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B.O.M.Newsletter #261   2002年6月6日記

▼さわやかな季節も終わり、梅雨から真夏がやってき ます。チョッとキツイですが、これも日本の良き風物と、楽しみましょう…。梅雨真っ最中の岡山では 全天候型フェス(6/15-16)もあります。また、7月には蔵王(7/20-21)と千葉(7/26-28)、大分(7/27-28)、 そして8月1日から4日まで、31年目を迎える『宝塚ブルーグラス・フェス』があります。このB.O.M. ニューズレターと同時に始まった『宝塚フェス』、いつまで続くか…、少なくとも、みんなの嬉しい顔を 見ている間は、なんとか続けようと思います。今年も、ヨロシク!!

 その他、ブルーグラス、フォーク、カントリー…、 様々なコンサートやライブが全国各地で開かれています。各人、夫々にとって楽しい環境を盛り上げ、育 てましょうではあーりませんか…!?

ブルーグラス新入荷

COMP-4337 DREW EMMITT『Freedom Ride』CD\2,750-

Bend in the River/Solid Ground/If You're Ever in Oklahoma/Tanbled Uo in Blue/Lonesome Road/Rainmaker/Memories of Mother and Dad 他全11曲

 アメリカでは『オー・ブラザー』現象に続き、『シャムグラス』現象が吹き荒れそうな勢いだ。ジャ ムグラスとはニューグラスとジャムバンドが合体したもので、つまり、基本的にロックのリズム・グルー プをベースにし、ジャンルを超えた、若いヒッピー系ファンへの「弾きまくり」大会。ドリュー・エ ミットはそんなジャムバンドの老舗、レフトオーバー・サーモンのマンドリニスト。もちろん、バリ バリのブルーグラス出身なので、ラストの曲はピーター・ローワンとバッサー・クレメンツを迎えての モンローのハイロンサム曲。バックはジョン・カウワン・バンド(JCB)を基本に、自らのマンドリン・ ヒーロー、サム・ブッシュやロニー・マッカーリーが加わる超豪華版でのニューグラス大会。JCBのス コット・ベスタルとジェフ・オウトリーのスーパーピッキンはもとより、ルーク・ブラとケーシー・ド リーセンら若い才能も光っている。全編に明るく、思いっきり楽しめるジャムグラス、否、本家JCBより もストレートな「ニューグラス」だ。

DCN-1002 DR. RALPH STANLEY & THE CLINCH MOUNTAIN BOYS『Live at McCabe's Guitar Shop』CD\2,750

Orange Blossom Special/Sunny Side of the Mountain/Pretty Girls, City Lights/Man Of Constant Sorrow/Oh Death/Daybreak In Dixie 他全15曲

75才にしての初グラミー受賞をはじめ、突如として「時の人」となったラルフ・スタンレーの最新作は、 昨年2月11日、ロサンゼルス郊外サンタ・モニカのマッケイブス・ギター・ショップでの素晴しいライ ブ集だ。ラルフのブルーグラス史での功績と、常ながらの活躍を知るブルーグラッサーには片腹痛いかも しれないが、時ならぬ全米メディアのオベーションに気を良くしているラルフ、我々も祝いたい。しかも 重要なのは、現在のクリンチ・マウンテン・ボーイズが「凄い!」。ラルフ二世(g)、ジェイムズ・プ ライス(f)、ジェイムズ・アラン・シェルトン(g)、スティーヴ・スパークマン(bj)そしてベテラン、ジャッ ク・クック(bs)という、歴代最高とまで言われる彼らのライブを実感してほしい。前半は、ラルフがメン バーを順次紹介しながら彼らをフィ−チュア、雰囲気が盛り上がったところで御大登場。キース・ウィッ トリーに限りなく近づいた息子ラルフ二世、シェルトンの正確無比なクロスピッキン・ギター、ラルフと 見まごうばかりのスパークマンなど、最高に仕上がったバンド・パフォーマンスだ。有名曲や話題曲のオ ンパレードなのも嬉しい。

DS-2006 RICKY SIMPKINS『Don't Fret It』CD\2,750-

Old Tree/Stoney Lonesome/When I Come Home/Golden Slippers/Chestnut Ridge/Mountain High, Feelin' Low/Black Mountain Rag 他全11曲

 1980年代、コンポラソリッドというブルーグラス・トレンドの一角を成したバージニア・スクワイ アーズのメンバーとして来日、知られることになったリッキー・シンプキンズ。その後のトニー・ライス・ ユニットやロンサム・リバー・バンドをはじめとする様々な活躍でフィドラーとしての地位を築き上げた 彼、ここではマルチプレイヤーとしてマンドリンやバンジョーも披露する他、ボーカリストとしてもデ ビューするという待望の最新作である。ホットな、しかし良くコントロールされたインストとボーカルが 半々、今作のバックにはトニー・ライスが大きくフィーチャーされている他、ワイアット・ライス(g)、 ランディー・コーァズ(d)、ロニー・シンプキンズ(bs)、ロニー・ボウマンらのかつてのバンドメイト や、ダン・ティミンスキやアーニー・サイクスといった話題の人たちがハーモニー・ボーカルで参加、苦 労人のリッキーを盛り上げている。

GHD-5098 BLAINE SPROUSE『Dogwood Winter』CD\2,750-

Angelina Baker/Soldier's Joy/Little Rabbit/Temperance Reel/Eighth of Jan./Lorena 他全12曲

ケニー・ベイカー・スタイルの正統派ブルーグラス・フィドル継承者として活躍し、現在は弁護士業 の傍ら、クラスター・プラッカーズの一員として月に一度のライブを楽しむブレイン・スプラウスの、 1992年にカセットで発表したアルバムのCD化である。リチャード・ベイリー(bj)、マーク・ハワード (g,m)、ブレント・トリット(m)らのプラッカーズ仲間の他、デビッド・グリア、ロジャー・ラスネイク (g)、ジェリー・ダグラス、マイク・コンプトン、ロイ・ハスキーJr.らナッシュビル最良のメロディー・ メーカーがバック。プラッカーズはもちろん、80年代のハートフォード・サウンドも創った張本人=マー ク・ハワードの制作で、トラッドとモダン(現代)のバランスの取れた美学が秀逸である。なおブレインは、 先月紹介したケニー・ベイカーの最新作『Spider Bit the Baby』(OMS-25110 CD\2,750、これがまた良い!!のだ諸君)のハーモニー・フィドルで、その健在ぶ りをアピールしている。

CCCD-0202 GARY BREWER『Home Brew』CD\2,750-

Elvis on Velvet and Monroe on Grass/Dance in Old Kentucky/Chattanooga Dog/Old Dan Tucker/I Haven't Seen Mary in Years/Sea of Heartbreak 他全12曲

 ケンタッキーのルイビルを本拠地にするバリバリの ブルーグラッサー&フラットピッキン・ギタリスト、ゲーリー・ブルーワーの最新作は、エルビスとモン ローを題材にしたトム・T.ホールのタイトル曲の他、おじいちゃんの代から自宅に伝わるオールドタイム・ ソングや美しいゴスペルなど、自身の気に入ったブルーグラスを集めたもの。ボーカル、サウンド共に 手堅いトラッドグラスに収めている。ラリー・スパークスのギター・インスト"Lonesome Guitar"や、レスターの渋めのアルバム『Hard Traveling』から"Pasture of Plenty"、ジミー・グドローのヒット曲など、選曲も楽しめる。彼のようなパワーのあるローカル・ ブルーグラスが米国ブルーグラス界の核である。

DS-2004 ERNIE THACKER『Chill of Lonesome』CD\2,750-

Little Piece of Land/Father Son & Holy Ghost/Old Kentucky Home/Old Barn/Highway of Sorrow/Whiskey & Women/Old Time Drunkard 他全11曲

 1990年代前半、ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズ(CMB)のマンドリン奏者として 加入後、その素晴しいボーカルを買われてCMBのリード・ボーカリストとして抜擢されたアーニー・サッ カー。今や日の出の勢いのダン・ティミンスキとティム・オースティンの制作で、ブルーグラス・メジャー に勝負の1枚!!アーニーの強烈なボーカル=カーター・スタンレーからキース・ウィットリーに至るスタン レー伝統に、レフティ・フリゼルやジョージ・ジョーンズらのホンキートンク・フレーバーを加えた節回し に、現在のトップ・ブルーグラス・ソングライターの新作で、ティミンスキ(g)はもちろん、ロニー・ス チュワート(f,bj)、アダム・ステッフィ(m)らのスーパーピッカーに、知る人ぞ知るベン・アイザックス のベースがサウンド全体を締める。圧倒的なスティーブ・ガリー(DLQから現マウンテン・ハート)の テナーと、新作の歌にかける今の米ブルーグラス界が凝縮した最新作である。  アーニーは現在、自身のバンド、「ルート23」を率いて活躍しており、バンド での最近作『Backbone Job』(CR-1117 CD\2,750-)がある。また、ラルフ・スタンレーとCMBをバッ クにした、恐らく高校卒業間もない作品『Holding On』(CR-1121 CD\2,750-)もある。ちなみに、ルート23とはケンタッキー、バージニア、テネシー、 ノース・カロライナ各州を縦走する、アパラチア音楽の最も濃い地帯を走る道路で、その周辺にはカー ター・ファミリーからクリス・シャープまで、本場者の出身地帯である(ムーンシャイナー誌6月号「ブリ ストルとトライ・シティ地帯」参照)。

