●CDビデオを３点以上購入の方送料サービス!!

輸入CDとビデオを合わせて３点以上ご購入の方の送料をサービス、ご好評を頂き、しばらく継 続させて頂きます。(一部例外有り)ただ、品切れに備え、第２希望以下２、３枚程度の予備をお 知らせ下さい。

ROU-0487	SH-3931	ROU-0499	COL-89610	ROU-0131

▼今年の『宝塚・秋のブルーグラス・インドア・フェ ス』は11月17日と18日。会場はいつもの三田アスレチック(0795-69-0024)ですが、今回は新趣 向、とてもIBMAほどじゃないけど、コンサートやジャムやワークショップ等、すべてのイベント をインドアの民宿、「カナディアン大磯」を借切って行ないます。コンサートは大広間の宴会 場、ジャムやワークショップはロビーや個室にて、土曜日の４時頃から、日曜日の昼頃まで、バ ンドで来られても、また個人で来られても、楽しめるような企画を考えています。

　飲食物の持ち込みはご自由ですし、食堂や売店も営業しています。また、事前にご予約頂ければ 本場ボタン鍋他、様々な鍋物も用意できるとの事です(0795-69-0024まで)。バンドやご家族で、い かがですか？

　参加費は\3,000-（高校生以上）で、大部屋宿泊（布団なしなので寝袋や毛布などご用意下さ い）＋岩風呂付です。もちろん、いつも通りのキャンプも出来ますし、バンガロー、民宿個室 (0795-69-0024まで)もあります。

今年最後の「ひと騒ぎ」、雨や寒さとは無縁に楽しんでみませんか？お問い合わせは当方へ。

▼19年目を迎えた最初のムーンシャイナー11月号(MS-1901 \500-)は、10月に開かれた『第12回IBMAアワード』の詳細リポート、北海道酪農学 園大学、日本発売カントリー系レコード・リスト解説�A、来日直前のジョン・スチュワート、 横須賀のザ・ブルーグラス・ピッカーズ他。

　19年目を迎えた本邦唯一のブルーグラス専門誌ムーンシャイナー、皆さんからのご寄稿やご投稿 を求めています。何卒、ご協力をお願いします！（定期購読１年間\6,000-、半年間\3,300-、単 冊送料消費税込み\593-）

1). このニューズレターで紹介する商品はすべて在庫しています。レターでの表示価格は消費税抜き ですので、送料と共に請求時に加算されます。

2). 同封のハガキ（切手不要）やお電話、Eメイル等で、封筒のお名前の下の６桁お客様コード番 号とお名前と共に、ご希望の商品コードをお知らせ下さい（留守番電話もご利用ください！）。

3). 通常ご注文から１週間以内にはお届けします。ただ、レター掲載時には充分な在庫を心掛けてい ますが品切れになった場合、再入荷を期して発送が遅れる場合もありますのでご了承ください。

4). 基本送料は下記の通りです。

500g（CD３枚程度）まで、全国均一\390。

1Kg（CD７枚程度）まで、全国均一\700。

　ただし、特定地域、特定商品などについては、別途加算の場合があります。お問い合せ下さい。

5). お支払は、品物を受け取られてから１週間以内に同封請求書（代金+送料+消費税）をご確認の 上、郵便振替や銀行振込でお願いします。

郵便振替＝01160-8-74352

三井住友銀行・宝塚支店＝普通1229492

池田銀行・宝塚支店＝普通2330116

▼ビー・オー・エムのニューズレターは会員制ではなく、商品の定期購買者に無料でお届けして います。一定期間、ビー・オー・エムからお買上げない場合、勝手ながらレターの発送をストッ プさせて頂きますので、ご了承下さい。また、ご希望の方には、どなたにでも無料でお送りしま す。ご友人の方などをご紹介下さい。

▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、11月25日（日）の予定です。１時から５時まで、B.O.M. サービスに皆さんをお迎えします。音源は勿論、演奏法や楽器についてのご相談などにも応じま す。道順などはお問い合わせ下さい。

▼『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は毎月１回、阪急宝塚百貨店3Fソリオホー ル会議室にて１時から５時まで、バンジョー／マンドリン／ギター／フィドルの順で月替りで、楽 器のコツ、インプロバイズ法を初心者から中級者に口述伝授。次回は12月16日（日）に「マ ンドリンの巻」。課題曲や開催詳報など、案内希望の方は(問)渡辺三郎0797-85-8384(tel&fax)、 またはsaburoi@bomserv.com。

▼毎週火曜日午後10時から１時間半、震災を機に生まれた神戸長田のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がオンエア、インターネット放送中です。アクセスは。
http://www.bomserv.com/fmyy.htm

▼以下、ムーンシャイナー誌11月号から主なイベントです。ライブ他、詳細等はお問合せ下さ い。

●エリアコード615トリビュートwithウェイン・モス、チャーリー・マッコイ、ラス・ヒック ス(11/13-14東京)●井上ケン＆アイラ・バーンスタイン、アイリッシュ＆オールドタイム(11/17大 阪)●ジャパニーズ・ブルーグラス・バンド(11/17滋賀)●宝塚秋フェス(11/17-18兵庫)●ジョ ン・スチュアート(11/19-24名古屋、京都、横浜、東京)●北海道大学コンサート(11/24札幌)● 第12回ビッグ・マウンテン・オープリ(11/25神奈川)●第６回三田ブルーグラスナイト(12/1兵庫) ●宝塚ブルーグラス・ワークショップ・マンドリンの巻(12/16兵庫)

▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内や ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。

●E-mail：info@bomserv.com

(株)ビー・オー・エム・サービス

〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18

tel.0797-87-0561

fax.0797-86-5184(24時間)

(営業時間：月〜金の午前10時〜午後５時。なお、土曜、日曜、祝日はお休みをいただきます)

ROU-0487 IIIRD TYME OUT『Back to the MAC, Live at Mac II』\2,750-

Why Did You Wander?/I'll Stay Around/Come Back To Me In My Dreams/Drifting Too Far from the Shore/Medals for Mother/Old Old House/Dim Lights, Thick Smoke/East Tennessee Blues 他全14曲

　サード・タイム・アウトの最新作は、大ベストセラー、98年の前々作『Live at MAC』(ROU-0413 \2,750-)の続編で、極め付けのストレート・ブルーグラス・ライブだ。フラット＆スク ラッグスやオズボーンズ、モンロー・ソングやJ.D.クロウ＆ニュー・サウスらのブルーグラス・ スタンダード曲を中心に、IBMA最優秀ボーカル・グループを７年間続けてきた圧倒的な「唄」 の巧さと「ハーモニー」、アメイジングな超絶テクニックのウェイン・ベンソン(m)、ソリッド を絵に書いたようなスティーブ・ディリング(bj)、几帳面なベイカー・フォロワー＝マイク・ ハートグローブ、そしてラッセル・ムーア(g)とレイ・ディートン(bs)のソリッド・ビートが鉄壁 のストレート・ブルーグラス・アンサンブルで聴かせる。前々作と同様、ライブにかける「そ の１発」に自信があるのだろう、ブルーグラスの最も大きな魅力＝ライブもここまで進化した。 文句なし!!鉄壁のブルーグラス・ライブだ！

SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,750-

Song for a Young Queen/Wolfcreek Pass/Raining at Sunset/Sinai to Canaan/Eureka! 他全12曲

　もう、開いた口が塞がらない！20才になったばかりのクリス・シーリ、ソロ・アルバムの第 ３作目はこれまでの２作と比べて格段のオリジナリティーを前面に打ち出し、21世紀のブルーグラ ス・アンサンブルの一つのスタイルを確立しつつある。その超絶テクニックは言うまでもなく、そ の構成力のしたたかさには舌を巻く。トラッド派からは「こんなのはブルーグラスじゃない」と言 われるかもしれないが、それは、モンロー、ブッシュ、グリスマンらが自身のオリジナル音楽を演 じ始めたときと同じだろう。シーリは彼ら、ブルーグラス・マンドリン変革の立役者たちに肩を 並べる、いやいや、それ以上に「凄い」才能であり、恐らくブルーグラスを21世紀の全く違った レベルに連れて行くリーダーとなる可能性を持った若者だ。その証拠に、今年春にはあのタイム誌 が21世紀をリードする５組の若手に選び、なおかつ自身のバンド＝ニッケル・クリークのアルバム Nickel Creek(SH-3909 CD\2,750-)が大ヒット（詳細はムーンシャイナー2001年４月号参照 =\500-）し、全米ネット・テレビへの露出も多く、クリスは一般の若者からアイドル視されはじ めているという。高校生当時に来日した時と比べても、すでに「スター」の貫禄を風貌に滲ませ 始めているクリス・シーリ。驚いて下さい、そしてブルーグラスの21世紀はメチャ明るい！と確 信して下さい!!

