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B.O.M.Newsletter #272 　　　　　2003年６月６日

▼32年目になる夏の『宝塚ブルーグラス・フェス』、 今年は７月31日から８月３日までの３泊４日、いつもの兵庫県三田市の三田（さんだ）アスレチック(0795- 69-0024)で開きます。

　毎年、全国から100以上のバンドと多くのブルーグラス・ファンが集まってくれます。木曜の夜から金曜 の夕方までは学生中心のワークショップやジャム、ステージなどでウォームアップ…、そして金曜夜から土 曜にかけては、ベテランの演奏が続き、もちろんワークショップやジャム・セッションも…。キャンプや ロッジ、民宿、また食堂や屋台もあります。大阪から１時間ほど、期間中ブルーグラスだけの山中へ、お 気楽にお出かけください。（問）B.O.M.サービス0797-87-0561。なお、出演希望バンドの受け付けは ７月１日から18日までです。その他、全国のフェスやコンサートなど、ムーンシャイナー誌をご参照くだ さい…。　ということで、今年の夏も、いい音楽を聴きながらクールに過ごしましょう…。

2003年上半期ベストセラー

SH-3967 MIKE MARSHALL & CHRIS THILE『Into the Cauldron』CD\2,750-

　フィドル・チューンからバッハ、ショーロからチャーリー・パーカー、最高と評される２人のマンド リン・テクニシャンが、その実力を遺憾なく発揮する。２人がお互いを刺激しあいながら、次々と信じら れない音を紡ぎだしていく。

CDWIKD-227 CLARENCE WHITE『Tuff & Stringy/Sessions 1966-68』\2,450-

　クラレンス・ホワイトがカーネルズからバーズに移 る間、1967年を中心にスタジオ・セッションの録音を集めたクラレンス・マニア垂涎の超貴重録音26曲 集。ほとんどがエレキだが、68年"Beaumont Rag"のスタジオ録音や、ポップ化したケンタッキー・カーネルズ名義の２曲…、しかし、そのいずれにも クラレンスの抑え難い衝動がギターに乗り移ってマニアを悶絶させる。彼をエレキに、そしてスタジオに 導いた師匠格のジェイムズ・バートンが７月はじめ来日、東京と大阪でコンサートと交流会が開かれる （ムーンシャイナー６月号に特集=MS-2008=\500-）。

PC-6503 WAYNE BENSON『An Instrumental Anthology』CD\2,750-

　サム・ブッシュ、アダム・ステッフィに続いてギブソン社がシグネチュアー・モデルを発表したウェイ ン・ベンソンの初ソロ作品。４曲以外の８曲はスコット・ベスタル(bj)らとの『Bluegrass 19XX』シリーズで既発のものだが、全曲がウェインのオリジナ ル。現在ブルーグラス・マンドリンの第一人者の一人となったウェイン、スコットやジェフ・オート リー(g)、ジム・バンクリーブ(f)ら、活きのいいスーパーピッカーたちとのブルーグラス・マンドリン・ インスト集である。

SH-3975 BRYAN SUTTON『Bluegrass Guitar』CD\2,750-

現在最もホットなブルーグラス・フラットピッキン・ギタリスト、ブライアン・サットンの最新ソロ 第２作は、タイトル通りの真っ直ぐな『ブルーグラス・ギター』集。ティム・オブライエン(m)、デ ビッド・タルボット(bj)、デニス・クロウチ(bs)とティム・クロウチ(f)が真っ直ぐにフォロー、ブルーグラ ス・ギターの王道を聴かせてくれる秀作。

SH-3962 RANDY HOWARD『I Rest My Case』CD\2,750-

４年前の今月29日、38才の若さで他界したランディー・ハワード、最高のダブルストップとハイテク ニックで知られたスーパーフィドラーだった。死期を知っていた彼と仲間たち、サム・ブッシュ、デビッ ド・グリスマン、ブライアン・サットン、ジェリー・ダグラスらとのハイパーグラスから、ジャンゴ・ギ ターで知られるロマーンと故ロイ・ハスキー・ジュニアとのトリオでスウィング等々、ランディーの凄い フィドルを軸に、幅広い音楽で楽しませてくれる秀作である。

DS-2007 MARTY RAYBON『Full Circle』CD\2,750-

カントリー界のスーパーヒット・グループ、シェナンドーの元リード・ボーカリスト、マーティー・レ イボンの最新作は、ジミー・マーティンに敬意を払った３曲の他、モンローやフラット＆スクラッグス曲 と、バラードやオリジナルなども含んだブルーグラス作品。話題一番のスクラッギスト、デイブ・タルボッ ト(bj)やシャド・コッブ(f)に、ブライアン・サットン(g,m)、ロブ・アイクス(d)、テリー・スミス(bs)、 ポール・ブルースター(harmony v)らを配し、10年間、カントリーのトップスターだった貫禄を聴かせ る。

FBR-1001 KENNY & AMANDA SMITH『Slowly but Surely』CD\2,750-

　ムーンシャイナー５月号(MS-2007 \500-)に特集しているケニーとアマンダのスミス夫妻の新バンドの素 晴らしいデビュー作。IBMA最優秀ギタリストならでは、隅々にまで気配りの行き届いたデリケートなブ ルーグラス・アンサンブルだ。スティーブ・ヒューバー(bj)他のメンバー、そしてゲストのロン・スチュ ワート(f)らと、３曲のオリジナル他、ギリアン・ウェルチ、ジミー・デイビス＆クリフ・ブルーナー、ミ ルトン・ブラウン等々、選曲も素晴らしい。コンポラグラスがたどり着いたひとつの完成型であろう。

PC-1127 WILDFIRE『Where Roads Divide』CD\2,750-

　J.D.クロウ＆ニュー・サウスのメンバーが、J.D.の仕事の減速に応じて立ち上げた新バンド、ワイルド ファイアーの最新第２作。バリー・クラブトゥリー(bj)、フィル・レッドベター(d)、ダレル・ウェッブ (m)、ロバート・ヘイル(g)、カート・チャップマン(bs)のコンポラソリッド。

CMG-0121 HONI DEATON & DREAM『What Should Have Been』CD\2,750-

ムーンシャイナー誌６月号のカバーストーリーを飾るクリスティン・スコット・ベンソンのバンジョーを フィーチャーする、ハニ・ディートン＆ドリームのデビュー作。ウェイン・ベンソン(m)、グレッグ・ラッ ク(g)、ロブ・アイクス(d)他、手堅いバックが創るバックが、ハニのオリジナルを中心に、彼女の硬質なカン トリー・ボイスをフォローする。サード・タイム・アウトらが切り開いた南部の市場をきっちりと納得させ る力強さを持った女性コンポラソリッド作品。

CMH-8415 BLUEGRASS CARDINALS『Essential』CD\2,450-（初CD化）

　1976年にデビュー、ドン・パームリーと息子デビッドをフィーチャー、西海岸から東海岸に移りセン セーションを巻き起こしたブルーグラス・カーディナルズの初期ベスト24曲集。そのキャッチーな選曲と アレンジ、そして当時10代のデビッドの歌の旨さに、ランディ・グラハム、ボビー・クラーク、ノー マン・ライト(m)、マイク・ハートグローブ(f)ら、後のブルーグラスを支える名サイドマン達の初期作品 でもある。追っかけコーラスの"I Wonder..."、流行ったよね？

PC-1126 JIM & JESSE『Tis Sweet To Be Remembered』CD\2,750-

　昨年12月31日に他界したジム・マクレイノルズにとって、最後のジム＆ジェシー作品となる最新作。ジ ムのテナーは２曲だけなのだが、ビック・ジョーダン(bj)とウェルドン・マイリック(d)を伴って４曲目で 初めて登場するそのテナーに接して、ジムの偉大さに今更ながら感じ入ってしまう。ムーンシャイナー誌２ 月号(MS-2004 \500-)でジムの追悼特集がある。

PC-1128 EDDY & MARTHA ADCOCK『TwoGrass』CD \2,750

　エディー・アドコックとマーサ、パインキャッスルからの３作目最新作。エディーの素晴らしいミュー ジシャンシップと人柄は、妻のマーサと２人だけで創る彼らの音楽の中にすべて込められている。カント リー・ジェントルメン時代の"Let's"を皮切りに、フォーク全盛を過ごしたマーサの感性を伴って、エ ディーらしい唯一無二のトーンとリック、そして歌声が、幸せにしてくれる。