NR-2002 PETE WERNICK'S LIVE FIVE『Up All Night』CD\2,750-

Alabamy Bound/Foggy Mountain Breakdown/Sweet Georgia Brown/Foggy Mountain Special 他全14曲

 5弦ブルーグラス・バンジョーのベテランで、1970年代にはニューヨークのカントリー・クッキン グ、1980年代にはホット・ライズなどで知られるピート・ワーニックの新しいバンジョー・コンセプ ト、ライブ・ファイブの最新第2作。彼のコンセプトは非常にわかりやすく、ブルーグラス・バンジョー のスリーフィンガー・ロールがいかに、クラリネットとビブラフォンといったリード楽器、そしてベース とスネア・ドラムのリズム楽器、すなわち、初期のジャズ・コンボとマッチするかというものだ。誰も がイメージとして持つバンジョーやジャズという垣根 を、互いに地のままぶつけ合う事で、その偏見や不自然さに、真っ向から挑んでいるようだ。"Foggy Mtn BRD"はその最たるものだろう、バックがジャズだからと言ってジャズのようなフレーズや弾き方をす る必要はなく、ブルーグラスで通せばいい…その逆も同じだ。そんなところから新しい音楽が生まれる。 1960年代からブルーグラスをリードしてきたインテリ、ピート・ワーニック博士(コロムビア大学で社会 学博士号取得)=ドクター・バンジョーの見事な理論と実践である。これはブルーグラス作品である。

LAKE-0005 CURTIS McPEAKE『Vintage 1976』CD\2,750-(未発表音源)

Cripple Creek-Sally Goodin'-Sail Away Ladies-Under the Double Eagle/Salty Dog Blues/Lonesome Road Blues-Grandfather's Clock/Last Thing on My Mind/Farewell Blues/Flint Hill Special 他全20曲

アール・スクラッグス本人よりもスクラッグス・スタイルに精通している(!?)、カーティス・マクピーク のレア音源が、自身の手で発掘された。タイトル通り、76年2月に録音されたこの作品、ベニー・マー ティンとアンクル・ジョッシュ・グレイヴス、ふたりの達人を迎えてのセッションだ。…ベニーは他界し て一年、ジョッシュは今年初めに両足切断、人は老いていくが、音楽はいつまでも年を取らずに残るもの だ。ジョン・ハートフォードとのコラボレーションで絶頂期の感覚を取り戻したマーティンと、スクラッ グス・レヴューでロックの世界に踏み込んだ直後のジョッシュ、なによりこのふたりの元気が素晴らし い。3人それぞれが得意技をさりげに交換しながらのスタンダード特集、メドレーが多くって1曲ずつが短 いのと、ドラムが入っているのが難点といえば難点ではあるが、ベテランの名人芸がたっぷりつまった、タ イトルに恥じない名演集である。

VAR-66322 McCORMICK BROTHERS『The Very Best of the McCormick Brothers』CD\2,750-(初CD化)

Are You Feeling Blue?/Lonesome for You/Pins And Needles(In My Heart)/Banjo Twist/Red Hen Boogie/Bugle Call Rag/Before I Met You 他全18曲

50年代半ばから60年代初頭、ヒッコリーに多くのシングル盤とアルバム『Songs for Home Folks』を残したマッコーミック・ブラザーズのベスト18曲 集。のちにレスター・フラット&ナッシュビル・グラスで知られるハスケルの派手やかなバンジョー・イ ンスト、"Haskel's Five String""Mad Banjo""McCormick's String Picnic"などで、日本でもその名を知られた。そんなインストを含めて、50 年代の熱気とエネルギー、すなわち本物のブルーグラス(第一世代である事と伝統音楽の基礎があった)と いうバンドのひとつの典型が聴ける。

BMG-92478 JOHN HARTFORD『John Hartford/Iron Mountain Depot/Radio John』CD2枚組\3,200-(初CD化未発表、廉価盤)

Dusty Miller Hornpipe and Fugue In A Major for Strings/Brass and 5-String Banjo/Meanwhile You Sit By My Banjo/Hey Jude/Skippin' in the Mississippi Dew/Bed on My Mind/White Lightning/I Don't Love Nobody/California Earthquake 他全36曲

6月4日、一周忌を迎えたジョン・ハートフォード彼が60年代後半、RCAに残したすべてのアルバムCD 化・シリーズ3枚目の最後はLP3枚分を収めた2枚組。ここで特筆すべきは、7枚目のオリジナル・ア ルバム(途中に1枚、コンピレーション=詳細はムーンシャイナー誌のハートフォード追悼特集=01年9月号 \500-)として制作されながら、今日まで陽の目を見ることのなかった幻のアルバム『Radio John』が、はじめて世に出るという快挙である。ハートフォードの 偉大さについてアレコレと言いはじめればキリがない。確かなことは、ビートルズの"Yesterday"に次ぐ 録音回数を誇る世界的ヒット"Gentle On My Mind"を書き、1968年の西海岸でザ・バーズ『Sweetheart of the Rodeo』の現場に居合わせカントリー・ロックの誕生にかかわり、1970年代以降のニューグラ ス・ムーブメントの精神的支柱となり、1980年代以降はオールドタイム・フィドルの研究と保存、そし て教育に力を注いだ事だ。 本作でも69年のアルバム『John Hartford』ではオーケストラとバンジョーだけの"Dusty Miller"で始まり、ジェイムズ・バートンのドブロとギターとの2人でオーケストラ相手に奮 闘したり、70年発表の『Iron Mountain Depot』はバディ・エモンズのスティールと、ビートルズの "Hey Jude"をキーに、音楽的にも自身の意見がかなり反映されるようになったのだろう。RCA時代もこの 辺り、後期になるとジョンの才能の凄さとコマーシャリズムの溝が見えてくるが、ジョンはバンジョーへの 愛着と自身の詩の世界を押し通す。RCAの旧態然とした首脳部はジョンの計り知れない才能を知りながら、 それをヒッピー社会のビジネスに生かせず、遂には希有の芸術家を手放すことになったのだろうか。これ は、RCAの3枚シリーズでは最もハートフォードらしい作品集だ。 ジョンの死を機会に、RCAが拒否続 けたという彼の作品が、しかもイギリスから初CD化された。アメリカという国は危険な思想には実に臆病な 国だ。エッ、ジョンの「何が危険」だって…? RCAの他の2枚(共に2on1)は以下の通り。

BMG-92476 JOHN HARTFORD『Looks at Life/Earth Wind』CD\2,450-(初CD化)

BMG-92477 JOHN HARTFORD『The Love Album/Housing Project』CD\2,450-(初CD化)

DREAD-0201 DAVID GRIER『I've Got the House to Myself』CD\2,750-

 ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最高峰のソロ最新作。インスト新入荷の項参照。

COMP-4333 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER『The Duo Live; At Home and On the Range』CD\2,750-

もう25年近くも親友としてコンビを組む2人の最新ライブ。インストの項参照。

MAJ-1111 ED SNODDERLY『Diamond Stream』CD\2,750-

 ムーンシャイナー6月号で特集しているエド・スナッダリー。サム・ブッシュの次作に予定されてい る"Majestic"他、様々なアパラチア音楽のエッセンスで創られた素晴らしいオリジナル・アルバム。オー ルドタイム&フォーク新入荷。

今月の話題作!!