ROU-0489 BLUE HIGHWAY『Still Climbing Mountains』CD\2,750-

Monrobro/Mountain of the Lord/Boulder City Dam/Riding the Danville Pike/Life without You/Buck Hill/Uncle Fred/The Seventh Angel 他全13曲

　LRBの強いビートや、3TOの意識的なトラッド志向らの、いわゆる東南部コンポラ・サウンド とは一線を画し、第１世代のトラッド・ブルークラスと70年代以降のニュー・グラスを絶妙にブレ ンドした柔軟な感覚を持つブルー・ハイウェイの最新作。アリソン・クラウスのユニオン・ステー ション・サウンドを方向付けたとされるティム・スタッフォードのセンスの勝利だろうか、ティム のコンセプトがようやくバンド全体に浸透したのか、もの凄く素晴らしい作品に仕上がった最新作 である。ティムを軸に、東テネシーのスーパー・ミュージシャン、ショーン・レーン(m,f)とウェ イン・テイラー(bs)の３枚看板ボーカルとジェイソン・バールソン(bj)に、カリフォルニア出身の ロブ・アイクス(d)の５人組。１曲ずつでアリソン・クラウスとケニー・マローンがゲスト。な お、９月11日のニューヨーク、WTCテロの報道シリーズのテーマソングとして、地元、東テネ シーのテレビ局にアルバム最後の曲"Goodbye for a While"が採用されているという。楽器、唄、リズムなど、非常にバランスの取れたアンサンブル は、「バンド」ならではだ。（歌詩付き）

ROU-0312 TOM ADAMS『Adams County Banjo』\2,750-

Funky Mountain Special/Worried Man Blues/John Henry/Ginny Whitt's/Three Sailors from Dublin/Brushy Creek/Sweet Low, Sweet Chariot 他全15曲

　「Right Hand Man=右手のヒト」の異名を取る男＝ブルーグラス・バンジョーの王道、すなわち スリー・フィンガーの究極を（ケルトからブルースに至るメロディーの中に）追い求めるトム・ア ダムスのバンジョー・アルバム第２作は、サム・ブッシュ＆ステュアート・ダンカンのハイパー・ ソリッド・グラスの１曲目から、アリソン・クラウス、ブライアン・サットン、ロブ・アイク ス、ロン・ステュアート、そしてリン・モリスとマーシャル・ウィルボーン夫妻らをゲストに迎 えた、アダムス美学＝バンジョー・ニューズレター誌で連載＝スリー・フィンガー・バン ジョー・スタイルの究極を目指したのであろう作品だ。トムは、あくまでもジミー・マーティン のバンドで学んだ、「正しいソリッドグラス!?」の伝統を継承する第１人者である。サニー・マウ ンテン・ボーイズ、ジョンソン・マウンテン・ボーイズ、リン・モリス・バンド、ブルー・ ハイウェイ、そして現在はロンダ・ビンセント＆レイジに在籍する、根っからのソリッド・バン ジョー・マン、トム・アダムス、1981年日本製ゴールド・スター・バンジョーを弾き続ける、 気持のいいアルバムである。

ROU-0499 V.A.『O Sister! The Women's Bluegrass Collection』CD\2,750-

If Wishes Were Horses/Sad Situation/True Life Blues/Mama's Hand/Old River/Every Time You Say Goodbye/Blue/Will There Be Any Stars? 他全19曲

　これは素晴らしい編集物だ。タイトルも洒落ているが中身、ヘイゼル＆アリスからアリソン・ク ラウスまで、女性ブルーグラスの楽しさ、バラエティー等を満喫できる作品に仕上がっている。ク レア・リンチやコックス・ファミリー、スティーブンス・シスターズやロンダ・ビンセントらの女 性らしさがウリの美し目から、ローリー・ルイスやリン・モリス、スザンヌ・トーマスやキャ シー・キャリック、ギニー・ホウカー＆キャロル・エリザベス・ジョーンズらの女性の視点でト ラッドを捉えた人達、そしてデリア・ベル、ウィルマ・リー・クーパー、ヘイゼル・ディッケン ズ、フィリス・ボーエンズらの「ほんまもん」まで全18曲。1943年にビル・モンロー＆ブ ルー・グラス・ボーイズにサリー・アン・フォレスターが参加して以来、女性ブルーグラッサー がここまで来た。「男の音楽」というイメージが払拭された事を含めて、とても楽しめる素晴らし い編集である。最後の１曲のみ未発表、IBMAアワード・ショウでのローリー・ルイス、クレア・ リンチ、リン・モリス、ミッシー・レインズ、ロンダ・ビンセントによるスーパー・ライブ・ セッション。

WB-73562 THE DILLARDS『Back Porch Bluegrass/Live...Almost!』CD\1,980-

Somebody Touched Me/Banjo in the Hollow/Dooley/Old Home Place/Doug's Tune/Rainin' Here This Mornin'/Deulin' Banjo/Never See My Home Again/There Is a Time/Old Blue/Dixie Breakdown/Walkin' Down the Line/Backin' Mule 全28曲

60年代初頭、米国西海岸ロサンゼルスを本拠に、ケンタッキー・カーネルズと共にカリフォル ニア・ブルーグラス・シーンの祖となったザ・ディラーズの、63年のデビュー作そして翌64年 のライヴ・アルバム２枚、この価格での2on1CD化。出身地ミズーリでの、ジョン・ハートフォー ドとの出会いから独自のブルーグラスを完成して行ったダグ(bj)とロドニー(g)のディラード兄弟 に、ミッチ・ジェイン(bs)、ディーン・ウェッブ(m)の４人。折からのフォーク・ブームとの接 点を絶妙に保ちながら（カーネルズのトラッド志向とは一線を画す）、その類稀なエンターテイン メント（ライブ盤の方で堪能できる）で、メジャー・レーベルで人気バンドとしての成功を指 向した彼らの斬新なブルーグラスは、その後、後期ディラーズあるいはディラード＆クラークへと 発展していき、ニュー・グラスへと変貌していく（ムーンシャイナー11月号に詳述）。東海岸のカ ントリー・ジェントルメンやグリーンブライアー・ボーイズと並び、ブルーグラスが東南部ア パラチアの域を越え始めた、最初の第１歩であろう。現在も古さを感じさせない活力とパワーに溢 れた大名盤である。

DS-3004 MOUNTAIN HEART『The Journey』CD\2,750-

On the Wings of Love/The Scars in His Hands/John/The Hill Lone and Grey/What A Time In Heaven/The Gospel Train/Traveling Shoes 他全11曲

今年のIBMAでは無冠だったものの、アワード・ショウとファン・フェス共に圧倒的な声援と 喚声を受け、明らかにロンサム・リバー・バンドやサード・タイムと並んで、東南部地方の新し い人気バンドとなりつつあるマウンテン・ハート。99年にはIBMAアワード最優秀新進アーティ ストに選ばれた彼ら第２作はブルーグラス・ゴスペル集。スティーヴ・ガリー(g)を軸とした確か なハーモニーと、左指がないというハンディを克服した超ソリッド・バンジョーのバリー・アバー ナシー、現代フィドルのトップの一人、ジミー・ヴァン・クリーヴ、そしてアラン・パーデュー (m)の高度なアンサンブル。彼らの出身母体でもあるドイル・ローソン＆クイックシルヴァーに よって完成された現代版ブルーグラス・ゴスペルの更なる進化だ。

DS-4005 DALE ANN BRADLEY『Cumberland River Dreams』CD\2,750-

I Wish It's Been You/Thursday/Circle Is Small/Granny Cat/Passin' Thru/Lonesome for the Mountain/Piney Rose/Gonna Move On Out 他全12曲

　10月に熊本カントリー・ゴールドに来日、アリソン・クラウスに比肩される清涼な声質と抜群 の唄の巧さで定評のあるデイル・アン・ブラッドリーの最新作は、近年次々と上質なアルバム発表 を続けるバージニアはティム・オースティンのドゥービー・シーからの発売だ。アリソン・ク ラウスもゲスト・ハーモニーに参加し、ユニオン・ステーションのメンバー、ダン・ティミン スキ(g)とバリー・ベイルズ(bs)がリズムを支え、ゲストのオーブリー・ヘイニー(f)、ロブ・アイ クス(d)に、自身のバンド＝クーン・クリークのマイケル・マクレーン(bj)とエディ・ミラー(m) の６人が基本セット。ゲスト・ハーモニーには他にLRBのロニー・ボウマンやマウンテン・ハー トのスティーブ・ガリー等、なるほどの人選。90年代の米国ブルーグラスを代表するLRBサウンド を創り上げたとされるティムらしく、パーフェクトなサウンドにデイル・アンの美声が見事に決る 女性コンポラグラスの秀作だ。

