◆新しい年、2004年!!…今年もビー・オー・エムとブルーグラス＆オールドタイム音楽、そしてムーン シャイナー誌を、なにとぞよろしく、お引き立てくださいますよう、お願いします…。

　2004年、経済や政治の不安に振り回されず、自分の大切なものをしっかりと持ち続けて、感動を忘れず に、人生をホットに楽しみましょう!!

◆ムーンシャイナー誌12月号でも速報しましたが、70年代以降の日本のブルーグラスとオールドタイムに 大きな貢献を残した坂庭省悟氏が53才の若さで他界しました。ニュースレターにもよく登場してくれた彼、 慎んでご冥福をお祈りします…。

　さて、ムーンシャイナー誌１月号特集はデビュー30 年記念にすごいライブ作品を発表したマーク・オコーナーの他、今月80才を迎えたアール・スクラッグス が語る幼年期、滋賀フェス・チャンピオン・バンドのウィル・ビー、村上律とバンジョウ等々の特集に、 新連載で国本武春の東テネシーからのハイロンサム日記など…。

　21年目の月刊ブルーグラス誌ムーンシャイナー、さ まざまな情報満載、定期購読もよろしく!!

１年間12冊分\6,000-／半年間６冊分\3,300-。

CCBC-2004 2004年ブルーグラス・カレンダー \1,980-

　30cmLPサイズの恒例のブルーグラス・カレンダー、今年はカパー・クリーク・レコードのアーティ スト集。毎日、ブルーグラスやオールドタイムの重要な出来事が記されており、日々、レコード・コレク ションを選ぶのにも楽しいアイデアが詰まっている。

OMAC-5 MARK O'CONNOR『Thirty-Year Retrospective』CD２枚組\3,200-

　マーク・オコナーの音楽活動30周年を記念してクリス・シーリ、ブライアン・サットン、バイロン・ ハウスとのカルテットでライブ録音された２時間半!!…あまりにも凄いアコースティック・インプロバイズの 洪水。ブルーグラス新入荷参照。

TL-1003 TUT TAYLOR & CLARENCE WHITE『Flatpicking』CD\2,750-

　先月のカーネルズ・マイナス・ワンに続いて、クラレンス・ホワイトの貴重なセッション・テープの 発掘はドブロのタット・テイラーと２人の優しいジャム。ブルーグラス新入荷参照。

AB-7777 ADRIENNE YOUNG『Plow to the End of the Row』CD\2,750-（歌詞付）

　最先端の現代女性シンガー・ソングライターらと同 じ、女性の本音でオールドタイムのノウハウにピタリとはまる素晴らしい新人。昨年マールフェスのソング ライティング・コンテスト優勝者。フォーク＆オールドタイム新入荷参照。

COL-86843 OST『Cold Mountain』CD\2,650-

　全米でクリスマス公開され、すでに１月第一週まで で五千五百万ドルの興行収入を上げたニコール・キッドマンと南北戦争、そしてオールドタイム音楽がテー マ(!?)のサントラ盤。

CAP-90416 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the Circle Be Unbroken, Farther Along』DVD\2,950-

　名作『永遠の絆』シリーズ第３弾発表を記念して開かれた楽しいライブ。本編のコンサートはもちろ ん、ボーナスの35分「メイキング」やオマケお宝映像なども素晴らしい内容。

OMAC-5 MARK O'CONNOR『Thirty-Year Retrospective』CD２枚組\3,200-

A Bowl of Bula/Tom & Jerry/Johnny Appleseed/Jerusalem Ridge/Swingin' on the 'Ville/Macedonia/Bowtie/Pickin' in the Wind/Appalachian Waltz 他全31曲

　考えられますか？このテンションと完成度で70分を ２回、約２時間半、…私、このコンサートをライブで見たのです。彼ら、マーク(f)とクリス・シーリ (m)、ブライアン・サットン(g)、バイロン・ハウス(bs)は一言も話さず、観客用マイクなし、広いクラ シック用のホールに録音用マイクを立てた中、黙々とプログラムの曲目をひとつずつ、息もつかせぬ「音」 の連続。次から次へと、何のギミックもなく、ただただ耳とウデを研ぎ澄ました４人のミュージシャンの 緊張が続きました。マーク・オコナーという天才少年が登場したのが、ちょうど30年前、テキサス・フィ ドルのベニー・トマソンに師事し、サム・ブッシュやバイロン・バーラインをヒーローとして70年代を 育った彼が、デビッド・グリスマンを通じてステファン・グラッペリに師事したのが80年代、その後、ナッ シュビル・フィドルの基本を変えるほどのインパクトを残し、1989年にストレングス・イン・ナンバー ズでまったく新しいブルーグラス・アンサンブルを構築、90年代中から完全にクラシック界へデューダし ヨーヨー・マやエドガー・マイヤーとクラシック界に衝撃を与えている。本作は30年間の自分を回顧し、 テキサス・フィドルからブルーグラス、ジャズ、そしてクラシックまで、バンジョーレス・ブルーグラ ス・アンサンブルが室内音楽芸術にまで昇華したものすごい境地を聴かせる。詳細はムーンシャイナー誌１ 月号(MS-2303 \500-)での大特集。ほんと、凄いです!!

TL-1003 TUT TAYLOR & CLARENCE WHITE『Flatpicking』CD\2,750-

Picking Peanuts/Sweet Georgia Brown/Panhandle Rag/What a Friend/Dobro Twist/Wabash Cannonball/Dobro Country/Faded Love/Careless Love 他全24曲

　1965年、タット・テイラーのドブロ・アルバム『Dobro Country』（廃盤）を録音する間、一週間ほど滞在したロサンゼルスでクラレンス・ホワイトの ギターと２人だけで録音された超貴重なジャム・テープが日の目を見た。全24曲、有名スタンダード曲を 中心に、タットのオリジナルを挟んで、タットのフラットピッキン・ドブロとクラレンスのリズム・ギ ターが次々と曲を演じていく。クラレンスのリードがないのが残念だが、右チャンネルにきっちりと録音さ れたクラレンス・ホワイトのリズム・ギターは、正しく、ブルーグラス・リズム・ギターのお手本。曲 調に合わせたコード・フォームの選び方、リズムの取り方やビートのつけ方等々、単純に聴こえるツー・ ビートも、曲によってこんなに表情を変えることができるのだ。タットのドブロはフラットピッキンなが ら、見事なメロディーを紡ぐセンスはピカイチだし、彼のオリジナルはユニークだ。先月のBush/Lathum/ White『Rare Performances』(SRCD-1005 CD\2,857-)に次いで、クラレンス・ファンには嬉しい貴重なお宝テープの発掘だ。１曲"Sweet Pieking Time in Toomsboro, GA"では、「やっぱりすごい！」クラレンスのリードが堪能できるゾ。30年前 に29才で逝った彼、あまりにも惜しい…!!

LW-001 LAURA WALKER『Piney Rose』CD\2,750-

Ridge Road Gravel/Cabin of Love/Blue/Trouble in Mind/Sweet Sunny South

　素晴らしい女性ブルーグラス・シンガーの登場だ。 少しハスキーなヒルビリー風と、迫力ある声量でのブルース風な声がバランスよく共存するローラ・ウォー カー。そして、凄いバック…ジム・ハースト(g)、クリスティン(bj)＆ウェイン(m)・ベンソン夫妻、ロブ・ アイクス、ジミー・バン・クリーヴ(f)、ジェフ・ディートン(bs)、そしてハーモニーにはラッセル・ ムーアとキム・フォックスらのスーパーピッカーに囲まれて、ノーマン・ブレイク曲を完全なブルーグラ スにした１曲目から、ド・ソリッドでぶっ飛ばしたモンロー・スタンダード、スウィンギーなスティー ブンス・シスターズ曲など、どの曲も高いレベルで創られた素晴らしい作品に仕上げている。ベンソン夫 妻のすごい楽器バトルやバンクリーブの凄さも聴きモノ、でもやっぱローラ…、メチャ歌が巧い！

FB-001 FLETCHER BRIGHT FIDDLE BAND『Live at the Laurel』CD\2,750-

Rye Straw/Star of Munster/Abe's Retreat/Growling Old Man.../Ash Grove/Indian Springs 他全12曲

