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NEW ARRIVALS 0108 2001/08/27 |
[BLUEGRASS NEW RECORDINGS] |
●EARL SCRUGGS 『Earl Scruggs & Friends』
UNI-170189 CD \2,650 Country Comfort(with Elton John)/Borrowed Love(with Dwight Yoakam)/Ring Of Fire(with Billy Bob Thornton)/True Love Never Dies(with Gary Scruggs/Travis Tritt)/The Angels(with Melissa Etheridge)/Fill Her Up(with Sting)/Foggy Mountain Breakdown(with Jerry Douglas/Glen Duncan/Vince Gill/Albert Lee/Steve Martin/Leon Russell/Gary Scruggs/Randy Scruggs, Paul Shaffer/Marty Stuart)/Somethin' Just Ain't Right(with Randy Scruggs)/I Found Love(with Vince Gill/Rosanne Cash)/Blue Ridge Mountain Blues(with John Fogerty)/Passin' Thru(with Don Henley/Johnny Cash)/Foggy Mountain Rock-Foggy Mountain Special(with Marty Stuart) 全12曲 ここ数年、ファミリー&フレンズでのライヴ・アピアランスや、多くのセッションに招かれての録音等、その健在ぶりが伝わってきている御大アール・スクラッグスの、実に17年ぶりとなるアルバム・リリース。アメリカン・ミュージックの巨人の久々のアルバムを祝して、ロック/ポップ/カントリーのスーパー・スターが一堂に会しての、文字どおりのスーパー・セッションを息子ランディがプロデュース、ファンにはまたとない贈り物となっている。77歳、日本流にいうなら喜寿を迎えたアールの、微塵も老いを感じさせないハイ・スピリット・バンジョー・プレイを、何も言わずにしっかりと聴いていたい作品。オリジナル・ブルーグラス・サウンドを伝えるたったひとりの偉人の「いま」がここに表出されている。MCAナッシュヴィルのサイトに、アールが参加した友人たち、そして夫々の曲への想いを寄せている。 ●ALISON KRAUSS & UNION STATION 『New Favorite』 ROU-0495 CD \2,750 Let Me Touch You For Awhile/The Boy Who Wouldn't Hoe Corn/The Lucky One/Choctaw Hayride/Crazy Faith/Momma Cried/I'm Gone/Daylight/Bright Sunny South/Stars/It All Comes Down To You/Take Me For Longing/New Favorite 全13曲 早くも大ヒットの兆しが見えてきたアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションの新作。アリソンのソロ・プロジェクトと、AKUSのバンド・プロジェクトを交互に制作している、その順番通り、今作はバンドを押し立ててのブルーグラス作品。最近お気に入りのロバート・リー・キャッスルマンやボブ・ルーカス、マーク・サイモスなどの曲を、ロン・ブロックのこれ以上はないくらいに磨きぬかれたギター(とバンジョー)、ジェリー・ダグラスの完璧のドブロそしてアリソン自身の美しいフィドルのアンサンブルで、ハード&ソリッドなブルーグラスから、AKUSならではの見事なアコースティック・サウンドまで、更にワン・ランクもツー・ランクも上を目指してそれを自らのものとした、超一流バンドの風格漂う凄いアルバムだ。『O Brother』のヒットで一躍時の人となったダン・ティミンスキの、自信に満ちたヴォーカルも立派。タイトル曲はこれまた時の人、ギリアン・ウェルチの新作。 ●RON BLOCK 『Faraway Land』 ROU-0477 CD \2,750 Faraway Land/He's Holding On To Me/Your Heart Has Found A Home/Searching/Is It Any Wonder?/Higher Than Man/Another Life I'm Living On/In The Morning Light/Set Your Children Free/Donal's Lullaby/In Memory Of Steve/Let Me Be You 全12曲 アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションの中核、ロン・ブロックの初ソロ作品は、全曲ロンの自作ゴスペル集。とはいっても、AKUSのメンバーに加えて、マンドリンにアダム・ステフィとクリス・シーリー、フィドルにスチュアート・ダンカン、リューク・ブラ,サラ・ワトキンズ、ギターにショーン・ワトキンズを配した、なんとも贅沢な顔ぶれでの磨きぬかれたアコースティック・アンサンブルの極致に、ブルーグラス・ゴスペルの名門フォーブス・ファミリーのハーモニーという、これ以上はない美しいアルバムに仕上げている。