▼いつまでも暑い今年…、でも、すがすがしい秋が来ている…はず。音楽の秋!?にふさわしい、 素晴らしいアルバムが次々と発表されています。世の中、公私共に難題だらけですが、そんな中 でも音楽は大切にしたいね。芸術はいいもんです…。

　今年はあと１回、10月５〜６日に我々が主催する『宝塚秋フェス』を予定しています。いい 気候の中、秋の夜長を楽しみたいと思っています（宿泊等は現地＝三田アスレチック0795-69- 0024まで）。参加費は\2,500-、出演バンドは現地にて土曜６時から自由書き込み方式。雨天時 は屋内での宴会!?フェスです。…よろしくお願いします!

　また、全国各地で、まだまだフェスがたくさん開かれます。水戸(9/14-15)、滋賀(9/14-15)、 長崎(9/22)、福島(9/28-29)、茨城・美野里フェス(10/19-20)、熊本カントリー・ゴールド(10/ 20)、愛媛・朝倉村フェス(11/3-4)等々、楽しみましょう!!

▼ブルーグラス・ジャーナル『ムーンシャイナー』９月号(MS-1911 \500ｰ)は、ビル・モンロー７回忌特集他、ホット・クラブ・オブ・カ ウタウン・インタビューやバンジョー・アルバム『Banjo Nostalgie』(NBM-020801 CD\2,800-)を発表した吉崎ひろし、IBMAアワードノミネーション発表他の特集。

　多くの方の協力でブルーグラス月刊誌の発行を続けています。ぜひ、定期購読をお勧めしま す。１年間\6,000(12冊分)、半年間\3,300-(6冊分)で、毎月ご自宅までお届けします。どうぞ よろしく！

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、９月29日（日）の予定です。１時から５時まで、 B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも 応じます。また、来訪いただいた方への特別超廉価CDも用意しています。道順などはお問い合 わせ下さい。

▼また、10月13日『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は、「バンジョーの巻 き」です。阪急宝塚百貨店3Fソリオホール会議室にて１時から５時まで。宝塚ワークショップは バンジョー／マンドリン／ギター／フィドルの順で月替りで、楽器演奏のコツやツボを初心者から 中級者に口述伝授。課題曲や開催詳報など、案内ご希望の方は(問)渡辺三郎0797-85-8384 (tel&fax)、saburoi@bomserv.com

▼毎週火曜日午後10時から１時間半、震災を機に生まれた神戸のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット放送中です。B.O.M.の新入荷や話題 の作品などが毎週、全世界で聴けます。アクセスしてみて下さい。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内 やニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

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(株)ビー・オー・エム・サービス

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561

fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間：月〜金の午前10時〜午後５時)

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜き ですので、送料と共に請求時に加算されます。

2). ハガキやお電話、ファックス、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番号と お名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けてい ますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確 認の上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替＝01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店＝普通1229492

●池田銀行・宝塚支店＝普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けして います。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をス トップさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送 りします。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、 それに新旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積していま す。どんなことでも、お気軽にご利用、ご相談下さい。

SH-3941 NICKEL CREEK『This Side』CD\2,750-(近日入荷予定)

　子供の頃からフォローしてきた彼らが、遂にブレイク。ビルボード・ポップ／ロック総合 チャートで初登場18位の快挙だ。

COL-86840 DIXIE CHICKS『Home』CD\2,650-

　全米の超スーパーアイドル・グループが完全アコースティックのニューグラス作品発表!!

CCM-281 THE DILLARDS『Copperfields』CD\2,450-

　ディラーズの1970年作品、ニューグラスに先立つブルーグラス／ロックの名盤世界初CD化。

VAN-79706 EARL SCRUGGS『Classic Bluegrass Live 1959-1966』CD\2,750-

　アール・スクラッグスのニューポート・フォーク・フェスでのライブ・コレクション。

DRC-010 UNCLE EARL『She Went Upstairs』CD\2,750-

　21世紀のヘイゼル＆アリスと呼ばれる素晴らしい女性デュオのデビュー作。オールドタイム／ フォークの新入荷参照。

SH-3941 NICKEL CREEK『This Side』CD\2,750-（歌詞付き）

Smoothe Song/Spit on a Stranger/Speak/Seven Wonders/House Carpenter/Sabra Girl/Young 他全13曲

　もの凄い１曲目!!これがポップ・チャート18位に入るんだから、アメリカのメジャー音楽界も捨 てたモンじゃない。その１曲目クリス・シーリ(m)作のブズーキによるアグレッシブなインスト に続いて、オルタナ・ロックも真っ青な完成度を持った２曲目、そしてショーン・ワトキンス (g)作のシュールなケルト感覚を持った３曲目、５曲目ではサラ・ワトキンス(f)のボーカルにはク リスがブッ飛んだストリングス……、その他、全体に静かで抑制の効いた現代的な、あきれるば かりの新感覚をブルーグラスに持ち込んだニッケル・クリーク、それは1970年代のニュー・グ ラス・リバイバル、1980年代のドーグに匹敵するショックであり、それらをはるかにしのぐ完成 度だ。21才のクリスとサラ、25才のショーンのトリオに、現サム・ブッシュ・バンドのバイロ ン・ハウスのベースを加えただけ（エドガー・マイヤーが３曲に参加）、自分たちだけで「こ の音」を創る凄さ。アリソン・クラウスのプロデュースも的確だ。NGRが出て来た時と同様、 「こんなのはブルーグラスじゃない」という人もいるだろう。しかし、これはまぎれもなく、 1990年代以降、ストレングス・イン・ナンバーズ後のブルーグラス（少なくともマイヤー、フ レック、ブッシュ、ダグラス、オコナーらの志向した）アンサンブルの１つの完成形である。今 やティーン・アイドルでもあるという彼ら、高度な内容だが洋楽好きのお子様にも是非お勧めいただ きたい、インテリジェンスに溢れた究極のアコースティック・アンサンブルを聴かせてくれる。

COL-86840 DIXIE CHICKS『Home』CD\2,650-（歌詞付き）

Long Time Gone/Landslide/Travelin' Soldier/I Believe in Love/Lil' Jack Slade/Godspeed 他全12曲

　これは物凄い驚きだ。超人気のスーパー女性トリオ、ディキシー・チックスが１年の休暇を経 て発表したのは、ドラムスやエレベさえも排した完全なアコースティックで、ブライアン・サッ トン、アダム・ステッフィ、クリス・シーリ、バイロン・ハウスらを迎えた完全なニューグラス 作品だ。ムーンシャイナー誌で紹介した90年当時はまだ、テキサスのローカル・ブルーグラ ス・バンドだった彼女たち、ディキシー・チックスが女性アーティストの記録を次々と塗り替え る怪物グループになることを誰が想像しただろう。なにせ、100万枚で大ヒット、300万枚な らスーパースターという世界で、これまでの２枚のアルバムがそれぞれ1000万枚を超えるセール スという彼女ら、普通じゃない。その彼女らが、注目のメジャー第３弾『Home』を発表し た。中高生のスーパーアイドルでもあるディキシー・チックスの最新作は、誰もが予想しな かった、ブルーグラス・アルバムだった…。エミリーのバンジョーとドブロ、マーティーのフィ ドルも代役なしだ。高らかに"We are changing the way we do business"と掲げた彼女ら、ブルーグラスを無視し続けるDJや大手音楽産業に とって、「そんなつもりはないけど、冒険ではあるわ」と彼女らが言うように、何百万枚の ヒットになるか、皆がこの結果に注目だ。ニューグラスからスローバラッド、そしてド・ ソリッドグラスからインストまで、彼女らの挑戦に注目だ。取り上げた曲が、また良い。最初の シングルカットはティム・オブライエン＆ダレル・スコットの名作『Reel Time』から。米国ではエミルー・ハリスがブルーグラスに取り組 んだ『Roses in the Snow』(R2-78140 \1,980)の衝撃に匹敵という論調もある。ニッケル・クリークと同様、洋楽好きのお子さんには分かりや すく楽しめるお勧め作品だ。歌詞付き。（ムーンシャイナー誌10月号特集予定）

PC-1121 CHARLIE WALLER & COUNTRY GENTLEMEN『45 Years of Memories』CD\2,750-

House of the Rising Sun/Young Fisherwoman/Catfish John/Remembrance of You/Amelia Earhart/City of New Orleans/One Morning in May/Dark as a Dungeon 他全13曲

