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NEW ARRIVALS 0209 2002 2002/09/29 | ||
[DVD DISCOVERIES] | ||
●LEON RUSSELL & THE NEW GRASS REVIVAL『Live
and Picking Fast』CP-6002X DVD60分
\3,950 Over the Rainbow/I've Just Seen a Face/One More Love Song/I Am a Pilgrim/Columbus Stockade/Jesus Will Take Me Home/Stranger in a Strange Land/I Want to Be at the Meeting/I Believe to My Soul/Prince of Peace/Rollin' in My Sweet Baby's Arms/Wild Horses/Right Before My Eyes Something Strange/Amazing Grace/Jambalaya/Jumpin' Jack Flash/Truck Driving Man/Down in the Caribbean/A Song For You [Bonus Audio Tracks]Cajun Love Song/Dancing With Angels/I Will Fly Away/La La/Randy Lynn Rag/Out in the Woods/Roll Over Beethoven/Uncle Pen/Lead Highway Blues サザン・ロックのカリスマ、レオン・ラッセルとニュー・グラス・リヴァイヴァル――サム・ブッシュ、コートニー・ジョンソン、カーティス・バーチ、ジョン・カウワン――が行を共にしたツアーの記録が、DVDで発売。片や、圧倒的な存在感をもってレイドバックしたサザン・ロックの世界に君臨した大物、一方は、ヒッピーまがいの風体とロックンロールのビートをブルーグラスの世界にもちこんで、新しい波を巻き起こした若者たち、両者が出会ったところにこれまでとは全く異質の音楽が誕生した。かつてレオンのパラダイス・レコードからライヴ・アルバムが発表されていた80年5月、カリフォルニア州パサディナでのライヴ、ヴィデオでも発売されたが市場には殆ど出回らなかった作品が、待望のDVD化である。レオンの唯一無二の存在感と、NGRの強烈なエネルギーが生み出したロッキン・グラスの迫力は、他の誰にも為し得ない凄まじい演奏となって迫ってくる。レオンと対等にわたりあうサム・ブッシュの姿には感動を覚える。映像も音響も決して上々の出来とはいえず、バランスもよくないが、それを補ってあまりある大迫力のパフォーマンス。ライヴ・アルバムとは一部曲順も異なり、未発表曲も当然多数収録されている。また、60分の映像とは別に、NGRだけのセットなど全く未発表だった録音が、ボーナス・オーディオ・トラックとして収められているのも見逃せない。 |
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●CHET ATKINS & JERRY REED『In Concert
At The Bottom Line, June 22, 1992』VES-13092D
DVD84分 \3,950 (VES-13092 VHS84分 \3,950もあり) Lover Come Back To Me/Waltz For The Lonely/Bye Bye Blackbird/Don't Think Twice It's All Right/Pushin'/Downhome Music/Reedology/There'll Be Some Changes Made/PMS I Guess/Hormones/Sneakin' Around/Georgia On My Mind/I Still Can't Say Goodbye/Summertime/Medley:a)Windy and Warm-b)Mister Sandman-c)Wildwood Flower-d)I'll See You In My Dreams-e)Freight Train-f)Yakety Axe/The Claw/Vincent/Three Little Words 全18曲 84分 ギターの神様チェット・アトキンズと、彼の肝いりでデビューしたジェリー・リード、ふたりの名人が70年代に共演した、名盤の誉れ高い2枚のアルバム、グラミー受賞の『Me And Jerry』と『Me And Chet』(現在、2on1でCD化OW-35127\2,450)以来10数年ぶりに共演した、やはりグラミーを受賞したチェット92年のアルバム『Sneakin' Around』のプロモーションの一環として行われたふたりのライヴが映像化されたもの。円熟の極みともいうべきチェットと、シンガー、映画スターとしても一流の域にあるジェリー、ふたりの名人芸、至芸をこころゆくまで堪能できる至福の84分。 |
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS] | ||
●OLD & IN THE GRAY『Old & in the
Gray』ACD-51 CD \2,750 Good Old Boys/Pancho & Lefty/Meadow Green/The Flood/When The Springtime Comes Again/Barefoot Nellie/Childish Love/Victim To The Tomb/Vassar's Fiddle Rag/Two Little Boys/On The Old Kentucky Shore/Honky Tonk Women/Let Those Brown Eyes Smile At Me/Rainmaker 全14曲 ロックの世界を体験したブルーグラス・ミュージシャンたちの里帰りバンドとして、70年代ブルーグラス・シーンにひとつの大きな歴史を刻み込んだ、あのオールド&イン・ザ・ウェイが帰ってきた。オリジナル・メンバーの3人、デヴィッド・グリスマン、ピーター・ローワン、ヴァッサー・クレメンツが、自分たちの髪が白くなったことにひっかけて、その名もオールド&イン・ザ・グレイと改めてのリユニオン。ジェリー・ガルシアとジョン・カーン、故人となったふたりの位置に、やはり白髪のハーブ・ペダーセンと、彼女だけはそうじゃないブリン・ブライト(ピーター&トニー・ライスとツアー中)を迎えての、ライヴ感覚での気合一発セッション。ジョン・ハートフォード、タウンズ・ヴァン・ザント、カーター・スタンレー、ジョン・ダフィ、ドン・レノ、アイラ・ルーヴィン、レスター・フラットそしてビル・モンロー、故人へのトリビュートを軸に、ヴェテランたちが本当に好きなことを嬉々としてやっている、そんな様子が目に浮かぶような作品。練り上げられて完成したアルバムというよりは、各人がその場の雰囲気、勢いで自分たちを乗せながら作ったアルバムだろう、ラフではあるがエネルギーいっぱいのパワフルな音楽に仕上がっている。ペダーセンのシュアーなヴォーカル、ヴァッサーのテンション漲るフィドリングに脱帽。オールド&イン・ザ・ウェイが、最高のライヴ・バンドであったことを改めて確認させてくれる。 |
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●THE LITTLE GRASSCALS『Nashville's Superpickers』NW-76034
