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B.O.M.Newsletter #250
2001年7月6日記
▼2001年8月2日から5日まで、今年30年目になる『第30回宝塚ブルーグラス・フェスティバ ル』を、兵庫県三田市波豆川大磯「三田アスレチック」にて開催します。期間中は連日深夜ま で、山全体がブルーグラス一色です。大阪、神戸から1時間以内、京都からでも北回りで1時間 と少しだそうです。期間中、出入り自由の参加費は\3,000-、車に楽器と毛布を放り込んで、ア コースティック三昧、いかがですか?…なーんも気にせず、ネ。
▼そのフェスにゲストとして米国から久々の5人組ストレート・ブルーグラスの『東テネシー州立大 学ブルーグラス・バンド』が来日する。代々続く同バンドで、ティム・スタッフォードとアダ ム・ステッフィとバリー・ベイルスが在籍時以来の優秀なバンドだそうで、その時以来のCD録音 も済ませたという。7月28日は千葉フェス(043-222-3850)、30日は東京・銀座ロッキー・トッ プ(03-3571-1955)、8月1日は神戸・元町シャギー(078-321-2276)、そして宝塚フェス(0797- 87-0561)。実は、私の息子タローがマンドリンで参加しており、彼等の日本ツアーを是非ヨロシ ク、と親バカ。
▼月刊ムーンシャイナー7月号(MS-1809 \500-)は、ジョン・ハートフォード他界前後、東テネシー・バンドや、7月来日するキャシー・キア ボラの「ボイス・トレーニング」をマリが紹介、北大、坂本健、大分ログキャビン・ボーイズな ど特集。また、ブルーグラス・インプロバイズの基本シリーズ、第2回は「続コードの認識」。
ムーンシャイナー、…いかがですか定期購読?1年間\6,000(送料+消費税がお得)、または 半年間\3,300(消費税がお得)ご希望の購読開始月をお知らせ頂ければ、先に送ります…。
▼次回の『B.O.M.オープンハウス』は、宝塚フェスの前週、7月29日(日)です。1時から5 時まで、B.O.M.サービスに皆さんをお迎えします。演奏法や楽器についてのご相談などにも応じ ます。道順などはお問い合わせ下さい。
▼次回『渡辺三郎の宝塚ブルーグラス・ワークショップ』は7月22日「マンドリンの巻」で す。阪急宝塚百貨店3Fソリオホール会議室5にて1時から5時まで、楽器のコツを初心者から中 級者に口述伝授しています。課題曲など詳細は(問)渡辺三郎0797-85-8384まで。
▼毎週火曜日午後10時から1時間半、震災を機に生まれた神戸長田のミニFM局から、秋元 慎の選曲でジョッシュ大塚のブルーグラス番組がオンエア、インターネット放送中です。アクセスし てみて下さい。
http://www.bomserv.com/fmyy.htm
▼以下、ムーンシャイナー誌7月号から主なイベントです。詳細その他、ライブ等はMS誌参照。
●蔵王ブルーグラス・フェス(7/21-22宮城)●飯田高原ブルーグラス・フェス(7/21-22大分)●宝 塚ワークショップ・マンドリンの巻(7/22)●千葉ブルーグラス・フェス(7/27-29千葉)●東テネ シー州立大学ブルーグラス・バンド(7/28千葉、30東京、8/1神戸、8/2-5宝塚)●宝塚ブルーグ ラス・フェス(8/2-5兵庫)●ブルーグラス・ミーティング(8/5名古屋)●加山雄三カントリーギャザ リング@湯沢(8/15-16新潟)●箱根ブルーグラス・フェス(8/24-26)
▼ビーオーエムのEメイル・アドレスとホームページは以下の通りです。随時、最新入荷案内や ニューズレターのバックナンバー、在庫リスト、ムーンシャイナー誌などを紹介しています。
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(株)ビー・オー・エム・サービス
〒665-0842 兵庫県宝塚市川面 6-5-18
tel.0797-87-0561
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(営業時間:月〜金の午前10時〜午後5時。
なお、土日祝日はお休みをいただきます)
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今月のお勧め、話題作
OMS-25090 VASSAR CLEMENTS『Full Circle』CD\2,750-
先月紹介した物ながら、新事実発覚!!先月「ベラ(3曲)と聞き違えるアントン・レオス(5
曲)」としたが、実は、8曲ともベラだった!!(詳細は8月号ムーンシャイナーでケイシ・シカ
タが明してくれる)。いずれにせよ、NGR、OIW、NGDB等々、フィドル偉人バッサーを讃
えるために集った超豪華版。73才のバッサー、元気だし、凄い!
COL-85651 PATTY LOVELESS『Mountain Soul』CD\2,750-
カントリー界の女性トップスターがブルーグラスとトラッドを強く意識した秀作を発表!ブルー
グラス新入荷の項参照。
UNI-170069 OST『O Brother, Where Art Thou?』CD\2,650-
すでに何度も紹介している作品、6月のカーネギーホール公演の大評判で、再びチャートを急上
昇中。お勧め盤ブルーグラス最近作,教則物新入荷の項参照。
KS-101 坂本 健『Morning Dew』CD\2,380-
高石ともや、ラストショー等の活躍で知られる坂本の初ソロ・アルバムはアイリッシュとブルー
グラス。インスト新入荷を参照。
SC-2 少年倶楽部『童謡、Do-You Remember』CD\2,667-
京都の北村 健の率いる少年倶楽部の唱歌・童謡集は、ブルーグラスから盆踊りまで、音楽ジャ
ンルの玉手箱。フォーク新入荷の項参照。
OBR-400 ROGER MILLER『Oh Boy Classics Presents』CD\2,750
「チャガラ・チャガラ」、僕の大好きなナッシュビル・シンガー/ソングライターの60年代
ヒット曲集。カントリー新入荷参照。
SH-3909 NICKEL CREEK『Nickel Creek』CD\2,750-
10万枚のセールスを突破し、ブルーグラス・バンドとして、アリソン・クラウス以来のチャー
ト・ヒットを記録中。20才になったクリスとサラ、そしてショーンの音楽への真摯な態度。ムー
ンシャイナー4月号(MS-1806 \500-)の特集と共にお楽しみ下さい。21世紀の新しいブルーグラスは
フォーク、アイリッシュ、カントリーをアコースティックに包む、今が「旬」!
ROU-AN22 V.A.『Hand Picked:25 Years of Bluegrass on Rounder Records』CD2枚組\1,980-
1995年、ラウンダー・レコード創立25周年を記念して発売された有名45バンドの有名49
曲、『ラウンダー・ブルーグラスのサンプラー』だ。2枚組での激安CDが再入荷!売り切りゴメ
ン!
ブルーグラス新入荷
BPM-405 V.A.『A Tribute To John Hartford, Live from Mountain Stage』CD\2,750-
Gentle On My Mind (Kathy Mattea and Tim O'Brien)/Billy the Kid (Riders in the Sky)/Savannah Rag (Norman Blake)/Dark As A Dungeon (John Cowan)/Who Cut Your Heart Out? (Jamie Hartford Band)/In Tall Buildings (Gillian Welch)/More Love (Tim O'Brien)/On the Road (Bela Fleck)/In the Heart of the Cross Eyed Child(John Hartford)/Me And My Fiddle (John Hartford)/The Boys from North Carolina (John Hartford)/Watching the River Go By (John Hartford)/Give Me the Flowers While I'm Livin'(John Hartford).
6月4日に惜しまれながら他界したジョン・ハートフォード(その最後と葬儀の詳細はムーン シャイナー7月号参照)は21年間、ガンと闘い続け、その晩年には死期の迫っていることを誰も が知り、様々なトリビュート(捧げる)コンサートが開かれた。中でも昨年のマールフェス(ムー ンシャイナー00年6月号参照)でのトリビュートが有名だが、これは昨年9月24日、ナッシュビ ルで行なわれた全米ネット・ラジオ・ライブ・ショウ『マウンテン・ステージ』から収録した もの。全曲をリストしたので、内容詳細は次号に譲ろう。ただ、3月に他界したジョンの慕ってい たベニー・マーティン曲を取り上げるジョンの愛、そして最後のフラット&スクラッグス曲の気 持…、哀しくも美しい。ぜひ聴いて欲しい。
(お願い!ムーンシャイナー誌では近日中に「ジョン・ハートフォード追悼特集」を予定して
います。皆さんから、彼の音楽や思い出へのコメントや投稿、写真などを募集中です。ヨロシ
ク!!)