　昨年夏の入院でファンを心配させたチャーリー・ウォーラーが、まったく衰えのない相変 わらずの味わい深いボーカルで元気な声を聞かせてくれるカントリー・ジェントルメンの最新作。 初期カンジェンと中期の名唱曲を集め、安定した現在のメンバー、グレッグ・コーベット(bj)、 ダーリン・オルドリッジ(m)、ロニー・デイビス(bs)に、ロブ・アイクス(d)とグレッグ・ラッ ク(2nd g,f)をゲストに、あくまでもチャーリーの声の深さを見事に浮き上がらせている。45年前 に結成されたカントリー・ジェントルメンがどれほど大きな存在だったか、いまさら説明の必要は ない。その中でチャーリーのボーカルの素晴らしさをもう一度再認識する作品だ。

QFP-011 EMORY LESTER『Crusin The 8』CD\2,750-

Mountain Air/Salt Creek Revisited/So What/Autumn Blue/Billy in the Claw Ground 他全13曲

94年に発表したトニー・トリシュカ他と共演のソロ作『Pale Rider』(VMP-EL200\2,750)と自身のバンドでの『The Emory Lester Set』(NR-025\2,750)で、知る人ぞ知るカナダ出身のマル チ・プレイヤー、エモリー・レスターの８年ぶりの新作。ブルーグラスをベースに、ドーグ風 あり、ニュー・エイジありの自作を中心に、トラッドからマイルス・デイビスまでを、マンド リンを軸に、バンジョー、ギター、フィドル、ピアノ、シンセにパーカッションまで、すべて を多重録音でつくりあげたワンマン・インスト・アルバム。最近はゲイリー・ファーガソ ン・バンドでの活動がメインとなっている彼、ここではテクニック至上に流されず、やさしく聴 きやすいアルバムに仕上げている。マーク・ニュートン・バンドのマイク・マンフォード と、エモリーとのデュオでツアーも行っているクロウハンマーのマーク・ジョンソンが１曲ずつバ ンジョーで加わっている。

MAC-W109 MAC WISEMAN『First Recorded Live Concert』CD\1,750-

'Tis Sweet To Be Remembered/Jimmy Brown the Newsboy/Prisoner's Song/Silver Haired Daddy/Little White Church/Keep on the Sunny Side 他全16曲

マック・ワイズマンがギター１本で聴かせる弾き語りライヴ。彼自身初めてのライヴ・レコー ディングだが、時期や場所は不明。「砂に書いたラブレター」他の当りナンバーを、圧倒的な 唄の上手さ(ギターも歌に寄り添っているぞ)で聴かせる。"I Wonder How the Old Folks Are At Home"から後半６曲は、ルイス・ファミリーのリトル・ロイ（そのアグレッシブ・ピッキンが 火を噴いている）、ポリー、そしてトラヴィスとルイス・フィリップスがゲスト参加している （バックアップ・ギターの見事さはフラット＆スクラッグス時代から変わらぬ素晴らしさ）。 「ア・ボイス・フロム・ハート」の異名を持つマック、…歌心の何たるか、そして人に聴か せる（エンターテインする）歌とは…、チャーリー・ウォーラーをはじめ、多くのブルーグラ ス・シンガーに多大な影響を与え続けるマック、真似はしなくても、彼の呼吸から学ぶことは多 い。「グッ」とくる名曲揃いの選曲も、実に「泣かせる」のだ。

HHH-1359 KEN ORRICK『Pictures and Stories』CD \2,750-

Harvest Time/Long Black Veil/A Face in the Crowd/Blue Virginia Blue/You're No Longer Sweetheart of Mine/Old Flame/Wedding Bells 他全12曲

ウェストコーストのベテラン・トラッドグラス・バンド、かつてスチュアート・ダンカンが 在籍したことで知られるロスト・ハイウェイのリード・シンガーとして、また、ソングライ ターとして、カリフォルニア・ブルーグラス・シーンに大きな足跡を残してきたケン・オーリッ ク、62歳にして初めてのソロ・アルバム。彼の味わい深いボーカルに焦点を当て、最近の若手 シンガーたちに顕著な故キース・ウィットリーへの傾斜、カーター・スタンレーをベースに、ハ ンク・ウィリアムズからレフティ・フリゼル、マール・ハガードを経てキースへと受け継がれて きた、ホンキー・トンク・スタイルのブルーグラス・ボーカルへのアダプトを、ベテランなら ではの味で若手には及びもつかぬ見事なものに仕立て上げている。他にも、ピート・ゴーブル、 レノ＆スマイリーなど、通好みの渋い選曲が憎い。新旧のロスト・ハイウェイのメンバーを軸 とした控えめなサポートも好印象。ムーンシャイナー誌９月号特集参照(MS\1911 \500-)

OMS-25120 BILL HENRY『Red Sky』CD\2,750-

Sugar Trade/Sweet Georgia Brown/Cattle in the Cane/Run for the Roses/Jazz'n 他全10曲

　北部マサチューセッツで70年代から続く名門バンド、ノーザン・ライツに1982年、アリソン・ ブラウンと共に加わったギタリストのビル・ヘンリー、以来20年間ノーザン・ライツで活躍を続 ける彼の初ソロ・プロジェクト。バークリー音楽院出身の幅広い音楽性を生かして、ジェイム ズ・テイラーやダン・フォーゲルバーグのカバーや、バッサー・クレメンツを迎えたスウィ ング、サム・ブッシュを迎えトラッド・フィドルからニューグラス・インスト、またティム・ オブライエンとスティーブ・モーズ曲とケルト・トラッドの組み合わせなど、インスト６曲 と歌モノ４曲。ブルーグラスとポップとジャズを軽く混ぜ合わせて楽しませてくれる。

HHH-1362 BLUEGRASS BROTHERS『Memories of the Blue Ridge』CD\2,750-

Cold Hearted Plan/She's No Angel/Countryfied/Freeborn Man/Drunkard's Hell/I Know You, Rider 他全15曲

　ビクター(bs)とロバート(bj)のダウディー兄弟に、ビクターの息子スティーブ(g)、それに ジャック・レオナード(m)、グレッグ・ムーア(f)のソリッドグラス５人組、その名もブルーグラ ス・ブラザーズ。田舎くささが素晴らしいビクターのテンションかかったハスキーなテナー・ボ イスを中心に、ハンク・ウィリアムスからジョン・ダッフィ、そしてオリジナル等、ソリッド グラスを核にしてさまざまなスタイルに変化する様子が楽しい東バージニアを本拠地とするローカ ル・バンドである。（ムーンシャイナー８月号秋元慎のレビュー参照）

DW-0098 DENNIS WHITE『Elbow Room』CD\2,750-

Dark Hollow/Wishing Well Blues/Fifty Miles of Elbow Room/Close the Door Lightly/Skippin' in the Mississippi Dew/Prairie Lullaby 他全12曲

　７月末に来日したモンタナ・マンドリン・ソサエティー（アルバム『Bridger Waltz』=MMM-2002 CD\2,750-）のリーダー＝デニス・ホワイトのブルーグラス＆オールドタイム作品。ト ミー・ジャレルの膝で育ち、ジョー＆ジャネット・カーターと共演を重ね、ビンス・ギルの後 釜としてブルーグラス・アライアンスにも参加、スペシャル・コンセンサスのメンバーとしても名 作アルバムがあるという筋金入り。ジューンアパルの数々のオールドタイム名作をプロデュースし た経験が示すように、カーター・ファミリーとジミー・ロジャースの名曲から、エリック・ア ンダーソンやジョン・ハートフォード（ライナーも書いている）、そしてパット・アル ジャーやマーシャル・ウィルボーンの最近の名曲まで、ブルーグラスとオールドタイムのサウンド をバランス良く配し、幅広く聴きやすい作品にしている。ムーンシャイナー誌７月号に特集。

PC-1120 NOTHIN' FANCY『Once Upon a Road』CD\2,750-

I'm Running Away/Pass Me By/I Wonder Where You Are Tonight/Make Me A Pallet on Your Floor 他全12曲

