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Today's topic No. 415
  2020/09/01


   フィドルチューンの広大な世界はブルーグラスにとってのもっとも大切なバックボーンである。


 





●AMA-1086 DAROL ANGER『e-and'a』CD(本体\2,700-) \2,970-

The Gravel Shore/Farewell to Trion/Fiddler's Pastime/Homer the Roamer/Denver Belle/La Ville Des Manteaux/Pogo Big/Scarborough/High Ham/Canyon Moonrise/Grey Owl.

ムーンシャイナー誌でさまざまに検証しているように、ヨーロッパのからのフィドルとアフリカからのバンジョーが出会ったことで生まれたリズムとコードに乗ってアメリカ南部で疾走しはじめたのがオールドタイムであり、ブルーグラスである。

 そんな出会いのさまざまなパターンを現在の若手トップミュージシャンが楽しくアレンジして聴かせる、2013年リリース作品。

 バークリー音楽院の卒業生で、プログレッシブ女性ブルーグラス・バンドの元メンバーで繊細なタッチの上品なフラットピッキンを聴かせるコートニー・ハートマン嬢。

 クロウハンマーチャンピオンでもありブルーグラスのスリーフィンガーでも素晴らしい才能を聴かせる2012年に奨学金でバークリー音楽院を卒業したルーカス・プール。

  そしてバークリー音楽院最初のマンドリン専攻生として2011年に卒業したのちギブソンブラザーズで活躍、現在は同校で教鞭を執るジョー・ウォルシュ……

 3人が、ともにバークリー音楽院で准教授でもあるダロルの薫陶を受けて来た新世代のブルーグラッサー達とのアルバムというわけだ。

 1076年春、デビッド・グリスマン・クインテットのフィドラーとして初来日したときから、まったく変わらないフィドルオタク、永遠のフィドル小僧ダロル・アンガー、現在67歳。

 バイロン・バーラインに憧れてフィドルを弾きはじめ、ジャズやニューエイジなどでも活躍、1985年にはチョッとヒットもしたジャズ系弦楽四重奏のパイオニア、タートルアイランド・ストリングカルテットを結成したが、ベースはいつもフィドルチューン。 フィドルチューンの楽しさ、あたらしさを目一杯、詰まった作品。

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