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[ベッキー・ブラー & ジェフ・ホワイト] 在庫限りです。
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●BB-2014 BECKY BULLER『'Tween Earth and Sky』CD(\2,450-)\2,695-税込
女子大生バンドが飛びつきそうな可愛いキャッチーな1曲目(ほんでバックは、ロン・ブロックやケニー・スミスらによるハイテクブレイクの連続……)から、全編にブルーグラス出身女性シンガーソングライターらしいタッチと、素晴らしいフィドラーとしての資質から生まれるトラッドに根ざした現代ブル―グラス、ベッキー・ブラー最新第3作。
全体にアパラチアの感情をまとって、そのまんまサム・ブッシュ・バンドやティム・オブライエン&ブライアン・サットンらも参加、中でも唯一のカバー。
1988年に第1回グラミー賞ブルーグラス部門を獲得したビル・モンロー曲“Southern Flavor”では、オリジナル録音と同じバディ・スパイカーやブレイク・ウィリアムズにモンロー代役ローランド・ホワイト、そしてピーター・ローワンとのデュエットでボーカルパートを創作等々、
……ベッキーの素晴らしいアパラチア/ブルーグラス愛に満ちた大秀作ブルーグラス。在庫限り。 |
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●DSR-202002 BECKY BULLER『Distance And Time』CD(\2,450-)\2,695-税込
Don't Look Back/The Ride/The Barber's Fiddle/You Come Around - with Ronnie
Bowman/Head On Down The Line/Tell The Truth (Shame The Devil) - With The
Fairfield Four/We Let Each Other Go/Inglewood Upon Stratford/Salt And Light
- with The Isaac/I Dream In Technicolor/Life Gets Up And Gets Gone/Woodstock
- featuring Jerry Douglas/More Heart, Less Attack
全13曲
これまでに10度のIBMAアワード受賞歴を持ち、インストルメンタルとボーカルの両方のカテゴリーで優勝した最初のアーティストであり、女性として初めてフィドルプレーヤーオブザイヤーを受賞したという輝かしい経歴を持つベッキー・ブラー、元気いっぱい、2020年作品。
サム・ブッシュ・バンドのギター弾きのスティーブ・モージン主宰のダーク・シャドウ・レコーディングスからの2作目、通算4枚目。
サム・ブッシュ、ローリー・ルイス他18人のフィドラーを迎えて先行シングルとしてリリースされて昨年のIBMA年間最優秀レコード・イベントを受賞した"The Barber's Fiddle"、黒人のゴスペル・クァルテット、フェアフィールド・フォーを迎えての重厚のコーラスを聞かせる"Tell the Truth(Shame the Devil)"、70年代ロックのクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのカバー"Woodstock"ではジェリー・ダグラスをフィーチャー等々。
本作ではドナ・ユリシー、ジョン・ワイズバーガー、エリック・ギブソンらの共作も聞き物。ETSUで教鞭も執るダン・ボナー(g)、ネッド・ルベレッキ(bj)、ネイト・リー(m)、ダニエル・ハーディン(bs)というバンド・メンバーに加えてロニー・ボウマン、アイザックス等がゲスト参加。爽快な気分にさせてくれる元気なブルーグラス。 |
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●JW-316 JEFF WHITE『Right Beside You』CD(\2,450-)\2,695-税込
Run Little Rabbit Run/Blue Trail of Sorrow/Right beside you/The Cold Hard Facts/Traveling this Lonesome road/Another Road/Ain't Gonna Work Tomorrow/Carry Me Across the Mountain/Wise County Jail/Climbing Up a Mountain/Buck's Run/Pretty Saro.
