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NEW ARRIVALS 0208 2002/08/29 | ||
まだこのページでしか紹介していないものがたくさん有ります。また今後ニュースレターで紹介できないものもたくさんあります。 |
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[NEWLY PUBLISHED BOOKS] | ||
●『Will You Miss Me When I'm Gone?:The Carter
Family & Their Legacy in American Music』BOOK-21
ハードカヴァー416ページ \3,900英語 大陸横断鉄道のドキュメンタリーなどを制作したPBS-TVのディレクター、マーク・ズウォニッツァーと、エルヴィス・プレスリーやビートルズについての著作のあるポピュラー・サイエンス・マガジンの編集者チャールズ・ハーシュバーグによるカーター・ファミリーの詳細な評伝。A.P.、サラ、メイベルそれぞれのライフ・ストーリー、ラルフ・ピアとブリストル・セッションにはじまるカーター・ファミリーの歴史、カントリー・ミュージックのはじまりとその変化、すべてを克明に解き明かした必読の書。ベア・ファミリーのCD12枚組ボックス・セット(BCD-15865\38,500)とあわせて一家に1冊。 |
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●『Orange Blossom Boys:The Untold
Story
of Ervin T. Rouse, Chubby Wise and
the World's
Most Famous Fiddle Tune』BOOK-22 ペイパーバック218ページ+CD
\5,400英語 数あるブルーグラス・インストゥルメンタルのなかでも最も有名な曲の一つ、そしてフィドルを志す者誰もが避けては通れない必須曲"Orange Blossom Special"。この名曲にかかわったふたり、トマス・アーヴィン・ラウズとチャビー・ワイズの知られざる物語。付録として、ゴードン・ラウズ、チャビー・ワイズのインタヴュー、ラウズ・ブラザーズのオリジナル・ヴァージョン(1939年録音)やチャビーのライヴ・テイク、ベニー・マーティン、バディ・エモンズ、バイロン・バーラインなど全部で11組の"OBS"、そしてラウズ・ブラザーズのレア音源やチャビーの未発表曲など8曲、計19曲収録のCDがついている。 |
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[BLUEGRASS NEW RECORDINGS] | ||
●PETER ROWAN『Reggaebilly』THERE-007 CD
\2,750 PullingThe Devil By the Tail/Little Maggie/Angel Island/I Don't Want to Live Without Your Love/The Cuckoo Bird/Blue Mountain(Every Man)/Sky Dancer/Vulture Peak(Form And Emptiness)/Fetch Wood Carry Water/Fetch Wood Carry Water(Dub Version) 全10曲 夏だ、レゲエだ、ピーター・ローワンだ!!レゲエのグルーヴとブルーグラス・グルーヴの一体化を本気で模索してきたピーターが作り上げたその名も「レゲエビリー」。本場ジャマイカはキングストンのスタジオで制作されたベーシックなレゲエのリズム・トラック(ホンモノのグルーヴをもった一級のリスム・セクションだ)に、ジェリー・ダグラス、エディ・アドコック、スチュアート・ダンカンのブルーグラスをオーヴァー・ダブした、摩訶不思議な魅力に溢れたアルバム。2曲のトラッド・ソングの「レゲエビリー」ヴァージョンも実に強烈なインパクトをもっているが、やはりこのアルバムの面白さはピーターのオリジナルにあることは、いうまでもないだろう。レゲエだろうが何だろうがジャンル分けなど無用の、すべてを自家薬籠中のものとするピーターの実に自然な、変幻自在のヴォーカルに身を任せて、日常とは切り離された時に流されるのもいいのではないか。 |
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●DOLLY PARTON『Halos & Horns』SAN-126
CD \2,750 Halos And Horns/Sugar Hill/Not For Me/Hello God/If/Shattered Image/These Old Bones/What A Heartache/I'm Gone/Raven Dove/Dagger Through The Heart/If Only/John Daniel/Stairway To Heaven 全14曲 ドリー・パートンのブルーグラス三部作完結編。サム・ブッシュを軸に、スーパー・ピッカーの個人技を押し立ててドリーのヴォーカルとぶつけあったキツメのブルーグラス『Grass Is Blue』(SH-3900\2,750)、クリス・シーリーを軸に確立されたアンサンブルでケルト色を打ち出した『Little Sparrow』(SH-3927\2,750)と、それぞれに個性的な作品となっていたが、今作では、ドリー自身の人脈を起用してドリーのオリジナル・ソング、そして圧倒的な彼女のヴォーカルに焦点を当てた作品に仕上げている。なかでも注目は、9月11日のテロ事件の衝撃を音楽に託した"Hello God"そして"Raven Dove"。イースト・テネシーでのゴスペル・ルーツを映しだして、大編成の合唱団を従えての敬虔なリリジャス・ソングに胸をうたれる。過去のアルバムからのリメイクも含め、ソングライターとしてのドリーの存在感の凄さが改めて浮き彫りにされている。もう一つの売りは、ロック・クラシックのカヴァー。今回は、かつてセカンド・ジェネレーションがとりあげたブレッドの"If"とレッド・ツェッペリンの"Stairway To Heaven"。特に、ツェッペリンのオリジナル自体がドラマティックなゴシック・ロックといった趣きの"Stairway To Heaven"での、ゴスペル仕立ての見事なまでの構成、歌唱にはただ圧倒されるのみ。 |
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●PHILLIPS, GRIER & FLINNER『Looking
Back』COMP-4342 CD \2,750 Tennessee Blues/Monroe's Hornpipe/I Am A Pilgrim/Afro Blue/Search For Peace/Dixie Hoedown/Old Dangerfield/Little Wing/I Want You(She's So Heavy) 全9曲 近年はプロデューサーとしても質の高い作品を送り出しているトッド・フィリップス(bs)、フラット・ピッキン・ギターの最高峰デヴィッド・グリア、そして美しいトーン、タッチでメロディ・ラインを描き出すマット・フリナーのトリオが、『Phillips, Grier & Flinner』(COMP-4279\2,750)以来3年ぶりに発表した第2作。ビル・モンロー、ジム&ジェシーのマンドリン・チューンとトラッド曲、ジャズからはマッコイ・タイナーとモンゴ・サンタマリア、ロックからレノン&マッカートニーにジミ・ヘンドリックスという、実に多彩なセレクションを、3人それぞれのセンス、ノウハウをひとつに融合させて、ブルーグラス・ベースのニュー・アコースティック作品に昇華している。フロント・ラインを形成するふたりのインプロヴィゼーションの妙、緩急、動と静を見事に意識した構成、演出の巧みさが光る。それにしてもこの3人、上手い!!ラストに、ヒドゥン・トラックとしてフリナーのソロ・マスターピース"Cluck Old Hen"が収録されている。 |
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●CHARLIE WALLER & THE COUNTRY GENTLEMEN『45
Years of Memories』PC-1121 CD \2,750 House Of The Rising Sun/The Little Grave/Don Quixote/Young Fisherwoman/Catfish John/Remembrance Of You/Ameilia Earhart/The City Of New Orleans/One Morning in May/Dark As A Dungeon/Circuit Rider/Billy McGhee the Drummer Boy/Traveling Kind 全13曲 結成45年!!を迎えたカントリー・ジェントルメンの新作。最近は、チャーリー・ウォーラー&カントリー・ジェントルメンというクレジットで、ウォーラーが若手を育てながら悠々たるヴォーカル・アルバムを作る、というコンセプトを採用しているようで、今回も、グレッグ・コーベット(bj)、ダリン・アルドリッジ(m)、ロニー・デイヴィス(bs)というラインナップに、ロブ・アイクス(d)、グレッグ・ラック(f&g)をゲストに迎えて、ウォーラーの圧倒的な存在感を示すヴォーカルがますます強調されている。タイトルが示すように、45年間の懐かしい曲を中心とした選曲からは、どうしてもクラシック・ジェンツ、あるいは、ジミー・グッドローやビル・エマーソン&ドイル・ローソンの時代と比べてしまいたくなるけれど、それはそれとして、このアルバムはあくまでチャーリー・ウォーラーという希有のシンガーの、年輪を刻み込んだ凄みを感じさせるヴォーカル作品として聴きたいもの。ロブ・アイクスが全編大活躍。 |
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●KEN ORRICK『Pictures and Stories』HHH-1359
CD \2,750 Harvest Time/Long Black Veil/Dreams/It's Gonna Rain/A Face in the Crowd/Blue Virginia Blue/The Farmer's Daughter/You're No Longer Sweetheart of Mine/Holding Things Together/I Don't Want Your Rambling Letters/Old Flame(Can't Hold a Candle to You)/Wedding Bells(Are Ringing in the Chapel) 全12曲 ウェスト・コーストのヴェテラン・トラッド・ブルーグラス・バンド、かつてスチュアート・ダンカンが在籍したことで知られるロスト・ハイウェイのリード・シンガーとして、また、ソングライターとして、カリフォルニア・ブルーグラス・シーンに大きな足跡を残してきたケン・オーリック、62歳にして初めてのソロ・アルバム。ここではバンドでのアルバムとは趣きを異にして、彼のヴォーカルに焦点を当てた構成をとるとともに、彼が影響を受けてきたソングライターたちへのオマージュが、一本の太い芯を創り出している。とりわけ、最近の若手ブルーグラス・シンガーたちに顕著な故キース・ウィットリーへの傾斜、ハンク・ウィリアムズからレフティ・フリゼル、マール・ハガードを経てキースへと受け継がれてきた、ホンキー・トンク・スタイルのブルーグラス・ヴォーカルへのアダプトを、ヴェテランならではの味で若手には及びもつかぬ見事なものに仕立て上げている。他にも、ピート・ゴーブル、レノ&スマイリーなど、通好みの渋い選曲が憎い。新旧のロスト・ハイウェイのメンバーを軸とした控えめなサポートも好印象。 |
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●BLUEGRASS BROTHERS『Memories of the Blue
Ridge』HHH-1362 CD \2,750 Cold Hearted Plan/United We Stand/A Few Degrees Colder/Memories of the Blue Ridge/He'll Meet Me Over There/She's No Angel/Countryfied/Freeborn Man/Drunkard's Hell/Home Sweet Home Revisited/Cold Virginia Blues/Please Take My Hand/I Can't Stand This Misery/Blow, Train Whistle/I Know You, Rider 全15曲 ヴァージニア州ロアノークをホームに、ローカル・シーンで絶大なる人気だというブルーグラス・ブラザーズ(なんともいいようのないバンド名)の、ヘイ・ホラー・レコードからのデビュー作。ローカル・バンドならではの節操のないバンド、といってしまえばそれまでだが、スタンレー、ジミー・マーティン、レッド・アレンからニュー・サウスはてはセルダム・シーンまで登場するにぎやかなブルーグラスが、地元での人気の源泉なのだろう、つぎつぎと変わっていくさまが実に面白い、そして、そこに一本の太い芯となってとおっているのが、ジミー・マーティンからJ.D.クロウ&ニュー・サウスへと受け継がれたソリッド・ブルーグラスの魂。オリジナル・ソングにも強く打ち出されたこのソリッドな感覚こそが、このバンドをただのまがいものから大きく前進させるポイントとなっている。強烈なハイ・ロンサム・ヴォーカルのヴィクター・ダウディ、息子で若さに似合わぬ落ち着いたブルーグラス・ヴォイスのスティーヴなど、全員がリードをとれるあたりも強みとなっている。これぞ本場ローカル・ブルーグラスの鑑。 |
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●BILL HENRY『Red Sky』OMS-25120 CD \2,750 Sugar Trade/Cattle in the Cane-Early Morning Riser/Red Sky/Sweet Georgia Brown/Highland Wedding-Rocky Mountain Goat/Fisherman's Lament/Hippodrome Reel/Ray of Hope/Run For the Roses/Jazz'n 全10曲 既に10枚近いアルバムを発表しているニュー・イングランドのヴェテラン・バンド、ノーザン・ライツのリード・シンガー/ギタリスト、ビル・ヘンリーのソロ・アルバム。ヴォーカル曲とインスト、半分ずつという構成で、ノーザン・ライツのリーダー、テイラー・アーマディングなどとのハーモニーを聴かせるヴォーカル・ナンバーは、ジェイムズ・テイラーやダン・フォーゲルバーグといった、アメリカーナを意識したアコースティック調。自身の確かなギター(エレキも)を軸としたインストは、サム・ブッシュ(m)とジェイク・アーマディング(テイラーの息子、f)が聴かせるナンバーやヴァッサー・クレメンツのりのりのスウィング・チューンに、ティム・オブライエン参加のケルト、サックスをフィ−チュアした自作のジャズ曲などヴァラエティをもたせて、飽きさせない。 |