SH-3940 DUDLEY CONNELL & DON RIGSBY『Another Saturday Night』CD\2,750-
Hollis Brown/So Sad/Where Is My Sailor Boy/I'll Take the Chance/Ballad of Ira Hayes 他全12曲
昨年のIBMA最優秀男性ボーカリストを受賞したダドリー・コンネルと、新進ボーカリストとし て注目されるドン・リグスビーがガップリ四つに組んだ男性デュエット・アルバム第2弾である。 80年代最高のトラッドグラス・バンド=ジョンソン・マウンテン・ボーイズから、90年代にはジョ ン・ダッフィを支え、ジョン亡き後は大黒柱として「セルダム・シーン」の大看板であるダド リー・コンネル。彼の圧倒的な歌の巧さは、ジョン亡き後のシーン『Scene It All』(SH-3899 CD\2,750-)を最高レベルのブルーグラス・バンドに保っている。一方、J.D.クロウのニュー・サ ウスを経てコンポラ・ソリッドの代表選手=ロンサム・リバー・バンドの看板テナーとなったド ン・リグスビー(ムーンシャイナー誌01年1月号特集)は2枚目のソロ『Empty Old Mailbox』(SH-3915 CD\2,750-)が圧倒的な評価を受けた。そんな二人が前作のブラザー・デュオ『Meet Me by the Moonlight』(SH-3897 CD\2,750-)に続いて発表したのはアーリー・カントリーの実に渋い 名曲を中心に、ルービンやエバリー・ブラザーズ、ボブ・ディラン等、アパラチアン・トラッ ド感に溢れた作品。2人のギター&マンドリンの他、ティム・オブライエンのフィドル、ラン ディ・コーアズのドブロ(ラップ・スティール)、ミッシー・レインズのベースだけというシ ンプルなバックが2人の歌の素晴らしさを引き立てる。
COL-85651 PATTY LOVELESS『Mountain Soul』CD\2,750-
The Boys Are Back In Town/Daniel Prayed/Pretty Little Miss(Shady Grove)/I Know You're Married(But I Love You Still)/Soul Of Constant Sorrow/Two Coats 他全14曲
今や女性トップ・カントリー・スターの一人、パティ・ラブレスの最新作は、なんと!正面から アコースティック・サウンドにガップリと取り組んだ強烈なブルーグラス系作品だ。東(イースタ ン)ケンタッキーのエルクホーン・シティー出身(メチャ濃い田舎でクラレンス・ホワイトの奥さ んも同郷)という彼女、トラッドとブルーグラスを聴いて育ったという「ナチュラル」な強みが無 言の説得力となる。例えばデリア・ベルのボーカルに見るのと同質の「グッ」と来る感情がいいね。 また、夫でもあるプロデューサー、エモリー・ゴディーJrが80年代後半、ビル・モンローの制 作を手掛けた「音」と同様の雰囲気を思わせるサウンドは、唐突とも思えるテイター・テイトの ベース起用と共に、何故か心が暖まる気がするのは、思い過ぎだろうか。ジョン・ランドールと トラビス・トリットというブルーグラス出身の男性スター・シンガーをゲストに、アール・スク ラッグス、アラン・オブライアン、ステュアート・ダンカン&ディーニー・リチャードソン(ツ イン・フィドルがいい)、リッキー・スキャッグス、ロブ・アイクス、ジェフ・ホワイト等々。 ナッシュビル・ブルーグラス・バンドの名曲"The Boys Are Bck in Town"をシングル・カットに他、トラッド焼き直しやレノ&スマイレー名曲、 ダレル・スコット作品など、自身の精神的な背景を探りつつ、両親に捧げる秀作に仕上がってい る。(歌詩付)
ちなみに、パティが1曲目に選んだ曲がタイトルとなったナッシュビル・ブルーグラス・バンド
の名作『The Boys Are Back in Town』(SH-3778
CD\2,750-)もある。ローランド・ホワイトが初参加した1990年作品で、"Hard
Times"も収録。
CR-02 BILL MONROE『Live Radio』CDR\1,980
Uncle Pen/Footprints in the Snow/Jerusalem Ridge/I'm Working on a Building/Mary Jane, Won't You Be Mine(MY Little Sweetheart of the Mountain)/Blue Moon of Kentucky/Dear Old Dixie/It's Me Again Lord.
ビル・モンローの音楽が完成し、ゆるぎないモノとなったのは1970年代、彼が60代になってか
らである。ギター&ボーカルが誰になろうと、バンジョーにどんなホットショットが参加しよう
と、モンローのマンドリンのリズム・チョップと、そしてケニー・ベイカーのフィドルがあれ
ば、1970年代に限って、それは「完成されたモンロー・ミュージック」なのである。60才を迎
えるまで、モンローの音楽は常に変化し続けた。1940年代の創造期(30才代)から、60年代後半に
ようやく全米と世界の音楽界に認められるまで、恐らく彼は自身の抑え難い衝動(音楽)と市場
(社会)の間で葛藤し、闘っていたのだろう。モンローに名誉と生活の安定がもたらされて以降、
彼の音楽は最良のパートナー=ベイカーを片時も離さずに、一気に芸術の高みを目指す。これは、
そんな瞬間を収めた76年5月4日ナッシュビルでのラジオ・ライヴで、かつてLP発売されたもの
を、廉価版CD化。ベイカーの他、息子ジェイムズ(g)、ボブ・ブラック(bj)、ランディ・デイ
ヴィス(bs)のメンバーが26分足らずの中にモンロー芸術を凝縮している。
BB-152 JIM MOSS featuring FRANK WAKEFIELD & BOB BLACK『Sleeping Lady』CDR\2,750-
Turkey in the Straw/Walkin' in my Sleep/Catnip/Lonesome Moonlight Waltz/Bluegrass Swing/Salt Creek/Midnight at Bean Blossom 他全14曲
ケニー・ベイカー美学の信奉者、ジム・モスがフランク・ウェイクフィールド(m)とボブ・ブ
ラック(bj)という超強力助っ人を配して創り上げた濃ーいブルーグラス・フィドル・インスト作品。
言うまでもなく、フランク(昨年、岐阜・時山フェスに来日した)はモンロー・スタイルにブ
ルー・ノートとアルペジオというブルース&ジャズとクラシックのノウハウを取り入れた偉大な変
革者であり、ボブはケニー・ベイカー美学完成時(上記モンロー作品参照!)のビル・モンローの
メンバーであり来日もしているメロディック・バンジョー奏法の大家である。ジム・モスのフィド
ルは一時に比べてやや技術的なラフさがあるものの、フランクとボブの参加を得て、それらをカ
バーして余りある「ブルーグラス・インストのソウルの在り方」を教えてくれる。目を見張るスー
パーピッカー達のスキのない至芸もいいが、今は第1線を退いた巨人たちの「感情」そのままのプ
レイが素晴らしい。民衆音楽の一面は「流麗さ」よりも「気持ち=思いの丈」だと思う。
DS-4003 KANE'S RIVER CD\2,750-
This Whole World/Billy Austin/Take Me Back Home/Pray for Rain/Cole Younger/Scowlin' John 他全11曲
素晴らしい女性バンジョーイスト&リード・ボーカリストのジュリー・エルキンズ(元 ニュー・ビンテージ)を軸に、良くコントロールされたフラットピッキン・ギターのジョン・ロ ウェル(元ルーズ・タイズ)とがリード・ボーカルを男女で分けながら、徹底したコンポラ・ソ リッドの気持いいビートに乗って、ジェリー・ネットゥノのマンドリン(元ハイストラングで、 ロニー・ボウマンが歌いIBMA最優秀曲になった"Three Rusty Nails"の作者)、そしてサウンドに表情を付けるデイブ・トンプソンのベースも素 晴らしいケインズ・リバー、モンタナのバンドのデビュー作だ。ゲストに東京ディズニーランドで 活躍していたジェイソン・トーマス(f)がほぼ全編に、またロブ・アイクス(d)が4曲に参加。話題 のドゥビー・シー・レコードの最新作、LRBを創ったティム・オースティンの素晴らしいプロ デュースで、気持の良い弾(ハジ)けるようなブルーグラスだ。
PC-1111 LARRY STEPHENSON BAND『Heavenward Bound』CD\2,750-