　フレッチャー・ブライトのレパートリーは、どれもメロディーの美しさと、その出自は多岐に渡る。 ナッシュビル近郊にありながら、ジャンルを越えた支持を集めるすばらしいアマチュア集団である。イギリ ス諸島の香りを持ったアパラチアのオールドタイム・フィドルにブルーグラス・バンジョーとマンドリン、 １曲ではフィンガーピッキン・ギター、また１曲では18世紀の鯨漁の歌などをフィーチャーしながら、 決して目を奪う技術やではない誠実なプレイと、メロディーの美しさとそれを愛する気持ち、そしてそれを 伝える素朴だが心とユーモアのこもった司会で聴く者を楽しませる（観客も良い）、アマチュア・バンド の鏡のようなインスト・バンド。フィドル・チューンの新しいレパートリー探しにも最適だ。

ACD-56 V.A.『100% Handmade Bluegrass』CD\1,980-

Way Downtown/Cabin of Love/Love Please Come Home/Is It Too Late Now?/Angel Band 他全16曲

　デビッド・グリスマンが主宰するアコースティック・ディスク・レコードから発表された作品群の中 「これぞブルーグラス！」とデビッド自身が選んだベスト全16曲。未発表曲はスタンレーとグリスマンの "How Mountain Girls Can Love"。さすが、ブルーグラス博士でもあるグリスマン、ブルーグラスのソウ ルフルな真髄を、楽器とボーカルの双方で満足させてくれる素晴らしいトラッドグラス選曲。レッド・ア レン、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ドック・ワトソン、トニー・ライス等々らとのコラ ボレーションなど、その凄い人脈も一望できる豪華ラ インアップと有名トラッド・スタンダード、…そしてこの価格!!

SD-0123 BUZZ BUSBY『Going Home; Greatest Starday Recordings』CD\2,450-

Talking Banjo/Whose Red Wagon/Buzz's Ramble/Lost/Reno Bound/Where Will This End 他全19曲

　１月５日に一周忌を迎えるバズ・バズビー。その重要性にもかかわらず、あまり知られない彼の素晴ら しさを知る、未発表曲も多く含んだ秀作。ムーンシャイナー誌昨年３月号(MS-2005 \500-)でも追悼特集を組んだように、後に大きな勢力となる「ワシントン DCブルーグラスの父」といえる彼、故ジョン・ダッフィがアイドルにしたように、そのそっくりな超アグ レッシブなマンドリンは本間正敏にも生き写し（隣に座っている御仁の説）…、また、そのハイロンサム なボーカルも素晴らしいインパクトでアーリー・ブルーグラスの最良の雰囲気を運んでくれる。若き日の チャーリー・ウォーラーやピート・パイク、ビル・ハレルのギター、ポーター・チャーチやすでに美学 を築きつつあるビル・エマーソン、そしてカール・ネルソンやスコット・ストーンマンの強烈なフィドル 等々、荒々しくも50〜60年代のアーリー・ブルーグラスの活力を見事に捉えている。名曲"Going Home"や"Me and the Juke Box"などの他、あまりに露骨なスクラッグス・フレーズの改題インスト 等々、当時のアメリカ音楽全般の「熱」も伝えてくれる秀作コンピレーションである。

SD-0124 HYLO BROWN『Lovesick and Sorrow』CD\2,450-

Hills of Georgia/Cabin on the Hill/Cocaine Blues/Lovesick and Sorrow/Footprints in the Snow/Handsome Molly/Truck Driving Man 他全16曲

　バズビーを追うように、昨年１月17日に80才で他界したハイロ・ブラウン（ムーンシャイナー誌６月 号に追悼特集=MS-2008 \500-）、1950年代にフラット＆スクラッグス・ショウのセカンド・ボーカ リストとして活躍、また、ソングライターとしてもジミー・マーティンとNGDBで知られる"Grand Ole Opry Song"や、リッキー・スキャッグスがスターの地位を獲得した初期のヒット曲"Lost To a Stranger"などの作者としても知られるハイロ・ブラウンが 1961年から63年にスターデイに残したアルバム４枚から各４曲を選んだ16曲集。折からのフォーク・ ブームを意識した曲調からカントリー・バラッド、またニックネーム、ハイ＆ローの由来でもある "Prisoner's Song"などのトラッド曲等々を、カーティス・マクピークやジョー・ドラムライトのバン ジョー、ジョッシュ・グレイブスやショット・ジャクソンのドブロ、チャビー・ワイズのフィドルなど、 当時のナッシュビル・ブルーグラス・セッションマンたちや、またロンサム・パイン・フィドラーズと の共演などで聴かせる。名盤、名演と称されるほどのものではないが、50年代ブルーグラスの味と香り を引き継いで、ナッシュビルの音楽産業でチャンスを狙っていた若者たちの覇気を楽しめる。

RC-119 宮崎勝之『Mandoscape』CD\2,750-

　やったね！全米屈指の日刊紙シカゴ・トリビューン 紙が選んだ2003年のブルーグラス／ニューグラス・ベスト10に選出!!マンドリニスト、宮崎のソロ最新第 ２作はデビッド・グリア制作のナッシュビル録音。スコット・ベスタル、オウブリー・ヘイニー、ビク ター・クラウス、そしてグリアというスーパーピッカーを従え、オリジナルを中心にしたクリアなマンド リンが冴える。ムーンシャイナー誌９月号(MS-2011 \500-)にマンドリンについてのインタビューあり。

RC-113 JIMMY CAMPBELL『Pieces of Time』CD\2,750-

　昨秋、事故で他界したザ・サイドメンのフィドラー、ジミー・キャンベルが97年に発表した最高 作。ビル・モンローの最後の録音でもある。また、93年のデビュー作『Young Opry Fiddler』(PC-1025 CD\2,750-)もある。ケニー・ベイカー系の正統派ブルーグラス・フィドラーだった。葬儀の模様 はムーンシャイナー誌12月号(MS-2102 \500-)で報じられている。

SRCD-1005 LATHAM, BUSH & WHITE『Rare Performances』CD\2,857-

　クラレンス・ホワイト炸裂、ローランド不在のケンタッキー・カーネルズ最新発掘音源集。

MCM-0001 DEL MCCOURY BAND『It's Just the Night』CD\2,750-

　現在ブルーグラスの最高峰、デル・マッカーリー・ バンドの最新作。昨秋のIBMAアワード最高の栄誉、年間最優秀エンターテイナーを受賞。70年代以来の 正統派トラッド路線と、21世紀の新感覚を見事にミックスした秀作である。今年のグラミー賞最優秀ブ ルーグラス最終ノミネート作品。

ROU-0322 J.D.CROWE & NEW SOUTH『Flashback』CD\2,750-

　ムーンシャイナー誌12月号(MS-2102 \500-)特集「トーンとタイミング」で取り上げられた2003年 IBMA名誉の殿堂入りを果たしたJ.D.クロウ、1994年作品。引退宣言から５年、トニー・ライス・クロー ンのリチャード・ベネットと新人のドン・リグスビー、フィル・レッドベターを従え、ゲストに超強 力ランディ・ハワードを加え、フラット＆スクラッグス名曲を中心に「…らしい」ニュー・サウス・サ ウンドが快感である。

RC-120 TIPTON HILL BOYS『Lucky』CD\2,750-

　我がB.O.M.のレーベル、レッド・クレイ・レコードから、宮崎と共に発表の最新作、クリス・シャー プの第２弾。50年代ヒルビリーを強く意識した一級スクラッグス・タッチのバンジョー、F&Sとオズボー ン・サウンドの洒落っ気が絶妙、今どきレトロな雰囲気が溢れた秀作である。

WB-26509 MARK O'CONNOR『New Nashville Cats』CD\2,250-

　ムーンシャイナー誌１月号で特集した天才マーク・ オコーナー、本作はナッシュビルのスタジオ・セッション時代の総決算91年作品。ブルーグラス、カン トリー、ジャズ、フュージョン等々、ナッシュビルを支える超一級スタジオ・マンをフィーチャーしての 楽しい（凄い）スタジオ・ジャム作品。NGRを意識した"Sally Ann"他、"Lime Rock"や"Orange Blossom Special"などのスタンダードとオリジナル…。凄いです。

WB-45257 MARK O'CONNOR『Heroes』CD\2,250-

　こちらは93年作品、タイトル通り、自身の20年間の音楽決算として、自分のヒーローたちをゲストに 迎えた凄いアルバム。ジャズ・フュージョン・バイオリニストのジャン・リュック・ポンティーを迎え た"New Country"から、クラシックのピンカス・ズッカーマンとの"Ashokan Farewell"、グラッペリとは２曲他、ケニー・ベイカー、バッサー・クレ メンツ、ジョニー・ギンブル、バイロン・バーライン、バディ・スパイカー等々、ものすごく楽しめ るフィドル・アルバムです。