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●BIG COUNTRY BLUEGRASS『My Old Virginia
Home』HHH-1361 CD \2,750 Carolina Moonshiner/I'm Longing for My Old Virginia Home/Mansion on the Hill/Mama's Crown/Sweet Little Miss Blue Eyes/Steal Away and Pray/Unmerited Grace/Long Haul Truckin'/I'll Just Go Away/Footprints in the Snow/Lee Highway Blues/On My Mind/Crossing the River of Jordan/Cry From the Cross 全14曲 トミーとテレサのセルズ夫妻を中心に、80年代後半からヴァージニア州ゲイラックス、ノース・キャロライナとの州境に程近い地域で活動を続けている、ビッグ・カントリー・ブルーグラスの最新第5作。テッド・ランディ、ラリー・リチャードソンなどの、いわゆるゲイラックス・スタイル、あるいはマウント・エアリー・スタイルと称されるトラッド色濃い、真っ直ぐで飾り気のない独特のブルーグラスを継承している。ヘイ・ホラーでの過去4作同様、テレサをはじめとする3人のリード・ヴォーカルとタイトなハーモニーを軸に、決して派手なスーパー・ピッキンは聴かれないが、堅実な演奏でまとめたごくフツーのブルーグラスで、作品をおうごとにまとまりのよさが出てきている。 |
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●EMORY LESTER『Crusin The 8』QFP-011 CD
\2,750 Cruisin' the 8/Echinacea/Mountain Air/Salt Creek Revisited/King's Quest/Impressions/So What/Paul Barefoot's Breakdown/Autumn Blue/Billy in the Claw Ground/Emo-Tion/Steel Driver/Till the Next Time 全13曲 94年に発表したトニー・トリシュカ他と共演のソロ作『Pale Rider』(VMP-EL200\2,750)と自身のバンドでの『The Emory Lester Set』(NR-025\2,750)で、知る人ぞ知るカナダ出身のマルチ・プレイヤー、エモリー・レスターの8年ぶりの新作。ブルーグラスをベースに、ドーグ風あり、ニュー・エイジありの自作を中心に、トラッドからマイルス・デイヴィスまでを、マンドリンを軸に、バンジョー、ギター、ヴァイオリン、ピアノ、シンセにパーカッションまで、すべてを多重録音でつくりあげたワンマン・インスト・アルバム。最近はゲイリー・ファーガソン・バンドでの活動がメインとなっている彼、ここでは頭でっかちにおちいることなく、やさしく聴きやすいアルバムに仕上げている。マーク・ニュートン・バンドのマイク・マンフォードと、エモリーとのデュオでツアーも行っているマーク・ジョンソンが1曲ずつバンジョーで加わっている。 |
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●NOTHIN' FANCY『Once Upon a Road』PC-1120
CD \2,750 I'm Running Away/Once Upon A Road/Fallen To My Foe/You Say I Say/Do Not Pass Me By/Graveltown Road/The Light Came Shining Down/Sign Of The Times/I Wonder Where You Are Tonight/Something's Up We're Going Down/Make Me A Pallet On Your Floor/When The Angels Take My Hand 全12曲 ヴァージニア州シャーロッツヴィルをホームとする標準5人編成バンド、ナッシン・ファンシーのナショナル・デビュー・アルバム。リード・シンガー、マンドリン・プレイヤーそしてバンドのオリジナルの殆どを手がけるソングライター、マイク・アンデスを中心に94年に結成され、ヴァージニア界隈のいくつものバンド・コンテストで入賞、何枚かの自主制作アルバムが認められてのパインキャッスルからのデビュー。チャーリー・ウォーラーがいちばんのヒーロー、そしてジョン・ダフィやジミー・グッドロー、ドイル・ローソンの影響が大きいというマイク、バンジョーのミッチェル・デイヴィスもCG、セルダム・シーンのコーラスに影響されたというナッシン・ファンシー、もちろんその両者のインパクト、創造性、スピリットには及びもつかないが、ローカル・シーンで鍛えられ、培われたコンテンポラリーな感覚を巧みに取り入れた、嫌みのない素直な、ソフト&ライトなサウンドで聴きやすいアルバムに仕上がっている。 |
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●WILDWOOD VALLEY BOYS『Back Country Road』REB-1781
CD \2,750 The Long Valley/Black Dust Fever/Let Me Be Your Man/Mom And Dad's Waltz/Ruby The Beauty/My World's A Paradise/She Knew/Back Country Road/Paul's Ride/Paradise/Shackles And Chains/Heartbreakin' Devil 全12曲 70年代からながきにわたって、ローカルながら根強い人気をもっていたボーイズ・フロム・インディアナというバンドがあった。その中心人物オーブリー・ホルトの息子トム・ホルト(g&vo)が結成したワイルドウッド・ヴァレー・ボーイズの最新第3作。メンバーを一新し、メルヴィン・ゴインズ・バンドなどで活躍してきたウェス・ヴァンダープールのソリッドなバンジョーとデイヴィス・ロングのマンドリンに、フィドル、ドブロを加えて、トムのストレート・アヘッドなブルーグラス・ヴォイスが、ボーイズ・フロム・インディアナの影からは抜けきれていなかった前2作から格段の成長を示した、自分たちのトラッド・ブルーグラスを創り出している。タイトル・トラックなどトムのオリジナルも、パターンどおりといってしまえばそれまでだが、古きよき時代にも通じる味わいで、ボーイズ・フロム・インディアナのレパートリーやカントリー・クラシック、スタンダードを巧みに配した選曲と相俟って、ローカルながらも聴き応えのある作品に仕上げている。 |
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●JAMES ALAN SHELTON『Songs for Greta』REB-1785
CD \2,750 North Fork Of The Holston/Song For Greta/Fifty Miles Of Elbow Room/Faded Love/The Sunset Trail/Scarborough Fair/Back Up And Push/Shady Grove/When You And I Were Young, Maggie/It Is Better Farther On/Down Yonder/Freight Train/Long Journey Home 全13曲 ラルフ・スタンレー&クリンチ・マウンテン・ボーイズのリード・ギタリストとして、絶好調のラルフを支えているジェイムズ・アラン・シェルトンの最新ギター・アルバム。クリンチ伝統、ジョージ・シャフラー譲りのクロス・ピッキンを軸に、カーター・スタイルや奥さんグレタに贈ったタイトル曲などでのフィンガー・ピッキンと、いろんなスタイルをまじえてストレートなブルーグラス・ギター・アルバムに仕上げている。フィドル・チューンやウェスタン・スウィング・ナンバー、モンロー・ソングなど選曲にも変化を持たせ、最後はスタンレーならではのブルーグラスで締めるなど、単調に陥ることなく、また、テクニック偏重にも走らず、クリンチのメンバーをバックに落ち着いた作品をつくりあげている。ルーツ・ミュージックに真摯に向き合ったギリアン・ウェルチとのカーター・ファミリー・ソングや、ティム・スタッフォードとの対比の妙、ラルフとジョージ・シャフラーの掛け合いをスティーヴ・スパークマンと再現した曲など、聴きどころもたっぷり。 |
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●THE STEVENS SISTERS『Little By Little』ROU-0446
CD \2,750 Little By Little/Walk On By/Tuesday's Gone/Wherever You Are/Lonesome Wind/Yours In Tennessee/Run To The Well/Love Every Time/I'll Never Say Goodbye/Those Words We Said/If I'm Gonna Be Lonely/Don't Kneel At My Graveside 全12曲 イースト・テネシー出身のべスとエイプリル、スティーヴンス姉妹の、96年のデビュー作『Sisters』(ROU-0396\2,750)から6年ぶりとなるセカンド・アルバム。ふたりの絶妙のハーモニーと、ブルーグラス・ベースのアコースティック・アンサンブルが絶賛された前作同様、ここでも、サム・ブッシュのマンドリンとフィドル、バイロン・ハウスのベース、ラリー・アタマヌイクのドラムスというサム・ブッシュ・バンドを軸に、ロブ・アイクスやアル・パーキンズのドブロと、バンジョー、ピアノなどを加えた編成の爽やかなアコースティック・カントリー・サウンドに、ドリー・パートンやエミルー・ハリス、アリソン・クラウスなどこの手のスタイルのトップ・シンガーたちの影響を色濃く映し出した姉妹のヴォーカルが鮮やかにマッチして、ポップな感覚のブルーグラス/アコースティック・カントリーに仕上がっている。全編、父ダグラスがコーラスをサポート、またドリー・パートン曲ではドリー自身もハーモニーをつけている。他に、ボビー・ヒックス、マイク・ヘンダーソンがゲスト参加。 |
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●V.A.『The Best Of The Kamp Concert Series
Vol.4』SB-404200 2CD \4,000 Blackberry Rag(Robert Shafer and Steve Kaufman)/Slow Creek(Beppe Gambetta)/Little Jackie Wilson(Robin Bullock and Butch Baldassari)/Temptation Rag(Steve Kaufman)/Oh, Mio Babbino Caro(Carlo Aonzo and Beppe Gambetta)/John's Gershwin Medley(John Carlini)/Frosty Morn(Uwe and Jens Kruger)/When I Come Home(Jeff Barbra and Sarah Pirkle)/Pent Up House(Gary Davis, Don Stiernberg and Steve Kaufman)/Kentucky Waltz(Linda Thomas, Dan DeLancey and Steve Kaufman)/Sweet Sue(Rolly Brown and John Carlini)/Beaumont Rag(Robert Shafer and Steve Kaufman)/Psalm of Life(Cathy Fink and Marcy Marxer)/Whispering(Janet and Jim Davis)/Mazulka #6(Carlo Aonzo and Beppe Gambetta)/Sunny Side Of The Street(Don Steirnberg and Steve Kaufman)/Little Martha Stewart(Stephen Bennett)/Colored Aristocracy(Mark Johnson and Steve Kaufman)/Country Dance Tunes(Robin Bullock and Butch Baldassari)/Alabama Jubilee(Mark Cosgrove and Steve Kaufman)/Joshua(Hiwassee Ridge)/Cielo Stellato-Notturno(Carlo Aonzo)/When I Grow Too Old To Dream(Robert Shafer and Steve Kaufman)/Feuding Krugers(Uwe and Jens Kruger)/Caravan(John Carlini and Stephen Bennett)/Honky Tonk Swing(Mike Compton)/Tennessee Waltz(Gary Davis and Steve Kaufman)/Golden Slippers-Saint Anne's Reel-Soldier's Joy(Robin Bullock, Butch Baldassari and Steve Kaufman)/Sir Charles Cook(Robin Bullock)/Saint Louis Blues(Don Stiernberg and Steve Kaufman)/Sonata In Love(Beppe Gambetta) 全31曲 フラット・ピッキン・キャンプの主宰者スティーヴ・カウフマンの、キャンプ・コンサート・シリーズ2001年版。いずれ劣らぬフラット・ピッキンの達人名人が集まっての弾きまくり大会。前年から2枚組にヴァージョン・アップしたこのシリーズ、ギターだけでなく、マンドリン、バンジョーも加えての全31曲、今回はスイスのクルーガー・ブラザーズやイタリアのカルロ・アオンツォなど外国からの初参加組が要注目。 |
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●CHARLIE SIZEMORE『Story Is:The Songs Of
