春爛漫、長かった冬を抜けて、「春」です。今年の『宝塚春フェス』は５月31日と６月１日です。ピッ カーもリスナーも、誰にも邪魔されない山の中で、目一杯楽しい一晩を過ごしましょう…。民宿やロッジ 等、現地の宿泊予約は三田アスレチック(0795-69-0024)まで（キャンプと大部屋の予約は不要）。出演 希望バンドは土曜日６時から、土曜夜７時から深夜までの自由書き込み式で受け付けます。

　さて、今月のニュースレターは春一番にふさわしい 強力映像作品から紹介しましょう…！

MF-6893D DVD\3,950-

MF-6893V VHS\2,950-

MF-6893 CD\2,750-

V.A.『Merlefest Live! The 15th Anniversary Jam』

They're Gonna Miss Me When I'm Gone/Bury Me Beneath the Willow/Blue Moon of Kentucky/Sweet Georgia Brown/Amazing Grace 他全27曲(DVD, VHS)19曲(CD)

　キョーレツです。１年前の４月、第15回記念マールフェス（詳細リポートはムーンシャイナー誌１月号 =\500-参照）のDVD、ビデオ（各２時間27曲）、CD（１時間７分19曲）の３種が同時発売です（収 録曲目は同じ）。ドック・ワトソンを中心に、サム・ブッシュとクリス・シーリがジャムの核になり、他に アール・スクラッグス、アリソン・クラウス、パティ・ラブレス、ジェリー・ダグラス、ピーター・ ローワン、トニー・ライス、ティム・オブライエン、NBB、ブルー・ハイウェイ、アルバート・リー、 ジョン・コーワン他多数、…キョーレツです。前作ビデオ（入手不可）から10年、今やアメリカを代 表する巨大な野外イベントとなったマールフェス、ブルーグラスとアコースティック音楽の伝統と最先端が ギッシリ詰まった作品だ。ご希望フォーマットをお知らせください。内容や見所は後日…。

RCA-64022D CHIEFTAINS『Down the Old Plank Road, Nashville Sessions in Concert』DVD\3,950-（２時間）

　トラッド・アイリッシュの世界的グループ、チーフタンズの最新ライブ映像作品はアイリッシュとブ ルーグラスのコネクションを見事に捉えた秀作だ。映像作品新入荷の項をご参照下さい。

SKFR-1004 RICKY SKAGGS『Live at the Charleston Music Hall』CD\2,750-

Black Eyed Susie/How Mtn Girls Can Love/Why Did You Wander/Old Home Place/Uncle Pen 他全15曲

　現在もっとも充実した超重量級ブルーグラス・バン ド、IBMA最優秀インスト・グループのケンタッキー・サンダーを率いて大活躍のリッキー・ス キャッグス(m)、最新第５作にして初のライブ盤である。コディー・キルビー(lg)とアンディ・レフト ウィッチ(f,m)という共に21才のスーパーピッカー、ボビー・ヒックス(f)、ジム・ミルズ(bj)といった大 ベテラン、ポール・ブルースター、ダーリン・ビンセントのテナーとバリトン、すべてをまとめるマー ク・フェイン(bs)という８人の大所帯が繰り出す「これでもかっ！」のたたみ込む超重量ソリッドグラス。 思いっきり弾いていながら、このベストなトーン／タッチ／テイストのコントロール、モンロー、フ ラット＆スクラッグス、スタンレーズ御三家の超有名曲スタンダード、1970年代に自らが参加して新しい ブルーグラスの道標となった名曲他、ジェフ・テイラーのアコーディオンやホイッスルを加えたケルト風 味の５曲、インスト４曲やコンテンポラリーな曲を織り交ぜて聴かせる最上級のブルーグラス・エンターテ イメントだ。

ROU-0509 LYNN MORRIS BAND『Shape of a Tear』CD\2,750-

Good Love/Gonna Have Love/Goodbye to Blues/Move It on Over/Don't Neglect the Rose 他全13曲

　リン・モリス・バンド、ラウンダー最新第５作である。女性ブルーグラス・シンガーのソリッドなト ラッドグラスとしてトップランナーの地位にいるリン、女性ならではの暖かさと優しさに満ちていながら オールドタイムを経験したトラッドな感覚と、クラシック・カントリーへの理解が、聴く者を心地よく納 得させてくれる。ドブロにロブ・アイクス（２曲）、バック・オウエンズ曲でペダル・スティールのジュニ ア・ブラウン（１曲）、ダドリー・コンネルのハーモニー（２曲）がゲスト参加。ロン・スチュワート のバンジョーが完璧にリンのメロディーをフォローしていくサマは実に凄い（とても勉強になります!!）。 ロンのフィドルも含めて、バンドの中でのその存在が いかに大きいか、ジェシ・ブロック(m)の急な成長も含めて、これがロンの標榜するトラッドグラスと女性 の絶妙な関係なのだろう。もちろん、夫マーシャル・ウィルボーンのハーモニーが妻に優しく寄り添うサマ はブルーグラス夫妻の鏡なのだ…!?ロンの凄さと共に、すばらしい作品である。

SR-20 KAREN LYNNE & MARTIN LOUIS『Blue Mountain Rain』CD\2,750-

My Heart Skips a Beat/Pathway of Teardrops/Send Me the Pillow/Dreaming/One Tear 他全18曲

　初めて紹介するオーストラリアのブルーグラスです！カレン・リン嬢のクリアでさわやかなボーカルと マーティン・ルイス(bj)のソフトな男性ボーカルをフィーチャーし、アコースティック・ショックの手堅 いバックで、…何故なんでしょう？上記のような「日本人好み」のブルーグラス・スタンダードを中心に、 とてもさわやかなブルーグラスを聴かせてくれる。…みんな、オズボーンが大好きなんだ、特に女性が入っ たりすると、やっぱオズボーンね。リン・モリスやスティーブン姉妹らの新しい曲も取り上げ、カレンの 純情可憐なボーカルに合わせたバックも、フィドル、ドブロ、マンドリン、ベースいずれも出過ぎず、バ ランスを心得たアンサンブルが心地よい。英語が母国語だし、米国のバンドと変わりないレベルと、環太 平洋の特徴なのか、カリフォルニアや日本のバンドと共通するテイストがさわやかで気持ちいい。癒し系!? 女性ブルーグラス・ファンにお勧め!!

DL-2002 DAVID LONG『Midnight from Memphis』CD\2,750-

Give Me Flowers While I'm Living/There Must be Another Way to Live 他全11曲

弱冠28才!!すばらしいインパクトとテクニックのモン ロー・スタイリストが登場だ。イタリア生まれのひ弱な楽器、マンドリンに新しい命を与えたビル・モ ンローの精神（激しさと哀しさ）を見事に受け継ぐ、ウェイクフィールドからグリスマン、そしてより高い レベルで昇華したコンプトン系列にいるデビッド・ロングのソロ・デビュー作。だが、本人は「ソロと いうより参加ミュージシャンとのトータル作品」という通り、自身のバンド＝ワイルドウッド・バレイ・ ボーイズと、カール・シフレットのビッグ・カントリー・ショウのメンバーを伴い、クラシック・ブルー グラスの精神を見事に再現してくれる。ボーカル物６曲にインスト５曲、上記２曲以外はオリジナルだが、 どれも初期ブルーグラスの薫り高い名品揃い。中途半端じゃないモンローやフラット＆スクラッグスらへの 追随ぶり、その上に新時代を感じさせる微妙なテクニック等々（特にバンジョーに顕著なのだが）、最 近の若手にはホンモノが多い･･･。おそらく技術レベルにおいて、お手本のコピーや精神性の段階を過ぎ、 90年代以降は別次元でブルーグラスを捉えはじめたからだろうか、彼も凄いぞ。

PC-6503 WAYNE BENSON『An In strumental Anthology』CD\2,750-

Tucker/Tillery Cove/Blountville/Carpenter John/Ole Rowdy/Galt House Suite 他全12曲

　サード・タイム・アウトのマンドリニストとして高い評価を持つスーパーピッカー、ウェイン・ベン ソンの初ソロ・マンドリン集。現在のメインストリーム・ブルーグラスを支える、世代的には30〜40代 の中堅スーパーピッカー達、スコット・ベスタル(bj)、ジェフ・オウトリー(g)、オウブリー・ヘイニー (f)、リッキー・シンプキンス(f)、ロブ・アイクス(d)や、若手に属するロン・スチュワート(f)やジミー・ バン・クリープ(f)、そしてベテランのジョン・コーワン(ebs)、マーク・シャッツ(bs)等々と共に、人気 ブルーグラス・インスト・シリーズ（『Bluegrass