ROU-0401 JEANNIE KENDALL『JK』CD\2,750-

父である故ロイス・ケンドールと共に、ケンドールズという親子デュオでカントリーのメジャーヒットも あるジーニー・ケンドールのソロ・デビュー作は、リッキー・スキャッグス、アリソン・クラウス、ロ ンダ・ビンセントらのゲストと人脈で、ブルーグラスとナッシュビルのスーパーピッカーを配したソフト な癒し系アコースティック・バンジョーレス作品。

TJ-2002 TIME JUMPERS『Live at the Station Inn』CD\2,750-

　ナッシュビルの名門ライブハウス、ステーション・ インの毎週月曜日はセッション・ミュージシャンが入れ替わり立ち代り、自分達も楽しむために創られたバ ンド、タイム・ジャンパーズ！彼らの最新第２作はその楽しい正統派テキサス・ウェスタン・スウィン グ・ショウのライブだよ。ツイン・フィドルにスティール・ギターやアコーディオン、そして明るい 男女ボーカル、踊り出したくなるようなハッピー・サウンドをどうぞ。

SH-3963 ACOUSTIC SYNDICATE『Terra Firma』CD\2,750-

　昨年来話題のジャムグラス・ムーブメントのトップ グループの１つ、アコースティック・シンジケート。ニュー・グラス・リバイバルを発祥地とする確かな ブルーグラス・テクニックを元に、グレイトフル・デッドらが道筋を付けたジャムバンドが一体化した新 しいロカグラスである。

SH-3955 SEAN WATKINS『26 Miles』CD\2,750-

　ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスが創った新世紀のアコースティック・ポップ 作品。現在のメインストリーム音楽のアプローチに自身の持つブルーグラスやジャズのノウハウを組み入れ た新世代の音楽。20代のブルーグラッサーには凄い可能性が秘められている。

TM-001 トゥデイ『TODAY』CD\2,380-

　神戸を本拠にするコンテンポラリー・ブルーグラス・バンド、トゥデイの最新アルバム（前作は91年 作のカセット・アルバム）。古里尚美(g)の高音域のボーカルを見事にアレンジした辻隆史(bj)、橋岡重尚 (d)、浅見信一or橋岡貴美(bs)に、ゲスト・マンドリンは平井秀道、太田正文、井上太郎。ディキシー・ チックスからキャシー・キャリック、ドリー・パートンからデイル・アン・ブラッドリー、シャナイア・ トゥエインからジョン・スターリング等々、好きな曲を好きなように料理して聴かせる。日本のブルーグ ラスを元気にしてくれるトゥデイの16年と、アルバム制作記はムーンシャイナー誌５月号(MS-2007 \500-)。

JL-001 ジミー矢島『割そば』VHS\2,857-

　知られざるブルース・シンガー＆ギタリスト、ジミー矢島のソロ・デビュー作は６曲収録の吉田恒星監 督ビデオ作品。かつて「西の有山、東のジミー」と言われた、「武蔵野タンポポ団」の準メンバーで、 「シバ」の片腕だったという彼、日常の些細な出来事を自分の言葉でブルースする吉祥寺の手打ちそば、 からまつ亭主人、矢島の生活音楽である。

SYJY-006 坂庭省悟＆宮崎勝之『Battle Two』CD\2,857-

ギター＆マンドリン・コンビの最新第２作。２人のフラットピッキン・インストを中心に、５曲の日本 語ボーカル物を加えた作品。

GV-002220 昌己 μ『II Dimensions』CD\2,000-

パーシャル・カポを駆使したフィンガーピッキン・ギタリスト、村上昌己のオリジナル・ソロ７曲集。 この他、日本のフィンガーピッカーに関してはお問い合わせ下さい。

BCD-041 バンブーシュート『黒い瞳』CD\2,800-

尺八、琴、十七弦という和楽器トリオの最新作。ビル・モンロー・チューンやアリソン・ブラウンの曲 も収められ、有田純弘がギターとドブロで３曲に参加している。

MF-6893D DVD\3,950-

MF-6893V VHS\2,950-

MF-6893 CD\2,750-

V.A.『Merlefest Live! The 15th Anniversary Jam』

昨年春の第15回マールフェスの記念ジャムの様子を中心に収めた映像、またはCD。次から次へとあの 人、この人。ただ、４月のブルー・リッジ山中での野外フェス、ミュージシャンのコンディションはベ ストとは言い難いのだが、それを補ってあまりある２時間（CDは70分）。

RCA-64022D CHIEFTAINS『Down the Old Plank Road, Nashville Sessions in Concert』DVD\3,950-（２時間）

　世界的なアイリッシュ・グループ、チーフタンズが結成40周年記念のブルーグラスとのコラボレーショ ン作品『Down the Old Plank Road』(BVCF-31111 CD\2,427-)の発表を祝って、ブルーグラス界のスーパーピッカーやアメリカーナ音楽のトップ・アーティ ストたちと次々と演じるライマン公会堂での凄いライブだ。ムーンシャイナー誌02年11月号(MS-2001 \500-)で島田耕氏の誌上リポートもある。完成度の高い超お勧め作品。

ACONY-204D GILLIAN WELCH『The Revelator Collection』DVD\3.950-(59分)

　アコースティック音楽界で最も注目されるシンガー ／ソングライターの１人、ギリアン・ウェルチの同名アルバムのビデオ・クリップとライブ集。パート ナーのデビッド・ロウリングスとの２人だけで創られる素晴らしいアパラチアン・ルーツの世界を、是非、 体験下さい。凄いです。

ACD-53 DAVID GRISMAN『Life of Sorrow』CD\2,750-（歌詞付き）　

Doin' My Time/We Can't Be Darlings Anymore/All the Good Times Are Past and Gone/You're the Girl of My Dream/Tennessee Waltz/Bury Me Under the Weeping Willow/Cabin of Love/Farther Along 他全15曲

なんて凄い人だろう、デビッド・グリスマン。その最新作は、彼がブルーグラス界のカリズマたちと繰 り返してきたセッションを集めた、ソウルフルなブルーグラス集である。NBBやDMBとのストレート・ ブルーグラス、ジョン・ハートフォードとの物凄いバンジョー＆マンドリン・デュオ、ラルフ・スタン レーを迎えての"Man of Constant Sorrow"、マック・ワイズマンやデル・マッカーリーとの歌とマン ドリン・デュオ他、故ラルフ・リンズラー、ブライアン・バワーズらと、グリスマン音楽とソウルを 堪能させる凄いアルバムだ。1960年代には都会のブルーグラス小僧として、ブルーグラス・ソウルの最 も核になる部分に食い込み、70年代はじめにはジェリー・ガルシアとの交遊でロック界の深層に位置し、 70年代後半からは満を持したドーグ音楽を立ち上げてジャズ界のトップ・アーティストになった彼、その 全てを通じて常に音楽の本質を深く追求し続けた姿勢が、次々と驚きの作品を届けてくれる。良くも悪く も、「一音入魂」と評される彼、しかし、その一音に彼の全生涯が込められていることは間違いない。 決して「巧い」とは言い難い自らのボーカルも臆することなく披露することでブルーグラスへの本当の愛 情が伝わって来る素晴らしいトラッド・ブルーグラスのジャム・セッション作品集である。マックとの "Keep on the Sunnyside"が隠れトラック。

THERE-005 ROWAN BROTHERS『Crazy People』CD\2,750-

Crazy People/Red Rockin' Chair/Pretty Senorita/Free Mexican Airforce/In 1999 他全10曲

ピーター・ローワンと弟たち、ローワン・ブラザーズの最新作はフラコ・ヒメネスからサム・ブッシュ などの多彩なゲストと、スウィングからカリプソまで、ハッピーで楽しいノン・ジャンルのウキウキ音 楽集。このところ立て続けにレゲェ集、カウボーイ・ソング集とアルバム発表を続けたピーター、弟クリス とローリンといる時のピーターは少し違う、３人揃えばなんとかのようなコミック的な楽しさも漂わせなが ら、ますますその自由奔放さに磨きがかかる。音楽的にブルーグラスとは呼べないが、サムの他、ジェ リー・ダグラスやエドガー・マイヤー、ティム・オブライエンらも加わり、ノスタルジックなアメリカ音 楽からカリプソやレゲェ、そしてメキシカン等々、ローワン兄弟の音楽センスの幅広さ、そして楽しいエ ンターテイメントが見事な秀作だ。

