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B.O.M.Newsletter #260         2002年5月12日記

▼全国各地でブルーグラス・フェスが開かれています。入梅前までに、岩手、茨城、栃木、千葉、神 奈川、静岡、富山、岐阜、京都、宝塚、岡山など、今春ムーンシャイナー誌で報告されただけでも、 こんなに沢山の「アウトドアーでアコースティック」、皆さん、楽しんでますか?

 ブルーグラス、フォーク、カントリー…、様々なコンサートやライブが全国各地で開かれています。自 分自身にとって楽しい環境を盛り上げ、育てましょう。

▼ブルーグラス・ジャーナル『ムーンシャイナー』5 月号(MS-1907 \500ー)は今月来日デビッド・グリア・インタビュー、ドレッドノート・ギターの歴史、 アコースティック・スウィングとホット・クラブ・オブ・カウタウンの来日、西村丈彦、グラディ・マー ティン追悼Dなどの特集です。

 ぜひ、定期購読をお勧めします。購読開始時期をお 知らせ下さい。1年間\6,000(12冊分)、半年間\3,300-(6冊分)で、毎月お宅までお届けします。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、6月2日(日)の予定です。1時から5時まで、B.O.M.サー ビスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも応じます。道順などは お問い合わせ下さい。

▼また、『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は阪急宝塚百貨店3Fソリオホール会議室 にて5月26日(日)1時から5時まで、バンジョー/マンドリン/ギター/フィドルの順で月替りで、楽器演奏のコツを初 心者から中級者に口述伝授課題曲や開催詳報など、案内希望の方は(問)渡辺三郎0797-85-8384(tel&fax)、 saburoi@bomserv.com

▼毎週火曜日午後10時から1時間半、震災を機に生まれた神戸のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がインターネット放送中 です。新入荷や話題の作品などが毎週聴けます。アクセスしてみて下さい。

http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内やニューズ レターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

http://www.bomserv.com/

●E-mail:info@bomserv.com

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

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(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

B.O.M.利用法

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▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではな く、商品の定期購買者に無料でお届けしています。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、 勝手ながらレターの発送をストップさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなた にでも無料でお送りします。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼我々ビー・オー・エムは1971年秋以来、ブルーグラスを中心にアコースティック音楽全般、それに新 旧フォークやカントリー、その周辺も含めて通信販売を軸に、様々な情報を集積しています。お気軽にご利 用、ご相談下さい。

今月の注目作品!

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,750-

 もの凄い完成度の高いアコースティック・インスト 集に、ジェイムズ・テイラーも参加。ブルーグラス新入荷参照。

BCD-16614 LESTER FLATT & BILL MONROE『Live at Vanderbuilt』CD\3,100-

 『カーネギーホール』に続く、レスターの貴重ライ ブ。ブルーグラス新入荷参照。

CCCD-6001 V.A.『Gold Rush at Copper Creek』CD2枚組\1,980-

近年、趣味のよいトラッドグラスやオールドタイムに力を注ぐカパー・クリーク・レコードの26アーティ ストによる46曲がサンプラーとして2枚組廉価盤で登場。未知のアーティストや音楽との出会いに絶好のお 勧めサンプラーである。

CSP-33631 GRADY MARTIN『Cowboy Classics』CD\1,980-

 ムーンシャイナーで五ヶ月にわたり追悼連載したミュージシャンズ・ミュージシャン。ジャンルを超 越したタッチ、トーン、そしてタイミング、世界最高のギタリスト。インスト新入荷参照。

SH-3935 DOC WATSON AND FROSTY MORN『Round The Table Again』CD\2,750-

ドック・ワトソンの最新作は、故マールが結成した幅広いアメリカン・ミュージックを演じるバンドとの 最新ライブ集。トラディショナリストとしてのドックとは違う一面が楽しい。フォーク・オールドタイム 新入荷参照。

REB-9003 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW VHS\4,500-

トラッドグラス・ファンに大人気のビジュアル系!?おっさんバンドの、笑って唸れる人気ビデオ。お勧 め映像作品参照。

BOOK-19谷五郎著『谷五郎の笑タイム』Book\1,429-

 なんと!?谷ゴローが作家デビュー!!フェスで聞いた 「あの話、この話」が満載。

ブルーグラス新入荷

SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』CD\2,750-

Little Martha/Patrick Meets the Brisbats/Footsteps Fall/Monkey Let the Hogs Out/Cave Bop/Wild Rumpus/In the Sweet By & By/The Suit 他全11曲

 メロディアスなソロ、サム・ブッシュらとのハイパーグラス、そして最後のジェイムズ・テイラーの ボーカルに至るまで、隙のない完璧な最先端アコースティック音楽の粋を聴かせるジェリー・ダグラスの最 新作。ドブロ・アルバムなんて、ハッハッハ、そんな事言ってる場合じゃない。モーラ・オコンネル とジェイムズのボーカルの他、ブライアン・サットンのギターも、ステュアート・ダンカンのフィドル も、ジェフ・コフィンのサックスも、みんな歌っている。ブルーグラス楽器とそのノウハウが、超一級 のアーティストの手にかかった時、とんでもないレベルの新しい音楽が生まれる。アリソン・クラウスの ユニオン・ステーションのゲスト奏者として活動を続けながら、今年のマールフェスでは自身のジェリー・ ダグラス・バンドを立ち上げ、アグレッシブなステージを見せたジェリー、1974年にカントリー・ジェン トルメンでデビューして以来、ドブロという楽器をメジャーな次元に引き上げ、同時にプロデューサーとし ても数々の経験を重ねたジェリーならではのバランス感覚で、とても楽しいアルバムに仕上がっている。

CCCD-0211 ROLAND WHITE BAND『Jelly on my Tofu』CD\2,750-

Sunday Sunrise/Hoping that You're Hoping/Someone You Have Forgotten/Cabin on the Hill/Febuary Snow/Old Fashioned Love/Rawhide 他全13曲

 みんなが大好きな!?ローランド・ホワイト最新作は 『豆腐にジェリー』という得体の知れない食べ物らしきものの名を冠した、ローランドらしい小粋なインス トで幕を開ける。アラン・マンデの込み入ったセンスのバンジョーが久々に堪能できる1曲目に続いて、 カントリー・ガゼット時代に確立されたローランドの特徴的なボーカル曲が続く。自身のローランド・ホ ワイト・バンドのデビュー作でもある本作は、ローランドのインスト3曲、レスター・フラットの名曲 が3曲、そしてローランド調とも言うべきポップな歌いまわしが効く曲の数々で、大好きなローランドの雰 囲気に浸る事ができる。RWBはリチャード・ベイリー(bs) 、ダイアン・ボウスカ(g)、トッド・クック(bs)との4人。ゲストに前述アラン(1曲)の他、ステュ アート・ダンカン(f=7曲)、20歳のスーパーピッカー、アンディ・レフトウィッチ(f=1曲)、マーク・ ハワード(bs=1曲)、ケニー・マローン(snare=2曲)。その味わい深い、納豆のような(例えが良くない!?)マン ドリンとボーカルが、日本人の心(いや、僕だけかもしれないけど…)を揺さぶってくれる。

SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『The Hard Game of Love』CD\2,750-

Blue Train/Nightingale/Poor Boy Working Blues/A Tings of the Past/My Trust in You 他全12曲

いやはや、素晴らしい!! 久々、7年ぶりにゴスペルではないストレート・ブルーグラスを発表してくれた ドイル・ローソンとクイックシルバー。その圧倒的なバランス感覚の素晴らしさは、さすが、80年代以 降のブルーグラス・サウンドをリードしてきたドイル・ローソンならではの出来栄えである。いかにメ ンバーが代わろうと、最高の演奏を維持するのは、米国若手ブルーグラスの層の厚さはもちろんだが、それ 以上にドイルの並外れたリーダーシップによるところも多いのだろう。ここでも今のメンバー、デイル・ ペリー(bj,bs)、バリー・スコット(bs,g)、ジェイミー・ デイリー(g)、そして高校生の凄い奴ハンター・ベイリー(f)との7曲と、バリー・アバーナシー(bj)、ジ ミー・バン・クリープまたはオウエン・サンダース(f)らとの5曲、どれも遜色のないドイルの音に仕上 がっている。ジョン・パガノニのドイル・ローソン・モデル・マンドリン、ディルの「オズボーン・チー フ」バンジョー、ジョン・マーティン作のjMeギターなど、個人ルシアー作品の楽器が創るまとまりの良い 音が心地よい。ロバート・ゲイトリー、ビリー&テリー・スミスら、現在のブルーグラス・ライターら の曲が素晴らしい。

BCD-16614 LESTER FLATT & BILL MONROE『Live at Vanderbuilt』CD\3,100-(単独CD化+未発表音源)

Flint Hill Special/Lost All My Money/Salty Dog Blues/Red Wing/Uncle Pen/Will You Be Loving Another Man/Little Cabin Home on the Hill 他全26曲

