOURY BAND『It's Just the Night』CD\2,888-（本体\2,750-）

　メインアワードの最優秀エンターテイナーと年間最 優秀アルバムをダブル受賞。

●REB-1802 KING WILKIE『Broke』CD\2,573-（本体\2,450-）

　平均年齢23才、最優秀新進バンド受賞。ストレートなトラッドグラスの未来は明るい。

●SKFR-1006 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Brand New Strings』CD\2,888-（本体\2,750-）

　最優秀インストルメンタル・グループ受賞。その強 烈なテクニックと破壊力を堪能する最新作。

●SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Hard Game of Love』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀ボーカル・グループ受賞。最近セキュラー作 品で聴く最高のブルーグラス・ハーモニー。

●ROU-0524 BLUE HIGHWAY『Wondrous Love』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀ゴスペル録音受賞作。ティム・スタッフォー ド、バンド結成10年目にして感激の受賞。

●REB-1694 LARRY SPARKS『Sings Hank Williams』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀男性ボーカル受賞。本作は1977年名作。最新ライブ集はブルーグラス名演新入荷参照。

●ROU-0497 RHONDA VINCENT『One Step Ahead』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀女性ボーカル受賞の最近作。

●B000045802 *V.A『Livin', Lovin' , Losin'; Songs of the Louvin Brothers』CD\2,783-（本体\2,650-）

　最優秀アルバム企画受賞。アリソン・クラウス＆ジェイムズ・テイラーを含むが、限りなくカントリー に近い作品なので不満…、内容は最高!!

●ROU-0539 TOM ADAMS & MICHAEL CLEVELAND『Live at the Ragged Edge』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀インストルメンタル・アルバム受賞作。フィ ドル＆バンジョー２本だけのド迫力!!マイケル・クリーブランドは最優秀フィドル受賞。

●ROU-0140 BLUEGRASS ALBUM BAND CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀バンジョー受賞のJ.D.クロウが、トニー・ラ イスらと創った入魂のブルーグラス・スタンダード曲集。『Vol.2』(ROU-0164 CD\2,573-)、『Vol.3』(ROU-0180 CD\2,573-)以下、シリーズは最終インスト・アルバムの第６作まである。

●SH-3975 BRYAN SUTTON『Bluegrass Guitar』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀ギター受賞のブライアン・サットン最新作。 タイトル通りのストレート・ブルーグラス。

●ROU-0538 ROB ICKES『Big Time』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年もIBMA最優秀ドブロを受賞のロブ・アイクス、ジェリー・ダグラスに次ぐ、７回目の受賞。

●SKFR-2010 MOUNTAIN HEART『Force of Mature』CD\2,888-

　最優秀マンドリンにはアダム・ステッフィ。現在もっとも人気のあるホットなバンド、マウンテン・ ハートの最新作での問答無用グラス。

●PC-1130 JIM HURST & MISSY RAINES『Synergy』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀ベースを受賞した紅一点のミッシー・レイン ズ。最優秀ギターを２回受賞のジム・ハーストとの、珍しいギター＆ベースの男女デュオ。

　ムーンシャイナー誌11月号（MS-2201 \525-）でIBMAアワード・ショウの模様を写真とともに完全リ ポートしていますが、そのショウのハイライトを関連アルバムとともに紹介しましょう。

●SH-3986 GIBSON BROTHERS『Long Way Back Home』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　昨年ブルーグラス界にカムバックしたギブソン・ブ ラザーズがその感動を歌った"That Bluegrass Music"でオープニング。ブラザー・デュオの伝統を正当に 受け継ぎ、完璧なブルーグラスに仕上げている。この最新作では"Ophelia"のカバーが秀逸。なお、ムー ンシャイナー誌に歌詞の一部を紹介した件の曲が収められたのは昨年発売のカムバック第１作『Bona Fide』SH-3965 CD\2,573-)。新生ギブソン・ブラザーズは強力お勧めだ。

●ACD-54 SAM BUSH & DAVID GRISMAN『Hold On, We're Strummin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

　この２人は凄かった…そのオーラ。バックはブライ アン・サットン(g)とバリー・ベイルズ(bs)の４人だけだったけど、そのステージの狭いこと…。CD１曲目 の"Hartford's Reel"のメロディーラインの美しさも際立っていた。IBMAに初めてやって来たグリスマン、 まぎれもなく、ビル・モンローに次ぐブルーグラスの２大改革者、夢の共演だ。

●RME-297 LARRY PERKINS『Friends; Glad Reunion Day』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年の名誉の殿堂入りはカーリー・セクラー。J.D. クロウ＆ニュー・サウスとの"I'll Go Steppin', Too"では、あのままのテナーが健在で嬉しくなった。紹介 するこのCDに、カーリーは２曲しか参加していないものの、１曲ではドック・ワトソンにテナーをつけ、 もう１曲はレスター・フラット亡き後のカーリー・セクラーの看板曲"Mother Maybelle"が聴けるのだ。もちろん、スクラッグスに瓜二つといわれたラリー・ パーキンスのこの作品、豪華ゲストとともに、スクラッグスの音楽背景に迫る秀作でもある。

●REB-1654 LARRY SPARKS『Silver Reflection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年最大の感動はラリー・スパークス。あの大ベテランが声につまり涙ぐむ!?とは…。初めての賞、最 優秀男性ボーカルに選ばれたラリー。その「田舎のスター」を強烈にアピールしてくれた。表２カラー・ グラビアで紹介しているアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションに、ジェリー・ダグラスとブッシュ ＆グリスマンのフィナーレは壮観だった。本作は、"Tennessee 1949""Kentucky Girl""Blue Virginia Blues"などのヒット曲を生んだ名作として知られ、今年で歌手生活40周年を祝う彼が、25周年のときに 創った作品である。

●B000251302 LORETTA LYNN『Van Lear Rose』CD\2,573-（本体\2,450-）

　最優秀アメリカーナ・アルバム賞とアーティスト賞 のダブル受賞。大スターがジャック・ホワイトのプロデュースで見事なカムバック。

●VAN-79736 MINDY SMITH『One Moment More』CD\2,783-（本体\2,650-）

　最優秀アメリカーナ新人賞。アパラチアの陰影を湛 えた新人女性シンガー・ソングライター。

●DUAT-1187 COWBOY JACK CLEMENT『Guess Things Happen That Way』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　アメリカーナ生涯功労賞受賞。ジャンルにとらわれ ずにアメリカ音楽のすべてを飲み込んだ、実に大物らしいしゃれたサウンドの最新作。

●BNA-56609 KENNY CHESNEY『When the Sun Goes Down』CD\2,783-（本体\2,650-）

　最優秀カントリー音楽協会エンターテイナーとアル バムのダブル受賞。ETSUブルーグラス出身の彼がカントリー界のトップ・シンガーに。

●RCA-54207 MARTINA MCBRIDE『Martina』CD\2,783-（本体\2,650-）

　最優秀カントリー女性ボーカル受賞。６枚目で女性 カントリーのトップに立った最新作。

●CAP-77489 KEITH URBAN『Be Here』CD\2,783-（本体\2,650-）

　最優秀カントリー男性ボーカル受賞。ニュージーラ ンド生まれで、オーストラリア育ち。

●ARI-50605 BRAD PAISLEY『Mud on the Tires』CD\2,783-（本体\2,650-）

　上記アルバムの中、アリソン・クラウスとのデュエット曲"Whiskey Lullaby"が最優秀カントリー企画賞とビデオ賞のダブル受賞。

R2-76110 EMMY LOU HARRIS『Light of the Stable』CD\2,079-（本体\1,980-）

Christmas Time's A-Coming/Beautiful Star of Bethlehem/Cherry Tree Carol/Silent Night 他全13曲

　アコースティック・クリスマスの名作が３曲の新録 音を加えて新装新発売である。1975年に録音されたタイトル曲の流れで、名作『Blue Kentucky Girl』を制作中に録音され1979年に発表された作品。ブルーグラスのノウハウを含めたオールドタイムやトラッ ドフォークに回帰しはじめたエミルー、30才前後の絶頂期にリッキー・スキャッグスやザ・ホワイツを核に して、独特の透明感を持ったアコースティック音楽の新時代を提案した名作。新録音の３曲はリッキー・ス キャッグスやケイト＆アンナ・マッギャーリグル姉妹を迎えて、すばらしい選曲とともに相変わらずの透明 感と円熟のボーカルを聴かせる。

ROU-0513 V.A.『O Christmas Tree』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ロンダ・ビンセントの"Christmas Time's A Coming"を１曲目に、すばらしいブラッド・フォークの歌 が堪能できるオープン・ロード、シャンクマンズ・ツインズ、アリシア・ニュージェント、ジーニー・ ケンドールらブルーグラス界の新星から、ジョンソン・マウンテン・ボーイズ、ジェイムズ・キング、 ビル・グラント＆デリア・ベルらのド・トラッドグラスや、リン・モリス「赤鼻のトナカイさん」やロ ン・スチュワート「シルバー・ベル」、そしてエンディングのビル・キース「蛍の光」まで全18曲、 バラエティーに富んだ楽しい2002年作のブルーグラス・クリスマス集。