ROU-0090 MARK O'CONNOR『Markology』CD\2,750-

　1979年に発表されたギター・アルバム。トニー・ライス、ダン・クレアリー、デビッド・グリスマ ン、サム・ブッシュらをゲストに、天才ギタリストの一面を聴かせる。

ROU-0137 MARK O'CONNOR『Soppin' the Gravy』CD\2,750-

　1981年に発表したテキサス・フィドル集。ジェリー・トーマソンとバック・ホワイトをバックに、 現在も最高のテキサス・フィドル・アルバムとして讃えられるフィドル名盤。

OXCD-6009 MULESKINNER『A Potpourri of Bluegrass Jam』CD\2,750-

　今から30年前、1973年に録音され74年に発表されたニューグラス時代の大名盤『ミュールスキナー』 のCD版。ブルーグラス出身で、当時ロック界で活躍していたピーター・ローワン、クラレンス・ホワイ ト、デビッド・グリスマン、ビル・キースをリチャード・グリーンが集めて制作した「ブルーグラス・ジャ ムのポプリ」である。先月紹介した彼らのライブ『Live』(OXCD-6000 CD\2,750-)のトラッドグラスとは異なり、サイケなオリジナルや独自のアレンジを 加えたスタンダード解釈など、歴史に残る名演である。なお、契約上の関係でメーカー在庫限りなので 要注意！

ROU-0092 TONY RICE『Manzanita』CD\2,750-

　1980年代のブルーグラスを代表する名盤。J.D.クロウのニュー・サウスからデビッド・グリスマン・ クインテットを経て1979年に発表、自身のスペースグラスとトラッドグラスを融合させたバンジョーレ ス・ブルーグラスの名盤。80年代以降の若手ミュージシャンの基本となった秀作。

RR-2002 MELVIN GOINS & WINDY MOUNTAIN『Light in the Window Again』CD\2,750-

　歌手生活50年を祝ったメルビン・ゴーインズ、50年代アーリー・ブルーグラスの雄、ロンサム・パイ ン・フィドラーズを皮切りに、常にフラット＆スクラッグス・スタイルの王道を追求してきた素晴らしい シンガーだ。"Brown Eyed Darlin'"や"We Live in Two Different Worlds"などスタンダードを軸に、９月11日の不思議を歌った新作など、老いてなお創造 を続けるローカル・ブルーグラスの好漢だ。バックも素晴らしい。

DS-2004 ERNIE THACKER『Chill of Lonesome』CD2,750-

　東テネシーから南西バージニアを通って東ケンタッ キーへ、最も濃いアパラチア音楽文化が眠る国道23号線沿い、そのど真ん中で生まれ育ち、土地の名士＝ラ ルフ・スタンレーのバンドに参加するという名誉を経験したアーニー・サッカー、その土地の魂を、ダン・ ティミンスキ、アダム・ステッフィ、ロン・スチュワートらが脇を固め、今のブルーグラスを見事に表現 した秀作。

CR-010 JOHN REISCHMAN & JAYBIRDS『Field Guide』CD\2,750-

　最も美しいトーンを持つマンドリン奏者として知ら れるジョン・ライシュマンのトラッドグラス・バンド最新第２作。趣味の良いスタンダード曲を随所に配 した全16曲、米国北西部のインテリ系トラッド・ブルーグラス。

REB-1749 CHRIS JONES『Follow Your Heart』CD\2,750-

　ブルーグラス・リズム・ギター教則ビデオが大好評だったクリス・ジョーンズの、豪華ゲストを迎え た98年作品。ロン・ブロック、マイク・コンプトン、ウェイン・ベンソン、オウブリー・ヘイニー、 ロン・スチュワート他、ナッシュビル在のステーション・イン仲間との秀作。

COMP-4337 DREW EMMITT『Freedom Ride』CD\2,750-

　NGRのジョン・コーワンとの共同プロデュースで、人気ジャムバンド／ジャムグラスのレフトオー バー・サーモンのマンドリニスト、ドリュー・エミットのソロ・デビュー作。スコット・ベスタル(bs)や ジェフ・オートリー(g)とのジョン・コーワン・バンドを基本に、アイドル＝サム・ブッシュ、ピーター・ ローワン、バッサー・クレメンツ、ランディ・スクラッグスらをゲストに迎えた明るく快調な豪華 ニューグラス作品。

FF-70032 NEW GRASS REVIVAL『When the Storm Is Over/ Fly Through the Country』CD\2,750-

　元祖ニューグラスのニュー・グラス・リバイバル1975年の第２作と77年の第３作のLP２枚が2on1で CD１枚に収められたお徳用作品。現在、ジャムグラスと呼ばれるスタイルの始まりである。

ROU-0528 WAYFARING STRANGERS『This Train』CD\2,750-

　飛びっ切りのブルーグラス・センスを完璧なジャズ のノウハウで演じきるウェイファーリング・ストレンジャーズの最新第２作。70年代のジャズグラスのよ うに中途半端じゃなく、精神的にも技術的にも最高レベルの音楽性で演じられる素晴らしい作品だ。マッ ト・グレイザーとトニー・トリシュカら、ニューヨーク・ブルーグラスの21世紀への新しい主張である。 絶対のお勧め！

SH-3963 ACOUSTIC SYNDICATE『Terra Firma』CD\2,750-

　ノース・カロライナのジャムバンド／ジャムグラス・シーンで人気のアコースティック・シンジケー トの最新作はシュガーヒルから。スティーブ・マクマーレイのギターとオリジナルを中心に、バンジョー のバイロン・マクマーレイ等、ジャズ／ロックのサウンド・ベースにハイテク・バンジョーやフラット ピッキンがインプロバイズ、…米国の若者に支持される新しいロックである。

ROU-0509 LYNN MORRIS BAND『Shape of a Tear』CD\2,750-

　女性トラッドグラスの第一人者、リン・モリス・バンドの最新作。昨春の発売と同時に手術後遺症で体 が不自由になり、その快復が望まれるリン、伝統的なブルーグラス・ソウルを女性の視点で見事に捉えた 秀作だ。ロン・スチュワート(bj,f)、ジェシー・ブロック(m)、マーシャル・ウィルボーン(bs)というバ ンドも「見事」のひと言だ。現在全米ブルーグラス・チャート５位!!

CCCD-0222 CHRIS BRASHEAR & PETER McLAUGHLIN『Canyoneers』CD\2,750-（歌詞付）

　フラットピッキン・ギター２本で1930年代から現代のサイモン＆ガーファンクルに至るブラザー・デュ オの伝統を踏まえ、デルモアの２曲の他、オリジナルを中心に聴かせる素晴らしいデュオ。歌詞付きなの で挑戦して欲しい。ローリー・ルイスと共に来日もしたピーター・マクローリンと、マルチプレイヤー として知られるクリス・ブラッシュイヤーのリード・ギターも楽しめる。

PC-1128 EDDIE & MARTHA ADCOCK『TwoGrass』CD\2,750-

　エディ・アドコックの最新作は妻、マーサとの２人だけで創ったデュオ…というか、とにかく２人の才 能を出し切った作品。ジェントルメン時代の名曲"Let's"やカーター・ファミリー"Gold Watch & Chain"他、マルチプレイヤーの利を活かしたオーバーダブも駆使するが、２人の暖かさが伝わってくる夫婦 デュオに仕上がっている。

MME-71013 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Hallelujah in My Heart』CD\1,980-

　ドイル・ローソンの1994年、ゴスペル名作が廉価盤で再発。現在ブルー・ハイウェイでマンドリンと フィドルを担当するショーン・レーン(g)を中心に、ブラッド・キャンベル(bj)、ジミー・スチュワート(d)、 ジョン・ベリー(bs)を擁したブルーグラス・ゴスペルの最高峰である。この時期のDVD作品『Treasures, 30 years of Music & Memories』(MME-72000D DVD\2,450-)も素晴らしい。

SH-9202 V.A.『Legacy; a Tribute to the First Generation of Bluegrass』CD\1,980-

　サブタイトル通り、第一世代ブルーグラス御三家（モンロー、フラダンスクラゲ、スタンレーズ）の 名曲を、さまざまなシュガーヒル作品（つまり、現在のトップ・アーティストたち）の録音から15曲選 ばれた、贅沢で楽しいベストもの。

ROU-0345 BLUEGRASS ALBUM BAND『Down the Road; Bluegrass Songs of Flatt & Scruggs』CD\1,980-

ROU-0346 BLUEGRASS ALBUM BAND『Lonesome Moonlight; Bluegrass Songs of Bill Monroe』CD\1,980-

　上記２点とも、ブルーグラス・アルバム・バンド（J.D.クロウ／トニー・ライス／ドイル・ローソン／ ボビー・ヒックス／トッド・フィリップス／ジェリー・ダグラス）によるフラット＆スクラッグスと ビル・モンロー12曲集。ムーンシャイナー誌12月号特集で、トニーがJ.D.のトーンとタイミングについ て述べている部分の証拠品!?