 レスター・フラットがアール・スクラッグスと袂をわかって結成したナッシュビル・グラス、その最 盛期でもあった1974年、ビル・モンローをゲストに招いてのバンダービルト大学でのコンサートの模様を 伝える秀作である。先にRCAで発表された単独アルバム編集ものと違って、ベア・ファミリー社でのボッ クス・セットで発掘されたコンサートの全容が今回、完全収録した単独アルバムとして発表された。 フラット&スクラッグスの『at Carnegie Hall』(KOCH-7929 CD\2,750-)と同様の、ファンにとってはあまりにも嬉しい発見である。まだレスター・フラット が元気で、しかも、はつらつとしたメンバーに囲まれ、そのハード・ドライブな一面を見事に表現して いるのも、嬉しい限りだ。ローランド・ホワイトに代わって参加したばかりの15歳、マーティ・ステュ アートをはじめ、迫力のソリッド・バンジョー、ケニー・イングラム、元気だったポール・ウォーレン など、もちろん、レスターとビルの仲直りを証明するデュエット共演も収められた、これはやっぱ、「お 宝」アルバムだろう。 なお、ディープなレスター・ファンにはフラット&スクラッグス全集(3部作)と、 続くレスター・フラット&ナッシュビル・グラス全集(BCD-15975 CD6枚+52頁冊子\19,250-)をお勧めする。

OMS-25100 JOSH GRAVES『Memories of Foggy Mountain』CD\2,750-

False Hearted Lover/Foggy Mountain Special/Flatt Lonesome/Foggy Mountain Chimes/Foggy mountain Rock/Just Joshin'/Maggie Blues/Maiden's Prayer/Pike County Breakdown/Shuckin' the Corn 他全14曲

ブルーグラス・ドブロのパイオニア、ジョッシュ・グレイヴスの2002年最新作。特筆すべきはJ.D.クロ ウがアイドル=アール・スクラッグスになりきる呼吸と、ベテラン・フィドラー、ボビー・ヒックスの ふたりが共に有名スタンダード曲で参加、ジョッシュと共に大べテランの味わいを堪能させてくれる。 1955年フォギー・マウンテン・ボーイズに参加した当時の、ドブロを6番目のブルーグラス楽器として認 知させた超有名曲を中心に、70年代ナッシュビル・グラスでのブルージーなナンバーやオリジナルなど、 ブルーグラス・ドブロの基本を聴かせる。マンドリンはオーブリー・ヘイニー(5曲でフィドルも担 当)、そしてレスター・リズムにはクリス・シャープ、ベースはアーニー・サイクス。今年はじめに両 足切断という病魔に侵されながらも、気丈に冗談を飛ばしているというジョッシュ、ムーンシャイナー誌で も既報の通り、彼の功績と人柄を愛する様々な人達が彼のために各地でベネフィット・ショウが開かれてい る。スクラッグス直伝のスリー・フィンガー・ロールをアダプトしたブルーグラス・ドブロの本流が悠然 たる演奏で楽しめる。

SH-3947 BAUCOM, BIBEY & BLUERIDGE『Come Along with Me』CD\2,750-

Gonna Travel On/Vandiver/Prayer Bells of Heaven/The Fiddler/Rock Hearts/I'll Still Write Your Name in the Sand/New John Henry Blues 他全13曲

 80年代以降のバンジョー・トレンドを作ったとい われるテリー・バウカムと、マンドリンのスーパーピッキンで知られるアラン・バイビーの二人が中心に なったブルーリッジの最新作。ジュニア・シスク(g)のボーカルをフィーチャー、エド・ビッガースタッ フ(bs)に、ロン・スチュワート(f)をゲストに(2曲で本来のメンバー、ディウィー・ブラウンが参加)、5人 編成の典型的なコンポラソリッドでブッ飛ばす爽快サウンドが身上だが、ジミー・マーティンのレパート リーを多く取り入れたところにも、彼らのサウンド志向がうかがえるように、シスクのボーカルには、バ ウカムやバイビーの今風サウンドとは正反対にアーリー・ブルーグラスの味わいがあり、そのアンバラ ンスの妙がコンポラ・ソリッドとトラッドグラスの間を行き来する面白さにつながっている。バンド名の通 り、ブルーリッジの本場で育った彼らの面目躍如だ。

OMS-25110 KENNY BAKER『Spider Bit the Baby』CD\2,750-

Ashland Breakdown/Brandywine/Chuck-a-Luck/Friday Night Waltz/Jug City/Lonesome Moonlight Waltz/Springtime/Sugar Tree Stomp 他全13曲

 ブルーグラス・フィドルを志す者、誰もが愛するケニー・ベイカーの2002年最新作。他の楽器に比べ て圧倒的に個人芸としてのスタイルが群居していたブルーグラス・フィドルを、確固たる芸術スタイルと して初めてまとめ上げた人物である。一時期、不調の時もあったが、ここでは再び、そのゴールデン・ トーンとタッチを、絶妙なコントロールで聴かせてくれる。モンロー・チューンの再演や、愛弟子ブレイ ン・スプラウスのハーモニー・フィドルを従え(6曲)、名曲"High Country"や"Brandywine"の再演などに最近のオリジナル・ナンバーなどを加えて、衰 えない自分のスタイルを貫いている。オーブリー・ヘイニー(m)、クリス・シャープ(g)、ヒュー・ムーア (bj)、ビリー・ローズ(bs)がサポート。久々に、正統的なブルーグラス・フィドル・アルバムの面白さ を楽しめる美しいアルバムです。フィドル・ファンのみならず、この音の流れが、現在のブルーグラス 楽器の基本にあることをお忘れなく。

BCD-16351 LONESOME PINE FIDDLERS『Windy Mountain』Bear Family CD\3,100-(再発)

Pain In My Heart/Lonesome, Sad And Blue/Twenty One Years/My Brown Eyed Darling/You Left Me To Cry/Honky Tonk Blues/I'll Never Change My Mind/Dirty Dishes Blues/Five String Rag 他全26曲

これぞアーリー・ブルーグラス名盤中の名盤!!だ。1960年代の日本の学生バンドがよく取り上げた「泣 かせて消えた」他、典型的なアーリー・ブルーグラスの醍醐味が味わえる素晴らしいコレクションであ る。ボビー・オズボーン、ラリー・リチャードソン、ポール・ウィリアムズなど多くの名プレイヤー を輩出した名門ロンサム・パイン・フィドラーズ。クリンチ・マウンテン・ボーイズで名を残すカー リー・レイ・クラインや、ブルー・グラス・ボーイズのチャーリー・クラインなどを生んだクライン一 家の長、エズラを中心として1938年に結成され、後にブルーグラスに転じたLPFが、50年代、コージー (4曲)とRCA(22曲)に残した名演名唱のすべてがここに収められている。かつてベア・ファミリーのサブ・ レーベルから発売されていたものの嬉しい再発。コージーの4曲にはオズボーンとリチャードソンが、また RCA初期にはウィリアムズが参加している。LPFの伝統は、RCA後期から中心メンバーとなったゴイン ズ兄弟の手で今日まで継承されており、そのメルビン・ゴインズの50周年を記念する57分のビデオ作品 『50 Years of Mountain Music and Bluegrass』(HHH-1004 VHS\4,500-)も素晴らしいですよ。

VAN-79711 COUNTRY GENTLEMEN『The Complete Vanguard Recordings』CD\2,750-

Don Quixote/One Morning In May/Casey's Last Ride/Leaves That Are Green/Paradise/House of the Rising Sun/Catfish John/Bringing Mary Home/City Of New Orleans/Heartaches 他全24曲

1970年代初期にカントリー・ジェントルメンがヴァンガードに残した2枚のLPアルバム、『The Country Gentlemen』('73)と『Remembrances & Forecasts』('74)が1枚に初CD化だ。チャーリー・ウォーラー、ビル・エマーソン、ドイル・ローソ ン、ビル・イェイツというメンバーで来日した直後の第1作にはマイク・オールドリッジとリッキー・ス キャッグスがゲスト参加、また第2作ではバンジョーがジム・ベイリーに代わると共に、20歳代になった ばかりのリッキーと弱冠18歳!!のジェリーダグラスが正式メンバーとして加わりナショナル・デビューを果た している。CGのサウンドが劇的に変化していった時期、ゴードン・ライトフット、ジョン・プライン、 ポール・サイモン、クリス・クリストファーソン他のシンガー・ソングライターらの有名曲を意欲的に取 り入れ、また第2作ではピート・ゴーブルとリロイ・ドラムの作品を4曲も取り上げ、チャーリーの深い ボーカルを前面に押し出した、後期CGへの最初のステップが記録されている。見事に極まるモンロー・ゴ スペルの醍醐味"Lord Protect My Soul"は、その後のドイル・ローソンの指標となったのかもしれない。日 本ではニュー・グラス・リバイバルやJ.D.クロウのニューサウス、カントリー・ガゼットらが猛威を振 るっていた時、米国では圧倒的な人気を保っていた彼らの、意外と知られざる時期の作品が初CD化である。