SH-3855 V.A.『Tinsel Tunes』CD\2,573-（本体\2,450-）

　バック・オウエンズの描いた"Blue Christmas Lights"のクリス・ヒルマン＆ハーブ・ペダーソンのベイカーズフィールド・サウンドの１曲目と、サム・ ブッシュがダレル・スコットとビクター・クラウスを従えたすばらしいインスト"Sleigh Ride"でもうキマリ!!…その他、ロンサム・リバー・バンドのカントリー・ バージョンや、クリス・シーリやサイコグラスの美しいインスト、米国最古の黒人アカペラのフェアー フィールド・フォーとNBBの共演や、チェサピークのスウィング、ブラザー・ボーイズのお洒落なデュ オ等々、ジャンルを越えて軽く楽しめる1996年作のアコースティック系クリスマス集。

B000103802 V.A.『A Very Special Acoustic Christmas』CD\2,783-（本体\2,650-）

　アール・スクラッグスからノーラ・ジョーンズまで、アリソン・クラウス、リバ・マッキンタイア、 ラルフ・スタンレー、アラン・ジャクソン、サム・ブッシュ、ウィリー・ネルソン等々、ブルーグラス、 フォーク、カントリー大御所の2003年作品。

PC-1133 V.A.『Pinecastle Christmas Gatherin'』CD\2,573-（本体\2,450-）

　故チャーリー・ウォーラーの"White Christmas"他、ジェシ・マクレイノルズ、エディ＆マーサ・ア ドコック、デビッド・パームリーら、パインキャッスル・レコード2003年作のブルーグラス・クリスマ ス。

COL-85967 PATTY LOVELESS『Bluegrass & White Snow』』CD\2,573-（本体\2,450-）

　カントリーの女性トップシンガーが、自らのイース タン・ケンタッキー・ルーツに帰って夫のエモリー・ゴーディーJr.と共に制作した抜群のブルーグラス＆ア コースティック・クリスマス集。2002年作。

REB-1800 *V.A.『Christmas in the Mountain』CD\2,573-（本体\2,450-）

　カントリー・ジェントルメンの名曲"Christmas Time Back Home"を含み、ラルフ・スタンレーやラリー・スパークス、ポール・ウィリアムズやワイ ルドウッド・バレイ・ボーイズら、バリバリのトラッドグラスで固めたクリスマス集。2003年作。

SIG-1251 LAURIE LEWIS & TOM ROZUM『Winter's Grace』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ローリー・ルイスとトム・ロザムがホリデイ・シー ズンに向けて1999年に制作したアコースティック・トラッド・クリスマス作品。

ROU-0354 TONY TRISCHKA『Glory Shone Around: A Christmas Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　バンジョー・インストによるクリスマス・キャロル集。ピート・シーガーやタートル・アイランド・ カルテットをゲストにトリシュカが1995年に発表。

UNI-064852 V.A.『Christmas on the Mountain』CD\2,573-（本体\2,450-）

　2002年、メジャー・レーベルから発表されたブルー グラス・クリスマス。デル・マッカーリー・バンド、オズボーン・ブラザーズ、マック・ワイズマンらの 大御所をグルーヴグラス・ボーイズが仕切る。

ROU-0190 DAVID GRISMAN『Acoustic Christmas』CD\2,573-（本体\2,450-）

　大ベストセラーをつづけるアコースティック・クリ スマスの元祖、1983年作の大名盤。グリスマン・カルテットに若きベラ・フレックやマーティン・テ イラーらが参加、究極のアコースティックが完成。

KOCH-9804 V.A.『Christmas Grass Too: A Continuing Celebration of Christmas, Bluegrass Style』CD \2,888-（本体\2,750-）

Merry Christmas Ho Ho Ho/God Rest Ye Merry Gentlemen/Beautiful Star of Bethlehem/Silent Night/We Wish You a Merry Christmas 他全13曲

　2004年版最新クリスマス・グラスは、ドリー・パートンの"Christmas Time's A-Coming"を１曲目に、ロニー・ボウマン、ロンダ・ビンセント、ド イル・ローソン、ラッセル・ムーア、ソニヤ・アイザック、ザ・ラーキンズから御大ボビー・オズボー ン、そして何故かチャーリー・ダニエルズまで、お楽しみ豪華版。もちろんバックは、ブライアン・サッ トン、チャーリー・クッシュマンorジム・ミルズ、アダム・ステッフィ、ステュアート・ダンカン、ラ ンディ・コーアズ、ダーリン・ビンセント等々、彼らのインストも３曲収められている。今年のブルーグ ラス・クリスマス決定盤!!

ROU-0525 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Lonely Runs Both Ways』CD\2,573-（本体\2,450-）

Gravity/Restless/Rain Please Go Away/Unionhouse Branch/Pastures of Plenty/Poor Old Heart/This Sad Song/I Don't Have to Live This Way 他全15曲

　アリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションとジェリー・ダグラスの最新作は、アリソン独特のア コースティック・フォーク／カントリー調ヒットを意識した作品が２曲つづいた後、ダン・ティミンスキ のボーカルでデル・マッカーリーの懐かしい、「これがブルーグラスだ!!」と言わんばかりの超ソリッド グラスが突如として現れる、というすばらしい構成。単なるロールではなく、その一音ずつに意味を感じる ロン・ブロックのバンジョーにはほとほと感じ入る。その後もポップなアリソンのボーカル物と、テンショ ン一杯のニューグラス・インストや、ウッディ・ガスリーのトラッドフォーク等々、ポップなアコース ティックと直球ブルーグラスが不釣合いに同居する、これまでは１作ごとにアリソン主体と、バンド主体の アルバムといった風に分けてきたけれど、ファンが増えてリスナーがどちらも望むようになった今、これぞ AKUSの本領である。アリソンとダン、そしてジェリー・ダグラスの存在感がキッチリと表現されてい る、……そう、中身の濃い、いい音楽は、何でもいいからリスナーに投げつければいいのだ。後はリス ナーがどう楽しむかなのだから。ときどき目を覚ましながら、アリソンの稀有なボーカルに癒されましょ う。

BBR-015 BECKY BULLER『Little Bird』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

Save Your Goodbye/On the South Dakota Wind/Opal, Ruby & Pearl/Cabin on a Mountain 他全13曲

　女性ブルーグラスにすばらしい才能が開花した。学 生時代に発表したデビュー作につづくベッキー・ビューラーの最新ソロ第２作である。女性らしい繊細 なタッチのメロディーと歌詞が、アパラチアの生活を学んだこと（TAROや国本武春で知られるETSU出 身）によって明確な方向性を持って表現されている。その証拠に、まだ20代前半の彼女の曲を録音したグ ループは、ロンダ・ビンセント、サード・タイム・アウト、ケニー＆アマンダ、マーク・ニュートン、 ジョッシュ・ウィリアムズ、ドイル・ローソン＆クイックシルバー、そしてチェコ共和国のフラグメント 等々、数多い。ここでは、ウェイン・ベンソンとアダム・ステッフィのマンドリン他、ロン・ブロッ ク、カール・ジャクソン、ロブ・アイクスら有名どころもさることながら、大学時代の仲間、メガン・ グレゴリーらの名前を見るのは嬉しいね。オリジナル・フィドル・インスト３曲を含めて、フィドルは アリソン・クラウス以来の女性らしい呼吸法を感じさせるブルーグラス・スタイルが素晴らしい。チョッ と舌足らずで女学生っぽいボーカルと素晴らしいフィドル、何よりもアパラチアの空気を胸いっぱいに吸っ たオリジナル曲の素晴らしさ、ぜひ日本でも聴きたいものだ…。ムーンシャイナー誌12月号特集予定。ア ルバム中、唯一のカバーはバーン＆レイの"Cabin on a Mountain"、…実にいいセンスだ。

LDR-005 RANDY KOHRS『I'm Torn』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

I'm Torn/Take Me Back/It Looked Good on Paper(with Dolly Parton)/I See How You Are 他全11曲

　売れっ子セッション・ドブリストとして、ドリー・ パートンのツアー・バンドなどで知られるランディ・コーアズの最新ブルーグラス作品。あまりに多才なた め、これまでカントリー系ヒット作などを発表して、ブルーグラスとしての評価が遅れたが、この最新作は バリバリのブルーグラス直球。スコット・ベスタル(bj)、ティム・クロウチ(f)に、コディ・キルビー(g) やジョッシュ・ウィリアムズ(m)といった20代前半のスーパーピッカーを配した目をおおうばかりのハイ パーブルーグラスから、ドリー・パートンをゲストに迎えた「胸かきむしり」カントリーソングなど、 そのドブロの素晴らしいテクニックにも増して、強烈なボーカリストとしての才能が横溢した秀作である。 ラリー・コードルらと同じ、ブルーグラスとクラシック・カントリーのソウルを等間隔で演じ切ることので きる素晴らしいアーティストである。コディの凄い凄いギターに目が飛び出る"I See How You Are"を聴け!!…のほか、アコースティックなブルーグラス楽器 だけで実に見事なアンサンブルを作るものだ。さまざまな広がりを持った今のブルーグラスを堪能させてく れる凄い才能、ランディ・コーアズの秀作だ。

