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Today's topic No. 563
  2022/11/18


 2023年、第65回グラミー賞のベスト・ブルーグラス・アルバム・ノミネト作品が発表されました。

授賞式は2023年2月5日(現地時間)にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われる。

 [ベスト・ブルーグラス・アルバム]
 

●AMVB62 INFAMOUS STRINGDUSTERS『Toward The Fray』CD(2,250-)\2,475-税込

 悪名高いとバンド名に掲げたインファマス・ストリングダスターズ、2006年にデビュー以来、デビュー間もなくドリー・パートンのツアーに抜擢されたというアンディ・ホール(d)、バークリー音大で初めてバンジョーをメイン楽器にして卒業したクリス・パンドルフィ(bj)、ソロ活動も勝罰に行っているジェレミー・ギャレット(f)、アンディ・ファルコ(g)、トラビス・ブック(bs)という不動のメンバーで活動、ブルーグラスのフィールドからジャム・バンドのシーンまで大きく活動の範囲を広げる彼等の12枚目となるスタジオ録音アルバム。メロディアスな曲に美しいコーラスと、ブルーグラスのドライブ感に大掛かりなアレンジを仕掛けたスケールの大きなプログレッシブ・ブルーグラス。
 


●MCM-0022 THE DEL MCCOURY BAND『Almost Proud』 CD(\2,750-)\3,025-税込

Almost Proud/Love Don't Live Here Anymore/Rainbow of My Dream/My Little Darlin'/Running Wild/Brown Paper Bag/Honky Tonk Nights/Once Again/Sid Hatfield's/The Misery You've Earned/Workin' Man's Wage/Other Shore全12曲

 1939年2月1日生まれ、今年83歳を迎えたデル・マッカリーの最新スタジオ録音盤、コロナ禍の期間中に多くの曲を聴いた中から選りすぐりの30曲あまりを録音、変わらぬ創作意欲に感服。フラット&スクラッグスの公式録音は残っていない隠れた名曲"Rainbow of My Dream"、ギブソン・ブラザーズのエリックとマイク・バーバーの共作によるタイトル曲と"Running Wild"、クリス・クリストファーソンの"Love Don't Live Here Anymore" マウンテン・ハートのジョッシュ・シリングのピアノとロニー(m)&ロビー(bj)・マッカリー兄弟、ジェイソン・カーター(f)との絡みが絶妙な"Once Again"が新趣向。ビル・モンローから学び取ったハイロンサムを武器にオーセンティックなブルーグラス・スタイルでファン層の幅を広げた功績は大きい。

 
●REB-1871 PETER ROWAN『Calling You From My Mountain』CD(\2,450-)\2,695-税込

New York Town/Come Along Jody/Little Joe/The Song That Made Hank Williams Dance/rom My Mountain (Calling You)/Frog on the Lilly Pad他全13曲

 伝説の1966年のブルーグラス・ボーイズのメンバーとしてビル・モンローの薫陶を受け、ハイロンサムサウンドを体現、バーサタイルな音楽性で音楽探訪の旅を続けるピーター・ローワンの真のルーツ・オリジナルにフォーカス、ブルーグラス・インディーズの老舗、レベル社から2枚目となる最新作『Calling You From My Mountain』。これまてローワンが共演経験を持つランブリン・ジャック・エリオット、ライトニン・ホプキンス、ガイ・クラーク、ビル・モンロー、テックス・ローガンといったアメリカン・ルーツ音楽のレジェンズたちへのオマージュを表している。


 
●NNS677309 MOLLY TUTTLE & GOLDEN HIGHWAY『Crooked Treeby』CD(\2,450-)\2,695-税込

She'll Change/Flatland Girl (feat. Margo Price)/Dooley's Farm (feat. Billy Strings)/Big Backyard (feat. Old Crow Medicine Show)/Crooked Tree/Castilleja/The River Knows/Over the Line/Nashville Mess Around/San Francisco Blues (feat. Dan Tyminski)/Goodbye Girl/Side Saddle (feat. Gillian Welch)全12曲

 カリフォルニアのブルーグラス・シーンから登場して高く評価されているシンガーソングライター&ミュージシャン、モリー・タトルのノンサッチ移籍第1作『Crooked Tree』は、彼女の新しいブルーグラス・バンド、ゴールデンハイウェイとの共同名義でのリリース。ナッシュビルのオーシャンウェイスタジオ録音、モリーとジェリー・ダグラスの共同プロデュースでシエラ・ハル、オールド・クロウ・メディスンショー、マーゴ・プライス、ビリー・ストリングス、ダン・ティミンスキー、ギリアン・ウェルチとのコラボレーションが含まれている。このアルバムでは、タトルのブルーグラスへの愛情を掘り下げ、ブルーグラスの伝統を尊重しながら、このジャンルを新しい方向に推し進めています。 先行シングル"She'llChange"ではモリー(g)とブロンウィン・キース・ハインズ(f)、ドミニク・レスリー(m)、シェルビー・ミーンズ(bs)、カイル・タトル(bj)によるゴールデンハイウェイ他、本作品ではジェリー・ダグラス(d)、ダロル・アンガー(f)、ロン・ブロック(bj)、マイク・バブ(bs)、ジェイソン・カーター(f)、ヴィクター・クラウス(bs)、トッド・フィリップス(bs)、クリスチャン・セドルマイヤー(f)、ティナ・アデァ、リンゼィ・ルー、メロディ・ウォーカーがハーモニーボーカルで参加。