　上記３曲のスタンダード以外はマイク・アンデス(g)のオリジナルというバージニア東部の新進バ ンド、ナッシン・ファンシー。バンド名通り、別に特別な「凄い物」をもったわけではない典 型的なローカル・バンドだが、マイクのヒーローはチャーリー・ウォーラーだといい、それ だけにバージニア北東部のブルーグラス事情も垣間見られるサウンドだ。

ROU-11615 V.A.『True Bluegrass』CD\2,750-

　タイトル通り、さすがラウンダー、シビアな選曲です。「これぞ、ブルーグラス」といった 選曲、１曲目は若きベラ・フレック参加のテイスティー・リックスを持ってきたり、CD未発表 のブッチ・ロビンスとサム・ブッシュのホットな"Sally Goodin"や、なんと後になってエミルー・ハリスを迎えてリミックスしたJ.D.クロウ ＆ニュー・サウス（あのトニー・ライス、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラス共演 の唯一のアルバムから）の"Crying Holly"など、強烈なヒト捻りも含まれている。「入門」が済 んで、「本物」を探している方に、強力お勧めです。かつて『Rounder Bluegrass 1』(ROU-11511)として出ていた物の焼き直しです。

CMH-8653 V.A.『Fire on the Dobro』CD\2,750-

Earl's Breakdown(Josh Graves)/Dobros In Scotland(Josh Graves)/Feel A Whole Lot Better(Steve Fishell)/Pride And Joy(Michael Witcher)/Little Burma Through The Bayou(Josh Graves)/Josh-Away(Josh Graves)/You're Still The One(Rob Ickes)/Rock Away(Josh Graves)/Grapefruit Juicy Fruit(Rob Ickes)/False Hearted Lover(Josh Graves)/Persuasion(Rudi Ekstein)/Ready To Run(Rob Ickes)/Whisky Chitto(Josh Graves)/Shig-A-Dig(Josh Graves)/Sin Wagon(Rob Ickes) 全15曲

CMHお得意の、手持ち音源からの企画ものドブロ編。ブルーグラス・ドブロのパイオニア、 ジョッシュ・グレイヴスをメインに、次世代ドブロの第一人者ロブ・アイクスはCMHのヒッ ト・シリーズ、ピッキン・オンの音源から、そしてカントリー／ロック畑のスティーヴ・フィッ シェルなどあまり名前のとおっていないプレイヤーまで。ピッキン・オン・シリーズからの ポップ・チューンが中心の15曲。

CMH-8627 JIM & JESSE『Jim & Jesse Today!』CD\2,750-

Colorado Calling Me/Johnny B. Goode/Are You Tired Of Me My Darling/Mandolin Man/Truck Stops And Pretty Girls/Those Brown Eyes 他全11曲

ジム＆ジェシーが1980年に発表したアルバムの初CD化。アレン・シェルトンとヴィック・ ジョーダンの２人のバンジョーと、フィドルにはブレイン・スプラウスを配し、ウェルドン・マ イリック(d)、ジミー・キャップス(g)、バディ・ハーマン、ウィリー・アッカーマン(dr)、ビ リー・リンネマン(bs)といったスタジオ・エースを加えてのセッション。あまり語られることのな いCMHでのジム＆ジェシーだが、当時53才のジムと51才のジェシー、確固たるスタイルを創 り上げて、常に代わらぬ安定したジム＆ジェシー・サウンドを聴かせてくれる。

CCM-281 THE DILLARDS『Copperfields』CD\2,450-

Rainmaker/Old Man at the Mill/Yesterday/West Montana Hanna/Close the Door Lightly 他全13曲

　先月紹介の『Wheatstraw Suite』(CCH-280 CD\2,450-)と並んで、ブルーグラスの歴史に残る名盤が世界初CD化である。1960年代の米国 西海岸、トラッドグラスのソウルを追って破産したケンタッキー・カーネルズと違い、商業的な 成功を追ったザ・ディラーズ。ハーブ・ペダーソン(bj)を迎え、その稀有なハイ・テナーを生か したスタンレー的なコーラス・グループとして後のイーグルス他、ウェストコースト・ロックにも 多大な影響を与えた彼らの1970年作品。68年作品『Wheatstraw Suite』と共に、今聴いても新鮮な、驚きのポップなブルーグラス・ロックが、 非常に高度な完成度で迫ってくる。ラルフ・スタンレー式にリードされる!?ア・カペラのビートル ズ・ナンバー"Yesterday"や、若きサム・ブッシュの愛唱歌だった"West Montana Hanna"など、ニューグラスの基礎となった名盤。

VAN-79706 EARL SCRUGGS『Classic Bluegrass Live 1959-1966』CD\2,750-

John Henry/Flint Hill Special/Girl in the Blue Velvet Band(未発表)/Earl's Breakdown/Prisoner's Song/Cumberland Gap/Salty Dog Blues/Foggy Mountain Chimes/When the Saint's Go Marching In 他全18曲

５弦バンジョー奏法を支配するアール・スクラッグスには大きく分けて３期の音楽がある。 1950年代までの止め処なく湧き出るアイデアと流麗かつハイスピード時代、1960年代の整理整 頓と落ち着きの時代、1960年代後半以降の不自由（事故などによる技術的問題）な中に活路を 見い出したシンプルと気合の時代…分かる？どの時代も、まったく違うスクラッグスが楽しめ、 しかも唸らせるのが「さすが」なのだ。バンジョーは決して「早く弾く」ものでも、「多く のフレーズ」を使うものではなく、音楽を奏でる楽器なのだ。アールはそれを教えてくれる。 本作にはその３期のすべてが収められている。すなわち、1959年に初めてニューポート・フォー ク・フェスに出演、ハイロウ・ブラウン＆ティンバーライナーズをバックにしての演奏８曲(未発 表１曲含む)。1960年の２度目はレスター・フラットとフォギー・マウンテン・ボーイズ(F&S) として参加した４曲、そして66年のF&Sでの６曲の計18曲。他のCDで既発の59年物がもれて いるのは残念だが、ニューポートでのアールを集めた（ギター物も含まれるが）バンジョー奏者 には嬉しいライブ・コレクションだ。

SIMS-136 CARL STORY & RAMBLING MOUNTAINEERS『Songs for Our Saviour』CD\1,750-

Just One Rose/God Put a Rainbow in the Crowd/I'm Ready to Go/Angel Band/Gone Home 他全12曲

　1966年９月16日と17日、丁度オリジナル・ブルーグラス・バンドが録音した日から20年後 に録音されたカール・ストーリーとランブリング・マウンテニアーズのブルーグラス・ゴスペ ル集。アーリー・ブルーグラスの泥臭さと、バディ・スパイカー(f)やバド・ブルースター(bj＝ 後のピナクル・ボーイズのスムースなボーカリスト)のモダンさが混じりあった素晴らしい録音だ。 スパイカーの「美しいフィドル」のお手本のような弾き方（メロディーとコードの絶妙な選択と 抑制は我が意を得たり!)に導かれて、実はマウンテン・ミュージックの権化インパクトを持つカー ル・ストーリーもバランスよく収まっている。D.J.フォンタナのスネア・ドラムも時代を感じさ せ、決してフラット＆スクラッグスのように完成された様式美学があるわけではないが、現在にも 連綿と続く米国東南部アパラチア地方の荘厳なセイクレッド音楽の王道を聴かせてくれる秀作だ。

VAN-206/7 THE GREENBRIAR BOYS『Best Of The Vanguard Years』CD２枚組\3,960-

Katy Cline/We Shall Not Be Moved/Ragged But Right/Minor Breakdown/Shackles And Chains/Alligator Man/Russian Around/Up To My Neck In High Muddy Water/Little Birdie/Prisoner's Song/Different Drum 他全35曲

1960年代にカントリー・ジェントルメンとザ・ディラーズと並んで、都会の若者の心をつ かんだグリーンブライアー・ボーイズが残したアルバム３枚からと、ジョーン・バエズとの共演 盤からの２曲を含むベスト35曲集。ジョン・ヘラルドの都会的なボーカルと田舎臭プンプンの選 曲との絶妙なバランスと、何といってもボブ・イェリン(bj)のバカ・テク、ラルフ・リンズラー (m)の知的なトラッド・アレンジ・センス、後期にはフランク・ウェイクフィールド(m)が参加 してメンバー５人（ジム・ブキャナンとラス・サバッカスを得た最高作からはほとんどの曲が収 められている）だけでオーケストラを感じさせる広がりにまで達した彼ら、ブルーグラス編成とし ては1960年代で最も先んじたアレンジとアンサンブルを創りえたバンドだと思う。今一度、彼 らの偉大さと、ブルーグラス音楽の奥深い楽しみを味わっていただきたい秀作である。

