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ナッシュビルのステーション・インで生まれた女性スーパー・バンド、シスター・セイディ、オリジナル・メンバーのディーニー・リチャードソン(f)とジーナ・ブリット(bj,v)に加えて、ジェリー・ロバーツ(g,v)、ダニ・フラワーズ(g,v)、マディー・ダルトン(bs,v)が新加入後、マウンテン・ホーム移籍第一弾。
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●MH-2236 SISTER SADIE『No Fear』CD(\2,750-)\3,025-税込
Willow/If We Ain't Drinking, Then We're Fighting/Blue as my Broken Heart/Baby
You're Gone/Mississippi River Long/Pad Thai Karaoke/Cannonball/Lie to Me/Diane/Free/Well/One's
Real Life/Ode to the Ozarks全13曲
ナッシュビルのステーション・インで生まれた女性スーパー・バンド、シスター・セイディ、オリジナル・メンバーのディーニー・リチャードソン(f)とジーナ・ブリット(bj,v)に加えて、ジェリー・ロバーツ(g,v)、ダニ・フラワーズ(g,v)、マディー・ダルトン(bs,v)が新加入後、マウンテン・ホーム移籍第一弾。
新生シスター・セイディはジェリー・ロバーツのボーカルを中心にジーナとダニのコーラスが溶け合い、マディーのベースが加わり、サウンドに厚みが増した。
最新作『No Fear』ではフィドル & バンジョーのハイロンサムな響きによるイントロに続くジェリーの力強いボーカルをフィーチャーした"Willow"を皮切りに、ブルージーでダウンホームな"If
We Ain't Drinking then We're Fighting"、ダニが共作に加わった"Blue as my
Broken Heart"ではボーカルも披露、重量級のハードコアなブルーグラス"Baby You're Gone"ではジーナのソリッドなバンジョーと客演のトリスタン・スクロギンズのマンドリンが素晴らしい。
アコースティック・カントリータッチの美しいバラード"Mississippi River Long"ではマディの可憐なボーカルをフィーチャー。
ディーニーとジーナのテクニシャン振りをたっぷり聞かせるインスト曲"Pad Thai Karaoke"、ここでもトリスタンが冴えたプレイで好演。
「恋に落ちることと、恋に落ちた相手が自分の心に気をつけてくれることを願うことについての歌」というダニ作の"Cannonball"。
スチール・ギターをフィーチャーしてジェリーのカントリー・シンガーとしての可能性を示した"Lie to Me"。
アカペラのコーラスで始まる"Diane"は、ドリー・パートンの"Jolene"が夫の不倫相手の女性へ呼びかけた曲に対して、交際相手が既婚者と知らずにいた女性の立場の曲、2017年にポップスターのカムが発表してヒットには至らなかったという曰くつき。ジーナのボーカルによるベッキー・ブラーとクレイグ・マーケット作"Well"ではコーラスのコール & レスポンスが聞き物。
ジェリー作"One's Real Life"、グラミー受賞者でステーション・インでも共演したアシュリー・マクブライドを迎えたスワンピーな"Ode to the Ozarks"で幕を閉じる。
ステーション・インの1回切りのジャム・バンドでスタートしたシスター・セイディ、新たにブッキング・エージェントが付いて、仕事、学校、家庭との両立を図りながら活動を続けていくという彼女たちの今後に注目したい。
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