SH-3976 CHRIS THILE『Deceiver』CD\2,573-（本体\2,450-）

Wrong Idea/Locking Doors/Waltz for Dewayne Pomeroy/Empire Falls/Jessamyr's Reel 他全10曲

　もう手に負えません、クリス・シーリの最新作。あの可愛いブルーグラス・マンドリン小僧が、すで にトップ・マンドリニストを飛び越えて、４枚目のソロ名義の作品は、前衛ポップ／ロックのソロ・ア クトとしてのデビュー作という感じ…。たぶんに、私的な詩と音の世界を最新のテクノロジーを使いつつ、 昔のビートルズのような発想で、というか、つまり僕には、どこかウェイン・モスがベアフット・ジェ リーで実験していたような発想も思えるような、自らの才能を自由に使い、やりたい放題。１曲目の"The Wrong Idea"は未成年の少女との恋をテーマにしており、米国では大きな問題になりかねない内容でもある ことから、ティーン・アイドル路線で売れてきたニッケル・クリークの反動とも読み取るのはうがち過ぎ か？すばらしく美しいマンドリン・インスト小品でワルツとリールが２曲、バンジョーを実にうまく使った プログレ・グラスからオルタナ・ロック、その他、なんでもあり、ピアノ、ストリングス、ベース、ギ ター他、全部の楽器を１人でこなし、そのもの凄い才能を遺憾なく発揮している。こんな種類の音楽に ジャンル別けはまったく無意味だが、私は「21世紀のプログレッシブ・ブルーグラス作品である」と言 うことにする。

REB-1797 MELVIN GOINS and Friends『I Wouldn't Miss It』CD\2,573-（本体\2,450-）

Beautiful River of Life/I'm Ready to Go/He Took Your Place/Shouting on the Hills of Glory/I'm Using My Bible for a Roadmap 他全13曲

　ブルーグラス第１世代ながら、現在もアクティブに 活躍をつづけるメルビン・ゴーインズの最新作。前作『Light in the Window Again』(RR-2002 CD\2,888-)では、9/11の奇妙な偶然を歌ったり、近年発表した歌手生活50周年を祝うビデオ作品『50 Years of Mountain Music』(HHH-1004V VHS \4,725-)でも元気なところを見せるメルビン、最新作では、ラリー・スパークスやデイブ・エバンスとい うオハイオ系の強烈なキャラクターと、ポール・ウィリアムズをゲストに迎えたゴスペル集だ。ビリー・ ローズのシュアなスクラッグス・スタイル・バンジョー(もち、"Using my Bible"は見事なレノ／スクラッグス)とジョー・クラークのマンドリンを軸に、 なんとフィドルにはマイケル・クリーブランドが参加、実にメルビンの創る雰囲気にマッチしたバック。 リード・シンガーがいて堅実なバックがいる、そんな第１世代ブルーグラスを余裕たっぷりに聴かせてく れる。非常に落ち着いた大人のトラッドグラス作品だ。

DT-001 DISMEMBERED TENNESSEANS『Live at the Laurel』CD\2,888-（本体\2,750-）

Little Cabin Home on the Hill/Who Will Watch the Homeplace/I'm Riding on That Midnight Train/Blue Night/Orange Blossom Special 他全15曲

　ドキュメントDVD(DT-DVD \4,725-)で、おじさん＆おばさんブルーグラッサー!?に感動を呼んだディスメ ンバード・テネシアンズのライブ集。60年近く、アマチュアとして同じ仲間でバンド活動を続ける彼ら、 フレッチャー・ブライトのフィドルとエド・カリスのバンジョーを軸に、その伝統を守ろうと集まった女 性ボーカルのローラ・ウォーカー(bs)、ドブロのルーイ・ワンプ、ボブ・マーティン(g)、ドン・カセル (m)、いずれも地元でアマチュアとして生活の中でブルーグラスを楽しむメンバーたちだ。スタンダード曲 を核に、ローリー・ルイスでヒットした"Who Will Watch..."やデビッド・マレット作の"Summer of My Dreams"、ピーター・オストルーシュコのワルツ"Heart of the Heartland"をドブロ・インストにしてみたり、マーク・シャッツ作のワルツ"Black Mountain Aire"をツイン・フィドルに仕上げ、音楽をいかに自分のものにするか、そんな喜びも伝わってくる作 品である。フツーの、しかし、感動を秘めたトラッド・ブルーグラス作品である。エンディングのMC で、「皆さんがステージの上に見ておられる６人のすばらしいメンバーたち、でも実は、皆さんは"ego- mania"の集団を見ておられるわけで、この楽しかったコンサートも、壮絶なエゴの戦いの場だったりして …」などと、実に軽妙かつ真実を突いた彼ら、アマチュア・ブルーグラスの鏡である。

CCCD-0224 JOHN LAWLESS『Five & Dime』CD\2,888-（本体\2,750-）（CD-ROMタブ譜付）

Cemetery Ridge/Twilight/Guilty Pig/Listen to the Music/Hillsville/Baby Girl/Nine 4 Nine 他全13曲

　各種タブ譜やビデオ教則で知られるAcuTab「アキュタブ」のオーナー、ジョン・ロウレスのバン ジョー・インスト集。なんとCD-ROMで全曲のタブ譜がオマケに付いている。ジョンの現代風スリーフィ ンガー・ロールを駆使したオリジナル10曲に友人たちのボーカル３曲（ザ・バンド、ドゥービー・ブ ラザーズと、女声によるスタンレーのカバー）を織り交ぜ、何よりもロン・スチュワートの強烈なフィ ドル、アラン・バイビー(m)とロブ・アイクス(d)、ケニー・スミスとティム・スタッフォード、トニー・ コリンズのギター等々、すばらしいバックアップを得て、見事なブルーグラス・バンジョー・アルバムに 仕上げている。ワルツ曲やフィドル＆バンジョーと、ドブロ＆バンジョーなど、正統派のスリー・フィン ガーピッキンながら、バラエティーを考えた組み立てがいい。ジャケットも良く考えられ、彼の信奉!?する ブルー・リッジが見事に表現されている。商品としてよく考えられた秀作である。バンジョー弾きには２ 度おいしい、実に嬉しいCDである。

ブルーグラス名演、新入荷

KG-0542 V.A.『Cabin On a Mountain』CD\2,363-（本体\2,250-）

Blue Eyed Darling/Orange Blossom Special/Thinkin' of Home/My Lonely Heart/She's Just a Cute Thing/Talking Fiddle Blues 他全12曲

　すばらしい!!…50年代アーリー・ブルーグラス最高 の録音集。キングとスターデイに残された、あのバーン・ウィリアムズのバーン＆レイ、そしてまだ我を 押さえたジミー・マーティンとボブ・オズボーン、そしてスコッティ・ストーンマンを核にロニとドナの 女性パイオニア・ピッカーを擁したストーンマン・ファミリーがそれぞれ４曲、合計12曲の最高のアー リー・ブルーグラス・コンピレーションだ。1951年録音のブルーグラス・ハーモニー最高の興奮が味わ えるジミーとボブの"You'll Never Be the Same"、あの胸を締めつけられるようなバーンのボーカルが楽し める1961年録音のタイトル曲、エンターテイメントとしても最上級のインパクトを聴かせてくれる1962年 と63年録音のストーンマンズ、…どの曲もこの曲も、期せずして完璧なブルーグラスらしさを醸し出す のは、単なるノスタルジーではない本物の時代に生きたホンモノのミュージシャンたちのブルーグラス・マ インドの成せるマジックだ。いくら技術が上がっても、決して真似することのできない時代と生活がここ に息づいている。バーン＆レイとジミー・マーティンとボブ・オズボーンの各４曲は、彼らがこのレー ベルに残した全録音である。トラッドグラス・ファンには強力お勧めである。

CR-1130 LARRY SPARKS『Live on the Road Vol.1』CD\2,888-（本体\2,750-）

Kentucky Banjo/John Deere Tractor/Kentucky Chimes/Carter's Blues/Love of the Mountain/You Are My Flower/Girl at the Crossroad Bar 他全12曲

CR-1131 LARRY SPARKS『Live on the Road Vol.2』CD\2,888-（本体\2,750-）

Sleep with One Eye Open/Smoky Mt Memories/Bugle Call Rag/Alone & Lonesome/Cannonball Blues/Green Pastures in the Sky/Doin My Time 他全12曲

