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Today's topic No. 381
  2020/05/11


  
1943年、ボーダー・ラジオでの演奏を最後にオリジナル・カーター・ファミリーが解散したのち、メイベル・カーターは娘たち、ヘレン、ジューン、アニタと、マザー・メイベル&カーター・シスターズとして再出発........

 





●BACM-176 CARTER SISTERS & MOTHER MAYBELLE『The Complete Original Recordings 1949-1952』CD(本体\2,450-)\2,695-

Kneeling Drunkard's Plea/Weep, Dear Willow?/(This Is)Someone's Last Day/Walk a Little Closer/A Picture a Ring and a Curl/The Day of Wrath/I've Got a Home up in Glory/Blue Skies and Sunshine/The Day They Laid Mary Away/Don't Wait/Down on My Knees/Little Orphan Girl/God Sent My Little Girl/Willow, Will You Weep for Me/Gotta Find Me Somebody to Love/A Trinket of Shiny Gold/I've Got My Share of Trouble/Columbus, GA/Foggy Mountain Top/Fair and Tender Ladies/Sun's Gonna Shine in My Back Door/I Never Will Marry/Wildwood Flower/He's Solid Gone/You Are My Flower/I Ain't Gonna Work Tomorrow 全27曲

 1943年、ボーダー・ラジオでの演奏を最後にオリジナル・カーター・ファミリーが解散したのち、メイベル・カーターは娘たち、ヘレン、ジューン、アニタと、マザー・メイベル&カーター・シスターズとして再出発、48年頃からは、ソロ・アクトとしてのスタートが不発に終わったチェット・アトキンズをサポート・メンバーとして迎えており、49年2月、アトランタでのRCAヴィクター・セッションで"The Kneeling Drunkard's Plea"など6曲を録音、レコーディング・アーティストとしても新たなスタートを切った。

 アニタのクリアなソプラノを柱としたハーモニーと、メイベルのギター、ヘレンのアコーディオン、ジューンのウクレレやオートハープにチェットの軽妙なエレキ・ギターをフィーチュアし、レコーディングではアニタ・カーのオルガンなども加えて、オリジナル・カーター・ファミリーとは一線を画したスタイルで、セイクレッド・ソングをメインにトラジック・ソングやセンチメンタルなメロディを唄っている。

 ホーマー&ジェスロと組んだりしたジューンのソロ・アクト、コメディエンヌとしての人気や、ライヴでの評判にもかかわらずレコード・セールスは芳しくなかった。

 52年にコロムビアに移籍、一転してメイベルのギター、オートハープを前面に押し立てた、アニタとメイベルのソロ・ヴォーカルも見事なカーター・ファミリー・クラシックスの再演(本作終盤の8曲)は、カーター・ファミリー・トラディションの本流を改めて印象づける見事なものとなっている。

 伝統を尊びながらも新たな方向性を求めた時期のRCAヴィクター録音全19曲(49年と50年)と、コロムビアでの最初の8曲、マザー・メイベルとカーター・シスターズの貴重な音源の発掘である。



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