Today's topic No. 560
2022/10/25

　 2022年リリースのジェイミー・デイリーとダリン・ビンセント、初のカントリー・アルバム。プロデュースはレディ・Aやチックス、トレース・アドキンズを手掛けたポール・ウォーリー、ジミー・フォーチュン、ヴィンス・ギル、アリソン・クラウス、ロンダ・ヴィンセント他、豪華な顔ぶれが参加。

●BGRT832419 DAILEY & VINCENT『Let's Sing Some Country』CD（\2,450-）\2,695-税込

I'll Leave My Heart in Tennessee/You Rescued Me/Hillbilly Highway/Colder Than Winter/Those Memories of You/Dig a Little Deeper in the Well/Closer to You/Feels Like That Again/Young Man's Town/Message from the Farm/If I Die a Drinkin'全11曲

　5度のグラミーと25度のIBMAアワード受賞に輝くブルーグラス・デュオ、デイリー & ビンセント（ジェイミー・デイリー & ダリン・ヴィンセント）の5年振りのオリジナル・アルバムは従来のブルーグラス・サウンドから離れて、プロデュースにレディA.やザ・チックスを手掛けたポール・ウォーリーを迎え、ボーカルを中心に据えたカントリー作品。

　ゲストにスタットラー・ブラザーズのジミー・フォーチュン、ビンス・ギル、アリソン・クラウス、ロンダ・ビンセントという豪華な顔ぶれ。
　
　最近テネシー州の公式州歌のひとつとなった"I'll Leave My Heart In Tennessee"を皮切りに、"Hillbilly Highway"（S.アール）、ボーカルとロンダ・ビンセント参加のコーラスが際立つ"Those Memories of You"（A.オブライエント）、オーク・リッジ・ボーイズを彷彿させるクァルテット・ナンバー"Dig a Little Deeper in the Wel"や"Feels Like That Again"、ジミー・フォーチューン作でアリソン・クラウスがコーラスで参加した"Closer to You"、ストリングスが美しい"Colder Than Winter"、ビンス・ギル作で自身ではヒットしなかったというイーグルスの新曲と見紛うような"Young Man's Town"や"If I Die a Drinkin'"と3曲のビンスの作品を取上げているのが興味深い。

　流行のサウンドに迎合することなく、楽曲のよさ、際立ったボーカル、それを引き立てるアレンジ、芯の通ったものを感じる。

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