I'm Walking with Him/Help Me/Sweet Bye & Bye/Look for Me/Away in a Manger/Keep on the Firing Line 全12曲
そのクリスタル・クリアなテナー・ボーカルで独自の「アッサリ・ブルーグラス」が身上のラ
リー・スティーブンズ最新作は3枚目と言うゴスペル集。デビッド・パームリーの制作でジョン・
ダッフィ名曲をタイトルに、カーター・ファミリー、フラット&スクラッグス、ジム&ジェシ等
のスタンダード他、2000枚に及ぶという自身のアルバム・コレクションから選曲。スティーヴ・
デイまたはグレン・ダンカンのフィドルをゲストに、無名だが安定した若手バンジョーとギターで
ブルーグラス・ゴスペルの様々な形をアッサリと聴かせる。
BCD-16425 BILL CLIFTON『Around the World To Poor Valley』CD8枚組+Book\27,500-
今年70才を迎え、益々健康そうで元気なビル・クリフトン。ブルーグラス第1世代の巨人の中で
も特殊な背景、つまり都会の裕福な上流階級という「とんでもない」育ちでいながら、カーター・
ファミリーに心酔し、故ジョン・ダッフィをはじめとするカントリー・ジェントルメンとの活躍、
米国最初のブルーグラス・フェスの主催、イギリスやヨーロッパにブルーグラスを持込み、平和部
隊でフィリピン滞在中の1968年に初来日等々、ブルーグラスとオールドタイムを世界に広めた功
労者で、現在はカーター・ファミリーの土地プア・バリーとオランダの2つの家を往来する悠々
自適の日々であるという。そんなビルのCD8枚組230曲と100頁の豪華本。中には有名な「母
上の墓(When You Kneel at Mothere's Grave)」に、なんと!全くの別バージョンがあり、詩も3
番まであるゾ!!また、「白塗りの小さな煙突(Little
White Washed Chimney)」には良く知られるラルフ・スタンレー参加録音以外にアンクル・
ジョッシュとジョージ・シャフラー、バズ・バスビーの参加したフラット&スクラッグス+モン
ローもどきや、その他、驚きが一杯(ムーンシャイナーで解明予定)の解説書と共に、有名な
『カーター・ファミリー・メモリアル・アルバム』や『ミーツ・カントリー・ジェントルメン』
など、1953年から1995年の録音までの名盤を網羅した全230曲、超お値打ち全集である。
お勧め盤ブルーグラス
■ブルーグラス最近作
ROU-0474 RHONDA VINCENT『Storm Still Rages』CD\2,750-
Bluegrass Express/Each Season Changes You/My Sweet Love Ain't Around/Martha White Theme 他全13曲
昨年夏に発表したばかりの前作『Back Home Again』(ROU-0460 CD\2,750-)の圧倒的な評価で、昨秋IBMA最優秀女性ボーカリストを初受賞 したロンダ・ビンセント、1年を待たず最新作だ。ストレート・ブルーグラスの素直さと、女 声であることを武器に、「直球」でソリッドグラスを投げつけてくるパワフルさが気持いい。オズ ボーン名曲らの選曲や、トム・アダムス、マイケル・クリーブランド(S.ダンカンもお手伝い)、 ブライアン・サットン、アリソン・クラウスも友情ハーモニー他、自身のバンド=レイジを軸に ロンダ自身のマンドリンも素晴らしい。子供時代から苦労して積み上げたキャリアの後、今、自分 の最も好きなサウンドで全開なのだろう、と嬉しくなってくる作品だ。勿論、マーサ・ホワイト がスポンサー!
NBM-010525 A.P.T.『アコースティック・パフォーマンス・トリオ』CD\2,381-
吉崎ひろし(bj)、スネイク水谷(f)、桜井じゅん(g)によるブルーグラス、アイリッシュ、スゥイ ング・ジャズ+津軽三味線(1曲のみ)。ノビノビとした思いっ切りの弾きまくりが快感である。そ う、これでいいんだ、直球勝負。彼等についてはムーンシャイナー6月号(MS-1808 \500-)参照。
DS-2002 DAN TYMINSKI『Carry Me Across the Mountain』CD\2,750-
大ヒット映画サントラ作『オー・ブラザー!』でジョージ・クルーニーの代役で歌ったダン・ ティミンスキのデビュー・ソロ作品。ダンは米国ブルーグラスで最も注目されるアリソン・クラウ スのユニオン・ステーションのメンバー。圧倒的な歌の迫力と、LRB風コンポラソリッドの強い ビートに乗って、まさに「今」=「ニューグラス世代以降」の英知を集めた作品。ムーンシャイ ナーとのインタビュー(00年7月号特集=\500-)で述べていたエリック・クラプトンとの コラボレーションはどうなったのかなぁ?
■ブルーグラス・スタンダード
(様々なスタイルの標準となる有名作品)
DS-1001 V.A.『The Stanley Tradition』CD\2,750-
Bootleg John/This Weary Heart You Stole Away/Loving You Too Well/Gonna Pain the Town 他全11曲
注目の新興レーベル、ドゥービー・シー・レコードの記念すべき1996年第1作。クレイグ・ スミスのバンジョー、オーブリー・ヘイニーのフィドルを軸に、ダン・ティミンスキ、ドン・ リグスビー、チャーリー・サイズモアらのマンドリン&テナー組、ジェイムズ・キング、ロニー・ ボウマン、デビッド・パームリー、チャーリー・サイズモア、アーニー・サッカーらの渋目ボーカ ル陣がやってくれます、通も頷くスタンレー・ソング曲集。
ROU-0330 BLUEGRASS ALBUM BAND『Vol. 6, Bluegrass Instrimentals』CD\2,750-
Wheel Hoss/Groundspeed/Stoney Lonesome/Lonesome Moonlight Waltz/Brown County Breakdown/Foggy Mtn Chimes/Monroe's Hornpipe/Home Sweet Home/Roanoke 他全12曲
トニー・ライス、J.D.クロウ、ドイル・ローソン、ジェリー・ダグラス、トッド・フィリッ プス、そしてボビー・ヒックス&バッサー・クレメンツという、これ以上に望めないメンバーが 演じるトラッド・ブルーグラス・スタンダード集第6弾はモンローとフラット&スクラッグスの有 名インスト曲集。ま、ワンステップ上のジャム定番曲集。
■トラディショナル・ブルーグラス
ROU-0131 VERN WILLIAMS BAND『Bluegrass from the Gold Country』CD\2,750-
Cabin on a Mountain/Little Annie/Oh Susannah/Old Kentucky Home/Clinch Mtn Home/Old Black Joe 他全22曲
ドレッドフル・スネイクスと並んで、1980年代のブルーグラスを代表する1枚!!バーン・ウィ リアムス・バンドの大名盤。スティーブン・フォスターの有名曲を中心に、実に品の良い!?トラッ ドグラス・サウンドが、胸をかきむしられる様なバーンのボーカルと、堪らない胸キュン!?トリ オ・ハーモニー。決してスーパーじゃないし、楽器も目を見張らない(キース・リトルのバン ジョー・ロールは別)が、バーン(m)と息子デルバート(g)、そしてキース(bj)のセンスがもの凄 い!LP未収録の10曲オマケ付!
■コンテンポラリー・ブルーグラスの巻
ROU-0285 ALISON KRAUSS & UNION STATION『Every Time You Say Goodbye』CD\2,750-
今や、過去の誰よりも成功したブルーグラス・アーティストとなったアリソン・クラウス(AK)の 1992年作品。1作毎にソロとバンド作品を繰り返す彼女、これは東テネシー州立大学(今夏来日予 定!)を卒業したばかりの超スーパーピッカー=ティム・スタッフォード(g)、アダム・ステッ フィ(m)、バリー・ベイルズ(bj)=に、バンジョー奏法の常識を変えつつあるロン・ブロック を配したユニオン・ステーション(US)のサウンド志向を決定づけたと言われる大名作である。 AKUSのバンド・プロジェクトは各楽器のバランス、男女ボーカルのバランス、ハーモニー、選 曲、どれもがパーフェクトにマッチする。AKUSのブルーグラス作品で極めつけの一枚、フラット &スクラッグスの業績を越えたAKUSを、よーく聴いてみよう!