CD \1,750 Nine Pound Hammer/Lee Highway Blues/Gospel Plow/Come All Ye Fair And Tender Ladies/Cumberland Gap/Little Maggie/Lonesome Reuben/I Am The Man, Thomas/Dusty Miller/Whoa Mule Whoa/Home Sweet Home/John Henry/Never Grow Old/Soldier's Joy/Darlin' Corey/Tennessee Wagoner/More Pretty Girls Than One/Sweet Sunny South 全18曲 クラシック専門のレーベル、ナクソスから発売されたブルーグラス・アルバム、その名もリトル・グラスカルズ。しかしてその実体は、ナッシュヴィルの名所ステーション・インをホームとするミュージシャンたち、マイク・コンプトン、テリー・エルドレッジ、デイヴ・タルボット、ジェイソン・カーター、マイク・バブ、テリー・スミス、ロブ・アイクス、シャド・コッブ、ブーイ・ビーチ、ジェイミー・ジョンソン、マイク&レスター・アーミステッドなど、ナッシュヴィルのブルーグラス・シーンを支えている腕っこきの集合体。これだけのメンツが集まって、手慣れたスタンダードをきっちりと演奏するという、悪かろう筈がない上質の落ち着いたブルーグラス。テリーの、さすが長年オズボーンズのコーラスの要をなしてきた完璧のヴォーカル、各人の、得意技を散りばめながらしっかりとツボを押さえた演奏、トラディショナル・ブルーグラスのお手本ともいうべき内容の、初心者から上級者まで、それぞれに面白さを味わうことのできる超オススメ作。 |
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●THE LONESOME RIVER BAND『Window of Time』DS-4006
CD \2,750 Down The Line/How I Long To Be In The Mountains/Missed It By A Mile/Weary Day/Rounder's Spirit/Stray Dogs And Alley Cats/My Heart Belongs To You/Tune Of The Twenty Dollar Bill/Give The Devil An Inch/Honey I'm Ramblin' Away/Don't Go Out Tonight, My Darling/You Are Everything/Tomahawk 全13曲 サミー・シーラーひとりを残して他のメンバー全員が脱退するという緊急事態を乗り越えたロンサム・リヴァー・バンド、ヴェテラン、マイク・ハートグローヴ(f、元ブルーグラス・カーディナルス、クイックシルヴァー、サード・タイム・アウト)に、ブランドン・リックマン(g)、ジェフ・パーカー(m)、アール・ヒース(bs)というメンバーをリクルートしての新生LRB、ドゥービー・シーに移っての再出発作。サウンド面では、コンポラ、トラッドどちらもOKのハートグローヴを据えて芯を通した上に、シーラーとパーカーのハイテクを駆使した従来からのLRBスタイルを継承して、ファンもまずはひと安心。課題はやはり、ロニー・ボウマンとドン・リグスビーという当代最高のヴォーカリストの穴をどう埋めるかという、その一点に尽きるだろうが、リックマンとパーカー、異なる個性のふたりをそれぞれリード・ヴォーカルに据えた曲をバランスよく配することで結果を出している。ウェイン・ウィンクル、クレイグ・マーケット、ハーリー・アレンなど気鋭のソングライター作品を連ねたアルバム前半では、リックマンのいま風のソリッドなヴォーカルがメイン、ジュニア・シスクの新しいトラッド・ソングやデルモア曲など後半は、パーカーのマウンテン・ソウルを感じさせるクラシック・テイストがLRBの新たな方向性を示唆しているようだ。ベースがウッドに代わったことや、ラストのトミー・ジャクソンのフィドル・チューンにもそうした意図が読み取れる。 |
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●AULDRIDGE, HEFFERNAN, RUGG『Resocasters』RESO-2002
CD \2,750 Rock Bottom/Second Avenue/Roly Poly/Irish Spring/Evangelina(with Dennis Parker & Joe Diffie)/Charmaine/Sugar Foot Rag(with Brad Paisley)/I'll Rise Again(with Brad Paisley, Joe Diffie & Sonya Isaacs)/Blue Yodel/Last Call at Syzlak's/Doin' the Charlton/Girl From The Heights 全12曲 ドブロ・マスター、マイク・オールドリッジ久々の新作は、自身のプロダクションからリリースした、ジム・へファーナンとハル・ラッグ、ふたりのヴェテランを迎え、その名もリゾキャスターズと名乗ってのドブロ・バトル。マイクが6弦と8弦ドブロにワイセンボーン、ジムが6弦とスパニッシュ・ドブロ、そしてハルが10弦ペダブロと、それぞれにお手のものの楽器、さまざまなチューニングに得意技を駆使しての、リラックスしたなかに緊張感漂うセッション。ジム・ハースト(g)、デニス・クロウチ(bs)、クレイグ・フレッチャー(f&m)、ケニー・マローン(dr)というセットをバックに、ブラッド・ペイズリーのアコースティック・リード・ギターとヴォーカル、ジョー・ディフィーとソニア・アイザックスのハーモニー・ヴォーカルをフィ−チュアした曲もまじえて、流石の腕を堪能させてくれる。さらっとしたなかにしっとりとした味わいをもったマイクのトーン、フレージング、音の運びのタッチは余人には真似のできない、まさにワン&オンリーという他ないもの。ハル・ラッグのペダブロも、さすが長年ナッシュヴィルのエース・ミュージシャンとしてスタジオ・ワークで鍛えられた腕の冴えをみせている。リゾネーター・ギターを知り尽くした3人のプロが繰り広げる極上のリゾ・ワールド。 |
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●NICKEL CREEK『This Side』SH-3941 CD \2,750 Smoothie Song/Spit On A Stranger/Speak/Hanging By A Thread/I Should've Known Better/This Side/Green And Gray/Seven Wonders/House Carpenter/Beauty And The Mess/Sabra Girl/Young/Brand New Sidewalk 全13曲 シュガー・ヒルからの第1作『Nickel Creek』(SH-3909\2,750)が60万枚のセールスを記録し、ワーナーからのワールド・デビューという破格の待遇を受けたニッケル・クリークの新作。クリス21歳、ショーン25歳、サラ21歳、この恐るべき若者たちの凄さをどう表現すれば適確に伝えられるのだろうか。例えば、サム・ブッシュたちが20年以上の歳月をかけて到達したストレングス・イン・ナンバーズ、あの音楽を出発点に更なる高みに達したニッケル・クリーク、また、例えばビートルズをはじめとするロック/ポップの巨人たちを出発点としてはるかに深化していった音楽。ブルーグラスやカントリー、ポップ云々といった旧来の概念では全く測ることのできない、異次元のニッケル・クリーク・ミュージックとでもいおうか。どこまで進化していくのだろうか。ブルーグラス・チャート1位は当然のこと、カントリー・チャートの2位も驚くほどのものでもない、トップ200での初登場18位という人気も納得の1枚。アリソン・クラウスがプロデュース、ベースはバイロン・ハウス(サム・ブッシュ・バンド)、そしてエドガー・マイヤーがアルコ・ベースでゲスト参加。 |
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●JOHN REISCHMAN & JOHN MILLER『The Bumpy