REB-1793 PERFECT STRANGERS『Perfect Strangers』CD\2,750-

Roll On, John/Bluegrass in the Backwoods/Twenty One Years/Wandering Boy 他全14曲

１曲目からブルーグラス・ワルツとトリプル・フィドルではじまる、すなわち、ビル・モンロー・ブ ルーグラスの精神を引き受けつつ、よりアパラチアン・スピリットを色濃く現した素晴らしいトラッドグ ラス・バンド、パーフェクト・ストレンジャーズのデビュー作。学生時代からグリスマンと共に音楽界に 飛び込んだジョディー・ステッカー(m)、モンローの70年代を支え、初来日メンバーでもあったメロディッ ク・バンジョーの大家、ボブ・ブラック、ローリー・ルイスとの活躍で知られるフラットピッカー、ピー ター・マクラフリン、そしてフォレスト・ローズ(bs)に、バンドの核となるミネソタのベテラン・シンガー でフィドラー、ソングライターでもあるクリス・ブラッシャーの５人組。クリスの才能とジョディーのセ ンスが合体した趣味の良いトラッドグラスだ。

JABP-143 IRL HEES『I'm Just a Bass Player』CD\2,750-

Wally's World/Highway of Life/Amazing Grace/Working on a Building/Bass Fiddle Blues 他全13曲

　素晴らしいタイトル！…そう、誰もが「バンド」を作るのに最も大切とわかっていながら、軽視する （最近米国では改善が見られるが…）ベーシスト。アール・ヒース、現在ロンサム・リバー・バンド に在籍する彼が、自身のオリジナルとベースをフィーチャー、自費制作した労作である。その曲とボーカ ルには、ユーモアを込めつつも生真面目そうな性格が感じられる。20代のスーパーピッカー、コディー・ キルビー(g)とケーシー・ドリーセン(f)を筆頭に、サミー・シーラー(bj)、ウェイン・ベンソン(m)、マイ ク・ハートグローブ(f)を軸に、デビッド・グリア(g)、バック・ホワイト(m)、マイク・コンプトン(octave m)、スティーブ・ヒューバー(bj)らをシブく適材適所に起用、特筆すべきはケイシー・ドリーセンのフィ ドル、その新しいブルーグラス・フィドル感に注目されたし…！もちろん、ベースをフィーチャーしたブ ルーグラス作品としても貴重である。ベース奏者から見たアルバム作りが新しいアイデアを生んで１時間を 楽しませてくれる。

CD-1 とも様キングス『奮発！1800』CD\1,714-

ぼくらのともキン/無力/黒い太陽が/瓦礫の街/カネで買えないモノがある/団欒 他全10曲

大阪のプログレッシブ・ブルーグラス・バンド、とも様キングス、満を持してのデビュー作品だ。関西 大学と同志社大学のブルーグラスOBを中心に結成され、佐藤コウスケ(m)の力強いテナー・ボイスとオリ ジナを軸に、ブルーグラスやアイリッシュのノウハウをベースに、レゲェやサイケロック、歌謡曲や民謡 など、こだわりのないセンスを取り入れて仕上げたプログレグラス。ミナミ大助(bs)、丹羽信博(bj)、奥田 武司(drums)、猪口「ドイダーマン」謹一郎(g)。1980年代、ブルーグラスだけじゃなく、ポップでない音楽が若 者シーンから衰退していく中、学生ブルーグラス全盛時代の最終 走者として走りはじめた彼ら、先輩ブルーグラッサーたちからい じめられ!?、その分、強烈なオリジナリティーを積み上げ、現 存する若い学生ブルーグラッサーから高い評価を得るに至った彼 ら、昨年の箱根ブルーグラス・フェスの人気投票で１位を獲得し た。関西人らしいアホさ加減も笑わせてくれる、秀作に仕上がっ ている。

VAR-66445 BLUEGRASS ALL-STARS『Play Country Classics』CD\2,450-

I Saw The Light/Rocky Top/I'm So Lonesome I Could Cry/Jambalaya/I Can't Stop Lovin' You/Your Cheatin' Heart/Tennessee Waltz/Crazy 他全18曲

　上記他、50〜60年代のカントリー名曲を、スコット・ベス タル(bj)、ジム・ハースト(g)、ブッチ・バルダサリ(m)、デニ ス・クロウチ(bs)、ケニー・マローン(percussion)のブルーグラ ス常連に、ペダル・スティール奏者として知られるトミー・ホ ワイト(d)、東テネシー出身のカントリー系フィドラーでシンガー でもあるタミー・ロジャース(f)、７人のスーパーピッカーたちが アコースティック・インストに仕立て上げる企画作品。IBMA最 優秀ギターのジムをはじめ、一癖二癖の猛者がメロディーを追いつ つ、かつブルーグラス的に崩しつつ、見事に（中には安易に）ア レンジしていく。ブルーグラス楽器とその奏法の良い面と悪い面、 その双方が楽しめる。…ブルーグラス楽器は世界共通の音楽として 使えることは当然であると同時に、ジャズと同様、ブルーグラス だけが持つ言語で組み立てていくことのできる特殊な奏法も持って いる。そのバランスの取り方次第で、リスナーの嗜好（楽器の歌 い方）に合致していく。その葛藤を十分楽しめる作品である。

CCCD-0216 稲葉和裕『Teardrop on a Rose』CD\2,750-（歌詞、訳詞付き）

Emotions/Cold Cold Heart/Sweet Thing/Alone and Forsaken/House of Goold/Danny Boy 他全10曲

稲葉の最新第５作はハンク・ウィリアムスの５曲を中心に、バ ディー・スパイカーとボブ・ムーアというナッシュビルのヌシの ような伝説的ミュージシャンをバックに、バンジョーレス、マン ドリンレス、つまりバディーのフィドルの他にはリード楽器がな いという超シンプルなバラード集になっている。物事の核心を見 極めようとする日本人らしい発想かもしれない。稲葉のボーカル にはますます自身と貫禄が加わり、バディーの歌うようなフィド ルとボブの固いベースに守られて、有名曲ばかりながら、しっと りと聴かせる作品に仕上がっている。ボーカルのこと、またバ ディーとボブのことも含め、ムーンシャイナー６月号（MS-2008 \500-)で誌上インタビューがある。

REB-1779 SHAWN LANE『All for Today』CD\2,750-

Don't Want You to Go/Darlin' Nellie Across the Sea/Love Me Darling Just Tonight 他全12曲

　ブルー・ハイウェイのマンドリンとフィドル、そしてクリアなテナー・ボイスで知られるショーン・ レーンのソロ・デビュー作品。東テネシーのアパラチア文化が凝縮した地域に育ち、リッキー・スキャッ グス・バンドとドイル・ローソン＆クイックシルバーという十分すぎるキャリアを経た彼が、ブルー・ハ イウェイ仲間の他、ジェリー・ダグラスやトム・アダムスらのバックアップ、ロニー・ボウマンやラ リー・スパークス、そして紅一点の妻グレイシア・レーン（"Little Mountain Home"は女性ブルーグラス・スタンダードになってもいい…）らのボーカル をゲストに、ハード・ドライビングなスタンレー・ソングからコンテンポラリーなオリジナルまで、今の ブルーグラスをバランスよく聴かせてくれる。

SCR-45 V.A.『25 Years of Strictly Country Magazine』CD３枚組\2,500-

CD３枚組全46曲、ローリー・ルイスからデル・マッカーリー、ジョー・バルらの有名バンド、ス ティーブ・ヒューバーから有田純弘らの渋いピッカー、ビル・クリフトンからトリシュカ＆ビッグ・ ドッグや、ビル・エバンスとミッシー・レインズのクラウド・バレーからロン・ブロックらのウェア リー・ハーツ等々、今となっては伝説的なバンドなど、全46曲ともオランダのストリクトリー・カント リー社から1971年から1996年までの25年間に発表された貴重な音源だ。非常に内容の濃いマニアックな ブルーグラス・ベスト集としてもお勧めの３枚組が超特価である。

LUNDY-001 DR. LUNDY & STAFF『Who Could Ask for More』CD\950-

オールドタイム・フィドラー、ジェリー・ランディ率いる超ローカル・ブルーグラス・バンド。ジェリー とディーン・サップ(bj)以外は全くの無名の彼ら、音楽的にも決して器用・巧いとは言い難いのだが、それ でもオリジナルを中心に自分達なりのトラッドグラスを演じて米国北部で活躍する。リード楽器はジェリーの フィドルとディーンのバンジョー、そして１曲でオートハープ、リード・ボーカルは男女それぞれ半々。地 方バンドが無数にあり、それぞれが独自の情報を発信するというのが日米共にブルーグラスの懐の深さだ。 米国の素晴らしさは、客観評価を気にせずに堂々と自身のオリジナリティーを主張する事だろう。

