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B.O.M.Newsletter #275     2003年9月9日記
INDEX

今月の注目!新入荷
ブルーグラス新入荷
ブルーグラス名演、新入荷
ブルーグラスお勧め作品
インスト新入荷
各楽器別インストお勧め作品
オールドタイム&フォーク新入荷
オールドタイム&フォークお勧め作品
78回転盤、復刻物&フィールド録音物
カントリー新入荷
カントリー名盤再発&編集、新入荷
カントリーお勧め作品
その他、新入荷
映像新入荷
映像お勧め作品
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 8月も終わりになって突然の真夏がやってきたり、 天候も体調も狂いがちな夏も終わり、秋です。…芸術の秋、ブルーグラスの秋です。アコースティック楽器 が天高く響きます。 ホンマ、天気も経済も、政治も社会も…、何か乱調気味の今日この頃、自分が一生 懸命になれるものを持っている我々は幸せなのかもしれません。音楽は、それもルーツに根ざしたヒトに近い 音楽は、決して裏切りません。アコースティック楽器は(歌も含め)、真心を込めて、一生懸命になって 弾かないと、絶対にいい音がしません。テクニックの問題ではありません、…気持ちです。 今年の秋も、 滋賀、水戸、長崎、福島、茨城、福岡、愛媛など、全国各地でフェスが続きます。我々の主催する『宝塚 秋のブルーグラス・フェス』は10月25日から26日に、夏フェスと同じ三田アスレチック(0795-69-0024) でノンビリと開きます。その他、全国各地のイベントなど、ムーンシャイナー誌をご覧ください。…もっ と、楽しもう。

9月29日から10月7日までルイビルで行われるIBMA WORLD OF BLUEGRASS 参加のため休みます。その間、出荷やお電話での御返事が出来ませんがよろし くお願いします。
今月の注目!新入荷

RC-120 TIPTON HILL BOYS『Lucky』CD\2,750-

 我がB.O.M.サービスのレーベル、レッド・クレイ・ レコードからの最新作は、クリス・シャープからの第2弾。ブルーグラスとクラシック・カントリーでヒル ビリーを強く意識したティプトン・ヒル・ボーイズのデビュー作。詳細はブルーグラス新入荷参照。

CR-0236 V.A.『Autoharp Legacy』CD3枚組\3,750-

 オートハープ物の決定盤!!詳細はインスト新入荷参 照。

ACD-54 SAM BUSH & DAVID GRISMAN『Hold On, We're Strummin'』CD\2,750-

 長らく噂のサム&デイブ、遂に発表です。詳細はブルーグラス新入荷参照。

PATUX-075 FRANK WAKEFIELD『Don't Lie To Me』CD\2,750-

 天才マンドリニスト、フランク・ウェイクフィールドの最新作。

DUAT-1142 JUNE CARTER CASH『Wildwood Flower』CD\2,750-

 5月に急逝したジューン(ムーンシャイナー6月号 特集)文句なしのカーター・ファミリー・トリビュート、詳細はオールドタイム&フォーク新入荷参照。

KOCH-6156D V.A.『Tribute to Bill Monroe; Legend Lives On』DVD2枚組\3,950-

KOCH-6156V VHS \3,950-

 1996年9月9日にビル・モンローが他界してから半年後、主を失ったブルー・グラス・ボーイズを中 心に催された『ビル・モンロー追悼コンサート』を収めた2時間半!映像新入荷参照。

ブルーグラス新入荷

RC-120 TIPTON HILL BOYS『Lucky』CD\2,750-

Steamboat Whistle Blues/Rosie Bokay/Lonesome Road Blues/Hot Corn Cold Corn/We All Smell Good/Crawdad Song/What a Friend We Have/Danny Boy 他全16曲

 我がB.O.M.サービスのレーベル、レッド・クレイ・ レコードからの最新作、クリス・シャープからの第2弾は ティプトン・ヒル・ボーイズのデビュー作。故ジョン・ハート フォードから"Flatt by Sharp"=「シャープのレスター・フラット」と呼ばれたクリ ス、レスターのバウンシーなリズム=それはロカビリーにも通じる1950年代アメリカ音楽の「粋」であ る、と僕は思う。そんなリズムに見事に乗ることから生まれたアール・スクラッグスの絶妙タイミング、そ れをよく理解しているジョージ・バックナーのバンジョーと、ケビン・スルーダーのベースのトリオがク リスとのティプトン・ヒル・ボーイズ。ゲストに話題のフィドラー、シャド・コッブやマット・コム、 そして大ベテラン、ボビー・ヒックス、ドブロにジョッシュ・グレイブスを迎え、全編にタイトな(邪 魔にならない)ドラムス、またトミー・ホワイトのスティール・ギターなどを加え、なおかつ、ブルー グラスとクラシック・カントリーでヒルビリーを強く意識し、クリスのバリトン・ボイスとケビンのテナー の2人のリード・ボーカル、そしてジョージを加えた胸を衝くオズボーン式ハーモニーとお洒落なレパート リー、そして意表を衝かれるインスト・アイデア、耳になじみのフラット&スクラッグスやオズボーンズ名 曲等々、「グラスビリー」とでも呼べそうな、50年代アメリカの活力が横溢したユニークなブルーグラス の誕生である。

ACD-54 SAM BUSH & DAVID GRISMAN『Hold On, We're Strummin'』CD\2,750-

Hartford's Real/Swamp Thing/Jamgrass 741/Sea Breeze/Weeping Mandolin Waltz/Ralph's Banjo Special/'Cept Old Bill/Hold on, I'm Comin' 他全16曲

 これはないでしょう…、というか、…何ともはや、 「ズルイ」企画だ。ビル・モンロー以降のブルーグラス・マンドリンに革命を起こし、そのまま、現在 までリーダーとして引っ張ってきたサム・ブッシュとデビッド・グリスマンの2人がガップリ四つに組んで の大相撲である。ジェシー・マクレイノルズやボビー・オズボーンをはじめ、偉大なテクニック変革 者はいるし、フランク・ウェイクフィールドやジョン・ダッフィら偉大な精神的アレンジャーがいた。 が、サムとデビッドほどに、精神とテクニックの双方でモンローに並ぶマンドリン奏者は他にいない。今 年51才のイケイケ・ブッシュと、58才の一音入魂グリスマン、おそらく本作ではグリスマンのペースに サムが色付けしていくという役割分担で、16曲中12曲のオリジナルを聴かせる。全編70分のインター ミッションなのか、サムのフィドルとデビッドのクロウハンマー・バンジョーによる「Fiddle & Banjo Medley」はご愛嬌だ。1曲目"Hartford's..."や2人のマンドリンのニックネームをとった"Crusher and Hoss"、スタンダード"Day Break in Dixie"で聴かれるブルーグラスから、ラテン、ファンク、カリプソ etc、お互いをオチョクッたコミックソング「ビル以外はネ…」、そして最後の本家サム&デイブのソウ ル・ヒット・カバー"Hold on..."からブルーグラス大団円まで、イケイケと入魂のリズム・ツインズの聴 き比べが堪能できる。ムーンシャイナー誌9月号の宮崎勝之インタビューで2人を評したように「感動的な トーン」と「ソロにおけるメロディー構成」のそれぞれの凄さを十分お楽しみください。

PATUXENT-075 FRANK WAKEFIELD『Don't Lie To Me』CD\2,750-

El Nino/Early Morning Train/My Aching Heart/Banks of the Ohio/Two Lonely Hearts/Bluegrass Mandolin/White Silver Sand/Danny Boy 他全12曲

 天才マンドリニスト、フランク・ウェイクフィールドの最新作は、ビル・キース(bj)、ジョン・グリッ ク(f)、ジャック・レイダーマン(g)、ビクトリア・マクミューレン(bs)を基本セットにマイク・オルド リッジやディディ・ワイランドをゲストに、アーリー・ブルーグラスの香りをぷんぷんとさせた作品 だ。現在の型にはまった完璧なサウンドやボーカル/コーラスと比べると、なんとルーズなのだろうか。だ からこそ、その型に収まり切れない感情が押し寄せてくる。変人・奇人と人は言うかもしれないが、その 音楽には尋常ではない感情が込められている。キースのバンジョーが全編に楽しめるのも嬉しい(共同プロ デューサーにラマー・グリアの名前も嬉しいネ)。レッド・アレンとコンビを組んでいた時代の名曲、グ リーンブライアー時代の懐かしいインスト、そして来日したときにリクエストが来て慌てて歌詞を思い出し たポップ・ソングのアレンジ等々、インストと歌が交互に収められたウェイク・フランクフィールドの面 目躍如のアルバムだ。

AHM-1019 RAY LEGERE『Bluegrass in the Backwoods, A Tribute to Kenny Baker and Benny Martin』CD\2,750-