Tom T. Hall』REB-1767 CD \2,750 Mama's Got The Catfish Blues/I'll Never Do Better Than You/I Washed My Face In The Morning Dew/Pamela Brown/I Flew Over Our House Last Night/Waiting On The Other Shoe To Fall/Kentucky In The Morning/Old Dogs, Children And Watermelon Wine/Ballad Of Forty Dollars/Margie's At The Lincoln Park Inn/Turn It On, Turn It On, Turn It On/Another Town/The Year That Clayton Delaney Died/Me And Jesus 全14曲 ラルフ・スタンレーのクリンチ・マウンテン・ボーイズに、キース・ウィットリーの後釜として9年間在籍したのち自らのバンドをスタートさせたチャーリー・サイズモア、96年の前作『In My View』(REB-1727\2,750)以来久々の新作は、ナッシュヴィルのヒット・メイカーとして数多くのチャート・ヒットを送り出し、近年はブルーグラス・ソングライターとしても話題作を連発しているトム・T・ホールの新旧のストーリー・ソングを集めたもの。ダニー・バーンズ(m)、ジョン・ゴールデン(bj)、ランディ・コーアズ(d)、オーブリー・ヘイニー(f)などを基本セットに、クリンチ時代から定評のあったチャーリーのスウィート&ジェントルなヴォーカルにますます磨きがかかって、キースの影をのぞかせながら落ち着いたアルバムに仕立てている。師匠ラルフ・スタンレー、トム・T自身やキャシー・マティア、オーク・リッジ・ボーイズをヴォーカル・ゲストに迎え、また、J.D.クロウが加わった曲ではいきなりニュー・サウスになるあたりは思わずニンマリ、といったところか。 |
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●PAUL WILLIAMS & THE VICTORY TRIO『I'll
Meet You In The Gloryland』REB-1784 CD \2,750 He'll Never Let Us Fall/Somebody Was Praying For Me/Stormy Waters/Take No Chances/God Saves Old Sinners/Weighing The Cost/Arms Of Love/Hide Me From The Storm/I'll Meet You In The Gloryland/When He Beckons Me Home/Arise, Arise/She's Not Home Yet/Just For You/He'll Take Me Through 全14曲 長年のブランクからカムバック後、次々と新作を発表している元サニー・マウンテン・ボーイズのヴェテラン、ポール・ウィリアムズの最新ゴスペル集。このところずっと一緒のヴィクトリー・トリオ、ジェフ・オーア(g&vo)、ネッド・カットショウ(g&vo)、フレディ・ギブソン(bj)、リッチー・ハンフリー(bs&vo。息子だろうか)とポールのマンドリンとハイ・リード&テナーという編成に、若手売り出し中のハンター・ベリーが全編フィドルをフィ−チュアしている。年輪を加えてますます磨きのかかったポールの美しいテナー・ヴォイスを軸とした安定したハーモニーで、新旧のゴスペルをパーフェクトに唄ったコーラスはさすがヴェテランの味、サウンドもクラシック・ブルーグラスの雰囲気を湛えたストレートな演奏で、ゴスペル臭さをあまり感じさせないタイトなアンサンブルが楽しめる。 |
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[BLUEGRASS REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●BILL MONROE『The Very Best Of Bill Monroe
& His Bluegrass Boys』UNI-112982 CD \2,650 Blue Moon Of Kentucky/Jimmy Brown The Newsboy/I Saw The Light/Goodbye Old Pal/Footprints In The Snow/Roll On Buddy, Roll On/I'm Going Back To Old Kentucky/Molly & Tenbrooks/When The Cactus Is In Bloom/Walls Of Time/I'm Working On A Building/Scotland/Walk Softly On My Heart/Kentucky Waltz/In The Pines/Toy Heart/New Mule Skinner Blues/Roanoke/Midnight On The Stormy Deep/Uncle Pen/Gotta Travel On/My Last Days On Earth 全22曲 ビル・モンローが亡くなってはや6年、いろんなアルバムが発表され続けているが、これはビルのデッカ/MCAでの新編集ベスト・アルバム。ビルの代表曲はもちろん、50年代末から60年代にかけての新しい試み(例えばフォークへの接近など)や、ピーター・ローワンなど若い才能をとりこんでいった時期など、目配りの聴いた編集はヴァンガードのニューポート・フェスのシリーズで馴染みのメアリー・キャスリーン・アルディン。81年の物議をかもした"My Last Days On Earth"までの22曲。ベア・ファミリーからの全集3部作まではちょっと、という人、また入門者におすすめ。 |
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●JIM & JESSE『Jim & Jesse Today!』CMH-8627
CD \2,750 Colorado Calling Me/It's A Little More Like Heaven/Johnny B. Goode/Where Do We Go From Here/Are You Tired Of Me My Darling/Mandolin Man/Rider In The Rain/First Step/Truck Stops And Pretty Girls/Those Brown Eyes/Magic Little Garden 全11曲 ジム&ジェシーが80年に発表したアルバムの初CD化。ヴァージニア・ボーイズのヴェテラン、アレン・シェルトンとヴィック・ジョーダン、ふたりのバンジョー、フィドルにはブレイン・スプラウスを配し、ウェルドン・マイリック(d)、ジミー・キャップス(g)、バディ・ハーマン、ウィリー・アッカーマン(dr)、ビリー・リンネマン(bs)といったスタジオ・エースを加えてのセッション。50年代、60年代のキャピトル、エピックでの作品群、あるいは80年代後半以降のラウンダーやパインキャッスルでの作品ほどには語られることのない、オールド・ドミニオンあるいはCMHでのジム&ジェシーではあるが、いろんなソースからのマテリアルを独特のハーモニーとハード・ドライヴィング・サウンドで、自分たちのブルーグラスに仕立て続けている彼らのこと、このアルバムでも常に代わらぬ安定したジム&ジェシー・サウンドを聴かせてくれる。 |
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●V.A.『Fire on the Dobro』CMH-8653 CD \2,750 Earl's Breakdown(Josh Graves)/Dobros In Scotland(Josh Graves)/Feel A Whole Lot Better(Steve Fishell)/Pride And Joy(Michael Witcher)/Little Burma Through The Bayou(Josh Graves)/Josh-Away(Josh Graves)/You're Still The One(Rob Ickes)/Rock Away(Josh Graves)/Grapefruit Juicy Fruit(Rob Ickes)/False Hearted Lover(Josh Graves)/Persuasion(Rudi Ekstein)/Ready To Run(Rob Ickes)/Whisky Chitto(Josh Graves)/Shig-A-Dig(Josh Graves)/Sin Wagon(Rob Ickes) 全15曲 CMHお得意の、手持ち音源からの企画ものドブロ編。ブルーグラス・ドブロのパイオニア、ジョッシュ・グレイヴスをメインに、次世代ドブロの第一人者ロブ・アイクスはCMHのヒット・シリーズ、ピッキン・オンの音源から、そしてカントリー/ロック畑のスティーヴ・フィッシェルなどあまり名前のとおっていないプレイヤーまで。曲の方もピッキン・オン・シリーズからのポップ・チューンが中心の15曲。 |
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●V.A.『Best of the Bluegrass Mandolin』CMH-8672
CD \2,750 Forked Deer(The Osborne Brothers)/The Prisoner's Song(The Osborne Brothers)/Lucy In The Sky With Diamonds(David West)/Border Ride(Jim & Jesse)/Tyler's Tuition(The Masters/Jesse McReynolds)/Samba Pa Ti(Kenny Blackwell)/Farewell Blues(Jim & Jesse)/Kentucky Waltz(The Osborne Brothers)/Roanoke(Marty Stuart)/Margaritaville(Joe Smith)/Grave In The Valley(Jim & Jesse)/Night Runner(The Masters/Jesse McReynolds)/Black Magic Woman(Brent Truitt)/Going Across The Sea(Bill Monroe)/You're The Nearest Thing To Heaven(Jim Silvers/Kenny Blackwell) 全15曲 上記と同じくCMH手持ち音源からのマンドリン集。ボビー・オズボーン、ジェシー・マクレイノルズをメインに、ピッキン・オン・シリーズからブレント・トゥルイットほか、そしてカントリー・スター、マーティ・スチュアートのブルーグラス時代の曲も。 |
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●THE LILLY BROTHERS & DON STOVER『On
the Radio 1952-1953』ROU-1109 CD \2,750 Intro/Why Don't You Tell Me So/That Star Belongs To Me/Here Rattler Here/Rawhide/Girl With The Blue Velvet Band/Why Did You Wander/Don't Make Me To Bed And I'll Be Good/The Old Man's Story/I'll Still Write Your Name In The Sand/No Mother Or Dad/Cumberland Gap/The Old Home Town/Good Old Mountain Dew/What Is A Home Without Love/We're Going To Have A Big Time Here Tonight/When The Saints Go Marching In/Sinner You Better Get Ready/The Prisoner's Song/Cumberland Gap-Outro 全19曲 アメリカ北東部、ボストン/ニュー・イングランドの地にブルーグラスの種子をまき、大きく育て上げたリリー・ブラザーズとドン・ストーヴァー、都会の若者たちから絶大な支持を受けた彼らのもっとも初期の貴重な音源が発掘された。ヒルビリー・テイストあふれるブラザー・デュオ・トラディションをブルーグラスと融合させた独自の鄙びたサウンドは、同時代のベイリー・ブラザーズと共に、オールドタイミーなブルーグラスの雛形として歴史に残るもので、ここにおさめられたのは、52年から53年、ボストンのWCOP局での15分番組のためにアセテート盤に録音されたものを編集したものである。ビル・モンロー、フラット&スクラッグスやマック・ワイズマン、とりわけF&Sをお手本に、南部で生まれた音楽を熱気溢れる演奏で都会の若者たちに伝えていこうとした、そんな時代の熱い空気がおもいっきり伝わってくる。50年代前半、ウェスト・ヴァージニアからボストンに移ったばかりのリリー・ブラザーズの音楽は、これまで全く聴くことができなかったが、今作で始めて、その一端を知ることができる、その意味でも貴重な1枚である。 |
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●DOYLE LAWSON『Tennessee Dream』REB-1778
CD \2,750 Georgia Cracker/Reminiscing/Five Miles To Winchester/Happy Go Lucky/Old Virginia Waltz/Monore Medley/Lover's Concerto/Picking Wild Cherries/Silver Bird/Tennessee Dream/Sunny/New River Ride 全12曲 40年に及ぶながいキャリアをもつドイル・ローソンが、これまでにたった1枚だけ発表したインスト・アルバムのCD化。ジミー・マーティンのサニー・マウンテン・ボーイズに始まって、J.D.クロウのケンタッキー・マウンテン・ボーイズからカントリー・ジェントルメン、そして現在のクイックシルヴァーと、常に最前線にあってソリッド・ブルーグラスを作り続けてきたドイルではあるが、マンドリン・プレイヤーとして語られることは少なかった。そんな彼が、自身のマンドリンとギターに、J.D.、ケニー・ベイカー、ジェリー・ダグラスといったスーパー・ピッカーたちと作った77年作品。ゆったりとしたなかにキラリと光るものを散りばめた演奏は、さすがつわものたち。優れたバンド・リーダーであり、サウンド・クリエーター、シンガーであると同時に、卓越したプレイヤーでもあることを実証したアルバム。モンロー・メドレーとポップ・ヒット2曲のカヴァーの他はすべてドイルのオリジナル。 |
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●KENNY BAKER『Frost On The Pumpkin』CO-2731