ROU-0349 V.A.『Long Journey Home; Bluegrass Songs of Stanley Brothers』CD\1,980-

　そして、ラウンダー・レコードの御三家シリーズの最後はスタンレー・ブラザーズ曲集。ジム＆ジェ シーからホット・ライズ、リッキー・スキャッグスからバーン・ウィリアムズ・バンドまで、有名バン ドたちによるスタンレーズ12曲集。

CXCA-1143 LONESOME STRINGS『Vol.2, New Lost City Ramblers』CD\2,381-

Ground/Made in USA/Mountain Hymn #1/Shady Grove/Buck Creek Girls/Deep River/沼 他全14曲

　桜井芳樹のギターを中心に、原さとしのバンジョー と田村玄一のペダル・スティール・ギターとドブロ（ラップやワイゼンボーンを含む）、松永孝義のベー スの４人組。桜井のオリジナルに各人の経験した音楽が積み重なり、独特な世界を創りだすインスト・バ ンドの最新第２作である。クリスマス直前にピーター・バラカン氏のNHK-BS2番組、『ピーター・ バラカン音楽紀行』でフィーチャーされ、そのユニークな音楽観が紹介されていた注目のアンサンブルであ る。…風とか、…を意図してとか、というコンセプトより、ミュージシャンの自由な楽しみで創られたと いった感が強く、全体的な印象は東洋とクレズマーが合体したような幽玄なストリングバンド世界である。 ムーンシャイナー誌２月号で特集予定。

OKH-0301 大西功造『マンドリン、マンドラ、ドムラ』CD\2,858-

　2000年の第17回日本マンドリン独奏コンクールで１位を獲得以来、翌年のリサイタルをはじめドイツ・ オーストリアにも演奏旅行をするなど多彩な活躍をはじめた若手クラシック・マンドリン奏者、大西功造 のデビュー作品。ベートーベン、クライスラーからクラシック・マンドリンの名門カラーチェ、小林由 直や中澤道子ら日本人若手作家の作品、そしてアイルランド民謡"Danny Boy"まで、ピアノとのアンサンブルやソロなど、マンドラやロシアの民族楽器ドムラな どを駆使して、膨らみのある胴体＝テイターバグ（ラウンドバック）などとも呼ばれるクラシック・マン ドリンの魅力をストレートに伝えてくれる。

COCQ-83714 小松原 俊『Treasures』CD\2,190-

　フィンガーピッキン・ギタリスト、小松原がこれまでに発表した３作『Scene』(CLIP-1001)、 『Naturally』(CLIP-1002)、『Crayons』(CLIP-1003)からのベスト集がメジャー発売だ。ニューヨー ク9.11をイメージした新曲"Fragile"の他、５曲を再録音した全12曲、フィンガーピッキン・ギター・ソ ロ独特の東洋的な響きと、米国でラグタイムが流行した明治時代を思わせるノスタルジーが上手く表現され ている。ラグタイムと明治時代って、なかなかいい食い合わせだ。

PICL-1284 V.A.『ウクレレ・レノン』CD\2,800-

　これもインストではありませんが、ウクレレを主人 公に「ジョン・レノン」のレパートリーを聴かせるというクールな作品。ウクレレ独特の癒される響き と、レノンのメロディーの妙が不思議にマッチした作品。ブルーグラス作品でもご存知、ペティブーカ（何 故かタロウ＆ケンスケ参加…）他、ヒトクセもフタクセもありそうなメンツ17組がズラーッと集合。気 楽に楽しめます。

（楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物 まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください）

MME-70034 DOC WATSON『Tennessee Stud』CD\1,980-

　ドック・ワトソンの40数年のキャリアの中で、もっとも高いチャートをヒットしたタイトル曲をはじ め、70年代にメジャー・レーベルから発表したアルバム群から、"Freight Train Boogie"や"Blues Stay Away from Me"などの廉価ベスト10曲集。トラッド・シンガーから一歩踏み出した、70年代ナッシュ ビルの趣味の良いアレンジが新鮮だ。

ROU-0250 DAVID GRIER『Freewheeling』CD\2,750-

　今やブルーグラス・フラットピッキンの最高峰、デ ビッド・グリアの初々しい91年デビュー作。サム・ブッシュとローランド・ホワイト、ステュアート・ ダンカン、ビリー・ジョー・フォスターらをバックにブルーグラス・ギター。

GWR-1003 小川倫生『Night Jasmine』CD\2,800-

　オカロランを２曲含んだ小川倫生の最新オリジナル・ソロ・フィンガーピッキンギター集。アイリッ シュでよく使われるダドガド（DADGAD）チューニングを中心に、変則チューニングで独自の響きを持つ フィンガーピッキンを聴かせる。使用ギターはロウデン0-23cとマーティン00-18、デリケートな音の響き で独自の世界を創っていく。前作『Spring Signs』(GWR-1002 CD\2,800-)と共に、新世代のフィンガーピッキンをどーぞ。

SH-3906 BRYAN SUTTON『Ready To Go』CD\2,750-

　今年のIBMA最優秀ギタリスト、ブライアン・サットン、00年のデビュー作。ブルーグラスの"Blue Night"から、ジャンゴの"Minor Swing"、そしてアイリッシュの"Water Is Wide"まで、フラットピッキンの粋を聴かせる秀作。今春の最新作『Bluegrass Guitar』(SH-3975 CD\2,750-)と共に、最先端、超売れっ子のギターを堪能。

SR-10402 CRAIG KORTH『Bankview』CD\2,750-

　クレイグ・コースの初ソロ作品。メロディアスなオリジナルを中心にジョニー・キャッシュやエリッ ク・クラプトンらの曲も含め、サミー・シーラーから譲られた1941年製ギブソン・トップ・テンショ ン・オリジナル５弦バンジョーを駆使し、スリーフィンガー・ロールを基本にしつつ、スタイルにとらわ れない自由な発想がすばらしい。

PC-6502 KRISTIN SCOTT BENSON『Straight Paths』CD\2,750-

　アリソン・ブラウンに続く、超一級女性バンジョー・ピッカー、クリスティン・スコット・ベ ンソンの素晴らしい2002年最近第２作。ドライブの効いたストレートなブルーグラスからハイテク曲、そ して女性らしいタッチの優しい曲まで、アレンジ、バックも抜群。ムーンシャイナー誌2003年６月号 (MS-2008 \500-)で特集あり。

CCCD-0191 KEN PERLMAN『Northern Banjo』CD2,750-

　バンジョー・ニューズレターのコラムや教則本など でおなじみ、メロディック・クロウハンマーのケン・パールマンの2001年作品。オールドタイムのみなら ず、アイリッシュやフレンチ・カナディアン曲にも挑戦ている。

WB-46247 BELA FLECK『Live Art』CD枚組\2,950-

　ベラ・フレックとフレックトーンズがサム・ブッシュやブランフォード・マーサリスらのゲストを加え ての２枚組ライブ。クインシー・ジョーンズの『スパイ大作戦のテーマ』を向こうに、96年のグラミー 賞最優秀ポップ・インストを獲得した秀作ライブ。ブルーグラス・バンジョーがジャズ／ポップ／ロックの 世界でこんなに高く評価されていることに誇りを持とう。NGRのリユニオンもどき、「バッハ」と「じゃ じゃ馬億万長者」のメドレー、「アメージング・グレイス」や「アリラン」等々、最先端音楽でのア レンジも秀逸。

PATUX-050 FRANK WAKEFIELD『Midnite on the Mandolin』CD\2,750-

　ブルーグラス・マンドリンの偉大な変革者、今年70才を迎えるフランク・ウェイクフィールドの2000 年作品。その知的なオリジナルと常人を超えたインパクトは健在だ。

　なお、フランク自身が教える限定私家製CD-ROM教則DVDの『Mandolin Lesson』第１集と第２集（各\10,500-）もある。シビアなファン必携!!