Road』CR-009 CD \2,750 The Bumpy Road/Kenny's Gone/Pacoca/Danza/The Path Downhill/Wind Song/Snake Eyes/Three Lions/Pedro Padilla Medley/Don't Wake Me Up 全10曲 世界一美しいマンドリンを聴かせるジョン・ライシュマンと、繊細なタッチのフィンガー・ピッキン・ギターのジョン・ミラー、昨年5月に来日してその美しい音楽を印象づけたふたりのデュオ第2作。前作と同様の、ショーロやカリビアンなど中南米音楽をメインにジャズやケルト風味をまぶしたふたりのオリジナルというコンセプトに、今回はミラーの比重がより大きくなったオリジナル・ジャズ・チューン(来日時さかんにふれていたジャズ・トランペッター、ケニー・ドーハムに捧げた"Kenny's Gone"、ジャズ・ワルツ"Wind Song"など)や、ライシュマン作のホット・クラブ調のスウィング・チューン"Snake Eyes"、そしてコラリー・トーナックをフィ−チュアしたヴォーカル・ナンバー"The Path Downhill"など、ヴァリエーション豊かな内容を、実に心地よい音楽に仕上げている。 |
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●YONDER MOUNTAIN STRING BAND『Town by Town』SCIF-4218
CD \2,750 Rambler's Anthem/Easy As Pie/Idaho/Loved You Enough/Sorrow Is A Highway/Must've Had Your Reasons/Wildewood Drive/New Horizons/Check Out Time/To See You Coming 'Round The Bend/Red Tail Lights/A Father's Arms/Hog Potato/Peace Of Mind/Untitled 全15曲 近頃巷を騒がせているジャム・グラス、その一角にあって、レフトオーヴァー・サーモンやストリング・チーズ・インシデントとならんでコロラドから登場、一気に人気急上昇のヤンダー・マウンテン・ストリング・バンドの新作。ここでは、コロラドの大先輩ティム・オブライエンのプロデュース(f、ブズーキも)で、ニュー・グラス・リヴァイヴァルが出発点となっていることを鮮明に表わしたストレート・フォワードなブルーグラスに終始している。ヴォーカルにしてもインストゥルメンテーションにしても、まだまだ軽さ、線の弱さ、パワー不足が気にはかかるが、かつてホット・ライズで既成概念を逆手にとって新しいブルーグラスを作り上げたティムのこと、逆にそのあたりにティムの狙い目があるのでは、と勘ぐりたくもなってくる。ジャム・グラスというレッテル抜きに聴く限りにおいては、数あるNGRフォロワーのひとつ、ということではあるが、ライヴで実力を発揮するタイプのバンドなのだろう。 |
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[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●THE GREENBRIAR BOYS『Best Of The Vanguard
Years』VAN-206/7 2CD \3,960 Katy Cline/I'm Coming Back But I Don't Know When/Stewball/Rawhide/Banks Of The Ohio/Pal Of Mine/We Shall Not Be Moved/We Need A Lot More Of Jesus/Girl On The Greenbriar Shore/Life Is Like A Mountain Railway/Down The Road/Rosie's Gone Again/Amelia Earhart's Last Flight/Other Side Of Jordan/Sleepy-Eyed John/Ragged But Right/Mckinley/Levee Breaking Blues/A Minor Breakdown/Let Me Fall/Blues My Naughty Sweetie Gives To Me/At The End Of A Long Lonely Day/Yellin Holler/I Cried Again/The Train That I Ride/I Heard The Bluebirds Sing/Morning Train/Shackles And Chains/Chicken/Alligator Man/Russian Around/Up To My Neck In High Muddy Water/Little Birdie/Prisoner's Song/Different Drum 全35曲 1958年、ウィスコンシン大学の学生3人、ジョン・ヘラルド、ボブ・イェリン、エリック・ワイスバーグがニュー・ヨークのグリニッチ・ヴィレッジで結成したグリーンブライア・ボーイズ、59年にワイスバーグが抜けてラルフ・リンズラーが参加、このトリオで60年代早々ヴァンガードからデビュー、フォーク・リヴァイヴァルの追い風を受け、トラッド・ソングを素材にした独自の新しいブルーグラス、アーバン・ブルーグラス・スタイルで都会の若者の支持を受け、ブルーグラスに新たな局面をもたらした。同時代の都会派、カントリー・ジェントルメンやディラーズと並ぶ存在として日本でも注目を集めた彼らのブルーグラスは、他とはひとあじ違う、知的な匂いが学生やインテリ層にうけたのだろう。その後、リンズラーに代わってフランク・ウェイクフィールドが参加、ジム・ブキャナンのフィドルも加えて更にパワーアップした演奏を聴かせていた。今作は、彼らがヴァンガードに残した3枚のアルバム『The Greenbriar Boys』('62)『Ragged But Right』('64)『Never Late Than Never』('66)からのセレクションに、ヴァンガードのコンピレーション『New Folks』('61)からの4曲と、フォークの女王ジョーン・バエズのバックを務めた2曲('61)を含めた全35曲、60年代という時代を自分たちの音楽に見事にとりこんだ彼らの記録。 |
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●EARL SCRUGGS『Classic Bluegrass Live 1959-1966』VAN-79706
CD \2,750 John Henry/Flint Hill Special/Girl In The Blue Velvet Band(previously unreleased)/Love & Wealth/Earl's Breakdown/Gathering Flowers From The Hillside/The Prisoner's Song/Cumberland Gap/Salty Dog Blues/Before I Met You/Cabin On The Hill/Jimmy Brown, The Newsboy/Orange Blossom Special/Will You Be Lonesome Too/Foggy Mountain Chimes/Wabash Cannonball/When The Saint's Go Marching In/Ballad Of Jed Clampett(Theme from "The Beverly Hillbillies") 全18曲 アール・スクラッグスが初めてニューポート・フォーク・フェスティヴァルに出演したのは1959年、フォーク・リヴァイヴァルの波にのった人々のバンジョーという珍しい楽器への関心がアール個人に集まって、フォギー・マウンテン・ボーイズを離れての単独参加、ハイロウ・ブラウン&ティンバーライナーズをバックにしての演奏であった。2度目からはレスター、フォギーと参加、そのライヴ音源はこれまでいくつものニューポートのライヴ・コンピレーションで聴くことができたが、今回は、59年のハイロウ・ブラウンとの8曲(未発表1曲含む)と、60年のF&Sでの4曲、66年のF&Sでの6曲の計18曲を1枚に収録したもの。できることなら、59年の残りの音源(既発)なども加えてコンプリートでいってほしかった。演奏については今更言うまでもないだろう、絶頂期のレスターとアール、そしてフォギー・マウンテン・ボーイズの凄さが(ハイロウ・ブラウンも)十二分に伝わってくる。 |