 
●FRGP222 YONDER MOUNTAIN STRING BAND『Get Your Yourself Outside』CD(2,250-)\2,475-税込

Beside Myself/I Just Can't/Small House/If Only/Up This Hill/No Leg Left/Out Of The Pan/Into the Fire/Broken Records/Change of Heart/Suburban Girl全11曲

 1998年に結成来、ジャムバンド・シーンで活躍、多くの観客動員を誇る、コロラド出身のプログレッシブ・ブルーグラス、ヤンダー・マウンテン・ストリング・バンドの通算9枚目となるスタジオ録音盤。デイブ・ジョンストン(bj)、アダム・アイジャラ(g)、アリー・クラル(f)、ベン・カウフマン(bs)にくわえて新メンバーにマルチ・インストルメンタリストのニック・ピッチニンニ(m,f)という面々。オーセンテイツクなブルーグラスの雰囲気を持った"Up This Hill"、マンドリン&ベースのリフに導かれるインスト曲"Out Of The Pan"から"Into the Fire"へ繋がる流れが心地よい。モータウン・ソウルの雰囲気を湛えた"Broken Records"、フォーキーな"Suburban Girl"等々、非常に洗練されたサウンドで、ジャンルを越えて支持される理由が窺い知れる。
 その他、関連作品
[ベスト・カントリー・デュオ]
[ベスト・アメリカーナ・アルバム]
[ベスト・アメリカン・ルーツ・ソング]







●ROU6101271 ROBERT PLANT & ALISON KRAUSS『Raise The Roof』CD(\2,450-)\2,695-税込

Quattro (World Drifts in)/The Price of Love/Go Your Way/Trouble with My Lover/Searching for My Love/Can't Let Go/It Don't Bother Me/You Led Me to the Wrong/Last Kind Words Blues/High and Lonesome/Going Where the Lonely Go/Somebody Was Watching Over Me全12曲

 伝説のロック・バンド、レッド・ツェッペリンとブルーグラス界が生んだ最大のスター、アリソン・クラウス、2007年の傑作『RAISING SAND』から14年振りとなるコラボレーション。前作の『RAISING SAND』はグラミーの年間最優秀アルバム他、全6部門受賞という快挙を果たした。前作同様、映画『オー・ブラザー』をはじめルーツ系を料理させたら天下一品のTボーン・バーネットをプロデューサーに迎えてロバート・プラントとアリソン・クラウスの才能を引き出している。ジェイ・ベルローズ(dr)、マーク・リボー(g)、デヴィッド・イダルゴ(g)、ビル・フリーゼル(g)、そしてバディ・ミラー(g)、デニス・クラウチ(bs)、ヴィクター・クラウス(bs)、ラス・ポール(pedal steel)といった面々が参加。先行シングルでロバート・プラントとTボーン・バーネットの共作による"High And Lonesome"、ルシンダ・ウィリアムス"Can't Let Go"他、アメリカーナの代表的アーティストのカレクシコ"Quattro (World Drift In)"、マール・ハガード、アラン・トゥーサン、エヴァリー・ブラザーズ、アン・ブリッグス、ジーシー・ワイリー、バート・ヤンシュといったアーティストの楽曲に新たな息吹を与えて蘇らせている。 
 [ベスト・フォーク・アルバム]
 

●NONE671077 PUNCH BROTHERS『Hell Om Church Street』CD(\2,450-)\2,695-税込

Church Street Blues/Cattle in the Cane/Streets of London/One More Night/The Gold Rush/Any Old Time/Orphan Annie/House Carpenter - Jerusalem Ridge/Last Thing on My Mind/Pride of Man/Wreck of the Edmund Fitzgerald全11曲

 パンチブラザーズの最新作『Hell on Church Street』、故トニーライスが残したの画期的なソロ作『Church Street Blues』を再構築したトリビュート・アルバム。本作にはボブ・ディラン、ゴードン・ライトフット、ラルフ・マクテル、ノーマン・ブレイク、トム・パクストン、ジミー・ロジャース、ビル・モンロー等の曲を独自の解釈で収録。。コロナ禍真っ只中の2020年11月にナッシュビルのブラックバードスタジオで録音、そのクリスマスに亡くなったライスへの贈り物としても意図されていたという。 
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