ROU-0131 VERN WILLIAMS BAND『Bluegrass from the Gold Country』CD\2,750-

　胸が締め付けられるようなバーン・ウィリアムスのボーカルと極上ハーモニーで、トラッド曲に フォスター曲とカーター・ファミリー曲を見事に演じた超ベストセラー。1980年代最高のトラッ ドグラスの１枚。LPより10曲多い計22曲。今や日本ブルーグラス界のスタンダード作品だ。

ROU-SS41 CHARLES RIVER VALLEY BOYS『Beatle Country』CD\2,750-

　1966年作のビートルズ曲集。そのアレンジの素晴らしさとストレートなブルーグラス感覚は ハーバード大学生まれのインテリらしい出来上がりだ。ブルーグラス版ビートルズ・ソングの決 定盤。

PC-1022 LARRY PERKINS『A Touch of the Past』CD\2,750-

　1992年作品、スクラッグス・クローン!?として知られるラリー・パーキンスのデビュー作は超 豪華な人脈で、思いがけない組み合わせも聴かせてくれる。アリソン・クラウスとボビー・オズ ボーンのデュオでのカーター・ファミリー・ソングとか…、ここで初めて実現したアール・ス クラッグスとソニー・オズボーンの録音には故ハートフォードと故ハスキーが…とか、当時不遇 だったベニー・マーティンを引っ張り出した……とかとか、ヒジョーに内容の濃い全16曲。1990 年代以降、『オー・ブラザー』に至る超トラッド志向を象徴する名作である。

SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『The Hard Game of Love』CD\2,750-

圧倒的な完成度で、７年ぶりにド・ストレート・ブルーグラス・アルバムを発表したドイ ル・ローソン＆クイックシルバーの最新作。現在のコンポラ・ソリッドグラスの本家本元、他 の追従を許さないビシッ!!と引き締まったサウンドが完璧だ。最上のブルーグラス・アンサンブル と究極の現在ソリッド・ピッキン＆シンギン・スタイルが楽しめる。

REB-1776 ROCK COUNTY『Rock County』CD\2,750

ムーンシャイナー誌９月号の全米ブルーグラス・チャートでも３位まで急上昇!!ロンサム・リ バー・バンドから脱退したドン・リグスビーが立ち上げた新バンド、ロック・カウンティのデ ビュー作。ハンク・ウィリアムズやスタンレーズらのスタンダードにオリジナルを配しバランス 良くコンポラソリッドに仕上げている。ブルーグラス・テナー・シンガーとして圧倒的な評価を 持つドン・リグスビー、2000年のベスト・アルバムとの評価が高いソロ作品『Empty Old Mailbox』(SH-3915 CD\2,750-)や、友人たちとのビデオ作品『Homecoming at MAC』(GDTVD-001 VHS\3,950-)に続く、彼のプロジェクトだ。

■プログレッシブ・ブルーグラス

ROU-0366 JOHN HARTFORD『Aereo-Plain』CD\2,750-

Turn Your Radio On/Steamboat Whistle Blues/Vamp in the Middle/Steam Powered Aereo Plane 他全16曲

　1971年、それまでの四半世紀のブルーグラスを根底から変えたニューグラス時代の幕開けを告げ た稀代の大名盤。その音楽性と精神性は現在も生き続けている。本作録音時に回り続けたテープか らの未発表音源集『Steam Powered Aereo-Takes』(ROU-0480 CD\2,750-)と共に、ニューグラス＆プログレ・ファンには必聴の作品であ る。

SH-3932 JOHN COWAN『Always Take Me Back』CD\2,750-(歌詞付)

　圧倒的なソウル・ボイスで「ニューグラス」を引っ張ってきたジョン・コーワンの最新作。 今回は自身のバンド・メンバー、スコット・ベスタル(bj)とジェフ・オウトリー(g)のスーパー ピッキン、そしてゲストのランディ・コーアズ(d)、ダレル・スコット(m)らをフィーチャーし たニューグラス本命作品。カウワン版"Sittin' on …"などのロッキングラスを中心に、泣かせるバラッド"In My Father's Field"やオリジナルの"Monroe's Mule"、そして最後にスコットのインスト"Mr.Banjo"で仕上げた「ニューグラス・ファ ン」直撃の作品だ。

VAN-187/9 V.A.『Newport Folk Festival; Best of Bluegrass』CD３枚組\4,500-

　1960年代のフォーク・ブームの熱気を伝えるニューポート・フォーク・フェス(1959-66)か ら、ビル・モンロー＆ブルー・グラス・ボーイズ、フラット＆スクラッグス、スタンレー・ ブラザーズの御三家の他、ジム＆ジェシー、リリー・ブラザーズとドン・ストーバー、アー ル・スクラッグスwithハイロ・ブラウン、そしてヘイゼル＆アリスまで、ブルーグラス第一世 代の超貴重なライブ全51曲が一望できる素晴らしいお徳用な３枚組である。

JUBA-01 CARY FRIEDLEY『Neighbor Girl』CD\2,750-

　若手オールドタイム・ストリングバンドとして大人気のフレイト・ホッパーズを抜け、ソロと なったケアリー・フリードリーの初ソロ作品。小柄でキュートな容姿からは想像できないド迫力 と、何よりも稀有なマウンテン・フィーリングにブルーグラスとオールドタイムの双方から圧倒 的な評価を得ている女性シンガー。ここではカーター・ファミリー・ソングも多く取り上げ、そ の稀有なマウンテン・ボイスを楽しませてくれる。彼女は超お勧めだぞ!

ROU-0474 RHONDA VINCENT『Storm Still Rages』CD\2,750-

　昨年のIBMA最優秀女性シンガーにして、IBMAアワード最高の栄誉である年間最優秀エン ターテイナーに選ばれたロンダ・ビンセントの最新作。その圧倒的なパワーにはアーリー・ブ ルーグラスの精神さえ感じさせる。他に４枚のアルバムがある。ムーンシャイナー誌2001年８月 号特集(MS-1810 \500-)。

REB-1770 RALPH STANLEY & FRIENDS『Clinch Mountain Sweetheart』CD\2,750-

　55年に及ぶキャリアがようやく報われた（ムーンシャイナー誌９月号参照）ラルフ・ス タンレー、まさに米国メディアの時の人。そのラルフが、フォーク、ブルース、カントリー 等、各界のトップ女性シンガーを迎えて創った美しくも、癒されるスタンレー・ソングの数々16 曲。超お勧めである。

SAN-126 DOLLY PARTON『Halos & Horn』CD\2,750-

　圧倒的な歌唱力と存在感、ドリー・パートンの最新ブルーグラス第３作である。今回は前２作 とは異なり、スペクトラムで来日もしたジミー・マッティングリー(f,m)他、自身のツ アー・バンドに、ダレル・ウェッブ(m)、ゲイリー・デイビス(g,bj)、ランディ・コーアズ(d)、 テリー・エルドレッジ(bs)、ボブ・カーリン(bj)、スティーブンス・シスターズなど、主に 彼女の地元、東テネシーの人脈とノックスビルのスタジオでの録音。サム・ブッシュがキーと なった１作目『Grass Is Blue』(SH-3900 CD\2,750-)のキツ目ブルーグラス、クリス・シーリがキーとなった２作目『Little Sparrow』(SH-3927 CD\2,750-)のケルト風味のブルーグラスよりもポップな作品になっている。

COMP-4342 PHILLIPS, GRIER & FLINNER『Looking Back』CD\2,750-

Tennessee Blues/Monroe's Hornpipe/I Am a Pilgrim/Afro Blues/Dixie Hoedown/I Want You 他全9曲

　トッド・フィリップス、デビッド・グリア、マット・フリナーのトリオによる最新第２作は、 タイトルにあるように、自分たちの音楽を「振り返る」、有名曲カバー作品集。ビル・モンロー 作品３曲を中心に、マール・トラビス（というより、クラレンス・ホワイトのギターで有名 か!?）やジミ・ヘンドリックスからビートルズ曲まで、名曲の数々をいかに料理するか。ベース を軸に、変幻自在のギターとマンドリンが、自由に音を重ねていく…見事な室内インプロバイズ 音楽である。ブルーグラスやジャズ、クラシックというジャンルを越えた、それぞれの楽器の美 しさと能力を、各アーティストが最大限の努力で引き出そうとする、何も難しくない、それだけ の音楽である。…それにしても、デビッド・グリアっていうギタリストは怪物だ。今年５月の来 日のとき、何人がその凄いギターに接したんだろう…!?