CD \2,750 Bluegrass In The Backwoods/K And B Polka/Music City Waltz/Make A Little Boat/Cheyenne Breakdown/Pass Me Not/Frost On The Pumpkin/Growlin' Old Man & Growlin' Old Woman/Lisa Ann Waltz/Back Up And Push/McClanagan's Reel/Silver Threads Among The Gold 全12曲 現在のブルーグラス・フィドルのスタンダードを作り上げたケニー・ベイカーがその絶頂期、77年に発表した傑作フィドル・アルバムのCD化。録音当時、ブルー・グラス・ボーイズの同僚だったボブ・ブラック(bj)とランディ・デイヴィス(bs)に、サム・ブッシュ(m)とジョー・スチュアート(g)というラインナップで録音した、問答無用の、ブルーグラス・フィドルの最高峰を究めた作品として、数あるベイカーのアルバムの中でも、76年の『Kenny Baker Plays Bill Monroe』(CO-2708\2,750)と共に必聴、必携の名盤。サム、ブレイン・スプラウスとのトリプル・フィドルも聴きどころ。70年代、スピリチュアルな深化を遂げていったビル・モンローの音楽に、絶大なる貢献を果たしたベイカーの充実ぶりを見事に表わした作品であり、さまざまなフィドル音楽のエッセンスを凝縮、昇華したケニー・ベイカー・スタイルのフィドル美学を1枚のアルバムに見事に集約した、フィドル/ヴァイオリン音楽の最高峰。。 |
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●LARRY SPARKS『John Deere Tractor』REB-1588
CD \2,750 John Deere Tractor/Girl At The Crossroads Bar/Hot Sauce/I'd Rather Be Alone/Great High Mountain/Love Of The Mountains/Making Believe/Nobody's Business/When I Lay My Burdens Down/Carter's Blues 全10曲 ブルーグラス・ソウルを体現する第一人者ラリー・スパークスが80年に発表した名盤のCD化。説得力に満ちたヴォーカルが圧巻のタイトル・トラックを筆頭に、フラット&スクラッグス・ソングやゴスペル、カントリー・クラシックなどソング・セレクションにも気を配って、30代前半にして早くも円熟の域に達したラリーの、ブルーグラス・シンガーとしての実力を遺憾無く発揮した1枚。いつものゴリゴリのソウル・シンガーぶりは抑え気味ながら、静かな、しかしパワーを秘めたヴォーカルが素晴らしい。知る人ぞ知る名手トミー・ボイドのバンジョーとドブロ、カーク・ブランデンバーガーのフィドル、マイク・カーターのベース(1曲だけボブ・ゴフ)がサポート。70年代後半に目覚しい飛躍を見せたラリー、76年作の『Larry Sparks Sings Hank Williams』(REB-1694\2,750)と並ぶ、彼の最高傑作のひとつ。 |
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●V.A.『True Bluegrass』ROU-11615 CD \2,750 Leavin'(Tasty Licks)/Dark Is The Night(Boone Creek)/The Old Swinging Bridge(Ted Lundy & The Southern Mountain Boys)/I Hear A Sweet Voice Calling(Joe Val & The New England Bluegrass Boys)/Sally Goodin(Butch Robins)/Cabin On A Mountain(The Vern Williams Band)/Lorene(The Bluegrass Cardinals)/I'm Leaving Detroit(Bob Paisley & The Southern Grass)/To Hell With The Land(Phyllis Boyens)/Sleepy-Eyed John(Frank Wakefield)/Letters Have No Arms(Al Jones/Frank Necessary & The Spruce Mountain Boys)/This World's No Place To Live In (But It's Home)(Buzz Busby/Leon Morris)/Home Is Where The Heart Is(Connie And Babe & The Backwoods Boys)/Will The Roses Bloom Again?(East Virginia)/Montana Cowboy(Hazel/Alice)/Banjo Bounce(Allen Shelton)/Midnight On The Stormy Deep(The Tony Rice Unit)/God Gave Noah The Rainbow Sign(The Lilly Brothers-previously unreleased)/Who Done It?(The Allen Brothers)/Heaven(The Bailey Brothers & The Happy Valley Boys)/Crying Holy(J.D. Crowe & The New South)/Orange Blossom Special(Blaine Sprouse) 全22曲 ラウンダー・レコードの膨大なカタログから編集された、「ホンモノ」のブルーグラス・ソングを集めたコンピレーション。傷心、失った恋、故郷の家、郷愁などブルーグラスの普遍的なテーマを唄った名曲集。テッド・ランディ、アル・ジョーンズ&フランク・ネセサリー、バズ・バズビー、ボブ・ペイズリーなど、殆どCDでは聴くことのできない本物のトラディショナリストたちが多数収録されているのが嬉しい。ニュー・サウスの"Crying Holy"は、通常のヴァージョンにエミルー・ハリスがオーヴァー・ダブしたという珍しいもの。リリー・ブラザーズの未発表曲を含む。 |
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●V.A.『Bluegrass Mountain Style』ROU-11616
CD \2,750 Let The Whole World Talk(The Johnson Mountain Boys)/Old Home Place(J.D. Crowe & The New South)/Cincinnati Rag(Jerry Douglas)/My Sweet Love Ain't Around(The McCoury Brothers)/Here Today And Gone Tomorrow(Hazel Dickens)/Texas Barbeque(Bela Fleck)/Lost And I'll Never Find The Way(Ricky Skaggs)/Sweet Little Miss Blue Eyes(Here Today)/John Hardy(Tony Rice)/Crosseyed Cricket(Tony Trischka)/Who's That Knockin' At My Door(The Dreadful Snakes)/Your Letter's Overdue(Delia Bell & Bill Grant)/Leather Britches(Sam Bush)/Someone Play Dixie For Me(Dry Branch Fire Squad)/Diamond Joe(Joe Val & The New England Bluegrass Boys)/The Whup Of Love(Andy Statman)/Too Late To Cry(Alison Krauss)/You Are The One(Jim & Jesse)/Cherokee Maggie(Blaine Sprouse)/Old Devil's Dream(Nashville Bluegrass Band)/I'd Rather Be Alone(The Bluegrass Album Band)/Rose Of My Heart(The Whitstein Brothers) 全22曲 上記と対を成すラウンダーのホンモノ・ブルーグラス・コンピレーション。こちらは、ジョー・ヴァル、デリア・ベルなどゴリゴリ本格派から、ジョンソン・マウンテン・ボーイズ、ナッシュヴィル・ブルーグラス・バンドなど新しいトラッド・ブルーグラスに、サム、べラ、トニー・ライス、アリソン・クラウスまで、さまざまなブルーグラスを一望できる編集。 |
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●V.A.『Mama's Hand:Bluegrass & Mountain
Songs about Mother』ROU-0507 CD \2,750 Medals For Mothers(Rhonda Vincent-previously unreleased)/Mama's Flowers(Rambler's Choice)/Mama's Gonna Stay(Hazel Dickens/Alice Gerrard)/If I Could Hear My Mother Pray Again(The Blue Sky Boys)/Rocking Alone In An Old Rocking Chair(Joe Val)/Mama's Hand(Hazel Dickens)/Shake My Mother's Hand For Me(The Whitstein Brothers)/Sweeter Than The Flowers(James King)/Dear Old Mother(Jim & Jesse)/The Sweetest Gift A Mother's Smile(Hazel Dickens/Alice Gerrard)/I Heard My Mother Weeping(Doc Watson/Rose Lee Watson)/Dreaming Of A Little Cabin(Connie & Babe & The Backwoods Boys)/Mother, The Queen Of My Heart(Bashful Brother Oswald/Charlie Collins)/I Have No Mother Now(Suzanne Thomas/Carol Elizabeth Jones)/Mother's Voice Is In The Wind(The Johnson Mountain Boys)/Dream Of A Miner's Child(Phyllis Boyens)/Picture On The Wall(The Warrior River Boys)/Momma Cried(Alison Krauss & Union Station/Dan Tyminski)/A Mother's Last Words To Her Daughter(Dry Branch Fire Squad) 全19曲 先頃シュガー・ヒルから発売された『Mother, The Queen Of My Heart』(SH-3948\2,750)と似たような趣きのコンピレーション。カントリー/ブルーグラスの、ひとつの大きなテーマである母さんの歌、母への想いを綴った名曲集。ブルーグラス、オールドタイム、シンガー/ソングライターなど、いろんなジャンルからのセレクション。ロンダ・ヴィンセントの未発表曲を含む。 |
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●V.A.『Bluegrass Goes to Town:Pop Songs
Bluegrass Style』ROU-0511 CD \2,750 Friend Of The Devil(Rice/Rice/Hillman/Pedersen)/Hitchcock Railway(Claire Lynch)/Bye Bye Love(Spectrum)/Don't Think Twice, It's All Right(The Rice Brothers)/Blue Bayou(The Cox Family)/Can't Find My Way Home(Rob Ickes/Tim O'Brien)/Heartbreak Hotel(The Doug Dillard Band)/I Will(Tony Furtado/Alison Krauss)/Bridge Over Troubled Water(The Whitstein Brothers)/Piece Of My Heart(John Hartford)/Jolene(Rhonda Vincent)/I'm Walkin'(J.D. Crowe & The New South)/A Fool Such As I(Tasty Licks)/World Turning(Tony Trischka)/What Goes On(Joe Val & The New England Bluegrass Boys)/Only You(IIIrd Tyme Out) 全16曲 ラウンダーからどっと発売された各種コンピレーション、最後は、エルヴィス・プレスリー、エヴァリー・ブラザーズからビートルズ、グレイトフル・デッドまでのロック/ポップ・ヒットや、カントリー・ポップのスタンダードをブルーグラスで料理したもの。 |
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●BILL MONROE『Mansions For Me』MME-71007
CD \1,980 Mansions For Me/Shining Path/Mother's Only Sleeping/Wicked Path Of Sin/The Old Cross Road/I Hear A Sweet Voice Calling/Remember The Cross/Little Community Church/Shine Hallelujah/That Home Above 全11曲 ビル・モンローのコロムビア録音からセレクトされた廉価盤ゴスペル集。1946年と47年、レスター・フラット、アール・スクラッグス、チャビー・ワイズ、セドリック・レインウォーターという、いわゆるオリジナル・ブルー・グラス・ボーイズの珠玉の作品集。 |
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●FLATT & SCRUGGS『Father's Table Grace』MME-71010
CD \1,980 Brother, I'm Getting Ready To Go/The Old Fashioned Preacher/Take Me In The Lifeboat/Angel Band/Father's Table Grace/On The Rock Where Moses Stood/Joy Bells/A Stone That Builders Refused/Get On That Road To Glory/When The Angels Carry Me Home 全10曲 フラット&スクラッグスの廉価盤ゴスペル集。50年代末から60年代前半のコロムビア録音。それまでのカルテット・コーラスに、ジェィク・タロックのハイ・バリトンを加えた5重唱という新しいゴスペル・シンギンを採り入れた時期の作品集。 |