PC-1113 THE CHAPMANS『Follow Me』CD\2,750-

IBMA最優秀新人賞を受賞したザ・チャップマンズの最新作。20才前後の３兄弟と父が、若さに似合わ ぬ落ち着いた、そして家族ならではの完璧なアンサンブルで、トラッド志向のコンポラグラスを聴かせる。 私、お勧めの若いバンドです。ムーンシャイナー02年８月号特集参照。

WB-49188 NICKEL CREEK『This Side』CD\2,650-

今年のグラミー賞コンテンポラリー・フォーク部門受賞作品。アリソン・クラウスのプロデュースでの 研ぎ澄まされたアンサンブルと選曲、最先端のバンジョーレスのプログレッシブ・ブルーグラス・アン サンブルである。バンド・スコアも出版されているティーン・アイドルの彼ら、米国の若者たちへの影 響に興味がそそられる。

SH-3933 RONNIE BOWMAN『Starting Over』CD\2,750-

ムーンシャイナー誌４月号(MS-2006 \500-)カバーストーリーのロニー・ボウマン、ロンサム・リバー・ バンドを脱退後「心機一転」の最新作はマイナー・ヒット狙いのコンポラ・ソングと、フラット＆スク ラッグスを思わせるソリッドグラスがバランス良く配された秀作である。

VAN-79723 GREENBRIAR BOYS『Big Apple Bluegrass』CD\2,750-（未発表音源）

　ニューヨーク・ブルーグラスの草分けである彼ら、 1961年の『New Folk』から1966年『Better Late than Never』まで、バエズやディランらと同じ空気を吸いながら共演していた彼ら、ボブ・イェリンの 目を見張るバンジョー・センスとテクニック、ジョン・ヘラルド(g)の都会的なエネルギー、故ラルフ・ リンズラー(m)の選曲センスと深いバリトン、バンド最後の作品でのフランク・ウェイクフィールド(m)最高の 録音等々、これぞグリーンブライアーだ。昨年発表の『Best of Vanguard Years』(VAN-206/7 CD２枚組\3,960-)と本作で、グリーンブライアー・ボーイズの1960年代バンガード録音の貴重な録音と７曲の 未発表音源のほとんどが聴ける。

ROU-SS41 CHARLES RIVER VALLEY BOYS『Beatle Country』CD\2,750-

ボストンのハーバード大学構内を流れるチャールズ・リバーに由来したバンド名を持つ彼ら、あまり にも有名な1966年作、ブルーグラス版ビートルズ曲集である。いまだにこの作品を越えるブルーグラスの ビートルズ曲集は、･･･ない。

SKFR-1003 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『History of the Future』CD\2,750-

録音当時、高校生だったアンディ・レフトウィッチの強烈なマンドリンをフィーチャーした"Shady Grove"でキックオフする超重量級トラッドグラス。モンロー、フラット&スクラッグス、スタンレーの御三 家作品を軸に、「これが21世紀のトラッドグラスじゃ!!」。

NF-906-5 ALAN SENAUKE『Wooden Man; Old Songs from the Southern School』CD\2,750-

ニューヨークのフィクション・ブラザーズとして、カントリー・クッキングとの名作で知られるアラン・ セノーキの最新作。マーティー・カトラーやビル・エバンス、ジョディー・ステッカーやケイト・ブリ スリン、エリック＆スージー・トムプソンらの西海岸在住の大ベテランたち、すなわち、都会出身の ミュージシャンが「南部から学んだ古い曲」をブルーグラスにこだわらず、自由に愛情一杯に演じる奥深い トラッドグラス作品。

PC-1123 SPECIAL CONSENSUS『Root 10』CD\2,750-

コンポラソリッドのトップ・グループ、スペシャル・コンセンサスの最新作は、弱冠21才のジョッ シュ・ウィリアムス(m)のスーパーピッキンを含み、バンド結成25周年を迎えた素晴らしいオリジナリ ティーで楽しませてくれる。私、お勧め作品である。

SOMU-1986 NEW GRASS REVIVAL CD\2,650-

1986年発表、記念すべきニュー・グラス・リバイバルのメジャー・デビュー作品。ベラ・フレック とパット・フリンを加えた新生ニューグラスがメジャーへの階段を上りはじめた第一歩である。

ROU-0480 JOHN HARTFORD『Steam Powered Aereo-Takes』CD\2,750-

1971年に発表されたニューグラス・ムーブメントの起爆剤、大名盤『Aereo-Plain』(ROU-0366 CD\2,750-)録音時に遺された未発表18曲集。ジョン・ハートフォード(bj,g)、バッサー・クレメンツ(f)、 ノーマン・ブレイク(g,m)、タット・テイラー(d,m)、ランディー・スクラッグス(bs)が創るインプロバイズ 音楽をデビッド・ブロムバーグが録音、プログレグラスの始まりである。

DRC-010 UNCLE EARL『She Went Upstairs』CD\2,750-

　モーリー・オブライエンがライナー、「21世紀のヘイゼル＆アリス」という２人の女性、K.C.グロー ヴスとジョー・セラペアを中心に、ローリー・ルイスやサリー・バン・メーターをゲストに加えた女性 ばかりの新バンド、アンクル・アールのデビュー作。趣味のいいトラッド曲を中心に女性ならではの「オー ルドタイム・ファーム＆キッチン・ミュージック」が素晴らしい。

ROU-0285 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Every Time You Goodbye』CD\2,750-

アリソン・クラウスの1992年作品。自身のバンド、ユニオン・ステーションをフィーチャーし、絶妙に自 身の声とブルーグラスとをブレンド、その後のサウンドに方向を持たせたといわれる名盤だ。ティム・ス タッフォード(g)、アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベイルス(bs)の東テネシー州立大学ブルーグラス・バン ドの卒業生とロン・ブロック(bj)が新しい女性ブルーグラスのスタンダードをセットした名作である。

ROU-1109 LILLY BROTHERS & DON STOVER『On the Radio 1952-1953』CD\2,750-

昨年、IBMA名誉の殿堂入りを果たしたリリー・ブラザーズとドン・ストーバー、その全盛期のホット なライブを収めたアーリー・デイズ・オブ・ブルーグラス・シリーズ最新作。IBMA授賞式ではビル・ キースやピーター・ローワンが駆けつけ、ビーとエバレットのリリー兄弟を暖かく見守っていたのが印象 的だった（フォト・リポートはムーンシャイナー誌12月号＝\500-をご覧ください）。50年代アー リー・ブルーグラスの活力に溢れたフラット＆スクラッグス・フォロワーぶりが素晴らしい。

CR-1046 JIM & JESSE with LARRY ROLL『Early Bluegrass Gospel Classics』CD\2,750-

昨年末、惜しくも他界したジム・マクレイノルズと弟ジェシーの初録音、ラリー・ロールを迎えてバー ジニア・トリオという名前で1951年に録音された貴重な音源、同時にブルーグラス・ゴスペルのパター ンを創った作品の一つとして有名な全10曲集。

THB-2041 LEWIS FAMILY『50th Anniversary Celebration』CD\2,750-

ブルーグラス・ファミリー・ゴスペルのファースト・グループ、ルイス・ファミリーの活動50周年 を記念した素晴らしい18曲集。10曲がバディー・スパイカーとウェイン・ハウンのプロデュースによる新 録音、８曲が既発録音、トラビス・ルイスの創り出す太いベース・ラインに乗って、リトル・ロイの全 開バンジョーが２人の姉のボーカルを力強く支える。ハッキリ言って凄いんです。

ANG-35703 JAY UNGER & MOLLY MASON with SWINGOLOGY『Relax Your Mind』CD\2,750-

Bob Wills Medley/Ookpik Waltz/Cotton Patch Rag/Oklahome Hills/Blue Stay Away from Me 他全13曲

　ジェイ・アンガーとモリー・メイソンのおしどりコンビの最新作はテキサスとスウィング・フィドルを テーマにした作品だ。1970年代にはデビッド・ブロムバーグ・バンド、80年代にはフィドル・フィー バーを経て、大名曲"Ashokan Farewell"でブレーク、91年にモリーと結婚して後、「Angel」とい う名門クラシック・レーベルで、次々とフィドル秀作の発表を続け、アメリカン・フィドルの新しいス タンダードを作りつつあるジェイ。今回は自身のバンド＝スウィンゴロジー＝ピーター・エックランド (cornet)とピーター・デイビス(piano)をフィーチャー（ゲストにブロムバーグが２曲）、気色いいスウィン グとアドリブ、グッと来る美しいメロディーのワルツ等々、実に歌うジェイのフィドルとマンドリンが心地 よい。決して馬鹿テクや超ホットを気取るわけではない、オールドタイムからアパラチアン・フィドルを トレースしてきた彼ならでは、手の届きそうなセンスでのブルースとスウィングが、正しくタイトル通り、 気持ちをリラックスさせてくれる。女性ブルーグラス・バンド、ブルー・ローズでも定評のあったモリー のボーカルも５曲（ジェイは４曲）、…彼女は現在脳腫瘍で闘病中だという。フィドル音楽を叙情的に風 景として描くことのできるジェイとモリー、彼ら主宰 のフィドル・キャンプでの一夜が想像できそうな、楽しい作品だ。