(何かと話題の、今月特選お勧め作品……)

CMF-011 V.A.『Bristol Sessions』CD2枚組\4,500-

今年7月に75周年を迎える『ブリストル・セッションズ』とは、1927年7月末に東テネシーとバージニ ア州境の街ブリストルで行われた録音の事で、南部アパラチアに始めて商業目的で録音クルーと機材が入り 込んだ最初と言える。カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズが発掘されたアメリカ音楽史の歴史 的事件として記憶されている。本作はそのセッションで収録された35曲を収めた歴史的な録音集。セッ ションの詳細はムーンシャイナー6月号で特集、また、今年7月25日のアール・スクラッグスとロレッ タ・リンのコンサートから8月4日のカーター・ファミリー・メモリアル・フェスまで、同地一帯で大イ ベントが企画されている参加者も募集している(問い合わせは渡辺三郎まで)。

BCD-15471 SARA & MAYBELLE CARTER CD\3,100-

1927年の上記セッションで発見されたカーター・ファミリーの2人(A.P.は1960年に他界)、サラ とメイベルが1966年6月に唯一リユニオンし録音した12曲と、それに先立つ1965年録音のメイベル単独の アルバム12曲(残念ながらイマイチ)を合せたもの。サラ&メイベルの録音は、オリジナル・カー ター・ファミリーよりも素晴らしい出来と思えるほど、メイベルの控え目なサポート、曲によってサラ とA.P.の息子ジョーのボーカル、何よりもサラの力強いボーカルが感動的である。アパラチアのプア・バ レイで厳しい生活の果て、A.P.との離婚を経て晩年はカリフォルニアで過ごしたサラの「女の一生」さえ 感じさせる迫力、カーター・ファミリーの凄さを再認識する12曲だ。

SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『The Hard Game of Love』CD\2,750-

7年ぶりにゴスペルではないストレート・ブルーグラス・アルバムを発表したドイル・ローソン&クイッ クシルバーの最新作。現在のコンポラ・ソリッドグラスと呼ばれる典型的なスタイルを創造したドイル、 本家本元、他の追従を許さない圧倒的なサウンドが完璧だ。ブリストルを含む東テネシーからバージニア州 境、いわゆるトライ・シティ・エリア(ムーンシャイナー誌6月号特集参照\500-)、その地の濃い伝統 に連なる最上のブルーグラス・アンサンブルと典型的な現在のソリッド・ピッキン・スタイルが楽しめる。

UVLD-12500 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the Circle Be Unbroken Vol.2』CD\2,250-

今年30周年を記念して再発売された歴史的名盤『Will the Circle Be Unbroken』(CAP-35148 CD2枚組\4,500-、未発表2曲含む)の第2弾として1989年に発表された、こちらも大名作。すでにジョ ン・マッキュエン脱退後だが、ランディ・スクラッグスとジェリー・ダグラス、マーク・オコナー、ロ イ・ハスキーJr.を核に、チェット・アトキンス、サム・ブッシュ、ベラ・フレック、バッサー・ク レメンツらが、ジョニー・キャッシュ一家、ジョン・デンバー、レボン・ヘルム、ブルース・ホーンズ ビー、エミルー・ハリス、解散寸前のNGR他をゲストに迎えて、ブルーグラス・ノウハウによる最良 のアコースティック音楽を聴かせる。一枚目に比して話題になる事は少ないが、音楽的には遥かに進化した 秀作である。

COMP-4339 LEFTOVER SALMON『Live』CD\2,750-

 米ブルーグラス界の今夏、大きな話題は『ジャム グラス2002ツアー』。DGQやSBB、JCBを軸に全米の大会場をツアーする。米国では若いヒッピー!?達 に圧倒的な支持を受け、近年は日本でも認知され始めた「ジャムバンド」の本家本元「ジャムグラス」、 中でも前身がブルーグラス・バンドだったレフトオーバー・サーモン、マーク・バンのバンジョー(惜しく も今年他界した)とドリュー・エミットのマンドリン(ブルーグラス新入荷に新譜紹介あり)をフィーチャーし つつ、ジャム・バンドの真髄=弾きまくりを=を堪能させ、故ジョン・ハートフォードの"Steam Powered Aereoplane"に見る、明らかなニュー・グラス・リバイバルへの憧憬(ジョン・カウワンがゲスト) と、エレキとピアノの弾きまくりロックのノリが身上だ。他にデビッド・ブロムバーグ作品以外はオリジ ナルで、アイリッシュ風インストやカントリーロック風味、ハイパーブルーグラス等々、何でもありのお 楽しみライブ集だ。


お勧め盤ブルーグラス
■ブルーグラス・スタンダード

SH-2203 OSBORNE BROTHERS『Once More Vol.1 & Vol.2』CD\2,750-

Cuckoo Bird/Listening to the Rain/Blue Moon of Kentucky/Each Season Changes You/Kentucky/One Tear/Making Plans/Fastest Grass Alive 他全24曲

ビル・モンローのブルーグラスとニューグラスの大きなギャップの橋渡しをしたオズボーン・ブラザー ズ、彼らの絶頂期の一つである1970年代後半から80年代前半、ブレイン・スプラウス(f)とポール・ブルー スター(現ケンタッキー・サンダーg)を擁した時、自身の1960年代のヒット曲を再演したLP2枚を1枚 のCDに収めた作品。どれもオズボーンの当たり曲として、今ではブルーグラス・スタンダードである。 ソニーの素晴らしいバンジョーも聴き物!

CCCD-0174 TONY ELLIS『Sounds Like Bluegrass to Me』CD\2,750-

 隠れたブルーグラス・スタンダード集の秀作。モンローのバンジョイストとして、また近年はオリジナ ルなバンジョー音楽のクリエイターとして知る人ぞ知るトニー・エリスが、ダドリー・コンネル(g)、ト ム・グレイ(bs)、レスター・ウッディ(f)という、実に趣味のいい人選で創ったソリッドグラスのスタン ダード集。いいもん見っけ!

■トラディショナル・ブルーグラス

(トラッドグラスとは、各時代の先端ブルーグラスが 普遍化し、継承されたスタイル)

REB-7503 DEL McCOURY『My Dixie Home』CD\1,980-

White House Blues/I've Endured/Hang Your Head in Shame/Drifting with the Tide 他全12曲

現在最高最強のブルーグラス・バンドと言われるデル・マッカーリー・バンドの、これは1970年代か ら80年代、ディキシー・パルズ時代の4枚のアルバムから、LP未収録"Call Collect on Christmas"を含む12曲集。ポール・シルビウスやディック・スミ スのバンジョー、メチャ若のロニー・マッカーリーやハーシャル・サイズモアのマンドリン等々、デル が、まだカリズマ性を帯びる前、その時々のメンバーでベストのトラッドグラスに挑んでいた熱さが感じら れる秀作ばかりだ。

DS-2002 DAN TYMINSKI『Carry Me Across the Mountain』CD\2,750-

Stuck in the Middle of Nowhere/Greens Fees/Tiny Broken Heart/Sunny Side of the Mountain 他全11曲

 グラミー賞をはじめ、米国の主要音楽賞を総なめに した映画サントラ『オー・ブラザー』のメイン・テーマ"A Man of Constant Sorrow"を主演のジョージ・クルーニーに代わって歌ったダン・ティミンスキ、 2000年発表の初ソロ作品である。現在35才、今もアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのギ ター&ボーカルとして活躍するダン、渾身のストレート・ブルーグラス作品である。トニー・ライス(g)、 アダム・ステッフィ(m)、ジム・ミルズ(bj)、オーブリー・ヘイニー(f)らのスーパーピッカーに、スティー ブ・ガリーやドワイト・マッコールらをゲストに、21世紀「今のトラッドラス」の典型を聴かせる。

■コンテンポラリー・ブルーグラス

(コンポラグラスとは、その時代ごとに今日的なテー マとサウンドを持ったブルーグラス)

SH-3722 PETER ROWAN『Walls of Time』CD\1,980-(価格改定)

1980年代はじめ、ピーター・ローワンがリッキー・スキャッグス(m)とエディ・アドコック(bj)、 そして知る人は唸るライトニング・チャンス(bs)というユニークな組み合わせで制作した、意外と珍しい ピーターの現代風ブルーグラス作品。オリジナルLPの全9曲に、グリーン/トリシュカ/スタットマンで 東京録音した3曲を加えた全12曲。モンローとの共作であまりにも有名なタイトル曲の他、アドコックが 快感な"Roving Gambler"や雑誌になった"Moonshiner"など、アイリッシュ調も含めてピーター世界 の様々な面が楽しめる。

REB-1776 ROCK COUNTY CD\2,750-

そのテンションの効きまくった希有なボーカルで一躍ブルーグラス界最高のシンガーに連なったドン・リグ スビー、ツアーを嫌い大学職員としての生活を優先するためにローカルで編成した新バンド、ロック・カ ウンティーのデビュー最新作。ローカルといってもグレン・ダンカン(f)、デイル・バンダープール(bj)とい う超ベテランと創るハイテンションなコンポラ・ソリッドグラスである。ムーンシャイナー誌5月号に特 集あり。

■プログレッシブ・ブルーグラス

(プログレグラスとは、既成のスタイルや価値観を飛 び越える刺激的なブルーグラス)

SH-3917 SAM BUSH『Ice Caps』CD\2,750-

まぎれもなく、1970年代以降のブルーグラス・ミュージシャンを率いてきたサム・ブッシュ。この 4月に50才になった今も、その圧倒的なエネルギーでトップに君臨する。この2000年発表のテルライ ド・フェスでのライブ集でも、その感性とエネルギーは30年前にニュー・グラス・リバイバルを結成され た頃の「向こう見ずな若造」と何ら変わりがない凄いパワーを聴かせる。ムーンシャイナー6月号 (\500-)で彼とクラシック・バレエ団とのコラボレーション・リポートがある。

■ライブ&ジャム

(ブルーグラスの魅力=ホットなドライヴ感や、とっ さのアドリヴやインプロバイズのスリル!)