Kentucky Waltz/Ducks on the Millpond/Blue Moon of Kentucky/Grassy Fiddle Blues/Someone Took My Place with You/Why Did You Wander 他全16曲

 これは凄いです!カナダのベテラン・フィドル&マ ンドリン奏者、レイ・レジェの最新作は、ケニー・ベイカーとベニー・マーティン、2人の偉大なブルー グラス・フィドラーに捧げる超お楽しみ作品。次から次へと、2人の代表的な曲(インストとボーカル 物の両方)、あのフレーズが完全にコピーされた後、イケイケのインプロバイズ&アドリブ大会が快感。特 に、レイ自身のマンドリンの楽しさ(素晴らしさ)には「ポカーン」である。スコット・ベスタルや デビッド・パームリーのゲスト出演の他は、カナダのピッカーたち…バンジョー、リード・ギター、ド ブロ等々、…申し分ない素晴らしさだ。ブルーグラス・スタンダードとその創造者に対する見事なアプ ローチと愛情に脱帽である。

SH-3958 DON RIGSBY『The Midnight Call』CD\2,750-

Those Gambler's Blues/Carved Our Names In Stone/Muddy Water/Green Briar River 他全13曲

 ロンサム・リバー・バンドを離れ、地元に戻ったものの、その類まれなボーカルを買われてシュガー・ ヒルから、高い評価を得た00年発表の前作『Old Mail Box』(SH-3915 CD\2,750-)に続く最新ソロ第3弾である。テンションの利いたテナー・ボイスは、ダン・ ティミンスキと並び称せられる超一級品。ギターにジェフ・ホワイトとジム・ハースト、バンジョーに はカール・ジャクソンとロブ・マッカーリーと兄ロン・リグスビー、フィドルはステュアート・ダンカ ンを中心にバッサー・クレメンツ(凄いぞ!)とグレン・ダンカン、ドブロにはランディ・コーアズ他、 ベン・アイザックス(bs)、ケニー・マローン(perc)、そしてロニー・ボウマンらのハーモニー。彼がなぜ、 ロングビューやロック・カウンティーというスーパー・ユニットに参加し、ダドリー・コンネルとの デュオ作品も2枚発表しているのか、そのボーカルの評価が窺えるというものだ。そして彼が歌うカント リー志向のブルーグラス・ソングが、現在米国ブルーグラスのトレンドのひとつである。

CCCD-0222 CHRIS BRASHEAR & PETER McLAUGHLIN『Canyoneers』CD\2,750-(歌詞付)

Lost Canyons/Remember I Feel Lonesome Too/Someday You'll Pay/Roundup Time in Heaven 他全12曲

 クリス・ブラッシャーのギターとフィドルとピーター・マクロウリンのギター、2人だけによる、デ ルモア・ブラザーズやジミー・デイビス、トラッド・フィドル曲なども含め、トラッド色の濃いオリジナル を中心に趣味のよいバックポーチ・デュオ作品。ローリー・ルイスと来日したこともあるピーターが、最 近ボブ・ブラックらとパーフェクト・ストレンジャーズとしてモンロー・ブルーグラスに私淑した作品 『Perfect Strangers』(REB-1793 CD\2,750-)を発表した同僚、若いクリスの才能を上手く引き出してい る。ギター2本というシンプルなセッティングで聴かせる、現代版トラッド・ブラザー・デュオだ。

ブルーグラス名演、新入荷

MME-70037 MAC WISEMAN『The Singles』CD\1,980-

Footprints in the Snow/Just Outside/Pistol Packin' Preacher/Wildfire/I Like Good Bluegrass Music/'Tis Sweet To Be Remembered 他全11曲

 「Voice from Heart」という異名で知られるマック・ワイズマン、そののびのびとした美声と迫力が 存分に堪能できる絶頂期の録音が日の目を見る。先月紹介した60年代ブルーグラス名盤の一つ、 『Bluegrass Favorites by Master Folk Singer』(MME-70036 CD\1,980-)に続いて、当時キャピトルに残したシングルを集めた11曲。歌手生活60年の大 ベテラン、1948年のフラット&スクラッグス最初の録音に参加、その後ビル・モンローと"Can't You Hear Me Callin'"他の名作を残しているが、50年代に「砂に書いたラブレター」や「デビー・クロケッ ト」などのカバーでヒットを記録、「新聞売りのジミー少年」をヒット・チャートの5位にまで送り込 んだりした。そんな希有な歌唱力でのブルーグラス(チューナー多用のバック・トレント最高!!)や、 切々としたカントリー・バラード、カウボーイ・ソング等を見事に聴かせる。ブルーグラスにポップな タッチを持ち込んだ草分けともいえるマック、疲れた心を癒してくれるそのすばらしいボーカルとアイデア に脱帽。

ARH-9032 JIM SMOAK & THE LOUISIANA HONEYDRIPPERS『Bayou Bluegrass』CD\1,980-

Calinda/Run Boy Run/Old Dan Tucker/Beneath the Weeping Willow/Raise a Ruckus Tonight 他全21曲

 フォーク・リバイバル真っ盛りの1961年にフォーク・リリックから発売され、のちにアーフーリーか ら再発されたアルバムに、4曲の未発表曲を加えた全21曲、ジム・スモーク&ルイジアナ・ハニードリッ パーズ。トラッド・フォークを意識したレパートリーに、その泥臭さと、アーリー・ブルーグラスの荒っ ぽい肌触りが嬉しい「マウンテン・ミュージック・ブルーグラス・スタイル」そのものだ。

MME-71012 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Pressing On Regardless』CD\1,980-

Trouble Keeps Hanging 'Round My Door/I'm So Blue I Could Cry/Write Me Sweetheart/It's Raining, It's Pouring/Tennessee Banjo Man 他全12曲

 ドイル・ローソン&クイックシルヴァーが90年代前 半、ブレントウッドというゴスペル/ブルーグラス・レーベルから発表した3枚のアルバムが廉価盤で再発 売。先月紹介した『Treasures Money Can't Buy』(MME-71011 CD\1,980-)に続く本作は、珍しく非ゴスペル作品。現在IBMA最優秀バンジョーの保持者ジ ム・ミルズに、ジョン・ボウマン(g)、強力バス・ボーカルのシェルトン・フィーゼル(bs)、そしてゲス トにキム・ガードナー(d)。80年代に完成させたネオ・トラッドグラスのクイックシルバー・サウンドが、よ り完璧さを追求し始めた時代の秀作である。

ブルーグラスお勧め作品
■B.O.M.スタッフ特選CD

RCA-65142 LESTER FLATT『RCA Country Legend』CD\2,250-

 僕はバンジョー弾きで、アール・スクラッグスが好きだけど、本当はレスター・フラットの方が、ずっ と好きだった。レスターの歌を聴いていると、なぜアールが「そう弾く」のか、良く分かる。そんな ことよりも、この晩年のレスター、絶頂期とは違う懐の深いボーカルに、感動モノだよ。

THERE-005 ROWAN BROTHERS『Crazy People』CD\2,750-

 ピーター・ローワンって「何をやりだすか分からない」って、敬遠する人が多いのかな?でもこれは、 大丈夫です。ブルーグラスではないけれど、兄弟3人が揃うと「明るく楽しいトリオ」に変身、ノスタ ルジックなアメリカン・スタンダードからスウィング、テックス・メックスやレゲェ・トラッドの"Red Rockin' Chair"やピーターのヒット曲"Free Mexican Airforce"等々、ブッシュ/ダグラス/マイヤー/ヒメネス他、すばらしいバックで素敵な音楽を楽しませ てくれる、元気の出る強力お勧め作品です。

FACH-0301 SADIE COMPTON"Trouble Come Knockin'" CD\2,750-

マイク・コンプトンを内助の功で支えるのみならず、自らも才能溢れるアーティストとして活躍するセイディ のソロ・プロジェクト。ブルース・モルスキー、ジェームス・ブライアン、アラン・オブライエント といった斯界では最高のミュージシャンを迎えてセンス溢れるフィドル・アルバムに仕上がっている。

MME-70036 MAC WISEMAN『Bluegrass Favorites』CD \1,980

今年で音楽生活60周年!!というブルーグラス・レジェ ンド、マック・ワイズマンの62年、キャピトル盤のCD化。独特の名人芸ともいうべき節回しが堪能で きるグッド・ブルーグラス作品。その芸達者ぶりが逆に災いして不評を買った時期もあったが、それを一 気にはねのけた会心作

■ブルーグラス話題作

SH-3978 TIM O'BRIEN『Traveler』CD\2,750-

 ティム・オブライエン、久々のオリジナル・アルバム。ムーンシャイナー誌9月号(MS-2011 \500-)でのディープなインタビューとともに、現在もっとも充 実しているアーティストの大秀作である。凄いです!