PROPER-29 V.A.『Bluegrass Bonanza』CD４枚組\4,800-

このシビアな内容とCD４枚組に収められた109曲にして、ナント\4,800-、超お買い得！イギリ ス編集の凄まじいボックス・セット。タイトルはブルーグラスとなっているが、内容は1940年以 前、アーネスト・ストーンマン、アール・ジョンソン、アンクル・デイヴ・メイコンをはじめ とするオールドタイムから、J.E.メイナー、モンロー・ブラザーズ、ベイリー・ブラザーズなど のプリ・ブルーグラスの紹介に力点を置き、そして、モンロー、フラット＆スクラッグス、スタ ンレーのクラシック・ブルーグラスに至る、という流れを纏めた壮大なコンピレーション。一枚ご とに、ストリングバンド・ルーツ(1927-38)、モンロー・レガシー(1936-45)、アーリー・ブルー グラス(1944-50)、そしてクラシック・ブルーグラス(1946-1950)というコンセプトを持ち、20世 紀を席捲したロカビリーからロックンロールという音楽分野は、実は「黒人音楽と白人ストリング バンド音楽が混ざりあった、ビル・モンローに至るブルーグラスへの流れの中で生まれた」とする 視点をもった編集、そして40ページの解説書付き。ブルーグラスのルーツ、否、アメリカ音楽 の弦楽器バンドの歴史を知るには絶好の内容と価格である。

COL-89610 BELA FLECK『Perpetual Motion』CD\2,750-

　バンジョーという楽器が、音楽スタイルを越えて、「楽器」として、どこまで機能できるのか？ たった５弦の、その内の１本はネックの途中からピョイと出た、ホンマ「変」な楽器から、次か ら次へとバッハ、ベートーベン、ショパン、チャイコフスキー、そして、パガニーニ＝最後にはそ のブルーグラス・バージョンまで、諸君、我々の愛するバンジョーがここまで来た。それほど に、感動的なベラ・フレックの最新バンジョー・アルバムである。詳細はインスト新入荷参照!!

ROU-0491 GINNY HAWKER『Letters from My Father』\2,750-

　アパラチアの女性シンガー、ギニー・ホウカーの最新作はダーク・パウェルの制作とティム・オ ブライエン＆ダレル・スコットの超強力コンビ作品。詳細はオールドタイム＆フォークの項参照。

■ブルーグラス最近作

ROU-0442 JOHN HARTFORD『Hamilton Ironworks』\2,750-

　ジョン・ハートフォード、最後のスタジオ録音作品。彼が如何に偉大なミュージシャンであり、 アーティストであったか、ムーンシャイナー誌９月号から追悼特集として連載しているので、是非 参考にして頂きたい。「これは私の最も幸せな時代の思い出でのために録音した物です。その時代 の音楽を再現しようと言うのではありません。本物の素晴らしい音楽を聴きたければ、是非ラウン ダーで発売されている彼らのオリジナルCDを聴いて戴きたい。これは私が育っていく中で、台所や 地下室、ダンスホールなどで過したかけがえのない思い出を収めた物です」、とジョンがイントロ で語る通り、また、各曲で曲の由来や思い出を唄い込み、ミズーリ・フィドルの素晴らしさと伝承 の大切さを、我々に１曲ずつひもとくように教えてくれる。ジョンのフィドル、ボブ・カーリン のクロウハンマー・バンジョー、マイク・コンプトン(m)、クリス・シャープ(g)、ラリー・パー キンス(bs)による至極のフィドル・チューン集。どうだろう、全編に溢れる幸せな音楽全23曲！

ROU-0479 RON STEWART『Time Stands Still』CD\2,750-

現在、フィドルとバンジョー奏法の主流は、まさしく「これ」、そのメチャクチャに良い「キ レ」、目が覚めるばかりのストレートな演奏を聴かせてくれるのはロン・ステュアート。９才の 時、レスター・フラットに認められ"Durham's Reel"をライブ録音したロン、聴けば分る通りのフラット＆スクラッグス・フリークぶり。ダド リー・コンネル(g)、ロブ・アイクス(d)、ジェシ・ブロック(m)、マーシャル・ウィルボーン (bs)を基本セットに、バンジョーもフィドルも、アール・スクラッグスやベニー・マーティンを確 実にステップアップさせたJ.D.クロウやステュアート・ダンカンらのフィルターを通して、21世紀 のストレート・ブルーグラス・ピッキンを聴かせる。インストと歌が半々、久々に全編にスリル一 杯のソリッドグラスが堪能できる。

HS-1004 TIM O'BRIEN『Two Journeys』CD\2,750-

ブルーグラス界で最も才能のあるアーティストの一人、ティム・オブライエンが自身のアパラチア ン・ルーツと、先祖の出身地であるアイルランドを結び付けた秀作。ジョン・ハートフォードに捧 げられた１曲目から、トラッド・アイリッシュ、オールドタイム、モンロー・ブラザーズを経て最 後のビートルズ"Norwegian Wood"まで、自身の中にあるアイルランド的なものを見つめた作品。 ダレル・スコット、ダーク・パウェル、ケビン・バーク、ジョン・ウィリアムス、ジェフ・ホワ イト、そしてソーラスのキャラン・ケーシー他、ティム・オブライエンらしい深みのある力作だ。

■トラディショナル・ブルーグラス

ROU-0131 VERN WILLIAMS BAND『Bluegrass from Gold Country』\2,750-

　1980年代最高のトラッド・ブルーグラス・アルバムの一つ、バーン・ウィリアムズ・バンド の大名盤。胸を突くボーカルとハーモニー、キース・リトルの絶妙バンジョー、エド・ネフの正 統派フィドル、そしてスティーブン・フォスターやカーター・ファミリーを中心にした素晴らしい 選曲。B.O.M.の超ベストセラー作品である。

SF-40127 RED ALLEN『Folkways Years, 1964-1983』CD\2,750-

　トラッドグラスの巨人、故レッド・アレンの28曲集。何と言っても、フランク・ウェイクフィー ルドとのコンビで1964年に発表された大名盤『Bluegrass』の全12曲と、なんと！同時に録 音されていた未発表の６曲が含まれている。72分に及ぶ音楽と、36頁のブックレットで満腹だ。

CCCD-0189 KEITH LITTLE『Distant Land to Roam』CD\2,750-

Down Among the Budded Roses/Please Come Back Little Pal/Carolina Mountain Home 他全12曲

　西海岸のバーン・ウィリアムス・バンドで鮮烈なデビューを飾ったキース・リトル。現在はド リー・パートンのハーモニー・シンガーやスタジオ・ワークを続ける彼が、そのキャリアとセンス で、物語性のあるトラッド・バラッドを軸にオリジナルもからめながら、アパラチアの情景を丁寧 に唄い込み、そのデリケートなテナー・ボイスがより情感を盛り上げる。メンバー（ロバート・ ボウリン、マイク・コンプトン、ロン・ステュアート、デニス・クラウチら）、選曲、アレン ジ、どれもコンセプトを見事にフォーカス。地味だが、非常にポイントの高いトラッド作品。12 月、稲葉和裕とのコンサートに来日予定だ。

RC-117 CHRIS SHARP『Good "Fa-air" Side』CD\2,750-

話題の映画『オー・ブラザー！』の全米ツアーで大抜擢、故ジョン・ハ―トフォードが最も信頼 したサイドメン =クリス・シャープ。ジョンの全面協力により制作されたクリス・シャープのソ ロ・アルバム。アール・スクラッグスがフラット&スクラッグス解散以降、初めてのF&Sスタ イルでの録音や、ジョンのバンジョーへの愛情と凄さが凝縮された名曲"Foggy Mountain Landscape"を含む、我がレッド・クレイが自信を持ってお贈りする最良のブルーグラス作品。歌詞付。

■コンテンポラリー・ブルーグラスの巻

SS-01 SOUTHERN SUN『Changin' It Again』CD\2,750-

　ムーンシャイナー９月号で紹介したブルーグラス・アライアンスの歴史に見るように、トニー・ ライスらの提唱した「ハッピー・ミディアム」な路線のローカル・バンド。「バシッ」とキマる 近年のコンポラソリッド主流の米国ブルーグラスの中では珍しく、60年代から70年代のフワッと したニューグラス風の雰囲気を感じさせてくれる若いバンド、サザン・サンのデビュー作品。

■プログレッシブ・ブルーグラスの巻

COMP-4280 NEWGRANGE『NewGrange』CD\2,750-

Handsome Molly/Sally Ann/Cabin Waltz/Goin'to Boston/Weetabix/Stone Coal Weat Virginia 他全12曲

　21世紀の幕開けを告げるスーパーグループ、ニューグレンジのデビュー作。ティム・オブライ エン、アリソン・ブラウン、ダロル・アンガー、マイク・マーシャル、フィリップ・アーバーグ、 トッド・フィリップスの６人組。新しいブルーグラス体験ができるヨ。（ムーンシャイナー１月号 にアリソン・ブラウンが語る特集記事あり）