VAN-79709 ALISON BROWN『Best of the Vanguard Years』CD\2,750-(新編集ベスト)

Wolf Moon/Without Anastasia/Mambo Banjo/Shoot The Dog/Cara's Way/G Bop/Deep North/Leaving Cottondale/Look Left/Simple Pleasures 他全17曲

3月末の来日公演でさわやかな印象を残していったアリソン・ブラウンの、ヴァンガード時代のベスト集。 アリソン・クラウス&ユニオン・ステーション在籍時のソロ・デビュー作『Simple Pleasures』('90)からアリソン・ブラウン・カルテットでの『Quartet』 ('96)までの4作からの17曲。デビッド・グリスマン、マイク・マーシャルがプロデュースし、グリス マン・クインテットのメンバーやアリソン・クラウス、スチュアート・ダンカン、トニー・ライスな どをフィ−チュアした前期2作での、ストレートなブルーグラス・バンジョー主体の演奏から、ゲイリー・ ウェストがプロデュースしたカルテットでの、ニュー・エイジやジャズ志向へと変化していったアリ ソンの軌跡が浮き彫りにされたコンピレーション。2000年の『Fair Weather』でベラ・フレックとのツイン・バンジョーで再録し、グラミー賞カント リー・インストルメンタル部門で受賞した"Leaving Cottondale"のオリジナルも収録している。…ったく「美人モデルがバンジョーを持ってる!?」ジャケット 写真からはとても想像できない、凄いバンジョー・ピッカーだ。 ちなみに、来日したアリソン・ブラウン・カルテットの最新作『Replay』(COMP-4321 CD\2,750-)、とその前作=超ベストセラー豪華ゲストのグラミー受賞ブルーグラス大推薦作品『Fair Weather』(COMP-4292 CD\2,750-)もお忘れなく!

KSCD-5147 RALPH STANLEY & CLINCH MOUNTAIN BOYS『Live at the Smothsonian, Vol.2:The 2nd Show』CD\1,980-(再発)

Lonesome Road Blues/I'm a Man of Constant Sorrow/Shout Little Lulie/Footprints in the Snow/Hills of Home(A Tribute to Carter)/I Only Exist 他全10曲

75歳にして初のグラミー受賞で今や「時の人」となった感のあるラルフ・スタンレー、新旧取り混ぜ 次々とアルバムが発表されているが、これは、1974年に録音されたライヴの再発売。ロイ・リー・セン ターズという希代のリード・シンガーを擁し、のちにスタンレー・サウンドと呼ばれることになるラルフの 新しい方向性を明確に打ち出した時期の、スミソニアン博物館でのライヴ。ロイ・リーの悲劇的な死の僅か 数ヶ月前、たぶん彼の最後の録音のひとつだろう。かつてアテイラムから発売されたライヴ盤の後半部分。

BMG-92477 JOHN HARTFORD『The Love Album/Housing Project』CD\2,450-(初CD化)

Why Do You Do Me Like You Do?/Six O'Clock Train and a Girl with Green Eyes/Springtime All Over Again/I'm Still Here/Sailboat Song 他全24曲

先月に続いてジョン・ハートフォードRCA作品再発シリーズ第2弾は1968年発表のLP2作品だ。ムー ンシャイナー誌のジョン・ハートフォード追悼連載(01年9月号から12月号=各\500-)の11月号で 詳述しているように、1968年というとディラード&クラーク『Fantastic Expedition of Dillard & Clark』(AM-540975 CD\2,650-)や、ザ・ディラーズ『Wheatstraw Suite』(廃盤)、ザ・バーズ『Sweetheart of the Rodeo』(COL-65150 CD\2,450-)等、本来はブルーグラス・ロックとも呼ぶべきカントリー・ロックの幕開きを告げる一連の出 来事が起っている。そのすべてに深く関わったはずのジョン自身の音楽がここにある。RCAというメ ジャーの重圧化にありながら、湧き出る才能とブルーグラス的な欲求の中で生まれた、美しくロマンチック にして内なる毒気(というか真実か?)、そしてナッシュビル・メジャーによって被われているが実は過激 な音楽性を含んだハートフォード世界が広がる。偉大な才能を再発見していただきたい。ただし、ハート フォード初心者には70年代以降のインディー作品をお勧めする。

CCCD-6001 V.A.『Gold Rush at Copper Creek』CD2枚組\1,980-(超廉価盤)

近年、趣味のよいトラディショナル音楽に力を注ぐカパー・クリーク・レコードの26アーティストによ る46曲が2枚組廉価盤で登場。キース・リトル、ジャック・タトル、キャシー・キャリック、ゲイ リー・ブルーワー他のブルーグラス、ギニー・ホウカー&ケイ・ジャスティス、ウォルフ・ブラザーズ、 トム/ブラッド&アリス・ジェラード他のオールドタイム等、未知のアーティストや音楽との出会いに是非 お勧めします。

MME-71090 RICKY SKAGGS『Uncle Pen』CD\1,980-(新編集再発物)

 1980年代、メジャー・カントリーで大ヒット、大成功をしたリッキー・スキャッグスのブルーグラス曲 のカントリー・アレンジばかりを集めた嬉しい作品。詳細はカントリー新入荷参照。

ブルーグラス話題作!!

(何かと話題になりそうな、お勧め作品……)

NTCD-2002 ETSU BLUEGRASS PRIDE CD\2,750-

昨年夏来日し、関東と関西で素晴らしい演奏を聞かせた東テネシー州立大学バンドのショウケース・アル バム。全米州立大学で唯一、ブルーグラス・プログラムのある同校の、アダム・ステッフィ、ティム・ スタッフォード、バリー・ベイルスが在籍していた15年前より優秀とされる、全員が20才という基本バ ンドに、同課の卒業生を含む様々なフィーチャー・ミュージシャンを迎えて創り上げた秀作である。。学 生だからなんてとんでもない、素晴らしい出来だ。

RC-117 CHRIS SHARP『Good "Fa-air" Side』CD\2,750-

2月末からすでに3ヶ月に渡って日本に滞在中のクリス・シャープ。先のグラミー賞では3部門で受賞し たものの、式典よりも日本旅行を選んだ!?レスター・フラットをアイドルにする28才の若者。ジョン・ ハートフォードの全面協力で(バンジョー・インスト"Foggy Mountain Landscape"は感動モノ)、アール・スクラッグスやケニー・ベイカーらをゲストに したクリス唯一のアルバム。憧れのフラット&スクラッグス・サウンドだ。上記ETSUのJ.P.やタロー と組んで、ソリッド・グラスをブチカマスという計画もあるとか、どこかで出会えば、声をかけて下さ いネ。

MBP-398 JAMES BAILEY & COMPANY CD\2,750-

新入荷で紹介したバンガード時代のカンジェンでバンジョーを弾いたジム・ベイリーの最近作がこ れ。今も活躍するいいミュージシャンを忘れてはいけません。ゲストにビル・エマーソン、リッ キー・シンプキンズ、ジェイムズ・キング、トニー・ライス・クローンのモー・カナダらを迎 えて、きっちりとしたバージニアン・ブルーグラスを聴かせる。"In the Gravel Yard"、"Somehow Tonight"、"Will You Be Loving Another Man?"、"All I Ever Loved Was You"、"You Can Shere My Blanket"、"Nobody's Darling But Mine"などのおいしい選曲も良い。

お勧め盤ブルーグラス
(ブルーグラスとは、マンドリン、ギター、フィドル、ベース、バンジョー、ドブロ等、アコースティッ ク弦楽器の各種組み合わせと、ソロ、デュエット、トリオ、カルテットなどのボーカルによる演奏形態。 「ブルーグラスとは何か?」詳しくはムーンシャイナー誌連載中!)
■ブルーグラス・スタンダード

SH-3888 DEL McCOURY, DOC WATSON & MAC WISEMAN『Mac, Doc & Del』CD\2,750-

なんという組み合わせだろう!!現在ブルーグラス界の国宝級ボーカリスト3人が共演した凄い企画作品であ る。ブルーグラス・ボーカルにスタンダードはない。「鼻にかかった高音」なんて誰が言い始めたんだろ う?すべてが各人のキャラクター次第だ。ここに聴かれる3人3様の、しかし限りなく味わい深いボーカル に身をゆだねて下さい。その年輪のごとく、にじみ出る味がすべてだ。もし、スタンダードがあるとす れば、それはこの3人そのものでもある。

SCD-3510 COUNTRY GENTLEMEN『Complete Starday Sessions』CD2枚組\4,500-

1960年代、日米を席捲したカントリー・ジェントルメン。彼らの貴重なスターデイ録音全51曲が、米 国未発表だった幻の『Folk Hits Bluegrass Style』を含めて完全CD化である。詳細はムーンシャイナー 2001年6月号(\500-)参照。