ACD-35 V.A.『Bluegrass Mandolin Extravaganza』CD２枚組\4,500-

　偉大なブルーグラス・マンドリン・マスター達が一堂に会した1999年作のブルーグラス・マンドリン 決定版！サム・ブッシュ、デビッド・グリスマン、ロニー・マッカーリー、ジェシー・マクレイノルズ、 ボビー・オズボーン、リッキー・スキャッグス、フランク・ウェイクフィールド、そしてバック・ホワ イトの８人がデル・マッカーリーのギターをバックに、さまざまな組み合わせで楽しませてくれる秀作。

HHH-1354 HERSCHEL SIZEMORE『My Style』CD\2,750-

　そのクリアーな16分音符の音並びで、センスの良い玄人好みのマンドリニストとして知られるハーシャ ル・サイズモアの2000年作品。ロイド・ロアーのコレクターとしても知られる彼が、テリー・バウカ ム(bj)やロニー・スチュワート(f)らと創った、南部アパラチア系ブルーグラス・マンドリンの典型。本作 を含むすばらしいタブ譜集(HS-TAB Book\3,800-)もある。

COMP-4334 FIDDLERS 4 CD\2,750-

　昨年のグラミー賞ノミネート作品。ダロル・アンガーを中心に、オールドタイムのブルース・モルス キーとケイジャンのマイケル・ドゥーシェ、そしてラシャッド・イグルストンのチェロによる四重奏団。 シャッフルのグルーヴを生かしたアメリカン・フィドルの基本も学べるお勧め秀作。

FF-70303 FIDDLE FEVER『Best of Fiddle Fever, Waltz of the Wind』CD\2,750-

　1980年代中頃、日本にもフィドル・ブームを巻き起こした秀作LP２枚がCD１枚に。マット・グレイ ザー、ジェイ・アンガー、イバン・ストーバーのフィドル３人に、ラス・バレンバーグやトニー・トリシュ カら。名曲"Ashokan Farewell"を生んだアルバムとしても有名。フィドルが弾きたくなる名作であ る。

SH-3962 RANDY HOWARD『I Rest My Case』CD\2,750-

　惜しくも早世したダブルストップの達人、ランディ・ハワードの素晴らしい遺作。サム・ブッシュ、 ダビッド・グリスマン、ジプシー・ジャズのロマーヌら、豪華なバックで聴かせる飛び切りのブルーグラ ス・フィドル集。

SD-898 MATT COMBS『Devil's Box』CD\2,750-

　ナッシュビルのトップ・フィドラーとして知られる ようになったマット・コム、1998年にジョン・ハートフォード、マイク・コンプトン、クリス・シャー プ、マイク・スナイダー、ジム・ウッドらと創ったトラッド・アメリカン・フィドル名曲を見事に捉えた フィドル名作。

FF-675 BRYAN BOWERS『Friend for life』CD\2,750-

　70年代後半、オートハープ１本でテルライドの観客 を総立ちにさせたブライアン・バワーズの2000年最近作。"Amazing Grace"から"Red River Valley"、そして「蛍の光」まで、素晴らしい作品。

CR-0236 V.A.『Autoharp Legacy』CD３枚組\3,750-

　さまざまなスタイル、アーティストの全64曲、「こ れがオートハープの楽しさ」です。ジョン・ハートフォードやクラスター・プラッカーズの音作りで知ら れるマーク・ハワードが、オートハープの大家ブライアン・バワーズとロン・ウォールの３人でプロデュース したオートハープ決定版！

　なお、オートハープ本体もお問い合わせください。 家族のアンサンブルへの最短距離です…。

ACD-42 MIKE AULDRIDGE, BOB BROAZMAN & DAVID GRISMAN『Tone Poem III』CD\3,100-

　１曲ずつビンテージ楽器を贅沢に弾き分け、使用楽 器のカラー・ブックレットも評判の『トーン・ポエム』シリーズ、2000年の最近第３作は、ブルーグ ラスとスウィングのマイク・オールドリッジと、ブルースとハワイアンのボブ・ブロズマンに、デビッ ド・グリスマンが加わったスライド・ギター秀作。

SH-3797 JERRY DOUGLAS『Slide Rule』CD\2,750-

　ジェリー・ダグラスの1992年作品はブルーグラス・ドブロのさまざまなパターンを詰め込んだ作品。 ジョッシュ・グレイブスへの"When Papa Played the Dobro"やハイパー・モンロー・インスト"Shenandoah Valley Breakdown"まで、アリソン・クラウス他のゲスト・ボーカルも聞き物。

AB-7777 ADRIENNE YOUNG『Plow to the End of the Row』CD\2,750-（歌詞付）

I Cannot Justify/Sadie's Song/Groundhog/Cluck Old Hen/Poison/Lonesome Road Blues/Soldier's Joy/Stripes/Spotted Pony/Little Birdie他全17曲

　新しい才能がオールドタイム系ミュージシャンの中 から次々と生まれつつある…。ジュエルらに代表される若い女性のホンネを真摯に見つめた90年代を経て、 ギリアン・ウェルチはそこにルーツ志向を色濃く投影、やはりホンネでインパクトの強い音楽が評価され た。そんな流れの中、2003年のマールフェスのソングライティング・コンテスト・ブルーグラス部門で 優勝したエイドリエン・ヤング、強烈なインパクトのデビュー作だ。一言でいえば、オールドタイムと コンポラ音楽との出会いといった世界が混在、話題のナッシュビル・ベースのオールドタイム・ストリン グバンド、オールド・クロウ・メディスン・ショウをバックに、メロディーラインやビートに、「21 世紀の都会を感じさせながらも、その実、レッド・クレイ（ノース・カロライナの赤土）にまみれてい る」といった評がぴったりだ。アメリカのオールドタイム界はマーク・サイモスやリールタイム・トラ ベラーズらも同様、新しい時代の音楽として、IBMAを通じてまったく新しいマーケットを広げつつある。 1970年代の子供だというエイドリエン、要注目だ。現在アメリカーナ・チャートの第６位で、ななんと！ 今年のグラミー賞最優秀レコード・パッケージのひとつに選ばれている素晴らしい歌詞付＆"Wild Flower"の種付き…でもある。

WF-001 WALTER FORBES『Ballads & Bluegrass/Folksong Festival』CD\2,750-

Whoa Mule Whoa/Fenario/Take This Hammer/Willow Garden/Darlin' Corey/Abilene 他全21曲

　1961年と62年発表のウォルター・フォーブスによるフォーク＆ブルーグラス名盤LP２枚がCD１枚とな り再発だ。折から真っ只中のモダン・フォーク・ブームを背景に、チェット・アトキンスのプロデュース で制作された１枚目と、アニタ・カーの制作による２枚目。共にボブ・ジョンソンのバンジョーとノー マン・ブレイクのギターをフィーチャーし、ナッシュビルのスタジオ・エース（レイ・エデントン、ロ イ・ハスキー、バディ・ハーマン他）を配したアコースティックで、ブルーグラスやトラッド・フォー クの名曲を見事なモダン・フォークに仕立て上げている。発売当時から我が家のレコード棚にあったのだ が、そのポップな、すなわち、高度な音楽性には振り向きもしなかったが、今聴くと、その後のジョン・ ハートフォードらに至るナッシュビルとフォーク、そしてシンガー・ソングライターへの取り組みが手に取 るように理解できる。キングストン・トリオやブラザーズ・フォーらのモダン・フォーク・サウンドと ブルーグラス・ノウハウの出会いは、1960年前後の初期モダン・フォーク・ブームを体験した人たちに はとても懐かしく、また、60年代後半以降の人たちには新鮮な驚きを与えてくれるだろう。この優しさ に、癒されそう…。

COL-86843 V.A.『Cold Mountain』CD\2,650-

Wayfaring Strangers/Scarlet Tide/The Cuckoo/Sittin' On Top of the World/You'll Be My Ain True Love/Lady Magret/Great High Mountain 他全19曲

　クリスマスの日に全米公開され、すでにアカデミー の声もあるアンソニー・ミンゲラ監督ニコール・キッドマン主演の映画『コールド・マウンテン』のサン トラ盤がいよいよ発表だ。全編にアパラチアン・バラッドとステュアート・ダンカンのオールドタイム・ フィドルとダーク・パウェルのオールドタイム・バンジョーが流れ、その間を縫って、エルビス・コス テロとスティングが書いた曲を歌うアリソン・クラウス、話題の若手オールドタイム・ストリングバンドの リール・タイム・トラベラーズや、俳優としてもデビューしたロック・シンガー、ジャック・ホワイト のノーマン・ブレイクを伴ったアパラチアン・バラッドやマイク・コンプトンを伴ったブルーズ、フォー ク・シンガーのティム・エリクセンやレッド・ホッツのライリー・ボウガスらがティム・オブライエンと 組んだトラッド、また南部ハーモニーに大きな影響を残した現存するセイクレッド・ハープ・シンガーズ、 そして映画のためのオーケストラによるテーマが４曲含まれた１時間以上のサントラ盤。映画の舞台＝ノー ス・カロライナのブルー・リッジとその時代19世紀中頃をイメージする音楽を無理なく描いている。最先 端のブルーグラス・テクニックを持つステュアートのフィドルだが、ここではオールドタイムのスピリット が見事に反映されたダウン・トゥー・アースなフィドリングが見事！その名の通り、全編にアパラチア／ブ ルー・リッジ地方の凍てついた山々、そして映画のキーワードである「Come Back to Me Is My Request!」が物語る厳しさと悲しさを表す素晴らしいイメージを創っている。「アパラチアの陰影〜コール ド・マウンテン」はムーンシャイナー誌(99年７月号と８月号、各\500-)で特集しています。