SH-3909 NICKEL CREEK『Nickel Creek』CD\2,750-

　ニューグレンジと並んで、21世紀の幕開けを告げる事になったスーパーグループ。20才のク リス・シーリ(m)とサラ・ワトキンス(f)、そしてサラの兄、ショーン・ワトキンス(g)らのバン ジョーレス・ブルーグラス。米国ではティーン・アイドル的なヒットもしており、メジャーメディ アへの露出も多いが、音楽性の高さは今年のIBMA最優秀インスト・グループ受賞で証明済 み。（ムーンシャイナー４月号特集参照）

■ライブ＆ジャムの巻

SF-40133 COUNTRY GENTLEMEN『On the Road』CD\2,750-

　1960年代中頃、日本の若者たちにもブルーグラス・ライブのホットなスリルを伝えたカント リー・ジェントルメン、1963年発表の作品に、幻の61年カーネギーホール出演時の未発表６曲を 加えた全19曲。ジョン・ダッフィ、チャーリー・ウォーラー、エディ・アドコック、ト ム・グレイの若さが火花を散らす61分と32頁の解説書。

■女性ブルーグラス

ROU-0474 RHONDA VINCENT『The Storm Still Rages』CD\2,750-

現在のブルーグラス界のトップ・アーティストとされるIBMAアワード最優秀エンターテイナー を、５年連続受賞のデル・マッカーリー・バンドからもぎ取った、現在最も充実しているブルー グラス・バンド、ロンダ・ビンセント＆ザ・レイジの最新作。

ROU-0495 ALISON KRAUSS & UNION STATION『New Favorites』CD\2,750-

ブルーグラスを越えて、メジャーシーンで活躍するアリソン・クラウス＆ユニオン・ステーショ ンの最新作。IBMA最優秀男性ボーカルを初受賞したダン・ティミンスキや、メンバーのジェ リー・ダグラスらもフィーチャーされたバンド・サウンド、その砥ぎ澄まされた音作りは、ブルー グラス・アンサンブルを別次元に連れて行く。

COL-89610 BELA FLECK『Perpetual Motion』CD\2,750-

　「遂にここまで来た！」との感慨さえ覚える、「もの凄い!!」５弦バンジョー・アルバムが完成 した。その超絶テクニックはもちろん、何よりもその完成された「芸術」的な仕上りには「驚異」 を憶える。ベラ・フレックがバッハ、ショパン、チャイコスフキー、ドビュッシー、ベートーベン 等、著名なクラシック作家の作品を見事に演じ切る、５弦バンジョーの歴史に新たなページを刻む 事になるだろう、ソニー・クラシカルからの秀作である。全20曲、クリス・シーリ(m)、エド ガー・マイヤー(bs,piano)他、ジョン・ウィリアムス(g)、ジョシュア・ベル(violin)、エブリン・ グレニー(marimba)、ゲーリー・ホフマン(cello)らをゲストに、最後にはブライアン・サットンを 迎えてのパガニーニのブルーグラス版!!を加え、クラシックに疎遠な人にも聴きやすく、楽しめる 作品にしているのもいい。21世紀のブルーグラス・トレンドとしてムーンシャイナー誌がフォ ロー（特に2000年４月号と５月号参照＝各\500-）してきた「ブルーグラスとクラシック」 の仕掛け人、エドガー・マイヤーの理想が、また一つ現実となった。諸君！夢を持ってブルーグ ラスと楽器に「驚き」ながら、「挑戦」し続けよう。テクニックを越えた新世界を感じる究極の アコースティックの真髄＝研ぎ澄まされたブルーグラス楽器が存分に楽しめる「凄い作品」だ。ホ ンマ、これは、バンジョーの歴史において、とてつもなく、有意義な作品だと思う。

ACD-47 DAVID GRISMAN, CARLO AONZO, BEPPE GAMBETTA『Traversata, Italian Music in America』CD\2,750-

Costumi Siciliani/Intermezzo/Pickin' the Guitar/Godfather Waltz/April Kisses 他全15曲

19世紀末、大量のイタリア移民と共に海を渡ったマンドリンとその音楽が主役のデビッド・グリ スマン最新作は、フラットピッキン・ギタリストのベッピ・ガンベッタ（今回はハープ・ギター を担当）とクラシック・マンドリニストのカーロ・アオンツォとのトリオ（内７曲はカーロと ベッピのデュオ）で、ドラマチックにイタリア系のマンドリン音楽が展開して行くサマは、さすが グリスマン、マンドリンの伝導師たるに恥じない凄味さえ感じさせてくれる。19世紀末から20世 紀初頭にかけて、イタリア系移民がアメリカで書いた（クラシック、ラグタイム、ジャズも含め た）マンドリンやギター曲を、見事なグルーヴで演じる。１曲で天才ラディム・ゼンクルがマンド チェロでゲスト出演。「特に日本で人気のラファエル・カルチェ云々」などの記述も見られる素晴 らしい解説書も、マンドリンへの新しい好奇心を刺激する。グリスマン、やっぱ凄い人だ。

OMCA-1019 岡崎倫典『Promenade』CD\2,800-

雲の上を散歩/Scarecrow Suite/トトラの島/めざめの瞬間/Tactics/City of Tokyo 他全12曲

独自のフィンガーピッキン・ギター世界を作る岡崎リンテン、３年ぶりとなる最新作。「全曲オ リジナルによる（中略）心の散歩＝プロムナード」と、キャッチ・コピーに曰く。

SH-3931 CHRIS THILE『Not All Who Wander Are Lost』CD\2,750-

　もう、開いた口が塞がらない！20才になったばかりのクリス・シーリ、ソロ・アルバムの第３ 作。21世紀、「ストレングス・イン・ナンバーズ」以降の、新しいブルーグラス・アンサンブ ルが確立しつつある。ブルーグラス新入荷参照。

（各楽器の教則物や弦、パーツ等もお問い合せ下さい。また、スタッフには楽器名人達がいます。 我々が蓄積しているノウハウもご利用下さい）

■ギターの巻

SH-3928 SEAN WATKINS『Let It Fall』CD\2,750-

　現在、メジャーにブレイク中！ニッケル・クリーク『Nickel Creek』(SH-3909 CD\2,750-)の若きギタリスト、ショーン・ワトキンスの初ソロ 作品。若い感性がブルーグラス・フラットピッキンの世界にケルト的なイメージやフィンガーピッ キン的な感覚を持ち込み、新しいフラットピッキン・ギターの世界を創る事に成功している。

ED-7026 DAVID LAIBMAN『Ragtime Guitar』CD\1,750-

フィンガーピッキン・ギタリスト、デイブ・レイブマンによる10曲のスコット・ジョップリンと ジョセフ・ラム作品集。いわゆるラグタイム・ギターの王道を知るメチャ廉価盤。

ACD-43 FRANK VIGNOLA『Blues for a Gypsy』CD\2,750-

Donna Lee/Blues for a Gypsy/Fishing With Django/Angel Eyes/Limehouse Blues/Misty 他全16曲

ジャズ・ギターの中堅プレイヤー、フランク・バイノーラの最新作はデビッド・グリスマンとの 共同制作でタイトル通り、ヨーロッパのノスタルジーを基調に、ビッグバンド・サウンドのギター 一本へのアレンジやメロディアスな唄ものなど、そこかしこにジャンゴ・ラインハルトの影をちら つかせながら、多彩な表情をフラットピッキンのソロ・アコースティック・スウィング・ギター の超絶テクニックで演じきっている。

■バンジョー

COMP-4292 ALISON BROWN『Fair Weather』CD\2,750-

　昨年度のB.O.M.サービス、ブッチギリ・ベストセラーのナンバーワン、極上のバンジョー・ア ルバム。ビンス・ギル、サム・ブッシュ、クレア・リンチ、ティム・オブライエンがそれぞ れにリード・ボーカをとる歌物を随所に配し、ステュアート・ダンカンやブッシュらのハイパー・ ブレイクを堪能する、極楽アルバムじゃ！近年のブルーグラス・インスト物では圧倒的な出来栄え である。ハーバード大学出身MBA才女!!の必聴作品。ついでに今年のグラミー賞も取っている！

ROU-0088 ALLEN SHELTON『Shelton Special』CD\2,750-

Banjo Bounce/Lady of Spain/Crazy Arms/Silver Bells/Five Foot Two/Green Green Grass of Home/Birth of the Blues/I Don't Love Nobody/Sweet Georgia Brown/Bye Bye Blues 他全14曲