RC-119 宮崎勝之『Mandoscape』CD\2,750-

 マンドリニスト、宮崎の最新第2作はデビッド・グ リア制作のナッシュビル録音。スコット・ベスタル、オウブリー・ヘイ ニー、ビクター・クラウス、そしてグリアというスーパーピッカー を従えてクリアなマンドリンが冴える。ムーンシャイナー誌9月号 (MS-2011 \500-)にマンドリンについてのまじめなインタビューもよろしく…。

SH-3965 GIBSON BROTHERS『Bona Fide』CD\2,750-

 全米ブルーグラス・チャートでアルバム1位(ムー ンシャイナー誌9月号)に輝いたギブソン・ブラザーズの最新作。ブラザー・デュオの伝統を現代によみ がえらせつつ、ブルーグラス・バンドとしてのアイデンティティーを見事に生かした秀作である。ムーン シャイナー誌9月号(MS-2011 \500-)に特集がある。

ROU-0509 LYNN MORRIS BAND『Shape of a Tear』CD\2,750-

 リン・モリスの最新作は今年のIBMA最優秀アルバムにノミネート。女性ボーカルが見事なトラッド・ブ ルーグラスの中で映える秀作。

PC-6502 KRISTINE SCOTT BENSON『Straight Paths』CD\2,750-

 ムーンシャイナー誌6月号(MS-2008 \500-)のカバーを飾った新進女性バンジョーピッカー、クリス ティン・スコット・ベンソンの最新第2作。ウェイン・ベンソン(m)、ジム・ハースト(g)、ジム・バ ンクリーブ(f)、ミッキー・ハリス(bs)ら、最良のバックアップを得て、何よりも新鮮な発想(Foggy Mountain Rock)と、女性らしい感性(That's an Irish Lullaby)、そして強烈なソリッドピッキン(Just Because)等々、注目だぞ。

DP-1946 DAVID PETERSON & 1946 CD\2,750-

 言うまでもなく、モンロー/フラット/スクラッグ スがともに録音を残し、ブルーグラスの歴史が始まった1946年にちなんだバンドを率いるデビッド・ピー ターソン、今年のIBMA最優秀新進アーティストの最有力候補だ。その力強いテナー・ボイスと、シビア な選曲でトラッドグラス・ファンをうならせている。

SKFR-2008 MOUNTAIN HEART『No Other Way』CD\2,750-

今年のIBMAアワードのメイン・アワード、最優秀エンターテイナーの5バンドの内の一つに選ばれたマ ウンテン・ハート。現在、米国ブルーグラス界で最も注目されるバンドの最新作。アダム・ステッフィー (m)の加入でよりグレードアップしたストレート・グラスをお楽しみください。

■ブルーグラス名盤

KOCH-7929 FLATT & SCRUGGS『at Carnegie Hall, Complete Concert』CD\2,750-

 あまりにも有名な1962年12月x日、ニューヨークのカーネギーホールでのフラット&スクラッグス・ コンサート。1963年に発表されたLPは全13曲だが、本作は「完全版」の謳い文句通り全32曲77分。お そらく、「この日を境にブルーグラスは全米に、そして世界に向かってその存在をアピールした」ともい える、象徴的な名盤である。

SH-3701 BOONE CREEK『One Way Track』CD\2,750-

 1978年発表のブーン・クリーク、リッキー・スキャッグス(m,f)、ウェス・ゴールディング(g)、ジェ リー・ダグラス(d)、テリー・バウカム(bj)、そしてスティーブ・ブライアント(bs)のアンサンブルが、後 の80年代のコンポラグラス・サウンドの基本とまで言われる名盤である。CD化にはライブの3曲がボー ナスされている。

■ソリッド・ブルーグラス

MCM-0001 DEL McCOURY『It's Just the Night』CD\2,750-

 デル・マッカーリー・バンドの最新作はますます凄いバンド・サウンド。正しく、21世紀のフラット &スクラッグス!ただ高い声と一途なトラッド・スピリットだった以前とはぜんぜん違う…、バンド全体が 新しい時代に向かって突進、充実しているのは、ジャムバンドといわれるロック界の連中から特別な尊敬を 受けていることからも肯ける。現在最高のブルーグラスの一つ。

REB-1796 ROCK COUNTY『Rock Solid』CD\2,750-

Mary Jane Won't You Be Mine/Green Pastures/Roustabouts/Girl at Crossroads Bar/ 他全12曲

 バンド、ロック・カウンティーの最新第2作。ビル・モンローの軽快なストレート・ブルーグラスを皮 切りに、フラット&スクラッグスやロイ・リー・センターズ、ラリー・スパークスやジミー・スキナー ら新旧の渋い選曲で聴かせる快調な作品だ。デビュー作『Rock County』(REB-1776 CD\2,750-)と共に、油の乗った中堅どころが、随所に「ハッ」とさせる 今風のイケイケ・アイデアを散りばめて、まっすぐにブルーグラスに取り組む姿が、実に気持ち良い。

REB-1799 WILDWOOD VALLEY BOYS『Songs from Wildwood Valley』CD\2,750-

 すでに第4作となるトラッドグラス・バンド、ワイルドウッド・バレイ・ボーイズの最新作。トニー・ ホルトの抜群のボーカルとモンロー・スタイルのデビッド・ロングが聴きどころ。どの曲もオリジナル ながら美しいメロディーと歌詞でトラッドグラスの最良のサウンドを届けてくれる。

■プログレッシブ・ブルーグラス

SOMU-1986 NEW GRASS REVIVAL『New Grass Revival』CD\2,650-

1986年発表、記念すべきニュー・グラス・リバイバルのメジャー・デビュー作品がCD化。ベラ・ フレックとパット・フリンを加えた新生ニューグラスがメジャーへの階段を上りはじめた第一歩。

COMP-4280 NEW GRANGE『New Grange』CD\2,750-

 ブルーグラスとケルトを見事に融合させ、ジャズや クラシックのノウハウを散りばめた99年の大秀作。ティム・オブライエン、アリソン・ブラウン、マ イク・マーシャル・ダロル・アンガー、トッド・フィリップスとフィリップ・アーバーグによる絶対お 勧めのスーパーユニットである。

■女性ブルーグラス&オールドタイム

REB-1764 MARK NEWTION『Follow Me Back to the Fold』CD\2,750-

 カーター・ファミリーの郷をテーマにした表題曲を 中心に、女性ブルーグラスに捧げられたコンセプト・アルバム。ロンダ・ビンセント、ザ・ホワイツ、 リン・モリス、キャシー・キアボラ、デイル・アン・ブラッドリー、クレア・リンチ、バレリー・ スミス他をゲストに、トニー・ライスやクリスティン・スコット・ベンソン、ロニー・スチュワート らが素晴らしいバックを聴かせる。今年のマールフェスの特別イベントだった。

■ゴスペル

THB-2041 LEWIS FAMILY『50th Anniversary Celebration』CD\2,750-

ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルの第一人者、ルイス・ファミリーの活動50周年を記念した素晴ら しい18曲集。10曲がバディー・スパイカーとウェイン・ハウンのプロデュースによる新録音、8曲が 既発録音、トラビス・ルイスの創り出す太いベース・ラインに乗って、リトル・ロイの全開バンジョーが 2人の姉のボーカルを力強く支える。ハッキリ言って凄いのです。体験すべし!