ギター、バンジョーでのあの研ぎ澄まされた音つかいと同様に、ソングライティングにおいても発揮されたロンの繊細な感覚が、夫々の曲に息づいている。 ●RON STEWART 『Time Stands Still』 ROU-0479 CD \2,750 The Girl I Love Don't Pay Me No Mind/Blue Fiddler/Time Stands Still/Black And Tan/Don't Ever Take My Picture Down/Stewart's Dream/Riding The Saranac/Gonna have Myself A Ball/Fiddler's Dream/Gotta Travel On/Whistling Rufus/She's My Girl/Soldier's Joy 全13曲 リン・モリス・バンドのキー・パーソンとしてマルチ・プレイヤーぶりを存分に発揮し、昨年度IBMA最優秀フィドラーに選ばれたロン・スチュワートの初ソロ作品。フィドル、バンジョー、ギターいずれも見事のひとこと、あまつさえヴォーカリストとしても若さに似合わぬ落ち着いた、味わい深いところを聴かせている。選曲も、トラッド、スタンダードのシブイところを半分に、オリジナルが半分と、なかなか美味しいところを押さえている。リン・モリス・バンドの仲間、ジェシー・ブロック(m)とマーシャル・ウィルボーン(bs)に、ダドリー・コンネル(リズム・ギター)、ロブ・アイクス(d)という編成。サミー・シーラー(bj)とウェイン・テイラー(bs&vo)がゲスト参加。「彼のルーツはフラット&スクラッグス、彼のソウルはミシシッピ・ブルースのフィーリング、そして彼のタッチは夏の夜の稲妻の火のようなパワーを持っている」とリン・モリス。 ●DAVID PETERSON & 1946 『David Peterson & 1946』 DP-1946 CD \2,750 Thinking About You/In Foggy Old London/Blue Yodel No.3/I Worship You/The Butcher Boy/The Old Home/My Darling's Last Goodbye/Don't Make Me Go to Bed And I'll Be Good/Bouquet in Heaven/Walking to Westport/I'm Traveling on and on/I'll Claim the Blame/Homesick/Cold Wind 全14曲 「本物のブルーグラスを捜し求めているきみたち、もう他を捜さなくっていいよ。ここ、1946にあるぞ」とサム・ブッシュがいうとおり、オリジナル・ブルーグラス・サウンドを見事にリクリエイトしたデヴィッド・ピーターソン&1946の、実に楽しいデビュー作。ビル・モンローがレスター、アール、チャビー・ワイズを従えて作り上げた1946年のあの最初の録音に込められた興奮、パワー、エネルギーを、そのサウンドのエッセンスと共にそっくり抽出して、クラシック・ブルーグラスの真髄を現代に再構築した見事なアルバム。デヴィッド(g)、スティーヴ・ヒューバー(bj)、チャーリー・デリントン(m)など、メンバー5人のモンロー、フラット&スクラッグスそしてクラシック・ブルーグラスへの熱い想いがダイレクトに伝わってくる。今、ナッシュヴィルでいちばんホットな話題を集めているバンドのひとつだ。スチュアート・ダンカン&オーブリー・ヘイニーという強力タッグ・ティームが2曲にゲスト出演。 ●SOUTHERN SUN 『Changin' It Again』 SS-01 CD \2,750 Kentucky Blue/Southern Son/Every Time She Kicks Me Out/Mississippi Kid/Battle of Blair Mountain/Regret the Day/Standing Here Again/Progress/To the Dream/Sad Smiles/Rider 全11曲 本場ケンタッキーの若手バンドのデビュー作品。兄弟ふたりとその従兄弟たちからなる5人組(フィドル抜き)新しめのコンテンポラリー・ブルーグラス。11曲中9曲がメンバーとその家族や友人たち?のオリジナルという気合いの入れようと、3人のリード・ヴォーカルを巧みに使い分け、従兄弟同士ならではのハーモニーを生かして、その気合いを空回りすることなく抑制の効いたアンサンブルに仕上げたあたりはなかなかのものとみた。バンジョー、マンドリン、リード・ギター夫々のテクも、押しつけがましさや厭味を感じさせることなく好感度大。無名の若者たちをプロデュースしたのはリチャード・ベネット。 ●BLUEGRASS ALLIANCE 『Re-Alliance』 CCCD-0187 CD \2,750 Friend Of The Devil/Ready For The Times To Get Better/Sea Of Heartbreak/Panhandle Rag/Satan's Jeweled Crown/I Still Miss Someone/Black Still Waters/The Lonesome River/Sugar Daddy/Wayfaring Stranger/The Seeker/If You're Ever In Oklahoma 全12曲 60年代末から70年代前半、ブルーグラスの激動の時代に、その核となって変革の最前線にあった名門ブルーグラス・アライアンス、これはその名を引き継いで98年、ジョージアで結成された新アライアンスのデビュー作。