CR-009 JOHN REISCHMAN & JOHN MILLER『The Bumpy Road』CD\2,750-

Kenny's Gone/Pacoca/Danza/Path Downhill/Wild Song/Snake Eye/Pedro Padilla Medley 他全10曲

　昨年来日した、フラット・マンドリンの最も美しい音色を出すといわれるジョン・ライシュマ ンと、フィンガーピッキン・ギタリスト、ジョン・ミラーのデュオ（名作『Binding My Time』=VSCD-097 \2,000-もある）最新第２作。ブラジルのショーロを軸に中南米やカリブ 海、ケルト音楽を志向したという前作『Singing Moon』(CR-004 CD\2,750-)とは少し趣向を変えて、今作ではオリジナルを中心によりマンドリ ン・ソロの比率を増やしたという。それでも、曲調には２人のジョンが共通に持っているブラジ ルや南米的な憧憬が主なテーマに表れ、極めて美しいアンサンブルをモノにしていることに変わり はない。ミラーの生指でのリズムとリード・センスの心地よさと、ライシュマンのクリアなトー ンが演じる、デリケートにして気色の良いマンドリン／ギター・デュオ。ライシュマン＆ミラー の特集はムーンシャイナー誌2001年５月号(MS-1807 \500-)。

DHN-1018 VASEN『Gront』CD\2,500-

　北欧に伝わるフィドル・ミュージックを現代的なインプロバイズ音楽に仕上げるヴェーセン（本 来の綴りはAの上にドットが付く）、1999年の代表作。ニッケルハルパ（スウェーデンの伝統 楽器で、鍵盤付きのフィドルという）、ギター、フィドル、パーカッションの若い４人 組。アイリッシュやスコティッシュに似たスカンジナビアン・フィドル（ボーイングはアメリカ のオールドタイムに近いような感じだ）と東ヨーロッパの伝統音楽が混じりあったようなフィドル 音楽に、スウェーデンの前衛ジャズ伝統が加味されたような不思議な雰囲気を持ったアコース ティック・アンサンブル。前衛ブルーグラスのように鋭角に尖がったスリルがアメリカン・スト リングバンド愛好者にも受け入れられそうだ。

UNI-017741 UKULELE CLUB DE PARIS『Manuia』CD\2,750-

　コピーに曰く、「パリ発エキゾ・ウクレレ・ハワイアン!ミュゼット・ジャグ・バンド、Les Primitifs Du Futur のリーダー、ドミニク・クラビッチ、女ダン・ヒックスとの異名を取るオ ランダの歌姫、フェイ・ロフスキーらを中心とした素敵にスウィングするフレンチ・ハワイア ン・ラウンジ・ミュージック」と。

DHN-1013 IAN CARR & KAREN TWEED『Fyace』CD\2,800-

　イギリスのフラットピッキン・ギタリスト、イーアン・カーと、鍵盤アコーディオンのキャ レン・トゥイードの２人だけのシンプルなインスト集。英諸島各地のトラッド・フィドル音楽を 中心に様々な作品を取り上げている。シンプルでデリケートな響きと、ユニークなメロディック奏 法をうまく組み合わせたフラットピッキンが美しい。

HT-8146 THE HELLECASTERS『Essential Listening Vol.1』CD\2,750-

Disintonation/Valley of the Pharoahs/Little Miss Strange/Axe To Grind/Bucket of Fish 他全13曲

東京ディズニーランド・バンドから、デザート・ローズ・バンドやエルトン・ジョン・バ ンド、最近ではアール・スクラッグス＆フレンズなどで活躍のジョン・ジョーゲンソン（ブ ルーグラスではマンドリン）と、ブリティッシュ・フォーク・ロック、フェアポート・コ ンベンションのジェリー・ドナヒュー、セッション・プレイヤーのウィル・レイ、３人の超 絶技巧ギタリストが繰り広げる悶絶のエレキ・インスト大会。フェンダー・テレキャスターを知 り尽くしたプレイヤーによる超絶ハイテク弾きまくり、これまでに発表した入手困難になった３枚 のアルバムからのセレクション。未発表音源２曲含む。

OMS-25120 BILL HENRY『Red Sky』CD\2,750-

　バークリー音楽院出身のフラットピッカー、ビル・ヘンリーのブルーグラスとポップ＆ジャズ作 品。詳細はブルーグラス新入荷参照。

OW-35127 CHET ATKINS & JERRY REED『Me and Chet/Chet and Me』CD\2,450-

Jerry's Breakdown/Limehouse/I Saw the Light/Old Man River/Cannonball Rag/Something 他全21曲

　一周忌を迎えたチェット・アトキンスの、これは1972年にジェリー・リードと組んだアルバ ム２枚を収めたもの。チェットが発掘したギタリストでシンガー、後には俳優としても大成する ジェリー・リードとのギター・インスト集。スリーフィンガー・バンジョーのメロディック・ スタイルをアダプトしたオリジナルや、スワンプ・ロックを思わせる泥臭さが身上のジェリー、 ポーカー・フェイスのチェット、２人合わせてナッシュビルのフィンガーピッキン・スタイルを 創った偉大なギタリストの共演だ。

SEAL-021 中川イサト『蜃気楼の王国』CD\2,381-（再発売）

Scarecrow/Horsetail Blues/Little Kota/爪紅/第三帝国の黄昏/逃げ水/Stonehenge/海市 他全12曲

　日本フィンガーピッキン・ギターのパイオニア、中川イサトの1995年作品が再プレス再発売 である。自身のギター音楽の方向性を見い出したと言う1994年作品『太陽風』の次作に当たり、 「自分のギター・ミュージックの方向を見極めてから最初の作品」と本人が語っている。なお、 全曲最新録音での『太陽風』(SEAL-019 CD\2,857-)をはじめ、数多い彼のCDや教則本はお問い合わせ下さい。

JASMD-3530 ARTHUR "GUITAR BOOGIE" SMITH『Have a Little Fun』CD\1,980

アーサー“ギター・ブギ”スミスのジャスミンからの廉価第３作。今回は22曲中半数近く で、彼のボーカルをクロース・アップした編集。もちろん、彼の強烈なギターが存分に楽しめるイ ンスト（ジャンゴ風"Blue Guitar"は秀逸）や、ドン・レノ・スタイルのバンジョーとのバトル、 また彼のフィドルなど、カントリーやジャズのどちらにも属さない、第二次世界大戦後のエネル ギーに満ちたアメリカン・ポップが楽しめると同時に、生やエレキを問わず様々なギター・スタ イルのひとつの原点ともいうべき時代の音楽だ。

REB-1785 JAMES ALAN SHELTON『Song for Greta』CD\2,750-

Fifty Miles of Elbow Room/Faded Love/Scarborough Fair/Back Up and Push/Down Yonder/Freight Train 他全13曲

　クリンチ・マウンテン・ボーイズのリード・ギタリスト、ジェイムズ・アラン・シェルトン の最新作。決して無理をしない、メロディーに忠実なリード・ギターを聴かせてくれる。ギリ アン・ウェルチ＆デビッド・ロウリングスを迎えたカーター・ファミリー・ソング"Fifty Miles of Elbow Room"は秀逸。有名曲が多く、カーター・ピッキンからクロスピッキンまで、ブルー グラス・フラットピッキン・ギターの一典型を学ぶのにはもってこいの作品だ。

REB-1778 DOYLE LAWSON『Tennessee Dream』CD\2,750-（初CD化）

　今や押しも押されもせぬ重鎮となったドイル・ローソン、彼の1977年発表の唯一のマンドリ ン・インスト作品が初CD化である。ケニー・ベイカーとJ.D.クロウ、ボビー・スローン、そ して若きジェリー・ダグラスという最高のサイドマンを従えて、そのクリアなピッキングを堪能さ せてくれる。16部音符のスケール奏法でスムースなメロディーの流れを作っていくオリジナルを 中心に、モンロー・メドレーや「ラバーズ・コンチェルト」など、お楽しみもバッチリ。ク イックシルバーの最新作『Hard Game of Love』(SH-3949 CD\2,750-)は超お勧めのストレート・グラス!!だぞ。…ドイルは凄いんだぞ!!