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●MAC WISEMAN『First Recorded Live
Concert』MAC-W109
CD \1,750 Introduction/'Tis Sweet To Be Remembered/Jimmy Brown The Newsboy/Prisoner's Song/Wreck Of Old '97/I'll Be All Smiles Tonight/Letter Edged In Black/Silver Haired Daddy/Old Shep/Beagle Hound Story/Footprints In The Snow/Little White Church/I Wonder How The Old Folks Are At Home(featuring Little Roy Lewis)/Catfish John/Love Letters In The Sand/Carnegie Hall Story/I'd Rather Live By the Side Of The Road(duet w/ Polly Lewis)/Keep On The Sunny Side/Will The Circle Be Unbroken 全16曲 マック・ワイズマンがギター1本でしみじみと聴かせる弾き語りライヴ。彼自身初めてのライヴ・レコーディングということではあるが、いつ、どこで、ということが明らかにされていないという、マック自身のレーベルからのリリース。ドット・レコード時代からの当りナンバーを、圧倒的な唄の上手さ(ギターも上手いぞ)で聴かせるヴェテランの味。"I Wonder How The Old Folks Are At Home"から後半は、ルイス・ファミリーのリトル・ロイ、ポリー、そしてトラヴィスとルイス・フィリップスがゲスト参加している。 |
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[FOLK & OLDTIME NEW RECORDINGS] | ||
●UNCLE EARL『She Went Upstairs』DRC-010
CD \2,750 Charlie He's a Good Ol' Man/The Blackest Crow/Orphan Train/Dream My Girl/Rubber Dolly/Where the Soul of Man Never Dies/Baby/Lost Child/Over in Glory Land/The Fox/Snow White Dove/Freight Train 全12曲 故チャールズ・ソウテルがプロデュースしたデビュー作『Can You Hear It』(GROVE-9000\2,750)で、オールドタイム系ソングライターとして鮮烈な印象を残したコロラド出身のシンガー、K.C.グローヴスが、デトロイト・エリアのシンガー/ソングライター、ジョー・セラピアと組んだ女性オールドタイム・デュオ、アンクル・アールのデビュー・アルバム。モリー・オブライエンがライナーでふたりを、21世紀のヘイゼル・ディッケンズ&アリス・ジェラード、と表現しているが、ここでのK.C.とジョーは、もちろんヘイゼル&アリスのトラディショナル・ソウルを奥底に秘めてはいるが、表現としては静かな、優しい音楽に仕上げており、ジーン・リッチーなどヘイゼルがお手本としたであろうケンタッキーのより深いフォーク・ミュージックのエッセンスを、K.C.のクリアな高音とジョーのちょっとハスキーなソウルを感じさせる声との美しいデュオに昇華した(ローリー・ルイスとのトリオ・コーラスも)、耳馴染みのいい爽やかな音楽に仕上げている。トラッド曲に、ふたりのオリジナルやエリザベス・コットンなどのセレクションをサリー・ヴァン・メーター(bj、d、スライド・ギターも)がプロデュース、ローリー(f)ほかの控えめなサポートが、絶妙のアコースティック・サウンドを構成している。 |
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●TIFT MERRITT『Bramble Rose』UNI-170273
CD \2,650 Trouble Over Me/Virginia, No One Can Warn You/Neighborhood/Bird Of Freedom/Bramble Rose/I Know Him Too/Sunday/Supposed To Make You Happy/Diamond Shoes/Are You Still In Love With Me?/When I Cross Over 全11曲 シンガー/ソングライターの王道を行く新人ティフト・メリットのデビュー作。テキサス生まれの27歳、ノース・キャロライナで育ち、アパラチアン・トラッドの真髄に触れたのち、チャペル・ヒルのノース・キャロライナ大学在学中に音楽を志してバンド活動をはじめ、その後ロスアンジェルスに移ってソロ・アクトとして腕を磨いたという経歴の持ち主。2000年のマール・フェスでのクリス・オースティン・ソングライティング・コンテストで優勝して認められ、その後LAでのライアン・アダムスのコンサートでオープニング・アクトを務めたことから、ロスト・ハイウェイ・レコードとの契約を獲得している。ウェスト・コースト独特のブライト・カントリー・スタイルからエッジの効いたロックまで、多彩なスタイルのソングライティングも素晴らしいが、なによりも、若き日のエミルー・ハリスやリンダ・ロンシュタットを髣髴させるクリアなヴォーカル、特にエミルーに似たエンジェリック・ヴォイスが大きな器を感じさせる。あのイーグルスをスーパー・バンドに育て上げた伝説のプロデューサー、グリン・ジョンズの息子イーサンが制作した今作、マンドリン、ドブロなどアコースティック楽器を巧みに配して、アパラチアン・ルーツの影をちらつかせながら、スケールの大きなシンガー/ソングライターとしてのデビューを見事に演出している。 |
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●TANYA SAVORY『Where We Live』PH-1232 CD
\2,750 Bluer/Where We Live/This Old Tree/Carolina/Nashville/Losing Me/Down At The Do Drop/The Biggest Share/County Fair/Any Way It Lands/The Road Was New 全11曲 ミシガン生まれ、サウス・キャロライナで育って大学に進み、その後サンフランシスコで暮らしたというシンガー/ソングライター、タニア・セイヴァリーの新作。60年代の公民権運動の支持者だったという牧師を父にもつ出自が、キャロライナの伝統音楽とウェストコーストの新しい風を体験してきた彼女の音楽のバックグラウンドを形成しているのだろう、現在はナッシュヴィルに住むインテリジェンスな感覚をもったシンガー。前作からサポートしているパム・ガッド、ワンダ・ヴィック、ナンシー・ギヴンにディーニー・リチャードソンなどワイルド・ローズ/ニュー・クーン・クリーク・ガールズ人脈に加えて、今作では、クレア・リンチ、ジム・ハースト、ミッシー・レインズが参加、アコースティックな響きが美しい、軽いカントリー・サウンドに乗せたタニアの優しいヴォーカルをひきたてている。80年代ナッシュヴィル産シンガー/ソングライターのサウンドにも似た響きが懐かしく聴ける。 |
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●NATALIE MACMASTER『Live』ROU-7048 2CD \4,500 DISC 1: RECOREDED AT THE LIVING ARTS CENTER MISSISSAUGA, ONTARIO:The Farewell/The Fairy Dance/Torna A Surriento/Bog A Lochan Steps/Blue Bonnets/Welcome To The Trossachs/David's Jig/Tullochgorum/The A Medley/The Encore/DISC 2: RECORDED AT THE GLENCOE HALL CAPE BRETON, NOVA SCOTIA:Natalie's Intro/Opening Figure/Second Figure/Lively Steps/Jerry Tunes/Pipe Jigs/Grand Promenade/The Stepdancer's Queue/Tne Good Holler 全18曲 カナダ東部、ケープ・ブレトン出身のフィドラー、ナタリー・マクマスターの最新2枚組ライヴ・アルバム。大西洋をはさんだお向かい、アイルランドの伝統的なフィドル・スタイルをダイレクトに受け継いだケープ・ブレトン・スタイルを現代に継承し、グラミーにノミネートされるなどアメリカでもブレイクしたナタリーの、力強くパッショネイトなフィドルがぎっしりとつまっている。ディスク1は、キーボード、エレキ・ギター、エレキ・ベース、ドラムスという編成でのコンサート・ライヴ、弾けるような動きを伴ったナタリーのエネルギッシュなパフォーマンスがたっぷり1時間。ディスク2はピアノとリズム・ギターだけのシンプルなバックで、スクエア・ダンスのメドレー集。アイリッシュ・トラッドのさまざまなスタイルを継承した、ケープ・ブレトン・スタイルのトラディショナル・フィドラーとしての姿を見事に捉えた演奏が凄い、のひとこと。 |
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[FOLK & OLDTIME REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●ARTHUR SMITH『Fiddlin' Arthur Smith And
His Dixieliners』CO-3526 CD \2,750 Straw Breakdown/Fiddler's Blues/I've Had A Big Time Today/Going To Town/Peacock Rag/Weary Weary World/Indian Creek/Dickson County Blues No.2/I'm Bound To Ride/ K.C. Stomp/Gypsy's Warning/Bonaparte's Retreat/Take Me Back To Tennessee/Paris Waltz/In The Pines/Dickson County Blues/Little Darling/Red Apple Rag/Adieu False Heart/Cheatham County Breakdown/Hesitating Blues/Smith's Rag 全22曲 1930年代から40年代の、アーリー・カントリー・ミュージック/ヒルビリーの世界で最も大きな影響力をもっていたフィドラー、フィドリン・アーサー・スミスのはじめてのCDコレクション。"Smith's Rag"や"Red Apple Rag"などのオリジナル・フィドル・チューンをはじめとする彼のフィドルは、それ以前のストリング・バンドと、ハウディ・フォレスター以下のブルーグラス・フィドルの橋渡しをする重要なものとして歴史に残るものである。オリジナル・ブルー・グラス・ボーイズとの録音ではブルーグラスのリズム・パターンが登場し、また多くの曲であのデルモア・ブラザーズがバックを務めて、ギターのバックアップ・プレイはのちにアール・スクラッグスのそれに大きなヒントを与えたと思しきフレーズが頻繁に現れているあたり、実に興味深い。"K.C, Stomp"ではブルー・グラス・ボーイズやロイ・エイカフのスモーキー・マウンテン・ボーイズで知られるトミー・マグネスとのツイン・フィドルも聴きもの。半分近くの曲では彼の朴訥なヴォーカルもフィ−チュアされており、これがまた当時の姿をよく表わしたものとして印象的である。 |
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●NORMAN BLAKE『Old Ties:The Rounder Heritage
Series』ROU-11583 CD \2,750 Spanish Fandango/Church St. Blues/Sleepy Eyed Joe-Indian Creek/O'Malley's Tune/Fifty Miles Of Elbow Room/Down Home Summertime Blues/Blind Dog/Fiddler's Dram-Whiskey Before Breakfast/Old Ties/Lost Indian/Ginseng Sullivan/OBC #3/Prettiest Little Girl In The Country/Uncle/Bristol In The Bottle/Billy Gray/Thw Fields Of November/Gonna Lay Down My Old Guitar/Randall Collins-Done Gone 全19曲 映画『オー・ブラザー!』そしてそこから派生した『DFTM』ツアーの主役のひとりとして、いま大きな注目を集めているノーマン・ブレイク、彼が72年の『Back Home in Sulphur Springs』(ROU-0012\2,750)にはじまって、ラウンダーに残してきた多くのアルバムからトラディショナル色の強いオリジナル・ソングと、トラッド曲のノーマン流解釈をメインにセレクトされたベスト・トラック集。オールドタイムに根ざしたソングライティングと飄々としたヴォーカル、そしてフラット・ピッキン・ギターの技で、独自の世界を築いてきたノーマンの集大成。 |
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[COUNTRY NEW RECORDINGS] | ||
●DIXIE CHICKS『Home』COL-86840 CD \2,650 Long Time Gone/Landslide/Travelin' Soldier/Truth No.2/White Trash Wedding/A Home/More Love/I Believe In Love/Tortured, Tangled Hearts/Lil' Jack Slade/Godspeed(Sweet Dreams)/Top Of The World 全12曲 デビュー作『Wide Open Spaces』(COL-68195\2,650)が1100万枚、2作目『Fly』(COL-69678\2,650)が1000万枚という、気の遠くなるような売上を記録し、全米のティーン・アイドルとなったディキシー・チックスの3年ぶりとなる新作。今回は、故郷テキサスでのレコーディング、そしてマーティとエミリー姉妹、ふたりのルーツであるブルーグラス/アコースティックへの回帰を『Home』というタイトルに託してのアルバム。ダレル・スコット作の先行シングル"Long Time Gone"が2位にランクされる中、ティム・オブライエンのアイリッシュ・ルーツを想起させる曲やマーティ・スチュアートとの合作曲をとりあげ、フィドル、バンジョー、マンドリンが駆け回る初めてのインスト"Lil' Jack Slade"やハード・ドライヴィング・ブルーグラス"White Trash Wedding"を収録、さらにはブライアン・サットン、アダム・ステフィを全編にフィ−チュアした上にクリス・シーリーも迎えるなど、今回は本気でアコースティック・スタイル、ブルーグラスにこだわったアルバムに仕上げている。エミルー・ハリスも1曲参加。本国では、エミルーのあの『Roses in the Snow』にも匹敵する作品との表現もされている。 |