　今年のIBMA最優秀男性ボーカルを受賞したラリー・スパークスのライブ２枚。１曲目のド早いイ ンスト、そのバックで聴かせる独特のギター・ランとリズム…それだけで世界を創ってしまう、そして 次々と畳み掛けるロンサム・ボイス。カーター・スタンレーに生き写しだといわれるステージ・パフォー マンスが目に浮かぶ、素晴らしいラリー・スパークスのライブ。ラリーの超アグレッシブなリード・ギ ターを軸に、現在ナッシュビルでマンドリン専門家として多くの有名ミュージシャンのセットアップをする デビッド・ハーベイと、ベテラン・ソリッド・バンジョー・ピッカーのバリー・クラブトゥリー、そ して息子ラリー・D.のベースとテナー。デル・マッカーリーと並び称せられるトラッド・ブルーグラスの 宝でありながら、そのプロダクションの安易さからか、正当な評価が遅れているラリー。しかし、知る 人ぞ知る、そのソウルフルなインパクト＝ホンモノの田舎（カントリー）のサウンドとエンターテイメン トが満喫できる1980年代後半のビビッドなライブ集である。ムーンシャイナー誌最新11月号でアリソン・ クラウスが嬉々として紹介、持ち上げたブルーグラス・スターのラリー・スパークス、AKUSとデビッ ド・グリスマンとサム・ブッシュを従えたラリーの嬉しそうな様子が忘れられない…。

SH-2207 COUNTRY GENTLEMEN『Sugar Hill Collection』CD\2,573-（本体\2,450-）

　８月に急逝したチャーリー・ウォーラー、彼が生涯を全うしたカントリー・ジェントルメンのシュ ガー・ヒル作品から1980年代初期の２枚、『Sit Down Young Stranger』と『River Bottom』からの20曲集。チャーリーが深みの増した自身のボー カルをジェントルメン・サウンドの基軸として、その後の20年を歩みはじめた作品。

SH-3926 JOHN DUFFEY『Always in Style』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1996年12月10日、62才の若さで急逝したジョン・ダッフィ。1957年のチャーリー・ウォーラー らとのカントリー・ジェントルメン結成は、サム・ブッシュをして「ニューグラスの父」と言わしめる 偉大なブルーグラッサーだ。ジョンの名前が冠された唯一のセルダム・シーン時代のコンピレーション作 品。チャーリーとジョン、天国で"Cold Duck"を飲みながらジャムをしているだろう。

REB-1127 RED ALLEN『Keep On Going:The Rebel & Melodeon Recordings』CD\2,573-（本体\2,450-）

　レッド・アレン初期のソロ作品が完全CD化なる!!ス コッティ・ストーンマンやフランク・ウェイクフィールド、ビル・エマーソンらを従えて録音したシング ルの数々とメロディオン名盤LP『Hello City Limits』を収めたトラッドグラス・ファン必聴作品。スコッティの鬼気迫る"Close By"のフィドル…これが1950年代アーリー・ブルーグラスの熱さだ!!

SH-2203 OSBORNE BROTHERS『Once More』CD\2,573-（本体\2,450-）

　オズボーン・ブラザーズの代表曲の数々、"Cuckoo Bird"、"Each Season Changes You"、"Kentucky"、"One Tear"、"Making Plans"、"Fastest Grass Alive"などにスタンダードの"Pain in My Heart"や"Blue Moon of Kentucky"を加えた全24曲を、1980年代に再録音したオズボーンズのベスト曲集決定盤。

GC-8108 GREENCARDS『Movin' On』CD\2,888-(本体\2,750-)

　サム・ブッシュのニューグラス・スピリットを継承し、イギリスとオーストラリア出身というケルトの 香りをふりかけ、ポップな女性ボーカルを配したザ・グリーンカードのデビュー作。ムーンシャイナー誌５ 月号特集参照。今年のアメリカーナ音楽賞最優秀新人賞候補。すばらしい!!

SH-3978 TIM O'BRIEN『Traveller』CD\2,573-（本体\2,450-）

　昨秋発表のティム・オブライエン最新作。１年をかけて全米ブルーグラス・チャートのナンバーワンと なったオラ・ベル・リード作の"I've Endured"を含むアメリカーナ作品。現在、もっとも充実したブルー グラス・アーティストの１人だ。

■ブラザー・デュエット

HHH-1360 KEN ORRICK & his UNCLE J.T.YOUNG『Sing Gospel Favorites Brother Duo Style』CD\2,888-(本体\2,750-)

　カリフォルニアの老舗、ロスト・ハイウェイのすば らしいシンガー、ケン・オーリックが、実のおじさんであるJ.T.ヤングとのデュオで聴かせるスタンダー ド・ゴスペル名曲の数々。渋いゾ!!

OFR-001 HUNGER MOUNTAIN BOYS『Fashioned in the Old Way』CD\2,888-（本体\2,750-）

　オリジナル曲、"Nashville Don't Touch My Country Music"に皮肉たっぷり歌いこんだように、「ニューグラス」や「ナッシュビル」に背を向け、 ひたすらヒルビリーであることを唄い込むマンドリン＆ギター・デュオ。初期のモンロー・スタイル・マ ンドリンと鄙びた歌詞がすばらしい。

VAN-79736 MINDY SMITH『One Moment More』CD\2,783-（本体\2,650-）

　アメリカーナ・アワード最終ノミネート作品。新世 代の女性シンガー／ソングライター、ミンディ・スミスのデビュー作。ブライアン・サットンのギターを核 に、アパラチアン・ケルト的な透明感と都会的なポップ感が見事。ジャンルの壁を意識せず、エミルー・ ハリス的な危うさと、ジュエル以降のオリジナルの力強さが魅力だ。

SH-3900 DOLLY PARTON『The Grass Is Blue』CD\2,573-（本体\2,450-）

　1999年に発表されたドリー・パートン最初のブルーグラス・アルバム（現在までに４枚連続ブルーグ ラス作品だ）。このアルバムの発表で、カントリー界のみならずアメリカ音楽界が草の根で広がりつつあっ たブルーグラス・ブームに気付きはじめた。サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラス、ステュアート・ダ ンカン、ジム・ミルズ、ブライアン・サットン、バリー・ベイルズを従えて、ヘイゼル・ディケンズや フラット＆スクラッグス曲、"I Wonder Where You Are Tonite"などのスタンダードを含み、過去４枚の中で、もっともブルーグラスっぽい秀作である。

RXCD-5001 NOSSO CHORO『Rosa Roxa』CD\2,700-（本体\2,571-）

ルシアーナ/ラメント/大西洋/居酒屋の会話/空のかけらたち/空に昇って/サンバのレシピ 他全11曲

　ノッソ・ショーロ、そのバンド名の通りブラジルのストリングバンド音楽「ショーロ」を演じる東京 のバンドのデビュー作『ホーザ・ホーシャ』である。ジャムグラスの先駆者、ヒアーズ・フォー・ゼアー ズのバンジョー奏者、中沼浩のバンドリン（ブラジルのフラットマンドリン）と大道寺栄のカヴァキー ニョ（小型４弦ギター）を中心に、ギター２本とパーカッションという５人編成で、ブラジルらしい幅広い 音楽性に裏打ちされた癒し系とホット系の微妙なアンサンブルでくすぐってくれる、アコースティック・ア ンサンブルに慣れた耳には刺激的で心地よいストリングバンド音楽だ。「ドーグの原型とも言えるショーロ の楽曲は近年多くのブルーグラス・アーティストに取り上げられております。もちろん、このアルバムの 中では私はひそかにビルモンエキスを漂わせたフレーズを弾いています…」という中沼、CDリリースライ ブで名古屋(11/20)、大阪(11/21)、東京(12/10-11)をツアーするし、またムーンシャイナー誌でも近々 『ショーロとブルーグラス』の寄稿をお願いしている。ジェシー・マクレイノルズやジェスロ・バーン ズを思わせる音並びや音質、また明らかなビルモンエ キスもお楽しみ…。大道寺のオリジナル１曲とジャコー・ド・バンドリンの２曲など、ショーロ本来の インストが主だが、山本のり子のフォノジェニックなボーカル４曲も素晴らしい。非常に完成度の高いア コースティック・ストリングバンド秀作だ。

CCCD-0222 CHRIS BRASHEAR & PETER McLAUGHLIN『Canyoneers』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

　フラットピッキン・ギター２本で、デルモアの２曲の他、オリジナルを中心に聴かせる素晴らしいデュ オ。歌詞付きなのでブラザー・デュオにも挑戦して欲しい。ローリー・ルイスと共に来日もしたピー ター・マクローリンと、マルチプレイヤーとして知られるクリス・ブラッシュイヤーのギターが楽しめ る。ピーターは『Flatpickin' Magazine』２月号(FGM-8.1 Book+CD\2,625-)のカバー・ストーリーとなっており、本作から"Bluegrass in the Backwoods"と"Little Gibson March"の２曲がタブ譜として紹介されている。

SH-3928 SEAN WATKINS『Let It Fall』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスの2001年ソロ・デビュー作。ブルーグラ ス・キッドからティーン・アイドルにもなった彼ら。しかし、そのアーティスティックな探究心はとどまる 所を知らず、ストレングス・ナンバーズ以降のブルーグラス・インストからケルトやジャズも含んだ見事な 新世代フラットピッキンの響きを堪能させてくれる秀作だ。