ACD-49 DAVID GRISMAN QUINTET『Dawgnation』CD\2,750-

　今秋で結成25周年を迎えるデビッド・グリスマン・クインテット最新作は７年ぶりのスタジ オ・オリジナル集。1977年、彼はブルーグラス楽器にジャズのノウハウを持ち込み、録音に細 心の注意を払い、アコースティック・アンサンブルに全く新しい基準を創った。自身のマンドリ ンが最高の響きを表現するアンサンブルの追求を続け、今ではジャズ、ロック界の巨匠で、今注 目のジャムグラス（ムーンシャイナー誌７月と８月号参照）のリーダーである。

ROU-0494 MICHAEL CLEVELAND『Flame Keeper』CD\2,750-

　今年21歳になった盲目の天才フィドラー、マイケル・クリーブランドの最新作。ベニー・ マーティンやスコット・ストーンマンの流れを汲むストレイトなブルーグラス・フィドルが快感 だ。ムーンシャイナー誌１月号(MS-1903 \500-)で彼の特集アリ。

ROU-7048 NATALIE MacMASTER『Live』CD２枚組\4,500-

　カナダのケープ・ブレトンに伝わるフィドル・スタイルのトップスター、ナタリー・マク マスターの素晴らしいライブ２枚組。１枚はツアー・バンドでの熱狂的な現代ビートに乗り、 ２枚目は地元のダンスホールでピアノとギターのみをバックにした素晴らしいトラッド・フィドル 集。

PC-6502 KRISTIN SCOTT BENSON『Straight Paths』CD\2,750-

　アリソン・ブラウンを例に挙げるまでもなく、バンジョー・テクニックに関する男女格差は存在 しない。クリスティン・スコット・ベンソンの素晴らしいアイデアと、ブルーグラス・バン ジョーらしいストレート・ソリッド・ピッキン、そして完璧なサポート陣での第２作。そう か、"Foggy Mountain Rock"はCチューニングでやればカッコいいんだ…。

NBM-020801 吉崎ひろし『Banjo Nostalgie』CD\2,800-

　関西を中心に職業ミュージシャンとして活躍する吉崎ひろしのファースト・ソロ・バンジョー 作品。ナターシャ・セブンでは城田じゅんじの抜けた後を埋めた経歴も持つ彼が、オリジナル を中心に創り上げた独自のバンジョー音楽集である。宮崎勝之(m)や大矢貞男、水谷裕(g)他の仲 間をバックに、フォーク・バラードからスウィング、ストレート・アヘッドなブルーグラス 等々、バンジョーの様々な表情を見せる。東京で活躍する有田と原に続く、日本のバンジョー 奏者からのメッセージだ。ムーンシャイナー誌９月号(MS-1911 \500-)に彼の特集がある。

ROU-0084 BILL KEITH『Something Bluegrass』CD\2,750-

　メロディック・スタイルの創始者、ビル・キースの1976年大名作。デビッド・グリスマ ンとトニー・ライスが出会った歴史的作品でもある。バッサー・クレメンツ(f)、トム・グレ イ(bs)に、ジム・ルーニーとアル・ジョーンズのボーカル物も４曲。

CCS-100 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain Banjo』CD\2,750-

　いわずと知れたブルーグラス・バンジョー（インスト）のバイブル。このアルバムともう 一枚、『Foggy Mountain Jamboree』(CCS-118 CD\2,750-)、そして、それらの多くの曲がタブ譜化された聖典＝教則本『Earl Scruggs; 5 String Banjo』(ES-Book \3,000-)をブルーグラス・バンジョーの三種の神器という…!?

ROU-0452 ROB ICKES『Slide City』CD\2,750-

　ジェリー・ダグラスの次世代ドブロのトップランナー、ロブ・アイクスの99年作品。１枚目の 『Hard Times』のブルーグラスから進んで、グリスマン・クインテットのジョー・クレイヴンを 迎えたドーグ風味のジャズ志向は、最新作『What It Is』(ROU-0492 CD\2,750-)での見事なジャズへの布石だったのだろう。左手に持つ鉄の バー１本で、これほどの多彩な表情に驚くべし！

COMP-4333 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER『The Duo Live; At Home and On the Range』CD\2,750-

Down in the Willow Garden/Big Mon/In the Pines/Shebag, Shemor/Jerusalem Ridge 他全12曲

マイク・マーシャルとダロル・アンガー、竹馬の友というのだろうか、もう25年近くも親友 として、フォーク・ブルーグラス・ジャズ・クラシックの境界を超えてきた２人の音楽がホット に混ざった最新デュオ・ライブ。回を重ねる度に聴きやすく（分かりやすく）なる、というの も不思議な２人だ。本作は有名スタンダードも多く、２人のスーパーピッカーがどんなアイデアで 料理するのか、ダロルのフィドルとマイクのギター、マンドリンが音楽のジャンルを超えてホッ トなライブを創る。超一流のインストルメンタリストのお手並み…凄い!!

BCD-15728 COUNTRY ALL-STARS『Jazz from the Hills』CD\3,100-

　1950年代前半、ブルーグラスがまだ赤ん坊だった頃、ナッシュビルのスタジオには産業化し つつある音楽で食うためにさまざまなスーパーピッカーたちが集まり始めた。彼らは互いに刺激 し合い、素晴らしい録音を残してくれた。チェット・アトキンスを核に、ジェスロ・バー ンズのマンドリン、ジェリー・バードのスティール・ギター、デイル・ポッターのフィド ル、ホーマー・ヘインズのリズム…、伝説のカントリー・オールスターズの21曲集である。

DRC-010 UNCLE EARL『She Went Upstairs』CD\2,750-

Blackest Crow/Orphan Train/Rubber Dolly/Where the Soul of Man Never Dies/Over in Glory Land/The Fox/Snow White Dove/Freight Train 他全12曲

モリー・オブライエンがライナーノーツで、「21世紀のヘイゼル・ディッケンズ＆アリス・ ジェラード」と表現する素晴らしい女性オールドタイム・デュオ、アンクル・アールのデビュー 作品。故チャールズ・ソウテルがプロデュースしたデビュー作『Can You Hear It』(GROVE-9000 CD\2,750＝お勧めです!)で、オールドタイム系ソングライターとして鮮烈な印象を残した コロラド出身のK.C.グローヴスが、デトロイト地域のシンガー／ソングライター、ジョー・セラ ピアと組み、ローリー・ルイスやジーン・ボールホーンのフィドル、プー・スティーブンソン (m)、そしてプロデューサーでもあるサリー・バン・ミーターのドブロ、バンジョーなどを趣味 良く適度に配して仕上げた見事な作品。ヘイゼル＆アリスとはいうものの、60年代のウーマン・ リブを背負ったハイロンサムな彼女らと比べると21世紀、人々の自然志向と癒されたい心情に 合った、暖かく優しい（はるかに聴きやすいとも言う）音楽になっている。トラッドを中心 に、「フレイト・トレイン」など有名曲も散りばめた美しい選曲、なんとも心を打つ２人の優し い歌声、そしてサリー・バンのスライド系ギターとバランスの取れた趣味のいいサウンド、す べてが心を癒す、見事な女性オールドタイム＆アパラチアン作品に仕上がっている。秋の夜長が豊 かになる超お勧め作品である。

VAN-203/5 V.A.『Vanguard:Roots Of Folk』CD３枚組\4,500-

Irene(Leon Bibb)/This Land Is Your Land/If I Had a Hammer/Donna Donna/Little Maggie/Freight Train/Tom Dooley/M.T.A./Walk Right In/Pack Up Your Sorrows/It Ain't Me Babe/Ramblin' Boy/Mr. Bojangles/Early Morning Rain/Candy Man/San Francisco Bay Blues/See See Rider/Midnight Special 他全45曲