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[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS] | ||
●THE CHIEFTAINS『Down the Old Plank Road:The
Nashville Sessions』RCA-63971 CD \2,650 Down the Old Plank Road(w/John Hiatt, Bela Fleck, Jeff White and Tim O'Brien)/Country Blues(w/Buddy & Julie Miller)/Sally Goodin(w/Earl Scruggs)/Dark as a Dungeon(w/Vince Gill)/Cindy(w/Ricky Skaggs & Kentucky Thunder)/Molly Ban(Bawn)(w/Alison Krauss)/Don't Let Your Deal Go Down(w/Lyle Lovett)/Medley:Ladies Pantalettes;Belles of Blackville;First House in Connaught(w/Bela Fleck)/Whole Heap of Little Horses(w/Patty Griffin)/Rain and Snow(w/The Del McCoury Band)/I'll Be All Smiles Tonight(w/Martina McBride)/Tennessee Stud(w/Jeff White)/Katie Dear(w/Gillian Welch & David Rawlings)/Give the Fiddler a Dram(Finale) 全14曲 今年結成40周年!!を迎えたアイリッシュ・ミュージックの老舗チーフタンズが、10年ぶりにナッシュヴィルに乗り込んで制作した40枚目のアルバム。前回のナッシュヴィル・アルバム『Another Country』では、チェット・アトキンズ、エミルー・ハリス、(カントリー・スター時代の)リッキー・スキャッグス、ウィリー・ネルソンなどを迎えた、カントリー寄りのアルバムであったが、今回は、ティム・オブライエンの一連の作品やジェリー・ダグラスのトランスアトランティック・セッション、さらにはここ1−2年のルーツ・ミュージックの波にインスパイアされたか、オールドタイム、ブルーグラスとの融合を図った作品となっている。ジェフ・ホワイトがリサーチ全般を担当し、ドリー・パートンのプロデューサーでもあるスティーヴ・バッキンガムがアレンジした顔ぶれ、内容は上記の通り、大西洋の両側のトラッド曲を主体としたレパートリーを、アイリッシュ・オリジンのアメリカン・ルーツ・ミュージックの現代版、ブルーグラスに見事に昇華している。火を噴くようなアール・スクラッグスを筆頭に、ブルーグラス勢(スチュアート・ダンカン、ブライアン・サットンも参加)の凄まじい演奏に加えて、マルティナ・マクブライド、ギリアン・ウェルチ、アリソン・クラウスなど女性陣の限りなく美しいヴォーカルが素晴らしいのひとこと。アンクル・デイヴ・メイコンの現代版オールドタイムから、ラスト、参加メンバー(ほぼ)全員が入り乱れ、10分以上にわたって展開されるアイリッシュ、アパラチアン・トラッド、ブルーグラスの競演まで、音楽の楽しさが目一杯詰まっている。 |
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●PETER ROWAN & DON EDWARDS『High Lonesome
Cowboy』SHA-6058 CD \2,750 Take Me Back to the Range/The Old Chisholm Trail/Ramblin' Cowboy/Reno Blues/The Old Grey Mare Came Tearing Our of the Wilderness/Trail to Mexico/The Night Guard/Buddies in the Saddle/Goodbye Old Paint/Midnight on the Stormy Deep/I'm Going to Leave Texas Now 全11曲 本場ジャマイカ録音のレゲエ・アルバム『Reggaebilly』(THERE-007\2,750)に続くピーター・ローワンの新作。今回は、ヴェテラン・カウボーイ・シンガー、ドン・エドワーズと組んでのウェスタン/カウボーイ・ソング集。とはいってもそこはピーター、このタイトル(このハイ・ロンサムはモンローではなく、ロスコウ・ホーカムのそれ)、そして『Appalachia to Abilene』というサブタイトルが示す通り、トラディショナル・カウボーイ・ソングをアパラチアン・トラッドの手法で料理するという、ひとひねり加えた仕上げが憎い。バックも、ピーターのマンドリンとギター、ドンのギターに、ノーマン・ブレイクとトニー・ライスのギター、そしてピーターと地元オースティンでテキサス・トリオとして活動しているビリー(m)&ブリン(bs)・ブライトというシンプルなアコースティック・セットでじっくりと聴かせる。ドンがいうように、モンローとジーン・オートリーの時代より遡ってみれば、カウボーイ・ソングもアパラチアン・トラッドも同じ根っこに行き着くという、そのあたりを鮮やかに表現してみせた作品。カウボーイ・トラッドにさりげなく入れたピーター十八番"Midnight on the Stormy Deep"もみごと。ヴェテラン、ドン・エドワーズもさすがであるが、やはりピーターのヴォーカルがアパラチアン・トラッドを完璧に昇華した独自の世界を展開して、心を捉える。 |
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●CATHY FINK & MARCY MARXER『Postcards』CMCD-203
CD \2,750 Fool's Gold/Long Time Travelin'/Hopelessly in Love/It's the Girl/Valse a Django/Survivors of the Storm/Arrange and Rearrange/Birds and Ships/Mason's Apron/A House of Gold/The Speculator/Here is the Chorus 全12曲 オールドタイムをベースにさまざまなアメリカン・ミュージックを融合させた、優しくかつ力強い音楽でグラミー受賞など高い評価を得てきた、キャシー・フィンクとマーシー・マークサーの名コンビによる最新作。ここでも、オールドタイムからオラ・ベル・リード、フォークからウディ・ガスリーにピート・シーガー、カントリーからはハンク・ウィリアムズなど、幅広いセレクションをいつもながらの暖かいハーモニーで唄い綴っている。珍しいところでは、グレイス・グリフィスを加えての、懐かしいボズウェル・シスターズのスリー・パート・ハーモニーの再現や、ジャンゴ・ラインハルトのワルツをふたりのギターで聴かせるという試みも。キャシーのギター、バンジョーに、マーシーのギター、マンドリンからペニーホイッスル、スティール・ドラムまで手がける多才ぶりに、マーク・シャッツのベースとリッキー・シンプキンズのフィドルを加えた、隠し味のスウィングを効かせた抜群のアコースティック・アンサンブルにのせたあまりに美しいハーモニーは、ジャンルの枠など無用の、落ち着いた心やすらぐ音楽を創り出している。 |