ROU-0523 V.A.『White Dove:The Bluegrass Gospel Collection』CD\2,750-

 ジム&ジェシーからロンダ・ビンセント、ポール・ ウィリアムズからトニー・ライスまで…、ラウンダー・レコード30余年に及ぶ録音の中から選ばれた ブルーグラス・ゴスペル名演21曲集。珍しいウェアリー・ハーツの録音や、ジェフ・ホワイトとビンス・ ギルのデュオ、そしてラウンダーならではの女性ブルーグラスで男女、またトラッドとコンポラ、それ ぞれがバランスよく楽しめる。ブルーグラス・ゴスペルのさまざまな手法やスタイルをどーぞ。

■廉価盤

MME-70034 DOC WATSON『Tennessee Stud』CD\1,980-

Freight Train Boogie/Doc's Rag/Salt Creek/My Rose of Old Kentucky/Blues, Stay Away from Me/Mama Don't Allow No Music/Darlin' Cory 他全10曲

 ドック・ワトソンが、メジャー・アーティストとして活躍した1970年代のユナイテッド録音から上記の 有名10曲をセレクトした廉価ベスト集。

COMP-4263 LUBOS MALINA『Piece of Cake』CD\1,750-(現品限り特価)

 チェコのバンジョー奏者、ルボス・マリナの99年作品。ゲストにベラ・フレック、トニー・トリシュ カ、ピーター・ローワン、そしてイーリアン・パイプのデビー・スピレーンらを迎え、民族色も感じ られるアイデア一杯のバンジョー秀作。

ROU-0346 BLUEGRASS ALBUM BAND『Bill Monroe』CD\1,980-

 トニー・ライス(g)、J.D.クロウ(bj)、ドイル・ロー ソン(m)、ボビー・ヒックス(f)、ジェリー・ダグラス(d)、トッド・フィリップス(bs)のスーパーピッカー によるビル・モンロー10曲集。超スタンダードのお手本ブルーグラス。

REB-7506 RHONDA VINCENT『My Blue Tears』CD\1,980-

 今や全米ブルーグラスのトップ・アーティストのロ ンダ・ビンセント、彼女がバック・ホワイトに憧れてソロ・アーティストとして独立しはじめた1980年 代、ベラ・フレックやラス・バレンバーグらをバックに創った可憐な女性ブルーグラス。

インスト新入荷

CR-0236 V.A.『Autoharp Legacy』CD3枚組\3,750-

Listen to the Mockingbird/End of the World/Bury Me Beneath the Willow/Crazy/Water Is Wide/Fly Me to the Moon/

 まさに、オートハープの決定版、有名無名55人による全64曲です。1曲目"Listen to the Mockingbird"からサム・ブッシュ、ステュアート・ダンカ ン、リチャード・ベイリーらをバックに飛ばしてくる…のかと思いきや、ジョン・ハートフォードやク ラスター・プラッカーズらの音を作ってきたプロデューサー、マーク・ハワードのセンスでオートハー プのさまざまな表情を、アイリッシュ、アメリカン・トラッド、フィドル・チューン、カーター・ファ ミリー、カンツォーネ、ポピュラー等々、こだわりのない選曲で聴かせてくれる秀作だ。インストばかり ではなく、ボーカル物も含めバランスよく収められ、楽しませてくれる。トム・チェイピンとジョン・マ カッチェオンによる"Autoharp-o-holic"は、アルコールやドラッグ依存症更正に擬した愉快な作品。ビル・ クリフトン、マイク・シーガー、パッツィー・ストーンマンらの第一世代、プロデューサーでもあるブ ライアン・バワーズやイーボ・ブルーステイン、ゴーブ・スクリブノアーやローラ・ブージンガー他、現 在オートハープのトップ・アーティストが総出演。サラ・カーター、アーネスト・ストーンマン、キル ビー・スノウらのパイオニアから広まったオートハープの世界、サラの娘、ジャネット・カーターのカー ターズ・ソング"Longing Home"で締めくくられる、「これがオートハープだ!」の極め付け作品、と同 時にアメリカ伝統音楽の懐の広さを楽しませてくれる秀作です。

MYCV-30197 徳武弘文『T for Thumb』CD\1,905-

Chili Pepper/Good Time Charlies Got the Blues/Oh Girl!/Whichita Lineman 他全6曲

 サム・ピックでギターを弾く、アメリカ南部にギターが持ち込まれた時から、もっとも一般的だった奏 法にこだわり続けたDr.Kこと、徳武弘文。エリア・コード615以降のナッシュビル音楽、ブルーグラスも 含めた音楽をサポートし続けてきた彼の最新作は、テレキャスターをメイン・ギターに、カントリー・ロッ ク寄りの作品、とのこと。ゲストには徳武がサム・ピックを使い始めるきっかけとなったベンチャーズの ジェリー・マッギーを迎え、よくアレンジされた徳武らしい職人芸のエレキギター・ワールドに仕上げて いる。

ROCOS-0302 尾崎孝『Isakatikazo; Pedals, Bar & Beyond』CD\2,857-

Unchain My Heart/Georgy Girl/Samba Pa Ti/Superstition/Stardust/Never My Love/春 他全11曲

 数々のセッション・ワークで知られる尾崎孝のデビュー作!ペダル・スティール・ギター、カントリー とハワイアンをもっとも特徴付ける楽器であると同時に、世界の弦楽器の中で、もっとも高度な技術のい る楽器、…であるがゆえに、その演奏者は一様にレベルの高いテクニシャン(の場合が多い!?)、…した がって、特定のジャンルに閉じ込めるにはあまりに惜しいのだが、さすが、日本のトップ・スティーラー、 楽器の性格を知り抜き、見抜いた上で、現在のポップ音楽を反映したさまざまなスタイルを聴かせてくれ る。2曲では同じバー仲間、ドブロもフィーチャー(1曲は格調高く美しいオリジナル・インストに仕上 げている)、シメや大橋純子らのゲスト・ボーカル、有田純弘が付き合ったジャズ・スタンダード等々、ま た選曲は自身がリアル・タイムで聴いたヒット曲の数々やなじみのスタンダードをカバー、アレンジャー に若手を起用しての「今」の音楽に仕上げ、3曲のオリジナルも聴かせる。

B2P-001 岸部眞明『Acoustic Guitar Live』DVD\4,600-

 大阪のフィンガーピッキン・ギタリスト、岸部の第4作目となる最新作は、初のDVD映像集。詳細は 後日紹介の予定。

各楽器別インストお勧め作品
(楽器につきましては、本体、パーツから奏法まで、 お気軽にお問い合わせください。ギブソン社のブルーグラス楽器群についても、さまざまなご要望にお応え します)
■ギター

KTA-0001 押尾コータロー『Love Strings』CD\2,800-

 フィンガーピッキン・ギターの新星、押尾の自費制作盤第2作、2001年作品。デビュー作や、メ ジャーからの作品も在庫あります。

ACD-52 GEORGE BARNES QUARTET『Don't Get Around Much Anymore』CD\2,750-

ジャズ・ギターの巨匠の1人、ジョージ・バーンズが遺した1977年、最後のライブ未発表音源集。 1921年にシカゴで生まれた白人ジャズ・ギタリストの彼は、ジャンゴ以降の天才的なフラットピッキン・ ギタリストである。そのエレキ・ギターから次々と用意周到なアドリブ・フレーズが流れ出す。ベース とドラム、リズム・ギターを伴ったストリングバンド編成で、スタンダード曲を中心に、ジャンルを越 えたリックはブルーグラス頭にも理解可能な刺激的インパクトだ。

ROU-0405 TONY RICE『Unit of Measure』CD\2,750-

 現代ブルーグラス・ギターの基を創ったトニー・ラ イス、2000年のギター・インスト最近作品。アメリカン・スタンダードの"Shenandoah"、"Danny Boy"、"House of Rising Sun"、"High Noon"他、ブルーグラス・スタンダードの"Gold Rush"、"Jerusalem Ridge"、"Beaumont Rag"、"Sally Goodin'"、ラインハルトの"Swing '42"、そしてトニーの最高傑作"Manzanita"など、聴きやすい選曲で、これが「今 のトニー・ライス」だ。

■バンジョー

GV-145 BOB BLACK『Banjoy』CD\2,750-

 ボブ・ブラック、1974年と75年にビル・モンロー初来日のブルー・グラス・ボーイとして来日、 その後のケニー・ベイカーの名盤『Frost on the Pumpkin』(CO-2731 CD\2,750-)などでブルーグラス・フィドル・チューン最良のメロディック・バン ジョー・スタイルを確立した彼が1999年に創ったソロ・アルバム。ボブの参加した新グループのパーフェ クト・ストレンジャーズのデビュー作『Perfect Strangers』(REB-1793 CD\2,750-)と共に、70年代のモンロー音楽を支えたすばらしいバンジョーを楽し もう。

ROU-0084 BILL KEITH『Something Bluegrass...』CD\2,750-

 ビル・キースの1976年作品。このアルバムのセッションを通じてデビッド・グリスマンとトニー・ラ イスが出会ったのは有名な話。メロディック・バンジョーのパイオニア、現在入手できる唯一のソロ・ア ルバム。

■フィドル

SH-3957 AUBREY HAYNIE『Bluegrass Fiddle Album』CD\2,750-

 今春発売されたオウブリー・ヘイニーの最新第3作 はそのタイトル・ズバリ、その上『ケニー・ベイカーに捧ぐ』といって過言じゃない作品。サム・ブッ シュとトニー・ライス、バリー・ベイルスの鉄壁リズムに、噂のアール+J.D.男、デビッド・タルボッ トのバック。文句なし!