　ポール・ロブソンの"Joe Hill"から、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの"Blues with a Feeling"まで、「これぞアメリカン・フォーク・ミュージック」３枚組全45曲集。 ディスク１はルーツ・ミュージック、ディスク２は当時のコンテンポラリー・ソング、ディス ク３はフォーク・ブルース、とそれぞれにテーマをもっての編集。スタジオ録音と、ヴァン ガードならではのニューポート・フォーク・フェスのライヴ音源等を駆使して、60年代 フォーク・ブームを代表するミュージシャンたちを集大成した決定版アメリカン・フォーク大全 集。

ROU-0481 NEW LOST CITY RAMBLERS『40 Years of Concert Performances』CD２枚組\3,960-

　1958年に結成され、都会の若者や音楽ファンにオールドタイム音楽の存在を知らせたニュー・ ロスト・シティ・ランブラーズの40年に渡るコンサート活動から選ばれたベスト・ライブ48曲 集。そのまま、戦前に存在した南部白人音楽の一望にもなる秀作。

COL-86840 DIXIE CHICKS『Home』CD\2,650-

　あの全米超スーパーアイドル・グループが完全アコースティックのニューグラス作品発表!!メ ジャーカントリー市場に挑戦の意欲作。ブルーグラス新入荷の項参照。

MRO-101 トミ藤山『Gold-Visit America-』CD\2,677-（歌詞付き）

Silver Wings/Johnny Guitar/Yodel Lady Blues/Danny Boy/Release Me/Home on the Range 他全13曲

　1953年のレコード・デビューという大ベテラン、トミ藤山の歌唱力と、圧倒的なバック・ ミュージシャンの能力があいまっての強力なカントリー・アルバム。1995年のカムバック作 『Lonely Together』から６年、ポール・フランクリン、ブレント・メイソン、マイケル・ ローズ、エディー・ベイヤーズ、ジョン・ホッブスらに、ジム・ホーンやアンドレア・ゾンと いった…ド超一流ミュージシャンが創る音に乗って、彼女の愛唱歌である上記の古いスタンダード 曲（日本語訳も含む）を中心に、新曲にも挑んでいる。トミ藤山の古い歌唱スタイルと最先端の 音楽の作るコントラストが見事である。次はオースティン辺りのロカビリー・バンドをバックにし た作品も聴いてみたいものだ。ともあれ、「アルプスの少女ハイジのテーマ」などで、多くの 人にその声とヨーデルには馴染みある大ベテラン、トミ藤山、宝塚フェスにも一参加者として 参加、もちろん大アンコールを得たことは記憶に新しい。戦後の日本音楽界への貢献はもっと評価 されるべきだろう。

RYKO-10622 KELLY WILLIS『Easy』CD\2,750-（歌詞付き）

If I Left You/Don't Come the Cowboy with Me Sonny Jim/Wait Until Dark/Reason to Believe 他全10曲

テキサス州オースティンで知り合ったナンシ・グリフィスの推薦でメジャー・カントリー・シ ンガーとしてデビュー、90年代前半に３枚のアルバムを発表したが成功には至らなかったオクラ ホマ生まれ、バージニア育ちのソングライター、ケリー・ウィリスがテキサスに戻り、イン ディーでリリースした第２作。自作曲を中心に、ゲイリー・パチョーザのプロデュースで、しっ とり落ち着いたアコースティック・アンサンブルにのせた美しいアルバム。ホンキー・トンクの 力強さと、傷つきやすい心を併せ持ったボーカル、と評される独特の優しい唄が耳に残る。ク リス・シーリ(m)が参加、ポール・グラッセとの共演や、ハーモニーにビンス・ギル、アリソ ン・クラウス、ダン・ティミンスキを配するブルーグラスという人選も的を射たもの。

AUD-8156 RAY PRICE『Time』CD\2,750-

No One But You/Ft. Worth, Texas/Old Love Letters/If I Say Goodbye(with Vince Gill)　他全12曲

切り込みフィドルとスティーリン・サウンド、そしてウォーキング・ベースにシャッフル・リ ズム、カントリー・シャッフルの王者としてひとつの時代を築いた大ベテラン、レイ・プライ スの最新作。バディ・エモンズ(steel g)、ピート・ウェイド(eg)、ジミー・キャップス(g)、ロ ブ・ハジャコス(f)などが創り出すかつてのチェロキー・カウボーイズ伝統のスタイルに、レイの 年輪を重ねたしぶいヴォーカルが貫禄の味。ヴィンス・ギルがゲスト参加。

ARI-67046 DIAMOND RIO『Completely』CD\2,750-

Beautiful Mess/Big Ol' Fire/I Believe/Something Cool/The Box/Rural Philharmonic 他全13曲

カントリーの世界で、アラバマやブルックス＆ダンとならぶヴォーカル・グループとして確固た る存在感を示しているダイアモンド・リオの新作。マーティ・ロウ(リード・ヴォーカル)、ジ ミー・オーランダー(リード・ギター、bj)とジーン・ジョンソン(m＝元セカンド・ジェネレー ション、クリフ・ウォルドロン＆ニュー・シェイズ・オヴ・グラス)が持ち込んだブルーグラス のハーモニー技法を、ロッキン・カントリーと融合させた独特なコーラスで人気の６人組。オー ランダー作のインスト"Rural Philharmonic"も収録している。カントリー・アルバム・チャート 初登場３位。

COL-86808 JOHNNY CASH『At Madison Square Garden』CD\2,650-(未発表音源)

Big River/I Still Miss Someone/Long Black Veil/Folsom Prison Blues/Wildwood Flower-Worried Man Blues(with Carter Family)/A Boy Named Sue 他全26曲

今年２月に70歳を迎えたアメリカン・ミュージックの巨人ジョニー・キャッシュ、彼のオリ ジナル・アルバム再発を続けているコロムビアから、今度は今まで未発表だった絶頂期のライヴが 発掘された。フォルサムとサン・クエンティン、両刑務所でのライヴという空前の試みで大ヒット を記録した69年12月、レギュラーのTV番組ジョニー・キャッシュ・ショウの成功もうけて、 キャッシュ・ショウ一座を引き連れてのニュー・ヨークはマディソン・スクエア・ガーデンでの ライヴ。カール・パーキンス、スタットラー・ブラザーズ、そしてマザー・メイベルとカー ター・ファミリー、それぞれにお馴染みの曲をフィ−チュアしながら、圧倒的な存在感でショウ を進行していくキャッシュ全盛期の貴重な音源。『At Folsom Prison』(COL-65955\2,250)、『At San Quentin』(COL-66017\2,250)と共に、キャッシュ最高のライヴ３部作として楽しめ る。

KSCD-1491 DAVID ALAN COE『Country & Western』CD\1,750-

Home on the Range/Skip to My Lou/Shenandoah/Pretty Red Wing/Oh My Darlin' Clementine 他全10曲

　アウトロー・シンガーとして名を馳せたデビッド・アラン・コーがアコースティックをバック に歌う超有名アメリカン伝承曲集。朴訥なボーカルとバックが、彼の味わい深い人生を語るのか。 上記「いとしのクレメンタイン」など超有名曲の他、「淋しい草原に埋めないでおくれ」、「テ キサスの黄色いバラ」など、普段は聴くことのない曲がユニーク。

UNI-112982 BILL MONROE『The Very Best of Bill Monroe & His Blue Grass Boys』CD\2,650-

　"Blue Moon of Kentucky" から"My Last Days on Earth"まで、20世紀のアメリカが生んだ最も偉大なミュージシャン、ビル・モンローの1954 年から81年までの間に正式に残された録音から22曲を選び、リマスターしたベスト集。

SCIF-4218 YONDER MOUNTAIN STRING BAND『Town by Town』CD\2,750-（歌詞付き）

　最近のジャムバンド、ジャムグラス・ムーブメント（ムーンシャイナー誌７月号と８月号で特 集）の中で一躍頭角を現したコロラドを本拠にするヤンダー・マウンテン・ストリング・バンド の最新作。

MME-71010 FLATT & SCRUGGS『Father's Table Grace』CD\1,980-

フラット＆スクラッグスの廉価盤ゴスペル集。50年代末から60年代前半のコロムビア録音。

MME-71007 BILL MONROE『Mansions For Me』CD\1,980-

ビル・モンローのコロムビア録音からセレクトされた廉価盤ゴスペル集。1946年と47年、い わゆるオリジナル・ブルーグラス・バンドの珠玉の録音。

BUF-112 HOT CLUB OF COWTOWN『Ghost Train』CD\2,476-

　５月に来日しセンセーションを巻き起こしたアコースティック・スウィング・トリオ、ホット クラブ・オブ・カウタウンの最新作。彼らの来日時のインタビューはムーンシャイナー誌９月号!!