1995』〜『Bluegrass 2001』）で発表した曲も含み、自作オリジナルばかりを集めた、さすが当代トッ プのブルーグラス・マンドリニストである。サム・ブッシュに憧れ、遂には自分のタッチと繊細な音並び をモノにした素晴らしいマンドリン奏者である。

DS-2007 MARTY RAYBON『Full Circle』CD\2,750-

Down the Road/Rocky Road Blues/Home Run Man/White House Blues/The Last Song 他全13曲

　カントリー界のヒット・グループ、元シェナンドー の大スター、マーティー・レイボンの最新作は「昔とった杵柄」ブルーグラス。デビッド・タルボット (bj)、ブライアン・サットン(g,m)、シャド・コッブ(f)、ロブ・アイクス(d)、テリー・スミス(bs)、ポー ル・ブルースター（ハーモニー）といった現在ナッシュビルのトップ・ブルーグラス・セッションマン をバックに、フラット＆スクラッグスからジミー・マーティン（なんと３曲）、そしてモンロー・ソン グなどのブルーグラス・スタンダードが６曲。残り６曲は自作のカントリー・ソングでのデュオ（ソニ ヤ・アイザックスが素晴らしい）やカントリー・バラッド、ヒットも狙えそうなキャッチーな新曲を配し ている。その存在感のあるボーカルはカントリー・スターのそれ、バラッドするとブルーグラスとはシック リ来ないが、ジミー・マーティンすると見事にはまる。昔よくあったカントリー・スターとナッシュビル 流ブルーグラスという中途半端な創り方ではなく、マーティーはあくまでもカントリーのスター・ボーカ リストで、バックはあくまでも完璧なブルーグラス・セッションという構図が新鮮である。意外だが、こ んな組み合わせって…あんまりなかった新しいブルーグラスのコンビネーションじゃないだろうか？

ROU-0401 JEANNIE KENDALL CD\2,750-

Love Choosed You/I Wonder Where Your Are Tonight/Wishing Well Blues/Ols Friends 他全12曲

　1970年代からカントリー界で活躍、ヒットも出した父娘デュオ、ケンドールズの娘、ジーニー・ケン ドールのデビュー・ソロ作品。98年に父、ロイスを亡くした前後からアリソン・クラウスのユニオン・ス テーションをメインに取り組みはじめたソロ・プロジェクトがこれ。30年以上に及ぶキャリアから、本 作でもゲスト参加しているアラン・ジャクソン（ソロをフィーチャーしたデュオ）やロンダ・ビンセン トが「昔からのファンだった」というだけあって、女性カントリー・シンガーとしてのスバ抜けた歌唱力 と存在感を持つ彼女。他にスティーブ・ガリー（デュオ）、リッキー・スキャッグス、アリソン・モー アーらをゲストにローリー・ルイスやラリー・コードル、マーシャル・ウィルボーン他、ブルーグラス 系ソングライターの曲を中心に、シュアなバックとキュートで透明感のあるボーカルが、さわやかなバン ジョーレスのアコースティック・カントリー作品。

PC-1123 SPECIAL CONSENSUS『Route 10』CD\2,750-

Say You'll Stay in My Arms/I'll Believe the Lie/Come Unto Me/Carolina in the Pines 他全12曲

　結成25周年を祝ったスペシャル・コンセンサス（ムーンシャイナー誌2000年11月号参照）の最新 作。クリス・シーリらとIBMAで育った21才のジョッシュ・ウィリアムスの加入で格段にレベルアップし、 さらに強烈なギタリスト、ジェミー・クリフトンの参加で素晴らしいアルバムに仕上げている。リー ダー、グレッグ・ケイヒルのリーダーシップと人柄はそのシュアーなバンジョーに現れる通り、ジョッ シュの素晴らしいマンドリンとボーカルを前面に押し出し、ロブ・アイクス(d)とロン・スチュワート(f)と いった申し分のないゲストと共に完璧なコンポラ・ソリッド・アンサンブルを創っている。モンローとシー リを混ぜ合わせたといったら分かると思う…そんなインストを平気でこなすジョッシュ、そしてライスから は遥かに進化したタイミングとフレーズのジェイミー、若い感覚とソリッドグラスが絶妙に混ざった秀 作である。素晴らしい!

MH-0919 JOHN BOWMAN『Take This Road』CD\2,750-（歌詞付き）

These Are They/I Could Not Send You Me/It's All in His Hands/Crying Holy 他全10曲

　ファミリー・ゴスペル・グループ、ディ・アイザックスで活躍するジョン・ボウマン(g,bj,f)の最新 作。ブルーグラス界とは別のマーケットを持つゴスペル界、そのトップグループであるアイザックスでの経 験を通して、ブルーグラスとカントリーの壁をサラッと越えて、さわやかなサウンドに仕上げた作品はゴス ペル界で知られるマルチプレイヤーのデビッド・ジョンソンを中心に、アダム・ステッフィ(m)を迎え、３ 曲の完璧なソリッドグラス（１曲はポール・ウィリアムズ作）とすばらしいギター１本での四重唱、他 はピアノやペダル・スティールを加えたアコースティック・カントリー。しかし、そのボーカルやハー モニーはブルーグラス。こだわりなく、そして気負うことなく自然体でブルーグラスとカントリーを行き 来するジョン・ボウマンのさわやかで心のこもったゴスペル集。

NF-906-5 ALAN SENAUKE『Wooden Man』CD\2,750-

Bravest Cowboy/Angelina Baker-Angeline the Baker/Diamonds in the Rough/Tom Cat Blues 他全18曲

　1989年、全国15ヶ所をツアーし、その後のボランティア・ツアーのパターンを創ってくれたアラン・ セノーキの最新作。1970年代にニューヨークでカントリー・クッキングらと活躍したフィクション・ブ ラザーズで知られる彼の最新作は、カーター・ファミリー、ドッグ・ボックス、ブルー・スカイ・ボー イズ、ウッディ・ガスリー、ブルースからケイジャンなど、また、レノ＆スマイリーやポール・ウィリ アムスらの知られざるブルーグラス等々、地味だが心にしみる作品。アランのシンプルだが味のあるフラッ トピッキンと、２組のオールドタイム夫婦デュオ、スージー(f)＆エリック・トムプソン(g,m)とケイト・ ブリスリン＆ジョディー・ステッカー(m,f)に、バンジョー研究家ビル・エバンス(low bj)や、知る人ぞ知る才人マーティ・カトラー(bj)、メアリー・ギボンズ (g,v)他、西海岸サンフランシスコ周辺で活躍するベテラン達（高校時代のバンド仲間ジョン・ショールと の東海岸録音や、ボーナスとして２曲は1981年にマット・グレイザーらNY一派とのロカビリー＆ホン キー・トンク収録）が、自分の音楽ルーツをいとおしく演じた暖かい作品だ。ジーン・リッチ曲が東洋 的な幽玄を生むなど、法山空色という僧名を持つ仏教徒、アランの視線がホンワカとした「和」を創って いる。

DIS-860083 V.A.『O Mickey, Where Art Thou?』CD\2,650-

Circle of Life/Zip-A-Dee-Doo-Dah/Mickey Mouse March/When You Wish Upon the Star 他全12曲

　嬉しいやら呆れるやら…、これも「オー・ブラザー 現象」が生んだプレゼント。ミッキー・マウスまでがブルーグラスだもんね。カントリーのスター・シ ンガーやストーリーテラーたちが、ブルーグラスのバックでさまざまなディズニー名曲集を演じる。… ン!?バックですか？サム・ブッシュ(m)、ブライアン・サットン(g)、オウブリー・ヘイニー(f)、ステュアー ト・ダンカン(f)、リチャード・ベイリー(bj)、ラリー・フランクリン(m)、ランディ・コーアズ(d)他、 普通にバックに徹している色モノだけど、…悪いワケないでしょう！インスト"Supercalifragilisticexpia- lidocious"の爆裂スピード・ハイテクはブルーグラッサーじゃなければ出来ないよ。メリー・ポピンズも 目を回すよ…。