SEAL-027 V.A.『Best of Seals Records Vol.1, サンフランシスコ湾ブルース』CD\2,381-

　1960年代後半から70年代前半のフォーク、中でもさほどメジャーに、いわゆる「売れなかった!?」も のの、根強いファンをひきつけた「筋金入り!?」のミュージシャンを丁寧に掘り起こし、高い評価を得て いるシールズ・レコード初のベスト・サンプラー集。律とイサト、村上律、大庭珍太、金延幸子、佐藤 Gwan博、中川イサト、ウーピーウォーターバンド、シバの18曲に、ボーナスとしてアーリータイムス・ ストリングバンドの今井忍の新録音２曲、合計20曲。50代になったマイペースの音楽たち…。

TT-FF 高石ともや『ファミリーフォーク12曲集、お父さんて いいもんだ』CD\2,500-

たづるさん/わたしを待つ人がいる/街/春を待つ少女/ 君はランナー/長い道/Names 他全12曲

　国際家族年に向けて1998年に、日本家族計画協会によって発表された作品の取り扱いを始めます。バン ジョー、ギター、マンドリンに坂本健を配し、1960年代末、日本のフォーク音楽のひとつのパターンを 創った高石の有名12曲集。「本の新入荷」の項で最新エッセイ集の紹介あり。

　ちなみに高石のアルバムはナターシャ・セブンとし て、故坂庭省悟と城田じゅんじとの15年ぶりのリユニオンを収めた98年の『ナターシャ・セブン、再 会』(MCA-8 CD\1429-)他、坂庭の加入前、城田と金海との幻のファースト・アルバム『序』(MCA-12 CD\2,857-)、『まざあぐうす・そんぐぶっく』(PCDZ-1494 CD\2,000-)、そして『107 ソングブック』(107SB CD12枚組\28,050-)がある。また、高石のソロとしては、『自分をほめてやろう』(MAC-11 \2,857-)、『あわてなさん』(MAC-7 \2,667-)などの在庫がある。

CO-3509 SKILLET LICKERS『Old Time Fiddle Tunes and Songs from North Georgia』CD\2,750-

　1920年代、ジョージア州で盛んだったフィドル中心のストリングバンドの中で最も有名だったスキリッ ト・リッカーズ、ギド・ターナーやクレイトン・マクミッチェン、ライリー・パケットらのスーパー・ グループの貴重な録音集。

CCCD-2005 CROOKED JADES『Unfortunate Rake Vol.2』CD\2,750-

　全米屈指の日刊紙シカゴ・トリビューン紙が選んだ 2003年のブルーグラス／ニューグラス・ベスト10に選出!!したクルックド・ジェイドの最新作。サンフラ ンシスコ在住ながら、アパラチアの陰影を見事に捉え、さまざまなオールドタイム音楽のパターンを聴か せる新世代のオールドタイム・ストリングバンド秀作である。彼らが担当したドキュメンタリー映画のサン トラ盤『Seven Sisters, A Kentucky Portrait』(CCCD-0204 CD\2,750-)も素晴らしい。

MK-001 MATT KINMAN『When the Works All Done This Fall』CD\2,750

　1920年代のチャーリー・プールやグレイソン＆ホイッターらと同じ生活観を見事に現代に持ち続けると いう希有なミュージシャン、マット・キンマンのカウボーイ・バラッドからフィドル・チューン、アパ ラチアン・バラッドやクロウハンマー・バンジョー・チューン等々、シンプルに、かつ朗々と歌い弾く。 現代人が忘れがちな飾り気のない生活に密着した音楽を感じさせる秀作。

TERM-0303 DANNY BARNES『Dirt on the Angel』CD\2,750-

　ブルーグラスとオールドタイムながら、オルタナ・ロックで高い評価を持つバンジョー・ピッ カー、ダニー・バーンズのビル・フリーゼルやダロル・アンガーらとの最新作。ジャンルを軽々と超え てしまった鬼才である。超刺激的作品。

SEAL-026 村上　律『with His Banjo／ロホホラ』CD\2,857-

　1960年代の終わりから関西フォークに関わり、その後、中川イサトとの「律とイサト」をはじめ、 アーリータイム・ストリングバンド、ラストショウ等で活躍、30数年に及ぶキャリアでの初のソロ・ア ルバムは、クロウハンマー・バンジョーを抱え、飄々とした歌世界を創ったすばらしい作品。ムーン シャイナー誌１月号=MS-2103 \500-=で特集あり。

JRP-002 JIM ROONEY & ROONEY'S IRREGULARS『My Own Ignorant Way』CD\2,750-

You Asked Me to/Roving Gambler/I'm So Lonesome I Could Cry/Music Makin' Mama/One Morning in May/Pretty Fair Maid/House of Gold 他全13曲

　1960年代はじめ、ビル・キースとのコンビでブルーグラス・デビュー、その後、ボストン周辺の フォーク界の中心となり、70年代にナッシュビルに移ってからは、カントリーとシンガー・ソングライ ターを結びつけるプロデューサーとして活躍、80年代以降のカントリー・ムーブメントを動かしたジ ム・ルーニー、2001年作品。パット・マクロウリン(g)、ステュアート・ダンカン(f,m)、パット・ア ルジャー(g)、リチャード・ベイリー(bj)、ショーン・キャンプ(eg)ら、ステーション・インの常連ミュージ シャンと、トラッドからハンク・ウィリアムズ、ハンク・スノウ、ウェロン・ジェニングスらの曲を朴 訥に歌うナッシュビル・アンダーグラウンド・ミュージックの傑作。

CDS-4001 DUSTY OWENS『Sings Once More』CD\2,750-

Heal This Heartache/You Can't Find Hank Williams(on the Jukebox Anymore)/I Love You Only/Wishful Thinking/You Say, They Say 他全10曲

　バリバリのド・ホンキー・トンク・カントリーを歌うのはオズボーン・ブラザーズらが取り上げた名曲 "Once More"の作者、ダスティ・オウエンズ。いやはや、こーいうのってホント、味があるのよね。決 してメジャーにはなれず、上手いわけでもなく、切々とカントリーの心を歌い上げる。スティール(ドン・ ヘルムズ)とフィドル(バディ・スパイカー)がむせび、ダスティの朴訥な泣き節が全編を覆う。

COCB-53141 LEANN RIMES『Greatest Hits』CD\2,300-

　13才でパッツィー・クラインの再来と騒がれ"Blue" を大ヒットさせたリーアン・ライムス、デビュー８年目での初めてのベスト集。

BCD-15694 MAC WISEMAN『Teen Age Hangout』CD\3,100-

Step it Up and Go/I Want to be Loved/Running Bear/Ballad of Davy Crockett/Tom Dooley/Sixteen Tons/The Three Bells/I'm Movin' On 他全30曲

　1954年、エルビス・プレズリーの"That's All Right Mama"と"Blue Moon of Kentucky"をカップリングしたシングル盤が発売されて世界の音楽が大き く変化した。翌55年にはビル・ヘイリーの"Rock Around the Clock"と共に大ブレイク、多くのシンガーやミュージシャンがロカビリーに転向していっ た。同年11月からマック・ワイズマンが新興のドット・レコードに録音していったのは一連のロカビリー からロカバラード、そして1960年の録音ではポップ・ヒットまでするようになった上記ご存知カント リーのカバー等々、…ムムム、その上にだ、60年９月の録音４曲、そして55年12月の２曲、このタッ チとタイミング、その完璧なセンス、どー考えてもスクラッグス!?当時ここまで弾けるのはソニーくらい、 でも、違うもんね。とか、このエレキ、いってるねぇ…なーんて楽しみもある。音楽界激動の50年代 後半（昭和30年代前半）のアメリカ音楽が（わたし大好きな「ラニング・ベア」や「谷間に三つの 鐘」、「デビー・クロケット」他）、クセのないマックの美声と共に目一杯楽しめる、とても楽しいお 勧め作品だ。