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●JOE NICHOLS『Man With A Memory』UNI-170285
CD \2,650 The Impossible/Joe's Place/Brokenheartsville/She Only Smokes When She Drinks/Everything's A Thing/That Would Be Her/Cool To Be A Fool/Can't Hold A Halo To You/You Can't Break The Fall/You Ain't Heard Nothin' Yet/Life Don't Have To Mean Nothin' At All/Man With A Memory 全12曲 ジョーンズ/ハガード/ロビンス・トラディション、そしてランディ・トラヴィス、アラン・ジャクソンで育った正統派シンガー、ジョー・ニコルスのメインストリーム・カントリー・シーンへのカムバック作品。ストレート・カントリーを根っこに、コンテンポラリーな感覚をもとりいれたスタイルが新鮮。シングル・ヒットの"The Impossible"、トム・T・ホールへのオマージュ"Life Don't Have To Mean Nothin' At All"をフィ−チュア。スタジオ・エース、ブレント・ローワンがプロデュース、お馴染みの面々にクリス・シーリー、ブライアン・サットン、ジェリー・ダグラスが参加、ヴィンス・ギルもハーモニーで1曲。 |
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●LEE ANN WOMACK『Something Worth Leaving
Behind』UNI-170287 CD \2,650 Something Worth Leaving Behind/I Saw Your Light/When You Gonna Run To Me/Talk To Me/Forever Everyday/Orphan Train/I Need You/You Should've Lied/He'll Be Back/Let's Surrender/Blame It On Me/Closing This Memory Down/Something Worth Leaving Behind 全13曲 前作『I Hope You Dance』(MCA-170099\2,650)が300万枚を超えるセールスを記録、トップ・スターの仲間入りを果たしたリー・アン・ウォーマックの新作。ジュリー・ミラーやグレッチェン・ピータースなど最先端のソングライターたちの作品を、お馴染みのスタジオ・エースに大編成のストリングスやホーンを加え、また、ブライアン・サットン、ゲイブ・ウィッチャーなどのアコースティック風味を利かせるなど、ポップでゴージャスなサウンド面での新しい方向性を強調している。ラストは、ロック・バンド、マッチボックス・トゥエンティのマット・サーレティックがプロデュースしたオルタネイト・ヴァージョン。 |
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●HEATHER MYLES『Sweet Talk & Good Lies』ROU-3179
CD \2,750 Sweet Talk & Good Lies/Nashville's Gone Hollywood/Never Had A Broken Heart/One Man Woman Again/Little Chapel/By The Time I Get To Phoenix/One And Only Lover/Big Cars/The Love You Left Behind/If The Truth Hurts/Homewrecker Blues/Sweet Little Dangerous/Cry Me A River 全13曲 軟弱なナッシュヴィル・カントリーに真っ向から挑みかかって、ベイカーズフィールド・サウンドの伝統を継承している反骨の女性ホンキー・トンク・シンガー、へザー・マイルズ、ベイカーズフィールドの大立者マール・ハガードとの共演が話題となった会心の前作『Highways and Honky Tonks』(ROU-3147\2,750)以来4年ぶりとなる最新作。ドワイト・ヨ−カムとデュエットした"Little Chapel"など13曲中11曲を自作オリジナルで固めるという、ソングライターとしても並々ならぬ才能をもつへザー、ここでは現代感覚のロッキン・カントリーも加味した、エモーショナルでパワフルなヴォーカルで聴く者を圧倒する。スコット・ジョス(f&m)、スキップ・エドワーズ(キーボード)など、ヨーカム・バンドのメンバーを含むソリッドなサポートも鮮やか。グレン・キャンベルの"By The Time I Get To Phoenix"、ジャズ・スタンダード"Cry Me A River"のカヴァーも秀逸。 |
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[COUNTRY REISSUES AND DISCOVERIES] | ||
●JOHNNY CASH『At Madison Square Garden』COL-86808
CD \2,650 Big River/I Still Miss Someone/Five Feet High And Rising/Pickin' Time/Remember The Alamo/Last Night I Had The Strangest Dream/Wreck Of The Old '97/The Long Black Veil/The Wall/Send A Picture Of Mother/Folsom Prison Blues/Blue Suede Shoes(with Carl Perkins)/Flowers On The Wall(with The Statler Brothers)/Wildwood Flower(with The Carter Family)/Worried Man Blues(with The Carter Family)/A Boy Named Sue/Cocaine Blues/Jesus Was A Carpenter/The Ballad Of Ira Hayes/As Long As The Grass Shall Grow/Sing A Travelin' Song/He Turned The Water Into Wine/Were You There(When They Crucified My Lord)/Daddy Sang Bass/Finale Medley:Do What You Do, Do Well(with Tommy Cash)-I Walk The Line(with The Carter Family)-Ring Of Fire(with The Statler Brothers)-Folsom Prison Blues-(with Carl Perkins)-The Rebel, Johnny Yuma-Folsom Prison Blues/Suppertime 全26曲 今年2月に70歳を迎えたアメリカン・ミュージックの巨人ジョニー・キャッシュ、彼のオリジナル・アルバム再発を続けているコロムビアから、今度は今まで未発表だった絶頂期のライヴが発掘された。フォルサムとサン・クエンティン、刑務所でのライヴという空前の試みで大ヒットを記録した69年12月、レギュラーのTV番組ジョニー・キャッシュ・ショウの成功もうけて、キャッシュ・ショウ一座を引き連れてのニュー・ヨークはマディソン・スクエア・ガーデンでのライヴ。カール・パーキンス、スタットラー・ブラザーズ、そしてマザー・メイベルとカーター・ファミリー、それぞれにお馴染みの曲をフィ−チュアしながら、圧倒的な存在感でショウを進行していくキャッシュ全盛期の貴重な音源。『At Folsom Prison』(COL-65955\2,250)、『At San Quentin』(COL-66017\2,250)と共に、キャッシュ最高のライヴ3部作として楽しめる。 |
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●V.A.『The History of Country & Western
Music』TIM-204852 20CD \18,800 1. Aint That Skippin And Flyin - The Allen Brothers/2. Train 45 - Grayson And Whitter/3. Omie Wise - G B Grayson/4. My Name Is John Jo Hannah - Kelly Harrell/5. Gonna Die With My Hammer - Williamson Brothers/6. Country Blues - Dock Boggs/7. Ben Dewberrys Final Run - Jimmie Rodgers/8. Called To The Foreign Field - Alfred Karnes/9. Pretty Polly - B F Shelton/10. The Ways Of The World - W M Stepp/11. Lullaby Yodel - Jimmie Rodgers/12. Frankie And Johnny - John Hurt/13. Old Country Stomp - Henry Thomas/14. My Little Old Home - Jimmie Rodgers/15. Railroad Blues - Sam Mc Gee/16. The Butchers Boy - Buell Kazee/17. Wildwood Flower - The Carter Family/18. The Days Of 49 - Jules Verne Allen/19. Treasures Untold - Jimmie Rodgers/20. Get Away From That Window - The Pickard Family/21. How Many Biscuites Can You Eat - Dr Humphrey Bate/22. John Henry - Deford Bailey/23. My Wife Died Friday Night - The Crook Brothers/24. Ham Beats All Meat - Dr Humphrey Bate/25. The Unfortunate Breakman - Kentucky Ramblers/26. I Want To Go - Ernest Phipps/27. Any Old Time - Jimmie Rodgers/28. L And N Rag - Alex Hood/29. I Am Bound For The Promised Land - Alfred Karn/30. Bonapartes Retreat - W M Stepp/31. High Powered Mama - Jimmie Rodgers/32. Just Because - Nelstones Hawaiians/33. Tom Dooley - Grayson And Whitter/34. Peg And Awl - Carolina Tar Hells/35. Blue Yodel No 5 - Jimmie Rodgers/36. Brownskin Blues - Dick Justice/37. Slow Wicked Blues - Jimmie Tarlton/38. Jimmies Texas Blues - Jimmie Rodgers/39. The Dying Cowboy - Jules Verne Allen/40. Hobo Bills Last Ride - Jimmie Rodgers/41. Train Whistle Blues - Jimmie Rodgers/42. Mobile County Blues - Nelstones Hawaiians/43. Think A Little - G Wade And F Braswell/44. A Lazy Farmer Boy - Carter And Young/45. The House Carpenter - Clarence Ashley/46. Bake That Chicken Pie - Jackson County Barn Owls/47. Pan American Man - Cliff Carlisle/John Hardy - The Carter Family/Blue Yodel No 8 - Jimmie Rodgers/50. I Wonder How - Jackson County Barn Owls/51. Aunt Dinahs Quilting Party - Floyd County Ramb/52. Huskin Bee - Yellow Jackets/53. With My Mother - Kentucky Ramblers/54. A Little Talk With Jesus - Ernest Phipps/55. Ned Went A Fishin - Walkers Corbin Ramblers/56. Lets Go To Town - Joe Mc Coy And Memphis Minnie/57. My Good Gals Gone - Jimmie Rodgers/58. Chased Old Satan - Woodie Brothers/59. Let Me Be Your Side Track - Jimmie Rodgers/60. My Bones Gonna Rise Again - Dave And Howard/61. Like Likker Better Than Me - Woodie Brothers/62. Serves Em Fine - Dave And Howard/63. Darling Cora - B F Shelton/64. Callahan - W M Stepp/65. Nancy Jane - Fort Worth Doughboys/66. Rockin Blues - Jimmie Davis/67. No Hard Times - Jimmie Rodgers/68. Whos Gonna Shoe Your Pretty Little Feet - Renfro