ROU-0493 TONY TRISCHKA BAND『New Deal』CD\2,750-

　バンジョー革命児、トニー・トリシュカの最新作は前作『Bend』に引き続き、自身のバンドを率い て、さすがの尖がった前衛ブルーグラス。インスト新入荷参照。

SH-3955 SEAN WATKINS『26 Miles』CD\2,750-

　ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスの最新作。フォーク・オールドタイムの新 入荷参照。

（ブルーグラス旧録音の再発売や編集モノ、価格改正 などの新入荷作品です）

OH-4040 CARL STORY QUARTET『1951-1952, Songs from XERA Live Transcriptions Vol.I』CD\2,950-

OH-4041 CARL STORY QUARTET『1951-1952, Songs from XERA Live Transcriptions Vol.�U』CD\2,950-

　「ブルーグラス・ゴスペルの父」と称されるカール・ストーリーの1950年代、ラジオ・トランスク リプション第１集（19曲）と２集（20曲）。表題に1951-1952年となっているが、ドブロの参加や選 曲やアレンジ、バンジョー・テクニックから判断しても（特に第２集ではボビー・トンプソンの線も臭 うぞ!?）、時代はもっと下っているだろう。音質は悪いが演唱はアーリー・ブルーグラスのエネルギーと雰 囲気に溢れたすばらしい初期ブルーグラス・ゴスペル集だ。

SH-3933 RONNIE BOWMAN『Starting Over』CD\2,750-

　ムーンシャイナー誌４月号特集で紹介しているロニー・ボウマンの最新作。コンテンポラリー・ブルー グラスとフラット＆スクラッグス志向のトラッドグラスが絶妙に配された逸品である。

DUAT-1125 JIM LAUDERDALE & RALPH STANLEY『Lost in the Lonesome Pines』CD\2,750-

　今年のグラミー賞ブルーグラス部門受賞作品！ジム・ロウダーデイルが書き下ろしたすばらしいオリジ ナルでラルフ・スタンレーとクリンチ・マウンテン・ボーイズの音楽に新しいサウンドが生まれた秀作。

PC-1082 JIM & JESSE『Songs from the Old Home Place』CD\2,750-

　昨年末他界したジム・マクレイノルズ（追悼特集はムーンシャイナー誌２月号）とジェシーの1998年 名作。"Keep on the Sunny Side"や"Jimmy Brown the Newsboy"などのカーター・ファミリーやクリフ・カーライル、グランパ・ジョーンズ他、兄弟 が昔から馴染んだ名曲集。エミルー・ハリスが２曲で参加も話題。ジムにとっての最後の作品は４月15 日発売の『'Tis Sweet To Be Remembered』(PC-1126 CD\2,750-)。

SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Hard Game of Love』CD\2,750-

　惜しくも最優秀賞は逃したものの、グラミー賞ブルーグラス部門のファイナリストに選ばれたドイル・ ローソンとクイックシルバー、７年ぶりの非ゴスペル作品。圧倒的な完成度で聴かせるストレート・ブルー グラスだ。

PC-1113 THE CHAPMANS『Follow Me』CD\2,750-

　IBMA最優秀新人賞を獲得！20代前後のチャップマン３兄弟、すばらしいソリッドで味わい深いブルーグ ラスは、とても若者とは思えない。21世紀のトラッドグラスも安泰だ。ムーンシャイナー誌02年８月号 (MS-1910 \500-)特集参照。

ROU-0080 BROTHER OSWALD『Don't Say Aloha』CD\2,750-

　昨年10月17日に90才で他界したブラザー・オズワルドの大名作。ハンク・ウィリアムス名曲他を枯 れた味わいのドブロがシンプルに演じる究極の癒し系アルバムかもしれない。オズの追悼特集はムーンシャ イナー誌３月号(MS-2005 \500-)。

SKFR-2008 MOUNTAIN HEART『No Other Way』CD\2,750-

　現在もっとも注目される新進ブルーグラス・バンド、マウンテン・ハートの最新第３作。デビュー作 でもある前作『The Journey』(DS-3004 CD\2,750-)がIBMA最優秀ゴスペル賞を受賞。米国での人気は トップクラスとなった彼らのソリッドグラス作品。

VET-531 JOE MEADOWS『Fiddle Instrumentals with Country Ham』CD\2,750-

　今年２月８日、68才で他界したフィドラー、ジョー・メドウズの1990年録音の素晴らしいフィド ル作品。スタンレー・ブラザーズでの"Orange Blossom Special"や、ジム＆ジェシーとの来日で、日本人にもなじみ深い彼、抜群のダブルストップを駆使し て、胸にグッと迫るフィドルが最高だ。まぎれもないトップクラスのブルーグラス・フィドラーだった。 フィドル・ファンにお勧め！

SH-3957 AUBREY HAYNIE『The Bluegrass Fiddle Album』CD\2,750-

　オウブリー・ヘイニーの最新ソロ第２作は、その名もズバリ『ブルーグラス・フィドル・アルバ ム』、。サム・ブッシュ(m)、トニー・ライス(g)、デビッド・タルボット(bj)、バリー・ベイルス(bs)の、 望み得る最高のバックアップでゲストなしの超ストレート・ブルーグラス・フィドル集。全12曲中の 半分、６曲がケニー・ベイカー作品とくれば、聴くほうにも力が入る。若手フィドラーとして、ステュ アート・ダンカンの次に位置する超売れっ子のヘイニーは、見事な感情の起伏をフィドルに乗せている。 感情と思い入れ、意図と知識がストレートに伝わる、文句なしの「ブルーグラス・フィドル・アルバム」 だ。

（歴史に残る名盤や名演と評価される作品です）

ROU-0177 DREADFUL SNAKES『Snakes Alive!』CD\2,750-

　1980年代、ブルーグラス・アルバム・バンドやヒア・トゥデイと並んで組まれたスーパーバンドによ るスタンダード・トラッドグラス集（…中で私はこれが１番好きじゃ！）。ローランド・ホワイト、パッ ト・エンライト、ブレイン・スプラウス、マーク・ヘンブリーに、ベラ・フレックとジェリー・ダグラ スが制作もかねた名盤。

ROU-0131 VERN WILLIAMS BAND『Bluegrass from the Gold Country』CD\2,750-

　1980年代に発表されたトラッドグラスの中でも最も 評価の高い大ベストセラー。フォスターからカーター・ファミリーなどの古謡を見事なトラッドグラス に仕上げた全22曲。

KCD-615 STANLEY BROTHERS『& Clinch Mountain Boys』CD\2,450-

　1959年に発表されたスタンレー・ブラザーズの名盤。キング時代のスタンレーといえばこれ。４枚組 全集『1958-1961』(KCD-7000 CD４枚組\9,000-)にも含まれているが、スタンレーを聴いてみようとい う方には、これをお勧め。

UNI-882881 BILL MONROE『Gotta Travel On: An Introduction to Bill Monroe』CD\1,980-

　1950年デッカ移籍直後、ハンク・ウィリアムズとの共作"I'm Blue I'm Lonesome"から（現在ムーンシャイナー誌でハンクとビルの連載特集中）、1955 年のライブによる"Blue Moon of Kentucky" 、"My Last Days on Earth"を経て、グラミーを受賞した1988年の"Southern Flavor"までの全25曲、ビル・モンローの音楽が一望できるお徳用CD。

ROU-SS41 CHARLES RIVER VALLEY BOYS『Beatle Country』CD\2,750-

　1966年制作、ブルーグラスでビートルズを演じた最高傑作である。40年あまりを経てもこれ以上の ビートルズ集がない、というブルーグラス界の怪…。このアルバムでビートルズを知ったという俺のような お馬鹿がいるからだろう、きっと…。

（トラッドグラスとは、各時代のコンポラグラスが普 遍化し、継承されたブルーグラスの基本）

WANGO-104 RALPH STANLEY『Reunion; Featuring George Shuffler and James King』CD\2,750-

　1987年に発表された新人、ジェイムズ・キングとラルフ・スタンレー、そしてクロスピッキン・ギター のジョージ・シャフラーの共演盤。現在もっともディープなトラッドグラスのボーカリストとして圧倒 的な評価を誇るジェイムズが、憧れのアイドル、ラルフとジョージを相手に大健闘。

SKFR-1003 RICKY SKAGGS『History of Future』CD\2,750-

　最新ライブ作（ブルーグラス新入荷参照）の前作にあたるスタジオ録音盤。超重量級バンドによるスタ ンダードなトラッドグラスと、４作目にして初めて見 せたコンテンポラリーな素材へのアプローチが新鮮だ。