■トラディショナル・ブルーグラス

(トラッドグラスとは、各時代の先端ブルーグラスが 普遍化し、継承されたスタイル)

HHH-1355 LYNWOOD LUNSFORD & MISTY VALLEY BOYS『a Portrait of the Blues』CD\2,750-

 バージニア・ローカルながら、知る人ぞ知るロスト&ファウンドのバンジョー奏者としての活躍でファ ンのいるリンウッド・ランスフォードが自身のバンド、ミスティー・バレイ・ボーイズを率いて創った 趣味も良い、つまりバージニアの「ブルーリッジに脈々と流れる血」のようなものを受け継いだ作品。 ジャケットを含めて、これを「くさい」と言うか、「グッと来る」と言うか、嗜好の別れ道であろう。 彼らはこの作品で「ブルーリッジのブルース」を表現しようとしている。

■コンテンポラリー・ブルーグラス

(コンポラグラスとは、その時代ごとに今日的なテー マとサウンドを持ったブルーグラス)

SH-3719 THE HILLMEN CD\1,980-(価格改定)

 1963年、ザ・バーズ結成以前にクリス・ヒルマン(m)が短期間結成したフォーク系ブルーグラスの秀作 が廉価盤となって再登場だ。メンバーにはカントリー界でヒット・シンガーとなったバーン・ゴズディン (g)とレックス・ゴズディン(bs)兄弟、ブルーグラス・カーディナルスを率いるドン・パームリー(bj)がいる。 カントリー・ジェントルメンと張り合ったのだろう"Brown Mountain Light"や、ケルト系のルーツをいち早く嗅ぎ分けた"Fare Thee Well"や"Barbara Allen"、ディランの"When the Ship Comes In"、そしてLPでは未発表だった"Copper Kettle"など、その時々で時代の先端にいるコンポラ精神にあふれた歴史 的アルバムである。

CM-2007 PAUL BREWSTER『Everybody's Talkin'』CD\2,750-

職人ボーカリストのポール・ブルースター、オズボーンズ、ドリー・パートン、そして現在はリッ キー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーで、そのコーラス・ハーモニーのカナメとなる抜群に響く 「美声」の持ち主が、見事な「大人のブルーグラス」を聴かせる。ドリー・パートンやリーアン・ウォー マック、リッキー・スキャッグス等をゲストに、申し分ないミュージシャンに囲まれ、タイトルの「真 夜中のカウボーイ」テーマをはじめ、モンローの"Kentucky Waltz"(アダム・ステフィとステュアート・ダンカンが聞き物!)、オズボーンの"Roll Muddy River"他、聴きやすいブルーグラスとアコースティック・カントリーの絶妙なバランス。職人技が キマル、超お勧め、大人のブルーグラスである。(歌詞付き)

■プログレッシブ・ブルーグラス

(プログレグラスとは、既成のスタイルや価値観を飛 び越える刺激的なブルーグラス)

ROU-0480 JOHN HARTFORD『Steam Powered Aereo-Takes』CD\2,750-(未発表音源)

1970年代以降のブルーグラス、すなわちニューグラスの原点とも言われる大名盤『Aereo Plain』(ROU-0366 CD\2,750-)録音時にオクラ入りとなった超貴重な歴史的セッションからの18曲。ジョン・ ハートフォード(bj,g)とノーマン・ブレイク(g)、タット・テイラー(d)、バッサー・クレメンツ(f)、ラン ディ・スクラッグス(bs)がデビッド・ブロムバーグ監督のもと、自由なスタジオ・ライブで収録された、 正式発表アルバムと比べると格段に濃いブルーグラス感覚が嬉しい。

■ライブ&ジャム

(ブルーグラスの魅力=ホットなドライヴ感や、とっ さのアドリヴやインプロバイズのスリル!)

VAN-77004 KENTUCKY COLONELS『Long Journey Home』CD\2,750-

1964年、ニューポート・フォーク・フェスでのケンタッキー・カーネルズ、火の出るようなライブ 集。ローランド&クラレンス・ホワイトのトラッドグラス魂、そしてクラレンスの悶絶ギター!

■女性ブルーグラス

REB-1770 RALPH STANLEY & Friends『Clinch Mountain Sweetheart』CD\2,750-

ラルフ・スタンレーが昨年発表した女性シンガーとの共演集。ジョーン・バエズ"Weeping Willow"、ルシンダ・ウィリアムス"Farther Along"、ドリー・パートン"Loving You Too Well"、マリア・マルダー"Memory of Your Smile"、ギリアン・ウェルチとは話題の"Oh Death"、アイリス・ディメント"Riding That Midnite Train"、サラ・エバンス"Are You Tired Me My Darling"他、ラルフを尊敬する女性達がゲスト。

インスト&ジャズ新入荷

CSP-33631 GRADY MARTIN『Cowboy Classics』CD\1,980-(初CD化)

Riders in the Sky/Shenandoah/San Antonio Rose/Streets of Laredo/High Noon/El Paso 他全11曲

昨年12月3日、72才で他界したグラディ・マーティン。生涯、セッションマンとして人前に立たず 過ごしてきた、あまりにも偉大なナッシュビル・ギタリストである。その数多の功績はムーンシャイナー 1月号から5月号の追悼連載に詳しいが、特筆すれば、アコギでは「エルパソ」や一連のフラット&ス クラッグスにおけるクラレンス・ホワイトが恐らく学んだだろうタッチとタイミング、またエレキではファ ズ・トーンの生みの親でもあった彼。同じく昨年他界したチェット・アトキンスと並んで、アメリカン・ ギター界に果たした功績、特にあらゆるジャンルのミュージシャンに与えた影響は計り知れない。ギター を真剣に弾くものにとって、彼のタッチ、トーン、タイミングは、アコギ、エレキを問わず、正に宝物 である。そんなタグラディ・マーティン唯一のソロ・アルバムは、カウボーイソングを集めたイージー・リ スニング集。ここからどれだけの事が学べるか、それは「あなたの本気」次第であると思う。

COMP-4334 FIDDLERS 4『Bruce Molsky/Micahel Doucet/Darol Anger/Rushad Eggleston』CD\2,750-

Pickin' the Devil Eye/Just a Closer Walk with Thee-I Know/Man of Constant Sorrow 他全13曲

 永遠のフィドル小僧、ダロル・アンガーがオールドタイムのブルース・モルスキーと、ケイジャンの マイケル・ドゥシェ、そして、チェロのラシャッド・イグルストンの4人が組んだ様々なソースからのフィ ドル大会(マイケルとブルースによるボーカル曲も含んで、聴きやすくなっている)。オールドタイムや ケイジャンのグルーヴ、そして洒脱なジャズをうまくダロルがミックスさせ、アメリカン・フィドルの持 つダウン・トゥ・アースな表情を見事に表現している。「アメリカン・ストリングバンド音楽の新しい方 言」と言うように、アメリカの大地にスタイルとして根づいたバイオリン音楽が、ダロル・アンガーという 稀代のフィドル小僧のヘッドアレンジで全く新しい広がりを見せる。前作『Diary of a Fiddler』(COMP-4275 CD\2,750-)に次ぐ、ダロルの面目躍如。

VIU-1925 ED GERHARD『House of Guitars』CD\2,750-

Promised Land/Poor Wayfaring Stranger/I Will/Farther Along/Shalow Brown/Let It Be Me 他全11曲

 中川イサトとの来日ツアーなどでも知られるフィン ガーピッキン・ギタリスト、エド・ガーハードの最新作は、オリジナル、トラッド、そしてカバー・ チューンを、ビートルズ曲や有名トラッドを含め、あえて様々な「安物」ギターで聴かせる作品集。高級 ギターやビンテージ・ギターに注目が集まる昨今、そのチープな音の深遠な味わいを求めた、なかなか洒落 た企画だ。楽器は、あくまでも愛情と弾き手次第なのである。

VAR-66321 V.A.『Mountain Breakdown:The Bluegrass Collection』CD\2,750-(新編集再発物)

1960年代フォーク・リバイバルの時、エレクトラから発表された『Folk Banjo Styles』や『Old Time Banjo Project』というアルバムの音源をもとに編集したコンピレーション、全19曲が再発売。タイトルに ブルーグラスとはあるが、実際はもっとプリミティヴなバンジョーが殆どで、プレイヤーも、マイク・シー ガーやエリック・ダーリン、ディック・ロスミニなどフォーク/オールドタイムの人たちや、デビッド・ リンドレー、ロジャー・マッギンなど、後に他の分野で名を成したひと、さらにはギタリスト、ジョー・ メイフィスやメイソン・ウィリアムスなど、興味深い顔ぶれが並んでいる。フォーク・ブームの時代にバン ジョーという楽器に人々が抱いたイメージをあらわした作品集だろう、と同時に、その楽器を良く知る我々 には新鮮なバンジョー観が楽しい。

インストお勧め作品
(各楽器別インスト集に限らず、お勧め作品です。ま た、各楽器のパーツや本体、教則物など、何なりとお気軽にご相談下さい。苦節ン十年、BOMスタッフ の楽器ノウハウをご利用下さい)
■ギター

DREAD-9801 DAVID GRIER『Hootenanny』CD\2,750-

5月中旬に来日予定、現在フラットピッキン・ギターの最高峰、デビッド・グリア(ギターとその奏 法などインタビューはムーンシャイナー5月号)の自費制作盤。ダーク・パウェルとティム・オブライエ ンらによるオールドタイムやケイジャンなど、フラットピッキンではあまり聴かれなかったグルーヴを取り 入れ、その驚異的なギターを聴かせる。デビッドの凄さは、意表を突きつつも決してメロディーをはずさな い抜群のセンスだ。彼のアルバム中、最高作であろう。

CCCD-0186 マロ川端『Carolina Blue』CD\2,750-

米国で活躍を続けるブルーグラス・フラットピッカー、マロ川端のデビュー作。昨年共に来日したサ ミー・シーラーやブッチ・バルダサリ、ミッシー・レインズ、ボビー・ヒックス、キース・リトル他、 一級のミュージシャンを相手にシュアーなピッキングを聞かせる。応援しよう!