SH-3914 FRONT RANGE『Silent Ground』CD\2,750-
コロラドという新しい社会から生まれた若いバンドで、米国東南部のブルーグラスに新鮮な驚き を与えたフロント・レンジ。ボブ・エイモス(g)のオリジナルには特に高い評価が送られ、シュ ガー・ヒルというメジャーから次々と素晴らしい作品を出している彼らの最新作なのだ。
■プログレッシブ・ブルーグラスの巻
WB-47332 BELA FLECK『Bluegrass Sessions』CD\2,650-
1999年度B.O.M.サービスでの圧倒的なベストセラー・ナンバーワン。ベラが10年ぶりに創った ブルーグラス・アルバムのメンツは、サム・ブッシュ、トニー・ライス、ジェリー・ダグラス、 ステュアート・ダンカン、マーク・シャッツを基本に、アール・スクラッグス、ジョン・ハー トフォード等のゲスト。その素晴らしさはムーンシャイナー誌00年1月号(MS-1703 book\500ー)のベラ・フレック特集と共にお楽しみ下さい。ま ぎれもなく、現在ブルーグラスの最先端のインスト集である。
■ライブ&ジャムの巻
ROU-0413 IIIrd TYME OUT『Live at MAC』CD\2,750-
White House Blues/Blue Moon of Kentucky/Someone Took My Place/Tennessee Waltz 他全14曲
歌よし、演奏よし、選曲最高…のブルーグラス・ライブ大ベストセラー。「今時のバンドは どうも…」とお感じのトラッドファンの皆さん!これを聴いて「今時」のバンドの素晴らしさを 発見して下さい。IBMA最優秀ボーカルの常連、サード・タイム・アウトが完璧なストレート・ ブルーグラス・ライブを聴かせてくれます!!
インスト新入荷
DAR-3035 GUY VAN DUSER and BILLY NOVICK『Lovely Sunday Afternoon』CD\2,750-
Bye & Bye/Frankie & Johnny/Swipesy Cakewalk/Muskrat Ramble/Make Me a Pallet on the Floor/Just a Closer Walk with Thee 他全11曲
好みの音楽ジャンルに関わらず、70年代から当社でも幅広く支持されるクラリネット(ガイ・ バン・デューサー)と、ストライド・ギター奏法のフィンガーピッキン・ギター(ビリー・ノビッ ク)のアコースティック・インスト・デュオ。クラシック・ジャズや南部のスタンダード曲を 「素敵な日曜の午後」に聴く、といった風の最新作、「ミュージシャンのためのヒーリング音楽」 とでも言えましょうか。普段、アグレッシブな弦楽器ばかりを聴く身に、ギターとクラリネットの シンプルな響きが染みるんです。「なぜ彼等を?」って、ベラ・フレックが「ガイが最初の ジャズ教師だった」って言うから…。とにかく、癒されつつホットに体が揺れる洒落たデュオなの だ。なお、彼らの96年作品『Every Little Moment』(DAR-3026 CD\2,750-)も在庫あり!!
KS-101 坂本 健『Morning Dew』CD\2,380-
Road to Lisdoonvarna-Morning Dew-Banks of Ireland/Red Haired Boy-Old Joe Clark-Devil's Dream/Si Bheag Si Mhor/モンゴルの馬/春一番/Mr.Bojangles全11曲
高石ともややラストショー等での活躍、また自身のブルーグラス・バンド=グラス・アルファ
や、アイリッシュ・バンド=ケルティック・ケンズ・バンド等で活躍を続けるバンジョー奏者、
坂本ケンのソロ・デビュー作はアイリッシュを中心に、ブルーグラス・スリーフィンガーのメド
レーや、70年代アメリカンの代表曲「ミスター・ボージャングルズ」等、バラエティーに富んだレ
パートリーからオリジナルまで、坂本のバンジョー、ギター、マンドリンに、ジム・エディ
ガーのフィドルとアコーディオン、柳沢聡美のティン・ホイッスルとコンーサーティナ、そして
ゲストにアリちゃんこと松田幸一がハーモニカとボーランで参加。アイリッシュ的情緒とアジア的
情感、そしてブルーグラス的発想などが混ざりあって、独自の世界を創っている。日本でバン
ジョー1本、フルタイム(プロ)としてメシを喰ってきた坂本、初めてのリーダー作品だ。ムー
ンシャイナー7月号に当CDや自身の音楽についての特集あり(MS-1809
\500-)。
SEAL-016 中川イサト『Standards』CD\2,666-
It's Only a Paper Moon/As Times Goes By/Annie Laurie/On the Sunnyside of the Street/Water Is Wide/花/In a Sentimental Mood/'Round Midnight/Nobody Knows When You Down Out/Amazing Grace/上を向いて歩こう/Going Home.(Bonus)アリラン/何日君再来/浜辺の歌.
フィンガーピッキン・ギター界の第1人者である中川イサト、1996年8月に自主レーベル、 ホームスパンのために録音された最後(8枚目)の有名曲カバー集に、今年録音の3曲をボーナス とした全15曲。馴染み深い曲が見事に、典型的なフィンガーピッキン・ギター・スタイルにアレ ンジされている。誰にでも聴きやすい、数多い中川イサト作品の中でも、お勧め作品だ。
COL-89683 JOSHUA BELL, SAM BUSH, BELA FLECK, YO-YO MA, MIKE MARSHALL, EDGAR MEYER, MARK O'CONNOR『Heartland: An Appalachian Anthology』CD\2,750-
ブルーグラスのノウハウがクラシック界にまで及び、今年はヨー・ヨー・マとマーク・オコナー とエドガー・マイヤーのトリオでグラミーまで獲得した「クラシカル・クロスオーバー」の最先 端を一望する素晴らしいベスト集の新発売だ。ムーンシャイナー誌00年4月号(MS-1706 \500)と5月号(MS-1707 \500)で特集したように(読んでネ)、1970年代以来のニューグラス、ドー グを経て、つまりロックやジャズのノウハウを越えたブルーグラス・ミュージシャン達が1989年 のストレングス・イン・ナンバーズ『Telluride Sessions』(MCAD-70033 CD\2,750-=歴史的名盤だよ)を契機にはじまった新しいブルーグラス・ アンサンブルがクラシック界も揺るがす流れを創りはじめている。上記トリオの他に、昨年のグラ ミー賞では特別ライブを披露したエドガーとサム・ブッシュ、ジョシュア・ベル、マイク・ マーシャルのユニット、エドガーとベラ・フレック、マイク・マーシャルのユニット、そしてマー ク・オコナーのソロなどのアルバムから厳選されたアパラチア系の16曲集。他にラス・バレンバー グ、マーク・シャッツのクロウハンマー、ジェリー・ダグラス、そしてアリソン・クラウスと ジェイムズ・テイラーが歌を1曲ずつ。
■ジャズ・イン・パリ・シリーズ
以下は以前にも紹介したパリ録音ジャズ廉価版CD化シリーズの最新作です。
UNI-014061 STEPHANE GRAPPELLI『Plays Cole Porter』CD\1,500-
1975-76年録音のステファン・グラッペリ、コール・ポーター曲集。バックはピアノ、オル ガン、ベース、ドラムスに7曲でギターの全12曲。フェスティバル盤LP240の復刻。
UNI-013544 DJANGO REINHARDT『Swing 48』CD\1,500-
1947年録音の12曲。ラインハルト・クインテットとオーケストラ名義が各1曲、ホット・ク ラブ・フランスとの8曲(内未発表1曲)、レックス・ステュワート・クインテットとの2曲。ブ ルー・スター・レーベルの78回転SP盤の復刻。
UNI-013545 DJANGO REINHARDT『Django's Blues』CD\1,500-
これも1947年録音、ブルー・スター・レーベルの78回転SP盤からの復刻。いずれもフラン ス・ホット・クラブ・クインテット名義の2セッション(7月と10月)からの15曲。
各楽器別インストお勧め盤
(各楽器の教則物や弦、パーツ等もお問い合せ下さい。また、スタッフには楽器名人達がいます。 我々が蓄積しているノウハウもご利用下さい)
■ギターの巻
ROU-0405 TONY RICE UNIT『Unit of Measure』CD\2,750-
Manzanita/House of the Rising Sun/Shenandoah/Gold Rush/Jerusalem Ridge/High Noon/Beaumont Rag/Swing 42/Danny Boy/Sally Goodin.