BW-0100 TRUE BLUE『Years Gone By』CD\2,750-

　バーン・ウィリアムズ・バンドの息子、デル・ウィ リアムズの枯れたボーカルを中心に、マンドリンのエド・ネフ（数曲でフィドル）とバンジョーのエイヴ ラム・シーゲル、アリソン・フィッシャー(bs)の新バンド、トゥルー・ブルーの最新デビュー作。カリ フォルニア産トラッドグラス。

SH-3965 GIBSON BROTHERS『Bona Fide』CD\2,750-（歌詞付き）

　ギブソン・ブラザーズ、久々の最新第５作は、メジャー・シーンへの進出の実力が遺憾なく発揮された 幅広い音楽性が楽しめる秀作。ニューヨーク出身のエリック(bj)とレイ(g)のギブソン兄弟、1930年以来のブ ラザー・デュオの伝統を誠実に受け継いだ趣味のいいメロディーとハーモニーが、彼らの書くオリジナルは くっきりとトラッドとコンポラに分かれ、その双方をこの１枚のアルバムで楽しめる。

REB-1783 LOST & FOUND『It's About Time』CD\2,750-

　本場ブルー・リッジ地域で、圧倒的な影響力を持つデンプシー・ヤングの素晴らしいマンドリン（よ く響くマンドリンはディアストーン製）とアレンジ能力で、西バージニアから東テネシーにかけてのバンド 群のアンサンブルに多大な影響を与え続けているロスト＆ファウンドの最新作。ブルーグラス・スタンダー ドからジョージ・ジョーンズまで、スミからスミまでアンサンブルに神経を尖らせたバンド・サウンドが 素晴らしい。

VAN-79723 GREENBRIAR BOYS『Big Apple Bluegrass』CD\2,750-（未発表音源含む）

　前作『Best of Vanguard Years』(VAN-206/7 CD２枚組\3,960-)の未収録と、７曲の未発表音源で、グリーンブライアー・ボーイズのバンガード録 音のすべてが揃う。ニューヨーク・ブルーグラスの草分けである彼ら、1961年の『New Folk』から1966年『Better Late than Never』まで、フォークブームという時代の空気を一身に受けながら、比類 ないサウンドを創り上げた彼らの素晴らしい録音集である。

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,750-

　ブルーグラスやドブロ奏者というレベルを超えて、 アメリカ音楽最高のミュージシャンとして尊敬されるジェリー・ダグラスのもの凄い最新作。ジェイムズ・ テイラーもゲスト参加している。

SH-3932 JOHN COWAN『Always Take Me Back』CD\2,750-

　元ニュー・グラス・ボーイのジョン・コーワン最新作。今作では他に類を見ない彼のソウルフルなボー カルを、バリバリのニューグラスやアコースティックなカントリー・バラードに仕上げて、スコット・ベ スタルやジェフ・オートリーを軸にした、聴きやすいアコースティック・プログレグラスに仕上げてい る。

ROU-1109 LILLY BROTHERS & DON STOVER『On the Road 1952-1953』CD\2,750-

　アーリー・ブルーグラスの香りと熱気を的確に伝え てくれるリリー・ブラザーズとドン・ストーバー。ブラザー・デュオから出発し、フラット＆スクラッ グスへの参加などで時代のブルーグラスを吸収、北部ボストンに移り、ピーター・ローワンやジョー・バ ルに多大な影響を与えた「ホンモノ」のブルーグラスが甦る。昨年発表された未発表20曲集。

ROU-0285 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Every Time You Say Goodbye』CD\2,750-

　今や大スターとなったアリソン・クラウス＆ユニオ ン・ステーションの1992年作品。現在の研ぎ澄まされたアコースティック・アンサンブルの基本となった 名作として評価の高いブルーグラス作品。サウス・プレイン大学ブルーグラス科卒業のロン・ブロック(bj) と、東テネシー州立大学卒業の３人、ティム・スタッフォード(g)、アダム・ステッフィ(m)、バリー・ベ イルス(bs)が、ブルーグラス・バンドというコンセプトにアリソンの稀有なボーカルを定着させた大名作で ある。

CDWIKD-227 CLARENCE WHITE『TUFF & STRINGY:SESSIONS 1966-68』CD\2,450

Tuff And Stringy/Tango For A Sad Mood/Grandma Funderbunks Music Box/Riff Raff(以上クラレンス名義)/Everybody Has One But You/Made of Stone(以上ケンタッキー・カーネルズ名義) 他全26曲

これは大事件、クラレンス・ホワイトのアルバムの発売だ。クラレンス名義の未 発表曲２曲に上記シングル曲４曲など計８曲、カーネルズ名義の未発表曲２曲 という、クラレンス・ファン狂喜乱舞のお宝音源に、当時のセッション参加作品を 加えた全26曲。カーネルズ脱退後、バーズ参加までの間、テレキャスター を駆使して開拓していったギター・プレイが記録された超貴重音源集。詳細は次号。

ROU-0493 TONY TRISCHKA BAND『New Deal』CD\2,750-

Earl's Breakdown/44/Big Papa Rides Again/Hand Me My Banho Down/Miracle Man 他全11曲

　バンジョー革命児、トニー・トリシュカの最新作は前作『Bend』に引き続き、自身のトニー・トリ シュカ・バンドを率いて、1970年代初期のアグレッシブさに戻ったかのような「さすが」の尖がった前 衛ブルーグラス。エレキ・ギター、サックス、ドラムス、ベース、そして自身のバンジョーでの新世 界。いきなり１曲目から「アールズ・ブレイクダウン」でのバンジョーとテナー・サックス・バトルか ら、２曲目では近年凝っているというリゾネーター・バンジョーの新世界。…楽器というものを、そして 音楽スタイルを、とことん突き詰めていけば、アーティストは聴き手から前衛といわれることが、そのエ ネルギーと発想への最高の賛辞となる…のではないだろうか。トニー・トリシュカは偉大なバンジョー導 師である。こうこなくっちゃ…！

SYJY-006 坂庭省悟＆宮崎勝之『Battle Two』CD\2,857-

Nothing to It/ノコサレタモノタチ/Good Night Waltz/この世に住む家とてなく/Hard Times Come Again No More/仰げば尊し/Tennessee Blues 他全11曲

　坂庭と宮崎のギター＆マンドリン・デュオの最新第 ２作。ドック・ワトソンからアイリッシュ・メドレー、城田のケルト調作品から文部省唱歌他のインス トが６曲と、フォスターやトラッド、スタンレーやマール・ハガードなどの訳詩でのデュエットなどの ボーカル５曲。２人のフラットピッキン・バトル（フィンガーピッキン・ギターも１曲…）と、坂庭 のハスキーなボーカル３曲と宮崎の甘いボーカル２曲、それぞれ高田渡、谷山真生、ムロケンの訳詩で 聴かせる。ブルーグラスとフォークのノウハウを掛け合わせた２人らしい作品である。４月からツアーが予 定されている。

UNI-542536 BUDDY EMMONS『Steel Guitar Jazz』CD\1,980-

　スティール・ギター・インストの大名盤、バディー・エモンズの『スティール・ギター・ジャ ズ』が米国で初CD化。カントリー音楽で唯一その存在感を誇示するスティール・ギター。その革命児、 エモンズがジャズに正面から取り組んだ大名盤である。左手のバー（鉄棒）１本で信じられない音を創 り出す、まさに魔法のようなフレーズをお楽しみください。

ROU-7052 BUDDY MacMASTER『Cape Breton Tradition』CD\2,750-

　話題のケープ・ブレトン・スタイル・フィドルの伝統を受け継ぐマスター・フィドラー、バディ・マ クマスター、…そう、ナタリーのおじさんである。カナダの東端、赤毛のアンの舞台であるプリンス・エ ドワード島の隣、ケープ・ブレトン島には住人の人種構成（19世紀に５万人の貧しいスコットランド人 が移住）や地理的な条件からもスコティッシュ・フィドルの伝統が強く残されている。彼はそんな中でも、 もっとも影響力の強いトラディショナル・フィドラーとして尊敬を集めているという。娘、エリザベス・ マッキニスのピアノをバックに、シンプルにして力強く、感動的なフィドルを聴かせる。フィドル・ファ ン必聴の「北米伝統音楽シリーズ」の最新作である。