TOCT-25055 押尾コータロー『Dramatic』CD\2,857-

昨年来、大ブレイクしているフィンガーピッキン・ギタリストの今月18日発表の最新作。彼のアルバム は、自費制作のデビュー作『Plays the Guitar』(YRI-1001 \2,500-)、自費制作第２弾『Love Strings』(KTA-0001 \2,800-)、そして前作のメジャー・デビュー作『Starting Point』(TOCT-24820 \2,857-)がある。

GDCD-4053 BOB WEIR & ROB WASSERMAN『Live』CD\2,750-

　グレイトフル・デッドのボブ・ウィアーと元デビッ ド・グリスマン・クインテットの天才ベーシスト、ロブ・ワッサーマンの２人だけのライブ。ボブのブ ルースに根ざしたボーカルとアコースティック・ギターを、ロブの素晴らしいベースが当意即妙に応え、 広げていく。ボーカルものだが、あまり登場しないベースが主役のものとして取り上げてみた1988年と 92年のライブ盤である。

ACD-52 GEORGE BARNES QUARTET『Don't Get Around Much Anymore』CD\2,750-

Fascinatin' Rhythm/Sweet Georgia Brown/Theme from the Flinstones/Moonglow 他全14曲

ジャズ・ギターの巨匠の１人、ジョージ・バーンズが遺した1977年、最後のライブ未発表音源集。 1921年にシカゴで生まれた白人ジャズ・ギタリストの彼は、ジャンゴ以降の天才的なフラットピッキン・ ギタリストである。56才の誕生日を迎えたばかりの彼、そのエレキ・ギターからは次々と用意周到なア ドリブ・フレーズが流れ出す。ベースとドラム、リズム・ギターを伴ったストリングバンド編成でのアレ ンジと時代とジャンルを越えたリックはブルーグラス頭にも理解可能な刺激的で嬉しいインパクトだ。

TABCD-1012 打田十紀夫『Acoustic Delights』CD\2,800-

Just a Closer Walk with Thee/Star Dust/Maple Leaf Rag/Tennessee Waltz/Danny Boy 他全13曲

日本のフィンガーピッキン・ギター普及に尽力する打田の最新第４作は、上記の有名曲の数々とオリジナ ルを半々に、シンプルかつ軽やかに弾きこなす。曰く、「郷愁的で牧歌的な収録曲は、私自身のルーツに こだわって創り上げた作品ばかり」と。ソロ・フィンガーピッキン・ギターの基本を聴かせてくれる。完 全コピー楽譜集(TABBK-1012 \2,200-)もある。

SB-51200 V.A.『Best of KAMP Concert Vol.2』CD\2,750-

毎年６月、テネシーで開かれるスティーブ・カウフマン主宰のギター・キャンプのコンサート（ムーン シャイナー97年３月号参照＝\500-）から、ベスト・パフォーマンスを集めたシリーズ作品の第２集は 1999年に収録されたもの。ノーマン・ブレイク、ラス・バレンバーグ、ティム・スタッフォード、ブ ラッド・デイビス、ブライアン・サットンからコディー・キルビーまでの14曲。

SH-3869 KENNY SMITH『Studebaker』CD\2,750-

LRBを脱退、妻アマンダと新しいユニット、ケニー・スミス・バンド（ムーンシャイナー誌５月号 特集参照＝\500-）を立ち上げたケニー・スミス、1997年発表のフラットピッキン・ギター集。IBMA 最優秀ギターも受賞している彼、バリバリ・スタイルではないデリケートなフラットピッキンはクラレンス にも通じるタッチを持っている。

BGOCD-357 KENTUCKY COLONELS『Kentucky Colonels』CD\2,750-

1964年発表のインスト名盤『アパラチアン・スウィング』に２曲のボーナス曲"For Lovin' Me"と"Ballad of Farmer Brown"をプラスしたイギリス盤。クラレンス・ホワイトがブルーグラス・ギターのスタ ンダードを確立した名作である。

ROU-0479 RON STEWART『Time Stand Still』CD\2,750-

　そう、この頃実によく目にする名前でしょう？1970年代後半、レスター・フラットのフェスのライ ブ盤で登場した子供が成長、今やトラッドグラス系のフィドルとバンジョーのトップ・プレイヤーとして セッションに引っ張りだこ。本職はリン・モリス・バンドのメンバーである。

OMS-25080 BENNY MARTIN『Big Tiger Roars Again, Vol.2』CD\2,750-

ブルーグラス・フィドルのカリズマ、またハンク・ウィリアムズと共にパーカー大佐のマネージメントで スターシンガーの入り口にも立った故ベニー・マーティン、彼がその最晩年に豪華ゲストを招いて創られ た素晴らしい作品の第２集。本作のゲストはアリソン・クラウス、キティー・ウェルズ、クリスタル・ ゲイル、リッキー・スキャッグス他、バンドはザ・サイドメンのメンバーを核に、もちろんベニーを追う ように他界したソウルメイトのジョン・ハートフォードも参加。

SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,750-

天才クリス・シーリのソロ第３作は、エドガー・マイヤー、ベラ・フレックらと共に、21世紀の全く新しい驚異のアコースティック・アンサンブルを聴かせてくれる2001年作 品。聴くべし、驚くべし、感性磨くべし。

CCCD-0131 LOST & FOUND『Just Pickin'』CD\2,750-

ブルー・リッジ系ブルーグラスの模範となっている大ベテラン、ロスト＆ファウンドのインスト集。バッ ク・ホワイト系のスウィンギーなマンドリンをよりハイ・レベルにまとめ上げたデンプシー・ヤング、そ の気持ち良いセンスとアンサンブルの創り方に注目。"Ragtime Annie""Golden Slippers""Red Wing"などのスタンダードも嬉しい。

ROU-0255 BELA FLECK『Drive』CD\2,750-

米国の若手ブルーグラス・バンジョー奏者にとって、アール・スクラッグスの『Foggy Mountain Banjo』に匹敵するバイブルとして知られるベラ・フレックの1988年作品。ブッシュ／ライス／ダグラス ／ダンカンら、申し分ないメンツが、「ブルーグラス・バンジョー」を意識して創った名作である。

SH-3951 JIM MILLS『My Dixie Home』CD\2,750-

スクラッグス・スタイルの王道を守り、完璧なトラッドグラスを再現することを信条とするジム・ミルスの最 新第２作。前作『Bound To Ride』(SH-3883 CD\2,750-)よりもボーカル物を多く取り上げ、「ソリッド」で「クリスプ」なブルーグラス・バンジョーの 最良の部分を引き出すジム、リッキー・スキャッグス＆ケンタッキー・サンダーのバンジョー奏者である。

UNI-542536 BUDDY EMMONS『Steel Guitar Jazz』CD\1,980-

カントリー音楽の花形楽器、スティール・ギターの音楽的可能性を一挙に広げた1963年の大名盤、バ ディー・エモンズの歴史的名作である。ドブロと同じく、左手に持った鉄のバー１本が生む音だとは信じ 難い、完璧なジャズ作品である。

RME-0600 TENNESSEE MAFIA JUG BAND『Barnyard Frolic』CD\2,750-

Charmin' Betsy/No Letter in the Mail/Wreck on the Highway/Precious Jewel 他全11曲

　今ではほとんど聴かれることがなくなった故ブラザー・オズワルド（昨秋他界した彼、ムーンシャイ ナー３月号で追悼特集）スタイルのシャウト唱法を髣髴させるレスター・アーミステッドと息子マイク・ アーミステッドのギター、アンクル・デイブ・メイコンを思わせるリロイ・トロイ、ナッシュビル・ベー シストの伝統を守るスーパーマンこと、ケント・ブラントンの４人組。バンド名の通り、ナッシュビル 界隈のブルーグラス人脈の中心にあってヒルビリー音楽のコアな伝統を守り続ける怪しい結社である。今一 番のスクラギスト、デビッド・タルボット、マイク・スナイダー・バンドで多くのフィドラーをノックアウ トしたマット・コムスとシャド・コッブのフィドルの他、マーティー・ステュアート、マック・ワイ ズマン、そしてあのジャック・クレメンツまで、寄ってたかっての最高級のヒルビリー・ミュージック。 オールドタイムやブルーグラスやアーリー・カントリー等々、なんとでも言っていただいて結構、…20 世紀前半に確立され、アッという間に商業音楽の主流からは消えていったが、田舎の白人社会の底辺にあり 続けるスピリット。この強烈なエネルギーにはひれ伏すしかない。