トニー・ライスの最新作はリーダー・アルバムとして実に7年ぶり、自身のインスト・ユニット でジミー・グドロー(m)やリッキー・シンプキンズ(f)らと、上記有名10曲の大サービス。エキセ ントリックなフラットピッキン・ギターを堪能するスペースグラス作品である。
CR-004 JOHN REISCHMAN & JOHN MILLER『The Singing Moon』CD\2,750-
5月に来日したジョン・ライシュマンとジョン・ミラーのマンドリン&フィンガーピッキン・ ギター・デュオ。ショーロ等の南米やメキシカンを含む中南米のラテン系音楽をオリジナルなデュ オにまとめあげた秀作。ミラーのフィンガーピッキンによるリズムの取り方やリードはショーロ 等、ラテン系ならではのユニークさ。この組み合せ、結構いけるゾ。
■マンドリンの巻
CR-006 JOHN REISCHMAN『Up in the Wood』CD\2,750-
5月に来日し、その1924年製ロイド・ロアー作F-5からの究極のトーンを楽しませてくれたジョ ン・ライシュマン。この最近作は、来日時のショーロ等とは一転して、ビル・モンローに捧げ るとも言えるシビアなブルーグラス・マンドリン集になっている。スコット・ナイガード、ジム・ ニューナリー(g)、デニス・キャプリンガー(bj)、ゲイブ・ウィッチャー(f)、トッド・フィリップ ス(bs)、ロブ・アイクス(d)らを軸に質の高いブルーグラス。また、ライシュマンの特集はムーン シャイナー5月号(MS-1807 \500-)にある。
AR-120 RED HENRY『Bluegrass Mandolin and Other Trouble』CD\2,750-
Little Big Mon/Sleepy-Eyed Jphn/Just Because/Lonesome Moonlight Waltz/Raw-hide 他全22曲
ビル・モンロー・スタイルのマンドリニストとして知られるレッド・ヘンリーの1978年から99 年にかけての録音22曲集。彼の妻は「マーフィー・メソッド」で知られるバンジョー奏者、 娘ケーシーはナッシュビルのバンジョー奏者、息子クリストファーはマンドリン&ギター奏者、… 寡黙なブルーグラス父の25年間が美しいインストとボーカルが半々の作品である。
RHR-17 PETER OSTROUSHKO『Buddies of Swing』CD\2,750-
Liza/Indifference/Beaumont Rag/Tico-Tico/Fats Waller Medley/Honeysuckle Rose 他全9曲
プレイリー・ホーム・コンパニオンで知られるピーター・オストルーシュコのマンドリンを中心 に、故ジェスロ・バーンズのマンドリンやジョニー・ギンブルのフィドル&エレキ・マンドリン をゲストに迎え、ディーン・マグロー(g)、ブッチ・トムプソンのピアノ等々で創ったアコース ティック・スゥイング・アルバム。
■バンジョーの巻
ALU-1003 佐竹 晃『Cooler Heads Prevail』CD\2,750-
1999年にドイツの音楽賞で最優秀ワールド・ミュージックを獲得したニューヨーク在住バン ジョイスト、佐竹アキラ(ムーンシャイナー97年8月号=MS-1410 \500-参照)の秀作。アイリッシュ・フィドル、ブズーキ、バンドネオン、 イーリアン・パイプ、女性ブルガリアン・ボーカル、フレーム・ドラム等々、雑多な民族楽器 やトニー・トリシュカの素晴らしいライナーノーツと共に、誇るべき日本人の5弦バンジョー・ア ルバムである。
■フィドルの巻
NR-20975 STEVE DAY『Fiddle Man』CD\2,750-
デビッド・パームリーのコンティネンタル・ディバイドのフィドラー、スティーブ・デイの ソロは、ボーカル物6曲とインスト4曲のトラッド・グラス集。バンドのメンバーを軸に、ロ ニー・マッカーリー、ラリー・スティーブンソン、グレン・ダンカンらをゲストに、ストレー トなブルーグラスの典型と、ケニー・ベイカー以来のモンロー美学に準じるフィドル・スタイル が楽しめる。
WB-26509 MARK O'CONNOR『New Nashville Cats』CD\2,250-
Bowtie/Restless/Traveller's Ridge/Sally Anne/Swang/Lime Rock/Orange Blossom Special 他全15曲
今やソロ・アーティストとしてクラシック界で活躍するマーク・オコナー(ムーンシャイナー 誌で既報の通り、7月の来日はキャンセルとなったが)。これは1991年、ナッシュビルでのスタ ジオ・ミュージシャンからソロ・アクトとして活躍していた時期の後期、同地のトップ・スタ ジオ・ミュージシャンを集めて創られた「これがナッシュビル・キャッツ(=ミュージシャン の意)の実力じゃ!!」作品。ブルーグラスからニューエイジ、ブルースからハイパー・ジャズ、 ビンス・ギル+スティーブ・ウォリナー+リッキー・スキャッグスの3大スター&スーパー・ギ タリストを迎えたカントリーピッキン等益々など、マークのフィドルはもちろん、バック・ ミュージシャンの全楽器の凄さも堪能できる秀作。が、カタログから消えているので要注意! (売切れゴメン!)
■ベースの巻
ROU-0342 MARK SCHATZ『Brand New Old Tyme Way』CD\2,750-
ベラ・フレック制作、1995年発表のマーク・シャッツのソロ・アルバムは、素晴らしいタイト ル通りの美しいオールドタイム作品。ジャズやクラシックも熟すトップのブルーグラス・ベーシス トとして知られる他、クロッグ・ダンサーとして、クロウハンマー・バンジョー奏者として、特 筆すべきは美しいメロディーを紡ぎ出すマンドリニストとして、彼の優しさが全編に溢れた秀作。
オールドタイム&フォーク新入荷
SHA-6053 NORMAN BLAKE『Flower from the Fields of Alabama』CD\2,750-
Salty Dog/Bonaparte's Grand March/Sitting On Top of the World/Radio Joe/Chasin' Rainbows/Texas Gales/East Bound Freight Train 他全16曲
トラディショナル・フォーク・アーティストであり、フラットピッキン・ギターとマンドリンの 達人、ノーマン・ブレイク、99年度グラミー最終ノミネートの前作『Far Away on a Georgia Farm』(SHA-6045 ¥2,750)に続くノーマン・ブレイクの最新作。決して無理のない、癒されるよ うなアコースティックなタッチ、そして、ますます味わいを増した飄々としたボーカル。ビル・ク リフトンの"Flower Blooming in the Wildwood"の元ネタと思われるタイトル曲の他、カーター・ ファミリーのルーツさえ思わせる雰囲気と、ラグタイム風やブルース風に変身する"Salty Dog"や"Sittin' On"等々、ボブ・チャックロウをバックアップに2人だけのシンプルなアンサンブルが実 に心を和ませてくれる。アコースティック楽器の極致とも言える素晴らしいトーンは、ビンテージ 楽器の初期コレクターとしても知られるノーマンらしく、曲毎の使用楽器説明が嬉しい。
ROU-1799 HOBART SMITH『Blue Ridge Legacy:The Alan Lomax Collection』CD\2,750-
Drunken Hiccup/The Cuckcoo Bird/Railroad Bill/Wayfaring Stranger/Last Chance/Dixie 他全31曲
1940年代から60年代にかけて、アメリカ、ヨーロッパ、カリブを主に、フィールド・レコー ディングしたアラン・ロマックスの偉業シリーズ最新作はバンジョー&フィドル奏者で、ピアノや ギターもよくするホバート・スミス。ビル・モンローが生れた頃、アパラチアの伝承音楽がラジ オやレコード産業の影響を受ける前に、ミンストレル・ショーや自身のストリングバンド等で第1 線で活躍した彼。バージニア最西部、東テネシーに近いクリンチ山脈の麓ソルトビル出身の彼は、 伝承スタイルにエンターテイメントの経験や黒人ミュージシャンらからの影響で、当時のスーパー ピッカーであり、なおかつアパラチアのソウルを歌える希有なミュージシャンだったろう。彼の影 響が、ブルー・リッジの広範な地域に及んだことは、ここで聴かれる「音」が証明している。 1965年に他界した彼が後世に残した貴重な遺産に、素晴らしい解説書、2曲のタブ譜、歌詞付!!
SC-2 少年倶楽部『童謡、Do-You Remember』CD\2,667-
蛙の笛/みかんの花咲く丘/蛍/雨降りお月/村のかじや/浜辺の歌/花/汽車/ナツノユフグレ他全 17曲
解説の川村輝夫氏曰く「ブルーグラスやレゲェから盆踊りまで、その工夫がいとおしく、いじら しく、嬉しい」とある。バンジョー大好き少年だった北村 謙(はしだのりひこのエンドレスから岸本一遥らとのバックスバニー等)を中心に、 ホット・マンドリン・ピッカーの宮崎勝之、ドラムスやスティール・ギターを操る器用な五十川 清に、三好寛昭(g)、森 巧美(bs)の正式メンバーに、アリちゃんこと松田幸一のハーモニカらをゲ ストに、「童謡」という誰もが知る素材を、実に大胆に挑みかかる。例えば「もみじ」、オイ オイそれはないやろう!?と言いたくなるスクラッグス丸出し発想や、ドーグやブッシュを思わせる 「キンタロウ」の実にハッケヨイヨイ、「村まつり」と言えばロックンロールからこれ!しかな い、「汽車」というタイトルだけでネタ割れのアレ?、等々が随所にオモロイ。北村ケンの年令を 重ねた落ち着きとはウラハラに、少年の様な冒険心が、「エッ!?と思わせる、スリルに満ちてい る」と川村氏が言うように、危うさを秘めたイタズラ心が随所で聴きどころのアコースティック・ アンサンブル音楽である。最後の1曲だけ、北村のオリジナルで、彼の描く「少年倶楽部」のイ メージが良く伝わってくる。(歌詩付)
KATCD-188 CARTER FAMILY『Decca Sessions, Vol.One(1936)』CD\2,250-
カーター・ファミリーのデッカ時代の、恐らく全曲を紹介するのであろうシリーズ第1作がイギ リスから発表。ここには1936年6月8日と9日のセッション全20曲が収められている。カー ター・ファミリーのRCA全曲集(日本版LPとCD全集=現在廃盤)をお持ちの方には朗報だ。
ちなみに、昨年ドイツのベア・ファミリーから出た究極の全曲集+インタビュー+写真+解説 『In the Shadow of the Clinch Mountain』(BCD-15865 CD12枚組+Book\38,500-) には、もちろんデッカを含む彼らの正式録音全曲が収められて いる。この大全集、問答無用の決定版!大推薦!!