KSCD-5147 RALPH STANLEY & CLINCH MOUNTAIN BOYS『Live at the Smothsonian, Vol.2:The 2nd Show』CD\1,980-(再発)

「時の人」ラルフ・スタンレー、1974年に録音されたライヴの初CD化再発売。ロイ・リー・セン ターズという希代のリード・シンガーを擁し(直後に殺害されたため、恐らく最後の録音だろう)、の ちにスタンレー・サウンドと呼ばれることになるラルフの新しい方向性を明確に打ち出した時期の、スミソ ニアン博物館でのライブ。

SH-3943 HOT RIZE『So Long of a Journey』CD\2,750-

 「旅路の果て…」というタイトルで見て取れるよう に、若くして白血病で逝ったギタリスト、チャールズ・ソウテルに贈られたホット・ライズのリユニオ ン・ライブ集。1980年代最高のブルーグラス・アンサンブルを誇ったホット・ライズ、解散から時を 経て、より大きくなったアーティスト達、ティム・オブライエン(m)、ピート・ワーニック(bj)、ニック・ フォスター(bs)とチャールズによる完璧なブルーグラス20曲!!

■女性ブルーグラス

ISG-2002 きたむらいづみ『Izumi, Sweet Grass』CD\2,667-

Sing a Song for You/ハイロンサムな彼/今日は楽しいフェスティバル/フェスの夜/Sweet Heart Breakdown/夕日のハイウェイ/夢路 他全12曲

 中学生でバンジョーに魅入られ、第1回の宝塚フェ スに出演した日本女性ブルーグラスのパイオニアの1人、北村伊住。北村のボーカルとバンジョーに、宮 崎勝之(m)と五十川清(drums,pedal steel g)、坂庭省悟(g)、吉田悟士(bj)、川辺ぺっぺい(bs)を基本セット に、ゲストとしてリチャード・ベイリー(bj)、ロブ・アイクス(d)、ケーシー・ドリーセン(f)、キャシー・ キアボラ(v)らが手堅い音を創っている。「ブルーグラスを知らないフツーの人に、聴きやすいサウンドで」 とのコンセプトは、ムーンシャイナー4月号(MS-1906 \500-)にも詳しい。7月20日に大阪難波千日前のアナザードリームでCD発表記念コンサートが予定 されている(問 0749-24-3328 北村)。

インスト&ジャズ新入荷

DREAD-0201 DAVID GRIER『I've Got the House to Myself』CD\2,750-

Bill Cheatum/Turkey in the Straw/John Henry/Sally Gooden/Arkansas Traveler/Black Mountain Rag/Whistling Rufus/Gal I Left Behind Me 他全13曲

いやはや、凄かったね。5月から6月はじめに来日したブルーグラス・フラットピッキン・ギターの最 高峰デビッド・グリア最新作。その奏法やギターの秘密はムーンシャイナー誌5月号(\500-)のインタ ビューを見ていただくとして…、超有名スタンダードをギター1本で弾きこなす本作、「音」というもの がいかに多彩に展開するか、そのメロディーの美しさとインプロバイズの妙を、思いっきり楽しんでいただ きたい。ドレッドノート・ギターを知り尽くした彼が、マーティ・ランハム作のNGCギターの能力を隅 から隅まで引き出している。ホワイト/ライス以降のブルーグラス・ギターに新しい目標を創り出したデ ビッド、アコースティック・ギター・マガジン選出の"Artists of the Decade"、この10年でもっとも優れたアーティストの1人に選ばれた彼の、面目躍如た るソロ・プロジェクト。おまけの1曲あり。

COMP-4333 MIKE MARSHALL & DAROL ANGER『The Duo Live; At Home and On the Range』CD\2,750-

Down in the Willow Garden/Shoot the Moon/Gator Strut/Old Dangerfield-Big Mon/In the Pines/Shebag, Shemor/Jerusalem Ridge 他全12曲

マイク・マーシャルとダロル・アンガー、竹馬の友というのだろうか、もう25年近くも親友として、 フォーク・ブルーグラス・ジャズ・クラシック音楽の境界を超えてきた2人の音楽がホットに混ざった最 新ライブ。ブルーグラス小僧として育った2人がデビッド・グリスマン・クインテットからモントルー・ バンド、そして現在も存続するサイコグラスとニューグレンジというバンドで活躍を共にし、これはコンパ スから3枚目のデュオ。回を重ねる度に聴きやすく(分かりやすく)なる、というのも不思議な2人だ。 本作は有名スタンダードも多く、2人のスーパーピッカーがどんなアイデアで料理するのか、ダロルのフィ ドルとマイクのギター、マンドリン、フィドルが音楽のジャンルを超えてホットなライブを創る。

OW-35127 CHET ATKINS & JERRY REED『Me and Chet/Chet and Me』CD\2,450-

Jerry's Breakdown/Limehouse/I Saw the Light/Old Man River/Cannonball Rag/Something 他全21曲

 今月30日で一周忌を迎えるチェット・アトキンスの、これは1972年にジェリー・リードと組んだアル バム2枚を収めたもの。ギターの神様、とまで言われたチェットが発掘したギタリストでシンガー、後に は俳優としても大成するジェリー・リードとのギター・インスト集。スリーフィンガー・バンジョー のメロディック・スタイルをアダプトしたオリジナルや、スワンプ・ロックを思わせる泥臭さが身上のジェ リー、ポーカー・フェイスのチェット、2人合わせてナッシュビルのフィンガーピッキン・スタイルを 創った偉大なギタリストの共演だ。

JASMD-3530 ARTHUR "GUITAR BOOGIE" SMITH & HIS CRACKERJACKS『Have a Little Fun』CD\1,980-

 「ギター・ブギ」という異名で知られるアーサー・ スミスのジャスミン・レーベルからの3枚目は、彼のノベルティー・シンガーとしての一面をも捉えた作 品。もちろん、ギタリストとしての強烈なインストも含まれるし、ドン・レノと思しきバンジョー・ロー ルとのバトルなど、楽器ファンには楽しい第二次世界大戦後のアメリカ音楽だ。ブギウギ・ギターの王者と いうレッテルのみならず、ジャンゴ・ラインハルトの強い影響を受けたジャズ・ギタリストとして、また、 1970年代にはブルーグラス界にまで進出したマルチ・プレイヤーとしての才能も垣間見る。戦後の陽気と熱 気が創ったアメリカ音楽の黄金時代だ。ギター・インスト中心の『Here Comes The Boogie Man』(JASMD-3502 CD\1,980-)もお忘れなく。

GSRS-2105 MERICAN JAP SWING BAND『At the Any Old Time 1980』CD\2,500-

Minor Swing/二日酔い/Mr.Bojangles/木漏れ日の中で/退屈/竹芝桟橋のブルース/真夜中の街角Ten nessee Waltz/Broad Way-Lisa... 他全15曲

 なにやら巷で話題という「アコースティック・スウィング」なるムーブメント(ムーンシャイナー5月号 でホット・クラブ・オブ・カウタウンと共に特集)に乗って、懐かしいバンドが帰ってきた。1980年前 後、関東一円で高い評価を得たメリケン・ジャップ・スウィング・バンドのライブが発売となった。箱根 フェスのライブLPにも入っていた彼ら、片山紀彦(m,g,v)、及川治(g,v)、手島昭英(bs)のアコースティッ ク・トリオ、グリスマンがドーグという新しい音楽を紹介してまだわずか、こんなアコースティック・スト リングバンドが日本にも存在したのだ。

PCCA-01691"GONTITI/MADE IN UKULELE" CD\2.800

癒し系ギター・デュオの最新作はウクレレを大フィーチャー。CGアニメのサントラ含むバラエティに富んだ 作品。複弦のウクレレでジャズ、カントリー的なアプローチ他、バラエティに富んだ作品に仕上っている。

インストお勧め作品
(各楽器別インスト集に限らず、お勧め作品です。ま た、各楽器のパーツや本体、教則物など、何なりとお気軽にご相談下さい。苦節ン十年、BOMスタッフ の楽器ノウハウをご利用下さい)
■ギター

BGOCD-357 KENTUCKY COLONELS『Appalachian Swing』CD\2,750-

「ブルーグラス・フラットピッキン・ギターの歴史はここから始まった」と言っても過言ではない 1964年の名作インスト集『アパラチアン・スウィング』である。クラレンス・ホワイトのギターがあま りに有名だが、同時に凄いメンバーとバンドだった事を忘れてはいけない。オリジナルLPに2曲のシング ル曲を加えた全14曲、1997年にリ・マスターしたもの。

VIU-1925 ED GERHARD『House of Guitars』CD\2,750-

Promised Land/Poor Wayfaring Stranger/I Will/Farther Along/Shalow Brown/Let It Be Me 他全11曲