TEDA-10578 影法師『つらい時代／美しい村』Single-CD\1,048-（歌詞、カラオケ付 き）

山形県長井市を本拠に、1975年から活躍するブルーグラス系フォーク・バンド、影法師が日本のメ ジャー、テイチクから発表したシングルCD。横澤芳一(g)の作曲と青木文雄(bs)の作詞による自然回帰と田舎 志向へのメッセージ色の強い上記２曲を、遠藤孝太郎(bj)と舟山正哲(m)の４人組が演じる。ゲスト・ミュー ジシャンのフィドルとペダル・スティール・ギターはきっとあの人とこの人だろう。自然志向のノンビリと したサウンドに、詩の切なさが胸に染みる･･･。

SH-3935 DOC WATSON & FROSTY MORN『'Round the Table Again』CD\2,750-

故マール・ワトソンが自分の好きなブルースを中心に演じるユニットとして、地元の仲間たちと立ち上げ たフロスティー・モーンが再結成され、ドック・ワトソンを中心にしたカントリー・ブルース・バンドと して新録音した作品。

BMG-92478 JOHN HARTFORD『John Hartford/Iron Mountain Depot/Radio John』CD２枚組\3,200-

故ジョン・ハートフォード、1960年代後期の名作LP２枚と、オクラ入りとなった幻の『Radio John』の合計３枚のLPを収録した２枚組CD。天才アーティ スト＝ジョン・ハートフォードの初期、彼の1960年代にリリースされたRCA全７作品全てが現在入手可能 だ。廃盤になる前に収集をお勧めする。また、60年代RCA録音のベスト集『RCA Country Legends』(BUDD-99837 CD\2,250-)がある。

1970年代以降のニューグラス・ムーブメントの精神的支柱となり、2001年６月に他界した彼を、ムー ンシャイナー誌連載「ジョン・ハートフォード追悼」(2001年９月号から12月号まで、各\500-)と共に偲 んでいただきたい。

ROU-8074 CATHY FINK & MARCY MARXER『Bon Appetit!』CD\2,750-

５月に屋久島、宝塚、北陸フェス、牟礼町の４ヶ所をツアーしたキャシー・フィンク＆マーシー・マー クサーの今春発表の最新子供向けアルバム。オールドタイムがベースの彼女たちだが、こだわりなく様々な アメリカ音楽をミックスし、子供も大人も楽しめる作品に仕上げるのは、さすがグラミー賞ファイナリスト に８回ノミネートという実力。歌詞付きなのでお子様とお楽しみ下さい。

ROU-0379 V.A.『American Fogies』CD\2,750-

アメリカのさまざまなルーツ音楽を元に生まれ、各地に現存する音楽を集めた素晴らしい作品。アパラチ アのオールドタイム音楽をはじめ、さまざまな人種のアメリカ音楽が、素晴らしい「時代遅れ＝フォー ギー」な人たちによって演じられる。ムーンシャイナー誌６月号(MS-2008 \500-)のワークショップ特集、「高木光介のヤング・フォーギーズへの道�@、 オールドタイム・フィドル入門」と共にお楽しみ下さい。

SH-1068 ROBIN & LINDA WILLIAMS『Visions of Love』CD\2,750-

　カーター・ファミリーの"Wildwood Flower"からハンク・ウィリアムズやルービン・ブラザーズ、そし てマール・ハガードやブルース・スプリングスティーンまで、さまざまなアメリカン・ミュージックをカ バーして、シンプルにやさしく、しかしヒルビリー・フレーバーをたっぷりと、「愛」について聴かせる おしどり夫婦デュオ。

SH-3932 JOHN COWAN『Always Take Me Back』CD\2,750-

リズム＆ブルースとカントリーを絶妙にブレンドし、ブルーグラスのノウハウで70年代以降のニューグラス をリードしてきたジョン・コーワンの最新作。新感覚のナッシュビル音楽を創り続けるウェンディ・ウォ ルドマンのプロデュースによる秀作。圧倒的な歌唱力が凄い。

B000011402 GEORGE STRAIT『Honkytonkville』CD\2,650-

　ジョージ・ストレイトの最新作は31枚目のアルバム発表という。今年、初めてライブ盤『For the Last Time』(UNI-170319 CD\2,650-)とライブDVD『For the Last Time』(MCA-70361D DVD\3,950-)を発表したばかり、ほぼ30年のキャリアでテキサ ス・カントリーの王道を極めたトップランナーである。テキサス音楽の歴史や現況についてはムーンシャ イナー誌５月号(MS-2007 \500-)テキサス特集をぜひご覧ください。

ADF-61802 BOBBE SEYMOUR『Priceless』CD \2,750

Heart Over Mind/Invitation to the Blues/It's Only Love/Please Release Me 他全12曲

レイ・プライスのチェロキー・カウボーイズを代表するスティール・ギター奏者というと、ジミー・デ イとバディ・エモンズ。そのふたりのあとをうけて、60年代後半から80年代、４度にわたって在籍 したスティール奏者ボビー・セイモアが、御大レイ・プライスのヒット曲を、バディ・スパイカー、 ボブ・ムーアなど元チェロキー・カウボーイズのメンバーをバックに絶妙のインスト・アレンジで聴かせ る。ジミー・デイ時代の曲ではショー・バッド、バディ・エモンズの曲ではエモンズ・ギターと使いわ け、タイトルに込めたダブル・ミーニング、カントリー・シャッフルと称されるレイ・プライス・スタ イルを再現したグッド・オールド・カントリーが泣き所をついている。

LR-10299 BURRITO DELUXE『Georgia Peach』CD\2,450-

Wheels/Cash on the Barrel Head/Hickory Wind/Streets of Baltimore/Louisiana/G.P. 他全14曲

ウェスト・コーストのカントリー・ロック史に不滅の名を残すフライング・ブリトウ・ブラザーズ、68 年に結成されたオリジナル・ブリトウ・ブラザーズは、グラム・パーソンズやクリス・ヒルマンの名と 共に今なお絶大な影響力をもっている。そのブリトウ・ブラザーズの伝統は、メンバーを変え、名を変 えながらも連綿として受け継がれており、今またブリトウ・デラックスとして甦った。オリジナル・メン バーのスニーキー・ピート(steel g)を迎えた編成で、懐かしいレパートリーのリメイクを軸に、オリジナ ル・ブリトウ・ブラザーズとそのキー・パーソンだったグラム・パーソンズへのトリビュート・アルバム として、ウェスト・コーストならではの軽快なカントリー・サウンドを演出している。グレン・ダンカ ン(f)、ドン・リグスビーやギリアン・ウェルチ(v)などもゲスト参加。

LG-2003 森山美果＆ホンキートンク・デビルズ『My Country Song Book』CD\2,500-

Crazy/Somewhere Between/Seven Lonely Days/Silver Wings/Faded Love/Kentucky Waltz 他全14曲

　大阪の北新地、「ライト・ゲージ」をホームとして西宮のフォートワースや伊丹のハンクスなど、阪神 間で活躍する女性カントリー・シンガー、森山美果と由上万基(steel g)、小林由夫(f)、岡田幸夫(g)他、ベテラン・ミュージシャンらによるバンド、ホンキートン ク・デビルズを率いてのカントリー・デビュー作。

IMAGE-5010 LYNN ANDERSON『Live at Bill Bob's』CD\2,450-

Listen to a Country Song/Someday Soon/Top of the World/Rose Garden/You're My Man 他全17曲

　1970年代はじめ、あの南沙織もカバーした"Rose Garden"で世界ヒットを飛ばしたリン・アンダーソン、2000年にレザー＆タイで発表されたライブ盤が レーベルを変えて再発。ドイル・グリシャム(steel g)、バディー・スキッパー(piano)、フレッド・ニューウェル(g,bj)ら70年代のポップ・カントリーを支えた 一流ミュージシャンに、ワイルド・ローズのワンダ・ビック(f,m)らを加え、ポップな有名曲を随所に配し、 全盛期に劣らぬハスキー声と円熟味を加えた迫力で押しまくる、さすがスター・シンガーである。ビリー・ ボブはテキサスの巨大カントリーのライブハウス、テキサス音楽の歴史や現況についてはムーンシャイナー 誌５月号(MS-2007 \500-)テキサス特集を参照ください。