BCD-041 バンブーシュート『黒い瞳』CD\2,800-

　尺八、琴、十七弦という邦楽器トリオ、バンブーシュートの最新作。箱根ブルーグラス・フェスでデ ビューした異色の邦楽アンサンブルが、映画『タイタニック』の「海の賛歌」を皮切りに、有名スタ ンダードや世界の名曲全16曲を演じる。そんな中、ビル・モンローの"Lonesome MoonLight Waltz"や、琴のソロで演じられるアリソン・ブラウンの"Sweet Thing"などが含まれている。有田純弘がギターとドブロで３曲に参加している。ブルーグラスをはじめ、 世界の民俗系音楽に共通する哀愁を帯びたエンシェント・トーンを感じさせる和楽器アンサンブル。３月 26日に東京・亀有でアルバム発売記念コンサートがあるという。尺八と琴の響が疲れた日本人の心を癒し てくれる。

JASMD-3502 ARTHUR "Guitar Boogie" SMITH『Here Comes the Boogie Man』CD\1,980-

　「ギター・ブギ」の異名を取るアーサー・スミス、 ラジオ・トランスクリプションによる生ギター・インスト22曲集。

GV-002220 昌己 μ『�U Dimensions』CD\2,000-

　フィンガーピッキン・ギタリスト、村上昌己の最新オリジナル・ソロ・ギター７曲集。パーシャル・ カポ（全弦をバーするのではなく、特定の隣り合っている弦を部分的にカポする。例：1-2-3弦のみとか 3-4-5弦のみなど）を駆使して幻想的なギター世界を聴かせる。

SB-404200 V.A.『Best of the Kamp Koncert Series Vol. 4』CD２枚組\4,000-

　毎年６月のスティーブ・カウフマン主宰「アコースティック・キャンプ」のコンサート・シリーズ第 ４作は、2001年のホットなステージから選ばれた全31曲。様々なアーティストによる様々なスタイルの フラットピッキン・ギターを中心に、アメリカン・アコースティック楽器の面白さが詰まった人気シリー ズ最近作品。

SH-3951 JIM MILLS『My Dixie Home』CD\2,750-

　リッキー・スキャッグス＆ケンタッキー・サンダー のバンジョー奏者、ジム・ミルズの最新第２作。豪華ゲストのボーカル曲を中心に、「これがソリッド＆ クリスプ・バンジョーだ！」作品。

SF-40037 V.A.『American Banjo; Scruggs and Three Finger Style』CD\2,750-

　1957年、世界最初のブルーグラスLPアルバムとして発表された作品は、若きマイク・シーガーが録音し た15人のさまざまなバンジョー奏者によるスリー・フィンガー・スクラッグス・バンジョー・スタイル への軌跡を記録した貴重な作品。オリジナルLPに16曲のオマケ付き。

HHH-1354 HERSCHEL SIZEMORE『My Style』CD\2,750-

　1960年代からスーパーピッカーとして知る人ぞ知る、ハーシャル・サイズモアの素晴らしい2000年作 品。多くのブルー・リッジ系マンドリニストにインスピレーションを与え続ける彼、このアルバム収録曲を 含むタブ譜集『Herschel Sizemore Vol.1』(HS-TAB Book\3,800-)もある。

ROU-0195 SAM BUSH『Late As Usual』CD\2,750-

　1970年以降のブルーグラスを背負ってたったサム・ ブッシュ、1985年発表のファースト・ソロ。マンドリンのさまざまな可能性を提示してくれた秀作であ る。

SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,750-

　21世紀のマンドリン界をリードするであろう天才、 クリス・シーリが20才で発表した最新ソロ第３作。ブルーグラス、ジャズ、クラシック…アメリカの様式 音楽をしっかりふまえたもの凄い作品です。話のネタにでも、とにかく聴くべし…。

SH-3863 CHRIS THILE『Stealing Second』CD\2,750-

　そのクリス、17才のときに創ったソロ第２作はサム・ブッシュのプロデュース。タブ譜集(MB-97173 Book\2,300-)もある。聴くべし…。

SH-3962 RANDY HOWARD『I Rest My Case』CD\2,750-

　1999年、38才の若さで他界したランディー・ハワードのすばらしい遺作。ブッシュ、グリスマンか らロン・ブロック、ブライアン・サットン、そしてジプシー・ジャズのロマーヌまで、すばらしいバッ クで聴かせる稀有なダブルストップと、超絶テクニック。現代ブルーグラス・フィドルの完成型の一つだ。

ROU-0479 RON STEWART『Time Stands Still』CD\2,750-

　フィドルとバンジョーの達人、ロン・スチュワートの2001年ソロ作品。「彼が参加していれば間違い ない」と言われるほど、その確かなブルーグラス感覚は高い評価を持つ。フラット＆スクラッグスのビッ グ・サウンドを基本に、現代最高のトラッドグラスを聴かせるロンに注目！

TRS-7001 TIM SMITH『Plain and Simple』CD\2,750-

　ブルー・リッジ系ブルーグラス・フィドラー、ティ ム・スミスのタイトル通り、有名ゴスペル・スタンダードを美しくシンプルに聴かせる。フィドルの練習 を始めた人にはとてもいい勉強です。

MS-111 MIKE SNIDER STRING BAND CD\2,750-

　ジョン・ハートフォードがフィドル・ファンに遺してくれたアンサンブルが見事に甦った。シャッド・ コッブとマット・コムのツイン・フィドルが、トラッド、ベニー・トーマソンからケニー・ベイカーまで、 素晴らしいメロディーを奏でる超お勧めのフィドル・バンド作品。こんなバンド、やりたい…、聴きたい！

WB-3550 STEPHANE GRAPPELLI & DAVID GRISMAN『Live』CD\1,980-

　故ステファン・グラッペリとデビッド・グリスマンの素晴らしいライブ。マーク・オコナーのギター も聴きモノ。

ROU-0402 ROB ICKES『Hard Times』CD\2,750-

　このところの２作がジャズに傾いていたロブ・アイ クス、この1997年のデビュー作ではブルーグラス・ドブロをバッチリと聴かせてくれる。ジェリー・ダ グラスと評価を二分する、ドブロのトッププレイヤーである。

TAK-8914 MIKE AULDRIDGE『Dobro/Blues and Bluegrass』CD\2,650-

　1972年のドブロ・インスト大名作『Dobro』と、次の『Blues and Bluegrass』のツー・オン・ワンが再発売。デビッド・ブロムバーグとバッサー・ クレメンツをゲストにセルダム・シーンとワシントンDC人脈が創り上げたオシャレなブルーグラス＆アコー スティック・インストの大名作。

GM-203 JOE WEED『Prairie Lullaby』CD\2,750-

　最新作のフォスター曲集で名を上げたジョー・ウィード、これは、「峠の我が家」「おじいさんの 古時計」「線路は続く」他、超有名14曲を子守歌風に優しく演じた癒し系アコースティック・インスト 集。ジョーのギター、マンドリン、フィドルの他、ノートン・バッファローのハーモニカ、ブライアン・ バワーズのオートハープ、ロブ・アイクスのドブロ、トッド・フィリップのベース。

SH-3955 SEAN WATKINS『26 Miles』CD\2,750-（歌詞付き）

On Ice/Chicago/Letters Never Sent/Hiding/Through the Spring/Take It Away/Carousel 他全13曲

　ニッケル・クリークのギタリスト、ショーン・ワトキンスの最新作は、ニッケル・クリークの路線を もっと広げたオルタナ・ポップ／ロック／ジャズ／クラシック調の素晴らしい作品だ。ジャズとブルーグラ スを感じさせるインスト３曲を含む全曲オリジナルで、ニッケル・クリークがティーン・アイドルとし てブレイクしたのがクリス・シーリの天才だけではないことを証明してくれる。歌詞付きなので、音ばか りではないその若々しい感性が新鮮だ。ブルーグラスにこだわらず大きな世界で伸び伸びと自分の音を創っ ている才能には驚かされる。ニッケル・クリークというのは怪物じゃないだろうか…。素晴らしいアコー スティック作品だ。

SH-3966 DOC WATSON『Trouble In Mind; Country Blues Collection, 1964-1998』CD\2,750-

Country Blues/Sittin' on Top of the World/Gambler's Yodel/Never No More Blues 他全17曲

　人間国宝ドック・ワトソン、彼の最大の魅力は、世に言うギターにではなく、独特のブルースにあるの ではないだろうか。アパラチアのブルー・リッジの山深い村ディープ・ギャップ、トム・ドゥーリーの 伝説や南北戦争の敗残兵が潜んだ土地、モンローのハイロンサムを生んだミシシッピ河を遡上した西ケン タッキーの孤立感とも、カーター・ファミリーの持つウェットなブルースとも違う、黒人のピードモント・ ブルースというバックグラウンドから生まれたカラッとしたブルース感。ここに収められた全17曲は1964 年のドックのソロ・デビュー作から1998年作品までの間に収録されたソロ、またはデュオによるシンプル で、誰にでもお勧めできるドックのカントリー（アパラチアン・マウンテン）ブルース曲集。