 中川イサトとの来日ツアーなどでも知られるフィン ガーピッキン・ギタリスト、エド・ガーハードの最新作は、オリジナル、トラッド、ビートルズ曲や有 名トラッドなど、あえて様々な「安物」ギターで聴かせる作品集。そのチープな音の深遠な味わいを求め た、なかなか洒落た企画だ。

VAN-79276 DOC WATSON『Good Deal, In Nashville』CD\2,450-

ドック・ワトソンがナッシュビル・ミュージシャンを相手に創った1968年作の名作。グラディ・マー ティンの絶妙なドブロとギター(ムーンシャイナー誌追悼特集を見て!)、バディ・スパイカー&トミー・ ジャクソンの黄金フィドル・デュオ、フロイド・クレイマー(piano)、ショット・ジャクソン(d)、そして 最高の演奏を聴かせるドン・ストーバー(bj)ら。数あるドックの作品群の中でも60年代に一際光る名作 。

■マンドリン

SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,750-

 21才になったクリス・シーリ、3枚目のマンドリン作品だ。恐らく今後のアコースティック音楽界を リードする1人となる、その驚異的なマンドリン・テクニックはジャンルを飛び越え、未知の領域にてい る。彼をサポートするのは、今年遂にクラシック部門のグラミーをも獲得したバンジョーのベラ・フレッ ク、クラシック界最高のベーシスト、エドガー・マイヤー、そしてトニー・ライスを突き抜けた若手ギ タリスト、ブライアン・サットン他。ブルーグラス・アンサンブルはここまで来てしまった…!!

■フィドル

COMP-4334 DAROL ANGER『Fiddlers 4』CD\2,750-

今春発表の最新フィドル大会は、オールドタイムとケイジャン、アメリカにおける二大フィドル・グルー ヴを取り上げ、それぞれブルース・モルスキーとマイケル・ドゥーシェというマスター演奏者を迎え、ホ スト役のダロル・アンガーがチェロのラッシャド・イグルストンと共に、それぞれの持ち味を紡いでいく。 実に、近年のダロルの八面六臂の活躍と、昔と変わらぬノリのいいフットワークとエネルギーには脱帽す る。フィドルがほんとに好きで、どんどんと深みを掘り下げている。彼の仕事には要注目、フォローし よう!。

■バンジョー

COMP-4292 ALISON BROWN『Fair Weather』CD\2,750-

 B.O.M.サービスの大ベストセラー、超豪華ゲストと、インストとボーカル物の絶妙な配置など、あら ゆる角度から楽しめる現代5弦バンジョー・アルバムの決定版。

REB-1766 JEREMY STEPHENS『Scarlet Banjo』CD\2,750-

 弱冠16才、ドン・レノをアイドルと仰ぐジェレミー・スティーブンスのデビュー・アルバム。メイ ンは強烈なレノ・スタイルだが、トロイ・ブラマー、カーク・サトフィンというオールドタイマーをバック に見事なクロウハンマーを聴かせたり、趣味の良いメロディーのオールドタイム・ギター・インストを聴 かせたり、ワルツを取り入れたり、色々と 工夫された作品だ。スーパーフィドラーのロン・スチュワー トがゲスト。

■ドブロ

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,750-

 ドブロはギターである。ただ、左手に金属のバーを持ち、右手にはスリー・フィンガーのピックを付 ける。それなのに、この音数と豊かな表情、考えられますか?左は棒が一本だけなのです。ジェリー・ダ グラス最新作はブルーグラス・ドブロを極め、ブルース、ロック、ジャズ、カントリーなど様々な経験を 積んで、本作に集約している。最後の曲はジェイムズ・テイラーのボーカル。

■IBMA最優秀インスト・アルバム受賞作!

REB-1759 V.A.『The Acutab Sessions』CD\2,750-

2001年のIBMA最優秀インスト受賞作品。ギターではティム・スタッフォードとケニー・スミス、マ ンドリンではウェイン・ベンソン、アラン・バイビー、アダム・ステッフィーが、そしてバンジョー ではテリー・バウカム、サミー・シーラー、ジョー・マリンズ、スコット・ベスタル、トニー・トリシュ カ、ピーター・ワーニック、アラン・マンデ、フィドルにはロン・スチュワート、ドブロはロブ・アイ クス等々、現在最高のブルーリッジ系ピッカーを中心に、全ての楽器の面白さがバランス良く伝わる抜群の 企画作品。ロニー・ボウマン、アラン・オブライアン、マーク・ニュートン、ティム・スタッフォード によるボーカル曲もあり、聴き易さも考えられた素晴らしい作品だ。

オールドタイム&フォーク新入荷

MAJ-1111 ED SNODDERLY『Diamond Stream』CD\2,750-

Band Box/Pearlie Mac/Monterey Hotel/Main St. Coffee/Small Southern Town/Goodbye 他全12曲

 A.P.カーターの霊が強く感じられるというバージニア のスコット郡で書いたタイトル曲、フラット&スクラッグスの"Salty Dog Blues"を歌ったベニー・シムズから学んだ1曲目、ペンシルバニア州ナザレスの ウェイトレスから聞いた話、ジェフ・ギルキンソンのチェロとハーモニカをフィーチャーしたブルース・ナ ンバーなど、メロディーと詩、共に明確な存在感を持った素晴らしいオリジナルを中心に、ノーマン&ナ ンシー・ブレイクとのオールドタイム・ストリングバンド、ドブロ・スライド・ギター・ソロやフィン ガーピッキンのピードモント・ブルースの影響など、様々なアパラチア音楽のエッセンスを感じさせるエ ド・スナッダリーの最新作。シュガーヒルからのブラザー・ボーイズで知られる彼、俳優としても知られ、 あの映画『オー・ブラザー!』でもフィドルを弾きながら役者として登場している。また、東テネシーのブ ルーグラスとブルースの拠点ライブハウス「ダウン・ホーム」の責任者でもある。エド・スナッダリーは アパラチア音楽の密度が最も濃いトライ・シティ地域=ジョンソン・シティ、キングスポート、ブリスト ルの3市=の最も優れたアーティストの一人である。ムーンシャイナー6月号(\500-)でインタビュー特集を している。

VAN-79716 V.A.『Songcatcher II:The Tradition That Inspired the Movie』CD\2,750-

日本未公開映画『Songcatcher』のサントラ盤(VAN-79586 CD\2,750-)は、ストーリー自体であるアパラチアン・トラッドの名曲を、エミルー・ハリ ス、ドリー・パートン、パティ・ラブレス、ヘイゼル・ディッケンズ他、第一線の女性シンガーでま とめた秀作だった。その続編となる今作は、サブ・タイトルにあるとおり、映画で使われた曲の元ネタと なった60年代フォーク・リバイバル時代に録音された地場アーティストによるアパラチアン・バラッドの 真髄集。収録アーティストは、アルメダ・リドル、ホバート・スミス、ドック・ボッグス、ドック・ ワトソン、サラ・オガン・ガンニング、ロスコー・ホルコム、カズン・エミー、フィドリン・アーサー・ スミス、クラレンス・アッシュレー、メイベル・カーターの17曲。実際にサントラに使われた曲は数曲 だったが、本作で表現しようとするものは、十分に伝わってくる。60年代のアメリカにまだ残っていた 文明開化以前のアパラチア音楽が一望できる意義深い作品だ。

CCCD-0196 TOM, BRAD & ALICE『We'll Die In The Pig Pen Fighting』CD\2,750-

Five Miles from Town/Dora Dean/Devilish Mary/Lost John/Boating Up Sandy/Ozark Waltz 他全18曲

西海岸で30年以上のキャリアをもつオールドタイム・バンジョーのトム・ソウバー、オザーク地方の 生まれでバージニアの伝統に精通したフィドラー、ブラッド・レフトウィッチ、そしてヘイゼル・ディッ ケンズやマイク・シーガーとのコラボレーションで知られ、現在はオールドタイム・ヘラルド誌の編集主 幹を務めるアリス・ジェラード。ベテラン・オールドタイマー3人のユニット最新第3作。今作では、ケ ンタッキー、ウェスト・バージニア、オザーク、オクラホマなど、各地にルーツを持つフィドルを中心に したインスト・チューンを、トムのクロウハンマーのみならず、2フィンガーや3フィンガー等のバリ エーション豊かなバンジョー(マンドリン、フィドルも)と、ブラッドのフィドル、そしてアリスのステ ディなリズム・ギターに、伝統と創作を見事に結び合わせた唄(それぞれの意味が記されていて面白い)など の現代版ストリングバンド。単なる伝統の継承や研究ではなく、現在に生きるリズム・グルーヴを持った 楽しい音楽として上質な作品である。

BUF-108 STANLEY SMITH『In the Land of Dreams』CD\2,381-

Riverboat Dreams/Sweet Butterfly/Took Hold of a Gypsy/You're Smiling/Country John 他全10曲