73年当時のメンバーだったチャック・ネイション(m)がフィドルで加わっているが、このアルバムではやはりその頃のメンバーだったというフート・へスター(f)がゲスト参加している。幅広い選曲、耳新しいアレンジ、ハイテクといった旧アライアンスの基本姿勢を踏襲したブルーグラスをあっさりと、しかしきっちりと演じている。全体的に初期セルダム・シーンの影が見え隠れするあたりがおもしろい。 ●JAMES REAMS & THE BARNSTORMERS 『Barnstormin'』 CCCD-0195 CD \2,750 Freight Train Blues/Hard To Love/Coal Dust In My Soul/Barnstormin'/The Cincinnati Southern/Black-Eyed Suzy/The First Whippoorwill/Black Mountain Blues/Dogwood Tree/Rollin' On/Buffalo Creek Flood/Birch Brook Exit/Kentucky River/Is She Praying There?/Roses In The Snow 全15曲 ニュー・ヨークはブルックリンをホーム・グラウンドに、93年から活動を続けているというジェイムズ・リームズ&バーンストーマーズのデビュー作。ケンタッキー出身、ジェイムズのデル・マカーリーから若干の毒気を抜いたとでもいえばいいのだろうか、ほどよいハイ・ロンサム・フィーリングをもったヴォーカルといい、サイドメンたちのストレートなピッキンといい、現代版トラディショナル・ブルーグラスのいいところを十二分に身につけている。ちなみにこのジェイムズ、過去にフォーク寄りのソロ作もあるが、"The Father of Brooklyn Bluegrass"といわれているそうな。ニュー・ヨーク・ブルーグラス・シーンの大物?ケニー・コセックが半数の曲にフィドルで参加している。 ●RON SPEARS & WITHIN TRADITION 『Grandpa Loved the Carolina Mountains』 CCCD-0192 CD \2,750 Another Last Good-Bye/Girl From Boulder/The Last To Know/Grandpa Loved The Carolina Mountains/With Tradition/Little Hands/Dreams About The Hills Of Home/Poor Old Monroe/Cold Virginia Rain/Never See Mama Or Daddy Again/Trail Of The Old Lonesome Pine/I Know What I Means To Be Lonesome 全12曲 カパー・クリークからのソロ・デビュー作『My Time Has Come』(CCCD-0169)で、シンガーとしても並々ならぬ実力を見せつけたソングライター、ロン・スピアーズの現在のツアー・バンド、ウィズイン・トラディションとのバンド・プロジェクト。前作は、シカゴ・トリビューン紙のデヴィッド・ロイコによって年間トップ10アルバムに選ばれるいう、高い評価を得た作品だが、今作でもそのオリジナルなトラディショナル・ブルーグラスが聴きどころ。 ●BILLY ROSE & KENNY BAKER 『Some Old, Some New』 LEG-1041 CD \2,750 Grassy Fiddle Blues/I'm Gonna Settle Down/Down Yonder/Pass Me Not/Zion's March/I'm on My Way Back to the Old Home/Jerusalem's Ridge/You're the Girl of My Dreams/Windy City/Letter From My Darling/Chicken Walk/Molly's Lullaby 全12曲 ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズで鍛えられ、現在はメルヴィン・ゴインズ・バンドやサイドメンなどで活躍するマルチ・ピッカー、ビリー・ローズがモンロー・ヴェテラン、ケニー・ベイカーと組んだ新作。ベイカーとジョッシュ・グレイヴスのコンビのバックも務めているだけに、ふたりの息もピタリ、お馴染みのフィドル・チューンやモンロー・クラシックを中心にしっかりと聴かせてくれる。ロニー・マカーリー(m)が3曲、リチャード・ベイリー(bj)が1曲、ジェラルド・エヴァンズ(f)がケニーに代わって2曲加わっている他は、bj、m、g、bsと本領発揮のビリーとケニーのほんわかした落ち着いた音楽が楽しめる。テナー・ヴォーカルはテリー・エルドレッジ。 ●BILLY ROSE AND FAMILY 『Kickin' Mule』 ROSE-1 CD \2,750 Kickin' Mule/Bury Me Beneath the Willow/Carolina Star/Nearer My God to Thee/Till the End of the World Rolls Round/I Believe/Boone Co. Ky/Keep Traveling/Dad's Testimony/Is It Too Late Now/Forget Me Lord/What a Friend 全12曲 こちらはタイトル通り、ビリー・ローズのワンマン・バンドに両親や妻子、姉妹たちのヴォーカルをフィ−チュアしてのアット・ホームな暖かく優しい作品集。ここでもフィドルにヴェテラン、バディ・グリフィンを迎えた他は、バンジョー、ギター、マンドリン、ベースとマルチ・ピッカーぶりを遺憾無く発揮したビリーの姿がほほえましい。 |