■マンドリン

ACD-46 JERRY GARCIA & DAVID GRISMAN『Grateful Dawg』CD\2,750-
フラット・マンドリンを全く別次元の地位に引き上げた最大の功労者、デビッド・グリスマン。一音入 魂の極上トーンで知られる彼が、アメリカのカウンターカルチャーのリーダー、ジェリー・ガルシアとの 様々な交流を記録した75分。スタジオやライブでの貴重な未発表音源を含む、マンドリンとギターの ディープな音楽が凄い。

■フィドル

NR-20975 STEVE DAY『Fiddle Man』CD\2,750-

ストレートなブルーグラス・フィドルを趣味良く聴かせるスティーブ・デイの自費制作盤。シビアなモ ンロー・チューンを軸にスタンレー物などのボーカルも約半分交えて、典型的なお勧めブルーグラス・フィ ドル10曲集。

CO-2706 BOBBY HICKS『Texas Crapshoter』CD\2,750-

1950年代からビル・モンローのブルーグラス・フィドル確立に功績のあったボビー・ヒックスが 1980年代はじめに創った名作。A面6曲がバディ・エモンズ、バッキー・バレット、バック・ホワイ トらとのウェスタン・スウィング、B面6曲はサム・ブッシュ、ローランド・ホワイト(g)、アラン・マ ンデらによるブルーグラス。

■バンジョー

CCS-117 FLATT & SCRUGGS with DOC WATSON『Strictly Instrumentals』CD\2,750-

フラット&スクラッグスの後期、ドック・ワトソンを迎えて創ったインスト秀作。大名盤『Foggy Mountain Banjo』(CCS-100 CD\2,750-)と比べれば、スクラッグスに多彩さと流麗さはなくなっているもの の、逆にタイミングとトーン、少ない音数で最大の効果を生む老練さが聴き取れる、僕にとってはスク ラッグスの真髄により近いと思われる作品だ。助演のグラディ・マーティンの凄さも、耳をかっぽじいて 聴いてほしい、60年代ブルーグラス・インストの名盤である。

REB-1766 JEREMY STEPHENS『Scarlet Banjo』CD\2,750-

Jacknife-in'/Hard Times/Storms Are on the Ocean/Banjo Signal/Eighth of January/June Apple/Arkansas Traveler/Dear Old Dixie 他全14曲

また現れた天才少年、16歳のジェレミー・スティーヴンス。グランパ・ジョーンズとドン・レノがお気 に入りというのが実にいい。第1世代の人達が持っていたリズムと発想を実に素直に受け入れている。強烈 なレノ・スタイルばかりではなく、オールドタイマーをバックに見事なクロウハンマーを聴かせたり、趣味 の良いオールドタイム・ギター・インストを聴かせたり、色々と工夫された楽しいバンジョー作品だ。

REB-1711 PAUL ADKINS『How Many Roads』CD\2,750-

In Despair/How Mountain Girls Can Love/One Tear/Head Over Heels/This Morning at Nine 他全13曲

バンジョー界で今最も話題のスティーブ・ヒューバー、これは彼が1993年、ポール・アドキンスの ボーターライン・バンド在籍時のコンポラ・ソリッド作品。90年代以降の典型的なソリッド・バン ジョー・スタイルと素晴らしいバックアップ、そしてその「トーン」に非凡さがいかんなく発揮されて いる。とてもいい耳の栄養だよ。

■ドブロ

SCD-969 JOSH GRAVES『World Famous Dobro』CD\2,450-
ブルーグラス・ドブロのパイオニア、ジョッシュ・グレイブスの2001年発表作品。新入荷で紹介の最新 作と違い、こちらは有名アメリカン・スタンダード曲を中心に、そのメロディーを独特のスタイリッシュ なドブロで聴かせる。ジョッシュのツアーを手伝う渡辺英之がバンジョーで参加している。ブルーグラス・ ドブロ奏法の基本である。

■IBMA最優秀インスト・アルバム受賞作!

REB-1759 V.A.『The Acutab Sessions』CD\2,750-
2001年のIBMA最優秀インスト受賞作品。各種マスター・アーティストのタブ譜集や教則ビデオで知ら れるアキュタブ社、その関係者が一堂に会した豪華企画アルバム。ギターではティム・スタッフォードと ケニー・スミス、マンドリンではウェイン・ベンソン、アラン・バイビー、アダム・ステッフィーが、 そしてバンジョーではテリー・バウカム、サミー・シーラー、ジョー・マリンズ、スコット・ベスタ ル、トニー・トリシュカ、ピーター・ワーニック、アラン・マンデ、フィドルにはロン・スチュワート、 ドブロはロブ・アイクス等々、現在最高のブルーリッジ系ピッカーを中心に、全ての楽器の面白さがバラン ス良く伝わる抜群の企画作品。ロニー・ボウマン、アラン・オブライアン、マーク・ニュートン、ティ ム・スタッフォードによるボーカル曲もあり、聴き易さも考えられた素晴らしい作品だ。

オールドタイム&フォーク新入荷

SH-3935 DOC WATSON AND FROSTY MORN『Round The Table Again』CD\2,750-

Lynchburg Town/Coo Coo Bird/Working Man Blues/Jimmie's Mean Momma Blues/Walking In Jerusalem/You Ain't Going Nowhere/C.C. Rider 他全16曲

アメリカン・ミュージックの至宝ドック・ワトソンの最新作は、マールフェスで録音されたフロスティ・ モーンとのライヴ。今は亡きマール・ワトソンが、25年以上も前に、父ドックとの音楽とは別の世界を求 めて作ったグループがフロスティ・モーン。ピアノやドラムを加えて、トラッドに縛られないアメリカン音 楽を創り出そうとしていて、後には父ドックも一緒に演奏するようになっていた。マール亡き後も定期的に 演奏する機会を持ち続けたフロスティ・モーン、マールの位置に遺児リチャードが参加してのドックとのラ イヴ。サウンドは多少変わろうともドックの音楽は微 塵も揺るぐことなく、いつもどおりの枯れた味を淡々と伝えてくれる。フロスティ・モーンのメンバーを フィ−チュアした曲も多く含まれ、普段とはひと味違うドック・ワトソンが楽しめる。

CCCD-0188 MYSTERIOUS REDBIRDS『Tom Paley, James Reams & Bill Christopherson/1992-1998』\2,750-

I'm Gettin' Ready to Go/I'll Fly Away/Prairie Dog/Dry and Dusty/Sweet Sunny South 他全13曲

ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズの創立メンバーであるトム・ペイリー(bj)が、現在はニューヨー ク・シティのド真ん中でハイロンサム・ブルーグラスを演じるジェイムズ・リームス(g,v)と、フライ・バ イ・ナイト・ストリングバンド等で知られるビル・クリストファーソン(f)とのトリオで結成したミステリア ス・レッドバード。オールドタイム・ストリングバンドの有名曲やフィドル・チューンを聴きやすく演じ る手法はニュー・ロストと同様の、フィドル、バンジョー、ギターの典型的なオールドタイム・ストリン グバンド。

UNI-170267 ISAAC FREEMAN & THE BLUEBLOODS『Beautiful Stars』CD\2,650-

Standing on the Highway/Lord I Want You To Help Me/Don't Drive Your Children Away 他全11曲