BCD-16663 JOHNNTY & JACK『For Old Time Sake』CD\3,100-

Poison Love/Take My Ring from Your Finger/Down South in New Orleans/Don't Say Goodbye if You Love Me/I Want to be Loved/Why Not Confess 他全32曲

　カントリーがまだ「ヒルビリー」を色濃く残していた1949年、ポール・ウォーレンのフィドルと ショット・ジャクソンのドブロをバックに"What About You"でRCAビクターからデビュー、30年代からのブラザー・デュオの伝統を守りつつ、翌々年 には"Ashes of Love"でカリプソ／ルンバ・リズムを大胆に導入しヒットさせると共に、ホンキートンク・ カントリーの名曲を残したジョニー＆ジャックの1962年まで、彼らがシングル盤で発表した全録音集（つ まり、彼らの代表曲すべて）。

SCE-270506 JOHNNY CASH『Live Recording from the Louisiana Hayride』CD\2,750-

　昨秋他界したアメリカン・アイコン、偉大なジョニー・キャッシュの1955年から63年までの初期ラ イブ集。プレスリーらと肩を並べてデビューした彼の超貴重な音源からの16曲である。

SH-3980 V.A.『Just Because I'm a Woman』CD\2,750-

　偉大な東テネシーのソングライター、ドリー・パー トンの名曲を、アリソン・クラウス、メリッサ・エスリッジ、ノーラ・ジョーンズ、エミルー・ハリ ス、シャナイア・トゥエインw/AKUS（このためか、シャナイアが全編をユニオン・ステーションの ブルーグラスをバックにショウを行なったと、ムーンシャイナー誌でケイシが報じている…）、その他、各 界のトップ女性シンガーが演じる。現在全米アメリカーナ・チャート２位。

SSF-001D JIMMY MARTIN『King of Bluegrass; Life & Times of Jimmy Martin』DVD\3,500-（カラー66分＋ボーナス付き）

SSF-001V JIMMY MARTIN『King of Bluegrass; Life & Times of Jimmy Martin』VHS\3,200-（カラー66分）

　ブルーグラス音楽を現在の形に成した偉大なミュー ジシャンの一人、ジミー・マーティンのすばらしい特上感動ドキュメント映画のDVDとVHS化。最近の ビーン・ブロッサム・ライブを中心に貴重な映像と共に、彼の音楽に対する信念が、ブルーグラスのソ リッドな典型を生んだことを確信させる彼の「人生と時代」、…わたしは敬意を込めてジミーを「ソリッ ドグラスの父」と呼んでいる。また、ブルーグラスにジョージ・ジョーンズらと同系統の「泣き節」を 持ち込んだのは彼で、その実に「浪花節的」な性格と感情の起伏がこの映像に余すところなく収められて いる。マーティ・ステュアート、ビル・エマーソン、J.D.クロウ、ラルフ・スタンレー他のインタ ビューと共に、田舎（カントリー）であることの誇りと生の生活が見事にシーンから溢れ出る。日本では 想像できない、アパラチア山中のホンモノの生活を垣間見ることができる秀作でもある。ジミー・マーティ ンについて、そのすばらしい音楽と功績が、無用な人格攻撃で傷つけられるのが、わたしには残念でなら ない。おうおうにして、特に日本では、貼られたレッテルでイメージが先行し、その真の評価を阻害すると いう悲しい社会構造があるようだが、現に戒めるべきだろう。あまりにも強烈な個性を持つジミー・マー ティン、それゆえに生まれた音楽が、我々がこよなく愛するインパクトでもあるのだ。彼の内面を捉えた すばらしいドキュメントを記録したジョージ・ゲールのやさしい視線、英語の細部が分からなくても、ジ ミーの生活と音楽に心から共感できる感動作だ。

BUFV-901 ASYLUM STREET SPANKERS『Sideshow Fez』DVD\3,700-(１時間32分＋33分)

Some of the Days/Blade of Grass/St.James Infirmary/Tripping Over You/Hokey Pokey 他全19曲＋

　昨年６月の初来日ツアーで日本の音楽ファンをびっ くりさせノックアウトしたアサイラム・ストリート・スパンカーズの最新作は、来日直後の2003年８月の ライブをDVD化。テキサス州オースティンから来た究極のアコースティック・バンドはフィドル、ギ ター、ドブロ、４弦バンジョー、マンドリン、クラリネット、ウォッシュボード、ウクレレ、そして スラップ・ベース等々と、なななんと、PAなしの生歌…ほんま、究極でっしゃろ!?。ブルース、アー リー・ジャズからカントリーやロック等々、ジャンルを超えたレパートリーと、曰く「抱腹絶倒エンター テイメント」。33分の日本ツアー・ドキュメンタリーのオマケ付き（井上太郎や少路健介らとのジャム も収められている）。ジャグこそないが、南部の黒人音楽と白人音楽を見事に配したジャグバンド、アメ リカ音楽がブレイクしていく最初のストリングバンドの楽しさを思い切り詰め込んだエンターテイメントが 楽しい（英語が分からないのが幸か不幸か…）。ジャンルを越えて、アーリー・アメリカン音楽ファンに は絶対のお勧めだ。

MME-72000D DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Treasures, 30 years of Music & Memories』DVD\2,450-（43分）

That's How I Can Count On You/Big Country/Misery River/Foggy Mountain Rock/Hallelujah in My Heart/Tennessee Banjo Man 他全12曲

　現在、デル・マッカーリー・バンドと並んで、最も完璧なブルーグラスを演じるドイル・ローソンとク イックシルバーの1994年発表のビデオがDVD化。現在に至る典型的なソリッド・ブルーグラスのお手本が 見聞できる秀作。

B2P-001 岸部眞明『Acoustic Guitar Live』DVD\4,600-(91分)

　1964年生まれ、16才で中川イサトに師事した大阪のフィンガーピッキン・ギタリスト、岸部の第４作 目となる最新作は、今年の５月27日に行われたライブのDVD映像集。

CAP-90416 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the Circle Be Unbroken, Farther Along』DVD\2,950-

My Walkin' Shoes/Catfish John/Love Please Come Home/Fishin' Blues/Wildwood Flower 他全17曲

　名作『永遠の絆』シリーズ第３弾発表を記念して開かれた楽しいライブ映像。5.1ドルビー・サラウン ド、本編のコンサートはもちろん、ボーナスの35分「メイキング」やオマケお宝映像なども素晴らしい内 容。出演順に、ジミー・マーティン、アリソン・クラウス、デル・マッカーリー、ビンス・ギル、 タジ・マハール＆バッサー・クレメンツ、アール・スクラッグスの"Earl's Breakdown"（ジョッシュ・グレイブスをコピーするジェリー・ダグラスの気合が 凄い。ボーナスでのマッキュエンとの"Soldier's Joy"のバンジョー・デュオもいい！）、そしてフィナーレはカーター・ファミリー名曲"Will the Circle Be Unbroken"の大団円。ウェストコースとの明るさとアパラチアの陰影が絶妙に混ざり合ったニッティー・グ リティーとゲストたちの楽しいライブ、ブルーグラス、フォーク、カントリーなどのジャンルを超え、一 流のサイドメンを配した聴きやすい映像集だ。

　上記の他、ベストセラー中のアリソン・クラウス『Live』(ROU-0515D DVD２枚組\3,500-)、アール・スクラッグス／ドック・ワトソン／リッキー・ス キャッグス『Three Pickers』(ROU-0526D DVD\3,500-)、ブライアン・サットン／ティム・スタッフォード／ジム・ハースト『Live in Nashville』(FGM-1010D DVD\4,500-)他もよろしく。

MM-BMSMV CHRIS HENRY『Bill Monroe Style Mandolin』VHS\4,500-

Big Mon/Man of Constant Sorrow/Bluegrass Breakdown/Rawhide/Wheel Hoss.