SCR-41 STEVE HUBER『Pullin' Time』CD\2,888-（本体\2,750-）

　話題のバンジョー・メーカー、スティーブ・ヒュー バーが1995年に発表したすばらしいバンジョー・アルバム。クレイグ・スミス以降の、ロン・ブロッ クやキース・リトルらによって整形されてきたスリー・フィンガー・ロールの新しい息遣いが聴ける 秀作である。

SH-3865 SAMMY SHELOR『Leading Role』（本体\2,450-）

　４度のIBMA最優秀バンジョー受賞に輝く、ロンサム・リバー・バンドのサミー・シーラー。スクラッ グス・スタイルを基本に、アイドルのアレン・シェルトン作品も含み、トニー・ライスをギターにブ ルー・リッジ系の典型的なソリッド・バンジョーを聴かせる。ロバート・ジョンソンの"Cross Road Blues"には、やはり、サム・ブッシュだよね。ボーカル物のも５曲という構成。

DL-2002 DAVID LONG『Midnight from Memphis』CD\2,888-（本体\2,750-）

　ビル・モンロー・スタイル・マンドリンの若手旗手。現在マイク・コンプトンとのツアーを重ねてい る。秋元慎のムーンシャイナー５月号特集「モンロー・スタイルとその周辺」(MS-2107 \525-)とともにお楽しみください。

NRCD-025 EMORY LESTER SET CD\2,888-（本体\2,750-）

　これまた知る人ぞ知るスーパーピッカー、エモリー・レスターが創ったスリリングなカルテット・ ドーグ音楽集。

CO-2705 KENNY BAKER『Master Fiddler』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ブルーグラス・フィドルは偶然に1946年のモンローのブルー・グラス・ボーイズ(BGB)にいたチャ ビー・ワイズと、チャビーの後釜としてBGBに入ったレスター・フラットと同郷のベニー・マーティン、 そして当時、彼らの仲間でテキサス・スタイルを習得していたハウディ・フォレスター、この３人のフィド ル・スタイルを基礎に発展したものである、と言い切ってしまう。そして、その３人のスタイルを見事に 吸収し、ブルーグラス・フィドル・スタイルを芸術の域にまで高めたのがケニー・ベイカー。そしてこの アルバムは、彼の1968年から80年代初期までのソロ・アルバムからの20曲集。"Washington County"や"Gold Rush"、"Grassy Fiddle Blues"や"Sweet Bunch of Daisies"などの代表曲も含まれている。なお、ケニーのオリジナル・ソロ・アルバムには、 『Plays Bill Monroe』(CO-2708 CD\2,573-)、『Frost on the Pumpkin』(CO-2731 CD\2,573-)、『A Baker's Dozen』(CO-2732 CD\2,573-)がある。また、お宝教則ビデオとして、有名曲の間奏とバック アップを収めた『Fiddle Breaks and Back-Ups』(RRHL-KB2 VHS\6,825-)と、フィドル・チューンの数々を収めた『Fiddlin' My Way』(RRHL-KB60 \6,825-)がある。

GHD-5098 BLAINE SPROUSE『Dogwood Winter』CD\2,888-(本体\2,750-)

　70年代にケニー・ベイカーの後継者として注目され たブレイン・スプラウス。80年代にはベラ・フレックとジェリー・ダグラスのドレッドフル・スネイク・ プロジェクトなどに参加するものの、弁護士の資格を獲得、現在はパートタイム・ミュージシャンとしてク ラスター・プラッカーズのメンバーとして月一度のライブを楽しむ彼が1996年に発表したスタンダード中心 のブルーグラス・フィドル集。

SS-9481 CINDY CASHDOLLAR『Slide Show』CD\2,888-(本体\2,750-)

　ニューヨークのブルーグラス界から、テキサスでア スリープ・アット・ザ・ホィールのスティール・ギター奏者になったシンディ・キャッシュダラーの見事 な最新ソロ作品。スウィング・スティールの開祖ハーブ・レミントン、ドブロのマイク・オルドリッジ、 ブルース・スライドのスティーブ・ジェイムズ他、全曲にゲストを迎え、ドブロ、ラップ、スティール・ ギターなどをフィーチャー、贅沢な気分にさせてくれるスライド音楽。

SH-3817 JERRY DOUGLAS, RUSS BARENBERG, EDGAR MEYER『Skip, Hop & Wobble』CD\2,573-（本体\2,450-）

　ギターのラス・バレンバーグとベースのエドガー・ マイヤーのトリオで創った、ストレングス・イン・ナンバーズ以降のめくるめくアコースティック・イン スト秀作。1994年のIBMA最優秀インスト・アルバム受賞作品である。

ROU-0538 ROB ICKES『Big Time』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年もIBMA最優秀ドブロを受賞、ジェリー・ダグラスの８回に次ぐ、７回目の受賞である。このアルバ ム自体も最優秀インスト・アルバムに最終ノミネートされた、ストレートなブルーグラス・ドブロ集。

SH-1134 METAMORA『The Great Road』CD\2,079-（本体\1,980-）

　ニュー・エイジなどという訳の分からない音楽が流 行りはじめた1980年代、そんな中、確かな伝統に裏打ちされた３人組が、アパラチアンとスコッツ・アイ リッシュを意識的に結びつけた初期のインスト大秀作である。マルコム・ダルグリッシュのハンマー・ダル シマにピート・サザーランドのオールドタイム・フィドルとグレイ・ラーセンの笛やキーボード。今聴いて も古さを感じないのは、伝統音楽そのものの力とそのリスペクト精神ゆえだろう。歌も少し入っているデ ビュー作『Metamora』(SH-1131 CD\2,079-)もある。

BCD-15728 COUNTRY ALL-STARS『Jazz from the Hills』CD\3,255-（本体\3,100-）

　永遠のインスト名盤。ブルーグラスではフラット＆ スクラッグスが"Flint Hill Special"や"I'll Go Steppin', too"などを録音していた1952年から53年、その後のポップ・カントリーを支えるカントリー系の凄腕 ミュージシャンたちが創ったストリングバンド・インストの歴史的名演である。チェット・アトキンス (g)、ジェスロ・バーンズ(m)、ジェリー・バード(steel g)、デイル・ポッター(f)らがスウィングやスタンダード・ポップを楽しげにアドリブる。

CAR-104 BOB CARLIN『The Boys from North Carolina』CD\2,888-（本体\2,750-）

You're Bound to Look Like a Monkey/Cotton Eyed Joe/Ben Dewberry's Final Run/Fisher's Hornpipe/God Gave Noah the Rainbow Sigh 他全12曲

　バンジョー奏法研究家としても知られるボブ・カー リン、彼が最後のメンバーを務めたジョン・ハートフォードがアール・スクラッグスに捧げた名曲をタイ トルにした1994年録音作品ながら初めて世に出る最新作。今作ではすでに民間伝承曲となった19世紀の ティン・パン・アレイ作品から戦前のジャズ・スタンダード、ジミー・ロジャーズやカーター・ファミ リー、サム・マッギーらのレパートリーなどを含め、自身のバンジョーを中心に、カーク・サッフィ ン(f)、ジョー・ニューベリー(g)、スコット・アインスリー(slide g)、ポール・ブラウン(2nd bj)を配した質の高い作品に仕上げている。一言づつを噛みしめ て伝える唱法と、タイトル曲はもちろん、専門のノース・カロライナ地方のバンジョー奏法、その黒 人バージョンを伝える力作"Banjo Roustabout"などにみる、ブルーグラスの確立された奏法とは対照的な５ 弦バンジョーの魅力など、ボブ・カーリンというアーティストの真摯な音楽姿勢が一杯だ。クロウハン マー・バンジョーの素晴らしさとオールドタイム音楽の幅広さをお楽しみください。

THM-0404 LONESOME SISTERS with Riley Baugus『Going Home Shoes』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

God's Golden Key/Oh Sleeper/Go Home Little Girl/Rain and Snow/I Met with Wild Bill Jones 他全12曲

　やっぱ彼女ら、凄くいい。先々月に紹介した前作『The Lonesome Sisters』(THM-0401 \2,888-)の１曲目カーター・スタンレーの"Could You Love Me One More Time"でノックアウトされた人も多いだろうが、今作では今年の2004マールフェス・ソング ライティング・コンテストの優勝曲"Forgiveness"を含むすばらしいオリジナルの数々、背筋が「ゾクゾ クッ」とするような、文字通りロンサムなメロディーとハーモニー。映画『コールド・マウンテン』で 一躍有名になったオールドタイマー、ライリー・バウガスの音を極力省いたオールドタイム・バンジョー とギター、フィドルを伴って、デブラ・クリフォードとサラ・ホウカーの女性デュオだ。サラのおばさ んは、ウェスト・バージニアの古い唱法を今に伝える国宝級シンガー、ギニー・ホウカーである。オリ ジナルのほか、オラ・ベル・リードが１曲とトラッドが４曲。オールドタイム、フォーク、カントリー、 ブルーグラスなどのジャンルを超えた、アパラチアの陰影と魂を伝える女性ボーカル、強力お勧めだ。