実に心地よい、ミシシッピ河の蒸気船で夕日を見ながら聴いていると融けちゃいそうに気持ちのいい音 は、アサイラム・ストリート・スパンカーズのクラリネット&ギタリスト、スタンリー・スミスの57才 にして初のソロ・アルバム。レオン・レッドボーンやジョン・ハートフォードがアイドルだったという 彼、ブルース・マンドリン奏者のヤンク・レイチェルとも20年の交際を持つというその経歴にして、こ の落ち着いたブルース・ジャズ・ボーカルは納得だ。日々お疲れの皆さん、趣味の良いクラリネット と同じタッチのボーカルとギター、そしてアコースティックなアメリカ南部音楽に癒されてみませんか。 (歌詞付き)

フォーク&オールドタイムお勧め作品

CMF-011 V.A.『Bristol Sessions』CD2枚組\4,500-

今年7月に75周年を迎える『ブリストル・セッションズ』とは、1927年7月末に東テネシーとバージニ ア州境の街ブリストルで行われた録音。本作は、そのセッションで収録されたオールドタイム・バラッド からフィドル他、カーター・ファミリーとジミー・ロジャーズの初録音を含む35曲を収めた歴史的に貴重 な録音集。セッションの詳細はムーンシャイナー6月号(\500-)の特集参照。

KSCD-3831 DELMORE BROTHERS『Inducted Into the Hall of Fame』CD\2,450-

昨秋、カントリー音楽名誉の殿堂入りを果たしたデルモア・ブラザーズを記念して発表されたキング時代 録音の10曲集。軽いブルース感と絶妙のギター&テナー・ギターのブラザー・デュオ、そしてここにも 収められた"Blues Stay Away from Me"や"Freight Train Boogie"などのヒット曲。第二次世界大戦をはさんだ1940年代、アメリカの文化が「心地良さ」 を求めはじめた時代の最初の旗手として、ブルーズやブギウギを白人向けに仕上げた素晴らしいミュージ シャンである。

CCCD-0188 MYSTERIOUS REDBIRDS『Tom Paley, James Reams & Bill Christopherson/1992-1998』\2,750-

 ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズの創立メンバーであるトム・ペイリー(bj)が、フライ・バイ・ ナイト・ストリングバンドのビル・クリストファーソン(f)とジェイムズ・リームス(g,v)のトリオで結成し たミステリアス・レッドバード。オールドタイム・ストリングバンドの有名曲やフィドル・チューンを聴 きやすく演じる。

UNI-170267 ISAAC FREEMAN & THE BLUEBLOODS『Beautiful Stars』CD\2,650-

『オー・ブラザー』サントラのメンバーとして存在感を示した黒人ア・カペラ・グループ、フェア フィールド・フォーのリーダー、アイザック・フリーマンの初ソロ・アルバム。マイク・ヘンダーソン(g) 率いるブルーブラッズ(マット・ローリングス、ジョン・ジャーヴィス、グレン・ウォーフらのブルース・ バンド)をバックに、その年輪を重ねた見事なボーカルで聴く者を圧倒する。

RCA-65113 JOHN DENVER『Harbor Lights Concert』2CD\4,500-(未発表音源)

故ジョン・デンバーの発掘アルバムは1995年9月ボストンでのライブ。ヒット曲、有名曲はもちろん、 オフィシャルにはレコーディングしていない"El Paso"など珍しい曲も。彼ならではの、ハート・ウォーミ ングなコンサートをまるごとパッケージした2枚組。

カントリー新入荷

(次々と発表されるカントリー作品、主にクラシック・カントリー、ホンキー・トンクやウェスタン・ スウィングなどを中心にしたリストや収録全曲リストなど、特集企画や新譜情報はホームページhttp:// www.bomserv.com をご覧下さい)

SH-3948 V.A.『Mother Queen of My Heart』CD\2,750-

 副題に「ママにインスパイアーされた曲のコレクション」とある通り、ジミー・ロジャースが書いた タイトル曲はロンサム・スタンダード・タイム他、セルダム・シーンをバックにしたリンダ・ロンシュ タット&エミルー・ハリスのデュオでのブルー・スカイ・ボーイズ物、キャシー・キャリックのオール ドタイム、ドック・ワトソンのホット・ジャム、そしてバッド・リバーズのパンク・グラス、ジェイム ズ・マクマートリーのテキサス・ロック、現在メインストリーム・カントリーのヒットメーカーとなった ダレル・スコット他、「母」を題材にした14曲を集めて、様々な南部系音楽が一挙に楽しめる作品。カ ントリー全般に、いわゆるモラリティ・ソングと呼ばれるひとつの大きなジャンルを形成してきた「母さ んの唄」、これは母の日に因んでそうしたマザー・ソングを集めたコンピレーション。

VIR-11978 CHRIS HILLMAN & HERB PEDERSEN『Way Out West』CD\2,750-

Backporch Boy/Invitation to the Blues/No Longer a Sweetheart of Mine/Old Cross Road/Save the Last Dance for Me/Are You Missing Me? 他全16曲

 10代のブルーグラス小僧時代からの竹馬の友、クリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンのベイカーズ フィールド・カントリー&ブルーグラス集。ザ・バーズからカントリー・ロックのトップランナーとして走 り続けたクリス(m,g)と、その抜群のテナー・ボイスでリンダ・ロンシュタット、ジョニー・リバース、 ジョン・デンバー他、数え切れないスター達を支えてきたハーブ(bj,g)、共にブルーグラスを基に、ウェ ストコースト・カントリーの乾いた空気を胸一杯に吸った彼らの爽快デュオ。エレキにはラリー・パー ク、スティールにジェイ・ディ・メイネス、フィドルにデニス・キャプリンガー、その他、南カリフォ ルニアのブルーグラッサーらと共に、クリスとハーブらしい気持ちのいい様々なウェストコースト・サウン ドを聴かせてくれる最新作。(歌詞付き)

AUD-8152 MERLE HAGGARD『The Peer Sessions』CD\2,750-

Peach Pickin' Time In Georgia/Anniversary Blue Yodel/Shackles And Chains/Miss The Mississippi And You/It Makes No Difference Now 他全12曲

カントリー巨人、マール・ハガードが、ナッシュヴィルの大手音楽出版社ピア・ミュージック――あ の、ブリストル・セッションで知られるラルフ・ピアが創設した出版社で、現在は彼のファミリーが運営 している(ムーンシャイナー6月号特集参照=\500-)――のカタログから、彼の愛してやまない先人たち、 ジミー・ロジャースやボブ・ウィルス&トミー・ダンカン、ジミー・デイヴィス、フロイド・ティル マンなどのクラシックを、ノスタルジックな感動を誘うスタイルで唄ったもの。1996年から99年の間に新 録音されたもので、当然これまで未発表だったものだが、昨年発表した『Roots Vol.1』(ANTI-86634 \2,750)での、レフティ・フリゼルやハンク・ウィリアムズなどホンキートンク・ヒーローへのトリ ビュートの布石となったもの。バックを務めるのはもちろんストレンジャーズに、ピッグ・ロビンス、バ ディ・スパイカー、チャーリー・マッコイなど。"Hang On To The Memories"では、このとき100歳!!を迎えようとしていた作者のジミー・デイヴィス ("You Are My Sunshine"で有名な元ルイジアナ州知事=映画『オー・ブラザー』のネタ)が、マールと デュエットしているのも大きな話題。

JASCD-384 DINNING SISTERS『Almost Sweet And Gentle』CD2枚組\2,650-(初CD化)

Buttons and Bows/San Antonio Rose/I Wonder Who's Kissing Her Now/As Time Goes By 他全52曲

先頃紹介したカントリー編『Back in Country Style』(JASMD-3551 \1,980)が大好評のダイニング・シスターズの、もうひとつの2枚組廉価コレク ション。40年代後半から50年代に一世を風靡したアンドリュース・シスターズやボズウェル・シスター ズなどと同じシスター・グループのひとつ。こちらは、彼女たちの本線ともいうべき、ポップ・チュー ンやジャズ・スタンダードを見事なハーモニーで唄った作品集。戦後すぐに入ってきたアメリカ音楽の、最 初のスタイルともいえるこの手の音楽を原体験として育ってきたオジサンたちにはとっても懐かしいもので あり、若者にはたぶんムチャクチャ新鮮な音楽として受け入れられるだろう。スウィンギーなギターやフィ ドル、ヴィヴラホーン、ピアノに管楽器そしてストリングスと、ノスタルジックでセンチメンタルな、で も何故か元気が沸いてくるような、アメリカン・ポップスの源流。姉妹の小粋に、愛らしく、ときにコケ ティッシュなトリオ・コーラスを武器に、キャピトル・レコードに残した全52曲集。

カントリーお勧め作品

UVLD-12500 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the Circle Be Unbroken Vol.2』CD\2,250-