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●JOE WEED『Prairie Lullaby』GM-203 CD \2,750 Home On The Range/Grandfather's Clock/Red River Valley/I've Been Working on the Railroad/Twinkle Twinkle Little Star/Down In The Valley/Brahms Lullaby/My Bonnie/Old Folks At Home/Frere Jacques/Streets Of Laredo-Cattle Call/Oh, Susanna/Rockabye Baby/Shenandoah 全14曲 スティーヴン・フォスター作品集『Swanee』(GM-206\2,750)が大好評のジョー・ウィード、こちらは子供たちに子守唄代わりに聴かせる名曲集。フォスターやカウボーイ・クラシックなど19世紀に起源を持つ懐かしい曲の数々に、ブラームスの子守唄など、単に子供たちだけでなく、疲れたオジサンたちにも心やすらぐ癒しの音楽。近頃巷を騒がせている"Grandfather's Clock"も収録。ジョーのギター、マンドリン、フィドルに、ロックは畑でも知られるノートン・バッファローのハーモニカ、ロブ・アイクスのドブロ、トッド・フィリップスのベース、ブライアン・バワーズのオートハープというウェストコースト人脈での、究極のアコースティック・ヒーリング・アンサンブル。 |
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●KELLY WILLIS『Easy』RYKO-10622 CD \2,750 If I Left You/Easy(As Falling Apart)/What Did You Think/You Can't Take It With You/Getting To Me/Don't Come The Cowboy With Me Sonny Jim!/Wait Until Dark/Find Another Fool/Not What I Had In Mind/Reason To Believe 全10曲 オースティンで知り合ったナンシ・グリフィスの推薦でMCAからカントリー・シンガーとしてデビュー、90年代前半に3枚のアルバムを発表したが成功には至らなかったオクラホマ生まれ、ヴァージニア育ちのソングライター、ケリー・ウィリスがテキサスに戻り、インディーでリリースした第2作。自作曲を中心に、ブルース・ロビソンなどテキサス・ソングライターの作品をしっとり落ち着いたアコースティック・アンサンブルにのせた美しいアルバム。ホンキー・トンクの力強さと、傷つきやすい心を併せ持ったヴォーカル、と評される独特の優しい唄が耳に残る。クリス・シーリー(m)が参加、バックグラウンド・ヴォーカルにヴィンス・ギル、アリソン・クラウス、ダン・ティミンスキを配するという人選も的を射たもの。 |
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[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●CATHY FINK『Banjo Haiku』CMCD-202 CD \2,750 Julie Ann Johnson/Boyne River/Cumberland Gap/Ms. McLeod's Reel/Lady's Waist Ribbon/Buffalo Gals/Cider Mill/Name This Tune/Ducks on the Pond/Liza Jane/Sandy River Belle/Soldier's Joy/Safe Harbor Rag & Wild Hog in the Woods/Time Draws Near/Frosty Morning/New River Train/Paddy on the Railroad/Sleepy Lu/Rush in the Pepper/Isadora's Reel/Darling Nellie Gray/Kitchen Girl/Idaho or My Own Private Banjo/Johnny Don't Get Drunk/Silver & Gold & Antigonish Polka/Said the Banjo to the Whipporwill 全26曲 マーシー・マークサーとのコンビが有名なキャシー・フィンク、実はクロウハンマー・バンジョーの名人としてもつとに知られる存在である。今作は、その彼女が70年代から長年の間に録り貯めてきたバンジョー・インストゥルメンタルを集めた92年作品のCD化。タイトルの"Haiku"はもちろん俳句のこと、キャシー自身のことばによると、ここに収められた曲はいずれもそのバックグラウンドに、俳句と同じように一編の物語、祈りを秘めている、ということから名付けられたもの。アパラチアに連綿として伝えられてきた物語を、心のこもった演奏で今に伝えている。 |
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●V.A.『Vanguard:Roots Of Folk』VAN-203/5
3CD \4,500 Joe Hill(Paul Robeson)/Irene(Leon Bibb)/Kumbaya(Weavers)/This Land Is Your Land(Cisco Houston)/Roll on Buddy(Ramblin' Jack Elliott)/Another Man Done Gone(Odetta)/Turn, Turn, Turn(Judy Collins)/If I Had a Hammer(Weavers)/Donna Donna(Joan Baez)/The Battle of New Orleans(Jimmie Driftwood)/Amazing Grace(Clarence Ashley)/It Takes a Worried Man(Mother Maybelle Carter)/Little Maggie(Sandy Bull)/Freight Train(Elizabeth Cotten)/Tom Dooley(Doc Watson)/The Universal Soldier(Buffy Saint-Marie)/Violets of Dawn(Eric Anderson)/M.T.A.