『オー・ブラザー』そして『Down from the Mountain』のメンバーとして存在感を示した黒人ア・カペラ・グループ、フェアフィールド・フォー のリーダー、アイザック・フリーマンの初ソロ・アルバム。50年代に結成されたフェアフィールド・ フォーは80年代に活動再開、トラッド・ゴスペルの世界で知られていった。ナッシュビル・ブルーグラ ス・バンドとの共演でブルーグラス界でも知られるが、今作では、ナッシュヴィルで最高のブルース・ バンドという定評のある、マイク・ヘンダーソン(g)率いるブルーブラッズ(マット・ローリングス、ジョ ン・ジャーヴィス、グレン・ウォーフら凄い面子)をバックに、その年輪を重ねた見事なボーカルで聴く者 を圧倒する。1曲を除いてすべてトラッドでかためたアルバムを制作したのは、かつてオーケインズで新し いアコースティック・サウンドにのせた現代版ブラザー・デュオで一部に注目されたキーラン・ケイン。

RCA-65113 JOHN DENVER『Harbor Lights Concert』2CD\4,500-(未発表音源)

Eagles And Horses/Rocky Mountain High/Darcy Farrow/Me And My Uncle/Take Me Home, Country Roads/Grandma's Feather Bed 他全24曲

このところいくつか続けて発掘されている故ジョン・デンバーのライヴ・アルバムのひとつは1995年 9月ボストンでのライヴ。ヒット曲、有名曲はもちろん、オフィシャルにはレコーディングしていない"El Paso"など珍しい曲も。彼ならではの、ハート・ウォーミングなコンサートをまるごとパッケージした 2枚組。

PCCG-00591 V.A.『教科書から消えた唱歌・童謡』CD\2,500-

「このままでは日本の美しい旋律が消滅する。歌い継ぎたい日本の心!」とキャッチ・コピーに曰く。 有名児童合唱団を中心に、ボニー・ジャックスや島田祐子らも含めた「日本の唱歌・童謡」の王道集。 フォスター名曲集に続く、ターゲットはこれだ!?ちなみに、北村謙と宮崎勝之らの少年倶楽部『童謡、Do- You Remember』(SC-2 CD\2,667-)もお勧めだぞ。

VAN-79716 V.A.『Songcatcer II』CD \2,750

『オー・ブラザー!』に続いて昨年話題となった映画『Songcatcer』からの編集第2弾。今回は、映 画で使われた曲の元ネタとなった、ホンモノのルーツ音楽集。ドク・ボッグス、クラレンス・アシュレー、 カズン・エミー、ドク・ワトソンなど

オールドタイム&フォークお勧め作品

LLB-195 LAURA BOOSINGER『Sing It Yourself』CD\2,750-

フレイリング・バンジョーを手に、その抜群の優しい声で19世紀から南部アパラチアに伝わる子供向けの 古謡を聴かせるローラ・ブージンガーのシンプルなオールドタイム・フォークソング集。"Groundhog"、 "Skip to My Lou"、"Hush Little Baby"、"Jenny Jenkins"、"Angelina Baker"他。

SH-3919 MOLLIE O'BRIEN『Things I Gave Away』CD\2,750-

ティム・オブライエンの姉、モーリー・オブライエンの最近作。今作ではブルースやジャズ志向を強 め、女性ギタリストのニナ・ガーバー、ドブロとラップ・スティールのサリー・バン・メーター、ケ アリー・ブラック(bs)らと素晴らしいフォーク・ジャズ&ブルースといった境地を聴かせてくれる。

カントリー新入荷

(次々と発表されるカントリー作品、主にクラシック・カントリー、ホンキー・トンクやウェスタン・ スウィングなどを中心にしたリストや収録全曲リストなど、特集企画や新譜情報はホームページhttp:// www.bomserv.com をご覧下さい)

COMP-4339 LEFTOVER SALMON『Live』CD\2,750-

Let's Give a Party/Steam Powered Aereoplane/Bill's Boogie/Dark Green Thing/Danger Man 他全9曲

 近年、若いロック・ファンの間で日本でも認知され始めた「ジャム・バンド」。グレイトフル・デッ ドの系譜にある、米国では若いヒッピー!?達に圧倒的な支持を受けるバンド群の事だという。もちろん、 彼らにとってブルーグラスが憧れの音楽だというから、嬉しいというか、こそばゆい。中でも前身がブ ルーグラス・バンドだったこのレフトオーバー・サーモン、マーク・バンのバンジョー(惜しくも今年 他界した)とドゥルー・エミットのマンドリンをフィーチャーしつつ、ジャム・バンドの真髄=弾き まくりを=を堪能させてくれる。故ジョン・ハートフォードの"Steam Powered Aereoplane"に見る、明らかなニュー・グラス・リバイバルへの憧憬(ジョ ン・カウワンがゲスト)と、エレキとピアノの弾きまくりロックのノリが身上だ。他にデビッド・ブロム バーグ作品以外はオリジナルで、アイリッシュ風インストやカントリーロック風味、ハイパーブルーグラス 等々、何でもありのお楽しみライブ集だ。

RR-1000 RATTLESNAKE ANNIE『Southern Discomfort』CD\2,750-

They Say(duet with Dan Penn)/House of the Rising Sun/Nihon Blues/Motherless Child/Blues Horses/Trouble In Mind(duet with Bill Monroe) 他全11曲

カントリー、フォーク、ブルースなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックのさまざまなエレメント をブレンドして、独自の音楽を創り続けているラトルスネイク・アニーの新作2枚が同時発売。こちらは マッスル・ショ−ルズとメンフィスでの録音を中心としたブルース・アルバム。ビル・モンローとのデュ エットは85年ビーン・ブロッサムでのライヴ、モンローにとってもここまでディープなブルースは極めて 珍しいと思われる素晴らしい出来栄え。

RR-9090 RATTLESNAKE ANNIE『I Ride Alone』CD\2,750-

City Lights(duet with Bill Anderson)/Vaya Con Dios/Blues Stay Away from Me(duet with Tomi Fujiyama)/Yard Sale(duet with Lonnie Mack) 他全12曲

上記と同時発売のもう1枚は、ナッシュビル録音メインのアコースティック・カントリー・アルバム。 スチュアート・ダンカン、デニス・クロウチ、マイク・バブなどに加えて、サム・ブッシュ・バン ドのジョン・ランドールをハーモニー・ボーカルに配するなど、ツボを押さえた音創りで落ち着いたサウ ンドに仕上げている。岡林信康の曲に英詩を付けた"A Prayer in the Early Morning"や、トミ藤山との東京録音にはドクターKや有田ホシヒロ、また神戸での オーヴァー・ダブにはジョッシュ大塚やB.O.M.シンガーズ!?といった名前があり、毎年来日する彼女らし い人脈の広さをうかがわせる。

BNA-67038 KENNY CHESNEY『No Shoes, No Shirt, No Problems』CD\2,750-

Young/I Remember/Good Stuff/Big Star/On The Coast Of Somewhere Beautiful/Dreams/No Shoes, No Shirt, No Problems/One Step Up 他全12曲

メインストリーム・カントリーの若手トップ・スター、ケニー・チェズニーの最新作。あの 『OBWAT?』の牙城を覆し、カントリー・チャートのみならずビルボード総合チャート初登場1位を記 録(5月11日付)するというベスト・セラー。シングル・チャート、トップ3にランクされるヒット "Young"をフィ−チュア。ブレント・メイソン、ジョン・ジョーゲンソン、ロブ・ハジャコス、ラリー・ フランクリン、ソニー・ガリッシュ等おなじみスタジオ・エースを従えての、ストレート・カントリー が人気。今やトップスターの彼、実は東テネシー州立大学(ETSU)ブルーグラス・バンドの出身である。

CLCD-0201 石田美也『HIMAWARI』CD\1,904-

Blue Moon of Kentucky/Hobo's Meditation/When You Say Nothing at All/Fool Such As I 他全12曲

 ベテラン・スティール・ギタリスト、石田新太郎のシティーライツのフィーチャー・シンガーとして活 躍する石田美也の2枚目最新アルバム。モンロー・チューンやジミー・ロジャース、ボブ・ウィルスか らレフティ・フリッゼルらの基本から、ドリー・パートン初期の当たり曲やアリソン・クラウスのヒット曲 など、バラエティーに富んだ選曲と、自身のオリジナルを3曲。石田新太郎やギタリストの岡山克己ら、 シティーライツのメンバーをバックに、鉄かぶとのアンディ中島のマンドリンと、平岡舞子のフィドルが参 加している。昨年アルバム『Hear My Heart』(KEN-5006 CD\2,800-)を発表した永富マリら、近年、日本カントリー界に若い女性シンガーが活躍を始 めている。彼女らを応援してあげよう。

KSCD-3831 DELMORE BROTHERS『Inducted into the Hall of Fame 2001』CD\2,450-(新編集再発物)

Blues Stay Away from Me/Freight Train Boogie/Midnight Special/Brown's Ferry Blues/Red River Valley/Will the Circle Be Unbroken 他全10曲

そのブルース・フィールと見事なギター・デュオで1930年代から40年代、ブラザー・デュオのひとつ の頂点を極めた彼らの全盛期名演集。「えっ、まだだったの?」と意外な感もあったが、昨年秋カント リー名誉の殿堂入りを果たしたデルモア・ブラザーズ。それを記念してのキング録音ベスト10曲集。