歴史的名盤が今年30周年を記念して再発売された『Will the Circle Be Unbroken』(CAP-35148 CD2枚組\4,500-)の第2弾として1989年に発表された名作。エミルー・ハリス、ジョン・デンバー、ポー レッタ・カールソン、レボン・ヘルム他、詳細はブルーグラス話題作のコーナー参照。

SH-3706 RICKY SKAGGS『Sweet Temptation』CD\2,750-

1979年発表、その後の80年代カントリーを動かしたのはこのアルバムだ。エミルー・ハリスのホット・ バンドのリッキーを、トニー・ブラウンとエモリー・ゴーディJr(この2人が後のMCAレーベルを動かし ていく)、アルバート・リー、そしてバディ・エモンズらが、見事なまでにクリーンなネオ・カント リー・サウンドに仕上げたのだ(半数はド・ストレート・グラス)。60〜70年代にポップ・カントリー の道を突き進んだカントリー界に、本来の「カントリーらしさ」を持ち込んだインディーズ名盤である。

RR-9090 RATTLESNAKE ANNIE『I Ride Alone』CD\2,750-

City Lights(duet with Bill Anderson)/Vaya Con Dios/Blues Stay Away from Me(duet with Tomi Fujiyama)/Yard Sale(duet with Lonnie Mack) 他全12曲

毎年来日し、地道な活動を続けるラトルスネイク・アニーの最新作は、ナッシュビル録音のアコース ティック・カントリー・アルバム。サム・ブッシュ・バンドのジョン・ランドールをハーモニー・ボーカル に配するなど、ツボを押さえた音創りで落ち着いたサウンドに仕上げている。岡林信康の曲に英詩を付けた "A Prayer in the Early Morning"や、トミ藤山との東京録音にはドクターKや有田純弘、また神戸では ジョッシュ大塚やB.O.M.シンガーズ!?といった名前があり、世界を股にかける彼女らしい人脈の広さを伺わせ る。

REB-1770 RALPH STANLEY & Friends『Clinch Mountain Sweetheart』CD\2,750-

今年、グラミー最優秀男性カントリー・ボーカルを受賞したラルフ・スタンレーが昨年発表した女性シン ガーとの共演集。メルバ・モンゴメリーやジニー・シーリー、パム・ティリスらベテラン女性カントリー 歌手の他、ジョーン・バエズ"Weeping Willow"、ルシンダ・ウィリアムス"Farther Along"、ドリー・パートン"Loving You Too Well"、マリア・マルダー"Memory of Your Smile"、ギリアン・ウェルチとは話題の"Oh Death"、アイリス・ディメント"Riding That Midnite Train"、サラ・エバンス"Are You Tired Me My Darling"他、素晴しい出来栄え、満腹の16曲。

その他、新入荷
(以下、今後紹介しない商品も含まれます)
■ブルーグラス

SH-3932 JOHN COWAN『Always Take Me Back』CD\2,750-(歌詞付)

元NGRのジョン・カウワン最新作は、圧倒的なボーカルと、スコット・ベスタル&ジェフ・オウトリー らのニューグラス・ピッキンでのNGRファン直撃のニューグラス。

PC-1117 CONTINENTAL DIVIDE『Pathway of Time』CD\2,750-

 ベテラン・ボーカリスト、デビッド・パームリー率いるコンティネンタル・ディバイドの最新作。

PC-1118 JIM & JESSE『American Pride』CD\2,750-

 オープリ・スター、ジム&ジェシーの最新作。

PC-1119 JIM HURST『Second Son』CD\2,750-

 驚異的なブルーグラス・フィンガーピッキン・ギタ リストでもあるジム・ハーストの最新作。

■インスト

PC-6501 JESSE BROCK『Kickin' Grass』CD\2,750-

 進捗著しいリン・モリス・バンドのマンドリン奏者、ジェシ・ブロックの初インスト集。

PC-6502 KRISTIN SCOTT BENSON『Straight Paths』CD\2,750-

 女性ストレート・バンジョー・ピッカー、名前が変わってしまった(サードタイム・アウトのウェイン・ ベンソンと結婚)、クリスティンの最新ソロ第2作。

CCCD-0191 KEN PERLMAN『Northern Banjo』CD\2,750-

クロウハンマー・バンジョーのマスターピッカー、ケン・パールマンの最新作は、ケルト系音楽の影響が 強い北米の北の地方に伝わるレパートリーを網羅した作品集。

■オールドタイム/フォーク

CCCD-0212 BARRY AND HOLLY TASHIAN『At Home』CD\2,750-

おしどり夫婦デュオ、バリー&ホリー・タシアンの最新作。5曲のオリジナルとバック・オウエンズやエ ヴァリー・ブラザーズのカヴァーで1枚のアルバムに凝縮した作品。さまざまなアメリカン音楽の要素を取 り入れ、優しく唄っている。

■カントリー

BGOCD-551 NEW RIDERS OF THE PURPLE SAGE『N.R.P.S./Powerglide』CD2枚組\2,950-

デッド・ファミリーから生まれたニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セイジの初期2作(71年 と72年作)のCD化。ブルーグラスとも縁の深い!?アシッド系カントリー・ロック。

UNI-170281 LORETTA LYNN『All Time Greatest Hits』CD\2,650-

ロレッタ・リンの全盛期、1964年から78年のヒット22曲集。彼女の代名詞となった"Coal Miner's Daughter"他、実に16曲ものナンバーワン・ヒットを送り出し、RCAのナッシュビル・サウンドとは一 線を画したストレートなホンキートンク・スタイルが多くのフォロワーを生んでいる。

RWP-6006 MICHAEL MARTIN MURPHY『Cowboy Classics; Playing Favorites U』CD\2,750-

 マイケル・マーティン・マーフィーの最新作は、カウボーイ・ソングのベスト集。

AUD-8151 DARYLE SINGLETARY『That's Why I Sing This Way』CD\2,750-

あまりに真っ直ぐなクラシック・カントリーへの愛着ゆえにメジャーからカットされながらも自らの節を 曲げることなく、タイトル通りの道を進むダリル・シングレタリーの新作。

映像作品新入荷
(DVD作品の発表が多くなっています。DVDプレイヤー本体のお問い合わせもどうぞ)
ナタ―シャ・セブン、予約受付中、

RVM-001V「ザ・ナタ―シャ・セブン」VHS 55分 \5239 (7/14発売)

名田庄村でのロケ、長野他でのコンサートのライブ映像から「陽のあたる道」 「デキシー・ブレイクダウン」「わらぶきの屋根」「私を待つ人がいる」 「街」「柳の木下に」「はじめて来た街」「陽気にゆこう」など20曲程をセレクトして 収録。監督はお馴染み吉田恒星。

FE-4134V KINGSTON TRIO『Everybody's Talking』VHS\4,500-

Hard, Ain't It Hard/Early Morning Rain/Greenback Dollar/MTA/Tom Dooley/Worried Man 他全14曲

1989年に製作されたキングストン・トリオのライブ。今年4月にワシントンDCのバーチメアで、トリ オ結成45周年記念のライブも大盛況だったという彼ら、これを見る限り、キングストントリオの音楽は 40年近く、観客が望むように、そのまま残されているという印象だ。ボブ・シェーン、ニック・レイ ノルズ、そして比較的最近のメンバー、ジョージ・グローブのトリオに、バック・ミュージシャンとし てベースとドラムスとブルーグラス出身のマルチプレイヤー(彼らバックは決してトリオを邪魔しませんの でご安心を)。次々と歌われる懐かしい曲の数々を、40年前にタイムスリップして楽しむビデオ作品。 キングストン・トリオには、初期の全録音集『Guard Years』(BCD-16160 CD10枚組\30,250-)『Stewart Years』(BCD-16161 CD10枚組\33,000-)の他、ニューポート・フォーク・フェスでのライブ『Live at Newport』(VAN-77009 CD\2,750-)や、彼らのアルバム発売順の2on1CDなどがあります。お問い合 わせ下さい。

お勧め映像作品

PIBF-7329 『オー・ブラザー!』DVD\3,800-

超話題の映画『オー・ブラザー!』が遂に日本語字幕版DVDで発売されました。1930年代のアメリカ 南部をコミカルに描いた、巨匠コーエン兄弟の秀作劇場映画です。主演はテレビ・シリーズ『ER』でブ レイクしたジョージ・クルーニー、映画自体はゴールデン・グローブを受賞したものの、大ヒットまで は行かなかったが(コーエン兄弟作品は固い支持者による中ヒットが常という)、ご承知の通り、全編に極上 のアメリカン・ルーツ音楽が流れ、ついにはそのサントラ盤がグラミー賞のメイン・アワード、年間最 優秀アルバムを獲得、現在は600万枚という、ブルーグラスやオールドタイム系のルーツ作品としては空前 のセールス記録を更新中です。コーエン兄弟はジョークで「この映画はサントラ盤のビデオ・クリップだっ た」と皮肉たっぷりに、しかし悦に入っているそうです。安定供給に不安がありますので、お早めにオー ダーください。本編(108分)以外にインタビュー&メイキング映像他、"I am a Man of Constant Sorrow"のビデオ・クリップや、音楽が流れているシーンだ けを選び、セリフや効果音抜きで楽しめる機能などが付いている。