OKR-4973 DEMOLITION STRING BAND『Where the Wild Wild Flowers Grow, the Songs of Ola Belle Reed』CD\2,880-（本体\2,750-）

　近年のアメリカ音楽界は、ある種、とても充実している。というのも、パンクをやりそうな都会の若 者がメチャメチャ渋いトラッドにのめり込んでいるからだ。『オー・ブラザー』のずっと前から、ギリ アン・ウェルチの前から、ドワイト・ヨーカムが出てきた80年代中頃から、レーガン政権のネオ保守主 義と呼応するように、しかしその実は逆説的に、60年代にカウンター・カルチャーに走ったようなタイプ の若者が、ド・トラッドな音楽にはまっていき、たとえばブルーグラスではデル・マッカーリーを信奉し はじめたのだ。そのデルの代表曲でもある"High on a Mountain"の作者こそ、オラ・ベル・リードである。デモリッション・ストリング・バンドのエレナ・ スカイはニューヨークのローワー・イースト・サイドのブルーグラス・サークルでオラ・ベル・リード の音楽に接して以来、パートナーのブー・レイナーズととともにアコースティックとエレクトリックの２つ のパターンのバンドを率いて活躍するシンガー・ソングライターである。エレナの過激なボーカルが、女性 ミュージシャンには厳しかった20世紀前半を生き抜いた気丈なオラ・ベルとあい通じるインパクトで現代に よみがえる。最近ティム・オブライエンでもヒットした"I've Endured"など、なぜオラ・ベルが再評価されるのか？おそらく、その歌にノース・カロライナの山 中で受け継がれてきた本物のメッセージが強くこめられているからだろう。歌本来の力を感じてみよう。

DUAL-1190 V.A.『Close Harmony, a History of Southern Gospel Music Vol.1, 1920-1955』CD\2,573-（本体\2,450-）

The Old Gospel Ship/I've Found a Hiding Place/Lord Build Me a Cabin in Glory/Swing Down Chariot/Where Could I Go But to the Lord 他全14曲

　ここに聴かれるアメリカ南部のゴスペル音楽は、セ イクレッド・ハープなどと呼ばれるシェイプ・ノート記譜で広まった教会音楽をトリオやカルテットのハー モニー様式に当てはめたもので、黒人ゴスペルやブルーグラス・ゴスペルから、コンテンポラリー・ク リスチャン音楽に至る現在のゴスペル音楽の基となったものです。本作には、1954年のロカビリー＝ロッ ク誕生以前、すなわち、白人と黒人が公然とは混在しなかった時代の白人ゴスペル・グループの録音を集め たもので、多くはピアノなどの伴奏で、1920年代から40年代に人気を博した現在のサザン・ゴスペルの 原初的なスタイルが一望できる。

R-04960060 久楽粋（Classic）『フォークソング・アルバム第１楽章〈永遠の絆〉』 CD\500-（本体\476-）

恋は風に乗って/柳の木下に/陽のあたる道/今宵恋になく/イムジン河/永遠の絆/さよならが… 他全14曲

　32年ぶりにあった大学時代の軽音楽部仲間がふたた び集まりバンドをはじめたのが昨年秋、それから１年でCD制作にこぎつけたクラシックのデビュー作。ナ ターシャセブン９曲、五つの赤い風船やザ・フォーク・クルセダースが各２曲、そしてオリジナルの訳詩 をつけた「永遠の絆」の全14曲集。32年のギャップを感じさせないスムースな出来上がりは、熟年の余 裕だろうか？。基本的にはモダンフォーク的発想ながら、ブルーグラスから元ロストシティー・キャッツの 稲井田豊(bj)が参加し、マンドリンやオートハープなども加わって、サウンドに幅を持たせている。さわやか な男性ボーカルと、陰影を持った女性ボーカル（木内孝子）の低音がサラ・カーターを思わせ、そのバラ ンスが面白い。仕事も落ち着き、子育ても終わったミュージシャンが続々と現役に復帰している。そんな 人たちも応援したい…。

SEAL-030 V.A.『高田渡トリビュート』CD\3,000-（本体\2,858-）

長屋の路地に（斉藤哲夫）/コーヒー・ブルース（村上律）/ヘイ・ヘイ・ブルース（大庭珍太）/ すかんぽ（なぎら健壱）/スキンシップ・ブルース（柄本明）/系図（中川五郎）/ブラブラ節 （シバ）/私は私よ（アーリータイムス・ストリングス・バンド）/ボロボロ（中川イサト）/ 酒が飲みたい夜は（佐久間順平）/風（いとうたかお）/ブラザー軒（佐藤GWAN博）/祭フィ エスタ（山崎ハコ）/夕暮れ（大塚まさじ）/調査節（高田渡）

　以上15曲、60年代はじめのアメリカン・フォーク・ ムーブメントが世界に広まりかけた最初から「生意気な中学生〜高校生」として現場を見、日本のフォーク が成立する瞬間を間近に見てきた。西岡たかし氏や加藤和彦氏も、わが家にバンジョーを弾きに来ていた覚 えがある。その後、60年代後半に日本のフォークが独自の道を歩きはじめたときから、日本のフォーク関 係の人たちとは疎遠になり、僕はブルーグラスやオールドタイムを追いかけ、彼らの多くは地下にもぐるか ニューミュージックなるものに転向していった。だから僕は、彼らのことはほとんど知らない。ただ、そ の音楽のルーツは分かる気がするのだが…。

TAKA-0006 国本武春『巌流島、うた絵巻』CD\2,000-（本体\1,905-）（カラオケ付き）

巌流島うた絵巻／海峡音頭。

　一年間、東テネシー州立大学(ETSU)に留学、ブルーグラス・アルバム『Appalachian Shamisen』(NT-2005 \2,800-)を発表したハイロンサム浪曲師、国本武春の最新作は北九州市門司からの依頼で 創ったという武蔵vs小次郎の物語二曲。曰く、「日本一の語り手が巌流島の対決をロックとバ ラードで綴り、人間『宮本武蔵』を歌い上げる…」とある。

SAP-2326 RED CLAY RAMBLERS『Meeting in the Air:Songs Of The Carter Family』CD\2,888-（本体\2,750-）（歌詞付）

Anchored in Love/While the Band Is Playing Dixie/Winding Stream/Dixie Darling/Are You Tired of Me?/When the Roses Bloom in Dixieland 他全14曲

　1980年にフライング・フィッシュから発表されたカーター・ファミリー集の大名盤が自費制作で初CD 化。映画・舞台で知られるサム・シェパードとのコラボレーションが有名なオールドタイム・ストリング バンドのレッド・クレイ・ランブラーズからジム・ワトソン、故トミー・トンプソン、マイク・クレ イバーの３人がカーター・ファミリーへの愛情と共感で創った大名作である。その感性に支配された演唱 は、オールドタイム・ミュージシャンならではのエネルギーとグルーヴを生み出しており、それが音楽的 な完成を目指してしまうブルーグラス・ミュージシャンの作品とは違う、なんとも言えない味わいと感動を 届けてくれるのだろうか。そのすばらしい歌詞とメロディーを味わいながら、彼らが、そしてカーターズ が伝えようとしたメッセージをかみしめたい。カーター・ファミリー・ファン必聴の名作である。

■オールドタイム

ROU-0543 GINNY HAWKER & TRACY SCHWARZ『Draw Closer』CD\2,573-（本体\2,450-）

Katie Dear/Those Blue Eyes/Poor Drunkard's Dream/Poor Orphan Chils/Lonesome/Please Baby 他全14曲

　アパラチアの古い唱法を伝えるといわれるギニー・ ホウカーが、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズの大ベテラン、トレイシー・シュワルツと組んで 録音したアパラチアン・バラッド作品。ブルーグラス・ハイロンサムの基となったコアな部分が聴けるソ ロから男女によるブラザー・デュオなど、メイベル・カーター作品も含むアパラチアン・トラッドの真髄 を、ロン・スチュワートの楽器を擁してダーク・パウェルが見事に制作。

JRP-002 JIM ROONEY & ROONEY'S IRREGULARS『My Own Ignorant Way』CD\2,888-（本体\2,750-）

　1960年代はじめ、ビル・キースとのコンビでブルーグラス・デビュー、その後、ボストン周辺の フォーク界の中心となり、70年代にナッシュビルに移ってからは、カントリーとシンガー・ソングライ ターを結びつけるプロデューサーとして活躍するジム・ルーニー、2001年作品。ステーション・イン の常連ミュージシャンと、トラッドからハンク・ウィリアムズ、ハンク・スノウらの曲を朴訥に歌う傑作。

SH-3885 MOLLIE O'BRIEN『Big Red Sun』CD\2,573-（本体\2,450-）

　売れないんだけど、圧倒的な歌のうまさで知られる モーリー・オブライエン、そう、ティムのお姉さんだ。全米人気フォーク・ラジオ番組『E-Town』の プロデューサーとしても知られるニック・フォスターのすばらしいギターを中心にシンプルなバックで名曲 "No Ash Will Burn"他、スティーブ・グッドマン、ジョン・ハイアット、ランディ・ニューマン、ルシ ンダ・ウィリアムズらのシンガー・ソングライター作品からチャック・ベリー、ウィリー・ディクソン、 メンフィス・ミニーらブルーズ名曲の、実に気分の良いカバー集。ニックと同じ、ホット・ライズOBの 故チャールズ・ソウテルのプロデュース。