MME-71090 RICKY SKAGGS『Uncle Pen』CD\1,980-(新編集再発物)

Uncle Pen/Don't Get Above Your Raisin'/Your Old Love Letters/If That's The Way You Feel/Don't Let Your Sweet Love Die/Lost To A Stranger/Hold Whatcha Got/Wheel Hoss/I'm Ready To Go/Can't You Hear Me Callin' 全10曲

スタンレー、カンジェン、ニュー・サウス、ブーン・クリーク、そしてエミルー・ハリスのホット・ バンドでのキャリアをバネにカントリー・シンガーとして独立、スターの座を射止めたリッキー・スキャッ グスの80年代、エピックに残した多くのアルバムから、ブルーグラス曲ばかりの見事なカントリー・ア レンジ10曲集。メインストリーム・カントリーにブルーグラスのレパートリーと、アコースティック楽器 のノウハウ、ハイ・ハーモニーなどのブルーグラス・コーラス技法を持ち込み、ネオ・トラディショナリ ストと呼ばれるスターたちの先駆者となったリッキーの名唱集。エレキのレイ・フラック、スティールの ブルース・バウトンなどカントリー畑のテクニシャンに、ビル・モンロー、ジェリー・ダグラス、ボビー・ ヒックス、ルー・リードなどが参加、リッキー流ニュー・カントリーが実に爽快。

カントリーお勧め作品

CAP-35148 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the Circle Be Unbroken:30th Anniveasary Edition』CD2枚組み\4,500-

1972年にLP3枚組という空前のスケールで発表され、その内容の素晴らしさと相俟って、アメリカン・ ミュージックの歴史に不滅の金字塔をうちたてた大名盤が、発売30周年を記念して装いも新たに帰ってき た。ウェスト・コーストからやってきたロングヘアーのカントリー・ロック・バンドと、トラディショナ ル・カントリー/ブルーグラスの大立者とのコラボレーションという、未曾有のアイデアが結実したこの アルバムについては、いまさら多言は無用、必聴、必携とだけいっておこう。あの『O Brother, Where Art Thou?』を契機とするルーツ・ミュージックへの傾斜ともリンクするものとして、あらためて、聴 くべし。未発表2曲収録全39曲。

ROU-0412 BARRY & HOLLY TASHIAN『Harmony』CD\2,750-

おしどり夫妻、バリーとホリーのタシアン夫妻のダウン・トゥ・アースな男女デュオ作品。伝説のビー トルズ全米ツアーのオープニング・アクトを勤めたことで知られるバリーはその後、トラッド・カントリー に私淑し、エミルー・ハリスとの活動でも知られる。本97年の最近作でもエミルー他、アル・パーキンス がドブロとスティール・ギターを担当、ステュアート・ダンカン他、ブルーグラス系のバックアップで、 カントリーの原点に戻ったサウンドを聴かせてくれる。

その他、新入荷
(以下、今後紹介しない商品も含まれます)
■ブルーグラス

CCCD-0201 KATHY KALLICK『My Mother's Voice』CD\2,750-

 シカゴでフォーク・リバイバルの洗礼を受けた母親 から学んだ曲を集めたと言うキャシー・キャリックの最新作。

CCCD-0202 GARY BREWER『Home Brew』CD\2,750-

 ケンタッキー州ルイビルのトラッドグラス一筋男、 ゲイリー・ブルーワーの最新作。

BMG-92478 JOHN HARTFORD『John Hartford/Iron Mountain Depot/Radio John』CD2枚組\3,200-(初CD化+未発表音源)

 ジョン・ハートフォード初期RCA録音全集シリーズ最後の第3弾は、幻の未発表アルバム『Radio John』を含むLP3枚がCD2枚組に。

COMP-4337 DREW EMMITT『Freedom Ride』CD\2,750-

ジャムバンド、レフトオーバー・サーモンのマンドリニスト、ドゥリュー・エミットのソロ・アルバム は、憧れのNGR。ブッシュやカウワンも駆けつけてのニューグラス大会。

DUAT-1125 JIM LAUDERDALE & RALPH STANLEY『Lost in the Lonesome Pines』CD\2,750-

75歳にして初グラミー受賞、ラルフ・スタンレーの最新スタジオ録音作はシンガー/ソングライター、 ジム・ローダーデイルとの共作第2作。ジムのソウルフルなスタンレー解釈が秀逸の作品。

DCN-1002 RALPH STANLEY『Live at McCabe's Guitar Shop』CD\2,750-

 時の人、ラルフ・スタンレーの2001年2月11日に収録された最新ライブ。

■オールドタイム/フォーク

CCCD-0199 JAMES LEVA『featuring John Doyle and Carol Elizabeth Jones ; Memory Theatre』CD\2,750-ジョーンズ&リーヴァという男女デュオで活躍するジェイムズ・リーヴァの最新作。元ソーラスのアイ リッシュ・ギタリスト、ジョン・ドイルらも参加した、オールドタイム出身のシンガー・ソングライター の最新作。

BUF-108 STANLEY SMITH『In the Land of Dreams』CD\2,381-

アサイラム・ストリート・スパンカーズのクラリネット&ギタリスト、スタンリー・スミスの57才に して初のソロ・アルバム。「ジャジーでブルージー、そしてセンチメンタルな歌声が心にしみわたる」と。 その筋の人にはたまらない味わい。

MAJ-1111 ED SNODDERLY『Diamond Stream』CD\2,750-

 カーター・ファミリー、ストリングバンド、ピードモント・ブルース等、様々なアパラチア音楽のエッ センスで創られた素晴らしいオリジナル・アルバム。

■カントリー

AUD-8153 RHETT AKINS『Friday Night in Dixie』CD\2,750-

1995年のデビュー以来、一貫してストレート・アヘッドなカントリーで、知る人ぞ知るといった存在の レット・エイキンズ、4年ぶりとなる第4作。ヒットに恵まれずメジャーからカットされながらも自身の スタイルを貫いてのカムバック。ソングライターとしても非凡な才能をもつ彼の、王道を行くカントリー・ スタイル。

RCA-67041 TOMMY SHANE STEINER『Then Came the Night』CD\2,650-

"What If She's An Angel"がシングル・チャート上位にランクされるヒットを記録中、期待の新人ト ミー・シェイン・スターナーのデビュー作。ポール・フランクリンのスティールと、オーブリー・ヘイニー のフィドルを軸としたメインストリームのスタイルに、ドブロ、バンジョーなどを取り込み、さらにサ ザン・ロック・テイストなどの息吹を吹き込んだヴォーカルが新鮮に聴ける。

映像作品新入荷

(DVD作品の発表が多くなっています。DVDプレイヤー本体のお問い合わせもどうぞ)

BVD-20001 JOHNNY CASH『Johnny Cash at "Town Hall Party"』DVD\4,300-(白黒70分)

Get Rhythm/Don't Take Your Guns To Town/Frankie And Johnny/I Walk The Line/Suppertime/Big River/Pickin' Time/Folsom Prison Blues/Heartbreak Hotel/I Got Stripes 他全24曲

今年70歳を迎えたカントリー・レジェンド、ジョニー・キャッシュの若き日の映像が発掘された。 1955年、サム・フィリップスのサン・レコードからデビュー、次々とヒット曲を放ったのち、58年に コロムビアと契約した直後、58年11月15日と59年8月8日のTVライヴ。ウェストコーストで50年代 初頭から60年代にかけて放送され、ジョー・メイフィスが進行役を務め、マール・トラヴィスなどが レギュラー出演していた、タウン・ホール・パーティの映像。ルーサー・パーキンズのリード・ギターと マーシャル・グラントのベース、そしてキャッシュ自身のリズム・ギターというシンプルな編成(59年 ヴァージョンでは、ピアノとドラムが加わるが)からたたき出される強烈なビート、ワン&オンリーのテネ シー・ツー・サウンドにのせたキャッシュの存在感に圧倒される。現代のカントリー音楽業界からは消え 失せてしまったナマの迫力、魅力に満ちた音楽が目いっぱい詰め込まれた貴重なパッケージ。サン・レ コード時代のヒット曲を中心に、エルヴィス・プレスリーの初期にも通ずる熱気を感じさせる24曲(曲 目重複あり)。モノクロ映像が新鮮に映る。

PIBF-7329 『オー・ブラザー!』DVD\3,800-

超話題の映画『オー・ブラザー!』が遂に日本語字幕版DVDで、5月24日の発売になります。1930 年代のアメリカ南部をコミカルに描いた、巨匠コーエン兄弟の秀作劇場映画です。ご承知の通り、全編に極 上のアメリカン・ルーツ音楽が流れ、ついにはそのサントラ盤がグラミー賞のメイン・アワード、年間最優 秀アルバムを獲得しました。コーエン兄弟はジョークで「この映画はサントラ盤のビデオ・クリップだっ た」と皮肉たっぷりに悦に入っているそうです。詳細は次号でお知らせする予定ですが、安定供給に不安が ありますので、お早めにオーダーください。