(The Kingston Trio)/Walk Right In(Rooftop Singers)/Catch the Wind(Joan Baez)/Pack Up Your Sorrows(Richard Farina)/It Ain't Me Babe(Joan Bae)/People Get Ready(The Chambers Brothers)/I Ain't Marchin' Anymore(Phil Ochs)/Ramblin' Boy(Tom Paxton)/Mr. Bojangles(Jerry Jeff Walker)/Many a Mile(Patrick Sky)/Early Morning Rain(Ian & Sylvia)/Jug Band Music(Jim Kweskin Jug Band)/Feel Like I'm Fixin' to Die Rag(Country Joe & The Fish)/Candy Man(Mississippi John Hurt)/I'm So Glad(Skip James)/Seventh Son(John Hammond)/Rambling Round Your City(Odetta)/Samson and Delilah(Reverend Gary Davis)/Cocaine(Dave Van Ronk)/Empire State Express(Son House)/San Francisco Bay Blues(Jesse Fuller)/Baby Please Don't Go(Lightnin' Hopkins)/See See Rider(The Chambers Brothers)/Walkin' Blues(Muddy Waters)/Drink Muddy Water(Sonny Terry & Brownie McGhee)/Great Fire of Natchez(John Lee Hooker)/Midnight Special(Lafayette Leake)/Blues With a Feeling(The Paul Butterfield Blues Band) 全45曲 1960年代、都会の若者たちを中心にアメリカ全土を席巻する一大ムーヴメントとなったフォーク・リヴァイヴァル、そのど真ん中にあって数限りないレコードを送り出したヴァンガード・レコードの豊富な音源から選りすぐられた、これぞアメリカン・フォーク・ミュージックの原点3枚組全45曲集。ディスク1はルーツ・ミュージック、ディスク2はシンガー/ソングライター、ディスク3はフォーク・ブルース、とそれぞれにテーマをもっての編集。スタジオ録音と、ヴァンガードならではのニューポート・フォーク・フェスティヴァルのライヴ音源等を駆使して、フォーク・リヴァイヴァルを代表するミュージシャンたちの代表曲を集大成した決定版フォーク大全集。 |
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●V.A.『Man Of Constant Sorrow and Other
Timeless Mountain Ballads:Classic Recordings
of the 1920s and 30s』YAZ-3001 CD \2,750 I Went To See My Sweetheart(Lewis McDaniel & Walter Smith)/Oh Molly Dear(B.F.Shelton)/Willie Moore(Burnett & Rutherford)/Lowe Bonnie(Jimmie Tarlton)/Ommie Wise(G.B.Grayson)/In The Hills Of Roane County(Blue Sky Boys)/John Henry Blues(Earl Johnson & His Dixie Entertainers)/George Collins(Roy Harvey & North Carolina Ramblers)/John Hardy(Buell Kazee)/Man Of Constant Sorrow(Emry Arthur)/Louisville Burglar(Hickory Nuts)/Will The Weaver(Parker & Woolbright)/Darling Corey(B.F.Shelton)/I've Always Been A Rambler(Grayson & Whitter)/Pretty Little Miss Out In The Garden(Cousin Emmy)/He Rambled(Charlie Poole & North Carolina Ramblers)/The Fate Of Ellen Smith(Green Bailey)/Wreck Of The Old 97(Ernest Stoneman & Kahle Brewer)/The Island Unknown(Eck Robertson & Family)(Part 1)/The Island Unknown(Eck Robertson & Family)(Part 2) 全20曲 『オー・ブラザー!』効果で一躍大有名曲となった"Man Of Constant Sorrow"、そのもっとも古いヴァージョンとされる1929年のエムリー・アーサー版をタイトルに、20年代、30年代のクラシックなマウンテン・バラッドを集めたコンピレーション。この手のアルバムを得意とするヤズー・レコードならではの編集で、往時を代表するオールドタイマーたちの演奏が集大成されている。 |
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[COUNTRY NEW RECORDINGS] | ||
●V.A.『Kindred Spirits:A Tribute to the
Songs of Johnny Cash』COL-86310CD \2,650 Understand Your Man(Dwight Yoakam)/I Still Miss Someone(Roseanne Cash)/Train Of Love(Bob Dylan)/Get Rhythm(Little Richard)/Folsom Prison Blues(Keb' Mo')/I Walk The Line(Travis Tritt)/Big River(Hank Williams, Jr.)/Give My Love To Rose(Bruce Springsteen)/Don't Take Your Guns To Town(Charlie Robison)/Flesh And Blood(Mary Chapin Carpenter, Sheryl Crow, Emmylou Harris)/Hardin Wouldn't Run(Steve Earle)/Hey Porter(Marty Stuart)/Meet Me In Heaven(Janette Carter/Johnny Cash/June Carter Cash/Earl Scruggs/Connie Smith)/For Luther(I Walk The Line Reprise)(The Mudcats) 全14曲 アメリカン・ミュージックの巨人、ジョニー・キャッシュ、半世紀近くに及ぶそのキャリアで残してきた百数十枚ものオリジナル・アルバムと、1500曲以上のレコーディング、カントリーはもちろん、アメリカのポップ・ミュージック全般に与えてきた影響の大きさは他に比ぶべくもない。その足跡を称え、彼の70歳を祝して愛弟子マーティ・スチュアートがプロデュースしたトリビュート・アルバムに、カントリー、ポップ、ロック、ブルースと、オール・アメリカンのスーパー・スターが結集した記念碑作品。キャッシュのヒット曲の数々を、彼を敬愛するスターたちがそれぞれに心をこめて唄い綴る姿が胸をうつが、とりわけ、キャッシュ自身が大きな影響を受けたカーター・ファミリー、その伝統を今に継承するジャネット・カーターをフィ−チュアし、キャッシュ自身と妻ジューン・カーター・キャッシュそして御大アール・スクラッグス(g)がサポートした"Meet Me In Heaven"が、なんとも感動的なパフォーマンス。ラストはマーティが演奏する、テネシー・ツー、テネシー・スリーの看板だったルーサー・パーキンズへのオマージュ。 |
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●TRAVIS TRITT『Strong Enough』COL-86660