RCA-52008 DOLLY PARTON『Ultimate』CD\2,650-

　現在、立て続けにブルーグラス・アルバムを３作発表しているドリー・パートン、彼女が大スターで ある所以を物語るベスト20曲集。カーター・ファミリーの流れを汲むアパラチアン・ソングの名曲で、彼 女の東テネシーへの愛情をたっぷりと歌い込んだ自伝的な名曲"Coat of Many Colors"をはじめ、初期の"Jolene"、ホイットニー・ヒューストンの『ボディ ガード』で世界ヒットした"I Will Always Love You"、映画スターとしての地位を確立し、労働組合の歌としても認められている"9 to 5"、エミルー・ハリスとリンダ・ロンシュタットと組んだトリオからの "To Know Him Is to Love Him"等々、カントリー界で認められた後、大スター街道を歩み始めた1970 年代後半から80年代にかけて、ポップ界に認められた時期の最新ベスト20曲集。

ROU-0080 BASHFUL BROTHER OSWALD『Don't Say Aloha』CD\2,750-

　昨秋10月、90才で他界したブラザー・オズワルド（ムーンシャイナー誌３月号に追悼特集=MS- 2005=\500-）、ロイ・エイカフのスモーキー・マウンテン・ボーイズを支えてきたドブロ奏者で、テ ナー・シンガー。戦前に米国で大流行したハワイアンの影響を残した、その優しく歌うドブロが奏でる "Mansion on the Hill"や"I'm So Lonesome I Could Cry"…泣けまっせ。

REB-5001 RALPH STANLEY『Clinch Mountain Country』CD２枚組\4,900-

　昨年来、米国カントリー界の話題の中心となってい るラルフ・スタンレー1998年作品。ボブ・ディランをはじめ、ジョージ・ジョーンズ、ポーター・ワ ゴナー、コニー・スミス、BR5-49、ドワイト・ヨーカム、ビンス・ギル他、カントリー界のスタン レー信奉者が集った２枚組全36曲集。

SH-3919 MOLLIE O'BRIEN『Things I Gave Away』CD\2,750-

　ティムの姉、モーリー・オブライエンの圧倒的な歌唱力を、故ケイト・ウルフの音楽パートナーでも あった女性フラットピッカーのニナ・ガーバーがプロデュース、ローリー・ルイスと来日したベースのケ アリー・ブラックがアレンジを担当、サリー・バン・ミーターのラップ・スティールやニック・フォスター などをバックに、カントリー・ブルース感をベースにさまざまな表情を聴かせるポップな作品に仕上げて いる。

REB-1794 PAUL WILLIAMS & VICTORY TRIO『Living on the Hallelujah Side』CD\2,750-

全盛期のジミー・マーティンを支えたポール・ウィリアムズ、長い引退後カムバック、現在はブルーグ ラス・ゴスペルのオリジナルで高い評価を得ている彼 の最新ゴスペル作。

REB-1788 LILLY BROTHERS & DON STOVER『What Will I Leave Behind』CD\2,750-

1970年代に発表されたリリー・ブラザーズとドン・ストーバーの名作がCD化。

REB-1795 MARK NEWTON BAND『No Boundaries』CD\2,750-

女性ブルーグラスに捧げた『Follow Me Back to the Fold』の企画や、フェス・プロモーター、またIBMAファン・フェスのプロデューサーなど、八面六臂の 活躍をする元バージニア・スクワイアーズ、マーク・ニュートンの最新作。

JSP-7712 BILL MONROE『All The Classic Releases 1937-1949』CD４枚組 \5,500

ビル・モンローの最初期録音、モンロー・ブラザーズでの60曲、ブルー・グラス・ボーイズのビクター 録音16曲、コロムビア録音36曲(何故か４曲だけ欠落)、計112曲収録、イギリス編集の廉価盤ボックス。

CO-3528 V.A.『Old-Time Mountain Blues』CD\2,750-

アパラチアに伝わるブルースの伝統に焦点を当てた戦前78回転盤の復刻集。

WB-66868 GILLIAN WELCH『Soul Journey』CD\2,650-

アパラチアのルーツに根ざした素晴らしいオリジナルで、最も注目を浴びるシンガー・ソングライター、 ギリアン・ウェルチの最新作。

JSP-7708 THE CARTER FAMILY『Volume 2:1935-1941』CD５枚組 \5,500

イギリス編集カーター・ファミリー廉価盤ボックス第 ２集。コロムビア、デッカからビクターでのラスト・セッションまで(ほぼ)コンプリート130曲集。

COL-89222 OST『A Mighty Wind:The Album』CD \2,650

60年代フォーク・リヴァイヴァルの時代にスターだった３組のミュージシャンたちのリユニオンを主題 に、フォーク・ミュージックの裏側を描いた「モッキュメ

ンタリー」映画『A Mighty Wind』のサントラ盤。Ｔ・ボーン・バーネットが制作に参加。

RCA-67071 JEFF BATES『Rainbow Man』CD \2,650

コンウェイ・トゥウィッティの全盛期を髣髴させる新 人。ジョージ・ジョーンズのソウルとハンク・ウィリアムズJrのレッド・ネック・スピリットを併せ持っ たと評される。

JASMD-3509 HANK THOMPSON『In the Mood for hank』CD \1,980

キング・オブ・ホンキー・トンク・スウィング、ハンク・トンプソン＆ブラゾス・バレー・ボーイズ の50年代ラジオ・トランスクリプション26曲集。

ETSU-V ETSU BLUEGRASS BAND『Orient Express:Live in Japan』VHS\3,950-(50分)

2001年夏来日した東テネシー州立大学(ETSU)ブルーグラス・バンドの「日本道中記」。2002年、フラッ ト＆スクラッグスらがデビューした名門局、ブリストルのWCYBなどで放映され、IBMAでも特別上映さ れ、大好評を得たドキュメンタリーである。ウェスト・オブ・ザ・ムーン、チーフ井上とフォークゲ リラ・ボーイズ、パット・クラウドをはじめ、千葉フェスでのあの顔、この顔･･･。ロッキートップで のライブから横浜、関西に移ってのB.O.M.訪問からシャギーでのライブ、そして宝塚フェスでのシュ ガー・オン・トップ、三津谷組、トゥデイ、高木「バスコ」光介、尾崎ブラザーズ等々、様々なステー ジやジャムでのあの顔、この顔、日本ブルーグラス・フェスのドキュメンタリーとしても楽しめる。主役の 彼らは、さすが東テネシー、大学生とは思えぬ素晴らしいブルーグラス。東テネシーの人々と日本側の有 志の協力で実現した若者らのツアー、そして映画俳優、ビリー・ボブ・ソーントンとアンジェリナ・ジョ リーがスポンサーとなって実現した貴重なビデオ作品である。

DVAGN-GN22 MURIEL ANDERSON『All Star Guitar Night 2000』DVD\4,500-(70分)

ナッシュビル在住の女性フィンガーピッキン・ギタリスト、ミュリエル・アンダーソンが主宰するナッ シュビルでの「オールスター・ギター・ナイト」の模様を収めたDVD。マール・トラビスの遺児トム・ ブレッシュらの正統派トラビス・ピッキンから、ナッシュビルのトップ・スタジオ・ミュージシャンのブレ ント・メイソン、あのベンチャーズのノーキ・エドワーズからオーストラリアのトミー・エマニュエル 他、セイモア・ダンカン、スタンレー・ジョーダン、ローレンス・ジュバー、プレストン・リード 等々、ジャンルや奏法を越えたさまざまなギタリストの音楽を最高のナッシュビル・ミュージシャンがバッ クアップ。

VES-13023D DOC WATSON『Rare Performances 1963-1981』DVD60分\3,950

VES-13024D DOC WATSON『Rare Performances 1982-1993』DVD60分\3,950

ドック・ワトソンのベスト・セラー・ビデオ２タイトル待望のDVD化。詳細次号。

I-V025"MUSIMA VIOLIN 4/4" \40.000-

マーチン・ギターの故郷、マルクノイキルヘンのバイオリン・メーカー「ムジマ」、買収吸収の為に出 た新古品です。ウィットナーのアジャスタブル・テイルピース、ドミナント弦、専門家による完全なセット アップ、おまけにメーカー保証1年付。本体のみです。早い物勝!!。ケース、弓他、小物は別途御相談 下さい。