ROU-11599 V.A.『Art of Old-Time Mountain Music』CD\2,750-

　フィドルとバンジョーを中心に、、ピアノ・ソロか らホンモノのカウボーイ・ソング、アパラチアン・マウンテン・バラッド等々の全28曲、ラウンダー・ レコードの30年以上に渡る活動の中で発表されたフィールド録音物のベスト物、集大成である。ベスト 集といってもレコード会社主導の寄せ集めではなく、研究家のケリー・ブレッチの労作で解説書も秀逸。 ２、３の戦前録音をのぞいて、ほとんどが1970年代を中心に60年代から80年代のもの。ボブ・カーリ ンやブルース・モルスキなどの現役も含めて、現実にアメリカ各地に生き続けるホンモノのオールドタイム 音楽集である。

OH-4148 UNCLE DAVE MACION『Keep My Skilet Good & Greasy』CD\2,950-

　50年前に他界したグランド・オール・オープリ最初のスター歌手として知られるアンクル・デイブ・メ イコン。絶妙なバンジョーをかき鳴らしながら、ノベルティー・ソングを中心に、南部らしさを売り物に 1920〜1930年代に一世を風靡した彼の24曲集。

SEAL-024 シバ『高田 渡を歌う、毎晩夜通しおきていて』CD\2,857-

汽車が田舎を通るそのとき/しらみの旅/この世に住む 家とて無く/夜風のブルース/石 他全13曲

　フォーク・ブルース・シンガー、シバが1960年代末以来の友人という高田渡の作品をギター１本（と バンジョーとハーモニカ少々）で歌った最新作。さまざまな音楽が息せき切って溢れ出た60年代に音楽を探 しはじめた彼ら、楽器に走ったブルーグラス・ミュージシャン、自分の歌と詩を探したフォーク・シンガー …、ヒット曲やアイドルに背を向けて、大方の人には価値の無いことに一生懸命だった。70年代にはどちら も世の中から取り残されてしまった。でも今も、アパラチアの音楽が、こうして日本に残っている。不思 議やね。

BMG-92478 JOHN HARTFORD『John Hartfor/Iron Mountain Depot/Radio John』CD２枚組\3,200-

　2001年６月４日、64才で逝ったジョン・ハートフォードが1960年代末に遺したアルバム全てを再発す るシリーズの最終作は『Radio John』という幻の未発アルバムを加えたLP３枚分。ニューグラス・ムー ブメントの精神的支柱となった稀有の才能を振り返ろう。本シリーズには他にLP２枚ずつを収めたCD、 『Looks at Life/Earthwind』(BMG-92476 CD\2,450-)と、『The Love Album/Housing Project』(BMG-92477 CD\2,450-)がある。また、RCA時代を一望するにはベスト集『RCA Country Legend』(BUDD-99837 CD\2,250-)をお勧めします。

WINCD-039 BERT JANSCH『BBC Radio 1 Live in Concert』CD\1,980-

　イギリスの伝統的なフォークの流れをベースにアメ リカン・フォークやブルースなどをミックスした、いわゆるブリティッシュ・トラッドの代表的グループ、 ペンタングルのバート・ヤンシュが1980年と1982年にロンドンのBBC放送のために開いたコンサートで 収録した13曲のライブ。マーティン・ジェンキンスのマンドチェロとフィドルをパートナーに、ベースと ドラムスのリズム隊、そしてゲストにアルバート・リーも登場。

TF-0003 福原照晃『Live in Fortworth』CD\2,857-

Am I Blue/Livin' on Love/I Never Go Around the Mirrors/Home in San Antone/She Thinks I Still Care/Little Red Wagon 他全17曲

　1960年代、同志社大学マジカル・プレイボーイズのスター・シンガーだった福原が、西宮に自身のラ イブハウス『フォートワース』を開けて２年半、彼の３作目となる最新CDアルバムは、その本拠地で昨 年11月のライブ録音だ。日本のカントリー・シンガーの中でも圧倒的な声の良さで知られる福原と、尾 崎孝(steel g)、岸本一遥(f)、荻野信彦(eg)、奥沢明雄(g,harmony v)、マイク・ダン(bs)、多々良勝之(drums)といった日本のトップクラスのバックで聴かせ るライブ。もちろん、メジャー制作のような予算はないだろうから、細部の荒さは少し残っているもの の、ウェスタン・スウィングからホンキー・トンクまで、お店の名前に恥じぬ「テキサス」ミュージッ クを中心に楽しく聴かせる。

KEN-5008 永富真梨「ふたりの音楽」\1,429-

　カントリー・シンガー、永富真梨の最新マキシシングル。キャシー・キアボラ作の「ふたりの音楽」 を発表した。２曲のオリジナルを含んだ日本語詩の全４曲で、チャーリー・マッコイをリーダーとした ナッシュビル録音３曲と、ジミー赤沢(f)らとの日本録音１曲。ニュー・カントリー、軽いスウィング、そ してクラシック・カントリー、それぞれの要素を、自分の言葉で歌っている。なお、彼女がキャシー・ キアボラに付いて学んだボーカル・トレーニングなど、ムーンシャイナー誌2001年７月号(MS-1809 \500-)で特集紹介している。

COL-86873 THE DERAILERS『Genuine』CD\2,650

The Way To My Heart/Leave A Message Juanita/Boomerang Heart/The Happy Go Lucky Guitar/I Love Me Some Elvis 他全12曲

テキサス州オースティンの４人組ディレイラーズのメ ジャー第２作。テレキャスターが駆け回るツイン・リード・ギターとハーモニーが売り、ベイカーズ フィールド・サウンドのソウルを、テキサス・ホンキー・トンクに融合させた独自のカントリー・スタ イルが人気を集めている。バック・オウエンズ／ドン・リッチのカバー、ジョージ・ジョーンズ、マー ティ・ロビンスなど先達へのオマージュも込めたグッドゥン・カントリーに、ロックン・ロール風味も利 かせた、オースティンならではの味わい。

DS-2007 MARTY RAYBON『Full Circle』CD\2,750-

　カントリー界のヒット・グループ、シェナンドーの大スター、マーティー・レイボンの最新作は「昔 とった杵柄」のブルーグラス。ブルーグラス新入荷の項を参照ください。

MH-0919 JOHN BOWMAN『Take This Road』CD\2,750-（歌詞付き）

　実に暖かくさわやかなボーカルでブルーグラスとカ ントリーの壁を超えた見事なアコースティック・ゴスペル集。カントリー人にも聴いて欲しい！ブルーグラ ス新入荷参照。

ROU-0401 JEANNIE KENDALL CD\2,750-

　アラン・ジャクソンとのデュエットを含む中堅女性 シンガーのアコースティック・カントリー作品。詳細はブルーグラス新入荷参照。

MCA-70361D GEORGE STRAIT『For the Last Time, Live from the Astrodome』DVD\3,950-

　ジョージ・ストレイトの最新ライブDVD作品。詳 細は映像作品新入荷の項を参照。

ACA-8039 HERB PEDERSEN『Southwest』CD\2,750- (70分)

Paperback Writer/Rock'n Roll Cajun/Hey Boys/Can't You Hear Me Callin'/Wait a Minute 他全10曲

　バーン・ウィリアムスとレイ・パークのブルーグラスから、ザ・ディラーズでウェストコースト・グ ラス・ロックのスタンダードを創り（大名作２枚『Wheatstraw Suite』『Copperfields』は最近CD化され入手可!!）、その後はリンダ・ロンシュタッ ト、ジョン・デンバー他、ブルーグラス・ハーモニーの基礎を生かして（ダッフィのテナーにハイ・バ リトンをつけたという伝説あり！）数多くのメジャーアーティストのコーラス要因として大活躍、現在はク リス・ヒルマンとのベイカーズフィールド・サウンド再現、ローレル・キャニオン・ランブラーズやオー ルド＆イン・ザ・ウェイでのブルーグラスなどの活躍を続けるハーブ・ペダーソン（本当はピーダース ンと発音）の1976年、ソロ・デビューのエピック作品が再発売だ。あのテレビ主題歌のマイク・ポス ト制作で、デビッド・リンドレー、アル・パーキンス、ラリー・カールトン、リー・スクラー、ジ ム・ゴードンなど、ウェストコースト・サウンドのツワモノたちがサポート。ブルーグラス畑からはアン クル・ジョッシュ・グレイヴスが参加、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットのハーモニーも完 璧。セルダム・シーンがカバーした"Wait a Minute"など、ビートルズとビル・モンローの２曲以外はオ リジナル、ソングライターとしても一級。