アメリカーナ新入荷

ARP-591594 V.A.『Beautiful Dreamer; the Songs of Stephen Foster』\2,888-（本体\2,750-）

草競馬/ケンタッキーの我が家/スワニー河/オー・スザンナ/金髪のジェニー/Hard Times... 他全18曲

　アメリカ最初の人気ソングライター、スティーブン・フォスター。彼が作った数々の曲が150年前の 日米和親条約締結時にペリーの黒船とともに上陸、日本初の西洋音楽だった（ムーンシャイナー誌３月号参 照）わけで、それ以来、唱歌を通して日本でも大人気のソングライター、フォスターの18曲集。ポップ・ カントリーのマーベリックスを率いていたラウル・マーロのノビノビとしたラテンっぽい"Beautiful Dreamer"から、アリソン・クラウスがマーク・オコナー、エドガー・マイヤー、ヨー・ヨー・マの トリオとともに演じた"Slumber My Darling"とつづく１、２曲目につづく難しい立場に置かれた３曲目は やっぱ若手のBG5-49の破壊力での"Don't Bet Money on the Shanghai"、以下、話題のオールドタイム・ストリングバンド、ザ・ダークス（シュガーヒル・ デビューに注目!!）やブルーグラス出身のジュディス・エデルマン、カーター・ファミリーを思わせる 作品で驚かせたグレイ・デ・ライル、ミシェル・ショックドとピート・アンダーソン（すばらしいフィ ンガーピッキン!!）、前衛ギタリストのヘンリー・カイザーのサントゥール（ハンマーダルシマの祖先）を 主役にしたインスト、あの女性シンガーから名付けられたニューヨークのオルタナ・ロック・バンドのオラ ベル等々、アメリカーナを代表するような斬新なサウンドで聴かせる、まさにオルタナ・アメリカンとも呼 べそうな新鮮な部分と、スージー・ボーガス、ジョン・プライン、ロジャー・マッギン、そして、あ のステープル・シンガーズのメイヴィス・ステープルの感動的な"Hard Times..."まで、どの曲も、それぞれの解釈がユニークで楽しめるアメリカーナ音楽と 化している。フォーク／ブルーグラス系のアコースティック版フォスター曲集『Swanee; Music of Stephen Foster』(GM-206 CD\2,888-)とともに、お勧めのフォスター曲集。現在アメリカ南部音楽の懐の 深さを改めて感じさせる秀作、新しい才能に出会ってください。

B000232202 DARRYL WORLEY『Darryl Worley』CD\2,573-（本体\2,450-）

9.11直後のアメリカの心情を唄った"Have You Forgotten?"(同名アルバムUNI-450443 CD\2,783に収録)が大ヒットとなったダリル・ワーリーの新作。 コンテンポラリー・サウンドが快調なハーリー・アレン（レッドの息子）との共作ヒット・ナンバー "Awful Beautiful Life"や、ジェリー・サリーとのオーソドックスなバラード"If I Could Tell The Truth"など自作曲を中心に、ブルージーかつスウィンギーな ナンバーなど変化球もまじえながら、現在のナッシュヴィル・カントリーの主流のひとつとなっている、エ レキ・ギター、スティールを主役に、ピアノ、フィドルやドブロなどをからませたコンポラ・スタイルに のせた、正統カントリー・スタイルを継承したヴォーカルが堪能できる。9.11に続く社会派ダリルのテーマ は、ドラッグ問題を唄った"Wake Up America"。（宇野）

B000045902 GEORGE STRAIT『50 Number Ones』CD２枚組\3,675-（本体\3,500-）

　現代カントリー・シーンの大立者ジョージ・ストレイト、82年に記録した初めてのナンバー・ワン・ ヒット"Fool Hearted Memory"を皮切りに、02年の"She'll Leave You With A Smile"まで、21年にわたって毎年少なくとも１曲はナンバー・ワン・シン グルをリリースするという前人未到の離れ業をやってのけ、遂にコンウェイ・トゥイッティを抜いてソロ・ シンガーとしては史上最多、50曲のナンバー・ワンを記録した。ここに、その全50曲を収録した、文 字通りのベスト・アルバムが登場したわけである。おまけに、冒頭に収められた新曲"I Hate Everything"が今月、51曲目のナンバー・ワン・ヒットとなると いう、なんともいいようのないタイミングのよさ。カウボーイ・ハットとブーツ、フィドル＆スティール、 ホンキー・トンク・バラードにカントリー・シャッフルそしてウェスタン・スウィング、当時のナッシュ ヴィルでは時代遅れとみなされていたものを、再び「クール」なものとして蘇らせた最大の功労者、彼が いたからこそアラン・ジャクソンやティム・マグロウのいまがある、といっても過言ではない。この51曲 でジョージ・ストレイトのすべて、そしてこの20年余のカントリー・ミュージック・シーンが推し量れよ うという、強力オススメ盤。カントリー・アルバム・チャートは当然、ポップ200でも初登場１位!!（宇野）

DUAT-1188 V.A.『A Western Jubilee, Songs and Stories of the American West』CD\2,573-（本体\2,450-）

Old Chisholm Trail/Sierra Nevada/Shenandoah/Whoopi Ti Yi Yo/Way Out West in Texas 他全20曲

　現代の「ウェスタン」名曲集。カウボーイ・ソング専門のレーベル、ウェスタン・ジュビリーの発表し た20作品から、サブタイトルにある通り「アメリカ西部の歌と物語」を各一曲ずつ選んだサンプラー。 ピーター・ローワンとドン・エドワーズの「オールド・チザム・トレイル」からフォート・ワース交響 楽団を従えたワディー・ミッチェルの「シェナンドー」（映画『西部開拓史』のテーマ）、リッチ・ オブライエンのチェット・アトキンス・インスト「ホィール」他、トラディショナルを中心にオリジナ ルを含み、美しいアコースティックの響きで聴かせるノスタルジックでロマンチックなお徳用ウェスタン音 楽20曲集。

ARI-63271 BROOKS & DUNN『The Greatest Hits Collection II』CD\2,783-（本体\2,650-）

　カントリー・デュオの最高峰、キックス・ブルックスとロニー・ダンのコンビ、ブルックス＆ダンのグ レイテスト・ヒッツ第２集。98年のリーバ・マッキンタイアとのデュエット・ヒット"If You See Him-If You See Her"から03年の"Red Dirt Road"までの、ナンバー・ワン多数を含む14曲と、最新録音の３曲。 （宇野）

RCA-64196 ALABAMA『Ultimate Alabama:20 #1 Hits』CD\2,783-（本体\2,650-）

　80年、RCAから最初のナンバー・ワン・ヒット"Tennessee River"を放ってから、87年までクリスマス・シングルをのぞく連続21曲のナンバー・ワンを 記録するなど、驚異的な人気で現在に至るまでトップ・グループの名をほしいままにしてきたアラバマ、 03年に惜しまれつつツアーからの引退を宣言した彼らの、多くのナンバー・ワン・ヒットから20曲を厳 選した、文字通り究極のベスト・アルバム。（宇野）

B000307202 SHANIA TWAIN『Greatest Hits』CD\2,573-（本体\2,450-）

　全米で実に1900万枚という驚異的な売上を記録した97年作品『Come on Over』でトップに上り詰めたスーパー・スター、シャナイア・トゥウエイン の決定盤ベスト・アルバム。"Come On Over"、"The Woman In Me(Needs The Man In You)"など多くのナンバー・ワン・ヒットを含む17曲と、目下チャー ト上昇中の"Party For Two"(２ヴァージョン)など新録４曲の全21曲。夫であるロバート・ジョン・"マッ ト"・ラングが仕掛けたコンテンポラリー・ポップ・カントリーの極致、ナッシュヴィルの「いま」を象 徴するスタイルが聴ける。（宇野）

REB-1694 LARRY SPARKS『Sings Hank Williams』CD\2,573-（本体\2,450-）

　今年のIBMA最優秀男性ボーカリストが1977年に発表したハンク・ウィリアムス曲集。チャビー・ワ イズ(f)、リッキー・スキャッグス(m)、トミー・ボーイド(d)のシンプルなバックも秀逸。

SH-3993 ACOUSTIC SYNDICATE『Long Way Round』CD\2,573-（本体\2,450-）（歌詞付）

　いわゆる「ジャムバンド」というロックの新興ジャ ンルに入れられる、平たく言えば、ウェストコースト・ロック風コーラスとブルーグラス経由フレック トーンズ流バンジョー＆フラットピッキン・ギター入りサザン風味のカントリー・ロック…。プロデュー スはあのロイド・メインズなり!!