映像お勧め作品

REB-9003 KARL SHIFLETT & BIG COUNTRY SHOW VHS\4,500-

Salty Dog Blues/I Don't Care Anymore/Bluegrass Breakdown/Home's Across Blue Ridge Mt 他全12曲

ブルーグラス界のビシュアル系!?バンド、カール・シフレットの44分ビデオです。1950年代の古き良きブ ルーグラスを強調した動きとショウ運び、彼らの売りはこのコミカルな動きと、カールの時代錯誤な一徹 さ。もちろん、バックは一流、特にジェイク・ジェンキンスのスクラッグス・バンジョーの扱いとライ ル・ミドアーのモンロー・マンドリン、切り込みフィドルのカーク・ブランデンバーガーにも注目。トラッ ドグラスとフラット&スクラッグス・サウンドの醍醐味を堪能させてくれるブルーグラス・ビデオ秀作。

ART-12225 V.A.『Down from the Mountain』VHS\4,800-(90分)

超話題の『オー・ブラザー!』サントラ盤の出演者達が2000年5月に行ったライブを収録した素晴らし い音楽ドキュメント・ビデオ作品。ジョン・ハートフォードの遺作であるのみならず、エミルー・ハリ ス、アリソン・クラウス、ギリアン・ウェルチの3人娘!?、ザ・ホワイツ、ユニオン・ステーション に重鎮ラルフ・スタンレー、そして忘れてはいけないマイク・コンプトンとクリス・シャープ!ジャン ルを問わず皆さんにお勧め!

VES-13058D TONY RICE『The Video Collection』DVDorVHS\3,950-(62分)

 ブルーグラス・フラットピッキン・ギターに革命をもたらした第一人者、トニー・ライスの1992年、 まだ歌うことの出来た絶頂期のマールフェス・ライブからのライブ映像。なんと言っても、サム・ブッ シュ、ベラ・フレック、ジェリー・ダグラス、マーク・オコナー、マーク・シャッツを従えたオールス ター・ジャムの4曲が白眉。今は廃盤となった1992マールフェス・ビデオに納められたベストトラックの 完璧さには及ばないが、同じステージの興奮は、そのまま20世紀ブルーグラスの最良のライブの一つだろ う。他に、グリスマンやリッキー・スキャッグス、そしてトニー・ライス・ユニットの演奏など。ご注 文の際にはDVDまたはビデオ、ご明記下さい。

教則モノ新入荷

MB-97167 DOC & DAWG『Guitar Solo by Doc Watson』book\2,800-

Bluegrass Stomp/East Tennessee Blues/Kentucky Waltz/Summertime/Sweet Georgia Brown 他全14曲

 ドック・ワトソンとデビッド・グリスマンの名作ア ルバムからドックのギター・パートをジャスティン・トンプソンがトランスクライブした楽譜&タブ譜14曲 集。アルバム『Doc & Dawg』(ACD-25 CD\2,750-)と同時に、DVD&ビデオ『Doc & Dawg in Concert』(VES-13082 DVDorVHS\3,950-)もある。

教則モノお勧め作品

MB-98537VX RANDY HOWARD『Hot Fiddlin'』VHS\6,800-

 チョッと待て…非常にハイ・レベルのフィドルを志 すあなた!!これは、絶対に持っておいた方がいい、凄い教則&お楽しみビデオです。内容は説明せずとも、 とにかく、超ハイ・レベルのフィドルを、リスナーとプレイヤーを問わず、心ゆくまで楽しみたいアナ タ、絶対に超値打ちの作品です。ただ、供給に不安があるので、早い者勝ちの売り切れゴメン!!お見逃し、 泣く…!!!!!

MB-98370BD V.A.『2000 Fingerstyle Guitar Solos Vol.1』CD3枚組+408頁Book\7,100-

 有名無名のフィンガーピッカー68名による69曲がCD3枚と408頁の楽譜&タブ譜集で収められたフィン ガーピッキン・ギター・ファンには丸ごとお楽しみの教則モノである。

新刊書

BOOK-19 谷五郎著『谷五郎の笑タイム』\1,429-

本家ゴローショウとして結成25執念を記念して初のアルバム『好きなんだけど…ブルーグラス』(GORO- 006 CD\2,500-)を発表したばかりの谷が、遂にエッセイ集を発表。桂三枝の推薦文に曰く、「抱腹絶倒! 語り尽くせぬおっさんのけったいな毎日」と。問答無用で読むっきゃない!?

その他、ナンヤカンヤ

(弦、楽器パーツ等もお問い合わせ下さい!)

MISC-DBH デュエリング・バンジョー・ハムスターズ おもちゃ(電池付き)\2,800-

再入荷しました!! 右の足もとのボタンを押すと、2匹のハムスターが交互に「デュエリング・バンジョー」 を演奏するオモチャ。演奏者不明・演奏は途中で切れるけど、オモロイ!やないか!?可愛いよ!

I-V012 "TIMTOFT 3/4 VIOLIN" \98.000-

ジャーマン・ストラド・コピーの分数バイオリン。お手頃価格のオールドの3/4サイズの出物です。小さ いボディながら「らしい音」がします。フイドラー志望のお子様にどうぞ。

大好評、デルフラーの14番(I-VDOR014 \20.000)の分数サイズ(1/2サイズもあり)の弓も取扱 い始めました。デュープレックスのバイオリン・ケース(I-VC2 \16.000)とセットでどうぞ。

スズキ・メソッドによるフィドル教則本+CD、『American Fiddle Method』の第1集と第2集MB-99471BD, MB-99472BD(各\3,900-)も、お子様のみならず大好評。

輸入雑誌

(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富 に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面 白さをいかがですか)

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

 世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の曲名 や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。

最新2月号(BNL-02/02)は、弱冠21才のソ リッド・バンジョー・ピッカー、ジョッシュ・マクマレイをカバー・ストーリーに、初心者のための バンジョー・セットアップ等の特集、ワルツ"Blue Moon of Kentucky"のバックアップ他、タブ譜はジミー・マーティン・スタイル・バンジョー"Prayer Bell of Heaven"(ビル・エマーソン)、アール・スクラッグスは最新アルバムから"Blue Ridge Mountain Blues"、トム・アダムス"Leavin'"、"I'll Get By"、そして"Ride the Wild Turkey"や"America the Beautiful"他、初心者コーナー、メロディック・クロウ ハンマーなど、様々なスタイルのタブが満載。バンジョー・フリークには1冊丸ごと楽しめる情報&タブ 譜誌、40頁!

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

 米国のブルーグラス月刊専門誌、最新3月号(BU- 02/03)は、3月号恒例の楽器特集(バックナンバーも お問い合わせ下さい)。ディーリング・バンジョー、ハス&ダルトン・ギター、デリーズ楽器&リペア ショップ、シャンティ・ギター、バックマスター・バンジョー、ドブロ・カポの歴史と発展などの特集 の他、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載の80頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

 アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽 専門誌の2002年冬号(OTH-0802)は、アパラチアの女性とアメリカの最初の楽器(バンジョー)との歴 史、カーター・フォールド近くの学校のオールドタイム教室リポート、テキサス・コンテスト・スタイ ル・フィドル特集等に、ニュース、レコード紹介(バスコの紹介あり)、ワークショップ他。非常に内容 の濃いオールドタイム情報が満載の56頁。その他のバックナンバーはお問い合せ下さい。オールドタイ ム・ファン必読!

月刊『ムーンシャイナー』

 発行19年目、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-

 お申込はお葉書やお電話で、ご希望の開始時期を(バックナンバーも含めて、いつからでも可能で す)、自由にご指定下さい。

■バックナンバー:各¥500-。

 お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知 らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-1906 2002年5月号(通巻223号)

デビッド・グリア来日直前インタビュー、来日するホット・クラブ・オブ・カウタウンと「アコース ティック・スウィング」、ドレッドノート・ギターの歴史、西村丈彦「ビレッジ教室の20年」、グラ ディ・マーティン追悼最終回他、連載、ニュース、CDチャート&レビュー、コンサート情報等々。

MS-1906 2002年4月号(通巻222号)

恒例「2001年発売レコード総括」、NGDBの歴史的名盤『Will the Circle Be Unbroken』から30年、きたむらいずみCD『Sweet Grass』、レスター・フラットのギター奏法などの特集。

MS-1905 2002年3月号(通巻221号)

アリソン・ブラウン特集、ロッキートップの小柳和興さん追悼、ゴローショーの25年、『Down from the Mountain』ツアー、ジョン・ミゲーン・インタビュー、デイブ・バン・ロンク追悼、フィドル・ チューンとバックアップ・ギター他。

(今月はフラットピッキン最高峰=デビッド・グリアと、先月CDを紹介したフィドル、ギター&ベースの スウィング・トリオ=ホット・クラブ・オブ・カウタウンが来日する。Don't miss 'em!)

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