■マンドリン

CCS-119 BILL MONROE『American Traveller』CD\2,750-

 エーい、頭が高い!控えーのビル・モンロー・インスト全16集。フィドル中心のものも含まれている が、モンロー・マンドリンの真髄を知るには不可欠の1枚。ショーもないタイトルと思ったけど、ホン マ彼のオリジナルには地名が多いのだ。楽器に関係なく、どの曲もブルーグラス・クラシックだ。

ACD-49 DAVID GRISMAN QUINTET『Dawgnation』CD\2,750-

 昨年、アルバム・デビュー25周年を迎えたデビッド・グリスマン・クインテットの最新作。一音入魂 のブルーグラス魂に、ジャズやラテンなど、幅広い音楽性を加えたドーグ音楽の今。

SKFR-2009 ANDY LEFTWICH『Ride』CD\2,750-

 弱冠21才、フィドルとマンドリンのスーパーピッカー、アンディ・レフトウィッチのソロ・デビュー 作。申し分ないオコナー/ダンカン、そしてクリス・シーリ以降のテクニックを持ち合わせた上に、ブルー グラスな彼、絶対の注目株だ!!

■ベース

JABP-143 IRL HEES『I'm Just a Bass Player』CD\2,750-

 素晴らしいタイトル!そう、ベーシストのアール・ ヒース、現在ロンサム・リバー・バンドに在籍する彼が、自身のオリジナルとベースをフィーチャー、自 費制作した労作。20代のスーパーピッカー、コディー・キルビー(g)とケーシー・ドリーセン(f)を筆 頭に、サミー・シーラー(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、マイク・ハートグローブ(f)を軸に、デビッド・ グリア(g)、バック・ホワイト(m)、マイク・コンプトン(octave m)、スティーブ・ヒューバー(bj)らをシブく適材適所に起用、ソロも含み、ベース奏者から見 たアルバム作りで1時間を楽しませてくれる。

オールドタイム&フォーク新入荷

DUAT-1142 JUNE CARTER CASH『Wildwood Flower』CD\2,750-

Keep on the Sunny Side/Storms Are on the Ocean/Sinking in the Lonesome Sea/Cannonball Blues/Will You Miss Me When I'm Gone? 他全13曲

 5月15日に急逝したジューン・カーター・キャッシュ(ムーンシャイナー6月号特集)、亡くなる直前 に仕上がった最後のアルバムは、73才で生涯を閉じたジューンの人柄が見事ににじみ出た秀作である。メイ ベル・カーターの娘として生まれ、子供の頃からカーター・シスターズ、そして映画俳優のキャリアを持 ち、コメディエンヌとして評価され、"Ring of Fire"のような大ヒット曲を作曲、ジョニー・キャッシュと の結婚で、ナッシュビルの母のような存在となった彼女。決して巧みな、また美声のボーカリストではない が、実に飾り気のない、体のすみずみにまで染み付いたクリンチ・マウンテンの魂を、振り絞るようにして 歌う文句なしのカーター・ファミリー・トリビュート7曲を含むすばらしい作品。ノーマン・ブレイクのギ ターを軸に、マーティー・ステュアートやローラ・キャッシュ他、シンプルにして十分なバックと、夫 ジョニー・キャッシュ他、子供や孫に囲まれ、また、サラの子供たち、ジャネット&ジョー・カーターとデ イル・ジェットをゲストに迎えた"Anchord in Love"は感動的だ。「この作品は彼女自身、そのまま…」と いう義理の娘、ロザンヌ・キャッシュがライナーが述べるように、これほど人柄が伝わる作品も珍しい。彼 女の故郷、バージニア州メイセス・スプリングスでの録音時の映像もボーナスとして収められている。99年 発表のグラミー受賞作品『Press On』(DUAT-1130 CD\2,750-)とともに、トップクラスのカーター・ファミリー物である。

SF-40136 MIKE SEEGER『True Vine』CD\2,750-

Breaking Up Ice in the Allegheny/Coo Coo Bird/Did you Ever See the Devil, Uncle Joe?/Calico/Don't Let Your Deal Go Down/Freight Train 他全23曲

 この8月15日に70才になった大ベテラン、マイク・シーガーの最新ソロ作品。各種バンジョーの他、 ダルシマー、オートハープ、フィドル、ギター、ハーモニカ等々、マルチプレイヤーの面目躍如の63分。 ロスコー・ホルカムやドック・ボッグスら直伝のきわめて正直なボーカルとともに、現在にアパラチア伝 承音楽を伝える第一人者である。人生の集大成を意図しているのだろうか、おそらく、個人的にお気に入 りの曲ばかりを、実に悠々と演じ、まったく衰えを感じさせない。すばらしいアーティストである。

CCCD-0213 CAROL ELIZABETH JONES & LAUREL BLISS『Girl from Jerico』CD\2,750-

Meet Me by the Moonlight/Trying to Get to You/Bring Back My Blue Eyed Boy to Me/One Morning in May/Father Adieu/Rose of My Heart 他全12曲

 フィンガーピッキン・ギターで知られるジョン・ミ ラーがプロデュースしたメチャ美しい女性オールドタイム・ブラザー(シスターか!?)・デュオ作品。ジェ イムズ・リーバとのコンビで知られるキャロル・エリザベス・ジョーンズ(g)と、女性ドブロ奏者ローレ ル・ブリスの2人に、ジョン・ライシュマン(m)とナンシー・カッツ(bs)が加わり、曲によってルー シー・ドーンフェルドが参加、カーター・ファミリーからエルビス・プレスリー、オラ・ベル・リードや E.C.ボール、そして定評あるキャロル・エリザベスのオリジナル等々、抜群の選曲。素朴でやわらかい、飾 り気のない2人の良く合うボーカルが、ドブロとジョンのマンドリンのシンプルで優しいトーンとあいまっ て、聴く者を癒してくれるすばらしいアルバム。

SF-40093 V.A.『Classic Old Time Music』CD\2,250-

 これは凄い、スミソニアン・フォークウェイズ・レコードが蒐集してきたオールドタイム音楽のベスト 編集モノ全29曲。アイロン・マウンテン・ストリングバンドからドック・ボッグス、メイベル&サラ・ カーター、クラレンス・アシュレー、サム&カーク・マギー、ロスコー・ホルカム、J.E.メイナーズ、ウェ イド・ワード、フランク・ボード&トミー・ジャレルらのオールドタイマーから、オールド・リライ アブル・ストリングバンド、レッド・クレイ・ランブラーズ、アンディ・ケイハンらのニュータイ マー!?まで、さまざまなオールドタイム音楽が堪能できるベスト集である。

CCCD-0217 GEORGE SHUFFLER & LAURA BOOSINGER『Mountain Treasures』CD\2,750-

Lonesome Road Blues/Will the Circle Be Unbroken/In the Pines/Down in the Valley/Down in the Willow Garden/Red Rocking Chair 他全13曲

 クロスピッキン・ギターの創始者、ジョージ・シャ フラーと、トラディショナル・フォーク・ソングをクロウハンマーに乗せて歌うローラ・ブージンガーの 異色の顔合わせ作品。ローラがノース・カロライナ西部の音楽伝統を学校に紹介するために選んだパート ナーがジョージだった事から生まれたデュオ作品。ローラの滑らかでスムースなボーカルと、ジョージの 武骨なボーカル、そしてギター・スタイルが奇妙にマッチするトラディショナル・フォーク・ソング作 品である。

BVCF-31119 CHIEFTAINS『Further Down the Old Plank Road: The Nashville Sessions』CD\2427-

Raggle Taggle Gypsy/Shady Grove/Girl from Sunny Tenneessee/Lambs in the Greenfield 他全16曲

 昨年秋に発表された前作『Down the Old Plank Road: The Nashville Sessions』の続編が登場である。今回は1曲目にニッケル・クリークを起用、ジェ リー・ダグラス、故チェット・アトキンス、ドック・ワトソン、リッキー・スキャッグスらの他、エミ ルー・ハリス、パティ・ラブレス、カーリン・カーター、ジョン・ハイアット、ジョー・エリィ、ジョ ン・プライン、ニッティ・グリティ・ダート・バンドら、前作のブルーグラス系とは若干趣を変え、ア メリカーナ系のアーティストらが中心となった作品。

CCCD-2005 CROOKED JADES『Unfortunate Rake Vol.2』CD\2,750-

Knoxville Rag/Shady Grove/False Hearted Lover Blues/Love Creek/California Blues/Heaven Holds All My Treasures/New Lost Mission Blues 他全23曲

 先にミュージカル『Seven Sisters』の音楽で紹介したクルックド・ジェイズの最新作。西海岸サンフ ランシスコの若(!?)いオールドタイマーが現在の視点から、1849年のゴールドラッシュをモチーフに聴かせ る伝承曲の数々第2集。きっちりと先人の遺産から学ぶというオールドタイムの基本を踏まえながらも、現 代的な音感やアート感覚を取り入れた彼ら、使用楽器にもこだわって、ラジオ/レコード以前のストリング バンド音楽を、彼らの解釈で再現してみせる。10月には地元で開かれるドデカイ無料ジャムバンド系ブ ルーグラス・フェス「ストリクトリー・ブルーグラス・フェス」にも出演、東南部で活躍のオールド・ クロウ・メディスン・ショウやリール・タイム・トラベラーズらと並ぶ、新しいオールドタイム・ストリ ングバンド・ムーブメントを作るかもしれない…。ここしばらく、アパラチア系音楽に注目だ!