　1977年に発表されたアレン・シェルトンのバンジョー名盤。スクラッグス・スタイルを守りな がら、ジャズ・スタンダードから有名カントリー・バラード等のメロディーをロールの中から 浮き上がらせる名手。そのインパクトのある右手、さりげないコードの導入など、決してハイテ クではないけれど、聴く者を納得させる美学が素晴らしい。ジェシー・マクレイノルズのクロス ピッキン・マンドリンとジム・ブロックの几帳面なフィドルなど、バックも秀逸である。

■マンドリン

RC-114 宮崎勝之『Man-O-Mandolin』CD\2,750-

　宮崎勝之の華麗なマンドリン・ピッキンが快感！米国ブルーグラス界のトップ・アーティス ト、ロニー・マッカーリー(g)、リチャード・ベイリー(bj)、リッキー・シンプキンス(f)、ジー ン・リベア(bs)を基本セットに、デビッド・グリア(g)、ロブ・アイクス(d)、ケニー・マロー ン(perc.)、アラン・オブライアン(v)らの参加したナッシュビル録音でのストレート・ブルーグラ ス集。なお、このアルバムの完全コピー、マンドリン・タブ譜(RC-114T \2,000-)もある。

COMP-4301 MATT FLINNER『Latitude』CD\2,750-

絶妙のトーンとタッチ、若い感性での曲作りなど、ブルーグラス・マンドリンに新風を吹き込む マット・フリナー、アリソン・ブラウン主宰のコンパス・レコードからの第２作（１枚目は 『View from Here』=COMP-4247 CD\2,750-）。通常トリオを組んで活躍するデビッド・グリ アとトッド・フィリップスの他、ステュアート・ダンカン、ダロル・アンガー、ジェリー・ダグ ラスらのゲストでブルーグラス・センスを軸に、ケルトとジャズ・タッチも絡めた秀作。

■フィドル

COMP-4275 DAROL ANGER『Diary of a Fiddler』CD\2,750-

一筋縄ではいかない個性派ダロル・アンガーが、ブルーグラスはもちろんのこと、オールドタ イムやジャズ、ケルトやケープ・ブレトンなど各界の実力者を相手に、1対1の真剣勝負を仕掛け たフィドル・バトル集。フィドルだけのシンプルさから、その息遣いが学べる作品。

BB-152 JIM MOSS featuring FRANK WAKEFIELD & BOB BLACK『Sleeping Lady』CDR\2,750-

　ケニー・ベイカー美学の信奉者、ジム・モスがフランク・ウェイクフィールド(m)とボブ・ブ ラック(bj)という強力助っ人を配して創り上げた濃ーいブルーグラス・フィドル集。「ベイカー 命」のジム、目を見張るスーパーピッカーのスキのない至芸もいいが、我々の音楽は「流麗さ」 よりも「気持ち＝思いの丈」の在り方だと思う。

ACD-46 JERRY GARCIA & DAVID GRISMAN『Grateful Dawg』CD\2,750-

Sweet Sunny South/Jenny Jenkins/Off to Sea Once More/Dawg's Waltz/Thrill is Gone/Sitting Here in Limbo/Friend of the Devil 他全13曲

　「我々二人がブルーグラスを学び始めた時、ブルーグラスの父＝ビル・モンローは我々に『ブ ルーグラスを学んだなら自分のスタイルを創ればいい』とアドバイスされた。だからジェリー・ ガルシアはデッド・スタイルとも言える類のないロック・スタイルを完成させ」と・デビッド・ グリスマンが言えば、「デビッドはドーグ・スタイルを完成させたのさ」とガルシアが応える。 グリスマンは「そんな二人の音楽を融合させてグレイトフル・ドーグ音楽をお届けします」と言 うライブでの紹介に続いて、二人のドーグや久々のガルシア・バンジョーが聞ける曲や二人が最も 大きな影響を受けたであろう60年代前後に世界に紹介されたアメリカン・トラッド等に、ビル・ モンロー(Wayfaring Stranger)やオールド＆イン・ザ・ウェイ(Pig in a Pen)、アイリッシュのイワン・マッコールらのライブを組み入れた本 作は、近日公開の劇場映画『Grateful Dawg』のサントラ盤である。グリスマンの娘、ギリアン・グリスマン監督による今作はライブを中心に しており、ラフな録音が多いが、さすが二人の巨匠が、お互いの呼吸を図りながら演じる究極の マンドリン＆ギター・デュオ(Jenny Jenkins)等という趣向が存分に、さすがのカリスマ２人組 だ。

ROU-0491 GINNY HAWKER『Letters from My Father』\2,750-

Don't Neglect the Rose/Oh Have You Seen the Turtle Dove/Silver Tongue and Gold Plated Lies/Those Two Blue Eyes/Long Black Limousine 他全16曲

　アパラチアの女性シンガー、ギニー・ホウカーの最新作は、ダーク・パウェルのプロデュース とティム・オブライエン＆ダレル・スコット、ロン・ステュアートらの超強力コンビがバック アップ。オネスティー（誠実）とソウルフルネス（入魂）に満ちたアパラチアの生活の息吹を感 じるギニーのボーカルは、彼女の父、ベン・ホウカーから受け継いだものだと言う。それはブ ルーグラスであり、オールドタイムであり、ゴスペルであり、ホンキー・トンクである＝それらが 実にアパラチアの生活の中で自然にいきずいている＝現在もそこを旅行する時にタイムスリップし た様な錯覚に陥るほど、デンバーじゃないが「その生活は木々よりも年輪を重ね」ているのが実感 される土地。そんな、ジャンルやスタイルといったショーモナイ事を超越した所にある、土地や生 活感を、素直に表現する、そんな力強い女性シンガー、ギニー・ホウカーの素晴らしい最新作。

LNK-004 HORSE FLIES『In the Dace Tent at 6th annual Finger Lakes GrassRoots Festival of Music and Dance』CD\2,750-

　ニューヨークを中心にパンク・オールドタイムとも呼ばれた新しいストリングバンド形態を創り 出したホース・フライズ。オールドタイム・フィドル・チューンの持つグルーヴ感を徹底的に強調 して、現代の若者に通じるレベルにまで押し上げた彼ら、ジュディ・ハイマン(f)、リッチ・ス ターンズ(bj)、ジェフ・クラウス(bj-uke)、ジョン・ヘイワード(bs)。久々に紹介する過激なオー ルドタイム・ストリングバンド＝ホース・フライズの最新作は偶然に録音されていたという1996年 のフェス・ライブで、翌年他界したベーシストのヘイワードに捧げられたものである。上記４人 に、ネリー・アレバロ、ジム・ロバーツ、タキ・マスコのパーカッション・トリオが共演し、 リッチのバンジョーに輪をかけてフィドル・グルーヴをさらに持ち上げる熱いライブである。

PALM-2074 V.A.『American Roots Music - Highlights』CD\2,650-

American Roots Music Theme Song(Ricky Skaggs, Earl Scruggs, James Cotton And Marc & Ann Savoy)/Waiting for A Train(Jimmie Rodgers)/Wildwood Flower(Carter Family)/Sitting on Top of the World(Bob Willis)/Uncle Pen(Bill Monroe)/Cold Cold Heart(Hank Williams)/Cross Road Blues(Robert Johnson)/Death Letter Blues(Son House)/Got My Mojo Working(Muddy Waters)/The Thrill Is Gone(B.B.King)/Move On Up A Little Higher(Mahalia Jackson)/Oh Happy Day(Edwin Hawkins)/This Land Is Your Land(Woodie Guthrie)/Goodnight Irene(Lead Belly)/The Times They Are A-Changin'(Bob Dylan)/I'm A Hog for You(Clifton Chenier)/Ossun Two-Step(Steve Riley & the Mamou Playboys)/Sorry Boy(Flaco Jiminez)/Enchantment Song(Carlos Nakai) 全19曲

米公共TV放送PBSから４週シリーズで、11月に米国放映中のドキュメンタリーのサントラ盤4 枚組ボックス(PALM-2075、新録も含む69曲収録)からのハイライト盤。カントリー、ウェスタ ン・スウィング、フォーク、ブルーグラスなどのリアル・ミュージックから、ブルース、ケイ ジャン、ゴスペル、テックス・メックスなどのアメリカン・ルーツ・ミュージックの様々なかた ちを一堂の下に展望してみせる大作。テーマ曲は、スクラッグスがフィ−チュアされた"Worried Man Blues"のインスト版というのが嬉しいネ。

WB-73563 FRED NEIL『Tear Down the Walls/Bleeker & MacDougal』CD\1,980-

I Know You Rider/Morning Dew/Lonesome Valley/Blues on the Ceiling/Sweet Mama/Country Boy/Travelin' Shoes/The Water Is Wide 他全26曲