CD \2,650 You Can't Count Me Out/Can't Tell Me Nothin'/Strong Enough To Be Your Man/Country Ain't Country/If You're Gonna Straighten Up(Brother Now's The Time)/Doesn't Anyone Hurt Anymore/You Really Wouldn't Want Me That Way/I Don't Ever Want Her To Feel That Way Again/Time To Get Crazy/Now I've Seen It All/God Must Be A Woman/I Can't Seem To Get Over You 全12曲 90年代はじめ、ガース・ブルックス、アラン・ジャクソン、クリント・ブラックなどと同じ時期にメインストリーム・カントリー・シーンに登場、彼らが「ハット・アクト」と呼ばれたのに対してただひとり、カウボーイ・ハットをかぶらず、ロングヘアーで挑発してきたトラヴィス・トリット、今やヴェテランの域に達した彼の新作。かつてコンビを組んだことのあるマーティ・スチュアート同様、彼もブルーグラスからの転進組、サザン・ロック・テイストを色濃く映したカントリー・サウンドが新鮮に聴ける。ワンダ・ヴィック、オーブリー・ヘイニー、ブレント・メイソンなど参加。 |
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●RAY PRICE『Time』AUD-8156 CD \2,750 No One But You/Ft. Worth, Texas/Time/Old Love Letters/Both Sides Of Good Bye/If It's All the Same To You/You Just Don't Love Me Anymore/If You Think You're Lonely/I'm Not Leaving(I'm Just Getting Out Of Your Way)/The Next Voice You Hear/What If I Say Goodbye(with Vince Gill)/Don't You Go Loving Nobody Else 全12曲 切り込みフィドルとスティーリン・サウンド、そしてウォーキング・ベースにシャッフル・リズム、カントリー・シャッフルの王者としてひとつの時代を築いた大ヴェテラン、レイ・プライスの新作。バディ・エモンズ(スティール)、ピート・ウェイド(エレキ)、ジミー・キャップス(g)、ロブ・ハジャコス(f)などが創り出すかつてのチェロキー・カウボーイズ伝統のスタイルに、レイの年輪を重ねたしぶいヴォーカルが、貫禄の味。ヴィンス・ギルがゲスト参加。 |
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●DIAMOND RIO『Completely』ARI-67046 CD \2,750 Beautiful Mess/Big Ol' Fire/I Believe/Something Cool/The Box/We All Fall Down/Wrinkles/Completely/A Better Idea/If You'd Like Some Lovin'/You'll Find Me/Rural Philharmonic/Make Sure You've Got It All 全13曲 カントリーの世界で、アラバマやブルックス&ダンとならぶヴォーカル・グループとして確固たる存在感を示しているダイアモンド・リオの新作。マーティ・ロウ(リード・ヴォーカル)、ジミー・オーランダー(リード・ギター、bj)とジーン・ジョンソン(元セカンド・ジェネレーション、ニュー・シェイズ・オヴ・グラス、m、ハーモニー・ヴォーカル)が持ち込んだブルーグラスのハーモニー技法を、ロッキン・カントリーと融合させた独特なコーラスで人気の6人組。スマッシュ・ヒット"Beautiful Mess""I Believe"をフィ−チュア、また、オーランダー作のインスト"Rural Philharmonic"も収録している。カントリー・アルバム・チャート初登場3位。 |
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●PHIL VASSAR『American Child』ARI-67048
CD \2,750 American Child/Forgettin's So Long/Time's Wastin'/I'm Already Gone/Athens Grease/Baby, You're Right/Ultimate Love Song/Stand Still/Someone You Love/Houston/I Thought I Never Would Forget/I'll Be The One 全12曲 ソングライターとして、アラン・ジャクソンやティム・マグロウなどのナンバー・ワン・ヒットを提供してきたフィル・ヴァッサーのセカンド・アルバム。ナッシュヴィルのメインストリーム・カントリーを根っこに持ちながらも、ブライアン・アダムスやドン・ヘンリーなどの「大人の」ロック、ポップの感覚を併せ持った、新時代のカントリー・シンガーの代表格。 |
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[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●THE HELLECASTERS『Essential Listening Vol.1』HT-8146
CD \2,750 Disintonation/Valley Of The Pharoahs/Ghosts Of 42nd Street/Little Miss Strange/Back On Terra Firma/Riddler's Journey/Danger Man/Le Journee Des Tziganes/Mr. Natural/Axe To Grind/Dieter's Lounge/Almost Dawn/Bucket Of Fish 全13曲 デザート・ローズ・バンドや最近ではアール・スクラッグス&フレンズなどで活躍のジョン・ジョーゲンソンと、ブリティッシュ・フォーク・ロック・バンド、フェアポート・コンヴェンションのジェリー・ドナヒュー、セッション・プレイヤーのウィル・レイ、3人の超絶技巧ギタリストが繰り広げる悶絶のエレキ・インスト大会。フェンダー・テレキャスターを知り尽くしたプレイヤーによる超絶ハイテク弾きまくり、これまでに発表した3枚のアルバムからのセレクションに、未発表曲2曲を加えてのベスト・アルバム。 |
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●GEORGE JONES『20th Century Masters:The
Millennium Collection:The Best Of The
90's
Vol.2』UNI-170328 CD \1,980 Don't Need Your Rockin' Chair(with Vince Gill/Mark Chesnutt/Garth Brooks/Travis Tritt/Joe Diffie/Alan Jackson/Pam Tillis, T. Graham Brown/Patty Loveless/Clint Black)/You Couldn't Get The Picture/Honky Tonk Myself To Death/Wrong's What I Do Best/High-Tech Redneck/The Love In Your Eyes/Never Bit A Bullet Like This(with Sammy Kershaw)/One(with Tammy Wynette)/Honky Tonk Song/Love Bug(with Vince Gill)/Walls Can Fall/It Don't Get Any Better Than This(with Waylon Jennings/Willie Nelson/Merle Haggard/Johnny Counterfeit/Bobby Bare) 全12曲 マール・ハガードと並んで、メインストリーム・カントリー・シーンの敬愛を一手に集める大御所ジョージ・ジョーンズ、ブルーグラス界にも多くのフォロワーをもつ彼の、90年代MCAでのヒット曲集パートU。ヴィンス・ギル、タミー・ワイネットとのデュエットや、現代カントリー界のスーパー・スターたちとのコラボレーションを収録。圧倒的なパワーを示す、ワン&オンリーのジョーンズ節健在。 |
