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Today's topic No. 287
  2019/6/21
 
     ブルーグラス・ボーカルの最高峰として半ば神格化されたレッド・アレン (1930-1993)の1983年リリース作品。モンキーズの曲を取上げたり女性コーラスを取り入れたり、当時のトラッドファンの間では決して評判は良く無かった作品ではあるが、自身のセルフカバーやスタンレー等、絶妙の選曲、バッサー・クレメンツ(f)、アンクル・ジョッシュ(d)、マーティ・ステュアート(m)の素晴らしいバックアップが、レッドの、全盛期に比べると声の衰えは否めないが、円熟の極地のボーカルを盛り立てている。



 




●FW-31097 RED ALLEN 『The Red Allen Tradition』CD(本体\2,450-)\2,646-
Last Train to Clarksville/Victim to the Tomb/It's Never Too Late/Worry My Life Away/Wait a Little Longer, Please Jesus/Lonesome Without You/Hippy Dippy Dan/Dreaming Just the Same/Down the Road/Nashville Skyline Rag

 初期のカントリー・ジェントルメンで知られる"Victim to the Tomb"、レッドのメロディオンのアルバムからのセルフカバー"Worry My Life Away"、スタンレーの"It's Never Too Late""Lonesome Without You"、初期のフォークウェイズやカウンティ盤に比べると声の衰えは否めないが、改めて歌いまわしの端々にレッド・アレン節が聞かれて、ファンには嬉しい。

 コーラスと"Down The Road"でリードを取るのは、息子で後にソングライターとして成功を収めるハーリー・アレン、ハイバリトンにナッシュビルの歌姫、キャシー・キアボラが参加しているのも聞き物。

  ハーリーのバンド仲間マイク・リリー(bj)、圧倒的な存在感を示すアンクル・ジョッシュ(d)とバッサー・クレメンツ(f)、マーティ・ステュアート(m)の"Nashville Skyline Rag"他、切れの良いプレイが印象的。

 当時のトラッド・グラス信奉者が崇めたるファンには女性コーラスを入れたり、モンキーズの"Last Train to Clarksville"を取上げたりして評判は良くなかったようだが、改めて聞くと捨て曲無しの選曲の妙とバッサー、ジョッシュ、マーティの卓越したバックアップ、レッドの円熟の節回しに絡むハーリーとキャシーとのスリー・パート・ハーモニーが新鮮で面白い。






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