DUAT-1162 V.A.『The Unbroken Circle; Musical Heritage of the Carter Family』CD\2,573-（本体\2,450-）

　１曲目のジョージ・ジョーンズからシェリル・クロウ、エミルー・ハリス…、そしてジョー＆ジャネッ ト・カーターからショーン・コルビーwithアール＆ランディー・スクラッグス、デル・マッカーリー・ バンドからジューン・カーター・キャッシュ、そしてニッティー・グリティ・ダート・バンドまで、魂 のこもった作品になったのは、マザー・メイベルの孫、ジョン・カーター・キャッシュの深い愛情によ るものだろう。音楽スタイルやジャンルを越え、20世紀のアメリカ音楽に大きな足跡を残した巨人たちに よる、愛とリスペクトに満ちたカーター・ファミリー・トリビュート。

REB-9004D PAUL WILLIAMS & VICTORY TRIO『The Alpha Video』DVD\4,148-（本体\3,950-）(カラー61分)

Living on the Hallelujah Side/Whispering Hope/Suppertime/Lord, I'm Coming Home/Go Rest High on the Mountain/Thw Journey/Heaven's Jubilee 他全16曲

　あの澄んだテナーで「カムホーム、カムホーム、 イッツ・サパータイム…」と歌うのは1951年にロンサム・パイン・フィドラーズに参加、そのご、兵役 をはさんでジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズの絶頂期をJ.D.クロウとともに支えた伝 説的なテナー・シンガーでマンドリン奏者、ポール・ウィリアムズ。1963年に引退して郵便局職員として 30年以上勤めた後、1997年にゴスペル・シンガーとしてカムバック。以来、トラディショナル・ブルー グラス・ゴスペルの秀作オリジナルを次々と発表、グラミーのサザン・ゴスペル部門にノミネートされるほ どの高い評価と人気を得ているのは、何よりも彼の書くゴスペルのすばらしさと、透き通るようなテナー・ ボイスがしめすその一途な信念だろうか。なんの嚇しもギミックもなく、教会で開かれた、ただただ誠実な トラッドグラスでのゴスペル・ライブ映像だ。ワン・マイク・セッティングでバンジョーとフィドルもきわ めて手堅く音を創っているし、おじいちゃんたちの手にはギブソンのサム・ブッシュ・モデルのマンドリン と、サンタ・クルーズのトニー・ライス・モデルのギターというのが、…なんだか可愛い。ムーンシャイ ナー誌11月号「ブルーグラスと大統領選挙」で触れたキリスト教プロテスタント系バプティスト派の現場 ではあるものの、この真摯な音楽にトラッドグラスのもっとも大切な一部分を感じることが出来る。…ただ 淡々と、今年１月10日テネシー州モリスタウンのアルファ・バプティスト教会でのコンサートの模様を収 めた１時間16曲。

B000331909 SHANIA TWAIN & ALISON KRAUSS + UNION STATION『Up Close and Personal』DVD\3,098-（本体\2,950-）

I'm Gonna Getcha Good!/Ain't No Particular Way/From This Moment On/You're Still the One/In My Car/You Shook Me All Night Long 他全12曲

　これは凄いぞ!!女性ポップ／カントリーのスーパース ター、シャナイア・トゥエインの全米テレビ特番はアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーションをバッ クにしたアコースティック・ライブだ。驚くべしAKUS、…ラリー・アタマヌィックのドラムスがあ るとはいえ、またジェリー・ダグラスのドブロへのプラグ・インが強力だとはいえ、ダン・ティミンス キをマンドリンにしてロン・ブロックをギターに配したバンジョーレスのブルーグラス・インストルメン テーションでこんな音が創れる、そして世界ヒットしたアルバム『Come on Over』が２年間で3600万枚という驚異的なセールスを記録したスーパースター のバックを全米３大ネットのメジャー・テレビ特番でこなしてしまうのだから。もちろん、アコースティッ クをバックにしての歌唱力と、美人にもかかわらず…!?デビュー10年目にしてこんな冒険をしてみようと するシャナイアも大したものだ。それにしてもAKUS、いや、今さらながら、ブルーグラス・ミュー ジシャンのレベルの高さには驚いてしまう。もう一方のスーパースター、ディキシー・チックスと同様、 女性のポップな声にブルーグラス系アコースティックは実にぴったりなのだと再認識してしまう。ミュージ シャンの成長もさることながら、生ベースの音拾いなど、録音技術の進歩にも目を見張る。アリソンは IBMAアワード・ショウに続いて（ムーンシャイナー11月号参照）、またも「脇ネタ」を披露、時折り 見せるキャラがユニークである。いずれにせよ、ブルーグラス・バンドがフツーのメジャー音楽として機 能する様子を見るだけでも心地よい、見事なアコースティック・ポップ・ミュージックである。

DZ-0135 映画『Song Catcher〜歌追い人』DVD\4,935-（本体\4,700-）（109分／特典 38分、日本語字幕）

　1907年、アパラチアの山中で、すでに本国イギリスでは失われていたスコッツ・アイリッシュの伝承音 楽に出会った女性音楽学者の物語。アメリカ音楽の源流を正面から描いた大秀作。2000年サンダンス映画 祭特別審査員賞を受賞した、オールドタイム、ブルーグラス、フォークやカントリー・ファンのみならず、 黒人音楽も含めたアメリカ音楽ファン必見!!の劇場映画である。

SKFR-1005 RICKY SKAGGS『Soldier of the Cross, the Concert』DVD\3,098-（本体\2,9500-）（52分）

　現在ブルーグラス界で最重量級のライブ・バンド、 ケンタッキー・サンダーを率いてリッキー・スキャッグスが聴かせるバリバリのブルーグラス・ライブ。ビ ル・モンローの"Get Up John"や"Walls of Time"のほか、ゴスペルを中心に完璧なブルーグラスを堪能さ せてくれる。

BSF-001 『BLUEGRASS JOURNEY, a Documentary』DVD\3,675-（本体\3,500-）（86分）

　超ベストセラー!!…まさに「息を呑む」ブルーグラ ス楽器の集中力と緊張感が見事に捉えられた米国の「今」のブルーグラス・フェス・ドキュメントの決 定版。ムーンシャイナー誌６月号と７月号に翻訳掲載。ブルーグラス・ファン必見のDVD、VHSもあ る。出演：ニッケル・クリーク、ジェリー・ダグラス、デル・マッカーリー、ピーター・ローワン、 ロンダ・ビンセント、ロンサム・リバー・バンド、トニー・ライス他。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\525-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタ イル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。

BNL-04/08 最新８月号

　カバーストーリーはダン・レベンソンとタブは"Georgia Booker"、技術コーナーは「正しいテールピースの見つけ方part 3」、オーストラリアのバンジョー事情ほか、タブ譜はアール・スクラッグスの ワルツ"Bummin' On An Old Freight Train"、トム・アダムズ"Man of Constant Sorrow"他、オールドタイム・クロウハンマー・バンジョーや初心者コーナー 等々、さまざまなバンジョーの話題とタブ譜満載。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\525-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもお問い合わせください。…ヨロシク。

BU-04/09 最新９月号

　現在も元気で活躍するボブ・ペイズリーのカバース トーリー他、オリジナル・カーター・ファミリー、デビッド・デイビス、ジーネット・ウィリアムズ他 の特集、各種コラム、レコード・レビュー等々、米国のブルーグラス情報満載。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\945-

　内容の濃いオールドタイム音楽専門誌。アメリカン・トラッド音楽研究に必読の良書!!バックナンバー が揃っています。お問い合わせください。

　1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌が、22年目に入りま す。今後とも皆さんの協力と購読をお願いします。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\525-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥525-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2110 2004年11月号（通巻253号）

　IBMAアワード・ショウ完全リポート、須貝重太のチャーリー・ウォーラー追悼、本間正敏の「ギブソ ン・プリウォー・マンドリンの魅惑」、麻田浩連載「キングストン・トリオとの出会い」、ケイシ物語 最終回、フローズン・ホットドッグズ登場、茨木のライブ開拓ほか、日米ブルーグラスの話題と情報が満 載です。なんと、堂々の44頁に増ページ!!!!よろしく、お願いッ!!

MS-2110 2004年10月号（通巻252号）

　21年目クリアの通算252号です。IBMA名誉の殿堂入りをするカーリー・セクラー特集のほか、チャー リー・ウォーラー追悼、ウィリアムズ＆クラーク・エクスペディション来日、若者ブルーグラスの台頭、 決着したマザー・メイベルのL-5ギター、アリシア・ニュージェント等々。

MS-2110 2004年９月号（通巻251号）

　25周年を迎えたドイル・ローソン＆クイックシルバー特集と年表のほか、カーター・ファミリーの遺 産『アンブロークン・サークル』、ロバート対中、有田達男と尾崎兄弟、麻田浩、国本武春最終回。第 33回宝塚フェス・リポートなどなどの特集に、最新ニュース、チャート＆レビュー等々。

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▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、11月28日（日）の予定です。１時から５時まで、B.O.M.サー ビスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも応じます。また、来 訪いただいた方への特別廉価CDも用意しています。道順などはお問い合わせ下さい。…Y'all Come!!

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