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●DAVE DUDLEY『20th Century Masters:The Millennium
Collection:The Best OF Dave Dudley』UNI-170284
CD \1,980 Six Days On The Road/Cowboy Boots/Last Day In The Mines/Mad/Two Six Packs Away/Truck Drivin' Son Of A Gun/What We're Fighting For/There Ain't No Easy Run/Please Let Me Prove(My Love For You)/The Pool Shark/Comin' Down/Fly Away Again 全12曲 60年代、レッド・ソヴァインなどと共に、トラッカー・ソング・ブームの立役者となったデイヴ・ダドレーの全盛期ヒット曲集。時代の変化と共にトレイン・ソングにかわってカントリー・ソングの主役となったトラッカー・ソング、その代表的なヒットとなった"Six Days On The Road"をフィ−チュア、男性的な迫力に満ちたヴォーカルが楽しい。 |
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●V.A.『The History of Japanese Country &
Western 日本のカントリー&ウェスターン〜オール・スター競演〜』TFC-1461/6
6CD \15,000 [DISC 1:ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズ]エニータイム/ロンサム・ホイッスル/キャンディ・キッセズ/バック・イン・ザ・サドル・アゲイン/ホワイ・ドント・ユー・ラヴ・ミー(なぜ愛してくれないの)/カウライジャ/ア・フール・サッチ・アズ・アイ/ロング・ゴーン・ロンサム・ブルース/コールド・コールド・ハート/ホンキー・トンク・ブルース/ロスト・ハイウェイ/新聞売りのジミー少年/ケンタッキーの青い月/アイム・ムーヴィン・オン/アイム・ソー・ロンサム・アイ・クッド・クライ(泣きたいほどの淋しさだ)/ユー・ウィン・アゲイン/谷間の灯ともし頃/ラヴシック・ブルース/サパー・タイム/プリーズ・ヘルプ・ミー・アイム・フォーリン/ハーフ・アズ・マッチ/マインド・ユア・オウン・ビジネス/ウェイティング・フォー・ア・トレイン/ホーボー・ビルズ・ラスト・ライド/アイ・ソー・ザ・ライト [DISC 2:小坂一也、中島そのみ]ワゴン・マスター/モンタナの月/デビー・クロケットの唄/カウライジャ/テキサスの黄色いバラ/ヘイ・ミスター・バンジョー/テキサスの恋唄/キャトル・コール/モンタナの夜/ライダーズ・イン・ザ・スカイ/北風/恋を運ぶ青い鳥/ホワイ・ベビー・ホワイ/コールド・コールド・ハート/ロング・ゴーン・ロンサム・ブルース(捨てられた男のブルース)/パパとママのワルツ/アイ・キャント・ヘルプ・イット/クライング・タイム/16トン/ドント・フォービッド・ミー/ブルースを唄おう/ホワイト・スポーツ・コート/やさしく愛して/想い出のグリーン・グラス/ヨー・カム [DISC 3:寺本圭一とカントリー・ジェントルメン、TOMI藤山、宮前ユキ]ジャンバラヤ/偽りの心(ユア・チーティン・ハート)/ライダーズ・イン・ザ・スカイ/サン・アントニオ・ローズ/ケンタッキー・ワルツ/ブルース・カントリー・スタイル/駅馬車/捜索者/何故たわむれに?/ミネトンカの湖畔にて/ハイ・ヌーン/ホンキー・トンク・マン/カウライジャ/レッド・リバー・バレー/北風/ローハイド/テキサスの黄色いバラ/ミズーリ・ワルツ/ボタンとリボン/スティール・ギター・ラグ/クレイジー/テネシー・ワルツ/スタンド・バイ・ユア・マン/行先なしの汽車/お前とナッシュビル [DISC 4:ウエスターン・ラムブラーズ、原田実とワゴン・エース、ウィリー沖山、黒田美治、大野義夫、坂本孝昭他]駅馬車/アイム・ムーヴィン・オン/黄色いリボン/谷間の灯ともし頃/アイ・ラヴ・ユー・ビコーズ/テネシー・サタデイ・ナイト/モリー・ダーリン/ケンタッキーの青い月/キャトル・コール/バック・インザ・サドル・アゲイン/峠の我が家/アルペン・ミルクマン(山の人気者)/チャイム・ベル/ア・フール・サッチ・アズ・アイ/想い出のグリーン・グラス/打明けるのが遅かったかい/トゥゲザー・アゲイン/アイ・キャント・ヘルプ・イット/浮気はよしなよ/コロンバス・ストッケイド・ブルース/シング・ミー・バック・ホーム/ウィチタ・ラインマン/テネシー・ワルツ/リリース・ミー/チャック・ワゴン・ボーイズのテーマ [DISC 5:トミー藤山、堀威夫とスイングウエスト他]テネシー・ヨーデル・ポルカ/ユー・アー・マイ・サンシャイン/ボタンとリボン/モリー・ダーリン/サン・アントニオ・ローズ/インディアン・ラヴ・コール/コロンバス・ストッケイド・ブルース(コロンブス砦のブルース)/ミネトンカの湖畔にて/愛しのクレメンタイン/チャイム・ベル/愛さずにはいられない/泪のワルツ/投げ縄を空に/ケンタッキー・ワルツ/新聞売りのジミー少年/ヘイ・グッド・ルッキン/ホンキー・トンク・マン/ラヴシック・ブルース/特急ヨーデル/タンブリング・タンブルウィーズ/エヴリタイム・アイム・キッシング・ユー/カウライジャ/ アルペン・ミルクマン(山の人気者)/ヨーデル・ブルース/キャトル・コール [DISC 6:斉藤任弘、ロバート&ジェリー対中とスモーキー・レンジャーズ、ウエスターン・オールスターズ他]フォルサム・プリズン・ブルース/アイ・ウォーク・ザ・ライン/アイ・スティル・ミス・サムワン(今も誰かを愛して)/ジャクソン/リング・オブ・ファイアー/クライ・クライ・クライ/ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ/スーという名の少年/桃の実の熟する時/わが心の母上/9ポンドのハンマー/ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン(天国への道は安らかに)/ライダーズ・イン・ザ・スカイ/サン・アントニオ・ローズ/デヴィルズ・ドリーム・メドレー/ミネトンカの湖畔にて/君を求めて/ティーンエイジ・ブギー/ロング・ゴーン・ロンサム・ブルース/スローリー/モースト・オブ・オール/キャトル・コール/カントリー・チャーチ/時経れば/ワラの中の七面鳥メドレー CD6枚組全150曲 コピーにいわく、「昭和20年代中期から30年代、40年代には日本の音楽シーンはC&W中心で、アマ・プロ問わず多くの演奏を楽しむことができました。その後、多くのC&Wのシンガー達はポップス(ロカビリー)などに転向し、JAPANESE POPS(J-POPS)の基礎を築いていきました。今回の、CDセットはこの時代のJ-C&Wの音源を中心に、又現在に至るまでのJ-C&Wのシンガー達の足跡を集めた商品です。」ということで、日本のカントリーの歴史を作ってきた先達たちの貴重な音源を集大成した決定版。リアル・タイムで体験した人も、そうでない人も、是非聴いておきたい作品集。CDサイズ100ページの解説書、歌詞付き。 |
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