ハリー・ニルソンのカバー・バージョンが映画『真夜中のカーボーイ』の主題歌として大ヒット となった"Everybody's Talkin'"（アリソン・ブラウンのバンジョー・アルバムでティム・オブラ イエンが素晴らしいカバーを演じている）の作者として一躍名をはせた故フレッド・ニール（今年 ７月７日、64才で他界＝ムーンシャイナー８月号追悼）の初期２作の2on1CD化。64年の『Tear Down the Walls』は、ソロ活動を始める前の、ヴィンス・マーティンとのコンビ時代のもの。オ リジナルとトラッドを半分ずつという構成。65年の『Bleeker & MacDougal』は、グリニッチ・ヴィレッジの色濃いブルージーなソロ作品。力強 いオリジナル曲が聴きもの。（宇野）

FFAC-1015 きたやま おさむ『きたやまおさむをうたう、55th Birthday Concert』CD\2,381-

悲しき億万長者/三つの箱/西瓜太郎/白い色は恋人の色/戦争を知らない子供たち/風/あの素晴ら しい愛をもう一度/イムジン河 他全16曲

フォーク・クルセイダーズ以来、日本フォークの原型を作り、その後、京都のアンダーグラウン ドで活躍してきたシンガー・ソングライターの北山 修、55才の誕生日を記念した「虚と実を織り込むライヴ盤」とある。先に紹介したヒューマ ン・ズー『オリジナル・ベスト』(HZB-001 CD\2,857-)での坂庭＆城田らとの活躍と共に、最近アクティブなきたやまおさむである。

■オールドタイムの巻

ROU-0426 LEROY TROY『The Old Grey Mare』CD\2,750-

Shady Grove/Miss Molly/Down the Dixie Line/Sailing Around the Moon/Hillbilly Fever 他全12曲

多くのライブ・ショウで絶大なる人気を博している話題のバンジョー・エンターテイナー、リロ イ・トロイのデビュー作。古くはアンクル・デイヴ・メイコンからストリングビーン、そしてグ ランパ・ジョーンズへとつらなるクロウハンマー・バンジョー・ピッキン＆シンギンの現代 版、伝統にのっとった古き良き南部の「正しいエンターテイナー」ぶりが楽しい。19世紀と21世 紀を（20世紀を飛ばして）目の当たりに結びつけてくれるリロイ。マーティー・ステュアート (m,g)がプロデュース、チャーリー・クッシュマン(g)、ポールの息子ジョニー・ウォーレン(f)他 のバックも好。

■フォークの巻

ROU-8037 JOHN McCUTCHEON『Autumn Songs』CD\2,750-

　オールドタイムのマルチプレイヤーとして、またフォーク・シンガー・ソングライターとしても 高い評価を持つジョン・マカッチェオンが、ズバリ「秋」に思い出す行事や情景を唄い、グラ ミー・ノミネートされた有名なファミリー向け四季アルバム・シリーズの１枚。ワールド・シリー ズ、ハロウィーン、感謝祭などをテーマにジョンの幅広い音楽性が楽しめる、98年の米国ペアレン ツ・チョイス誌の金賞受賞作品。ちなみに、『Winter Songs』(ROU-8038 CD\2,750-)といのも在庫あり。ファミリーに暖かい冬は如何？

UNI-170069 OST『O Brother, Where Art Thou?』CD\2,650-

　エミルー、ハートフォード、クラウス、ブレイク他、強力メンツによる素晴らしい南部音楽集 は現在公開中の映画『オー・ブラザー』のサントラ。アメリカ音楽のルーツとなる様々な伝統音 楽ノウハウが豪華ゲスト達の演奏でギッシリと詰った素晴らしい作品、と同時にダン・ティミ ンスキがジョージ・クルーニーの代役で歌うメイン・テーマ"A Man of Constant Sorrow"の素晴らしさ！

BNA-67029 GEORGE JONES『The Rock:Stone Cold Country 2001』CD\2,650-

Beer Run(B Double E Double R You In?)(with Garth Brooks)/Tramp On Your Street 他全12曲

カントリー・ジャイアント、ジョージ・ジョーンズの2001年最新作。このところブルーグラス 界でもジョージ・ジョーンズ大好きを表に出す若手が目立っているが、ワン・アンド・オンリー のあの節回しは今も健在、ホンキー・トンクの王道を行くストレート・カントリーが快感。今 作ではなんと、あのガース・ブルックスとのデュエットという話題も加えての会心作。（宇野）

WB-48012 DWIGHT YOAKAM『South of Heaven, West Of Hell(Original Soundtrack)』CD\2,650-

映画スターとしても並々ならぬ才能を発揮しているドワイト・ヨ−カムが、遂に音楽だけでなく、 脚本、監督まで手がけた西部劇のサントラ盤。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーと の共作という話題の"What's Left Of Me"など、いつもながらの先鋭的なドワイト節に加うるに、 "The Darkest Hour"などのゴスペルにスタンレー・トラディションを根っこに持つその出自を 滲ませて、流石の作品に仕上げた11曲。映画にはドワイトの他、ビリー・ボブ・ソーントン、 ピーター・フォンダなど、曲者役者たちが出演。

ANTI-86634 MERLE HAGGARD『Roots Vol.1』CD \2,750

Always Late/If You've Got the Money (I've Got the Time)/Honky Tonkin'/Wild Side Of Life 他全12曲

大御所マール・ハガードの2001年最新作。自らのルーツである50年代ホンキー・トンク・カ ントリーの大立者、ハンク・ウィリアムズ、ハンク・トンプソン、そして自身の最大のアイド ル、レフティ・フリゼル、3人へのトリビュートという衣をまといながら、現代のカントリー・ ソングからは失われてしまった、ホンモノのソウル、スピリット、サウンドを、ホンモノのシン ガーが改めて教えてくれる、味わい深い作品。 なお、マール・ハガードには、彼の初期、キャピトルのオリジナル・アルバムがシリーズ発売さ れました。詳細は次号にて。お急ぎの方はお問い合わせ下さい。

BS-20808 SONS OF THE PIONEERS『Symphonies of the Sage』CD\2,750

So Long to the Red River Valley/Cool Water/Texas Crapshooter/Swingin' the Bow/Cactus Swing 他全25曲

カウボーイ・コーラスの最高峰サンズ・オヴ・ザ・パイオニアーズがそのピークを極めんとして いた1941年、シカゴのWLS局の人気スターだった頃に録音した200曲以上に及ぶラジオ・トラン スクリプションで、今日までロスト・テープとして幻の存在となっていたものの発掘。ロイド・ぺ リマン、ティム・スペンサー、ボブ・ノーラン等の鉄壁のハーモニーはもちろん素晴らしいが、 それ以上に、ヒュー＆カール・ファーのスウィンギーなフィドル＆ギターをフィ−チュアしたイン スト(唄のバックも)が凄まじい。後期の軟弱なコマーシャル・カウボーイ・ミュージックとは比較 にならない、古きよき時代のウェスタン音楽＝スウィンギン・カウボーイの醍醐味が堪能できる。

PC-1108 JIM & JESSE『Our Kind of Country』CD\2,750-

　ブルーグラスのベテラン・デュオ、ジム＆ジェシーが、これまた大ベテランのグランド・オー ル・オープリ・バンドをバックに、近年は聴くことの出来ないレイ・プライスばりの正統派ホン キートンク・カントリーに挑戦。ルービン・スタイルのハーモニーともよく合う、これぞナッ シュビル・カントリーである。

（中には今後詳細を紹介しない作品も含んでいます。お見逃しなきよう！）

■ブルーグラスの巻

ROU-0500 V.A.『Blue Trail of Sorrow』CD\2,750-

　一般に「明るく楽しい」と思われているブルーグラスが、本来表現する「Sorrow＝悲嘆」既 発16曲集。ダン・ティミンスキ、ロンダ・ビンセント、フレイト・ホッパーズ、ギニー・ホ ウカー、ヘイゼル・ディッケンズ、ジェイムズ・キング等、オールドタイムも含むシビアな選曲。

CTFS-206 STANLEY BROTHERS『Too Late to Cry』CD\2,450

スタンレー・ブラザーズの最初期、リッチ・Ｒ・トーンに続いて1949年から52年、コロム ビアに録音した全24曲集。今や大ヒット曲となった"I'm a Man of Constant Sorrow"のオリジナル・バージョン他、初期スタンレーの初々しさ。

BUDD-99837 JOHN HARTFORD \2,250-

　ジョン・ハートフォードの『Aereo Plain』以前、RCA時代のハートフォードが初CD化。

JBB-001 ザ・ジャパニーズ・ブルーグラス・バンド CD\2,380-

笹部益夫、宮崎勝之、吉田悟士、ジミ赤沢、今井達也の５人組ストレート・ブルーグラスのデ ビュー作。今年もオクラホマのフェスやIBMAに出没。あまりにも分かりやすい名前のバンド。