[BLUEGRASS REISSUE & DISCOVERIES] |
●JOHN HARTFORD 『Gum Tree Canoe』 FF-289
CD \2,750 I'm Still Here/Way Down The River Road/Gum Tree Canoe/Your Long Journey/Jug Harris/Little Piece Of My Heart/Take Me Back To My Mississippi River Home/Lorena/Wrong Road Again/No Expectations/You Asked Me To(previously unreleased)/I Wonder Where You Are Tonight(previously unreleased) 全12曲 20年以上に及ぶガンとの闘いの末、63歳という若さで世を去ったジョン・ハートフォードが、我々多くのファンに残してくれた名作のCD化。恐らく、ガンの告知を受けてからの最初の作品だった(と思われる)84年発表の名盤に、2曲の未発表曲を加えてのCD化だ。このアルバム以降、彼の作品を包み込むこととなる優しさや暖かさ、そして彼のトラディショナル・カントリー・ミュージックに寄せる愛情がひしひしと伝わってくる、余人には決して真似の出来ない、まさに"One and Only"のハートフォード・ワールドだ。マーク・ハワード、マーク・オコーナー、サム・ブッシュ、ロイ・ハスキーJrなどの抑えたサポートも特筆に価するものだ。 ●ALLEN SHELTON 『Shelton Special』 ROU-0088 CD \2,750 Banjo Bounce/Lady of Spain/Shelton Special/Crazy Arms/Ridgerunner/Bully of the Town/Silver Bells/Sourwood Mountain/Five Foot Two, Eyes of Blue/Green, Green Grass of Home/Birth of the Blues/I Don't Love Nobody/Sweet Georgia Brown/Bye Bye Blues 全14曲 ジム&ジェシーのヴァージニア・ボーイズにあって、ヴァッサー・クレメンツと共にその60年代前半、エピックでの黄金時代を支えた異能のバンジョー・ピッカー、アレン・シェルトンが77年に発表したバンジョー・アルバムのCD化。50年代ジム・イーンズのバックにいた時期に創案した、ジャジーなアプローチとスティール・ギター・リックの応用を発展させ、メロディック・スタイルへの橋渡しをした彼の、オリジナル作品としては唯一のインスト集。ジェシー・マクレイノルズ(m)、ジム・ブロック(f)など、ジム&ジェシー人脈がサポート。 ●BOB PAISLEY & THE SOUTHERN GRASS 『Forty Years of Trouble』 SCR-51 CD \2,750 Live and Let Live/Shackles and Chains/When My Blue Moon Turns to Gold Again/Bill Cheatham/Prison Walls of Love/Little Cabin Home on the Hill/Kentucky Waltz/Footprints in the Snow/Hop High Ladies/Forty Years of Trouble/Somewhere Between/Sweeping Through the Gates/Florida Blues/At the End of a Long Lonely Day/Sundown and Sorrow 全15曲 ペンシルヴァニアの大ヴェテラン、ボブ・ペイズリー&サザン・グラスの94年、オランダでのライヴ。主としてリードをとる息子、ダンのハイ・テンション・ヴォイスと、ジョン・グリックのブルージーなフィドル、ボブの盟友だった故テッド・ランディの遺児ボビーの親父譲りのソリッド・バンジョーがひとつになって、トラッド・ブルーグラスの真髄を見事に伝えてくれる。"Sweeping Through the Gates"などで聴かせるボブの枯れたヴォーカルももちろん素晴らしい。ブルーグラス・クラシックからあまり知られていない佳曲、ジョンのフィドル・チューン、カントリー・ソングのアレンジ等、トラディショナル・ソリッド・ブルーグラスの正しい姿が、流石ヴェテランの味わい。タイトル曲は、トロイ・スペンサーのプリズン・ソングで、この年、演奏活動40年を迎えたボブに敬意を表してのバンドのインサイド・ジョークとのこと。 ●LESTER FLATT & EARL SCRUGGS 『My Cabin in Caroline』 CTFS-201 CD \2,450 God Loves His Children/I'm Going to Make Heaven My Home/We'll Meet Again Sweetheart/My Cabin in Caroline/Down the Road/Why Don't You Tell Me So/I'll Never Shed Another Tear/No Mother Or Dad/Is It Too Late Now?