BCS-001 V.A.『The Best of Bluegrass』VHS\4,500-(46分)

 1990年代前半、全米ネットのアメリカーナ・テレビ系から放映された「Reno's Old Time Music Festival」のいい所を集めた作品。10年ほど前のエディ・アドコック・バンド、クレア・リンチ、J.D. クロウ、リロイ・トロイ、キャシー・キアボラ、LRB、3TO、DLQ、そしてラルフ・スタンレーら 15組の15曲。色々な発見ができる楽しいブルーグラス・ライブ集である。

BM-001DVD BILL MONROE『Father of Bluegrass』DVD\4,800-(91分)

 この9月で7回忌を迎えるビル・モンロー。時日の 経つのは早いものだ。この映像作品は1990年、モンロー79才の時に収録された様々なインタビューと映像 で、ビル・モンローという人物に肉迫した最も優れたドキュメント。製作はジョン・レノンの"Imagine"の ビデオを創ったスティーブ・ゲブハート。ジョン・ハートフォードの司会進行で、出演はレスター・フ ラット、ジェリー・ガルシア、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニー他、歴代のブルー・グラス・ ボーイ達。本作すべてのセリフの英語と日本語の対訳本(BOOK-27 \1,900-)もある。ぜひ知っておいてほしい「ブルーグラスの父」ビル・モンローの素顔と、 偉大な彼の業績と遺産である。

教則モノ新入荷

STR-107 BUDDY SPICHER『How to Play Orange Blossom Special』CD-R\2,750-

20世紀最高のカントリー・フィドラー(ブルーグラスとジャズ・スウィングも含む)の1人、バディ・ス パイカーが見せる「オレンジ・ブロッサム・スペシャル」のノウハウ。ある程度の基礎があるフィドラーに は、そして超一流のアーティストの真髄(素顔も含めて)を知ろうとするシビアなリスナーやプレイヤーに は、とても貴重な映像である。何度も繰り返すが、いいミュージシャンになるには、「見ること」、そして 既に知っていることでも新しく「感じること」が非常に大切だと思う。教則モノとして良く出来たものでは ないが、ある次元にいれば、様々なことを学べる作品である。通して弾く3分と、そのコツを会話の中で説 明する6分、正味僅か10分の勝負である。このCD-RはWindows95以上のPCで「ウィンドウズ・メディ ア・プレイ」(WMP version 7)に対応するもので視聴できる。

その他、ナンヤカンヤ
(弦、楽器パーツ等もお問い合わせ下さい!)

JM-990"JOHNSON METAL BODY MANDOLIN"\43.200

ジョンソン・メタル・ボディのマンドリン、入荷しました。戦前のナショナル・コピーで雰囲気も有り、 作りもしっかりしています。ジャグ・バンド、ラグタイム他、こんなんでスライド・マンドリンやった ら受ける事、請合います。専用ライト・ケース付きで、この価格は買いだと思います。

MISC-0005 ジョン・ピアース・ハイ・ライダー・ピック \250-

レスター・フラット・ファン必携!?あのムーンシャイナー誌4月号「レスター・フラットのリズム・ギ ター奏法」特集(MS-1906 \500-)でクリス・シャープが見せてくれたフィンガーピックです。これで、あ なたもレスターだ!!って??

輸入雑誌

(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富 に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面 白さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の曲名 や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。

最新3月号(BNL-02/03)は、マーティ・カトラーによるビル・エバンス・インタビュー、ディー リング社新製品「Old Time」バンジョー紹介他の特集、タブ譜はエバンスの"Petersburg Gal"、ジミー・マーティン・スタイル・バンジョー"Tennessee"(ビ ル・エマーソン)、トニー・トリシュカは"Big Scioty"、トム・アダムス"Ashokan Farewell"、バックアップはオーギュメント・コード他、初心者コー ナー、クロウハンマーなど、様々なスタイルのタブが満載。バンジョー・フリークには1冊丸ごと楽しめ る情報&タブ譜誌、44頁!

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら れる記事などバックナンバーもヨロシク。

 最新4月号(BU-02/04)は、人気急上昇中のチャップ マンズのカバーストーリー他、クリント・ハワード、ケインズ・リバー、ボブ・ブラックによるビル・モ ンローとの日々、ビル・ストークスの湖に100年あまり沈んでいた樹齢500年以上の材木の物語、各地に 伝わる"I Am A Man of Constant Sorrow"の比較研究などの特集の他、ブルーグラスに関するあらゆる情 報満載の96頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽 専門誌の2002年冬号(OTH-0802)は、アパラチアの女性とアメリカの最初の楽器(バンジョー)との歴 史、カーター・フォールド近くの学校のオールドタイム教室リポート、テキサス・コンテスト・スタイ ル・フィドル特集等に、ニュース、レコード紹介(バスコの紹介あり)、ワークショップ他。非常に内容 の濃いオールドタイム情報が満載の56頁。その他のバックナンバーはお問い合せ下さい。オールドタイ ム・ファン必読!

月刊『ムーンシャイナー』

 発行19年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話で、ご希望の開始時期を(バックナンバーも含めて、いつからでも可能で す)、自由にご指定下さい。

■ムーンシャイナー・ファイル:\500-

ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。

■バックナンバー:各¥500-。

 お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-1908 2002年6月号(通巻224号)

今年夏、75周年を迎える『ブリストル・セッションズ』とトライ・シティ地域リポート、サム・ブッ シュとオーガスタ・バレエ、フォスターとブルーグラス、カントリーとブルーグラス、グラス・ファミ リー春ライブ・リポート他、ニュース、CDチャート&レビュー、コンサート情報等々。

B.O.M.利用など

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜きですの で、送料と共に請求時に加算されます。

2). 同封のハガキ(切手不要)やお電話、Eメイル等で、封筒のお名前の下の6桁お客様コード番号とお名 前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい(留守番電話もご利用ください!)。

3). 通常ご注文から1週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けていますが 品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g(CD3枚程度)まで、全国均一\390。

1Kg(CD7枚程度)まで、全国均一\700。

 ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから1週間以内に同封請求書(代金+送料+消費税)をご確認の上、郵 便振替や銀行振込でお願いします。

●郵便振替=01160-8-74352

●三井住友銀行・宝塚支店=普通1229492

●池田銀行・宝塚支店=普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではな く、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、 勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなた にでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。お気軽にご利 用、ご相談下さい。

▼ブルーグラス・ジャーナル『ムーンシャイナー』も何卒ヨロシク!!毎月、音楽人生に資するいい記事を お届けしようと頑張っています。

6月号(MS-1908 \500ー)は、今年夏、75周年を迎える『ブリストル・セッションズ』とその地域リポー ト、サム・ブッシュとオーガスタ・バレエ、フォスターとブルーグラス、グラス・ファミリー春ライ ブ・リポート他の特集です。

 多くの方の協力でブルーグラス月刊誌の発行を続け ています。ぜひ、定期購読をお勧めします。購読開始時期をお知らせ下さい。1年間\6,000(12冊分)、 半年間\3,300-(6冊分)で、毎月お宅までお届けします。どうぞよろしく!

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、6月30日(日)の予定です。1時から5時まで、B.O.M.サー ビスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも応じます。道順など はお問い合わせ下さい。

▼また、同日『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ、マンドリンの巻き』が阪急宝塚百貨店 3Fソリオホール会議室にて1時から5時まであります。B.O.M.とは徒歩5分です。宝塚ワークショップ はバンジョー/マンドリン/ギター/フィドルの順で月替りで、楽器演奏のコツを初心者から中級者に口述 伝授課題曲や開催詳報など、案内ご希望の方は(問)渡辺三郎0797-85-8384(tel&fax)、saburoi@bomserv.com

▼毎週火曜日午後10時から1時間半、震災を機に生まれた神戸のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット放送中 です。B.O.M.の新入荷や話題の作品などが毎週聴けます。アクセスしてみて下さい。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内やニューズ レターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

●E-mail:info@bomserv.com

●郵便を使ってB.O.M.に連絡される方…

 現在、ニューズレター発送時に、料金受取人払いのハガキを入れていません。B.O.M.との連絡に郵便を 使われる方は、「料受払ハガキを送れ」とお申し出下さい。皆さんにご負担のかからない、料金受取人 払いのハガキを、複数回分、まとめてお送りします。

(株)ビー・オー・エム・サービス

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561

fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

(梅雨の季節、巷ではワールドカップと大騒ぎだが、「熱しやすく、冷めやすい」我々の気質を見抜かれ ているようで、なんとなく居心地が悪い今日この頃。やっぱ、ブルーグラスやオールドタイム・ファンの ように、そうタイガースのように、じっと耐えれば、きっといい事が……!? sab)
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