UNI-170285 JOE NICHOLS『Man With A Memory』CD\2,650-

Joe's Place/Brokenheartsville/She Only Smokes When She Drinks/Everything's A Thing 他全12曲

ジョーンズ／ハガード／ロビンス・トラディション、そしてランディ・トラヴィス、アラ ン・ジャクソンで育った正統派シンガー、ジョー・ニコルス。

ARI-67048 PHIL VASSAR『American Child』CD\2,750-

ソングライターとして、アラン・ジャクソンやティム・マグロウなどのナンバー・ワン・ヒッ トを提供してきたフィル・ヴァッサーの第２作。メインストリーム・カントリーを根っこに持ちな がらも、ブライアン・アダムスやドン・ヘンリーなどの「大人の」ロック、ポップの感覚を併せ 持った、新時代のカントリー・シンガーの代表格。

BM-001 BILL MONROE『Father of Bluegrass』DVD\4,800-VHS\4,800-(91分＝DVD、VHSのご指定をお忘れなく)

　今９月、７周忌を迎えたビル・モンロー。この映像作品は1990年、モンロー79才の時に収録 された様々なインタビューと映像で、ビル・モンローという人物に肉迫した最も優れたドキュメ ント。製作はジョン・レノンの"Imagine"のビデオを創ったスティーブ・ゲブハート。ジョン・ ハートフォードの司会進行で、出演はレスター・フラット、ジェリー・ガルシア、エミルー・ハ リス、ポール・マッカートニー他、歴代のブルー・グラス・ボーイ達。本作すべてのセリフ の英語と日本語の対訳本(BOOK-27 \1,900-)もある。ぜひ知っておいてほしい「ブルーグラスの 父」ビル・モンローの素顔と、偉大な彼の業績と人柄、…重要な遺産である。

BM-500"BLANTON MANDOLIN A-TYPE"定価\50.000→\30.000

　コストパフォーマンスの高さで定評のあったブラントン・マンドリン、廃番の為、処分価格に てご提供致します。ロングネックのAタイプ、トップはスプル―ス単板、サイド&バックはメイ プルの単板、弾きやすい細身のネックはメイプル、ローズウッド指板。ソフトケース付き。ス トラップもサービス。数量限定につきお早めに。

I-V013"OLD VIOLIN RV12 NO LABEL" \190.000

I-V014"OLD VIOLIN RV16 NO LABEL" \185.000

　ケニー・ベイカーを彷彿させるブラック・フィニッシュのジャーマン・ストラド・コ ピー、２挺入荷しました。

I-V015"OLD VIOLIN 1919 HOMMA R-6/6996"　\150.000

マーク・オコーナーの愛器として知られるマジーニ、ジャーマンのコピー・モデルが入荷し ました。1919年製、ラベルは本物のようです。ちょっとスケールが長め(全体で1.5mmほど)です が、輪郭のはっきりした、面白い音の出方が特徴です。 いずれも大量生産の機械が入る以前の、いかにも手作りといつた雰囲気の風格有るバイオ リンです。まずはお問い合わせ下さい。

BOOK-21 『Will You Miss Me When I'm Gone?:The Carter Family & Their Legacy in American Music』\3,900-(ハードカバー416頁)

大陸横断鉄道のドキュメンタリーなどを制作したPBS-TVのディレクター、マーク・ズウォニッ ツァーと、エルヴィス・プレスリーやビートルズについての著作のあるポピュラー・サイエン ス・マガジンの編集者チャールズ・ハーシュバーグによるカーター・ファミリーの詳細な評 伝。A.P.、サラ、メイベルそれぞれのライフ・ストーリー、ラルフ・ピアとブリストル・セッ ションにはじまるカーター・ファミリーの歴史、カントリー・ミュージックのはじまりとその変 化、すべてを克明に解き明かした必読の書（英語版）。カーター・ファミリーCD12枚組大全 集ボックス・セット(BCD-15865\38,500)とあわせて一家に１冊。素晴らしい装丁である。

BOOK-22 『Orange Blossom Boys:The Untold Story of Ervin T. Rouse, Chubby Wise and the World's Most Famous Fiddle Tune』\5,400-(ペイパーバック218頁＋CD)

数あるブルーグラス・インストゥルメンタルのなかでも最も有名な曲の一つ、そしてフィドルを 志す者誰もが避けては通れない必須曲"Orange Blossom Special"(OBS)。この名曲にかかわった（作者とされる）ふたり、トマス・アーヴィ ン・ラウズとチャビー・ワイズの知られざる物語（英語版）。付録として、ゴードン・ラウ ズ、チャビー・ワイズのインタヴュー、ラウズ・ブラザーズのオリジナル・ヴァージョン (1939年録音)やチャビーのライヴ・テイク、ベニー・マーティン、バディ・エモンズ、バイ ロン・バーラインなど全部で11組の"OBS"、そしてラウズ・ブラザーズのレア音源やチャビーの 未発表曲など８曲、計19曲収録のCDがついている。

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー（探しておられるタブ譜 の曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。

最新６月号（BNL-02/06）は、インタビューはボブ・カーリン（タブは"Eminence Breakdown""Woodchopper's Breakdown"、共にジョン・ハートフォード『Hamilton Ironworks』より）、今月のタブ譜はモーツァルト"Sonata in A"他、ジミー・マーティンの"Red Rooster"="She'll Be Coming Around the Mountain"、トム・アダムス"John Henry"と"Don't You Call My Name"その他、初心者コーナー、メロディック・クロウハンマーなど、 様々なスタイルのタブが満載。バンジョー・マニアには1冊丸ごと楽しめる情報＆タブ譜誌、44 頁！

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

　米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておられる記事などバックナンバーもヨロシク。

　最新７月号(BU-02/07)は、昨年夏の東テネシー州立大学(ETSU)ブルーグラス・バンドの日 本ツアー・フォト・リポート（千葉フェスと宝塚フェス）ルイス・ファミリー、ブリスト・ル セッション75周年などの特集の他、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-（新着!）

　オールドタイム音楽専門誌の2002年夏号(OTH-0804)は、オールドタイム・リバイバル の立役者、トミー・トンプソン、フィル・ジェイミソンの"Do-Si-Do"考察、ヴォロ・ボッグト ロッターズ、ワークショップはバンジョーのネック・リセット、その他、ニュースやレコード紹 介など、非常に内容の濃いオールドタイム情報が満載の54頁。その他のバックナンバーはお問い 合せ下さい。オールドタイム・ファン必読！

　発行19年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門 誌。

■定期購読：１年￥6,000-半年￥3,300-

　お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月をお知らせ下さい。バックナンバーも含めて、 いつからの購読でもご自由です。

■ムーンシャイナー・ファイル：\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー：各￥500-。

　下記以外にも、アーティストや知りたい事項をお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-1910 2002年９月号（通巻227号）

　ビル・モンロー七回忌特集、投稿集「私の好きなモンロー・ソング」、ホット・クラブ・オ ブ・カウタウン・インタビュー、吉崎ひろし『Banjo Nostalgia』、IBMAアワード最終ノミネート発表、笹部益夫回想録�H、茂泉次郎「最 終回」、ブルーグラスとテロリスト、ブリストル・セッションズ記念イベント・リポート他の 特集と、ニュース、ブルーグラス・チャート、レコード・レビュー、ライブ＆フェス情報 等々、日米のブルーグラス情報満載。

MS-1910 2002年８月号（通巻226号）

ジャムバンドとジャムグラス入門後編、ヨーマ・コウコネン『Blue Country Heart』、ザ・チャップマンズ、ジャズ・マンドリン・プロ ジェクト、ナターシャ・セブン・ビデオ制作、カーター・フォールド訪問、米国フェス・リ ポート。