　わたしの息子、太郎もマンドリンを弾くのだけれど、不思議なことに同じ年（現在22才）のマンド リン弾きが、偶然なのか、米国に沢山いる。クリス・シーリ、ジョッシュ・ウィリアムズ、アンディ・レ フトウィッチ、そしてこのクリス・ヘンリー…。そしてこのクリス、高校時代はヘビメタをやりながらビ ル・モンローにのめり込んでおり、ハードコアをやっていた太郎とはよく気が合いIBMAでは毎日朝までジャ ムをしていた。…とまぁ、余談はこれくらいにして、本作はそのクリスが母親の「マーフィー・メソッド」 （タブを使わず一音ずつ口伝えで教える）で、ビル・モンロー・スタイル・マンドリンのコツとツボを教え てくれる。上記４曲の有名なモンロー・インストと、映画『オー・ブラザー』のテーマ曲"Man of Constant Sorrow"のアグレッシブな（かっこいいぞ）モンロー・ピッキンを、クリアな説明と弾き方でゆっく りと教えてくれる。

NGB-957 WAYNE ERBSEN『Rural Roots of Bluegrass』Book\2,750-

NG-957 WAYNE ERBSEN & LAURA BOOSINGER『Rural Roots of Bluegrass』CD\2,750-

　映画『ソングキャッチャー』や『コールド・マウンテン』の舞台となったノース・カロライナ州アッ シュビル、ブルーリッジの南端で手作りの音楽と出版を続けるウェイン・アーブセンが、ブルーグラスの ルーツとなる有名トラッド・スタンダード94曲や、ブルーグラス以前の有名オールドタイム・アーティス ト23人（組）を紹介するソングブックを発表した。180頁で写真や資料を上手く配し、初心者向き（と は言ってもブルーグラス・ファンにはとても勉強になる）ブルーグラスに至るアパラチア音楽やその周辺の 歴史をまとめたすばらしいソングブックだ。

　そして NG-957 は、そのソングブックからピックアップした有名16曲を、人気の女性トラッド・シン ガー、ローラ・ブージンガーとウェイン・アーブセンの２人だけで創る優しいトラッド曲集。オールドタ イミーなシンプルで暖かいサウンドでブルーグラスのルーツをお楽しみください。

03-9708 GENE AUTRY『Gene Autry Songbook』Book\4,600-

Back in the Saddle Again/Silver Haired Daddy of Mine/Last Round-Up/Sioux City Sue/Tumbling Tumbleweeds/You Are My Sunshine 他全47曲

　カウボーイ・ソングの代表選手、ジーン・オウトリーの47名曲の楽譜とギター・コード（シンプルな メロディー進行だが、経過コードも記している。ギター図あり）を併記したソングブック。144頁に及 ぶ写真と物語りもお値打ち物。1930年代から、ロイ・ロジャーズと並んで、銀幕の「歌うカウボーイ」 としてスターの位置を築いたジーン、その後のカントリー＆ウェスタン（日本ではカントリーのことをウェ スタンと総称した時代があった）という言葉を生むことになる張本人の一人でもある。あの有名なマーティ ン・ギターのスタイル"45"を生んだのも彼である。

BOOK-38 高石ともや『さあ、陽気にゆこう２』Book\952-

　高石のエッセイを集めた2002年発行の単行本。1960年代末、日本のフォーク音楽のひとつのパター ンを創った高石。21世紀を迎えた今、折々の周辺の出来事に関するエッセイ集。

BJ-KIT-1R "BANJO KIT"(リゾネ-ター付)\22.050

スパナとドライバーで簡単組立てが出来る、絶対お値打ち品!! マホガニー・ネック、ローズ指板、フィドルシェイプヘッドストック、ネック調整ロッド付、22 フレット、ペーパー磨き済み、詳しい組立てマニュアルと「誰にでもすぐ弾けるパンジョーブック」付。

I-VDOR14 "DORFLER #14 VIOLIN BOW" \20,000-

再入荷 大好評!!ドイツ・ブーベンロイトのマイスター、デルフラーのバイオリン弓、再入荷しました。 こ の価格帯で、必ず満足頂けると思います。お問い合わせ下さい。

■フラットピッキン・ギター・マガジン

　隔月で発行されているフラットピッキン・ギター・ マガジンの取り扱いを始めています。約80頁の雑誌と、掲載されている譜面の全てがその本人らの演奏で 収められたCDのお値打ちセット。

FGM-8.1 V.A.『Flatpicking Guitar Vol.8-#1』Book+CD\2,500-

　ジミー・マーティンのリズム・ギターをカバー・ストーリーにジミー自身のインタビューと、ご本人に よるリズム教則CDも値打ち!!他、キャシー・キアボラ、ブルース・ペトロス・ギター…。

FGM-7.6 V.A.『Flatpicking Guitar Vol.7-#6』Book+CD\2,500-

　ブルーグラスからジプシー・ジャズまでをカバーす る西海岸のラウル・レイノソをカバーストーリーに、新作映画『Heads in the Cloud』でジャンゴ・ラインハルトを演じるジョン・ジョゲンソン、ローレン ス・スマート・ギター社紹介他。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載 （ウェブサイトから『MP3』で音の入手可!!）、バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタ イル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。

最新11月号(BNL-11/03)

　先月に続いてブッチ・ロビンス・インタビューと、 ベテラン・オールドタイマーのレイ・アルデンの特集。タブ譜はブッチの"Are You from Dixie?"、レイの"What'll We Do with Baby?"、初心者はスクラッグスの"Get In Line Brother"、J.D.クロウのライブから"Whose Shoulder Will You Cry On?"他、ブルーグラスとクロウハンマー満載。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもヨロシク。

最新11月号(BU-10/03)

　クリス・ジョーンズとバレリー・スミス＆リバティ・パイクのカバー・ストーリー他、ウォルター・ ヘンズレー、チャーチメン、アフリカ唯一のブルーグラス・バンドというザ・フーテナニーなどの特集 記事とコラム、ニュース、レコード・レビュー等々、米国の現状を知る80頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

　アリス・ジェラードが主宰する内容の濃いオールド タイム音楽の専門誌。バックナンバー含め、アメリカン・トラッド音楽研究には必読の良書!!詳しくはお 問い合わせください。

最新2003年秋号(OTH-0901)

　フレンチ・カナディアン・フィドルのレイジム・ブルソー、ウェスト・バージニア・フィドラー、メ ルビン・ワイン、オールドタイムに力を入れるかパークリーク・レコード、女性ばかりのリール・ワール ド・ストリングバンド等の特集の他、ニュース、レコード・レビュー等々、米国オールドタイム満載の 52頁。

　発行20年、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌が、遂に 20年間、通算240冊を発行しました。今後とも皆さんの協力と購読をお願いします。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥500-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら せ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2103 2004年１月号（通巻243号）

　マーク・オコナーのミュージシャン生活30年記念ラ イブ・リポート、アール・スクラッグス80才を迎えて幼少期を語るインタビュー、ウィル・ビーの新春ホ ウダウン、グラミー賞ノミネート発表、村上律とバンジョウ等の特集に、新連載で国本武春の東テネシーか らのハイロンサム日記など他、ニュース、チャート＆レビューなど、日米ブルーグラス情報満載。

■坂庭省悟追悼

　12月15日、シンガー／ソングライターでギタリストの坂庭省悟が53年の生涯を閉じました。我々ので きることは彼の遺した音楽をひとりでも多くの人に紹介することだと思います…。

SYJY-001 坂庭省悟『LIVE この想い』CD２枚組\3,619-

　99年７月発売のデビュー30周年記念作品。

SYJY-2001 城田じゅんじ＆坂庭省悟『力を合わせて 2』CD\2,857-

　城田と坂庭の2001年春の作品。アイリッシュやオールドタイム＆ブルーグラスなど幅広い２人の音楽 が楽しめるデュオの第２作。

SYJY-005 坂庭省悟『Hobo's Lullaby』CD\2,857-

　「500マイル」から"Gentle on My Mind"他、フォーク・ミュージシャンとしての坂庭を的確に捉え た2002年春の作品。

SYJY-006 坂庭省悟＆宮崎勝之『Battle Two』CD\2,857-

　マンドリンの宮崎とデュオを組んだ2003年春の第２ 作。この作品が最後のアルバムとなった。

SYN-9948B 坂庭省悟『別れのうた』Book\952-

　故坂庭省悟のソングブック。

SYJY-003V 城田じゅんじ＆坂庭省悟『50/50 Live』VHS\4,572-

　1971年以来、ナターシャ・セブンで活躍した親友、城田と坂庭の２人が1999年、50才を迎えた記 念のリユニオン・ライブを収めたビデオ。

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですの で、送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番号とお名前と共 に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確認の上、郵 便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替＝01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店＝普通1229492

●池田銀行・宝塚支店＝普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。 一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますの で、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹 介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。どんなこと でもお気軽にご相談下さい。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、2月1日（日） です。１時から５時まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器につい てのご相談などにも応じます。また平日営業時間であればいつでもお越しください。

(株)ビー・オー・エム・サービス

●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

●tel.0797-87-0561

●fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間：月〜金の午前10時〜午後５時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

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