COL-89222 O.S.T.『A Mighty Wind』CD\2,650-

 全米公開されたクリストファー・ゲストの同名映画 のサントラ盤。…なんと、テーマは1950年代末から60年代初期のフォーク・ブームをパロディー化、キ ングストン・トリオ、イアン&シルビア、ライムライターズ、ニュー・クリスティー・ミンストレルズ らのパッチもんが続々登場、ディラン以前の社会を風刺した作品。しかしながら音楽は、見事に60年代 フォークを再現、あの懐かしい雰囲気に浸ることができる。アメリカン・エンターテイメントの底力と度量 には脱帽だ。

オールドタイム&フォークお勧め作品

RR-2702 STANLY COUNTY BOYS『Patchwork Kimono』CD\2,500-

 ノース・カロライナで活躍中の井上ケン(bj)&カズミ 夫妻が参加したオールドタイム・ストリングバンド、スタンリー・カウンティ・ボーイズのデビュー作。 ジャック・バージェスのフィドルとケンを中心にした典型的なストリングバンド。

SH-1076 TERRY ALLEN『Amerasia』CD\2,750-

 フォーク、シンガー・ソングライター、オルタナ・ カントリー、アメリカーナ…どう呼ぼうと結構、テリー・アレンが1985年に録音、同名映画のサントラ として発表した名作のCD化。東南アジアでのアメリカを批判的に描いた作品で、共同制作にロイド・メイ ンズ(ディキシー・チック=ナタリーのお父さん)。リトル・フィートに"New Delhi Freight Train"などの曲を提供したことで知られるテリー、西テキサスの ラボックにありながら、この作品でもタイのバンドとのコラボレーションを含め、広い視野のボーダーレス 音楽がすばらしい。

78回転盤、復刻物&フィールド録音物
(アメリカ音楽が大衆商業化する1930年代までの録音 や、後のフィールド・レコーディングと呼ばれるモノには、移民の国アメリカの本物の民衆音楽が収めら れている。)

CO-3528 V.A.『Old-Time Mountain Blues, 1927-1939』CD\2,750-

 アメリカ白人系南部音楽の中に脈々と流れるブルー ス。ブルースはもちろん、黒人だけのものではない。ギターやバンジョーでのソロからストリングバンド 等々、様々な白人ブルース19曲集。

YAZ-2200 V.A.『Kentucky Mountain Music』CD7枚組+32頁小冊子\15,750-

 CD7枚組全167曲、32頁に及ぶ解説書は、すべて1920年代から30年代、すなわち、モンロー・ブ ラザーズやウェスタン・スウィングなどの商業音楽に影響される前にレコード会社や国会図書館によって録 音された、ケンタッキーに伝承されていたソロ、もしくは新しく創造されはじめたストリングバンド音楽 を集めたボックス・セット。

カントリー新入荷

AUD-8165 THE LARKINS CD\2,450-

Lay Your Memory Down/One Without the Other/Steady As the Rain/Head Over Heels/Gone/Go 他全10曲

 どこにでもいるアメリカの田舎娘、彼女らがフィド ルやマンドリンを弾き、アリソン・クラウスを目指した透明感のあるボーカルで歌えば、それはディキ シー・チックスの卵、いつ大ブレイクするか…"who knows!?"。子供の頃からブルーグラス・フェスで育ったという21才のシャウンナと19才のティナ・ラーキ ンズ姉妹、すでに10枚近いアルバムを発表している東テネシーのファミリー・バンド出身の彼女ら、こ のデビュー作は、アダム・ステッフィーやランディ・コーアズ、ブライアン・サットンやスコット・ベス タル、オウブリー・ヘイニーらの名前が見られる、メインストリーム狙いのメジャー・カントリー・サ ウンドに仕上げられている。シングルにもなった"Steady As The Rain"では作者でもあるドリー・パートンがゲスト出演、姉妹との絶妙のハーモニーを聴か せている。

WIR-0301 ERIN HAY『Somebody's Angel』CD\2,750-

Big City/Take Me Home Country Roads/Walkin' the Floor Over You/Faded Love/Ode To Billy Joe/Oklahoma Hills/Farther Along 他全16曲

 選曲が気になるナッシュヴィルのインディー・シー ンで注目を集めている女性ホンキー・トンク・シンガー、エリン・ヘイの最新第3作。ピアノやアコー スティック・ギターを巧みに活かした正統派のバラードを中心に、レイ・プライス・スタイルのカント リー・シャッフルを想い起こさせる快調なサウンドやウェスタン・スウィングまで、メジャー・レーベル の女性シンガーたちからはまったく聴かれなくなった、ペダル・スティール、フィドルが主役のトラ ディショナル・カントリー・サウンドに、ロレッタ・リンやタミー・ワイネットをアイドルとして 育ったというエリンの伸びのあるボーカルが気持ちよく唄っている。

DCN-1013 WANDA JACKSON『Live and Still Kickin'』CD\2,750-

Rock-A-Billy Fever/Mean Mean Man/Blue Yodel #6/Wild Side of Life-Honky Tonk Angels/Lovesick Blues/Fujiyama Mama/I Saw the Light 他全15曲

 「クイーン・オヴ・ロカビリー」「ファースト・レディ・オヴ・ロックンロール」と称されるワン ダ・ジャクソン、実に20年ぶりのライヴ・アルバム。ハンク・トンプソンに見出され10代でデビュー 以来50年近くにわたってロカビリーとカントリー、双方で数多くのヒット曲を記録してきたワンダのキャ リアの集大成ライヴ。ロカビリー時代のヒット曲と、カントリー・シンガーとしてのワンダ、常にふたつ の顔をもっていた彼女ならではの選曲構成が、オールド・ファンには懐かしい。年齢からくる衰えはさす がに隠せないが、全編貫禄で押しきった迫力はやはりワンダならではか…。バックもツボを押さえた演奏で サポートしている。2002年12月、ニュー・ヨークでのライヴ。

AUD-8168 RAY BENSON『Beyond Time』CD\2,750-

Sorry/Hands of Time/Leave That Cowboy Alone/El Paso/Clearing Up To Be Cloudy 他全12曲

 ウェスタン・スウィングの最高峰アスリープ・アット・ザ・ウィールのリーダー、レイ・ベンソ ン、そのキャリアと評価からは意外な初めてのソロ・アルバム。ブルース・ギターのジミー・ヴォー ンやジャズ・ギターのスタンレー・ジョーダンをフィーチュアしたソウル/ジャズ・タッチの曲から、 ドリー・パートンとのウェスタン・スウィング、フラコ・ヒメネスをフィーチュアしたマーティ・ロビン スのヒット曲のテックス・メックス・ヴァージョンまで、バラエティー豊かなサウンド、スタイルでレイの ボーカルをショウアップしている。

RCA-67064 V.A.『I've Always Been Crazy:A Tribute To Waylon Jennings』CD\2,650

 昨年2月、64歳の若さで世を去ったテキサス・アウトロー・カントリーの雄ウェイロン・ジェニング スへのトリビュート作品。レッド・ネック・ロックとも称されたテキサス・カントリーの大立者にふさわ しく、ドワイト・ヨーカムやブルックス&ダン、ケニー・チェズニーなどメインストリーム・カントリー はもちろん、ハンク・ウィリアムズJrやトラビス・トリットなどロッキン・カントリー勢に、ジョン・ メレンキャンプやキッド・ロックなどのロック・スター、そしてアリソン・クラウスやサラ・エバンス &ディアナ・カーターら女性陣も加わっての真摯なトリビュート。

RCA-67074 SARA EVANS『Restless』CD \2,650

Rockin' Horse/Backseat Of A Greyhound Bus/Restless/Niagra Falls/Perfect/Need To Be Next To You/To Be Happy/Tonight/Otis Redding/Feel It Comin' On/I Give In/Big Cry/Suds In The Bucket 全13曲

 ミズーリ出身の若手シンガー、サラ・エバンスの3年ぶり4枚目の最新作。コンテンポラリー・カン トリーを主体に、ジャジーなサウンドやケルト調、アコースティックな響きも採り入れたポップでスタイ リッシュなアルバムに仕上げている。ソングライターとしての成長ぶりをも示す自作曲多数に、ダイアン・ ウォーレンなど、ナッシュビルを代表するソングライターの作品を配して、エモーショナルに唄いあげてい る。ビンス・ギルがハーモニー・ボーカルで参加。