CCH-261 DEAN MARTIN『My Woman, My Woman, My Life/For the Good Times』CD\2,650-

Once a Day/Here We Go Again/Detroit City/Together Again/She's a Little Bit Country 他全20曲

　そう、あの「お酒のみ…」のディーン・マーティン、彼が1970年と71年に相次いで発表した２枚の 名作LPが１枚にCD化である。カントリー名曲を集めたアルバムと、ポップ／カントリー双方でチャート・ ヒットしたアルバム。声を聞くだけで「ディーノ」と分かる、時代が生んだ名役者だ。

VAR-66439 SONS OF THE PIONEERS『The Essential Collection』CD２枚組\3,500-

　 カウボーイ・コーラスの老舗、サンズ・オブ・ザ・パイオニアーズ、1930年代から何十年にもわ たってその道のトップに君臨し続け、カウボーイ・ソング、ウェスタン・ソング人気の源泉となってきた。 彼らが40年代、シカゴのWLSラジオをホームとして活躍した絶頂期の録音全42曲、以前サウンディーズ というインディー・レーベルで発売されていたものの再発売。

PROPER-50 V.A.『Hillbilly Boogie』CD４枚組\4,950-

　初期ジャズ・ピアノのスタイルとして発展し、1930年代から40年代にかけて流行したブギ・ウギが 一時衰退した後、白人カントリー系シンガーやギタリストによってよみがえり、1954年のロカビリー誕生 までの間、若者たちをノセたヒルビリー・ブギの集大成の廉価ボックスセット全100曲。

TJ-2002 TIME JUMPERS『Live at the Station Inn』CD\2,750-

　ナッシュビルのステーション・イン名物、毎週月曜日のお楽しみはタイム・ジャンパー、古き良き時 代のウェスタン・スウィング。ナッシュビル・スタジオ・セッションの大ベテラン、フート・ヘスター (f)が中心になって組んだスーパー・バンドにレインジャー・ダグが新加入。抜群の男女ボーカルと、粋 でツボを心得た、心地よい「これぞウェスタン・スウィング」の最新ライブ。楽しいよ…。

CMG-0121 HONI DEATON & DREAM『What Should Have Been』CD\2,750

女性シンガー、ハニ・ディートン(元グラスホッパーズ)をフィ−チュアした新バ ンド、ハニ・ディートン＆ドリームのデビュー作。急成長クリスティン・ス コット・ベンソン(bj)を軸としたコンポラ・サウンドが快感。

PC-1126 JIM & JESSE『'Tis Sweet To Be Remembered』CD\2,750-

　ジム・マクレイノルズの遺作となってしまったジム ＆ジェシの最新作。ジムのハーモニーが聞けるのは２曲、その他10曲はすでにジムが席を譲っていた孫の ルーク・マクナイトをフィーチャーしている。

PC-1127 WILDFIRE『Where Roads Divide』CD\2,750-

　J.D.クロウ＆ニューサウスがそのままシフトして生ま れたワイルドファイアーの第２作。

PC-1128 EDDIE & MARTHA ADCOCK『TwoGrass』CD\2,750-

　エディーとマーサのおしどり夫妻、久々のデュオ・ アルバム。有名スタンダードとオリジナルが半々で、エディへのバンジョー＆ギターと、素晴らしい男女 ハーモニーが嬉しい。

OH-90218 EMMA SMITH & Friends『Roses, Smiles & Tears』 CD \2,750-

　オールドホームステッドならではのプロダクション ながら（音が悪い!!）、聴く耳さえあれば絶妙の故ランディー・ハワードのダブルストップに涙他、名人 芸の有名人たち、田舎のおばちゃん、エンマのボーカルも良い。

LD-001 SAM WILSON『Come Hear My Song』CD\2,750-

　ケンタッキーの土着!?シンガー、サム・ウィルソン の最新作。トム・アダムスやマイケル・クリーブランドがゲストのドロドロ・トラッド。

RCA-64022D CHIEFTAINS『Down the Old Plank Road, Nashville Sessions in Concert』DVD\3,950-（２時間）

Tennessee Stud/Country Blues/Sally Goodin/Shady Grove/I'll Be All Smiles/Katie Dear 他全16曲

　結成40周年を記念して制作されたトラッド・アイリッシュの世界的グループ、チーフタンズの最新ライ ブ映像作品はアイリッシュとブルーグラスのコネクションを見事に捉えた秀作CD『Down the Old Plank Road』(BVCF-31111 CD\2,427-)発表記念のライマン公会堂ライブのすばらしい映像作品だ。アンクル・デ イブ・メイコンの曲から取られたタイトル曲に象徴されるように、シビアな背景を持ちつつ、エンターテ イメントとして楽しめる内容はさすが。パティー・モロニーにチーフタンズの６人目のメンバーとまで紹介 される今プロジェクトのリーダー、ジェフ・ホワイト、ジム・ミルズ、ブライアン・サットン、ステュ アート・ダンカン、ジェリー・ダグラス（ゲストにも）他の基本バンドに、ゲストはアール・スクラッ グス（スタンディング・オーベーションで迎えられる彼とその完璧な右手に感激!!）、アリソン・クラウ ス、デル・マッカーリー・バンド、リッキー・スキャッグス、ティム・オブライエンらのブルーグラッ サー達、エミルー・ハリス、ジョン・ハイアット、バディ＆ジュディ・ミラー、パティ・グリフィン、 マルティナ・マクブライド、そしてギリアン・ウェルチ＆デビッド・ロウリングスら、アメリカーナ系 のミュージシャンらが、それぞれに最高の状態でトラディショナル音楽を解釈する大秀作である。全16曲 のライブに、出演者らのすばらしいインタビューも見逃せない。ムーンシャイナー誌02年11月号(MS-2001 \500-)で島田耕氏の誌上リポートがある。…やったね、ジェフ!!

MCA-70361D GEORGE STRAIT『For the Last Time, Live from the Astrodome』DVD\3,950- (70分)

　カントリー音楽がもっとも「カントリー」らしいサウンドは、ウェスタン・スウィングの系譜を引く ホンキー・トンク・スタイル、その現代版でもっとも人気のあるジョージ・ストレイトの究極ライブであ る。昨年３月、テキサス州ヒューストンのアストロドームに68,266人の有料入場者を数えた大コンサー ト。バージニアのセッション・ブルーグラス・フィドラーだったジーン・エルダーズ、今ではテキサス・ フィドルのトップにいる貫禄が嬉しい。素晴らしいバック・ミュージシャンが目立つのは"Take Me Back to Tulsa"１曲だけだが、エース・イン・ザ・ホール・バンドにはさすが超一流ミュージシャンをそ ろえている。これが「今のストレート・カントリー」である。

ACONY-204D GILLIAN WELCH『Time(The Revelator)』DVD\3,950-(白黒59分)

　今、もっとも注目を集めているギリアン・ウェルチ（ムーンシャイナー98年10月号や今年３月号参 照）のすばらしい映像集。詳細は後日…。

MF-6893D DVD\3,950-

MF-6893V VHS\2,950-

V.A.『Merlefest Live! The 15th Anniversary Jam』

　超ド級映像、全アコースティック音楽ファンは無条 件幸福だろう。ブルーグラス新入荷の項参照。

EM-25100+ EMMYLOU HARRIS『Spyboy』DVD+CD\2,750-(54分、特価)

　エミルー・ハリスが自費製作した1998年のビデオがDVD化（なんと！14曲入り『Spyboy』CDが DVD購入者にはオマケで付いてきます！）。現在ナッシュビルでもっとも注目されるシンガー＆ギタリスト のバディー・ミラーと、ダレル・ジョンソン(bs)、ブラディ・ブレイド(drums)の４人が作るタイトな ロック・ブルース・サウンドで新旧のエミルー・ソング10曲を聴かせる。

REB-9003 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW VHS\4,500-

　1950年代のトラッドグラス黄金時代を髣髴させるカール・シフレットとその名もビッグ・カントリー・ ショウ。そのコミカルな動きとその気一杯のボーカル、そして素晴らしいスクラッグス・バンジョーの ジェイク・ジェンキンスが秀逸。