HZB-001 ヒューマン・ズー『オリジナル・ベスト』CD\2,857-
西瓜太郎/三つの箱/This Island (is your land)/拝啓ファンの皆様/中年の心/別れの歌 他全12曲
1994年に「ヒューマン・ズー」という京都のユニットが残したオリジナル曲集。コンセプトは 北山修が書いた詩(1曲のみ城田)に平井ひろし(keyboard)、坂庭省悟(g)、城田じゅんじ(bj,g)ら が4曲ずつメロディーを付けるというもので、メンバーは北山、平井、坂庭、城田の他、進藤了 彦(bj)、兼松豊(washboard)、松崎博彦、赤木一孝らにゲスト。フォーク・クルセーダーズやナ ターシャーセブンらの京都フォークの伝統を踏襲し、平井のアレンジでサウンド的にはポップな路 線ながら、そこはそれ、このメンツ、チョットは楽しませてくれる。全体の印象は城田&坂庭ユ ニットの延長線上の作品、と言えるのだろう。京都が創った音楽である。
BPM-404 TOM PAXTON『Live from Mountain Stage』CD\2,750-
Yuppies in the Sky/My Ramblin' Boy/Where I'm Bound/It Ain't Easy/Last Thing on My Mind 他全15曲
筋金入りのフォーク・シンガー、トム・パクストンの素晴らしい最近ライブ作。どこかの国で 大昔に流行って知らぬ間に消えて行った社会へのメッセージを持った「フォーク」を歌い続けるパ クストン、演奏者と聴衆の間に共通の社会意識があればこそ成り立つ新旧名曲で観客を引き込む素 晴らしいステージを垣間見る。
UNI-170197 LUCINDA WILLIAMS『Essence』CD\2,650-
「今」の南部を感じさせてくれる超一級の女性シンガー・ソングライター作品。超お勧め!カン トリー、ロック新入荷の項参照。
フォーク&オールドタイムお勧め作品
■オールドタイムの巻
RC-118 三津谷組『まいど、おおきに、Y'all come back an' see us, y'hear!』CD\2,750-
大阪はミナミの三津谷家=トーチャン(bj)、チーコ夫人(v)、タッキー(g)、リノ(f)=を中心 に、友人である渡辺ヒサシ(m)と細谷ヒロシ(bs)を加えた6人組によるストリングバンド音楽。 トーチャンの見事なクロウハンマー・バンジョー(中にラグタイムを編曲した定評あるフィンガー スタイルも聞き物!)と、チーコの元気ボーカルを軸に、家族一丸の楽しいオールドタイム集。
■フォークの巻
SSRC-1243 MARIA SANGIOLO『Blue Earth』CD\2,750-
「歌う事」が何よりも好きだと言うマリア・サンジオロ、自作曲以外にビンス・ギル/ガイ・ クラークやタウンズ・バン・ザント他、歌いたい曲を選んだという98年作品。米国北部女性 フォーク・シンガーながら、ナンシ・グリフィスらに通じるシンプルさと清らかな歌声が魅力 で、身近なテーマを持った家族それぞれに捧げられた曲に親しみが持てる素敵な女性だ。(歌詩付 き)
カントリー,ロック等,ポップ新入荷
COL-85651 PATTY LOVELESS『Mountain Soul』CD\2,750-
今や女性トップ・カントリー・スターの一人、パティ・ラブレスの最新作!自身の生まれ育った ケンタッキーの小さな炭坑町での厳しい生活と、そこで自然に身に付いたマウンテン・フィーリン グを最大限に発揮し、正面からアコースティック・サウンドにガップリと取り組んだ強烈なブ ルーグラス系作品だ。やるネェ…。詳細はブルーグラス新入荷の項を参照下さい。強力お勧め盤!!
UNI-170197 LUCINDA WILLIAMS『Essence』CD\2,650-
Lonely Girls/Steal Your Love/Blue/Are You Down/Reason To Cry/Bus to Baton Rouge 他全11曲
ナッシュビルのExit-Innであったベネフィット・コンサートでサム・ブッシュやジョン・ラ ンドールを観に行ったら出ていたルシンダ・ウィリアムス。素晴らしい存在感だと思っていたら前 作でグラミー受賞『Car Wheels on a Gravel Road』CD\2,750-もしてしまった。ジム・ケルトナー(drums)、ボー・ラムゼイ(g)、チャー リー・セクストン(g)、トニー・ガーニア(bs)らに、デビッド・マンスフィールド(f)や、ラルフ・ スタンレーとのコラボレーションで知られるジム・ロウダーデイル(v)らが、ルシンダのシュー ルでセンシティブなサウンドを見事にフォローする。何よりも、60年代の内省的な雰囲気を漂わ せつつも、聞き手にシンプルで明確なメッセージを伝えるシンガー(歌ウマイッ!)としてソング ライター(曲メチャいい、詩シンプルだが!?)としての力で、実に「今」、しかも濃厚な南部の 情景を感じさせる。最近のエミルー・ハリスは、かなりルシンダに影響されてるんじゃ?と思って しまう。カントリー、フォーク、ロック、そのいずれも納得する凄い女性シンガー・ソングライ ターだ。(歌詩付)
BPM-402 FAIRFIELD FOUR and FRIENDS『Live from Mountain Stage』CD\2,750-
That Day Is Done/John the Revelator/Noah/Roll Jordan Roll/Swing Low Sweet Chariot 他全10曲
米国で最古と言う、ナッシュビルを本拠にする黒人ゴスペル・グループ、フェアフィールド・ フォーの素晴らしいライブ集。1997年10月にナッシュビルのカフェ・ミラノで収録された10曲 には、エルビス・コステロ、リー・ロイ・パーネル、スティーブ・アール、ケビン・ウェルチ、 そしてナッシュビル・ブルーグラス・バンドがゲストという豪華共演盤。1920年代にナッシュビ ルのフェアフィールド・バプティスト教会の日曜学校から生れたといわれる彼らは、メンバー交代 にもかかわらず、当時のジュビリー・スタイルのゴスペルを伝える貴重な存在だと言う。ゲストを 迎え、そのオリジナルやポール・マッカートニーやサン・ハウスらのカバー5曲に、彼等の素晴ら しいア・カペラ5曲を満喫する。ビル・モンローやエルビス・プレスリーが少年期、黒人教会の窓 の下で聴いていたバプティスト派のゴスペルもかくありきだろうか。
OBR-400 ROGER MILLER『Oh Boy Classics Presents』CD\2,750
King of the Road/Billy Bayou/Husbands and Wives/Engine Engine #9/Do-Wacka-Do 他全16曲
私、昔からロジャー・ミラー大好きなのです。ナッシュビルにありながら、ズバ抜けた音楽セン
スとシャレたユーモア、ギターとベースを巧く使い、数々のヒットを送り出したロジャー、実に
「カッコいい」のだゾ。ケンタッキー・カーネルズがカバーした"Chug
A Lug"や"Dang
Me"、そして世界ヒット"Kings of the Road"など、ぜひ聴いて欲しい1960年代(50年代ポップを経
た)のアコースティック・アンサンブルの一つの極致である。あのクリス・クリストファーソンが
選曲、解説しているのも楽しい。
JASMD-3513 JIM REEVES『I Lived a Lot in My Time』CD\1,980-
Bimbo/Have I Told You Lately That I Love You?/Waiting for a Train/Bud's Bounce/Making Believe 他全24曲
抜群の美声で50年代から60年代、ナッシュビル・サウンドの基礎を作ったジム・リーブスの貴 重なライブ盤。メンバー不詳だが、ツブしの効くエレキ・ギタリストを核にしたシンプルなサウン ドを歌の巧さが引っ張っていく。自身のバンド、ブルー・ボーイズのインストを2曲含む(ジ ミー・デイのスティール・ギター)。
BCD-15943 JIMMIE DAVIS『Nobody's Darling But Mine』CD5枚組+Book\16,500-
"You Are My Sunshine"の作者として、またそれを知事選挙の宣伝曲として使い、ルイジアナ 州知事となったジミー・デイビスの大全集前編(後編『You Are My Sunshine』BCD-16216 CD5枚組+Book\16,500-で完結する)である。1928年から1946年、彼がミュージシャンとして 最も活躍した時期の全てである。ちなみに、彼は昨年11月、101才で他界した。
UNI-548810 WILLIE NELSON『Rainbow Connection』CD\2,650
Ol' Blue/Wise Old Me /Won't You Ride In My Little Red Wagon/Playmate/I'm My Own Grandpa 全13曲