/Foggy Mountain Breakdown/I'll Be Going to Heaven Sometime/So Happy I'll Be/My Little Girl in Sunny Tennessee/I'll Never Love Another/Doin' My Time/Pike County Breakdown/Cora is Gone/Preachin', Prayin', Singin' 全20曲 フラット&スクラッグスのマーキュリー録音20曲集。イギリス、キャットフィッシュ・レコードの編集は、マーキュリー・セッションの最後8曲を除く20曲を、頭から並べたもの。本家USマーキュリーのコンプリート盤がどうやら廃盤となってしまった今、こちらでどうぞ。 ●BILL MONROE 『Blue Grass Special』 CTFS-198 CD \2,450 Mule Skinner Blues/No Letter in the Mail/Cryin' Holy Unto the Lord/Six White Horses/Dog House Blues/I Wonder If You Feel the Way I Do?/Katy Hill/Tennessee Blues/Shake My Mother's Hand For Me/Were You There?/Blue Yodel No.7/The Coupon Song/Orange Blossom Special/Honky Tonk Swing/In the Pines/Back Up and Push/Rocky Road Blues/Kentucky Waltz/True Life Blues/Nobody Loves Me/Good-bye Old Pal/Footprints in the Snow/Blue Grass Special/Come Back to Me in My Dreams 全24曲 ビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズ、最初期の作品集。ヴィクター録音の16曲に、コロムビアでの最初の8曲をプラスしたイギリス盤。いわゆるクラシック・ブルーグラス・サウンド完成以前の、試行錯誤の時代の24曲。 ●RALPH STANLEY 『Like Father, Like Son』 CCCD-0110 CD \2,750 Way Down Deep/Footsteps So Near/Two Flowers Blooming/Breaks of the Cumberland/Haunted House/My Little Georgia Rose/Long Gone/Dirty Black Coal/My Rose of Old Kentucky/Wildwood Flower/Sweet Memory/Little Jimmy 全12曲 カセットだけで発売されていたラルフ・スタンレー89年録音のCD化。リード・ヴォーカル&ギターにサミー・アドキンス、マンドリンには現在自らのバンド、ルート23で活躍しているアーニー・サッカーを擁した近年最高のクリンチ・マウンテン・ボーイズ。フィドルは晩年のカーリー・レイ・クライン、ベースはジャック・クックという大ヴェテランふたりがしっかりと支えている。キース・ウィットリーを髣髴させるヴォーカルでリード・シンガーとして一本立ちしたラルフU世の初レコーディング("Haunted House"のリード・ヴォーカルと"Wildwood Flower"のリード・ギター)ということも話題となったもの。 ●CARL STORY & THE RAMBLING MOUNTAINEERS 『Songs for Our Savior』 SIMS-136 CD \1,750 Just One Rose/God Put a Rainbow in the Clouds/I Wouldn't Miss It, Would You/I'm Ready to Go/From the Cross to a Lonely Dark Grave/Angel Band/What a Wonderful Savior Is He/Gone Home/Hallelujah to His Name/One Stop from the Heaven's Door/I Drink From the Fountain/Moses Prayed on the Mountain 全12曲 一部では"The Father of Bluegrass Gospel"とも称される大御所カール・ストーリーの、66年作品CD化。50年代半ば、マーキュリーで"Mockin' Banjo"をヒットさせたブリュースター・ブラザーズとのリユニオンに、バディ・スパイカーというメンツでの名唱集。70年代、ピナクル・ボーイズでさわやかブルーグラスを演じてみせたバド(bj)とウィリー(m)、ブリュースター兄弟とカールの見事なハーモニーと、実に美しいフィドルが泣かせるバディを軸としたアンサンブルが流石の出来栄え。黄金期の香りに包まれたブルーグラス・ゴスペルの名盤のひとつといっていいだろう。 |
[COUNTRY REISSUE & DISCOVERIES] |
●JIMMIE RODGERS 『Brakeman's Blues』 CTFS-187