Valley Boys/69. Ginseng Blues - Kentucky Ramblers/70. If The Light Has Gone - Ernest Phipps/71. Down On The Old Road To Home - Jimmie Rodgers/72. Rye Whiskey - Tex Ritter/73. Sunbonnet Sue - Fort Worth Doughboys/74. Somewhere Down Below - Jimmie Rodgers/75. We Shall Be Reunited - Alfred Karnes/76. The Old Hen - W M Stepp And Mae Puckett/77. Mississippi Delta Blues - Jimmie Rogers/78. Browns Ferry Blues - The Delmore Brothers/79. Do Not Wait - Kentucky Ramblers/80. The Twelves - Kokomo Arnold/81. Taking Off - Milton Brown/82. Bye And Bye - The Carter Family/83. Tumbling Tumbleweeds - Gene Autry/84. Oh Molly Dear - B F Shelton/85. Dont Grieve After Me - Ernest Phipps/86. Mud Fence - W M Stepp And W Williams/87. Mama Dont Allow It - Milton Brown/88. Honky Tonk Blues - Jimmie Davis/89. Ill Go Riding Down - Gene Autry/90. Whats The Matter With The Mill - Bob Wills/91. Hesitation Blues - Milton Brown/92. Great Spreckled Bird - Roy Acuff/93. Lonnies Fox Chase - Lonnie Glosson/94. Guns And Guitars - Gene Autry/95. Where Well Never Grow Old - Alfred Karnes/96. Ruffles And Bustles - Walkers Corbin Ramblers/97. Ride Ranger Ride - Gene Autry/98. All The Good Times - The Monroe Brothers/99. Rythm Of The Range - Gene Autry/100. Sinner You Better Get Ready - The Monroe Brothers/101. Dissatisfied - Riverside Ramblers/102. Song Of The Bandit - Sons Of The Pioneers/103. Cowboy Night Herd Song - Roy Rogers/104. I Want To Be A Cowboy Sweetheart - Patsy Montana/105. Women Women Women - Shelley Lee Alley/106. Fox And Hounds - Jimmie Revard/107. Honky Tonk Blues - Al Dexter/108. The Last Letter - Rex Griffin/109. Everybody's Rockin' - Modern Mountaineers/110.Drifting Along - Riverside Ramblers/111. Take Me Back - Gene Autry/112. Shine On Me - Ernest Phipps/113.Silver Strand - W. M. Stepp/114. Aura Lee - The Shelton Brothers/115. Liza Pull Down The Shades - Bob Wills/116. It Makes No Differnce Now - Cliff Bruner/117. Pussy Pussy Pussy - Light Crust Doughboys/118. Running Around - Joe Werner/119. Ammend La Nouville A Mamere - Joe's Acadians/120. When You're Smiling - Cliff Bruner/121. Colorado Sunset - Gene Autry/122. Pine State Honky Tonk - Claude Casey/123. On The Owl Hoot Trail - The Shelton Brothers/124. Mississippi Muddle - Radio Cowboys/125. Back In The Saddle Again - Gene Autry/126. Won't You Ride - Hank Penny/127. After The Sunrise - Chuck Wagon Gang/128. New San Antonio Rose - Bob Wills/129. Blueberry Hill - Gene Autry/130. When Mama Goes Out - Bar X Cowboys/131. Gaucho Serenade - Gene Autry/132. Boogie Woogie Johnson - Jubileers/133. He's An Army Man - Dixie Ramblers/134. Ride Tenderfoot Ride - Gene Autry/135. The Right String - Jubileers/136. Until You Went Away - Nolan Bush/137. Melody Ranch -Gene Autry/138. Don't Ever Go Wrong - Sons Of Dixie/139. Boogie Woogie In The Village - Village Boys/140. El Rancho Grande - Gene Autry/141. That Silver-Haired Daddy Of Mine - Gene Autry/142. Mary Jane - Modern Mountaineers/143. Alamo Rag - Adolph Hofner/144. I Ain't Honky Tonkin' Anymore - Ernest Tubb/145. Down Mexico Way - Gene Autry/146. Milk Cow Blues - Johnnie Lee Wills/147. Tulsa Twist - Dickie McBride/148. Walkin' The Floor Over You - Ernest Tubb/149. You Are My Sunshine - Gene Autry/150. Take Me Back To Tulsa - Bob Wills/151. When My Blue Moon - W. Walker And G. Sullivan/152. I Found A New Baby - Bill Mounce/153. Kickin It Off - Bill Mounce/154. Old Joe Is At It Again - The Village Boys/155. Jitterbug Jive - Bill Boyd//156. I've Been Drafted - Bill Mounce/157. Teeny Weeny - Jimmy Hart/158. The Big House Blues - Shelley Lee Alley/159. You Nearly Lose Your Mind - Ernest Tubb/160. Wreck On The Highway - Roy Acuff/161. Fireball Mail - Roy Acuff/162. Squeeze Box Polka - Louise Massey/163. Talkin Bout You - Hank Penny/164. Pistol Packin Mama - Al Dexter/165. Jingle Jangle Jingle - Tex Ritter/166. In Old Capistrano - Gene Autry/167. Born To Lose - Ted Daffan/168. Tearstaines On Your Letter - Hank Penny/169. When You Cry - Hank Penny/170. Shame On You - Spade Cooley/171. Texas Blues - Foy Willing/172. I'm Wasting My Tears On You - Tex Ritter/173. I'm Singing The Blues - Hank Penny/174. Ten Years - Johnny Bond/175. Roly Poly - Bob Wills/176. Rocky Road Blues - Bill Monroe/177. Guitar Boogie - Arthur Smith/178. Red River Valley - Johnny Bond/179. Southern Belle - Curly Williams/180. Don't Let That Man Get You Down - Texas Ruby/181. Now Aint You Glad Dear - Hank Penny/182. Oklahoma Hills - Jack Guthrie/183. With Tears In My Eyes - Wesley Tuttle/184. Low Down Blues - Shelley Lee Alley/185. I'm Counting The Days - Hank Penny/186. Hillbilly Boogie - The Delmore Brothers/187. Mandolin Boogie - The Armstrong Twins/188. Steel Guitar Stomp - Hank Penny/189. Boogie Woogie Baby - The Delmore Brothers/190. Cincinnati Lou - Merle Travis/191. Oklahoma Stomp - Spade Cooley/192. I Got Texas In My Soul - Tex Williams/193. Three Way Boogie - Spade Cooley/194. Huntin' Business All The Time - Jimmy Wyble/195. I've Got The Hesitation Blues - Jimmie Widener/196. O P A Blues - Ocie Stockard/197. Rattlesnakin' Daddy - Boots Woodall/198. Taking My Time - Jimmy Wyble/199. I Hear You Knocking - Jimmie Widener/200. Nobody Cares - Ocie Stockard/201. Goodbye My Heart - Jimmy Wyble/202. I'll Be Satisfied - Jimmmie Widener/203. Twilight On The Trail - Johnny Bond/204. Drivin' Nails In My Coffin - Floyd Tillman/205. Faded Love - Bob Wills/206. Out On The Open Range - Johhny Bond/207. Yodelling Polka - Spade Cooley/208. I'm Gonna Change Things - Hank Penny/209. No Vacancy - Merle Travis/210. Tomorrow Never Comes - Johnny Bond/211. The Tramp On The Street - Molly O Day/212. Blue Moon Of Kentucky - Bill Monroe/213. Brain Cloudy Blues - Bob Wills/214. Get Yourself A Red Head - Hank Penny/215. Sioux City Sue - Gene Autry/216. A Rainy Sunday Night - Elmer Christian/217. Time Will Tell - Hank Penny/218. When God Comes - Molly O Day/219. Missouri - Merle Travis/220. Texas Cowboy Rag - Ben Christian/221. Move It On Over - Hank Williams/222. Rootie Tootie - Paul Howard/223. Freight Train Boogie - Red Foley/224. Ten Gallon Boogie - Pee Wee King/225. The Texas Special - Luke Wills/226. Merles Boogie Woogie - Merle Travis/227. Smoke Smoke Smoke - Tex Williams/228. Cigareetes Whusky O - Sons Of The Pioneers/229. Oakie Boogie - Johnny Tyler/230. Barnyard Boogie - The Delmore Brothers/231. My Buckets Got A Hole In It - T Texas Tyler/232. Canned Heat - Chet Atkins/233. Oklahoma Blues - Jimmy Wakely/234. Cow Town Boogie - Ocie Stockard/235. Shuffletown - Jimmie Widener/236. Cocaine Blues - Billy Hughes/237. Since Youve Been Gone - Boots Woodall/238. No More Blues - Jimmy Wyble/239. Thats My Lindy Lou - Jimmie Widener/240. Twin Guitar Polka - Ocie Stockard/241. Boggs Boogie - Spade Cooley/242. New Broom Boogie - Al Dexter/243. Wabash Connonball - Roy Acuff/244. Drinking All My Troubles Away - Paul Howard/245. Cowboy Stomp - Bob Wills/246. Saturday Night Boogie - Al Dexter/247. I Saw The Light - Roy Acuff/248. The Race Horse Song - Bill Monroe/249. I Love You So Much It Hurts - Floyd Tillman/250. Blue Eyes Crying In The Rain - Roy Acuff/251. Sixteen Tons - Merle Travis/252. Silver Stars - Cliffie Stone/253. Banjo Boogie - Lone Star Playboys/254. Better Make Up Your Mind - Sonny Hall/255. Nine Pound Hammer - Merle Travis/256. Shadows On My Memories - The Miller Brothers/257. XIT Song - Billy Briggs/258. Operation Blues - Homer Clemons/259. Texas Swing - Link Davis/260. You Waited Too Long - Dick Dyson/261. Penny Blows His Top - Hank Penny/262. Diggin - Dickie Jones/263. Millers Boogie - The Miller Brothers/264. Big Beaver - Buck Roberts/265. Cowboy Boogie - Red Woodward/266. Hillbilly Jump - Hank Penny/267. Louisiana Boogie - Harry Choates/268. Birmingham Jail - Johnny Bond/269. Two Can Play Your Game - Johnny Tyler/270. Mercury Boogie - K C Douglas/271. Big Fat Papa - Hank Penny/272. Dog House Boogie - Hawkshaw Hawkins/273. Georgia Boogie - Curley Williams/274. Honky Tonkin' - Hank Williams/275. Tennessee Saturday Night - Red Foley/276. Mexicali Rose - Johnny Bond/277. Bull Fiddle Boogie - Pee Wee King/278. Don't Break My Heart - Eddie Miller/279. Ridin' Down To Santa Fe - Johnny Bond/280. Income Tax - Dub Adams/281. Drop Dead - Tex Williams/282. Rose Of My Heart - Bill Haley/283. Peach Street Boogie - The Delmore Brothers/284. Boogie Woogie Blues - Art Gunn/285. Cotton Pickers Special - Paul Howard/286. Mine All Mine - Jimmy Wakely/287. A Yodellers Lullaby - Bill Haley/288. Steel Guitar Boogie - Tommy Sargent/289. Artistry In Western Swing - Tex Williams/290. My Bank Account Is Gone - Jesse Ashlock/291. Rovin Eyes - Bill Haley/292. Peepin' Through The Keyhole - Cliffie Stone/293. One Has My Name - Jimmy Wakely/294. Dear Oakie - Jack Rivers/295. Wanderers Swing - Rip Ramsey/296. Dessau Waltz - Jimmy Heap/297. Yodel Your Blues Away - Bill Haley/298. Humpty Dumpty Heart - Hank Thompson/299. The Blues Come Around - Hank Williams/300. High Tempered Mama - The Buchanan Brothers/301. Candy And Women - Bill Haley/302. Anticipation Blues - Tennessee Ernie Ford/303. Rag Mop - Johnnie Lee Wills/304. Riders In The Sky - Sons Of The Pioneers/305. Too Many Women - Jerry Irby/306. Can't Live Without You - Don McCord/307. Cotton Haired Gal - Bill Haley/308. Smokey Mountain Boogie - Tennessee Ernie Ford/309. Jug Band Boogie - Louis Innis/310. Country Boy Blues - Pee Wee Hughes/311. Gonna Paint The Town Red - Tommy Scott/312. A Sleeping At The Foot Of The Bed - Little Jimmy Dickens/313. My Mom Heard Me Crying - Bill Haley/314. Tennessee Border - Tennessee Ernie Ford/315. Baby Don't You Want To Go - Dan Pickett/316. Chattanooga Shoe Shine Boy - Tommy Duncan/317. Pan American Boogie - Wayne Raney/318. Bingo Boogie - Tommy Mooney/319. Behind The Eight Ball - Bill Haley/320. Mule Train - Tennessee Ernie Ford/321. The Covered Wagon - Bill Haley/322. When The Works All Done - Johnny Bond/323. Slippin Around - Floyd Tillman/324. Candy Kisses - Eddie Kirk/325. I Love You Because - Leon Payne/326. Heart And Soul - Johnny Bond/327. So Long To The Red River Valley - Johnny Bond/328. Wreck On The Highway - Bill Haley/329. Tumbling Tumbleweed - Johnny Bond/330. Panhandle Rag - Leon Mc Auliffe/331. Fiddlin Boogie - Curley Williams/332. Poor Ellen Smith - Molly O Day/333. The Fields Have Turned Brown - The Stanley Brothers/334. This Cold War With You - Floyd Tillman/335. Room Full Of Roses - George Morgan/336. Country Boy - Little Jimmy Dickens/337. You're Gonna Change - Hank Williams/338. Gamblin' Polkadot Blues - Tommy Duncan/339. Take An Old Cold Tater - Little Jimmy Dickens/340. Whoa Sailor - Hank Thompson/341. Lost Highway - Hank Williams/342. Give Me A Hundred Reasons - Ann Jones/343. Panhandle Shuffle - Billy Briggs/344. Holes In My Shoes - Tiny Colbert/345. You Cant Have Your Cake - Texas Top Hands/346. My Buckets Got A Whole In It - Hank Williams/347. Holdin The Sack - Jimmie Revard/348. You're There - Shorty Bates/349. Steel Guitar Bounce - Lone Star Playboys/350. West Wind - Smiley Whitley/351. Shotgun Boogie - Tennessee Ernie Ford/352. Take It Away Leon - Leon Mc Auliffe/353. Long Gone Lonesome Blues - Hank Williams/354. I Love You A Thousand Ways - Lefty Frizzell/355. Hamburger Hop - Johnny Hicks/356. Mean Mama Boogie - Johnny Bond/357. I'll Never Be Free - Tennessee Ernie Ford/358. Why Dont You Love Me - Hank Williams/359. Beer Bottle Mama - Andy Reynolds/360. My Babys Just Like Money - Lefty Frizzell/361. Moanin' The Blues - Hank Williams/362. Remember Me - Stuart Hamblen/363. I Overlooked An Orchid - Carl Smith/364. If You've Got The Money - Lefty Frizzell/365. I Just Don't Like This Kind Of Living - Hank Williams/366. Mr. And Mississippi - Tennessee Ernie Ford/367. My Western Union Baby - Keith Loyd/368. Release Me - Eddie Miller/369. Darling I Don't Understand - Jesse James/370. Black Coffee Blues - Bill Strength/371. Herbie's Steel Guitar Polka - Buster Martin/372. Rag Mop - Jesse James/373. Live And Let Live - Jimmy Prince/374. I Don't Get No Lovin' - Dickie McBride/375. Adams Apple - Richard Prine/376. 12th Street Rag - Texas Top Hands/377. How Long - Cotton/378. Why Should We Try Anymore - Hank Williams/379. Don't Fence Me In - Gene Autry/380. Cold Cold Heart - Hank Williams/381. I Can't Help It - Hank Williams/382. Taylor Made Woman - Tennessee Ernie Ford/383. Let Old Mother Nature - Carl Smith/384. South Of The Border - Gene Autry/385. Kissin' Bug Boogie - Tennessee Ernie Ford/386. Don't Get Above Your Raisin' - L. Flatt And E. Scruggs/387. Get Your Kicks - Johnny Hicks/388. Hey Good Lookin' - Hank Williams/389. Stack O Lee - Tennessee Ernie Ford/390. Sick, Sober And Sorry - Johnny Bond/391. The Wild Side Of Life - Hank Thompson/392. Lonesome Whistle - Hank Williams/393. Ocean Of Tears - Tennessee Ernie Ford/394. Blue Guitar Stomp - Leon McAuliffe/395. Trouble In Mind - Jerry Irby/396. Honky Tonk Blues - Hank Williams/397. Rock City Boogie - Tennessee Ernie Ford/398. Indian Summer - Spade Cooley/399. Prairie Dog Ramble - Andy Schroder/400. Jambalaya - Hank Willams これは凄い!!とんでもないボックス・セットがドイツで発売された。CD20枚に全400曲、1927年のアレン・ブラザーズ、グレイソン&ホイッター、ジミー・ロジャースに始まって51年のハンク・ウィリアムズまで、185組の有名無名取り混ぜてのアーリー・カントリー・ミュージックの歴史大全集。ヒルビリー、オールドタイム・ストリング・バンド、ブルース、ウェスタン・スウィング、カウボーイ・ソング、ホンキー・トンク、ブルーグラスなど何でもありの19時間に及ぶタイム・トリップ。これだけお勉強すれば、カントリー音楽の基礎知識は完璧にマスターできる!?64ページのCDサイズのブックレットがついてこの値段、どーだ!!!!それにしても、すべての曲をオリジナル音源をリマスターして年代順に編集したこれだけの内容、ドイツ人にしかできない仕事ではなかろうか。 |
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