前作のブルース集が絶賛されたウィリー・ネルソンの新作。娘たちのヴォーカルをフィ−チュア した懐かしいポップ・チューンを中心としたセレクションによるファミリー・アルバム。ウィリー のファミリー・フォト・アルバムが見られるエンハンスト仕様。
RCA-67004 LORRIE MORGAN & SAMMY KERSHAW『I Finally Found Someone』CD\2,650-
ポップ・カントリーのロリー・モーガンと、ジョージ・ジョーンズ系統のホンキー・トン カー、サミー・カーショウの夫婦デュオ第1作。ストレート・カントリーからメロウなロックま で、6曲のデュエットと3曲ずつのソロという構成で、いまどきのナッシュビルの音が楽しめる。
SH-3940 DUDLEY CONNELL & DON RIGSBY『Another Saturday Night』CD\2,750-
昨年のIBMA最優秀男性ボーカリスト、ダドリー・コンネルと話題のテナー・ボーカリスト、 ドン・リグスビーのデュエット作品。アーリー・カントリーの渋い選曲とフィドルとドブロ(or ラップ・スティール)のシンプルなバックでのボーカル秀作。詳細はブルーグラス新入荷の項参 照。
カントリーお勧め盤
(アメリカ南部の様々な音楽手法を取り入れて、より幅広い聴衆をマーケットに意識した音楽)
ARI-67008 BRAD PAISLEY『Part U』CD\2,750-
アッという間にメインストリーム・カントリーのトップ・アーティストとなったブラッド・ペイ ズリーの最新第2作。シンガーとしてはもちろん、ソングライター、ギタリストとしての評価も 高く、21世紀最初の大物新人の呼び声。ジョージ・ジョーンズ、ビル・アンダーソン、バック・ オウエンズという伝説的大物3人との共演曲。また、インストとトラッド・ゴスペルも1曲ずつ収 め、並みの新人とは一線を画している。昨年の熊本カントリー・ゴールドに来日している。
その他、CD新入荷
(中には今後詳細を紹介しない作品も含んでいます。お見逃しなきよう!)
■ブルーグラスの巻
ROU-0466 DRY BRANCH FIRE SQUAD『Hand Hewn』CD\2,750-
本物の「田舎の農場」生活を伝えるドライ・ブランチ・ファイアー・スクォッドの最新作。ア メリカでは高く評価されるその強烈な「臭さ」を理解すれば、のめり込む「味」となる。
ELF-104 RED RECTOR & BILL CLIFTON『Alive!』CD \2,750
ビル・クリフトンと故レッド・レクター(90年5月歿)のマンドリン&ギターのブラザー・デュ オ・スタイルのライブ、1976年の未発表 22曲集。
■インストの巻
OTR-012 浜田隆史『Orion, New Ragtime Guitar』CD\2,381-
ラグタイム・ギター奏法を基本に、北海道小樽で道行く人を自身の音楽でエンターテインし続け る浜田の、6年ぶりのオリジナル・フィンガーピッキン・ギター・ソロ最新作。
ACD-43 FRANK VIGNOLA『Blues for a Gypsy』CD\2,750-
ジャンゴ・ラインハルトの伝統を受け継ぐ若きギタリスト、フランク・バイノーラのソロ・ア ルバム。
ACD-45 DAVID GRISMAN & DENNY ZEITLIN『A New River』CD\2,750-
ミスター・ドーグ=デビッド・グリスマンの最新作は研ぎ澄まされた彼の「1音入魂」マンドリ ンと、デニー・ザイトリンのピアノとのユニークな組み合わせのデュオ。
■オールドタイム&フォークの巻
R2-74264 V.A.『Washington Square Memories, The Great Urban Folk Boom 1950-1970』CD3枚組+Book\8,250-
1950年のウッディー・ガスリーから1970年のアーロ・ガスリー録音まで、各アーティストが1 曲ずつの全72組の72曲、実に壮観!50年代末から60年代中頃まで、米国のみならず世界を巻き 込んだ、いわゆる「フォーク・ブーム」の全容をテッド・マイヤーズが集大成。69頁に及ぶ解 説書と共にタテ29cmヨコ16.5cm、本の体裁をしている大秀作。
■カントリーの巻
SOUND-4121 ELTON BRITT『Ridin' with Elton』CD\2,750-
ウェスタン・ヨーデルの第1人者、エルトン・ブリットの出所不明の未発表23曲集。
BUDD-99791 DON GIBSON『RCA Country Legends』CD\2,250-
ソングライターとしても知られるドン・ギブソンの絶頂期RCA録音のヒット16曲集。"Oh Lonesome Me"、"I Can't Stop Lovin' You"、"Sweet Dreams"等の国民的!?ヒット曲はもちろん、"Blue Blue Day"、"Sea of Heartbreak"、"Legend in My Time"等のブルーグラス・ヒットした曲の元ネタが聴ける。
BUDD-99789 HANK SNOW『RCA Country Legends』CD\2,250-
ハンク・スノウのRCA時代の超有名ヒット16曲集。なお、ハンクには全生涯に渡る強烈な大全 集ボックスセットが6巻(CDにして39枚!!)あるので、ファンの方はお問い合わせ下さい。
DVD新入荷
BM-001DVD BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』DVD\4,800-VHS\4,800-
ビル・モンローの生涯をモンロー自身と、多くの友人や元メンバーが語り、その演奏風景を軸に ジョン・ハートフォードの案内で進む、「ビル・モンローとは何か?」の決定版。元メンバーの 他、ジェリー・ガルシア、エミルー・ハリス、ポール・マッカートニーらも登場する。数あるラ イブ映像の中でも、レスター・フラットとの30年ぶりの仲直りは圧巻だ。ジョン・レノンの "Imagine"映像を撮ったスティーブ・ゲブハート、入魂の作品。
また、以下の通り、字幕の代りに収録のすべての英語が、日本語との対訳本となっており、貴重 な証言もすべて把握できる。なお、VHSビデオも在庫しています。1家に1本、神棚に!?
BOOK-27 BILL MONROE『Father of Bluegrass Music』Book\1,900-
上記のビデオ&DVD作品のナレーションやインタビュー等を英語と日本語に表記した単行本。ビ ル・モンロー自身と、彼の音楽を理解する上で貴重な物語&証言集として、映像作品とは別個の作 品としての価値も充分にある。1家に1冊!
教則物新入荷
HL-313182 『O Brother, Where Art Thou?』Book\2,900-
You Are My Sunshine/I Am a Man of Constant Sorrow/Keep on the Sunny Side/In the Jailhouse Now 他全10曲
素晴らしい!同名タイトルの大ヒット・サントラ盤『O Brother, Where Art Thou?』(UNI-170069 CD\2,650-)からの10曲(同曲異アレンジ1曲含む)、歌詞、楽譜、コード譜、ギター・ タブ譜(マンドリン・パートをギターに置き換え含む)、ドブロ・タブ譜などが併記されている。 スタンレー・ブラザーズとダン・ティミンスキの両方のアレンジが記載されている"Man of Constant Sorrow"は、スタンレーの3コードに対して、ティミンスキの現代的コード発想が、共にス トレートなブルーグラスにもかかわらず、面白い対比を見せる。サントラ盤と共に、素晴らしく楽 しめる。
教則物お勧め作品
HL-306304 HANK WILLIAMS『Complete Songbook』\4,500-
Cold, Cold Heart/Hey, Good Lookin'/Honky Tonkin'/I Saw the Light/I'm So Lonesome I Could Cry/Jambalaya/A Mansion on the Hill/Your Cheatin' Heart 他全128曲
ワーオッ、ハンク・ウィリアムスの書いた全て128曲が収められた「完全版ソングブック」であ る。304ページに及んで、歌詩とギター・コード、ピアノ譜が付いている決定版、秀作である。
その他、ナンヤカンヤ
(楽器、弦、パーツ、本、その他、音楽に関連する物は何でも、お気軽にお問い合せ下さい)
MISC-UM ウルトラ・ミュート \2,500-
非常に重量のあるバイオリン用ミュートで、僕のバンジョーにも使用可。但しバンジョーはブ リッジがフラットなので2点接地だが、消音効果は絶大。フィドルは4点接地でほぼ完全消音。家 庭平和の必需品!?(ゴールド\3,000-有り)
■オールド・バイオリン取り扱い開始!