I-V022"STEINER MODEL 1915" \120.000-

　ドイツのチロル地方の製作家ヤコブ・スタイナー(1621-83)のコピー・モデルです。当時はストラディ バリよりも人気が有りました。トップ、バックが高く、柔らかく落ちついた優雅な音色が特徴です。ケニ ―・ベイカーの"Pass Me Not"なんか弾くとぴったりのバイオリンです。

I-M003"GUITAR-SHAPE MANDOLIN" \200.000

これまた珍しいイギリス製のギターの形したマンドリン入荷しました。19世紀末から20世紀初頭の製品で イギリスのショップがイタリアのカタニア地方の工房ジョバンニ・デ・メッリオにオーダーした物と推測さ れます。バックのタンバリンを叩く女性を描いたペイントも趣きがあります。

HL-690582 NICKEL CREEK『Nickel Creek』Book\3,990-

HL-690586 NICKEL CREEK『This Side』Book\3,990-

今年のグラミー賞コンテンポラリー・フォーク部門を制したニッケル・クリーク、今やティーン・アイ ドルでもあるという彼らの近作、ブレークした２枚のアルバム、『Nickel Creek』(WB-45453 CD\2,650-)と『This Side』(WB-49188 CD\2,650-)、それぞれのバンド・スコア集。ブルーグラス・バンドでバンド・スコアが出る、というか 需要があるということ自体、大事件である。今後若いピッカーたちの増殖となるのだろうか？いずれにせ よ、マンドリン、ギター、フィドル、ベースが創る、最も美しく先鋭なアンサンブルのひとつを、目 でお楽しみ下さい。

HL-309993 RANDY TRAVIS『Rise and Shine』Book\2,990-

1980年代のネオ・カントリーをリードしたランディー・トラビス節で、"Three Wooden Crosses"が今春チャート・ナンバーワンを記録、ゴスペルな がらの大ヒット最新アルバム『Rise and Shine』(WB-86236 \2,650-)のソングブック。

HL-240049 『Ultimate Country Fake Book』Book\7,950-

なな、なんと700曲収録のカントリー・ソングブック。"Achy Breaky Heart"から"Your Cheatin' Heart"まで、20世紀のカントリー・ヒット曲集を網羅した分厚い本。歌詞、ピアノ、ギター対応。

STR-107V BUDDY SPICHER『How to Play Orange Blossom Special』VHS\2,750-

ナッシュビル・フィドルの最高峰、バディー・スパイカーが教える「オレンジ」が15分と、普段着 のスウィング・ライブの模様が20分。オレンジのシャッフルの違いに納得の中級者向け教則と、家庭ビ デオによる素人映像のライブ、鑑賞用としてはお勧めできるものではないが、スパイカーという希有なフィ ドラーのありのままの姿がたまらないスパイカー・フリーク向けビデオ作品。なお、教則部分だけのWin dows 95以上の"Windows Media Player"で見ることの出来るCD-ROM(STR-107 CD-R\2,750-)もある。

フランク・ウェイクフィールド教則DVD-R予約受付中!!

FW-DVD1"FRANK WAKEFIELD/ULTRA CLEAR MANDOLIN LESSON SERIES #1" DVD-R\10.500

Black Berry Blossom/Devil's Dream/Sailor's Hornpipe/Rondo/Boil Them Cabbage Down/Blues Progression/Get Up John/Home Sweet Home他全17曲

FW-DVD2 "FRANK WAKEFIELD/ULTRA CLEAR MANDOLIN LESSON SERIES #1" DVD-R\10.500

Black Mountain Rag / Why Not Confess/ Home Sweet Home/First Whippoorwill/Letter From My Darlin/Boat of Love/Get On Your Knees and Pray/Little Cabin Home on the Hill/Rocky Road Blues/Going Back to Old Kentucky/ Wicked Path of Sin/Wait a Little Longer /Turkey In The Straw/Roanoke/Wheel Hoss/Bluegrass Breakdown/Sally Goodin/Ragtime Annie/Katy Hill 全２８曲

マンドリンの奇才、フランク・ウェイクフィールドが彼のユニークなスタイルを懇切丁寧に教えてくれる教 則DVD-R(お持ちの機械がDVD-R対応かどうか御確認下さい)。一般に流通する量産品ではありません。マニア向け。

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　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満 載、バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探しま す）もお問い合せ下さい。

最新２月号(BNL-03/02)

アカデミー賞の司会も担当するあの映画スター、スティーブ・マーティンのインタビューと彼の"Pitkin Turnaround"qタブ譜、･･･それにしても、クリントン・パーティーでのクリストファー・ゲスト(m)とト ム・ハンクス(g)を伴っての"Foggy Mountain Breakdown"なんて、ちょっとした話ネタだね。その他、 ロジャー・シミノフのシビアなバンジョー音質論、ウェイド・メイナーのインタビュー、タブ譜はトム・ アダムス"Blue Diamond Mines"、ジミー・マーティンの"The Last Song"でのビル・エマーソン他、ドロップサム・スタイルとメロディック・クロウハン マー等々。

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもヨロシク。

最新３月号(BU-03/02)

恒例の楽器特集号で、ライジェル・マンドリン、ボー ジョアー・ギター、GHS弦、ブラック・ダイアモンド弦などと、ミスター・ダルシマことデビッド・ シュノウファー、ニューヨークでトラッドを追求するジェイムズ・リームス等々の特集と、ニュース、レ コード・レビュー他、米国ブルーグラスを知る88頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

　アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽 の専門誌。オールドタイム・ファン必読!!

最新2003年春号(OTH-0807)

イタリア出身ながら現在の米国オールドタイム界のトップ・フィドラーのひとりであるラフェ・ステファ ニーニ特集の他、86才のバージニアのオールドタイム・バンジョー奏者イノク・ルサーフォード、1920 年代に活躍したウェスト・バージニア・クーン・ハンターズの特集の他、ニュース、レコード・レビュー 等々、米国オールドタイムの54頁。

発行20年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥500-

　下記以外にも、アーティストや知りたい事項をお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2005 2003年６月号（通巻236号）

女性バンジョーの新星クリスティン・スコット・ベンソン、稲葉和裕、オールドタイム・フィドル入門、 ジェイムズ・バートン来日、ダレル・スコット、ビルとハンク、飯塚文雄さんの思い出、ハイロ・ブラ ウン追悼、ジューン・カーター・キャッシュ逝く等の特集と、ニュース、ブルーグラス・チャート＆レ ビュー、ライブ＆フェス、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2005 2003年５月号（通巻235号）

テキサス音楽とオースティン、ケニー＆アマンダ・スミス、トゥデイCD発表、水戸ブルーグラス・フェ スの15年、ディキシー・チックスvsジョージ・ブッシュ、アイリス・ディメント、北村謙一座、ガイ・ クラークとサム・ブッシュの特集。

MS-2005 2003年４月号（通巻234号）

　恒例前年度発表レコード総括、ロニー・ボウマン、 ５月に来日するキャシー・フィンク＆マーシー・マークサー、徳田スペシャル、ガイ・クラーク、キャ シー・キアボラ、初期日本レコード業界事情、ハンク・ウィリアムスとハイロンサム他。

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですの で、送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番号とお名前と共 に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確認の上、郵 便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替＝01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店＝普通1229492

●池田銀行・宝塚支店＝普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。 一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますの で、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹 介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。どんなこと でもお気軽にご相談下さい。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』はお休み。6月29日は西宮アミティホールにて『第2回フォーワー ス・ジャンボリー』PM2:30-に出店します。ぜひおこし下さい。

▼毎週火曜日午後10時から１時間半、神戸のミニFM局（エフエムわいわい）から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット 放送中です。B.O.M.の新入荷や話題の作品などが毎週、全国、…全世界で聴け� ﾜす。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』 を再開します。６月22日（日）、宝塚阪急ソリオホール会議室#５で１時から５時。今回はギターを歌 わせてみましょうぜ…。カーター・ファミリーからクラレンスまで、ブルーグラス奏法のコツを伝授しま す。詳細は0797-85-8384、またはFiddleAndBanjo@hotmail.comまで。

●送料無料サービス

輸入CDとビデオを合わせて３点以上ご購入の方の送料 をサービスさせて頂きます。ただ、品切れに 備え、第２希望以下２、３枚程度の予備をお知らせ下さい。

(株)ビー・オー・エム・サービス

●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

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(営業時間：月〜金の午前10時〜午後５時。)

　また、ビーオーエムのメール・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内や ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。