SHV-1001 MULE SKINNER『Live』VHS\4,500-

　20世紀のブルーグラス名盤『MuleSkinner』(OXCD-6009 CD\2,750-)、1970年代以降のブルーグラスをリードした大名盤制作時に行われたライブを テレビ放映していた、しかもビデオが残っていたという奇跡の「お宝」映像。故クラレンス・ホワイト が、若きピーター・ローワン、デビッド・グリスマン、ビル・キース、そしてリチャード・グリーンが …動いている！（ただし、正味25分ほど）

SHV-1002 CLARENCE WHITE/GRAM PARSONS『Together Again for the Last Time』VHS\5,200-

　共に1973年、突然他界した偉大な２人の、超貴重映像集。ブルーグラス・ギターの基本と繊細さを創っ たクラレンス・ホワイトのな・な・なんと「ギター・ワークショップ」。これが、凄いの何の…。宝塚ブ ルーグラス・ワークショップのスローガン、「楽器は決して楽譜やタブ譜、そして耳で上達するものでは ありません。目で見ることで上達する」…のです。正味約二十数分、もの凄いお値打ち、お宝映像です。

SYJY-003V 城田じゅんじ＆坂庭省悟 VHS\4,572-

　ナターシャ・セブン以来の仲良し、米国在住の城田が帰国ごとに続ける２人のライブ。50才を記念し ての記念ライブ映像。

RVM-001V 高石ともやとザ・ナターシャ・セブン VHS\5,238-

初のナターシャ・セブン単独ビデオ作品。名田庄村でのロケから各地のコンサートなどで収録した20曲。 高石ともや、城田じゅんじ、坂庭省悟、３人合わせて164才というトリオ。ムーンシャイナー誌８月号に 制作記あり(MS-1910 \500-)。

RC-01V Bluegrass 45 VHS\4,800-

　25年ぶりに集まったブルーグラス45、ジョッシュ大塚、大塚 章、リョー学誠、リー栄華、そしてB.O.M.の渡辺敏雄と私、渡辺三郎の６人。恥ずかし ながら、遅まきの青春!?ライブ映像…。

BJ-KIT-0 『オープンバック・バンジョー・キット』\22.500-

長らく品切れ中だったホスコからオープンバック・バンジョー組み立てキットが再入荷。今回、5弦ぺグ がプラネット・タイプにグレイド・アップで価格は据

置。12ブラケット仕様、木製リム、ブラスのトーン・リングがマウントされているので本格的なバン ジョー・サウンドが得られる。

オールド・バイオリン間もなく入荷!!(\90.000〜各種)

マーク・オコーナー愛用のオールドのマジーニのコピー物、ケニ―・ベイカーで知られるストラドのコ ピー物等、工房にて調整中です。是非、お問い合わせ下さい。

Gibson Original Acoustic Instruments

BOMではGibson Original Acoustic Instruments(Banjo, Mandolin, Dobro)と直接の取引を始めました。価格もよりお求めやすくなりました。カスタムの相 談、価格等お気軽に御問い合わせ下さい。Gibsonから、出荷の際にはより厳重な検査を約束しています。

BOOK-BG ニール・ローゼンバーグ著『ブルーグラス、一つのアメリカ大衆音楽史』Book \3,800-（A5判、西垣内泰介／寿枝 訳、610頁）

　昨秋発表以来、しばらく品切れが続いていた、米国 ブルーグラス史の決定版です。ぶ厚い本ですが、ブルーグラス音楽の歴史と基本がすべてわかります。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー（探しておられるタブ譜の曲名や 演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。

最新12月号（BNL-02/12）

カバーストーリーはワイルドウッド・バンジョーとその製作家マーク・プラティン特集。今月のタブ譜は、 ベラ・フレック"Hoe Down"、ジョン・ハートフォード"John Henry"と"Don't Ever Take Your Eyes Off the Game, Babe"、IBMA最優秀バンジョー奏者トム・アダムスの"Washington County"、クロウハンマーは"Cumberland Gap"他、ジミー・マーティン・バンジョーは"Free Born Man"、トニー・トリシュカ先生の初心者バンジョーPart 4など、様々なスタイルのタブが満載。1冊丸ごとバンジョー情報＆タブ譜誌の 40頁！

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもヨロシク。

　最新１月号(BU-03/01)は、恒例の年間ブルーグラス・フェス・リスト、第67回ゲイラックス・フィ ドラーズ・コンベンションの写真リポート、ワン・マイクの使い方、写真家レス・レベレット、ウェイ ン・アーブセン、そして話題のバンジョー製作家スティーブ・ヒューバー等々の特集他、米国ブルーグ ラスに関するあらゆる情報満載の104頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

　アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽 の専門誌。オールドタイム・ファン必読!!

　最新2002/3年冬号(OTH-0806)は、カバーストーリーのデビッド・ホルト他、フィル・ジェイミソン による大農園時代の黒人ダンスと音楽についての検証、女性バンジョー奏者デビー・マックラッチー、 アンクル・ウィリー＆ブランディ・スリフターズ、バンジョー・ウクレレの特集の他、シビアなレビュー やニュースなどの54頁。

　現在、バックナンバーの在庫は2002年秋号(OTH-0805)、2002年夏号(OTH-0804)、2002年春号 (OTH-0803)、2002年冬号(OTH-0802)、2001年秋号(OTH-0709)、2001年夏号(OTH-0708)、2001 年冬号(OTH-0706)、2000年夏号(OTH-0704)です。どれも内容の濃いオールドタイム情報が満載の54頁。

　発行20年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイ ルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥500-

　下記以外にも、アーティストや知りたい事項をお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-2006 2003年４月号（通巻234号）

2002年発表レコード総括、５月来日予定のキャシー・フィンク＆マーシー・マークサー、ロニー・ ボウマン、徳田スペシャル関西襲来！、ガイ・クラーク、キャシー・キアボラ、ハンク・ウィリアムズ とビル・モンロー、初期日本ブルーグラス・レコード事情他の特集と、ニュース、ブルーグラス・チャー ト＆レビュー、ライブ＆フェス、日米ブルーグラス情報満載。

MS-2005 2003年３月号（通巻233号）

４月来日のビル・クリフトン・インタビュー、同じくストリング・チーズ・インシデントの他、ブラ ザー・オズワルド追悼、女性カントリー史、北海道大学ブルーグラス・サバイバル、ギリアン・ウェル チ、バズ・バズビー追悼、米国歴史録音物リスト他。

MS-2004 2003年２月号（通巻232号）

ジム・マクレイノルズ追悼、グラミー賞とは？ロイド・ロアーとヴァーヂ、マーク・オコナー『In Full Swing』、シュガー・オン・トップ、ブルーグラス・ランブル、ブルーグラスvsカントリー�A「ハン ク・ウィリアムスとハイロンサム」等の特集。

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですの で、送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番号とお名前と共 に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確認の上、郵 便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替＝01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店＝普通1229492

●池田銀行・宝塚支店＝普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けしています。 一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますの で、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹 介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。どんなこと でもお気軽にご相談下さい。

▼毎週火曜日午後10時から１時間半、神戸のミニFM局（エフエムわいわい）から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット 放送中です。B.O.M.の新入荷や話題の作品などが毎週、全国、…全世界で聴けます。http:// www.bomserv.com/fmyy.htm

▼ブルーグラス楽器のコツを伝授する『渡辺三郎の宝 塚ブルーグラス・ワークショップ』の日程と内容のお問い合わせは、0797-85-8384（渡辺三郎）、ま たはFiddleAndBanjo@hotmail.comまで。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、４月27日（日）の予定です。１時から５時まで、B.O.M.サー ビスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも応じます。また、来 訪いただいた方への特別超廉価CDも用意しています。道順などはお問い合わせ下さい。

(株)ビー・オー・エム・サービス
●〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18
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●fax.0797-86-5184(24時間)
( 営業時間：月〜金の午前10時〜午後５時。)

●送料無料サービス
輸入CDとビデオを合わせて３点以上ご購入の方の送料をサービスさせて頂きます。ただ、品切れに備え、第２希望以下２、３枚程度の予備をお知らせ下さい。

　春爛漫、全国各地でブルーグラスの虫がモゾモゾ…、でも、希望に満ちた21世紀のはずが、何かヘ ンですね。真っ直ぐと社会に向いつつ、楽しいことは「自分」で大切に守らなくてはいけないようです ね、当たり前だけど…。ムーンシャイナー誌をなにとぞよろしく！(sab)