ブルーグラスやカントリーに最適なボヘミア地方製など、「ダークで、スゥイート」というコン セプトに合うお手頃(9万円から)、オールド物フィドルの取り扱いを開始しました。同時に、ブ リッジや魂柱調整、弓毛交換など、メンテナンスも行います。秋元 慎まで、お気軽にお問い合わせ下さい。
輸入雑誌
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富に取り揃えています。気になるアーティスト 等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面白さをいかがですか)
■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の 曲名や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。最新3月号 (BNL-01/04)はベラ・フレック・インタビュー第1回、キングストン・トリオのジョー ジ・グローブのインタビュー第2回、スクラッグスの異常なリック集その2、メロディック・スタ イル入門他、タブ譜はビートルズ曲"In My Life"、ベラの"Twisted Teen"と"Bigfoot"のアレンジ、トム・アダムス"Here Comes Peter Cottontail"、マイク・シーガー"Battle of the Horseshoe"、キントリの"Charley and the MTA"、スクラッグス−メロディック−シングル・ストリング各奏法による"Girl I Left Behind"、ケーシー・ヘンリー"Frost"、ケン・パールマンのメロディック・クロウハンマーは "Mason's Apron"、ダブルCチューニングの"Billy in the Lowground"等、バンジョー・フリークには1冊丸ごと楽しめる情報&タブ譜誌、44頁!
■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-
米国のブルーグラス月刊専門誌、最新6月号(BU-01/06)が届いています(4月号未着)。6 月号はジョン・ハートフォード特集の他、フィル・サラザール&ジョナサン・マッキュエン、 ジェリー&タミー・サリバン、オラ・ベル・リード、チャールズ・ソウテル等々の特集の他、ブ ルーグラスに関するあらゆる情報満載の96頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-
アリス・ジェラードが主宰するオールドタイム音楽専門誌の2001年春号(OTH-0707)は昨年、中 国ツアーを行なったジョディ・ステッカー、ヒース・カーツ、ポール・ホステッターの「チャイ ナ・リポート」、2001年のフェス・ガイド他。2000/2001年冬号(OTH-0706)は北米のフィドル 伝承研究家マーク・ウィルソンの素晴らしいインタビュー等。いずれも非常に内容の濃いオールド タイム情報が満載の56頁。バックナンバーはお問い合せ下さい。オールドタイム・ファン必読!
月刊『ムーンシャイナー』
発行18年目、1983年11月の創刊以来、発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌。
■定期購読1年間¥6,000-、半年間¥3,300-
お申込はお葉書やお電話で、開始時期はバックナンバーも含めて、自由にご指定下さい。
■バックナンバー:各¥500-。
お気に入りアーティストや知りたい事項などをお知らせ下さい。掲載号を探してお送りします。
2001年7月号(通巻213号)
ジョン・ハートフォード他界前後詳報、東テネシー・バンドや、7月来日するキャシー・キア ボラの「ボイス・トレーニング」をマリが紹介、最新「北大」事情、坂本健、大分ログキャビン・ ボーイズ他の特集。また、ブルーグラス・インプロバイズの基本シリーズ、第2回は「続コード の認識」、その他ニュース、BGチャート、CDレビュー、コンサート情報等々。
2001年6月号(通巻212号)
ギブソンF-5ロイド・ロアー#73987、初期カントリー・ジェントルメン「明されたスターデイ の謎」、ロスコー・ホルカム、A.P.T.(アコースティック・パフォーマンス・トリオ)、高知 シュガーヒル・ランブラーズ米国ツアー、ブルーグラス・インプロバイズの基本。
2001年5月号(通巻211号)
ベニー・マーティン追悼特集、ジョン・ライシュマン来日、デビッド・グリスマン・クイン テット25周年リポート、1960年代ウェストコーストのフォーク・シーン、KBSディレクター川 村輝夫、女性ブルグラ会議#3、早稲田大学アメ研OB会。
2001年4月号(通巻210号)
ニッケル・クリーク、IBMA若者会議、高木バスコ光介自伝、茨城・美野里フェス、女性ブルー グラス・パソ端会議A、丹沢ブルーグラス米国ツアー最終回、そして2000年発表CDアルバム総 括。
追悼
既報のとおり、3月13日にベニー・マーティン、6月4日にジョン・ハートフォードが亡くなり、 そして6月30日にはチェット・アトキンズまでもが逝ってしまいました。ジャンルは違っても、素 晴らしい音楽を創り続けた偉大なミュージシャンを偲んで下さい。
●JOHN HARTFORD AND THE HARTFORD STRINGBAND『Good Old Boys』 ROU-0462 CD \2,750
天才や奇才といった才能に対する尊称を超えて、ブルーグラスやオー ルドタイム音楽全般に対する膨大な知識と凄まじい量の愛が彼の音楽を 創っているのも間違いない事実だ。久々に自身のオリジナルなスト リングバンド音楽をマイク・コンプトン(m)、クリス・シャープ(g)、ボブ・カーリン、ラリー・ パーキンス(bj)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドが演じる99年作 品。。ストーリー・テラー、ジョンを、全てを心得たバックアップ・メンバーが「音」的にも 楽しめる作品にしていく。
●JOHN HARTFORD『Aereo-Plain』 ROU-0366 CD \2,750
ブルーグラス&ロック・フォーク史に残る大名盤。ブルーグラ スがカウンター・カルチャーやヒッピー文化に即応し変化を遂げる 節目に最も重要な作品であり、多くの若者をブルーグラスの世界 に引き込んだ71年の名盤である。ニュー・グラス・リバイバルはこのアルバムとディラード&ク ラークを下敷にして生まれた事は間違いないだろう、いわゆる「ニューグラス」はこのアルバム から始まったのだ。この凄まじい音楽を創り出したジョン・ハートフォードという巨人に今更なが ら呆然とする。
●JOHN HARTFORD『Morning Bugle』 ROU-0356 CD \2,750
ジョン・サイモンのプロデュースのもと、著名なジャズ・ベーシストのデイブ・ホーランドとギ ターのノーマン・ブレイク(曲によってはマンドリン)の2人のみをバックに60〜70年代の空気 をタップリと吸い込んだ凄い音楽を聴かせる72年作品。とても3人とは思えないビートと迫力を生 み出しながら、非常に私的でありながら普遍的な詩の世界を創っていく。ブルーグラスの精神を遺 憾なく発揮した、いわばアコースティック・ロックやフォークとしても高く評価されるであろう、 凄い作品である。
●BENNY MARTIN『Big Tiger Roars Again, Part 1』 OMS-25010 CD \2,750
偉大なブルーグラス・フィドラー、ベニー・マーティンの心暖まる遺作である。アール・スク ラッグス、ビンス・ギル、デル・マッカーリー、ジョン・ハートフォードら、豪華なゲストに囲ま れて、ブルーグラス・フィドルの基礎とも言われるベニーの音楽の真髄が楽しめる。ハートフォー ド曰く「ベートーベンやモーツァルト、スティーブン・フォスターなど、真の天才はその生涯にお いては大衆に理解されないものだ。ベニー・マーティンもそんな一人なのだ」と。
●CHET ATKINS『Rare Performances, 1955-1975』VES-13027D DVD \3,950(58分)
ミスター・ギターの異名をとるチェット・アトキンスの華麗なパフォーマンス。チェットはまぎ れなくジャンルを越えて、20世紀を代表するギタリストの一人だろう。ギタリストとしてのみなら ず、いわゆるナッシュヴィル・サウンドのクリエイターとして、カントリー・ミュージックの歴 史、ナッシュヴィルの歴史に不滅の名を残すであろうその凄さは周知の通りである。その彼の 1955年から3曲、58年から1曲、63年から7曲、73年から9曲、75年から1曲の全21曲(沢 山の曲を含むメドレーも多い)。白黒とカラー。