これぞハードドライビング「ブルーグラス」といった目一杯にドライブするチャーリー・クッシュマンに火の出るようなマイケル・クリーブランドのフィドルの1曲目“Run
Little Rabbit Run”はストリングビーン作。ビル・モンロー美学を結晶したようなマイケルとローラ・ウェーバー・キャッシュ(瀬戸大橋にいて宝塚フェスにも来てくれた)のツインフィドルが心を揺さぶり、ダン・ティミンスキとジェリー・ダグラスらを配し、ビンス・ギルとのハーモニー2曲目“Blue
Trail of Sorrow”は自作。
アリソン・クラウスをハーモニーに迎えての3曲目“Right Beside You”は自作でタイトル曲にしている。
そのほか、超話題のアールズオブレスターのメンバー全員によるフラット&スクラッグス“Ain't Gonna Work Tomorrow”、デル・マッカーリーとのデュオで聴かせるモンローソング“Travelin'
Lonesome Road”、ドック・ボッグズが1928年に録音した“Wise County Jail”、ヘイゼル・ディッケンズの子供時代の実話を基にビリー・スミスと共作した“Carry
Me Across the Mountain”(ダン・ティミンスキのデビューソロのタイトル曲だった)、バック・ホワイトの名作をロニー・マッカーリーとビンス・ギルのツインマンドリンをフィーチャーした“Buck's
Run”はフラットピッキンギターインストに、そして最後はザ・チーフタンズをバックに旧大陸のケルトの地から新大陸アパラチアに移住するというバラッド“Pretty
Saro”で締める、「ブルーグラス愛」を高らかに謳い上げるジェフ・ホワイト入魂の超強力ブルーグラス作品。
タイトル通り、これまでジェフのとなりで彼を片腕と目してキャリアを築いてきた有名人、アリソン・クラウスやビンス・ギル、そしてチーフタンズのほか、ジェフが曲を提供してきたデルやダン、そして朋友ジェフ・ガーンジー(ふたりジェフで来日している)の教え子で子供の頃からサポートしているマイケル・クリーブランドやフラットヘッド時代からの僚友チャーリー・クッシュマンら気心の知れたメンバーに囲まれて創られたジェフ・ホワイト、なんと18年ぶり、自費制作の最新ソロ第3作。
1957年ニューヨークのシラキュース生まれだが13歳のときに北インディアナのノースマンチェスターに移ったという。ちょうどその頃にはじまったVBSテレビのコメディ番組『Hee Haw』(1969-1971、そののちローカルで20年以上放映)でカントリーやブルーグラス音楽を知ったという。高校に入ってギターを手に入れサイモン&ガーファンクルをはじめ、ジェイムズ・テイラー、ボブ・ディラン、ジム・クロウチ、シールズ&クロフツやキャット・スティーブンスなど70年代フォークやポップにはまり、大学に入学したときに同じ寮のマンドリンを弾く友人からドック・ワトソンを教えられブルーグラスの世界へ……。大学ではもちろん、学業そっちのけでブルーグラス三昧。1979年のケンタッキー・フライド・チキンが主催するルイビルのフェスでコンテストに優勝、賞金と同時にナッシュビルでのシングル盤制作で初めてナッシュビルを訪れたという。
そののち改心、大学院で社会学を専攻するも、通いはじめたキンゼイ研究所(かのリポートで有名)のあるインディアナ大学はインディアナ州ブルーミントン、つまりビーンブロッサムのすぐ近く。
活発なブルーミントンのオールドタイムやブルーグラスシーンに入りびたり!?教授から、音楽の道を進んだ方がいいとの指導を受けたという。ビーンブロッサムでは13歳の天才少女フィドラー、アリソン・クラウスに出会っている。
3年後、16歳になったアリソンとユニオンステーションでフルタイムミュージシャンの道を歩む。アリソン・クラウスのユニオンステーションのメンバーとして『Two
Highways』(1989)で知られることになり、つづく『I've Got That Old Feeling』(1990)でも活躍、同作から“Steel
Rails”がヒットし初のグラミー受賞、そののちのアリソンの輝かしいキャリアのスタートをサポートしている。
1991年、ユニオンステーションを退団して瀬戸大橋のフィッシャーマンズワーフの仕事で来日、香川県坂出市に移住、ここで日本との結びつきを強くする。
翌1992年、アメリカに戻り、ナッシュビルのステーションインでザ・サイドメンなどとも活躍する中、ティム・オブライエンを経てビンス・ギルのサイドマンとなり、以来25年間、現在もビンスの片腕として活躍をつづけている。
ビンスのサイドマンをつづけると同時に2002年、アイリッシュのザ・チーフタンズのプロジェクトにプロデューサー/ミュージシャンとして参加、2012年のチーフタンズ50周年ワールドツアーにも参加、最終公演地である日本でも10ヶ所をツアーしている。
そのほかにも、ライル・ラベットやスティーブ・アール、ナンシ・グリフィスらのツアーにも参加しているミュージシャンズミュージシャンである。
ジェリー・ダグラスの音頭取でフラット & スクラッグスのカバー・バンド、アールズ・オブ・レスターのメンバーとしても活躍中。
ここで聴かれる強烈なブルーグラスのインパクトとは正反対に、信じられないほど穏やかな好人物ではある。
サイドマン……というよりも、ブルーグラスというアンサンブル音楽の駒のひとつとして確実な仕事をこなしてきた、とても深いブルーグラス信奉者、そんな日本人の心象にぴったりとくる性格から生み出された奥床しさを感じつつ、超一級のブルーグラス作品に仕上げている。
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