カントリー名盤再発&編集、新入荷

COL-87189 THE BYRDS『Sweetheart of the Rodeo;Legacy Edition』CD2枚組\4,500-

 カントリー・ロックの誕生を告げたザ・バーズ、1968年の大名盤が15トラックの未発表テイクと、イ ンターナショナル・サブマリン・バンドの6曲、そして8トラックのアウトテイクとオリジナル・アルバ ムの全39トラックを収めた、ロック史上に残る名盤のエクスパンド・バージョン。24頁のフルカラー冊 子には、マッギンとヒルマンらのインタビューや貴重な写真が…。故グラム・パーソンズを核に、ロック とカントリーが融合し、70年代以降の音楽界に新しい潮流を生んだ名盤。…そうです、クラレンス・ホ ワイトとジョン・ハートフォードが重要な役割を果たした、実はグラス・ロックとでも言いたいような作 品でもある。

AUD-8180 RAY PRICE『Touch My Heart/Burning Memories』CD\2,750-

There Goes My Everything/Enough To Lie/Swinging Doors/Release Me/Together Again 他全23曲

 カントリー・シャッフルと称される独自のスタイル で50年代から60年代、ロックンロールの嵐の中、メインストリーム・カントリーの灯を守りつづけたレ イ・プライス、そのホンキー・トンク時代の最後の輝きを見せた2枚のアルバム『Burning Memories』(64年)と『Touch My Heart』(66年)の、2on1CD化。レイのいつもどおり伸びのあるヴォーカルが 全盛期の艶やかな味を失うことなく、しっとりと聴かせるさすがの作品となっている。

SNP-708 RICKY SKAGGS『Live in London』CD\2,250-

Uncle Pen/Country Boy/Waitin' for the Sun To Shine/Don't Get Above Your Raising 他全14曲

 80年代はじめ、ブルーグラスからカントリーへ転進、いわゆるネオ・トラディショナル・カントリー の先駆者としてトップ・スターの座についたリッキー・スキャッグスの絶頂期、85年のロンドンでの ライヴ(かつてはビデオも発売されていた)が、ラリー・コードル作の"Highway 40 Blues"やピーター・ローワン作"Rendezvous"など、オリジナルLP に4曲のボーナス・トラックを加えたCDの再発売。ブルース・バウトン(ペダル・スティール)以下、ボ ビー・ヒックス(f)、現セルダム・シーンのルー・リード(g,bj)他、エレクトリック・ヴァージョンのケン タッキー・サンダーも絶好調。

カントリーお勧め作品

ROU-0396 BETH & APRIL STEVENS『Sisters』CD2,750-

 今年10月の熊本カントリー・ゴールドへ来日するスティーブンス・シスターズの1996年作品。ド リー・パートンやサム・ブッシュを迎えて昨年発表したアコースティック・カントリー作品『Little by Little』(ROU-0446 CD\2,750-)と違い、こちらはジェフ・ホワイト(g)、ウェイン・ベンソン(m)、グ レン・ダンカン(f)らと、ベスのバンジョーをフィーチャーし、エイプリル(m,f)との姉妹ならではの息の 合ったハーモニーでのソフトなブルーグラス作品。東テネシーのファミリー・バンドからETSUを経た彼女 ら、筋金入りのパフォーマンスが楽しみだ。

BCD-16663 JOHNNIE & JACK『For Old Times Sake』CD\3,100-

 1950年代のノスタルジックなカントリー&ウェスタ ン・サウンドが堪能できるジョニー&ジャック、1949年から62年までのベスト32曲集。いわゆるヒ ルビリー音楽と称された戦前の米国南部系白人音楽が、カントリー&ウェスタンとブルーグラスに分かれ ていく分岐点にいた彼ら、ラテン・リズムを取り入れた数々のヒット曲にも懐かしい思いを抱かれる人も 多いだろう。

DS-2007 MARTY RAYBON『Full Circle』CD\2,750-

カントリー界のスーパーヒット・グループ、シェナンドーの元リード・ボーカリスト、マーティー・レ イボンの最新作は、ジミー・マーティンに敬意を払った3曲の他、モンローやフラット&スクラッグス曲 と、バラードやオリジナルなども含んだブルーグラス作品。10年間、カントリーのトップスターである貫 禄のボーカルを聴かせる。ムーンシャイナー誌8月号(MS-2010 \500)に特集。

その他、新入荷
■ブルーグラス

PLAN-8124 SLACK FAMILY『Pickin' Up the Slack』CD\2,750-

 「ブルーグラス・リッジの奥深い山で発掘された」 と称する架空のヒルビリー一家によるフツーのローカル・ニューグラス作品。

SSK-003 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Thank God』CD \2,750

ドイル・ローソン&クイックシルバー最新作は、自主レーベルからのゴスペル作品。ツイン・フィドル をフィーチュアした新機軸。

■フォーク

SF-40144 ROSCOE HOLCOM『An Untamed Sense of Control』CD\2,750-

 ハイ・ロンサムという言葉を生んだのはこのロスコー・ホルカムの第2作。ボブ・ディランやエリッ ク・クラプトンから尊敬されるケンタッキーのオールドタイマーは1911年生まれだった…。

SF-40145 JEAN RITCHIE『Ballads from Appalachian Family Tradition』CD\2,750-

 1961年発表のフォークウェイズ名盤がようやくCD化。ケンタッキーに伝わる英系バラッド集。

■カントリー

UNI-170297 V.A.『Remenbering Patsy Cline』CD \2,650

 カントリーのみならず、アメリカン・ミュージック すべてにいまなお絶大な影響を及ぼすパッツイ・クライン、没後40周年を期してのトリビュート・アルバ ム。ノーラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラールなど話題のジャズ・シンガーも参加。

映像新入荷

KOCH-6156D V.A.『Tribute to Bill Monroe』DVD2枚組\3,950-(2時間半)

KOCH-6156V VHS\3,950-(2時間半)

Uncle Pen/True Life Blues/Blue Moon of Kentucky/Used To Be/Rose of Old Kentucky/Rawhide/Workin' on a Building/Bean Blossom Memories 他全30曲

 1996年9月9日にビル・モンローが他界してから半年後、主を失ったブルー・グラス・ボーイズを中 心に、ラルフ・スタンレー、デル・マッカーリー、ジム&ジェシー、ティム・オブライエン、故ジョン・ ハートフォード、RSKT、DMB、マーティー・ステュアート、ラリー・スパークス、コニー・スミ ス、ザ・ホワイツ、ジェリー&タミー・サリバン、チャーリー・ダニエルズ、ビル・カーライルらが一 堂に会して、ライマン公会堂で催されたビル・モンロー追悼コンサートの模様を収めた158分。ハート フォードの"Little Cabin Home on the Hill"があまりにすばらしいし、やはりオブライエンが凄い、今更 ながら故ランディ・ハワードのフィドルを聴くと惜しい、デル・マッカーリー・バンドに加わったバッ サー・クレメンツのインパクトは衰えていないし、ブライアン・サットンはメチャクチャ弾いてるのになん できっちりと音が出るのだろう…等々、見所はたっぷりだ。第一世代と第二世代のモンローの子供たちに よって次々と演じられるモンロー・ソングが、ロリー・モーガンの司会と出演者たちのインタビューを 交えて進行していく。ブルーグラス・ファンなら誰しもぜひ見てみたいビル・モンロー追悼だ。

ETSU-LIVE ETSU BLUEGRASS BAND『Live in Concert』VHS/DVD\3,950-(66分、VHS、DVDの別をご明記下さい)

 アメリカの、しかもブルーグラスやオールドタイム のもっとも濃い、クリンチ・マウンテンとブルー・リッジに囲まれた地域でも、きわめてまれだという才 能が東テネシー州立大学ブルーグラス・バンドに集まったのは2001年春。全米で唯一ブルーグラスが学 科目にある四年制大学には、1992年に発表されたブルーグラス史上に残る作品を生んだAKUSのメンバー や今秋来日予定のスティーブンス・シスターズ、また、カントリー界のスーパースター、ケニー・チェ ズニーらを生んでいる。しかし、「同時期に同年齢でこれほどの才能が集まることはありえない」とジャッ ク・タトル、レイモンド・マクレーン両先生と、科目を管轄するアパラチア研究センターがその資金集め と、活動報告をかねて2001年の半年間、彼らはCD『Bluegrass Pride』(NTCD-2001 CD\2,750-)制作、日本ツアー、ビデオ&DVD制作『Orient Express』(VHS/DVD\3.950-)等々、このチャンスを逃すまいと さまざまな活動を記録した。本作は日本ツアーへの資金集めのためのコンサート・ライブを収めた映像集。 生の荒っぽさがあるものの、全員が20才を前にした若者ら、楽器を自由に扱い、それでいて味わいのある 歌を聴かせる、そのアンサンブルの仕上がりは非凡である。無駄に装飾されていない生身の、しかも若いエ ネルギーに溢れたブルーグラス・ライブは刺激的である。