CD \2,450 Blue Yodel No.1(T For Texas)/In The Jailhouse Now/Gambling Bar Room Blues/My Lovin' Gal Lucille(Blue Yodel No.2)/Somewhere Down Below The Dixon Line/Blue Yodel No.3/Peach Pickin' Time Down In Georgia/California Blues(Blue Yodel No.4)/Frankie And Johnny/Brakeman's Blues/TB Blues/Blue Yodel No.5/Travellin' Blues/Blue Yodel No.6/Pistol Packin' Papa/Anniversary Blue Yodel(No.7)/Muleskinner Blues(Blue Yodel No.8)/Train Whistle Blues/Blue Yodel No.9/Mississippi River Blues/Blue Yodel No.10/Blue Yodel No.11/Blue Yodel No.12/Jimmie Rodgers' Last Blue Yodel 全24曲 イギリス編集のジミー・ロジャース作品集。彼のトレードマークとなったブルー・ヨーデル全13曲を中心に、ブルーズ・ナンバーを網羅したもの。ジミー・ロジャース入門に格好の一枚。ブルーズ専門レーベルのキャットフィッシュ・レコードが初めて手がけたカントリー作品。 ●ROY ACUFF 『The Crazy Tennessean』 CTFS-200 CD \2,450 Great Speckled Bird/Ida Red/Freight Train Blues/Sad Memories/Wabash Cannonball/Shout on Lula/Steel Guitar Blues/One Old Shirt/Yes Sir That's My Baby/Jole Blon/Waltz of the Wind/Low And Lonely/Tennessee Waltz/You Gotta See Mama Every Night/Black Mountain Rag/The Streamlined Cannon Ball/You're the Only Star in My Blue Heaven/Automobile of Life/Red Lips/Charming Betsy/An Old Three Room Shack/Honky Tonk Mamas/Night Train to Memphis 全23曲 キング・オヴ・カントリー・ミュージック、ロイ・エイカフの40年代コロムビア録音を中心とした作品集。スモーキー・マウンテン・ボーイズ以前、クレイジー・テネシアンと名乗っていた時代、サウンド的にも何でもありといった感じでまだまだ手探り状態の、ナマの姿が極めて興味深い。 ●HANK WILLIAMS 『Blues Come Around』 CTFS-194 CD \2,450 Pan-American/Lost Highway/I'm So Lonesome I Could Cry/Wedding Bells/Moanin' The Blues/Why Don't You Love Me?/A Mansion On The Hill/Lovesick Blues/Nobody's Lonesome For Me/My Son Calls Another Man Daddy/Mind Your Own Business/Move It On Over/You're Gonna Change/Why Should We Try Anymore?/I Just Don't Like This Kind Of Living/Long Gone Lonesome Blues/My Bucket's Got A Hole In It/Blues Come Around/Honky Tonkin'/I Don't Care/I'm A Long Gone Daddy 全21曲 イギリス、キャットフィッシュ・レコード制作のハンク・ウィリアムズ作品集。 |
[FOLK NEW RECORDINGS] |
●NANCI GRIFFITH 『Clock Without Hands』
WB-62660 CD \2,650 Clock Without Hands/Traveling Through This Part Of You/Where Would I Be/Midnight In Missoula/Lost Him In The Sun/The Ghost Inside Of Me/Truly Something Fine/Cotton/Pearl's Eye View(The Life Of Dickey Chapelle)/Roses On The 4th Of July/Shaking Out The Snow/Armstrong/Last Song For Mother/In The Wee Small Hours 全14曲 オリジナル・アルバムとしては97年の『Blue Roses From The Moons』(WB-62015)以来4年ぶりとなるナンシ・グリフィスの新作。女流作家カーソン・マッカラーの作品(内容は不勉強で分かりません!)にインスパイアされたタイトル曲などのオリジナルに、ジョン・スチュワート、ポール・キャラック作品のカヴァー、そしてラストはジャズ・スタンダードという構成で、繊細でかつ力強さを加えたヴォーカルがいつもながらのナンシの世界を作り出している。アメリカ社会に今なお大きな影を落としている、ヴェトナム帰還兵の問題へのコミットメントを続けているナンシからのメッセージにも要注目。ブルー・ムーン・オーケストラにジョン・スチュワート他がゲストとして加わっている。当代最高のシンガー/ソングライターと自他ともに認めるナンシの自信に満ち溢れた作品。 |
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