■インストの巻

CHUN-2 中北秀紀『Acoustic Guitar Stream』CD\1,714-

フィンガーピッキン・ギタリストの２枚目、最新作はマーティンD-45を中心に、日本のポピュ ラー曲に、オリジナルも含めた聴きやすい選曲での全25曲集。

GACD-004 五十川 晋一『奥多摩物語、六人衆の伝説』CD\2,380-

自身のギター、バンジョー、マンドリン、フィドル、ハンマーダルシマ、ペダル・スチール等 と、打ち込みのオリジナル作品シリーズ最新作。

■オールドタイム、フォークの巻

ACONY-103 GILLIAN WELCH『Time(The Revelator)』CD\2,750-

映画『オー・ブラザー!』のサントラ、そしてライマンのライヴ盤『Down from the Mountain』のメンバーを集めた影の功労者として、今また注目を集めているギリアン・ウェルチ （ムーンシャイナー98年10月号特集参照）が、自身のレーベルで発表したサード・アルバム。

FFAC-1014 杉田二郎『Ba.Ba.Lu de Jiro』CD\2,381-

　ベテラン・シンガー、杉田の最新作は「この想い唄いたい、今の時代に」というコピーと共 に、「イムジン河」「祈り」「愛の子守唄」ほか全11曲収録、とある。

APPLE-1046 ROGER McGUINN『Treasures from the Folk Den』CD\2,750-

1960年代のザ・バーズから現在まで、常にフォーク、フォーク・ロックの中心で活躍してき たロジャー・マッギンが豪華ゲストを迎え、フォーク・スタンダードと真正面から向き合った 意欲作。

ROU-8087 V.A.『Daddy-O Daddy, Rare Family Songs of Woody Guthrie』CD\2,750-

ここで初めて世に出る６曲を含めた、ウッディ・ガスリーのファミリー・ソング集。ウッ ディ自身の２曲の他、ジョー・エリィ＆ジミー・デール・ギルモア、ランブリン・ジャック、タ ジ・マハール、シシー・ヒューストン他による全15曲集。

ROU-0501 V.A.『Roots, An American Journey』CD４枚組\5,500-

アメリカン・ルーツ音楽とそれが発展した、いわゆる「リアル・ミュージック」の集大成４枚 組全68曲でこの価格！ブルーグラス、ケイジャン、テックス・メックス、ブルース、クレズ マー、インディアンまでも含む、壮大な20世紀のアメリカン・リアル・ミュージック集。

■カントリーの巻

FFE-7019 V.A.『Poet : A Tribute to Townes Van Zandt』CD\2,750-

　エミルー・ハリスからレイ・ベンソンまで、シビアなナッシュビルの一面を語る故タウンズ・バ ン・ザント追悼アルバム。

ROU-0483 RICE, RICE, HILLMAN & PEDERSEN『Runnin' Wild』CD\2,750-

　ラリー＆トニーのライス兄弟と、元ザ・バーズからフライング・ブリトー・ブラザーズなどで知 られるクリス・ヒルマン、そしてハーブ・ペダーソンの４人が組んだ３枚目最新作。は、クリス好 みのアコースティック・カントリー。

CAP-31330 GARTH BROOKS『Scarecrow』CD\2,750-

スーパースター、ガース・ブルックスのオリジナルとしては『Sevens』以来４年ぶりとなる最 新作。ジョージ・ジョーンズとデュエットした話題曲"Beer Run"をフィ−チュア。

HT-8135 BUDDY & JULIE MILLER CD\2,750-

　これが噂のバディー・ミラー。

KT-1 寺本圭一『Let's Turnback』CD\2,800-

歌手生活50周年記念ハンク・ウィリアムズ集。

ROU-3178 WYLIE & WILD WEST『Paradise』CD\2,750-

メジャー・カントリーの市場からは消えたカウボーイ、ウェスタン・スゥイング、ホンキート ンクの正統派カントリー＆ウェスタン作品。

YAZ-517V BENNY THOMASON & DICK BARRETT『Texas Fiddle Legends』VHS\4,500-(白黒70分)

Billy in the Low Ground/Black Mountain Rag/Midnight on the Water/Gardenia Waltz/Turkey in the Straw/Cotton Patch Rag/Sally Johnson 他全13曲

　フィドル音楽の面白さは、言うまでもなくブルーグラスをはじめ、様々なアメリカ音楽の「音 ＝Note」の基本である。中でも、テキサス・フィドルは現在もなお続く「コンテスト・フィド ル」とも呼ばれる、テクニックの源でもある。これは、そのテキサス・スタイルの大御所として、 尊敬を集めるベニー・トーマソンのスタイルを、継承者でもあるディック・バーレットが、ベニー と共にテキサス・フィドルの基本を見せる、貴重な映像である。「フィドル」を志す人は必見の作 品だ。

SHA-209V SOLAS『Live』VHS\4,500-(90分)

　アメリカ、ニューヨーク産まれながら、「最も素晴らしいトラッド・アイリッシュ・バンド」と 言われるソーラスの1998年制作、コンサート・ビデオである。一時はベラ・フレックと並び称さ れた事もあった天才少年、シーマス・イーガン(bj,m,flute)も立派な大人、ウィンフレッド・ホー ラン(f)、ジョン・ドイル(g)、ミック・マッコウリー(accordion)と、キャラン・ケーシーの ボーカルが見事なバンド・サウンドを聴かせる。トラッドとは言え、アメリカ的なハーモニーとリ ズムも取り入れたホットな演奏のソーラスはアイリッシュの素晴らしさを見事に伝える。トラッド 過ぎずポップ過ぎず、丁度なじみやすい、B.O.M.イチオシのアイリッシュ・バンドである。

TOTO-1 加川 良『50（ごぉまる）、プライベート』VHS\4,800-(40分)

こもりうた/ONE/この世に住む家とてなく/冬の星座/アイ＆アイ/親愛なるQに捧ぐ/コスモス/ 教訓/伝道。

　映像作家、吉田恒星が1998年に発表した加川 良のライブ・ビデオ。有山じゅんじらとのバンド、TE-CHILIを含む９曲がドキュメンタリー・ タッチで描かれる。残部些少き売り切れ御免！

RC-01V BLUEGRASS 45『Live』VHS\4,800-

　1996年、解散25周年と、それよりも阪神大震災で身に染みた「友人と音楽」の大切さを形に 残そうと集った、オリジナル・ブルーグラス45の６人、大塚つよし(g)と章(m)、渡辺敏雄(bs)と 三郎(bj)にリョーさん(f)とリーさん(g)。同年の関東ツアーと関西ツアーをドキュメントしたのは吉 田恒星。その後、CDアルバム『Once Again from Kobe』(M-018196 CD\2,750-＝ビデオと収録曲が違いますヨ)を発表、IBMAやライマン、 バーチメア等をツアーした僕ら（ハイ、かく言う私＝三郎とB.O.M.社長＝敏雄も参加しているバン ドなんです）、嬉し恥かしのビデオとCD。

VES-13027D CHET ATKINS『Rare Performances, 1955-1975』DVD\3,950-VHSもあり\3,950-(58分)

VES-13091D CHET ATKINS『Rare Performances, 1976-1995』DVD\3,950-(71分)

　今年６月30日、77才で他界したチェット・アトキンス（ムーンシャイナー８月号にて年表で追 悼）の素晴らしい演奏を集めたDVD作品。ギター好きには是非知っておいて頂きたい、「ギ ターの神様」の珍しいライブ映像集である。

MB-99187BD EVO BLUESTEIN『Autoharp Method, In Four Easy Steps』CD+Book\1,900-

　CD付きオートハープ入門教則本。アパラチアのキルビー・スノウにインスパイアーされたとい うイボ・ブルーステイン、４段階の分りやすいステップを踏みながら、リズムからメロディーま で、18曲の有名曲と学ぶ32頁の教則本。

MB-95227BD JANET DAVIS『Dobro, You Can Teach Yourself』CD+BOOK\3,900-

　初心者向きドブロ教則本とCDセットは、バンジョー教則でおなじみのジャネット・デイビス女 史による作品。98トラックのCDに54項目の様々なノウハウと曲が詰め込まれ、132頁の教則本と 共に学ぶドブロ入門作品である。なお、かつて紹介したカセット・テープとのセット(MB-95227P Book+CA\3,500-)もある。

MB-96639 DAVID GRISMAN & MARTIN TAYLOR『Mandolin/Tone Poem II』Book\2,500-

MB-96647 DAVID GRISMAN & MARTIN TAYLOR『Guitar/Tone Poem II』Book\2,800-

　デビッド・グリスマンとマーティン・テイラーの同名アルバム『Tone Poem II』(ACD-18 CD\3,100-＝使用楽器カラー写真解説書付き)のマンドリンとギター、それぞれのパートの楽譜＆タ ブ譜、マンドリン譜は80頁、ギター譜は144頁に及ぶ力作である。ジャズ・スタンダードを極め てシンプルな「トーン」重視で聴かせるコンセプトでのグリスマン・マンドリンと、ジャズ・ギ ターで独自のスタイルを築いた素晴らしいマーティン・テイラーに挑戦しませんか？