ETSU-D ETSU BLUEGRASS BAND『Orient Express』DVD\3,950-

 上記、東テネシー州立大学ブルーグラス・バンドが 2001年夏、日本ツアーをした模様を収めた、先に紹介したビデオがDVDになった。千葉フェスと銀座の ロッキー・トップ、宝塚フェスと神戸シャギーでの演奏と、日本ブルーグラスを紹介するドキュメント作 品。フェスおなじみの「あの顔、この顔」も多数出演、米国でテレビ放映された作品である。10月公開 予定の映画『Songcatcher(歌追い人)』にも出演したジョッシュ・ゴーフォース(f)、その後毎年日本に 来るJ.P.マティス(bj)、ニュージャージ出身のダニエル・ボーナー(g)、ウェスト・バージニア出身の紅一 点、ロビン・クリベンジャー(bs)、そして宝塚出身の井上たろう(m)の5人組、20才前後の若者たちだ。

B2P-001 岸部眞明『Acoustic Guitar Live』DVD\4,600-

 大阪のフィンガーピッキン・ギタリスト、岸部の第4作目となる最新作は、初の映像集。16才で中川 イサトに師事、90年にはバークリー音楽院に留学、その後関西を中心にライブやギター教室で活躍する 彼、全17曲の最新ライブと、手元映像付の3曲他、特典映像もある。詳細は後日紹介。

映像お勧め作品
■ベストセラーDVD&VHS

ROU-0526D EARL SCRUGGS, DOC WATSON & RICKY SKAGGS『The Three Pickers』DVD\3,500-/CD\2,750-

 全米公共テレビ・ネットPBSの『Great Performances』シリーズとして昨年12月、ノース・カロライナで収録された超豪華ライブ(ムーンシャイ ナー誌8月号参照)。アール・スクラッグス、ドック・ワトソン、リッキー・スキャッグスががっぷり 四つ、みんな凄い!

ROU-0515D ALISON KRAUSS『Live』DVD2枚組\3,500-

 現在もっとも人気のあるブルーグラス・バンド、ア リソン・クラウス&ユニオン・ステーション(AKUS)の最新ライブDVD。アリソンのブルーグラスに果た した功績は、ムーンシャイナー誌7月号「すべては彼女から始まった…」を参照ください。2時間に及 ぶ最高級のコンサートと、インタビューやドキュメントなどを収めた2枚組DVD。

FGM-1008D WYATT RICE, DAVID GRIER & KENNY SMITH『Live in Concert』DVD\4,500-

 フラットピッキン・ブルーグラス・ギターの美味しいところを凝縮した1時間のライブ・コンサート。 デビッド・グリア、ケニー・スミスとワイアット・ライスの3人がガップリと組む、フラットピッカー垂 涎のトリオ・ライブ。

MF-6893D V.A.『MerleFest Live!』DVD\3,950-

MF-6893V VHS\3,950-

 2002年4月、15年目を迎えたマールフェスの記念ジャムを中心にたっぷり2時間、ドック・ワトソン、 アール・スクラッグス、サム・ブッシュ、ニッケル・クリーク、トニー・ライス、ピーター・ロー ワン、アリソン・クラウス、ジェリー・ダグラス等々、ブルーグラスのみならず、アメリカーナ系怒 涛のライブ。詳細はムーンシャイナー誌1月号(MS-2003 \500-)もご覧ください。

COL-55322D DIXIE CHICKS『An Evening with The Dixie Chicks』DVD\3,950-

COL-55322V VHS\3,950-

 ブッシュとイラク攻撃批判でも話題(ムーンシャイ ナー誌5月号特集参照)、アメリカのメインストリーム・メディアで最も注目される女性3人組ニューグラ ス・バンドのディキシー・チックスの最新ライブ映像。すでに700万枚のセールスを記録したドラムやエ レキベースを廃したアコースティック作品『Home』の全曲を、ブライアン・サットンやアダム・ステッ フィらを従えてライブで演じる凄い作品。

オールドバイオリン続々入荷中

I-V028 =OLD VIOLIN #331 FRANZ HELL STRAD \105,000-

ブラック・フェイスの定番ジャーマン・ストラド・コピー、お手頃価格で提供中。1890年代とかなりの 年代物、新作には無い落ち着いたサウンドが魅力。

■おたずねします

 ベカ用11-15/16インチバンジョーヘッドを注文いた だいた方。品物が入荷していますのでご連絡下さい。

輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富 に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面 白さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の曲名や 演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。

5月号(BNL-03/05)

 タブ譜はスクラッグス"Chariots of Fire"、クロウ"Big Country"、ハーモニーを付ける"Foggy Mountain Breakdown"、クロウハンマーで"Lonesome Road Blues"他、スコット・ズィンマーマンのエレキ・バンジョー・メンテナンスや新キース・チュー ナー紹介等々。

最新6月号(BNL-03/06)

 ベラ・フレックのカバー・ストーリーで、彼が語 る「新しいマホガニー・バンジョー」とルシアーのロビン・スミス、ゴード・バンジョー製作家のピー ト・ロスとジュビリー・バンジョー、イエン・クルーガーのモード、タブ譜はベラの"Magic Fingers"、J.D.クロウ"Rock Hearts"、オールドタイムの"Going Across the Sea"、2フィンガー・スタイルの"Dead March"他、初心者から上級者まで、タブ譜満載40頁のバンジョー専門誌。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもヨロシク。

6月号(BU-03/06)

 マーク・ニュートン・バンドのカバーストーリー、 マイク・スナイダー、ジェイク・ランダース、ジュニア・シスク他。

最新7月号(BU-03/07)

 マーティー・レイボンのカバーストーリー、ウェー バー・マンドリン・インタビュー、ロイ・リー・センターズ死の謎、グラス・キャッツ他の特集と、 ニュース、レコード・レビュー他、米国ブルーグラスを知る108頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰する内容の濃いオールド タイム音楽の専門誌。バックナンバー含め、アメリカン・トラッド音楽研究には必読の良書!!

2003年春号(OTH-0807)

イタリア出身ながら現在の米国オールドタイム界のトップ・フィドラーのひとりであるラフェ・ステファ ニーニ特集の他、86才のバージニアのオールドタイム・バンジョー奏者イノク・ルサーフォード、1920 年代に活躍したウェスト・バージニア・クーン・ハンターズの特集。

2003年夏号(OTH-0808)

1960年代のフォーク・リバイバルの様子と、そこで発掘されたオールドタイマーを写真とリポートで振 り返る特集の他、ヨーロッパにアメリカン・フォークを伝え2000年に他界したデロール・アダムスの軌 跡、東ケンタッキーのバンジョー奏者ルーファス・クリスプ(1889-1956)の紹介とバンジョー奏法解説、 ノース・カロライナのマウンテン・ミュージック・ジャンボリー紹介、その他、ニュース、レコード・ レビュー等々、米国オールドタイムの58頁。

月刊『ムーンシャイナー』

 発行20年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル:\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥500-。

 下記以外にも、アーティストや知りたい事項をお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2010 2003年9月号(通巻239号)ティム・オブライエン・インタビュー、宮崎勝之インタビュー、 IBMAアワード最終ノミネート発表、朝倉正和「ドブロに魅せられて」、楽器商物語A「サガ・ジャパン 設立」、バンジョーの歴史、スティーブ・アール後編他、ニュース、ブルーグラス・チャート&レ ビュー、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2011 2003年9月号(通巻239号)

 ティム・オブライエン・インタビュー、宮崎勝之インタビュー、IBMAアワード最終ノミネート発表、 朝倉正和「ドブロに魅せられて」、楽器商物語A「サガ・ジャパン設立」、バンジョーの歴史、スティー ブ・アール後編他、ニュース、ブルーグラス・チャート&レビュー、日米ブルーグラス情報満載。

B.O.M.ご利用方法

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですの で、送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名前と共 に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい(留守番電話もご利用ください!)。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。

1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

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▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制では なく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、 勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どな たにでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。どんなこと でもお気軽にご相談下さい。

▼今月も『B.O.M.オープンハウス』は、IBMA参加のため休ませていただきます

▼毎週火曜日午後10時から1時間半、神戸のミニFM局(エフエムわいわい)から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット 放送を行っていますが10月14日で番組が終了となります。『B.O.M.の新入荷や話題の作品などが毎週、全 国、…全世界で聴けます。』ということだったのですが.残念です。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

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(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

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