お勧め教則物

RW-TAB ROLAND WHITE『Approach to Bluegrass Mandolin』Book+CD２枚組\5,800-

Bile Em Cabbage Down/Cabin Home on the Hill/Soldier's Joy/St.Anne's Reel/Clinch Mtn Backstep/Salty Dog Blues/Bluegrass Stomp/Road to Columbus/Blackberry Blossom/Blue Moon of Ky/Foggy Mountain Breakdown/Jerusalem Ridge 他全31曲

　昨年NBBを退団し、自身のバンドと共に、フリーランスのセッションや楽器教師として活躍す るローランド・ホワイト、長年の懸案であったマンドリン教則本である。初心者から中級者向け に、さすがローランド、面倒な基本練習はテキトウに端折って、本丸の"Little Cabin Home on the Hill"に突入する辺り、なかなか苦労人、楽器を弾きたい人の気持をよく掴んでいる。所々にシビ アなフレーズや憧れのローランド・タッチもしっかり加えられ、ローランドの唄うマンドリンの秘 密（＝独特のスラーとタイミングにダブルストップの捉え方など）も覗ける実戦向き、初心者から 中級者への60頁の教則本とCD２枚組のセットで学ぶ31曲。一流を聴きながらの練習が１番！

MB-99471BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.1』CD+Book\3,900-

MB-99472BD BRIAN WICKLAND『American Fiddle Method Vol.2』CD+Book\3,900-

　先月のIBMAでは、キャシー・キャリック・バンドで活躍していた若手ブルーグラス・フィド ラー、ブライアン・ウィックランドが教えるフィドル奏法入門CD付き教則本。「Vol.1」はキー がＡやＤの初心者向きで有名22曲で、米国でも有名な「スズキ・メソッド」を使っているので、 お子様にもお勧めです。「Vol.2」は様々なキーやテクニックに広がった27曲に、音楽理論の基礎 やコードまで踏み込んだ内容になっている。いずれにせよ、フィドル初心者にはとても分りやすい （英語解説だけど）お勧めの入門書。

MISC-C0700 ギター(ドレッドノウト)用ライト・ケース \7.000

マンドリン用が宝塚フェスで大好評だった超軽量ハード・ケースのギター用。高密度の硬質スチ ロール材にキャンバス素材のカバーを装着、外側にもポケット付、持ち運びに便利なショルダー・ ストラップ付。000用(MISC-C0703)、00用(MISC-C0702)も有ります。各\7.000-

オールド・フィドル

ご好評頂いてる顔付き他、ブルーグラス向きオールド・バイオリン各種入荷中(\90.000〜)。 お気軽にお問い合わせ下さい。（担当：秋元）

BU-CAP BLUEGRASS UNLIMITED CAP \2,500-

米国ブルーグラス・アンリミテッド誌のオフィシャル・ベースボール・キャップです。色はカー キと白の二種で、共にツバと頭上のポッチはブルー。正面のロゴには"Bluegrass Unlimited, Finger Pickin' Good"の刺繍入り。

（以下の３誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト 等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる＆知るの面白さをいかがですか）

■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-

　世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー（探しておられるタブ譜の 曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します）もお問い合せ下さい。最新８月号 （BNL-01/08）はビル・キースのＤチューナーとその歴史と変遷、若手新世代のライアン・カ ヴァノウらの特集記事の他、タブ譜はサミー・シーラー"Angeline the Baker"、アール・スクラッグスの"Georgia Shuffle"をはじめ、メロディック・クロウハンマー、クラシック・バン ジョー"Nola"など、様々なスタイルのバンジョー・タブが満載。バンジョー・フリークに は1冊丸ごと楽しめる情報＆タブ譜誌、40頁！

■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-

　米国のブルーグラス月刊専門誌、最新９月号(BU-01/09)が届いています。９月号はヘイゼ ル・ディッケンズ、オルドリッジ／ベネット＆グドロー、デビッド・パームリー＆コンティネンタ ル・ディバイドなどの特集の他、ブルーグラスに関するあらゆる情報満載の88頁。

■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-

　アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽専門誌の2001年秋号(OTH-0709)は、ジョ ン・ハートフォード追悼、1995年と96年のゲイラックス、オールドタイム・バンドとコント ラ・ダンス、オールドタイム楽器物語「バンジョー編」等に、ニュース、フェス、ワーク ショップ等。いずれも非常に内容の濃いオールドタイム情報が満載の56頁。その他のバックナン バーはお問い合せ下さい。オールドタイム・ファン必読！

　発行18年目、1983年11月の創刊以来、発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。

■定期購読：１年間￥6,000-、半年間￥3,300-。

　お申込はお葉書やお電話で、開始時期をバックナンバーも含めて、自由にご指定下さい。

■バックナンバー：各￥500-。

　お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。

MS-1901 2001年11月号（通巻217号）

　19年目を迎えた最初のムーンシャイナー、先月ケンタッキー州ルイビルでの『第12回IBMAア ワード』の詳細リポート他、ジョン・ハートフォード追悼�B「ニューグラスの起源」、北海 道酪農学園大学、日本発売カントリー系レコード・リスト1927年〜2000年解説�A、奈良どっ とFM、来日直前のジョン・スチュワート、横須賀のザ・ブルーグラス・ピッカーズ他の特集、 その他ニュース、BGチャート、CDレビュー、コンサート情報等々。

MS-1812 2001年10月号（通巻216号）

　映画とブルーグラスの関係史や、日本公開中の『オー・ブラザー！』が米国音楽界に巻き起こ した大波乱、日本発売カントリー系レコード・リスト1927年〜2000年解説シリーズ、ジョン・ ハートフォード追悼�A、ユーコトピアの10年、マールフェス2001リポート等の特 集、ナッシュビル・ナンバー・システム。

MS-1811 2001年９月号（通巻215号）

　ジョン・ハートフォード追悼とアルバム・リスト、ハートフォードが愛したオールドタイム・ フィドラー＝エド・ヘイリー、ブルーグラス・アライアンスの歴史と再編成、吉津正司『淀川 デルタブルース』、10年目の長崎ブルーグラス・フェス、ビル・モンロー財団のロジーン・ プロジェクト、最新学生ブルーグラス事情「神戸大学」、高知シュガーヒル・ランブラーズ米 国ツアー最終回、ブルーグラス・インプロバイズの基本その４。

（クリスマスを中心に、11月末のサンクス・ギビング、１月のニューイヤーを含む米国のホリデ イ・シーズンには、優しく暖かい音楽が似合う）

SIG-1251 LAURIE LEWIS & TOM ROZUM『Winter's Grace』CD\2,750-

The Messenger/Snowy Road/The Gift/Christmas Time's A-Comin'/Cold Frosty Morning 他全11曲

　ローリー・ルイスとトム・ロザムのおしどりコンビが創る、オールドタイムからコンテンポラ リー、カントリーやブルーグラス・クリスマスのスタンダードも含め、ジャンルを越えた暖かいア コースティック音楽集。部屋の中がホノボノと暖かくなる秀作です。

CCH-20335 ANNE MURRAY『What a Wonderful Christmas』CD２枚組\4,500-

日本でも根強い人気を保ち続けるカナダ出身の女性シンガー、アン・マレーの唄うクリスマス・ ソング・アルバム。クリスマスの名曲を28曲を網羅したファミリー・クリスマスの決定版。

MCAD-70038 VINCE GILL『Breath of Heaven』CD\2,650-

カントリーのスーパースター、ビンス・ギルがオーケストラを従え、その圧倒的な唄のうまさを 聴かせ、ゴージャスな気分に浸るクリスマス集。今年、ビンスのクリスマス・ツアーにはニッケ ル・クリークが参加するという。

ROU-0190 DAVID GRISMAN『Acoustic Christmas』CD\2,750-

Santa Claus Is Coming to Town/We Wish You a Merry Christmas/White Christmas/Winter Wonderland/Silent Night/Auld Lang Syne 他全11曲

　有名クリスマス・ソングをデビッド・グリスマンのマンドリンを中心にマイク・マーシャルと マーティン・テイラーのギター、ダロル・アンガーのフィドル、ベラ・フレックのバンジョー、 ロブ・ワッサーマンのベース等のアコースティック楽器でブルーグラスとジャズのノウハウを組み 合わせて演じる大ベストセラー。極め付けの楽器トーンと、ドナルド・ダック!?まで登場する誰に でも楽しめるアレンジで、幅広い音楽ファンに絶対のお勧めクリスマス・インスト作品。